JP2008098467A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル面積を増加させることなく、SOI基板上に形成されるMOS構造の半導体記憶装置を得る。
【解決手段】SOI基板のSOI層3を貫通して選択的にソース・ドレイン領域8,8が形成され、ソース・ドレイン領域8,8間のSOI層3上にゲート絶縁膜11を介してゲート電極6が形成され、SOI層3と埋め込み絶縁層2との界面あるいはSOI層3内の界面近傍領域に不純物準位4が設けられ、ソース・ドレイン領域8,8間のSOI層3の領域がボディ領域5として規定される、メモリトランジスタQMを有し、このメモリトランジスタQMは、少なくとも“1”書き込み動作時における基板バイアス設定時に空乏層が埋め込み絶縁層2に到達する完全空乏化モードで動作する。
【選択図】図1

Description

この発明は、SOI(Semiconductor On Insulator)基板上に形成されるMOS構造の半導体記憶装置に関する。
「MOS」という用語は、古くは金属/酸化物/半導体の積層構造に用いられており、Metal-Oxide-Semiconductorの頭文字を採ったものとされている。しかしながら特にMOS構造を有する電界効果トランジスタ(以下、単に「MOSトランジスタ」と称す)においては、近年の集積化や製造プロセスの改善などの観点からゲート絶縁膜やゲート電極の材料が改善されている。
例えばMOSトランジスタにおいては、主としてソース・ドレインを自己整合的に形成する観点から、ゲート電極の材料として金属の代わりに多結晶シリコンが採用されてきている。また電気的特性を改善する観点から、ゲート絶縁膜の材料として高誘電率の材料が採用されるが、当該材料は必ずしも酸化物には限定されない。
従って「MOS」という用語は必ずしも金属/酸化物/半導体の積層構造のみに限定されて採用されているわけではなく、本明細書でもそのような限定を前提としない。即ち、技術常識に鑑みて、ここでは「MOS」とはその語源に起因した略語としてのみならず、広く導電体/絶縁体/半導体の積層構造をも含む意義を有する。
SOI構造におけるボディフローティング効果を利用したMOSトランジスタ構造のメモリとして、キャパシタレス・ツインセルトランジスタ型RAM(TTRAM;Twin-Transistor Random Access Memoy)がある。TTRAMは、例えば非特許文献1に開示されている。
Fukashi Morishita et al.,"A Capacitorless Twin-Transistor Random Acess Memory(TTRAM) on SOI" (2005 IEEE Custom Integrated Circuits Conference(CICC))
しかしながら、上記したTTRAMは、2つのMOSトランジスタによってメモリセルを構成するため、セル面積が大きくなるという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、セル面積を増加させることなく、SOI基板上に形成されるMOS構造の半導体記憶装置を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の半導体記憶装置は、半導体基板、埋め込み絶縁層及びSOI層の順で積層される積層構造からなるSOI基板上に形成される半導体記憶装置であって、前記SOI層に形成されるメモリセル用のMOSトランジスタと、前記半導体基板の電位である基板電位を設定する基板電位設定部とを備え、前記MOSトランジスタは、前記SOI層内に選択的に形成されるソース・ドレイン領域を備え、前記ソース・ドレイン領域間のSOI層がボディ領域として規定され、前記ボディ領域は前記埋め込み絶縁層との界面あるいはその近傍領域において不純物準位を有し、前記ボディ領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極をさらに備え、前記ソース・ドレイン領域、前記ゲート電極、前記ボディ領域それぞれの電位設定可能に形成され、前記MOSトランジスタは、前記基板電位と前記ボディ領域への電位であるボディ電位との間に所定の基板バイアスをかけて行う所定の値の書き込み動作時において、空乏層が前記埋め込み絶縁層に到達する完全空乏化モードとなる。
