JP2008139857A - 表示装置 - Google Patents

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幸弘 笹崎
Yoshinaga Kondo
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Abstract

【課題】画面の明るさが変化しても、暗い場面では高いコントラスト比が得られ、明るい場面では明るさが維持された印象の良い画像を得ることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、絞りの開閉動作の応答を異なるように制御し、かつ絞り制御に対応して信号調整部14にゲインを調整させるCPU18を有する。CPU18は、信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて絞りの開閉動作の応答が速くなるように絞り装置17を制御する。CPU18は、信号レベルの総和を指定された検出エリアの面積で除した第1の値(APL値)の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて絞り装置のコントロール信号値およびゲインのコントロール信号値を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば映像信号に基づいて画像表示を行う液晶プロジェクタ等の表示装置に関するものである。
液晶プロジェクタは、液晶材料を用いた空間光変調器(以下、液晶パネルという)を用いるプロジェクタ装置である。液晶プロジェクタにおいては、液晶パネル自体は発光しない。
そこで、液晶プロジェクタにおいては、液晶パネルと光源とを組み合わせ、液晶パネルに光を照射して照明する。
そして、液晶パネルに映像信号を印加し、液晶パネルにより形成された像を、投射レンズによりスクリーンに投射する。
このような構成を有する液晶プロジェクタにより、小型で効率の良いプロジェクタ装置を実現できる。
ところで、液晶材料の中には、印加電界に従い、入射光の偏光を変化させる性質(施光性)を持つものがある。
液晶パネルとしては、この性質を利用して光変調を行うものが多い。
このために、液晶パネルに入射する光は、ある一方向の直線偏光(p偏光またはs偏光)とする必要がある。そして、液晶パネルを出射する光は、液晶パネルに印加される映像信号に従い偏光方向が回転する。
そこで、光変調を行うために液晶パネルの出射側に検光子として偏光子が配置される。
また、液晶プロジェクタとしては、スクリーンが置かれた環境に応じてより見やすい表示画像が得られるように、絞りオン・オフモード切替を持つプロジェクタが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2003−107422号公報
ところが、絞りオン/オフモード切替を持つプロジェクタにおいては、性能向上に限界がある。
絞りオン/オフの2モード切替により、映画などの暗いシーンが多いプログラム再生の際にランプ駆動電圧を下げた低電圧モードに切り替え、さらに絞りオン(例:遮光率20%)状態にすることにより、黒レベルを下げコントラスト比の向上を図っている。これにより、暗い場面ではコントラストが引き締まり良好な画像を得られる。
しかし、鑑賞中は常に絞りオンで一部遮光状態であり同時に白レベルも下がるため、明るいシーンでの輝度もそれに応じて低下する。違和感のない遮光率設定とした結果、コントラスト比の大幅な向上は望めない。
すなわち、絞りの効果を必要としない、明るい画においても全体が暗い画になってしまい、印象的に画質が落ちた画像に見えてしまうという不利益がある。
本発明は、画面の明るさが変化しても、暗い場面では高いコントラスト比が得られ、明るい場面では明るさが維持された印象の良い画像を得ることが可能な表示装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の表示装置は、可変開口絞り装置と、画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、を有し、上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、当該絞り装置の制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値を設定する。
好適には、上記制御回路は、上記信号レベルが、暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、異なる上記重み係数による除算を行う。
好適には、上記検出エリアを指定可能なレジスタを有し、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向に当該検出エリアをシフトさせることが可能で、上記制御回路は、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向へのシフト量の指示を受けると、指示を受けたシフト量に基づいて上記検出エリアを指定する値を算出し、上記レジスタに設定する。
好適には、上記制御回路は、上記第1の値に対して入力信号の形態に合わせた補正処理を行う。
本発明の第2の観点の表示装置は、可変開口絞り装置と、画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、表示すべき信号のゲインを調整可能な信号調整部と、を有し、上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、かつ上記絞り制御に対応して上記信号調整部に上記ゲインを調整させ、当該絞り装置の制御およびゲイン調整制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値および上記ゲインのコントロール信号値を設定する。
好適には、上記第2の値に基づいて上記絞り装置および上記信号調整部のゲインの制御を行うに際し、制御を開始する上記第1の値を、上記絞り装置の制御と、上記信号調整部のゲインの制御とで、異なる値とする。
本発明の第3の観点の表示装置は、入力される画像信号に基づいて入射される照明光を変調して出射する光変調部と、上記光変調部から出射される照明光を光軸に対して同心円状に開閉し、当該照明光の上記光変調部への入射光量をコントロール信号に基づいて調整する可変開口絞り装置と、入力画像信号の平均信号レベルを検出する検出部と、表示すべき上記画像信号のゲインを調整可能な信号調整部と、画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、を有し、上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、かつ上記絞り制御に対応して上記信号調整部に上記ゲインを調整させ、当該絞り装置の制御およびゲイン調整制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値および上記ゲインのコントロール信号値を設定する。
本発明によれば、たとえば、制御回路において、信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、絞りの開閉動作の応答を異なるように制御される。そして、これと並行して絞り制御に対応して信号調整部にゲインを調整させる。
