JP2008119282A - 飲料供給装置 - Google Patents

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健 松原
Kazuya Nakayama
和哉 中山
Manabu Ueno
学 上野
Katsuyuki Osawa
克之 大澤
Shinji Sato
新二 佐藤
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Abstract

【目的】温水タンクに貯留している高温温水層域の温水の温度低下を生じさせない飲料供給装置を提供することを目的とする。
【構成】温水タンク70に貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る仕切り板72a、72bと、高温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ73aと、中温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ73bと、低温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ73cと、高温温水層域に貯留している温水の温度を検出する温度センサ73aが出力する温度信号が所定の下限温度を下回ると制御部95が出力する信号で通電されることにより所定の上限温度まで加熱するヒータ74と、タンク本体71外壁面からの放熱量を減少させる断熱層75と、水リザーバ10に給水弁32を介して温水回路33で連通する水の供給開口76と、を設けている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、温水と原料とから飲料を調製して供給する飲料供給装置に関するものである。
従来からコーヒー豆を挽いた挽き豆に高温の温水を加えて抽出したコーヒー液に砂糖やミルクを加えて調製したホットコーヒー飲料や濃縮シロップを希釈して氷を投入したコールドシロップ飲料を販売するカップ式自動販売機が知られている。当該カップ式自動販売機では、購入客が貨幣を投入し、例えば、ホットコーヒー飲料の選択ボタンを押すと、貯蔵しているコーヒー豆をミルで挽いた挽き豆に温水タンクで貯留している高温の温水を加えて抽出したコーヒー液に砂糖やミルクを加えて調製したホットコーヒー飲料をカップ供給装置から供給されたカップに注いで販売口から購入客に販売する。また、購入客がコールドシロップ飲料の選択ボタンを押すと、冷却水槽に貯留している冷却水で冷やされた濃縮シロップと炭酸水がカップに注がれ、さらに製氷機に貯蔵している氷が投入されてコールドシロップ飲料が調製されて販売口から購入客に販売される。このように、カップ式自動販売機にはコーヒー飲料などのホット飲料の調製に使用する温水を高温(92〜97℃)の温度に保持して貯留する温水タンクが備えられている。
図7はカップ式自動販売機(飲料供給装置)を示す概念図である。カップ式自動販売機1は、カップ供給装置(図示せず)から供給されてベンドステージSに載置した飲料容器であるカップCにその機内で調製したホット飲料またはコールド飲料を注入して販売する装置であり、水リザーバ10、冷却水槽15、製氷機30、温水タンク34、ミキシングボウル40、41、コーヒーブリュア(コーヒー飲料を抽出する装置)42、原料容器45、ミル46などを備えている。
希釈液供給部2は、冷水、炭酸水などの希釈液をカップCに注入するためのものであり、水リザーバ10、水ポンプ11、給水弁12を有している。給水弁12を開くと水道水は水リザーバ10に貯えられ、水ポンプ11を駆動することによって圧送された水は冷水回路13または温水回路33に送出される。冷水回路13に送出された水は、冷却水槽15に貯留している冷却水15aに浸漬した水冷却コイル16を経由することにより冷却される。図には明示しないが冷却水15aにはコイル状の蒸発器が浸漬してあり、蒸発器に冷媒を循環させることにより冷媒が蒸発する際の蒸発熱により蒸発器の周囲に着氷したアイスバンク(氷魂)の蓄熱量を利用した熱交換により冷却水15aを略0℃に保つようにしている。水冷却コイル16には給水弁17と冷水管路18とが接続してある。また、給水弁17には、カップCに炭酸水を供給するカーボネータ19が接続してあり、水ポンプ11を駆動して給水弁17を開くとカーボネータ19に冷水が供給される。冷水管路18には、冷水弁20を介して冷水注出ノズル21が接続してあり、コールド飲料注出時(販売時)には水ポンプ11を駆動して冷水弁20を開くと、冷水注出ノズル21からカップCに冷水を注入する。
カーボネータ19は、冷却水槽15に貯留する冷却水15aに浸漬してあり、炭酸ガスボンベ22から炭酸ガスが供給され、この炭酸ガスが冷水に溶解して、冷水は炭酸水となる。カーボネータ19には、炭酸水弁23を介して炭酸水注出ノズル24が接続してあり、炭酸水弁23を開くと、炭酸ガスボンベ22から供給される炭酸ガスの圧力でカーボネータ19から押し出された炭酸水がカップCに注入される。また、冷却水槽15に貯留する冷却水15aには、複数のシロップ冷却コイル25が浸漬してあり、シロップ飲料の原液となる各種のシロップがそれぞれ貯蔵してある複数のシロップコンテナ26がシロップ売切装置27を介して接続してある。各シロップコンテナ26には、それぞれ、炭酸ガスボンベ22から炭酸ガスが供給され、シロップ冷却コイル25にはシロップ弁28を介してシロップ注出ノズル29が接続されている。そして、シロップ弁28を開くと、シロップコンテナ26に貯蔵してあるシロップが炭酸ガスボンベ22から供給される炭酸ガスの圧力で押し出され、シロップ売切装置27からシロップ冷却コイル25を通流したシロップは冷却されて、シロップ注出ノズル29からカップCに注入される。
