JP2008139263A - ゴースト検査装置およびゴースト検査方法 - Google Patents

ゴースト検査装置およびゴースト検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置によって生成される画像のゴーストの発生を、定量的かつ容易に判定することができるゴースト検査装置およびゴースト検査方法を提供する
【解決手段】ゴースト検査装置9は照度センサ10とCPU11を備える。照度センサ10は、表示領域5aに設けられた単一の検査領域において、表示領域5aの全体に、中間調のみの画像を表示した場合と、最も暗い階調のみの画像を表示した場合と、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調の画像と、相展開数と同じ数の画素により構成された最も暗い階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定する。CPU11は、中間調のみの画像を表示した場合と最も暗い階調のみの画像を表示した場合の明るさに基づいて算出された値と、縞模様画像を表示した場合の明るさに基づいて算出された値との比率によって、ゴーストの発生を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査装置およびゴースト検査方法に関する。
近年、液晶プロジェクタ等の液晶表示装置の高解像度化により、液晶パネルを構成する画素の個数(以下、「画素数」という。)が増えている。液晶パネルの画素数が増えた場合に、各画素に映像信号を書き込むために割り当てられる時間を十分に確保することを目的として、映像信号を相展開する液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような映像信号を相展開する液晶表示装置においては、一般的に、1本の信号線を使って順次転送される映像信号を、相展開することにより、相展開の数(以下、「相展開数」という。)と同じ数の信号線を使って並行に転送し、並行に転送される複数の映像信号を、液晶パネルへ同時に供給する。このため、相展開された複数の映像信号を画素へ書き込む場合は、映像信号を一つずつ画素へ書き込む場合と比べて、各画素の対向電極に対する駆動電圧の印加時間が長くなる。従って、液晶表示装置の高解像度化によって液晶パネルの画素数が増えた場合であっても、各画素に映像信号を書き込むための時間を確保し、液晶表示装置によって生成される画像において、コントラスト等の表示品位の低下を抑制する。
ここで、液晶表示装置において、映像信号が書き込まれる画素を変更するタイミングが最適でない場合や、個々の液晶パネルの特性に差がある場合は、特定の画素に、特定の画素以外の画素(例えば、特定の画素の近傍の画素)に対応する映像信号に書き込まれてしまうことが知られている。このため、液晶パネルに形成される画像において、画像が多重に映る現象(以下、「ゴースト」という。)が発生する。特に、映像信号を相展開する液晶表示装置においては、ゴーストの発生要因となる映像信号は、相展開数と同じ数の画素(例えば、12相展開であれば12画素)ずれた位置の画素に対応する映像信号である。従って、12相展開を行う液晶表示装置であれば、走査方向(即ち、液晶パネルにおいて、画素に映像信号を順次書き込む方向)へ12画素ずれた位置にゴーストが発生する。
このため、液晶表示装置によって生成される画像の表示品位が、上述のゴーストによって低下しているか否かを判定したり、映像信号に対して十分なゴースト補正処理が施されているか否かを判定したりするために、ゴーストの検査が行われている。
ここで、一般的に、ゴーストの検査の方法は、液晶表示装置によって生成される画像を目視する方法によって行われるが、目視による検査方法ではなく、輝度を測定して定量的にゴーストの発生を判定する検査方法も開示されている。より具体的には、液晶表示装置の表示領域の一部である検査領域と、検査領域の近傍の比較領域の輝度を輝度計測部によって測定し、検査領域の輝度に対する比較領域の輝度の比率に基づいて液晶表示装置のゴースト不良の有無を判定する構成となっている。よって、定量的な客観的判定を短時間で自動的に行うことができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−269754号公報(G09G 3/36) 特開2003−344220号公報(G01M 11/00)
しかしながら、上記特許文献2に記載の検査方法においては、定量的にゴーストの発生を判定できるものの、上述のごとく、検査領域にゴーストが発生しているか否かを判定するために、近傍の比較領域の輝度をも測定する必要がある。このため、1台のみの輝度計測部を使用する場合は、検査領域の輝度を測定する際は輝度計測部を移動させて検査領域に対して正確に位置合わせをする必要があり、また、比較領域の輝度を測定する際に輝度計測部を移動させて比較領域に対して正確に位置合わせをする必要がある。また、それぞれの領域の輝度を別々の輝度計測部を使用して測定するようにしてもよいが、複数の輝度計測部を用意する必要がある。従って、ゴーストの検査を行う際の構成が複雑になるという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶表示装置によって生成される画像のゴーストの発生を、定量的かつ容易に判定することができるゴースト検査装置およびゴースト検査方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査装置であって、液晶パネルの表示領域に設けられた単一の検査領域において、表示領域の全体に、中間調のみの画像を表示した場合の明るさと、中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の明るさと、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調の画像と、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調以外の階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定する測定手段と、中間調のみの画像を表示した場合の検査領域の明るさと中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の検査領域の明るさに基づいて算出された値と、縞模様画像を表示するようにした場合の検査領域の明るさに基づいて算出された値との比率によって、検査領域におけるゴーストの発生を判定する制御手段とを備えることを特徴とする。
