JP2008139571A - 光走査装置、光走査装置の調整方法 - Google Patents

光走査装置、光走査装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光源が出射する複数の光ビームの、画像形成領域における書き出し位置を簡易な構成で補正できる光走査装置、光走査装置の調整方法を得る。
【解決手段】光ビーム検出センサは、検出面の向きを維持しつつ、検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに光ビームの走査方向又は走査方向とは逆方向に平行移動する。光ビーム検出センサに入射する2本の光ビームの検出タイミングのずれにより画像の書き出し位置にずれが生じる場合は、光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、光ビーム検出センサの回転角度、移動量を求め、光ビーム検出センサを回転、移動させることで、画像の書き出し位置のずれを補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被走査面上に向けて光ビームを出射する光源を備える光走査装置、光走査装置の調整方法に関するものである。
画像形成装置に備えられる光走査装置は、光源から光ビームを出射し、光偏向器を介して被走査面の画像形成領域に光ビームを走査(主走査)することで潜像を形成する。この主走査に応じて、被走査面を照射し、例えば、ドラム状であれば回転させることで(副走査)、所定の画像形成領域で潜像を形成できる。
ここで、画像形成装置は、マルチビーム方式で画像形成を行うためやカラー画像形成を行うために、光ビームを出射する光源を光走査装置に複数備える場合がある。しかし、この場合は、各々の光ビームが光ビーム検出センサに入射するタイミングがずれることで、各々の光ビームによる潜像の書き出しタイミングが同一とならない可能性がある。その結果、記録用紙に形成される画像に歪みが生じる等、画質低下を招く。
この問題を解決するために、従来技術として、2本の光ビームを用いたマルチビーム方式において、2本の光ビームが光ビーム検出センサに入射する時間差を計測し、書き出し位置を制御する発明(特許文献1)、また、光ビームを出射する複数の光源を駆動させるクロックを、光源ごとに変えることで書き出し位置のずれ量を補正する発明が開示されている(特許文献2)。さらに、スリットと光ビーム検出センサを一体で構成した検出ユニットを回転調整する発明が開示されている(特許文献3)。
特許文献1の発明は、2本の光ビームを1つの光ビーム検出センサで検出し、光ビーム検出センサから出力される2つのアナログ信号の時間差を所定の周波数のクロック信号を用いて計測し、求められた時間差に基づいて画像の書き出しタイミングを制御する。また、特許文献2の発明は、複数の光ビームを1つの光ビーム検出センサで検出し、各々の検出信号の時間差からずれ量を求め、画素クロックの位相を変えた複数の書き込みクロックからずれ量に応じものを光源ごとに選択し、ずれを補正する。さらに、特許文献3の発明は、光ビーム検出センサを含む検出ユニットを走査レンズの光軸中心の回りに対して回転調整し、2本の光ビーム間の書き出しタイミングを変化させる。
特開2002−214551公報 特開2002−244057公報 特開2002−341272公報
しかしながら、特許文献1、2の発明は、書き出し位置のずれの補正をするための回路構成が複雑になり、また特許文献2では書き出し位置のずれ量に応じた書き込みクロックが無い場合はずれを補正できない。さらに、特許文献3の発明は、複数のビームの相対的な書き出しタイミングのずれは補正できるが、書き出し位置の絶対値については補正できない。
本発明は上記事実を考慮し、光源が出射する複数の光ビームの、画像形成領域における書き出し位置を簡易な構成で補正できる光走査装置、光走査装置の調整方法を得ることが目的である。
本発明は、複数の光ビームを出射する光源と、前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させる調整機構部と、前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離を演算する調整量演算手段と、前記調整量演算手段により演算された前記回転角度、並びに前記移動距離に基づいて、前記調整機構部を制御して前記光ビーム検出手段の位置を調整する調整機構制御手段と、を有する。
本発明によれば、複数の光源から出射された光ビームを、光偏向器を備えた走査手段が被走査面に向けて繰り返し偏向し走査を行い、光ビーム検出手段に入射する複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離を調整量演算手段で演算する。演算された回転角度、移動距離に基づいて調整制御手段が調整機構部を制御して光ビーム検出手段の位置を調整する。調整機構部は、光ビーム検出手段を光ビーム検出手段の検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させる。
従って、光ビーム検出手段に入射する複数の光ビームに入射タイミングのずれがある場合は、光ビーム検出手段を回転、移動させることで入射タイミングのずれを補正できる。
