JP2008133796A - エジェクタ及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動流体と吸引流体とを短い距離で均質に混合して混合効率を向上し、圧力損失を低減させる。また、エジェクタの混合部で管内壁面に逆流が発生することを抑制する。
【解決手段】 エジェクタ本体3内に、流体通路の流れ方向の軸を含む中央部分に配置する1つ以上の中央駆動ノズル51と中央部分よりも外周側に配置する1つ以上の周辺駆動ノズル52を設け、中央駆動ノズル51のノズル形状またはノズル出口の位置を、周辺駆動ノズル52のノズル形状またはノズル出口の位置と異なるものとして、混合部34の流路断面の中央部分における流体の圧力と周辺部分における流体の圧力に圧力差を設ける。この圧力差によって駆動流体と吸引流体の接触面積を増大させ、短い距離で均質に混合する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エジェクタに関し、特に空調装置や冷凍装置や給湯装置などの冷凍サイクル装置に用いられるものに関する。
空調・冷凍・給湯装置などにエジェクタを組み込んで構成した冷凍サイクル装置がある。これはエジェクタの吸引作用で蒸発ガスを吸引し昇圧させることで、圧縮機吸入圧力を上昇させるので、圧縮機の圧縮比を低減でき冷凍サイクルの効率を高める効果がある。従来、冷凍サイクル装置用のエジェクタとして、複数個のノズルから駆動流体を噴出させることで駆動流体と吸引流体との接触面積を増大させ、短い混合距離で圧力を上昇させようとするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−148733号公報(第3、4頁、図2)
従来のエジェクタは、エジェクタの管内に複数個のノズル本体を備え、このノズル本体で減圧、加速されて噴出される低圧の駆動流体がエジェクタの管内壁面側から流入する吸引流体(蒸発器ガス)を吸引する構成である。さらに複数のノズル本体のノズル形状や長さなどは全て同一に構成されており、各ノズル本体からの噴出により同様の圧力や広がりを持った噴流が形成される。そしてノズル本体の出口付近におけるエジェクタの断面ではほぼ均一な圧力分布となるため、エジェクタの管内壁面側から流入する蒸発器ガスは、噴流の流れ方向に交差して流れることが困難であり、噴流の流れ方向の中心周辺に容易に流入することができない。従って、複数のノズルを備えていても駆動流体と吸引流体との接触面積が十分に増大し均質に混合することができず、駆動流体と吸引流体との混合初期段階から混合層が十分に発達するまでは、長い混合部が必要となる。即ち、駆動流体と吸引流体との混合性能を十分に得ることができず、管摩擦圧力損失が増加し、エジェクタの効率を向上することができないという問題があった。
また、駆動流体が複数の駆動ノズルから、超音速でほぼまっすぐに混合部に噴出される。このため、管内壁面付近では、速度の速い駆動流体と速度の遅い吸引流体の大きい相対流速差によって境界層が厚くなり逆流領域が形成される。これによって、圧力損失が増加してエジェクタの効率が低下するという問題もあった。
また、エジェクタの効率が低いと、エジェクタで流体を十分に昇圧して流出させることができない。このようなエジェクタを冷凍サイクル装置に用いた場合には、圧縮機の吸入圧力を十分に高めることができず冷凍サイクルの効率を向上できないという問題もあった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、冷凍サイクル装置に搭載されるエジェクタにおいて、駆動流体と吸引流体との接触面積を十分に増大し、また、エジェクタの管内壁面に逆流が発生することを抑制し、圧力損失を低減して短い距離で均質に混合することでエジェクタの効率を向上することを目的とするものである。
また、エジェクタ効率を向上することで、圧縮機の吸入圧力を高めて圧縮機の圧縮比を低減でき、効率のよい冷凍サイクル装置を得ることを目的とするものである。
本発明に係るエジェクタは、筒状のエジェクタ本体内に軸方向に沿って設けられ駆動流体を噴出する複数の駆動ノズルと、前記駆動ノズルから噴出される前記駆動流体によって前記駆動ノズルの外部から吸引流体を吸引する吸引部と、前記駆動流体と前記吸引流体とを混合する混合部と、前記混合部で混合された流体を昇圧するディフューザ部と、を備え、前記複数の駆動ノズルのうち軸を含む中央部分に配置する1つ以上の中央駆動ノズルのノズル形状またはノズル出口の位置を、前記中央部分よりも外周側に配置する1つ以上の周辺駆動ノズルのノズル形状またはノズル出口の位置と異なるものとして、前記混合部の流路断面の中央部分と周辺部分における流体に圧力差を設けたことを特徴とするものである。
本発明に係るエジェクタは、駆動流体と吸引流体との接触面積を十分に増大し、また、エジェクタの管内壁面に逆流が発生することを抑制し、圧力損失を低減して短い距離で均質に混合することでエジェクタの効率を向上できる。
また、効率のよいエジェクタを用いて圧縮機の吸入圧力を高め、冷凍サイクル装置の効率を向上できる。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1によるエジェクタを有する冷凍サイクル装置の一例について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置として、例えば室内を冷房する冷房装置を示す回路構成図である。
図1に示す冷房装置は、室外に設置される室外ユニット100及び室内に設置される室内ユニット101を有し、室外ユニット100から室内ユニット101へ被冷却媒体によって冷熱を搬送し、室内を冷房する。室外ユニット100は、圧縮機1、熱源側熱交換器2、エジェクタ3、第1負荷側熱交換器4、気液分離器5、絞り装置6、第2負荷側熱交換器7、及びそれらを配管(太実線で示す)で接続し、配管内には例えばCO2やR404aなどの冷媒を循環させる。図中、実線矢印は冷媒の流れ、太点線矢印は被冷却媒体として用いる水の流れ、白抜き矢印は空気の流れ、細点線矢印は制御の流れを示している。
熱源側熱交換器2は、例えばプレートフィンとパイプで構成されるプレートフィンチューブ型の熱交換器であり、熱交換器の外表面へ外気を送風する送風機8を備えている。熱源側熱交換器2は送風機8によって搬送される室外ユニット100周囲の空気と配管内の冷媒とで熱交換を行う。また、第1負荷側熱交換器4及び第2負荷側熱交換器7は、被冷却媒体である液体、例えば、水やブラインと冷媒とで熱交換を行う熱交換器であり、二重管式熱交換器やプレート熱交換器が用いられる。絞り装置6は例えば開度が可変に制御される電子膨張弁を用いる。また、マイクロコンピュータなどで構成される制御装置9によって圧縮機1の回転数及び絞り装置6の開度を制御する。
室内ユニット101は、室内熱交換器10及び室内送風機11を有し、室内熱交換器10では室内送風機11によって搬送される室内の空気と配管内の水やブラインなどの液体とで熱交換を行う。この水やブラインなどの被冷却媒体で搬送される冷熱を室内空気と熱交換することで、室内を冷房している。
