JP2008119689A - 浴槽及び水槽の電解殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 浴槽または水槽中の大腸菌、レジオネラ菌などの細菌を効果的に殺菌するために、温泉水中など自然界に存在する塩素イオンを利用し、新たに塩化ナトリウムを添加しないで次亜塩素酸を生成・循環させる浴槽または水槽水の電解殺菌装置を提供する。
【解決手段】 本発明浴槽及び水槽の電解殺菌装置は、(a)筒型に形成された槽体に内接する櫛歯状の電極受台に互いに極性の向かい合った対の電極板を挿着して左右端を蓋体で閉塞し、(b)極性変換調整装置にて極性を交互に変換して金属イオンの付着を防ぎながら、大腸菌、レジオネラ菌等の殺菌に有効な次亜塩素酸を連続生成する電解槽を有し、該電解槽で浴槽または水槽から取り出した用水を殺菌処理して戻すことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明浴槽及び水槽の電解殺菌装置は、(a)筒型に形成された槽体に内接する櫛歯状の電極受台に互いに極性の向かい合った対の電極板を挿着して左右端を蓋体で閉塞し、(b)極性変換調整装置にて極性を交互に変換して金属イオンの付着を防ぎながら、大腸菌、レジオネラ菌等の殺菌に有効な次亜塩素酸を連続生成する電解槽を有し、該電解槽で浴槽または水槽から取り出した用水を殺菌処理して戻すことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、主として、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど金属イオンを含む浴槽または水槽から取り出した用水を循環経路の一部に取り込んで、隔膜を備えることなく、用水の直接の電気分解で次亜塩素酸を発生させことにより該用水の殺菌作用を施す装置に関する。
現在、温泉やプールでのレジオネラ菌の集団感染が問題となっているが、この菌は、温泉水や浴槽水だけでなく、自然界の土壌や淡水にも存在する自然生活菌であり、人の皮膚や粘膜に寄生したり、あるいは感染しなくても生存できるグラム陰性の桿菌である。更に、冷却設備の循環冷却水などにも存在することが知られており、この菌に対して、薬品を使用しない減菌処理が望まれているのが現状である。
従来、浴槽または水槽から取り出した用水等の電解処理については、例えば、特許文献1には温水の循環殺菌方法及び装置が提案されている。しかしその内容は、温水を経路の一部に直接引き込んで電解する方式が示されているが、殺菌装置の組立、分解、清掃、メンテナンスなどに考えが及んでいないものである。
また、特許文献2には、電解イオン水処理装置が提案されている。しかしその内容は、対向配置した電極間を電解用隔膜で仕切り、極性切替スイッチと流路切替弁装置を設置してなるイオン水処理装置であるが、構造が繁雑なものである。
更に、特許文献3には、殺菌水の生成方法が提案されているが、これは、次亜塩素酸を含む殺菌水を作って、温水の中に生成された殺菌水を注入することは知られているが、電解槽の構造に考えが及んでいないものである。
特開2001−232395号公報
特開2000−185286号公報
特開平10−328667号公報
そこで本発明は、浴槽または水槽中の大腸菌、レジオネラ菌などの細菌を効果的に殺菌するために、温泉水中など自然界に存在する塩素イオンを利用し、新たに塩化ナトリウムを添加しないで次亜塩素酸を生成・循環させる電解殺菌装置であって、且つ、該電解殺菌装置の組立、分解、清掃、メンテナンスなどを容易にし、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど金属イオンを含む温泉水・水道水特有の電極への金属付着の問題を解決する浴槽または水槽水の循環殺菌装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の浴槽及び水槽の電解殺菌装置は、(a)筒型に形成された槽体に内接する櫛歯状の電極受台に互いに極性の向かい合った対の電極板を挿着して左右端を蓋体で閉塞し、(b)極性変換調整装置にて極性を交互に変換して金属イオンの付着を防ぎながら、大腸菌、レジオネラ菌等の殺菌に有効な次亜塩素酸を連続生成する電解槽を有し、該電解槽で浴槽または水槽から取り出した用水を殺菌処理して戻すことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、浴槽または水槽の次亜塩素酸濃度を検知機にて検知し、断続的に電解殺菌運転を行って、次亜塩素酸濃度を管理することを特徴とする。
