JP2008139025A - 複合表示式計時装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アナログ表示部およびデジタル表示部を備えるとともに、薄型化を実現することができる複合表示式計時装置を提供すること。
【解決手段】コンビネーション時計1は、分針31、秒針32を有するアナログ表示部と、表示パネル20を有するデジタル表示部とを備える。時分秒のうち、時は表示パネル20で表示し、分秒はアナログ表示部で表示する。時針を設けていないので、指針の数を少なくできて時計1を薄型化できる。時を表示パネル20で表示しているので、時針を動かして修正する必要が無く、時刻修正作業が容易になる。時を表示パネル20で表示し、時針を設けていないので、指針を駆動する輪列の歯車の数を削減でき、時計1の薄型化・小型化を図れ、コストも低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ表示部およびデジタル表示部を備える複合表示式計時装置に係り、時刻を表示する時計や、時間を計測して表示するストップウォッチ等のタイムカウンターとして利用される複合表示式計時装置に関する。
指針等を利用したアナログ表示部と、液晶パネル等を利用したデジタル表示部とを備えた電子時計(コンビネーション時計)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の時計は、時計表面に液晶装置を設け、この液晶装置を貫通して時針・分針・秒針の回転軸を挿通させている。
そして、特許文献1の時計では、時刻を時分秒の各指針で表示すると共に、デジタル表示部においては、時刻、カレンダー、アラーム、タイマー等を切り替えて表示している。
特開2002−116269号公報
しかしながら、特許文献1の時計では、デジタル表示部においても現時刻を表示できるが、アナログ表示部のみでも現時刻を視認できるように、時針、分針、秒針の3つの指針を設けている。このため、デジタル表示部および各指針が時計の厚さ方向に重なって配置され、その分、時計の厚さ寸法が増大し、時計の薄型化が難しいという問題があった。
本発明の目的は、アナログ表示部およびデジタル表示部を備えるとともに、薄型化を実現することができる複合表示式計時装置を提供することにある。
本発明に係る複合表示式計時装置は、指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分または時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、前記時をデジタル表示部で表示し、前記分または分秒をアナログ表示部で表示することを特徴とする。
ここで、アナログ表示部とは、ステッピングモータなどの駆動手段によって機械的に動作される指針を備え、指針によって情報を指示する表示部を意味する。また、デジタル表示部とは、少なくとも数字を表示可能な表示装置で構成された表示部を意味する。この表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)などの各種の表示装置が利用できる。
また、前記時刻は利用者によって設定された地域の現時刻など、通常の時計で指示される時刻を意味する。一方、前記時間は、ストップウォッチなどのタイムカウンターによって計測される時間を意味する。
この発明によれば、時分のみで時刻や時間を表示し、秒表示を行わない計時装置や、時分秒で時刻や時間を表示する計時装置において、「時」をデジタル表示部で表示し、その「時」よりも短い間隔で表示が変更される「分」(時分表示の場合)または「分・秒」(時分秒表示の場合)をアナログ表示部で表示しているので、アナログ表示部における指針の数を少なくでき、その分、複合表示式計時装置を薄型にできる。
また、「時」をデジタル表示部で表示しているので、時刻修正作業や、時差修正作業を容易に行うことができる。すなわち、一般的なアナログ時計では、時針および分針は輪列を介して連動して動作するため、時針を修正する場合、その修正時間に応じた数だけ分針を回転させなければならない。例えば、午前3時から午前9時に時刻を修正する場合、分針を6周分回転させて時針を6時間分移動させる必要がある。海外に移動するために現地時刻に修正する場合も、最大で±12時間の時差が生じるため、その時差時間分だけ分針を回転させて時針を移動させなければならず、修正作業に時間がかかり、操作が煩雑である。
これに対し、本発明では「時」をデジタル表示部で表示しているので、デジタル表示部に表示されている数字(「時」)をボタン操作などで変更するだけでよく、分針を時間分回転させる必要が無いため、修正操作を容易に行うことができる。