図2(a)は筒状のエジェクタ本体3の断面構成図を示し、図2(b)は図2(a)の各位置X1〜X6に対応し、エジェクタ3本体内のほぼ中心軸40上における圧力を示す。図2(b)において、横軸はエジェクタの位置、縦軸は圧力Pを示す。
エジェクタ本体3は略筒状をなし、内部には長手方向に流体通路を形成する。この流体通路は、上流側から冷媒分配器31、駆動ノズル部32、吸引部33、混合部34、ディフューザ部35で構成される。エジェクタ本体3では、駆動流体となる冷媒を駆動流体入口部36から流入し、他方、吸引流体となる冷媒を吸引流体入口部37から流入する。ここで、駆動流体は熱源側熱交換器2から流出する冷媒であり、吸引流体は第2負荷側熱交換器7から流出する冷媒である。
エジェクタ本体3内に軸40方向に沿って複数の駆動ノズルが設けられ、駆動ノズル部32を構成している。駆動流体入口部36から流入した駆動流体は、冷媒分配器31で駆動ノズル部32を構成する複数本の駆動ノズルに分配されて流れる。そして駆動ノズル部32では駆動流体である圧力P1の液冷媒(位置X1)を音速として圧力P2(位置X2)まで減圧させる。そして駆動ノズル出口(位置X3)からさらに圧力P3の超音速として混合部34に噴出する。このとき、駆動ノズル部32の外部から吸引流体入口部37を通って流入した吸引流体、ここではガス冷媒を吸引部33へ吸引して混合部34(位置X3〜X5)で混合する。駆動流体と吸引流体とは混合部34で混合されて気液二相冷媒となり、圧力回復して圧力P4の状態(位置X5)となり、更にディフューザ部35(位置X5〜X6)でさらに昇圧して(位置X6)エジェクタ出口部38へ流出する。なお、ここでは吸引部33へ流入する冷媒ガス用の吸引流体入口部37の数を一つ以上、例えばエジェクタ本体3に対して対向する位置に2つ有するものを示している。エジェクタ本体3内での冷媒の状態は、駆動流体入口部36では液冷媒、吸引流体入口部37ではガス冷媒、駆動ノズル出口(位置X3)ではノズルによって減圧されて気液二相冷媒になり、混合部34、ディフューザ部35、エジェクタ出口部38では、図2(b)に示す様に圧力は変化するが気液二相冷媒である。
以下、図1のように構成された冷凍サイクル装置の運転動作を図に基づいて説明する。図3は室外ユニット100を循環する冷媒状態を示す圧力―エンタルピー線図である。図において、横軸はエンタルピーであり、I1〜I9は各冷媒状態におけるエンタルピー値を示している。また、縦軸は圧力であり、Pc1は圧縮機1からの吐出圧力、Pe1はエジェクタ3の出口(X6)における圧力、Pe2は駆動ノズル部32のノズル出口(X3)における圧力を示している。
圧縮機1から吐出された高温・高圧Pc1の状態R1のガス冷媒は、熱源側熱交換器2で空気へ放熱して凝縮・液化し、高圧の状態R2の液冷媒となって駆動流体入口部36に流入する。エジェクタ本体3内へ流入した圧力Pc1の冷媒は、冷媒分配器31にて分岐された後、複数個の駆動ノズルからなる駆動ノズル部32の出口で圧力Pe2の状態R3になり、混合部34へ流入する。混合部34で吸引流体入口部37から流入する状態R4の冷媒ガスと混合した後、状態R5となった冷媒はディフューザ部35により圧力が回復し、圧力Pe1の状態R6となる。エジェクタで減圧された状態R6の冷媒は、第1負荷側熱交換器4に流入し、被冷却媒体から熱を奪って液冷媒の一部が蒸発して状態R7となり、気液分離器5に流入する。気液分離器5では、状態R8のガス冷媒が圧縮機1の吸引部へ循環し、他方の状態R9の液冷媒は絞り装置6で減圧され、第2負荷側熱交換器7に流入し、蒸発して状態R4のガス冷媒となってエジェクタ本体3の吸引流体入口部37に吸引される。
以上のように、冷凍サイクル装置にエジェクタを用いることで、圧縮機1の吸入圧力をPe2からPe1に高めることができ、圧縮比が小さくなり高効率な運転が可能となる。
ここで、エジェクタの駆動力は、図3において、等エントロピー膨張時のエンタルピーI3と等エンタルピー膨張時のエンタルピーI2とのエンタルピー差ΔH(=I2−I3)である。このエンタルピー差ΔHが大きいほどエジェクタの導入効果は大きく、一般にこのエンタルピー差ΔHは高圧圧力Pc1と低圧圧力Pe2との圧力差ΔPc(=Pc1−Pe2)が大きいほど大きくなる。
また、一般にエジェクタ効率は、駆動ノズル部32で圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する際のノズル効率、混合部34及びディフューザ部35で速度エネルギーを混合しながら圧力エネルギーに変換する際の混合・ディフューザ効率の積で表される。混合・ディフューザ効率はエジェクタ効率への寄与度が大きく、混合促進を図ることで有効にエジェクタ効率を向上させ、さらには冷凍サイクル装置の効率を向上する。
図4はエジェクタ本体3内の駆動ノズル部32の構造を詳細に示すものであり、図4(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線における断面図、図4(c)は図4(b)のIVc−IVc線における圧力分布を示すグラフである。
駆動ノズル部32は複数の駆動ノズルを有し、筒状のエジェクタ本体3の軸40を含む中央部分に配置する中央駆動ノズル51と中央部分よりも外周側に配置される1つ以上の周辺駆動ノズル52で構成されている。ここで一例として4つの周辺駆動ノズル52を中央駆動ノズル51の周囲に略環状に配置する。中央駆動ノズル51の中心軸40は、例えば混合部34及びディフューザ部35の中心軸と一致するように設置されている。
図5は駆動ノズル内流体通路の末広部の面積比(出口面積AO/のど部面積An)を示す説明図である。本実施の形態では中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52の構成は図5に示すように同様であり、図5(a)は駆動ノズル51、52を長手方向に切断した断面を示し、図5(b)は図5(a)のVb−Vb線から見た正面図である。
中央駆動ノズル51及び周辺駆動ノズル52の途中には、ノズル出口54の上流側に少なくとも1つの絞り部(ここではのど部という)53を有し、駆動流体の流体通路が縮小される。これによりエジェクタの駆動流体入口部36から流入する液冷媒を減圧して気液二相状態の冷媒とする。さらに、のど部53から駆動ノズル出口54にかけて、出口に向かって徐々に広がる傾斜(末広部)を有し、冷媒をさらに減圧すると共にスムーズに混合部34に冷媒を吹き出すように構成する。この駆動ノズル出口54の円形の出口面積をAOとし、のど部53の円形の開口面積をAnとする。そして、駆動ノズル51、52に関し、駆動ノズル内流体通路の末広部の面積比を出口面積AO/のど部開口面積Anと定義する。また、ノズル形状は、のど部53の開口面積An(以下のど部面積と記す)、ノズル出口54の出口面積AO(以下出口面積と記す)、のど部53の上流側からのど部53に到る傾斜角度、のど部53からノズル出口54までの傾斜角度などで決定される。