また、本発明において、前記調整量演算手段は、前記複数の光ビームが前記被走査面の予め定められた基準書き出し位置から潜像の書き出しを開始するように、前記光ビーム検出手段の前記回転角度、並びに前記移動距離を演算することを特徴とする。
本発明によれば、複数の光ビームによる潜像の書き出し位置を基準書き出し位置と一致させることができる。
さらに、本発明において、前記調整量演算手段は、前記被走査面の前記基準書き出し位置からの前記複数の光ビームのずれ量が画素間隔の整数倍となるように、前記光ビーム検出手段の前記回転角度、並びに前記移動距離を演算することを特徴とする。
本発明によれば、基準書き出し位置からの複数の光ビームのずれ量を画素間隔の整数倍とするため、画素クロックの位相をずれ量に応じて変化させ、それを、光ビームを出射する光源の書き込みクロックとすることで、光ビーム検出手段に入射する光ビームのずれを補正することができる。
また、本発明において、前記調整量演算手段は、前記光ビーム検出手段を回転、移動させる前の、前記被走査面の前記基準書き出し位置からの前記複数の光ビームのずれ量のうち、最大値が最小となるように前記光ビーム検出手段の前記回転角度、前記移動距離を演算することを特徴とする。
本発明によれば、潜像の書き出しタイミングのずれ量の最大値が最小となるように光ビーム検出手段の回転角度、移動距離を演算することにより、潜像の書き出し位置のずれ量を、光ビーム検出手段を回転、移動させる前に比べ小さくすることができる。
さらに、本発明は、複数の光ビームを出射する光源と、前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、を有する光走査装置の調整方法において、前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離を演算し、演算された前記回転角度、並びに前記移動距離に基づいて、前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させることを特徴とする。
本発明によれば、光ビーム検出手段に入射する複数の光ビームに入射タイミングのずれがある場合は、光ビーム検出手段を回転、移動させることで入射タイミングのずれを補正できる。
また、本発明は、複数の光ビームを出射する光源と、前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させる調整機構部と、前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係に基づいた、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離で前記調整機構部を固定する固定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、光走査装置の製造工程において、光ビーム検出手段で検出する複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係に基づいた、光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離で調整機構部が光ビーム検出手段を調整し、固定手段が調整機構部を固定する。
これにより、画像形成装置の組み立て後は、光走査装置の機械的制御を行う必要が無くなる。
以上説明した如く本発明では、光源が出射する複数の光ビームの、画像形成領域における書き出し位置を簡易な構成で補正できる光走査装置、光走査装置の調整方法を得ることができるという優れた効果を有する。
(第1の実施例)
図1に示されるが如く、画像形成装置10は、制御部12、光走査装置14、感光体ドラム16、帯電ロール18、現像装置20、記録用紙蓄積部22、記録用紙搬送部24、転写ロール26、定着器28、クリーナー30、排出トレー32を有する。
制御部12は、画像形成装置10の全体の制御を司る。
光走査装置14は、図1の画像形成装置10の内部上方に備えられる。光走査装置14は、図1の時計回り方向である矢印A方向に回転する感光体ドラム16の表面である被照射面に2本の光ビームを照射する。なお、光走査装置14の具体的な構成については後述する。
感光体ドラム16の表面において2本の光ビームが照射される位置よりも感光体ドラム16の回転方向上流側には、感光体ドラム16に近接して帯電ロール18が備えられる。感光体ドラム16は、帯電ロール18によりその表面が帯電される。帯電した感光体ドラム16の被照射面に2本の光ビームが照射されることで、照射された部分と照射されていない部分とに電位差が生じ、その電位差が潜像となる。
また、感光体ドラム16の被照射面において2本の光ビームが照射される位置よりも下流側には、現像装置20が備えられる。現像装置20は、トナーを攪拌して帯電させ、帯電したトナーを電気的に潜像に吸着させる。
記録用紙蓄積部22は、図1の画像形成装置10の内部下方に備えられ、記録用紙34を蓄積する。
記録用紙搬送部24は、記録用紙蓄積部22から記録用紙34を1枚ずつ持ち出し、図1の右方向から左方向である矢印B方向へ記録用紙34を搬送する。