製氷機30は、水リザーバ10に製氷用水導入配管30aを介して接続してあり、製氷用水導入配管30aを通じて水リザーバ10から供給された水を用いて氷を製造し、当該氷をストッカに貯蔵する。図には明示しないが製氷機30は、製氷部としての円筒状のパイプの外周面に蒸発器を螺旋状に巻回させてあり、蒸発器に冷媒を循環させることにより水リザーバ10から供給された水をその内壁面に着氷させる。パイプの内部にはスクリュ形状のオーガが配設してあり、モータによって回転駆動したオーガでパイプの内壁面に着氷させた氷を切削しつつ上方に押し上げる。パイプの上部には、固定刃が設けてあり、この固定刃によってオーガで押し上げられた氷を圧縮してチップ状の氷にする。また、パイプの上方には、製造したチップ状の氷を貯蔵するストッカが設けてある。そして、製氷機30によって製造された氷は、アイス飲料を販売するときにアイスダクト30bを通じてカップCに必要量が投入されてコールド飲料を調製する。
温水タンク34は、水ポンプ11の駆動と同時に給水弁32を開いて温水回路33に送出された水が貯えられ、内部に備えられたヒータ(図示せず)により加熱されて高温(例えば92〜97℃)の温水になる。また、温水タンク34には複数の湯弁35が配設してある。各湯弁35は、湯管路36によってミキシングボール40、41およびコーヒーブリュア42に接続してあり、湯弁35を開くと湯管路36を通った温水がミキシングボール40、41またはコーヒーブリュア42に供給される。ミキシングボール40は、原料容器43から供給された原料と温水タンク34から供給された温水を攪拌してホット飲料を調製してホット飲料注出ノズル44からカップCに注入する。コーヒーブリュア42は、コーヒー豆を収容している原料容器45から供給されたコーヒー豆をミル46で挽いた挽き豆(原料)に温水タンク34から供給された温水を加えて混合、攪拌してコーヒー飲料を抽出する。コーヒー飲料の抽出滓は滓バケツ49に廃棄される。また、コーヒーブリュア42には、ミキシングボール41が接続してあり、原料容器47から供給された砂糖、クリームなどとコーヒー飲料を調製してコーヒー飲料注出ノズル48からカップCに注入する。
このようなカップ式自動販売機で温水、冷水、氷を作るようにした冷媒回路に、冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒とする圧縮機と、冷媒と水とを熱交換させて温水を作る温水用熱交換器と、冷媒と冷水用の水とを熱交換させて冷水を作る冷水用熱交換器と、冷媒と製氷用の水とを熱交換させて氷を作る製氷用熱交換器と、冷水用熱交換器に接続された冷水側膨張弁と、製氷用熱交換器に接続された製氷側膨張弁と、温水を作る際には圧縮機からの高温高圧の冷媒を温水用熱交換器に循環させ、冷水を作る際には冷水側膨張弁からの冷媒を冷水用熱交換器に循環させ、製氷する際には製氷側膨張弁からの冷媒を製氷用熱交換器に循環させる循環路切換器とを有して、圧縮機からの冷媒により温水、冷水または氷を作るようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−81772号公報
上述した冷媒回路を備えたカップ式自動販売機で高温の温水を作る際は圧縮機からの高温高圧の冷媒と温水タンクに貯留されている低温の温水とを温水用熱交換器に循環させることにより高温高圧の冷媒と低温水との間で熱交換がおこなわれて加熱された高温(例えば90℃)の温水が温水タンクに環流して貯留される。温水タンクでは外壁面からの放熱により温度が低下した温水が対流によりタンク下層部(底部付近)へ移動するため、この温度が低下した温水を温水ポンプで温水用熱交換器へ送出して高温高圧の冷媒との熱交換により加熱した高温の温水として温水タンクの上層部へ戻すようにしている。
しかしながら、圧縮機を始動した直後の温度が低い冷媒が温水用熱交換器に循環して温水と熱交換すると冷媒から温水への熱交換量が不足して温水の温度上昇が不十分となり、この温度が低い温水が温水用熱交換器から流出して温水タンクに環流すると、高温の温水が貯留されている高温温水層域に低温の温水が流入して貯留している温水全体の温度を低下させる不具合を起こすことになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、温水用熱交換器から流出した温水の温度が低い場合にも、温水タンクに貯留している高温温水層域の温水の温度低下を生じさせない飲料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料供給装置は、冷媒を圧縮させて高温高圧にさせる圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた高温高圧の冷媒と温水とを熱交換させる温水用熱交換器と、前記温水用熱交換器から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に環流させる蒸発器とを接続した冷媒循環経路を形成した冷媒回路を備え、前記温水用熱交換器で熱交換した温水と原料とから飲料を調製して供給する飲料供給装置において、