本発明によれば、暗い場面ではコントラストが引き締まり、明るい場面では明るさが維持された印象の良い画を常に見ることが可能になる。また、デジタル信号とアナログ信号の両者間で差異のない画を見ることが可能である。また、急激な変化による画の違和感等を防ぎ、違和感のない良好な画をユーザに提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置の信号処理系の一実施形態を示すブロック構成図である。
本実施形態に係る表示装置10は、たとえば液晶プロジェクタに適用され、スクリーンが置かれた環境に応じてより見やすい表示画像が得られるように、絞り装置(アイリス)のオン・オフモード切替機能、および絞り自動(AUTO)機能を有する。
本表示装置10は、図1に示すように、入力信号処理部11、変換・検出部12、スキャンコンバータ13、信号調整部14、駆動部15、液晶表示パネル(LCD)等の表示パネル16、制御対象の一つである絞り装置17、および制御回路としてのCPU18を有する。
そして、表示装置10においては、絞り自動(AUTO)機能が適用された場合には、映像信号の平均輝度情報に基づき、絞りの開口および表示パネル16を駆動する信号レベルが制御される。
たとえば、映像信号として暗い画面が入力されたときは、絞りの開口を小さくして光出力を制限し、逆に表示パネル16を駆動する信号レベルを高くして所定の階調レベルの映像を表示する。
このような制御を行うことで表示パネル16が表示可能なダイナミックレンジをより広く活用することになり、暗い映像においても優れた階調表現を行うことができる。また、表示パネル16が液晶パネルの場合、開口を小さく絞ることにより液晶パネルに入射する光束角が小さくなり入射角特性(視野角依存性)が改善しコントラスト比が向上する。
入力信号処理部11は、様々な入力信号SINを変換・検出部12に適合した信号形態(たとえばRGB信号)に変換し、変換・検出部12に出力する。入力信号SINは、DVDプレーヤ等により再生された映像信号、チューナから復号された信号、コンポーネントビデオ信号、コンポジットビデオ信号、およびRGB信号などである。
変換・検出部12は、入力信号処理部11から入力された信号SINに基づいて、たとえば輝度(Y)/色差信号へのマトリクス変換処理を行うマトリクス部121と、マトリクス部121に出力信号に対してインターレース−プロッグレッシブ変換(Interlace−Progressive:IP)変換処理を行うIP変換部122と、マトリクス部121の出力信号基づいて、連続的に入力される映像信号のたとえば1画面の所定領域の画素データの総和に基づきその映像信号の平均輝度に関する情報である平均ピクチャーレベル(APL)を検出するAPL検出部123と、APL検出部123で検出されたAPLの値がセットされ、CPU18によりアクセスされるレジスタ126と、を主構成要素として有している。
APL検出部123は、再生画像がAPLの検出を行うための有効エリアに対してどの位置にあるのかを判別するエッジ検出機能を含む。有効画像領域は、図示しないレジスタのセット値により指定される。
エッジ検出回路は、この有効画像領域に対し、実際に入力される信号がどの位置にあるのかを検出する。
APL検出に関しては、上述したようにステータス毎(入力信号の形態毎)に検出エリアのレジスタTop/Bottom/Left/Rightを設定する必要がある。これらの値は、APLを検出する矩形領域のそれぞれ上、下、左、および右の位置データであり、各ステータス(Status)で持つ、Vshift/Vresolution/Hshift/Hresolutionの値をから、たとえばCPU18が算出する。入力信号を縦方向および横方向の解像度を示すVresolution/Hresolutionの値はステータス(Status)で固定である。表示画面内の縦方向および横方向の信号の移動量(オフセット量)であるVshift/Hshiftは、実際に反映されている値を参照する。たとえば、ユーザが図示しないリモートコントロール装置により有効画像領域を水平および/または垂直方向にシフトさせてVshift/Hshiftの値が変更された場合、CPU18は変更された値を参照してレジスタTop/Bottom/Left/Rightの値を設定する。
未知信号の場合は、オリジナルのStatusからVresolution/Hresolution値を参照する。
スキャンコンバータ13は、変換・検出部12によりIP変換処理を受けた信号を、表示パネル16のサイズに合わせた画素数変換処理や、GUIのグラフィカル指示領域(OSD)の付加処理等を行い、信号S13として信号調整部14に出力する。
スキャンコンバータ13は、ユーザが図示しないリモートコントロール装置を用いて有効画像領域を水平および/または垂直方向にシフタさせてVshift/Hshiftの値の変更させる指令を受けると、この変更情報をCPU18に通知する。
CPU18は、後で説明する所定の方法に従ってレジスタTop/Bottom/Left/Rightの値を算出し、変換・検出部12のレジスタ値をセットする。
信号調整部14は、スキャンコンバータ13の出力信号に対して、色変換、ガンマ調整、シャープネス調整などの調整(画像処理)を行い、信号S14として駆動部15に出力する。
信号調整部14は、CPU18によりゲイン(コントラスト)を制御する値がセットされる、ゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBCONTを有し、ゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBCONTにセットされる値に応じて、たとえばゲイン(コントラスト)の可変範囲が1〜1.5倍に設定される。
具体的には、CPU18により、ゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBCONTの設定値STVは、0〜63間で可変させる。信号調整部14は、たとえば次式に従い、設定値STVが63のときに、最大1.5倍のゲイン(コントラスト)を達成可能に構成される。ここで、INは信号調整部14への入力信号レベル、OUTは信号調整部14からの出力信号レベルを示す。
〔数1〕
OUT=IN×(128+STV)/128
駆動部15は、信号調整部14からの出力信号により、表示パネル16を駆動するために必要な信号を生成する。また、表示パネル16のばらつきを吸収する等の処理を行う。駆動部15は、表示パネル16のデバイスに応じて、その構成は変わってくる。
表示パネル16は、駆動部15により駆動されて、入力映像(DVDプレーヤからの信号など)に基づく画像を表示する。
絞り装置17は、たとえば後で説明するように、液晶プロジェクタの照明光学装置の第1のマイクロレンズアレイ(MLA)と第2MLAの間でかつ略両者の中間位置に略等距離をもって配置され、CPU18によるコントロール電圧VCTLに基づいて、光軸に対して同心円状に開閉する。
絞り装置17は、映像信号の平均輝度レベルに応じてレベルが高いときは絞り開口率を大きく低いときは小さく、常に最適な絞り口径となるよう連続可変動作させる。絞り装置17は、黒側で照明Fナンバが最大となるように制御される。また、絞り装置17は、白側で照明Fナンバが最小かつ絞り開口率100%となるように制御される。そして、絞り装置17は、開口率0%とならないような構造を有する。
絞り装置17は、同一形状を持つ絞り羽根の枚数が6枚以上であり、これらの絞り羽根は同期的に開閉される。絞り羽根の表面を光沢めっき仕上げとし、羽根表面に羽根同士が重なる領域において、点接触可能なように突起を設けてある。
また、絞り装置17は、絞り羽根を駆動して開閉させる駆動用アクチュエータおよび羽根の開口位置検出用センサを断熱された状態でマウントする構造を有し、駆動用アクチュエータが光源部に対して出射面側に配置されている。
