JP2008118513A - スピーカユニット、およびこれを用いた音響設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電型のスピーカを用いて低音域から高音域まで幅広い領域の音が精密に表現されるスピーカユニット、およびこれを用いた音響設備を提供する。
【解決手段】電極板21および電極板22と振動板24とを有するスピーカ本体20は、アクチュエータ40によって板厚方向へ往復駆動される。スピーカ本体20は、静電型のスピーカであるため、中音域および高音域の音を精度よく表現する。これに対し、低音域の音を発生する場合、アクチュエータ40はスピーカ本体20自体を振動板として振動させる。スピーカ本体20を振動させることにより、面積およびストロークが増大し、低音域の音がダイナミックに表現される。これにより、静電型のスピーカ本体20を用いて低音域から高音域まで幅広い領域の音を精密に表現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカユニット、およびこれを用いた音響設備に関する。
従来、特許文献1に開示されているように静電型のスピーカが広く提案されている。このような静電型のスピーカは、一対の電極板と、この電極板の間に挟まれている振動板とを備えている。振動板にバイアス電圧を加えつつ、一対の電極板に信号を供給することにより、振動板と電極板との間のクーロン力が変化する。その結果、振動板は振動し、音声が発生する。
一方、静電型のスピーカとともに、動電型のスピーカも従来から広く用いられている(特許文献2参照)。動電型のスピーカの場合、励磁部と、一体に構成されたボイスコイルおよび振動板とを有している。永久磁石あるいは電磁石によって構成される励磁部とボイスコイルとは相対移動可能であるため、ボイスコイルに通電すると、フレミングの左手の法則によってボイスコイルは振動する。振動板はボイスコイルと一体であるため、ボイスコイルへの通電を制御することにより振動板が振動し、音声が発生する。
しかしながら、静電型のスピーカは、クーロン力の変化によって振動板が振動するため、振動板の振動幅は小さい。そのため、スピーカから低音域の音圧を高めるためには、スピーカの面積を大きくする必要がある。一方、動電型のスピーカは、振動板の振動幅が大きいため、比較的小さな面積であっても低音域の音圧を確保することができる。しかし、動電型のスピーカの場合、振動板に対し駆動部分がボイスコイルの近傍に集中する。そのため、高音域では振動板に分割振動が生じやすく、音圧特性の低下を招くとともに音の歪みが大きくなるという問題がある。
特開平11−178098号公報 特開昭58−107799号公報
そこで、本発明の目的は、静電型のスピーカを用いて低音域から高音域まで幅広い領域の音が精密に表現されるスピーカユニット、およびこれを用いた音響設備を提供することにある。
(1)本発明は、電極板、および前記電極板と対向する振動板を有する静電型のスピーカ本体と、前記スピーカ本体を、前記スピーカ本体の面に対し概ね垂直な方向へ往復駆動するアクチュエータと、を備える。
これにより、中音域および高音域では、静電型のスピーカ本体が音を発生する。静電型のスピーカは、振動板の振動幅は小さいものの、クーロン力の変化によって振動板の全体が振動する。そのため、静電型のスピーカ本体を用いることにより、微細な振動も繊細に表現可能となる。その結果、静電型のスピーカ本体からは、中音域および高音域の音が精密に表現され、音圧の歪みも低減される。一方、静電型のスピーカ本体は、厚さが数mm程度と薄い板状である。そこで、アクチュエータは、静電型のスピーカ本体を振動板として駆動する。これにより、振動幅が要求される低音域の音を発する場合、アクチュエータによってスピーカ本体の全体を振動させる。そのため、低音域の振動幅は容易に確保される。その結果、振動板となったスピーカ本体によって、面積の増大を招くことなく、低音域の音圧が向上する。したがって、低音域から高音域まで幅広い領域の音を精密に表現することができる。
(2)本発明では、前記スピーカ本体の一方の端部側を回転可能に支持する支持手段をさらに備え、前記アクチュエータは、前記スピーカ本体の前記支持手段とは反対側の端部を駆動する。
振動板となるスピーカ本体は、一方の端部を回転可能に支持しつつ、他方の端部をアクチュエータによって駆動してもよい。これにより、アクチュエータは、スピーカ本体の一方の端部にのみ設けることができる。したがって、部品点数を低減し、構造を簡略化することができる。
