JP2008118249A - 画像読取装置および画像読取形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】静音化が図られた画像読取装置を提供すること。
【解決手段】原稿面に沿って往復移動し、ホームポジション23から副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、画像の読み取りを完了した後、移動方向を反転し、復路をホームポジション23に向かって移動するイメージセンサ7を備えるスキャナ装置1において、複数の画像読取条件から1つの画像読取条件を選択する画像読取条件設定手段24bと、イメージセンサ7の復路における移動速度を設定する復路移動速度設定手段24dとを備え、復路移動速度設定手段24dは、画像読取条件設定手段24bにおいて所定の画像読取条件が選択された場合には、イメージセンサ7の復路における移動速度を所定の速度に設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像読取装置および画像読取形成装置に関するものである。
従来、イメージセンサ等の光電素子を備える画像読取手段を、原稿面に沿って往復移動し、ホームポジションから副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、画像の読み取りを完了した後は移動方向を反転し、ホームポジションに復帰させる画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1においては、さらに、画像読取手段が、原稿を複数回走査する場合には、走査の都度、画像読取手段をホームポジションに復帰させる際の復路における移動速度を高速とする一方、1枚の原稿に対し1回だけ走査する場合には、該復路における移動速度を低速とし、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図る構成が開示されている。
特開平10−271280号公報
しかしながら、1枚の原稿に対し1回だけ走査する場合には、画像読取手段をホームポジションに復帰させる際の復路における移動速度を低速とし、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることに加えて、更に、画像読取装置の静音化が望まれている。
そこで、本発明は、より一層、静音化が図られた画像読取装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、原稿面に沿って往復移動し、ホームポジションから副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、画像の読み取りを完了した後、移動方向を反転し、復路をホームポジションに向かって移動する画像読取手段を備える画像読取装置において、複数の画像読取条件から1つの画像読取条件を選択する画像読取条件設定手段と、画像読取手段の復路における移動速度を設定する復路移動速度設定手段とを備え、復路移動速度設定手段は、画像読取条件設定手段において所定の画像読取条件が選択された場合には、画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することとする
画像読取装置をこのように構成した場合には、画像読取手段の復路における移動速度を適宜に設定することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取条件設定手段は、プレビュー用に画像を読み取るプレビューモードと、読み取った画像を所定の作業に利用するために画像を読み取る画像データ取得モードとを選択することができ、復路移動速度設定手段は、画像読取条件設定手段において、プレビューモードが選択されたときは、画像読取手段の復路における移動速度を所定の高速度に設定し、画像読取条件設定手段において、画像データ取得モードが選択されたときは、画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することとする。
画像読取装置をこのように構成した場合には、画像データ取得モードが選択されたときは、画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することとするため、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取装置は、画像の読み取り範囲を選択する画像読取範囲設定手段を備え、復路移動速度設定手段は、画像読取範囲設定手段により指定された画像の読み込み範囲に対応して、画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することする。
画像読取装置をこのように構成した場合には、画像読取範囲に応じて、画像読取手段の復路における移動速度を設定することができ、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取装置は、画像読取手段が画像を読み取るために副走査方向の原稿面の側へ移動する距離を設定する移動距離設定手段を備え、復路移動速度設定手段は、移動距離設定手段において設定された設定距離に対応して、画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することとする。
画像読取装置をこのように構成した場合には、画像読取手段の副走査方向の原稿面の側へ移動する距離に応じて、画像読取手段の復路における移動速度を設定することができ、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
上述の課題を解決するため、原稿面に沿って往復移動し、ホームポジションから副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、画像の読み取りを完了した後、移動方向を反転し、復路をホームポジションに向かって移動する画像読取手段と、画像読取手段により読み取った画像を印刷媒体に対して形成する画像形成手段とを備える画像読取形成装置において、複数の画像形成条件から1つの画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段と、画像読取手段の復路の移動速度を設定する復路移動速度設定手段とを備え、復路移動速度設定手段は、画像形成条件設定手段において所定の画像形成条件が選択された場合には、画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することとする。
画像読取形成装置をこのように構成した場合には、画像読取手段の復路における移動速度を適宜に設定することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像形成条件設定手段は、画像読取手段による画像読み取り動作回数および画像形成手段による画像形成動作回数を設定する動作回数設定手段であり、画像読取手段は、画像形成手段が印刷媒体に画像を形成するのに先立ち、その都度、画像の読み取りを行い、復路移動速度設定手段は、動作回数設定手段の設定回数が所定の回数以下のときは、画像読取手段の復路における移動速度を、所定の低速度に設定することとする。
画像読取形成装置をこのように構成した場合には、動作回数設定手段の設定回数が所定の回数以下のときは、画像読取手段の復路における移動速度を低速度に設定することができ、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取形成装置は、画像読取手段による画像読み取り動作回数をカウントする動作回数カウント手段を備え、動作回数設定手段に複数回の動作回数が設定された場合に、復路移動速度設定手段は、動作回数カウント手段により最後から2回目の動作がカウントされるまでは、画像読取手段の復路における移動速度を所定の高速度に設定し、動作回数カウント手段により最後の1回の動作がカウントされるときには、画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することとする。
画像読取形成装置をこのように構成した場合には、動作回数が最後の1回になったときは、画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することとするため、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取形成装置は、画像読取手段が画像を読み取るために副走査方向の原稿面の側へ移動する距離を設定する移動距離設定手段を備え、復路移動速度設定手段は、移動距離設定手段において設定された設定距離に対応して、画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することとする。
画像読取形成装置をこのように構成した場合には、画像読取手段の副走査方向の原稿面の側へ移動する距離に応じて、画像読取手段の復路における移動速度を設定することができ、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、画像読取形成装置は、画像形成条件設定手段は、 画像形成手段により形成される画像の解像度を設定する解像度設定手段であり、この解像度設定手段により解像度が所定の解像度より高く設定された場合には、画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することとする。
画像読取形成装置をこのように構成した場合には、画像形成手段により形成される画像の解像度が所定の解像度より高く設定された場合には、画像読取手段の復路における移動速度が所定の低速度に設定されるので、画像読取手段が復路を移動する際の騒音の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置としてのスキャナ装置1の外観を示す斜視図である。このスキャナ装置1は、スキャナ機能の他、プリンタ機能、さらにコピー機能を備えるいわゆる複合機として構成されている。スキャナ装置1には、パーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンと呼ぶ)PCが接続され、このパソコンPCにおいて、スキャナ装置1より読み込んだ画像の処理を行う等の種々の処理を行うことができるようになっている。
スキャナ装置1は、原稿を載置する原稿載置面としての透明な原稿台2を備えるスキャナ構成部3と、原稿台2に載置された原稿Pを覆う原稿カバー4とを備えている。スキャナ構成部3には、キャリッジ5等の後述する種々の内部機構が備えられている。
複合機として構成されるスキャナ装置1は、内部に、点線にて簡略化して図示する画像形成手段としてのプリンタ部1aを備える。プリンタ部1aには、印刷媒体としての印刷用紙を供給する給紙装置1bから、印刷用紙が供給され、プリンタ部1aにおいて印刷された印刷用紙は、排出口1cから排出されるようになっている。このスキャナ装置1は、上述したように、プリンタ部1aを備えることにより、画像を読み取る機能の他、印刷用紙に画像を形成する機能を備える画像読取形成装置としても構成されている。なお、スキャナ装置1には、複数の操作ボタン1dが備えられ、この操作ボタン1dにより、スキャナ装置1の機能の選択や種々の動作の指令等を行うことができる。
図2は、本実施の形態のスキャナ装置1におけるスキャナ構成部3の部分の機構の概略を示す図である。
図2に示すように、スキャナ装置1は、制御回路6と、画像読取手段としてのイメージセンサ7およびLEDアレイ8を備えるキャリッジ5と、キャリッジ5の移動手段であるキャリッジ移動機構9と、エンコーダ10等を備える。イメージセンサ7は、複数の受光素子が線状に配列された一次元のイメージセンサであり、LEDアレイ8は、イメージセンサ7の受光素子の配列方向に沿って複数のLED素子が配列されている。なお、制御回路6は、プリンタ部1aおよびスキャナ構成部3の制御を行い、スキャナ機能の他、プリンタ機能やコピー機能を実行する制御部としても構成されている。
キャリッジ移動機構9は、駆動源として直流モータ(以下、DCモータという。)11と、DCモータ11の出力軸11aに接合されたウォームギア12と、ウォームギア12と噛み合い所定の減速比で回転する平歯車13と、平歯車13に接合されたプーリ14aと、プーリ14aに対して原稿台2を挟んで配置されるプーリ14bと、プーリ14aとプーリ14bとの間に張設されるタイミングベルト15と、このタイミングベルト15の張設方向に沿って配設されるガイドレール16等を備える。
DCモータ11が駆動されると、ウォームギア12、平歯車13、プーリ14aを介してタイミングベルト15が回転する。タイミングベルト15は、その一部が、キャリッジ5に固定されている。また、キャリッジ5は、ガイドレール16に対して摺動可能に連結されている。そのため、タイミングベルト15が回転することにより、キャリッジ5は、ガイドレール16に沿って移動する。
なお、キャリッジ5が移動する方向、言い換えれば、タイミングベルト15が張設される方向を副走査方向という。この副走査方向に直交する方向を主走査方向という。また、以下の説明において、プーリ14aからプーリ14bに向かう方向を前方(前側)とし、その反対方向を後方(後側)として説明を行う。また、原稿台2に対して原稿Pが載置される側を上側(上方)とし、その反対側を下側(下方)として説明する。
キャリッジ5に備えられるイメージセンサ7とLEDアレイ8は、キャリッジ5の副走査方向への移動と共に副走査方向に移動する。また、イメージセンサ7の受光素子は、主走査方向に配列されている。したがって、キャリッジ5の副走査方向への移動に併せてイメージセンサ7が原稿Pの原稿面を主走査方向に走査することにより、イメージセンサ7は、原稿面の画像の読み取りを行う。LEDアレイ8から原稿Pの原稿面に対して照明光が照射され、この照明光の原稿面からの反射光がイメージセンサ7に入射し、原稿面の画像に応じた電荷がイメージセンサ7に蓄積する。この電荷を電気信号の形で画像データとしてパソコンPCに出力する。
エンコーダ10は、ロータリエンコーダであり、DCモータ11の出力軸11aに取り付けられた円盤17と、この円盤17を挟んで設置された発光ダイオード18およびフォトダイオード19とを備える。円盤17は、円周に沿って所定の間隔で刻まれた図示を省略するスリットを備えており、フォトダイオード19は、このスリット(図示省略)を介して発光ダイオード18の発する光を受光することができる。そのため、DCモータ11の回転と共に円盤17が回転すると、フォトダイオード19は、発光ダイオード18の発する光を、スリット部分では受光し、また、スリット以外の部分では受光しない。その結果、フォトダイオード19は、DCモータ11の回転数に応じた数のパルス(以下、「エンコーダパルス」と呼ぶ。)を生成し、エンコーダ10は、それを制御回路6に出力する。したがって、エンコーダパルスを計数することにより、DCモータ11の回転量や回転速度を検出することができる。
なお、図示を省略しているが、上述の発光ダイオード18およびフォトダイオード19は、2組ある。そして、各組の発光ダイオード18およびフォトダイオード19は、それぞれのフォトダイオード19から、互いにπ/2だけ位相がずれたエンコーダパルスを出力するように配設されている。これは、DCモータ11の回転方向を検出すると共に、回転量の計測精度を向上させるためである。
図1に示すように、原稿台2は、透明なガラス板20により構成されている。ガラス板20は、スキャナ構成部3の筐体21の上面に矩形に開口した開口部22に嵌め込まれている。原稿Pは、原稿面を、原稿台2(ガラス板20)に向けた状態で、原稿台2(ガラス板20)に載置される。したがって、LEDアレイ8から照射された照明光は、ガラス板20を透過して原稿面を照明し、この反射光は、再びガラス板20を透過してイメージセンサ7に入射する。
図2に示すように、開口部22のプーリ14a側の縁部とプーリ14aとの間には、キャリッジ5のホームポジション23が設定されている。キャリッジ5は、原稿面の走査を開始する前には、このホームポジション23に待機している。
図3は、本実施の形態の制御回路6の概略の構成を示す図である。図3に示すように、制御回路6は、CPU24と、メモリ25と、スキャナ装置1をパソコンPCと接続するためのUSBインターフェースを有する外部インターフェース部26と、供給される交流電流を直流電流に変換する整流回路27と、ASIC28と、を備える。
メモリ25には、スキャナ装置1全体を制御するためのプログラムが格納されており、CPU24は、このプログラムを実行することによりスキャナ機能、プリンタ機能およびコピー機能を実行するための制御部24aとして機能する。
ASIC28は、プリンタ制御部29、イメージセンサ制御部30、エンコーダ制御部31、およびモータ制御部32を備える。
プリンタ制御部29は、パソコンPCまたは後述のイメージセンサ制御部30から送られてくる画像データに基づいてプリンタ部1aの動作を制御し、印刷用紙に対して画像形成を行う。すなわち、印刷用紙に対して印刷を行う。
イメージセンサ制御部30は、イメージセンサ7に対して原稿の読み取りを指示する信号(以下、イメージセンサ駆動パルス、と言う。)を出力したり、イメージセンサ7から、読み取り結果の信号を入力して階調値(画像データ)に変換する機能を有する。
エンコーダ制御部31は、エンコーダ10から出力されるエンコーダパルスが入力され、DCモータ11の回転量、回転方向および回転速度を検出する。エンコーダ制御部31は、エンコーダパルス数の計数を行う図示を省略するパルスカウンタを備える。このパルスカウンタ(図示省略)により、DCモータ11が回転することにより出力されるエンコーダパルスを計数する。キャリッジ5を前方に移動する方向にDCモータ11が回転したときには、エンコーダパルス数は加算され、キャリッジ5を後方に移動する方向にDCモータ11が回転したときには、エンコーダパルス数は減算されるように構成されている。
モータ制御部32は、整流回路27から出力される直流電流をDCモータ11に供給すると共に、DCモータ11に印加する駆動電流を制御することにより、DCモータ11の回転速度を制御する。なお、モータ制御部32は、上述のエンコーダパルスおよびイメージセンサ駆動パルスが、それぞれ、エンコーダ制御部31およびイメージセンサ制御部30から入力される。
モータ制御部32は、図示を省略するレジスタを備える。そして、このレジスタには、副走査方向の解像度に応じて、デューティ比増加率、終了パルス数、不感帯デューティ比等の各値が、予め記憶されている。
モータ制御部32は、さらに、図示を省略する電力制御用トランジスタを備え、このトランジスタのスイッチング周期に対するオン期間の割合(デューティ比)を変化させる、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)制御により駆動電流を制御する。すなわち、デューティ比を小さくすることでオン時間を短くして駆動電流を低くし、また、デューティ比を大きくすることでオン時間を長くして駆動電流を高くする。
なお、上述の制御回路6は、画像読取条件設定手段の一部、移動距離設定手段の一部、復路移動速度設定手段、画像読取範囲設定手段、動作回数設定手段の一部、および動作回数カウント手段に対応する。これら画像読取条件設定手段の一部、移動距離設定手段の一部、復路移動速度設定手段、動作回数設定手段の一部および動作回数カウント手段は、メモリ25に記憶されている制御プログラムが、CPU24に読み込まれることにより、機能的に実現される。なお、これらの各手段を実現するために、専用の回路を具備する構成を採用しても良い。
具体的には、スキャナ制御部24aには、画像読取条件設定手段の一部である画像読取条件設定部24b、移動距離設定手段の一部であるキャリッジ移動距離設定部24c、復路移動速度設定手段である復路移動速度設定部24d、画像読取範囲設定手段である画像読取範囲設定部24e、動作回数設定手段の一部であるコピー枚数設定部24f、および動作回数カウント手段としてのコピー枚数カウント部24gが構成されている。
次に、上述の構成によるスキャナ装置1の動作について説明する。
スキャナ装置1は、スキャナ機能、プリンタ機能およびコピー機能を備える。操作ボタン1dには、これらの機能を選択する図示を省略する機能選択ボタンが備えられている。
先ず、機能選択ボタン(図示省略)により、スキャナ機能が選択された場合の動作について説明する。
スキャナ装置1は、スキャナ機能において、画像読取条件設定部24bと共に画像読取条件設定手段を構成する図示省略の画像読取条件選択ボタンにより、画像読取条件であるプレビューモードまたは画像データ取得モードを選択することができる。なお、画像読取条件選択ボタン(図示省略)は、例えば、操作ボタン1dに備えられている。
プレビューモードにおいては、イメージセンサ7が原稿台2を全面に亘って走査し、パソコンPC側に備えられるディスプレイDPに原稿台2の全面の様子を表示する。したがって、プレビューモードでは、原稿台2に置かれた原稿の配置や向き等を確認することができる。
画像読取条件選択ボタン(図示省略)によりプレビューモードが選択された状態で、図示を省略するスキャンボタンが押下されるとプレビュー動作が実行される。すなわち、キャリッジ5が、ホームポジション23から原稿台2(開口部22)の前端位置F(図2参照)まで移動し、キャリッジ5の移動に併せて、イメージセンサ7が画像の読み取りを行うことで、イメージセンサ7が原稿台2を全面に亘って走査する。そして、読み取った画像の画像データは、イメージセンサ制御部30を介してパソコンPCに出力され、ディスプレイDPに、原稿台2の全面の映像が表示される。このように、原稿台2の全面の映像をディスプレイDPに表示することで、原稿台2に載置されている原稿Pの配置等を確認することができる。
キャリッジ5は、前端位置Fまで移動したところで、移動方向を反転し、ホームポジション23に向かって移動し、ホームポジション23に復帰する。
一方、画像データ取得モードは、原稿Pの画像を画像データとしてパソコンPCに取り込むモードである。画像データ取得モードが選択された状態で、スキャンボタン(図示省略)が押下されると、キャリッジ5が、副走査方向の前方に移動し、イメージセンサ7が原稿面を走査し、原稿面の画像を読み取る。読み取った画像の画像データは、イメージセンサ制御部30を介してパソコンPCに取り込まれる。そして、パソコンPCにおいて、ハードディスク等の記憶手段に保存されたり、あるいは加工するなど所望の処理が実行可能となる。
画像データ取得モードにおいては、スキャンボタン(図示省略)を押下するのに先立ち、キャリッジ移動距離設定部24cと共に移動距離設定手段を構成する図示を省略する原稿サイズ選択ボタンにより、画像読取条件として読み取る原稿のサイズを指定することができる。なお、原稿サイズ選択ボタン(図示省略)は、例えば、操作ボタン1dに備えられている。
キャリッジ移動距離設定部24cは、原稿サイズ選択ボタン(図示省略)により選択された原稿のサイズに応じた画像読取終了位置E(図2参照)までキャリッジ5を移動するように、エンコーダ制御部31およびモータ制御部32に対して指令を出す。そして、イメージセンサ制御部30は、キャリッジ5の移動に併せて、原稿Pの画像の読み取りを行い、読み取った画像データをパソコンPCに送り画像データの取り込みを行う。なお、画像読取終了位置Eは、原稿Pの原稿面の画像の読み取りを終了した位置から、キャリッジ5が停止するのに要する停止距離だけ前方の位置に設定される。
原稿サイズ選択ボタン(図示省略)は、例えば、葉書サイズ、B5サイズ、A4サイズの原稿サイズの中から一つの原稿サイズを選択できるように備えられている。そして、原稿台2の所定位置に、所定の向き(原稿の長手方向を副走査方向に向けるか、あるいは、主走査方向に向けるか)で置かれた原稿Pに対する画像読取終了位置Eまでキャリッジ5が移動するように、キャリッジ移動距離設定部24cが、エンコーダ制御部31およびモータ制御部32に対して指令を出す。メモリ25には、選択された原稿サイズに対応した画像読込終了位置Eが、ホームポジション23からの距離として記憶されている。キャリッジ移動距離設定部24cは、メモリ25に記憶されている原稿サイズ毎の画像読込終了位置Eに基づいて、エンコーダ制御部31およびモータ制御部32を介して、キャリッジ5が画像読取終了位置Eに移動するようにDCモータ11の回転を制御する。
なお、機能選択ボタン(図示省略)を備えることなく、画像読取条件選択ボタン(図示省略)を押下することにより、スキャナ装置1は、スキャン機能に設定され、押下された画像読取条件選択ボタン(図示省略)に対応した動作するように構成してもよい。
一般にプレビューモードは、画像データ取得モードにより画像データの取り込みを行うのに先立って、画像データを取り込もうとする画像の状態を確認したり、読み取り範囲を指定するために実行される。したがって、プレビューモードにおいては、画像のプレビューが実行された後に、引き続いて画像データ取得モードが選択され、スキャンボタン(図示省略)が押下され、画像の読み取りが実行されることが想定される。そのため、プレビューモードにおいては、画像データの取り込みを速やかに開始することができるように、キャリッジ5をホームポジション23に向けて移動する速度を高速にすることが適切である。
一方、画像データ取得モードにおいては、画像データの取り込みに続いて、取り込んだ画像データをパソコンPCにおいて処理することが想定される。すなわち、画像データ取込モードにおいては、画像データの取り込みに引き続いて直ちに、プレビュー等の画像の読み取りを行うことは少ないと想定される。そのため、画像データ取込モードにおいては、キャリッジ5をホームポジション23に向けて移動する速度を高速にする必要性が小さい。
したがって、復路移動速度設定部24dは、キャリッジ5が画像読取終了位置からホームポジション23に引き返す移動速度を、プレビューモードと画像データ取得モードとにそれぞれ対応する所定速度に設定する。
すなわち、プレビューモードにおいては、上述したように、キャリッジ5を前端位置Fからホームポジション23にできるだけ短時間で戻す必要があることから、復路移動速度設定部24dは、該所定速度を、キャリッジ移動機構9の有する最高の速度である高速度に設定する。一方、画像データ取得モードにおいては、キャリッジ5を短時間で戻す必要がないため、復路移動速度設定部24dは、該所定速度を、キャリッジ5を移動する際にキャリッジ移動機構9から耳障りな騒音が発生しない程度の速度である低速度に設定する。このようにキャリッジ5の復路における移動速度を設定することにより、スキャナ装置1の静音化が図られることになる。なお、キャリッジ移動機構9の有する最高の速度は、例えば、画像の読み取りを一番低い解像度で行うときの、キャリッジ5の移動速度としたり、あるいは、画像の読み取り時の速度とは別の設定で、画像の読み取り時の速度より更に速い速度に設定したりすることができる。
エンコーダ制御部31およびモータ制御部32は、復路移動速度設定部24dにより設定された該所定速度に基づき、DCモータ11を回転制御し、キャリッジ5を前端位置Fまたは画像読取終了位置Eからホームポジション23に向かって移動させる。
なお、画像データ取得モードにおいては、原稿サイズに対応させ、画像読取終了位置Eからホームポジション23に戻る復路の移動速度を設定するようにしてもよい。すなわち、復路移動速度設定部24dは、原稿サイズ選択ボタン(図示省略)において、はがきサイズが選択された場合には、低速度に設定する。これに対し、B5サイズまたはA4サイズの原稿が選択された場合には、高速度に設定する。
このように、B5サイズまたはA4サイズの原稿の画像読み込みを行った場合には、高速でホームポジションに23にキャリッジを戻し、はがきサイズの原稿の画像を読み込んだ場合には、復路の移動速度を低速度に設定することで、スキャナ装置1の画像データ取得モードにおける動作速度を全体的に早くしながらも、静音化を図ることができる。
ところで、スキャナ装置1は、画像読取範囲設定部24eにより、プレビューモードにおいてディスプレイDPに表示されたプレビュー画面上で、画像データ取得モードにおける画像の読み込み範囲を画像読取条件として指定することができるように構成されている。
例えば、図4に示すように、原稿台2に載置された原稿Pのうち、指定範囲P1だけの画像を読み込むように画像の読み込み範囲を指定したり、あるいは、指定範囲P2だけの画像を読み込むように画像の読み込み範囲を指定する。画像読取範囲設定部24eは、このように読み込み範囲が指定された範囲の画像を読み取るように、イメージセンサ7の走査を行う。なお、図4において、図面の上側から下側に向かう方向がイメージセンサ7が画像の読み取り行う往路の方向となっている。すなわち、図面の上側がホームポジション23側となり、図面の下側が前端位置F側である。
画像データ取得モードにおいては、キャリッジ5が、指定された読み取り範囲の前方側の縁部、例えば、指定範囲P1においては前縁部P1e、あるいは指定範囲P2においては前縁部P2e毎に設定される画像読取終了位置E1,E2まで移動した後、ホームポジション23に引き返す。この画像読取終了位置E1,E2は、画像読取範囲設定部24eにより、指定範囲P1,P2の前端縁P1e,P2e毎に対応して設定される。
復路移動速度設定部24dは、画像読取範囲設定部24eにより設定された画像読取終了位置E1,E2に応じて、キャリッジ5の復路における移動速度を所定の速度に設定する。例えば、指定された読み込み範囲に基づいて設定される画像読取終了位置E1,E2が、ホームポジション23から前端位置Fまでの距離の半分よりもホームポジション23側の位置である場合には、低速度に設定する。逆に、該画像読取終了位置が、ホームポジション23から前端位置Fまでの距離の半分以上離れた位置である場合には、高速度に設定する。すなわち、図4に示す例では、部分P1の画像を読み取る場合には、画像読取終了位置E1は、ホームポジション23から前端位置Fまでの距離の半分よりもホームポジション23側の位置であるため、キャリッジ5の復路における移動速度は低速度に設定される。これに対し、部分P2の画像を読み取る場合には、画像読取終了位置E2は、ホームポジション23から前端位置Fまでの距離の半分よりも離れた位置であるため、キャリッジ5の復路における移動速度は高速度に設定される。
このようにすることで、キャリッジ5の復路における移動速度を設定することにより、スキャナ装置1が画像データ取得モードにあるときも、スキャナ装置1の静音化を図ることができる。
次に、機能選択ボタン(図示省略)によりプリンタ機能が選択された場合のスキャナ装置1の動作について簡単に説明する。機能選択ボタン(図示省略)によりプリンタ機能が選択されたきは、プリンタ制御部29は、パソコンPCから送られてくる画像データに基づいて、プリンタ部1aにより印刷用紙に対する印刷を行う。例えば、パソコンPCから上述の画像データ取得モードにおいて取得された画像データが送られてきた場合には、この画像データに基づいて印刷用紙に対する印刷が行われる。また、パソコンPCから、スキャナ装置1により取得したデータ以外の画像データや文字データが送られてきた場合には、これらの画像データに基づいて、印刷用紙に対する印刷を行う。
最後に、機能選択ボタン(図示省略)によりコピー機能が選択された場合のスキャナ装置1の動作について説明する。
機能選択ボタン(図示省略)によりコピー機能が選択された状態で、図示を省略するコピーボタンが押下されると、スキャン機能においてスキャンボタン(図示省略)が押下されたときと同様に、イメージセンサ7が、原稿Pの原稿面を走査する。そして、この走査により読み取った画像データが、プリンタ制御部29に送られ、プリンタ制御部29は、プリンタ部1aにより印刷用紙に対する印刷を行う。すなわち、原稿Pのコピーが行なわれる。
本実施の形態のスキャナ装置1は、コピー機能を選択する機能選択ボタン(図示省略)を、コピーボタン(図示省略)として備え、このコピーボタン(図示省略)を押下することにより、コピー機能が選択されると共に、併せて上述のコピー動作が実行されるように構成されている。なお、コピーボタン(図示省略)は、例えば、操作ボタン1dに備えられている。
スキャナ装置1においては、コピーボタン(図示省略)を押下するのに先立ち、コピー枚数を設定する図示を省略するコピー枚数設定ボタンによりコピー枚数を設定するとともに、原稿サイズ選択ボタン(図示省略)により、コピーする原稿のサイズの選択を行う。コピー枚数の設定と原稿サイズの選択を行った後、コピーボタン(図示省略)を押下すると、原稿サイズに応じた距離だけ、キャリッジ5が前方に移動し、イメージセンサ7により原稿面を走査する。すなわち、キャリッジ5が、原稿サイズに応じた画像読取終了位置Eまで移動し、原稿面を走査する。読み取られた画像データは、プリンタ制御部29に送られ、プリンタ部1aにおいて、送られてきた画像データに基づいて、印刷用紙に対して印刷を行う。
キャリッジ5は、コピー枚数設定ボタン(図示省略)により設定された枚数の回数だけ往復移動し、その都度、イメージセンサ7が原稿面を走査し画像を読み取る。そして、読み取られた画像データは、イメージセンサ7が原稿面を走査する都度、プリンタ制御部29に送られ、プリンタ部1aでは、送られてきた走査毎の画像データ毎に、印刷用紙に対して印刷を行う。すなわち、スキャナ装置1のコピー動作は、原稿面を走査し、画像の読み取りを行う都度に、一枚のコピーを作成する。
コピー枚数の設定は、コピー枚数設定ボタン(図示省略)と共に動作回数設定手段を構成するコピー枚数設定部24f(図4参照)により行われる。すなわち、コピー枚数設定部24fは、コピー枚数設定ボタン(図示省略)により設定されたコピー枚数の回数だけ、キャリッジ5を往復移動し、原稿面を走査するように、イメージセンサ制御部30、エンコーダ制御部31およびモータ制御部32を制御する。そして、キャリッジ5が原稿面を走査する都度、イメージセンサ7により読み取られた画像データは、プリンタ制御部29に送られ、一回の走査により読み取られた画像データ毎に、プリンタ部1aにより、印刷用紙に対して印刷が行われる。
このように設定コピー枚数が複数の場合には、原稿の走査が終了した後、続いて行われる走査までの間隔を短くすることで、同一原稿に対して複数枚のコピーを行う際のコピー時間を短縮することができる。したがって、キャリッジ5が、画像読取終了位置からホームポジション23に戻る移動速度を高速にすることが適切である。
一方、設定コピー枚数が一枚である場合には、引き続いて原稿面を走査する必要がない。つまり、キャリッジ5が、画像読取終了位置Eからホームポジション23に戻る移動速度を高速にする必要がない。
復路移動速度設定部24dは、設定コピー枚数が、複数枚か、あるいは一枚かにより、キャリッジ5が画像読取終了位置Eからホームポジション23に引き返す移動速度を、それぞれ所定速度に設定する。
すなわち、設定コピー枚数が複数枚の場合には、上述したように、キャリッジ5を画像読取終了位置Eからホームポジション23にできるだけ短時間で戻す必要があることから、復路移動速度設定部24dは、該所定速度を、キャリッジ移動機構9の有する最高の速度である高速度に設定する。一方、設定コピー枚数が一枚である場合には、キャリッジ5を短時間で戻す必要がないため、復路移動速度設定部24dは、該所定速度を、キャリッジ5を移動する際にキャリッジ移動機構9から耳障りな騒音が発生しない程度の速度である低速度に設定する。
なお、設定コピー枚数が2枚あるいは3枚程度以下の場合には、それより枚数が多い場合と比較するとコピーを行う時間は比較的短時間である。したがって、キャリッジ5の復路における移動速度を該低速度に設定することで、コピーに要する時間をあまり長くすることなく、スキャナ装置1の静音化を図ることができる。すなわち、キャリッジ5の復路における移動速度が該低速度に設定される設定コピー枚数は、スキャナ装置1に要求される静音化とコピー動作の速さとに鑑み適宜に設定する。
設定コピー枚数が複数枚の場合には、原稿サイズに対応して、画像読取終了位置Eからホームポジション23に戻る復路の移動速度を設定するようにしてもよい。すなわち、復路移動速度設定部24dは、原稿サイズ選択ボタン(図示省略)により、はがきサイズが選択された場合には、キャリッジ5の復路における低速度に設定する。また、B5サイズまたはA4サイズの原稿が選択された場合には、高速度に設定する。このように復路の移動速度を設定することで、B5サイズまたはA4サイズの原稿の画像読み込みを行った場合には、高速でホームポジションに23にキャリッジを戻すことができる。一方、はがきサイズの原稿の画像を読み込んだ場合には、復路の移動速度を低速度に設定することで、スキャナ装置1の静音化が図られる。
このように、B5サイズまたはA4サイズの原稿の画像読み込みを行った場合には、高速でホームポジションに23にキャリッジを戻し、はがきサイズの原稿の画像を読み込んだ場合には、復路の移動速度を低速度に設定することで、スキャナ装置1の画像データ取得モードにおける動作速度を全体的に早くしながら、静音化を図ることができる。
ところで、コピー枚数カウント部24gにおいては、キャリッジ5の往復移動回数をカウントすることで、コピー回数をカウントしている。そして、コピー枚数カウント部24gでは、コピー枚数設定部24fにおいて設定されたコピー枚数と、既に行われたコピー回数とに基づき、残りのコピーすべき残数を演算する。
コピー枚数カウント部24gで演算されたコピー残数が、最後の一枚のコピーになったときには、復路移動速度設定部24dは、最後の一枚をコピーするために原稿面を走査した後、ホームポジション23に向かって移動するキャリッジ5の移動速度を、上述した低速度に設定する。これにより、スキャナ装置1の静音化を図ることができる。つまり、コピー枚数カウント部24gで演算されたコピー残数が、最後の一枚のコピーになったと判断されたときには、キャリッジ5は、コピー枚数設定部24fにおいて設定されたコピー枚数の回数だけ往復移動すべきところ、最後から2回目の往復移動が終了したことになる。そして、キャリッジ5が、最後の一枚をコピーするために原稿面を走査し、コピー枚数カウント部24gにより最後の1回の往復移動がカウントされるときの、キャリッジ5の復路における移動速度を、上述した低速度に設定することで、スキャナ装置1の静音化が図られる。
なお、例えば、印刷する用紙が、大きな用紙であったり、あるいは、印刷の解像度が高い場合には、印刷に要する時間が、画像の読み取りに要する時間よりも長くなることがある。このように、プリンタ部1aにおける印刷に要する時間と、スキャナ装置1における画像の読み取りに要する時間とを比較し、印刷に要する時間の方が画像の読み取りに要する時間よりも長い場合には、キャリッジ5の復路における移動速度を低速度に設定してもよい。例えば、解像度設定手段として、プリンタ部1aの印刷の解像度を設定する設定部を備え、設定された解像度が所定の解像度よりも高い場合には、キャリッジ5の復路における移動速度を低速度する。具体的には、例えば、解像度の設定を300dpi、400dpi、600dpi、1200dpi、2400dpiとし、1200dpi以上の解像度で印刷を行なう場合には、キャリッジ5の復路における移動速度を低速度にする。
なお、スキャナ装置1には、画像の読み取り動作、あるいはコピー動作を、途中でキャンセルする操作を行なう図示を省略するキャンセル釦が備えられている。このキャンセル釦(図示省略)を押下すると、CPU24は、スキャナ装置1に対してキャンセル対象の動作を終了する制御を行う。このように、画像の読み取り動作、あるいはコピー動作が途中でキャンセルされる場合には、続いて改めて、画像の読み取り動作あるいはコピー動作が行われることが多い。そのため、キャリッジ5をホームポジション23に戻す移動速度を高速度に設定し、続く各動作を速やかに開始することができるようにする。
ところで、上述した、図示を省略する機能選択ボタン、画像読取条件選択ボタン、スキャンボタン、原稿サイズ選択ボタン、コピーボタンおよびコピー枚数設定ボタンは、操作ボタン1dとしてスキャナ装置1側に備える代わりに、パソコンPC側のディスプレイDP上に、アイコン表示のボタンとして備えるように構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るスキャナ装置の外観を示す斜視図である。 図1に示すスキャナ装置の内部機構の概略を示す図である。 図2に示す制御回路の概略を示す図である。 図1に示すスキャナ装置において、原稿の一部分だけの画像を読み込む場合を説明するための図である。
符号の説明
1 … スキャナ装置(画像読取装置/画像読取形成装置) 1a … プリンタ部(画像形成手段) 7 … イメージセンサ(画像読取手段) 23 … ホームポジション 24b … 画像読取条件設定部(画像読取条件設定手段の一部) 24c … キャリッジ移動距離設定部(移動距離設定手段の一部) 24d … 復路移動速度設定部(復路移動速度設定手段の一部) 24e … 画像読取範囲設定部(画像読取範囲設定手段の一部) 24f … コピー枚数設定部(動作回数設定手段の一部) 24g … コピー枚数カウント部(動作回数カウント手段の一部)

Claims (9)

  1. 原稿面に沿って往復移動し、ホームポジションから副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、上記画像の読み取りを完了した後、移動方向を反転し、復路を上記ホームポジションに向かって移動する画像読取手段を備える画像読取装置において、
    複数の画像読取条件から1つの画像読取条件を選択する画像読取条件設定手段と、
    上記画像読取手段の復路における移動速度を設定する復路移動速度設定手段と、
    を備え、
    上記復路移動速度設定手段は、上記画像読取条件設定手段において所定の画像読取条件が選択された場合には、上記画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取条件設定手段は、プレビュー用に前記画像を読み取るプレビューモードと、読み取った画像を所定の作業に利用するために前記画像を読み取る画像データ取得モードとを選択することができ、
    前記復路移動速度設定手段は、前記画像読取条件設定手段において、上記プレビューモードが選択されたときは、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の高速度に設定し、前記画像読取条件設定手段において、上記画像データ取得モードが選択されたときは、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像読取装置は、
    画像の読み取り範囲を選択する画像読取範囲設定手段を備え、
    前記復路移動速度設定手段は、上記画像読取範囲設定手段により指定された画像の読み込み範囲に対応して、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1または2に記載の前記画像読取装置は、
    前記画像読取手段が前記画像を読み取るために前記副走査方向の原稿面の側へ移動する距離を設定する移動距離設定手段を備え、
    前記復路移動速度設定手段は、上記移動距離設定手段において設定された設定距離に対応して、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することを特徴とする画像読取装置。
  5. 原稿面に沿って往復移動し、ホームポジションから副走査方向の原稿面の側へ移動する往路において原稿面の画像の読み取りを行い、上記画像の読み取りを完了した後、移動方向を反転し、復路を上記ホームポジションに向かって移動する画像読取手段と、
    上記画像読取手段により読み取った画像を印刷媒体に対して形成する画像形成手段と、
    を備える画像読取形成装置において、
    複数の画像形成条件から1つの画像形成条件を設定する画像形成条件設定手段と、
    上記画像読取手段の復路の移動速度を設定する復路移動速度設定手段と、
    を備え、
    上記復路移動速度設定手段は、上記画像形成条件設定手段において所定の画像形成条件が選択された場合には、上記画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することを特徴とする画像読取形成装置。
  6. 前記画像形成条件設定手段は、
    前記画像読取手段による画像読み取り動作回数および前記画像形成手段による画像形成動作回数を設定する動作回数設定手段であり、
    前記画像読取手段は、前記画像形成手段が前記印刷媒体に画像を形成するのに先立ち、その都度、前記画像の読み取りを行い、
    前記復路移動速度設定手段は、上記動作回数設定手段の設定回数が所定の回数以下のときは、前記画像読取手段の復路における移動速度を、所定の低速度に設定することを特徴とする請求項5に記載の画像読取形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像読取形成装置は、
    前記画像読取手段による画像読み取り動作回数をカウントする動作回数カウント手段を備え、
    前記動作回数設定手段に複数回の動作回数が設定された場合に、
    前記復路移動速度設定手段は、上記動作回数カウント手段により最後から2回目の動作がカウントされるまでは、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の高速度に設定し、上記動作回数カウント手段により最後の1回の動作がカウントされるときには、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することを特徴とする画像読取形成装置。
  8. 請求項5に記載の画像読取形成装置は、
    前記画像読取手段が前記画像を読み取るために前記副走査方向の原稿面の側へ移動する距離を設定する移動距離設定手段を備え、
    前記復路移動速度設定手段は、上記移動距離設定手段において設定された設定距離に対応して、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の速度に設定することを特徴とする画像読取形成装置。
  9. 前記画像形成条件設定手段は、画像形成手段により形成される画像の解像度を設定する解像度設定手段であり、この解像度設定手段により上記解像度が所定の解像度より高く設定された場合には、前記画像読取手段の復路における移動速度を所定の低速度に設定することを特徴とする請求項5に記載の画像読取形成装置。
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