また、絞り装置17は、アクチュエータが作動するストローク限界(メカ終端位置)を使用しないように構成される。
さらに、絞り装置17は、光源の近くに配置されているため、駆動用アクチュエータを強制冷却する構造を有すると共に、照明された絞り装置の羽根およびその周辺部を強制冷却する構造を有する。
以下に、絞り装置17の具体的な構成および機能、並びにCPU18の絞り装置17のコントロール電圧および信号調整部14のゲイン(コントラスト)制御について、図面に関連付けて順を追って説明する。
図2は、本実施形態に係る絞り装置の構成例を示す正面図である。また、図3は、本実施形態に係る絞り装置の構成例を示す斜視図である。
絞り装置17は、中央部に円形状に開口する開口部201が形成され、PPS等の耐熱性樹脂により形成される本体部200と、本体部200の一面(図の手前で照明光Lの入射面)側の外周縁部に一端部が回転可能に取り付けられた複数(本実施形態では6)枚の絞り羽301〜306と、本体部200の図中の右側略中央部に延設された取付部202に対して本体部200の照明光の出射面側に取り付けられ、回転軸に第1揺動アーム401が取り付けられた駆動アクチュエータであるガルバノメータ400と、本体部200の取付部202の円弧状に形成され孔であって、第1揺動アーム401の移動範囲を規制する規制部203を通して本体部200の照明光Lの入射面側に一端が第1揺動アーム401に取り付けられた第2揺動アーム500を有する。
また、本体部200の図中の略中央部に手前側(照明光Lの入射側)にネジ止め取付片204,205が延設されている。このネジ止め取付片204,205は、絞り装置105を所定の設定位置に挿入すると、取付筐体に当接し、その位置でねじ止め可能となっている。また、この取付片204,205は、単に取付筐体に当接させるだけで、絞り装置17の光軸と、後で説明する光学装置109の光軸とが略一致するようになっている。
絞り羽根301〜306の他端部(開口部201内に位置可能な端部)の近傍は、互いに重なり合う領域を有しており、この領域部には隣接する絞り羽根と点接触するように形成された突起部301a〜306aが形成されている。これにより、開閉時の摩擦抵抗を減らし、スムースな開閉動作を実現している。
また、絞り羽根301〜306の一端部(回転軸近傍側)には、被案内軸301b〜306bが形成されている。
第2揺動アーム500は、直線状をなし一端部が第1揺動アーム401に取り付けられる被取付部501と、被取付部501に他端側から円形状に形成された円形状部502を有する。第2揺動アーム500は、たとえば板金により形成される。
第2揺動アーム500の円形状部502は、本体部200の開口部201より若干径が大きい円形の開口部503が形成され、この開口部503と本体部200の開口部201とを略合わせるようにして、かつ、所定範囲で図2中左右に移動可能に本体部200に対して取り付けられる。この場合、第2揺動アーム500が左右に移動しても、本体部200の開口部201を遮らないように開口部503の径が設定されている。
円形状部502には、周方向にそって複数(本実施形態では6)の長孔504〜509が形成されている。これら長孔504〜509には、絞り羽根301〜306の所定位置、具体的には本体部200に取り付けた状態で長孔504〜509の形成位置に対応する位置に形成された被案内軸301b〜306bが係止される。これにより、ガルバノメータ400の駆動に伴って所定範囲で回転する第1揺動アーム401の移動に応じて、第2揺動アーム500が図中左右に所定範囲で移動し、これに伴い、絞り羽根301〜306の被案内軸301b〜306bがそれぞれ第2揺動アーム500の長孔504〜509を案内されて、絞り羽根301〜306が開閉する。
絞り装置17は、外形と絞り羽根301〜306の開口中心が一致するように設計製作する。
絞り装置17は、上述したように第1MLAと第2MLAの間に光軸と絞り装置の中心軸が一致するように設置固定される。
照明光学ユニット側の絞り装置収納部には、絞り装置17の外形をガイドとして収納すると、特別な位置決めの必要なく照明光源部の光軸中心と絞り装置17の開口中心が一致する構造となっている。
ガルバノメータ400の出力軸には第1揺動アーム401が固定されガルバノメータ軸の揺動回転に伴い揺動する。
第1揺動アーム401の先端部には駆動ピンが固定され、第2揺動アーム500の摺動ガイド溝(規制部203)に係合している。
第2揺動アーム500は、第1揺動アーム401を介して、絞り本体部200に形成した回転方向ガイド(長孔504〜509)に沿って照明光軸を中心として回転可能となるようにガイドされる。
第2揺動アーム500には、絞り装置の各羽根に対して、同期開閉するための係合ピンが円周上に配置固定される。
ガルバノメータ400の出力軸と絞り羽根は機械的に連接しており、ガルバノメータ400に対して所定の絞り開口を得るためのコントロール電圧を印加すると、ガルバノメータ出力軸→第1揺動アーム→第2揺動アーム→絞り羽根の順で変位が伝達され、CPU18からのコントロール電圧値により任意の大きさの絞り開口を得ることができる。
図4は、本実施形態に係るガルバノメータの一例を示す回路図である。また、図5は、本実施形態に係るガルバノメータの制御特性を示す図である。
このガルバノメータ400は、図4に示すように、ホール素子410、制動コイル411、駆動コイル412、オペアンプ413〜416、npnトランジスタQ1、抵抗素子R1〜R19、キャパシタC1〜C4を有する。
ガルバノメータ400のコントロール信号として目標となる絞り口径の位置信号が入力されると、駆動コイル412に電流が流れガルバノメータの出力軸が回転する。
軸回転に伴い、ガルバノメータ400内部に設置されたホール素子410から回転位置信号が出力され、入力コントロール信号と平衡状態になったところで出力軸が停止する。
制動コイル411は駆動コイル412のピックアップセンサとして働き、急激な変化にはブレーキとして働くように常にフィードバックをかけ平衡状態を保つ。
ガルバノメータ400を構成する主にホール素子410の個体差によるコントロール電圧VCTLと揺動角の個体差(ばらつき)をなくすため、電源オン時にCPU18によりイニシャライズ動作を行う。
ホール素子410の出力電圧により、オープン端とクローズ端での電圧をサンプリングし、絞り装置17のオープン端とクローズ端までの出力電圧の絶対量を制御側に設けたメモリに記憶する。
ガルバノメータ400の最大揺動角と上記出力電圧の絶対量から、揺動角と出力電圧の関係が分かり出力軸の絶対回転角を任意の角度に位置決めすることができる。
次に、駆動源としてガルバノメータ400を用いる理由について説明する。
ガルバノメータ400は、動作時の騒音が非常に小さく無音に近い高速動作(全開から全閉まで約50〜70ms)が可能である。
絞り装置17は、羽根301〜306を所定の速度と精度で目標位置に位置決めする必要がある。
一般的に虹彩型絞りでは制御方法が簡単なことからステッピングモータが多く用いられるが、投影する画面の照度に応じて連続的に、かつ高速で動作させると、作動中に耳障りな励磁騒音を発するので静音性を求められるホーム用プロジェクタではノイズ源となり使用上不適切である。
これに対して、ガルバノメータ400は、騒音源となるギヤを介さず連接リンクのみにより駆動することで機械騒音を抑制できる。駆動コイル412と制動コイル411に流す電流値を最適化し、始動と停止時の加速度カーブを最適化し、加減速時の機構部慣性とバックラッシュによる衝撃音を出さないように制御する。
