JP2008122216A - R/d変換機能の異常検出装置 - Google Patents

R/d変換機能の異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の異常検出装置では、R/D変換器のデジタルデータ出力回路の異常で入力角度と全く異なるデータが出力されていても、そのことを検出できなかった。
【解決手段】異常検出機能31は、レゾルバ信号1a(sin相信号及びcos相信号)を励磁信号20aと比較し、該比較結果から入力軸角度の象限を示すレゾルバ象限情報を検出する。また、異常検出機能31は、入力軸角度の象限を示すR/D変換機能象限情報をデジタル角度信号20bから検出するとともに、R/D変換機能象限情報がレゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合にR/D変換機能20の異常を示す異常検出信号31aを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定周波数の励磁信号が入力軸角度に応じて変調されたレゾルバからのsin相信号及びcos相信号(レゾルバ信号)をデジタル角度信号に変換するR/D変換機能(レゾルバ/デジタル変換器能)の異常検出装置に関し、特に、レゾルバからのsin相信号及びcos相信号を励磁信号とそれぞれ比較することで検出したレゾルバ象限情報と、R/D変換機能の出力であるデジタル角度信号から検出したR/D変換機能象限情報とを比較することで、R/D変換器の異常をより確実に検出できるようにするための新規な改良に関するものである。
従来用いられていたこの種のR/D変換機能の異常検出装置としては、例えば特許文献1等に示されているものが用いられている。このようなR/D変換機能の異常検出装置の一般的な構成は、図8のように示すことができる。
即ち、レゾルバ1には、R/D変換器2が接続されている。R/D変換器2には、R/D変換機能20と異常検出機能21とが設けられている。即ち、この例では、異常検出装置(異常検出機能21)はR/D変換器に組み込まれている。R/D変換機能20は、レゾルバ1に励磁信号20a(sinωt)を入力する。レゾルバ1は、入力軸角度(θ)に応じて励磁信号20aを変調することでレゾルバ信号1a(sin相信号:sinθ・sinωt、cos相信号:cosθ・sinωt)を出力する。なお、励磁信号20a、sin相信号、及びcos相信号は、図9のように示すことができる。R/D変換機能20は、レゾルバ1からのレゾルバ信号1aをデジタル角度信号20bに変換する。異常検出機能21には、レゾルバ1からのレゾルバ信号1aと、R/D変換機能20からの状態情報20cとが入力される。異常検出機能21は、レゾルバ1のレアショート等が原因でレゾルバ信号1aに異常が発生していることを検出するために、sinとcosの各々の2乗和は一定との原理に基づく2乗和法や、sinとcosとの振幅は同時には所定レベルより低くならないことに基づく振幅比較法等を利用して、レゾルバ信号1aの相対バランスの正常及び異常を検出している。また、異常検出機能21は、R/D変換機能20の異常を検出するために、トラッキング方式に代表される負帰還制御方式(閉ループ方式)においては正常時には制御偏差が基本的にはゼロであることを利用して、制御偏差が所定レベル以上になるか否かを状態情報20cに基づいて監視している。異常検出機能21は、何等かの異常を検出した場合、異常検出信号21aを出力する。
特開2005−345189号公報
従来装置は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
即ち、
1)従来装置は、レゾルバ信号1aとデジタル角度信号20bとの比較を行っていないので、R/D変換器のデジタルデータ出力回路の異常で、入力角度と全く異なるデータが出力されていたとしても、そのことを検出できない(典型例としては、レゾルバから信号が出力されていないにも拘わらずデジタル角度信号20bが出力されるフリーランや、R/D変換の原理によるデジタル角度信号の180°反転を検出できない)。
2)フィードバック系を有するR/D変換器で、制御偏差の大小で異常判定している場合において、制御偏差値ゼロから閾値に至るまでの異常を検出できない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より確実にR/D変換機能の異常を検出できるR/D変換機能の異常検出装置を提供することである。