この発明に係る請求項2記載の半導体記憶装置の製造方法は、(a) 半導体基板、埋め込み絶縁層及びSOI層の順で積層される積層構造からなり、前記SOI層における前記埋め込み絶縁層との界面あるいはその近傍領域に不純物準位を有するSOI基板を得るステップを備え、前記積層構造は互いに独立して設けられるメモリセル領域及び基板電位設定領域を有し、(b) 前記メモリセル領域において、前記SOI層を貫通して選択的にソース・ドレイン領域を形成し、前記ソース・ドレイン領域間の前記SOI層がボディ領域として規定され、前記ボディ領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成することにより、メモリセル用のMOSトランジスタを形成するステップとを備え、前記MOSトランジスタは、前記基板電位と前記ボディ領域への電位であるボディ電位との間に所定の基板バイアスをかけて行う所定の値の書き込み動作時において、空乏層が前記埋め込み絶縁層に到達する完全空乏化モードとなり、(c) 前記基板電位設定領域において、前記半導体基板の基板電位を設定する基板電位設定部を形成するステップをさらに備える。
請求項1記載の半導体記憶装置のメモリセル用のMOSトランジスタは、所定の値の書き込み動作時において、完全空乏化モードとなり、基板電位の影響を強く受け、不純物準位に電荷がトラップされることによりトランジスタ特性が変化し、少なくとも1度の通常動作では初期のトランジスタ特性に戻らない履歴効果を有する。
したがって、上記した履歴効果の有無をMOSトランジスタの格納情報として対応づけることにより、当該MOSトランジスタをメモリセルとして活用することができる。また、MOSトランジスタの選択は当該MOSトランジスタを動作状態にすることにより行える。
その結果、メモリセル及び選択トランジスタの機能を備えた1単位のMOSトランジスタにより、1単位のメモリセルを構成することができるため、セル面積を増加させることなく、SOI基板上に形成されるMOS構造の半導体記憶装置を得ることができる効果を奏する。
請求項2記載の半導体記憶装置の製造方法によって製造されるメモリセル用のMOSトランジスタは、所定の値の書き込み動作時において、完全空乏化モードとなり、基板電位の影響を強く受け、不純物準位に電荷がトラップされることによりトランジスタ特性が変化し、少なくとも1度の通常動作では初期のトランジスタ特性に戻らない履歴効果を有する。
したがって、履歴効果の有無をMOSトランジスタの格納情報として対応づけることにより、当該MOSトランジスタをメモリセルとして活用することができる。また、MOSトランジスタの選択は当該MOSトランジスタを動作状態にすることにより行える。
その結果、メモリセル及び選択トランジスタの機能を備えた1単位のMOSトランジスタにより、1単位のメモリセルを構成することができるため、セル面積を増加させることなく、SOI基板上に形成されるMOS構造の半導体記憶装置を得ることができる効果を奏する。
<実施の形態>
(原理)
図1はこの発明の実施の形態である半導体記憶装置において、SOI基板上に形成されるメモリセル用のMOSトランジスタであるメモリトランジスタQMの構造を示す断面図である。
同図に示すように、半導体基板1、埋め込み絶縁層2及びSOI層3の順で積層される積層構造よりなるSOI基板のSOI層3が分離酸化膜13により素子分離されている。
SOI層3を貫通して選択的にソース・ドレイン領域8,8が形成され、ソース・ドレイン領域8,8それぞれの表面にシリサイド層9,9が形成される。ソース・ドレイン領域8,8間のSOI層3上にゲート絶縁膜11を介してゲート電極6が形成され、ゲート電極6上にシリサイド層9が形成される。
ゲート電極6及びゲート電極6上のシリサイド層9の側面にサイドウォール7,7が形成され、サイドウォール7,7下のSOI層3の表面内にLDD領域10,10が形成される。また、SOI層3と埋め込み絶縁層2との界面あるいはSOI層3内の界面近傍領域に不純物準位4が設けられている。そして、ソース・ドレイン領域8,8間のSOI層3の領域がボディ領域5として規定される。なお、本明細書中において、不純物準位とは、欠陥領域等を含む広義の不純物準位を意味する。
図1で示す構造のMOS構造のメモリトランジスタQMは、ボディ領域5の膜厚が比較的薄く形成されているため、動作時に空乏層が埋め込み絶縁層2に到達する完全空乏化モード(Fully Depleted Mode;以下、「FDモード」と略称する)で動作する。なお、通常動作時にFDモードでなくとも、後述する“1”(所定の値)書き込み動作時における基板バイアス設定時にFDモードで動作するMOSトランジスタ(以下、このようなMOSトランジスタを「FDモードに近い特性を有するMOSトランジスタ」と呼ぶ)であれば良い。