ガルバノメータ400の出力軸は機械的な終端位置ではメカ衝突音が発生する。実際の制御においては揺動限界である終端位置より内側での使用とし、終端位置での衝突音を出さないように制御する。
本実施形態の絞り装置17は、全閉状態でも遮光率100%ではなく約80%までに留めている。
最小絞り開口径は、ユニフォミティが目標規格内であり、かつ、羽根表面の異常温度上昇による発煙・発火などのシステムトラブルを想定して決定される。絞り開口径の減少に伴い、いわゆるインテグレータ光学系の重ね合わせ効果が薄れ、各セルレンズの光量分布の不均一性が液晶パネル上に現れやすくなる。
次に、絞り開口径について説明する。
図6は、本実施形態に係る絞り装置の絞りオフ(全開:0%遮光)時の様子を示す図である。図7は、本実施形態に係る絞り装置の絞りオン(固定モード:50%遮光)時の様子を示す図である。図8は、本実施形態に係る絞り装置の絞りオン(全閉:80%遮光)時の様子を示す図である。
CPU18は、APL(average picture level)変動に応じて、図6〜図8に示すように、絞り装置17における絞りの開口径をダイナミックに変化させる。
CPU18は、絞りオン(ON)/オフ(OFF)/自動(AUTO)の3種類の設定モードを有する。
CPU18は、絞りOFFモードでは絞り全開状態で遮光率0%、絞りONでは遮光率50%、絞りAUTOでは遮光率0〜80%の間で最適な絞り開口となるように可変制御する。
CPU18は、デジタル/アナログコンバータ(DAC)およびアナログ/デジタルコンバータ(ADC)を有し、DACからの出力電圧(0〜Vcc±0.3V)VCTLをコントロールすることによって、絞りの開口径を無段階に変化させる。
また、CPU18は、絞り装置17におけるガルバノメータ400のホール素子410の出力電圧であるホール素子出力HOUTを、ADCを介して受取ることによって、絞りの位置情報を得ることが可能である。
図9は、コントロール電圧VCTLとホール素子出力HOUTとの関係を示す図である。図9において、横軸がコントロール電圧VCTLを、縦軸がホール素子出力HOUTをそれぞれ示している。また、図9において、Vaは絞り開状態(Open)の位置を、Vbは絞り閉状態(Close)の位置をそれぞれ示している。
コントロール電圧VCTLとホール素子出力HOUTは固定ばらつきがあるため、コントロール電圧VCTLは調整され、調整後の値が、たとえば図10に示すように、Va,Vbと、コントロール電圧VCTLと、ホール素子出力HOUTとを対応つけて図示しないメモリに格納される。
CPU18は、絞りONモードまたは絞りOFFモードには、コントロール電圧VCTLに下記に示す値に設定する。
絞りOFF(Open)モード時:
IrisCtl=IrisCtlOpenCalib
絞りON(Close)モード時:
IrisCtl=IrisCtlCloseCalib−(IrisCtlCloseCalib−IrisCtlOpenCalib)x0.12(12%の開口率)
(小数点以下は切り捨て)
また、モードを移行する際は、所望の値へダイレクトに変化させるのではなく、摩擦によるノイズ軽減のため、たとえば10ステップずつ値を変化させ最終値にする。
ここで、CPU18におけるAUTOモードでの絞り開口率の制御方法の基本的な概念を説明する。
たとえば液晶パネル等の駆動部では入力信号フォーマットを出力フォーマットに見合った画面サイズ、映像信号タイミング、解像度などに変換するために、最低1フレーム分はいったんフレームバッファに蓄積した後パネルドライバより出力される。
絞り装置制御用のCPU18は、出力前の1フレームに含まれるAPL情報(総和)を変換・検出部12から取り込み、その値を認識する。
認識したAPL情報に基づいて最適な絞り開口を得るためのコントロール信号にデジタル・アナログ(DA)変換される。
表示パネル(液晶パネル等)16への画像信号出力と同期して、APL情報より最適化されたこのコントロール電圧VCTLを絞り装置駆動回路に印加し、最適な絞り開口を得る。
絞り装置制御用のCPU18は、前後フレームのAPL変動を比較しその差分を認識する。
ここで絞りの開閉動作と駆動信号レベルの制御について行った実験結果について述べる。明るい画面から暗い画面に変化し、急激にAPL値が低下した場合に、そのAPL値の低下から短い時間内にて絞りを閉じると共に駆動レベルを制御(通常の駆動レベルから増加)して所定の映像信号を表示した場合には、その画面の明るさの遷移に不連続性が認められた。これは絞りを閉じる動作と駆動レベルの制御状態の変化の微妙なタイムラグに起因するものと考えられる。そしてこの画面の明るさの遷移の不連続性は、所定の状態まで絞りを閉じると共に駆動信号レベルを制御する動作を、ゆっくりと行うことにより解消された。
そして、明るい画面から暗い画面に変化した直後は、絞りが開き所定の駆動信号レベルで映像信号が表示されており、徐々に絞りを閉じ駆動信号レベルを通常より大きくして高いコントラスト比が得られる制御に遷移するが、その過程におけるコントラスト比の変化に伴う違和感は認められなかった。
一方で、暗い画面から明るい画面に変化し急激にAPL値が増加し、そのAPL値の増加から短い時間内にて絞りを開くと共に駆動信号レベルを制御して所定の映像信号を表示した場合にも、同様に画面の明るさの遷移に不連続性が認められた。しかしながら絞りを開く動作を絞りを閉じる動作より早く行うように制御しても、上述の明るさの遷移に不連続性が解消されることが判った。
一般的に鑑賞者である人間の眼は急激な明るさ変化に対してはその明るさの絶対値の知覚において一時的に不正確となり、周囲の明るさに順応するまでに時間がかかる。また、急に暗いところから明るいところに移動した場合より、明るいところから暗いところに移動した場合の方が、周囲の明るさに眼が慣れるまでに時間を要する。
そして、表示されている映像の明るさが変化した場合も、その明るさの映像に眼が慣れ、最適な状態で映像を鑑賞できるようになるまでに時間がかかるものと考えられる。
こうした眼の特性を踏まえて鑑賞者が不快感を覚えないように、かつ、絞りの開閉動作に適した制御に必要な係数を求め、絞り装置駆動に関連した諸パラメータを決定する。
以下に、本実施形態のCPU18における絞りコントロール電圧およびゲインコントロール値の制御についてさらに具体的に説明する。
CPU18は、絞りがAUTOモードの状態にあるとき、入力信号レベル値を変換・検出部12のレジスタ126から検出し、その値を元に、絞りコントロール電圧VCTLと信号調整部14のゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBCONTの設定値STVをダイナミックに可変させる。
CPU18は、ゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBCONTの設定値STVを、0〜63間でダイナミックに可変させる。
CPU18は、変換・検出部12のAPL検出部123にて検出され、レジスタ126にセットされたピクチャーレベルの総和を読み出し、検出した総和を、ステータス(Status)毎に設定されている検出範囲(100%範囲から上下左右2%オーバースキャン/各StatusのH/VShift値に依存)に基づいた面積で割ることで、APL値(第1の値)を算出する。このAPL検出を、たとえば100ms毎に行う。
APL検出に関しては、上述したようにステータス毎(入力信号の形態毎)に検出エリアのレジスタTop/Bottom/Left/Rightを設定する必要がある。
これらの値は、各ステータス(Status)で持つ、Vshift/Vresolution/Hshift/Hresolutionの値を、たとえばCPU18が算出する。