図4に示すように本実施の形態では、周辺駆動ノズル52も中央駆動ノズル51と同様の形状であるが、各周辺駆動ノズル52における末広部の面積比(出口面積AO/のど部面積An)は、中央駆動ノズル51の面積比より小さくすることを特徴としている。例えば図4(a)、(b)に示すように、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52ののど部面積Anを7mm程度で同一とし、中央駆動ノズル51の出口面積AOを周辺駆動ノズル52の出口面積AOよりも大きく構成している。ここでは例えば中央駆動ノズル51における末広部の面積比を3.0程度、周辺駆動ノズル52の末広部の面積比を2.0程度とした。また、4つの周辺駆動ノズル52の形状や寸法は全て同一とした。なお、上記寸法は一例であり、これに限定されるものではない。
中央駆動ノズル51の末広部の面積比を周辺駆動ノズル52よりも大きくしているので、中央駆動ノズル51のノズル出口54から混合部34に噴出する駆動流体の膨張比は、周辺駆動ノズル52のノズル出口54から噴出する駆動流体の膨張比よりも大きい。このため、図4(c)に示すように、混合部34、特にノズル出口54直後の混合部34の流路断面で、中央部分における流体の圧力が周辺部分の圧力よりも低圧になる。図4(c)において、横軸は流体通路の径方向の位置(D1)を示し、縦軸は圧力Pを示す。
図6は比較例として、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のノズル形状及びのど部とノズル出口の面積比を全く同じ形状とし、ノズル出口直前の膨張比が同じである様に構成したエジェクタについての説明図である。図6(a)は流体通路に垂直な断面における圧力分布を示し、横軸は流体通路の径方向の位置(D1)、縦軸は圧力Pを示す。このように、駆動ノズル51、52の膨張比が同じ場合には、圧力分布はほぼ均一であり、中央部分と周辺部分の流体の圧力差はほとんどない。
この比較例における混合部34の流体の動作を図6(b)に示す。駆動流体の噴流において周辺部分の管壁面と中央部分の間で圧力が均一であるため、図に示すように、吸引流体イが中央駆動ノズル51からの噴出により形成される噴流の中心部分に十分に流入することができない。これにより、混合部34内では、駆動流体アと吸引流体イとの接触が十分に行われず、均質に混合するまでには混合部34を長くする必要がある。このため管摩擦圧力損失が増加してしまう。また、図6(b)に示すように、駆動流体アと吸引流体イとの相対流速差が大きく、境界層が厚くなり矢印ウに示す様に逆流領域が形成されるため、圧力損失が増加するという問題も生じる。
本実施の形態では、図4(c)に示す様に中央部分が周辺部分よりも低圧になるように圧力差を設ける。このため、図7に示すように、吸引流体入口部37から流入して駆動ノズル51、52の周囲を流れる吸引流体イを、混合初期段階から駆動流体アに引き込んで混合することができる。即ち、吸引流体イは図6(b)のように管壁面付近に沿って流れるのではなく、図7のように、駆動流体の圧力の高い周辺部分から圧力の低い中央部分に流れようとする。中央部分で低くなるような圧力差を設けることで、ノズル出口54直後から駆動流体アと吸引流体イとの接触面積が十分に増大して混合され、駆動流体の運動量が吸引流体に伝わりやすくなる。そして均質な混合層が厚く発達するため、混合部34を短くでき管摩擦圧力損失を減少してエジェクタの効率を向上できる。さらに、エジェクタの効率を向上することで、これを冷凍サイクル装置に搭載した場合の圧縮機吸入圧力の上昇量を高くでき、圧縮機の圧縮比を低減できることで冷凍サイクルを高効率で運転できる。また、混合部34を短くできることで、エジェクタ本体3の小型化にも寄与する。
また、駆動流体と吸引流体とが圧力差を利用して混合を促進することで、従来よりも駆動流体の流量に対する吸引流体の流量比が増大し、冷凍サイクルの効率を向上できる。
なお、図4に示したエジェクタでは中央駆動ノズル51のノズル出口54を周辺駆動ノズル52のノズル出口54よりも大きく構成したが、これに限るものではない。中央駆動ノズル51の膨張比を周辺駆動ノズル52の膨張比よりも大きく構成すればよい。例えば、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のノズル出口54の出口面積は同一とし、のど部53の開口面積を中央駆動ノズル51よりも周辺駆動ノズル52で大きくしてもよい。
もちろん、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52において、ノズル出口面積とのど部開口面積を両者共に異なる大きさで構成して、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨脹比>周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨脹比となるようにしても、同様の効果が得られる。
また、膨張比は中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52とで同様とし、中央駆動ノズル51ののど部開口面積を周辺駆動ノズル52ののど部開口面積よりも大きくしてもよい。中央駆動ノズル51ののど部53の開口面積を周辺駆動ノズル52よりも大きくすると、中央駆動ノズル51から流出する駆動流体の流量が周辺駆動ノズル52よりも多くなる。駆動流体がノズル出口から噴出する時には周りの蒸気を引き込んで流れるのであるが、流量が多いとより多くの蒸気を引き込むので、中央部分の流体圧力が周辺部分よりも低くなるような圧力差を設けることができる。この圧力差によって、外壁面の吸引流体入口部37から流入する吸引流体が中央に向かって流れるのを促進できるので、駆動流体と吸引流体とが混合されやすくなる。
また、中央駆動ノズル51ののど部53の開口面積を周辺駆動ノズル52よりも大きくすると共に、中央駆動ノズル51の面積比を周辺駆動ノズル52よりも大きくしてもよい。この場合には膨脹比によって圧力差をつけると共に、駆動流体の流量によっても圧力差ができるので、混合部34の流路断面における流体の圧力が中央部分で周辺部分よりもさらに低くなり、大きな圧力差が得られる。
図2及び図4において、筒状のエジェクタ本体3内に複数の駆動ノズル51、52を有し、1つの中央駆動ノズル51を流体通路の軸40と一致させて配置し、軸40から離れた位置に4つの周辺駆動ノズル52を備える構成を示した。この周辺駆動ノズル52の数は上記に限定されるものではなく、1つ以上備えていればよい。また、図8(a)に示すように中央駆動ノズル51は流体通路の中央の軸40と一致する位置に配置されていなくてもよい。図8(a)では2つの中央駆動ノズル51と8つの周辺駆動ノズル52を設けた構成を示している。エジェクタ本体3内の流路断面を見た場合、中央付近、例えば点線で示す中央部分の領域Aに位置する駆動ノズルを中央駆動ノズル51とし、中央付近から外周側に離れた周辺部分の領域Bに配置される駆動ノズルを周辺駆動ノズル52とする。そして、中央駆動ノズル51のノズル形状を周辺駆動ノズル52のノズル形状と異なるように構成して、混合部34の流路断面において、中央部分Aの流体の圧力が周辺部分Bの圧力よりも低くなるように圧力差を設ければよい。即ち、図8(a)に示す構成でも、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨張比が周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨張比よりも大きくなるように構成すれば、混合部34の流路断面における中央部分の流体の圧力を周辺部分よりも低くできる。
