JP2008126751A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008126751A JP2008126751A JP2006311738A JP2006311738A JP2008126751A JP 2008126751 A JP2008126751 A JP 2008126751A JP 2006311738 A JP2006311738 A JP 2006311738A JP 2006311738 A JP2006311738 A JP 2006311738A JP 2008126751 A JP2008126751 A JP 2008126751A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- steering
- pulley
- output
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
【課題】騒音の抑制および伝達効率の向上を達成しつつ、電動モータの動力を確実に伝達することができる伝達機構を備える電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動モータ19の回転軸23の回転を減速してその出力を増幅し、増幅した出力を操舵補助力としてステアリングシャフト5に伝達する減速機構20は、一段目減速機構としてのプーリ・ベルト機構24と、二段目減速機構としてのはすば歯車30,31を有する歯車機構25とを含む。伝達トルクの小さい一段目減速においてプーリ・ベルト機構24を用いることにより、トルクを確実に伝達しつつ減速機構20の騒音を抑制することができる。また、伝達トルクが大きい二段目減速に歯車機構25を用いることにより、大トルクを確実に伝達することができる。また、はすば歯車30,31を用いることにより、騒音の抑制および伝達効率の向上を達成することができる。
【選択図】図2
【解決手段】電動モータ19の回転軸23の回転を減速してその出力を増幅し、増幅した出力を操舵補助力としてステアリングシャフト5に伝達する減速機構20は、一段目減速機構としてのプーリ・ベルト機構24と、二段目減速機構としてのはすば歯車30,31を有する歯車機構25とを含む。伝達トルクの小さい一段目減速においてプーリ・ベルト機構24を用いることにより、トルクを確実に伝達しつつ減速機構20の騒音を抑制することができる。また、伝達トルクが大きい二段目減速に歯車機構25を用いることにより、大トルクを確実に伝達することができる。また、はすば歯車30,31を用いることにより、騒音の抑制および伝達効率の向上を達成することができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
電動パワーステアリング装置には、電動モータの回転軸の回転を減速する減速機構を備えるものがある。減速機構は、電動モータの回転軸の回転を減速しつつ、その出力を増幅してステアリングシャフト等の操舵出力軸に伝達するようになっている。減速機構としては、例えば、二対の歯車を備えるもの、二組のベルト・プーリ機構を備えるもの、一対の歯車(ウォームギヤ)および一組のベルト・プーリ機構を備えるものなどがある(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開昭62−214055号公報
特開2006−27580号公報
特開2004−338553号公報
しかしながら、歯車を備える減速機構では、歯車同士の衝突により騒音(いわゆるラトル音)が生じることがある。
また、ベルト・プーリ機構を備える減速機構では、大きな荷重を伝達し難いという問題がある。
また、ウォームギヤを備える減速機構では、ウォームギヤでの荷重の伝達効率が悪いという問題がある。
また、ベルト・プーリ機構を備える減速機構では、大きな荷重を伝達し難いという問題がある。
また、ウォームギヤを備える減速機構では、ウォームギヤでの荷重の伝達効率が悪いという問題がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、騒音の抑制および伝達効率の向上を達成しつつ、電動モータの動力を確実に伝達することができる伝達機構を備える電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、電動モータ(19)の動力を操舵出力軸(5,9)に伝達するための伝達機構(20)を備え、この伝達機構は、電動モータの出力回転を減速するプーリ・ベルト機構(24)と、プーリ・ベルト機構の出力回転を減速するはすば歯車(30,31)を含む歯車機構(25)とを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置(1,1a)である。
本発明によれば、1段目の減速にプーリ・ベルト機構を用い、2段目の減速にはすば歯車を含む歯車機構を用いて、電動モータの動力を操舵出力軸に伝達する。
