JP2008124303A - 半導体発光素子の駆動制御装置、駆動制御装置を有する投写表示装置、および、それらの方法 - Google Patents

半導体発光素子の駆動制御装置、駆動制御装置を有する投写表示装置、および、それらの方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体発光素子の温度を精度良く推定することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体発光素子を流れる電流がゼロより大きい第1電力供給処理と、電流が第1電力供給処理よりも大きい第2電力供給処理と、を含む複数の電力供給処理のそれぞれを繰り返し実行する。そして、少なくとも第1電力供給処理と第2電力供給処理とのそれぞれにおいて、電流値と電圧値との少なくとも一方を測定する。さらに、電流がゼロよりも大きい複数の動作状態のそれぞれにおける測定結果を利用して半導体発光素子の温度を推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体発光素子の駆動制御装置、駆動制御装置を有する投写表示装置、および、それらの方法に関するものである。
従来より、光源として半導体発光素子が利用されている。このような半導体発光素子としては、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode。以下「LED」とも呼ぶ)が利用されている。また、近年では、LEDを投写表示装置の光源として利用する技術も知られている。このような装置では大きな光量が要求されるので、大きな電力がLEDに供給される。その結果、LEDの温度が高くなりやすい。一方、LEDの温度(特にジャンクション温度)が過剰に高い温度に上昇すると、LEDは大きく劣化してしまう。大光量を維持しつつ過剰な温度上昇を抑制するためには、LEDの温度を精度良く取得することが重要である。ここで、LEDの電流−電圧特性を参照してLEDのジャンクション温度を算出する技術が知られている。
特開2005−115350号公報
ところが、半導体発光素子の特性には個体差があるので、温度の精度が低下する場合があった。なお、このような問題は、半導体発光素子を投写表示装置の光源として利用する場合に限らず、半導体発光素子を光源として利用する種々の装置に共通する問題であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、半導体発光素子の温度を精度良く推定することができる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の態様に係る駆動制御装置は、半導体発光素子を駆動する駆動制御装置であって、半導体発光素子を流れる電流がゼロより大きい第1電力供給処理と、前記半導体発光素子を流れる電流が前記第1電力供給処理よりも大きい第2電力供給処理と、を含む複数の電力供給処理のそれぞれを繰り返し実行することによって、前記半導体発光素子に変動電力を供給するとともに前記半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、前記半導体発光素子を流れる電流値と前記半導体発光素子に印加される電圧値との少なくとも一方を測定するセンサと、前記第1電力供給処理が実行されている動作状態と前記第2電力供給処理が実行されている動作状態とを含む前記半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい複数の動作状態のそれぞれにおける前記センサの測定結果を利用して前記半導体発光素子の温度を推定する温度推定部と、を備える。
この駆動制御装置によれば、半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい複数の動作状態のそれぞれにおけるセンサの測定結果を利用して半導体発光素子の温度が推定されるので、半導体発光素子の温度を精度良く推定することができる。
上記駆動制御装置において、前記温度推定部は、前記半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい範囲における電流値の変化と電圧値の変化との間の比率と相関のある比率情報を前記センサの測定結果を利用して決定するとともに、前記比率情報を利用して前記半導体発光素子の温度を推定することとしてもよい。
この構成によれば、半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい範囲における電流値の変化と電圧値の変化との間の比率と相関のある比率情報を利用して半導体発光素子の温度が推定されるので、半導体発光素子の温度を精度良く推定することができる。
上記各駆動制御装置において、前記電力供給部は、電流設定値に応じた一定の電流を前記半導体発光素子に流す定電流電源と、前記電流設定値を制御する電流設定部と、を含み、前記第1電力供給処理では、前記電流設定部は、ゼロより大きな所定の第1設定値に前記電流設定値を設定し、前記第2電力供給処理では、前記電流設定部は、前記第1設定値より大きな所定の第2設定値に前記電流設定値を設定し、前記センサは、前記半導体発光素子に印加される電圧値を測定する電圧センサを含むこととしてもよい。
この構成によれば、半導体発光素子を流れる電流が過剰に大きくなることを抑制することが容易である。
上記駆動制御装置において、前記電力供給部は、電流設定値に応じた一定の電流を前記半導体発光素子に流す定電流電源と、前記電流設定値を制御する電流設定部と、を含み、前記第1電力供給処理では、前記電流設定部は、ゼロより大きな所定の第1設定値に前記電流設定値を設定し、前記第2電力供給処理では、前記電流設定部は、前記第1設定値より大きな所定の第2設定値に前記電流設定値を設定し、前記センサは、前記半導体発光素子に印加される電圧値を測定する電圧センサを含み、前記温度推定部は、前記比率情報として、前記第1電力供給処理における前記電圧センサの測定結果である第1電圧と、前記第2電力供給処理における前記電圧センサの測定結果である第2電圧と、の差分を利用することとしてもよい。
この構成によれば、半導体発光素子を流れる電流が過剰に大きくなることを抑制することが容易である。さらに、簡単に温度を推定することもできる。
