JP2008141635A - カメラ、および画像検索プログラム - Google Patents

カメラ、および画像検索プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008141635A
JP2008141635A JP2006327800A JP2006327800A JP2008141635A JP 2008141635 A JP2008141635 A JP 2008141635A JP 2006327800 A JP2006327800 A JP 2006327800A JP 2006327800 A JP2006327800 A JP 2006327800A JP 2008141635 A JP2008141635 A JP 2008141635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
camera
photographing
image
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006327800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4743097B2 (ja
Inventor
Yasushi Ogino
泰 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2006327800A priority Critical patent/JP4743097B2/ja
Publication of JP2008141635A publication Critical patent/JP2008141635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4743097B2 publication Critical patent/JP4743097B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 多様な撮影シーンを簡易に判別して撮影パラメータを決定する。
【解決手段】 本発明は、設定部、センサ部、記憶部、検索部、パラメータ決定部、および撮影部を備える。設定部は、カメラの機能を設定する。センサ部は、被写体またはカメラの状態を検出する。記憶部は、設定部の機能設定およびセンサ部の検出結果の組み合わせを被写体の種別ごとに予め分類して記憶する。検索部は、撮影時の機能設定およびセンサ情報に相当する組み合わせを記憶部から検索する。パラメータ決定部は、検索された組み合わせに基づいて撮影パラメータを決定する。撮影部は、決定された撮影パラメータに従って撮影を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ、および画像検索プログラムに関する。
従来、撮影画像を画像認識した結果と、被写体が動体であるか否かや、撮影倍率、または被写体距離などに基づいて、カメラの撮影パラメータを自動的に決定するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−344891号公報
ところで、上述した従来技術では、画像認識に要する処理の負荷が大きくならざるを得ないという問題点があった。
そこで、本発明では、簡易な構成で適切に撮影パラメータを決定する技術を提供することを目的とする。
《1》 本発明のカメラは、設定部、センサ部、記憶部、検索部、パラメータ決定部、および撮影部を備える。
設定部は、カメラの機能を設定する。
センサ部は、被写体の状態またはカメラの動作状態を検出する。
記憶部は、設定部で設定される機能およびセンサ部の検出結果に対応する情報の組み合わせを被写体の種別ごとに予め分類して記憶する。
検索部は、設定部で設定される機能およびセンサ部の検出結果に相当する組み合わせを記憶部から検索する。
パラメータ決定部は、検索部によって検索された組み合わせに基づいて、カメラの撮影パラメータを決定する。
撮影部は、パラメータ決定部で決定された撮影パラメータに従って撮影を行う。
《2》 なお好ましくは、パラメータ決定部は、相当する組み合わせが複数存在する場合、複数の組み合わせのそれぞれに対応する撮影パラメータに基づいて、第2の撮影パラメータを作成する。
《3》 また好ましくは、相当する組み合わせに対応する属性情報を、撮影部で撮影された撮影画像に対応付けて記録する記録処理部を備える。
《4》 なお好ましくは、属性情報に基づいて、記録処理部で記録された撮影画像を検索する画像検索部を備える。
《5》 本発明の画像検索プログラムは、コンピュータを、画像取得部、入力部、画像検索部として機能させるためのプログラムである。
画像取得部は、《3》または《4》に記載のカメラに記録された撮影画像および属性情報を取り込む。
入力部は、属性情報の入力を受け付ける。
画像検索部は、入力された属性情報に対応する撮影画像を検索する。
本発明では、カメラに設定された機能と、被写体の状態またはカメラの動作状態の検出結果とに基づいて、撮影パラメータを決定する。一般に、カメラの機能の設定状態には、ユーザ自身の被写体種別に対する撮影意図が反映される。一方、センサ情報からは被写体種別に関する客観的な情報が得られる。このため、画像認識のような負荷のかかる処理を要することなく、適切に撮影パラメータを決定することが可能になる。