同構成によれば、同一の検査領域の明るさに基づいて算出された値の比率を用いて、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。従って、液晶パネルの表示領域における複数の領域の明るさを測定する必要がなくなるため、ゴーストの検査を行う際の構成を簡単にすることができる。また、目視による主観的なゴーストの検査を行うことなく、ゴーストの検査をむらなく行うことができる。なお、中間調とは、色の濃淡を表す階調において中間の階調部分のことをいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のゴースト検査装置であって、検査領域において、縞模様画像を構成する中間調の画像の面積と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の面積は等しいことを特徴とする。
同構成によれば、縞模様画像を構成する中間調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化を、同一の面積において測定することができる。従って、1つの縞模様画像から得られた明るさの2倍の値を算出することによって、ゴーストの発生を判定するための比率を容易に算出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のゴースト検査装置であって、縞模様画像は、縞模様画像を構成する中間調の画像と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像との配列が反転した関係である2つの縞模様画像であることを特徴とする。
同構成によれば、検査領域において、縞模様画像を構成する中間調の画像の面積と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の面積が異なる場合であっても、2つの縞模様画像から得られた明るさを足した値(即ち、和)を算出することによって、ゴーストの発生を判定するための比率を容易に算出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載のゴースト検査装置であって、中間調以外の階調は、液晶パネルに表示される階調において最も暗い階調または最も明るい階調であることを特徴とする。
同構成によれば、縞模様画像を構成する中間調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化は大きく、縞模様画像を構成する最も暗い階調または最も明るい階調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化は小さい。このため、ゴーストによる検査領域の全体的な明るさの変化(即ち、明るくなる変化または暗くなる変化)が顕著となる。従って、上述の比率によって、ゴーストの発生を確実に判定することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載のゴースト検査装置であって、比率が、ゴーストが発生していないと判定される比率となるように、映像信号に対してゴースト補正処理を施す際に用いられる、ゴースト補正係数を変更するための調整信号を液晶表示装置へ出力する調整信号出力手段を更に備えることを特徴とする。
同構成によれば、液晶表示装置によって生成された画像にゴーストが発生している場合であっても、液晶表示装置が、ゴーストを解消するための適切なゴースト補正係数を用いて、映像信号に対してゴースト補正処理を施すことができる。従って、画像の表示品位を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査方法であって、液晶パネルの表示領域に設けられた単一の検査領域において、表示領域の全体に、中間調のみの画像を表示した場合の明るさを測定する第1の測定ステップと、上記単一の検査領域において、表示領域の全体に、中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の明るさを測定する第2の測定ステップと、上記単一の検査領域において、表示領域の全体に、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調の画像と、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調以外の階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定する第3の測定ステップと、第1の測定ステップによって測定された明るさと第2の測定ステップによって測定された明るさに基づいて算出された値と、第3の測定ステップによって測定された明るさに基づいて算出された値との比率によって、検査領域におけるゴーストの発生を判定するゴースト判定ステップとを備えることを特徴とする。
同構成によれば、同一の検査領域の明るさに基づいて算出された値の比率を用いて、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。従って、液晶パネルの表示領域における複数の領域の明るさを測定する必要がなくなるため、ゴーストの検査を行う際の構成を簡単にすることができる。また、目視による主観的なゴーストの検査を行うことなく、ゴーストの検査をむらなく行うことができる。