前記温水を貯留している温水タンクから送出されて前記温水用熱交換器で熱交換された温水を当該温水タンクに環流させる温水循環経路と、前記温水循環経路を介して前記温水タンクから温水用熱交換器に温水を送出する温水ポンプと、前記温水循環経路を循環する温水の温度を検出して温度信号を出力する循環経路温水温度センサと、前記温水循環経路の循環経路温水温度センサの下流側と前記温水ポンプの上流側とを連通させる温水通路と、前記温水通路の温水の通流および停止をさせる第1開閉弁と、前記温水循環経路の循環経路温水温度センサから温水タンクへの温水の通流および停止をさせる第2開閉弁と、前記循環経路温水温度センサが出力する温度信号に基づいて前記第1開閉弁および第2開閉弁を開閉制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る飲料供給装置は、上記請求項1において、前記温水タンクに貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る複数の仕切り板と、当該仕切り板により形成された複数の温水層の温水温度を検出して温度信号を出力するタンク内温水温度センサと、前記温水循環経路から前記複数の温水層域に温水を環流させる温水環流口と、前記複数の温水環流口からの温水環流の通流および停止をさせる環流口開閉弁と、を設け、前記制御手段は、前記循環経路温水温度センサおよび前記タンク内温水温度センサが出力する温度信号に基づいて前記環流口開閉弁を開閉制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、温水を貯留している温水タンクから送出されて温水用熱交換器で熱交換された温水を当該温水タンクに環流させる温水循環経路と、温水循環経路を介して温水タンクから温水用熱交換器に温水を送出する温水ポンプと、温水循環経路を循環する温水の温度を検出して温度信号を出力する循環経路温水温度センサと、温水循環経路の循環経路温水温度センサの下流側と温水ポンプの上流側とを連通させる温水通路と、温水通路の温水の通流および停止をさせる第1開閉弁と、温水循環経路の循環経路温水温度センサから温水タンクへの温水の通流および停止をさせる第2開閉弁と、循環経路温水温度センサが出力する温度信号に基づいて第1開閉弁および第2開閉弁を開閉制御する制御手段と、を設けたことにより、冷媒温度が低く熱交換量が不足して温度上昇が不十分で温度が低い温水が循環して温水タンクの高温温水を貯蔵している層域へ環流することを防止できるので、温水タンクに貯留している高温の温水層域の温度の低下を生じさせない飲料供給装置を提供することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、温水タンクに貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る複数の仕切り板と、当該仕切り板により形成された複数の温水層の温水温度を検出して温度信号を出力するタンク内温水温度センサと、温水循環経路から複数の温水層域に温水を環流させる温水環流口と、複数の温水環流口からの温水環流の通流および停止をさせる環流口開閉弁と、を設け、制御手段は、循環経路温水温度センサおよびタンク内温水温度センサが出力する温度信号に基づいて環流口開閉弁を開閉制御することにより、高温に加熱されなかった温水が高温温水層域に環流することを防止するとともに、循環している温水温度と略同じ温度の温水層へ環流することにより温水用交換器で熱交換して得た熱量をそれぞれの温度の温水層の保温に有効に利用することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、従来と同一構成に関しては同一符号を用いる。
図1は本発明に係る飲料供給装置の実施の形態を示す概念図である。飲料供給装置1(あるいはカップ式自動販売機)における冷却水槽15に貯留する冷却水15aの冷却、製氷機30の氷の製造、および温水タンク70に貯留する温水70aの加熱には、冷媒回路50が適用してある。冷媒回路50は、圧縮機51、温水用熱交換器52、ガスクーラ53、内部熱交換器54、電子膨張弁55、および蒸発器56、57、並びにこれらを接続する冷媒循環経路Lにより構成され、冷媒を循環させるものである。この冷媒回路50で使用する冷媒としては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、更にオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を用いている。
圧縮機51は、内部熱交換器54からの冷媒(二酸化炭素)を圧縮して高温高圧の状態にするものである。この圧縮機51は、2回に分けて冷媒圧縮を行う2段式圧縮機であり、1回目の冷媒圧縮を行う第1圧縮機51aと、2回目の冷媒圧縮を行う第2圧縮機51bとを有し、これらの間に中間熱交換器58を設けてある。中間熱交換器58は、第1圧縮機51aによる1回目の冷媒圧縮により圧縮された冷媒を冷却、すなわち放熱させて該冷媒を第2圧縮機51bに送るものである。このように、冷媒を2回に分けて圧縮を行う2段式圧縮機の第1圧縮機51aと第2圧縮機51bとの間に冷媒を冷却する中間熱交換器58を設けて冷媒圧縮を行うと、第2圧縮機51bの冷媒圧縮負荷を低減して冷却効率の向上を図ることができ、消費電力を低減して冷媒を所望の高温高圧の状態に圧縮することができる。圧縮機51には、圧縮機51を運転するための電源の周波数を変換するインバータ51cが接続してあり、飲料供給装置1の熱負荷に見合った適切な電源周波数で圧縮機51を運転する。この圧縮機51としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機などがある。
冷媒循環経路Lには、第1圧縮機51aで圧縮させた高温高圧の冷媒を放熱させて第2圧縮機51bに供給させる中間熱交換器58を備えた第1冷媒経路L1と、第1圧縮機51aで圧縮させた高温高圧の冷媒を第2圧縮機51bに直接供給させる第2冷媒経路L2とを設け、第1冷媒経路L1には弁を開閉して冷媒の中間熱交換器58への通流および停止をさせる電磁弁62を備え、第2冷媒経路L2には弁を開閉して冷媒の第2圧縮機51bへの通流および停止をさせる電磁弁63を備えている。
