JP2008139719A - ホログラムラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】
液晶層による色彩可変、金属光沢の明るいホログラム、かつ、金属層を含む被転写体へ転写した場合にも、ラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持され、外観の著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れ、また、ホログラムを貼り換えるなどの偽造を防止できるホログラムラベルを提供する。
【解決手段】
液晶層45、基材11、脆質層13、ホログラム層15、透明反射層17、パターン状の高輝度インキ層18及び黒い粘着層19からなり、金属層を含む被転写体へ貼着しても電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持されることを特徴とし、また上記脆質層13が剥離性若しくは凝集破壊性の層、又は部分的に接着力に差のある層であり、さらに透明反射層17が酸化チタンであり、さらにホログラムラベルを構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ωであることも特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラムラベルに関し、さらに詳しくは、液晶層による色彩可変、金属光沢の明るいホログラム、かつ、金属層を含む被転写体へ転写した場合にも外観の著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性に優れ、また、ホログラムを貼り換えるなどの偽造を防止できるホログラムラベルに関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「PET」は「ポリエチレンテレフタレート」、「スタンパ」は「金型」、「UV」は「紫外線」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明のホログラムラベルの主なる用途としては、被転写体へ貼着して用いる、クレジツトカード、証書等の金券類、証明書等、社員証、会員証、学生証などのIDカード、ギフト券、入場証、通行証、サービスポイントなどの、一定の金額を払い込んだ(プリペイドという)権利や資格などを証明する媒体や、本の表紙、パンフレツト、レコードジヤケツト、パツケージ、衣類、日用品等などの、意匠性及び/又はセキュリティ性を必要とするものである。しかしながら、意匠性及び/又はセキュリティ性を必要とする被転写体へ貼着する用途であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)従来、ホログラムラベルは、真空成膜法で金属の薄膜を全面に形成して反射層とした金属光沢のホログラムが知られている。しかしながら、金属反射層では銀色金属光沢に極めて明るいホログラムが提供されているが、金属層を含む被転写体へ貼着した場合に、金属薄膜の反射層が電気的腐食を受けて、反射が部分的になったり、反射率が低下し、表面にムラが発生して光が乱反射してホログラムが白化したり、ホログラム効果が減じて、外観が著しく劣化し、時には全くホログラムが観察できなくなってしまうという問題があった。反射層としては、通常、銀色で金属光沢に優れるアルミニウムの薄膜が用いられるが、該アルミニウムの薄膜の厚さは100〜500nm程度と極めて薄く、またイオン化傾向も高く、電気的腐食を受けやすく、汗、食品や薬品などで酸性のものが影響する環境では特に著しい。消失、ムラの発生や、白化して、ホログラム効果が減じて、外観が著しく劣化し、時には全くホログラムが観察できなくなってしまう。
従って、ホログラムラベルは、金属層を含む被転写体へ転写した場合に、欠落、ムラ、や白化がなく、外観に著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラムを貼着できるホログラムラベルが求められている。
(先行技術)従来、ホログラムラベルは、真空成膜法で金属薄膜の全面反射層を設けるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、金属反射層では銀色金属光沢による明るいホログラムが得られるが、ホログラムラベルを用いて金属層を含む被転写体へホログラムを貼着すると、被転写体の金属層の影響で、ラベルの金属層が電気的な腐食を受けて、反射が部分的になったり、反射率が低下したり、表面にムラが発生して光が乱反射してホログラムが白化したりして、ホログラム効果が減じて、外観が著しく劣化し、時には全くホログラムが観察できなくなってしまう。
また、本出願人は、反射層として高輝度インキ層を用いたもの、及び透明反射層と高輝度インキ層を併用したものを開示している(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、反射層として高輝度インキ層のみを用いたものでは、実用上支障は少ないものの金属反射層並みの光回折効果が得られず、また、透明反射層と高輝度インキ層を併用したものについては、電気的な腐食に対する劣化の記載はなく、透明反射層と高輝度インキ層との併用で、上記の欠点の解消を図ったものである。
さらに、本出願人は、ホログラムとコレステリック液晶印刷を施したスレッドを抄き込んだ偽造防止用紙を開示している(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、透明反射層と黒印刷とを用いているので、金属層を含む被転写体へ転写した場合にも、電気的な腐食は受けないが、液晶層による色彩可変状態はよいものの、明るく金属層光沢のあるホログラムは観察できないという欠点がある。
従来、脆質ホログラムラベルとしては、基材、剥離層、ホログラム層、反射層、パターン状の脆性層、および接着層が順次積層された脆性シールを開示している(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、被着体に貼り付けた後に剥がすと、脆性シールがパターン状の脆性層に沿って上下に破壊するが、金属層を含む被転写体へホログラムを貼着したり、ましてや電気的な腐食に対する劣化の記載は全くない。
また、基材、ホログラム層、反射層、および接着層が順次積層された脆性シールであって、基材上にパターン状に表面処理を行い、表面処理を行った部分と、行わない部分とでは剥離強度が異なることを利用した脆性シールが開示している(例えば、特許文献5参照。)。しかしながら、剥がすと表面処理のパターンに沿って破壊されるようになっているが、表面処理により部分的に剥離強度を調整しているために、製造工程が増えるという問題があり、金属層を含む被転写体へホログラムを貼着したり、ましてや電気的な腐食に対する劣化の記載は全くない。
特許第2877968号公報 特開2003−285599号公報 特開2005−325482号公報 特開平8−152842号公報 特開平9−244519号公報
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。その目的は、液晶層による色彩可変、金属光沢の明るいホログラム、かつ、金属層を含む被転写体へ転写した場合にも、ラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持され、外観の著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性に優れ、また、ホログラムを貼り換えるなどの偽造を防止できるホログラムラベルを提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わるホログラムラベルは、基材と、該基材の一方の面に、少なくとも脆質層、ホログラム層、透明反射層、高輝度インキ層及び粘着層が順に積層され、基材の他方の面に、少なくとも液晶層を有するホログラムラベルであって、前記高輝度インキ層が少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含み、かつパターン状であり、前記粘着層が黒色であり、前記ホログラムラベルを金属層を含む被転写体へ貼着しても、前記ホログラムラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持されるように、したものである。
