JP2008102340A - 可視光吸収フィルター、フラットパネルディスプレイ用光学フィルター、及びそれらを用いたプラズマディスプレイパネル - Google Patents

可視光吸収フィルター、フラットパネルディスプレイ用光学フィルター、及びそれらを用いたプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Abstract

【課題】590nm付近の可視光吸収能とそれ以外の可視領域に高い透明性を有し、また高い耐久性を有し、かつ、環境への悪影響の少ない、高い生産性、低コスト性を有する、可視光吸収フィルターを提供すること。また、該フィルターを有する光学フィルターおよびプラズマディスプレイを提供すること。
【解決手段】支持体上に570〜610nmに吸収極大を有する染料とポリマーの水性分散物とから得られるポリマー層を有し、該ポリマー層が架橋剤によって架橋されていることを特徴とする570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター、該フィルターを有する光学フィルターおよびプラズマディスプレイパネル。
【選択図】なし

Description

本発明は、プラズマディスプレイ前面に設置され、プラズマディスプレイパネルからの不要発光を選択的に吸収する、570〜610nmに極大吸収を持つ組成物及びフィルターに関する。
また、本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)の前面に設置される可視光並びに近赤外線を吸収するフィルターに関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)はキセノンなどのガスに高電圧をかけ、プラズマ発光させることで画像を表示するが、励起されたキセノンやネオンなどのガス分子がより安定な状態になる際に、570〜610nmピークを持つ可視光や、近赤外線が放出される。この可視光は、PDPに求められる赤色の発光よりも短波長で不要な発光であり、この光をカットしないと赤色がオレンジがかった色に表現されてしまう問題がある。一方、PDPからの近赤外線は、リモコン装置の誤動作の原因になるなどの弊害の原因になる為、これを吸収除去するなどの遮蔽処置をすることが必要である。実際に、PDPを用いたテレビジョン、いわゆるプラズマテレビの前面には、570〜610nmに極大吸収を持つフィルターや近赤外線吸収フィルムが装着されている。
従来、570〜610nmに極大吸収を持つ色素や染料としていくつかのものが知られており、それらを利用した可視光吸収フィルターが知られている。
その例として、特許文献1に例示されるような有機色素が挙げられ、PDP用の光学フィルターなどに用いられている。PDP用としては、この有機色素を有機溶剤、バインダー樹脂とともに溶解または分散させて、フィルムに塗布することで570〜610nmに極大吸収を持つフィルター機能を有するフィルムにして利用されている。また、有機色素を接着剤、有機溶剤とともにフィルムに塗布して、接着剤層に色素を含有させて利用されている。
しかし、この使用態様は、有機溶剤を用いるために、環境への影響が大きい欠点を有していた。また、製造設備も、防爆設備にする必要があり、高額な設備投資を必要とする方式である。
こうした問題が小さいもしくは全くない方法として、特許文献2に例示されるような水溶性染料を利用する方法が挙げられる。この染料を水溶性バインダー、具体的にはゼラチンとともに水に溶解し、フィルムに塗布することで、570〜610nmに極大吸収を持つフィルター機能を有するフィルムにしてPDPに利用することが提案されている。
特開2002-251144号公報 特開2003-29022号公報
背景技術の項に前記した特許文献は、それぞれの目的に対しては改善がなされた技術の開示ではあるが、その一方次のような課題が残されている。
大量の有機溶剤を用いることなくフィルムに塗布可能な水溶性染料に関しては、耐久性、特に耐光性や高温高湿度下における570〜610nmの吸収能が低下する問題などがあり、改善が求められていた。
我々は、これらの水溶性染料について検討したところ、ゼラチンバインダー中では、水溶性の染料が分解し、570〜610nmの吸収能が低下することが分った。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、570〜610nmの吸収能を有しながら高い耐久性を有し、かつ、環境への悪影響が少なく、高い生産性と低コスト性を具備する570〜610nmの吸収能を有するフィルムを提供することにある。
また、該フィルムを有する光学フィルター及びこのような光学フィルターを装備したプラズマディスプレイパネル等のフラットパネルディスプレパネルを提供することにある。
上記課題は、以下の発明により解決された。
本発明者は、検討を重ねた結果、この問題に対し、ポリマーの水性分散物から得られるポリマー層に前記の水溶性染料を存在させることで、該染料の分解を抑制することができ、耐久性を改善することを見出し、この発見に基づいて本発明を成すに至った。しかもこのポリマーの水性分散物と水溶性染料を水系溶媒を用いて分散させた組成物の塗設には、有機溶剤系塗布用設備と異なり、高額の設備投資を必要としない点、産業上の利点も大きい。更に、有機溶剤の使用を著しく低減、ないし、全く使用することなく製造可能であり、環境への有機溶剤の放出による環境影響を避けることができる。
(1)
支持体上に570〜610nmに吸収極大を有する染料とポリマーの水性分散物とから得られるポリマー層を有し、該ポリマー層が、架橋剤で架橋されていることを特徴とする570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(2)
該ポリマー層中の水溶性のポリマー質量比が0〜50%であることを特徴とする(1)記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(3)
該ポリマー層中の水溶性のポリマー質量比が10%以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(4)
該架橋剤が少なくともカルボジイミド化合物、エポキシ化合物、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物、またはハロアミジニウム塩類を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(5)
570〜610nmに吸収極大を有する染料が水溶性基を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(6)
ポリマーの水性分散物がアクリル樹脂を含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(7)