本発明に係るR/D変換機能の異常検出装置は、sin相信号及びcos相信号を励磁信号とそれぞれ比較し、該比較結果から入力軸角度の象限を示すレゾルバ象限情報を検出する入力信号象限検出手段と、前記デジタル角度信号から前記入力軸角度の象限を示すR/D変換機能象限情報を検出するとともに、前記R/D変換機能象限情報が前記レゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合に前記R/D変換機能の異常を示す異常検出信号を出力する異常検出手段とを備える。
また、入力信号象限検出手段は、sin相信号、cos相信号、及び励磁信号を2値のデジタル信号に変換するコンパレータ部と、励磁信号のデジタル信号とsin相信号のデジタル信号とのXORをとることでsin相象限情報を検出するsin相XOR回路と、励磁信号のデジタル信号とcos相信号のデジタル信号とのXORをとることでcos相象限情報を検出するcos相XOR回路とからなる。
また、sin相XOR回路によって検出されたsin相象限情報をラッチするsin相ラッチ部と、cos相XOR回路によって検出されたcos相象限情報をラッチするcos相ラッチ部と、励磁信号の位相を90°ずらすことでタイミング生成用信号を生成する積分器又は微分器、及び該タイミング生成用信号をデジタル信号に変換することでラッチタイミング信号を生成するコンパレータとからなり、該ラッチタイミング信号によって各相ラッチ部のラッチタイミングを制御するラッチタイミング信号入力部とをさらに備える。
また、各相XOR回路と異常検出手段と間に介在され、所定時間よりも短い時間で変化した各相XOR回路からの各相象限情報を無効とする入力フィルタをさらに備える。
異常検出手段の出力側に接続され、所定時間よりも短い時間で変化した異常検出信号を無効とする出力フィルタをさらに備える。
本発明のR/D変換機能の異常検出装置によれば、異常検出手段は、R/D変換機能象限情報がレゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合にR/D変換機能の異常を検出するので、入力角度と全く異なるデータが出力されていることを検出でき、より確実にR/D変換機能の異常を検出できる。
また、入力信号象限検出手段は、sin相信号、cos相信号、及び励磁信号を2値のデジタル信号に変換するコンパレータ部と、励磁信号のデジタル信号とsin相信号のデジタル信号とのXORをとることでsin相象限情報を検出するsin相XOR回路と、励磁信号のデジタル信号とcos相信号のデジタル信号とのXORをとることでcos相象限情報を検出するcos相XOR回路とからなるので、より確実にレゾルバ象限情報を検出でき、より確実にR/D変換機能の異常を検出できる。
また、ラッチタイミング信号入力部は、励磁信号の位相が90°ずらされたタイミング生成用信号からラッチタイミング信号を生成し、該ラッチタイミング信号によって各相ラッチ部のラッチタイミングを制御するので、位相ずれによって反転した各相象限情報で象限のずれを判定してしまう可能性を低減でき、異常検出の信頼性を向上できる。
また、入力フィルタは、所定時間よりも短い時間で変化した各相XOR回路からの各相象限情報を無効とするので、位相ずれによって反転した各相象限情報で象限のずれを判定してしまう可能性を低減でき、異常検出の信頼性を向上できる。
また、出力フィルタは、所定時間よりも短い時間で変化した異常検出信号を無効とするので、位相ずれによって反転した各相象限情報を用いて象限ずれを判定した際の異常検出信号を無効とすることができ、異常検出の信頼性を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるR/D変換機能の異常検出装置を示す構成図である。なお、従来のR/D変換機能の異常検出装置と同一又は同等部分については同一の符号を用いて説明する。レゾルバ1には、R/D変換器3が接続されている。R/D変換器3には、R/D変換機能20と異常検出機能31とが設けられている。即ち、この例では、異常検出装置(異常検出機能31)はR/D変換器3に組み込まれている。R/D変換機能20は、レゾルバ1に励磁信号20a(sinωt)を入力する。レゾルバ1は、入力軸角度(θ)に応じて励磁信号20aを変調することでレゾルバ信号1a(sin相信号:sinθ・sinωt、cos相信号:cosθ・sinωt)を出力する。なお、励磁信号20aとレゾルバ信号1aとは、図9のように示すことができる。R/D変換機能20は、レゾルバ1からのレゾルバ信号1aをデジタル角度信号20bに変換する。異常検出機能31には、レゾルバ1からのレゾルバ信号1aと、R/D変換機能20からのデジタル角度信号20b及び状態情報20cとが入力される。異常検出機能31は、従来の異常検出機能21と同様の異常検出に加えて、レゾルバ信号1a、励磁信号20a、及びデジタル角度信号20bに基づく異常検出を行う。