本発明の第2の態様に係る投写表示装置は、画像データに基づいて画像を表示する投写表示装置であって、光源として利用される半導体発光素子と、前記半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、画像データに基づいて前記投写光変換部を制御する画像処理部と、前記半導体発光素子を駆動する上記第1の態様に係る駆動制御装置と、前記駆動制御装置によって推定された温度が予め決定された上限値を超えることを抑制する処理を実行する温度対応処理部と、を備える。
この投写表示装置によれば、精度良く推定された半導体発光素子の温度が予め決定された上限値を超えることを抑制する処理が実行されるので、半導体発光素子が高温に起因して劣化することを適切に抑制することができる。
上記投写表示装置において、前記電力供給部は、前記画像の表示中に前記半導体発光素子に前記変動電力を供給し、前記温度推定部は、前記変動電力の供給に応じて前記半導体発光素子の温度を推定することとしてもよい。
この構成によれば、画像の表示中であっても、精度良く半導体発光素子の温度を推定することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、半導体発光素子の駆動方法および駆動装置、光源としての半導体発光素子を有する投写表示装置およびその制御方法、光源としての半導体発光素子を有する照明装置およびその制御方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのプロジェクタ200を示す説明図である。このプロジェクタ200は、赤R、緑G、青Bの3色の色光をそれぞれ発光する3つの発光ダイオード210R、210G、210B(以下、「LED210R、210G、210B」とも呼ぶ)と、これらの3色の色光をそれぞれ変調する3つの液晶ライトバルブ240R、240G、240Bと、変調された3色の色光を合成するクロスダイクロイックプリズム250と、合成された3色の色光をスクリーンSCに投写する投写レンズ系260と、3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれに冷却風を送る冷却ファン400と、プロジェクタ200の全体を制御する制御部300と、を備えている。
赤色用の液晶ライトバルブ240Rは、光源としての赤色LED210Rから入射した光を、画像を投写するための光(特許請求の範囲における「画像投写光」に相当する)に変換する。これらは、「緑色用の液晶ライトバルブ240G、緑色LED210G」および「青色用の液晶ライトバルブ240B、青色LED210B」についても同様である。すなわち、3つの液晶ライトバルブ240R、240G、240Bのそれぞれは、特許請求の範囲における「投写光変換部」に相当する。なお、このような投写光変換部としては、液晶ライトバルブに限らず、投写される画像内の各画素位置における光の強度を変調することによって、発光ダイオードから発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する種々の装置を採用可能である。例えば、DMD(Digital Micromirror Device,TI(Texas Instruments)社の商標)を用いてもよい。
図2は、制御部300の構成を示す説明図である。制御部300は、3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bと、3つの電流設定値モニタ320R、320G、320Bと、3つの電圧センサ330R、330G、330Bと、温度推定モジュール340と、温度対応処理モジュール350と、画像処理モジュール360と、を有している。
3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bは、3つの発光ダイオード光源210R、210G、210Bに、それぞれ、電力を供給する。赤色用の電力供給モジュール310Rは、定電流電源314Rと、電流設定モジュール312Rと、を有している。定電流電源314Rは、電流設定モジュール312Rによって設定された電流設定値に従って、赤色LED210Rを流れる電流を電流設定値に維持する。後述するように、電流設定モジュール312Rは、電流設定値を変動させる。これにより、赤色LED210Rには、変動電力が供給される。他の色のための電力供給モジュール310G、310Bの構成および動作も、赤色用の電力供給モジュール310Rと、同じである。
3つの電流設定値モニタ320R、320G、320Bは、3つの電力供給モジュール310R、310G、310Bの現行の電流設定値をそれぞれ取得し、取得した電流設定値を温度推定モジュール340に出力する。出力される情報(電流設定値)は、現行の電流Iを特定する情報であるということもできる。このように、3つの電流設定値モニタ320R、320G、320Bは、それぞれ、現行の電流Iを特定する電流特定部として機能する。
3つの電圧センサ330R、330G、330Bは、3つのLED210R、210G、210Bに印加される電圧をそれぞれ測定し、測定した電圧値を温度推定モジュール340に出力する。
温度推定モジュール340は、3つの電流設定値モニタ320R、320G、320B、および、3つの電圧センサ330R、330G、330Bから取得した情報に基づいて、3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの温度を推定する。温度推定の詳細については後述する。
温度対応処理モジュール350は、各LED210R、210G、210Bの推定温度Ter、Teg、Tebが、各LED210R、210G、210Bの所定の上限値をそれぞれ超えることを抑制する処理を実行する。第1実施例では、温度対応処理モジュール350は、推定温度が上限値に近いほど冷却ファン400(図1)の駆動速度を速くする。これにより、各LED210R、210G、210Bの推定温度が高いほど、各LED210R、210G、210Bが強く冷却されるので、各LED210R、210G、210Bの推定温度が、それぞれの上限値を超えることが抑制される。
画像処理モジュール360は、図示しない外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータやDVDプレイヤー)から供給された画像データに基づいて液晶ライトバルブ240R、240G、240Bを制御する。これにより、スクリーンSC(図1)には、画像データによって表される画像が表示される。
なお、第1実施例では、制御部300の各構成要素は、いずれも、各構成要素の機能を実現する電子回路によって構成されている。電子回路の構成としては、種々の構成を採用可能である。データ処理を行う電子回路(例えば、温度推定モジュール340)としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)のような専用の電子回路を採用してもよい。