また、図2及び図4において、複数の周辺駆動ノズル52のノズル形状及びノズル出口位置をすべて同様に構成したので、流路断面の圧力分布をバランスよく形成できる。ただし、これに限るものではなく、例えば、図8(b)で示すように、複数の周辺駆動ノズル52のノズル形状を周辺駆動ノズル52aと周辺駆動ノズル52bに示すように異なるように構成してもよい。ここで例えば周辺駆動ノズル52a、52bから噴出する流体の膨張比は異なるが、中央駆動ノズル51から噴出する流体の膨張比よりも小さくなるように構成している。このように構成しても、中央部分の圧力を周辺部分よりも低圧にでき、圧力差を利用して駆動流体と吸引流体を均質に混合できる効果がある。
また、上記のいずれの構成でも、周辺駆動ノズル52は中央部分から外周側に離れた周辺部分Bに環状に配置するものを示した。この周辺駆動ノズル52は必ずしも環状に配置されていなくてもよいが、環状に配置することで、混合部34の断面で等圧部分が環状に形成され、周辺部分から中央部分に向かって滑らかに変化する圧力分布が得られる。
図4(c)では図6(a)と比較して、流体通路の断面の中央部分と周辺部分に大きな圧力差が得られている。さらに混合部34の断面において、周辺部分から中央部分に向かうに従って滑らかに低く傾斜するような圧力分布が得られる。このため、周辺部分を流れる吸引流体は流体通路の中央部分にスムーズに引き込まれ、駆動流体の運動量が吸引流体に伝わりやすく、駆動流体と吸引流体とが均質に混合される。ただし、断面における圧力勾配は、吸引流体の流入方向や駆動噴流の流れ方向などに応じて最良な形を有する。従って、駆動流体の運動量が吸引流体に伝わりやすい最良な圧力勾配を成すように駆動ノズル51、52のノズル形状を設計するとよい。
本実施の形態では少なくとも中央駆動ノズル51のノズル形状を周辺駆動ノズル52のノズル形状とは異なるものとして、混合部34の流路断面で圧力差を設けており、この圧力差は少なくとも図6の構成のように複数の駆動ノズルを同一のノズル形状で設けた場合の圧力差よりも大きくできる。
以上のように、本実施の形態によれば、中央駆動ノズル51のノズル形状を、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨張比が周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨張比よりも大きくなるように構成して、混合部34の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるような圧力差を設けることにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大でき、均質な混合が行われるため混合効率が向上し、圧力損失を低減させることが可能となり、エジェクタの効率を向上させることができる。
また、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部53を有するものとし、中央駆動ノズル51のノズル形状におけるノズル出口面積とのど部開口面積の面積比(ノズル出口面積Ao/のど部開口面積An)を、周辺駆動ノズル52のノズル出口面積とのど部開口面積の面積比よりも大きくして、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨脹比が周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨脹比よりも大きくなるようにしたことにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大できるように圧力差を設けることができる効果がある。
また、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部53を有するものとし、中央駆動ノズル51ののど部開口面積を周辺駆動ノズル52ののど部開口面積よりも大きく構成して、混合部34の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるような圧力差を設けることにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大でき、均質な混合が行われるため混合効率が向上し、圧力損失を低減させることが可能となり、エジェクタの効率を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、周辺駆動ノズル52と中央駆動ノズル51とでノズルの内側形状を異なる形状にして、ノズル出口直後の混合部34において中央部分が周辺部分よりも低圧になる圧力分布を構成した。これに対して実施の形態2では、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のノズル出口54の位置を変化させて、ノズル出口直後の混合部34において中央部分が低圧になるように圧力分布を構成する。ここではエジェクタの駆動ノズル部周辺の構造で実施の形態1と異なる部分について説明するが、他の各部の構成は実施の形態1と同様である。
図9はエジェクタの駆動ノズル部32の構造を詳細に示すものであり、図9(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図9(b)は図9(a)のIXb−IXb線における断面図、図9(c)は図9(b)のIXc−IXc線における圧力分布を示すグラフである。図9(c)において、横軸は流体通路の径方向の位置(D1)を示し、縦軸は圧力Pを示す。
図9に示すように本実施の形態では、周辺駆動ノズル52と中央駆動ノズル51はのど部53の開口面積及びノズル出口54の開口面積において同様の形状であるが、中央駆動ノズル51のノズル出口54aの位置を周辺駆動ノズル52のノズル出口54bの位置よりも下流側に突出するように構成する。ここでは例えば、エジェクタ本体3の長手方向の全長を200mm〜300mm程度とし、直径5mm程度の駆動ノズル51、52を用い、中央駆動ノズル51のノズル出口54を周辺駆動ノズル52よりも5〜10mm程度下流側に突出させている。複数の周辺駆動ノズル52は全て同一の構成とする。なお、上記寸法は一例であり、これに限定されるものではない。