(3)本発明は、天井または壁面に請求項1または2記載のスピーカユニットを備える。
静電型のスピーカ本体を、天井や壁に埋め込むことにより、室内へのスピーカ本体の張り出しを低減しつつ、大きな面積のスピーカ本体が設けられる。これにより、低音域から高音域まで広い範囲で音圧が確保される。したがって、容積的な空間を確保しつつ、低音域から高音域まで幅広い領域の音を精密かつ大きな音圧で表現することができる。
以下、本発明によるスピーカの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるスピーカを図1および図2に示す。図1は第1実施形態によるスピーカユニット10の概略を示す断面図であり、図2は図1の矢印II方向から見た矢視図である。
スピーカユニット10は、スピーカ本体20およびアクチュエータ40を備えている。スピーカ本体20は、電極板21および電極板22を有している。電極板21と電極板22とは、ほぼ平行に対向して配置されている。これにより、電極板21と電極板22とは、一対の電極を形成している。電極板21および電極板22は、例えば金属などの導電性の材料で形成されている。また、電極板21および電極板22は、樹脂製のシートの表面に導電膜を形成したものでもよい。電極板21および電極板22は、数mm程度の厚さに設定されている。なお、図1では、説明の簡単のため電極板21および電極板22をはじめとする各部位の厚さを拡大して示している。
電極板21および電極板22は、開口23を有している。開口23は、電極板21および電極板22を板厚方向に貫いて形成されている。電極板21および電極板22の開孔率は、任意に設定することができるが、40%から60%に設定することが望ましい。開口23は、電極板21および電極板22に任意に配置することができる。なお、開口23は、本実施形態のように電極板21および電極板22の双方に設けてもよく、電極板21または電極板22のうちいずれか一方に設けてもよい。また、開口23を形成した電極板21および電極板22に限らず、例えば網状の電極板を用いて、網目を開口として用いてもよい。さらに、電極板21、22は、二枚に限らず、いずれか一方のみでもよい。
一対の電極板21と電極板22との間には、振動板24が挟まれている。振動板24は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂製のフィルムの表面に導電膜を形成したものである。導電膜としては、例えば金属の蒸着膜、あるいはカーボン粒子を塗布したものなどを用いることができる。振動板24を形成するフィルムは、数μm程度の厚さに設定されている。
電極板21と振動板24との間、および電極板22と振動板24との間には、それぞれ枠部材25が設けられている。枠部材25は、電極板21、電極板22および振動板24をそれぞれ所定の間隔で支持している。枠部材25は、例えば塩化ビニルなどの樹脂で形成されている。電極板21、電極板22、振動板24および枠部材25を組み付けたスピーカ本体20は、厚さが数mm程度の薄い板状となる。
電極板21と振動板24との間には、枠部材25によって所定の空間が形成される。同様に、電極板22と振動板24との間にも、枠部材25によって所定の空間が形成される。これらの空間には、スペーサ26およびスペーサ27がそれぞれ設けられている。スペーサ26は、電極板21と振動板24との間の空間に設けられ、電極板21と振動板24との間の距離を一定に維持している。同様に、スペーサ27は、電極板22と振動板24との間の空間に設けられ、電極板22と振動板24との間の距離を一定に維持している。スペーサ26およびスペーサ27は、いずれも柔軟で弾性力があり、かつ通気性のある材料で形成されている。スペーサ26およびスペーサ27は、例えばPET樹脂の不織布あるいは発泡樹脂などで形成されている。
アクチュエータ40は、スピーカユニット10が取り付けられる壁11とスピーカ本体20との間に設けられている。第1実施形態の場合、アクチュエータ40は、図2に示すように矩形状のスピーカ本体20の各角部に設けられている。したがって、第1実施形態の場合、スピーカユニット10は四つのアクチュエータ40を有している。アクチュエータ40は、例えば動電型のスピーカに用いられるボイスコイル、あるいは圧電ユニットなどを有している。これにより、アクチュエータ40に所定の電力を供給すると、アクチュエータ40はスピーカ本体20の板厚方向、すなわち板状のスピーカ本体20の面とはほぼ垂直な方向へ伸縮する。その結果、アクチュエータ40は、図1の矢印x−x’に示すようにスピーカ本体20をその面とほぼ垂直な方向へ往復駆動する。