本発明によれば、映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストの発生を、定量的かつ容易に判定することができる。
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るゴースト検査装置の構成と液晶表示装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置として、液晶プロジェクタを例に挙げて説明する。
液晶プロジェクタ1は、図1に示すように、外部から液晶プロジェクタ1に入力された映像信号に対して所定の信号処理を施す信号処理部2と、信号処理部2により信号処理が施された映像信号が入力されるとともに、この映像信号に対してゴースト補正処理を施すゴースト補正処理部3とを備えている。また、液晶プロジェクタ1は、ゴースト補正処理が施された映像信号が供給される液晶ドライバ4を備えるとともに、この液晶ドライバ4によって駆動される赤色と緑色と青色の3枚の液晶パネル5を備えている。
なお、液晶ドライバ4によって駆動される液晶パネル5としては、例えば、アクティブマトリクス方式の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を用いた液晶パネルが採用できる。即ち、映像信号が書き込まれる複数の画素がm×nのマトリクス状に配列された有効画素部からなる表示領域5aと、各走査ラインを駆動する垂直走査回路と、各水平ラインを走査する水平走査回路と、スイッチング素子としての薄膜トランジスタを備える液晶パネルを使用することができる。
また、液晶プロジェクタ1は、信号処理部2やゴースト補正処理部3の制御を行うCPU6と、ROM7およびRAM8とを備えている。このROM7およびRAM8は、CPU6に接続されており、CPU6は、ROM7およびRAM8に記憶されているプログラムや外部から入力されるデータに従い、各部の制御を行う。なお、CPU6が、ゴースト検査用の画像を表示するために、OSD(On−Screen Display)機能を有するようにしてもよい。
以上の構成である液晶プロジェクタ1の動作について説明する。外部から液晶プロジェクタ1に入力された映像信号は、信号処理部2に送られ、所定の信号処理が施される。より具体的には、信号処理部2は、外部から入力される映像信号に対し、映像信号がアナログ信号の場合は、まず、適切なタイミングでサンプリングするとともにデジタル信号に変換し、ブライトやコントラストを調整しガンマ補正を行う。
次いで、ゴースト補正処理部3がゴースト補正処理を行う。より具体的には、信号処理部2により信号処理が施された映像信号が、ゴースト補正処理部3に入力され、この映像信号に対し、ゴースト補正係数を用いてゴースト補正処理が施される。ゴースト補正処理は、例えば、特定の画素に対応する映像信号と、ゴーストの原因となる特定の画素以外の画素に対応する映像信号の差を算出し、この差の値とゴースト補正係数との積の値を用いて、特定の画素に対応する映像信号を変化させる処理である。従って、ゴースト補正係数は、特定の画素以外の画素に対応する映像信号が特定の画素に書き込まれた場合であっても、特定の画素に対応した映像信号のみが特定の画素に書き込まれるようにするために、特定の画素に対応する映像信号を変化させる値を算出するために用いられる数値である。ゴースト補正係数は、ROM7およびRAM8に予め記憶されているものや、外部から入力されるものを用いる。
次いで、ゴースト補正処理部3によりゴースト補正処理が施された映像信号が、液晶ドライバ4に入力され、液晶ドライバ4は、この映像信号に基づいて、液晶パネル5を駆動する。より具体的には、液晶ドライバ4は、液晶パネル5の複数の画素に対して同時に映像信号を書き込むために、映像信号に対して12相展開を行い、12本の信号線によって映像信号が並行に転送される。そして、液晶ドライバ4は、デジタル信号である相展開された映像信号を、デジタル信号に対応した振幅を有するアナログ信号に変換するとともに、アナログ信号に変換された映像信号を、液晶パネル5に供給する。
そして、液晶パネル5において、所定のタイミングに基づいて、水平方向および垂直方向の書き込み転送が制御されると同時に、液晶ドライバ4により12相展開された映像信号が、所定の画素に書き込まれ、液晶パネル5に画像が形成される。
そして、液晶パネル5に形成された画像上を、光源(不図示)による光が透過して、表示領域5aに画像が表示されるとともに、映像光が生成される。3枚の液晶パネル5によって生成された赤色(R)と緑色(G)と青色(B)の映像光は、ダイクロックプリズム(不図示)に与えられるとともに、このダイクロックプリズムにより合成されてカラー映像光となる。そして、このカラー映像光は、投射レンズ(不図示)によって拡大され、スクリーン上に投影される構成となっている。このようにして、液晶プロジェクタ1によって画像が生成される。
また、本実施形態においては、液晶プロジェクタ1にゴースト検査装置9が接続されるとともに、ゴースト検査装置9は、図2に示す、液晶パネル5の表示領域5aに設けられた一部の領域を検査領域Fとし、この検査領域Fにおいて画像のゴーストを検査する。ゴースト検査装置9は、図1に示すように、液晶パネル5の表示領域5aに設けられた検査領域Fの明るさを測定する測定手段としての照度センサ10と、照度センサ10によって測定された、検査領域Fの明るさに基づいて算出された値の比率によってゴーストの発生を判定する制御手段としてのCPU11とを備えている。照度センサ10は、光電変換を行うフォトダイオード(不図示)を備え、フォトダイオードは、フォトダイオードに入射した光に基づいて電流を生成し、この電流の量が明るさを示す。また、ゴースト検査装置9は、ゴースト検査用の画像を表示領域5aの全体に表示するための映像信号を液晶プロジェクタ1へ出力する映像信号出力部12を備えている。さらに、ゴースト検査装置9は、ゴースト補正処理を施す際に用いるゴースト補正係数を変更するための調整信号を液晶プロジェクタ1へ出力する調整信号出力手段としての調整信号出力部13を備えている。この映像信号出力部12および調整信号出力部13は、CPU11に接続されており、CPU11は映像信号出力部12および調整信号出力部13の制御を行う。なお、明るさを測定する測定手段として輝度センサを使用してもよい。