混合部34の流路断面における圧力分布を見ると、周辺部分ではノズル出口54bからの噴流が、ノズル出口54aからの噴流よりも先に噴出されて吸引流体との混合が進み、徐々に圧力が回復している途中にある。このため、図9(c)に示すように、混合部34の流路断面における流体の圧力は、周辺部分で高く中央部分で低くなるような圧力分布が形成される。実施の形態1と同様、中央部分が周辺部分よりも低圧になるような圧力差をつけることによって、吸引流体入口部37から流入して駆動ノズル51、52の周囲を流れる吸引流体イを、図10に示すように混合初期段階から混合することができる。即ち、吸引流体イは図6(b)のように管壁面付近を流れるのではなく、駆動流体アによって形成される噴流の圧力の低い中央部分に流れようとする。特に、ノズル出口54直後から駆動流体アと吸引流体イとの接触面積が十分に増大して混合され、均質な混合層が厚く発達するため、混合部34が短くなり管摩擦圧力損失を減少することができる。従って、実施の形態1と同様、エジェクタの効率を向上でき、吸入圧力を上昇させることでこのエジェクタを搭載する冷凍サイクル装置を高効率で運転できる。
また、本実施の形態の構成で、さらに実施の形態1の構成を兼ね備えてもよい。即ち、中央駆動ノズル51内の駆動流体通路の末広部の面積比(出口面積AO/のど部面積An)を周辺駆動ノズル52よりも大きくすると共に、中央駆動ノズル51を周辺駆動ノズル52よりも下流側に突出させて構成してもよい。これにより、混合部34における流体通路の断面で中央部分と周辺部分において、ノズル形状の膨張比による圧力差とノズル出口位置による圧力差によって、大きな圧力差が得られ、この圧力差を利用して短い距離で均質に混合できる。
また、図11(a)に複数の中央駆動ノズル51を有するエジェクタを示す。この場合には2つの中央駆動ノズル51を有し、この中央駆動ノズル51のノズル出口位置54aを周辺駆動ノズル52のノズル出口位置54bよりも下流側に突出させている。この場合にもノズル出口位置が突出する部分の圧力を低圧にすることができる。また、複数の周辺駆動ノズル52を有し、その周辺駆動ノズル52のノズル出口位置を同様ではなく、互いに異なるように構成してもよい。ただし、混合部34の流路断面での圧力分布において、周辺部分で高く中央部分で低くなるように圧力差を形成する。例えば、図11(b)に示すように、中央駆動ノズル51のノズル出口54aを最も突出させ、それよりも遠くなる順に周辺駆動ノズル52のノズル出口54bを順次後退させて配置する。このように構成すれば、混合部34の流路断面での圧力分布において、周辺部分で高く中央部分で低くなり、駆動流体と吸引流体との混合が短い距離で均質に行われる。
以上のように、本実施の形態では、中央駆動ノズル51のノズル出口54aの位置を周辺駆動ノズル52のノズル出口54bの位置よりも下流側に突出させて、混合部34の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるようにしたことにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大でき、均質な混合が行われるため混合効率が向上し、圧力損失を低減させることが可能となり、エジェクタの効率を向上させることができる。さらに、このエジェクタを冷凍サイクル装置に搭載することで、圧縮機の吸入圧力を上昇させることができ、冷凍サイクルの効率を向上できる。
実施の形態3.
図12は本実施の形態に係るエジェクタの駆動ノズル部32の構造を詳細に示すものであり、図12(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図12(b)は図12(a)のXIIb−XIIb線における断面図、図12(c)は図12(b)のXIIc−XIIc線における圧力分布を示すグラフである。ここでは駆動ノズル部周辺の構造で実施の形態1と異なる部分について説明するが、他の各部の構成において、実施の形態1と同様である。
図12に示すように本実施の形態でも、駆動ノズル部32は1つの中央駆動ノズル51と中央駆動ノズル51の外周側に配置される複数個、例えば4つの周辺駆動ノズル52を有する。そして、周辺駆動ノズル52も中央駆動ノズル51と同様の形態、即ち中央駆動ノズル51及び周辺駆動ノズル52共に、ノズル出口54の上流側にのど部53を有する先細駆動ノズルのど部−末広駆動ノズルの形態とし、中央駆動ノズル51の末広部の面積比(出口面積AO/のど部面積An)は、各周辺駆動ノズル52における面積比より小さくすることを特徴としている。この面積比に関しては図5に示した定義と同様である。例えば図12(a)、(b)に示すように、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52とはのど部の開口面積Anは同じであるが、中央駆動ノズル51のノズル出口54の出口面積AOを、周辺駆動ノズル52よりも小さくしている。この構成では、中央駆動ノズル51の末広部出口面積比(AO/An)が、周辺駆動ノズル52の末広部の出口面積比よりも小さくなっている。ここでは例えば駆動ノズル51、52ののど部開口面積を3mm程度とし、周辺駆動ノズル52の末広部の面積比を2.0程度とし、中央駆動ノズル51の末広部の面積比を1.5程度とした。4本の周辺駆動ノズル52は全て形状や寸法は同一である。なお、上記寸法は一例であり、これに限定されるものではない。
中央駆動ノズル51の末広部の面積比を周辺駆動ノズル52よりも小さくしているので、中央駆動ノズル51のノズル出口54から混合部34に噴出する駆動流体の膨張比は、周辺駆動ノズル52のノズル出口54から噴出する駆動流体の膨張比よりも小さい。このため、図12(c)に示すように混合部34のノズル出口54直後の流路断面において、流体通路の中央部分の冷媒の圧力が周辺部分の圧力よりも高くなるように圧力差が設けられる。
図13はこの駆動流体と吸引流体の流れ状態を示す説明図である。図6に示すように駆動ノズル51、52と同じノズル形状でノズル出口位置も同じにした場合には、矢印ウ(図6(b))に示すように管内壁面に逆流が生じたり、噴流間にも逆流が生じたりする。この逆流の生成は、混合性能の低減や圧力損失増加につながり、エジェクタの効率低下を招いていた。これに対し、本実施の形態では図13に示すように、膨張比がもっとも小さい中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体はノズル内で不足膨張するため、ノズル出口54から噴射された後に噴射角度の大きい駆動噴流を中央部に形成する。即ち、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体は、微粒化が促進され気液界面積が増大して、噴流アに示すようにエジェクタ本体3の管内壁面にまで広がって流れようとする。このため、吸引流体イと駆動流体アとの接触面積が大きくなって、混合されやすくなる。また、中央部分からの噴流が管内壁面にまで広がって流れるので、従来の課題であった境界層が管内壁面に発達するのを抑制でき、境界層の発達によって形成されていた逆流の生成を防止でき、混合部34内の圧力損失を低減することができる。