本発明は、電解処理装置にて次亜塩素酸を連続生成するので、循環経路にて大腸菌、レジオネラ菌や一般細菌などを殺菌することができると共に、その電解殺菌装置の組立、分解、清掃、メンテナンスなどにあってその作業を容易とする。更に、極性変換調整装置を付設して、電極への不純物の付着を抑制させながら、電極面を用水に接触させるので、次亜塩素酸を連続生成することができる。また断続運転装置を付設して、湯水の濃度検知しているので、濃度を管理することができる等の優れた効果を奏する。
この発明の実施の形態を、図1、図2、図3、図4および図5に基づいて説明する。
図1は、殺菌水の生成方法を適用し、浴槽または水槽から取り出した用水の循環浄化殺菌システムの一例である。殺菌システムは、通常の濾過・昇温循環経路から用水を取り出し、電解槽で殺菌処理を行った後に循環経路へ戻す構成である。
更に図1は、電解槽に付設する極性変換調整装置を表す。用水にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど金属イオンが多量に含まれるが、該金属イオンは負電極に引き付けられ、金属単体として付着するので、電極表面は徐々に金属単体による不純物で覆われ、殺菌効率が低下する。これを解消するため、通電を止め、人為的に該付着物を取り除くことは構造上容易であるが、しかし、この間、用水を利用することができない。
図1は、殺菌水の生成方法を適用し、浴槽または水槽から取り出した用水の循環浄化殺菌システムの一例である。殺菌システムは、通常の濾過・昇温循環経路から用水を取り出し、電解槽で殺菌処理を行った後に循環経路へ戻す構成である。
更に図1は、電解槽に付設する極性変換調整装置を表す。用水にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど金属イオンが多量に含まれるが、該金属イオンは負電極に引き付けられ、金属単体として付着するので、電極表面は徐々に金属単体による不純物で覆われ、殺菌効率が低下する。これを解消するため、通電を止め、人為的に該付着物を取り除くことは構造上容易であるが、しかし、この間、用水を利用することができない。
そこで金属分の電極への付着を予防する方法として、電極の極性を自動で変換させる手段を創設した。即ち、用水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなど金属イオンは負電極に引き付けられ、電極表面を徐々に覆うが、電極の極性を変換させると、自動的に金属分の付着を予防し、他方で電解が進行する。このとき、電解槽の電極を陽極として作動させるときは通電時間を15分から60分程度とし、陰極として作動させるときは、陽極としての通電時間の50%から100%とすれば、白金族金属酸化物がコーティングされたチタン電極への金属分の付着を予防することができる。そのため、該電極極性の交互変換装置(極性変換調整装置)を付設し、極性の交互変換により、陰極での金属分の付着を防止し、陽極で殺菌に有効な次亜塩素酸を連続且つ多量生成する。
図2は、電解槽の外観斜視図を表す。本体1は筒型で、中に電極板3を挿入した後、筒の両端を板状フランジ2で覆い、ボルト締めを行い、水漏れを防ぐと共に、水圧に耐え、変形し難く、且つ耐熱性、耐細菌性、耐錆性のあるナイロン、FRP、塩ビなどの樹脂を使用する。電極板3は、電極板受台4に付設する櫛状ガイド部5の溝に挿置される。電極板3の対岸も櫛状ガイド部5と電極板受台4によって挟まれる形式とし、ユニットとして本体1に挿入される。
また図3は、電解槽の外観正面図を表す。更に図4は、電解槽の断面図を表す。電解槽への用水の入り側は本体1筒の下側とし、出側は本体1筒の上側とすることを意図し、殺菌処理する際に発生するガスを、管中に残留させないで、用水と共に管外に排出することを目的としている。
このとき、発生ガスを管中に残留させない方法は、用水の流速を上げることである。循環経路にポンプを設置し、ポンプの圧力を上げ、用水の流速を調整してガスの残留を抑制する。電極への印加電流もその流速に対応させて大きくすると、発生ガス量も多くなり、管中にガスが残留する可能性が高くなる。管中のガスの溜まりを無くすことは、電解殺菌の効率低下を抑制するものである。
このとき、発生ガスを管中に残留させない方法は、用水の流速を上げることである。循環経路にポンプを設置し、ポンプの圧力を上げ、用水の流速を調整してガスの残留を抑制する。電極への印加電流もその流速に対応させて大きくすると、発生ガス量も多くなり、管中にガスが残留する可能性が高くなる。管中のガスの溜まりを無くすことは、電解殺菌の効率低下を抑制するものである。