そして、夏場などの気温が高くコールド飲料の販売量が多くなり、冷却水の冷却能力や製氷能力を強く要求される場合には、電磁弁62を開く一方、電磁弁63を閉じて圧縮機51を運転すると、第1圧縮機51aで圧縮された温度60℃〜70℃、圧力3〜5MPaの冷媒は中間熱交換器58に送られてここで放熱されて温度40〜50℃、圧力3〜5MPaの冷媒となって第2圧縮機51bへ供給されるので第2圧縮機51bの冷媒圧縮負荷が軽減され、第2圧縮機51bによる2回目の圧縮動作により圧縮された冷媒は温度70〜80℃、圧力8〜9MPaとなり、温水用熱交換器52へ供給される。このように、第1圧縮機51aで圧縮された冷媒を中間熱交換器58で放熱させて第2圧縮機51bで圧縮すると、第2圧縮機51bの冷媒圧縮動作の負荷が軽減され、冷却効率が改善され、消費電力を低減できる。この冷却水冷却時や製氷時に発生する冷媒の廃熱を利用して低温の温水を温水用熱交換器52で加熱するとさらに消費電力を低減することができる。
また、温水タンク70に貯留している温水の加熱能力を強く要求される場合には、電磁弁62を閉じる一方、電磁弁63を開いて圧縮機51を運転すると、第1圧縮機51aで圧縮された温度60〜70℃、圧力3〜5MPaの冷媒が中間熱交換器58で放熱されることなく第2圧縮機51bへ直接供給されて圧縮されると、第2圧縮機51bによる2回目の圧縮動作により圧縮された冷媒は温度110〜120℃、圧力10〜12MPaの高温高圧の状態になる。
温水用熱交換器52は、第2圧縮機51bによる2回目の圧縮で110〜120℃の高温になった冷媒を温水タンク70から温水ポンプ81で送出された30〜60℃の低温の温水と熱交換させて95℃以上の高温の温水を作るもので、その内部には、第2圧縮機51bで圧縮された高温高圧の冷媒が通流する冷媒管路52aと、温水が通流する温水管路52bとが、互いに熱交換可能な態様で配設してあり、冷媒管路52aを通流する冷媒の移動方向と温水管路52bを通流する温水の移動方向が逆向きの移動方向となるように設けてある。温水タンク70の底部に貯留され温水ポンプ81で送出されて温水管路52bに流入した30〜60℃の低温の温水は高温の冷媒と熱交換して95℃以上の高温の温水となり温水タンク70に環流し、110〜120℃の高温の冷媒は温水と熱交換して冷媒管路52aから流出するときには50〜60℃の温度に下がるが、互いに熱交換可能な態様で配設してある冷媒管路52aを通流する冷媒の移動方向と温水管路52bを通流する温水の移動方向とを逆向きの移動方向としているので、冷媒との熱交換で温められた温水を温水管路52bから流出する直前で冷媒管路52aに流入してきた110〜120℃の高温の冷媒と熱交換して加熱するので、温水管路52bから流出する温水を効率よく95℃以上の高温の温水とすることができる。
温水タンク70は、タンク本体71の内部に貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る仕切り板72a、72b(図2参照)を備え、給水弁12を開いて水リザーバ10に貯えられた水は、水ポンプ11を駆動すると同時に給水弁32を開くと温水回路33を通流して温水タンク70の底部から仕切り板72bの下方に供給され、湯量センサ(図示せず)が満水信号を出力すると水ポンプ11を停止するとともに給水弁32を閉じて給水を停止する。供給された水は仕切り板72bの下方に貯留されて30〜60℃の比較的低温の温水となる。
温水用熱交換器52の冷媒管路52aを循環する冷媒と熱交換可能な態様で配設されている温水管路52b入口側(図中上側)に連通する温水循環経路82は温水ポンプ81を介して温水タンク70の底部に接続され、温水管路52b出口側(図中下側)に連通する温水循環経路83には循環する温水の温度を検出して温度信号を出力する温度センサ(循環経路温水温度センサ)84が設けられ、温水が温水タンク70に環流する。温水循環経路83の温度センサ84の下流側と温水循環経路82の温水ポンプ81の上流側とは温水通路85で連通され、温水通路85の温水の通流および停止をさせる電磁弁(第1開閉弁)86を設けている。温水ポンプ81が駆動されて温水タンク70底部から温水用熱交換器52に送出された30〜60℃の低温の温水が温水管路52bを循環する際に冷媒管路52aを循環する110〜120℃の高温の冷媒と熱交換されて95℃以上の高温の温水となって温水循環経路83を環流してくると、温度センサ84が出力する温度信号に基づいて制御部95(図3参照)が電磁弁88を開いて温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域に環流して貯留される。温水循環経路82、83は例えば断熱材で周囲を覆うなどして断熱され、加熱された高温の温水の温度低下を最小限に抑えるようにしている。そして湯弁35が開かれると高温温水層域の温水が調理部(図示せず)に供給されて飲料が調製される。
また、冷却水槽15に貯留している冷却水15aの冷却能力や製氷機30を冷却して氷を製造する製氷能力を強く要求される場合には、冷媒管路52aに供給される冷媒の温度は70〜80℃となるので、冷媒と熱交換して温水管路52bから流出する温水は60〜70℃の温度となり、温度センサ84が出力する温度信号に基づいて制御部95が電磁弁88を閉じて電磁弁90を開くと仕切り板72aと仕切り板72bとの間の中温温水層域に環流されて、高温温水層域の温水の温度低下を防止することができる。
ガスクーラ53は、温水用熱交換器52から供給された冷媒を放熱させるもので、例えば銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものがある。