前記支持体が透明プラスチックフィルムであることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(8)
590nmの光の透過率が60%以下であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(9)
近赤外線吸収染料を含有することを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
(10)
金属からなる導電性パターンを有することを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
(11)
金属銀を含む導電性パターンを有することを特徴とする(10)に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
(12)
導電性パターンが現像銀を含むことを特徴とする(10)または(11)に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
(13)
(1)〜(12)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルターを用いたことを特徴とするフラットパネルディスプレイ用光学フィルター。
(14)
プラズマディスプレイに用いることを特徴とする(13)に記載のフラットパネルディスプレイ用光学フィルター。
(15)
(1)〜(12)のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター又は(13)〜(14)のいずれかに記載のフラットパネルディスプレイパネル用光学フィルターを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
本発明によれば、570〜610nmの吸収能を有しながら高い耐久性(耐熱性、耐湿熱性、耐光性)を有し、かつ、環境への悪影響の少ない、高い生産性、低コスト性を有する、570〜610nmの吸収能を有するフィルターを提供することができる。また、プラズマディスプレイの輝度を著しく損なわずに、その画質を向上させることができ、光学特性に優れた光学フィルターを提供することが出来る。さらに、プラズマディスプレイから発生する健康に害をなす可能性があることを指摘されている電磁波を遮断する電磁波シールド能に優れ、さらに、プラズマディスプレイから放射される800〜1000nm付近の近赤外線を効率よくカットするため、周辺電子機器のリモコン、伝送系光通信等が使用する波長に悪影響を与えず、それらの誤動作を防ぐことができる光学フィルターを提供することができる。
さらにまた、耐候性にも優れた光学フィルターを低コストで提供することが出来る。
また、570〜610nmの吸収能を有する前記のフィルムを有する光学フィルターを装備したプラズマディスプレイを提供することができる。
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味として使用される。
本発明のフィルターは、570〜610nmの可視光を吸収し、570〜610nmに透過率の極小値を有する。前述したように、PDPはこの波長領域に不要な可視光の発光がある為、光学フィルターを用いて、実用上問題ないレベルまでこの領域の光をカットする必要があり、590nmの透過率を50%以下とする必要があり、60%以下2%以上とすることが好ましく、また、625nm及び450nmの透過率を50%以上とすることが好ましい。
前記したように、570〜610nmの可視光吸収性色素の溶剤として有機溶剤を用いてフィルターを形成することは大気及び作業環境規制と防爆回避、及び環境への影響を最小化する意味で困難ないし設備投資が必要な問題があった。一方、水系溶媒分散可能の染料とゼラチンに代表される水溶性バインダーを用いて570〜610nmの可視光吸収性色素層を形成させる方法は、これらの問題を回避可能であるが、色素の耐久性に劣る問題があった。つまり、いずれを用いても実用に際して支障があった。しかしながら、水系分散媒に分散させたポリマー分散物は、570〜610nmの可視光吸収性色素を可溶化ないし分散できて、その組成物から得られるフィルターは、親水性基を有する染料を用いていても上記の色素の耐久性の欠陥が生じないことを見出したことが、本発明における大きな特徴である。
本発明のフィルターは、以下に説明する570〜610nmの可視光吸収性染料、溶媒、樹脂等を含有する塗布組成物を支持体上に塗布することにより作製できる。
可視光吸収性層の塗布方法としては、例えばディップコート法、ローラーコート法、スプレーコート法、グラビアコート法、ダイコート法、バーコート法などを選択できる。これらのコート法は連続加工を行うことができ、バッチ式の蒸着法などに比べて生産性が優れている。また、薄く均一な塗膜を形成できるスピンコート法も採用し得る。
塗布層を担持する支持体(例えば、後述するが、ポリエステル等のプラスチックフィルム)への塗布は、逐次二軸延伸前、同時二軸延伸前、一軸延伸後で再延伸前、あるいは二軸延伸後のいずれであってもよい。塗布液を塗布するプラスチック支持体の表面は、あらかじめ紫外線照射処理、コロナ放電処理、グロー放電処理などの表面処理を施しておくことが好ましい。
(1)570〜610nmに極大吸収を持つ染料
本発明に適用される570〜610nmに極大吸収を持つ染料は、ポリマーの水性分散物中に安定に溶解ないし分散し得る染料であって、この性質を有する染料であれば適用の対象となり得る。
また、570〜610nmの可視光吸収性層は2層以上設けてもよい。
570〜610nmの可視光吸収性層の膜厚は、570〜610nmの可視光吸収効果を有効に得るために、0.1μm以上が好ましく、成膜時の溶媒が残留しにくい、成膜の操作性が容易であるなどの点から20μm以下が好ましい。特に0.2〜10μmであることが好ましい。
本発明に用いられる570〜610nmに極大吸収を持つ染料としては、例えば、シアニン系、スクアリリウム系、アントラキノン系、フタロシアニン系、ポルフィリン系、テトラアザポルフィリン系、ポリメチン系、アゾメチン系、アズレニウム系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、ジベンゾフラノン系、ジケトピロロピロール系、ローダミン系、キサンテン系、ピロメテン系、キナクリドン系、オキソノール系、オキサジン系、スチリル系、クマリン系等の有機色素の中で、イオン性基を有する染料を好ましく用いることができる。本発明で好ましく用いるものは、シアニン系、スクアリリウム系、アントラキノン系、テトラアザポルフィリン系、ピロメテン系が好ましく、シアニン系、スクアリリウム系、テトラアザポルフィリン系、ピロメテン系が更に好ましく、シアニン系が最も好ましい。
