JP2008105771A - 給送装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙や原稿を送り出す際の重ね送りを確実に防止できるとともに、用紙や原稿を所定位置にセットする際の作業性を向上する。
【解決手段】自動原稿送り装置は、原稿トレイ202に原稿を束にしてセットした状態で、その最上層のものを順番に給紙ローラによって送り出す。積載台204の奧にはパッド220が設けられており、原稿の送り出し時にはパッド220によってその重ね送りが防止される。パッド220の両脇には案内リブ222が突出しており、案内リブ222は、積載台204に原稿の束をセットする際、パッド220に原稿の端部が引っ掛かるのを防止する。案内リブ222は固定されているため、積載台204が上昇すると、案内リブ222は積載台204の下方に隠れる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置において、複写用の原稿や印刷用紙等を送り出す給送装置及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
従来から、積層した状態で原稿や用紙を設置しておき、そこから最上層のものを順番にローラ等で送り出す技術(給紙技術)が知られている。この技術分野では、最上層よりも下層の原稿や用紙が一緒に重なって給紙されてしまうことを防止するため、種々の提案がなされているところである。
例えば、複数枚の印刷用紙を積層した給紙トレイにおいては、その底板面にパッドと称される部材を設置しておき、このパッドの表面と用紙下面との摩擦により、最上層からの給紙動作時にその下層の用紙が一緒に給紙されてしまうのを防止している(例えば、特許文献1参照。)。
また上記の先行技術では、用紙が積層される底板面よりも上方にパッド表面が浮き上がった状態となっており、これによりパッド表面と用紙下面との接触が強められていると考えられる。このためパッドは、より大きな摩擦力を発生させることで用紙を引き留め、その重ね送りを良好に防止することができる。
特開平9−278212号公報(図3、図4)
しかしながら、上記の先行技術に挙げられているようにパッドの表面を底板面よりも上方に位置付けている場合、以下の問題が生じる。
例えば、用紙がなくなった状態の給紙トレイにユーザが用紙を補充する場合、その底板や用紙ガイド等に沿って用紙の束を滑らせながら、その先端を所定の給紙位置まで移動させてくことがある。この場合、先行技術のように底板面よりも上方にパッドが突き出ている構造では、用紙の先端がパッドと底板との間の段差に引っ掛かり、スムーズな補充作業を阻害してしまう。そればかりか、この段差で強く用紙が引っ掛かけられると、それによって用紙の端部が折れ曲がったり、破損したりするおそれがある。
このような問題点は、原稿の自動送りを行う給送装置においても顕著である。すなわち、原稿の給送装置は通常、複数枚に積層された原稿を1枚ずつ画像読取部へ送り出す動作を行うものであるが、始めにユーザが原稿を所定の位置にセットする際、原稿トレイの底面に沿って原稿の束をその端部から所定の位置へ向けて挿入していく作業が行われる。そして、所定の位置に原稿をセットした状態でユーザが読み取り開始の操作(例えばスタートボタンの押下)を行うと、セットされた原稿の最上層のものが順番にローラ等によって送り出されていく。このとき先行技術に挙げられるパッドは、原稿をセットした後でその重ね送りを防止する手段として有効に機能するものの、最初にユーザが原稿をセットする際には、同じくパッドの段差に原稿が引っ掛かり、それによってスムーズな作業が阻害されてしまうことになる。
この点、パッドの表面を用紙や原稿を設置する底面と同じ高さ(面一)にして段差を解消したり、あるいは、パッドの表面を底面よりも凹んだ位置に設けたりすることも考えられる。しかしながら、これでは用紙や原稿に対してパッドが接触しにくくなり、それだけ摩擦が小さくなって用紙や原稿の重ね送りを有効に防止できなくなってしまう。
そこで本発明は、用紙や原稿を送り出す際の重ね送りを確実に防止できるとともに、用紙や原稿を所定位置にセットする際の作業性を向上できる技術を提供するものである。