また、分針を現時刻等に合わせる場合には、分針を0〜59分までのいずれかに合わせればよいので、分針を一周させる間に必ず時刻に合わせることができる。このため、分針の修正作業もりゅうず操作などで容易に行うことができる。
さらに、「時」をデジタル表示部で表示することによって、指針駆動用の輪列における歯車の数を削減することができる。すなわち、指針はモータおよび減速輪列を用いて駆動される。ここで、減速輪列は、一般的には、モータの出力軸に設けられた6番車から順次、5〜2番車、日の裏車、筒車で構成され、4番車に秒針、2番車に分針、筒車に時針が取り付けられる。従って、秒針や分針を設けない場合でも時針が存在すれば、上記各歯車を用意しなければならないが、時針を設けない場合には、日の裏車および筒車を無くすことができる。従って、秒針や分針を設けない場合に比べて、時針を設けない場合のほうが歯車の数を少なくでき、その分、計時装置の薄型化や小型化を図れ、コストも低減できる。
本発明の複合表示式計時装置は、指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、前記時分をデジタル表示部で表示し、前記秒をアナログ表示部で表示することを特徴とするものでもよい。
この発明によれば、「時分秒」で時刻や時間を表示する計時装置において、「時・分」をデジタル表示部で表示し、その「時・分」よりも短い間隔で表示が変更される「秒」をアナログ表示部で表示しているので、アナログ表示部における指針の数を少なくでき、その分、複合表示式計時装置を薄型にできる。
また、「時・分」をデジタル表示部で表示しているので、前記発明と同様に、時針および分針が設けられている場合のように、時針・分針を修正時刻分回転させる必要が無く、時刻や時差の修正作業を容易に行うことができる。
さらに、「時・分」をデジタル表示部で表示することによって、指針駆動用の輪列もさらに削減することができる。すなわち、秒針のみが設けられている場合、減速輪列は、モータの出力軸に設けられた6番車から順次、5番車、4番車まで設ければよく、3〜2番車、日の裏車、筒車を無くすことができるので、歯車の数を少なくでき、その分、計時装置の薄型化や小型化を図れ、コストも低減できる。
ここで、前記アナログ表示部は分針および秒針の2つの指針を備え、各指針の回転軸は、回転軸の軸方向に直交する平面において、各指針の回転軸から各指針の先端までの長さ寸法を加算した寸法以上離れて設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、各指針の先端の回転軌跡が平面的に重ならないため、各指針の回転軸に沿った高さ位置を同じにしても各指針が衝突することを防止できる。このため、同軸上に各指針が設けられる一般的な時計のように、各指針の高さ位置を異ならせて設ける必要がなく、同じ高さ位置に設けることができるので、その分、計時装置の厚さ寸法を小さくでき、2本の指針を備えていても、1本の指針のみが設けられた計時装置と同様の厚さ寸法に抑えることができ、複合表示式計時装置を薄型にできる。
本発明の複合表示式計時装置は、指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、前記時分秒のうちの1つをデジタル表示部で表示し、他の2つを2本の指針を備えるアナログ表示部で表示し、前記2つの指針の回転軸は、回転軸の軸方向に直交する平面において、各指針の回転軸から各指針の先端までの長さ寸法を加算した寸法以上離れて設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、各指針の先端の回転軌跡が平面的に重ならないため、各指針の回転軸に沿った高さ位置を同じにしても各指針が衝突することを防止できる。このため、同軸上に各指針が設けられる一般的な時計のように、各指針の高さ位置を異ならせて設ける必要がなく、同じ高さ位置に設けることができるので、その分、計時装置の厚さ寸法を小さくでき、2本の指針を備えていても、1本の指針のみが設けられた計時装置と同様の厚さ寸法に抑えることができ、複合表示式計時装置を薄型にできる。
ここで、前記デジタル表示部はメモリー性表示素子を用いて構成されていることが好ましい。
メモリー性表示素子とは、電力供給を継続しなくても所定時間、表示を継続できる素子であり、例えば、いわゆる電子ペーパーと呼ばれる、EPD(Electrophoretic Display)等の電気泳動方式表示デバイスが利用できる。
デジタル表示部にメモリー性表示素子を用いれば、表示を維持するための電力消費を大幅に低減でき、特に、腕時計のような携帯型の計時装置において電池寿命を長くできて動作可能時間を長くでき、電池交換や充電回数を少なくでき、利便性を向上できる。