請求項2の発明に係わるホログラムラベルは、上記透明反射層が酸化チタンであるように、したものである。
請求項3の発明に係わるホログラムラベルは、上記ラベルを構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ω以上であるように、したものである。
請求項1の本発明によれば、液晶層による色彩可変状態と、金属光沢の明るいホログラムとが同時に観察され、かつ、金属層を含む被転写体へ転写した場合にも、ラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持され、外観の著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れ、ホログラムを貼り換えるなどの偽造を防止できるホログラムラベルが提供される。
請求項2〜3の本発明によれば、より明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラムを貼着できるホログラムラベルが提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示すホログラムラベルの断面図である。
図2は、金属層を含む被転写体へホログラムラベルを貼着した断面図である。
(ホログラムラベル)本発明のホログラムラベル1は、図1に示すように、基材11と、該基材11の一方の面に、脆質層13、ホログラム層15、透明反射層17、高輝度インキ層18、プライマ層21、及び粘着層19が順に積層され、基材11の他方の面に液晶層41を有した層構成とする。高輝度インキ層18はパターン状とし、粘着層19は黒色とする。必要に応じて、液晶層41面へハードコート層45を設けたり、ハードコート層45と液晶層41との間にプライマ層を設けたり、粘着層19面へ剥離紙を剥離可能に設けてもよく、他の層間にも層間の接着力を向上させるためにプライマ層を設けてもよい。ハードコート層45(必要に応じて)/プライマ層(必要に応じて)/液晶層41/基材11/脆質層13/プライマ層12(必要に応じて)/ホログラム層15/透明反射層17/高輝度インキ層18(パターン状)/プライマ層21(必要に応じて)/粘着層19(暗黒色)の層構成とする。
本発明のホログラムラベル1は、液晶層41、脆質層13、ホログラム層15、透明反射層17、パターン状の高輝度インキ層18、黒色の粘着層19、及び液晶層41を必須としている。高輝度インキ層18は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させる。脆質層13は剥離性若しくは凝集破壊性の層、又は部分的に接着力に差のある層とする。また、好ましくは透明反射層17は酸化チタンの薄膜を用い、さらに、ホログラムラベルを構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率を106Ω以上、好ましくは108Ω以上、さらに好ましくは1012Ω以上とする。
ホログラムの貼り換えるなどの偽造をするために、ホログラムラベル1の層を剥がそうすると、脆質層13から再接着不能に剥離することで、ホログラムの偽造を防止するホログラム脆性シールである。脆質層13は剥離性若しくは凝集破壊性の層、又は部分的に接着力に差のある層であるので、剥離性の層である場合には基材11とホログラム層15との間で剥離し、凝集破壊性の層の場合には、脆質層13が破壊し、ホログラム層15は貼り換え不能となり、また、部分的に接着力に差のある層の場合には、ホログラム層15が破壊されて、貼り換え不能となることで、偽造が防止できる。ホログラム層15と透明反射層17とパターン状の高輝度インキ層18との相乗効果で明るい部分(図柄)ホログラムとなり、液晶層41はパターン状の高輝度インキ層18のない部分では黒色の粘着層19が背景となって、該粘着層19の色彩可変状態がハッキリ観察することができるのである。そして、金属層103を含む被転写体100へホログラムを貼着しても、被転写体100に金属層103を含むが、ラベルには導電性の層を含まず、しかもすべての層が表面抵抗率の高い層で構成されているので、金属層103との間で電気的な腐食を受けず、ホログラム効果が維持されるので、反射が部分的になったり、反射率が低下したり、表面にムラが発生して光が乱反射してホログラムが白化したりして、ホログラム効果が減ずることがなく、明るいホログラムを観察することができる。透明反射層17に耐熱性が高い酸化チタンを用いることで、例え若干のひび割れ(クラック)が入っても透明で目立たず、クラック部分の反射性はその下部の高輝度インキ層18の反射で代替され反射性が維持されているために、明るいホログラムを観察することができる。
また、ホログラム層15/透明反射層17/パターン状の高輝度インキ層18とすることで、ホログラムもパターン状に観察できるようになる。従来、パターン状ホログラムを作成するには、水溶性のレジストインキでパターン状に印刷し、該印刷面に全面の金属反射層を設けた後に、水などの溶媒でレジストインキを溶解すると、レジストインキのない部分の金属反射層のみが残ることで行われ、工程が多く、廃液処理もあり、高コストであった。しかし本発明によれば、その製造についても、従来の真空成膜法による酸化チタン薄膜による透明反射層以外は、既存設備での印刷法により形成可能で、小ロット生産にも対応でき、低コストで生産することができる。
(基材)基材11としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、イミド系樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セルローストリアセテートなどのセルロース系フィルム、などがある。該基材11は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイでを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。また、該基材11は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。該転写基材21の厚さは、通常、2.5〜100μm程度が適用できるが、4〜50μmが好適で、6〜25μmが最適である。
該基材11は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用する。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルムが、強度、耐熱性、価格面でバランスがよく、好適に使用され、特にポリエチレンテレフタレートが最適である。
該基材11は、塗布に先立って塗布面へ、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、該樹脂フィルムは、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