以上の構成であるゴースト検査装置9の動作について説明する。映像信号出力部12は、ゴースト検査用の画像が液晶パネル5の表示領域5aの全体に表示されるように、映像信号を液晶プロジェクタ1へ出力する。より具体的には、中間調のみの画像P1と、中間調以外の階調として液晶パネル5に表示される階調において最も暗い階調のみの画像P2を表示領域5aの全体に表示するような映像信号を順次出力する。図3は、中間調のみの画像P1を示す平面図であり、図4は、最も暗い階調のみの画像P2を示す平面図である。さらに、相展開数と同じ数の画素(12画素)により構成された中間調の画像Cと、相展開数と同じ数の画素(12画素)により構成された最も暗い階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3,P4を表示領域5aの全体に表示する映像信号を出力する。走査方向とは、図2および図5の矢印で示す水平方向(液晶パネルにおいて、画素に映像信号を順次書き込む方向)である。図5(a)は、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調の画像Cと、相展開数と同じ数の画素により構成された最も暗い階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3を示す平面図である。また、図5(b)は、縞模様画像P3を構成する中間調の画像Cと、縞模様画像P3を構成する最も暗い階調の画像Dとの配列が反転した縞模様画像P4である。なお、中間調以外の階調として最も明るい階調を用いてもよい。
次いで、照度センサ10は、光源による光が液晶パネル5を透過して表示領域5aの全体にゴースト検査用の画像(即ち、画像P1〜P4)が表示された場合の、表示領域5aに設けられた単一の検査領域Fの明るさを測定する。より具体的には、照度センサ10は、表示領域5aの全体に中間調のみの画像P1が表示された場合の、単一の検査領域Fの明るさを測定するとともに、表示領域5aの全体に最も暗い階調のみの画像P2が表示された場合の、上記単一の検査領域Fの明るさを測定する。さらに、照度センサ10は、表示領域5aの全体に、12画素により構成された中間調の画像Cと、12画素により構成された最も暗い階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3,P4が表示された場合の、上記単一の検査領域Fの明るさを測定する。なお、本実施形態においては、検査領域Fは液晶パネル5の表示領域5aの一部であるが、液晶パネル5の表示領域5aの全体を検査領域Fとしてもよい。
次いで、照度センサ10によって測定された検査領域Fの明るさが、CPU11に入力され、CPU11は、この明るさに基づいてゴーストの発生を判定する。より具体的には、CPU11は、液晶パネル5の表示領域5aの全体に、中間調のみの画像P1が表示された場合と、最も暗い階調のみの画像P2が表示された場合の、検査領域Fの明るさに基づいて値を算出する。さらに、CPU11は、液晶パネル5の表示領域5aの全体に、12画素により構成された中間調の画像Cと、12画素により構成された最も暗い階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3,P4が表示された場合の、検査領域Fの明るさに基づいて値を算出する。これらの算出された値の比率によって、CPU11は、検査領域Fにおけるゴーストの発生を判定する。
また、調整信号出力部13は、上述した比率が、ゴーストが発生していないと判定される比率となるように、ゴースト補正処理部3で用いられるゴースト補正係数を変更するための調整信号を液晶プロジェクタ1へ出力する。ゴースト補正係数を変更するための調整信号は、ROM7およびRAM8に記憶されている別のゴースト補正係数を用いるように指令する信号や、調整信号にゴースト補正係数のデータが含まれ、この調整信号に含まれたゴースト補正係数を用いるように指令する信号であってもよい。
次に、映像信号を相展開して液晶パネル5を駆動する液晶プロジェクタ1によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査方法を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る、ゴースト検査方法の手順を示すフローチャートである。ゴーストの検査において、ゴースト検査装置9は、液晶プロジェクタ1によって生成された画像におけるゴーストの発生の判定や、ゴースト補正係数を変更する必要があるか否かを判定する。なお、以下において、電圧Vとは、液晶パネル5に電圧を印加した場合に、液晶パネル5の光透過率がn%となる電圧である。
まず、図6に示す手順のように、液晶パネル5の表示領域5aの全体に、中間調のみの画像P1を表示した場合の、単一の検査領域Fの明るさを照度センサ10により測定する(ステップS1)。中間調のみの画像P1を表示するためには、図7に示すように、液晶パネル5の光透過率が50%となる電圧V50のみを液晶パネル5に印加すればよい。
次いで、図6に示す手順のように、液晶パネル5の表示領域5aの全体に、最も暗い階調のみの画像P2を表示した場合の、上記単一の検査領域Fの明るさを照度センサ10により測定する(ステップS2)。最も暗い階調のみの画像P2を表示するためには、図7に示すように、液晶パネル5の光透過率が0%となる電圧Vのみを液晶パネル5に印加すればよい。
次いで、図6に示す手順のように、液晶パネル5の表示領域5aの全体に、縞模様画像P3,P4を表示するようにした場合の、上記単一の検査領域Fの明るさを照度センサ10により測定する(ステップS3)。これらの縞模様画像P3,P4は、12画素により構成された中間調の画像Cと、12画素により構成された最も暗い階調の画像Dが走査方向へ交互に配列された縞模様画像である。これらの縞模様画像P3,P4を表示するためには、ステップS1において液晶パネル5に印加した電圧V50と、ステップS2において液晶パネル5に印加した電圧Vを、液晶パネル5に交互に印加すればよい。