また、メモリー性表示素子は、表示の更新時には電力が消費されるため、表示の更新間隔を長くすればその分消費電力を低減できる。従って、秒表示をアナログ表示部で表示し、1分間隔で表示を更新する「分」をデジタル表示部で表示した場合には、1秒間隔で表示を更新する「秒」をデジタル表示部で表示する場合に比べて電力消費を低減できる。さらに、「秒・分」をそれぞれアナログ表示部で表示し、1時間間隔で表示を更新する「時」をデジタル表示部で表示すれば、電力消費をより一層低減できる。
ここで、前記デジタル表示部は、文字板を兼用していることが好ましい。
アナログ表示部は、通常、指針の目盛などが表示された文字板を備えるが、デジタル表示部の表面に文字板を積層した場合、その分、計時装置の厚さ寸法が大きくなる。これに対し、本発明のように、デジタル表示部を文字板としても兼用すれば、文字板の厚さ寸法分だけ計時装置を薄くできる。さらに、ドットマトリクスタイプのデジタル表示部等を用いれば、デジタル表示部の表示を自由に制御できるため、文字板として兼用されているデジタル表示部のデザインを自由に変更でき、計時装置の意匠性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
〔コンビネーション時計の構成〕
図1は、本発明に係る複合表示式計時装置であるコンビネーション時計1を正面から見た図である。
コンビネーション時計1は、時計本体10と、バンド15とを備えて構成され、利用者が腕に装着して使用する腕時計タイプとされている。
時計本体10は、図2にも示すように、略角筒状に形成された外装ケース(胴)11と、外装ケース11の表面側に装着されたカバーガラス(風防)12と、外装ケース11の裏面側に着脱可能に取り付けられた裏蓋13とを備えている。
なお、外装ケース11は、略角筒状(平面矩形状)に形成されたものに限らず、略円筒状(平面円形状や楕円形状)などに形成されたものでもよく、その形状は図示したものに限定されない。
外装ケース11の両端部には、一対のバンド取付部11Aが形成され、バンド取付部11A間にはバネ棒が着脱可能に設けられる。そして、前記バンド15は、バネ棒を利用してバンド取付部11A間に取り付けられる。
外装ケース11内には、表示パネル(表示装置)20、指針30、ムーブメント40が設けられている。なお、本実施形態では、ムーブメント40は中枠14を介して外装ケース11内に配置されており、外装ケース11の形状、サイズが変更された場合でも、その形状、サイズに応じた中枠14を利用することで、ムーブメント40は共通のものが利用できる。
表示パネル20は、外装ケース11に応じた形状、サイズで製造された電子ペーパーと呼ばれるEPD(Electrophoretic Display)等の電気泳動方式表示デバイスで構成されている。なお、表示パネル20としては、他のメモリー性表示装置、例えば、エレクトロクロミックディスプレイ(ECD)、強誘電液晶、コレステリック液晶等の各種のメモリー性を有する表示装置が利用できる。
そして、表示パネル20によって、本発明におけるデジタル表示部が構成されている。また、本実施形態では、表示パネル20上に別途文字板を設けていないため、表示パネル20は文字板としても兼用されている。
指針30は、カバーガラス12と表示パネル20との間の空間に配置され、カバーガラス12から視認可能に設けられている。本実施形態では、指針30として、分針31および秒針32が設けられ、時針は設けられていない。各分針31、秒針32の回転軸は、ムーブメント40から表示パネル20を貫通して設けられて前記空間に突出されている。
ムーブメント40は、指針30(分針31、秒針32)の駆動を制御するとともに、表示パネル20の駆動制御も行うように構成されている。
すなわち、ムーブメント40は、図3に示すように、IC等によって構成される制御回路41と、指針30を駆動する駆動手段42と、発振回路43と、電力供給手段44と、外部入力装置45とを備えて構成されている。
駆動手段42は、指針駆動用のステッピングモータ46と、このモータ46の出力を分針31、秒針32に伝達する輪列47とを備えて構成されている。輪列47は、図4に示すように、モータ46の出力軸に設けられた6番車471から5番車472、4番車473、3番車474、2番車475まで順次減速する減速輪列である。そして、4番車473に秒針32が取り付けられ、2番車475に分針31が取り付けられている。
発振回路43は、水晶振動子などで構成されて所定周波数のパルス信号を出力する。
電力供給手段44は、一次電池や二次電池で構成される。充電可能な二次電池が設けられている場合には、二次電池を充電できる太陽電池や回転錘を用いた発電手段も設けられている。
外部入力装置45は、各種の設定や操作を行うためのりゅうずやボタンで構成され、利用者による操作を認識して制御回路41に操作信号を出力するものである。