(脆質層)脆質層13としては、剥離性若しくは凝集破壊性の層、又は部分的に接着力に差のある層とする。剥離性の層である場合には基材11とホログラム層15との間で剥離し、凝集破壊性の層の場合には、脆質層13が破壊し、ホログラム層15は貼り換え不能となり、また、部分的に接着力に差のある層の場合には、ホログラム層15が破壊されて、貼り換え不能となることで、偽造が防止できる。なお、剥離する界面は、基材11と脆質層13との界面、脆質層13とホログラム層15(プライマ層がある場合にはプライマ層12)との界面、のいずれでもよく、また、両界面が混合していてもい。
(剥離性の層)脆質層13が剥離性の層である場合では、脆質層13としては、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などが適用できる。離型性樹脂は、例えば、弗素系樹脂、シリコーン、メラミン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、繊維素系樹脂などである。離型剤を含んだ樹脂は、例えば、弗素系樹脂、シリコーン、各種のワックスなどの離型剤を、添加または共重合させたアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、繊維素系樹脂などである。電離放射線で架橋する硬化性樹脂は、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)などの電離放射線で重合(硬化)する官能基を有するモノマーやオリゴマーなどを含有させた樹脂である。
(凝集破壊性の層)脆質層13が凝集破壊性の層である場合では、脆質層13としては、天然ゴム系、ブチルゴム、ポリクロロプレンやスチレン−ブタジエン共重合樹脂などの合成ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジンや水素化ロジンなどのロジン系樹脂、ポリ酢酸ビニールやエチレン−酢酸ビニール共重合体などの酢酸ビニール系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂などが適用できる。
(接着力差の層)脆質層13が部分的に接着力に差のある層である場合では、脆質層13としては、弱接着部においては基材から円滑に剥離し、強接着部においては反射層形成時の熱やホログラム層形成時の電離放射線の照射により劣化または変質して基材との接着力が高くなるような材料であれば特に限定されるものではない。例えばアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、シリコーン樹脂、塩化ゴム、カゼイン、各種界面活性剤、金属酸化物等から、1種または2種以上を混合したもの等を用いることができる。上記の中でも、分子量20000〜100000程度のアクリル系樹脂単独、またはアクリル系樹脂と分子量8000〜20000の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂とからなり、さらに添加剤として分子量1000〜5000のポリエステル樹脂が1〜5重量%含有する組成物からなることが好ましく、詳しくは特開2005−106857号公報で開示されている。
脆質層13の形成は、該樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート、ロッドコ−ト、キスコート、ナイフコート、ダイコート、コンマコート、フローコート、スプレーコートなどの印刷又はコーティング方法で、少なくとも1部に塗布し乾燥して塗膜を形成したり、押出しコーティング法で皮膜を形成したりすれば良い。
また、要すれば、温度30℃〜120℃で加熱乾燥、あるいはエージング、または電離放射線を照射して架橋させてもよい。
脆質層13の厚さとしては、通常は0.5μm〜15μm程度、好ましくは1μm〜10μm程度である。この範囲未満では剥離性が不安定であり、この範囲を越えても剥離性は充分過ぎて無駄である。
(プライマ層)脆質層13面には、ホログラム層15の成膜性や接着性を安定させるために、プライマ層12を設けることが好ましい。プライマ層12としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレンと酢酸ビニル或いはアクリル酸などとの共重合体、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ゴム系化合物、石油系樹脂、アルキルチタネ−ト系化合物、ポリエチレンイミン系化合物、イソシアネ−ト系化合物、セルロ−ス誘導体などを使用することができる。
上記の樹脂又はそのモノマー、オリゴマー、若しくはプレポリマー等の一種乃至複数を主成分とし、これに、必要ならば、例えば、各種の安定剤、充填剤、反応開始剤、硬化剤ないし架橋剤、などの添加剤を単独又は複数を任意に添加したり、主剤と硬化剤とを組み合わせて、1液硬化型、又は2液硬化型等のいずれのものでも使用することができる。
これらの樹脂を、適宜溶剤に溶解又は分散し、必要に応じて充分に混練して、コ−ティング剤組成物(インキ、塗布液)を調整し、ロールコート法、グラビアコート法、スプレイコート法などの公知のコーティング法で塗布し乾燥するか、乾燥又は乾燥した後のエージング処理によって反応させて、プライマ層12とする。該プライマ層12の厚さは、0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜5μmである。
(ホログラム層)ホログラム層15としては、無色または着色された透明または半透明なもので、単層であっても多層状であってもよく、凹凸を注型や型押しで再現できる熱可塑性樹脂、硬化性樹脂、あるいは、光回折パターン情報に応じて硬化部と未硬化部とを成形することができる感光性樹脂組成物が利用できる。具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル、アクリル(ポリメチルメタクリレート)、ポリスチレン、またはポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、またはトリアジン系アクリレート等の熱硬化性樹脂であり、それぞれの単独、熱可塑性樹脂どうし、または熱硬化性樹脂同志の混合、もしくは熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合等であってもよい。ラジカル重合性不飽和基を有し、熱成形性を有するものや、ラジカル重合性不飽和モノマーを添加した電離放射線硬化性樹脂組成物も利用できる。
電離放射線硬化樹脂としては、例えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等が適用でき、好ましくはウレタン変性アクリレート樹脂である。
また、好ましくは、ホログラム層15の材料としては、(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂(本明細書では「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と呼称する)、反応性シリコーン及びポリエチレンワックスを含むようにする。さらに好ましくは、(メタ)アクリレートオリゴマーも含ませて硬化させる。該組成物を塗布し乾燥して、ホログラム機能を発現する微細な凹凸レリーフを賦型した後に、電離放射線で硬化させればよい。電離放射線硬化性樹脂は架橋性樹脂ともいわれ、他の層でも同様である。
(電離放射線硬化性樹脂組成物M)「電離放射線硬化性樹脂組成物M」としては、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂の硬化物、具体的には、特開2001−329031号公報で開示されている光硬化性樹脂などが例示でき、実施例でも述べる。即ち、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物である。
