JP2008141675A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手振れの個人差を考慮して、最適な撮影条件を設定して連写撮影を行い、撮影後の処理で複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成して手振れ補正がなされた画像を得ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体の輝度を測定し(ステップS601)、レンズの焦点距離の情報を取得し(ステップS602)、撮影者の手振れ量を測定し(ステップS603)、測定した測光情報と、取得したレンズ焦点距離情報と、測定した撮影者の手振れ量とからシャッタ速度、連続撮影枚数等の撮影条件を決定する(ステップS607)。
【選択図】図11

Description

本発明は、複数枚の画像を合成することで手振れ補正を行う撮像装置及びその制御方法に関する。
従来、銀塩カメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等の手持ち撮影時に発生する手振れを補正する技術については、様々なものが提案され、実用化されている。
例えば、角速度センサによって手振れを検知し、光学系を揺動したり、光軸と垂直方向に補正光学系を駆動したりすることによって、手振れによる撮影画像への影響を抑制する技術がある。このような防振機能は、一眼レフカメラ用の交換レンズ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等において既に用いられている。
上記のような防振機能により、より多くの状況で手振れに影響されずに撮影することが可能となり、その効果は大きい。しかしながら、角速度センサ及び補正光学系の追加のために、手振れ補正機能を持たない一眼レフカメラ用の交換レンズ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等に比べて大型化やコスト増が避けられないという問題があった。
一方、ビデオカメラではNTSCやPAL等のテレビ方式に合わせて1/60秒又は1/50秒間隔で撮影が行われるため、撮像された各画像間での動きベクトルを検知することができ、角速度センサの代わりに手振れ量を測定することができる。また、手振れ補正に関しても、撮像素子から画像を取り出す切り出し位置を、検知された手振れ量に応じて変えることにより、補正光学系のような可動部分を持たずに手振れ補正機能が実現される。この技術によれば、大型化やコスト増を回避することができる。
しかしながら、電子スチルカメラにおいては、動画と静止画の違いから、このようなビデオカメラの手振れ補正技術をそのまま応用することは困難である。なぜなら、電子スチルカメラでは銀塩カメラと同様に、測光結果によって定まった露光時間中、連続して撮像素子において電荷蓄積を行うからである。この蓄積に並行して画像データを読み出すことは困難であることから、電子スチルカメラでは露光中にリアルタイムに画像から動きベクトルを得ることができない。また、手振れ補正についても、露光中に既に撮像素子上には手振れが重畳された画像が蓄積されているため、画像の切り出し位置を変えても手振れ補正することができない。
そこで、電子スチルカメラにおける好適な手振れ補正技術として、手振れが生じない程度のシャッタ速度で複数枚の画像を連写撮影し、撮影後の処理でそれら複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成して手振れの無い画像を得るという技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
上記特許文献1にて提案されている技術は、順次撮像した画像を経時的な位置ずれに対応して複数画面の座標変換を行った後に画像の合成を行うもので、このような画像処理による手振れ補正に関しては、合成する各画像がぶれていないことが必要である。従って、複数枚の画像の個々を如何にぶれないように撮影するかが問題となる。
また、ぶれ補正に関連して撮影条件を如何に設定するかについての技術は、例えば特許文献2〜7に開示されている。
特許3110797号 特開平03−150540号公報 特開平04−9832号公報 特開平09−80534号公報 特開平09−261526号公報 特開2001−086398号公報 特開2003−32540号公報 特開昭60−166911号公報 特開昭60−166910号公報
上述のように画像処理による手振れ補正に関して、合成する個々の画像がぶれないようにするためには、撮影する枚数、及び各撮影画像のシャッタ速度を如何に設定するかが重要となる。この場合、処理時間、処理や画像データの記憶のためのメモリ容量や記録媒体の容量等の点から、合成する枚数は可能な限り少なく設定することが望ましい。また、手振れの大きさは、撮影に関する習熟度やカメラの構え方等の個人差で大きく変わる。従って、個人差を考慮して、合成枚数や撮影時のシャッタ速度等の撮影条件を決定することが望ましい。
しかしながら、特許文献1には、各撮影画像の露出条件等を如何に設定するかについては開示されていない。
また、特許文献2には、ぶれ補正モード時に、露出プログラム線図において、シャッタ秒時を低速側にシフトして設定する技術が開示されている。また、特許文献3には、同様にぶれ補正モード時に、低輝度警告を出して、シャッタ秒時を低速側にシフトする技術が開示されている。しかしながら、これら特許文献2、3に開示されているものは、画像処理による手振れ補正を前提にするものでもなく、個人差によって設定を変えるものでもない。
また、特許文献4には、ぶれの大きさ等により、プログラム線図のシフト量を変更する技術が開示されている。しかしながら、やはり画像処理による手振れ補正を前提にするものではなく、撮影枚数の変更については考慮されていない。
また、特許文献5及び6には、画像処理によるぶれ補正において、輝度条件とレンズの焦点距離とから、シャッタ秒時と撮影枚数を決定する技術については開示されている。しかしながら、個人差によるぶれの大きさについては考慮されていない。
また、特許文献7には、画像処理によるぶれ補正において、露光中のぶれを測定し、ぶれが一定量になったら露光をやめる技術が開示されている。しかしながら、ぶれ検知用センサが別途必要であるため大型化やコスト高になることや、各画像の露出がぶれによって変わってしまい、合成が困難になるという問題があった。
本発明は、撮像装置により複数枚の画像を連写撮影し、撮影後の処理でそれら複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成して手振れ補正がなされた画像を得る場合に、手振れの個人差を考慮して、最適な撮影条件を設定できるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮影した画像の画像信号を出力する撮像手段と、手振れ補正を行うために複数の画像を連続して撮影するように前記撮像手段を制御する制御手段と、被写体の輝度を測定する測光手段と、レンズの焦点距離の情報を取得するレンズ焦点距離情報取得手段と、撮影者の手振れ量を測定する手振れ量測定手段と、前記手振れ測定手段により測定した手振れ量に基づいて求められた手振れ量を記録する手振れ量記録手段とを備え、前記制御手段は、前記測光手段により測光した測光情報と、前記レンズ焦点距離情報取得手段により取得したレンズ焦点距離情報と、前記手振れ量記録手段に記録された手振れ量とに基づいて、撮影条件を決定することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の制御方法は、撮影した画像の画像信号を出力する撮像手段と、被写体の輝度を測定する測光手段と、レンズの焦点距離の情報を取得するレンズ焦点距離情報取得手段と、撮影者の手振れ量を測定する手振れ量測定手段と、前記手振れ測定手段により測定した手振れ量に基づいて求められた手振れ量を記録する手振れ量記録手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、手振れ補正を行うために複数の画像を連続して撮影するように前記撮像手段を制御するとともに、その際に前記測光手段により測光した測光情報と、前記レンズ焦点距離情報取得手段により取得したレンズ焦点距離情報と、前記手振れ量記録手段に記録された手振れ量とに基づいて、撮影条件を決定する手順を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置により複数枚の画像を連写撮影し、撮影後の処理でそれら複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成して手振れ補正がなされた画像を得る場合に、個人差を考慮した最適な撮影条件を設定することが可能になる。