その結果、多様な撮影シーンを判別して撮影パラメータを決定することが可能になる。
《実施形態の構成》
図1は、本実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、カメラ11は、ユーザーの操作入力に応じて機能を設定する設定部12を備える。例えば、この設定部12では、下記機能が設定可能である。
(1)AFモード…一旦合焦した後は焦点制御を禁止(合焦ロック)するAF−Sモードと、合焦後も焦点制御を継続するAF−Cモードなどから選択できる。
(2)露出モード…プログラム露出モード、絞り優先露出モード、シャッタースピード優先モードなどから選択できる。
(3)測光モード…分割測光モード、中央部重点測光モード、スポット測光モードなどから選択できる。
(4)ドライブモード…1コマ撮影モード、連続撮影モードなどから選択できる。
さらに、カメラ11は、被写体の状態やカメラ11の動作状態を検出するセンサ部14を備える。例えば、このセンサ部14は、下記のセンサ群から構成される。
(a)測光センサ14a…被写体を分割測光/測色するセンサ
(b)温度センサ14b…環境温度を検出するセンサ
(c)加速度センサ14c…カメラ11に作用する加速度を検出する。また、方位やカメラ姿勢を検出する。
(d)測距センサ14d…被写体までの距離、またはデフォーカス量を検出する。
(e)距離エンコーダ14e…撮影レンズのピントリングの回転角度や焦点調節レンズのレンズ位置に基づいて、合焦位置までの距離を検出する。
(f)ズームエンコーダ14f…撮影レンズのズームリングの回転角度やズーム調節レンズのレンズ位置に基づいて、撮影レンズの焦点距離を検出する。
(g)タイマー14g…日時計測により、日時、朝昼夜の違い、季節の違いなどを検出する。
また、カメラ11には、撮影シーンに対応する機能やセンサで検出される情報などの特徴量の組み合わせである撮影条件パターンファイル、および露出やオートフォーカスなどの各制御部を制御するための制御変数パターンファイルが予め登録された記憶部15が設けられる。その他、カメラ11には、マイクロプロセッサ16、撮影部17、記録処理部18、および入力部19も設けられる。なお、マイクロプロセッサ16は、検索部20、パラメータ決定部21、および画像検索部22の機能を備える。
《撮影条件パターンファイルの作成手順》
記憶部15に記憶される撮影条件パターンファイルは、カメラ設計者またはカメラユーザーによって予め作成される。以下、この作成手順について説明する。
(手順1)まず、種々の撮影シーンに対して設定部12に設定される機能に関する情報と、センサ部14から得られる出力情報とを取得する。これらの情報の種類は表1に示すようなものである。
Figure 2008141635
(手順2)これらの情報のうち、撮影シーンを象徴する機能やセンサの出力情報を特徴量として抽出し、個々の撮影シーンを示す被写体種別ごとに記憶する。
(手順3)同種の被写体から得られた情報群やその特徴量などから、類似性の高い項目や条件範囲を抽出して撮影条件パターンファイルを作成する。
(手順4)求めた撮影条件パターンファイルを、被写体種別(撮影シーン)ごとに対応付けて、記憶部15に登録する。
《制御変数パターンファイルの作成手順》
一方、記憶部15に記憶される制御変数パターンファイルも、カメラ設計者またはカメラユーザーによって予め作成される。以下、この作成手順について説明する。
(手順1)まず、種々の撮影シーンに対して、個々の撮影パラメータを変更しながら、カメラ11の撮影を行う。例えば、表2に示すような撮影パラメータについて変更する。
Figure 2008141635
(手順2)この撮影で得られた撮影画像の画質やカメラ動作の的確さを評価し、被写体種別(撮影シーン)ごとに適正な撮影パラメータを決定する。
(手順3)被写体種別(撮影シーン)ごとに決定した撮影パラメータを、記憶部15の制御変数パターンファイルに登録する。
《撮影動作の説明》
図2は、カメラ11の撮影動作を説明する流れ図である。以下、この図2に示すステップ番号に沿って、この動作を説明する。
ステップS1: ユーザーは、撮影意図に応じて、カメラ11の機能(AFモード、露出モード、測光モード、またはドライブモードなど)を設定する操作を行う。設定部12は、この操作を受け付けて、カメラ11の機能を設定する。
ステップS2: センサ部14は、各種のセンサ14a〜14gに基づいて、被写体の状態またはカメラの動作状態をセンサ情報として検出する。
ステップS3: 検索部20は、設定部12で設定された機能に関する情報、およびセンサ部14で得られるセンサ情報を取得する。検索部20は、この機能の設定状態およびセンサ情報の組み合わせを、記憶部15内の撮影条件パターンファイルに照合し、合致または類似する撮影条件パターンファイルを検索する。
ステップS4: パラメータ決定部21は、検索された撮影条件パターンファイルに対応付けられる被写体種別を記憶部15から求める。パラメータ決定部21は、この被写体種別を記憶部15内の制御変数パターンファイルに照合し、対応する撮影パラメータを決定する。
例えば、夕日被写体の場合、露出制御が太陽の輝度の影響を受けて露出アンダーになる。そこで、露出制御に用いられる測光領域から太陽に対応する領域を除外するように撮影パラメータを設定する。また、オートホワイトバランス機能によって夕焼けの赤みを自動的に補正しないよう、高めの色温度に撮影パラメータを設定する。さらに、赤色の彩度を強調するように撮影パラメータを設定する。