((メタ)アクリレートオリゴマー)(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、耐熱性のあるオリゴマーであればよく、例えば、日本合成化学社の商品名;紫光6630B、7510B、7630Bなどが例示できる。
(ポリエチレンワックス)ポリエチレンワックスとしては、ポリエチレン系樹脂の粒子やビーズが挙げられるが、好ましくは球状ビーズである。但し、ポリエチレンワックスを添加すると、箔切れ性は低下するので、その添加量は、電離放射線硬化樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部程度、好ましくは0.1〜5質量部とする。
(反応性シリコーン)反応性シリコーンとしては、電離放射線で硬化時に樹脂と反応し結合して一体化するもので、アクリル変性、メタクリル変性、又はエポキシ変性などで変性した反応性シリコーンで、該反応性シリコーンを含有させる質量基準での割合としては「電離放射線硬化性樹脂組成物M」100に対して、0.1〜10部程度、好ましくは0.3〜5部である。この範囲未満ではレリーフの賦型時にプレススタンパとの剥離が不十分であり、プレススタンパの汚染を防止することが困難で賦型性が悪い。また、この範囲を超えてはホログラム層面への反射層の密着性が低く、ホログラム層と反射層との間で剥離し商品価値を失ってしまう。従来のシリコーンオイルの添加では、反射層との密着性が悪い。
このように、ホログラム層15には、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」、必要に応じて(メタ)アクリレートオリゴマー、反応性シリコーン、及びポリエチレンワックスを含ませることで、レリーフの賦型性がよく光回折効果が高く、かつ、ハードコート機能を兼ねさせることができる。特にポリエチレンワックスを含有させることで、耐擦傷性(耐スクラッチ性)が著しく向上する。
(1)電離放射線硬化前の塗布状態のホログラム層15の塗膜は指乾状態でべとつかず、ブロッキングせずに巻き取ることができるので、ロールツーロール加工ができる。
(2)ホログラム層15へは反応性シリコーンを含ませると、塗布表面に集まりスタンパの凹凸からの剥離がよく賦型性が向上して、レリーフ構造を容易に賦型でき、賦型後には電離放射線で硬化すれば反応性シリコーンも硬化する。
(3)ポリエチレンワックスを含ませることで、転写後にはホログラム層15が最表面層となるが、極めて過酷な環境での使用、長期間にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤、機械的な摩擦、及び摩耗から被転写体に設けられた画像を保護し、傷付きにくく耐久性に優れる。
(ホログラム層の形成)ホログラム層15は、上記の電離放射線硬化性樹脂、必要に応じて(メタ)アクリレートオリゴマー、反応性シリコーン、及びポリエチレンワックスを含ませ、さらに必要に応じて光重合開始剤、可塑剤、安定剤、界面活性剤等を加え、溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。ホログラム層15の厚さとしては、通常は0.5μm〜20μm程度、好ましくは1μm〜10m程度であり、複数回の塗布でもよい。
(ホログラム)次に、ホログラム層15の表面には、ホログラムなどの光回折効果の発現する所定のレリーフ構造を賦型し、硬化させる。ホログラムは物体光と参照光との光の干渉による干渉縞を凹凸のレリーフ形状で記録されたもので、例えば、フレネルホログラム等のレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。レリーフ形状は凹凸形状であり、特に限定されるものではなく、微細な凹凸形状を有する光拡散、光散乱、光反射、光回折などの機能を発現するものでもよく、例えば、フーリエ変換やレンチキュラーレンズ、光回折パターン、モスアイ、が形成されたものである。また、光回折機能はないが、特異な光輝性を発現するヘアライン柄、マット柄、万線柄、干渉パターンなどでもよい。
これらのレリーフ形状の作製方法としてはホログラム撮影記録手段を利用して作製されたホログラムや回折格子の他に、干渉や回折という光学計算に基づいて電子線描画装置等を用いて作製されたホログラムや回折格子をあげることもできる。また、ヘアライン柄や万線柄のような比較的大きなパターンなどは機械切削法でもよい。これらのホログラム及び/又は回折格子の単一若しくは多重に記録しても、組み合わせて記録しても良い。これらの原版は公知の材料、方法で作成することができ、通常、感光性材料を塗布したガラス板を用いたレーザ光干渉法、電子線レジスト材料を塗布したガラス板に電子線描画装置を用いてパターン作製する電子線描画法をなどが適用できる。
(レリーフの賦型)ホログラム層15面へ、上記のレリーフ形状を賦形(複製ともいう)する。ホログラムの賦型は、公知の方法によって形成でき、例えば、回折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとして記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型として用い、上記樹脂層上に前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。
(レリーフの硬化)ホログラム層15は、スタンパでエンボス中、又はエンボス後に、電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂を硬化させる。上記の電離放射線硬化性樹脂は、レリーフを形成後に、電離放射線を照射して硬化(反応)させると電離放射線硬化樹脂(ホログラム層15)となる。電離放射線としては、電磁波が有する量子エネルギーで区分する場合もあるが、本明細書では、すべての紫外線(UV‐A、UV‐B、UV‐C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線を包含するものと定義する。従って、電離放射線としては、紫外線(UV)、可視光線、ガンマー線、X線、または電子線などが適用できるが、紫外線(UV)が好適である。電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂は、紫外線硬化の場合は光重合開始剤、及び/又は光重合促進剤を添加し、エネルギーの高い電子線硬化の場合は添加しないで良く、また、適正な触媒が存在すれば、熱エネルギーでも硬化できる。
(レリーフの絵柄)ホログラム層15の絵柄は、特に限定されないが、個別の絵柄でも、擬似連続絵柄でもよい。擬似連続絵柄はプレス型を作成する際に、小さなレリーフ版の複数を、精度よく突合せてつなぎ目を目立たなくしたり、つなぎ目を樹脂で埋めたりすればよい。このように、擬似連続絵柄とすることで、できるだけ大きな面積、又は好ましくは全面とすることもできる。個別の絵柄の場合には絵柄と絵柄に同調した見当合わせマークを形成しておき、被転写体の所望の位置へ転写すればよい。
(透明反射層)/透明反射層17は、ほぼ無色透明な色相で、その光学的な屈折率がホログラム層のそれとは異なることにより、金属光沢が無いにもかかわらず、ホログラムなどの光輝性を視認できるから、透明なホログラムを作製することができる。例えば、ホログラム層15よりも光屈折率の高い薄膜、および光屈折率の低い薄膜とがあり、前者の例としては、ZnS、TiO2、Al23、Sb23、SiO、SnO2、ITO等があり、後者の例としては、LiF、MgF2、AlF3がある。好ましくは、金属酸化物又は窒化物であり、具体的には、Be、Mg、Ca、Cr、Mn、Cu、Ag、Al、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb、Sb、Pb、Ni、Sr、Ba、La、Ce、Au等の酸化物又は窒化物他はそれらを2種以上を混合したもの等が挙げられる。好ましくは、耐熱性及び屈折率差の大きい点で酸化チタン(TiO2)である。