図3は、温度推定を説明するグラフである。このグラフは、LEDの電流−電圧特性を示している。横軸はLEDに印加される電圧Vを示し、縦軸はLEDを流れる電流Iを示している。電圧Vは、順方向電圧を示し、電流Iは、順方向電流を示している。図示するように、電圧Vの増大によって電流Iは急激に増大する。ただし、ゼロより大きなある閾値Vtよりも電圧Vが小さい場合には、電流Iはほとんどゼロである。これは、LEDに電流を流すために要求される電圧閾値Vtがゼロよりも大きいからである。
また、このグラフには、3つのグラフG1、G2、G3が示されている。電圧Vの変化に対する電流Iの変化の比率(傾き)の大きい順番は、第1グラフG1、第2グラフG2、第3グラフG3の順番である。これらのグラフG1、G2、G3は、同じLEDの特性を示している。ただし、第1グラフG1は、第2グラフG2よりもLEDの温度(ジャンクション温度)が高い場合を示し、第3グラフG3は、第2グラフG2よりもLEDの温度が低い場合を示している。このように、図3の例では、温度が高いほど、電圧Vの変化に対する電流Iの変化の比率(傾き)が大きくなる。このような特性を利用することによって、電圧Vの変化と、電流Iの変化との間の比率から、LEDの温度(ジャンクション温度)を推定することができる。
図3のグラフには、3つのグラフG1、G2、G3のそれぞれの傾きk1、k2、k3が示されている。これらの傾きk1、k2、k3は、いずれも、電流Iがゼロよりも大きな2つの動作ポイントから導かれる傾き(電圧Vの変化に対する電流Iの変化の比率)を表している。ここで、動作ポイントは、電流Iと電圧Vとの組み合わせを意味している。すなわち、動作ポイントは、LEDの動作状態を表している。1つの動作ポイントは、電流−電圧特性グラフの中の1点で表される。図3の例では、電流Iがゼロより大きな所定の第1電流ILである動作ポイントと、電流Iが第1電流ILより大きな所定の第2電流IHである動作ポイントと、から傾きk1、k2、k3が決定される。第1実施例では、温度推定モジュール340(図2)は、このような傾きからLEDの温度を推定する。
図4は、推定温度Teと傾きkとの対応関係を示すグラフである。上述したように、温度が高いほど、電圧Vの変化に対する電流Iの変化の比率(傾きk)が大きくなる。従って、図4のグラフでは、傾きkが大きいほど高くなるように推定温度Teが設定されている。温度推定モジュール340(図2)は、このような対応関係に従って、3つのLED210R、210G、210Bのそれぞれの温度を推定する。なお、このような対応関係は、各LED210R、210G、210B毎に、予め実験的に決定される。
図5は、電流−電圧特性の個体差を示すグラフである。このグラフには、2つのグラフGA、GBが示されている。これら2つのグラフGA、GBは、同じ種類の2つのLEDの特性を、それぞれ、示している。なお、LEDの温度は同じである。ところで、同じ種類のLEDであっても、電圧閾値Vtに個体差が生じ得る。図5の2つのグラフGA、GBは、このような個体差のある2つのLEDの特性を、それぞれ、示している。図5の例では、第1グラフGAの第1電圧閾値VtAは、第2グラフGBの第2電圧閾値VtBよりも小さい。また、LEDの温度が同じであるので、電流Iがゼロより大きな範囲における傾き(電圧Vの変化に対する電流Iの変化の比率)は、2つのグラフGA、GBの間でほぼ同じである。
図5のグラフには、2つのグラフGA、GBのそれぞれの傾きkA、kBが示されている。これらの傾きkA、kBは、図3の例と同様に算出されている。また、これらの傾きkA、kBは、ほぼ同じである。一方、このグラフには、比較例の傾きjA、jBも示されている。これらの比較傾きjA、jBは、電流Iがゼロである動作ポイントと、電流Iが第2電流IHである動作ポイントと、から導かれる傾きである。ここでは、電流Iがゼロである動作ポイントとして、電圧Vがゼロである動作ポイントが代表的に利用されている。
電流Iが電流値IHである場合の2つのグラフGA、GB間の電圧Vの差分dVHは、そのまま、比較傾きjA、jBの違いとして現れる。すなわち、実際の温度が同じであるにも拘わらずに、第1グラフGAの傾きjAは、第2グラフGBの傾きjBよりも大きくなる。従って、比較傾きjA、jBを用いて温度を推定すると、個体差に起因して温度推定の精度が低下する可能性がある。例えば、図5の例では、比較傾きjAの大きい第1グラフGAから推定される温度と、比較例の傾きjBの小さい第2グラフGBから推定される温度との差が、大きくなる可能性がある。このような問題は、電流Iがゼロである動作ポイントを利用する場合には、その動作ポイント(I=0)の電圧Vの大きさに拘わらずに、生じ得る。また、このような問題は、電流Iがゼロである動作ポイントを利用する場合には、3以上の動作ポイントを用いて温度を推定する場合にも、生じ得る。
一方、実施例の傾きkA、kBは、電圧閾値VtA、VtBの個体差に拘わらずに、温度が同じである場合には、ほぼ同じとなる。その結果、2つのグラフGA、GBのそれぞれから推定される温度は、ほぼ同じとなる。
このように、第1実施例の推定方法では、電流Iがゼロである動作ポイントを利用せずに、電流Iがゼロよりも大きい範囲における2つの動作ポイントを利用してLEDの温度が推定される。その結果、LEDの個体差の影響を緩和し、LEDの温度の推定精度を高めることが可能となる。特に、第1実施例の推定方法では、電流がゼロよりも大きい範囲における電流Iの変化と電圧Vの変化との間の比率を利用してLEDの温度が推定される。その結果、LEDの温度の推定精度を高めることが可能となる。
図6は、制御部300(図2)によって実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、LED210R、210G、210Bに関する制御処理を示している。画像を表示する際に、制御部300は、このフローチャートに従った処理を実行する。この制御処理は、RGBの各色のそれぞれに関して実行されるが、以下では、代表的な処理として赤Rに関する処理を用いて説明を行う。
最初のステップS100では、電力供給モジュール310R(図2)が、赤色LED210Rに対する変動電力の供給を開始する。この変動電力の供給によって赤色LED210Rが点灯する。
図7は、電力供給モジュール310R(図2)によって赤色LED210Rに供給される駆動信号(電力)を説明するタイミングチャートである。横軸は時間を示し、縦軸は、電流Iおよび電圧Vを示している。