また例えば、被写体の移動速度の変動が激しく、かつ移動速度の最大値が比較的低い場合、人間又は動物などの非動力による移動被写体と判定できる。この場合、焦点調節制御の感度アップや使用するAFエリアの領域拡大などの撮影パラメータを、非動力による移動被写体に合わせて設定する。
ステップS5: パラメータ決定部21は、ステップS3で検索された撮影条件パターンファイルが複数か否かを判断する。撮影条件パターンファイルが複数検索された場合、パラメータ決定部21はステップS6に動作を移行する。撮影条件パターンファイルが1つのみ検索された場合、パラメータ決定部21はステップS8に動作を移行する。
ステップS6: 撮影時の機能およびセンサ情報は、一つの撮影条件パターンファイルに合致することが好ましい。なぜならば、撮影時の機能およびセンサ情報に対して、適切な撮影パラメータを一意に決定する必要があるからである。しかしながら、あらゆる撮影シーンを予め分類して撮影パラメータを決定・記憶させておくことは困難である。
そのため、撮影シーンをいくつかの傾向に分け、それらの複合(組み合わせ)によって、多様な撮影シーンへの適応性を高める。
そこで、パラメータ決定部21は、一致度が比較的高い複数の撮影条件パターンファイル1,8,11を図3に示すように複合し、新たな撮影条件パターンファイル(図3に示す1+8+11)を作成する。この場合、複合する撮影条件パターンファイルの各項目(特徴量)に矛盾や競合がない場合、複数の撮影条件パターンファイルの各項目を組み合わせて新規な撮影条件パターンファイルとすることが好ましい。一方、矛盾や競合が生じる場合は、複数の撮影条件パターンファイルの一方を優先する、両方の中間をとる、などの処理により新規な撮影条件パターンファイルを定義することが好ましい。パラメータ決定部21は、このように新規に作成した撮影条件パターンファイルを、被写体種別が複合したシーンに対応するものとして、記憶部15に登録する。
例えば、撮影条件パターンファイルとして、風景被写体と夕日被写体と逆光被写体とを複合することにより、風景+夕日+逆光(夕日を含む逆光状態の風景被写体)に対応する新規な撮影条件パターンファイルが登録される。
この新たな撮影条件パターンファイルを生成して登録することにより、次回からは、同様の機能の設定およびセンサ情報に対しては、生成された撮影条件パターンファイルが優先的に検索されるようになる。なお、ユーザーが、新規作成された撮影条件パターンファイルに対応する被写体種別を任意に定義してもよい。
ステップS7: パラメータ決定部21は、図4に示すように、新規に登録した複合シーンに対応する新規な撮影パラメータを定義する。例えば、ステップS4で被写体種別ごとに求めた複数の撮影パラメータに矛盾や競合がない場合、複数の撮影パラメータを組み合わせて新規な撮影パラメータとすることが好ましい。また例えば、複数の撮影パラメータに矛盾や競合が生じる場合は、一方を優先する、両方の中間をとる、などの処理により新規な撮影パラメータを定義することが好ましい。パラメータ決定部21は、このように新規作成された撮影パラメータを、新たに作成した撮影条件パターンファイルに対応するものとして、記憶部15の制御変数パターンファイルに登録する。なお、ユーザーが、新規作成された複合シーンに対応する撮影パラメータを後から任意に定義し直してもよい。
ステップS8: 撮影部17は、ステップS7(ステップS7を実行していない場合はステップS4)で決定された撮影パラメータに従って、撮影動作を行う。
ステップS9: 記録処理部18は、ステップS6(ステップS6を実行していない場合はステップS3)で決定された撮影条件パターンファイルを示す属性情報を検索部20から情報取得する。記録処理部18は、ステップS8で撮影された撮影画像のメタデータ(画像の特徴を記述したデータ)として、この属性情報を記録する。例えば、この属性情報は、画像ファイルのEXIF情報内に記録される。
ステップS10: 記録処理部18は、撮影画像の画像解析結果を、撮影画像のメタデータとして記録する。例えば、この場合の画像解析としては、下記のものが好ましい。
(1)顔認識・顔判定…画像中の顔を認識する。顔判定では誰が映っているかを認識。
(2)対称性判定…水平線に対する画像の対称性を判定し、水面の映り込みなどを判定。
(3)点光源判定…暗い風景なのか、イルミネーション(点光源)の多い夜景かを判定。
(4)文字認識…文字認識結果から撮影シーンを推定する。テキスト情報をメタデータとして抽出する。
ただし、あらゆる種類の被写体種別について画像解析を毎回実施することは、処理時間の問題から困難である。そこで、図4に示すように、撮影条件パターンファイルから推定される被写体種別を参考情報とすることで、画像解析を行う被写体種別の種類を毎回絞ることが好ましい。
《カメラ11による画像検索動作の説明》
図5は、カメラ11における画像検索の動作を示す流れ図である。以下、図5に示すステップ番号に沿って、この動作を説明する。
ステップS41: ユーザーは、所望の被写体が映っている画像データを検索するため、その被写体に関連するキーワードを入力部19に入力する。入力部19は、この入力キーワードを画像検索部22に伝達する。