次に、図2は、図1の異常検出機能31を示す構成図である。なお、図2では、レゾルバ信号1a(sin相信号1b及びcos相信号1c)、励磁信号20a、及びデジタル角度信号20bに基づく異常検出に関連する構成のみを示している。図において、異常検出機能31には、入力信号象限検出手段100と、sin相ラッチ部210及びcos相ラッチ部220と、ラッチタイミング信号入力部300と、異常検出手段400とが設けられている。
入力信号象限検出手段100は、sin相信号1b及びcos相信号1cと励磁信号20aとを比較し、該比較結果から入力軸角度(θ)の象限を示すレゾルバ象限情報を検出する。具体的には、入力信号象限検出手段100は、コンパレータ部110と、sin相XOR回路120と、cos相XOR回路130とからなっている。コンパレータ部110は、sin相信号1b、cos相信号1c、及び励磁信号20aをデジタル信号110a〜110cに変換する。なお、デジタル信号110a〜110cは、後に図を用いて説明するが、各信号1b,1c,20aが正のときに1(ハイレベル)を示し、負のときに0(ローレベル)を示す2値の信号である。sin相XOR回路120は、励磁信号20aのデジタル信号110aとsin相信号1bのデジタル信号110bとのXOR(exclusive OR)をとることでsin相象限情報120aを検出する。cos相XOR回路130は、励磁信号20aのデジタル信号110aとcos相信号1cのデジタル信号110cとのXORをとることでcos相象限情報130aを検出する。なお、コンパレータ部110、sin相XOR回路120、及びcos相XOR回路130の具体的な動作については、後にタイミングチャートを用いて説明する。また、レゾルバ象限情報は、sin相象限情報120aとcos相象限情報130aとの組み合わせである。sin相ラッチ部210は、sin相XOR回路120によって検出されたsin相象限情報120aをラッチ(記憶)する。同様に、cos相ラッチ部220は、cos相XOR回路130によって検出されたcos相象限情報130aをラッチする。
ここで、sin相信号1b、cos相信号1c、及び励磁信号20aは、理想的には互いに同位相である。しかしながら、後に図を用いて説明するが実際には、sin相信号1b及びcos相信号1cと、励磁信号20aとの間には位相ずれが生じている。即ち、実際には励磁信号sinωtに対して、sin相信号:sinθ・sin(ωt+Δ)、cos相信号:cosθ・sin(ωt+Δ)である。各相ラッチ部210,220による各相象限情報のラッチタイミングによっては、励磁信号20aに対するsin相信号1b及びcos相信号1cの位相ずれによって、本来の情報から反転してしまった情報がラッチされる場合がある。
ラッチタイミング信号入力部300は、各相ラッチ部210,220のラッチタイミングを制御するためのラッチタイミング信号300aを入力する。具体的には、ラッチタイミング信号入力部300は、積分器310とコンパレータ320とからなっている。積分器310は、コンパレータ320に入力される励磁信号20aの位相を90°ずらし、タイミング生成用信号310aを出力する。コンパレータ320は、タイミング生成用信号310aをデジタル信号に変換する。このデジタル信号の立ち上がり及び立ち下がりが各相ラッチ部210,220に対するラッチタイミング信号300aとなる。各相ラッチ部210,220は、ラッチタイミング信号300aが入力されたときに、各相象限情報120a,130aをラッチする。
異常検出手段400は、各相ラッチ部210,220に各相象限情報120a,130aが記憶された際に、入力軸角度(θ)の象限を示すR/D変換機能象限情報をR/D変換機能20からのデジタル角度信号20bから検出する。例えば、デジタル角度信号20bが12ビット信号であり、上位2ビットが入力軸角度(θ)の象限を示している場合、異常検出手段400は、デジタル角度信号20bの上位2ビットを検出する。異常検出手段400は、検出したR/D変換機能象限情報が各相ラッチ部210,220にラッチされているレゾルバ象限情報から2象限ずれている場合にR/D変換機能20の異常を検出する。
次に、動作について説明する。まず入力信号象限検出手段100と異常検出手段400との動作を説明し、その後にラッチタイミング信号入力部300の動作を説明する。図3は、図2の入力信号象限検出手段100と異常検出手段400とによる信号処理を説明するタイミングチャートである。図に示すように、sin相信号1bとcos相信号1cとは、互いに位相が90°ずれた信号である。なお、この図3では、図9とは異なり、各相信号1b,1cを包絡線で示している。励磁信号20aは、図のように一定レベルの信号として示すことができる。