なお、上記では、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52ののど部面積Anを同一とし、中央駆動ノズル51の出口面積AOを周辺駆動ノズル52の出口面積AOよりも小さく構成して膨張比を小さくしたが、これに限るものではない。例えば、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52で、のど部面積An及び出口面積AOを共に異なる大きさとして、中央駆動ノズル51の末広部の出口面積比<周辺駆動ノズル52の末広部の出口面積比としても、中央駆動ノズル51での膨張比<周辺駆動ノズル52での膨張比となるので、上記と同様の効果を奏する。
また、図14に示すように、中央駆動ノズル51にはのど部を設けず、駆動流体の流路の上流側からノズル出口54まで徐々に絞って先細の形状としてもよい。一方、周辺駆動ノズル52は図12と同様、ノズル出口上流側にのど部53を有する先細駆動ノズルのど部−末広駆動ノズルとする。この構成では、中央駆動ノズル51の末広部出口面積比(AO/An)=0と見なすことができ、周辺駆動ノズル52の末広部の出口面積比よりも小さくなっている。このため、中央駆動ノズル51での膨張比<周辺駆動ノズル52での膨張比となるので、中央駆動ノズル51で不足膨張となり、上記と同様の効果を奏する。
また、図12または図14では1つの中央駆動ノズル51を設けた実施例を示したが、図8(a)で示したように流体通路の軸を含む中央部分Aの領域に、複数の中央駆動ノズル51を設けてもよい。また、図8(b)で示したように、複数の周辺駆動ノズル52ののノズル形状をすべて同じではなく、異なるノズル形状にしてもよい。
また、中央駆動ノズル51の膨張比を周辺駆動ノズル52の膨張比よりも小さくなるように構成すると共に、中央駆動ノズル51のノズル出口の位置を周辺駆動ノズル52のノズル出口の位置よりも上流側へ後退して配置してもよい。例えば3mm程度中央駆動ノズル51を周辺駆動ノズル52よりも後退させることで、混合部34の流路断面において、さらに中央部分の圧力を高くでき、中央部分と周辺部分とで大きな圧力差を設けることができ、中央駆動ノズル51から噴出する流体の広がりを広くすることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、中央駆動ノズル51のノズル形状を、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨張比が周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨張比よりも小さくなるように構成し、混合部34の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも高くなるようにしたことにより、壁面に発生する逆流を防止でき、圧力損失を低減できる。従って、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大でき、均質な混合が行われるため混合効率が向上し、圧力損失を低減させることが可能となり、エジェクタの効率を向上させることができる。さらに、このようなエジェクタを冷凍サイクル装置に搭載すれば、駆動流体と吸引流体とを均質に混合することで、圧縮機の吸入圧力を上昇させることができ、効率の良い冷凍サイクル装置を得ることができる。
また、中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部53を有するものとし、中央駆動ノズル51のノズル形状を、ノズル出口面積とのど部開口面積の面積比(ノズル出口面積Ao/のど部開口面積An)が、周辺駆動ノズル52のノズル出口面積とのど部開口面積の面積比よりも小さくした。これにより、中央駆動ノズル51から噴出される駆動流体の膨脹比が周辺駆動ノズル52から噴出される駆動流体の膨脹比よりも小さくなるようにしたことにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大できるように圧力差を設けることができる効果がある。
また、少なくとも1つの中央駆動ノズル51は、ノズル出口54よりも上流側からノズル出口54に向かって徐々に流路を縮小する先細形状とし、周辺駆動ノズル52のそれぞれはノズル出口54よりも上流側で流路を縮小するのど部53を有するものとした。これにより、混合部34の流路断面の中央部分で高く、周辺部分で低くなるような圧力差を形成でき、壁面に発生する逆流を防止することで圧力損失を低減し、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大できる効果がある。
実施の形態1〜実施の形態3において、吸引流体入口部37を筒状のエジェクタ本体の外周上に設け、吸引部33に向かってほぼ90度流路を曲げる構成であるが、これに限るものではない。駆動流体入口部36と吸引流体入口部37は少なくとも駆動ノズル部32の上流側に設けられ、駆動流体は駆動流体入口部36から流入して駆動ノズル51、52内にほぼ均一分岐して流れ、吸引流体は吸引流体入口部37から流入して吸引部33の直前でエジェクタ本体3の長手方向、即ち流体通路の軸方向に流れるように構成されるなら、入口部36、37はどこに設けられていてもよい。
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3においては駆動ノズル51、52の構成について述べた。以下、本実施の形態では、吸引流体入口部37の構成について記載する。他の各部は、実施の形態1〜実施の形態3に示したものと同様である。
実施の形態1〜実施の形態3では、1つの中央駆動ノズル51と複数の周辺駆動ノズル52を有する構成である。駆動ノズルが1つだけで構成される単孔駆動ノズルと異なり、駆動ノズルが複数個になると、吸引流体入口部37を1つしか設けていない場合、吸引流体入口部37から吸引される吸引流体の吸引部空間分布における非均一性は増加する。そこで筒状のエジェクタ本体の外周上に、吸引流体入口部37を複数設けることにより、吸引流体は均等に吸引部33を通って混合部34に流入する。このため、混合性能を向上できる。
図15は筒状のエジェクタ本体の断面構成と吸引流体入口部37を示す説明図である。例えば混合部34付近から上流側を見た図である。実施の形態1〜実施の形態3では吸引流体入口部37を2箇所設けた構成としているが、図15では4箇所に設けたものを示す。複数の吸引流体入口部37を設ける場合、筒状のエジェクタ本体の外周上に、隣り合う吸引流体入口部37のなす角度が全て同様になる位置に設けると、バランスよく吸引部33に吸引流体を吸引することができる。図15では4つの吸引流体入口部37を互いに90度を成す位置に設けた例である。
このように複数の吸引流体入口部37を流体通路に対してバランスよく設けると、吸引流体は均等に吸引部33に吸引され、混合部34で均質に混合されるので、エジェクタ効率を向上できる。もちろん吸引流体入口部37は4つに限るものではなく、いくつでもよい。ただし、吸引流体入口部37を多数設けると、その数だけ吸引流体を各吸引流体入口部に分岐する必要があり、この分岐時に圧力損失が発生するので、多くしすぎないほうがよい。周辺駆動ノズル52の数と同程度の数だけ設ければ、各周辺駆動ノズル52によって均等に吸引流体を吸引できる。