図3に示すように、スピーカユニット10は、スピーカ本体20を駆動する駆動回路部12を備えている。駆動回路部12は、昇圧トランス13、パワーアンプ14、ハイパスフィルタ15およびローパスフィルタ16を有している。電極板21および電極板22は、それぞれ昇圧トランス13と電気的に接続している。また、振動板24には、昇圧トランス13から数kVのバイアス電圧が加えられている。昇圧トランス13から電極板21と電極板22とには、正負が逆転した電圧が加えられる。これにより、パワーアンプ14から音声信号に応じた電気信号を電極板21および電極板22へ出力することにより、電極板21および電極板22と振動板24との間のクーロン力が変化し、振動板24は振動する。振動板24の振動によって生じた音は、電極板21および電極板22の開口23を経由して外部へ放出される。
ハイパスフィルタ15およびローパスフィルタ16は、パワーアンプ14から出力された電気信号を低音域と高音域および中音域とに分離する。ハイパスフィルタ15は、高音域および中音域の電気信号を通過させ、低音域の電気信号を遮断する。一方、ローパスフィルタ16は、低音域の電気信号を通過させ、高音域および中音域の電気信号を遮断する。ハイパスフィルタ15およびローパスフィルタで16通過を許容する音域は、スピーカ本体20の特性に応じて任意に設定することができる。
ハイパスフィルタ15は、パワーアンプ14から出力された電気信号のうち高音域および中音域の成分を透過する。これにより、パワーアンプ14から出力された電気信号のうち高音域および中音域の成分は、ハイパスフィルタ15から昇圧トランス13へ供給される。その結果、ハイパスフィルタ15で通過が許容された高音域および中音域の成分は、スピーカ本体20へ出力される。これに対し、ローパスフィルタ16は、パワーアンプ14から出力された電気信号のうち低音域の成分を透過する。これにより、パワーアンプ14から出力された電気信号のうち低音域の成分は、ローパスフィルタ16からアクチュエータ40へ供給される。その結果、ローパスフィルタ16で通過が許容された低音域の成分は、アクチュエータ40へ出力される。
ハイパスフィルタ15を通過した高音域および中音域の電気信号は、スピーカ本体20へ供給される。スピーカ本体20は、電極板21および電極板22と振動板24とから構成された静電型のスピーカであるため、振動数の高い高音域および中音域の音を精密に表現する。また、静電型のスピーカ本体20は、振動板24の全体が振動する。そのため、振動板24に生じる分割振動が低減され、音の歪みも低減される。その結果、スピーカ本体20からは、高音域および中音域の音が大きな音圧で精度よく表現される。
ローパスフィルタ16を通過した低音域の電気信号は、アクチュエータ40へ供給される。アクチュエータ40は、薄い板状のスピーカ本体20を振動板として板厚方向へ往復駆動する。スピーカ本体20を低音域の表現時における振動板とすることにより、振動部分の面積が振動板24に比較して増大する。また、スピーカ本体20の全体を振動させることにより、振動板となるスピーカ本体20の振動幅すなわちストロークは増大する。そのため、スピーカ本体20は、面積およびストロークの大きな振動板としてアクチュエータ40によって駆動される。その結果、スピーカユニット10からは、低音域の音が大きな音圧で発せられる。スピーカ本体20の振動板24の振動による高音域および中音域の音の表現と、スピーカ本体20自身の振動による低音域の音の表現とは、個別に実施してもよいし、同期して実施してもよい。すなわち、スピーカ本体20の振動板24を振動させつつ、スピーカ本体20自身を振動させる構成としてもよい。
一例として、スピーカ本体20の大きさを縦600mm、横600mmに設定し、厚さを6mmに設定した場合について説明する。この場合、静電型のスピーカ本体20からは、中音域から高音域にかけて200Hz〜10kHzの音が発生する。一方、静電型のスピーカ本体20を振動板としてアクチュエータ40で振動させることにより、低音域の10Hz〜200Hzの音が発生する。このように、低音の10Hzから高音の10kHzまで精度よく音を表現することができ、静電型スピーカを用いる場合でもダイナミックレンジが拡大する。
