JP2008140097A - プロジェクト評価装置、プロジェクト評価方法、および、記憶媒体 - Google Patents

プロジェクト評価装置、プロジェクト評価方法、および、記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008140097A
JP2008140097A JP2006325165A JP2006325165A JP2008140097A JP 2008140097 A JP2008140097 A JP 2008140097A JP 2006325165 A JP2006325165 A JP 2006325165A JP 2006325165 A JP2006325165 A JP 2006325165A JP 2008140097 A JP2008140097 A JP 2008140097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
task
schedule
scenario
project
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006325165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4956159B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Kobayashi
康弘 小林
Osamu Kubo
理 久保
Junko Ito
順子 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2006325165A priority Critical patent/JP4956159B2/ja
Publication of JP2008140097A publication Critical patent/JP2008140097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4956159B2 publication Critical patent/JP4956159B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】成否が未確定なプロジェクトを実現するためのスケジュールを高精度で評価すること。
【解決手段】タスクの状態を、スケジュールに属する各タスクに規定するシナリオについて、スケジュールにおいて各タスクが取りうる状態が網羅されるように作成するシナリオ作成部22と、作成された各シナリオを構成する各タスクの所要コストおよび成功確率をもとに、作成された各シナリオの所要コストおよび生起確率を算出するシナリオ評価部24と、作成された各シナリオの所要コストおよび生起確率からスケジュールの所要コストの期待値をスケジュールの性能指標として算出するスケジュール評価部26と、スケジュールの性能指標を出力する評価出力部32と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクト評価装置、プロジェクト評価方法、および、記憶媒体に関する。
新薬開発プロジェクトを開発フェーズを分けて進める事例において、リアル・オプション法によるプロジェクトの価値評価が適用されている。例えば、非特許文献1に、価値評価の計算例が記載されている。
フェーズの成否が未確定であり、確率的に決定されるときには、先行するフェーズの成否の結果を考慮して、次のフェーズの開始または中止を判定する。例えば、新薬開発プロジェクトでは、先行するフェーズが「新薬を動物実験により検証する」であるとき、その動物実験が失敗したときには、次のフェーズ「新薬を健康な人へ試行投与する」を行うことなく、「新薬は実用化不可である」旨のプロジェクト全体の失敗が確定する。
東洋経済新報社発行、山本大輔著「リアル・オプション」(2001年),5.1節「医薬品開発プロジェクトへのリアル・オプション法の応用」頁128〜137
前記した従来のプロジェクトの価値評価の手法では、プロジェクトを構成するフェーズに含まれるスケジュール単位(以下、タスクとする)の副次的効果、タスクの代替関係などの複雑な要因を扱うことができなかった。これらの複雑な要因は、プロジェクトの価値評価に大きく影響する。例えば、あるタスクが失敗したときには、従来の価値評価では直ちにプロジェクト全体が失敗するという低評価となる。
しかし、あるタスクが失敗しても代替関係にある別のタスクが成功することで、プロジェクト全体が成功するときには、高評価とするべきである。よって、複雑な要因を扱えない従来のプロジェクトの価値評価では、計算した評価値の精度が不十分であった。
そこで本発明は、成否が未確定なプロジェクトを実現するためのスケジュールを高精度で評価することを、主な目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、複数のタスクから構成されるプロジェクトにおけるタスクの実施時期を規定したスケジュールを評価するプロジェクト評価装置であって、前記プロジェクトを構成するタスク間の代替関係、ならびに、各タスクの所要コストおよび成功確率の入力を受け付けるタスクデータ入力部と、前記プロジェクトを実施するための前記スケジュールを取得するスケジュール取得部と、タスクの状態であるタスクの成功、タスクの失敗、および、タスクの実施不要のいずれか1つの状態を、前記スケジュールに属する前記各タスクに規定するシナリオについて、前記スケジュールにおいて前記各タスクが取りうる状態が網羅されるように作成するシナリオ作成部と、作成された各シナリオを構成する前記各タスクの所要コストおよび成功確率をもとに、作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率を算出するシナリオ評価部と、作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率から前記スケジュールの所要コストの期待値を前記スケジュールの性能指標として算出するスケジュール評価部と、前記スケジュールの性能指標を出力する評価出力部と、を有することを特徴とする。その他の手段は、後記する。