以下、添付図面を基に本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置200には、撮影レンズ100が不図示のマウント部のレンズ装着機構を介して着脱可能に取り付けられる。当該マウント部には、電気接点ユニット107が設けられており、撮像装置200は、撮影レンズ100と電気接点ユニット107を介して通信を行い、撮影レンズ100内のフォーカスレンズ101及び光量を調節する絞り102の駆動を制御する。なお、図1には、撮影レンズ100内のレンズとしてフォーカスレンズ101のみを示しているが、この他に変倍レンズや固定レンズが設けられており、これらを含めてレンズユニットを構成する。
不図示の被写体からの光束は、撮影レンズ100内のフォーカスレンズ101を含むレンズユニット及び絞り102を介して、撮像装置200内のクイックリターンミラー203に導かれる。クイックリターンミラー203は、撮影光路内において光軸に対して斜めに配置されて、被写体からの光束を上方のファインダー光学系に導く第1の位置(図1に示される位置)と、撮影光路外(ファインダー光学系側の位置)に退避する第2の位置とに移動が可能である。
クイックリターンミラー203の中央部はハーフミラーになっており、クイックリターンミラー203が第1の位置にあるときには、被写体からの光束の一部が当該ハーフミラー部を透過する。当該ハーフミラー部を透過した光束は、クイックリターンミラー203の背面側に設けられたサブミラー204で反射し、焦点検出回路206とともに自動焦点調整ユニットを構成する位相差AFセンサ205に導かれる。焦点検出回路206は、位相差AFセンサ205を用いて、公知の位相差AF(オートフォーカス)技術により、撮影レンズ100の焦点状態の検出(焦点検出)を行う。
一方、クイックリターンミラー203で反射された光束は、ピント面に存在するファインダースクリーン202、ペンタプリズム201、及び接眼レンズ207により構成されるファインダー光学系を介して撮影者の目に至る。
また、クイックリターンミラー203が第2の位置にあるときには、被写体からの光束は、機械シャッタであるフォーカルプレーンシャッタ210及び光学フィルタ211を介して撮像素子212に至る。なお、クイックリターンミラー203が第2の位置にあるときには、サブミラー204もクイックリターンミラー203に対して折り畳まれて撮影光路外に退避する。
撮像素子212は、CCDやCMOSセンサ等に代表されるイメージセンサである(撮像手段)。撮像素子212よりも被写体側に配される光学フィルタ211は、赤外線をカットして可視光線のみを撮像素子212へ導く機能と、光学ローパスフィルタとしての機能とを有する。
光学フィルタ211よりも被写体側に配されるフォーカルプレーンシャッタ210は、先幕及び後幕を有して構成されており、撮影レンズ100からの光束の透過及び遮断を制御する。
本実施形態に係る撮像装置200は、当該撮像装置全体の制御を司るシステムコントローラ230を有する。システムコントローラ230は、CPUやMPU等により構成され、各回路等と接続しており、それらに対して指令を与えて動作を制御する(制御手段)。以下、システムコントローラ230から指令を受けて動作する回路等の説明をする。
撮影レンズ100内に設けられたレンズ制御回路104及び絞り制御駆動回路106は、電気接点ユニット107を介して、システムコントローラ230と通信を行う。
レンズ制御回路104は、システムコントローラ230からの信号に応じて、ピント合わせを行うためのフォーカスレンズ101を光軸方向に駆動するレンズ駆動機構103を制御する。これにより、被写体像はピントの合った状態で撮像素子212上に結像される。レンズ駆動機構103は、ステッピングモータやDCモータを駆動源として有する。なお、レンズ制御回路104には、撮影レンズ100の焦点距離や開放絞り値等の性能情報、撮影レンズ100を識別するための固有の情報であるレンズID(識別)情報、及びシステムコントローラ230から通信により受け取った情報を記憶する不図示のメモリが設けられている。これら性能情報やレンズID情報等は、撮像装置200への装着時における初期通信により、システムコントローラ230に送信され、システムコントローラ230はこれら情報を後述のEEPROM223に記憶させる。
絞り制御駆動回路106は、システムコントローラ230からの信号に応じて、絞り102を駆動する絞り駆動機構105を制御する。この場合、システムコントローラ230は、設定されたAv値(絞り値)に基づいた制御信号を絞り制御駆動回路106に出力する。
シャッタ制御回路215は、システムコントローラ230からの信号に応じて、フォーカルプレーンシャッタ210の先幕及び後幕の走行駆動を制御する。この場合、システムコントローラ230は、設定されたTv値(シャッタ速度)に基づいた制御信号をシャッタ制御回路215に出力する。
測光回路209は、接眼レンズ207の近傍に配設された測光センサ208に接続されており、システムコントローラ230の指令に応じて、当該センサを動作させて被写体の輝度を測定する(測光手段)。測光回路209の測定結果は、システムコントローラ230へ送られる。
EEPROM223(記憶手段)は、撮像装置200を制御する上で調整が必要なパラメータや、撮像装置個体の識別を行うための固有の情報であるカメラID(識別)情報や、基準レンズ(本撮像装置の工場での調整時に用いられる撮影レンズ)を用いて調整された、撮影に関するパラメータの調整値等を記憶している。EEPROM223記憶されたこれらの情報は適時、システムコントローラ230から呼び出される。
シャッタチャージ機構214は、システムコントローラ230からの信号に応じて、フフォーカルプレーンシャッタ210のバネチャージを行う。フォーカルプレーンシャッタ210の先幕及び後幕は、駆動源がバネにより構成されており、シャッタ走行後、次の動作のためにバネチャージを要するため、シャッタチャージ機構214が必要となる。
ミラー駆動機構213は、システムコントローラ230からの信号に応じて、クイックリターンミラー203のアップダウン駆動を行う。
カメラDSP227は、DSP(デジタル信号プロセッサ)により構成される補正データサンプル回路及び補正回路である。具体的には、撮像素子212の制御及び撮像素子212から入力された画像データの補正や加工等をシステムコントローラ230の指令に基づいて実行する。画像データの補正や加工の項目の中には、オートホワイトバランスも含まれている。オートホワイトバランスは、撮影画像中の最大輝度部分を所定の色(白色)に補正する機能であり、オートホワイトバランスについては、システムコントローラ230からの命令により補正量を変更することが可能である。
カメラDSP227には、タイミングジェネレータ219と、セレクタ222を介してA/Dコンバータ217と、ビデオメモリ221と、ワークメモリ226とが接続されている。
タイミングジェネレータ219は、撮像装置200全体の駆動タイミングを決定するものであり、ドライバ回路218、CDS/AGC回路216、及びA/Dコンバータ217と接続している。