なお、図15では吸引流体入口部37を周辺駆動ノズル52に対向する位置に設けているが、周辺駆動ノズル52に対向しない位置に設けてもよい。吸引流体入口部37を周辺駆動ノズル52に対向する位置に設けた場合には、吸引流体入口部37から吸引流体が吸引される際、周辺駆動ノズル52にぶつかって左右に分かれて流体通路に流れていくので、流体通路全体に広がりやすいという効果がある。一方、吸引流体入口部37を周辺駆動ノズル52に対向しない位置に設けた場合には、周辺駆動ノズル52と衝突することなくスムーズに吸引されるので、吸引流体の流量を多くできるという効果がある。
このように、吸引流体入口部37は、駆動ノズル部32の上流側で、エジェクタ本体の外周に複数設けたことにより、吸引流体を比較的均等に流体通路に吸引できるエジェクタが得られる効果がある。
実施の形態1〜実施の形態4において、周辺駆動ノズル52を2つ以上有する構成について記載したが、1つでもよい。例えば1つの中央駆動ノズル51と1つの周辺駆動ノズル52を備え、中央駆動ノズル51のノズル形状またはノズル出口位置を周辺駆動ノズル52のノズル形状またはノズル出口位置と異なる構成とし、混合部54の流路断面の中央部分と周辺部分における流体に圧力差を設けてもよい。周辺部分と中央部分とで圧力差を設けることで、吸引流体と駆動流体とが圧力差によって均質に混合される効果がある。
実施の形態1〜実施の形態4において、エジェクタ本体3内を流れる駆動流体及び吸引流体は各実施の形態に限られるものではなく、他の冷媒でもよい。例えば、CO2やR404aに限るものではなく、R134a、R410a、R407cなどの冷媒や、CO2+HCの混合冷媒などを作動媒体とする冷凍サイクル装置に用いても、前記実施の形態1〜4と同様、冷凍サイクル装置の効率を向上することができる。ただし、CO2などのように高圧側が臨界圧力以上で運転するような冷凍サイクル装置においては、図3に示した圧力―エンタルピー線図は若干異なるものとなる。
また、実施の形態1〜実施の形態4によるエジェクタを搭載する冷凍サイクル装置は、例えば図1に示す構成としているが、これに限るものではない。図1に示した冷凍サイクル装置では、2つの負荷側熱交換器4、7を備え、2つの蒸発温度を利用することが可能な冷凍サイクル装置であるが、例えば第1負荷側熱交換器4を備えていない冷凍サイクル装置などでもよく、冷凍サイクル装置の構成に限定されるものではない。空気調和機、冷蔵庫、給湯装置など、どのような冷凍サイクル装置に用いても、凝縮器出口と蒸発器入口間を流れる冷媒を駆動流体とし蒸発器出口と圧縮機入口間を流れる冷媒を吸引流体としてエジェクタに流入するように構成すればよい。均質に混合しうる効率のよいエジェクタを用いることで、圧縮機の吸入圧力を上昇でき、冷凍サイクル装置の効率を向上できる効果がある。また、冷凍サイクル装置に限らず他の装置で駆動流体を吸引流体を混合する部分で用いてもよい。この場合にも、短かい距離で均質に混合でき、エジェクタ内の圧力損失を低減でき、エジェクタの効率を向上できる。
また、実施の形態1〜実施の形態4では、駆動流体として液冷媒、吸引流体としてガス冷媒を流入させるとしたが、これに限るものではない。冷凍サイクル装置の運転状態によっては駆動流体が気液二相状態や液状態となったり、吸入流体が気液二相状態や液状態になることもあり、いずれの場合にもこの発明を適用することができる。ただし、エジェクタ本体3に流入する駆動流体の圧力Pc1>エジェクタ本体3に流入する吸入流体の圧力Pe2である必要があり、この条件を満たしていれば、どのような状態の流体であってもよい。いずれの流体の場合でも、混合部34の流路断面において中央部分と周辺部分とに圧力差をつけるように中央駆動ノズル51と周辺駆動ノズル52のノズル形状またはノズル出口位置を異なるものとすることで、駆動流体と混合流体とを短い距離で均質に混合することができる効果を奏する。
以上のように、本発明によれば、筒状のエジェクタ本体内に軸方向に沿って設けられ駆動流体を噴出する複数の駆動ノズル51、52と、駆動ノズル51、52から噴出される駆動流体によって駆動ノズル51、52の外部から吸引流体を吸引する吸引部33と、駆動流体と吸引流体とを混合する混合部34と、混合部34で混合された流体を昇圧するディフューザ部35と、を備え、複数の駆動ノズル51、52のうち軸40を含む中央部分に配置する1つ以上の中央駆動ノズル51のノズル形状またはノズル出口の位置を、中央部分よりも外周側に配置する1つ以上の周辺駆動ノズル52のノズル形状またはノズル出口の位置と異なるものとして、混合部34の流路断面の中央部分と周辺部分における流体に圧力差を設けたことを特徴とすることにより、駆動流体と吸引流体との接触面積を増大でき、均質な混合が行われるため混合効率が向上し、圧力損失を低減させることが可能となり、エジェクタの効率を向上させることができる効果がある。
また、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかで記載したエジェクタ3を冷凍サイクル装置に搭載し、凝縮器2出口と蒸発器4入口間のいずれかの配管を流れる冷媒を駆動流体とし、蒸発器7出口と圧縮機1入口間のいずれかの配管を流れる冷媒を吸引流体としてエジェクタに流入させるように構成することにより、効率よくエジェクタ3で昇圧された冷媒を圧縮機に戻すことができることで圧縮機の圧縮比を低減でき、冷凍サイクル装置の効率を向上することができる効果がある。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係るエジェクタを示す説明図であり、図2(a)はエジェクタ本体の内部構造を示す断面構成図、図2(b)はエジェクタの各位置における圧力Pを示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る圧力−エンタルピー線図を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る駆動ノズル部の構成を示す説明図であり、図4(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図4(b)は図4(a)のIVb−IVb線における断面図、図4(c)は図4(b)のIVc−IVc線における圧力分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る駆動ノズル部の形状を示す説明図であり、図5(a)は駆動ノズルの断面を示し、図5(b)は図5(a)のVb−Vb線から見た正面図である。 本発明の実施の形態1に係るエジェクタと比較する従来のエジェクタの構成を示す説明図であり、図6(a)は混合部の流路断面における流体の圧力を示すグラフであり、図6(b)は混合部における流体の動作を示す。 本発明の実施の形態1に係るエジェクタの混合部における流体の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る駆動ノズルの構成を示す説明図であり、図8(a)は中央駆動ノズルを複数で構成した図を示し、図8(b)は周辺駆動ノズルのノズル出口の出口面積を異なるものとした図である。 