本発明によれば、プロジェクトを実現するためのスケジュールごとに評価を行う。また、プロジェクトを構成するタスク間の代替関係が評価に反映される。したがって、成否が未確定なプロジェクトを実現するためのスケジュールを高精度で評価することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、プロジェクトに関するデータの説明図である。図1(a)は、プロジェクトと機能との関係を示す。1つのプロジェクトは、1つ以上の機能に分割され、順序が規定される。そして、プロジェクトの成功は、プロジェクトを構成するすべての機能が成功することにより実現される。例えば、プロジェクト9は、機能1の成功、および、機能2の成功により、成功する。
図1(b)は、機能とタスクとの関係を示す。1つの機能は、その機能を実現するためのタスクを含む。例えば、機能1は、タスク1a、および、タスク1bを含む。機能を実現するためのタスクが複数存在するときには、そのタスク間は、代替タスクの関係にある。例えば、タスク1aの代替タスクは、タスク1bである。
代替関係にあるタスクのうち、少なくとも1つのタスクが成功すれば、そのタスクを含む機能が成功する。例えば、タスク1aが失敗しても、タスク1bが成功すれば、機能1は成功する。このように、代替タスクを設定することにより、プロジェクトのタスクが1つ失敗しても、プロジェクト全体が失敗することを回避できる。
先行関係について、説明する。プロジェクトを構成する機能のうち、優先的な機能は、順序の前方に配置される。例えば、プロジェクト9は、機能1→機能2の順序で規定される。このとき、機能1は、機能2に先行する機能であると定義する。先行タスクとは、先行する機能に属する各タスクである。例えば、機能1は機能2に先行するため、タスク1aまたはタスク1bは、タスク2aまたはタスク2bにとって先行タスクである。
Figure 2008140097
表1は、各タスクの詳細なデータを示している。各タスクのデータは、属性とその値の組として表現される。例えば、タスク1aの属性「期間」は、その値「3」である。また、タスクの成否は、計画時に確定しないため、「成功確率」により表わす。
なお、プロジェクト内の副次有益とは、そのタスクが成功し、プロジェクトも成功する時に生ずる収益の追加分であり、プロジェクト外の副次有益とは、プロジェクトの成否に関わらずそのタスクが成功するときに生ずる収益(価値)である。入力データであるプロジェクトのデータには、プロジェクト成功時に得られる収益が含まれる。このような収益をプロジェクトの評価に反映することにより、評価の精度が向上する。
図2は、プロジェクトのスケジュールの説明図である。図2(a)および図2(b)は、同じプロジェクトを実現するための異なるスケジュールA,Bをそれぞれ示す。この説明図は、横軸を時刻とし、縦軸を工程とするガントチャートとして表現される。各四角形は、タスクを示し、その四角形の左端から右端までの期間がタスクの実施期間である。例えば、図2(a)のタスク1aは、1月から4月まで実施される。
スケジュールを構成するタスク間には、直列または並列の関係がある。直列関係にあるタスク間では、互いの実施期間が重複しない。並列関係にあるタスク間では、互いの実施期間の少なくとも一部が重複する。例えば、スケジュールAでは、タスク1a、タスク1bを直列に計画し、タスク2a、タスク2bを並列に計画している。スケジュールBでは、タスク1a、タスク1bを並列に計画し、タスク2a、タスク2bを直列に計画している。
図3は、本発明に係るプロジェクト評価システムについて1つの実施形態を示す計算機構成である。
入力装置10は、スケジュール、タスク、プロジェクトのデータを入力する。入力装置10は、図1、図2、および、表1で示すプロジェクトに関するデータの入力を受け付ける。入力装置10は、タスクデータ入力部12(詳細は後記)、および、スケジュール取得部14(詳細は後記)により実現される。
演算装置20は、シナリオ作成部22、シナリオ評価部24、および、スケジュール評価部26により構成される。出力装置30、および、評価出力部32の詳細は、後記する。記憶装置40は、入力装置10により入力されたデータ、および、演算装置20により計算されたデータを格納する。また、記憶装置40は、演算装置20が計算に使用するデータを提供する。以下、演算装置20の各構成要素の詳細を説明する。
シナリオ作成部22は、記憶装置40に格納されたデータに基づいて、タスクが成功する可能性、失敗する可能性を組合せて、与えられたスケジュールが取りうるタスク状態の集合を決定する。スケジュールのデータからタスクの順序関係が決まるので、タスク状態の順序列が決まることになる。以下、このようなタスク状態の順序列をシナリオと称する。
シナリオの決定においては、タスクの状態として、成功、失敗、実施不要の3値を用いて、タスクとその値の組合せでシナリオを決めるアルゴリズムを用いる。
プロジェクトのシナリオは、スケジュールで与えられたタスク間の順序関係、プロジェクトを構成するタスクの成否とプロジェクトの成否との関係、タスク間の代替機能の関係を含むタスクのデータに基づいて決定する。