透明金属化合物の形成は、金属の薄膜と同様、ホログラム層15のレリーフ面に、10〜2000nm程度、好ましくは20〜1000nmの厚さになるよう、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVDなどの真空薄膜法などにより設ければよい。
(高輝度インキ層)高輝度インキ層18を透明反射層17面へ設けることにより、ホログラムの再生像および/または回折格子が明瞭に視認できるようになる。従来、金属光沢の反射層としては、通常、特殊機能を発揮させるものを除いては、真空蒸着法で形成したアルミニウムの金属薄膜が用いられてきた。他の、例えば、圧延法のアルミニウム箔では、真空薄膜法の金属薄膜ほどの金属光沢が、得られなかった。また、他の金属では、色調を帯びていたり、高コストためである。このように、真空蒸着法のアルミニウム薄膜が、実際に実用されている汎用用途では、全てと言って良いほどに、また、長期間にわたって用いられてきた。
また、従来からも、金属光沢を付与する印刷インキがあったが、該インキはアルミニウムペーストやアルミニウム粉等の金属顔料を用いた、シルバーまたはゴールド等のメタリック調印刷インキである。アルミニウムペーストには、リーフィングタイプとノンリーフィングタイプがあるが、いずれを用いても、真空薄膜法の金属薄膜の金属光沢には、はるかに及ばなかった。さらにまた、蒸着アルミニウム薄膜を粉砕した粉末を用いたインキがあったが、表面処理が異なり分散性が悪く、十分な高輝度が得られなかった。
ところが、本発明では、透明反射層15、及び、少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させた高輝度インキを用いて印刷したメタリックインキ層(高輝度インキ層18)と併用することで、高温や曲げても白化しにくく、明るいホログラムラベルとなることを見出した。
該メタリックインキ層は、金属光沢様(メタリック調)を付与する印刷インキを用いた印刷層であり、少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理されている蒸着金属膜を粉砕した蒸着金属膜細片を含有させた高輝度インキを用いた印刷層である。印刷法なので、部分的に設けてもよく、高輝度インキ反射層を既存の印刷設備で安価に製造することができる。金属薄膜片とバインダとからなる高輝度インキを用いたメタリック印刷層17を透明反射層15面へ印刷することで、よりメタリック調の高輝度を発揮でき、光回折画像の反射層とする。また、意匠性が高く、かつ、目視で容易に真偽が判定できてセキュリティ性も高まり、小ロット生産にも対応でき、また、コストも低くできるという著しい効果を発揮する。また、高輝度インキ層18とは印刷法なので、他の印刷層があればこの印刷絵柄に同調させて、高輝度インキ層を設けることが容易である。印刷絵柄と同調するように設けることで、より一層意匠効果が高まる。部分的とは、文字、数字、記号、イラスト、模様、写真などのすべての絵柄が使用できる。
また、従来の真空蒸着法で形成したアルミニウムの金属薄膜は、十分な金属光沢が得られる。しかしながら、意匠的に高めるために、部分的なアルミニウムの金属薄膜を設けるには、一旦、真空成膜法でアルミニウム金属薄膜を全面に設けた後に、別工程で、レジストを印刷しエッチングするので、コストが非常に高く、また、製造工程が多くなって小ロット生産に向かない。しかも、高温や曲げられると、白化するという欠点がある。
(高輝度インキ)透明反射層15、及び高輝度インキ層18の2層とすることで、明るいホログラム層15の光回折画像が視認できるようになる。該高輝度インキとしては、金属蒸着膜に匹敵する金属光沢を有する高輝度インキで、金属蒸着膜細片の表面を有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で処理して、インキ中への分散性を向上させて、インキ塗膜の金属光沢を高輝度としたものである。該インキは、有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、またはセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片、バインダ、添加剤、及び溶剤からなり、必要に応じてグラビアインキ、スクリーンインキ、又はフレキソインキ化すればよい。
金属蒸着膜細片の金属としては、アルミニウムが適用できるが、必要に応じて、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等も使用できる。金属蒸着膜の厚さは、0.01〜0.1μmが好ましく、さらに好ましくは0.03〜0.08μmであり、インキ中に分散させた金属蒸着膜細片の大きさは、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15μmである。大きさが、この範囲未満の場合はインキ塗膜の輝度が不十分となり、この範囲を超えると、グラビア版のセルに入りにくく、またスクリーン版が目詰まりし易く、印刷塗膜の光沢が低下する。
金属蒸着膜細片は、まず、ポリエステルフィルム/剥離層/蒸着膜/表面の酸化防止トップコート層からなる蒸着フィルムを作成する。剥離層、トップコート層は、特に限定されないが、例えば、セルロース誘導体、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレンなどが適用できる。上記蒸着フィルムを、溶剤中に浸積して、金属蒸着膜を剥離、撹拌、濾別、乾燥して、金属蒸着膜細片を得る。該金属蒸着膜細片を温度10〜35℃、30分程度、撹拌しながら、有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体溶液を加え、金属蒸着膜細片の表面に有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体を吸着させて、金属蒸着膜細片の表面処理を行う。セルロース誘導体としては、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース等が適用できる。セルロース誘導体の添加量は、金属がアルミニウムの場合は、蒸着膜細片に対して1〜20質量%が好ましい。
該表面処理の後、金属蒸着膜細片を分離、又は金属蒸着膜細片スラリーをそのまま、バインダ及び溶剤へ配合、分散させてインキ化する。該バインダとしては、公知のインキ使われているものでよく、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、セラック、アルキッド樹脂等がある。該インキには、必要に応じて、着色用顔料、染料、ワックス、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、消泡剤、キレート化剤などの添加剤を添加してもよい。インキの溶剤は、公知のインキ用溶剤を使用することができ、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノール、エタノール、IPA等のアルコール類、アセトン、MEK等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル等がある。
また、通常のインキは、ロールミル、ボールミルなどで混練して、顔料た添加剤をサブミクロンまで微粒子化し高度に分散させて、印刷適性を持たせる。しかしながら、本発明で使用する高輝度インキは、混練工程を必要とせず、攪拌機で混合するだけでよく分散し、金属光沢が損なわれない。即ち、高輝度の金属光沢を発現させるためには、金属蒸着膜細片の大きさが5〜25μm程度が必要で、上記混練工程を行うと金属光沢が極端に低下してしまう。