本実施形態では、外部入力装置45は、図1に示すように、りゅうず451、ボタン452,453を備えて構成されている。すなわち、りゅうず451、ボタン452,453は、図1に示すように、時計本体10の側面に配置されている。なお、これらのりゅうず451や各ボタン452,453の配置位置や数は、図1のものに限定されず、時計本体10の形状などに応じて利用者が操作可能な位置に設けられていればよい。
制御回路41は、パルス合成回路411と、駆動制御回路部412と、アナログ表示部駆動回路413と、デジタル表示部駆動回路414とを備えて構成されている。
パルス合成回路411は、発振回路43から出力されるパルス信号を分周して所定の基準信号(通常は1Hzのパルス信号)を駆動制御回路部412に出力する。
駆動制御回路部412は、時刻カウンタ415を内蔵している。時刻カウンタ415は、年月日などのカレンダー情報と、時分秒などの時刻情報とが記憶され、それらの値は、外部入力装置45によって修正可能とされ、かつ、パルス合成回路411からの基準信号によって順次更新されるように構成されている。例えば、時刻カウンタ415は、時カウンタ、分カウンタ、秒カウンタ、日カウンタ、月カウンタ、年カウンタを備える。そして、パルス合成回路411から1Hzの基準信号が入力されると、駆動制御回路部412は、秒カウンタを更新し、秒カウンタが60秒になると、分カウンタを1分進め、分カウンタが60分になると時カウンタを1時間進め、これにより現時刻を記憶更新できるようにされている。
また、駆動制御回路部412は、時カウンタが24時間になると日カウンタを1日更新し、日カウンタがその月の末日から更新されると月カウンタを1月更新するようにして、現在の年月日も記憶更新できるようにされている。
駆動制御回路部412は、時刻カウンタ415の情報に基づいて、アナログ表示部駆動回路413およびデジタル表示部駆動回路414に対して駆動制御信号CS1、CS2をそれぞれ出力する。
アナログ表示部駆動回路413に対して出力される駆動制御信号CS1は、時刻カウンタ415の秒情報の更新に対応して1秒間隔で出力されるパルス信号である。
一方、デジタル表示部駆動回路414に対して出力される駆動制御信号CS2は、表示パネル20に表示する時刻情報であり、本実施形態では、「時」を示す数字を示す信号である。
アナログ表示部駆動回路413は、駆動制御回路部412から駆動制御信号CS1が入力されると、ステッピングモータ46に対して駆動パルスを出力する。すなわち、アナログ表示部駆動回路413は、駆動パルスによってステッピングモータ46を駆動して秒針32を1秒ごとにステップ運針する。また、分針31はステッピングモータ46の駆動に連動して運針される。
一方、デジタル表示部である表示パネル20には、時分秒のうちの時が表示されているため、デジタル表示部駆動回路414は、駆動制御回路部412から入力される駆動制御信号CS2の「時」が変更されると、表示パネル20の駆動を制御してその表示を更新する。従って、デジタル表示部駆動回路414は、表示パネル20の「時」の表示を1時間間隔で更新する。
従って、本実施形態のコンビネーション時計1では、指針31,32を備えたアナログ表示部によって「分・秒」が表示され、表示パネル20を備えたデジタル表示部によって「時」が表示されている。また、「時」は、表示パネル20のほぼ全面を利用して大きく表示されているので、表示パネル20上で指針31,32が運針していても、その指針31,32で隠れる部分は数字の一部に過ぎない。このため、指針31,32が表示パネル20上に重なって配置されていても、表示パネル20に表示される「時」の識別性を低下させることはない。
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)「時」をデジタル表示部である表示パネル20で表示し、「分・秒」をアナログ表示部である指針30(分針31、秒針32)で表示しているので、通常のアナログ時計に比べて、時針を不要にできる。このため、時針を分針31、秒針32と重ねて配置する必要が無くて時計1を薄型化できる。また、時針を駆動するための歯車(日の裏車、筒車)を不要にでき、歯車の数を少なくでき、その分、時計1を薄型化・小型化できる。
さらに、「時」のみをデジタル表示しているので、「時分秒」をすべてデジタル表示する通常のデジタル時計に比べて、「時」を容易に視認できる。また、「分・秒」はアナログ表示部の指針30で指示しているので、直感的に把握できる。
すなわち、本実施形態のコンビネーション時計1は、「時」をデジタル表示し、「分・秒」をアナログ表示しているので、時計の薄型化・小型化を容易に実現でき、かつ時刻を容易に把握できて使い勝手のよい時計にすることができる。