ステップS42: 画像検索部22は、表3に一例を示すデータテーブルに入力キーワードを照会し、入力キーワードに対応する属性情報(撮影条件パターンファイル)を選ぶ。画像検索部22は、この属性情報を、記録された撮影画像の属性情報に照会し、属性情報が合致または類似する撮影画像を選び出す。
Figure 2008141635
ステップS43: 画像検索部22は、ステップS42で選出された撮影画像のサムネイルを並べて、リンク付きサムネイル頁を作成する。画像検索部22は、作成したサムネイル頁のデータを、画像検索結果としてカメラ11のモニタ画面(不図示)に表示する。ユーザーは、このサムネイル頁を閲覧し、サムネイル頁のリンクを操作することで、探索結果である撮影画像にアクセスすることができる。
この動作により、膨大な撮影画像の中から、入力キーワードに関連する被写体が映っている画像を迅速に検索することが可能になる。
《コンピュータによる画像検索動作の説明》
上述した画像検索処理は、カメラ11に限らず、コンピュータ上でも実行可能である。図6は、このコンピュータによる画像検索処理を説明する図である。コンピュータ30は、画像検索プログラムを起動することによって、図6に示す画像取得部31、入力部32、および画像検索部33として機能する。
画像取得部31は、上述したカメラ11において記録された撮影画像および属性情報(撮影条件パターンファイルに対応するもの)を、通信媒体や記録媒体を経由して取り込む。
一方、ユーザーは、所望の被写体が映っている画像データを検索するため、その被写体に関連するキーワードを入力部32に入力する。画像検索部33は、このキーワードを、上述した表3に示すようなデータテーブルに照会し、入力キーワードに対応する属性情報(撮影条件パターンファイル)を求める。画像検索部33は、この属性情報を、画像取得部31から取得した属性情報に照合し、属性情報が合致または類似する撮影画像を選び出す。
このように、カメラ11で記録された撮影画像については、カメラ11内で属性情報が既に付加されている。そのため、コンピュータ30上にこれらの撮影画像と属性情報を取り込むだけで、上述した画像検索処理を即座に実行することが可能になる。
《センサ情報の処理の具体例》
図7〜図11は、被写体の特徴算出アルゴリズムを説明する図である。
まず、図7[A]は、図1の加速度センサ14cに含まれる方位センサのセンサ情報などから、撮影方位の情報を新たに作成する様子を示す。まず、この方位センサの出力からは、北に対するカメラ11の光軸の角度θ1が検出される。一方、図1に示すズームエンコーダ14fからは、カメラ11の水平画角ωhが検出される。この場合、光軸角度θ1が、(270゜+ωh/2)>θ1>(270゜−ωh/2)の範囲にあれば、カメラ11の水平画角内には真西が入る。このとき、タイマー14gの日時情報が日没時刻にあれば、撮影画像内の高輝度被写体が夕日である確率は高い。なお、タイマー14gから得られる日時情報に基づいて正確な太陽の日没方位を求めることもできる。この場合、日没方位が水平画角ωhに入り、かつ日没時刻に該当するか否かによって、正確な夕日の判定を行うこともできる。
また、図7[B]には、加速度センサ14cで検出される重力加速度の方向によって、水平線(地平線)の画面内位置を検出する様子を示す。この加速度センサの出力からは、カメラ11の仰角θ2が検出される。一方、ズームエンコーダ14fからは、カメラ11の垂直画角ωvが検出される。この場合、仰角θ2が、+ωv/2>θ2>−ωv/2の範囲にあれば、カメラ11の垂直画角ωv内には水平線が入る。さらに、垂直画角ωvにおける仰角θの位置から、画面内における水平線の位置を検出することもできる。
さらに、図8には、図1に示す測光センサ14aの分割測光/測色結果を示す。この場合、図7[B]で求めた水平線位置を用いて、分割測光/測色結果を、地上域と空中域とに概略分割することができる。図9[A]には、この地上域の色出現頻度を示す。図9[B]には、この地上域の明度出現頻度を示す。例えば、地上域に緑色が多い場合には、草原や人工芝などの確率が高いと判断できる。なお、このような判定は、色や明度のヒストグラムではなく、RGB別の色ヒストグラムで代用することも可能である。
図10[A]には、測距センサ14dで検出されるデフォーカス量を時間微分して得られる像面移動速度を示す。定速移動する被写体であっても、光学系の特性によって像面移動速度は二次関数的に変化する。図10[B]は、この像面移動速度を、物空間の被写体移動速度に変換したものである。この被写体移動速度およびその速度変動から、被写体移動の特徴を得ることができる。
《機能とセンサ情報との組み合わせ判断の具体例》
図11は、機能の設定状態とセンサ情報とを総合的に示す図である。これらの情報の組み合わせからは下記のような被写体の特徴算出アルゴリズムが実施できる。
(1)撮影レンズの焦点距離(ズームエンコーダ14fによって検出)、ピント位置(距離エンコーダ14eによって検出)、および撮像サイズから、画角と撮影距離が検出される。これらセンサ情報により、被写界サイズ(写る範囲)を算出できる。この被写界サイズからは、被写体の実サイズを推定することができる。例えば、この実サイズを用いて、顔検出や物体検出の判断を補助することができる。
(2)測光センサ14aの出力からは、被写界の色・明度情報が得られる。この色・明度情報に基づいて、被写界の輝度分布、色分布、時間的輝度変化などが算出できる。