Vresolution/Hresolutionの値はステータス(Status)で固定である。Vshift/Hshiftは、実際に反映されている値を参照する。たとえば、ユーザが図示しないリモートコントロール装置により有効画像領域を水平および/または垂直方向にシフトさせてVshift/Hshiftの値が変更された場合、スキャンコンバータ13によりその通知を受けてCPU18は変更された値を参照してレジスタTop/Bottom/Left/Rightの値を設定する。
未知信号の場合は、オリジナルのステータス(Status)からVresolution/Hresolution値を参照する。
〔数2〕
Top(cnDetectAreaT)
=Vshift + (Vresolution * 0.02)
Bottom(cnDetectAreaB)
=Vshift + (Vresolution * 0.98)
ただし、インターレース信号の場合は、計算で求められたTop/Bottom値を1/2にする必要がある。
〔数3〕
Left(cnDetectAreaL)
=Hshift + (Hresolution * 0.02)
Right(cnDetectAreaR)
=Hshift + (Hresolution * 0.98)
APL検出部123の値はそれぞれ、リミット(Limit)値を超える場合は、リミット値にクリップして処理する。
本実施形態においては、ユーザが図示しないリモートコントロール装置を用いて有効画像領域を水平および/または垂直方向にシフトさせてVshift/Hshiftの値が変更させることが可能で、この変更があったことがスキャンコンバータ13からCPU18に通知されて、CPU18は、上記式に従ってレジスタTop/Bottom/Left/Rightの値を算出し、変換・検出部12のレジスタ値をセットする。
そして、CPU18は、レジスタTop/Bottom/Left/Rightの値から面積を求める。
〔数4〕
面積=(Bottom−Top)*(Right−Left)>>14
(小数点以下は切り捨て)
CPU18は、APL検出部123によりレジスタ126にセットされた入力信号の総和の読み出しをたとえば100ms毎に行う。
この検出した総和を、上記で求めた面積で割ることにより、APL値(第1の値)を算出する。
ただし、この算出されたAPL値は、検出エリアでのレベルダイヤを合わせる必要があるため、入力信号ごとに値を補正する必要がある。
本実施形態においては、算出されたAPL値は、入力信号(デジタル信号またはアナログ信号)ごとに信号レベルを合わせる必要があるため、CPU18はAPL算出値を補正する。以下に各信号フォーマットに対応したAPL値の補正の例を示す。
(1) Composite/S−Video/Analog Component/RGB/PCの場合、
APL = APL値 * 1023/882
(2) DVI−Video GBR/HDMI−HDMI MODE(Others)/HDMI−DVI MODEの場合、
APL = (APL値−16) * 255/219
(3) DVI−Computer/HDMI−HDMI MODE(VGA60)の場合、
APL = APL値(補正必要なし)
CPU18は、このように補正したあるいは補正不要の現在のAPL値により絞り装置(アイリス)17のコントロール電圧VCTL、ゲインコントロール値VSTを求める。
CPU18における検出アルゴリズムとしては、変換・検出部12のAPL検出部123で検出し、レジスタ126にセットされたAPLの変化量を直接読むことをせず、APLの変化量を重み係数で割ることで、変化量を減少させ、急激な変化による画の違和感を減少させる。
CPU18は、絞りコントロール値IrisCtl(VCTL)、およびゲインコントロール値VSTを次式に基づいて算出する。
〔数5〕
補正値[xAPLn]=
前回の補正値[xAPLn−1]+(現在のAPL[CorrectAPL]
−前回の補正値[xAPLn−1])/重み係数
なお〔数5〕の表記は、以後、補正値はxAPLn、前回の補正値はxAPLn−1、そして、現在のAPLはCorrectAPLと定義することを示す。
また、明るくなる方向での変化と暗くなる方向での変化で異なる重み係数を用いることで、人間の目の明順応/暗順応に適し、かつ、絞りの開閉動作に適した制御を行う。ここで第2の値であるAPL値を求める。
〔数6〕
〔CorrectAPLn > xAPLn−1(明るくなったとき)〕xAPLn=
xAPLn−1 + (CorrectAPLn − xAPLn−1)/w
〔数7〕
〔CorrectAPLn < xAPLn−1(暗くなったとき)〕xAPLn=
xAPLn−1 +(CorrectAPLn − xAPLn−1)/z
ここで、明るくなったときの重み係数wはたとえば「8」に設定され、暗くなったときの重み係数zはたとえば「32」に設定される。すなわち、明るくなったときの重み係数wを、暗くなったときの重み係数zより小さな値として、明るさに即応的に応答できるようにし、暗くなったときには、絞りを用いた高いコントラスト比と階調が得られる制御へと徐々に対応するようにしている。
図11は、APL値と絞りコントロール値IrisCtl(VCTL)との関係を示す図である。
図11において、横軸がAPL値を、縦軸が絞りコントロール値IrisCtl(VCTL)をそれぞれ示している。また、図11において、Bの値はたとえば10(4IRE相当)に設定され、A’の値はたとえば255(100IRE相当)に設定される。
絞りAutoモード時、上記条件より、絞りコントロール電圧は、下記式により求まる。
〔数8〕
〔A’>xAPLn>Bのとき〕
IrisCtl=−(IrisCtlCloseCalib
−IrisCtlOpenCalib)/(A’−B)*(xAPLn−B)+IrisCtlCloseCalib
〔数9〕
〔B≧xAPLn≧0の時〕
IrisCtl = IrisCtlCloseCalib
絞りコントロール電圧の制御は、100ms区間に値を3分割して目標値に到達させる。
また、CPU18は、これと並行して、信号調整部14のゲイン(コントラスト)制御レジスタUSC SUBContの値STVを、xAPLnの値から算出しダイナミックにコントロールする。
図12は、APL値と信号補正ゲインコントロール値Gainとの関係を示す図である。図12において、横軸がAPL値を、縦軸がゲインコントロール値Gain(STV)をそれぞれ示している。
また、図12において、Bの値はたとえば10(4IRE相当)に設定され、Aの値はたとえば80(30IRE相当)に設定される。
絞り装置(アイリス)17は、50%程度絞った状態から輝度に変化が現れる。
そのため、絞り装置(アイリス)17の制御開始APL値とゲイン制御開始APL値が同一の場合、輝度が変化しないにもかかわらず、ゲインが上がる現象が生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、
アイリス制御開始のAPL値 : 100IRE 、
ゲイン制御開始のAPL値 : 30IRE 、
とすることで、最適な画になるよう制御する。
図13は、本発明の実施形態に係る表示装置を採用した液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の一実施形態を原理的に示す図である。図14は、本発明の実施形態に係る表示装置を採用した液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の実装形態を示す図である。