本発明の給送装置は、原稿や用紙等の枚葉品(又は毎葉品)を厚み方向に積層した状態で載置面上に積載し、その最上層の枚葉品を給送部材によって送り出す動作を行うものである。枚葉品を送り出す動作が行われる場合、積載台と給送部材とが相対的に近接した位置関係(給送位置)にあり、この位置で最上層の枚葉品に給送部材が接触した状態となる。積載台には載置面との間に段差をもって摩擦部材が設けられており、この摩擦部材は下層の枚葉品に接触して摩擦力を発生し、その重ね送りを有効に防止する。
一方、給送装置において枚葉品の送り出し動作が行われない場合、積載台と給送部材とが相対的に離れた位置関係(待機位置)にあり、この位置では給送部材は枚葉品から離れた状態にある。この状態で、原稿や用紙等の枚葉品を束の状態で載置面上にセットすることが可能である。特に本発明では、原稿や用紙等をセットする作業時に、摩擦部材と載置面との段差を越えて突出する案内部材によって枚葉品の移動を案内することができる。これにより、段差の所で枚葉品が引っ掛かるトラブルを未然に防止し、スムーズな作業を可能とする。
さらに本発明では、枚葉品を送り出す動作が行われる場合、上記の案内部材を載置面よりも下方に退避させることができる。これにより、積載台又は給送部材が給送位置に移動した状態では案内部材が枚葉品に接触しなくなり、下層の枚葉品は摩擦部材に対して直に接触することができるので、その間の摩擦力によって重ね送りが確実に防止される。
このように本発明では、枚葉品が積載される載置面に対して案内部材を突出させたり、載置面から下方に退避させたりすることで上記の課題を解決している。なお、積載台と給送部材との位置関係は相対的なものであり、給送部材の位置が変わらず、これに対して積載台が接近して給送位置に移動したり、そこから離れて待機位置に移動したりする場合もあれば、その逆に、積載台の位置が変わらず、これに対して給送部材が接近して給送位置に移動したり、そこから離れて待機位置に移動したりする場合もあるし、両方が互いに接近したり、離れたりする場合もある。
しがって、載置面と案内部材との位置関係も相対的なものであり、積載台が給送位置と待機位置との間で移動する場合、案内部材の位置は固定で、それに対して積載台が待機位置へ移動すると、案内部材は載置面から摩擦部材よりも上方に突出した状態となり、そこから積載台が給送位置へ移動していくと、相対的に案内部材が下方へ退避した状態となる。
反対に、給送部材が給送位置と待機位置との間で移動する場合、積載台の位置は固定で、それに対して給送部材及び案内部材が移動する。すなわち、給送部材が待機位置へ移動すると、案内部材もまた載置面から摩擦部材よりも上方に突出する位置まで移動する。一方、給送部材が給送位置へ移動していくと、それに合わせて案内部材が載置面よりも下方へ退避する位置まで移動する。
上記の案内部材は、載置面に沿って枚葉品が移動しながら積載される過程で、その移動方向でみて摩擦部材よりも上流の位置から下流側へ向かって上り傾斜した形状の端部にて枚葉品を案内することができる。
この場合、原稿や用紙等の枚葉品を所定の位置にセットする際に、案内部材の端部の傾斜に沿って枚葉品が次第に摩擦部材の段差を越えていくため、その作業がよりスムーズに行われる。
また本発明は、上述した給送装置を搭載し、これを用いて原稿を送り出しながら画像読取部に供給して原稿の画像面を読み取り、この読み取った画像に基づいて画像形成部により画像を形成する画像形成装置としても構成される。
本発明の給送装置は、原稿や用紙等の枚葉品を摩擦部材に干渉させることなく積載台上に積載することができ、かつ、枚葉品の送り出し動作時には摩擦部材によって確実にその重ね送りを防止することができる。
また本発明では、枚葉品の送り出し動作時には案内部材が載置面よりも下方に退避して隠れた状態となるため、載置面から案内部材が突出する高さと摩擦部材の高さとの位置関係や枚葉品の種類、使用環境等に影響されることなく、重ね送りを防止しながら給送装置としての確実な動作を保証する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。給送装置は、例えば複写機や複合機、ネットワーク用の多機能周辺機器(MFP)等の画像形成装置において、読み取り用の原稿を画像読取部に給送したり、画像転写用の媒体である用紙、OHPフィルム、葉書等を転写部に供給したりする用途に用いられる。
図1は、一実施形態の給送装置が搭載された画像形成装置1を右前上方から示した斜視図である。図1中の左斜め下方向は、ユーザに相対する画像形成装置1の正面である。また、図1中の右斜め下方向は画像形成装置1の右側面であり、左斜め上方向は画像形成装置1の左側面である。
先ず、画像形成装置1について概略を説明する。
画像形成装置1は、胴内排紙型と称される箱形状の本体2を備えている。このため本体2の内側には、胴内型の用紙排出トレイ15が形成されている。この用紙排出トレイ15には、画像形成装置1で印刷された用紙が本体2の左側から右側へ向かって排出されるものとなっている。ユーザは、用紙排出トレイ15に排出された用紙を本体2の正面側(又は右側)から取り出すことができる。なお、画像形成装置1には胴内排紙型でない排出トレイが設けられていてもよいし、パンチング処理やステープル処理等の後処理を行う後処理装置(図示されていない)が連結されていてもよい。
本体2の上側には、給送装置の一実施形態である原稿給送装置200が搭載されている。画像形成装置1を複写機やファクシミリ、ネットワークスキャナとして利用するときは、原稿給送装置200に原稿をセットして原稿を読み取らせることができる。本体2の上部位置には光学式の画像読取部9が内蔵されており、原稿給送装置200に搬送された原稿の画像面は、画像読取部9にて光学的に読み取られる。
また原稿給送装置200は、図示しないヒンジ機構を介して本体2に連結されている。ヒンジ機構は本体2の後端部に位置しており、原稿給送装置200はヒンジ機構を支点として上方へ跳ね上げるようにして開閉動作することができる。なお、原稿給送装置200の詳細についてはさらに後述する。
本体2の上部位置で、画像読取部9よりも手前側には操作・表示部102が設置されている。操作・表示部102には、ユーザの各種操作を受け付ける複数の操作キーやスイッチが配置されているほか、各種情報を表示する表示画面104が配置されている。また操作・表示部102は、表示画面104を介してユーザの操作を受け付けるタッチ式パネルの機能をも有している。
本体2の下部位置には上下2段の給紙カセット4が設置されている。給紙カセット4はいわゆるフロントローディング式であり、ユーザは給紙カセット4を本体2から手前側に引き出して用紙の補充を行うことができる。
本体2の右側面には、開閉式の手差しトレイ5が備えられている。手差しトレイ5は、給紙カセット4に収容されていないサイズの用紙や、OHPシート等を1枚ずつ給紙する場合に使用される。不使用時には、手差しトレイ5は本体2の右側面にたたみ込んで収納される。
次に、本実施形態の給送装置が搭載された画像形成装置1の内部構造について説明する。
図2は、画像形成装置1を概略的に示した垂直断面正面図である。なお、図2中の実線矢印は原稿や用紙の搬送経路及びその搬送方向を示している。図2に示されるように、画像形成装置1の本体2の下部にはカセット式給紙部3が配置されている。カセット式給紙部3には、上記のように2段の給紙カセット4が備えられている。各給紙カセット4内には印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容されている。カセット式給紙部3からは、給紙カセット4内に積載された用紙Pが1枚ずつ分離して送り出される。
上下2段の給紙カセット4には、それぞれの位置で異なる用紙サイズや用紙タイプを設定することができる。例えば、上段の給紙カセット4には使用頻度が比較的高いA4普通紙を収容し、下段の給紙カセット4にはA4より大型サイズの用紙を収容することができる。あるいは、上下段いずれかの給紙カセット4を多目的用途とし、ここにOHPシートや厚紙、薄紙(トレーシングペーパ)等を収容することもできる。いずれにしても、各段の給紙カセット4に収容される用紙サイズや用紙タイプ等は、予め画像形成装置1に設定しておくことができる。
画像形成装置1は、その内部に用紙搬送部6を備えている。用紙搬送部6は、カセット式給紙部3との関係でみると、その給紙方向である左方に位置する。カセット式給紙部3から送り出された用紙Pは、用紙搬送部6により本体2の左側面に沿って形成された搬送路内を垂直上方に搬送され、また手差しトレイ5から送り出された用紙Pは本体2の内部を右側から左方向へ水平に搬送されてそれぞれ転写部11に至る。
画像形成装置1において画像の形成は、以下のように行われる。
本体2内には、用紙搬送部6からの用紙搬送方向でみて下流位置に画像形成部10及び転写部11が備えられている。このうち画像形成部10では、読み取り画像を処理した画像データやネットワーク経由で送信された画像データに基づいて画像の静電潜像が形成され、さらにこの静電潜像からトナー画像が形成される。
用紙搬送部6よりも用紙搬送方向下流側で、転写部11のすぐ上流側には、レジストローラ7が備えられている。レジストローラ7は、用紙Pの斜め送りを矯正するとともに、画像形成部10で形成されるトナー画像との同期をとりながら転写部11に向けて用紙Pを送り出す。転写部11では、レジストローラ7によって同期をとりつつ送られてきた用紙Pにトナー画像が転写される。
定着装置12は、用紙搬送方向でみて転写部11の下流側に配置されている。転写部11にて未定着トナー画像を転写された用紙Pは定着装置12へと送られる。定着装置12は、ヒートローラ120及び加圧ローラ121を内蔵しており、これらの間のニップを通過する際、用紙Pはここで加熱・加圧されてトナー画像を定着される。
また、用紙搬送方向でみて定着装置12の下流側で、本体2の左側面の近傍に排出・分岐部13が備えられている。両面印刷を行わない場合(片面印刷の場合)、定着装置12から排出された用紙Pは排出・分岐部13からそのまま用紙排出トレイ15に排出される。両面印刷を行う場合、用紙Pは一旦、排出・分岐部13から用紙排出トレイ15に向けて途中まで送り出された後、搬送方向が切り換えられて用紙反転部30に引き込まれる。引き込まれた用紙Pは、本体2の左側面に沿って形成されている搬送経路32を通じて下方へ搬送された後、カセット式給紙部3の上方位置で上向きに反転され、レジストローラ7に送られる。なお、用紙Pの幅方向への位置ずれを検知するためのセンサ31が設けられている。位置ずれが検知された場合には、シフト補正機構70によって位置補正(スキュー補正)が行われる。
以上が画像形成装置1の全体的な概要であるが、以下に本実施形態の原稿給送装置200について、より詳しく説明する。
図3は、画像形成装置1を正面からみたときの原稿給送装置200の内部構造を簡略化して示した縦断面図である。原稿給送装置200の上部には、原稿トレイ202が形成されている。この原稿トレイ202には、ユーザが複写をとるときやファクシミリ送信時、スキャナ読み取り時等に用いる原稿が設置される。
原稿トレイ202には、複数枚の原稿を厚み方向に積層した状態で設置することができる。図3でみて、原稿は右方から左方の方向へ挿入するようにして原稿トレイ202に設置される。原稿の挿入方向でみて、原稿トレイ202の奧には積載台204が設置されており、さらにその奧には僅かに右方に傾斜した制止壁202aが形成されている。原稿トレイ202に挿入された原稿は、その奧で制止壁202aに突き当たり、その位置決めがなされる。
また原稿トレイ202には、原稿の挿入方向でみて制止壁202aの手前の位置に積載台204が設けられている。制止壁202aに突き当たるまで挿入された原稿は、積層された束の状態で積載台204の上に積載される。なお積載台204の上面は、原稿を積載するのに適した面積を有する載置面となっている。
また原稿給送装置200には、積載台204よりも上方の位置に給紙ローラ206が設置されている。この給紙ローラ206はその回転に伴い、最上層の原稿を搬送経路208に向けて送り出す動作を行う。このため給紙ローラ206は、その外周面が積載台204に対向する位置に設けられている。
給紙ローラ206によって送り出された原稿は、その送り方向でみて下流位置にある搬入ベルト209及び搬入ローラ210、搬送ローラ211等によって搬送経路208内を搬送され、さらに大径の搬送ローラ212によって反転されながら読取ガラス92の上面に沿って搬送される。このとき原稿は、その画像面が画像読取部9によって読み取られる。読取ガラス92の上方を通過した原稿は再び搬送経路208内に送り込まれ、原稿トレイ202の下方にある原稿排出部214に排出される。
上記のような給紙ローラ206による原稿の送り出し動作は、積載台204を給紙ローラ206に近接させた状態で行われる。このため原稿給送装置200は、積載台204を給紙ローラ206に近接させるための機構(駆動機構)を有している。
先ず積載台204は、原稿の挿入方向でみて下流に位置する端部が図示しないヒンジを介して支持されている。このため積載台204は、ヒンジの軸線を中心として上下方向に一定の角度だけ回転(いわゆる回動)することができる。
積載台204の下方にはリフト板216が設置されている。このリフト板216は積載台204の下面に沿って延び、原稿の挿入方向でみて下流に位置する端部が駆動軸218に連結されている。駆動軸218は、図示しないモータの動力により、一定の角度だけ両方向に回転(いわゆる回動)する。この駆動軸218の回転に伴い、リフト板216が上下方向に一定の角度だけ回転(いわゆる回動)することができる。
図4は、リフト板216によって積載台204が持ち上げられた状態を示す図である。はじめのうち、積載台204は自重によって図3に示される位置(待機位置)にあり、この状態では原稿が給紙ローラ206に接触していない。一方、上記のように駆動軸218が回転し、図3に示される状態からリフト板216が一定の角度だけ上方に回転すると、それによって積載台204が持ち上げられる。これにより、積載台204の上に設置された最上層の原稿が給紙ローラ206に接した状態となる(給送位置)。なお積載台204の上昇は、給紙ローラ206に原稿が接触するところで停止され、このような動作は駆動モータの回転量の制御によって実現されている。なお、駆動モータの制御については既に公知であるため、ここではその詳細を省略する。
この状態で給紙ローラ206が一定方向(図4中の時計回り方向)に回転すると、最上層の原稿が繰り出され、その下流に位置する搬入ベルト209及び搬入ローラ210に受け渡されて搬送経路208に送り込まれていく。
また積載台204の一部には、摩擦部材の一例としてパッド220が設けられている。このパッド220は、積載台204に設置された原稿の下面に接触した状態で摩擦力を発生させ、給紙ローラ206による原稿の送り込み動作時に最上層よりも下層に位置する原稿が引き連れられていくこと(いわゆる重送)を防止する。
上記のパッド220は、その上面が載置面から僅かに上方に位置付けられており、パッド220と載置面との間には僅かな段差が存在する。このような段差は、給紙ローラ206による原稿の送り出し時にパッド220が原稿の下面に密着し、その摩擦力で重ね送りを防止することに寄与している。その一方で、原稿の挿入時にその先端がパッド220の段差に引っかかり、スムーズな原稿の挿入を阻害することもあり得る。そこで本実施形態では、パッド220とは別に案内部材の一例として案内リブ222が設けられている。この案内リブ222は、原稿の挿入時にパッド220と原稿との干渉を防止する。
以下、パッド220及び案内リブ222についてより詳細に説明する。
図5は、原稿トレイ202の一部を示した斜視図である。図5には、画像形成装置1の正面に向かって左斜め上方から原稿トレイ202をみたときの形態が示されている。このため図5中、左斜め上方が画像形成装置1の後方に該当し、右斜め下方がその前方(正面)に該当する。また、図5中の右斜め上方は画像形成装置1の右方に相当するため、原稿(図中参照符号M)の束は、図5中に矢印で示されているように、右手斜め上方から左斜め下方に向かって挿入される。
上記のパッド220は、原稿の挿入方向でみて積載台204の奧側の縁部に位置し、かつ、原稿トレイ202の前後方向でみてほぼ中央に位置している。またパッド220は、積載台204の縁部にて前後方向に長細い長方形の領域を占めている。パッド220は、例えばコルク、樹脂等の材料から成形されており、その表面において原稿との間に適度な摩擦を生じることができる。
また上記の案内リブ222は、パッド220の前後に一対をなして配置されている。一対の案内リブ222は、原稿の挿入方向に幅を有した板状の部材から構成されており、これらはパッド220を挟んで平行に向き合っている。案内リブ222の上端は、いずれもパッド220の上面よりも上方に僅かに突出している。
図6は、パッド220及び案内リブ222の近傍の部位を図5中のVI−VI線に沿う縦断面で示した図である。案内リブ222は、その基端が積載台204よりも下方の位置でベース板223に固定されている。積載台204には、各案内リブ222に対応する位置に挿通スリット224が形成されており、これら挿通スリット224を通じて各案内リブ222の上端が突出している(適宜、図5も参照)。
図5,図6に示されているように、案内リブ222は、原稿の挿入方向でみてパッド220よりも広い幅を有している。また、原稿の挿入方向でみて上流側では、パッド220の端部よりも案内リブ222の端部の方がより上流に位置している。このため図5,図6中に矢印で示されるように、原稿が挿入される過程で、原稿の端部はパッド220よりも先に案内リブ222に接触することになる。
一方、案内リブ222は、原稿の挿入方向でみて最初に原稿に接する側(上流側)の端部が原稿の挿入方向に上り傾斜した形状を有する。ここでいう上り傾斜は、パッド220よりも原稿の挿入方向でみて上流側の位置ではより低く、そこから下流側へ進むにつれて高くなることを意味する。このため、原稿が挿入される際、原稿の端部は案内リブ222の上流側の端部における上り傾斜に沿って案内されるので、原稿はパッド220と載置面との段差に引っ掛かることなく、スムーズに奧の制止壁202aまで到達することができる。
図7は、図5の状態から積載台204が上昇した様子を示す斜視図である。また図8は、図7中のVIII−VIII線に沿う縦断面図である。上記のように積載台204が上昇すると、これに伴って原稿(図中参照符号M)の束が持ち上げられ、その最上層の原稿が給紙ローラ206に接触する。
一方、案内リブ222はその基端がベース板223に固定されているので、積載台204が上昇してもなお、同じ位置に留まっている。このとき、案内リブ222の上端は載置面よりも上方に突出しておらず、挿通スリット224から抜け出して載置面よりも下方に隠れた状態にある。したがって積載台204が上昇した状態(給送位置)では、原稿の下面がパッド220の上面に対して直に密着することになる。
この状態で給紙ローラ206が回転し、最上層の原稿を送り出す動作が行われると、下層の原稿はパッド220との接触面で発生する摩擦力により積載台204に引き留められるので、その重ね送りが確実に防止される。また、積載台204が上昇すると、上記のように案内リブ222は載置面上に突出せず、下方に隠れた状態にあるので、パッド220が下層の原稿を引き留めるときの動作に対して案内リブ222は一切干渉することがない。したがって、パッド220はその本来の機能を十分に発揮することができ、それによって原稿の重ね送りがより確実に防止されることになる。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、各種の変形や置換を伴って実施することができる。以下に、その他の実施形態について言及する。
〔その他の実施形態〕
一実施形態では、積載台204を上昇させて給紙ローラ206に近接させていたが、これとは逆に積載台204の位置を固定しておき、給紙ローラ206の方を下降させることで原稿を送り出す態様であってもよい。加えてこの場合、案内リブ222を上下に可動式とし、給紙ローラ206を下降させる動作に合わせて案内リブ222を載置面よりも下方へ退避させる機構が追加される。
あるいは、積載台204を上昇させるとともに、合わせて給紙ローラ206を下降させ、適切な位置で原稿に給紙ローラ206を接触させる態様であってもよい。この場合、積載台204の上昇量を調整することで、その上昇時(給送位置に移動したとき)に案内リブ222を載置面よりも下方に隠れさせることができる。
一実施形態では、給送装置の一例として原稿給送装置200を挙げているが、給送装置はこれに限られない。例えば、手差しトレイ5に積層した状態で設置された用紙を1枚ずつ給紙する際の給送装置(給紙装置)として本発明を実施することもできるし、あるいは、給紙カセット4から用紙Pを給紙する際の給送装置(給紙装置)として本発明を実施することもできる。
また、一実施形態では給紙ローラ206を例示しているが、ローラの他にベルトを用いて原稿や用紙等の枚葉品を送り出す動作を行う態様であってもよい。
一実施形態では、案内部材として薄板状の案内リブ222を例示しているが、案内部材はある程度の厚みを有したものであってもよい。
その他、一実施形態で挙げた各種の部材・部品等はいずれも好ましい例示であり、これらは適宜変形して実施することが可能である。
一実施形態の画像形成装置を右前上方から示した斜視図である。 画像形成装置を概略的に示した垂直断面正面図である。 原稿給送装置の内部構造を簡略化して示した縦断面図である。 図3の状態(待機位置)から積載台が持ち上げられた状態を示す図である。 原稿トレイの一部を示した斜視図である。 図5中、VI−VI線に沿う縦断面図である。 原稿トレイの一部を示した斜視図である。 図7中、VIII−VIII線に沿う縦断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
3 カセット式給紙部
4 給紙カセット
6 用紙搬送部
9 画像読取部
10 画像形成部
11 転写部
12 定着装置
200 原稿給送装置
202 原稿トレイ
204 積載台
206 給紙ローラ
208 搬送経路
216 リフト板(駆動機構)
218 駆動軸(駆動機構)

Claims (3)

  1. 枚葉品を厚み方向に積層した状態で載置面上に積載可能な積載台と、
    前記載置面に対向して配置され、積層された枚葉品のうち最上層に位置する枚葉品に接触した状態で、この枚葉品を所定の搬送経路に向けて送り出す動作を行う給送部材と、
    前記最上層の枚葉品に対して前記給送部材が接触する給送位置と、前記給送部材と前記最上層の枚葉品とが互いに離隔する待機位置との間にて前記給送部材及び前記積載台の少なくとも一方を移動させる駆動機構と、
    前記積載台の一部に前記載置面との間に段差をおいて設けられ、前記給送部材の動作時に前記最上層よりも下層の枚葉品を前記載置面上に引き留めるべく摩擦を発生させる摩擦部材と、
    前記給送部材及び前記積載台のいずれかが前記待機位置にある状態で前記載置面から前記摩擦部材よりも上方に突出し、この突出した状態で前記載置面と前記摩擦部材との間の段差を越えて枚葉品が前記載置面に沿って移動しながら積載されるのを案内する一方、前記給送位置にある状態で前記載置面よりも下方に退避し、この退避した状態で前記摩擦部材を前記最上層よりも下層の枚葉品に接触させる案内部材と
    を備えたことを特徴とする給送装置。
  2. 請求項1に記載の給送装置において、
    前記案内部材は、前記載置面に沿って枚葉品が移動しながら積載される過程で、その移動方向でみて前記摩擦部材よりも上流の位置から下流側へ向かって上り傾斜した形状の端部にて枚葉品を案内することを特徴とする給送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の給送装置を搭載し、これを用いて原稿を送り出しながら画像読取部に供給して原稿の画像面を読み取り、この読み取った画像に基づいて画像形成部により画像を形成する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5991237U (ja) * 1982-12-09 1984-06-20 株式会社リコー 給紙カセツト
JPH0475851U (ja) * 1990-11-13 1992-07-02

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