コンパレータ部110で変換された励磁信号20aのデジタル信号110aは、第1〜第4象限で常に1(ハイレベル)となる。なお、第1象限は0°よりも大きく90°以下の領域であり、第2象限は90°よりも大きく180°以下の領域であり、第3象限は180°よりも大きく270°以下の領域であり、第4象限は270°よりも大きく360°以下の領域である。sin相信号1bのデジタル信号110bは、第1及び第2象限で1となり、第3及び第4象限で0(ローレベル)となる。cos相信号1cのデジタル信号110cは、第1及び第4象限で1となり、第2及び第3象限で0となる。
従って、sin相XOR回路120によって検出されるsin相象限情報120aは、第1及び第2象限で0となり、第3及び第4象限で1となる。同様に、cos相XOR回路130によって検出されるcos相象限情報130aは、第1及び第4象限で0となり、第2及び第3象限で1となる。レゾルバ象限情報は、sin相象限情報120aとcos相象限情報130aとの組み合わせであり、この実施の形態では、[sin相象限情報120a,cos相象限情報130a]で示している。即ち、レゾルバ象限情報は、第1〜第4象限で、[0,0]、[0,1]、[1,1]、及び[1,0]となる。
R/D変換機能20の原理や設定によって異なるが、この実施の形態では正常時のR/D変換機能象限情報は、第1〜第4象限で[0,0]、[0,1]、[1,0]、及び[1,1]になるとする。異常検出手段400は、R/D変換機能象限情報がレゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合に異常検出信号31aを出力する(例えば、レゾルバ象限情報として[0,0]がラッチされた場合には、異常時のR/D変換機能象限情報として[1,0]を選択し、デジタル角度信号20bから検出したR/D変換機能象限情報が[1,0]であるか否かを判定する)。なお、異常を検出するずれの閾値を2象限としたのは、R/D変換の誤差を考慮しているためである。デジタル角度20bの持つ誤差により各象限の境界付近の入力角度の場合には、入力角度に対し、デジタル角度20bの象限が1象限ずれる場合がある(例としては、入力角度が179°で、デジタル角度20bが181°と出力される場合、レゾルバ信号1aは第2象限だが、デジタル角度20bは第3象限となる)。即ち、1象限のずれは誤差範囲となっている。
次に、図4は、図2のsin相信号1bが励磁信号20aよりも遅れているときの状態を示す説明図である。図3では包絡線で示したが図9で示すように、sin相信号1bは、レゾルバ1で励磁信号20aが入力軸角度(θ)に基づいて変調された信号である。そして、図4に示すように、sin相信号1bと励磁信号20aとの間には位相ずれAが生じる。sin相象限情報120aには、位相ずれAによる情報の反転が発生する。この反転した情報は、誤った異常検出の原因となる。従って、位相ずれAによって反転した情報がラッチされないように、sin相ラッチ部210によるsin相象限情報120aのラッチタイミングを制御する必要がある。
積分器310は、コンパレータ320に入力される励磁信号20aの位相を90°ずらし、タイミング生成用信号310aを出力する。コンパレータ320は、タイミング生成用信号310aをデジタル信号に変換する。このデジタル信号の立ち上がり及び立ち下がりが各相ラッチ部210,220に対するラッチタイミング信号300aとなる。これにより±90°の位相ずれを許容できる。
次に、図5は、図2のsin相信号1bが励磁信号20aよりも進んでいるときの状態を示す説明図である。図に示すように、sin相信号1bが励磁信号20aよりも進んでいるときにも、sin相象限情報120aには、位相ずれAによる情報の反転が発生する。このような場合でも、ラッチタイミング信号300aを入力することで、反転したsin相象限情報120aのラッチを防ぐことができる。なお、cos相信号1cについても同様である。
このようなR/D変換機能20の異常検出装置では、異常検出手段400は、入力軸角度θの象限を示すR/D変換機能象限情報をデジタル角度信号20bから検出するとともに、R/D変換機能象限情報がレゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合にR/D変換機能20の異常を示す異常検出信号31aを出力するので、入力角度と全く異なるデータが出力されていることを検出でき、R/D変換機能20の異常をより確実に検出できる。