(2)また、「時」をデジタル表示しているので、通常のアナログ時計に比べて、時刻修正や時差修正処理を容易に行うことができる。
すなわち、通常のアナログ時計で時刻修正を行う場合は、運針を停止させ、りゅうずを操作して時針および分針を回転させる必要がある。このため、時針を1時間移動する毎に、分針を1回転させる必要があり、修正作業に時間がかかる。
これに対し、本実施形態では、「時」はデジタル表示されているので、所定のボタンを押して、デジタル表示されている数値を変更すればよく、時刻修正作業を容易に行うことができる。なお、時差修正を行う場合も、時間単位で修正すればよいため、同様に容易に修正できる。
(3)デジタル表示部である表示パネル20を、EPDなどのメモリー性を有する表示パネルで構成したので、消費電力を低減でき、電池寿命も長くすることができる。特に、本実施形態では、表示パネル20では「時」を表示するため、その表示の書き換えも1時間毎のみであり、書き換え頻度を少なくできる。EPD等のメモリー性を有する表示パネル20では、書き換え時に電力を消費し、表示を維持している状態では電力を消費しないため、時分秒の中で最も書き換え頻度の少ない「時」を表示パネル20で表示すれば、「分」や「秒」をデジタル表示する場合に比べて消費電力を大幅に低減できる。
(4)表示パネル20が文字板を兼用しているので、表示パネル20の上に文字板を積層した場合に比べて時計1を薄型化できる。さらに、表示パネル20によって文字板を形成すれば、表示パネル20の表示を制御することで、様々なデザインの文字板を自由に設定できるため、コンビネーション時計1のデザイン性を一層向上できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、前述する各実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略または簡略する。
第2実施形態のコンビネーション時計1Bは、図5に示すように、第1実施形態のコンビネーション時計1とは、アナログ表示部として分針31のみが設けられ、秒針が設けられていない点のみが相違し、他の構成は同一である。すなわち、コンビネーション時計1Bは、秒表示が無い、「時・分」のみが表示された時計である。
なお、秒針が設けられていない場合であっても、モータ46から分針31を駆動する2番車475までの輪列は前記第1実施形態と同一である。
このような本実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
特に、前記指針30が分針31のみであるため、分針31および秒針32がその回転軸方向に重なって配置される第1実施形態のコンビネーション時計1に比べて、コンビネーション時計1Bをより薄型化できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態のコンビネーション時計1Cは、図6に示すように、アナログ表示部として秒針32のみが設けられ、デジタル表示部である表示パネル20に、時(図6では「23」)および分(図6では「10」)が表示されている。
なお、輪列47は、秒針32のみを駆動すればよいため、3番車474、2番車475を設ける必要はない。
このような本実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
特に、前記指針30が秒針32のみであるため、第1実施形態のコンビネーション時計1に比べて、時計1Cをより薄型化できる。すなわち、本実施形態のコンビネーション時計1Cは、「時・分」を表示パネル20で表示し、「秒」を秒針32で指示しているので、「時・分」のみしか表示できないコンビネーション時計1Bと同程度の厚さ寸法に抑えることができ、かつ、秒表示まで可能な時計とすることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態のコンビネーション時計1Dは、図7に示すように、アナログ表示部として分針31および秒針32のみが設けられ、デジタル表示部である表示パネル20に、時が表示されている。そして、分針31および秒針32は、図8にも示すように、前記各時計1〜1Cと異なり、時計表面において異なる位置に回転軸31A,32Aが設けられている。
具体的には、分針31および秒針32の回転軸31A,32Aは、回転軸31A,32Aの軸方向に直交する平面つまり表示パネル20の表面において、各指針31,32の回転軸31A,32Aから各指針31,32の先端までの長さ寸法を加算した寸法以上離れて設けられている。
このため、各指針31,32がコンビネーション時計1Dの厚さ方向において同じ高さ位置に設けられていても、各指針31,32が回転した際に互いに衝突することがないように構成されている。