Figure 2008140097
スケジュールAの場合に、演算装置20により決定したシナリオを示すシナリオテーブルの例を表2に示す。シナリオテーブルにおいて「○」は成功、「×」は失敗、「−」は実施不要をそれぞれ示す。シナリオA1は、タスク1a失敗に続いて、タスク1bも失敗するシナリオであり、タスク2a、タスク2bは開始されない。プロジェクトも失敗となる。
シナリオA3は、タスク1aが成功するため、タスク1bがスキップされるシナリオであり、タスク2aは失敗するが、タスク2bが成功するため、プロジェクトも成功する。しかし、タスク1bによる副次収益は生じない。
このように、タスク間の代替機能を反映して、プロジェクトのタスクが取りうる成否の状態の組合せであるシナリオを網羅的に決定する必要がある。そのため、リスト処理に基づくタスク状態の順序列を決定するタスク状態列挙アルゴリズムを適用する。
タスクの状態は、先行するタスクの状態に依存して決まる。例えば、あるタスクの状態は、与えられたスケジュールの進捗において、同じ機能を達成する他の代替タスクの状態に依存する。終了済みの代替タスクの一つが既に成功していれば、実施不要となる。
注目しているタスクが失敗することにより、その機能を達成するすべての代替タスクが失敗することになれば、注目タスクに続くすべてのタスクが実施不要となる。さらに、代替タスクがないタスクは、そのタスクが失敗することになれば、これに続くすべてのタスクが実施不要となる。
このようなアルゴリズムは、注目タスクまでのタスクの状態をタスクの順序に配した部分リストを用いたリスト処理により実装できる。
次に、シナリオ評価部24は、各シナリオに対して、そのシナリオが生起する確率、スケジュールの累積期間、累積投資額、プロジェクトの収益、プロジェクト外の収益等、シナリオ別のデータを算出する。シナリオのテーブル、シナリオ別のデータのテーブルは、演算過程で生成される中間データである。
Figure 2008140097
スケジュールAの場合に、演算装置20により決定したシナリオ別のデータを表わすテーブルの例を表3に示す。各シナリオに対して、そのシナリオが生起する確率、スケジュールの累積期間、累積投資額、プロジェクト内の副次有益、プロジェクト外の副次有益など、シナリオ別のデータを算出する。
シナリオ別のデータである生起確率の算出について説明する。タスク1a、タスク1b、タスク2a、タスク2bの成功確率をそれぞれP1a、P1b、P2a、P2bとし、期間をそれぞれT1a、T1b、T2a、T2bとする。さらに、タスクの投資額をそれぞれY1a、Y1b、Y2a、Y2bとする。
シナリオA1では、シナリオの生起確率は、(1−P1a)(1−P1b)となり、シナリオの累積期間は、T1a+T1bとなる。シナリオの累積投資額は、Y1a+Y1bとなる。
シナリオA3では、シナリオの生起確率は、P1a(1−P2a)P2b、シナリオの累積期間は、T2a<T2bであることからT1a+T2b、シナリオの累積投資額は、Y1a+Y2a+Y2bとなる。
このようにして計算された累積期間および累積投資額は、それぞれヒストグラムとして表現される。図4は、スケジュールAに対する累積期間(図4(a))、および、累積投資額(図4(b))の確率分布を示す。一方、図5は、スケジュールBに対する累積期間(図5(a))、および、累積投資額(図5(b))の確率分布を示す。
Figure 2008140097
以上説明したスケジュールAに関する計算は、スケジュールBにも同様に行われる。スケジュールBについて、シナリオを列挙したテーブルを表4に示す。
Figure 2008140097
スケジュールBについて、シナリオ別のデータを表わすテーブルを表5に示す。
さらに、スケジュール評価部26は、これらのデータから、スケジュールの累積期間の期待値、累積投資額の期待値等、スケジュールの性能指標を算出する。
シナリオ別のデータから演算装置20によりスケジュールの性能指標を算出する。スケジュールの性能指標とは、スケジュールの累積期間の期待値、累積投資額の期待値等である。スケジュールの累積期間の期待値は、シナリオの生起確率を重みとして、シナリオの累積期間を加重平均した量である。例えば、スケジュールAでは、11.56月となる。スケジュールの累積投資額の期待値は、シナリオの生起確率を重みとして、シナリオの累積投資額を加重平均した量であり、スケジュールAでは、1380M¥となる(表3参照)。
評価出力部32は、スケジュールの性能指標を出力する。スケジュールの性能指標は、出力装置30を介して、プロジェクトのスケジュール立案のための情報として提供される。
Figure 2008140097
評価出力部32から出力される性能指標の比較結果を、表6に示す。表6に示したこれらの性能指標は、出力装置30により出力される。プロジェクトの所要期間、所要投資額、収益が確率変数となるため、期待値等を用いることになる。プロジェクトの成功確率、プロジェクト成功時の累積投資額、プロジェクトのリターンは、基本的にスケジュールには依らないので、実施期間が短く、累積投資額が小さなスケジュールが望ましい。なお、所要期間、および、所要投資額は、プロジェクトを実現するための所要コストの一例である。
表6によれば、スケジュールBは、実施期間においても、累積投資額においても、スケジュールAよりも有利となっている。このようなスケジュールの比較結果から、本発明によるプロジェクト評価システムは、プロジェクトのスケジュール立案のために有効な情報を提供できることがわかる。
これにより、スケジュールの評価値をもとにして、開発型のプロジェクトのスケジュール立案を支援することができる。例えば、複数のスケジュール候補に対し評価指標を算出し、比較することにより、最適なスケジュール候補を選択することができる。