内部熱交換器54は、ガスクーラ53から供給された冷媒と、蒸発器56、57から環流する低温低圧の冷媒とを熱交換させるもので、その内部には、ガスクーラ53で放熱させた冷媒が移動する冷媒管路54aと、蒸発器56、57で蒸発させた冷媒が移動する冷媒管路54bとが、互いに熱交換可能な態様で配設してある。
電子膨張弁55は、内部熱交換器54で熱交換させた冷媒を断熱膨張させ、該冷媒を減圧して低温低圧の状態に調整するもので、蒸発温度センサ64a、水温センサ64b、庫内温度センサ64cから出力される検出信号に基づいて膨張機構制御部64が予めメモリ(図示せず)に格納しているプログラムやデータに従って、電子膨張弁55の弁開閉量を可変制御する。
蒸発器56、57は、電子膨張弁55で低温低圧の状態に断熱膨張させた冷媒を蒸発させるものであり、冷却水槽15および製氷機30のそれぞれの冷熱源として配設してある。冷却水槽15に貯留している冷却水15a中にはコイル状にした蒸発器56を配設してある。製氷機30では、円筒状のパイプ(図示せず)の外周面に螺旋状に巻回することにより蒸発器57を配設してある。これら蒸発器56、57は、電子膨張弁55から2方に分岐したそれぞれの経路に接続してある。分岐したそれぞれの経路において、蒸発器56の上流側には電磁弁59が設けてあり、蒸発器57の上流側には電磁弁60が設けてある。そして、電磁弁59を開くと蒸発器56に電子膨張弁55で断熱膨張させた冷媒が送出され、電磁弁60を開くと蒸発器57に電子膨張弁55で断熱膨張させた冷媒が送出される。また、蒸発器56、57の下流側の経路は、互いに集合して内部熱交換器54を介して第1圧縮機51aに接続してある。
なお、製氷機30の蒸発器57と電磁弁60との間の経路、および蒸発器57の下流側で集合する手前の経路には、継手手段であるセルフシールカップリング61、61が設けてある。そして、メンテナンス時には、セルフシールカップリング61、61を外すことにより製氷機30が冷媒循環経路Lから脱着可能になっている。
次に、図2を参照して本発明に係る飲料供給装置の温水タンクの実施の形態を詳細に説明する。温水タンク70は、タンク本体71の内部に貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る仕切り板72a、72bと、仕切り板72aの上方に形成された高温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ(タンク内温水温度センサ)73aと、仕切り板72a、72bの間に形成された中温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ(タンク内温水温度センサ)73bと、仕切り板72bの下方に形成された低温温水層域の温水温度を検出して温度信号を出力する温度センサ(タンク内温水温度センサ)73cと、高温温水層域に貯留している温水の温度を検出する温度センサ73aが出力する温度信号が所定の下限温度(例えば92℃)を下回ると制御部95が出力する信号で通電されることにより所定の上限温度(例えば97℃)まで加熱するヒータ74と、タンク本体71外壁面からの放熱量を減少させる断熱層75と、水リザーバ10に給水弁32を介して温水回路33で連通する水の供給開口76と、を設けている。
また、温水循環経路83から高温温水層域に温水を環流させる温水環流口87と、中温温水層域に温水を環流させる温水環流口89と、低温温水層域に温水を環流させる温水環流口91と、温水環流口87からの温水環流の通流および停止をさせる電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)88と、温水環流口89からの温水環流の通流および停止をさせる電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)90と、温水環流口91からの温水環流の通流および停止をさせる電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)92と、を設けている。
そして、水ポンプ11を駆動すると同時に給水弁32を開くと温水回路33を送出された水が供給開口76から仕切り板72bの下方に貯留されて略30〜60℃の比較的低温の温水となり、仕切り板72a、72bの間に貯留されている略60〜92℃の中温温度層域、仕切り板72aの上方に貯留されている92℃以上の高温の温水層域とは区分けされた温度領域で貯留される。このように温水タンク70に仕切り板72a、72bを設けると、高温温水層域、中温温水層域および低温温水層域との間における対流が仕切り板72a、72bにより区切られ、混合による熱拡散をなくすことができる。また、熱伝導率の小さい仕切り板72a、72bを設けることにより、熱伝導による熱拡散を少なくすることができる。尚、図中、各温水層域間を連通する通路が壁面近傍になるように示されているが、仕切り板72a、72bに穴やスリットを設けるようにしてもよい。
図3は、飲料供給装置1の制御ブロック図を示し、温水の循環を制御する制御部(制御手段)95と、温水タンク70に貯留している温水の温度を検出して温度信号を制御部95に出力する温度センサ73a、73b、73cと、温水循環経路83を循環する温水の温度を検出して温度信号を制御部95に出力する温度センサ84と、温水タンク70の底部に貯留している温水を温水用熱交換器52に圧送する温水ポンプ81と、温度センサ84が出力する温度信号が所定の温度(例えば30℃)より低い時に弁を開いて温水循環経路83から温水通路85を経由させて温水循環経路82に温水を循環させる電磁弁86と、温度センサ84が出力する温度信号に基づいて予め設定した温度で温水循環経路83から温水タンク70に温水を環流させる電磁弁88、90、92と、飲料供給装置1の制御データを記憶するメモリ96を有している。