(3)測距センサ14dにより、撮影画面内の複数の位置におけるデフォーカス量が得られる。このデフォーカス量を用いて、被写界の大まかな距離分布を検出できる。また、継続的に測距動作を実施した場合は、距離変動の傾向も検出することができる。
(4)方位センサと加速度センサによって、光軸の北からの角度と地面に対する仰角が検出できる。更に、カメラ11の縦位置・横位置センサによって、撮影画面の傾斜を検出することができる。これらのセンサ情報に基づいて、撮影画像中の水平線の位置や傾きを推定することができる。
(5)加速度センサ14cの加速度の時間変化を検出することにより、カメラ11のブレや移動などを検知することもできる。
(6)温度センサ14bによって、環境温度を検出できる。一方、タイマー14gによって日時や季節や暦の情報を検出できる。
(7)ズームエンコーダ14fによって撮影レンズが広角側と判定され、測距センサ14dによって被写界の距離分布が無限遠に偏り、測光センサ14aによって画面上部に青領域(空)が多く、ドライブモードが一コマ撮影に設定され、かつAFモードがシングルエリアかつシングルAF(AF−S)に設定されているなどの特徴を持つ場合、高い確率で風景と判定できる。
(8)距離エンコーダ14eにより撮影距離が接写域に入り、測距センサ14dによって被写体の移動幅が狭く、かつ測光センサ14aによる検出色域が緑・赤・黄色が多いといった特徴を持つ場合、花のクローズアップ撮影である確率が高い。
(9)ズームエンコーダ14fによって撮影レンズが望遠側と判定され、AFモードがコンティニュアスAF(AF−C)に設定され、ドライブモードが連写モードに設定され、距離エンコーダ14eにより撮影距離が20〜50mに入り、かつ測距センサ14dにより被写体速度が人間の走行速度域に入って高頻度に変動(止まったり、走ったり)する場合、サッカーなどのスポーツ撮影である確率が高い。
(10)加速度センサによりカメラ姿勢が下向きであることを検出し、かつシャッタ釦が半押しでない場合は、非撮影時と判断して検出動作を停止できる。また、シャッタ半押し状態で急激にカメラ姿勢が変化した場合には、構図変更と判断することもできる。
(11)夕日を含む風景を被写体とする状況において、画像解析により地平線を対称軸として被写体輝度や被写体色に対称性が認められれば、水面に映る夕日の風景と判断することができる。
(12)画面下部が緑色、かつ光源色温度が人工照明などの被写体状況から、ナイタースポーツと判断することができる。この場合、背番号の文字認識や、ユニフォームの画像認識によりチーム名や選手名などを特定できる。これら名前情報は、撮影画像に属性情報として付加することもできる。
《本実施形態の効果など》
本実施形態では、カメラ11の機能設定およびセンサ情報を組み合わせて判断材料とする。このカメラ11の機能は、ユーザーが主要被写体に合わせて適宜に設定するものであり、主要被写体の状況が強く反映される。一方、センサ情報には、客観的な被写体状況が反映される。このように特徴の異なる両情報を組み合わせることによって、被写体種別をより多様な観点から推測することが可能になる。
また、本実施形態では、機能の設定状態およびセンサ情報を、予め設定された撮影条件パターンファイルに照合することで、被写体種別を推測する。このような処理は、画像解析による被写体判定を逐一行う場合に比べて処理負荷が少なく、被写体種別を高速に判定することが可能になる。
さらに、本実施形態では、複数の撮影条件パターンファイルが検索された場合、複数の撮影条件パターンファイルにそれぞれ対応する撮影パラメータを複合して、新たな撮影パラメータを作成する。その結果、未登録の被写体種別に対しても柔軟に対応して、撮影パラメータを決定することが可能になる。
また、本実施形態では、撮影パラメータを決定するために求めた属性情報(撮影条件パターンファイル)をメタデータとして、撮影画像に対応付けて記録する。したがって、この属性情報に基づいて、カメラ11またはコンピュータ30上で画像検索処理を簡易に実行することが可能になる。
以上説明したように、本発明は、カメラなどに利用可能な技術である。
本実施形態の構成を示すブロック図である。 カメラ11の撮影動作を説明する流れ図である。 撮影条件パターンファイルの複合処理を説明する図である。 撮影パラメータの複合処理とメタデータの生成処理とを説明する図である。 カメラ11における画像検索の動作を示す流れ図である。 コンピュータ30による画像検索処理を示す図である。 撮影方位と水平線の検出処理を説明する図である。 地上域と空中域の被写界判断を説明する図である。 地上域のヒストグラム解析を説明する図である。 被写体の移動速度検出を説明する図である。 機能の設定状態とセンサ情報とを総合的に示す図である。
符号の説明
11…カメラ,12…設定部,13…操作部材,14…センサ部,15…記憶部,16…マイクロプロセッサ,17…撮影部,18…記録処理部,19…入力部,20…検索部,21…パラメータ決定部,22…画像検索部,30…コンピュータ,31…画像取得部,32…入力部,33…画像検索部

Claims (5)

  1. カメラの機能を設定する設定部と、
    被写体の状態または前記カメラの動作状態を検出するセンサ部と、
    前記設定部で設定される前記機能および前記センサ部の検出結果に対応する情報の組み合わせを被写体の種別ごとに予め分類して記憶する記憶部と、
    前記設定部で設定される前記機能および前記センサ部の検出結果に相当する前記組み合わせを前記記憶部から検索する検索部と、