以上説明したように、第1実施形態では、静電型のスピーカ本体20を板厚方向へ往復駆動するアクチュエータ40を備えている。そのため、繊細な振動が要求される高音域および中音域の音を発生する際、静電型のスピーカ本体20の振動板24が振動する。一方、大きな振動面積および振動ストロークを必要とする低音域の音を発生する際、静電型のスピーカ本体20がアクチュエータ40によって振動板として振動する。したがって、ダイナミックな低音から繊細な高音まで静電型のスピーカ本体20を用いて精度よくかつ大きな音圧で表現することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるスピーカユニットを図4に示す。
第2実施形態では、図4に示すようにスピーカ本体20は、一方の端部すなわち図4における上端部が支持手段としての回転支持部41によって支持されている。これにより、スピーカ本体20は、図4の上端部において回転支持部41によって回転可能に支持されている。一方、アクチュエータ40は、スピーカ本体20の回転支持部41とは反対側の端部すなわち図4における下端部に設けられている。アクチュエータ40は、第1実施形態と同様にスピーカ本体20を板厚方向へ往復駆動する。これにより、第2実施形態の場合、アクチュエータ40がスピーカ本体20の端部を往復駆動することにより、スピーカ本体20は回転支持部41を中心として回転する。その結果、スピーカ本体20は、板厚方向の前後へ移動する。
第2実施形態では、スピーカ本体20の一方の端部を回転支持部41で支持することにより、スピーカ本体20の振動を確保しつつ、アクチュエータ40の数が低減される。したがって、部品点数の低減を図ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるスピーカユニットを適用した音響設備を図5に示す。
第3実施形態では、スピーカユニット10を音響設備100の天井に設ける例について説明する。音響設備100は、例えばスタジオなど建造物の室内に設けられる。音響設備100の天井には、化粧ボード50が取り付けられている。化粧ボード50の一部には、スピーカユニット10が組み付けられる開口51が設けられている。開口51を形成する化粧ボード50の縁部には、スピーカユニット10を取り付けるための取付部52が設けられている。取付部52は、例えばスピーカユニット10と電気的に接続される配線などを有している。
スピーカユニット10は、静電型のスピーカ本体20とアクチュエータ60とを有している。図6および図7に示すように静電型のスピーカ本体20は、上述の各実施形態と同様に電極板21、電極板22、振動板24、枠部材25、スペーサ26およびスペーサ27を有している。電極板21および電極板22には、開口23が形成されている。スピーカ本体20の枠部材25は、外側の縁が一体に形成されている。この枠部材25は、図7に示すように板厚方向に貫く穴部31を有している。穴部31を形成する枠部材25の内周側には、途中に複数の段差が設けられている。
アクチュエータ60は、図6および図7に示すようにマグネット保持部61、振動部62、接続部63および固定部64を有している。マグネット保持部61は、円筒状に形成され、内周側に永久磁石65を保持している。永久磁石65は、マグネット保持部61に固定されている。振動部62は、円筒状の筒部71と、筒部71の端部に設けられている板部72とを有している。振動部62は、筒部71の内周側に永久磁石65が挿入される。筒部71の外周側には、コイル73が設けられている。永久磁石65と筒部71の内周面との間、および筒部71に設けられたコイル73とマグネット保持部61の内周面との間には、それぞれ所定の隙間が形成されている。これにより、振動部62は、永久磁石65に対し軸方向へ相対移動可能である。また、マグネット保持部61と板部72との間には、弾性部材66が設けられている。弾性部材66は、マグネット保持部61と板部72との間を支持している。マグネット保持部61には、給電端子81および給電端子82が設けられている。給電端子81は、ハイパスフィルタ15の出力側に接続される。一方、給電端子82は、ローパスフィルタ16の出力側に接続される。
接続部63は、振動部62の板部72から筒部71とは反対側へ伸びている。接続部63は、振動部62と一体に接続している。これにより、接続部63は振動部62と一体に移動する。接続部63は、図7に示すように電極91、電極92および電極93を有している。電極91、電極92および電極93は、マグネット保持部61の給電端子81と電気的に接続している。