次いで、図6に示す手順のように、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさに基づいて算出された値と、ステップS3において測定された明るさに基づいて算出された値との比率によって、検査領域Fにおけるゴーストの発生をCPU11が判定する(ステップS4)。より具体的には、CPU11が、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさの和に対する、ステップS3において測定された明るさの和の比率を算出し、この比率が1に近ければ、重大なゴーストが発生していないと判定する。例えば、比率が0.9以上1.0以下であればゴーストが発生していないと判定し、比率が0.7以上0.9未満であれば軽微なゴーストが発生していると判定し、比率が0.7未満であれば重大なゴーストが発生していると判定する。
ここで、ステップS4における、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさに基づいて算出された値を具体的に説明する。例えば、ステップS1において測定された検査領域Fの明るさは1750ルクスとし、ステップS2において測定された検査領域Fの明るさは30ルクスとする。ここで、中間調のみの画像P1および最も暗い階調のみの画像P2を表示した場合は、ゴーストが発生していない状態の検査領域Fの明るさを測定することができる。即ち、液晶パネル5の表示領域5aの全体に単一の階調のみの画像が表示された場合は、画素に書き込まれる映像信号は全て同一の映像信号であるため、画像が多重に映る現象(即ち、ゴースト)が発生し得ない。従って、ステップS1とステップS2において測定された明るさは、ゴーストの発生を判定するための基準となる値として使用することができる。これらの明るさ(1750ルクスと30ルクス)の和(即ち、1780ルクス)が、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさに基づいて算出された値である。
次に、ステップS4における、ステップS3において測定された明るさに基づいて算出された値を具体的に説明する。ステップS3において測定された明るさは、縞模様画像P3,P4を表示するようにした場合の検査領域Fの明るさである。そして、縞模様画像P3から得られた検査領域Fの明るさと、縞模様画像P4から得られた検査領域Fの明るさの和が、ステップS3において測定された明るさに基づいて算出された値となる。
例えば、検査領域Fに視認できるゴーストが発生していない場合の、ステップS3において測定された検査領域Fの明るさとして、縞模様画像P3から840ルクスの明るさが得られるとともに、縞模様画像P4から870ルクスの明るさが得られるとする。なお、これらの明るさ(840ルクスと870ルクス)が異なる原因は、検査領域Fにおける、縞模様画像P3,P4を構成する中間調の画像Cの面積と、縞模様画像P3,P4を構成する最も暗い階調の画像Dの面積が異なるからである。そして、ゴーストが発生していない場合は、縞模様画像P3,P4を構成する画像Cの階調は、図3に示す画像P1の階調となり、縞模様画像P3,P4を構成する画像Dの階調は、図4に示す画像P2の階調となる。これら2つの縞模様画像P3,P4は、中間調の画像Cと、最も暗い階調の画像Dとの配列が反転した関係であるため、検査領域Fにおいて、縞模様画像P3を構成する中間調の画像Cの面積と、縞模様画像P4を構成する中間調の画像Cの面積の和は、中間調のみの画像P1が表示された場合の検査領域Fの面積と等しくなる。また、検査領域Fにおける、縞模様画像P3を構成する最も暗い階調の画像Dの面積と、縞模様画像P4を構成する最も暗い階調の画像Dの面積の和は、最も暗い階調のみの画像P2が表示された場合の検査領域Fの面積と等しくなる。従って、検査領域Fに視認できるゴーストが発生していない場合は、多少の誤差が発生する場合であっても、これらの明るさ(840ルクスと870ルクス)の和(即ち、1710ルクス)は、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさの和(即ち、1780ルクス)に近い。この場合、1780ルクスに対する、1710ルクスの比率は約0.96(=1710/1780)であるため、CPU11は、検査領域Fにゴーストが発生していないと判定する。
一方、検査領域Fに視認できる重大なゴーストが発生している場合の、ステップS3において測定された検査領域Fの明るさとして、例えば、縞模様画像P3から530ルクスの明るさが得られるとともに、縞模様画像P4から550ルクスの明るさが得られるとする。これらの明るさ(530ルクスおよび550ルクス)が、検査領域Fに視認できるゴーストが発生していない場合の明るさ(840ルクスおよび870ルクス)と比べて、小さくなっている原因は、図7に示す、液晶パネル5の駆動電圧に対する光透過率特性(即ち、V−T特性)が原因である。より具体的に説明すると、映像信号が12相展開されて駆動される液晶パネル5において、ゴーストは走査方向に12画素ずれた位置に発生する。この場合、縞模様画像P3,P4を構成する画像Dの部分に印加されている電圧は、縞模様画像P3,P4を構成する画像Cのゴーストによって−ΔVだけ変化する。一方、縞模様画像P3,P4を構成する画像Cの部分に印加されている電圧V50は、縞模様画像P3,P4を構成する画像Dのゴーストによって+ΔVだけ変化する。このため、ゴーストが発生している場合は、縞模様画像P3,P4を構成する画像Cは、図3に示す画像P1の階調より暗い階調で表示され、縞模様画像P3,P4を構成する画像Dは、図4に示す画像P2の階調より明るい階調で表示される。さらに、図7に示すように、液晶パネル5の駆動電圧に対する光透過率特性は、中間調の画像を表示する電圧V50付近においては光透過率の変化が激しく、最も暗い階調の画像を表示する電圧V付近においては光透過率の変化が乏しい。従って、ゴーストの発生によって、縞模様画像P3,P4を構成する画像Dが明るくなる変化(即ち、図7に示す、明るさの変化Tu)に比べ、縞模様画像P3,P4を構成する画像Cが暗くなる変化(即ち、図7に示す、明るさの変化Td)の方が大きく、ゴーストの発生によって検査領域Fの全体的な明るさは暗くなる。これらの明るさ(530ルクスと550ルクス)の和(即ち、1080ルクス)は、ステップS1において測定された明るさとステップS2において測定された明るさの和(即ち、1780ルクス)に比べて小さく、かつ、差が非常に大きい。この場合、1780ルクスに対する、1080ルクスの比率は約0.6(=1080/1780)であり、CPU11は、検査領域Fに重大なゴーストが発生していると判定する。