図1に示す感光体ドラム16の最下部には、記録用紙搬送部24を挟んで転写ロール26が備えられる。転写ロール26は、感光体ドラム16との間で記録用紙34を挟持し、記録用紙34に所定の電位を印加することで、潜像に吸着したトナーを感光体ドラム16から記録用紙34へ転写する。
転写ロール26から図1の感光体ドラム16の回転方向下流側には、クリーナー30が備えられる。クリーナー30は、感光体ドラム16の表面に残留したトナーを除去する。
トナーが転写された記録用紙34は、記録用紙搬送部24によりさらに図1のB方向へ搬送され、定着器28に送られる。定着器28は、上下2本のロールを有し、中空となっている上部のロール内にあるハロゲンランプの熱と、2本のロールによる圧力とでトナーを記録用紙34に定着させる。
トナーが定着された記録用紙34は、さらに図1のB方向へ搬送され、図1の画像形成装置10の左外側面に備えられる排出トレー32へ排出される。
図2は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の光走査装置14の構成を示す図である。
光走査装置14は、光源100、コリメータレンズ102、反射ミラー104、シリンダレンズ106、本発明に係る光偏向器である回転多面鏡108、fθレンズ110、平面ミラー112、光ビーム検出センサ114を備える。
光源100は、例えばレーザダイオードで構成されており、2本の駆動電流に応じた出力の光ビームを出射する。
光源100から出射された2本の光ビームは、コリメータレンズ102に入射する。コリメータレンズ102は、2本の光ビームを平行にする。平行にされた2本の光ビームは、反射ミラー104で反射され、シリンダレンズ106で収束されて回転多面鏡108へ入射する。
回転多面鏡108は、側面に複数の反射面が設けられた正多角形状であり、図2の時計回り方向である矢印C方向に所定の速度で回転する。この回転によって、反射面への2本の光ビームの入射角は連続的に変化し、反射面に入射した2本の光ビームは偏向される。
なお、光走査装置14の回転多面鏡108の回転による偏向走査方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向と呼ぶ。即ち、感光体ドラム16においては、軸方向に対応する図2のD方向を主走査方向、回転方向に対応する図2のE方向を副走査方向と呼ぶ。
また、回転多面鏡108で反射された2本の光ビームの進行方向には、fθレンズ110と平面ミラー112とが備えられる。
fθレンズは、回転多面鏡108によって偏向された2本の光ビームの走査速度を等速度とする。平面ミラー112は、2本の光ビームを感光体ドラム16に向けて反射する。
感光体ドラム16の走査方向上流側の画像形成領域外には、光ビーム検出センサ114が備えられている。光ビーム検出センサ114は、検出面114Aを備える。検出面114Aは、例えば、フォトダイオダイオードで構成される。検出面114Aに光ビームが入射すると、光ビーム検出センサ114は、光ビーム検出信号を制御部12に送信する。制御部12は、光ビーム検出信号に基づいて感光体ドラム16に潜像を形成するタイミングを決定する。また、光ビーム検出センサ114は、光ビーム検出センサ114の検出面114Aの向きを維持しつつ、検出面114Aの対角線の交点を通る検出面114Aの法線軸を回転軸線として回転、並びに光ビームの主走査方向又は主走査方向と逆方向に平行移動する。
ここで、図3(A)乃至図3(C)を用いて、光ビーム検出センサ114の回転、移動について説明する。
図3(A)のL10、L20、図3(A)乃至図3(C)のL、Lは瞬間的な光ビームの照射ポイントを示している。光ビームは、図1の右から左方向であるF方向から光ビーム検出センサ114に入射する。
また、図3(A)乃至図3(C)の縦軸Yは、図3(A)乃至図3(C)の光ビーム検出センサ114の上下の短辺の中心を通る軸である。縦軸Yは、感光体ドラム16上で光ビームが潜像の書き出しを開始する基準となる基準書き出し位置に対応する。図3(A)乃至図3(C)の横軸Xは、図3(A)乃至図3(C)の光ビーム検出センサ114の左右の長辺の中心を通る軸である。そして、縦軸Yと横軸Xの交点を点Oとする。
図3(A)は、光ビーム検出センサ114を回転、移動させる前の状態(基準位置)を示す。
図3(A)の縦軸Y上の光ビームL10、L20は、各々横軸Xから上下に等距離の位置Y10、Y20の位置に同じタイミングで入射する。この場合は、光ビームL10、L20が理想的なタイミングで光ビーム検出センサ114に入射した場合であり、感光体ドラム16の潜像の書き出し位置が、基準書き出し位置と一致する。これにより記録用紙34に、端部にずれの無い画像が形成される。
一方、図3(A)の光ビームL、Lは、光ビーム検出センサ114に入射するタイミングがずれたときの光ビームを表す。
光ビームLは、初期ずれ量として理想的なタイミングから時間間隔Δt遅れて、光ビーム検出センサ114の図3(A)の横軸Xから高さYの位置に入射する。また、光ビームLは、初期ずれ量として理想的なタイミングから時間間隔Δt早く、光ビーム検出センサ114の図3(A)の横軸Xから高さYの位置に入射する。初期ずれ量Δt、Δtは、光ビームが光ビーム検出センサ114に入射し、図示しない感光体ドラム16の基準書き出し位置に備えられた開始位置センサを通過するまでの、予め定められた規定の所要時間と実際の所要時間との差から求められる。