図6は、複数のスケジュール案の性能比較を行う場合の動作を示すフローチャートである。
タスクデータ入力部12は、タスク、プロジェクトのデータを読み込み、スケジュール取得部14は、比較評価する複数のスケジュールを読み込む(S101)。演算装置20は、代替タスクのグループを設定する(S102)。演算装置20は、これらのスケジュールを順次選択し評価するために、スケジュールを選択する(S103)。
シナリオ作成部22は、タスクが成功する可能性、失敗する可能性、実施不要となる可能性を組み合わせて、プロジェクトが取りうるシナリオを決定する(S104)。シナリオ評価部24は、各シナリオに対して、そのシナリオが生起する確率、スケジュールの累積期間、累積投資額等、シナリオ別のデータを算出する(S105)。スケジュール評価部26は、シナリオ別のデータから、スケジュールの累積期間の期待値、累積投資額の期待値等、スケジュールの性能指標を算出する(S106)。
演算装置20は、全スケジュールの評価が終了したか否かを判定する(S107)。判定条件を満たすなら(S107,Yes)S108へ進み、判定条件を満たさないなら(S107,No)S103に戻る。評価出力部32は、プロジェクトのスケジュール立案のための情報としてスケジュールの性能指標を出力する(S108)。
図7は、1つの初期スケジュールから最適スケジュールの探索を行う場合の動作を示すフローチャートである。図6との差分に着目して、説明を行う。
S101の代わりに、タスクデータ入力部12は、タスク、プロジェクトのデータを読み込み、スケジュール取得部14は、探索を開始するための初期スケジュールのデータの入力を受け付ける(S101b)。
S103の代わりに、演算装置20は、初期スケジュールから始めて、評価の結果を反映して新規なスケジュールを生成して評価するループを繰り返し、最適スケジュールを探索するために、新規スケジュールを生成する(S103b)。ここで、最初のループでは、初期スケジュールを新規スケジュールとみなすものとする。
なお、評価の結果の反映とは、例えば、探索を開始するための初期スケジュールの入力を受け付け、初期スケジュール、または、初期スケジュールから探索されたスケジュールのうち、性能指標が最も優れている最適スケジュールを選択する、いわゆる勝ち抜き戦により、最適スケジュールを更新することである。
S107の代わりに、演算装置20は、最適探索の終了条件を判定する(S107b)。判定条件を満たすなら(S107b,Yes)S108bへ進み、判定条件を満たさないなら(S107b,No)S103bに戻る。S108の代わりに、評価出力部32は、最適スケジュールを出力する(S108b)。
図8は、S104により呼び出されるタスク状態列挙アルゴリズムのフローチャートである。
シナリオ作成部22は、開始時期順にNTL個のタスクを並べたタスク順序リストTLを決定する(S201)。例えば、スケジュールAでは、TL={タスク1a、タスク1b、タスク2a、タスク2b}となる。
シナリオ作成部22は、タスク順序リストTLから選択した注目タスクFTごとに、注目タスクFTにとっての先行代替タスクを集めたタスクリストPLを決定する(S202)。なお、先行代替タスクとは、注目タスクFTにとっての代替タスクであり、かつ、注目タスクFTの開始前に終了するタスクである。注目タスクとは、次にその状態を決めるべく注目しているタスクである。
シナリオ作成部22は、シナリオリストSL、部分シナリオリストPSLを初期設定する(S203)。
シナリオリストは、タスク順序リストにあるすべてのタスクの状態が確定したシナリオを列挙したリストであり、部分シナリオリストは、タスク順序リストにある途中までのタスクの状態が確定した部分シナリオを列挙したリストである。
例えば、スケジュールAでは、最初のタスクの処理後にPSL={{成功}、{失敗}}となる。これは、部分シナリオリストに、タスク1aの状態が「成功」となる部分シナリオ、および、タスク1aの状態が「失敗」となる部分シナリオが含まれることを示している。
部分シナリオ{成功}から派生する部分シナリオとしては、{成功、実施不要}や、{成功、実施不要、失敗}があり、これら部分シナリオを経て、シナリオ{成功、実施不要、失敗、成功}が生成される。このシナリオは、表2および表3のシナリオA3である。
シナリオ作成部22は、部分シナリオリストPSLが空か否かを判定する(S204)。判定条件を満たすなら(S204,Yes)シナリオリストSLを出力し(S211)、判定条件を満たさないなら(S204,No)S205に進む。
シナリオ作成部22は、部分シナリオリストPSLから部分シナリオPSを選択、選択した部分シナリオPSを部分シナリオリストPSLから削除する(S205)。シナリオ作成部22は、部分シナリオPSから状態を決める注目タスクFTを決定する(S206)。シナリオ作成部22は、部分シナリオPSにある先行タスクの状態から注目タスクFTの状態を決定し、注目タスクFTを部分シナリオPSに追加する(S207)。
シナリオ作成部22は、部分シナリオPSの長さがNTLであるか否かを判定する(S208)。判定条件を満たさないなら(S208,No)部分シナリオPSを部分シナリオリストPSLに追加し(S209)、S204に戻る。判定条件を満たすなら(S208,Yes)部分シナリオPSをシナリオリストSLに追加し(S210)、S204に戻る。
図9は、S207により呼び出されるタスク状態列挙アルゴリズムの詳細を示すフローチャートである。
シナリオ作成部22は、注目タスクFTに代替タスクが有るか否かを判定する(S301)。判定条件を満たすなら(S301,Yes)S302に進み、判定条件を満たさないなら(S301,No)S307に進む。