本液晶プロジェクタ100は、図13および図14に示すように、光源部101、コリメータレンズ102、光学フィルタ103、第1のマルチレンズアレイ(MLA)104、絞り装置105、第2のMLA106、偏光変換素子107、集光レンズ108、ダイクロイックミラー110R、110G、反射ミラー111,112,113、集光レンズ120R,120G,120B、偏光板121R,121G,121B、液晶パネル122R,122G,122B、偏光板123R,123G,123B、ダイクロイックプリズム124、投射光学系125、リレーレンズ130,131等から構成される。そして、光源部101、コリメータレンズ102、光学フィルタ103、第1MLA104、絞り装置105、第2MLA106、偏光変換素子107、および集光レンズ108により照明光学装置109が構成される。
本発明の特徴部分である絞り装置105は、上述した表示装置10における絞り装置17と同様の構成を有し、第1のMLA105と第2のMLA106との間の光路途中、具体的には、第1MLA104と第2MLA106の配置位置間の略中央部に配置されており、光軸(照明光Lとして示した実線)に対して同心円状に開閉する可変開口照明絞り装置である。
このような構成を有する絞り装置105は、以下の特徴を有する。
照明光学装置109の第1のMLA104と第2MLA106の間であるかつ略両者の中間位置に配置している。絞り開口形状は円形に近似させるため、絞り羽根は同一形状であり、最小絞り口径時に最も真円に近似させた開口部形状をなす。
本実施形態においては、絞り羽根301〜306の最適な枚数として6枚を選定している。
<最適な絞り羽根枚数:6枚>
羽根枚数を減らすと絞り形状が円形ではなくなるため液晶パネル上の照明光量分布の均一性が損なわれる。
絞りの開口径変化に対して最も真円に近似させることができる羽根枚数を選択する。6枚を超える枚数ではコスト高、駆動摩擦抵抗の増大を補うためシステムの複雑性が増大する。
液晶パネルに集光する光線のFナンバを増加させる効果がある。液晶パネルの各セルへの入射光線の角度成分が減少するため偏光効率が向上し、コントラスト向上に効果的に働く。
そして、絞り装置105は、第1のMLA104面に隣接して設置しない。
第1のMLA104は液晶パネルと略共役の関係にあり、絞り羽根301〜306の開口エッヂ境界付近のセルを通過した光源光の面内照度の不均一性が液晶パネルに結像する際にユニフォミティを低下させるからである。
また、絞り装置105は、第2のMLA106面に隣接して設置しない。第1のMLA104の各セルレンズを通過した光源光は、対応する各第2のMLA面のセルレンズ上に集光するため、第2のMLA106面上では照度分布が離散的になっている。ランプ光源部101の光軸を中心とした単一開口の絞り装置では開口径と絞り光量の関係が鋸状の分布となり直線性が悪化するからである。
以上より、絞り装置105の設置位置について実験を行ったところ、第1のMLA104と第2のMLA106から略等距離とすると最適なユニフォミティと光量変化の直線性を得ることができた。
光源ランプは常時点灯しているので100%遮光状態では第1のMLA104を透過したランプ光源からの光エネルギーがすべて絞り羽根301〜306に到達し、羽根表面への熱吸収に伴う温度上昇が著しい。何らかのシステム異常により、絞り装置の強制冷却が停止した場合でも光源光(照明光L)の一部が透過するので、著しく高温になる危険性から回避される。
また、絞り装置105は、駆動装置としてステッピングモータではなくガルバノメータを採用している。
以下、液晶プロジェクタ100の各構成要素の構成および機能について説明する。
光源部101は、放電ランプ101aおよび反射集光鏡101bから構成されており、
この放電ランプ101aから出射された光を反射集光鏡101bが集光してコリメータレンズ102に向けて出射する。
コリメータレンズ102は、光源部101から出射された照明光Lを平行束として光学フィルタ103に向けて出射する。
光学フィルタ103は、光源部101から出射され、コリメータレンズ102を介した照明光Lに含まれる赤外線領域および紫外線領域の不要な光を除去する。
第1のMLA104は、光源部101からの照明光Lを複数に分割し、それらの光学像を第2のMLA106の光入射面近傍に配置させる。
より具体的には、第1のMLA104は、複数のレンズがアレイ状に配置され、照明光Lを複数の像に分割し、分割像を集光して、各分割像の光スポットを所定の位置(第2のMLA106の光入射面近傍)にレイアウトさせる。
絞り装置105は、照明光学装置109の第1のMLA104と第2MLA106の間でかつ略両者の中間位置に略等距離をもって配置され、光軸に対して同心円状に開閉する。
絞り装置105は、映像信号の平均輝度レベルに応じてレベルが高いときは絞り開口率を大きく低いときは小さく、常に最適な絞り口径となるよう連続可変動作するように制御される。
絞り装置105は、黒側で照明Fナンバが最大となるように制御される。
また、絞り装置105は、白側で照明Fナンバが最小かつ絞り開口率100%となるように制御される。
そして、絞り装置105は、開口率0%とならないような構造を有する。
絞り装置105は、同一形状を持つ絞り羽根の枚数が6枚以上であり、これらの絞り羽は同期的に開閉される。絞り羽根の表面を光沢めっき仕上げとし、羽根表面に羽根同士が重なる領域において、点接触可能なように突起を設けてある。
また、絞り装置105は、駆動用アクチュエータおよび羽根の開口位置検出用センサを断熱マウントする構造を有し、駆動用アクチュエータが光源部101に対して出射面側に配置されている。
さらに、絞り装置105は、駆動用アクチュエータを強制冷却する構造を有し、照明絞り装置の羽根およびその周辺部を強制冷却する構造を有する。
また、絞り装置105は、アクチュエータ作動ストローク限界(メカ終端位置)を使用しないように構成される。
第2のMLA106は、第1のMLA104による分割光源像を、液晶パネル122R,122G,122Bの照明光として入射可能となるように偏光変換素子107に入射させる。
第2のMLA106は、第1のMLA104により集光される複数の光スポットに対応する複数のレンズが配置され、各レンズにより第1のMLA104により分割像を重畳結合して出射する。
偏光変換素子107は、たとえば、短冊状に配列された偏光ビームスプリッタと、これに対応して間欠的に設けられた位相差板から構成され入射した照明光Lのp偏光成分をs偏光成分に変換し、全体としてs偏光成分を多く含む偏光方向の揃えられた照明光を出力する。
集光レンズ108は、偏光変換素子107を通過した照明光Lが液晶パネル122R,122G,122Bにおいて重ね合わされるように集光する。
ダイクロイックミラー110Rは、集光レンズ108を通過した偏光方向の揃えられた照明光Lの光軸に対して45度傾斜しており、照明光Lのうち、赤色の波長領域の光LRのみ反射ミラー111に向けて反射し、その他の波長域の光LGBを透過する。
反射ミラー111は、ダイクロイックミラー110Rで反射された光LRの光軸に対して45度傾斜しており、光LRを集光レンズ120Rに向けて反射する。
ダイクロイックミラー110Gは、ダイクロイックミラー110Rを透過した光LGBの光軸に対して45度傾斜しており、ダイクロイックミラー110Rを透過した光LGBのうち緑色の波長域の光LGのみを集光レンズ120Gに向けて反射し、その他の波長域(青色の波長域)の光LBを透過する。
リレーレンズ130および131は、青色の波長域の光LBのダイクロイックミラー110Gから液晶パネル122Bまでの光路長が比較的長いため、光路途中で青色光LBを結像しなおすために設けられている。
ダイクロイックミラー110Gを通過した青色光LBは、リレーレンズ130および131を通過し、反射ミラー113によって集光レンズ120Gに向けて反射される。