電力供給モジュール310R(図2)は、ゼロより大きな所定の第1電流ILrに電流Iを維持する第1電力供給処理P1と、第1電流ILrよりも大きな所定の第2電流IHrに電流Iを維持する第2電力供給処理P2とを、繰り返し実行する。具体的には、電流設定モジュール312Rが、電流設定値を第1時間TLrの間だけ第1電流ILrに維持する処理(P1)と、電流設定値を第2時間THrの間だけ第2電流IHrに維持する処理(P2)と、を繰り返し実行する。定電流電源314Rは、電流Iが電流設定値に維持されるように、電圧Vを調整する。図7の例では、第1電力供給処理P1では、電圧Vが比較的小さい第1電圧VLrに維持され、第2電力供給処理P2では、電圧Vが比較的大きな第2電圧VHrに維持される。以上のように、電力供給モジュール310Rは、赤色LED210Rに、変動する電力を供給する。
なお、電力供給モジュール310Rは、パルスの幅(第2時間THr)とパルスの間隔(第1時間TLr)との少なくとも一方を調整することによって、赤色LED210Rの明るさ(光量)を調整する。このような制御は、PWM制御(Pulse Width Modulation Control)とも呼ばれる。赤色LED210Rの明るさ調整は、例えば、制御部300に対するユーザの指示に応じて行われる。
また、第1電流ILrおよび第2電流IHrは、いずれも、赤色LED210Rの所定の最大定格電流よりも小さい値に、予め設定されている。その結果、赤色LED210Rに過剰な電流が流れることが抑制されるので、過剰電流に起因して赤色LED210Rが劣化することを抑制することができる。
以後、電力供給モジュール310Rは、変動電力の供給を継続する。
図6の次のステップS110では、温度推定モジュール340(図2)は、電流Iが第1電流ILrである時の電圧Vを取得する。温度推定モジュール340は、電流設定値モニタ320Rから現行の電流設定値を受信し、電圧センサ330Rから現行の電圧Vを受信する。このステップS110では、温度推定モジュール340は、電流設定値が第1電流ILrである時の電圧Vを取得する。この実施例では、取得された電圧Vは第1電圧VLrである(図7)。
次のステップS120では、温度推定モジュール340は、電流Iが第2電流IHrである時の電圧Vを取得する。具体的には、温度推定モジュール340は、電流設定値が第2電流IHrである時の電圧Vを取得する。この実施例では、取得された電圧Vは第2電圧VHrである(図7)。
次のステップS130では、温度推定モジュール340は、赤色LED210Rの温度を推定する。この温度推定は、図3、図4で説明した方法に従って行われる。温度推定モジュール340は、第1電力供給処理P1における動作ポイント(ILr,VLr)と、第2電力供給処理P2における動作ポイント(IHr,VHr)とから、傾きkを算出する。そして、温度推定モジュール340は、図4に示す対応関係に従って、傾きkから赤色LED210Rの推定温度Terを決定する。
なお、第1実施例では、電流Iは、予め決められた2つの値ILr、IHrのそれぞれに繰り返し設定される。すなわち、2つの動作ポイントの間の電流差分は、予め決まった値である。その結果、2つの動作ポイントの間の電圧差分から傾きkが一意に決まる。そこで、温度推定モジュール340は、傾きkを算出せずに、電圧差分(VHr−VLr)から温度を推定してもよい。図8は、電圧差分dVと推定温度Terとの対応関係を示すグラフである。横軸は電圧差分dVを示し、縦軸は推定温度Terを示している。図8のグラフでは、電圧差分dVが大きいほど低くなるように推定温度Terが設定されている。温度推定モジュール340は、この対応関係に従って、電圧差分dVから推定温度Terを決定すればよい。なお、この例では、傾きkを算出せずに済むので、簡単に温度を推定することができる。そして、温度推定モジュール340の構成を簡素化することができる。また、この電圧差分dVは、電圧Vの変化と電流Iの変化との間の比率と相関がある。従って、電圧差分dVは、特許請求の範囲における「比率情報」に相当する。
なお、傾きkと推定温度Terとの対応関係、および、電圧差分dVと推定温度Terとの対応関係は、予め実験的に決定される。また、実際に利用される対応関係は、温度推定モジュール340が有する図示しないメモリに予め格納されている。対応関係を定義する形式としては、種々の形式を採用可能である。例えば、入力値が傾きk(あるいは電圧差分dV)であり、出力値が推定温度Terである関数によって対応関係を定義してもよい。また、いわゆるルックアップテーブルを用いて傾きk(あるいは電圧差分dV)と推定温度Terとの対応関係を定めてもよい。
なお、図8に示す例のように、2つの電圧VHr、VLrの差分dVから温度を推定する場合も、温度推定モジュール340は、電流Iを特定する情報(第1実施例では、電流設定値)を温度推定に利用することが好ましい。具体的には、電圧センサ330Rから受信した電圧値が第1電流ILrと第2電流IHrとの内のどちらの電流に対応する値であるかを、電流Iを特定する情報を利用して特定することが好ましい。こうすれば、温度の誤推定を抑制できる。
図6の次のステップS140では、温度推定モジュール340(図2)は、決定された推定温度Terを温度対応処理モジュール350に出力する。温度対応処理モジュール350は、受信した推定温度Terが、赤色LED210Rの所定の上限値を超えることを抑制する処理を実行する。第1実施例では、温度対応処理モジュール350は、冷却ファン400(図1)の駆動速度を推定温度Terに応じて変化させる。温度対応処理モジュール350は、推定温度Terが上限値に近いほど、冷却ファン400の駆動速度を高くする。その結果、推定温度Terが高いほど赤色LED210Rが強く冷却されるので、赤色LED210Rの温度が上限値を超えることが抑制される。なお、上限値としては、種々の温度を採用可能である。ただし、赤色LED210Rの最大定格温度よりも低い温度を上限値として採用することが好ましい。
以上説明したステップS110〜S140の処理は、繰り返し実行される。