図5は、電極板受台4と櫛状ガイド部5を表す。電解槽への電極板の出し入れを容易とし、組立、分解、清掃、メンテが簡潔であり、部品点数を最小限に留めたユニットを構成する。また櫛状ガイド部5は電極板3を平行状態に挟み込み、電極板受台4は、本体1の曲率半径に沿って嵌合し、筒内で相乗効果で突っ張り合うので電極板3などユニットとして揺れがない。更に、電極板3と接続される配線は、漏電を避けるための防水性を施すと共に、電解中に発生する振動によって防水性が無くなる事を防ぐ構造を形成している。
(試験例1)
電解処理による減菌処理の有効性を確認することを目的とし、浴槽水の減菌処理試験を行った。殺菌装置滞留時間を2分として、処理回数に対する一般細菌数、大腸菌数、レジオネラ菌数について比較検討を行った。
電解処理による減菌処理の有効性を確認することを目的とし、浴槽水の減菌処理試験を行った。殺菌装置滞留時間を2分として、処理回数に対する一般細菌数、大腸菌数、レジオネラ菌数について比較検討を行った。
1 電解槽本体
2 板状フランジ
3 電極板
4 電極板受台
5 櫛状ガイド部
2 板状フランジ
3 電極板
4 電極板受台
5 櫛状ガイド部
Claims (2)
- (a)筒型に形成された槽体に内接する櫛歯状の電極受台に互いに極性の向かい合った対の電極板を挿着して左右端を蓋体で閉塞し、(b)極性変換調整装置にて極性を交互に変換して金属イオンの付着を防ぎながら、大腸菌、レジオネラ菌等の殺菌に有効な次亜塩素酸を連続生成する電解槽を有し、
該電解槽で浴槽または水槽から取り出した用水を殺菌処理して戻すことを特徴とする浴槽及び水槽の電解殺菌装置。 - 浴槽または水槽の次亜塩素酸濃度を検知機にて検知し、断続的に電解殺菌運転を行って、次亜塩素酸濃度を管理する請求項1に記載の浴槽及び水槽の電解殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007317948A JP2008119689A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 浴槽及び水槽の電解殺菌装置 |
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JP2007317948A JP2008119689A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 浴槽及び水槽の電解殺菌装置 |
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JP2008119689A true JP2008119689A (ja) | 2008-05-29 |
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JP2007317948A Pending JP2008119689A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 浴槽及び水槽の電解殺菌装置 |
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JP (1) | JP2008119689A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010137852A2 (ko) * | 2009-05-27 | 2010-12-02 | 한국돌기 주식회사 | 실시간 살균 소독 장치 및 이를 이용한 실시간 살균 소독 방법 |
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2007
- 2007-12-10 JP JP2007317948A patent/JP2008119689A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010137852A2 (ko) * | 2009-05-27 | 2010-12-02 | 한국돌기 주식회사 | 실시간 살균 소독 장치 및 이를 이용한 실시간 살균 소독 방법 |
WO2010137852A3 (ko) * | 2009-05-27 | 2011-03-31 | 한국돌기 주식회사 | 실시간 살균 소독 장치 및 이를 이용한 실시간 살균 소독 방법 |
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