以上に説明したように、ステップS1〜ステップS4においては、ステップS1〜ステップS3によって測定された、同一の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値の比率によって、ステップS4でゴーストの発生が定量的かつ容易に判定される。
次いで、図6に示す手順のように、CPU11は、液晶プロジェクタ1においてゴースト補正係数を変更する必要があるか否かを判定する(ステップS5)。即ち、ステップS4において軽微または重大なゴーストが発生していると判定された場合は、CPU11は、液晶プロジェクタ1がゴーストを解消するためにゴースト補正係数を変更する必要があると判定する。一方、ステップS4においてゴーストが発生していないと判定された場合は、CPU11は、ゴースト補正係数を変更する必要がないと判定し、ゴーストの検査を終了する。また、何度もゴースト補正係数を変更した場合であって、ステップS4においてゴーストが発生していないと判定されない場合は、液晶プロジェクタ1はゴースト補正処理不可能な不良品である。従って、この場合は、CPU11は、ゴースト補正係数を変更する必要がないと判定して、ゴーストの検査を終了する。また、ステップS4において、比率が1.0より大きい場合は、ゴースト補正処理部3におけるゴースト補正処理が過補正である。従って、この場合は、CPU11は、ゴースト補正係数を変更する必要があると判定する。
次いで、図6に示す手順のように、ステップS5において、ゴースト補正係数を変更する必要があると判定された場合は、調整信号出力部13が、映像信号にゴースト補正処理を施す際に用いるゴースト補正係数を変更するための調整信号を液晶プロジェクタ1へ出力する(ステップS6)。そして、ゴースト補正処理部3は、変更後のゴースト補正係数を用いて、映像信号に対しゴースト補正処理を施すことになる。即ち、ステップS6の処理を行った後、図6に示す手順のように、ステップS1〜ステップS4の処理を再び行うことによって、ゴースト補正係数変更後の液晶プロジェクタ1によって生成された画像におけるゴーストが再度判定される。そして、ステップS5において、ゴースト補正係数を変更した結果、ゴースト補正係数を変更する必要がないと判定された場合は、ゴーストの検査を終了する。
このように、ゴースト検査装置9は、検査領域Fの明るさを測定する照度センサ10と、同一の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値の比率によって、検査領域Fにおけるゴーストの発生を判定するCPU11を備えることで、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のゴースト検査装置9においては、液晶パネル5の表示領域5aに設けられた単一の検査領域Fにおける明るさを測定する照度センサ10と、検査領域Fにおけるゴーストの発生を判定するCPU11を備える構成としている。照度センサ10は、表示領域5aの全体に、中間調のみの画像P1を表示した場合の検査領域Fの明るさと、最も暗い階調のみの画像P2を表示した場合の検査領域Fの明るさを測定する。さらに、照度センサ10は、表示領域5aの全体に、相展開数と同じ数の画素(12画素)により構成された中間調の画像Cと、相展開数と同じ数の画素(12画素)により構成された最も暗い階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3,P4を表示するようにした場合の検査領域Fの明るさを測定する。また、CPU11は、中間調のみの画像P1を表示した場合の検査領域Fの明るさと最も暗い階調のみの画像P2を表示した場合の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値と、縞模様画像P3,P4を表示するようにした場合の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値との比率によって、検査領域Fにおけるゴーストの発生を判定する。このため、同一の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値の比率を用いて、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。従って、液晶パネル5の表示領域5aにおける複数の領域の明るさを測定する必要がなくなるため、ゴーストの検査を行う際の構成を簡単にすることができる。また、目視による主観的なゴーストの検査を行うことなく、ゴーストの検査をむらなく行うことができる。
(2)本実施形態においては、縞模様画像P3,P4は、縞模様画像を構成する中間調の画像Cと、縞模様画像を構成する最も暗い階調の画像Dとの配列が反転した関係である2つの縞模様画像である。従って、検査領域Fにおいて、縞模様画像P3,P4を構成する中間調の画像Cと、縞模様画像P3,P4を構成する最も暗い階調の画像Dの面積が異なる場合であっても、2つの縞模様画像P3,P4から得られた明るさの和を算出することによって、ゴーストの発生を判定するための比率を容易に算出することができる。