このような本実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
その上、分針31、秒針32の回転軸31A,32Aを所定寸法だけ離すことで、各指針31,32を同じ高さ位置に配置できるため、第1実施形態のコンビネーション時計1のように、各指針31,32を時計の厚さ方向に積み重ねて配置する場合に比べて、時計1Dの厚さ寸法を薄くできる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態のコンビネーション時計1Eは、図9に示すように、アナログ表示部として、分針31および秒針32を備えている。秒針32はいわゆる小秒針とされ、前記各実施形態の秒針32よりも小さな指針とされている。
分針31および秒針32の回転軸31A,32Aは互いに異なる位置に設けられている。但し、各回転軸31A,32Aの間隔は、秒針32の回転軸32Aから秒針32の先端までの長さ寸法よりも大きく、かつ、分針31の回転軸31Aから分針31の先端までの長さ寸法よりも小さい寸法に設定されている。このため、分針31の高さ位置は、秒針32よりもカバーガラス12側とされ、分針31が回転した際に、秒針32に干渉しないように構成されている。
なお、表示パネル20には、少なくとも「時」が表示され、前記分針31および秒針32とともに、時分秒の現時刻を表示可能に設けられている。さらに、本実施形態では、図9に示すように、所定のボタン操作を行うことなどで、デジタル表示部駆動回路414の制御によって、表示パネル20の下側エリアに「時・分」をデジタル表示できるようにも構成されている。
このような本実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
その上、分針31、秒針32の回転軸31A,32Aを近接して配置することができるので、コンビネーション時計1Dに比べて、時計の表面積を小さくでき、時計をより一層小型化することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
第6実施形態のコンビネーション時計1Fは、時分秒のうちの1つをデジタル表示部で表示し、他の2つを2本の指針を備えるアナログ表示部で表示し、前記2つの指針の回転軸が互いに異なる位置に設けられている時計である。
具体的には、図10に示すように、表示パネル20には、「秒」がデジタル表示され、分針31および時針33が離れて配置されている。すなわち、分針31の回転軸31Aと、時針33の回転軸33Aとは、分針31および時針33の各長さ寸法(回転軸から先端までの長さ寸法)を加算した寸法以上離れて配置されている。これにより、分針31および時針33は、同じ高さ位置に配置されていても干渉することなく運針できる。
このような本実施形態においても、前記第4実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
すなわち、分針31、時針33の回転軸31A,33Aを離すことで、各指針31,33を同じ高さ位置に配置できるため、第1実施形態のコンビネーション時計1のように、各指針31,33を時計の厚さ方向に積み重ねて配置する場合に比べて、時計1Fの厚さ寸法を薄くできる。
なお、表示パネル20は、「秒」を表示しているので、1秒ごとに表示が更新される。このため、EPD等のメモリー性を有する表示パネルを利用するメリットが無くなるため、表示パネル20として液晶パネルなどを用いてもよい。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記第1実施形態のコンビネーション時計1では、表示パネル20に「時」を示す数字のみを表示していたが、図11に示すように、「時」を示す数字(図11では「12」)だけでなく、他の都市の現在時刻を表示してもよい。図11では、日本の時刻に対して−1時間の時差である香港の時刻が表示されている。
さらに、図1の「時」のみを表示する表示モードと、図11の他の都市の時刻も表示する表示モードとを所定のボタン操作で切り替えて表示するように構成してもよい。
前記各実施形態では、表示パネル20によって文字板を兼用していたが、表示パネル20の他に文字板を設けてもよい。表示パネル20の表面側に文字板を積層配置する場合には、文字板は透光性を有する材料(例えばガラスやプラスチック)で形成し、表示パネル20における表示を時計表面から視認できるようにすればよい。
表示パネル20としては、EPDなどのメモリー性を有する表示素子に限定されず、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示素子を用いてもよい。