シナリオ作成部22は、タスクリストPLから得られる注目タスクFTの先行代替タスクの状態が「成功」あるいは「実施不要」か否かを判定する(S302)。判定条件を満たすなら(S302,Yes)S303に進み、判定条件を満たさないなら(S302,No)S304に進む。
シナリオ作成部22は、注目タスクFTの状態を「実施不要」に設定し、部分シナリオPSに追加する(S303)。シナリオ作成部22は、注目タスクFTが代替タスクグループの最後のタスクで、他の代替タスクがすべて失敗か否かを判定する(S304)。判定条件を満たすなら(S304,Yes)S307に進み、判定条件を満たさないなら(S304,No)S305に進む。
シナリオ作成部22は、注目タスクFTの状態を「成功」に設定し、部分シナリオPSに追加する(S305)。シナリオ作成部22は、注目タスクFTの状態を「失敗」に設定し、部分シナリオPSに追加する(S306)。
シナリオ作成部22は、注目タスクFTの状態を「成功」に設定し、部分シナリオPSに追加する(S307)。シナリオ作成部22は、注目タスクFTの状態を「失敗」に設定し、注目タスクFTが最後のタスクでない場合、後続のタスクの状態を「実施不要」に設定し、それぞれ部分シナリオPSに追加する(S308)。
本発明の一実施形態に関するプロジェクトに関するデータの説明図である。 本発明の一実施形態に関するプロジェクトのスケジュールの説明図である。 本発明の一実施形態に関する本発明に係るプロジェクト評価システムについて1つの実施形態を示す計算機構成である。 本発明の一実施形態に関するスケジュールAに対する累積期間、累積投資額の確率分布を示す。 本発明の一実施形態に関するスケジュールBに対する累積期間、累積投資額の確率分布を示す。 本発明の一実施形態に関する複数のスケジュール案の性能比較を行う場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関する1つの初期スケジュールから最適スケジュールの探索を行う場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に関するS104により呼び出されるタスク状態列挙アルゴリズムのフローチャートである。 本発明の一実施形態に関するS207により呼び出されるタスク状態列挙アルゴリズムの詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
10 入力装置
12 タスクデータ入力部
14 スケジュール取得部
20 演算装置
22 シナリオ作成部
24 シナリオ評価部
26 スケジュール評価部
30 出力装置
32 評価出力部
40 記憶装置

Claims (7)

  1. 複数のタスクから構成されるプロジェクトにおけるタスクの実施時期を規定したスケジュールを評価するプロジェクト評価装置であって、
    前記プロジェクトを構成するタスク間の代替関係、ならびに、各タスクの所要コストおよび成功確率の入力を受け付けるタスクデータ入力部と、
    前記プロジェクトを実施するための前記スケジュールを取得するスケジュール取得部と、
    タスクの状態であるタスクの成功、タスクの失敗、および、タスクの実施不要のいずれか1つの状態を、前記スケジュールに属する前記各タスクに規定するシナリオについて、前記スケジュールにおいて前記各タスクが取りうる状態が網羅されるように作成するシナリオ作成部と、
    作成された各シナリオを構成する前記各タスクの所要コストおよび成功確率をもとに、作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率を算出するシナリオ評価部と、
    作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率から前記スケジュールの所要コストの期待値を前記スケジュールの性能指標として算出するスケジュール評価部と、
    前記スケジュールの性能指標を出力する評価出力部と、
    を有することを特徴とするプロジェクト評価装置。
  2. 前記シナリオ作成部は、
    前記スケジュールに属する前記各タスクを注目タスクとして順に選択し、
    前記注目タスクの実施時期より前に実施を終了済みの代替タスクについて、少なくとも1つの代替タスクの状態が成功なら、前記注目タスクの状態は実施不要とし、
    前記注目タスクの状態が失敗であり、かつ、前記注目タスクの全ての代替タスクの状態が失敗であるとき、前記注目タスクに続くすべてのタスクの状態を実施不要とし、
    前記注目タスクの状態が失敗であり、かつ、前記注目タスクの代替タスクが存在しないとき、前記注目タスクに続くすべてのタスクの状態を実施不要とすることで、
    シナリオを構成する前記各タスクの状態を決定することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト評価装置。
  3. 前記タスクデータ入力部は、前記プロジェクトの収益、および、前記各タスクの副次収益の入力を受け付け、
    前記シナリオ評価部は、作成された前記各シナリオを構成する前記各タスクの副次収益をもとに、タスクの状態が成功であるタスクの副次収益の総和を計算することにより、作成された前記各シナリオの副次収益を算出し、
    前記スケジュール評価部は、作成された前記各シナリオの副次収益および生起確率から前記スケジュールの副次収益の期待値を算出し、その副次収益の期待値と前記プロジェクトの収益との和を前記スケジュールの収益の期待値として算出し、