以上、代表的な処理として赤Rに関する処理を用いて説明を行ったが、ステップS100〜S130の処理は、赤R、緑G、青Bの各色毎に実行される。緑Gおよび青Bに関する処理は、上述の赤Rに関する処理と同じである。ただし、種々の設定(例えば、傾きkと推定温度との対応関係や、電圧差分dVと推定温度との対応関係や、電流設定値や、パルスの幅や、パルスの間隔など)は、各色毎に決定される。例えば、緑Gに関する第1電流ILg、第2電流IHgは、緑色LED210Gの最大定格電流よりも小さい値に予め設定され、青Bに関する第1電流ILb、第2電流IHbは、青色LED210Bの最大定格電流よりも小さい値に予め設定される。そして、温度推定モジュール340は、緑Gに関する2つの動作ポイント(「ILg,VLg」、「IHg,VHg」)から緑色LED210Gの推定温度Tegを決定し、青Bに関する2つの動作ポイント(「ILb,VLb」、「IHb,VHb」)から青色LED210Bの推定温度Tebを決定する。
また、ステップS140では、温度対応処理モジュール350(図2)は、全てのLED210R、210G、210Bの推定温度Ter、Teg、Tebが、それぞれの所定の上限値を超えないように、冷却ファン400を駆動する。すなわち、温度対応処理モジュール350は、3つの推定温度Ter、Teg、Tebの内の少なくとも一部の温度が対応する上限値に近づくことに応じて、冷却ファン400の駆動速度を速くする。
以上のように、第1実施例では、温度推定モジュール340は、電流Iがゼロよりも大きな範囲における電流Iの変化と電圧Vの変化との間の比率を表す値を利用して各LED210R、210G、210Bの温度を推定しているので、LEDの個体差の影響を緩和し、LEDの温度の推定精度を高めることが可能となる。
また、第1実施例では、定電流電源314R、314G、314Bを用いてLED210R、210G、210Bに電力を供給しているので、LEDを流れる電流が過剰に大きくなることを容易に抑制できる。
また、第1実施例では、温度対応処理モジュール350が、各LED210R、210G、210Bの推定温度がそれぞれの上限値を超えることを抑制する処理を実行するので、LED210R、210G、210Bが高温となって劣化することを抑制できる。なお、RGB各色の上限値としては、各LED210R、210G、210Bの最大定格温度よりも低い温度を、それぞれ採用することが好ましい。
また、第1実施例では、電流Iが比較的小さい第1電力供給処理P1(図7)において、ゼロよりも大きな電流IがLEDを流れる。そして、電力供給モジュール310R、310G、310B(図2)は、第1電力供給処理P1と第2電力供給処理P2とのそれぞれを繰り返し実行する(図7)。その結果、画像の表示と、温度の推定と、の両方を並行に実行することができる。すなわち、表示画像に影響を与えずに、画像を表示するための光をLEDが発している最中に、温度推定のための2つの動作ポイントを取得することができる。換言すれば、画像の表示中に2つの動作ポイントを取得することができる。
そこで、第1実施例では、画像処理モジュール360(図2)は、図6に示す制御処理とは独立に、画像データに基づいて液晶ライトバルブ240R、240G、240Bを制御する。換言すれば、図6に示す制御処理は、画像の表示中に実行される。その結果、温度推定モジュール340は、画像の表示中であっても、各LED210R、210G、210Bの温度を精度良く推定することができる。すなわち、画像表示を継続して行う場合であっても、精度のよい温度推定が可能となる。そして、温度対応処理モジュール350は、画像の表示中であっても、各LED210R、210G、210Bの推定温度がそれぞれの上限値を超えることを抑制することができる。なお、動作ポイントの取得(図6:ステップS110、S120)は、画像を表示していない時、すなわち、画像を表示するための光をLEDが発していない時に、実行してもよい。
B.第2実施例:
図9は、プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。図2に示す制御部300との差違は、2点ある。第1の差違は、3つの電流設定値モニタ320R、320G、320Bが省略されている点である。第2の差違は、温度推定モジュール340xが、現行の電流Iを特定する情報を利用せずに、電圧Vの測定結果を利用して温度を推定する点である。この制御部300xの他の構成要素は、図2に示す制御部300と同じである。
電力供給モジュール310Rは、上述の第1実施例と同様に、赤色LED210Rを流れる電流を、予め決められた2つの値ILr、IHrのそれぞれに繰り返し設定する。電圧センサ330Rからは、比較的低い測定結果VLrと、比較的高い測定結果VHrとが、繰り返し出力される。従って、温度推定モジュール340xは、現行の電流Iを考慮せずに最新の2つの測定結果VLr、VHrを取得することによって、図6のステップS110、S120の処理を実行する。図6の制御処理の他のステップは、第1実施例と同様に実行される。ステップS130では、温度推定モジュール340xは、各測定結果VLr、VHrのそれぞれに対応する電流を特定せずに、互いに異なる2つの測定結果VHr、VLrの差分を利用することによって、推定温度Terを決定することができる。この際、温度推定モジュール340xは、図8に示すような対応関係に従って推定温度Terを決定する。他の色(緑G、青B)についても、同様に、温度推定が行われる。
このように、第2実施例では、現行の電流Iを特定する情報を利用せずに温度推定が行われるので、電流設定値モニタ320R、320G、320Bを省略することができる。その結果、制御部300xの構成を簡略化することができる。
C.第3実施例:
図10は、プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。図2に示す制御部300との差違は、3つの電流設定値モニタ320R、320G、320Bの代わりに3つの電流センサ320aR、320aG、320aBが設けられている点だけである。この制御部300aの他の構成要素は、図2に示す制御部300と同じである。
3つの電流センサ320aR、320aG、320aBは、3つのLED210R、210G、210Bを流れる電流をそれぞれ測定し、測定した電流値を温度推定モジュール340に出力する。温度推定モジュール340は、各電流センサ320aR、320aG、320aBから受信した電流値に基づいて、図6のステップS110、S120の処理を実行する。図6の制御処理の他のステップは、第1実施例と同様に実行される。
以上のように、第3実施例では、LEDに印加された電圧Vに加えて、LEDを流れる電流Iも実際に測定されるので、傾きkを精度良く算出することができる。その結果、温度の推定精度を高めることができる。
D.第4実施例:
図11は、プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。この制御部300bでは、図2に示す制御部300と異なり、定電流電源の代わりに定電圧電源が利用される。図2に示す制御部300との差違は、3点ある。第1の差違は、電力供給モジュール310bR、310bG、310bBが、電流設定モジュールおよび定電流電源の代わりに、電圧設定モジュール312bR、312bG、312bBおよび定電圧電源314bR、314bG、314bBを、それぞれ有している点である。第2の差違は、電流設定モジュール312R、312G、312Bの代わりに、電流センサ320bR、320bG、320bBが設けられている点である。第3の差違は、電圧センサ330R、330G、330Bの代わりに、電圧設定値モニタ330bR、330bG、330bBが設けられている点である。この制御部300bの他の構成要素は、図2に示す制御部300と同じである。
定電圧電源314bR、314bG、314bBは、電圧設定モジュール312bR、312bG、312bBのそれぞれによって設定された電圧設定値に従って、LED210R、210G、210Bに印加される電圧を電圧設定値にそれぞれ維持する。電圧設定モジュール312bR、312bG、312bBは、図7に示すグラフのように、電圧設定値を、それぞれ変動させる。これらの結果、LED210R、210G、210Bには、図7に示す第1実施例と同様の変動電力が供給される。
3つの電流センサ320bR、320bG、320bBは、3つのLED210R、210G、210Bを流れる電流をそれぞれ測定し、測定した電流値を温度推定モジュール340にそれぞれ出力する。3つの電圧設定値モニタ330bR、330bG、330bBは、3つの電力供給モジュール310bR、310bG、310bBの現行の電圧設定値をそれぞれ取得し、取得した電圧設定値を温度推定モジュール340にそれぞれ出力する。温度推定モジュール340は、受信した情報に基づいて、上述の第1実施例と同様に、各LED210R、210G、210Bの温度をそれぞれ推定する。
以上のように、LEDに電力を供給する電力供給部としては、定電圧電源を有する装置を採用してもよい。こうすれば、LEDに印加される電圧が過剰に大きくなることを容易に抑制できる。
なお、第4実施例では、電圧設定値(すなわち、現行の電圧Vを特定する情報)を利用して温度を推定しているが、図9に示す第2実施例と同様に電圧Vを特定する情報を利用せずに温度を推定してもよく、また、図10に示す第3実施例と同様に電圧Vの測定結果を利用して温度を推定してもよい。
E.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、LEDに供給される電力の変動形態としては、図7に示す形態に限らず、種々の形態を採用可能である。例えば、電力供給部(例えば、図2の電力供給モジュール310R、310G、310B)が、温度推定に利用される動作ポイントの数よりも多い段階に電力を変動させてもよい。また、階段状ではなく滑らかに電力が変動してもよい。また、電力が、変動の過程において一時的にゼロに設定されてもよい。
変形例2:
上述の各実施例において、電流設定値モニタ320R、320G、320B(図2)から温度推定モジュール340に供給される情報としては、電流設定値自体に限らず、現行の電流Iを特定する任意の情報を採用可能である。例えば、図2、図7に示す第1実施例では、電流Iが取り得る値は所定の2つの値ILr、IHrである。従って、これらの2つの値ILr、IHrのそれぞれを1ビットの情報で特定することが可能である。そこで、電流設定値モニタ320Rは、電流Iを特定する情報として、現行の電流Iが2つの電流設定値ILr、IHrの内のいずれであるかを特定する1ビットの情報を、温度推定モジュール340に供給してもよい。同様に、電流設定値が8段階に変動する場合には、これら8つの電流設定値のそれぞれを3ビットの情報で特定することができる。従って、電流設定値モニタ320R、320G、320Bは、現行の電流が8つの電流設定値の内のいずれであるかを特定する3ビットの情報を、温度推定モジュール340に供給してもよい。
同様に、電圧設定値モニタ330bR、330bG、330bB(図11)から温度推定モジュール340に供給される情報としても、現行の電圧を特定する任意の情報を採用可能である。なお、3つの電圧設定値モニタ330bR、330bG、330bBは、それぞれ、現行の電圧Vを特定する電圧特定部として機能する。
変形例3:
上述の各実施例において、比率情報としては、発光ダイオードを流れる電流値の変化と、発光ダイオードに印加される電圧値の変化と、の間の比率と相関のある種々の情報を採用可能である。例えば、複数の動作ポイントを近似直線を用いて近似し、その近似直線の傾きを、比率情報として利用してもよい。また、図11に示す第4実施例において、2つの動作ポイントの間の電流の測定結果の差分を、比率情報として利用してもよい。いずれの場合も、比率情報と推定温度との対応関係は、予め実験的に決定すればよい。
変形例4:
上述の各実施例において、電流Iと電圧Vとの少なくとも一方を測定するセンサの測定結果を利用して発光ダイオードの温度を推定する方法としては、比率情報を利用する方法に限らず、種々の方法を採用可能である。例えば、図8に示す実施例のように2つの電圧測定結果VHr、VLrから温度を推定する場合には、2つの電圧VHr、VLrと、推定温度Terとの対応関係を表すルックアップテーブルを利用して、温度を推定してもよい。このようなルックアップテーブルは、例えば、電流−電圧特性に個体差がある複数のLEDを用いた実験に基づいて予め決定すればよい。
変形例5:
上述の各実施例では、温度推定モジュール340(図2)は、温度推定に2つの動作ポイントを利用しているが、3以上の動作ポイントを利用してもよい。例えば、3以上の動作ポイントを近似直線を用いて近似し、その近似直線の傾きから推定温度を決定してもよい。また、図2に示す第1実施例において、LEDを流れる電流を予め決定された3つの値のそれぞれに繰り返し設定してもよい(すなわち、電流が3段階に変動する)。この場合には、3つの電圧測定結果と、推定温度と、の対応関係を表すルックアップテーブルを利用して、温度を推定してもよい。このようなルックアップテーブルは、予め実験的に決定すればよい。
いずれの場合も、温度推定モジュール340は、電流Iがゼロである動作ポイントを利用せずに、ゼロよりも大きい電流範囲内の複数の動作ポイントを利用して、温度を推定することが好ましい。こうすれば、図5を用いて説明したように、LEDの個体差の影響を緩和し、LEDの温度の推定精度を高めることが可能となる。
変形例6:
図9に示す第2実施例のように現行の電流を特定する情報(現行の電流設定値を特定する情報や、電流の測定結果)を利用せずに電圧センサの測定結果を利用する温度推定は、温度推定に利用される動作ポイントの数が3以上である場合にも、可能である。通常は、発光ダイオードを流れる電流は、電圧が高いほど大きい。従って、LEDを流れる電流が予め決定された複数の値のそれぞれに繰り返し設定される場合には、電圧センサから出力される複数の測定結果のそれぞれに対応する電流を、各測定結果の大きさを比較することによって特定することができる。例えば、電流Iが、3つの所定の値I1、I2、I3のそれぞれに繰り返し設定されると仮定する(ここで、I1<I2<I3)。この場合には、電圧センサから3つの測定結果V1、V2、V3が繰り返し出力される(ここで、V1<V2<V3)。ここで、最も小さい電圧V1には最も小さい電流I1が対応し、2番目に小さい電圧V2には2番目に小さい電流I2が対応し、3番目に小さい電圧V3には3番目に小さい電流I3が対応する。このように、温度推定モジュール340は、現行の電流を特定する情報を利用せずに、各電圧測定結果のそれぞれに対応する電流(すなわち、動作ポイント)を特定することができる。その結果、温度推定モジュール340は、温度を精度良く推定することができる。
このように、電流Iが複数の所定の値のそれぞれに繰り返し設定される場合には、現行の電流Iを特定する情報を利用せずに、電圧Vの測定結果を利用して温度を推定することができる。同様に、電圧Vが複数の所定の値のそれぞれに繰り返し設定される場合には、現行の電圧Vを特定する情報を利用せずに、電流Iの測定結果を利用して温度を推定することができる。
変形例7:
上述の各実施例において、推定温度を利用した処理としては、温度対応処理モジュール350による処理に限らず、種々の処理を採用可能である。例えば、推定温度をディスプレイ装置に表示する処理を採用してもよい。また、推定温度が所定の上限値を超えたことに応じて警報を発する処理を採用してもよい。警報を発する処理としては、例えば、警報ランプを点灯する処理や、スピーカを用いてアラーム音を鳴らす処理を採用可能である。また、上述の各実施例において温度対応処理モジュール350を省略してもよい。
変形例8:
上述の各実施例において、温度対応処理モジュール350によって実行される処理としては、推定された温度が予め決定された上限値を超えることを抑制するような任意の処理を採用可能である。例えば、冷却能力を変更可能な冷却部を用いてLEDを冷却する場合がある。この場合には、温度対応処理モジュール350が推定温度を利用して冷却部を制御することが好ましい。具体的には、推定温度が高いほど冷却能力を高める処理を採用可能である。このような冷却部としては、例えば、図1に示すような冷却ファン400を採用可能である。この場合には、上述の各実施例のように、推定温度が高いほど冷却ファン400の駆動速度を速める処理を採用可能である。この際、LEDにヒートシンクあるいはヒートパイプを取り付けて放熱を促すことが好ましい。また、このような冷却部としては、LEDとラジエータとの間で冷却液を循環させてLEDを冷却する装置を採用してもよい。この場合には、推定温度が高いほど冷却液の流速を速くする処理を採用可能である。いずれの場合も、推定温度と冷却能力との対応関係は、予め、推定温度が上限値を超えないように実験的に決定しておけばよい。この代わりに、推定温度に基づくフィードバック制御によって、推定温度が上限値を超えないように冷却能力を調整してもよい。
また、推定温度が上限値に近いほどLEDに供給される電力を小さくする処理を実行してもよい。換言すれば、推定温度が高いほど電力を小さくする処理を実行してもよい。この場合には、温度対応処理モジュール350は、電力を調整する指示を電力供給部(例えば、図2の電力供給モジュール310R、310G、310B)に対して出力すればよい。電力供給部は、受信した指示に従って、電力を調整すればよい。電力と推定温度との対応関係は、予め、推定温度が上限値を超えないように実験的に決定しておけばよい。この代わりに、推定温度に基づくフィードバック制御によって、推定温度が上限値を超えないように電力を調整してもよい。電力の調整方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、電流Iを調整してもよい。また、パルスの幅(例えば、図7の第2時間THr)とパルスの間隔(例えば、図7の第1時間TLr)との少なくとも一方を調整してもよい。この場合には、平均的な電力が調整される。なお、電力を調整する場合には、3つのLED210R、210G、210Bの全ての電力を同様に調整することが好ましい。こうすれば、RGBの3色の内の一部の色が他の色と比べて弱くなることを抑制できる。
変形例9:
本発明は、上述の各実施例のようなプロジェクタ200(図1)に限らず、種々の形態に適用可能である。例えば、スクリーンSCと、スクリーンSCの背面側に画像を投影するプロジェクタ200と、を備えるプロジェクションテレビに本発明を適用してもよい。また、このような画像を投写する投写表示装置に限らず、照明装置や車両のヘッドランプ等の、光源としてLEDを用いた種々の装置に、本発明を適用してもよい。また、半導体発光素子としては、LEDに限らず、半導体を用いた種々の発光素子を採用可能である。例えば、半導体レーザーを採用してもよい。いずれの場合も、光源として半導体発光素子を有する装置に、半導体発光素子を駆動するとともに温度を推定する駆動制御装置と、推定温度が予め決定された上限値を超えることを抑制する処理を実行する温度対応処理部と、を設けることが好ましい。
変形例10:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図2の温度推定モジュール340の機能を、CPUとメモリとを有するコンピュータにプログラムを実行させることによって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の一実施例としてのプロジェクタ200を示す説明図である。 制御部300の構成を示す説明図である。 温度推定を説明するグラフである。 推定温度Teと傾きkとの対応関係を示すグラフである。 電流−電圧特性の個体差を示すグラフである。 制御部300(図2)によって実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。 電力供給モジュール310R(図2)によって赤色LED210Rに供給される駆動信号(電力)を説明するタイミングチャートである。 電圧差分dVと推定温度Terとの対応関係を示すグラフである。 プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。 プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。 プロジェクタ200(図1)の制御部の別の実施例を示す説明図である。