以上のような構成を有する飲料供給装置1で加熱した温水を温水タンク70に貯留する基本動作について説明する。
まず、図4を参照して温水タンク70の仕切り板72bの下方に貯留している低温水を温水用熱交換器52に送出して高温の冷媒と熱交換して高温水とする場合を説明する。この場合、第1冷媒経路L1に備えた電磁弁62を閉じる一方、第2冷媒経路L2に備えた電磁弁63を開いて圧縮機51を運転すると、第1圧縮機51aで圧縮された温度60〜70℃、圧力3〜5MPaの冷媒が中間熱交換器58で放熱されることなく第2圧縮機51bへ直接供給されて圧縮され、第2圧縮機51bによる2回目の圧縮動作により圧縮された冷媒は温度110〜120℃、圧力10〜12MPaの高温高圧の状態になり、温水用熱交換器52の冷媒管路52aに供給される。
温水ポンプ81の駆動により温水タンク70底部から温水循環経路82を通流して温水用熱交換器52の温水管路52bに送出された30〜60℃の低温水は冷媒管路52aを通流する110〜120℃の高温の冷媒と熱交換されて95℃以上の高温水となり温水循環経路83を環流してくると、制御部95は温度センサ84が出力する温度信号に基づいて電磁弁88を開いて温水環流口87から温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域に環流させる。
温水用熱交換器52の冷媒管路52aを循環して温水と熱交換して50〜60℃の温度に冷却された冷媒はガスクーラ53で放熱して冷却され、内部熱交換器54を通じて電子膨張弁55に送出され、電子膨張弁55で減圧されて断熱膨張して低温低圧の状態になり、弁を開いてある電磁弁59を介して蒸発器56に送出される。蒸発器56に送出された冷媒は冷却水槽15の冷却水15aから熱を与えられて蒸発する。冷却水15aは冷媒が蒸発する際の蒸発熱により蒸発器56の周囲に着氷したアイスバンク(氷魂)の蓄熱量を利用した熱交換により略0℃に保たれる。
蒸発器56で蒸発した冷媒は、内部熱交換器54に送出されて熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
尚、冷媒温度を110〜120℃に高めて温水と熱交換して95℃以上の高温水とすると同時に冷媒を蒸発器56に送出して冷却水槽15の冷却水15aを冷却する実施例で説明しているが、温水を95℃以上の高温水とすると同時に製氷機30で製氷する場合には、電磁弁59を閉じて電磁弁60を開き、冷媒を蒸発器57に送出して製氷機30で氷を製造する。
次に、図5を参照して冷却水槽15に貯留している冷却水15aの冷却能力を強く要求される場合について説明する。この場合、第1冷媒経路L1の電磁弁62と蒸発器56の経路にある電磁弁59を開く一方、第2冷媒経路L2の電磁弁63と蒸発器57の経路にある電磁弁60を閉じる。したがって、冷媒循環経路Lは、第1圧縮機51a、中間熱交換器58、第2圧縮機51b、温水用熱交換器52、ガスクーラ53、内部熱交換器54、電子膨張弁55、蒸発器56から内部熱交換器54を介して第1圧縮機51aに接続する。
この場合、第1圧縮機51aで圧縮されて中間熱交換器58で放熱された冷媒は第2圧縮機51bに送出され、第2圧縮機51bで8〜9MPaに圧縮されて70〜80℃の冷媒温度になる。第2圧縮機51bで圧力8〜9MPa、温度70〜80℃になった冷媒は、温水用熱交換器52の冷媒管路52aを循環して、温水タンク70から送出されて温水管路52bを循環している温水と熱交換を行うと50℃〜60℃になる。冷媒と熱交換して温水管路52bから流出する温水は60〜70℃の温度となり、温度センサ84が出力する温度信号に基づいて制御部95が電磁弁88を閉じて電磁弁90を開くと温水環流口89から温水タンク70の仕切り板72aと仕切り板72bの間の中温温水層域に環流される。
温水用熱交換器52の冷媒管路52aを循環して温水と熱交換して50〜60℃の温度に冷却された冷媒は、さらに、ガスクーラ53で周囲温度程度まで冷却された後、内部熱交換器54で蒸発器56から第1圧縮機51aに環流する低温低圧の冷媒と熱交換することで温度差(エンタルピ差)を拡大し、冷却能力を高める。内部熱交換器54で熱交換した冷媒は電子膨張弁55に送出され、電子膨張弁55によって絞られた後に膨張すると減圧されて断熱膨張して温度−10〜−20℃、圧力2〜3MPaの低温低圧の状態になる。
低温低圧の状態の冷媒は、弁を開いている電磁弁59を介して蒸発器56に送出され、蒸発器56の配設部位である冷却水槽15の冷却水15aから熱を与えられて蒸発する。この冷媒が蒸発する際の蒸発熱により蒸発器56の周囲に着氷したアイスバンク(氷魂)の蓄熱量を利用した熱交換により冷却水15aを略0℃に保つようにしている。この結果、冷却水15aに浸漬している水冷却コイル、カーボネータ、シロップコンテナに接続されたシロップ供給配管などが冷却され、希釈水、炭酸水、シロップが冷やされる。
蒸発器56で蒸発した冷媒は、内部熱交換器54に送出されて熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
製氷機30を冷却して氷を製造する製氷能力を強く要求される場合、蒸発器57の経路にある電磁弁60を開く一方、蒸発器56の経路にある電磁弁59を閉じる。冷媒循環経路Lは、第1圧縮機51a、中間熱交換器58、第2圧縮機51b、温水用熱交換器52、ガスクーラ53、内部熱交換器54、電子膨張弁55、蒸発器57から内部熱交換器54を介して第1圧縮機51aに接続する。
この場合、冷媒循環経路Lにおける冷媒は、第1圧縮機51aで圧縮されて中間熱交換器58で放熱された後に第2圧縮機51bに送出され、2回に分けて圧縮されて高温高圧の状態になった後、温水用熱交換器52の冷媒管路52aを循環してガスクーラ53で放熱して冷却される。そして、ガスクーラ53で冷却された冷媒は、内部熱交換器54を通じて電子膨張弁55に送出され、電子膨張弁55で減圧されて断熱膨張して低温低圧の状態になる。低温低圧の状態の冷媒は、弁が開いている電磁弁60を介して蒸発器57に送出される。蒸発器57に送出された冷媒が蒸発することにより、蒸発器57の配設部位である製氷機30のパイプ(図示せず)は熱を奪われて冷却される。この結果、製氷機30のパイプの内部に氷が発生し、モータ(図示せず)により駆動したオーガ(図示せず)が氷を切削することによりチップ状の氷が製造される。そして、蒸発器57で蒸発した冷媒は、内部熱交換器54に送出されて熱交換を行った後、圧縮機51(第1圧縮機51a)に送出され、圧縮機51で圧縮されて上記移動を繰り返して循環することになる。
このように、温水用熱交換器52での冷媒と温水との熱交換量が減少して温水管路52bから流出して温水循環経路83を循環する温水は60〜70℃の温度となる。制御部95は、温度センサ84が温水循環経路83を循環する温水の温度を検出して出力した温度信号に基づき、例えば60℃以上で95℃未満の温水温度のときは電磁弁86、88、92を閉じ、電磁弁90を開いて温水環流口89から温水タンク70の仕切り板72a、72bの間の中温温水層域に環流させ、高温温水層域に低い温度の温水が流入して高温の温水温度が低下することを防止する。また、例えば30℃以上で60℃未満の温水温度のときは電磁弁86、88、90を閉じ、電磁弁92を開いて温水環流口91から温水タンク70の仕切り板72bの下方の低温温水層域に環流させ、例えば30℃未満の温度のときは電磁弁88、90、92を閉じ、電磁弁86を開いて温水循環経路83から温水通路85を経由させた温水を温水循環経路82に戻して循環させることにより効率よく温水の温度を上昇させることができる。
図6は図3に示した制御部95が上述した温水用熱交換器52で冷媒と熱交換して加熱された温水の循環の制御を示すフローチャートである。以下、図1〜図6を適宜参照しながら温水循環の制御の内容について詳述する。
飲料供給装置1で冷媒回路50が働いて高温高圧の冷媒を温水用熱交換器52に循環させると、制御部95は、まず、電磁弁86を開き(ステップS101)、温水ポンプ81を駆動して(ステップS102)、温水を温水循環経路82から温水用熱交換器52に送出する。また、制御部95は、温度センサ73a、73b、73cで温水タンク70の各温水層域の温水温度を検出し、温水ポンプ81で送出されて温水循環経路82から温水用熱交換器52、温水循環経路83、温水通路85、温水循環経路82と循環する温水の温度を温水循環経路83に設けている温度センサ84で検出する(ステップS103)。このとき、電磁弁88、90、92は閉じられている。
温度センサ84が検出する温水循環経路83を循環している温水の温度が予め設定した温度(例えば30℃未満)の場合(ステップS104:Yes)、制御部95は電磁弁86を開いた状態を継続して(ステップS105)温水を温水循環経路82から温水用熱交換器52、温水循環経路83、温水通路85、温水循環経路82と循環させる。温度センサ84が検出する温水の温度が上昇して予め設定した温度(例えば30℃以上で60℃未満)となると(ステップS106:Yes)、制御部95は電磁弁86を閉じるとともに電磁弁92を開いて(ステップS107)温水タンク70の低温温水層域に貯留されている低温の温水を温水ポンプ81で送出して温水循環経路82から温水用熱交換器52、温水循環経路83と循環させて、温水環流口91から温水タンク70の仕切り板72bの下方の低温温水層域に環流させる。
温水循環経路83を循環している温水の温度が上昇して、温度センサ84が検出する温水の温度が予め設定した温度(例えば60℃以上で95℃未満)となると(ステップS108:Yes)、制御部95は電磁弁92を閉じるとともに電磁弁90を開いて(ステップS109)温水循環経路83を循環している中温の温水を温水環流口89から温水タンク70の仕切り板72a、72bの間の中温温水層域に環流させる。
さらに温水の温度が上昇して、温度センサ84が検出する温水の温度が予め設定した温度(例えば95℃以上)となると(ステップS108:No)、制御部95は中温温水層域に貯留されている温水の温度を温度センサ73bで検出して予め設定した温度(例えば60℃未満)の場合(ステップS110:Yes)、電磁弁90を開いた状態を継続して(ステップS111)温水環流口89から温水タンク70の仕切り板72a、72bの間の中温温水層域への高温の温水の環流を継続させてる。
高温の温水の環流により中温温水層域の温水温度が上昇して温度センサ73bが検出する温水の温度が予め設定した温度(例えば60℃以上)となると(ステップS110:No)、制御部95は電磁弁90を閉じるとともに電磁弁88を開いて(ステップS112)温水循環経路83を循環している高温の温水を温水環流口87から温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域に環流させる。
そして、冷媒回路50が停止すると、制御部95は、まず、温水ポンプ81を停止して(ステップS113)、電磁弁86を閉じ(ステップS114)、温水の循環を停止する。
このように、制御部95は、温度センサ73a、73b、73cおよび温度センサ84が検出する温水の温度に基づいて温水ポンプ81の駆動、電磁弁86、88、90、92の弁の開閉を制御して、飲料供給装置1で冷媒回路50が働いて高温高圧の冷媒を温水用熱交換器52に循環させ、温水用熱交換器52で冷媒と熱交換して加熱された温水の温水タンク70への環流の制御を行うことができる。