    前記評価出力部は、前記スケジュールの収益の期待値を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト評価装置。
  4. 前記スケジュール取得部は、比較対象となる複数の前記スケジュールの入力を受け付け、
    前記スケジュール評価部は、複数の前記スケジュールについて、前記スケジュールごとに性能指標を算出し、
    前記評価出力部は、複数の前記スケジュールの性能指標を互いに比較可能な形式で出力すること
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト評価装置。
  5. 前記スケジュール取得部は、探索を開始するための初期スケジュールの入力を受け付け、初期スケジュール、または、初期スケジュールから探索された前記スケジュールのうち、性能指標が最も優れている最適スケジュールを取得し、
    前記評価出力部は、最適スケジュール、および、最適スケジュールの性能指標を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト評価装置。
  6. 複数のタスクから構成されるプロジェクトおけるタスクの実施時期を規定したスケジュールを評価するプロジェクト評価方法であって、
    コンピュータが、
    前記プロジェクトを構成するタスク間の代替関係、ならびに、各タスクの所要コストおよび成功確率の入力を受け付け、
    前記プロジェクトを実施するための前記スケジュールを取得し、
    タスクの状態であるタスクの成功、タスクの失敗、および、タスクの実施不要のいずれか1つの状態を、前記スケジュールに属する前記各タスクに規定するシナリオについて、前記スケジュールにおいて前記各タスクが取りうる状態が網羅されるように作成し、
    作成された各シナリオを構成する前記各タスクの所要コストおよび成功確率をもとに、作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率を算出し、
    作成された前記各シナリオの所要コストおよび生起確率から前記スケジュールの所要コストの期待値を前記スケジュールの性能指標として算出し、
    前記スケジュールの性能指標を出力すること
    を特徴とするプロジェクト評価方法。
  7. 請求項6に記載のスケジュール評価方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体。
JP2006325165A 2006-12-01 2006-12-01 プロジェクト評価装置 Expired - Fee Related JP4956159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006325165A JP4956159B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 プロジェクト評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006325165A JP4956159B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 プロジェクト評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008140097A true JP2008140097A (ja) 2008-06-19
JP4956159B2 JP4956159B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39601490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006325165A Expired - Fee Related JP4956159B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 プロジェクト評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4956159B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103942602B (zh) * 2014-04-11 2017-01-18 浙江大学 一种汽轮发电机定子端部绕组固定结构方案综合评价方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07175657A (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> タスク実行手順最適化システム
JPH10235541A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Kubota Corp 部品生産設備における生産計画作成方法
JPH10293784A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Hitachi Ltd スケジューリング方法及び装置
JP2001009678A (ja) * 1999-06-23 2001-01-16 Nkk Corp 生産計画作成方法
JP2005216020A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Hitachi Ltd プロジェクト評価システム,プログラムよび記憶媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07175657A (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> タスク実行手順最適化システム
