JP2008130999A - 電気化学素子及び電気化学素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図りながら、内部抵抗の低減を図ることを可能とする電気化学素子及び電気化学素子の製造方法を提供することができる。
【解決手段】 集電体11と、集電体11上に設けられた第1活性炭電極層12Aと、第1活性炭電極層12A上に設けられた第2活性炭電極層12Bとを備えた電気化学素子において、第1活性炭電極層12Aが、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、第2活性炭電極層12Bが、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率Yは、第1活性炭電極層12Aに含まれる導電材の含有比率Xよりも大きい。
【選択図】 図2
【解決手段】 集電体11と、集電体11上に設けられた第1活性炭電極層12Aと、第1活性炭電極層12A上に設けられた第2活性炭電極層12Bとを備えた電気化学素子において、第1活性炭電極層12Aが、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、第2活性炭電極層12Bが、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率Yは、第1活性炭電極層12Aに含まれる導電材の含有比率Xよりも大きい。
【選択図】 図2
Description
本発明は、多層構造を有する電極が集電体上に設けられた電気化学素子及び電気化学素子の製造方法に関する。
従来、携帯機器や車載電気機器において、二次電池よりも急速に充電や放電を行うことが可能な電気二重層キャパシタやハイブリッドキャパシタなどの蓄電デバイスを用いることが検討されている。一方で、このような蓄電デバイスの容量は、二次電池の容量よりも小さいため、蓄電デバイスの高容量化が要求されている。
ここで、蓄電デバイスの高容量化を図るために、集電体、活性炭電極、電解液及びセパレータを含む電極ユニットを積層させる方法や電極ユニットを捲き回す方法などが考えられる。但し、これらの方法では、活性炭電極の単位体積あたりの容量や単位重量あたりの容量の向上しない。
また、活性炭電極に含まれる活性炭の量を増加させるために、活性炭や導電材(例えば、カーボンブラック)の塗布及び乾燥を繰り返すことによって、活性炭電極を多層構造化する方法が考えられる。
例えば、二次電池の電極として、活性炭電極を多層化して、各活性炭電極層の平均空隙率を変えることによって、充電時間の短縮を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、活性炭電極層間に導電体層を挟み込むことによって、電解液の含浸性の向上を図る技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
活性炭電極に含まれる活性炭の量を増加させるために、多層化等によって活性炭電極の厚みを増大させると、活性炭電極の電気抵抗が増大する。従って、単に厚みが増大した活性炭電極は、高出力が必要な用途に適さない。
一方で、活性炭電極の電気抵抗を低減するために、活性炭電極に含まれる導電材の含有比率を増大させると、活性炭電極に含まれる活性炭の含有比率が減少する。結果として、活性炭電極の高容量化を実現することができない。
なお、各活性炭電極層の平均空隙率を変えた活性炭電極は、活性炭電極の電気抵抗が空隙によって増大するため、高出力が必要な用途に適さない。また、活性炭電極層間に導電体層を挟み込んだ活性炭電極は、高容量化に寄与しない導電体が設けられるため、単位体積(単位重量)あたりの容量が低下してしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図りながら、内部抵抗の低減を図ることを可能とする蓄電デバイス等の電気化学素子及び電気化学素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、集電体と、前記集電体上に設けられた第1活性炭電極層と、前記第1活性炭電極層上に設けられた第2活性炭電極層とを備えた電気化学素子において、前記第1活性炭電極層が、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、前記第2活性炭電極層が、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、前記第1活性炭電極層に含まれる導電材が、前記第2活性炭電極層に含まれる導電材と同じであり、前記第2活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Yが、前記第1活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Xよりも大きいことを要旨とする。
ここで、第2活性炭電極層と集電体との距離は、第1活性炭電極層と集電体との距離よりも離れている。従って、第2活性炭電極層と集電体との間の電気抵抗は、第1活性炭電極層と集電体との間の電気抵抗よりも大きいことが一般的である。
上述した特徴によれば、第2活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Yが、第1活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Xよりも大きいため、活性炭電極の厚みを増大した場合であっても、活性炭電極の電気抵抗の増大を抑制することができる。一方で、活性炭電極が多層構造を有するため、活性炭電極の厚みを増大して、単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図ることができる。
本発明の第2の特徴は、上述した第1の特徴において、前記第1活性炭電極層に含まれる結着材の溶媒に溶ける性質が、前記第2活性炭電極層に含まれる結着材の溶媒に溶ける性質と異なることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、上述した第1の特徴又は第2の特徴において、前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層に含まれる導電材が、カーボンブラックであり、前記含有比率Xと前記含有比率Yとが、X≧1、3≦Y≦30及びY≧X+1の関係を全て満たすことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、活性炭、導電材及び結着材を含むスラリーを集電体上に塗布して第1活性炭電極層を形成するステップと、活性炭、導電材及び結着材を含むスラリーを前記第1活性炭電極層上に塗布して第2活性炭電極層を形成するステップとを含み、前記第2活性炭電極層を形成するステップで用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率が、前記第1活性炭電極層を形成するステップで用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、上述した第4の特徴において、前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層のうち、一方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒が、前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層のうち、他方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒と異なることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、上述した第5の特徴において、前記一方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒が、水系溶媒であり、前記他方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒が、有機系溶媒であることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、上述した第6の特徴において、前記一方の電極層を形成するステップで用いられる結着材が、スチレンブタジエンゴムであり、前記他方の電極層を形成するステップで用いられる結着材が、ポリフッ化ビニリデンであることを要旨とする。
本発明によれば、単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図りながら、内部抵抗の低減を図ることを可能とする電気化学素子及び電気化学素子の製造方法を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る蓄電デバイスについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(蓄電デバイスの構成)
以下において、第1実施形態に係る蓄電デバイスの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る電気二重層キャパシタ100の構成を示す図である。
(蓄電デバイスの構成)
以下において、第1実施形態に係る蓄電デバイスの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る電気二重層キャパシタ100の構成を示す図である。
図1に示すように、電気二重層キャパシタ100は、正極端子10と、集電体11と、活性炭電極12と、負極端子20と、集電体21と、活性炭電極22と、電解液110とを有する。
正極端子10は、正の電荷を集電体11に帯電させる電極である。集電体11は、アルミニウム箔などの金属によって構成される。
活性炭電極12は、活性炭及び導電材を含む複数の層によって構成された多層構造を有する。活性炭電極12は、集電体11上に設けられる。活性炭電極12は、陰イオンを引き寄せて、活性炭電極12中の陽電荷と陰イオンとによって電気二重層を形成する。
負極端子20は、負の電荷を集電体21に帯電させる電極である。集電体21は、アルミニウム箔などの金属によって構成される。
活性炭電極22は、活性炭及び導電材を含む複数の層によって構成された多層構造を有する。活性炭電極22は、集電体21上に設けられる。活性炭電極22は、陽イオンを引き寄せて、活性炭電極22中の陰電荷と陽イオンとによって電気二重層が形成される。
電解液110は、水系電解液又は有機系電解液(例えば、プロピレンカーボネート)である。
(電気化学素子の構成)
以下において、第1実施形態に係る電気化学素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る電気化学素子の構成を示す図である。ここで、活性炭電極12及び活性炭電極22は同様の構成を有するため、図2では、活性炭電極12を例に挙げて説明することに留意すべきである。
以下において、第1実施形態に係る電気化学素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る電気化学素子の構成を示す図である。ここで、活性炭電極12及び活性炭電極22は同様の構成を有するため、図2では、活性炭電極12を例に挙げて説明することに留意すべきである。
図2に示すように、電気化学素子は、厚みa(例えば、300μm)を有する集電体11と、厚みb(例えば、150μm)を有する第1活性炭電極層12Aと、厚みb(例えば、150μm)を有する第2活性炭電極層12Bとを備える。第1活性炭電極層12A及び第2活性炭電極層12Bは活性炭電極12を構成する。
第1活性炭電極層12Aは、集電体11上に設けられており、導電材、活性炭及び結着材などによって構成される。導電材は、活性炭よりも導電性が高い材料であり、例えば、カーボンブラック、金属の粒子等)である。結着材は、導電材及び活性炭を結着する材料であり、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等である。ここで、第1活性炭電極層12Aの形成に用いられる結着材は、有機系溶媒(例えば、N−メチルピロリドン等)に溶解又は分散して水系溶媒(例えば、水等)に溶解も分散もしない材料(例えば、ポリフッ化ビニリデン)である。
第2活性炭電極層12Bは、第1活性炭電極層12A上に設けられており、導電材、活性炭及び結着材などによって構成される。導電材は、活性炭よりも導電性が高い材料であり、例えば、カーボンブラックである。結着材は、導電材及び活性炭を結着する材料である。ここで、第2活性炭電極層12Bの形成に用いられる結着材は、水系溶媒(例えば、水等)に溶解又は分散して有機系溶媒(例えば、N−メチルピロリドン等)に溶解も分散もしない材料(例えば、スチレンブタジエンゴム、ポリアニリンスルホン酸類、ポリアクリル酸類等)である。
ここで、第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率Yは、第1活性炭電極層12Aに含まれる導電材の含有比率Xよりも大きい。すなわち、第1活性炭電極層12Aに含まれる活性炭の含有比率は、第2活性炭電極層12Bに含まれる活性炭の含有比率よりも大きい。また、含有比率Xと含有比率Yとは、X≧1、3≦Y≦30、Y≧X+1の関係を全て満たすことが好ましい。
(電気化学素子の製造方法)
以下において、第1実施形態に係る電気化学素子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る電気化学素子の製造方法を示す図である。ここで、活性炭電極12及び活性炭電極22は同様の構成を有するため、図3では、活性炭電極12を例に挙げて説明することに留意すべきである。
以下において、第1実施形態に係る電気化学素子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る電気化学素子の製造方法を示す図である。ここで、活性炭電極12及び活性炭電極22は同様の構成を有するため、図3では、活性炭電極12を例に挙げて説明することに留意すべきである。
図3に示すように、ステップ10において、アルミニウム箔などの金属によって構成される集電体11を準備する。
ステップ20において、集電体11上に第1活性炭電極層12Aを形成する。具体的には、導電材(例えば、カーボンブラック)、活性炭及び結着材(例えば、ポリフッ化ビニリデン)が溶媒(例えば、有機系溶媒)に溶けたスラリーを集電体11上に塗布する。次に、図4に示すように、ブレード40をA方向に移動させることによって、集電体11上に塗布されたスラリーの厚みを均一な厚み(例えば、150μm)に揃える。次に、均一な厚みに揃えられたスラリーを乾燥させる。
ステップ30において、第1活性炭電極層12A上に第2活性炭電極層12Bを形成する。具体的には、導電材(例えば、カーボンブラック)、活性炭及び結着材(例えば、スチレンブタジエンゴム)が溶媒(例えば、水系溶媒)に溶けたスラリーを第1活性炭電極層12A上に塗布する。次に、ステップ20と同様に、第1活性炭電極層12A上に塗布されたスラリーの厚みを均一な厚み(例えば、150μm)に揃える。次に、均一な厚みに揃えられたスラリーを乾燥させる。
ここで、第2活性炭電極層12Bの形成(ステップ30)で用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率は、第1活性炭電極層12Aの形成(ステップ20)で用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率よりも大きい。すなわち、第1活性炭電極層12Aの形成(ステップ20)で用いられるスラリーに含まれる活性炭の含有比率は、第2活性炭電極層12Bの形成(ステップ30)で用いられるスラリーに含まれる活性炭の含有比率よりも大きい。
第1活性炭電極層12Aの形成(ステップ20)で用いられる溶媒は、第2活性炭電極層12Bの形成(ステップ30)で用いられる溶媒と異なる。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る活性炭電極12によれば、第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率Yが、第1活性炭電極層12Aに含まれる導電材の含有比率Xよりも大きいため、活性炭電極12の厚みを増大した場合であっても、活性炭電極12の電気抵抗の増大を抑制することができる。一方で、活性炭電極12が多層構造を有するため、活性炭電極12の厚みを増大して、単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図ることができる。
第1実施形態に係る活性炭電極12によれば、第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率Yが、第1活性炭電極層12Aに含まれる導電材の含有比率Xよりも大きいため、活性炭電極12の厚みを増大した場合であっても、活性炭電極12の電気抵抗の増大を抑制することができる。一方で、活性炭電極12が多層構造を有するため、活性炭電極12の厚みを増大して、単位体積(単位重量)あたりの容量の高容量化を図ることができる。
第1活性炭電極層12Aに含まれる結着材(例えば、ポリフッ化ビニリデン)は、第2活性炭電極層12Bに含まれる結着材(例えば、スチレンブタジエンゴム)が溶ける溶媒(例えば、水系溶媒)に溶けない性質を有する。すなわち、第1活性炭電極層12A上に第2活性炭電極層12Bを形成する際に、第2活性炭電極層12Bの形成に用いられる溶媒が第1活性炭電極層12Aに含まれる結着材を溶かさないため、第1活性炭電極層12Aの劣化を抑制することができる。
第1実施形態に係る活性炭電極12によれば、第1活性炭電極層12Aの形成に用いる溶媒(例えば、有機系溶媒)と、第2活性炭電極層12Bの形成に用いる溶媒(例えば、水系溶媒)とが異なる。従って、第1活性炭電極層12A上に第2活性炭電極層12Bを形成する際に、第2活性炭電極層12Bの形成に用いられる溶媒が第1活性炭電極層12Aに含まれる結着材を溶かさないため、多層構造を有する活性炭電極12を容易に製造することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
以下において、第2実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、活性炭電極12は2層構造であるが、第2実施形態では、活性炭電極12は3層構造である。
(電気化学素子の構成)
以下において、第2実施形態に係る電気化学素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係る電気化学素子の構成を示す図である。なお、図5では、第1実施形態と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
以下において、第2実施形態に係る電気化学素子の構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係る電気化学素子の構成を示す図である。なお、図5では、第1実施形態と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
活性炭電極12は、第1活性炭電極層12A及び第2活性炭電極層12Bに加えて、第3活性炭電極層12Cを有する。なお、第3活性炭電極層12Cは、厚みd(例えば、150μm)を有する。
第3活性炭電極層12Cは、第2活性炭電極層12B上に設けられており、導電材、活性炭及び結着材などによって構成される。導電材は、活性炭よりも導電性が高い材料であり、例えば、カーボンブラックである。結着材は、導電材及び活性炭を結着する材料である。ここで、第1活性炭電極層12Aの形成に用いられる結着材は、有機系溶媒に溶けて水系溶媒に溶けない材料(例えば、ポリフッ化ビニリデン)である。
なお、第3活性炭電極層12Cに含まれる導電材の含有比率は、第1活性炭電極層12A及第2活性炭電極層12Bに含まれる導電材の含有比率よりも大きいことが好ましいが、そうでなくてもよいことは勿論である。
ここで、活性炭電極層に含まれる結着材は、これに隣接する他の活性炭電極層に含まれる結着材を溶かすことが可能な溶媒に溶けない性質を有することに留意すべきである。すなわち、活性炭電極層の形成で用いられる溶媒は、これに隣接する他の活性炭電極層の形成で用いられる溶媒と異なる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、上述した第1実施形態では、蓄電デバイスが電気二重層キャパシタであるが、第3実施形態では、蓄電デバイスがハイブリッドキャパシタである。
(蓄電デバイスの構成)
以下において、第3実施形態に係る蓄電デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図6は、第3実施形態に係るハイブリッドキャパシタ200を示す図である。なお、図6では、第1実施形態と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
以下において、第3実施形態に係る蓄電デバイスについて、図面を参照しながら説明する。図6は、第3実施形態に係るハイブリッドキャパシタ200を示す図である。なお、図6では、第1実施形態と同様の構成について同様の符号を付していることに留意すべきである。
図6に示すように、ハイブリッドキャパシタ200は、負極端子20、集電体21及び活性炭電極22に代えて、負極端子120と、集電体121と、電池電極122とを有する。
負極端子120は、負の電荷を集電体121に帯電させる電極である。集電体121は、アルミニウム箔などの金属によって構成される。電池電極122は、陽イオンを蓄電可能に構成された電極である。
このように、正電極又は負電極のいずれか一方に活性炭電極が用いられる蓄電デバイスであれば、本発明を適用可能であることに留意すべきである。
[実施例]
以下において、実施例と比較例との評価結果について、図面を参照しながら説明する。実施例及び比較例では、集電体上に設けられた第1活性炭電極層と、第1活性炭電極層上に設けられた第2活性炭電極層とを備えた活性炭電極を準備した。また、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラック(導電材)の含有比率及び第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラック(導電材)の含有比率を変えて、活性炭電極の容量及び活性炭電極の内部抵抗を測定した。
以下において、実施例と比較例との評価結果について、図面を参照しながら説明する。実施例及び比較例では、集電体上に設けられた第1活性炭電極層と、第1活性炭電極層上に設けられた第2活性炭電極層とを備えた活性炭電極を準備した。また、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラック(導電材)の含有比率及び第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラック(導電材)の含有比率を変えて、活性炭電極の容量及び活性炭電極の内部抵抗を測定した。
ここで、実施例1〜実施例17では、第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率は、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率よりも大きいことに留意すべきである。一方で、比較例1〜比較例24では、第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率は、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率以下であることに留意すべきである。
図7は、各実施例について容量及び内部抵抗を測定した結果を示しており、図8は、各比較例について容量及び内部抵抗を測定した結果を示している。
ここで、図7及び図8に示す測定結果は、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率と第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率とが同じ場合を“1”として正規化されていることに留意すべきである。
総合評価欄では、容量又は内部抵抗が悪化することなしに、容量又は内部抵抗のいずれか一方が向上した場合に、“○”と記載した。一方で、容量又は内部抵抗のいずれか一方でも悪化した場合には、“×”と記載した。
容量評価欄では、総合評価が“○”であったサンプルのうち、容量の向上が確認された場合に、“○”と記載した。一方で、内部抵抗評価欄では、総合評価が“○”であったサンプルのうち、内部抵抗の向上(低減)が確認された場合に、“○”と記載した。
図7に示すように、第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率が、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率よりも大きい実施例(実施例1〜実施例17)の全てにおいて、総合評価が“○”であることが確認された。
一方で、図8に示すように、第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率が、第1活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率以下である比較例(比較例1〜比較例24)の全てにおいて、総合評価が“×”であることが確認された。
図9は、総合評価が“○”であったサンプルについて、第1活性炭電極層及び第2活性炭電極層に含まれるカーボンブラックの含有比率をプロットした図である。