図1で示した構造において、埋め込み絶縁層2は例えば約150nmで形成され、SOI層3の膜厚は約50nmで形成され、ボディ領域5の表面のチャネル濃度が5×1017/cm3であれば、上記FDモードで動作する。図1で示す構造のMOSトランジスタは、SOI層3の膜厚を薄くする、上記チャネル濃度を下げることにより、FDモードが発揮し易くなり、埋め込み絶縁層2の膜厚を薄くすることにより、半導体基板1の設定電位である基板電位Vsubによる影響を受けやすくなる特性を有する。
図2は図1で示したメモリトランジスタQMにおける基板電位Vsubによるトランジスタ特性(ドレイン電流Id)を示すグラフである。同図において、曲線L11が基板電位Vsubが「−5V」の場合、曲線L19が基板電位Vsubが「5V」の場合、曲線L12〜L18が基板電位Vsubが−5Vと5Vの間(L12<L13<…<L18の順で基板電位Vsubが高く設定される)の所定電位の場合を示している。また、図2で示すトランジスタ特性は、ドレイン電圧Vdが「−3.3V」、ソース電圧Vsが「0V」、ボディ電位Vbが「0V」で設定され、ゲート電圧Vgが「−0.5V〜0.5V」でスイープ(変化)させる場合のドレイン電流Idを示している。
通常、SOIでは、トランジスタのバイアス条件によらず空乏層がBOX界面に達しているFD(完全空乏)型とトランジスタのバイアス条件によらず空乏層がBOX界面まで達さないPD(部分空乏)型とに大別されるが、同図に示すトランジスタでは、通常、部分空乏型の特性であるが、バイアス条件により、完全空乏状態となる為、準完全空乏型のトランジスタと定義する。このような準完全空乏型の特性を有するMOSトランジスタでは、トランジスタ特性が基板電位Vsubに依存して変化する。この傾向は、基板電位Vsubが正の方向にシフトするに従い大きくなる。
基板電位Vsubとしてゲート電極6に付与するゲート電位と逆の電位(メモリトランジスタQMがPMOSトランジスタであれば正の電位、NMOSトランジスタであれば負の電位の意味)を印加した場合、MOSトランジスタは基板電位Vsubの影響で閾値電圧Vthが上昇する方向(電流が流れない方向)にシフトする。このとき、SOI-BOX界面(埋め込み絶縁層2とSOI層3との界面)の不純物準位4に電荷がトラップされるため、基板電位Vsubを元の電位(通常電位)に戻し再度トランジスタ特性を測定すると、履歴効果が残り、初期の特性よりVthが上昇する方向(電流が流れない方向)にシフトした特性となる。更に、通常電位の基板電位Vsubで再度測定を実施するとトラップされた電荷が放出されほぼ初期の特性に戻る。
このように、半導体基板1にデート電位と極性が逆の基板電位Vsubを印加しMOSトランジスタを動作させてSOI-BOX界面に電荷を蓄えることにより、トランジスタ特性を変えることができ、変更されたトランジスタ特性は少なくとも1度も通常動作では初期のトランジスタ特性に戻らないという履歴効果を有する。
図3は図1で示した構造のメモリトランジスタQMにおけるトランジスタ特性の履歴効果を示すグラフである。同図において、曲線L1〜L6は1回目〜6回目の測定時のトランジスタ特性を示している。なお、図3で示すトランジスタ特性は、ドレイン電圧Vdが「−3.3V」、ソース電圧Vsが「0V」、ボディ電位Vbが「0V」で設定され、ゲート電圧Vgが「−0.5V〜0.5V」でスイープさせる場合のドレイン電流Idを示している。そして、2回目の測定のみ基板電位Vsubが「5V」に設定され、それ以外の測定は基板電位Vsubが通常状態の「0V」に設定されている。
同図に示すように2回目の曲線L2によって示されるトランジスタ特性は1回目の曲線L1から大きくシフトし、その傾向は上記した履歴効果によって基板電位Vsubを0Vに戻した3回目の曲線L3にも残存し、4回目以降の曲線L4〜L6によって初期状態に戻る。
このように、図1で示したSOI構造のMOSトランジスタは、基板電位Vsubをゲート電位と逆の電位で大きく設定することにより、トランジスタ特性を大きくシフトする(曲線L2)ことができ、その後に基板電位Vsubを通常状態に戻しても1回目の動作時(曲線L3)にはトランジスタ特性のシフト傾向は残存するという履歴効果を有している。例えば、曲線L3及び曲線L4は全く同一条件でドレイン電流Idを測定しているが、曲線L3は直前の曲線L2の履歴効果によって、曲線L3と曲線L4とではゲート電圧Vgが0.25Vの時のドレイン電流Idに関し、1桁程度の電流量の差が生じている。