温水用熱交換器52で95℃以上の高温に加熱された温水は電磁弁88を開いて温水環流口87から温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域に環流させる。また、温水用熱交換器52での熱交換量が少ない場合、例えば、冷媒回路50の圧縮機51の立上げ時や、冷水冷却または製氷動作を強く要求される場合、冬季の低温環境下などで温水循環経路83を循環している温水の温度が95℃まで加熱されない時には温度センサ84が出力する温度信号に基づき、例えば温水温度が30℃未満の時には電磁弁86を開いて温水循環経路82から温水用熱交換器52、温水循環経路83、温水通路85、温水循環経路82と循環させ、温水温度が30℃以上で60℃未満の時は電磁弁92を開いて温水環流口91から温水タンク70の仕切り板72bの下方の低温温水層域へ環流させ、温水温度が60℃以上で95℃未満の時は電磁弁90を開いて温水環流口89から温水タンク70の仕切り板72a、72bの間の中温温水層域へ環流させ、温水循環経路83を循環している温水の温度が95℃以上で温度センサ73bで検出した中温温度層域の温度が60℃未満の時は、95℃以上の高温の温水を温水環流口89から中温温水層域へ環流させて加熱すると、高温温水層域から中温温水層域への放熱を減少させることができるので温水タンク70内の温水温度分布を平衡に保つことができる。
なお、温度センサ73aが検出した温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域の温度が、例えば92℃以下の場合には、温度センサ73bで検出した中温温度層域の温度が60℃未満でも、電磁弁88を開いて温水環流口87から温水タンク70の仕切り板72aの上方の高温温水層域に環流させるようにすると、ヒータ74に通電して加熱する場合に比べて消費電力を低減することができる。
本発明の実施の形態である飲料供給装置を示した概念図である。 図1に示した飲料供給装置の温水タンクを示した概念図である。 図1に示した飲料供給装置の制御ブロック図である。 図1に示した飲料供給装置で温水を加熱している概念図である。 図1に示した飲料供給装置で冷却水を冷却している概念図である。 図1に示した飲料供給装置で温水の循環の制御を示すフローチャートである。 従来の飲料供給装置を示す図である。
符号の説明
1 飲料供給装置(カップ式自動販売機)
15 冷却水槽
30 製氷機
50 冷媒回路
51 圧縮機
52 温水用熱交換器
52a 冷媒管路
52b 温水管路
56 蒸発器
57 蒸発器
58 中間熱交換器
70 温水タンク
72a 仕切り板
72b 仕切り板
73a 温度センサ(タンク内温水温度センサ)
73b 温度センサ(タンク内温水温度センサ)
73c 温度センサ(タンク内温水温度センサ)
75 断熱材
81 温水ポンプ
82 温水循環経路
83 温水循環経路
84 温度センサ(循環経路温水温度センサ)
85 温水通路
86 電磁弁(第1開閉弁)
87 温水環流口
88 電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)
89 温水環流口
90 電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)
91 温水環流口
92 電磁弁(第2開閉弁としての環流口開閉弁)
95 制御部(制御手段)
L 冷媒循環経路

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮させて高温高圧にさせる圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた高温高圧の冷媒と温水とを熱交換させる温水用熱交換器と、前記温水用熱交換器から供給される冷媒を蒸発させて前記圧縮機に環流させる蒸発器とを接続した冷媒循環経路を形成した冷媒回路を備え、前記温水用熱交換器で熱交換した温水と原料とから飲料を調製して供給する飲料供給装置において、
    前記温水を貯留している温水タンクから送出されて前記温水用熱交換器で熱交換された温水を当該温水タンクに環流させる温水循環経路と、前記温水循環経路を介して前記温水タンクから温水用熱交換器に温水を送出する温水ポンプと、前記温水循環経路を循環する温水の温度を検出して温度信号を出力する循環経路温水温度センサと、前記温水循環経路の循環経路温水温度センサの下流側と前記温水ポンプの上流側とを連通させる温水通路と、前記温水通路の温水の通流および停止をさせる第1開閉弁と、前記温水循環経路の循環経路温水温度センサから温水タンクへの温水の通流および停止をさせる第2開閉弁と、前記循環経路温水温度センサが出力する温度信号に基づいて前記第1開閉弁および第2開閉弁を開閉制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記温水タンクに貯留している温水を温度の異なる層域に仕切る複数の仕切り板と、当該仕切り板により形成された複数の温水層の温水温度を検出して温度信号を出力するタンク内温水温度センサと、前記温水循環経路から前記複数の温水層域に温水を環流させる温水環流口と、前記複数の温水環流口からの温水環流の通流および停止をさせる環流口開閉弁と、を設け、前記制御手段は、前記循環経路温水温度センサおよび前記タンク内温水温度センサが出力する温度信号に基づいて前記環流口開閉弁を開閉制御することを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
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