    前記検索部によって検索された前記組み合わせに基づいて、前記カメラの撮影パラメータを決定するパラメータ決定部と、
    前記パラメータ決定部で決定された前記撮影パラメータに従って撮影を行う撮影部と
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記パラメータ決定部は、前記相当する組み合わせが複数存在する場合、複数の前記組み合わせのそれぞれに対応する撮影パラメータに基づいて、第2の撮影パラメータを作成する
    ことを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記組み合わせに対応する属性情報を、前記撮影部で撮影された撮影画像に対応付けて記録する記録処理部を備えた
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 請求項3に記載のカメラにおいて、
    前記属性情報に基づいて、前記記録処理部で記録された前記撮影画像を検索する画像検索部を備えた
    ことを特徴とするカメラ。
  5. コンピュータを、
    請求項3または請求項4に記載のカメラに記録された前記撮影画像および前記属性情報を取り込む画像取得部と、
    前記属性情報の入力を受け付ける入力部と、
    入力された前記属性情報に対応する前記撮影画像を検索する画像検索部と
    して機能させるための画像検索プログラム。
JP2006327800A 2006-12-05 2006-12-05 カメラ、および画像検索プログラム Expired - Fee Related JP4743097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006327800A JP4743097B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 カメラ、および画像検索プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006327800A JP4743097B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 カメラ、および画像検索プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008141635A true JP2008141635A (ja) 2008-06-19
JP4743097B2 JP4743097B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=39602613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006327800A Expired - Fee Related JP4743097B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 カメラ、および画像検索プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4743097B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011076A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2012256051A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Koichiro Mizuta カメラ
US8675096B2 (en) 2009-03-31 2014-03-18 Panasonic Corporation Image capturing device for setting one or more setting values for an imaging mechanism based on acquired sound data that includes information reflecting an imaging environment
JP2014161062A (ja) * 2014-04-07 2014-09-04 Canon Inc 映像処理装置及び映像処理方法
JP2014526738A (ja) * 2011-09-07 2014-10-06 インテレクチュアル ベンチャーズ ファンド 83 エルエルシー 光源検出を利用したイベント分類方法
US9117139B2 (en) 2009-12-25 2015-08-25 Canon Kabushiki Kaisha Video processing apparatus and video processing method
JP2019061702A (ja) * 2014-02-28 2019-04-18 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151375A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、及びその撮影条件設定方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151375A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、及びその撮影条件設定方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011076A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