光ビームL、Lのように、光ビーム検出センサ114へ入射するタイミングにずれがあると、感光体ドラム16での潜像の書き出しタイミングにずれが生じ、潜像の書き出し位置が基準書き出し位置からずれる。その結果、記録用紙34に形成される画像の端部がのこぎり歯状になる等の画質の低下を招く。
そこで、光ビーム検出センサ114を回転、移動させることで、光ビームL、Lが光ビーム検出センサ114へ入射するタイミングを同一にし、感光体ドラム16での潜像の書き出し位置が基準書き出し位置と一致するようにし、画質の低下を防ぐ。
ここで、図3(A)の状態では高さY、Yの値は不明である。高さY、Yを求めるために、図3(B)で示すように、光ビーム検出センサ114の点Oを中心として予め定められた回転角度βで回転させる。この回転を予備調整と呼ぶ。このとき縦軸YはY’となる。そして、回転角度βで回転させた状態で光ビームL、Lが光ビーム検出センサ114に入射し、感光体ドラム16の基準書き出し位置にある開始位置センサを通過するまでの、予め定められた規定の所要時間と実際の所要時間との差である予備調整後ずれ量Δt’、Δt’を求める。
そして、高さY、Yを、各々1式、2式から算出する。
Δt’−Δt=tanβ・Y・・・(1)
Δt’−Δt=tanβ・Y・・・(2)
次に、光ビームL、Lの光ビーム検出センサ114への入射タイミングを一致させることができる光ビーム検出センサ114の回転角度αと移動距離aとを光ビームL、Lの検出タイミングに基づく相対位置関係から求める。すなわち、3式と4式の連立方程式から算出する。
Δt=tanα・Y+a・・・・・・・(3)
Δt−np=tanα・Y+a・・・・(4)
ここで、pを画素間隔、nを0又は正の整数とする。nは回転角度αが最小となるように求める。回転角度αを最小とする理由は、光ビーム検出センサ114の回転角度を大きくとりすぎると、光ビームが光ビーム検出センサ114に入射したときの応答のばらつきの原因となる可能性があるためである。
n=0の場合は、光ビームL、Lとの光ビーム検出センサ114へ入射するタイミングのずれ量が小さい場合である。この場合は、光ビーム検出センサ114を回転、移動させるのみで光ビームL、Lの光ビーム検出センサ114への入射タイミングを一致させることができる。
また、n>0の場合は、光ビームL、Lとの光ビーム検出センサ114へ入手するタイミングのずれ量が大きい場合である。この場合は、光ビーム検出センサ114を回転、移動させるのみでは2本の光ビームを同時に入射させることができない。しかし、入射タイミングのずれ量が画素間隔のn倍となっているため、光ビームL又はLを照射させる光源100の画素クロックの位相をnに基づいて変化させ、それを書き込みクロックとすることで、ずれを解消できる。
図3(C)は、式(3)と式(4)との連立方程式から算出された回転角度αと移動距離aとに基づいて、光ビーム検出センサ114を回転、移動させた状態を示す。
光ビーム検出センサ114は、点Oを通る検出面114Aの法線を回転軸線として回転角度αで回転し、さらに移動距離a(点Oから点O’間)で横軸Xに対して平行移動する。この回転、移動により光ビームL、Lは光ビーム検出センサ114の縦軸Y’上に位置する。このことは、光ビームL、Lが光ビーム検出センサ114に同時に入射し、光ビームL、Lが光ビーム検出センサ114から感光体ドラム16の基準書き出し位置に達するまでの予め定められた規定の所要時間と実際の所要時間とが一致することを示す。この結果、潜像の書き込み開始位置が基準開始位置と一致し、ずれのない画像を形成することができる。
図4は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の制御系の要部構成を示す図である。
制御部12は、マイクロコンピュータ150と、ハードディスクドライブ152とを備え、コントロールバスやデータバス等のバス156を介して接続される。
マイクロコンピュータ150は、画像形成装置10の制御に関するコマンドやデータに基づいて、光走査装置14や感光体ドラム16などを制御することで画像データに基づいた画像を記録用紙34に形成する。
ハードディスクドライブ152は、画像形成装置10に入力された画像データを記憶する。
また、制御部12は、バス158を介して操作/表示部160とネットワークインターフェース162と接続される。
操作/表示部160は、ユーザーからの操作によって画像形成装置10に対する要求を受け付ける。ネットワークインターフェース162は、画像形成装置10の外部にある図示しないパソコンなどから画像データの入力を受け付ける。
図5に、制御部12のマイクロコンピュータ150による光ビーム検出センサ114を回転、移動させる制御の要部を示す。
マイクロコンピュータ150は、ずれ量測定部200、調整量演算部202、予備調整用角度設定部204、調整機構制御部206を備える。
ずれ量測定部200は、光ビーム検出センサ114に光ビームが入射したときに出力される光ビーム検出信号と、感光体ドラム16の基準書き出し位置に備えられる開始位置センサ208に光ビームが入射したときに出力される開始検出信号とに基づいて、初期ずれ量Δt、Δtを求める。また、ずれ量測定部200は、予備調整用角度設定部204で予め設定された回転角度βで、光ビーム検出センサ114を回転した後の予備調整後ずれ量Δt’、Δt’を求める。ずれ量測定部200で求められた初期ずれ量Δt、Δtと、予備調整後ずれ量Δt’、Δt’とは、調整量演算部202に出力される。