シアニン系染料としては、モノメチンシアニン染料、トリメチンシアニン染料、メンタメチンシアニン染料等が挙げられ、中でもトリメチンシアニン染料が好ましく、シアニン染料の環基としてはオキサゾール環、チアゾール環、インドレニン環、イミダゾリウム環を有するものが好ましい。
また、これら染料は、水溶性基を有することが好ましい。水溶性基としては、カルボキシル基及びその塩、スルホ基及びその塩、などが挙げられる。
さらに、本発明に好適に用いられる水溶性の染料は、有機溶剤に溶かすことなく水溶液にしてまたは水性の分散物にして、塗布できる点で、環境影響の観点と、塗布コスト低減の点から好ましい。
また、これら染料は、会合体として利用することが好ましく、特にJ会合体として利用することが好ましい。J会合体とすることで、第1に、吸収波形がシャープになり、590nm付近の発光ピークを選択的にカットする上で適する、第2に、染料の耐熱性や耐湿熱性、耐光性などの耐久性を向上させることができる、第3に、吸光度が増す為に染料の使用量を削減できる、などの利点を有する。
また、これらの染料の水溶性を調節し、難溶性とすることによって、あるいは換言するとレーキ染料とし、該染料を水性の分散物にして、利用することも好ましい形態である。これによっても染料の耐熱性や耐湿熱性、耐光性などの耐久性を向上させることができ、好ましい。一方で、吸収波形をシャープにすることが困難であり、吸収波形のシャープさの点で、レーキ染料を用いるよりも水溶性の染料を利用することがより好ましい。
これらの570〜610nmに極大吸収を持つ染料としては、特開2001-228324号などに記載の染料を利用することができる。
570〜610nmに極大吸収を持つ染料の量は、効果を有効に得るためには、ポリマーの水性分散物中に含まれるポリマーに対して0.001質量%以上とすることが好ましく、特に0.05質量%以上が好ましい。また、ポリマーの水性分散物から得られるポリマー層の物性を保つためには、570〜610nmに極大吸収を持つ染料の量を10質量%以下に抑えることが好ましい。
また、例えば、プラズマディスプレイパネルはパネル表面の温度が高く、環境の温度が高いときは特に570〜610nmの可視光吸収性フィルターの温度も上がるため、該染料は、例えば80℃で分解等によって顕著に劣化しない耐熱性を有していることが好適である。また、耐熱性に加えて染料によっては耐光性に乏しいものもある。プラズマディスプレイの発光や外光の紫外線・可視光線による劣化が問題になる場合は、紫外線吸収剤を含む部材や紫外線の透過しない部材を用いる、或いは紫外線吸収剤を可視光吸収染料とともにポリマーの水性分散物に含有させることによって色素の紫外線による劣化を低減することや、紫外線や可視光線による顕著な劣化がない色素を用いることが肝要である。熱、光に加えて、湿度や、これらの複合した環境においても同様である。劣化すると570〜610nmの可視光吸収性フィルターの透過特性が変わってしまい、色調が変化したり570〜610nmの可視光吸収能が低下してしまう。さらには、媒体または塗膜中に分散させるために、適宜の溶媒への溶解性や分散性も重要である。また、本発明においては異なる吸収波長を有する染料2種類以上を一つの媒体または塗膜に含有させても良いし、色素を含有する媒体、塗膜を2つ以上有していても良い。
570〜610nmの可視光吸収性フィルターには、570〜610nmの可視光吸収性染料の劣化等を防ぐ目的で紫外線カット性を付与することが好ましい。該染料を保護するのに必要な紫外線カット能としては、波長380nmより短い紫外線領域の透過率が、20%以下、好ましくは10%以下、更に好ましくは5%以下である。紫外線カット性は、紫外線吸収剤や紫外線を反射または吸収する無機化合物を含有する層を透明基材上に形成することにより得られる。ポリマーの水性分散物中に含有させることも好ましい。紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系等、従来公知のものを使用でき、その種類・濃度は、分散または溶解させる媒体への分散性・溶解性、吸収波長・吸収係数、媒体の厚さ等から決まり、特に限定されるものではない。
なお、紫外線カット性を有する可視光吸収性フィルターは、可視光線領域の吸収が少なく、著しく可視光線透過率が低下したり黄色等の色を呈することがないことが好ましい。
本発明で好ましく利用できる紫外線吸収剤としては特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンゾオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができる。
本発明では、該染料の安定性向上のために、酸化防止剤を用いることが好ましく酸化防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、複素環類などがあり、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的にはリサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
(2)ポリマーの水性分散物
本発明において用いられるポリマーの水性分散物は、主成分が水である分散媒(本明細書では水系溶媒と呼ぶこともある)に合成樹脂が分散された分散物である。
水系溶媒中に含まれる水の含量は、30質量%〜100質量%が好ましく、50質量%〜100質量%がより好ましい。水以外の溶媒としては、メタノールやエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフランやブチルセロソルブなど、水に溶解性を有する溶剤が好ましく用いられる。
合成樹脂(ポリマー)としては、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の種々のポリマーを使用することができる。合成樹脂(ポリマー)層は架橋剤(例えばカルボジイミド化合物)により架橋させられる。架橋されることによって、支持体との密着性が改良されるだけではなく,予想外にも570〜610nmの可視光吸収性フィルターの耐光性が顕著に改良されることが見出された。このことが、本発明のもう1つの大きな特徴である。本発明では、良好な作業環境の維持、及び大気汚染防止の観点から、ポリマーもカルボジイミド化合物などの硬化剤も、エマルジョン形態の水分散状態で使用することが好ましい。また、ポリマーは、カルボジイミド化合物などの硬化剤との架橋反応が可能なように、メチロール基、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基のいずれかの基を有することが好ましい。中でも水酸基及びカルボキシル基が好ましく、特にカルボキシル基が好ましい。ポリマー中の水酸基又はカルボキシル基の含有量は、0.0001〜1当量/kgが好ましく、特に0.001〜1当量/kgが好ましい。