(高輝度インキ印刷)以上のようにして得られた高輝度インキを、パターン状となるように、公知のグラビア印刷、スクリーン印刷、又はフレキソ印刷で印刷し、乾燥、必要に応じて硬化すればよい。パターン状の形状は特に限定されないが、例えば、文字、数字、イラスト、円形、矩形、多角形及び/又は星形などの任意の形状(結果として絵柄となる)であり、所望の絵柄を製版して、印刷すればよい。該高輝度インキ層18は、電気導電性の金属蒸着膜細片を含むが、表面処理をし、さらにバインダ中へ分散されているので、JIS−K6911で定める表面抵抗率は1012Ω以上である。
(粘着層用のプライマ層)高輝度インキ層18はパターン状であり、パターンのない部分は透明反射層17が露出しているので、粘着層19を形成する際に、接着力を向上させるためにプライマ層21を設けることが好ましい。該プライマ層21としては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレンと酢酸ビニル或いはアクリル酸などとの共重合体、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ゴム系化合物、石油系樹脂、アルキルチタネ−ト系化合物、ポリエチレンイミン系化合物、イソシアネ−ト系化合物、澱粉、カゼイン、アラビアゴム、セルロ−ス誘導体、ワックス類などを使用することができる。該プライマ層21は、該材料樹脂を溶剤に溶解又は分散させて、適宜顔料などの添加剤を添加して、公知のロールコーティング、グラビアコーティングなどの方法で塗布し乾燥させて、厚さ0.1〜10μm程度の層を形成すればよい。
(基材の他方の面)次に、基材11の他方の面に液晶層41を形成する。ホログラムラベルとなった場合には、液晶層41が最表面となるので、保護のために液晶層41面へハードコート層45を設けたり、ハードコート層45との接着力を向上させるために、液晶層41面へプライマ層を設けてから、ハードコート層45を設けるのが好ましい。
(液晶層)液晶層41としては、見る角度によって光の選択反射性および円偏光選択性を有し色彩変化を生じる液晶であるコレステリック液晶が好ましく用いられる。コレステリック液晶は、らせん構造を有する液晶ポリマーで、見る方向によって連続的に色調が変化する特性を有する。コレステリック液晶層は選択反射性を有することから、入射する光が入射角θを有している場合には、液晶の螺旋周期をP、液晶の平均屈折率をn、波長をλとすると、P・cosθ=λ/n、のBraggの反射条件を満足する波長の光を選択的に反射する。しかもこの時、その不斉炭素の絶対配置によって定まる構造に伴い、波長λの光の右円偏光成分あるいは左円偏光成分のどちらかのみを選択的に反射する。また、λ=n・P・cosθの式から明らかなように、コレステリック面(フィルム面)に入射する光の角度によってもλが異なる。
従って、コレステリック液晶層を有する媒体を傾けると当初の表面から観察した場合に視認される色彩とは異なる色彩を示すようになり、色彩可変効果を発揮する。そしてこのコレステリックカラーと呼ばれる色は他の手段では出すことのできない独特の美しい色となって人間の目に見える。これらの波長選択反射性、円偏光選択反射性、色の視角依存性およびコレステリックカラーの美しい色はいずれも他の物質あるいは方法で発現させることは困難であるため、これらの性質を利用した真偽判定体は偽造が困難であり、かつ偽造物の真偽判定が容易にでき、真偽判定体の偽造防止に極めて効果的である。
コレステリック液晶層は、サーモトロピックコレステリック液晶性高分子を、その液晶転移点以上に加熱して液晶構造を成長させたのち、急冷して液晶構造を固定化する方法、等により形成する方法が採用できる。コレステリック液晶は、各種のものが塗工用樹脂として市販されていて、これらを使用することができる。コレステリック液晶は、626.00nmにピーク(7.15%)を有するRed形、569.00nmにピーク(8.82%)を有するGreen形、502.50nmにピーク(4.43%)を有するBlue形などがある。
コレステリック液晶層は、上記のコレステリック液晶樹脂そのものを媒体に塗布し配向・硬化して液晶塗膜を形成した塗工層であってもよく、また、コレステリック液晶片を微粉砕して顔料としたインキを使用し、オフセット、シルクスクリーン、グラビア、凹版、活版などの方法で印刷してもよい。これらの塗工用樹脂をグラビア印刷等により、基材に直接塗工し硬化乾燥させても、転写で形成することができる。塗工する際には、基材11面をラビング処理することで液晶を配向でき、また、基材11面をコロナ放電処理することで接着性を向上できる。
また、例えば、(1)色彩可変効果や偏光性を有するコレステリック液晶をバーコード状に塗布する、(2)コレステリック液晶を均一に塗布又はコレステリック液晶のフィルムを貼付し、レーザーによって一部を変質させ、配向状態を変化させてバーコード状にパターン化する、(3)コレステリック液晶を均一に塗布又はコレステリック液晶のフィルムを貼付し、その上に、光の偏光状態を変化させるバーコード状の位相差層を積層する、などの方法も挙げられる。
液晶層41の厚さは、その特性を生かすため、1μm〜20μm程度の厚みを有することが望ましい。コレステリック液晶層15と黒色などの濃暗色の粘着層19とを組合わせることで、色彩可変機能が設けられるので、透過光を吸収し色鮮やかな色シフトが確認できるので、より反射光を観察しやすく、より色彩可変機能が向上する。本発明では液晶層41と粘着層19との層間にある不透明な高輝度インキ層18をパターン状として、該パターンのない部分を液晶層41の背景とすることで、色彩可変機能を向上できる。ホログラム部分には透明反射層17と高輝度インキ層18とが背景となっているので、明るいホログラムが観察でき、液晶層41の色彩可変機能と明るいホログラムを両立させることができる。
さらに、右円偏光又は左円偏光の円偏光選択性を有するフィルム(判別フィルム)を用いて、液晶層41の真贋を判別することもできる。判別フィルムを接するか、僅かな距離を隔てて保持し、平行して徐々に回転するようにして観察すると、判別フィルムは外観的には半透明状であるが、コレステリック液晶層の円偏光の向きにより、液晶層からの反射光が円偏光フィルムで遮断または透過される特性がある。例えば、コレステリック液晶層である印刷パターンが右円偏光で判別(円偏光)フィルムのそれが同じく右円偏光であると反射光が判別(円偏光)フィルムを透過するため印刷パターンが呈している色を観察することができる。逆に判別(円偏光)フィルムのそれが左円偏光であると右円偏光である反射光は判別(円偏光)フィルムで遮断され、一定の角度位置で印刷パターンの色が消失するので、判別できる。
(液晶プライマ層)液晶層41面へハードコート層45を設けるが、接着力向上のために、液晶層用のプライマ層43を設けるのが好ましい。該プライマ層43としては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレンと酢酸ビニル或いはアクリル酸などとの共重合体、(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ゴム系化合物、石油系樹脂、アルキルチタネ−ト系化合物、ポリエチレンイミン系化合物、イソシアネ−ト系化合物、澱粉、カゼイン、アラビアゴム、セルロ−ス誘導体、ワックス類などを使用することができる。
該プライマ層43は、該材料樹脂を溶剤に溶解又は分散させて、適宜顔料などの添加剤を添加して、公知のロールコーティング、グラビアコーティングなどの方法で塗布し乾燥させて、厚さ0.1〜10μm程度の層を形成すればよい。
(ハードコート層)ハードコート層45としては、電離放射線硬化樹脂を主成分とし、ポリエチレンワックスを含むようにする。該電離放射線硬化性樹脂としては、好ましくは、(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂を用い、ポリエチレンワックスを含ませて、塗布し乾燥して電離放射線で硬化させて、電離放射線硬化樹脂とすればよい。