接続部63は、スピーカ本体20の穴部31に挿入される。接続部63の電極91、電極92および電極93は、円錐台状に形成されている。これにより、接続部63をスピーカ本体20の穴部31に挿入することにより、穴部31の段差と接続部63の各電極91、92、93とは係止される。そのため、接続部63を穴部31に挿入することにより、図6に示すようにスピーカ本体20はアクチュエータ60と一体に物理的に接続される。
穴部31の内周側には、電極板21と電気的に接続している電極32、電極板22と電気的に接続している電極33、および振動板24と電気的に接続している電極34が設けられている。穴部31に接続部63を挿入すると、電極32と電極91、電極33と電極93、および電極34と電極92とがそれぞれ接する。これにより、穴部31に接続部63を挿入することにより、スピーカ本体20とアクチュエータ60とは、物理的に接続されるだけでなく、電気的な接続も可能となる。
固定部64は、マグネット保持部61に固定されている。固定部64は、例えばボルトなどの固定部材67によって取付部52に取り付けられる。固定部64を取付部52に取り付けることにより、スピーカユニット10は音響設備の化粧ボード50に固定される。なお、図8に示すように固定部64とマグネット保持部61との間にヒンジ部68を設けてもよい。これにより、固定部64とマグネット保持部61とは、互いに相対回転可能となる。ヒンジ部68を設けることにより、取付部52とスピーカユニット10との取り付け角度は任意に変更することができる。
上述のように、アクチュエータ60の振動部62は接続部63と一体であり、この接続部63はスピーカ本体20に係止されている。そのため、振動部62が振動すると、これとともにスピーカ本体20も振動する。具体的に説明すると、ローパスフィルタ16の出力側に接続される給電端子82は、筒部71のコイル73と電気的に接続している。そのため、ローパスフィルタ16を通過した電気信号は、給電端子82からコイル73へ供給される。コイル73の内周側には永久磁石65が設けられているため、コイル73の周囲には永久磁石65による磁界が形成されている。その結果、コイル73へ供給される電気信号の電流値が変化することにより、フレミングの左手の法則にしたがって振動部62は振動する。これにより、振動部62と一体のスピーカ本体20は、低音域の電気信号にしたがって振動する。
以上、説明したように第3実施形態では、スピーカユニット10を天井に設けた音響設備100について説明した。このように、スピーカユニット10を天井に設けることにより、音響設備100では、低音域から高音域まで幅広い周波数領域で精度よく音を表現することができる。また、スピーカユニット10は、音響設備100の天井に限らず壁に設けることもできる。
本発明の第1実施形態によるスピーカユニットの概略を示す断面図。 図1の矢印II方向から見た矢視図。 本発明の第1実施形態によるスピーカユニットの駆動回路部の概略を示すブロック図。 本発明の第2実施形態によるスピーカユニットの概略を示す断面図。 本発明の第3実施形態によるスピーカユニットを適用した音響設備を示す概略図。 本発明の第3実施形態によるスピーカユニットの要部を拡大した断面図。 図6に示すスピーカユニットのスピーカ本体とアクチュエータとを分離した状態を示す概略図。 図6に示すスピーカユニットの固定部とマグネット保持部との間にヒンジ部を設けた状態を示す概略図。
符号の説明
10:スピーカユニット、11:壁、20:スピーカ本体、21:電極板、22:電極板、24:振動板、40:アクチュエータ、41:回転支持部(支持手段)、50:化粧ボード(天井)、60:アクチュエータ、100:音響設備

Claims (3)

  1. 電極板、および前記電極板と対向する振動板を有する静電型のスピーカ本体と、
    前記スピーカ本体を、前記スピーカ本体の面に対し概ね垂直な方向へ往復駆動するアクチュエータと、
    を備えるスピーカユニット。
  2. 前記スピーカ本体の一方の端部側を回転可能に支持する支持手段をさらに備え、
    前記アクチュエータは、前記スピーカ本体の前記支持手段とは反対側の端部を駆動する請求項1記載のスピーカユニット。
  3. 天井または壁面に請求項1または2記載のスピーカユニットを備える音響設備。
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