各集光レンズ120R,120G,120Bおよび液晶パネル122R,122G,122Bは、立方体形状のダイクロイックプリズム124の3つの側面に対して所定の位置にそれぞれ配置されている。
また、液晶パネル122R,122G,122Bの入射側と出射側には、偏光子としての偏光板121R,121G,121Bと、検光子としての偏光板123R,123G,123Bがそれぞれ平行に配置されている。
偏光板121R,121G,121Bは、集光レンズ120R,120G,120Bの出射側にそれぞれ固定されており、偏光板123R,123G,123Bはダイクロイックプリズム124の入射側の3面にそれぞれ固定されている。
液晶パネル122R,122G,122Bは、印加される赤色、緑色、青色の三原色に対応する映像信号によって、集光レンズ120R,120G,120Bを通じて入射する各色光LR,LG,LBの強度を変調する。
すなわち、偏光板121R,121G,121Bを透過した所定の偏光方向の色光LR,LG,LBは、液晶パネル122R,122G,122Bに印加された映像信号に基づき、偏光面が回転する。
偏光面の回転を受けた光の所定の偏光成分が、偏光板123R,123G,123Bを透過し、ダイクロイックプリズム124に入射される。
ダイクロイックプリズム124は、たとえば、複数のガラスプリズムを接合することによって構成されており、各ガラスプリズムの接合面には、所定の光学特性を有する干渉フィルタ124a,124bが形成されている。
干渉フィルタ124aは、青色光LBを反射し、赤色光LRおよび緑色光LG,を透過する。干渉フィルタ124bは、赤色光LRを反射し、緑色光LGおよび青色光LBを透過する。したがって、液晶パネル122R,122G,122Bによって変調された各色光LR,LG,LBは、合成されて投射光学系125に入射する。
投射光学系125は、たとえば、ダイクロイックプリズム124から入射された映像光をスクリーン等の投影面に、向けて投射する。スクリーンには、カラー映像が映し出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、入力信号のAPL(平均ピクチャーレベル)を検出し、その検出値に基づき、ダイナミックに絞り装置17を制御(アイリスのコントロール電圧を制御)するだけでなく、信号調整部14のゲイン(コントラスト)制御レジスタもダイナミックに制御するので、コントラスト比6000:1を実現可能になる。
また、異なるAPL値でアイリスの制御(100IRE)信号調整部14のゲイン制御(30IRE)を開始し、最適な画になるよう制御するので、絞り装置17は、50%程度絞った状態から輝度に変化が現れるが、そのために、絞り装置17の制御開始APL値とゲイン制御開始APL値が同一の場合、輝度が変化しないにも関わらず、ゲインが上がる現象が生じてしまうことを防止することができる。
また、デジタル信号(HDMI入力)とアナログ信号では入力レベル(APL値)が異なるので、APL検出部で、デジタル信号とアナログ信号のAPL値が同じになるように両信号とも補正するので、両信号で画に差異がでないよう制御することが可能である。
また、APLの検出アルゴリズムとしては、APLの変化量を直接読むことをせず、APLの変化量を重み係数で割ることで、変化量を減少させ、急激な変化による画の違和感を防止している。
また、明るくなる方向での変化と暗くなる方向での変化で異なる重み係数を用いることで、人間の目の明順応/暗順応に適し、かつ、絞りの開閉動作に適した制御を行うことが可能である。
すなわち、本実施形態によれば、絞り装置をダイナミックに制御させることで、従来の絞り装置におけるON時の欠点であった明るい画においても全体が暗い画になってしまい、印象の悪い画に見えてしまうという欠点が解消する。
つまり、暗い場面ではコントラストが引き締まり、明るい場面では明るさが維持された印象の良い画を常に見ることが可能になる。
APL検出時にデジタル信号とアナログ信号のレベル差を補正しない場合、デジタル信号入力時とアナログ信号入力時で異なる画の見え方になってしまうが、APL値補正アルゴリズムを用いることで、デジタル信号/アナログ信号両方で差異のない画を見ることが可能である。
APLの検出アルゴリズムで、APLの変化量を直接読むことをせず、APLの変化量を重み係数で割ることで、変化量を減少させる制御と、絞り制御とゲイン制御の開始APL値を異なる値にする制御を行うことで、急激な変化による画の違和感等を防ぎ、違和感のない素晴らしい画をユーザに提供することが可能になる。
また、本実施形態による照明絞り装置を所定の場所に設置すると通常の照明光学系の光学設計を変えることなく、スクリーン上に投写される映像コントラスト比を大幅に向上させることができる。
本絞り装置を設置することによる照明光学系の占有体積の増加は絞り装置取り付け部周辺のみであり、商品性を損なうことなく大幅に性能向上を達成できる。黒側で照明Fナンバ最大とするように制御することで、更なるコントラスト比の上昇が見込める。
なお、上述の実施の形態においては、絞り自動(AUTO)機能が適用された場合に、映像信号の平均輝度情報に基づき、絞りの開口および表示パネル16を駆動する信号レベルが制御される場合について述べたが、映像信号の平均輝度情報に基づき、絞りの開口のみを制御する場合にも適用できる。暗い場面では全体の出力は下がるが高いコントラスト比が得られ、明るい場面では明るさが維持される。また、明るい場面から暗い場面になっても絞りの急激な明るさの変化による画の違和感等を防ぎ、印象の良い画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る表示装置の信号処理系の一実施形態を示すブロック構成図である。 本実施形態に係る絞り装置の構成例を示す正面図である。 本実施形態に係る絞り装置の構成例を示す斜視図である。 本実施形態に係るガルバノメータの一例を示す回路図である。 本実施形態に係るガルバノメータの制御特性を示す図である。 本実施形態に係る絞り装置の絞りオフ(全開:0%遮光)時の様子を示す図である。 本実施形態に係る絞り装置の絞りオン(固定モード:50%遮光)時の様子を示す図である。 本実施形態に係る絞り装置の絞りオン(全閉:80%遮光)時の様子を示す図である。 コントロール電圧VCTLとホール素子出力HOUTとの関係を示す図である。 絞り開状態の位置Va、絞り閉状態(Close)の位置Vbと、コントロール電圧VCTLと、ホール素子出力HOUTとを対応つけてメモリに格納した状態を示す図である。 APL値と絞りコントロール値IrisCtl(VCTL)との関係を示す図である。 APL値と信号補正ゲインコントロール値Gainとの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る表示装置を採用した液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の一実施形態を原理的に示す図である。 本発明の実施形態に係る表示装置を採用した液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の実装形態を示す図である。
符号の説明