前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂(本明細書では電離放射線硬化性樹脂組成物Mと呼称する)は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂の硬化物、具体的には、特開2001−329031号公報で開示されている光硬化性樹脂などが例示できる。
(ポリエチレンワックス)ポリエチレンワックスとしては、ポリエチレン系樹脂の粒子やビーズが挙げられるが、好ましくは球状ビーズである。但し、ポリエチレンワックスを添加すると、箔切れ性は低下するので、その添加量は、電離放射線硬化樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部程度、好ましくは0.1〜5質量部とする。転写後にはハードコート層45が最表面層となり、含まれるポリエチレンワックスは、機械的な摩擦、及び摩耗から媒体を保護し、後述する画像などの固有情報も保護する。
(ハードコート層の形成)ハードコート層45の形成は、上記の電離放射線硬化性樹脂にポリエチレンワックス、必要に応じて光重合開始剤、可塑剤、安定剤、界面活性剤等を加え、溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥して、電離放射線で反応(硬化)させればよい。
(ハードコート層の厚味)ハードコート層45の厚さは、通常、1〜30μm程度であり、特に限定されないが、10μm以上で、好ましくは15μm以上であるようにすることで耐久性が高まり、極めて過酷な環境での使用、使用期限がなかったり、長期にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、化学的機械的な外力から保護できる。
(粘着層)プライマ層21面へ、黒色などの濃暗色である粘着層19を形成し、該粘着層19としては公知の感圧で接着する粘着剤が適用できる。粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、スチレン−ブタジエン共重合樹脂などの合成ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニール、エチレン−酢酸ビニール共重合体などの酢酸ビニール系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン、ロジントリグリセリド、水素化ロジンなどのロジン系樹脂が適用できる。該材料樹脂と黒色などの濃暗色の顔料及び/又は染料を溶剤に溶解又は分散させて、適宜添加剤を添加して、公知のロールコーティング、グラビアコーティングなどの方法で塗布し乾燥させて、厚さ5μmから50μmの層を得る。
(剥離紙)剥離紙は公知のものでよく、例えば上質紙、コート紙、含浸紙、又はプラスチックフィルムなどの基材の片面に離型層を有している。該離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。必要に応じて剥離紙を除いた部分を半抜きして、粘着ラベルを得る。
(貼着)ホログラムラベル1の被転写体への貼着方法としては、公知の貼着法でよく、例えば、手作業、ラベラー、ジェットラベラーなどの公知の方法が適用できる。ラベルの形状は、円形、楕円形、矩形、多角形、星形など、任意の形状でよい。
(被転写体)被転写体100としては、金属層103を含めば特に限定されず、単独でも複数層でもよい。例えば天燃繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフイルム、ガラス、金属、セラミックス、木材や布などの媒体などの基体へ、メッキや蒸着したり、金属箔や金属層含む材料を積層して金属層103を設ければよく、金属のみの金属板でもよい。また、被転写体100の媒体はその少なくとも1部が、画像、着色、印刷、その他の加飾が施されていてもよい。
従来の反射層であるアルミニウム薄膜では、厚さが100〜500nm程度と極めて薄く、またイオン化傾向も高く、電気的腐食を受けやすい。また、汗、食品や薬品などで酸性アルカリ性のものが影響する環境では著しい。特に酸性物が接触していると影響が著しく、JIS−K6911で定める表面抵抗率は108Ω以上が好ましく、さらに好ましくは1012Ω以上であり高温環境下でも電気的腐食を受けにくい。本発明のホログラムラベルでは、ラベルの全層はJIS−K6911で定める好ましい表面抵抗率は1012Ω以上である。透明反射層17も金属酸化物又は窒化物であり、また、好ましい酸化チタンもJIS−K6911で定める表面抵抗率は1012Ω以上である。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
(実施例1)基材11として厚さ50μmのPETフィルムを用い、該基材11の一方の面へ、剥離ニス45−3(昭和インク社製、アクリル系樹脂の剥離インキ商品名)を固形分10質量%となるように溶剤で稀釈して、ロールコーティング法で、乾燥後の厚さが1μmになるように塗布し乾燥して、脆質層13を形成した。
該脆質層13面へ、下記組成のプライマ層組成物インキを、ロールコート法で、乾燥後の厚さが1μmになるように、塗布し乾燥し、さらに50℃で2日間エージングして、プライマ層12を形成した。
・組成物・RLプライマー(ザ・インクテック社製、) 400質量部
・XEL硬化剤D 20質量部
・MEK 65質量部
・トルエン 65質量部
該プライマ層12面へ、下記の電離放射線硬化性樹脂組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥させた。
・<電離放射線硬化性樹脂組成物の作製手順>
まず、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」は以下の手順で、生成した。撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を取り付けた反応器に、酢酸エチル206.1g及びイソホロンジイソシアネートの三量体(HULS社製品、VESTANAT T1890、融点110℃)133.5gを仕込み、80℃に昇温して溶解させた。溶液中に空気を吹き込んだのち、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.38g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製品、ビスコート300)249.3g及びジブチル錫ジラウレート0.38gを仕込んだ。80℃で5時間反応させたのち酢酸エチル688.9gを添加して冷却した。
該「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と、造膜性樹脂(アクリル系オリゴマー)、反応性シリコーン、ポリエチレンワックス、光重合開始剤、及び溶媒を下記の組成で配合して電離放射線硬化性樹脂組成物を調製した。
・<ホログラム層の電離放射線硬化性樹脂組成物>
「電離放射線硬化性樹脂組成物M」 25質量部
メタアクリレートオリゴマー(日本合成化学社製、商品名紫光6630B)5質量部
反応性シリコーン(信越化学社製、商品名X−22−2445) 0.2質量部
ポリエチレンワックス(平均粒径2.0m) 0.3質量部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア907) 0.9質量部
酢酸エチル 70質量部
次に、該層面へ、2光束干渉法による回折格子から2P法で複製した擬似連続絵柄としたプレス型を複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させた。