(3)本実施形態においては、中間調以外の階調は、液晶パネル5に表示される階調において最も暗い階調である。この場合、縞模様画像P3,P4を構成する中間調の画像Cの部分に発生したゴーストによる明るさの変化Tdは大きく、縞模様画像P3,P4を構成する最も暗い階調の画像Dの部分に発生したゴーストによる明るさの変化Tuは小さい。このため、ゴーストによる検査領域Fの全体的な明るさの変化(即ち、暗くなる変化)が顕著となる。従って、上述の比率によって、ゴーストの発生を確実に判定することができる。なお、中間調以外の階調として最も明るい階調を用いた場合も、ゴーストによる検査領域Fの全体的な明るさの変化(即ち、明るくなる変化)が顕著となり、同様の効果が得られる。
(4)本実施形態のゴースト検査装置9においては、上述の比率が、ゴーストが発生していないと判定される比率となるように、映像信号に対してゴースト補正処理を施す際に用いられる、ゴースト補正係数を変更するための調整信号を液晶プロジェクタ1へ出力する調整信号出力部13を備えている。このため、液晶プロジェクタ1によって生成された画像にゴーストが発生している場合であっても、液晶プロジェクタ1が、ゴーストを解消するための適切なゴースト補正係数を用いて、映像信号に対してゴースト補正処理を施すことができる。従って、画像の表示品位を向上させることができる。
(5)本実施形態のゴースト検査方法においては、液晶パネル5の表示領域5aに設けられた単一の検査領域Fにおいて、表示領域5aの全体に、中間調のみの画像P1を表示した場合の明るさを測定するステップS1を備えている。また、ゴースト検査方法は、上記単一の検査領域Fにおいて、表示領域5aの全体に、最も暗い階調のみの画像P2を表示した場合の明るさを測定するステップS2を備えている。さらに、ゴースト検査方法は、上記単一の検査領域Fにおいて、表示領域5aの全体に、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調の画像Cと、相展開数と同じ数の画素により構成された中間調以外の階調の画像Dとが走査方向へ交互に配列された縞模様画像P3,P4を表示するようにした場合の、明るさを測定するステップS3を備えている。さらに、ゴースト検査方法は、ステップS1によって測定された明るさとステップS2によって測定された明るさに基づいて算出された値と、ステップS3によって測定された明るさに基づいて算出された値との比率によって、検査領域Fにおけるゴーストの発生を判定するステップS4を備えている。このため、同一の検査領域Fの明るさに基づいて算出された比率を用いて、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。従って、液晶パネル5の表示領域5aにおける複数の領域の明るさを測定する必要がなくなるため、ゴーストの検査を行う際の構成を簡単にすることができる。また、目視による主観的なゴーストの検査を行うことなく、ゴーストの検査をむらなく行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ゴースト検査装置9は調整信号出力部13を備えなくてもよい。ゴースト検査装置9が調整信号出力部13を備えていない場合であっても、ゴーストの検査を行うことはできる。
・ゴースト検査装置9が映像信号出力部12を備えなくてもよい。即ち、液晶プロジェクタ1がゴースト検査用の画像を表示するOSD機能を備え、このOSD機能を動作させたり、他の機器からゴースト検査用の画像を表示するための映像信号を液晶プロジェクタ1へ出力したりして、液晶パネル5の表示領域5aの全体にゴースト検査用の画像を表示するようにしてもよい。
・2つの縞模様画像P3,P4は、図5(a)および(b)に示す縞模様画像でなくてもよい。即ち、図8(a)に示すような画像を縞模様画像P3とし、図8(b)に示すような画像を縞模様画像P4としてもよい。
・走査方向へ交互に配列された中間調の画像Cと最も暗い階調の画像Dが12画素により構成されていなくてもよい。即ち、縞模様画像を構成する中間調の画像と最も暗い階調の画像が、液晶プロジェクタ1が行う相展開の数(即ち、相展開数)と同じ数の画素で構成され、走査方向へ交互に配列されていればよい。例えば、6相展開を行う液晶プロジェクタ1であれば、6画素により構成された中間調の画像と、6画素により構成された最も暗い階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を、液晶パネル5の表示領域5aの全体に表示してゴーストの検査を行うようにすればよい。
・中間調以外の階調として、最も暗い階調または最も明るい階調以外の階調を用いてもよい。例えば、V10やV90の電圧を液晶パネル5に印加して得られる階調であってもよい。即ち、縞模様画像を構成する中間調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化の大きさが異なればよい。
・2つの縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定しなくてもよい。即ち、検査領域Fにおいて、縞模様画像を構成する中間調の画像の面積と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の面積が等しい構成であって、1つの縞模様画像を表示するようにした場合の検査領域Fの明るさを測定するようにしてもよい。このようにすれば、縞模様画像を構成する中間調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の部分に発生したゴーストによる明るさの変化を、同一の面積において測定することができる。従って、1つの縞模様画像から得られた明るさの2倍の値を算出することによって、ゴーストの発生を判定するための比率を容易に算出することができる。
・検査領域Fにおける、縞模様画像を構成する中間調の画像の面積と、縞模様画像を構成する中間調以外の階調の画像の面積の割合が算出できる場合は、この面積の割合を用いて、1つの縞模様画像から上述の比率を算出するようにしてもよい。このようにしても、同一の検査領域Fの明るさに基づいて算出された値の比率によって、ゴーストの発生を定量的かつ容易に判定することができる。