図4〜図7はPMOSトランジスタであるメモリトランジスタQMの履歴効果の基板バイアス依存性を示すグラフである。なお、図4で示すトランジスタ特性は、ドレイン電圧Vdが「0」、ソース電圧Vsが「3.3V」、ボディ電位Vbが「3.3V」で設定され、ゲート電圧Vgが「−2.7V〜3.9V」でスイープさせた場合のドレイン電流Idを示している。そして、2回目の測定(曲線L2)のみ基板電位Vsubが「8.3V」に設定され、それ以外の測定(曲線L1,L3,L4)は基板電位Vsubが通常状態の「3.3V」に設定されている。
また、図5示すトランジスタ特性は、2回目の測定のみ基板電位Vsubが「6.6V」に設定された点を除き、図4で示すトランジスタ特性と同条件の基板バイアス依存性を示している。図6で示すトランジスタ特性は、2回目の測定のみ基板電位Vsubが「13.3V」に設定された点、基板電位Vsubが通常状態の「3.3V」で行われる5回目の測定(L5)が追加された点が図4のトランジスタ特性の条件と異なる。図7で示すトランジスタ特性は、2回目の測定のみ基板電位Vsubが「−6.7」に設定された点、基板電位Vsubが通常状態の「3.3V」で行われる4回目の測定が省略された点が図4のトランジスタ特性の条件と異なる。
すなわち、履歴効果を発揮させる基板バイアスに関し、図4は基板バイアス(Vsub−Vb)が5Vの場合、図5は基板バイアスが3.3Vの場合、図6は基板バイアスが10Vの場合、図7は基板バイアスが−10Vの場合を示している。
これら図4〜図7に示すように、基板バイアス、すなわち、ウエル-基板間の電位差が大きいほど、トランジスタ特性のシフト量は大きくなる。また、半導体基板1にゲート電極と同一方向のバイアス方向(Vthが低下、電流が増える方向)に基板バイアスをかけた場合は、SOI-BOX界面近傍のSOI層3もチャネル領域となるため、電荷がトラップされず履歴効果は発生しない。
上述した履歴効果(履歴特性)を用い、データ(トランジスタ特性)を保持(設定)することにより、従来と同一構造の1単位の一般的なMOSトランジスタと同様な構成でメモリデバイス(メモリトランジスタQM)を形成することができる。
履歴効果の度合は、トランジスタ特性がFDモードに近いほど大きく、また、SOI-BOX界面の(不純物)準位が多いほど大きくなる傾向にある、これらの傾向が大きい場合、基板バイアスが低く設定された場合でも履歴効果を得ることができる。以下では、通常のプロセスで実際に製造したPMOSトランジスタをメモリトランジスタQMの例に挙げてその動作を説明する。
(書き込み動作)
図8は本実施の形態の半導体記憶装置における書き込み対象のPMOSトランジスタであるメモリトランジスタQMの構造及び電位設定状況を模式的に示す説明図である。同図に示すように、半導体基板1に電気的に接続して端子P1が設けられ、ドレイン領域8dのシリサイド層9に電気的に接続して端子P2が設けられ、ソース領域8sのシリサイド層9に電気的に接続して端子P3が設けられ、ゲート電極6上のシリサイド層9に電気的に接続して端子P4が設けられ、ボディ領域5に電気的に接続して端子P5が設けられる。したがって、本実施の形態のメモリトランジスタQMは、端子P1より基板電位Vsubが設定され、端子P2よりドレイン電圧Vdが設定され、端子P3よりソース電圧Vsが設定され、端子P4よりゲート電圧Vgが設定され、端子P5よりボディ電位Vbが設定されるように構成される。なお、他の構成は図1で示した構成と同様であるため、説明を省略する。
図9は、図8で示したSOI構造のメモリトランジスタQMに対する書き込み動作の処理手順を示すフローチャートである。以下、同図を参照して書き込み動作を説明する。
まず、ステップS1において、書き込みデータの内容が“1”であるか“0”であるかをチェックし、書き込みデータが“1”である場合はステップS2,S3の処理が実行され、書き込みデータが“0”である場合はステップS4,S5の処理が実行される。
“1”書き込み処理であるステップS2において、基板バイアスを正の所定電圧に設定する。例えば、ボディ電位Vbが3.3Vの場合、基板電位Vsubを3.3Vを上回る5Vに設定する。
次に、ステップS3において、ステップS2で設定された基板バイアス状態下で、書き込み対象のメモリトランジスタQMを動作させる。すなわち、ボディ電位Vb及びソース電圧Vsを共に3.3Vに固定し、ゲート電圧Vgに電圧を印加する(例えば、ゲート電圧Vgを3.9Vから2.7Vにスイープさせる)。その結果、SOI-BOX界面の準位にホールがトラップされることにより、履歴効果を有する“1”状態のトランジスタ特性が設定される。
例えば、基板バイアスが5.0Vの場合、メモリトランジスタQMは、図4の曲線L2で示すトランジスタ特性に設定されることにより、“1”書き込みが行われる。