10・・・表示装置、11・・・入力信号処理部、12・・・変換・検出部、13・・・スキャンコンバータ、14・・・信号調整部、15・・・駆動部、16・・・表示パネル、17・・・絞り装置、18・・・CPU、100・・・液晶プロジェクタ、101・・・光源部、102・・・コリメータレンズ、103・・・光学フィルタ、104・・第1のマルチレンズアレイ(MLA)、105・・・絞り装置、106・・・第2のMLA、107・・・偏光変換素子、108・・・集光レンズ、109・・・照明光学装置、110R,110G・・・ダイクロイックミラー、111,112,113・・・反射ミラー、120R,120G,120B・・・集光レンズ、121R,121G,121B・・・偏光板、122R,122G,122B・・・液晶パネル、123R,123G,123B・・・偏光板、124・・・ダイクロイックミラー、125・・・投射光学系、130,131・・・リレーレンズ、200・・・絞り本体部、201・・・開口部、202・・・取付部、301〜306・・・絞り羽根、400・・・ガルバノメータ、401・・・第1揺動アーム、500・・・第2揺動アーム、504〜509・・・長孔。

Claims (17)

  1. 可変開口絞り装置と、
    画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、を有し、
    上記制御回路は、
    上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、
    当該絞り装置の制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値を設定する
    表示装置。
  2. 上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、異なる上記重み係数による除算を行う
    請求項1記載の表示装置。
  3. 上記重み係数は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合の値が、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合の値より小さい
    請求項2記載の表示装置。
  4. 上記検出エリアを指定可能なレジスタを有し、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向に当該検出エリアをシフトさせることが可能で、上記制御回路は、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向へのシフト量の指示を受けると、指示を受けたシフト量に基づいて上記検出エリアを指定する値を算出し、上記レジスタに設定する
    請求項1記載の表示装置。
  5. 上記制御回路は、上記第1の値に対して入力信号の形態に合わせた補正処理を行う
    請求項1記載の表示装置。
  6. 可変開口絞り装置と、
    画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、
    表示すべき信号のゲインを調整可能な信号調整部と、を有し、
    上記制御回路は、
    上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、かつ上記絞り制御に対応して上記信号調整部に上記ゲインを調整させ、
    当該絞り装置の制御およびゲイン調整制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値および上記ゲインのコントロール信号値を設定する
    表示装置。
  7. 上記第2の値に基づいて上記絞り装置および上記信号調整部のゲインの制御を行うに際し、制御を開始する上記第1の値を、上記絞り装置の制御と、上記信号調整部のゲインの制御とで、異なる値とする
    請求項6記載の表示装置。
  8. 上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、異なる上記重み係数による除算を行う
    請求項6記載の表示装置。
  9. 上記重み係数は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合の値が、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合の値より小さい
    請求項8記載の表示装置。
  10. 上記検出エリアを指定可能なレジスタを有し、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向に当該検出エリアをシフトさせることが可能で、上記制御回路は、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向へのシフト量の指示を受けると、指示を受けたシフト量に基づいて上記検出エリアを指定する値を算出し、上記レジスタに設定する
    請求項6記載の表示装置。
  11. 上記制御回路は、上記第1の値に対して入力信号の形態に合わせた補正処理を行う
    請求項6記載の表示装置。
  12. 入力される画像信号に基づいて入射される照明光を変調して出射する光変調部と、
    上記光変調部から出射される照明光を光軸に対して同心円状に開閉し、当該照明光の上記光変調部への入射光量をコントロール信号に基づいて調整する可変開口絞り装置と、
    入力画像信号の平均信号レベルを検出する検出部と、
    表示すべき上記画像信号のゲインを調整可能な信号調整部と、
    画面を形成する入力信号レベルの状態に応じて上記絞りの開閉を制御する制御回路と、を有し、
    上記制御回路は、
    上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合に比べて上記絞りの開閉動作の応答が速くなるように上記絞り装置を制御し、かつ上記絞り制御に対応して上記信号調整部に上記ゲインを調整させ、
    当該絞り装置の制御およびゲイン調整制御において、上記画面内の指定された検出エリアの信号レベルの総和を、入力信号の形態毎に設定されている当該検出エリアに基づいた面積で除した第1の値の変化量を所定の重み係数で除した第2の値に基づいて上記絞り装置のコントロール信号値および上記ゲインのコントロール信号値を設定する
    表示装置。
  13. 上記第2の値に基づいて上記絞り装置および上記信号調整部のゲインの制御を行うに際し、制御を開始する上記第1の値を、上記絞り装置の制御と、上記信号調整部のゲインの制御とで、異なる値とする
    請求項12記載の表示装置。
  14. 上記制御回路は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合と、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合とで、異なる上記重み係数による除算を行

    請求項12記載の表示装置。
  15. 上記重み係数は、上記信号レベルが暗いレベルから明るいレベルへと変動する場合の値が、明るいレベルから暗いレベルへと変動する場合の値より小さい
    請求項14記載の表示装置。
  16. 上記検出エリアを指定可能なレジスタを有し、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向に当該検出エリアをシフトさせることが可能で、上記制御回路は、上記検出エリアの水平方向および垂直方向の少なくともいずれかの方向へのシフト量の指示を受けると、指示を受けたシフト量に基づいて上記検出エリアを指定する値を算出し、上記レジスタに設定する
    請求項12記載の表示装置。
  17. 上記制御回路は、上記第1の値に対して入力信号の形態に合わせた補正処理を行う
    請求項12記載の表示装置。
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