また、入力信号象限検出手段100は、sin相信号1b、cos相信号1c、及び励磁信号20aを2値のデジタル信号110a〜110cに変換するコンパレータ部110と、励磁信号のデジタル信号110aとsin相信号のデジタル信号110bとのXORをとることでsin相象限情報120aを検出するsin相XOR回路120と、励磁信号のデジタル信号110aとcos相信号のデジタル信号110cとのXORをとることでcos相象限情報130aを検出するcos相XOR回路130とからなるので、より確実にレゾルバ象限情報を検出でき、より確実にR/D変換機能20の異常を検出できる。
また、ラッチタイミング信号入力部300は、励磁信号20aの位相が90°ずらされたタイミング生成用信号310aからラッチタイミング信号300aを生成し、該ラッチタイミング信号300aによって各相ラッチ部210,220のラッチタイミングを制御するので、位相ずれAによって反転した各相象限情報120a,130aで象限のずれを判定してしまう可能性を低減でき、異常検出の信頼性を向上できる。
なお、実施の形態1では、積分器310が励磁信号20aの位相を90°ずらすことでタイミング生成用信号310aを生成すると説明したが、積分器310の代わりに微分器でタイミング生成用信号310aを生成してもよい。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2によるR/D変換機能20の異常検出機能41を示す構成図である。図において、各相XOR回路120,130と異常検出手段400と間には、入力フィルタ500がそれぞれ介在されている。入力フィルタ500は、所定時間よりも短い時間で変化した各相XOR回路120,130からの各相象限情報120a,130aを無効とする。換言すると、各入力フィルタ500は、位相ずれAによって反転してしまった各相象限情報120a,130aを無効とする。これは、位相ずれAによって各相象限情報120a,130aが反転してしまう時間が、反転していない時間に比べて短いことを利用した対策である。つまり、各入力フィルタ500は、実施の形態1のラッチタイミング信号入力部300及び各相タッチ部210,220の代わりである。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなR/D変換機能20の異常検出装置では、入力フィルタ500は、所定時間よりも短い時間で変化した各相XOR回路120,130からの各相象限情報120a,130aを無効とするので、位相ずれAによって反転した各相象限情報120a,130aで象限のずれを判定してしまう可能性を低減でき、異常検出の信頼性を向上できる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3によるR/D変換機能20の異常検出機能51を示す構成図である。図において、異常検出手段400の出力側には、出力フィルタ600が接続されている。出力フィルタ600は、所定時間よりも短い時間で変化した異常検出信号31aを無効とする。換言すると、出力フィルタ600は、位相ずれAによって反転した各相象限情報120a,130aを用いて象限ずれを判定した際の異常検出信号31aを無効とする。つまり、出力フィルタ600は、実施の形態2の入力フィルタ500の代わりである。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
このようなR/D変換機能20の異常検出装置では、出力フィルタ600は、所定時間よりも短い時間で変化した異常検出信号31aを無効とするので、位相ずれAによって反転した各相象限情報120a,130aを用いて象限ずれを判定した際の異常検出信号31aを無効とすることができ、異常検出の信頼性を向上できる。
なお、実施の形態1〜3では、ラッチタイミング信号入力部300及び各相タッチ部210,220と、入力フィルタ500と、出力フィルタ600とのいずれか1つだけを用いるように説明したが、異常検出の信頼性をより確実に向上させるために、それらラッチタイミング信号入力部300及び各相タッチ部210,220と、入力フィルタ500と、出力フィルタ600とのいずれか2つ、及び3つすべてを同時に用いてもよい。即ち、実施の形態1〜3の異常検出機能31,41,51は、組み合わせ可能である。
また、実施の形態1〜3では、異常検出機能31,41,51は、R/D変換器3に組み込まれていると説明したが、R/D変換器3の外部に設けられていてもよい。
本発明の実施の形態1によるR/D変換機能の異常検出装置を示す構成図である。 図1の異常検出機能を示す構成図である。 図2の入力信号象限検出手段と異常検出手段とによる信号処理を説明するタイミングチャートである。 図2のsin相信号が励磁信号よりも遅れているときの状態を示す説明図である。 図2のsin相信号が励磁信号よりも進んでいるときの状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態2によるR/D変換機能の異常検出機能を示す構成図である。 本発明の実施の形態3によるR/D変換機能の異常検出機能を示す構成図である。 従来のR/D変換機能の異常検出装置を示す構成図である。 励磁信号、sin相信号、及びcos相信号の波形を示す説明図である。