ドライバ回路218は、タイミングジェネレータ219からの信号に基づき、撮像素子212を、その各画素毎に水平駆動並びに垂直駆動させて、撮像素子212に画像信号を発生させる。
CDS/AGC回路216は、撮像素子212からの電気信号に対し既知の相関二重サンプリング等の方法により撮像素子212の出力に含まれるリセットノイズ等を除去するとともに、所定の信号レベルまで出力を増幅する。A/Dコンバータ217は、このCDS/AGC回路216からのノイズ除去及び増幅された電気信号を各画素毎に順に所定のデジタル信号に変換する。これらCDS/AGC回路216及びA/Dコンバータ217も、タイミングジェネレータ219からのタイミング信号に基づいて動作する。
A/Dコンバータ217からの出力は、システムコントローラ230からの信号に基づいて、信号を選択するセレクタ222を介してメモリコントローラ228に入力され、フレームメモリであるDRAM229に全て転送される。
メモリコントローラ228は、撮影動作終了後において、撮影データを記憶しているDRAM229の内容を、セレクタ222を介してカメラDSP227に転送する。カメラDSP227は、DRAM229に記憶されている各撮影データの各画素データを基に、RGBの各色信号を生成する。
ビデオカメラやコンパクトデジタルカメラでは、撮影前の状態時には、上記DRAM229に記憶されている各撮影データの各画素データを基に、RGBの各色信号を生成した結果をビデオメモリ221に定期的(各フレーム毎)に転送する。これにより、モニタ表示部220にファインダー表示(ライブビュー)等を行っている。
一方、一眼レフ方式のデジタルカメラでは、通常、撮影前の時点ではクイックリターンミラー203やフォーカルプレーンシャッタ210により撮像素子212は遮光されているため、ライブビューは行えない。この場合、クイックリターンミラー203をアップし撮影光路より退避させてからフォーカルプレーンシャッタ210を開いた状態にすることで、ライブビュー動作が可能となる。それに加え、ライブビュー時に撮像素子212からの画像信号をカメラDSP227又はシステムコントローラ230が処理することでコントラスト評価値を得ることができる。そして、その評価値を用いてコントラスト方式のAF(オートフォーカス)を行うことが可能である。
また、撮影時には、システムコントローラ230からの制御信号によって、1フレーム分の各画素データをDRAM229から読み出し、カメラDSP227で画像処理を行ってから、一旦、ワークメモリ226に記憶する。そして、ワークメモリ226のデータを圧縮・伸張回路225で所定の圧縮フォーマットに基づいて圧縮し、その結果を外部不揮発性メモリ(外部メモリ)224に記憶する。外部不揮発性メモリ224として、本実施形態ではフラッシュメモリを使用するが、これに限定されるものではなく、ハードディスク、磁気ディスク等を使用してもよい。
また、カメラDSP227は後述する手振れ補正用の動きベクトル検知の機能も有する。動きベクトル検知を行う場合は、DRAM229に保存されている2フレーム分の画素データを読み出し、カメラDSP227で相関演算を行い、動きベクトルを求める。動きベクトルの求め方については詳しくは後述する。
撮影済みの記憶した画像データを観察する場合においては、外部不揮発性メモリ224に圧縮・記憶されたデータを、圧縮・伸張回路225を通じて通常の撮影画素毎のデータに伸張する。そして、伸張された結果をカメラDSP227に接続されているビデオメモリ221に転送することで、モニタ表示回路220を通じて表示を行うことができる。
システムコントローラ230には、更に、表示回路231と、レリーズスイッチSW1(233)と、レリーズスイッチSW2(234)と、防振モードのON/OFF状態を切り替える防振モードSW235と、撮影モードや手振れ測定のためのキャリブレーションモードに切り替えるためのモードダイアル236と、その他の撮影モード等の設定や各種の選択を行うための操作スイッチ類232とが接続されている。
表示回路231は、上記各スイッチ類により設定又は選択されたカメラの動作状態を、液晶素子、LED(発光ダイオード)、又は有機EL等の表示素子を用いて表示させる。
レリーズスイッチSW1(233)は、測光・焦点検出エリア等の撮影準備動作を開始させるためのスイッチである。レリーズスイッチSW2(234)は、撮影動作(静止画像を取得するためのミラーアップ、絞り駆動、シャッタ駆動、電荷蓄積及び電荷読み出し動作等)を開始させるためのスイッチである。
モードダイアル236は、複数のモードを任意に設定するための操作部であり、例えば図2に示されるような構成を有する。図2は、本実施形態で使用されるモードダイアル236の上面図である。本例において、モードダイアル236は、円盤状に形成され、その中心を軸に回動可能となるように撮像装置200の筐体の所定位置に設けられる。
図2において、モードダイアル236の表面には、電源OFF状態を示す「OFF」、各種撮影モードを表す「P(プログラムモード)」、「Tv(シャッタ速度優先モード)」、「Av(絞り優先モード)」、「M(マニュアルモード)」の各モード、及び手振れ測定のための「CAL(手振れキャリブレーションモード)」の各モードに対応する表記が示されている。モードダイアル236を回動させて、各表記に位置合わせすることでそれぞれのモードに設定することができる。
図1に戻り、本実施形態に係る撮像装置200には、手振れ量を測定するための角速度センサである振動ジャイロ240が設けられている。本図では1個のみ図示しているが、実際には撮影時に影響する手振れを測定するためにヨーイング方向(画面に対して左右方向)、ピッチング方向(画面に対して上下方向)の2軸分を検出する振動ジャイロを搭載している。振動ジャイロ240の出力は、A/Dコンバータ241でA/D変換されて、システムコントローラ230に入力される。振動ジャイロ240の出力は角速度であり、手振れ量に変換するためには角変位への積分処理が必要となるが、この処理はシステムコントローラ230が行う。
次に、図3〜図11を用いて、本実施形態に係る撮像装置200の動作を説明する。
図3及び図4は本実施形態の撮像装置200の主ルーチンのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
まず、図3のステップS101において、電池交換等の電源投入により、システムコントローラ230はフラグや制御変数等を初期化する。
次に、ステップS102において、システムコントローラ230は、モードダイアル236の設定位置を判断する。モードダイアル236が電源OFF(図2参照)に設定されていたならば、ステップS104に進む。ステップS104においては、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードをEEPROM223に記録する。そして、撮像装置200各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行って、ステップS102に戻る。
モードダイアル236がCAL(手振れキャリブレーションモード)(図2参照)に設定されていたならば、ステップS103に進む。ステップS103において、システムコントローラ230は、手振れキャリブレーション処理を実行して、処理を終えたならばステップS102に戻る。手振れキャリブレーション処理の詳細については後述する。
モードダイアル236がP、Tv、Av、M等(図2参照)の撮影モードに設定されていたならば、ステップS105に進む。ステップS105において、システムコントローラ230は、電池等により構成される不図示の電源の残容量や動作情況が撮像装置200の動作に問題があるか否かを判断する。問題があるならば、ステップS107に進み、表示回路231を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後に、ステップS102に戻る。問題が無いならば、ステップS106に進む。