図9に示すように、総合評価については、含有比率Xと含有比率Yとは、X≧1、3≦Y≦30、Y≧X+1の関係を全て満たすことが好ましいことが確認された。容量評価にいついては、含有比率Xと含有比率Yとは、X≧1、Y≧3、Y≧X+1、Y≦−15/13X+615/26の関係を全て満たすことが好ましいことが確認された。内部抵抗評価については、含有比率Xと含有比率Yとは、X≧1、Y≦30、Y≧X+1、Y>−15/13X+615/26の関係を全て満たすことが好ましいことが確認された。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した第1実施形態では、第1活性炭電極層12Aの形成に用いられる溶媒が有機系溶媒であり、第2活性炭電極層12Bの形成に用いられる溶媒が水系溶媒であるが、これに限定されるものではない。具体的には、第1活性炭電極層12Aの形成に用いられる溶媒が水系溶媒であり、第2活性炭電極層12Bの形成に用いられる溶媒が有機系溶媒であってもよい。
上述した第3実施形態では、活性炭電極が正極側で用いられ、電池電極が負極側で用いられるが、これに限定されるものではない。具体的には、活性炭電極が負極側で用いられ、電池電極が正極側で用いられてもよい。
10・・・正極端子、11・・・集電体、12・・・活性炭電極、12A・・・第1活性炭電極層、12B・・・第2活性炭電極層、12C・・・第3活性炭電極層、20・・・負極端子、21・・・集電体、22・・・活性炭電極、40・・・ブレード、100・・・電気二重層キャパシタ、110・・・電解液、120・・・負極端子、121・・・集電体、122・・・電池電極、200・・・ハイブリッドキャパシタ200
Claims (7)
- 集電体と、前記集電体上に設けられた第1活性炭電極層と、前記第1活性炭電極層上に設けられた第2活性炭電極層とを備えた電気化学素子であって、
前記第1活性炭電極層は、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、
前記第2活性炭電極層は、活性炭、導電材及び結着材によって構成され、
前記第1活性炭電極層に含まれる導電材は、前記第2活性炭電極層に含まれる導電材と同じであり、
前記第2活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Yは、前記第1活性炭電極層に含まれる導電材の含有比率Xよりも大きいことを特徴とする電気化学素子。 - 前記第1活性炭電極層に含まれる結着材の溶媒に溶ける性質は、前記第2活性炭電極層に含まれる結着材の溶媒に溶ける性質と異なることを特徴とする請求項1に記載の電気化学素子。
- 前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層に含まれる導電材は、カーボンブラックであり、
前記含有比率Xと前記含有比率Yとは、X≧1、3≦Y≦30及びY≧X+1の関係を全て満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気化学素子。 - 活性炭、導電材及び結着材を含むスラリーを集電体上に塗布して第1活性炭電極層を形成するステップと、
活性炭、導電材及び結着材を含むスラリーを前記第1活性炭電極層上に塗布して第2活性炭電極層を形成するステップとを含み、
前記第2活性炭電極層を形成するステップで用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率は、前記第1活性炭電極層を形成するステップで用いられるスラリーに含まれる導電材の含有比率よりも大きいことを特徴とする電気化学素子の製造方法。 - 前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層のうち、一方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒は、前記第1活性炭電極層及び前記第2活性炭電極層のうち、他方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒と異なることを特徴とする請求項4に記載の電気化学素子の製造方法。
- 前記一方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒は、水系溶媒であり、
前記他方の電極層を形成するステップで用いられる溶媒は、有機系溶媒であることを特徴とする請求項5に記載の電気化学素子の製造方法。 - 前記一方の電極層を形成するステップで用いられる結着材は、スチレンブタジエンゴムであり、
前記他方の電極層を形成するステップで用いられる結着材は、ポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする請求項6に記載の電気化学素子の製造方法。
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RU2573387C2 (ru) * | 2011-02-21 | 2016-01-20 | Джапан Капаситор Индастриал Ко., Лтд. | Электродная фольга, токоотвод, электрод и элемент для аккумулирования электрической энергии с их применением |
KR20160129441A (ko) * | 2015-04-30 | 2016-11-09 | 삼화전기주식회사 | 전기 이중층 커패시터 |
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2006
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