上記1段目の減速で伝達される荷重は比較的小さいので、プーリ・ベルト機構であっても確実に荷重を伝達することができる。また、プーリ・ベルト機構を用いることにより、伝達機構の騒音を抑制することができる。
上記1段目の減速で伝達される荷重は比較的小さいので、プーリ・ベルト機構であっても確実に荷重を伝達することができる。また、プーリ・ベルト機構を用いることにより、伝達機構の騒音を抑制することができる。
一方、比較的大きい荷重が伝達される上記2段目の減速で、はすば歯車を含む歯車機構を用いることにより、電動モータの動力を操舵出力軸に確実に伝達することができる。また、はすば歯車は噛み合わせによる騒音が少ないので、伝達機構の騒音を抑制することができる。さらに、はすば歯車はスムーズに大きい荷重を伝達することができるので、伝達効率を向上させることができる。
また、本発明において、上記プーリ・ベルト機構が、電動モータの回転軸(23)と同軸上に一体回転可能に設けられた入力プーリ(27)と、中間軸(26)と一体回転可能に設けられた出力プーリ(28)と、入力プーリおよび出力プーリを連結する無端状のベルト(29)とを含み、上記歯車機構は、上記中間軸と一体回転可能に設けられたはすばの入力歯車(30)と、この入力歯車と噛み合い操舵出力軸と一体回転可能なはすばの出力歯車(31)とを含み、上記操舵出力軸、回転軸および中間軸の中心軸線(L1〜L3)が互いに平行に配置されている場合がある。この場合、回転軸が上記中間軸および操舵出力軸と平行になるように電動モータを配置することにより、伝達機構を小型化することができる。
また、本発明において、上記電動モータの回転軸またはこれと同軸上に一体回転する軸(47)を回転可能に支持する第1の軸受(33)の少なくとも1つと、中間軸を回転可能に支持する第2の軸受(36,37)の少なくとも1つと、操舵出力軸を回転可能に支持する第3の軸受(42,43)の少なくとも1つとが、同一のハウジング(34)によって支持されている場合がある。この場合、回転軸等、中間軸および操舵出力軸の軸間距離の精度を高めることができる。したがって、歯車機構の噛み合い精度やプーリ・ベルト機構の位置精度などを高めることができるので、伝達機構の騒音をさらに抑制することができる。
また、本発明において、上記電動モータと上記歯車機構との間に、上記ベルトが配置されている場合がある。この場合、伝達機構の組立の際に、歯車機構と反対側から電動モータを組み立てることができるので、組立性を向上させることができる。
また、本発明において、上記操舵出力軸は、ステアリングホイール(4)に連結されたステアリングシャフト(5)を含む場合がある。この場合、いわゆるコラムアシスト式電動パワーステアリング装置において、上記効果を奏することができる。
また、本発明において、上記操舵出力軸は、ステアリングホイール(4)に連結されたステアリングシャフト(5)を含む場合がある。この場合、いわゆるコラムアシスト式電動パワーステアリング装置において、上記効果を奏することができる。
また、本発明において、上記操舵出力軸は、ラック(11)に噛み合うピニオン(10)が形成されたピニオン軸(9)を含む場合がある。この場合、いわゆるピニオンアシスト式電動パワーステアリング装置において、上記効果を奏することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、例えばラックアンドピニオン機構を含むステアリング機構2と、このステアリング機構2に操舵補助力を付与するための操舵補助機構3とを備えている。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、例えばラックアンドピニオン機構を含むステアリング機構2と、このステアリング機構2に操舵補助力を付与するための操舵補助機構3とを備えている。
ステアリング機構2は、操舵部材としてのステアリングホイール4に連結されたステアリングシャフト5(操舵出力軸)と、ステアリングシャフト5に自在継手6を介して連結された中間軸7と、中間軸7に自在継手8を介して連結されたピニオン軸9と、ピニオン軸9の先端部に設けられたピニオン10に噛み合うラック11を有して車両の左右方向に延びる操舵軸としてのラック軸12とを有している。
ラック軸12の両端部にはそれぞれタイロッド13が結合されており、各タイロッド13はナックルアーム(図示せず)を介して操向輪14に連結されている。ステアリングホイール4が操作されてステアリングシャフト5が回転すると、この回転がピニオン10およびラック11によって、車両の左右方向に沿うラック軸12の軸方向移動に変換される。これにより、操向輪14の転舵が達成される。
また、ステアリングシャフト5は、ステアリングホイール4に連なる入力軸15と、ピニオン軸9に連なる出力軸16とに分割されている。これら入力軸15および出力軸16はトーションバー17を介して同一中心軸線上で互いに連結されている。
ステアリングシャフト5の周囲には、ステアリングホイール4に入力された操舵トルクを検出するためのトルクセンサ18が配置されている。トルクセンサ18は、トーションバー17を介した入力軸15および出力軸16間の相対回転量に基づいて、上記操舵トルクを検出することができる。
ステアリングシャフト5の周囲には、ステアリングホイール4に入力された操舵トルクを検出するためのトルクセンサ18が配置されている。トルクセンサ18は、トーションバー17を介した入力軸15および出力軸16間の相対回転量に基づいて、上記操舵トルクを検出することができる。
操舵補助機構3は、操舵補助用の電動モータ19と、この電動モータ19の出力を増幅するとともに、増幅した上記出力を操舵補助力としてステアリング機構2に伝達する減速機構20(伝達機構)とを備えている。
電動モータ19は、ECU21(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)によって制御されるようになっている。すなわち、ECU21は、車速センサ22から入力された車速や、トルクセンサ18から入力された操舵トルク等に基づいて操舵補助力を決定し、この決定された操舵補助力に基づいて電動モータ19を駆動制御するようになっている。電動モータ19の出力は、減速機構20を介して、出力軸16に伝達されるようになっている。すなわち、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1は、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。
電動モータ19は、ECU21(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)によって制御されるようになっている。すなわち、ECU21は、車速センサ22から入力された車速や、トルクセンサ18から入力された操舵トルク等に基づいて操舵補助力を決定し、この決定された操舵補助力に基づいて電動モータ19を駆動制御するようになっている。電動モータ19の出力は、減速機構20を介して、出力軸16に伝達されるようになっている。すなわち、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1は、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置である。
図2は、減速機構20を含む電動パワーステアリング装置1の要部を模式的に示す拡大図である。
図2を参照して、減速機構20は、多段式の減速機構であり、電動モータ19の回転軸23の回転を減速する1段目減速機構としてのプーリ・ベルト機構24と、プーリ・ベルト機構24から伝達された回転を減速して出力軸16に伝達する2段目減速機構としての歯車機構25とを含む。プーリ・ベルト機構24から歯車機構25には、中間軸26を介して回転が伝達されるようになっている。また、出力軸16、回転軸23および中間軸26は、それぞれの中心軸線L1,L2,L3が平行となるように配置されている。
図2を参照して、減速機構20は、多段式の減速機構であり、電動モータ19の回転軸23の回転を減速する1段目減速機構としてのプーリ・ベルト機構24と、プーリ・ベルト機構24から伝達された回転を減速して出力軸16に伝達する2段目減速機構としての歯車機構25とを含む。プーリ・ベルト機構24から歯車機構25には、中間軸26を介して回転が伝達されるようになっている。また、出力軸16、回転軸23および中間軸26は、それぞれの中心軸線L1,L2,L3が平行となるように配置されている。
プーリ・ベルト機構24は、入力プーリ27と、入力プーリ27よりも大径の出力プーリ28と、これら入力プーリ27および出力プーリ28を連結する無端状のベルト29とを含む。入力プーリ27は、回転軸23の軸方向中間部に同軸的に一体回転可能に連結されている。出力プーリ28は、中間軸26の第1の端部26aに同軸的に一体回転可能に連結されている。
歯車機構25は、中間軸26を介して出力プーリ28の回転が伝達されるはすばの入力歯車30と、この入力歯車30に噛み合うはすばの出力歯車31とを含む。入力歯車30は、中間軸26の軸方向中間部に同軸的に一体回転可能に連結されている。出力歯車31は、出力軸16の軸方向中間部に同軸的に一体回転可能に連結されている。入力歯車30から出力歯車31に回転が伝達されると、入力歯車30よりも低回転速度で出力歯車31が回転するようになっている。
また、これらプーリ・ベルト機構24および歯車機構25は、複数の分割ハウジングからなるハウジング32内に収容されている。また、出力軸16、回転軸23および中間軸26は、それぞれ転がり軸受としてのたとえば玉軸受を介してハウジング32に回転可能に支持されている。
具体的には、回転軸23の先端部23aは、例えば玉軸受からなる第1の転がり軸受33を介して第1の分割ハウジング34に回転可能に支持されている。また、電動モータ19のモータハウジング35は、第1の分割ハウジング34の一端部に連結されている。
具体的には、回転軸23の先端部23aは、例えば玉軸受からなる第1の転がり軸受33を介して第1の分割ハウジング34に回転可能に支持されている。また、電動モータ19のモータハウジング35は、第1の分割ハウジング34の一端部に連結されている。
中間軸26は、例えば玉軸受からなる一対の第2の転がり軸受36,37を介して第1の分割ハウジング34および第2の分割ハウジング38に回転可能に支持されている。第2の転がり軸受36は、第1の分割ハウジング34に保持されており、出力プーリ28および入力歯車30間に対応する中間軸26の軸方向中間部を回転可能に支持している。一方、第2の転がり軸受37は、第2の分割ハウジング38に保持されており、出力プーリ28と反対側の中間軸26の第2の端部26bを回転可能に支持している。
第2の転がり軸受37の内輪は、中間軸26の外周に形成された環状の位置決め段部26aと、中間軸26のねじ部にねじ込まれたナット40とによって中間軸26の軸方向に挟持されており、中間軸26に対する軸方向移動が規制されている。また、第2の転がり軸受37の外輪は、第2の分割ハウジング38の軸受保持部38aに形成された環状の位置決め段部38bと、軸受保持部38aに形成された環状溝に嵌め込まれた例えばC型の止め輪39とによって、第2の分割ハウジング38に対する軸方向移動が規制されている。したがって、第1および第2の分割ハウジング34,38に対する中間軸26の軸方向移動が規制されている。
また、出力プーリ28の下方に対応する第1の分割ハウジング34の一部には、開放部が設けられている。この開放部は、第1の分割ハウジング34に取り外し可能に取り付けられたカバー41によって塞がれている。カバー41を取り外すことにより、減速機構20が組み立てられた状態で、プーリ・ベルト機構24のベルト29の張力の調整等を行うことができるようになっている。
出力軸16は、その軸方向に出力歯車31を挟んで配置された例えば玉軸受からなる一対の第3の転がり軸受42,43を介して第1の分割ハウジング34および第2の分割ハウジング38によって回転可能に支持されている。第3の転がり軸受42は、第1の分割ハウジング34に保持されている。一方、第3の転がり軸受43は、第2の分割ハウジング38に保持されている。
第1の分割ハウジング34に保持された第3の転がり軸受42の内輪は、出力軸16の外周に形成された環状の位置決め段部16aと、出力軸16のねじ部にねじ込まれたナット45とによって出力軸16の軸方向に挟持されており、出力軸16に対する軸方向移動が規制されている。また、第3の転がり軸受42の外輪は、第1の分割ハウジング34の軸受保持部34aに形成された環状の位置決め段部34bと、軸受保持部34aに形成された環状溝に嵌め込まれた例えばC型の止め輪44とによって、第1の分割ハウジング34に対する軸方向移動が規制されている。したがって、第1および第2の分割ハウジング34,38に対する出力軸16の軸方向移動が規制されている。
ECU21によって電動モータ19が駆動制御されると、回転軸23が回転する。そして、回転軸23の回転にともなって、入力プーリ27が回転軸23と一体回転する。入力プーリ27の回転はベルト29を介して出力プーリ28に伝達される。これにより、出力プーリ28が入力プーリ27よりも低回転速度で回転する。すなわち、一段目の減速が達成される。
出力プーリ28が回転すると、出力プーリ28とともに中間軸26および入力歯車30が一体回転する。そして、入力歯車30の回転は、入力歯車30に噛み合う出力歯車31に伝達される。これにより、出力歯車31が入力歯車30よりも低回転速度で回転し(二段目の減速)、プーリ・ベルト機構24を介して伝達された回転軸23の回転がさらに減速される。また、出力歯車31の回転にともなって、出力軸16が出力歯車31と一体回転する。すなわち、回転軸23の回転を減速することにより増幅された電動モータ19の出力が、出力歯車31から出力軸16に操舵補助力として伝達される。これにより、操向輪14の転舵が補助される。
以上のように本実施形態では、伝達される回転の速度が大きく、且つ、伝達トルクが比較的小さい一段目の減速にプーリ・ベルト機構24を用いることにより、トルクを確実に伝達しつつ、減速機構20での騒音を抑制することができる。また、プーリ・ベルト機構24は、コスト安価である。
一方、伝達トルクが比較的大きい二段目の減速に、歯車機構25を用いることにより、トルクを確実に出力軸16に伝達することができる。また、はすば歯車である入力歯車30および出力歯車31を用いることにより、他の歯車機構(例えばウォームギヤ)を用いた場合よりも、騒音の抑制およびトルクの伝達効率の向上を達成することができる。
一方、伝達トルクが比較的大きい二段目の減速に、歯車機構25を用いることにより、トルクを確実に出力軸16に伝達することができる。また、はすば歯車である入力歯車30および出力歯車31を用いることにより、他の歯車機構(例えばウォームギヤ)を用いた場合よりも、騒音の抑制およびトルクの伝達効率の向上を達成することができる。
また、出力軸16、回転軸23および中間軸26を平行となるように配置することにより、減速機構20を小型化することができる。さらに、出力軸16、回転軸23および中間軸26のそれぞれを支持する転がり軸受の少なくとも一つ(42,33,36)を同一のハウジング(第1の分割ハウジング34)に支持させることにより、出力軸16、回転軸23および中間軸26の軸間距離の精度を高めることができる。したがって、歯車機構25の噛み合い精度やプーリ・ベルト機構24の位置精度などを高めることができるので、減速機構20の騒音をさらに抑制することができる。さらにまた、出力軸16、回転軸23および中間軸26の軸方向に関して、電動モータ19と歯車機構25との間にベルト29が配置されるような減速機構20のレイアウトとすることにより、減速機構20の組立ての際に、歯車機構25と反対側から電動モータ19をハウジング32に組み立てて、電動モータ19と、歯車機構25等との干渉を避けることができる。これにより、減速機構20の組立性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態では、入力プーリ27が電動モータ19の回転軸23に連結されている例について説明したが、図3の減速機構20の他の構成例で示すように、継手46を介して一体回転可能、且つ、同軸的に回転軸23に連結された入力軸47を新たに設け、この入力軸47に入力プーリ27を連結してもよい。
図4は、本発明の別の実施形態に係る電動パワーステアリング装置1aの概略構成を示す模式図である。この図4において、上述の図1に示された各部と同等の構成部分については、図1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の別の実施形態に係る電動パワーステアリング装置1aの概略構成を示す模式図である。この図4において、上述の図1に示された各部と同等の構成部分については、図1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この図4に示す電動パワーステアリング装置1aが、図1に示す電動パワーステアリング装置1と主に相違するのは、減速機構20がピニオン軸9に連結され、ピニオン軸9に操舵補助力が伝達されるようになっていることにある。すなわち、図4に示す電動パワーステアリング装置1aは、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置であり、ピニオン軸9が操舵出力軸に相当する。
本実施形態によれば、ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置においても、上述の実施形態における効果を奏することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1,1a・・・電動パワーステアリング装置、4・・・ステアリングホイール、5・・・ステアリングシャフト(操舵出力軸)、9・・・ピニオン軸(操舵出力軸)、10・・・ピニオン、11・・・ラック、19・・・電動モータ、20・・・減速機構(伝達機構)、23・・・回転軸、24・・・プーリ・ベルト機構、25・・・歯車機構、26・・・中間軸、27・・・入力プーリ、28・・・出力プーリ、29・・・ベルト、30・・・入力歯車(はすば歯車)、31・・・出力歯車(はすば歯車)、33・・・第1の転がり軸受(第1の軸受)、34・・・第1の分割ハウジング(同一のハウジング)、36,37・・・第2の転がり軸受(第2の軸受)、42,43・・・第3の転がり軸受(第3の軸受)、47・・・入力軸(軸)、L1〜L3・・・中心軸線
Claims (6)
- 電動モータの動力を操舵出力軸に伝達するための伝達機構を備え、
この伝達機構は、電動モータの出力回転を減速するプーリ・ベルト機構と、プーリ・ベルト機構の出力回転を減速するはすば歯車を含む歯車機構とを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、上記プーリ・ベルト機構が、電動モータの回転軸と同軸上に一体回転可能に設けられた入力プーリと、中間軸と一体回転可能に設けられた出力プーリと、入力プーリおよび出力プーリを連結する無端状のベルトとを含み、
上記歯車機構は、上記中間軸と一体回転可能に設けられたはすばの入力歯車と、この入力歯車と噛み合い操舵出力軸と一体回転可能なはすばの出力歯車とを含み、
上記操舵出力軸、回転軸および中間軸の中心軸線が互いに平行に配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2において、上記電動モータの回転軸またはこれと同軸上に一体回転する軸を回転可能に支持する第1の軸受の少なくとも1つと、中間軸を回転可能に支持する第2の軸受の少なくとも1つと、操舵出力軸を回転可能に支持する第3の軸受の少なくとも1つとが、同一のハウジングによって支持されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜3において、上記電動モータと上記歯車機構との間に、上記ベルトが配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜4において、上記操舵出力軸は、ステアリングホイールに連結されたステアリングシャフトを含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1〜4において、上記操舵出力軸は、ラックに噛み合うピニオンが形成されたピニオン軸を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006311738A JP2008126751A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006311738A JP2008126751A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008126751A true JP2008126751A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39553046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006311738A Pending JP2008126751A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008126751A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016115899A1 (de) | 2016-01-21 | 2017-07-27 | Showa Corporation | Lenkkrafteinstellvorrichtung und Lenkvorrichtung |
-
2006
- 2006-11-17 JP JP2006311738A patent/JP2008126751A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016115899A1 (de) | 2016-01-21 | 2017-07-27 | Showa Corporation | Lenkkrafteinstellvorrichtung und Lenkvorrichtung |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008030747A (ja) | ステアリング装置 | |
JP2008208867A (ja) | 波動歯車減速機及び伝達比可変操舵装置 | |
JP2008120291A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2000280920A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4520804B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007313984A (ja) | 車両の操舵機構 | |
JP2007168613A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4515834B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2003237599A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2006275274A (ja) | 回転伝動装置 | |
JP2006218980A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2008106828A (ja) | 減速歯車装置及び電動パワーステアリング装置 | |
JP2008126751A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2003220958A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH05262243A (ja) | 電動式動力舵取装置 | |
JP2008168679A (ja) | ステアリング装置 | |
JP4428100B2 (ja) | ステアリング装置 | |
JP2010144825A (ja) | 車両用操舵装置 | |
KR100804570B1 (ko) | 유성 기어 장치를 감속기로서 구비하는 전동식 조향장치 | |
JP2010143284A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2009214682A (ja) | 電動パワーステアリング装置およびバックラッシ測定方法 | |
JP2008044425A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2008183934A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2004217046A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2010069987A (ja) | 電動パワーステアリング装置 |