US8675096B2 (en) 2009-03-31 2014-03-18 Panasonic Corporation Image capturing device for setting one or more setting values for an imaging mechanism based on acquired sound data that includes information reflecting an imaging environment
JP5451749B2 (ja) * 2009-03-31 2014-03-26 パナソニック株式会社 撮像装置、集積回路、撮像方法、プログラム及び記録媒体
US9117139B2 (en) 2009-12-25 2015-08-25 Canon Kabushiki Kaisha Video processing apparatus and video processing method
JP2012256051A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Koichiro Mizuta カメラ
JP2014526738A (ja) * 2011-09-07 2014-10-06 インテレクチュアル ベンチャーズ ファンド 83 エルエルシー 光源検出を利用したイベント分類方法
JP2019061702A (ja) * 2014-02-28 2019-04-18 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2014161062A (ja) * 2014-04-07 2014-09-04 Canon Inc 映像処理装置及び映像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4743097B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4743097B2 (ja) カメラ、および画像検索プログラム
TWI416945B (zh) 影像處理裝置、影像處理方法及電腦可讀取媒體
US8218064B2 (en) Image recognition device, focus adjustment device, image-capturing device, and image recognition method
KR101434564B1 (ko) 촬영 정보 자동 추출 시스템 및 방법
JP5454158B2 (ja) 撮像装置、その制御方法およびプログラム
US20130258167A1 (en) Method and apparatus for autofocusing an imaging device
WO2009090992A1 (ja) 電子カメラ
JP2002010135A (ja) カメラの画像獲得制御を設定するシステム及び方法
CN101359151A (zh) 摄像装置和聚焦控制方法
US20140192162A1 (en) Single-eye stereoscopic imaging device, imaging method and recording medium
CN101640764B (zh) 摄像装置和摄像方法
US7822327B2 (en) Method for automatically selecting scene mode
US20170118394A1 (en) Autofocusing a macro object by an imaging device
CN104243804B (zh) 摄像设备、图像处理设备及其控制方法
JP2008011289A (ja) デジタルカメラ
CN110581950B (zh) 相机、选择相机设置的***和方法
US7570281B1 (en) Image processing apparatus and method for detecting a main subject to be photographed
CN102215332A (zh) 电子照相机
CN106094392B (zh) 控制设备、摄像设备和控制方法
JP2009252069A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP2003022443A (ja) 画像比較装置、画像比較方法、画像比較用プログラム、撮影装置、及び撮影方法。
JP2005286379A (ja) 撮影補助システム及び撮影補助方法
KR101590190B1 (ko) 촬상 장치 및 방법
JP2008187332A (ja) 画像追尾装置および撮像装置
JP2009171282A (ja) 電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4743097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees