JP2008110519A - 金属調シート及びそれを用いた金属調化粧材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)(a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルム、(a−2)アクリル系樹脂フィルム又は(a−3)ポリカーボネート系樹脂フィルムからなり、かつ裏面の最大高さ平均Rtmが0.1〜2.0μmである着色半透明樹脂フィルムの裏面に、(B)錫、金及びインジウムの中から選ばれる少なくとも1種を含む金属蒸着層を有する金属調シート、及び基材に前記金属調シートを貼付してなる金属調化粧材である。
【選択図】図1
Description
例えば、鋼板表面に着色樹脂層、透明接着剤層、透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの順に積層してなるPETフィルムラミネート鋼板であり、透明接着剤層に鱗片状基体に金属をコーティングした顔料を0.1〜30重量%含有することを特徴とする高光輝性PETフィルムラミネート鋼板が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このラミネート鋼板においては、貼付されるPETフィルムとして、フィルム表面が極平滑であるものを使用して、鱗片状基体に金属をコーティングした顔料の高光沢感及び高輝度感を発現させているが、該PETフィルムの裏面の平滑性が十分高いものに管理されたものを使用していないために、高輝度感が不十分であって、意匠性に劣るという問題があった。
また、ポリエステルフィルムの片面にヘアライン加工が施され、該ヘアライン加工面に金属蒸着層が設けられ、その金属蒸着面に熱可塑性樹脂フィルムが設けられていることを特徴とする、ヘアラインを有する金属調化粧フィルムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
この金属調化粧フィルムは、最終製品でのポリエステルフィルムの金属蒸着層での剥がれがなくかつ成形加工性を損なうことなく、優れた耐指紋性、耐傷付性、およびヘアライン意匠性を有するなど、好ましい性質を有しているが、真空成形などの三次元成形性については、必ずしも十分に満足し得るとはいえなかった。
さらに、裏面にヘアラインが設けられた透明樹脂シートと、該透明樹脂シートの裏面側にスパッタリング法により設けられたステンレス金属層と、該ステンレス金属層の裏面側に接着剤により粘着された着色樹脂シートとを有する金属調化粧シートが開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この金属調化粧シートは、真空成形などの三次元成形を行う際に、ステンレス金属層に割れが生じやすく、三次元成形性に劣るという問題があった。
すなわち、本発明は、
[1](A)(a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルム、(a−2)アクリル系樹脂フィルム又は(a−3)ポリカーボネート系樹脂フィルムからなり、かつ裏面の最大高さ平均Rtmが0.1〜2.0μmである着色半透明樹脂フィルムの裏面に、(B)錫、金及びインジウムの中から選ばれる少なくとも1種を含む金属蒸着層を有することを特徴とする金属調シート、
[2](B)金属蒸着層が、(A)着色半透明樹脂フィルムとは反対側の表面に、(C)熱可塑性樹脂層を有する上記[1]項に記載の金属調シート、
[3](C)熱可塑性樹脂層が、(D)接着剤層を介して(B)金属蒸着層上に設けられてなる上記[2]項に記載の金属調シート、
[4](a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルムが、二軸延伸異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムである上記[1]〜[3]項のいずれかに記載の金属調シート、
[5]二軸延伸異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムが、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムである上記[4]項に記載の金属調シート、
[6](B)金属蒸着層の厚さが、20〜500nmである上記[1]〜[5]項のいずれかに記載の金属調シート、
[7](C)熱可塑性樹脂層を構成する樹脂成分が、ABS樹脂、完全非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種である上記[2]〜[6]項のいずれかに記載の金属調シート、
[8](A)着色半透明樹脂フィルムが、裏面側にヘアライン加工を施してなる上記[1]〜[7]項のいずれかに記載の金属調シート、
[9](A)着色半透明樹脂フィルムが、表面側にエンボス加工を施してなる上記[1]〜[8]項のいずれかに記載の金属調シート、及び
[10]基材表面に、上記[1]〜[9]項のいずれかに記載の金属調シートを貼付してなる金属調化粧材、
を提供するものである。
本発明の金属調シートにおいては、(A)層の着色半透明樹脂フィルムとして、その裏面の最大高さ平均Rtmが0.1〜2.0μmの範囲にあるものが用いられる。
前記裏面のRtmが0.1μm未満の平滑フィルムは製膜することが困難であり、また2.0μmを超えるフィルムでは十分な光輝性が得られない。該Rtmは、好ましくは0.1〜1.5μm、より好ましくは0.1〜1.0μmである。
なお、前記最大高さ平均Rtmは、JIS B 0601−1994に準拠して測定した値である。
(A)層である着色半透明樹脂フィルムは、樹脂フィルム内に着色剤を含むものであってもよいし、表面側及び/又は裏面側に着色剤層を設けてなるものであってもよい。
本発明においては、裏面側に着色剤層が設けられてなる着色半透明樹脂フィルムの場合、最大高さ平均Rtmは、前記着色剤層面について測定した値である。
本発明においては、前記(A)着色半透明樹脂フィルムとして、(a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルム、(a−2)アクリル系樹脂フィルム又は(a−3)ポリカーボネート系樹脂フィルムが用いられる。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルムの素材であるポリエチレンテレフタレート系樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂や各種の異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂を用いることができるが、三次元成形性、ヘアライン加工性、エンボス加工性などの観点から、異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好ましい。
前記の異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂としては、例えば、ジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、グリコール成分がエチレングリコール60〜90モル%とシクロヘキサンジメタノール10〜40モル%であるシクロヘキサンジメタノール共重合非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ジカルボン酸成分がテレフタル酸であり、グリコール成分がエチレングリコール60〜90モル%とネオペンチルグリコール10〜40モル%であるネオペンチルグリコール共重合非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ジカルボン酸成分がテレフタル酸60〜98モル%とイソフタル酸2〜40モル%であり、グリコール成分がエチレングリコールであるイソフタル酸共重合非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂などを挙げることができる。
これらの異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂の中で、二軸延伸性、三次元成形性、ヘアライン加工性、エンボス加工性などの観点から、特にイソフタル酸共重合非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂が好適である。
なお、本発明においては、ポリエチレンテレフタレート樹脂及び前記各種の異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂を、それぞれ単独で用いてもよく、また、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルムとしては、例えば融点が200〜240℃程度の前記イソフタル酸共重合非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂と各種添加剤を含む樹脂組成物をテンター法及びチューブ法などにより製膜することにより作製される。
前記テンター法においては、該樹脂組成物を押出機に入れ、加熱溶融し、ダイよりシート状に押出し、キャスティングドラム上で冷却固化して、まず厚目のフィルムを作製し、その後、縦横軸同時二軸延伸や、縦延伸後横延伸の二段階逐次延伸などが施されるが、後者の二段階逐次延伸が好ましい。この場合、まず遅(前)駆動ロールと速(後)駆動ロールの間の加熱ロール群で縦方向に延伸され、引きつづきテンターに導入され、フィルム両端を保持したまま加熱され、横方向に延伸される。この後、面配向を固定させるためにテンター後室で熱固定される。
一方、チューブ法においては、押出しインフレーション法と同じであり、溶融ポリマーはリングダイ(環状口金)より押出され、冷却後圧縮空気により同時二軸延伸され、チューブ状になったフィルムを加熱して、結晶化および分子配向を固定させる。
巻取りはチューブ状のまま巻取るか、あるいは二つに切断して2枚のフィルムとする。
これらの方法においては、製膜条件は、押出温度が、通常250〜300℃程度であり、また延伸処理は、通常80〜130℃程度で、縦横それぞれ2〜5倍程度で行われ、熱固定温度は、通常150〜240℃程度である。
アクリル系樹脂フィルムの素材であるアクリル系樹脂としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、あるいは(メタ)アクリレート単位とスチレン単位やウレタン構造を有する共重合体などを挙げることができる。
さらには、前記のアクリル系樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂との混合樹脂、あるいは前記のアクリル系樹脂とアクリルゴムとの混合樹脂などを用いることもできる。
本発明においては、前記のアクリル系樹脂、アクリル系樹脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂との混合樹脂、アクリル系樹脂とアクリルゴムとの混合樹脂などを、例えばキャスティング法やカレンダー法などにより製膜することにより、無延伸アクリル系樹脂フィルムを得ることができる。
キャスティング法は溶液流延法ともいわれ、原料樹脂を有機溶剤などの溶媒に溶解し、さらに可塑剤などを加えた水アメ状の粘稠なドープをごみや気泡を除去したのち、回転する平坦で全く均質な金属支持体上に流延して製膜する方法である。この方法で製膜されたフィルムは、ほぼ完全に無延伸フィルムであって、方向性がなく、厚みの均一性に優れ、平面性、透明性、光沢性も優れている。
一方、カレンダー法は、ミキシングロール、バンバリーミキサー、エキストルーダなどで混練した樹脂成形材料を、2本以上のロールを有するカレンダーに供給し、ロール間で圧延してフィルムに製膜する方法である。カレンダーロールとしては、直列3本型、傾斜3本型、直列4本型、4本ロールの逆L型、4本ロールのZ型や傾斜Z型、5本型などが用いられる。このカレンダー法により製膜されたフィルムは、進行方向に対して若干の延伸が生じるが、実質上無延伸フィルムであり、厚みの均一性も良好である。
本発明においては、アクリル系樹脂フィルムとして、前記の無延伸フィルムを用いてもよいし、延伸可能なアクリル系樹脂の場合は、従来公知の方法で一軸又は二軸延伸処理して得られた延伸フィルムを用いてもよい。
ポリカーボネート系樹脂フィルムの素材であるポリカーボネート系樹脂としては、二価フェノールとホスゲンを原料とし、界面重縮合法により得られるポリカーボネート系樹脂、あるいは二価フェノールとジフェニルカーボネートなどのカーボネート前駆体とを原料とし、エステル交換法により得られるポリカーボネート系樹脂などを用いることができる。
このポリカーボネート系樹脂としては、通常二価フェノールとして、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)を用いて得られる樹脂が使用される。また、二価フェノールとして、ビスフェノールAと2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(テトラブロモビスフェノールA)との混合物を用いて得られる難燃性ポリカーボネート系樹脂を使用することもできる。
本発明で用いられるポリカーボネート系樹脂フィルムは、前記ポリカーボネート系樹脂を、例えばTダイ法や、溶液流延法などで製膜することにより、得ることができる。
流延法においては、一般にメチレンクロリドを溶剤として用い、濃度15〜20質量%程度の溶液を金属ベルト又はドラム上に流延し、溶剤を蒸発させてフィルムを作製する。このフィルムの特徴は光沢や透明性に優れ、厚さも極めて均一である。
本発明の金属調シートにおいては、(A)層の着色半透明樹脂フィルムとして、裏面の最大高さ平均Rtmが前記範囲内にあり、かつ着色半透明である、(a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルム、好ましくは二軸延伸異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルム、特に好ましくはイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルム、(a−2)アクリル系樹脂フィルム、又は(a−3)ポリカーボネート系樹脂フィルムが用いられるが、アクリル系樹脂フィルム及びポリカーボネート系樹脂フィルムは、エンボス加工性に優れるため、表面にエンボス加工を施す場合に、好適である。
これらの樹脂フィルムには、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により各種添加剤、例えば着色剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、充填剤などを含有させることができる。
前記樹脂フィルムの厚さに特に制限はないが、剛性、三次元成形性、ヘアライン加工性及びエンボス加工性などの観点から、通常10〜300μm程度、好ましくは20〜200μm、より好ましくは50〜125μmである。
また、前記樹脂フィルムの表面及び/又は裏面には、その上に設けられる層との密着性を向上させる目的でプライマー処理を施すことができる。
前記着色剤としては、従来公知のものを適宜選択することができ、例えばチタン白、アンチモン白、鉛白、カーボンブラック、鉄黒、黄鉛、チタンイエロー、朱、カドミウムレッド、群青、コバルトブルー等の無機顔料、ベンジジンイエロー、イソインドリノンイエロー、ポリアゾレッド、キナクリドンレッド、インダスレンブルー、フタロシアニンブルー等の有機顔料を用いることができる。これらの着色剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤層を形成するための塗料のビヒクルとしては、例えばアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、エチレン−アクリル共重合樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂などを用いることができる。
塗料の塗布方式としては、グラビアコーター、グラビアリバースコーター、フレキソコーター、ブランケットコーター、ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコーター、キスタッチコーター、コンマコーターなどを用いる方式を採用することができる。
このようにして形成された着色剤層の厚さは、通常0.5〜15μm程度、好ましくは1〜5μmである。
本発明においては、フィルム内に着色剤を含有させる方法、あるいは表面側及び/又は裏面側に着色剤層を形成させる方法のいずれの方法によっても、(A)層は、半透明の着色フィルムとなることが必要である。
なお、ここで、半透明とは、有彩色・無彩色に関らず、可視光線透過率が15〜85%、好ましくは25〜75%の範囲にあるような色調であることを意味する。
(A)層として、このような着色半透明樹脂フィルムを用いることにより、意匠性の向上した金属調シートを得ることができる。
着色半透明樹脂フィルムの裏面側にヘアライン加工を施す方法に特に制限はなく、例えば、ヘアライン加工機を用い、不織布に砥粒を付着させたヘアライン用研磨材や金属ブラシなどにより、フィルム面にヘアライン模様を形成することができる。
本発明の金属調シートにおいては、当該(A)層の着色半透明樹脂フィルムの裏面に直接に、あるいは前記のようにしてヘアライン加工が施された面に、(B)層として、錫、金及びインジウムの中から選ばれる少なくとも1種を含む金属蒸着層が設けられる。
前記金属蒸着層の厚さは、20〜500nmが好ましい。この厚さが20nm以上であると、良好な光輝性を有する金属調が出現し、500nm以下であると三次元成形性が良好である。より好ましい厚さは30〜300nmであり、さらに好ましい厚さは50〜150nmである。
本発明においては、前記金属蒸着層の形成方法に特に制限はなく、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの物理的気相蒸着法(PVD法)、あるいは化学的気相蒸着法(CVD法)などによって、所望の金属蒸着層を形成することができる。
本発明においては、当該金属蒸着層として、錫、金及びインジウムの中から選ばれる少なくとも1種を含むものを形成することが必要である。このような金属蒸着層は、光輝性に優れると共に、得られる金属調シートの三次元成形において、ひび割れなどが生じにくく、三次元成形性が良好である。
本発明においては、三次元成形性や光輝性を有する金属調などが損なわれない範囲で、所望により当該金属蒸着層に、その他の金属、例えばアルミニウム、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等を適宜含有させることができる。
本発明の金属調シートにおいては、このようにして形成された(B)金属蒸着層の表面に、(C)熱可塑性樹脂層を設けることができる。この(C)層を構成する熱可塑性樹脂に特に制限はなく、例えばABS樹脂、完全非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリメタクリル酸エステル系樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、セルローストリアセテート樹脂などを用いることができるが、これらの中で、剛性及び三次元成形性などの観点から、ABS樹脂、完全非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂が好ましい。これらの熱可塑性樹脂は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
この(C)熱可塑性樹脂層の厚さは、剛性及び三次元成形性、カット性などの観点から通常30〜1000μm程度、好ましくは50〜500μm、より好ましくは100〜300μmである。
この熱可塑性樹脂フィルムを用いる場合、その上に設けられる層との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は両面に、酸化法や凹凸化法などにより表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法はフィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、片面又は両面にプライマー処理を施したものも用いることができる。
接着剤としては、熱可塑性樹脂の種類にもよるが、通常のドライラミネーションに使用できるものが適用できる。すなわち、水酸基(−OH)を有するアルキド樹脂、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、セルロース系誘導体樹脂等と、イソシアネート基(−NCO)を有するポリイソシアネート樹脂、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等とを任意に混合して用いることができる。さらに、ポリエステル系ホットメルト接着剤などのホットメルト系接着剤を用いることもできる。接着塗布量は、通常のドライラミネーションにおけるように、約2〜10g/m2であり、塗布方式としてはダイレクトグラビヤコーティング、リバースコーティング、リバースグラビヤコーティングなどが使用される。
このようにして形成される(C)熱可塑性樹脂層には、必要に応じて各種添加剤、例えば耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、充填剤などを含有させることができる。
本発明の金属調シートにおいては、このようにして得られた積層シートにおける(A)着色半透明樹脂フィルムの表面側に、所望によりエンボス加工を施すことができる。このエンボス加工は、従来公知の方法、例えばドラム加熱型エンボッサー、マルチシリンダー形エンボッサーなどを用いて行うことができる。
具体的には、防汚性能を有するトップコート層を所望する場合には、反応型シリコーン樹脂を用いて、そのシリコーン樹脂硬化層を設けるのがよい。上記反応型シリコーン樹脂としては、例えば、分子内に、ポリイソシアネート化合物によって架橋される官能基を有するものを用いることができる。この反応型シリコーン樹脂と硬化剤であるポリイソシアネート化合物を含む塗工液を、着色半透明樹脂フィルムの上面に塗工し、加熱乾燥処理することにより、シリコーン樹脂硬化層を形成することができる。
また、紫外線硬化型シリコーン樹脂を用いることもできる。この紫外線硬化型シリコーン樹脂としては、例えば分子内に、アルケニル基とメルカプト基を有するラジカル付加型、アルケニル基と水素原子を有するヒドロシリル化反応型、エポキシ基を有するカチオン重合型、(メタ)アクリル基を有するラジカル重合型のシリコーン樹脂等が挙げられる。これらの中でエポキシ基を有するカチオン重合型や(メタ)アクリル基を有するラジカル重合型が好ましい。
分子内にエポキシ基や(メタ)アクリル基を有するシリコーン樹脂としては、例えば、エポキシプロポキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、(エポキシシクロヘキシルエチル)メチルシロキサン−ジメチルシロキサンコポリマー、メタクリロキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン、アクリロキシプロピル末端ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
前記紫外線硬化型シリコーン樹脂と、所望により光重合開始剤を含む塗工液を、着色半透明樹脂フィルムの上面に塗工し、乾燥後、その塗膜に紫外線を照射することにより、シリコーン樹脂硬化層を形成することができる。
一方、トップコート層に耐擦傷性に優れるハードコート機能を所望する場合には、例えばアクリル樹脂、ポリウレタン、ポリアミドなどの樹脂層を設けることができる。これらの中で、ポリオール成分とポリイソシアネート成分からなる二液型ポリウレタンを用いて形成されたポリウレタン硬化層が好ましい。
また、アクリル系の紫外線硬化型樹脂を含む塗工液を、着色半透明樹脂フィルムの上面に塗工し、乾燥後、その塗膜に紫外線を照射することにより、さらに耐擦傷性に優れる硬化樹脂層を形成することもできる。
このようにして形成されたトップコート層の厚さに特に制限はないが、通常1〜10μm程度、好ましくは2〜5μmである。
本発明の金属調シートは、各種成形方法により、化粧材などの表面層として用いることができ、例えばインサート成形や三次元加飾成形(TOM成形)などに適用することができる。具体例を挙げると、本発明の金属調シートを熱成形により三次元形状を有する予備成形体とした後、射出成形金型内にインサートし、射出樹脂と一体化するインサート射出成形法で化粧材などを成形することができる。更には、射出成形金型にシート状で挿入し、金型内で射出樹脂と一体化するインモールド射出成形法で化粧材などを成形することができる。本発明の金属調シートの優れた展延性により、展延度合いの大きい箇所も意匠性、即ち高い光沢を保つことができる。
また、TOM(Three Dimension Overlay Method)成形においては、真空孔のない真空成形(NGF成形)技術を活用し、大気圧力又は圧縮空気圧力で接着剤が塗布された金属調シートを基材に密着させる方法が用いられる。
粘着剤層を設ける方法に特に制限はなく、例えば紙基材やプラスチック基材などにシリコーンコーティングを施した離型シートなどに、溶剤型アクリル系粘着剤、非水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水溶性型アクリル系粘着剤などを塗布乾燥して粘着剤層を形成する。また、紫外線硬化型粘着剤を使用することも可能である。この離型シート上に形成された粘着剤層と金属調シートの裏面が接するように積層することが好ましい。粘着剤層には、必要に応じて、着色剤、粘着付与樹脂、架橋剤、酸化防止剤、耐候剤などを配合することができる。
図1は、本発明の金属調シートの1例の模式的断面図であって、金属調シート10は、裏面に所望によりヘアライン加工が施された(図示せず)着色半透明樹脂フィルム1の裏面側に、金属蒸着層2が設けられ、さらにその上に接着剤層(図示せず)を介して熱可塑性樹脂層3が設けられると共に、該着色半透明樹脂フィルム1の表面に、所望によりエンボス加工が施され(図示せず)、さらにその上にトップコート層4が設けられた構造を有している。なお、熱可塑性樹脂層3上には、所望により、鋼板や合板などの基材に、この金属調シート10を貼付するための粘着剤層5が設けられている。
本発明の金属調シートは、良好な光輝性及び三次元成形性を有すると共に、耐溶剤性、意匠性などに優れており、例えば、木材、合板、集成材、パーチクルボード、ハードボードなどの木質系材料の板状体、さらには、金属板などの基材に貼合して、床材や壁面材などの建築部材に用いる化粧材、あるいは、家具や台所製品、家電製品のキャビネットなどの表面化粧板などとして用いることができる。
本発明はまた、基材表面に、前述の本発明の金属調シートを貼付してなる金属調化粧材をも提供する。
なお、各例における諸特性は、以下に示す方法に従って求めた。
<着色半透明樹脂フィルム>
(1)裏面の最大高さ平均Rtm
JIS B 0601−1994に準拠し、(株)東京精密製、機種名「ハンディサーフE−30A」を用いて測定した。
<金属調シート>
(2)シートの光輝性
金属調シートの輝度感を目視観察し、シートの光輝性を下記の基準により判定した。輝度感が大きいものを○、輝度感が若干あるものを△、輝度感がないものを×と評価した。
(3)三次元成形性(三次元成形後の光輝性)
熱時延伸試験にて代用する。まず、金属調シートを200mm×25mmの寸法に切り抜く。次に、(株)島津製作所製「オートグラフAG−100A」のチャック間に固定する。この時、チャック間距離は100mmとする。続いて、試験環境を100℃の雰囲気として1分間放置した後に、引張り速度300mm/minでチャック間距離が200mmになるまで金属調シートを引き伸ばす。この時、シートが破断したりインキ層にひび割れや変色が起きることなく引き伸ばされれば○、シートが破断したりインキ層にひび割れや変色が起きた場合は×と評価した。ただし、シートの破断やインキ層のひび割れ、変色が起きない場合でも、シートを引張った時の応力が100MPa以上になる場合は、実際の三次元成型において球体などに貼り合わせる事が困難となるために△と評価した。
(4)エンボス加工性
金属調シートの表側の面に、リケンテクノス製「R−44プレス板」(梨地柄)を重ね合わせる。次に、温度130℃、圧力1MPaにて30秒間加熱プレスを行う。更に、温度30℃、圧力0.5MPaにて15秒間冷却プレスを行った後に、金属調シートを剥す。この時、金属調シートの表面が梨地柄になっていればエンボス加工性を○、プレス板の模様は僅かに転写しているが梨地柄に至らない場合を△、プレス板の模様が全く転写していない場合を×と評価した。
(5)耐溶剤性
半透明樹脂フィルム表面にメチルエチルケトンを1ml滴下する。半透明樹脂フィルムが着色剤層を有する場合は、該半透明樹脂フィルムの着色剤層が存在する側に滴下するものとする。続いて、40℃雰囲気下に30秒間置いた後に、メチルエチルケトンが蒸発した後の透明樹脂フィルム表面を確認する。透明樹脂フィルムの表面に変化が起きていなければ◎、曇りや変色が生じていないが滴下の跡が模様となって残っていた場合は○、僅かに曇りが生じていれば△、変色やシワの発生、穴空き等が見られた場合は×と評価した。
(6)意匠性
まず、金属調シートを200mm×50mmの寸法に切り抜く。次に、(株)島津製作所製オートグラフAG−100Aのチャック間に固定する。この時、チャック間距離は100mmとする。続いて、試験環境を100℃の雰囲気として1分間放置した後に、引張り速度300mm/minでチャック間距離が200mmになるまで金属調シートを引き伸ばす。
このサンプルを昼光下及び40W白色蛍光灯下50cmの位置(300ルクス)に置き、距離50mm〜1000mm、角度10〜90°の範囲にて、目視評価を行う。シートの表面にシワや穴空き等なく、インキ層のひび割れや変色がなく、全体的に均一な色調になっている場合は○、部分的にでもシワや穴空き、インキのひび割れや変色が見られるために全体的に均一に見えない場合は×と評価した。ただし、シートに著しい欠点がない場合でも、シートを引張った時の応力が100MPa以上になる場合は、実際の三次元成型において球体などに貼り合わせることが困難となるために△と評価した。
(1)着色半透明異性体共重合PET(A)
異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A1535」、厚さ50μm]の裏面側に厚さ2μmの青色系着色剤層を有するもの、裏面Rtm=1.1μm
(2)着色半透明異性体共重合PET(B)
異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A1535」、厚さ50μm]の裏面側に厚さ5μmの赤色系着色剤層を有するもの、裏面Rtm=1.2μm
(3)着色半透明二軸PET(A)
染色(青色系)ポリエチレンテレフタレートフィルム[尾池工業(株)製、商品名「NC2243(BL65)R9BL0−1」、厚さ27μm、裏面Rtm=1.3μm]
(4)着色半透明二軸PET(B)
ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[ユニチカ(株)製、商品名「エンブレットS50」、厚さ50μm]の裏面側に厚さ5μmの赤色系着色剤層を有するもの、裏面Rtm=2.6μm
(5)着色半透明PETG(B)
PETGフィルム[リケンテクノス(株)製、商品名「SET470、FZ25871」の裏面側に厚さ5μmの赤色系着色剤層を有するもの、厚さ120μm、裏面Rtm=1.8μm]
(6)着色半透明アクリル(A)
アクリル樹脂フィルム[住友化学(株)製、商品名「テクノロイS001」、ポリメタクリル酸メチル、艶あり、厚さ125μm、裏面Rtm=1.2μm]の表面側に厚さ3μmの黄色系着色剤層を有するもの
(7)着色半透明アクリル(B)
艶消しアクリル樹脂フィルム[(株)カネカ製、商品名「サンデュレンフィルムSD009 NCLCGT」、ポリメタクリル酸メチルのシリカ練り込み品、厚さ125μm、裏面Rtm=7.2μm]の表面側に厚さ3μmの黄色系着色剤層を有するもの
(8)着色半透明ポリカーボネート(A)
ポリカーボネート樹脂フィルム[帝人化成(株)製、商品名「パンライトPC−8517PCMRG(H)」、厚さ300μm、裏面Rtm=0.6μm]の裏面側に厚さ3μmの緑色系着色剤層を有するもの、裏面Rtm=0.6μm
(9)着色半透明ポリカーボネート(B)
ポリカーボネート樹脂フィルム[ポリカーボネート樹脂[住友ダウ(株)製、商品名「カリバー301−4」]を、600mm幅のTダイを装着した40mm押出機[(株)池貝製]で、裏面のエンボスパターン200メッシュ、温度条件はシリンダー温度290℃、ダイス温度290℃、製膜速度10m/minで厚さ100μmに製膜したフィルム、裏面Rtm=4.3μm]の裏面側に厚さ3μmの青色系着色剤層を有するもの、裏面Rtm=3.8μm
(10)着色半透明PVC
PVCフィルム[リケンテクノス(株)製、商品名「S12103、FC1」、着色(淡青色系)半透明品、厚さ100μm、裏面Rtm=3.4μm]
(11)インジウム
リケンテクノス(株)製、真空蒸着法で製造したインジウム蒸着層
(12)錫
リケンテクノス(株)製、真空蒸着法で製造した錫蒸着層
(13)金
リケンテクノス(株)製、真空蒸着法で製造した金蒸着層
(14)アルミ
リケンテクノス(株)製、真空蒸着法で製造したアルミニウム蒸着層
(15)ステンレス
リケンテクノス(株)製、真空蒸着法で製造したステンレス蒸着層
(16)クロム
リケンテクノス(株)製、スパッタリング法で製造したクロム蒸着層
(17)接着剤(A)
「バイロンUR−1350」[商品名、東洋紡績(株)製、ポリエステル系接着剤]
(18)接着剤(B)
「ニッポラン3113」[商品名、日本ポリウレタン工業社製]/「L−55E」[商品名、日本ポリウレタン工業社製]質量比=100/5、ウレタン系接着剤/トリレンジイソシアネート(TDI)
(19)接着剤(C)
「バイロンGA−3410」[商品名、東洋紡績(株)製、ポリエステル系ホットメルト接着剤]
(20)ABS
リケンテクノス(株)製、ABSフィルム、製品名「SST087、FZ91834」、厚さ150μm
(21)PETG(A)
リケンテクノス(株)製、PETGフィルム、製品名「SET470、FZ25871」、厚さ120μm
着色半透明樹脂フィルムとして、異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[東洋紡績(株)製、商品名「A1535」、厚さ50μm]の裏面側に厚さ2μmの青色系着色剤層を有する、裏面Rtm=1.1μmのものを用い、その裏面に真空蒸着法により、厚さ80nmのインジウム蒸着層を形成した。
次いで、前記インジウム蒸着層上に、接着剤(A)をグラビアコーターにて乾燥厚みが5μmになるように塗工したのち、厚さ150μmのABSフィルムを貼付することにより、金属調シートを作製し、その性能を評価した。層構成及び性能評価結果を第1表に示す。
実施例2〜7
実施例1に準じ、第1表に示す層構成の各金属調シートを作製し、その性能を評価した。結果を第1表に示す。
実施例1に準じ、第2表に示す層構成の各金属調シートを作製し、その性能を評価した。結果を第2表に示す。
実施例4の金属調シートにおける着色半透明アクリル樹脂フィルム[着色半透明アクリル(A)]の表面にエンボス加工を施し、その性能を評価した。結果を第3表に示す。
実施例9
実施例5の金属調シートの着色半透明ポリカーボネート樹脂フィルム[着色半透明ポリカーボネート(A)]の表面にエンボス加工を施し、その性能を評価した。結果を第3表に示す。
実施例10
実施例1の金属調シートにおける着色半透明異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[着色半透明異性体共重合PET(A)]の表面にエンボス加工を施し、その性能を評価した。結果を第3表に示す。
実施例11
実施例6における着色半透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム[着色半透明二軸PET(A)]の裏面に、ヘアライン加工を施した以外は、実施例6と同じ構成の金属調シートを作製し、その性能を評価した。結果を第3表に示す。
第2表から分かるように、金属蒸着層として、アルミニウム蒸着層、ステンレス蒸着層及びクロム蒸着層を形成した比較例1〜3及び比較例9〜10は、いずれも三次元成形性が悪く、また、意匠性もよくない。
比較例4〜6は、着色半透明樹脂フィルムの裏面Rtmが、本発明の規定の範囲外であるため、シートの光輝性及び意匠性に劣る。
比較例7及び8は、着色半透明樹脂フィルムが、本発明で規定するものでないため、性能に劣る。
第3表から分かるように、着色半透明樹脂フィルムとして着色半透明アクリル樹脂フィルム[着色半透明アクリル(A)]及び着色半透明ポリカーボネート樹脂フィルム[着色半透明ポリカーボネート(A)]をそれぞれ用いた実施例8及び9は、着色半透明異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系樹脂フィルム[着色半透明異性体共重合PET(A)]を用いた実施例10に比べてエンボス加工性に優れている。
また、実施例6における着色半透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの裏面にヘアライン加工を施した以外は、実施例6と同じ構成の金属調シートの性能は、実施例6の金属調シートの性能と変わらない。
2 金属蒸着層
3 熱可塑性樹脂層
4 トップコート層
5 粘着剤層
10 金属調シート
Claims (10)
- (A)(a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルム、(a−2)アクリル系樹脂フィルム又は(a−3)ポリカーボネート系樹脂フィルムからなり、かつ裏面の最大高さ平均Rtmが0.1〜2.0μmである着色半透明樹脂フィルムの裏面に、(B)錫、金及びインジウムの中から選ばれる少なくとも1種を含む金属蒸着層を有することを特徴とする金属調シート。
- (B)金属蒸着層が、(A)着色半透明樹脂フィルムとは反対側の表面に、(C)熱可塑性樹脂層を有する請求項1に記載の金属調シート。
- (C)熱可塑性樹脂層が、(D)接着剤層を介して(B)金属蒸着層上に設けられてなる請求項2に記載の金属調シート。
- (a−1)二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フィルムが、二軸延伸異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムである請求項1〜3のいずれかに記載の金属調シート。
- 二軸延伸異性体共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムが、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート系フィルムである請求項4に記載の金属調シート。
- (B)金属蒸着層の厚さが、20〜500nmである請求項1〜5のいずれかに記載の金属調シート。
- (C)熱可塑性樹脂層を構成する樹脂成分が、ABS樹脂、完全非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種である請求項2〜6のいずれかに記載の金属調シート。
- (A)着色半透明樹脂フィルムが、裏面側にヘアライン加工を施してなる請求項1〜7のいずれかに記載の金属調シート。
- (A)着色半透明樹脂フィルムが、表面側にエンボス加工を施してなる請求項1〜8のいずれかに記載の金属調シート。
- 基材表面に、請求項1〜9のいずれかに記載の金属調シートを貼付してなる金属調化粧材。
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