調整量演算部202は、初期ずれ量Δt、Δtと予備調整後ずれ量Δt’、Δt’と予め設定された回転角度βとから光ビーム検出センサ114を回転させる回転角度α、移動距離aとを演算する。演算された回転角度αと移動距離aとは、調整機構制御部206へ送信される。
調整機構制御部206は、予め設定された回転角度β、演算により求められた回転角度αと移動距離aとに基づいて調整機構部210を制御する。
調整機構部210は、送信されてきた回転角度α、βと移動距離aとに基づいて光ビーム検出センサ114を回転、移動させる。
ここで、図6に、調整機構部210の一例を示す。
光ビーム検出センサ114は、圧電素子250A、250B、250C、250Dを介して光ビーム検出センサホルダ252に支持される。圧電素子250A、250B、250C、250Dは、回転角度α、移動距離aに基づいた電圧を印加され、印加された電圧に応じて図6の左右方向であるG方向に伸縮する。
光ビーム検出センサ114は、圧電素子250A、250B、250C、250Dの伸縮の作用により、図6の時計回り方向であるH方向又は図6の反時計回り方向であるI方向へ回転、並びに図6の左右方向であるG方向に移動する。例えば、圧電素子250A、250Dが縮み、圧電素子250B、250Cが伸びることで、図6のI方向へ回転する。また、圧電素子250A、250Bが縮み、圧電素子250C、250Dが伸びることで、光ビーム検出センサ114は、図6の左方向へ移動する。
なお、調整機構部210は、圧電素子250A、250B、250C、250Dへの電圧印加によって回転、移動した状態を電圧印加解除後も保存できるように、保持部材を備えることが好ましい。例えば、光ビーム検出センサホルダ252と光ビーム検出センサ114との隙間に、保持部材として可塑性充填材が充填されることで光ビーム検出センサ114の回転、移動状態を保持することができる。
また、調整機構部210は、上記圧電素子250A、250B、250C、250Dに限らず、例えば、ステッピングモータやソレノイドを用いて光ビーム検出センサ114を回転、移動させる機構としてもよい。
以下に第1の実施の形態の作用を説明する。
図7のフローチャートを参照して、光ビーム検出センサ114を回転、移動させる調整制御について説明する。
なお、当該調整制御は、例えば、画像形成装置10を組み立てる組立工場における調整作業の一つとして行なわれる。また、画像形成装置10の定期点検ごとに行ってもよい
まず、ステップ700において、ずれ量測定部200が光ビーム検出センサ114に入射する光ビームの初期ずれ量Δt、Δtを測定する。
次に、ステップ702で、調整機構制御部206が、調整機構部210を制御して光ビーム検出センサ114を、予め定められた回転角度βで回転させる予備調整を行う。
次に、ステップ704で、ずれ量測定部200が予備調整後ずれ量Δt’、Δt’の測定を行う。
次に、ステップ706で、調整量演算部202が、初期ずれ量Δt、Δtと予備調整後ずれ量Δt’、Δtから光ビームの高さY、Yを演算する。
次に、ステップ708で、調整量演算部202が、求められた高さY、Yから光ビーム検出センサ114の回転角度αと移動距離aとを演算する。
次に、ステップ710で、演算された回転角度αと移動距離aとに基づいて調整機構制御部206が調整機構部210を制御し、光ビーム検出センサ114を回転、移動させ、光ビーム検出センサ114の調整を終了する。
図8(A)乃至図8(D)は、光ビーム検出センサ114を回転、移動させる前後における、光ビームが光ビーム検出センサ114に入射するタイミングを示す。図8(A)乃至図8(D)の上図は光ビーム検出センサ114に光ビームが入射する状態を示した模式図である。一方、下図は光ビーム検出センサ114並びに感光体ドラム16に光ビームが入射したときのタイミングチャートである。
図8(A)は、光ビーム検出センサ114に理想的なタイミングで入射する光ビームL10、L20を示す。光ビームは図8(A)の左から右方向であるH方向に進行する。光ビームL10、L20は、実際にはパルスAL10、AL20で示されるように規定の入射時間差で光ビーム検出センサ114に入射し、パルスBL10、BL20で示されるように同一のタイミングで感光体ドラム16に入射し、潜像の形成を開始する。
図8(B)は、図8(A)で示した規定の入射時間差を省略した図である。これにより、光ビームL10、L20は同じタイミングで光ビーム検出センサ114の縦軸Y上に位置することになる。
図8(C)は、図8(B)のように規定の入射時間差を省略した上で、光ビームL、Lの光ビーム検出センサ114に入射するタイミングがずれている状態を示す。
光ビームLは、パルスAL10から初期ずれ量Δt遅く(パルスAL11)、光ビーム検出センサ114に入射する。その結果、感光体ドラム16における潜像の書き出しは、パルスBL10よりもΔt遅いBL11から始まる。光ビームLは、パルスAL20から初期ずれ量Δt早く(パルスAL21)、光ビーム検出センサ114に入射する。その結果、感光体ドラム16における潜像の書き出しは、パルスBL20よりもΔt早いBL21から始まる。このときに、光ビームL、Lが同じタイミングで光ビーム検出センサ114に入射するように回転角度α、移動距離aを求める。