JPH10235541A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Kubota Corp 部品生産設備における生産計画作成方法
JPH10293784A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Hitachi Ltd スケジューリング方法及び装置
JP2001009678A (ja) * 1999-06-23 2001-01-16 Nkk Corp 生産計画作成方法
JP2005216020A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Hitachi Ltd プロジェクト評価システム,プログラムよび記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4956159B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Verbeeck et al. Solving the stochastic time-dependent orienteering problem with time windows
Campbell et al. The orienteering problem with stochastic travel and service times
Labadie et al. Hybridized evolutionary local search algorithm for the team orienteering problem with time windows
Cámara et al. Adaptation impact and environment models for architecture-based self-adaptive systems
JP5460426B2 (ja) 生産性評価装置、生産性評価方法およびプログラム
US10265614B2 (en) Managing challenge events
Sonmez et al. Activity uncrashing heuristic with noncritical activity rescheduling method for the discrete time-cost trade-off problem
KR101975272B1 (ko) 협업 의존성 기반 컴포넌트 재사용 추천 시스템 및 방법
CN116670684A (zh) 用于调度任务的方法及***
Perumal et al. A matheuristic for the driver scheduling problem with staff cars
JP4956159B2 (ja) プロジェクト評価装置
US20090063373A1 (en) Methods and apparatus for adversarial reasoning
Gerhards et al. An adaptive large neighbourhood search as a matheuristic for the multi-mode resource-constrained project scheduling problem
JP2008234552A (ja) プロジェクト管理支援装置およびその方法
US20110004625A1 (en) Multi-Interval Heuristics For Accelerating Target-Value Search
Brydon et al. Classification trees and decision-analytic feedforward control: a case study from the video game industry
Elci Essays on Logic-Based Benders Decomposition, Portfolio Optimization, and Fair Allocation of Resources
JP2010079672A (ja) タスク検索装置、タスク検索方法、タスク検索プログラムおよび記憶媒体
JP2005216020A (ja) プロジェクト評価システム,プログラムよび記憶媒体
KR101708796B1 (ko) 기획과제의 우선순위 선정 평가 방법 및 장치
Beresnev et al. Computation of an upper bound in the two-stage bilevel competitive location model
US20070192149A1 (en) System and method for managing risk in services solution development
De Clerck et al. A sequential procurement model for a PPP project pipeline
US20230092628A1 (en) Systems and methods for building products
Hoa et al. An Iterated Local Search for the Talent Scheduling Problem with Location Costs

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees