JP2008126576A - インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の回復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、吐出されるインクの種類に拘わりなく、常に良好なインク吐出性能を維持することができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッド3の吐出口周辺に付着したインクを、ワイピング部材10を用いたワイピング回復処理により除去する。この際、ワイピング回復処理は、記録ヘッド3に供給されるインクの種類に応じて制御される。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクを吐出する複数の吐出口を備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置、およびインクジェット記録装置の記録ヘッドにおける吐出性能などを回復させる回復方法に関する。
インク滴を吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録方式の記録装置においては、複数の微細な吐出口およびそれらに連通する液路(以下、これらを含めてノズルと称す)などを形成した記録ヘッドが用いられる。このインクジェット記録装置では、液路内のインクに吐出口から気泡や塵埃が混入したり、インクに含有される溶剤の蒸発に起因してインクが増粘あるいは固着したりすることがある。この場合、記録ヘッドの吐出性能は大幅に低下する。すなわち、記録ヘッドには、吐出されたインク滴の着弾誤差や、インク滴の不吐出などが生じる。こうした記録ヘッドの吐出性能低下を回避するため、従来は、ノズル内に生じた増粘インクあるいは固化したインクを排出し、ノズル内のインクをリフレッシュする処理が行われている。以下、この処理を、吐出回復処理と称す。
吐出回復処理を行う手段の一形態としては、記録ヘッドの吐出口形成面を覆うことが可能なキャップと、このキャップに連通するポンプを設けたものがある。この形態では、キャップによって吐出口形成面を覆い、ポンプによってキャップ内に負圧を発生させて記録ヘッドのノズルからインクを強制的に吸出する。このため、この吐出回復処理は、吸引回復処理とも言われている。
また、吐出回復処理の形態としては、キャップを吐出口形成面に対向させた状態でノズル内に設けられたインク吐出エネルギー発生素子を駆動する形態もある。これによれば、キャップ内に増粘したインクや、気泡および塵埃を含んだインクなどがキャップ内に吐出され、ノズル内のインクをリフレッシュすることが可能となる。
なお、吐出回復処理によって、キャップやポンプ、およびこれらに連通する廃インクチューブなどを含む吐出回復装置に受容されたインクは、廃インクタンクへと導かれる。これはキャップを大気に開放した状態でポンプを作動させるいわゆる空吸引という動作によって行われる。
一方、記録ヘッドの吐出口形成面において、吐出口の周囲にインクや紙粉などの塵埃が付着することもインク吐出性能を低下させる要因となっている。この吐出不良要因を除去するために、従来は、吐出口形成面をブレードによってワイピングする回復処理(以下、ワイピング回復処理と称す)も行われている。
さらに、このようなワイピング回復処理では、ワイピング動作によってブレード上に増粘インクや塵埃などが固着して堆積することがある。ブレード上にインクや塵埃が固着した場合、ブレードによる回復効果は著しく低減する。そこで、記録ヘッドからブレード上にインクを吐出させ、ブレードに堆積した増粘インクや塵埃などを除去する方法が提案されている(特許文献1参照)。さらに、特許文献2には、ブレードをワイピングさせながら予備吐出を行うことにより、ブレードに付着したインクの除去を行うものも開示されている。なお、ここで言う予備吐出とは、記録動作の開始などにおいて、記録ヘッドのノズルの吐出性能を良好な状態に保つ目的で行われる、画像の形成に寄与しないインクの吐出を意味する。
また特許文献3では、ヘッドクリーニング液をブレードに塗布することで湿潤状態を保たせクリーニング性を向上させるというものも開示されている。
特開平7−164643号公報 特開平2−95862号公報 特開平6−79879号公報
しかしながら、記録装置を用いた記録には、大面積への記録、連続的な記録あるいは高記録率(高デューティ)での記録などのように、多数のインクを吐出させて記録を行うことがある。また、インクの種類によって吐出回復処理手段の最適条件はそれぞれ異なる。この場合、上記特許文献に記載の技術では、記録ヘッドの吐出口形成面やブレードなどにインクが固着あるいは増粘した状態で残留し易い。このため、これらの技術では、記録ヘッドの吐出口形成面からインクを十分に除去し得ないことがある。
すなわち、上記特許文献に記載のインクジェット記録装置では、ブレードによる回復動作を常に一定回数だけ駆動している。このため、吐出口形成面あるいはブレードに残留しているインクが、固着・増粘といった除去し難い状態にあると、それらを十分に除去することができないことがある。特に、インクが固着したブレードはインク除去機能が低下した状態にあるため、吐出口形成面から十分にインクを除去することができない。
このように、上記の特許文献に記載の技術では、記録ヘッドの吐出性能を良好に保ち得ない場合があり、記録ヘッドの不吐出や着弾精度の悪化などを十分に解消するには至っていない。
本発明は上記従来技術の課題に着目してなされたものであり、吐出されるインクの種類に拘わりなく、常に良好なインク吐出性能を維持することができるインクジェット記録装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを用いて記録を行うと共に、前記記録ヘッドから吐出させるインクの種類を変更可能なインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドの吐出口周辺に付着したインクを、ワイピング部材を用いたワイピング回復処理により除去するワイピング回復手段と、記録ヘッドに供給されるインクの種類に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の形態は、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを用いて記録を行うと共に、前記記録ヘッドから吐出させるインクの種類を変更可能なインクジェット記録装置における回復方法であって、前記記録ヘッドの吐出口周辺に付着したインクを、ワイピング部材を用いたワイピング回復処理により除去するワイピング回復工程と、
記録ヘッドに供給されるインクの種類に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御する制御工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インクの種類に応じてワイピング部材を用いたワイピング回復処理に関連する動作を変更することにより、記録ヘッドの吐出口形成面に残留するインクをインクの種類に拘わりなく低減することが可能になる。このため、記録ヘッドのインク吐出性能を常に良好な状態に保つことができ、記録ヘッドの吐出不良、着弾誤差などを軽減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるインクジェット記録装置を示す平面図である。
図1において、1は記録用紙(記録媒体)の搬送系ユニット(図示せず)を含む各種の機構部を備えた記録装置本体を示している。この記録装置本体1と、これに搭載された後述の制御系とによりインクジェット記録装置が構成されている。なお、本実施形態におけるインクジェット記録装置は、シリアル型のインクジェット記録装置となっている。このシリアル型記録装置は、搬送系ユニットによって記録媒体をY方向へと間欠的に搬送すると共に、記録ヘッド3を記録媒体の搬送方向であるY方向(副走査方向)と直交する方向であるX方向(主走査方向)へと移動させながら記録動作を行う。また、図1に示す記録装置本体1は、比較的大判の記録媒体(例えば、A1サイズ)への記録を行い得るよう、X方向におけるサイズを大型化した構成となっている。
また、図1において、2はキャリッジを示している。このキャリッジ2には、複数個(この実施形態では6個)の記録ヘッド3およびこの記録ヘッド3に供給するインタンク(図示せず)が着脱可能に搭載される。すなわち、記録ヘッドから吐出させるインクの種類を変更可能になっている。このキャリッジ2は記録ヘッド3と共に記録媒体の搬送方向と直交する方向(X方向)に沿って往復移動する。具体的には、キャリジ2は、X方向に沿って配置されたガイド軸4に沿って移動可能に支持されると共に、ガイド軸4と略平行に移動する無端ベルト5に固定されている。無端ベルト5は、キャリッジモータ(CRモータ)の駆動力によって往復移動し、それによってキャリッジ2をX方向(主走査方向)に往復移動させる。
また、記録ヘッド3には、図2の模式図に示されるように吐出口形成面3bに形成される複数の吐出口3aと、個々の吐出口3aに対応して形成された複数の液路(図示せず)と、複数の液路にインクを供給する共通液室(図示せず)とが形成されている。本実施形態の各記録ヘッド3には、上記の副走査方向に1200dpi(ドット/インチ)の密度で、1280個の吐出口3aが配列されている。なお、図2において、I1は吐出口3aから吐出されたインクを、I2はブレード10に固着したインクをそれぞれ示している。
さらに、記録ヘッド3の各液路には、インクを吐出口3aから吐出させるための吐出エネルギーを発生させるエネルギー発生素子が配置されている。このエネルギー発生素子として、本実施形態では、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その圧力によってインクを吐出させる電気熱変換体が用いられている。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、電気機械変換素子を用いることも可能である。なお、以下の説明においては、吐出口3aと液路とを含めてノズルと称す。
また、キャリッジ2に搭載される記録ヘッドには、それぞれ異なる色材を含有した複数種類のインクを個別に収容した複数のインクタンクより供給される。本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクの他に、形成する画像の粒状感の低減を目的として使用される淡シアン、淡マゼンタのインクを加えた計6色のインクをそれぞれ収容した6個のインクタンクがキャリッジ2に搭載される。そして、キャリッジ2に搭載された各インクタンクは、それぞれ対応する記録ヘッド3のインク供給口に連結されて各記録ヘッドにインクを供給する。
7は記録ヘッド3の各吐出口3aからのインク吐出性能を良好な状態に保つための回復処理装置を示している。この回復処理装置7は、記録装置本体1の所定の位置に保持固定されている。この回復処理装置7は、吸引回復機構7A,7Bと、これを昇降させる不図示の昇降機構と、ワイピング回復装置9と、インク受容箱8と、を備える。
吸引回復機構7A,7Bは、回復処理の一形態である吸引回復処理を行う。ここで、吸引回復処理とは、記録ヘッドに形成された複数のノズルから強制的にインクを吸引することによって、ノズル内のインクを吐出に適した状態のインクに置き換える処理をいう。具体的には、この吸引回復機構7A,7Bは、吐出口形成面3b(図2参照)をキャップで覆うと共に、そのキャップに連通する不図示のポンプによってキャップ内に負圧を発生させ、その負圧によって吐出口3aからインクを強制的に吸引する。なお、各吸引回復機構7A,7Bは、それぞれが異なる3個の記録ヘッド3に対して吸引回復処理を行う。
また、回復処理の他の形態としては予備吐出がある。この予備吐出は、記録動作に寄与しないインク吐出をインク受容箱8に対して行うことにより、記録ヘッドの各ノズル内のインクを吐出に適した状態に保つ処理である。この予備吐出は、主として記録動作の開始時あるいは終了時などにおいて行われる。さらに、記録動作中に所定間隔毎に行われることもある。
また、ワイピング回復装置(ワイピング回復手段)9は、記録ヘッド3の移動経路の端部位置(例えば、記録ヘッドのホームポジション)に上下方向において対向可能な位置に設けられている。ワイピング回復機構9は、記録ヘッドの吐出口周辺、すなわち、吐出口形成面3bを、ワイピング部材(ブレード)10を用いて払拭するワイピング機構(ワイピング手段)を備える。加えて、ワイピング回復機構9は、ブレード10にクリーニング液(液体)を付与(塗布)するクリーニング液塗布機構(液体付与手段)14を備える。このワイピング機構は、図2および図3に示すように、記録ヘッド3の吐出口形成面3bと略直交する面に沿って配置されたワイピング部材(ブレード)10と、これを保持するブレードホルダ10aを吐出口の配列方向に移動させるワイパー移動機構とを備える。なお、クリーニング液塗布機構14については後に説明する。
図4は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の記録装置本体1に搭載される制御系(制御手段)の構成を示すブロック図である。図3において、100は主制御部を示している。この主制御部100はCPU101、ROM102、RAM103および入出力ポート104などを備える。ここで、CPU101は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行し、ROM102には、このCPU101によって実行すべき制御プログラム等が格納されている。また、RAM103は、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データを格納するバッファおよびCPU101による処理のワークエリア等として用いられる。
前記入出力ポート104には、前述の搬送ユニットにおける搬送モータ(LFモータ)112、キャリッジモータ(CRモータ)113、記録ヘッド3、および回復処理装置7などの各駆動回路105,106,107,109が接続されている。さらに、入出力ポート104には、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度センサ(ヘッド温度検出手段)114やキャリッジ2に固定されたエンコーダセンサ110などをはじめとするその他のセンサ類が接続されている。また、前記主制御部100はインターフェース回路111を介してホストコンピュータ116に接続されている。
115はキャリッジ2に装着されているインクタンクの情報を読み取るインク情報読取部である。各インクタンクには、内部に収容されているインクの種類情報、インク残量などを表す情報を記憶したメモリチップが設けられている。インク情報読取部115は、キャリッジ2に装着されたインクタンクのメモリチップに格納された情報を読み取り、その情報を主制御部10に送る。主制御部10は、受信した情報に基き、記録ヘッドから吐出可能なインクの種類を判断し、その判断結果に基き予め定めた回復動作を実行する。
なお、本実施形態におけるキャリッジ2には、ブラックのインクタンクを装着する装着部として、1個の装着部が設けられている。このため、ブラックインクとして、マットブラックからフォトブラックに変更する場合には、既に装着されているマットブラックのインクタンクを取り外し、フォトブラックのインクタンクを装着するようになっている。この際、ブラックの装着部に、フォトブラックのインクタンクと、マットブラックのインクタンクのいずれが装着されたかの判断は、各タンクに設けられたメモリチップの情報に基いて行う。
但し、キャリッジ2によっては、マットブラックのインクタンク、フォトブラックのインクタンクそれぞれに対して専用の装着部を設けているものもある。この場合には、各装着部にインクタンクが装着されているか否かの情報、および装着されているインクタンクのインク残量情報などに基づいて、記録ヘッド3から吐出可能なインクを判断する。さらに、その判断結果と、設定されている記録モードとに基き、主制御部100が使用するインクの種類を決定する。この場合、記録モードとしては、使用する記録媒体に応じたモードの選択(例えば、普通紙モード、光沢紙モードなど)や、記録画像モード(テキスト画像モード、写真調画像モードなど)などの選択がある。
次に、以上の構成を有するインクジェット記録装置によって実行される記録動作およびブレード回復処理を説明する。
まず、記録動作の概略を説明する。
ホストコンピュータ116からインターフェースを介して記録データを受信すると、その記録データはRAM103のバッファに展開される。そして、記録動作が指示されると、不図示の搬送ユニットが作動し、記録媒体を記録ヘッド3との対向位置へと搬送する。ここで、キャリッジ2はガイド軸4に沿って主走査方向(X方向)へと移動する。キャリッジ2の移動に伴って、記録ヘッド3からはインク滴が吐出され、記録用紙に1バンド分の画像が記録される。この後、搬送ユニットにより、記録媒体はキャリッジ2と直交する方向(副走査方向)に1バンド分だけ搬送される。以上の動作を繰り返すことにより、記録媒体には所定の画像が形成される。
なお、キャリッジ2の位置は、キャリッジ2の移動に伴ってエンコーダセンサ110から出力されるパルス信号を主制御部100でカウントすることにより検出される。すなわち、エンコーダセンサ110は、主走査方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6(図1参照)に一定の間隔で形成された検出部を検出することによってパルス信号を主制御部100へ出力する。主制御部100はこのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。キャリッジ2のホームポジションおよびその他の位置への移動は、エンコーダセンサ110からの信号に基づいて行われる。
次に、本実施形態によって実行されるワイピング回復処理について説明する。
ワイピング回復処理を行う場合には、まず、キャリッジ2を移動させて、図2に示すように記録ヘッド3の吐出口形成面3bをワイピング機構9に対向させて吐出口3aからインクを吐出させる。この後、回復装置7の昇降機構によってワイピング機構9を上昇させ、ブレード10を記録ヘッドの吐出口形成面3bに接触させる。ここで、ワイピング機構9がブレード10を記録ヘッド3のノズル配列方向(Y方向)へ移動させ、吐出口形成面3bに付着する塵埃やインクをブレード10によってワイピングして除去する。この際、ブレード10には、吐出口形成面3bに付着しているインクが付着する。なお、このワイピング回復処理は、予め設定した所定のタイミング、例えば、吸引回復処理を行った後、あるいは一定枚数分の記録動作が終了した後などに行われる。
従来のワイピング回復処理では、ブレード10が吐出口形成面3bに対して常に一定数だけワイピングあるいはワイピングへのクリーニング液塗布やブレードへのインク吐出を行うようになっている。
このため、吐出口形成面3bおよびブレード10に付着しているインクが一定量以下である場合には、吐出口形成面3bからインクを適正に除去することができることもある。しかし、高い記録率および大面積の画像を記録する場合などのように、記録ヘッドから吐出されたインク滴数が多い場合には、吐出時に吐出口形成面3bに残留するインクおよびインクミストなどが増大する。このため、吐出口形成面3bおよびブレード10には多くのインクが付着し、従来のワイピング回復では、吐出口形成面3bからインクを十分に除去できないことがある。もっとも、記録ヘッドにおける最大インク吐出数、すなわち、吐出口形成面に付着するインクの最大量を想定してワイピング数を設定すれば、インクを適正に除去することも可能である。しかし、この場合には、インク吐出数が少量であると、必要以上のワイピングが実行されることとなり、記録速度の低下、吐出口形成面およびブレードの磨耗が著しくなるという不都合が新たに発生する。
また、長期に亘って吐出動作が停止している場合、あるいはインクの吐出によって吐出口形成面3bの温度が上昇した場合には、ブレード10および吐出口形成面3bに付着したインクは、増粘あるいは固着した状態となる。これは、マット系ブラックインクのような増粘し易いインクを使用した場合に、特に顕著になることが確認されている。そして、吐出口形成面3bおよびブレード10に付着したインクが増粘あるいは固着した状態にあると、ブレード10によるインクの除去はさらに困難になる。
そこで、本実施形態では、インクの種類の交換にともなってインク情報読取部115によってブレード10のワイピング数やワイピングの動作速度及びブレードへのインク吐出数の増減を制御している。すなわち、主制御部100のCPU101は、インク情報読取部115から出力されるインク交換情報でインク種類が変更されたか否かを判断する。
ここで、インク種類の交換されるインクの粘度が交換前のインクよりも低い場合には、ブレード10に対してインクを予め定めた第1の吐出数だけ吐出させる。その後、突出ブレード10を予め定めた第1のワイピング数だけワイピングさせる。このときのワイピングは、前記の第1のワイピング速度で行う。また、インク種類の交換されるインクの粘度が交換前のインクよりも高い場合には、ブレード10への吐出数を第1の吐出数より多い第2の吐出数だけ吐出すると共に、ブレード10を第1のワイピング数より多い第2のワイピング数だけワイピングさせる。すなわち、前記記録ヘッドから吐出されるインクの粘度の高低に応じて、前記液体付与手段から前記ワイピング部材への液体の供給量を増減させる。また、このときのワイピングは、前記の第1のワイピング速度よりも遅い第2のワイピング速度で行う。すなわち、記録ヘッドから吐出されるインクの粘度の高低に応じて、前記ワイピング部材によって行われるワイピング動作速度を、前記粘度の高いインクを吐出する場合に比べて低下させる。
このように、本実施形態では、記録ヘッドに供給されるインクの種類に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御している。すなわち、インクの種類が交換されたか否かに応じて、ブレード10に対するインク滴の吐出数、ブレード10によるワイピング数、およびワイピング速度を2段階に変化させている。このため、インク粘度が高くブレード10に多くのインクが付着した場合にも、多数のインク滴を吐出することでブレード10に付着したインクを十分に溶解させた状態でワイピング回復を行うことができる。しかも、ブレード10によるワイピングが多数回行われると共に、そのワイピングをゆっくりと行うため、吐出口形成面3bおよびブレード10に付着したインクを確実に除去することができる。また、インク粘度が低い場合に、過剰にワイピング処理が行われることもなくなり、記録ヘッド3の吐出口形成面3aおよびブレード10の磨耗を軽減することができる。
また、本実施形態では、ブレード10に対し、淡シアンあるいはシアンなどの比較的増粘し難い、少なくとも一種類のインクを吐出している。このため、ブレード10および吐出口形成面に付着したインクをより溶解し易くすることができ、その後に行われるワイピング処理をより確実に行うことが可能になっている。また、本実施形態では、ブレード10に当接可能なスクレーパ15を用いて、クリーニング液をブレード10に塗布させることで、ブレード10および吐出口形成面に付着したインクを同様により溶解し易くすることができる。このため、その後に行われるワイピング処理を、より一層、確実に行うことが可能になる。
以下、本実施形態で実行される回復処理の手順を、図5のフローチャートに基づき、より具体的に説明する。
図4のフローチャートには上記実施例のうちブレード10上にインクを吐出する場合の回復処理手順を示す。
本手順は、記録ヘッド3の吐出口形成面3bがキャップによって覆われている状態から記録動作が開始されるまでの間に実行される回復動作の一例である。
まず、回復処理装置をその昇降機構によって下降させる(ステップ1)。このときブレードは、ワイピング機構の動作によって記録ヘッド3の吐出口形成面3bと接触せずに、ワイピング方向(Y1およびY2方向)へと前進・後退することができる位置にある。
前回の回復動作によってワイピングを繰り返したブレード10の一部には、粘度の高いインクが増粘あるいは固着した状態で付着している可能性がある。このため、ブレード10に付着した増粘あるいは固着したインクに対して、粘度の低い淡シアンインクまたはシアンインクをブレードに直接吐出できる位置までキャリッジ2とブレード10を移動させる(ステップ2)。
次に、記録ヘッド3からブレード10へと淡シアンインクまたはシアンインクを吐出させつつ、ワイピング機構によるブレード10を前進させる。そして、ブレード10に対し淡シアンインクまたはシアンインクを直接吐出する(ステップ3,4,5)。その後、ブレード10が後退を開始すると同時に、再び淡シアンインクまたはシアンインクをブレード10へと直接吐出する(ステップ6,7,8)。
このブレード10へのインク吐出数は、前述のように、インク情報読取部115から受信したインク種類情報に応じて変更される。すなわち、第1の吐出数または第2の吐出数で吐出が行われる。
次に、キャリッジ2をホームポジションへ戻し(ステップ9)、昇降機構によって回復処理装置7を上昇させる(ステップ10)。ここでブレード10を前進、後退させ、ワイピング回復処理を実行する(ステップ11)。このワイピング回復処理におけるワイピングの回数も、インク情報読取部115から受信したインク種類情報に応じて変更される。すなわち、交換されたインクの粘度が低くなる場合、例えばブラックのインクとして、マットブラックからフォトブラックに交換された場合には、第1のワイピング数だけワイピングを行う。また、交換されるインクの粘度が高くなる場合、例えば、フォトブラックからマットブラックに交換された場合には、第2のワイピング数だけブレード10をワイピングさせる。また、このワイピング回復処理におけるワイピングの速度も、インク情報読取部115から受信したインク種類情報に応じて変更される。すなわち、交換されるインクの粘度が低くなる場合には、第1のワイピング速度でブレードをワイピングさせる。また、交換されるインクの粘度が高くなる場合には、第2のワイピング速度でブレード10をワイピングさせる。
ワイピング動作が終了すると、回復処理装置7を下降させ(ステップ12)、ブレード10を元の位置へと後退させて(ステップ13)、空吸引動作を行う(ステップ14)。この空吸引動作は、キャップ、ポンプおよびこれらに連通する廃インクチューブなどに受容されたインクを、図外の廃インクタンクへ導くために行う処理である。この空吸引動作は、このキャップを大気に開放した状態でポンプを作動させることにより行う。この空吸引動作が終了した後、通常の記録動作を開始する(ステップ15)。
以上のように、上記実施形態では、インクの種類が変更された際に、そのインクの粘度の高低を判断し、その判断結果に応じて、ワイピングの回数とワイピング速度とブレード10へのインク吐出数を変更する場合を例に採り説明した。しかし、装置の使用条件あるいは使用環境などによっては、上記の判断結果に基づき、ワイピングの回数のみ、あるいは、ワイピングの速度のみ、あるいはブレード10へのインク吐出数のみを変更するようにしても良い。この場合にも、従来に比べて回復性能の向上を期待できる。
また、以上の説明では、交換するインクの粘度に応じてワイピング数、速度および/またはブレード10へのインク吐出数を2段階に変更するようにした。しかし、ワイピング数、ワイピング速度および/またはブレード10へのインク吐出数は、インクの粘度に応じて2段階以上の段階数で、あるいは連続的に変更するようにしても良い。
また、上記実施形態では、インクが交換された際に、インクの粘度の高低を判断するもものとしたが、インクの種類としてインクの粘度以外の物性を判断することも有効である。つまり、上記実施形態では、ブレード10や記録ヘッドの吐出口形成面3bに付着しやすいインクの特性として粘度に着目したが、インクが固化し易い特性として粘度以外のインクの組成などに着目して、ワイピング回復を制御するようにしても良い。
さらに、インクの特性だけでなく、記録ヘッドのヘッド温度、あるいはインクの吐出したカウント数なども勘案してワイピング数、速度および/またはブレード10へのインク吐出数を変更するよう構成することも可能である。
また、図5のフローチャートに示す動作では、ステップ4、7のブレード10の前進、後退の両方向への移動時にインクの吐出を行った。しかし、ブレードの一方向への移動におけるインク吐出動作のみでブレードに付着したインクの溶解が可能な場合には、付着したインク溶解のためのブレードの移動を片方向のみとすればよい。
また、上記実施形態では、回復処理装置に昇降機構を有している場合について述べたが、昇降機構を有さない装置にも適用可能である。
ところで、上記実施形態では、ワイピング回復動作において、ブレード10にインクを吐出させる場合を例に採り説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、ブレード10上にインクを吐出させずに、スクレーパ15からクリーニング液をブレード10に塗布させるだけでも、ブレード10上に固着あるいは増粘したインクを取り除くことが可能である。
このクリーニング液塗布機構(クリーニング液塗布手段)14は、図3に示すように構成されている。
図3において、クリーニング液塗布機構14には、ブレード10に塗布するクリーニング液(ウエット液ともいう)を保持するウエット液保持部17が設けられている。このウエット液保持部17の下方部には、多孔質部材などからなる吸収体16が設けられている。この吸収体16はウエット液保持部17に保持されているウエット液を吸収し、含浸した状態となっている。この吸収体16の側面には、開口部を有するスクレーパ15がブレード10の往復移動範囲内に設けられている。すなわち、ブレード10が図1に示す初期位置から往動方向(Y1)方向へと移動し、記録ヘッド3の吐出口形成面3aを払拭して通過した後、さらにY1方向へと移動することによってブレード10は、スクレーパ15に当接する。この当接時において、ブレード10によってスクレーパ15が吸収体を押圧し、吸収体16内に含浸されているウェット液を滲出させ、その滲出したウエット液がブレード10に塗布される。これにより、ブレード10に固着しているインクが溶解され、さらにブレード10がY1方向へと移動してスクレーパ15に摺接することにより、溶解したインクがブレード10から掻き落とされる。これにより、ブレード10が清掃された状態となる。なお、本発明では、ブレード10の移動によりブレード10と当接し、吸収体16を押圧したり、ブレード10の移動により摺接することでブレード10に固着、堆積したインクを掻き落す部材15をスクレーパと称している。
本例では、ウエット液としてグリセリンを含む溶剤を用いているが、このウエット液は、グリセリンに限定されるものではない。例えば、水、グリセリンと水の混合物(50対50混合物)等の3価アルコール類や2−ピロリジン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等もウエット液として適用可能である。
このようにしてブレード10にクリーニング液を塗布する場合、ステップ2から8までのブレード10へのインク吐出動作を省略することも可能であり、回復処理時間を短縮することが可能になる。但し、このブレード10へのインクの吐出動作と、スクレーパによるウエット液の塗布およびインクの掻き落とし動作とを併用すれば、清掃されたブレードでワイピングを行うことができ、より確実に記録ヘッドから不要なインクを除去することができる。
また、このクリーニング液塗布機構14を用いる場合、記録ヘッド3から吐出するインクの種類によって、スクレーパ15に対するブレード10の接触時間を変化させるようにすることも有効である。すなわち、記録ヘッドから吐出されるインクが粘度の低いインクから粘度の高いインクに変更された場合には、ブレード10とスクレーパ15との接触時間を増大させるようにする。これは、ブレード10の移動速度を低速にしたり、あるいはブレード10がスクレーパ15に当接した時点でスクレーパの移動を一定時間停止させるように制御することで実現可能である。また逆に、記録ヘッド3から吐出されるインクが、粘度の高いインクから粘度の低いインクに変更された場合には、ブレード10とスクレーパ15との接触時間を減少させるべく、ブレード10の移動速度を増大させるようにする。
次に、上記実施形態における回復処理を実行する実施例1および実施例2のインク吐出精度と、従来の回復処理を実行する比較例1および比較例2のインク吐出精度との比較結果について述べる。なお、比較例1は、実施例1に対応する比較例であり、比較例2は実施例2に対応する比較例である。
(比較例1)
この比較例では、以下のような回復処理を実行した。
A:ブレード上への吐出
a1;吐出インクの種類
・シアンインクおよび淡シアンインク
a2;吐出数
・50発(インクの種類に関係なく一定)
B:ワイピング回数
・1回(インク種類に関係なく一定)
C:ワイピング速度
・120mm/sec(インク種類に関係なく一定)
D:クリーニング液塗布機構
・なし
(実施例1)
この実施例1では、以下のような回復処理を実行した。
A)ブレード上への吐出
a1;吐出インクの種類
・シアンインクおよび淡シアンインク
a2;インク種類が交換前よりも低粘度の場合の各インクのブレードへの吐出数
・50発(1ノズルあたり)
a3;インク種類が交換前よりも高粘度の場合の各インクのブレードへの吐出数
・100発(1ノズルあたり)
B)ワイピング回数
b1;インク種類が交換前よりも低粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング回数;1回
・記録後のワイピング回数;1回
b2;インク種類が交換前よりも高粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング回数;1回
・記録後のワイピング回数;2回
C)ワイピング速度
c1;インク種類が交換前よりも低粘度の場合のワイピング速度
・記録前のワイピング速度;120mm/sec
・記録後のワイピング速度;120mm/sec
c2;インク種類が交換前よりも高粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング速度;80mm/sec
・記録後のワイピング速度;80mm/sec
D)クリーニング液塗布機構
・なし
(比較例2)
この比較例2では、以下のような回復処理を実行した。
・吐出なし
A:ブレード上への吐出
・吐出なし
B:ワイピング回数
・1回(インク種類に関係なく一定)
C:ワイピング速度
・120mm/sec(インク種類に関係なく一定)
D: クリーニング液塗布機構
d1;クリーニング液
グリセリンと水の混合液
(実施例2)
この実施例2では、以下のような回復処理を実行した。
A)ブレード上への吐出
・吐出なし
B)ワイピング回数
b1;インク種類が交換前よりも低粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング回数;1回
・記録後のワイピング回数;1回
b2;インク種類が交換前よりも高粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング回数;1回
・記録後のワイピング回数;2回
C)ワイピング速度
c1;インク種類が交換前よりも低粘度の場合のワイピング速度
・記録前のワイピング速度;120mm/sec
・記録後のワイピング速度;80mm/sec
c2;インク種類が交換前よりも高粘度の場合のワイピング回数
・記録前のワイピング速度;80mm/sec
・記録後のワイピング速度;60mm/sec
D)クリーニング液塗布機構
d1;クリーニング液
グリセリンと水の混合液
ここで、上記実施例1、2および上記比較例の記録条件は以下のよう設定した。
1030mm×100mmの記録媒体に対し、各色打ち込み量20%のベタ画像を1000枚出力する(パス数:6、キャリッジ速度:33.3inch/sec)。その中で200枚ごとに特定のパターンを出力する(パス数:1、キャリッジ速度18.4inch/sec)。
上記パターンに基づき、吐出インクの目標着弾位置と実際の着弾位置とのメディア搬送方向におけるずれ量のばらつき(Y方向ヨレ量)を測定し、その測定値の標準偏差によって実施例1および実施例2による着弾精度と比較例による着弾精度との違いを比較した。なお、Y方向ヨレ量σ(μm)は以下の式により求めた。
Figure 2008126576
Figure 2008126576
なお、測定する環境は、温度25℃、湿度40%とした。
また、記録ヘッドにはシアン、マゼンタ、イエロー、淡シアン、淡マゼンタ、およびマット系ブラックの6色のインクを搭載した。200枚、600枚、1000枚のタイミングで交換するインクの種類は、マット系ブラックから、マット系ブラックよりも粘度の低いフォト系ブラックに交換した。また、400枚、800枚のタイミングでマット系ブラックに交換した。上記のY方向へのヨレ量の測定には、ブラックインクで記録したパターンを使用した。
表1に、本発明の比較例、実施例1、実施例2における、記録枚数に対するY方向ヨレ量(μm)の結果を示す。
Figure 2008126576
上記結果に示されるように、比較例1、比較例2のY方向ヨレ量は、記録開始から200枚目でヨレが目立ちはじめ、1000枚を記録した後には、比較例1では、約38μm、比較例2では、約35μmのヨレが発生する。このヨレ量は、実際に記録された画像では白い筋としてユーザに認識されるレベルであり、画像品質を著しく低下させる要因となる。
一方、本発明の実施例1および実施例2のY方向ヨレ量は、記録開始から1000枚目まで安定して10μm以下となった。このヨレ量は、実際に記録される画像ではユーザによって認識されないレベルであり、画像品質の低下を生じない。この結果により、上記実施例1および実施例2では、吐出口形成面3bから適正にインクを除去することができるということが明らかとなった。
本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、さらには、金属などの記録媒体を用いる機器すべてに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。また、本発明は、大型の記録媒体に対して高速に記録を行う機器などに特に有効である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す平面図である。 本発明の実施形態における記録ヘッドおよびブレードを模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるクリーニング液塗布機構を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係る制御系回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態により行われる吐出回復処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 記録装置本体
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
3a 吐出口
3b 吐出口形成面
4 ガイド軸
5 無端ベルト
6 エンコーダフィルム
7 回復処理装置
7A,7B 吸引回復機構
8 予備吐出インク受容箱
9 ワイピング機構
10 ワイピング部材(ブレード)
14 クリーニング塗布機構
15 スクレーパ
16 吸収体
17 ウエット液保持部
100 主制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
115 インク情報読取部
116 ホストコンピュータ

Claims (14)

  1. インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを用いて記録を行うと共に、前記記録ヘッドから吐出させるインクの種類を変更可能なインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドの吐出口周辺に付着したインクを、ワイピング部材を用いたワイピング回復処理により除去するワイピング回復手段と、
    記録ヘッドに供給されるインクの種類に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ワイピング回復手段は、前記ワイピング部材のワイピング動作によって前記記録ヘッドの吐出口周辺に付着したインクを払拭するワイピング手段と、前記ワイピング部材に液体を付与する液体付与手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出させるインクの種類に応じて、前記ワイピング手段と、前記液体付与手段の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記液体付与手段は、前記ワイピング部材に付着したインクを溶解させるために、前記記録ヘッドから前記ワイピング部材にインクを吐出することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記液体付与手段は、前記ワイピング部材に固着したインクとは異なるインクを、前記記録ヘッドから前記ワイピング部材に吐出すること特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記液体付与手段は、複数の記録ヘッドそれぞれに供給される複数種のインクのうち少なくとも一種類のインクを前記ワイピング部材に吐出することを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記液体付与手段は、前記ワイピング部材に固着したインクを溶解させるクリーニング液を前記ワイピング部材へ塗布するクリーニング液塗布手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記クリーニング液塗布手段は、前記ワイピング部材と当接可能に設けられ、前記ワイピング部材との当接時において前記クリーニング液を前記ワイピング部材へ塗布すると共に、前記ワイピング部材との摺接によって前記ワイピング部材に付着したインクを掻き取ることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出させるインクの粘度に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出されるインクが粘度の高低に応じて、前記ワイピング回復手段によるワイピング動作の回数を増減させることを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出されるインクの粘度の高低に応じて、前記ワイピング動作速度を増減させることを特徴とする請求項2ないし9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出されるインクの粘度の高低に応じて、前記ワイピング部材によって行われるワイピング動作速度を、前記粘度の高いインクを吐出する場合に比べて低下させることを特徴とする請求項2ないし10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記制御手段は、前記記録ヘッドから吐出されるインクの粘度の高低に応じて、前記液体付与手段から前記ワイピング部材への液体の供給量を増減させることを特徴とする請求項2ないし11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記制御手段は、前記記録ヘッドを前記ワイピング部材がワイピングするタイミングに合わせて、前記記録ヘッドから前記ワイピング部材へとインクを吐出させることを特徴とする請求項2ないし12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを用いて記録を行うと共に、前記記録ヘッドから吐出させるインクの種類を変更可能なインクジェット記録装置における回復方法であって、
    前記記録ヘッドの吐出口周辺に付着したインクを、ワイピング部材を用いたワイピング回復処理により除去するワイピング回復工程と、
    記録ヘッドに供給されるインクの種類に応じて、前記ワイピング回復手段のワイピング回復処理に関連する動作を制御する制御工程と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置における回復方法。
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