図8(D)は、光ビーム検出センサ114を回転、移動させた状態を示す。
光ビームL、Lは光ビーム検出センサ114が回転角度α、移動距離aで回転、移動したことで、光ビーム検出センサ114の縦軸Y’上に光ビームL、Lが位置する。これにより、光ビームL、Lは理想的なタイミングで光ビーム検出センサ114へ入射し、パルスAL12、AL22が同時に立ち上がる。その結果、光ビームL、Lは、感光体ドラム16の基準書き出し位置で潜像の形成を開始する(パルスBL12、BL22)。
なお、画像形成装置10に調整機構制御部206を備えずに、光走査装置14の製造工程(調整工程)において、光走査装置14を製造する製造装置で光ビーム検出センサ114の回転角度α、移動距離aを演算してもよい。この場合、調整工程において、製造装置で演算した結果に基づいて光走査装置14の回転角度α、移動距離aを調整し、光走査装置14を固定手段としてネジ、接着剤等で固定する。これにより、画像形成装置の組み立て後は、光走査装置の機械的制御を行う必要が無くなる。
以上のように、光ビーム検出センサ114は、検出面114Aの向きを維持しつつ、検出面114Aの法線軸を回転中心軸として回転、並びに光ビームの走査方向又は走査方向とは逆方向に平行移動する。光ビーム検出センサ114に入射する2本の光ビームの検出タイミングのずれにより画像の書き出し位置にずれが生じる場合は、光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、光ビーム検出センサ114の回転角度、移動量を求め、光ビーム検出センサ114を回転、移動させることで、画像の書き出し位置のずれを補正する。具体的には、光ビーム検出センサ114の回転により2本の光ビームの相対位置関係を、平行移動により書き出し位置の絶対値を補正する。
(第2の実施の形態)
以下に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同一構成部分については、同一の符号を付して、その構成の説明を省略する。
図9(A)、図9(B)に、第2の実施の形態に係るブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を用いてカラー画像を形成することができる画像形成装置の光走査装置900の構成を示す。図9(A)は光走査装置900の上面図、図9(B)は光走査装置900の側面図である。第2の実施の形態では、4本の光ビームを用いる光走査装置900としているが、それに限らず、3本の光ビーム又は4本以上の光ビームを用いる光走査装置としてもよい。
光走査装置900は、K、C、M、Yの各色ごとにレーザダイオード902K、902C、902M、902Yを備える。
レーザダイオード902K、902C、902M、902Yから出射された光ビームLK、LC、LM、LYは、コリメータレンズ904K、904C、904M、904Yで平行なビームにされる。平行となった光ビームLK、LC、LM、LYは、反射ミラー906K、906C、906M、906Yで反射され、反射ミラー908、910を介して本発明に係る光偏向器である回転多面鏡912に入射する。
回転多面鏡912は、図9(A)の時計回り方向であるM方向に所定の速度で回転する。この回転によって、回転多面鏡912の反射面への光ビームLK、LC、LM、LYの入射角は連続的に変化し、反射面に入射した光ビームLK、LC、LM、LYは、偏向される。
なお、光走査装置900の回転多面鏡912の回転による偏向走査方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走査方向と呼ぶ。即ち、感光体ドラム950においては、軸方向に対応する図9(A)のN方向を主走査方向、回転方向に対応する図9(B)の時計回り方向であるO方向を副走査方向と呼ぶ。
また、回転多面鏡912で反射された光ビームLK、LC、LM、LYの進行方向には、各々光ビームLK、LC、LM、LYに共通のfθレンズ914が備えられる。
fθレンズ914を通過した光ビームLK、LC、LM、LYは、角柱状の分離ミラー916で分離され、折り返しミラー918K、918C、918M、918Yを介してシリンドリカルミラー920K、920C、920M、920Yへ導かれる。
各々のシリンドリカルミラー920K、920C、920M、920Yは、感光体ドラム950K、950C、950M、950Yに面して配設されており、光ビームLK、LC、LM、LYを副走査方向の結像位置が感光体ドラム950K、950C、950M、950Yの外周面に一致するように反射する。これによって、各感光体ドラム950K、950C、950M、950Yには光ビームLK、LC、LM、LYにより潜像が形成される。
また、図9(A)に示されるように、分離ミラー916の走査方向上流側の画像形成領域外に、ピックアップミラー924が備えられる。ピックアップミラー924は、光ビームLK、LC、LM、LYを反射し、光ビーム検出センサ926に入射させる。