アクリル樹脂としては、アクリル酸、アクリル酸アルキル等のアクリル酸エステル類、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸アルキル等のメタクリル酸エステル類、メタクリルアミド及びメタクリロニトリルのいずれかのモノマーの単独重合体又はこれらのモノマー2種以上の重合により得られる共重合体を挙げることができる。これらの中では、アクリル酸アルキル等のアクリル酸エステル類、及びメタクリル酸アルキル等のメタクリル酸エステル類のいずれかのモノマーの単独重合体又はこれらのモノマー2種以上の重合により得られる共重合体が好ましい。例えば、炭素原子数1〜6のアルキル基を有するアクリル酸エステル類及びメタクリル酸エステル類のいずれかのモノマーの単独重合体又はこれらのモノマー2種以上の重合により得られる共重合体を挙げることができる。上記アクリル樹脂は、上記組成を主成分とし、カルボジイミド化合物との架橋反応が可能なように、例えば、メチロール基、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基のいずれかの基を有するモノマーを一部使用して得られるポリマーである。
上記ビニル樹脂としては、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、ポリオレフィン、エチレン/ブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/(メタ)アクリル酸エステル共重合体及びエチレン/酢酸ビニル系共重合体(好ましくはエチレン/酢酸ビニル/(メタ)アクリル酸エステル共重合体)を挙げることができる。これらの中で、ポリビニルアルコール、酸変性ポリビニルアルコール、ポリビニルホリマール、ポリオレフィン、エチレン/ブタジエン共重合体及びエチレン/酢酸ビニル系共重合体(好ましくは、エチレン/酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体)が好ましい。上記ビニル樹脂は、カルボジイミド化合物との架橋反応が可能なように、ポリビニルアルコール、酸変性ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル及びポリ酢酸ビニルでは、例えば、ビニルアルコール単位をポリマー中に残すことにより水酸基を有するポリマーとし、他のポリマーについては、例えば、メチロール基、水酸基、カルボキシル基及びアミノ基のいずれかの基を有するモノマーを一部使用することにより架橋可能なポリマーとする。
上記ポリウレタン樹脂としては、ポリヒドロキシ化合物(例、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン)、ポリヒドロキシ化合物と多塩基酸との反応により得られる脂肪族ポリエステル系ポリオール、ポリエーテルポリオール(例、ポリ(オキシプロピレンエーテル)ポリオール、ポリ(オキシエチレン−プロピレンエーテル)ポリオール)、ポリカーボネート系ポリオール、及びポリエチレンテレフタレートポリオールのいずれか一種、あるいはこれらの混合物とポリイソシアネートから誘導されるポリウレタンを挙げることができる。上記ポリウレタン樹脂では、例えば、ポリオールとポリイソシアネートとの反応後、未反応として残った水酸基をカルボジイミド化合物との架橋反応が可能な官能基として利用することができる。
上記ポリエステル樹脂としては、一般にポリヒドロキシ化合物(例、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン)と多塩基酸との反応により得られるポリマーが使用される。上記ポリエステル樹脂では、例えば、ポリオールと多塩基酸との反応終了後、未反応として残った水酸基、カルボキシル基をカルボジイミド化合物との架橋反応が可能な官能基として利用することができる。勿論、水酸基等の官能基を有する第三成分を添加してもよい。
上記ポリマーの中で、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂が好ましく、特にアクリル樹脂が好ましい。
本発明においては、支持体上に570〜610nmに吸収極大を有する染料とポリマーの水性分散物とから得られるポリマー層を有し、該ポリマー層中の水溶性のポリマー含有量は、質量比で0〜50%であることが好ましく、0〜10%であることがより好ましい。ここで、水溶性のポリマーとは、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等が挙げられ、40℃の水に15質量%以上溶解するポリマーを指す。
本発明において水溶性のポリマーを実質的に含まないことがより好ましく、実質的に含まないとは、ポリマーの水性分散物から得られるポリマー層中の、水溶性のポリマー質量比が3%以下であることを示す。
本発明に用いられる架橋剤について更に説明する。
本発明で特に好ましく用いられる架橋剤であるカルボジイミド化合物としては、分子内にカルボジイミド構造を複数有する化合物を使用することが好ましい。
ポリカルボジイミドは、通常、有機ジイソシアネートの縮合反応により合成される。ここで分子内にカルボジイミド構造を複数有する化合物の合成に用いられる有機ジイソシアネートの有機基は特に限定されず、芳香族系、脂肪族系のいずれか、あるいはそれらの混合系も使用可能であるが、反応性の観点から脂肪族系が特に好ましい。
合成原料としては、有機イソシアネート、有機ジイソシアネート、有機トリイソシアネート等が使用される。
有機イソシアネートの例としては、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、及び、それらの混合物が使用可能である。
具体的には、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート等が用いられ、また、有機モノイソシアネートとしては、イソホロンイソシアネート、フェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ナフチルイソシアネート等が使用される。
また、本発明に用いうるカルボジイミド化合物は、例えば、カルボジライトV−02−L2(商品名:日清紡社製)などの市販品としても入手可能である。
カルボジイミド化合物はバインダー(前記の樹脂および所望により併用される水溶性のポリマー)に対して1〜200質量%、より好ましくは5〜100質量%の範囲で添加することが好ましい。
この他の架橋剤としては、エポキシ化合物が好ましく利用可能である。
エポキシ化合物としては、1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピルオキシ)ブタン、1,3,5−トリグリシジルイソシアヌレート、1,3−ジクリシジル−5−(γ−アセトキシ−β−オキシプロピル)イソシヌレート、ソルビトールポリグリシジルエーテル類、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル類、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル類、ジグリセロ−ルポリグルシジルエーテル、1,3,5−トリグリシジル(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グリセロールポリグリセロールエーテル類およびトリメチロ−ルプロパンポリグリシジルエーテル類等のエポキシ化合物が好ましく、その具体的な市販品としては、例えばデナコールEX−521やEX−614B(ナガセ化成工業(株)製)などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、他の架橋性化合物との併用も可能であり、例えばC.E.K.Mees およびT.H.James著「The Theory of the Photographic Process」第3版(1966年)、米国特許第3316095号、同3232764号、同3288775号、同2732303号、同3635718号、同3232763号、同2732316号、同2586168号、同3103437号、同3017280号、同2983611号、同2725294号、同2725295号、同3100704号、同3091537号、同3321313号、同3543292号及び同3125449号、並びに英国特許994869号及び同1167207号の各明細書等に記載されている硬化剤などがあげられる。
代表的な例としては、二個以上(好ましくは三個以上)のメチロール基およびアルコキシメチル基の少なくとも一方を含有するメラミン化合物またはそれらの縮重合体であるメラミン樹脂あるいはメラミン・ユリア樹脂、さらにはムコクロル酸、ムコブロム酸、ムコフェノキシクロル酸、ムコフェノキシプロム酸、ホルムアルデヒド、グリオキザール、モノメチルギリオキザール、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサン、2,3−ジヒドロキシ−5−メチル−1,4−ジオキサンサクシンアルデヒド、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン及びグルタルアルデヒド等のアルデヒド系化合物およびその誘導体;ジビニルスルホン−N,N’−エチレンビス(ビニルスルホニルアセトアミド)、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、メチレンビスマレイミド、5−アセチル−1,3−ジアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、1,3,5−トリアクリロイル−ヘサヒドロ−s−トリアジン及び1,3,5−トリビニルスルホニル−ヘキサヒドロ−s−トリアジンなどの活性ビニル系化合物;2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩、2,4−ジクロロ−6−(4−スルホアニリノ)−s−トリアジンナトリウム塩、2,4−ジクロロ−6−(2−スルホエチルアミノ)−s−トリアジン及びN,N’−ビス(2−クロロエチルカルバミル)ピペラジン等の活性ハロゲン系化合物;ビス(2,3−エポキシプロピル)メチルプロピルアンモニウム・p−トルエンスルホン酸塩、2,4,6−トリエチレン−s−トリアジン、1,6−ヘキサメチレン−N,N’−ビスエチレン尿素およびビス−β−エチレンイミノエチルチオエーテル等のエチレンイミン系化合物;1,2−ジ(メタンスルホンオキシ)エタン、1,4−ジ(メタンスルホンオキシ)ブタン及び1,5−ジ(メタンスルホンオキシ)ペンタン等のメタンスルホン酸エステル系化合物;ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−ジシクロヘキシル−3−(3−トリメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩等のカルボジイミド化合物;2,5−ジメチルイソオキサゾール等のイソオキサゾール系化合物;クロム明ばん及び酢酸クロム等の無機系化合物;N−カルボエトキシ−2−イソプロポキシ−1,2−ジヒドロキノリン及びN−(1−モルホリノカルボキシ)−4−メチルピリジウムクロリド等の脱水縮合型ペプチド試薬;N,N’−アジポイルジオキシジサクシンイミド及びN,N’−テレフタロイルジオキシジサクシンイミド等の活性エステル系化合物:トルエン−2,4−ジイソシアネート及び1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート類;及びポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン反応物等のエピクロルヒドリン系化合物を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
別の有用な架橋剤としては、例えば活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル、N,N′−メチレンビス−〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕など)や活性ハロゲン化合物(ムコクロル酸に代表されるムコハロゲン酸類など)、ハロアミジニウム塩類(1−(1−クロロ−1−ピリジノメチレン)ピロリジニウム−2−ナフタレンスルホナートなど)を単独または組合せて用いることができる。また、特開昭53−41220号、同53−57257号、同59−162546号、同60−80846号などの各公報に記載の活性ビニル化合物および米国特許3,325,287号明細書に記載の活性ハロゲン化合物も好ましい。
上記の種々の架橋剤もカルボジイミド化合物について記載したと同様の添加量で使用できる。
(3)支持体
本発明に用いられる支持体としては、プラスチックフィルム、プラスチック板、およびガラス板などの透明基材を用いることができる。
上記プラスチックフィルムおよびプラスチック板の原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂;その他、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)などを用いることができる。
本発明においては、透明性、耐熱性、取り扱いやすさおよび価格の点から、上記プラスチックフィルムはポリエチレンテレフタレートフィルム又はトリアセチルセルロース(TAC)であることが好ましい。
ディスプレイ用の可視光吸収フィルターでは透明性が要求されるため、支持体の透明性は高いことが望ましい。この場合におけるプラスチックフィルムまたはプラスチック板の全可視光透過率は70〜100%が好ましく、さらに好ましくは85〜100%であり、特に好ましくは90〜100%である。また、本発明では、前記プラスチックフィルムおよびプラスチック板として本発明の目的を妨げない程度に着色したものを用いることもできる。
本発明におけるプラスチックフィルムおよびプラスチック板は、単層で用いることもできるが、2層以上を組み合わせた多層フィルムとして用いることも可能である。
本発明における支持体としてガラス板を用いる場合、その種類は特に限定されないが、ディスプレイ用電磁波シールド膜の用途として用いる場合、表面に強化層を設けた強化ガラスを用いることが好ましい。強化ガラスは、強化処理していないガラスに比べて破損を防止できる可能性が高い。さらに、風冷法により得られる強化ガラスは、万一破損してもその破砕破片が小さく、かつ端面も鋭利になることはないため、安全上好ましい。
(4)電磁波シールド層
本発明の可視光吸収フィルターは、金属銀を含む導電性パターンを有することが好ましい。この導電性パターンを細線からなる格子状にすることで、電磁波シールド機能を有するディスプレイ用光学フィルターとして用いることができる。
該金属銀を含む導電性パターンの形成方法は、銀の微粒子からなるペーストまたはインクをパターン状に印刷することで形成でき、また、ハロゲン化銀乳剤を塗布したフィルムを現像処理して得られる現像銀を利用することで形成することができる。これら銀を含む導電性パターンは、めっき処理を施して導電性を高めることで電磁波シールド能を高めることができる。
(5)その他の機能層
本発明では、必要に応じて可視光吸収性層に更に別の機能性を付与してもよい。又は該層とは別に機能性を有する機能層を設けてもよい。この機能層は、用途ごとに種々の仕様とすることができる。例えば、ディスプレイ用電磁波シールド材用途としては、屈折率や膜厚を調整した反射防止機能を付与した反射防止層や、ノングレアー層またはアンチグレア層(共にぎらつき防止機能を有する)、特定の波長域の可視光を吸収する色調調節機能をもった層、指紋などの汚れを除去しやすい機能を有した防汚層、傷のつき難いハードコート層、衝撃吸収機能を有する層、ガラス破損時のガラス飛散防止機能を有する層などを設けることができる。これらの機能層は、銀塩含有層と支持体とを挟んで反対側の面に設けてもよく、さらに同一面側に設けてもよい。
これらの機能性膜はPDPに直接貼合してもよく、プラズマディスプレイパネル本体とは別に、ガラス板やアクリル樹脂板などの透明基板に貼合してもよい。これらの機能性膜を光学フィルター(または単にフィルター)と呼ぶ。
(反射防止性・防眩性)
透光性電磁波シールド膜には、外光反射を抑制するための反射防止(AR:アンチリフレクション)性、または、鏡像の映り込みを防止する防眩(AG:アンチグレア)性、またはその両特性を備えた反射防止防眩(ARAG)性のいずれかの機能性を付与することが好ましい。
これらの性能により、照明器具等の映り込みによって表示画面が見づらくなってしまうのを防止できる。また、膜表面の可視光線反射率を低くすることにより、映り込み防止だけではなく、コントラスト等を向上させることができる。反射防止性・防眩性を有する機能性フィルムを可視光吸収フィルターに貼付した場合の可視光線反射率は、2%以下であることが好ましく、より好ましくは1.3%以下、さらに好ましくは0.8%以下である。
上記のような機能性フィルムは、適当な透明基材上に反射防止性・防眩性を有する機能層を設けることにより形成することができる。
反射防止層としては、例えば、フッ素系透明高分子樹脂やフッ化マグネシウム、シリコン系樹脂や酸化珪素の薄膜等を例えば1/4波長の光学膜厚で単層形成したもの、屈折率の異なる、金属酸化物、フッ化物、ケイ化物、窒化物、硫化物等の無機化合物またはシリコン系樹脂やアクリル樹脂、フッ素系樹脂等の有機化合物の薄膜を2層以上多層積層したもの等で形成することができる。
防眩性層としては、0.1μm〜10μm程度の微少な凹凸の表面状態を有する層から形成することができる。具体的には、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型または光硬化型樹脂に、シリカ、有機珪素化合物、メラミン、アクリル等の無機化合物または有機化合物の粒子を分散させインキ化したものを塗布、硬化することにより形成することが可能である。
粒子の平均粒径は、1〜40μm程度が好ましい。
また、防眩性層としては、上記の熱硬化型または光硬化型樹脂を塗布した後、所望のグロス値または表面状態を有する型を押しつけ硬化することによっても形成することができる。
防眩性層を設けた場合の可視光吸収フィルターのヘイズは0.5%以上20%以下であることが好ましく、より好ましくは1%以上10%以下である。ヘイズが小さすぎると防眩性が不十分であり、ヘイズが大きすぎると透過像鮮明度が低くなる傾向がある。
(ハードコート性)
可視光吸収フィルターに耐擦傷性を付加するために、機能性フィルムがハードコート性を有していることも好適である。ハードコート層としてはアクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型または光硬化型樹脂等が挙げられるが、その種類も形成方法も特に限定されない。ハードコート層の厚さは、1〜50μm程度であることが好ましい。ハードコート層上に上記の反射防止層および/または防眩層を形成すると、耐擦傷性・反射防止性および/または防眩性を有する機能性フィルムが得られ好適である。
ハードコート性が付与された可視光吸収フィルターの表面硬度は、JIS(K―5400)に従った鉛筆硬度が少なくともHであることが好ましく、より好ましくは2H、さらに好ましくは3H以上である。
(帯電防止性)
静電気帯電によるホコリの付着や、人体との接触による静電気放電を防止するため、可視光吸収フィルターには、帯電防止性が付与されることが好ましい。
帯電防止性を有する機能性フィルムとしては、導電性の高いフィルムを用いることができ、例えば導電性が面抵抗で1011Ω/□程度以下であれば良い。
導電性の高いフィルムは、透明基材上に帯電防止層を設けることにより形成することができる。帯電防止層に用いる帯電防止剤としては、具体的には、商品名ペレスタット(三洋化成社製)、商品名エレクトロスリッパー(花王社製)等が挙げられる。他に、ITOをはじめとする公知の透明導電膜やITO超微粒子や酸化スズ超微粒子をはじめとする導電性超微粒子を分散させた導電膜で帯電防止層を形成しても良い。上述のハードコート層、反射防止層、防眩層等に、導電性微粒子を含有させる等して帯電防止性を付与してもよい。
(防汚性)
可視光吸収フィルターが防汚性を有していると、指紋等の汚れ防止や汚れが付いたときに簡単に取り除くことができるので好適である。
防汚性を有する機能性フィルムは、例えば透明基材上に防汚性を有する化合物を付与することにより得られる。防汚性を有する化合物としては、水および/または油脂に対して非濡性を有する化合物であればよく、例えばフッ素化合物やケイ素化合物が挙げられる。フッ素化合物として具体的には商品名オプツール(ダイキン社製)等が挙げられ、ケイ素化合物としては、商品名タカタクォンタム(日本油脂社製)等が挙げられる。
(紫外線カット性)
可視光吸収フィルターには、後述する色素や透明基材の劣化等を防ぐ目的で紫外線カット性を付与することが好ましい。紫外線カット性を有する機能性フィルムは、透明基材自体に紫外線吸収剤を含有させる方法や透明基材上に紫外線吸収層を設けることにより形成することができる。
色素を保護するのに必要な紫外線カット能としては、波長380nmより短い紫外線領域の透過率が、20%以下、好ましくは10%以下、更に好ましくは5%以下である。紫外線カット性を有する機能性フィルムは、紫外線吸収剤や紫外線を反射または吸収する無機化合物を含有する層を透明基材上に形成することにより得られる。紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系等、従来公知のものを使用でき、その種類・濃度は、分散または溶解させる媒体への分散性・溶解性、吸収波長・吸収係数、媒体の厚さ等から決まり、特に限定されるものではない。
なお、紫外線カット性を有する機能性フィルムは、可視光線領域の吸収が少なく、著しく可視光線透過率が低下したり黄色等の色を呈することがないことが好ましい。
また、機能性フィルムに後述する色素を含有する層が形成されている場合は、その層よりも外側に紫外線カット性を有する層が存在することが望ましい。
(ガスバリア性)
可視光吸収フィルターを常温常湿よりも高い温度・湿度環境化で使用すると、水分により後述する色素が劣化したり、貼り合せに用いる接着剤中や貼合界面に水分が凝集して曇ったり、水分による影響で接着剤が相分離して析出して曇ったりすることがあるので、透光性電磁波シールド膜はガスバリア性を有していることが好ましい。
このような色素劣化や曇りを防ぐためには、色素を含有する層や接着剤層への水分の侵入を防ぐことが肝要であり、機能性フィルムの水蒸気透過度が10g/m・day以下、好ましくは5g/m・day以下であることが好適である。
(その他の光学特性)
また、可視光吸収フィルターをプラズマディスプレイに用いる場合、その透過色がニュートラルグレーまたはブルーグレーであることが好ましい。これは、プラズマディスプレイの発光特性およびコントラストを維持または向上させるためであり、また、標準白色より若干高めの色温度の白色が好まれる場合があるからである。
また、プラズマディスプレイに用いる光学フィルターはその透過色がニュートラルグレーまたはブルーグレーであることが要求される。これは、プラズマディスプレイの発光特性およびコントラストを維持または向上させる必要があったり、標準白色より若干高めの色温度の白色が好まれる場合があるからである。さらにまた、カラープラズマディスプレイはその色再現性が不十分と言われており、その原因である蛍光体または放電ガスからの不要発光を選択的に低減することが好ましい。特に赤色表示の発光スペクトルは、波長580nmから700nm程度までにわたる数本の発光ピークを示しており、比較的強い短波長側の発光ピークにより赤色発光がオレンジに近い色純度の良くないものとなってしまう問題がある。これら光学特性は、色素を用いることによって制御できる。つまり、近赤外線カットには近赤外線吸収剤を用い、また、不要発光の低減には不要発光を選択的に吸収する色素を用いて、所望の光学特性とすることが出来、また、光学フィルターの色調も可視領域に適当な吸収のある色素を用いて好適なものとすることができる。
色素を含有させる方法としては、(1)色素を少なくとも1種類以上、透明な樹脂に混錬させた高分子フィルムまたは樹脂板、(2)色素を少なくとも1種類以上、樹脂または樹脂モノマー/有機系溶媒の樹脂濃厚液に分散・溶解させ、キャスティング法により作製した高分子フィルムまたは樹脂板、(3)色素を少なくとも1種類以上を、樹脂バインダーと有機系溶媒に加え、塗料とし、高分子フィルムまたは樹脂板上にコーティングしたもの、(4)色素を少なくとも1種類以上を含有する透明な粘着材、のいずれか一つ以上選択できるが、これらに限定されない。本発明でいう含有とは、基材または塗膜等の層または粘着材の内部に含有されることは勿論、基材または層の表面に塗布した状態を意味する。
上記の色素は可視領域に所望の吸収波長を有する一般の染料または顔料、であって、その種類は特に限定されるものではないが、例えばアントラキノン系、フタロシアニン系、メチン系、アゾメチン系、オキサジン系、イモニウム系、アゾ系、スチリル系、クマリン系、ポルフィリン系、ジベンゾフラノン系、ジケトピロロピロール系、ローダミン系、キサンテン系、ピロメテン系、ジチオール系化合物、ジイミニウム系化合物等の一般に市販もされている有機色素があげられる。その種類・濃度は、色素の吸収波長・吸収係数、光学フィルターに要求される透過特性・透過率、そして分散させる媒体または塗膜の種類・厚さから決まり、特に限定されるものではない。
導通部はメッシュパターン層であっても、パターニングされていない、例えば金属箔ベタの層であっても良いが、ディスプレイ本体のアース部との電気的接触を良好とする為には、金属箔ベタ層のようにパターニングされていない導通部であることが好ましい。
導通部が、例えば金属箔ベタのようにパターニングされていない場合、および/または、導通部の機械的強度が十分強い場合は、導通部そのままを電極として使用できて好適である。
導通部の保護のため、および/または、導通部がメッシュパターン層である場合にアース部との電気的接触を良好とするために、導通部に電極を形成することが好ましい場合がある。電極形状は特に限定しないが、導通部をすべて覆うように形成されている事が好適である。
電極に用いる材料は、導電性、耐触性および透明導電膜との密着性等の点から、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、クロム、鉄、亜鉛、カーボン等の単体もしくは2種以上からなる合金や、合成樹脂とこれら単体または合金の混合物、もしくは、ホウケイ酸ガラスとこれら単体または合金の混合物からなるペーストを使用できる。ペーストの印刷、塗工には従来公知の方法を採用できる。また市販の導電性テープも好適に使用できる。導電性テープは両面ともに導電性を有するものであって、カーボン分散の導電性接着剤を用いた片面接着タイプ、両面接着タイプが好適に使用できる。電極の厚さは、これもまた特に限定されるものではないが、数μm〜数mm程度である。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[570〜610nmの可視光吸収性フィルターの作製]