次に、ステップS106において、システムコントローラ230は、記録媒体である不揮発メモリ224の動作状態が撮像装置200の動作、特に記録媒体である不揮発メモリ224に対する画像データの記録再生動作に問題があるか否かを判断する。問題があるならば、ステップS107に進み、表示回路231を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後に、ステップS102に戻る。問題が無いならば、ステップS108に進む。
次に、ステップS108において、システムコントローラ230は、表示回路231を用いて画像や音声により撮像装置200の各種設定状態の表示を行って、ステップS109に進む。
次に、ステップS109において、システムコントローラ230は、防振モードSW235の設定状態を調べる。防振機能ONに設定されていたならば、ステップS110に進み、防振機能フラグを設定してステップS112(図4)に進む。防振機能OFFに設定されていたならば、ステップS111に進み、防振機能フラグを解除してステップS112に進む。なお、ここで防振機能フラグの状態をシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶する。
次に、ステップS112において、システムコントローラ230は、レリーズスイッチSW1(233)が押された否かを判断する。レリーズスイッチSW1(233)が押されていなければ、ステップS102に戻る。レリーズスイッチSW1(233)が押されたならば、ステップS113に進む。
次に、ステップS113において、システムコントローラ230は、測距・測光処理を行う。詳しくは、システムコントローラ230は、位相差AFセンサ205、焦点検出回路206による位相差測距処理を行って、その結果に応じて、レンズ100側と通信を行い、レンズ制御回路104、レンズ駆動機構103によって撮影レンズ101の焦点を被写体に合わせる。更に、システムコントローラ230は、測光処理を行って、絞り値及びシャッタ時間を決定する。測光処理において、本実施形態では図示及び説明はしていないが、必要であれば撮像装置200に内蔵又は外付けされているフラッシュの設定も行う。以上の測距・測光処理(ステップS113)の詳細は図5を用いて後述する。
測距・測光処理(ステップS113)を終えたならば、ステップS114に進み、レリーズスイッチSW2(234)が押されたか否かを判断する。レリーズスイッチSW2(234)が押されたならば、ステップS116に進む。レリーズスイッチSW2(234)が押されていなければ、ステップS115に進む。
ステップS115において、レリーズスイッチSW1(233)も解除されたならば、ステップS102に戻る。レリーズスイッチSW1(233)押されたままであれば、再びステップS114に戻り、レリーズスイッチSW2(234)が押されるまで待機する。
ステップS116において、撮影処理を行う。詳しくは、システムコントローラ230が、撮像素子212、A/D変換器217、カメラDSP227、及びメモリコントローラ228を介して、DRAM229に撮影した画像データを書き込む露光処理を実行する。また、メモリコントローラ228、そして必要に応じてカメラDSP227を介して、DRAM229に書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像処理を実行する。以上の撮影処理(ステップS116)の詳細は図6を用いて後述する。
撮影処理(ステップS116)を終えたならば、ステップS117に進む。ステップS117において、システムコントローラ230は、DRAM229に書き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリコントローラ228、そして必要に応じてカメラDSP227を用いて各種画像処理を実行する。その後、圧縮・伸長回路225を用いて設定したモードに応じた画像圧縮処理を行った後、記録媒体である不揮発メモリ224へ画像データの書き込みを行う。以上の記録処理(ステップS117)の詳細は図7を用いて後述する。
記録処理(ステップS117)を終えたならば、ステップS118に進む。ステップS118において、システムコントローラ230は、レリーズスイッチSW2(234)が押された状態のままであるか否かを判断する。レリーズスイッチSW2(234)が押された状態ならば、ステップS119に進む。レリーズスイッチSW2(234)が解除された状態ならば、ステップS120に進む。
ステップS119においては、システムコントローラ230は、その内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される連写フラグの状態を判断する。連写フラグが設定されていたならば、連続して撮影を行うためにステップS116に戻り、次の撮影を行う。連写フラグが設定されていなければ、ステップS118に戻り、レリーズスイッチSW2(234)が解除されるまで、ステップS118〜S119の処理を繰り返す。
ステップS120においては、レリーズスイッチSW1(233)が押された状態か否かを判断する。レリーズスイッチSW1(233)が押された状態ならば、ステップS114に戻り、次の撮影に備える。レリーズスイッチSW1(233)が解除された状態ならば、一連の撮影動作を終えて、ステップS102に戻る。
図5は、図4のステップS113における測距・測光処理を説明するためのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
まず、ステップS201において、システムコントローラ230は、焦点検出回路206により、クイックリターンミラー203のハーフミラー部を透過しサブミラー204で反射した被写体からの光束の一部を位相差AFセンサ205上の像として読み出す。そして、公知の位相差AF技術により、被写体までの距離を測距する。ここで、測距された距離情報はシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される。
次に、ステップS202において、システムコントローラ230は、電気接点ユニット107を介して、レンズ制御回路104に対してレンズ駆動指令の通信を行う。レンズ制御回路104は該指令値に基づき、レンズ駆動機構103を介してフォーカスレンズ101を駆動する。
次に、ステップS203において、システムコントローラ230は、焦点検出回路206及び位相差AFセンサ205を用いて再度測距を行う。
次に、ステップS204において、システムコントローラ230は、合焦状態であるか否かを判断する。合焦状態と判断されたならば、ステップS205の測光処理に進む。合焦状態でないと判断されたならば、合焦状態になるまでステップS201〜S204の処理を繰り返す。
次に、ステップS205において、システムコントローラ230は、測光回路209を介して、測光センサ208により被写体輝度を測定する。ここで、測定された測光値は測光情報としてシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される。
次に、ステップS206において、システムコントローラ230は、システムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される防振機能フラグの状態を判断する。防振機能ONの場合は、ステップS207に進み、防振用AE制御を行う。防振機能OFFの場合は、ステップS208に進み、通常のAE制御を行う。ここで、AE制御により演算される各種設定値の情報はシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される。