符号の説明
1 レゾルバ、1b sin相信号、1c cos相信号、20a 励磁信号、20b デジタル角度信号、20 R/D変換機能、31,41,51 異常検出機能、31a 異常検出信号、100 入力信号象限検出手段、110 コンパレータ部、110a 励磁信号のデジタル信号、110b sin相信号のデジタル信号、110c cos相信号のデジタル信号、120 sin相XOR回路、120a sin相象限情報、130 cos相XOR回路、130a cos相象限情報、210 sin相ラッチ部、220 cos相ラッチ部、300 ラッチタイミング信号入力部、300a ラッチタイミング信号、310a タイミング生成用信号、310 積分器、320 コンパレータ、400 異常検出手段、500 入力フィルタ、600 出力フィルタ。

Claims (5)

  1. 所定周波数の励磁信号(20a)が入力軸角度(θ)に応じて変調されたレゾルバ(1)からのsin相信号(1b)及びcos相信号(1c)をデジタル角度信号(20b)に変換するR/D変換機能(20)の異常検出装置(31)であって、
    前記sin相信号(1b)及び前記cos相信号(1c)を前記励磁信号(20a)とそれぞれ比較し、該比較結果から入力軸角度(θ)の象限を示すレゾルバ象限情報を検出する入力信号象限検出手段(100)と、
    前記デジタル角度信号(20b)から前記入力軸角度(θ)の象限を示すR/D変換機能象限情報を検出するとともに、前記R/D変換機能象限情報が前記レゾルバ象限情報から2象限ずれているか否かを判定し、2象限ずれていると判定した場合に前記R/D変換機能(20)の異常を示す異常検出信号(31a)を出力する異常検出手段(400)と
    を備えていることを特徴とするR/D変換機能の異常検出装置。
  2. 前記レゾルバ象限情報は、sin相象限情報(120a)とcos相象限情報(130a)との組み合わせであり、
    前記入力信号象限検出手段(100)は、前記sin相信号(1b)、前記cos相信号(1c)、及び前記励磁信号(20a)を2値のデジタル信号(110a〜110c)に変換するコンパレータ部(110)と、前記励磁信号のデジタル信号(110a)と前記sin相信号のデジタル信号(110b)とのXORをとることで前記sin相象限情報(120a)を検出するsin相XOR回路(120)と、前記励磁信号のデジタル信号(110a)と前記cos相信号のデジタル信号(110c)とのXORをとることで前記cos相象限情報(130a)を検出するcos相XOR回路(130)とからなることを特徴とする請求項1記載のR/D変換機能の異常検出装置。
  3. 前記sin相XOR回路(120)によって検出されたsin相象限情報(120a)をラッチするsin相ラッチ部(210)と、
    前記cos相XOR回路(130)によって検出されたcos相象限情報(130a)をラッチするcos相ラッチ部(220)と、
    前記励磁信号(20a)の位相を90°ずらすことでタイミング生成用信号(310a)を生成する積分器(310)又は微分器と、該タイミング生成用信号(310a)をデジタル信号に変換することでラッチタイミング信号(300a)を生成するコンパレータ(320)とからなり、該ラッチタイミング信号(300a)によって前記各相ラッチ部(210,220)のラッチタイミングを制御するラッチタイミング信号入力部(300)と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載のR/D変換機能の異常検出装置。
  4. 前記各相XOR回路(120,130)と前記異常検出手段(400)との間に介在され、所定時間よりも短い時間で変化した前記各相XOR回路(120,130)からの前記各相象限情報(120a,130a)を無効とする入力フィルタ(500)をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載のR/D変換機能の異常検出装置。
  5. 前記異常検出手段(400)の出力側に接続され、所定時間よりも短い時間で変化した前記異常検出信号(31a)を無効とする出力フィルタ(600)をさらに備えていることを特徴とする請求項2記載のR/D変換機能の異常検出装置。
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