符号の説明
200…プロジェクタ
210B…青色LED
210G…緑色LED
210R…赤色LED
240R、240G、240B…液晶ライトバルブ
250…クロスダイクロイックプリズム
260…投写レンズ系
300、300a、300b、300x…制御部
310R、310G、310B、310bR、310bG、310bB…電力供給モジュール
312R、312G、312B…電流設定モジュール
312bR、312bG、312bB…電圧設定モジュール
314R、314G、314B…定電流電源
314bR、314bG、314bB…定電圧電源
320R、320G、320B…電流設定値モニタ
320aR、320aG、320aB、320bR、320bG、320bB…電流センサ
330R、330G、330B…電圧センサ
330bR、330bG、330bB…電圧設定値モニタ
340、340x…温度推定モジュール
350…温度対応処理モジュール
360…画像処理モジュール
400…冷却ファン
SC…スクリーン

Claims (7)

  1. 半導体発光素子を駆動する駆動制御装置であって、
    半導体発光素子を流れる電流がゼロより大きい第1電力供給処理と、前記半導体発光素子を流れる電流が前記第1電力供給処理よりも大きい第2電力供給処理と、を含む複数の電力供給処理のそれぞれを繰り返し実行することによって、前記半導体発光素子に変動電力を供給するとともに前記半導体発光素子を点灯させる電力供給部と、
    前記半導体発光素子を流れる電流値と前記半導体発光素子に印加される電圧値との少なくとも一方を測定するセンサと、
    前記第1電力供給処理が実行されている動作状態と前記第2電力供給処理が実行されている動作状態とを含む前記半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい複数の動作状態のそれぞれにおける前記センサの測定結果を利用して前記半導体発光素子の温度を推定する温度推定部と、
    を備える、駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置であって、
    前記温度推定部は、前記半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい範囲における電流値の変化と電圧値の変化との間の比率と相関のある比率情報を前記センサの測定結果を利用して決定するとともに、前記比率情報を利用して前記半導体発光素子の温度を推定する、
    駆動制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動制御装置であって、
    前記電力供給部は、
    電流設定値に応じた一定の電流を前記半導体発光素子に流す定電流電源と、
    前記電流設定値を制御する電流設定部と、
    を含み、
    前記第1電力供給処理では、前記電流設定部は、ゼロより大きな所定の第1設定値に前記電流設定値を設定し、
    前記第2電力供給処理では、前記電流設定部は、前記第1設定値より大きな所定の第2設定値に前記電流設定値を設定し、
    前記センサは、前記半導体発光素子に印加される電圧値を測定する電圧センサを含む、
    駆動制御装置。
  4. 請求項2に記載の駆動制御装置であって、
    前記電力供給部は、
    電流設定値に応じた一定の電流を前記半導体発光素子に流す定電流電源と、
    前記電流設定値を制御する電流設定部と、
    を含み、
    前記第1電力供給処理では、前記電流設定部は、ゼロより大きな所定の第1設定値に前記電流設定値を設定し、
    前記第2電力供給処理では、前記電流設定部は、前記第1設定値より大きな所定の第2設定値に前記電流設定値を設定し、
    前記センサは、前記半導体発光素子に印加される電圧値を測定する電圧センサを含み、
    前記温度推定部は、前記比率情報として、前記第1電力供給処理における前記電圧センサの測定結果である第1電圧と、前記第2電力供給処理における前記電圧センサの測定結果である第2電圧と、の差分を利用する、
    駆動制御装置。
  5. 画像データに基づいて画像を表示する投写表示装置であって、
    光源として利用される半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子から発せられた光を、画像を投写するための画像投写光に変換する投写光変換部と、
    画像データに基づいて前記投写光変換部を制御する画像処理部と、
    前記半導体発光素子を駆動する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の駆動制御装置と、
    前記駆動制御装置によって推定された温度が予め決定された上限値を超えることを抑制する処理を実行する温度対応処理部と、
    を備える、投写表示装置。
  6. 請求項5に記載の投写表示装置であって、
    前記電力供給部は、前記画像の表示中に前記半導体発光素子に前記変動電力を供給し、
    前記温度推定部は、前記変動電力の供給に応じて前記半導体発光素子の温度を推定する、
    投写表示装置。
  7. 半導体発光素子の温度を推定する方法であって、
    半導体発光素子を流れる電流がゼロより大きい第1電力供給処理と、前記半導体発光素子を流れる電流が前記第1電力供給処理よりも大きい第2電力供給処理と、を含む複数の電力供給処理のそれぞれを繰り返し実行することによって、前記半導体発光素子に変動電力を供給するとともに前記半導体発光素子を点灯させる電力供給工程と、
    少なくとも前記第1電力供給処理と前記第2電力供給処理とのそれぞれにおいて、前記半導体発光素子を流れる電流値と前記半導体発光素子に印加される電圧値との少なくとも一方を測定する工程と、
    前記第1電力供給処理が実行されている動作状態と前記第2電力供給処理が実行されている動作状態とを含む前記半導体発光素子を流れる電流がゼロよりも大きい複数の動作状態のそれぞれにおける前記測定工程の測定結果を利用して前記半導体発光素子の温度を推定する温度推定工程と、
    を備える方法。
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