防振機能がONの場合は、複数枚の画像が撮影され、その後、カメラDSP227等にて像の位置ズレを補正しながら加算合成が行われる。このときのシャッタ速度は、通常のAE制御時のシャッタ速度よりも速いシャッタ速度に決定する必要がある。その際に合成する枚数、及び後述の手振れ量を考慮しながら、手振れが発生しにくい最適なシャッタ速度を設定する。
以上により、測距・測光処理は終了する。なお、防振機能ON状態でのAE制御(ステップS207)については図11を用いて後述する。
図6は、図4のステップS116における撮影処理を説明するためのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
まず、ステップS301において、撮影処理が開始されると、システムコントローラ230は、ミラー駆動機構213を介して、クイックリターンミラー203をミラーアップして撮影光路外に退避させる第2の位置に移動させる。このとき、サブミラー204もクイックリターンミラー203に対して折り畳まれて撮影光路外に退避する。
次に、ステップS302において、システムコントローラ230は、電気接点ユニット107を介して、絞り制御駆動回路106に対して測光時からAE演算時(図5、ステップS205〜S208)で求められたAv値に基づいて絞り駆動指令の通信を行う。絞り制御駆動回路106は該指令値に基づき、絞り駆動機構105を介して絞り102を絞込み駆動する。
次に、ステップS303において、システムコントローラ230は、シャッタ制御回路215に対して制御信号を出力し、シャッタ先幕を走行させ、シャッタ開状態にする。この動作により、ステップS304において、撮像素子212への露光が開始される。
次に、ステップS305において、システムコントローラ230は、露光開始から内部のタイマ等により、測距・測光処理(図5、ステップS201〜S208)で設定されたTv値に相当する時間が経過したかどうかを判断する。当該時間が経過していなければ、経過するまでステップS305をループし、待機する。当該時間が経過したならば、露光終了と判断して、ステップS306に進む。
次に、ステップS306において、システムコントローラ230は、シャッタ制御回路215に対して制御信号を出力し、シャッタ後幕を走行させ、シャッタを閉状態にし、撮像素子212の露光を終了させる。
次に、ステップS307において、システムコントローラ230は、電気接点ユニット107を介して、絞り制御駆動回路106に対して絞りを開放状態にするための絞り駆動指令の通信を行う。絞り制御駆動回路106は該指令値に基づき、絞り駆動機構105を介して絞り102を開放状態に駆動する。
次に、ステップS308において、システムコントローラ230は、ミラー駆動機構213を介して、クイックリターンミラー203をミラーダウンし、ファインダー光学系へ被写体からの光束を導く第1の位置に移動させる。
次に、ステップS309において、システムコントローラ230は、次の撮影に備えて、シャッタチャージ機構214によりバネチャージを行う。
次に、ステップS310において、システムコントローラ230は、カメラDSP227に対して指令を与え、露光中に撮像素子212上に形成された画像データの読み出しを行う。読み出された画像データは、カメラDSP227に接続されたタイミングジェネレータ219を介してCDS/AGC回路216により増幅され、各画素毎にA/Dコンバータ217でデジタル信号に変換される。
次に、ステップS311において、上記読み出されたデータは、セレクタ222を介して、メモリコントローラ228に入力され、フレームメモリであるDRAM229に転送され保存される。
次に、ステップS312において、システムコントローラ230は、その内部メモリ、或いはDRAM229に記憶される防振機能フラグの状態を判断する。防振機能ONであれば、ステップS313に進み、露光終了判断を行う。防振機能OFFであれば、撮影動作を終了する。
ステップS313において、防振用連写撮影が終了したか否かを判断する。終了していなければ、ステップS301に戻り、防振用連写が終了するまで上記のステップS301〜S313を繰り返す。防振用連写が終了したならば、ステップS314に進む。
ステップS314において、防振用画像合成処理を行う。詳しくは、まず、システムコントローラ230が、DRAM229内にある防振用画像処理に用いる変数で何枚目を処理しているかを表す変数nを1に初期化する。
次に、ステップS315において、システムコントローラ230は、カメラDSP227の動きベクトル検知機能を用いて防振連写撮影のnコマ目画像とn+1コマ目画像間の動きベクトルを演算する。動きベクトルの検知方法としてはさまざまな手法が公知であり、そのうちどのような手法を用いることも可能であるが、一例として後述の図7で説明する方法を用いる。
次に、ステップS316において、画像合成を行うために、システムコントローラ230は、カメラDSP227を用いて、ステップS315で求められた動きベクトル値を用いて、n+1コマ目画像がnコマ目画像と重なるように座標変換を行う。
次に、ステップS317において、ステップS316で座標変換されたn+1コマ目画像をnコマ目画像と加算合成する。
次に、ステップS318において、ステップS317で合成された画像をDRAM229に記録する。
次に、ステップS319において、「n=n+1」として、ステップS320に進み、防振連写した画像が終了したか否かを判断する。終了していない場合は、ステップS315に戻り、ステップS315〜S320までの処理を繰り返す。終了している場合は、撮影処理を終了する。
ここで、上記ステップS315における動きベクトル検知方法の一例を、図7を用いて説明する。図7(a)は画面を小ブロックに分割する様子を示した図である。300は撮影された画像であり、ここでは横3072画素、縦2048画素、総画素数6,291,456画素の画像が撮影されるものとする。動きベクトルを求めるために、ここでは画面全体を横256画素、縦256画素の小ブロック301に分割する。これにより、図7(a)に示すように、横12ブロックと、縦8ブロックとに分割される。
次に、各小ブロック301毎に、動きベクトル302を求めるためのもう1枚の画像との二次元相関値を求めていく。相関値としては、小ブロック301を画素単位でずらしながら、対応する各画素間の差の絶対値の和を次々に求めていき、その和が最小となるずらし量をその小ブロック301の動きベクトル302とする。このようにして、図7(b)に示されるような動きベクトル302が全ての小ブロック301において求められる。
更に、上記のようにして求めた動きベクトル302の頻度を調べる。頻度を最頻値から順にプロットしたヒストグラムが図7(c)である。このようにして求めたヒストグラムから二画像間の動きベクトルを求める。例えば、図7(c)の場合は(2、1)が最頻値で有り、この二画像間の動きベクトルとなる。
図8は、図4のステップS117における記録処理を説明するためのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
まず、ステップS401において、システムコントローラ230は、メモリコントローラ228、そして必要に応じてカメラDSP227を用いて、DRAM229に書き込まれた撮影画像データを読み出して、撮像素子212の縦横画素比率を1:1に補間する画素正方化処理を行う。その後、カメラDSP227を用いて、ワークメモリ226に処理を終えた画像データを書き込む。
次に、ステップS402において、システムコントローラ230は、圧縮・伸張回路225により、ワークメモリ226に書き込まれた画像データを読み出して、設定したモードに応じた画像圧縮処理を行う。
次に、ステップS403において、システムコントローラ230は、メモリカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の不揮発メモリ224へ圧縮した画像データの書き込みを行う。記録媒体への書き込みが終わったならば、記録処理を終了する。
図9は、図3のステップS103における手振れキャリブレーションモード時の動作を説明するためのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