(570〜610nmに吸収極大を有する染料組成物の調製)
第1の染料としてトリメチンシアニン染料(I-1)を0.2質量部、水100質量部、及び日本純薬(株)製ポリマーエマルジョン(アクリル樹脂の水分散物);ジュリマーET−410:100質量部とを、混合した可視光吸収性組成物Aを作成した。
トリメチン染料(I-1)
Figure 2008102340
トリメチン染料(I-2)
Figure 2008102340
トリメチン染料(I-3)
Figure 2008102340
(570〜610nmに吸収極大を有する染料組成物の塗工)
富士フイルム製PET樹脂フィルム(厚み96μm)に、上記の可視光吸収性組成物Aを、41ml/m2塗工して587mmに吸収極大を有する染料層を積層し、比較試料101であるフィルター(570〜610nmの極小透過率40%)を得た。
また、前記の組成物Aにエポキシ系架橋剤(硬膜剤;デナコールEX614B)3質量部とを混合した可視光吸収性組成物を調製し、上記と同様に本発明のフィルター102を作成した(570〜610nmの極小透過率41%)。また、前記の組成物Aにカルボジイミド系架橋剤(日清紡社製、カルボジライト)13質量部とを混合した可視光吸収性組成物を調整し、上記と同様に本発明のフィルター103を作成した(570〜610nmの極小透過率39%)。
(比較試料104の作成)
上記の染料を、ポリマー分散物の変わりに、水溶性のポリマーであるゼラチン水溶液に溶解した以外は、上記と同様にPET樹脂フィルムに塗布し、比較試料104を作成した(570〜610nmの極小透過率43%)。
(可視光吸収能の評価)
日立(株)製の分光器U−3500を用いて、透過率を測定した。
(耐湿熱性の評価)
上記試料を80℃、相対湿度90%で4日間保存し、587nmの透過率を測定した。透過率の変化が著しいもの(5%以上)を×、透過率の変化が殆どなかったものを〇と評価した。
(耐光性の評価)
上記試料にキセノンランプの光を照射して4日間保存し、587nmの透過率を測定した。透過率の変化が著しいものを×、透過率の変化が殆どなかったものを〇と評価した。
(密着性の評価)
日東電工製粘着テープと、上記試料の塗布面とを貼り合わせた後、両者を引き剥がし、粘着テープへの塗布物の付着の程度を評価した。多量に付着したものを×、付着が殆ど認められなかったものを〇と評価した。
Figure 2008102340
上記の結果から、バインダーにポリマーエマルジョンを用いた試料101〜103では、耐湿熱性に優れることが分かる。一方、バインダーとして、水溶性ポリマーであるゼラチンを用いた比較試料104は湿熱条件下で透過率が上昇し、可視光吸収フィルターとしての安定性に問題がある。
また、架橋剤を用いた本発明の試料102と103は、架橋剤を用いない試料101と104に比べて密着性に優れ、更に意外なことに、架橋剤を用いたことで耐光性が顕著に向上することが分かる。
また、上記のように本発明においては揮発性有機溶剤を溶媒として用いる必要がないので、環境安全性の面でも問題がないことがわかる。更に、可視光吸収層は、塗設用組成物を水分散によって作製し、且つ塗布方式で支持体上に設けたことによって現実的な製造コストが達成される。
また、染料(I-1)を(I-2)、(I-3)に変更して同様の評価を行った処、上記と同様の結果を得た。
尚、染料(I-1)のN位及びN´位スルホブチル基を、ともにメチル基に変更した染料(I-4)をアニオン性界面活性剤を用いて水性分散物として、フィルター102を作成するのと同様にしてフィルターを作成した処、耐湿熱性と耐光性の点では上記と同様の結果を得たものの、570〜610nmの吸収がブロードであってヘイズが高いという問題点を有していた。

Claims (15)

  1. 支持体上に570〜610nmに吸収極大を有する染料とポリマーの水性分散物とから得られるポリマー層を有し、該ポリマー層が、架橋剤で架橋されていることを特徴とする570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  2. 該ポリマー層中の水溶性のポリマー質量比が0〜50%であることを特徴とする請求項1記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  3. 該ポリマー層中の水溶性のポリマー質量比が10%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  4. 該架橋剤が少なくともカルボジイミド化合物、エポキシ化合物、活性ビニル化合物、活性ハロゲン化合物、またはハロアミジニウム塩類を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  5. 570〜610nmに吸収極大を有する染料が水溶性基を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  6. ポリマーの水性分散物がアクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  7. 前記支持体が透明プラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  8. 590nmの光の透過率が60%以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  9. 近赤外線吸収染料を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収性フィルター。
  10. 金属からなる導電性パターンを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
  11. 金属銀を含む導電性パターンを有することを特徴とする請求項10に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
  12. 導電性パターンが現像銀を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルターを用いたことを特徴とするフラットパネルディスプレイ用光学フィルター。
  14. プラズマディスプレイに用いることを特徴とする請求項13に記載のフラットパネルディスプレイ用光学フィルター。
  15. 請求項1〜12のいずれかに記載の570〜610nmに透過率の極小値を有する可視光吸収フィルター又は請求項13〜14のいずれかに記載のフラットパネルディスプレイパネル用光学フィルターを有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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