図10(A)乃至図10(D)は、光ビーム検出センサ926を回転、移動させる前後の、光ビームLK、LC、LM、LYが光ビーム検出センサ926に入射するタイミングを示す。図10(A)乃至図10(D)の上図は光ビーム検出センサ926に光ビームLK、LC、LM、LYが入射する状態を示した模式図である。一方、下図は光ビーム検出センサ926並びに感光体ドラム950K、950C、950M、950Yに光ビームが入射したときのタイミングチャートである。光ビームLK、LC、LM、LYは図10(A)の左から右方向であるP方向に進行する。
図10(A)は、光ビーム検出センサ926に理想的なタイミングで入射するK、C、M、Y各色の光ビームLK、LC、LM、LYを示す。光ビームLK、LC、LM、LYは、実際にはパルスALK、ALC、ALM、ALYで示されるように規定の入射時間差で光ビーム検出センサ926に入射し、パルスBLK、BLC、BLM、BLYで示されるように同一のタイミングで感光体ドラム950K、950C、950M、950Yに入射し、潜像の形成を開始する。
図10(B)は、図10(A)で示した規定の入射時間差を省略した図である。光ビームLK、LC、LM、LYは光ビーム検出センサ926の横軸X上に位置することになる。
図10(C)は、図10(B)のように規定の入射時間差を省略した上で、光ビームLK、LC、LM、LYがあるずれ量を持って光ビーム検出センサ926に入射した状態を示している。
光ビームLKは、パルスALKから初期ずれ量ΔtK遅く(パルスALK)、光ビーム検出センサ926に入射する。また、光ビームLCはパルスALCから初期ずれ量ΔtC早く(パルスALC)、光ビームLMはパルスALMから初期ずれ量ΔtM早く(パルスALM)、光ビームLYはパルスALYから初期ずれ量ΔtY遅く(パルスALY)光ビーム検出センサ926に入射する。
そして、光ビームLK、LC、LM、LYは、各々の初期ずれ量に対応するずれ量を持つパルスBLK、BLC、BLM、BLYで感光体ドラム950K、950C、950M、950Yに潜像の形成を行う。
ここで、光ビームLK、LC、LM、LYの初期ずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYから光ビーム検出センサ926の回転角度、移動距離を求め、光ビーム検出センサ926を回転、移動させる場合について説明する。
光ビーム検出センサ926は、予め定められた回転角度βで光ビーム検出センサ926を回転する予備調整が行われ、各々の光ビームLK、LC、LM、LYの光ビーム検出センサ926への入射高さxK、xC、xM、xYが求められる。
そして、光ビーム検出センサ926を回転角度αで回転、移動距離aで移動した後の各々の光ビームLK、LC、LM、LYのずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYは、5式、6式、7式、8式で表される。
ΔtK=ΔtK−(tanα・xK+a)・・・(5)
ΔtC=ΔtC−(tanα・xC+a)・・・(6)
ΔtM=ΔtM−(tanα・xM+a)・・・(7)
ΔtY=ΔtY−(tanα・xY+a)・・・(8)
ここで、各々のずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYが一致するように、回転角度α、移動距離aを求め、光ビーム検出センサ926を回転、移動させる。これにより光ビームLK、LC、LM、LYは、光ビーム検出センサ926に同時に入射させることができる。
しかし、各々のずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYが一致するような、回転角度α、移動距離aが求められない場合がある。この場合は、各々の光ビームLK、LC、LM、LYの初期ずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYの最大値が最小となるように回転角度α、移動距離aを求める。
図10(D)は、各々の光ビームLK、LC、LM、LYの初期ずれ量ΔtK、ΔtC、ΔtM、ΔtYの最大値が最小となるように回転角度α、移動距離aを求め、その結果に基づいて光ビーム検出センサ926を回転、移動させた状態を示す。
図10(C)では、光ビームLKの初期ずれ量ΔtKが最も大きい。そのため、光ビームLKのずれ量が、最小となるように回転角度αと移動距離aとを求め、光ビーム検出センサ926を回転、移動させる。
光ビーム検出センサ926の回転、移動後では、光ビームLKのずれ量は小さくなり、光ビームLCのずれ量は変化せず、光ビームLMのずれ量は小さくなり、光ビームLYのずれ量は大きくなる。これにより、相対的に各々の光ビームLK、LC、LM、LYのずれ量は小さくなる。
この結果、光ビームLK、LC、LM、LYは、光ビーム検出センサ926を回転、移動させる前よりも、相対的に小さなずれ量のパルスBLK、BLC、BLM、BLYで感光体ドラム950K、950C、950M、950Yに潜像の形成を行う。