本実施形態における手振れキャリブレーションモードとは、撮影者がカメラを構えて撮影動作を行うときに、おおよそどれだけの手振れが生じるであろうかを予め求め、記録する動作モードのことをいう。ここで説明する機能は、本発明の手振れ量測定手段及び手振れ量記録手段に対応する。
本実施形態では、レリーズスイッチSW1(233)をONしている間に、手振れ量を測定し、単位時間あたりの手振れ量を記録するようにしている。また、手振れ量は測定ごとのばらつきが大きいため、過去の測定結果を加味して、学習効果によって、キャリブレーション動作を行えば行うほど、安定した手振れ量を求められるようになっている。求めた手振れ量及びキャリブレーションの回数は不揮発メモリであるEEPROM223に記録される。
図2に示したモードダイアルが、キャリブレーションの位置(CAL)にセットされると処理が開始され、まず、ステップS501において、システムコントローラ230は、振動ジャイロ240の電源をONし、振動ジャイロを起動させる。
次に、ステップS502において、振動ジャイロ240及びその周辺回路のローパスフィルタは所定の時定数を持ち、出力が安定するまである程度の時間がかかるので、出力が安定するまで待ち、安定したらステップS503に進む。
次に、ステップS503において、レリーズスイッチSW1(233)がONされるまで待機する。レリーズスイッチSW1(233)がONされると、ステップS504に進む。
次に、ステップS504において、手振れ量の測定が開始されて、振動ジャイロ240の出力がA/Dコンバータ241によりデジタル信号に変換される。振動ジャイロ240の出力は、ピッチング方向及びヨーイング方向の2軸分の出力を測定する。
ここで、手振れキャリブレーション時は、実際の撮影時に相当する被写体に対してカメラを構えてじっと被写体を狙った場合の手振れ量を測定するわけであるが、測定中にパンニング動作等でカメラを大きく振ってしまうことがあり得る。このようなときのデータを手振れ量として測定すると結果に信頼性が欠けるので、パンニングを判定して、そのようなときのデータは記憶しないようにしている。また、このようなパンニング検出時は、キャリブレーション開始時からそれまでに記憶していたデータは、ステップS514のリセット動作によりいったん破棄されて、再びステップS504に戻ってキャリブレーション動作が再開される。なお、パンニングの判定は、以下説明するステップS505においてなされる。
ステップS505において、パンニングの判定は、ステップS504で測定された出力と閾値Aを比較することでなされる。詳しくは、振動ジャイロの出力は角速度信号であるため、その角速度の絶対値と閾値A(角速度)を比較することによって、パンニングか否かの判定を行う。閾値Aより角速度が大きい場合は、パンニングであると判断して、データとして記憶しないでステップS514に進み、リセット動作の後、ステップS504に戻ってキャリブレーション動作を再開する。なお、前述のように振動ジャイロの出力は2軸分の出力が得られるが、その絶対値で判定する。閾値A以下であった場合は、ステップS506に進む。
ステップS506において、振動ジャイロ出力を積分して角変位に変換する。
次に、ステップS507において、ステップS505の処理と同様に角変位の大小により、パンニングか否かの判定を行う。閾値B(角変位)より大きい場合は、パンニングであると判断して、ステップS514に進み、リセット動作の後、ステップS504に戻ってキャリブレーション動作を再開する。閾値B以下であった場合は、ステップS508に進む。
次に、ステップS508において、ステップS506で算出した角変位をシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶する。
次に、ステップS509において、記憶された角変位のデータ、即ち、手振れデータより、単位時間あたりの手振れ量をピーク・トゥ・ピークで求める。以下、ピーク・トゥ・ピークを模式的に示した図10を用いて、詳細を説明する。
図10は、測定した角変位データを順に線でつなぎ、手振れデータとして表したものである。手振れ量としては、この手振れデータの単位時間あたりのピッチング方向とヨーイング方向のピーク・トゥ・ピークの角変位量の絶対値を手振れデータとして記憶する。
次に、ステップS510において、レリーズスイッチSW1(233)が押されている状態か否かを判断する。押されている状態、即ち、レリーズスイッチSW1(233)がONされている間は、ステップS504に戻り、ステップS504〜S510の処理を続ける。レリーズスイッチSW1(233)がOFFされたならば、ステップS511に進む。
次に、ステップS511において、過去に記憶されている手振れ量と、何度目のキャリブレーション動作によるものかを示す値、即ち、これまでのキャリブレーションの試行回数とが読み出される。ここで、読み出される過去の手振れ量に関するデータはEEPROM223に記憶されている。
次に、ステップS512において、手振れ量が計算される。なお、ここで計算される手振れ量は、学習効果を反映させるために以下の式で計算される。
(手振れ量)=(過去手振れ量×キャリブレーション回数+今回のデータ)/(キャリブレーション回数+1)
そして、ステップS513において、新たに求められた手振れ量、及びこれまでのキャリブレーション回数に1を足した試行回数のデータがEEPROM223に記録され、手振れキャリブレーションモードの処理が終了する。
本実施形態では、モードダイアル236のCALポジションを一カ所のみ用意しているが、手振れには個人差があるので、複数人のキャリブレーションデータを記憶するようにして、それを切り替えられるように構成してもよい。その場合、モードダイアル236に例えばCAL1、CAL2というようなポジションを設け、それぞれに各人の手振れデータを記録するようにすればよい。
図11は、図5のステップS207における防振時AE制御の動作を説明するためのフローチャートである。以下、その詳細について説明する。
まず、ステップS601において、ステップS205で測定されてシステムコントローラ230の内部メモリ、或いはDRAM229に記憶されている測光値が読み出される。
次に、ステップS602において、システムコントローラ230は、撮影レンズ100の焦点距離情報等のレンズ情報を、電気接点ユニット107を介して、レンズ制御回路104より通信によって読み出す(レンズ焦点距離情報取得手段)。
次に、ステップS603において、手振れキャリブレーションモードによって計算され、EEPROM223に記録された手振れ量が読み出される。
次に、ステップS604において、ステップS602で求められたレンズ焦点距離情報と、ステップS603で求められた手振れ量とから、そのレンズ焦点距離時の撮影者が手振れしにくい最適なシャッタ速度Tva’を求める。最適なシャッタ速度Tva’は、次のようにして求めることができる。従来、例えば35mmフィルムを使用するカメラでは撮影レンズの焦点距離をfmmとすると、1/f(sec)のシャッタ速度であれば手振れが影響しにくいと言われている。一般的にデジタルカメラの撮像素子は35mmフィルムに比べて小さいが、35mmフィルムに対する撮像素子の大きさの比と撮影レンズの実焦点距離から、35mmフィルムカメラ相当の焦点距離を求め、これをf’とする。そして、この逆数(1/f’(sec))をシャッタ速度とし、まず手振れしにくいシャッタ速度Tvaを求める。ここで、PC用モニタ等で拡大表示して観察されることを考慮して、より高速なシャッタ速度に設定するようにしても良い。
例えば、35mmフィルムと同等の撮像面積を持つフルサイズ撮像素子では、50mmの焦点距離のレンズを使った場合、35mmフィルムの場合と同様、標準的な手振れ量の撮影者なら1/60(sec)、即ち、「Tv値:6」のシャッタ速度を上限のシャッタ速度Tvaとみなしてよい。
そして、この上限のシャッタ速度Tvaを基準に、手振れ量が標準より少ない人ならば、この上限速度を1/30sec、さらに少ない人ならば1/15secと低速秒時側にシフトすることができる。逆に、標準よりぶれが多い人ならば、この上限速度を1/125sec、1/250secと高速秒時側にシフトする必要がある。シャッタ速度をどのようにシフトさせるかは、手振れキャリブレーションモード時の手振れ量により、標準に対して低速側にシフトするか、高速側にシフトするかを判断する。このようにして、手振れキャリブレーションを反映させた、撮影者に最適なシャッタ速度Tva’を決定する。
なお、手振れキャリブレーションで測定した手振れ量と比較する標準の手振れ量は、予め任意に設定されているものとする。
次に、ステップS605において、ステップS601で読み出された測光値とシステムコントローラ230で設定されているプログラム線図より、シャッタ速度Tv、絞り値Avが算出される。
次に、ステップS606において、ステップS604で算出されたシャッタ速度Tva’と、ステップS605で算出されたシャッタ速度Tvとが比較される。Tvの方が大であれば、手振れする秒時より高速にシャッタが切れるということであるので、そのまま終了する。Tvの方が小さい場合は、ステップS607に進み、撮影枚数の演算を行う。撮影枚数Nは、下式で求められる。
N=2(Tva'-Tv)
例えば、最適なシャッタ速度が1/125sec(Tva’=7)で、プログラム線図から決まるシャッタ速度が1/30sec(Tv=5)であれば、必要な撮影枚数Nは、N=2(Tva'-Tv)=2(7-5)で4枚となる。
このようにして求めた最適なシャッタ速度と、AE制御で決まる適正露光量とカメラ側で設定される絞り値及び感度値等から、1枚撮影したときの露光量と適正露光量の比を求めることができる。そして、この比から適正露光を得るためには、何枚の撮影画像を加算すればいいかが求まる。例えば1枚あたりの露光量が適正露光量の1/4であれば、撮影枚数は4枚として、4枚の画像を加算することで適正露光となる画像を求められる。
防振時の撮影枚数については、少ないと防振効果が少なくなり、また、多すぎると1枚あたりの露光量が少なくなりすぎて、後処理での動きベクトル検出の処理等が困難になったり、処理にも時間が掛かったりするようになるので、4〜8枚程度が適切である。
なお、本実施形態の説明では、位置合わせの基準を2枚の画像のうち、先に撮影された画像とする例を説明したが、結果として位置合わせが行えれば良いので、位置合わせの基準はどこに置いても良い。例えば、1枚目を基準に、1枚目と2枚目、1枚目と3枚目、1枚目と4枚目の動きベクトルを求めて、2〜4枚目を1枚目の画像に重ねるという処理をしても構わない。
また、本実施形態では、4枚を合成する例で説明したが、8枚合成等、4枚以外の場合でも応用できることは言うまでもない。
以上、図1〜図11を用いて説明を行った本発明の実施形態に係る撮像装置によれば、撮影者の撮影時の手振れの大きさをキャリブレーション時に測定しておくことによって、個人の能力に応じて最適な手振れ防止撮影の撮影条件設定が可能という効果が得られる。詳しくは、レンズ焦点距離情報から、手振れしにくいシャッタ速度を求め、このシャッタ速度に、手振れキャリブレーションモードで計算した手振れ量を反映させて、個人の能力に応じた更に最適なシャッタ速度を決定することができる。即ち、手振れ量に応じてシャッタ速度を適宜変更させて個人の能力に応じた最適な撮影条件に係るシャッタ速度を決定することができる。そして、測光値から決まるプログラム線図によるシャッタ速度Tv及び絞り値Av、AE制御で決まる適正露光量と当該最適なシャッタ速度とを比較して、撮影可能な連続撮影枚数を決定することができる。
なお、本発明においては、本実施形態で説明した以外にも種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、手振れキャリブレーションモードで所定時間あたりの手振れのピーク・トゥ・ピークで手振れ量の大小を判断するようにしているが、変位の平均や標準偏差を取って大小の判断に用いるようにしてもよい。また、手振れの周波数解析を行い、周波数による手振れの大小を判定し、シャッタ速度を考慮して、どの秒時まで手振れが少なく撮影できるかを判断するようにしてもよい。
また、手振れの検知方法として、本実施形態では、角速度センサで検知する例を説明したが、検知方法はこれに限定されるものでは無い。例えば加速度センサを用いてもよい。また、AF(オートフォーカス)に使用される位相差ラインセンサを用いて、一定時間毎にラインセンサ上の像を読み出し、それぞれの像の相関を取ることで手振れ量を検知するようにしてもよい。このような技術は、例えば、特許文献8や特許文献9に開示されている。
また、測光用のセンサとして、二次元に多分割された500〜1000画素程度の多画素を備えたセンサを使用するカメラもある。このようなカメラを用いて、多画素測光センサ上の像を上記位相差ラインセンサと同様に一定時間ごとに読み出し、動きベクトル検出を行うことで手振れ量を検知するようにしてもよい。
また、本実施形態で説明した画像合成を行った際の各画像間のずれ量を手振れ量とみなして、その次に行われる撮影時に考慮する手振れ量としてもよい。
また、コンパクトタイプのデジタルカメラでは、フレーミング時に撮像素子上の画像を順次背面等の液晶に表示させる、いわゆるライブビュー表示が行われるが、このようなカメラに対しても本発明を適用することが可能である。この場合、ライブビュー表示される画像間で動きベクトルを検出し、これにより手振れ量を検知するようにすることもできる。以上のように手振れの検知方法については公知の種々の手段を適用しても構わない。
また、本実施形態では、レンズ交換式の一眼レフタイプの撮像装置に本発明を適用した例を説明したが、レンズや鏡筒が本体と一体化された、いわゆるデジタルコンパクトカメラに適用しても構わない。また、静止画撮影機能を有するビデオカメラ等についても本発明が適用可能なことは言うまでもない。その場合、レンズ焦点距離の情報はEEPROM223等に記憶しておき、AE演算時に呼び出すようにすればよい。
また、本実施形態では、AEやAFの処理を撮像素子212以外の測光センサ208、位相差AFセンサ205を用いて行う例を示したが、コンパクトデジカメでは通常、撮像素子からの信号によってAE、AFが行われる。このようなデジタルコンパクトカメラであっても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
また、操作系についてもモードダイアル236のようなものでなく、プッシュスイッチの組み合わせでモードが切り替え可能なように構成してもよい。
また、本実施形態の説明では、画像の平行移動(動きベクトル)で説明を行ったが、アフィン変換等、画像の回転や変形まで考慮して合成を行って良いことは言うまでもない。
また、小ブロックの分割画素数は本実施形態で説明した分割に限定されず、例えば128画素×128画素等任意の大きさのブロックで分割しても構わない。また、画面全体の動きベクトルの判定も例えば頻度順に2〜3の動きベクトル候補値を選び、それらから補間によって求めるようにしてもよい。また、それ以外の他の公知な方法によっても構わない。例えば、画面から特徴となる点を抽出し、それと対応する点を探しだすことで、動きベクトルを求めるようにしてもよいし、画面全体を調べるのではなく、演算量を減らすために小ブロックを一部選択してそれらについての動きベクトルから求めるようにしてもよい。このように様々な手法が公知であるがそれらのうち何れかどの方法によって動きベクトルを求めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、カメラ内で位置合わせ及び合成処理を行う場合を説明したが、カメラ側では連写撮影のみを行い、撮影された複数画像をPCやプリンタ等に取り込み、そこで後処理的に位置合わせ、及び合成処理を行うようにしてもよい。また、その場合の画像処理も、銀塩フィルムのラボのように、ユーザが記憶媒体に記憶された画像をラボに持ち込んだり、インターネット等の通信機能によりラボ側に画像を送付したりして、ラボ側にて画像合成処理を行うという形態でも構わない。
なお、不揮発メモリ224は、フラッシュメモリとしたが、これに限定されるものではない。例えば、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリカード、ハードディスク等だけでなく、マイクロDAT、光磁気ディスク、CD−RやCR−WR等の光ディスク、DVD等の相変化型光ディスク等で構成されていても勿論問題無い。
また、不揮発メモリ224は、メモリカードとハードディスク等が一体となった複合媒体であっても勿論問題無い。さらに、その複合媒体から一部が着脱可能な構成としても勿論問題無い。
また、本実施形態においては、不揮発メモリ224は撮像装置200と分離し、任意に接続可能なものとして説明したが、いずれか或いは全ての記録媒体が撮像装置200に固定したままとなっていても勿論問題無い。
また、撮像装置200において、不揮発メモリ224が、単数或いは複数の任意の個数接続可能な構成であっても構わない。
また、本実施形態では、撮像装置200に不揮発メモリ224を装着する構成として説明したが、記録媒体は単数或いは複数の何れの組み合わせの構成であっても、勿論問題無い。
画像合成を行うための画像処理はソフトウェアで実現しても良いし、ハードウェアで実現しても良い。さらに、上記以外に本発明の趣旨に沿った範囲でさまざまな変形例の形態をとっても構わない。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の実施形態に係る撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置のモードスイッチを示す図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の主ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の主ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の測距・測光処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の撮影処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置が検出する動きベクトルの検出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の記録処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の手振れキャリブレーションモード時の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の検出する手振れ量の検出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の防振時AE制御の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 撮影レンズ
101 フォーカスレンズ
102 絞り
103 レンズ駆動機構
104 レンズ制御回路
105 絞り駆動機構
106 絞り制御駆動回路
107 電気接点ユニット
200 撮像装置
205 位相差AFセンサ
206 焦点検出回路
208 測光センサ
209 測光回路
212 撮像素子
220 モニタ表示
221 ビデオメモリ
223 EEPROM
227 カメラDSP
228 メモリコントローラ
229 DRAM
230 システムコントローラ
236 モードダイアル
240 振動ジャイロ

Claims (10)

  1. 撮影した画像の画像信号を出力する撮像手段と、
    手振れ補正を行うために複数の画像を連続して撮影するように前記撮像手段を制御する制御手段と、
    被写体の輝度を測定する測光手段と、
    レンズの焦点距離の情報を取得するレンズ焦点距離情報取得手段と、
    撮影者の手振れ量を測定する手振れ量測定手段と、
    前記手振れ測定手段により測定した手振れ量に基づいて求められた手振れ量を記録する手振れ量記録手段とを備え、
    前記制御手段は、前記測光手段により測光した測光情報と、前記レンズ焦点距離情報取得手段により取得したレンズ焦点距離情報と、前記手振れ量記録手段に記録された手振れ量とに基づいて、撮影条件を決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記レンズ焦点距離情報から手振れしにくいシャッタ速度を決定し、前記記録された手振れ量に応じて、前記シャッタ速度を変更させて、前記撮影条件に係るシャッタ速度を決定し、前記測光情報と前記撮影条件に係るシャッタ速度とから連続撮影枚数を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の画像を位置合わせを行いながら合成して手振れ補正した画像を得る手振れ補正手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記手振れ量記録手段に記録される手振れ量は、前記手振れ量測定手段により測定した撮影者の最新の手振れ量と、前記手振れ量記録手段が記録している手振れ量と、これまで手振れ量を測定した回数とに基づいて計算されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記手振れ量測定手段は、角速度センサ及び加速度センサのうち少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記手振れ量測定手段は、位相差方式の測距センサを用いて、前記測距センサ上の像の時間相関から手振れ量を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記測光手段は二次元に多分割された測光センサを有し、
    前記手振れ量測定手段は、前記測光センサの測光領域を小ブロックに分割して時系列で得られた前記小ブロックの相関を求め、前記小ブロック毎に求まる動きベクトルから手振れ量を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記手振れ量測定手段は、動きベクトルから手振れ量を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 画像を表示するための表示手段と、該撮像装置に取り込んだ画像を前記表示手段にリアルタイムで表示するライブビュー手段と、を更に有し、
    前記手振れ量測定手段は、ライブビュー時の画像の時間相関から手振れ量を測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 撮影した画像の画像信号を出力する撮像手段と、被写体の輝度を測定する測光手段と、レンズの焦点距離の情報を取得するレンズ焦点距離情報取得手段と、撮影者の手振れ量を測定する手振れ量測定手段と、前記手振れ測定手段により測定した手振れ量に基づいて求められた手振れ量を記録する手振れ量記録手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    手振れ補正を行うために複数の画像を連続して撮影するように前記撮像手段を制御するとともに、その際に前記測光手段により測光した測光情報と、前記レンズ焦点距離情報取得手段により取得したレンズ焦点距離情報と、前記手振れ量記録手段に記録された手振れ量とに基づいて、撮影条件を決定する手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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