本発明の実施の形態2に係る駆動ノズル部の構成を示す説明図であり、図9(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図9(b)は図9(a)のIXb−IXb線における断面図、図9(c)は図9(b)のIXc−IXc線における圧力分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係るエジェクタの混合部における流体の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る駆動ノズルの構成を示す説明図であり、図11(a)は中央駆動ノズルを複数で構成した図を示し、図11(b)は周辺駆動ノズルのノズル出口位置を異なるものとした図である。 本発明の実施の形態3に係る駆動ノズル部の構成を示す説明図であり、図12(a)は駆動ノズル部出口付近の断面図、図12(b)は図12(a)のXIIb−XIIb線における断面図、図12(c)は図12(b)のXIIc−XIIc線における圧力分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係るエジェクタの混合部における流体の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る駆動ノズル部の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るエジェクタの吸引流体入口部の位置を示す説明図である。
符号の説明
3 エジェクタ本体
31 冷媒分配器
32 駆動ノズル部
33 吸引部
34 混合部
35 ディフューザ部
37 吸引流体入口部
51 中央駆動ノズル
52 周辺駆動ノズル
53 のど部
54 ノズル出口

Claims (10)

  1. 筒状のエジェクタ本体内に軸方向に沿って設けられ駆動流体を噴出する複数の駆動ノズルと、前記駆動ノズルから噴出される前記駆動流体によって前記駆動ノズルの外部から吸引流体を吸引する吸引部と、前記駆動流体と前記吸引流体とを混合する混合部と、前記混合部で混合された流体を昇圧するディフューザ部と、を備え、前記複数の駆動ノズルのうち軸を含む中央部分に配置する1つ以上の中央駆動ノズルのノズル形状またはノズル出口の位置を、前記中央部分よりも外周側に配置する1つ以上の周辺駆動ノズルのノズル形状またはノズル出口の位置と異なるものとして、前記混合部の流路断面の中央部分と周辺部分における流体に圧力差を設けたことを特徴とするエジェクタ。
  2. 前記中央駆動ノズルのノズル形状を、前記中央駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比が前記周辺駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比よりも大きくなるように構成して、前記混合部の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエジェクタ。
  3. 前記中央駆動ノズルと前記周辺駆動ノズルのそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部を有するものとし、前記中央駆動ノズルのノズル形状におけるノズル出口面積とのど部開口面積の面積比(ノズル出口面積AO/のど部開口面積An)を、前記周辺駆動ノズルのノズル出口面積とのど部開口面積の面積比よりも大きくして、前記中央駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比が前記周辺駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比よりも大きくなるように構成したことを特徴とする請求項2記載のエジェクタ。
  4. 前記中央駆動ノズルと前記周辺駆動ノズルのそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部を有するものとし、前記中央駆動ノズルののど部開口面積を前記周辺駆動ノズルののど部開口面積よりも大きく構成して、前記混合部の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエジェクタ。
  5. 前記中央駆動ノズルのノズル出口位置を前記周辺駆動ノズルのノズル出口位置よりも下流側に突出させて、前記混合部の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも低くなるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエジェクタ。
  6. 前記中央駆動ノズルのノズル形状を、前記中央駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比が前記周辺駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比よりも小さくなるように構成して、前記混合部の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも高くなるようにしたことを特徴とする請求項1記載のエジェクタ。
  7. 前記中央駆動ノズルと前記周辺駆動ノズルのそれぞれは、ノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部を有するものとし、前記中央駆動ノズルのノズル形状におけるノズル出口面積とのど部開口面積の面積比(ノズル出口面積AO/のど部開口面積An)を、前記周辺駆動ノズルのノズル出口面積とのど部開口面積の面積比よりも小さくして、前記中央駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比が前記周辺駆動ノズルから噴出される駆動流体の膨張比よりも小さくなるように構成したことを特徴とする請求項6記載のエジェクタ。
  8. 少なくとも1つの前記中央駆動ノズルは、ノズル出口よりも上流側から前記ノズル出口に向かって徐々に流路を縮小する先細形状とし、前記周辺駆動ノズルのそれぞれはノズル出口よりも上流側で流路を縮小するのど部を有するものとして、前記混合部の流路断面の中央部分における流体の圧力が周辺部分よりも高くなるように構成したことを特徴とする請求項6記載のエジェクタ。
  9. 前記吸引流体の前記エジェクタ本体内への入口部は、前記吸引部よりも上流側で、前記エジェクタ本体の外周に複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のエジェクタ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のエジェクタを搭載し、凝縮器出口と蒸発器入口間を流れる冷媒を駆動流体とし蒸発器出口と圧縮機入口間を流れる冷媒を吸引流体として前記エジェクタに流入するように構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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