該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。
該反射層17面へ、ファインラップスーパーメタリックシルバーインキ(大日本インキ化学工業社製、高輝度インキ商品名)を用いて、グラビア印刷法で、乾燥後の厚さが2μmになるように、ハート模様をちりばめた絵柄を印刷して、パターン状の高輝度インキ層18を形成した。
該高輝度インキ層18面へ、プライマ層組成物(ポリエステル樹脂15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂15質量部、トルエン35質量部、メチルエチルケトン35質量部)を、乾燥膜厚が1μmになるようにグラビアコーターで塗布し100℃で乾燥して溶剤を揮散させて、プライマ層21を形成して、基材11/脆質層13/プライマ層12/ホログラム層15/透明反射層17/高輝度インキ層18/プライマ層21の積層体が得られた。
該積層体の基材11面へ、該基材をコロナ処理し、ラビング処理しながら、コレステリック液晶樹脂をグラビアコーティング法で、乾燥後の厚さが2μmになるように塗布し乾燥して、赤−緑系の液晶層41を形成した。
該液晶層41面へ、プライマ層組成物(ポリエステル樹脂15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂15質量部、トルエン35質量部、メチルエチルケトン35質量部)を、乾燥膜厚が1μmになるようにグラビアコーターで塗布し100℃で乾燥して溶剤を揮散させて、プライマ層43を形成した。
該プライマ層43面へ、下記の電離放射線硬化性樹脂組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の塗布厚さが2.5μmになるように塗工し100℃で乾燥させて、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させて、ハードコート層45を形成した。
・<電離放射線硬化性樹脂組成物の作製手順>
まず、反応性生物(A)は以下の手順で、生成した。撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を取り付けた反応器に、酢酸エチル206.1g及びイソホロンジイソシアネートの三量体(HULS社製品、VESTANAT T1890、融点110℃)133.5gを仕込み、80℃に昇温して溶解させた。溶液中に空気を吹き込んだのち、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.38g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製品、ビスコート300)249.3g及びジブチル錫ジラウレート0.38gを仕込んだ。80℃で5時間反応させたのち酢酸エチル688.9gを添加して冷却した。
該反応生成物(A)と、ポリエチレンワックス、光重合開始剤、及び溶媒を下記の組成で配合して電離放射線硬化性樹脂組成物を調製した。
・<電離放射線硬化性樹脂組成物>
反応性生物(A) 30質量部
ポリエチレンワックス(平均粒径5μm) 0.3質量部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア907) 0.9質量部
溶媒(酢酸エチル:メチルイソブチルケトン=1:1) 70質量部
このようにして、ハードコート層45/液晶層41/基材11/脆質層13/プライマ層12/ホログラム層15/透明反射層17/高輝度インキ層18/プライマ層21の積層体を得た。
該積層体のプライマ層21面へ、粘着剤(ニッセツPE−118+CK101、日本カーバイド製)を、乾燥膜厚が30μmになるようにコンマコーターで塗布し100℃で乾燥して溶剤を揮散させて、粘着層19を形成した後、剥離紙としてシリコーン処理PETフイルム(SPO5、東京セロファン紙社製)を貼合して、ハードコート層45/プライマ層43/液晶層41/基材11/脆質層13/プライマ層12/ホログラム層15/透明反射層17/高輝度インキ層18/プライマ層21/粘着層19/剥離紙の層構成からなる実施例1のホログラムラベル1を得た。
(比較例1)透明反射層17に代えて厚さ200nmのアルミニウムを真空蒸着法で形成して金属反射層とし、かつ、高輝度インキ層18を設けない以外は実施例1と同様にして、ハードコート層45/プライマ層43/液晶層41/基材11/脆質層13/プライマ層12/ホログラム層15/金属反射層17/プライマ層21/粘着層19/剥離紙のの層構成からなる比較例1のホログラムラベル1を得た。
(評価方法)高温高湿下での経時による外観試験により、該外観試験は被転写体として、厚さ100μmの合成紙と厚さ50μmの銅箔を積層した積層体を用い、この胴箔面へ、実施例及び比較例のホログラムラベル1から剥離紙を除いて、粘着層19面を手で加圧して貼着した。貼着されたホログラム付きの被転写体を、温度40℃湿度90%RHの雰囲気に1週間放置した後に、ホログラムの外観を目視で観察した。
また、外観試験の後に、貼着した脆質ホログラムラベルを手で剥離して、脆質層からの剥離性を目視で観察した。
実施例1のホログラムラベル1を用いたものでは、著しい外観の変化はなく、明るいホログラムが観察できた。また、ハート型の銀色で明るいホログラムと鮮やかな色彩可変の液晶層が観察できた。また、外観試験の後に、貼着したホログラムラベルを手で剥離したところ、容易に剥がれて、再接着できず貼り換え不可能となった。なお、実施例1の高輝度インキ層18を形成した際に測定した、高輝度インキ層18のJIS−K6911で定める表面抵抗率は6×1013Ωであった。
比較例1のホログラムラベル1を用いたものでは、アルミニウムが電気的な腐食を受けて、周辺部が欠落しホログラムが観察されず、アルミニウムが残った部分も表面にムラが発生し白化しムラ状のホログラムであり、中央部分のみはホログラムが観察されたが、全体としては著しく劣化して、意匠性もセキュリティ性も失われていた。
また、外観試験の後に、貼着したホログラムラベルを手で剥離したところ、接着層と被着体との間で全体的に剥がれ、不正防止効果が得られなかった。
本発明の1実施例を示すホログラムラベルの断面図である。 金属層を含む被転写体へホログラムラベルを貼着した断面図である。
符号の説明
1:ホログラムラベル
11:基材
12:保護層
13:脆質層
15:ホログラム層
17:透明反射層
18:高輝度インキ層
19:粘着層
21、43:プライマ層
41:液晶層
45:ハードコート層
100:被転写体
101:被転写体基材
103:金属層

Claims (3)

  1. 基材と、該基材の一方の面に、少なくとも脆質層、ホログラム層、透明反射層、高輝度インキ層及び粘着層が順に積層され、基材の他方の面に、少なくとも液晶層を有するホログラムラベルであって、前記高輝度インキ層が少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含み、かつパターン状であり、前記粘着層が黒色であり、前記ホログラムラベルを金属層を含む被転写体へ貼着しても、前記ホログラムラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持されることを特徴とするホログラムラベル。
  2. 上記透明反射層が酸化チタンであることを特徴とする請求項1に記載のホログラムラベル。
  3. 上記転写層を構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ω以上であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のホログラムラベル。
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