コンビネーション時計としては、時分秒あるいは時分を表示する際に、それらのうちの1つあるいは2つをデジタル表示部で表示し、残りの1つあるいは2つをアナログ表示部で表示すればよい。従って、例えば、アナログ表示部に時針のみを設け、デジタル表示部に「分・秒」を表示してもよいし、アナログ表示部に時針のみを設け、デジタル表示部に「分」のみを表示してもよい。
前記各実施形態では、時刻を表示していたが、例えば、ストップウォッチのようにボタン操作で開始、停止される計時時間を表示してもよい。
また、表示パネル20は、時分秒の少なくとも1つの数字を表示するだけでなく、日付情報などの他の情報を並べて表示あるいはボタン操作で切り替えて表示してもよい。要するに、本発明は、時分秒あるいは時分によって表示される1つの時刻または時間の情報の一部をデジタル表示部で表示し、他の情報部分をアナログ表示部で表示すればよい。
本発明の第1実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 前記実施形態のコンビネーション時計の断面図。 前記実施形態におけるムーブメントの構成を示すブロック図。 前記実施形態における輪列の構成を示す図。 本発明の第2実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 本発明の第3実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 本発明の第4実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 第4実施形態のコンビネーション時計の断面図。 本発明の第5実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 本発明の第6実施形態に係るコンビネーション時計を示す正面図。 本発明の変形例に係るコンビネーション時計を示す正面図。
符号の説明
1,1B,1C,1D,1E,1F…コンビネーション時計、10…時計本体、11…外装ケース、12…カバーガラス、13…裏蓋、20…表示パネル、30…指針、31…分針、32…秒針、33…時針、40…ムーブメント、41…制御回路、42…駆動手段、43…発振回路、44…電力供給手段、45…外部入力装置、46…ステッピングモータ、47…輪列、412…駆動制御回路部、413…アナログ表示部駆動回路、414…デジタル表示部駆動回路、415…時刻カウンタ、451…りゅうず、452,453…ボタン。

Claims (6)

  1. 指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分または時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、
    前記時をデジタル表示部で表示し、前記分または分秒をアナログ表示部で表示することを特徴とする複合表示式計時装置。
  2. 指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、
    前記時分をデジタル表示部で表示し、前記秒をアナログ表示部で表示することを特徴とする複合表示式計時装置。
  3. 請求項1に記載の複合表示式計時装置において、
    前記アナログ表示部は分針および秒針の2つの指針を備え、各指針の回転軸は、回転軸の軸方向に直交する平面において、各指針の回転軸から各指針の先端までの長さ寸法を加算した寸法以上離れて設けられていることを特徴とする複合表示式計時装置。
  4. 指針を有するアナログ表示部と、表示装置を有するデジタル表示部とを備え、時分秒によって時刻または時間を表示する複合表示式計時装置であって、
    前記時分秒のうちの1つをデジタル表示部で表示し、他の2つを2本の指針を備えるアナログ表示部で表示し、
    前記2つの指針の回転軸は、回転軸の軸方向に直交する平面において、各指針の回転軸から各指針の先端までの長さ寸法を加算した寸法以上離れて設けられていることを特徴とする複合表示式計時装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の複合表示式計時装置において、
    前記デジタル表示部はメモリー性表示素子を用いて構成されていることを特徴とする複合表示式計時装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の複合表示式計時装置において、
    前記デジタル表示部は、文字板を兼用していることを特徴とする複合表示式計時装置。
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