以上のように、光ビームを複数本出射する光走査装置900において、光ビーム検出センサ926を回転、移動させることで複数本の光ビームの光ビーム検出センサ926に入射するタイミングのずれを補正することができる。また、入射タイミングのずれを完全に補正できない場合であっても、初期ずれ量のうち、最大値を最小にするように光ビーム検出センサ926を回転、移動させることで、相対的に各々の光ビームのずれを小さくすることができる。これにより、他の手段と組み合わせることにより、光ビームが光ビーム検出センサ926へ入射するタイミングの補正を容易に行うことができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の光走査装置の構成を示す図である。 光ビーム検出センサの回転、移動についての説明に要する図である。 画像形成装置の制御系の要部構成を示す図である。 光ビーム検出センサを回転、移動させる制御の要部を示す図である。 調整機構部の構成を示す図である。 光ビーム検出センサを回転、移動させる調整制御についてのフローチャートである。 第1の実施の形態に係る光ビーム検出センサを回転、移動させる前後における、光ビームが光ビーム検出センサに入射するタイミングを示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の光走査装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る光ビーム検出センサを回転、移動させる前後における、光ビームが光ビーム検出センサに入射するタイミングを示す図である。
符号の説明
14 光走査装置
100 光源
108 回転多面鏡(光偏向器)
114 光ビーム検出センサ(光ビーム検出手段)
202 調整量演算部(調整量演算手段)
210 調整機構部

Claims (6)

  1. 複数の光ビームを出射する光源と、
    前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、
    前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、
    前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させる調整機構部と、
    前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離を演算する調整量演算手段と、
    前記調整量演算手段により演算された前記回転角度、並びに前記移動距離に基づいて、前記調整機構部を制御して前記光ビーム検出手段の位置を調整する調整機構制御手段と、
    を有する光走査装置。
  2. 前記調整量演算手段は、前記複数の光ビームが前記被走査面の予め定められた基準書き出し位置から潜像の書き出しを開始するように、前記光ビーム検出手段の前記回転角度、並びに前記移動距離を演算することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記調整量演算手段は、前記被走査面の前記基準書き出し位置からの前記複数の光ビームのずれ量が画素間隔の整数倍となるように、前記光ビーム検出手段の前記回転角度、並びに前記移動距離を演算することを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記調整量演算手段は、前記光ビーム検出手段を回転、移動させる前の、前記被走査面の前記基準書き出し位置からの前記複数の光ビームのずれ量のうち、最大値が最小となるように前記光ビーム検出手段の前記回転角度、前記移動距離を演算することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  5. 複数の光ビームを出射する光源と、前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、を有する光走査装置の調整方法において、
    前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係から、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離を演算し、
    演算された前記回転角度、並びに前記移動距離に基づいて、前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させることを特徴とする光走査装置の調整方法。
  6. 複数の光ビームを出射する光源と、
    前記複数の光ビームを偏向する光偏向器を備え、前記光ビームが被走査面上を直線的に移動するように走査を行う走査手段と、
    前記走査手段による走査を繰り返すときに、前記複数の光ビームを検出する光ビーム検出手段と、
    前記光ビーム検出手段の検出面の向きを維持しつつ、前記光ビーム検出手段を、前記検出面の法線軸を回転中心軸として回転、並びに前記走査手段による前記光ビームの走査方向又は走査方向と逆方向に平行移動させる調整機構部と、
    前記光ビーム検出手段で検出する前記複数の光ビームの検出タイミングに基づく相対位置関係に基づいた、前記光ビーム検出手段を回転させる回転角度、並びに平行移動させる移動距離で前記調整機構部を固定する固定手段と、
    を有する光走査装置。
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