・ゴースト検査装置9を液晶プロジェクタ1に内蔵してもよい。即ち、投射レンズのカバーやダイクロックプリズムの一部に照度センサ10を設け、ゴースト検査用の画像を表示するOSD機能とCPU11の機能をCPU6が備えるようにしてもよい。このようにすれば、工場から出荷された液晶プロジェクタ1においてもゴーストの検査を容易に行うことができる。
・液晶プロジェクタ1以外の液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するようにしてもよい。特に、外光の反射によって画像の表示を行う反射型液晶パネルではなく、一定の明るさを保つことができるバックライトを用いて表示を行う透過型液晶パネルを備えた直視型液晶表示装置が望ましい。
本発明の実施形態に係るゴースト検査装置と液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 液晶表示パネルの表示領域に設けられた単一の検査領域を示す平面図である。 中間調のみの画像を示す平面図である。 中間調以外の階調(最も暗い階調)のみの画像を示す平面図である。 (a)(b)縞模様画像を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るゴースト検査方法の手順を示すフローチャートである。 液晶パネルの駆動電圧に対する光透過率の特性を説明するためのグラフである。 (a)(b)本発明の変形例に係る、縞模様画像を示す平面図である。
符号の説明
1…液晶プロジェクタ、2…信号処理部、3…ゴースト補正処理部、4…液晶ドライバ、5…液晶パネル、5a…表示領域、6…CPU、7…ROM、8…RAM、9…ゴースト検査装置、10…照度センサ(測定手段)、11…CPU(制御手段)、12…映像信号出力部、13…調整信号出力部(調整信号出力手段)、C…12画素(相展開数と同じ数の画素)により構成された中間調の画像、D…12画素(相展開数と同じ数の画素)により構成された最も暗い階調(中間調以外の階調)の画像、F…検査領域、P1…中間調のみの画像、P2…最も暗い階調(中間調以外の階調)のみの画像、P3,P4…縞模様画像。

Claims (6)

  1. 映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査装置であって、
    前記液晶パネルの表示領域に設けられた単一の検査領域において、前記表示領域の全体に、中間調のみの画像を表示した場合の明るさと、中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の明るさと、相展開数と同じ数の画素により構成された前記中間調の画像と、相展開数と同じ数の画素により構成された前記中間調以外の階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定する測定手段と、
    前記中間調のみの画像を表示した場合の前記検査領域の明るさと前記中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の前記検査領域の明るさに基づいて算出された値と、前記縞模様画像を表示するようにした場合の前記検査領域の明るさに基づいて算出された値との比率によって、前記検査領域におけるゴーストの発生を判定する制御手段と
    を備えることを特徴とするゴースト検査装置。
  2. 前記検査領域において、前記縞模様画像を構成する前記中間調の画像の面積と、前記縞模様画像を構成する前記中間調以外の階調の画像の面積は等しいことを特徴とする請求項1に記載のゴースト検査装置。
  3. 前記縞模様画像は、前記縞模様画像を構成する前記中間調の画像と、前記縞模様画像を構成する前記中間調以外の階調の画像との配列が反転した関係である2つの前記縞模様画像であることを特徴とする請求項1に記載のゴースト検査装置。
  4. 前記中間調以外の階調は、前記液晶パネルに表示される階調において最も暗い階調または最も明るい階調であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のゴースト検査装置。
  5. 前記比率が、前記検査領域においてゴーストが発生していないと判定される比率となるように、映像信号に対してゴースト補正処理を施す際に用いられる、ゴースト補正係数を変更するための調整信号を前記液晶表示装置へ出力する調整信号出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のゴースト検査装置。
  6. 映像信号を相展開して液晶パネルを駆動する液晶表示装置によって生成された画像のゴーストを検査するゴースト検査方法であって、
    前記液晶パネルの表示領域に設けられた単一の検査領域において、前記表示領域の全体に、中間調のみの画像を表示した場合の明るさを測定する第1の測定ステップと、
    前記単一の検査領域において、前記表示領域の全体に、中間調以外の階調のみの画像を表示した場合の明るさを測定する第2の測定ステップと、
    前記単一の検査領域において、前記表示領域の全体に、相展開数と同じ数の画素により構成された前記中間調の画像と、相展開数と同じ数の画素により構成された前記中間調以外の階調の画像とが走査方向へ交互に配列された縞模様画像を表示するようにした場合の明るさを測定する第3の測定ステップと、
    前記第1の測定ステップによって測定された明るさと前記第2の測定ステップによって測定された明るさに基づいて算出された値と、前記第3の測定ステップによって測定された明るさに基づいて算出された値との比率によって、前記検査領域におけるゴーストの発生を判定するゴースト判定ステップと
    を備えることを特徴とするゴースト検査方法。
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