一方、“0”書き込み処理であるステップS4において、基板バイアスを負の所定電圧に設定する。例えば、ボディ電位Vbが3.3Vの場合、基板電位Vsubを3.3Vを下回る0Vに設定する。
次に、ステップS5において、ステップS4で設定された基板バイアス状態下で、書き込み対象のメモリトランジスタQMを動作させる。すなわち、ボディ電位Vb及びソース電圧Vsを共に3.3Vに固定し、ゲート電圧Vgに電圧を印加する(例えば、ゲート電圧Vgを3.9Vから2.7Vにスイープさせる)。その結果、SOI-BOX界面の準位のホールがデトラップされることにより“0”状態のトランジスタ特性が設定される。
例えば、基板バイアスが−10.0Vの場合、メモリトランジスタQMは、図7の曲線L2で示すトランジスタ特性に設定されることにより、“0”書き込みが行われる。
図10は書き込み直後のメモリトランジスタQMにおける読み出し時のトランジスタ特性を示すグラフである。同図で示すトランジスタ特性は、読み出し動作が基板バイアス“0”で行われた場合を示している。
“1”書き込み後の読み出し時におけるトランジスタ特性を示す曲線L21は、上述した履歴効果が生じるため、“0”書き込みの読み出し時におけるトランジスタ特性を示す曲線L20に比べて電流が流れにくい方向にシフトした特性を有する。以下、この点を詳述する。
上記したように、例えば、“1”書き込み時の基板バイアスが5.0Vの場合、メモリトランジスタQMは、図4の曲線L2で示すトランジスタ特性に設定されており、次に、基板バイアスを0Vにして読み出し動作を行った場合も履歴効果によって図4の曲線L3で示すトランジスタ特性となる。
一方、“0”書き込み時は元々トランジスタ特性は図4の曲線L1,L4とほぼ同様になるため、基板バイアスを0Vにして読み出し動作を行った場合は履歴効果は生じることはないため、図4を例に挙げれば、曲線L1,L4のトランジスタ特性を維持することになる。
したがって、本実施の形態のメモリトランジスタQMは、上述した履歴効果の有無によって、同じ条件で読み出し動作を行っても、図10の曲線L20と曲線L21との関係に示すように、異なるトランジスタ特性が現れる。
なお、上述した書き込み動作はPMOSトランジスタをメモリトランジスタQMの例に挙げて説明したが、基板バイアスの極性を逆にすることにより、メモリトランジスタQMとしてNMOSトランジスタに対する書き込み動作も実現できることは勿論である。
(読み出し動作)
図11はメモリトランジスタQMに対する読み出し回路の構成の概略を示す回路図である。同図に示すように、読み出し対象のメモリセルMCを構成するPMOSトランジスタ(メモリトランジスタQM)のドレインはビット線BL1に電気的に接続され、ビット線BL1が選択トランジスタQ1を介して電流検出用のセンスアンプ31の一方入力に接続される。
一方、“0”状態の書き込みがされた参照セルRC0を構成するPMOSトランジスタQ20のドレインはビット線BL20に電気的に接続され、“1”状態の書き込みがされた参照セルRC1を構成するPMOSトランジスタQ21のドレインがビット線BL21に電気的に接続され、ビット線BL20,BL21がそれぞれ選択トランジスタQ20,Q21を介してビット線BL2に接続され、ビット線BL2がセンスアンプ31の他方入力に接続される。そして、選択トランジスタQ1,Q20,Q21のゲート電極には選択信号線32が共通に接続される。
センスアンプ31は一方入力(ビット線BL1)及び他方入力(ビット線BL2)から検出される電流量を比較して、その比較結果に基づき読み出しデータを出力する。なお、ビット線BL1にはキャパシタC1の一方電極が接続され、ビット線BL20,BL21にはキャパシタC20,C20の一方電極が接続される。そして、キャパシタC1、キャパシタC20及びC21の他方電極が接地される。なお、キャパシタC1、キャパシタC20及びキャパシタC21はビット線BL1、ビット線BL20,BL21に付随する容量を模式的に示している。
図12は図11で示した読み出し回路による読み出し動作の処理手順を示すフローチャートである。以下、同図を参照して読み出し動作を説明する。
まず、ステップS11において、所定の読み出し用基板バイアスに設定する。例えば、ボディ電位Vbが3.3Vの場合、基板電位Vsubを3.3Vあるいは3.3Vを若干下回る電位に設定することにより、“0”あるいは“0”を少し下回る読み出し用基板バイアスを設定する。
次に、ステップS12において、読み出しデータの認識処理を実行する。まず、メモリセルMC0、参照セルRC0,RC1それぞれにおいて、ボディ電位Vb及びソース電圧Vsを3.3Vに固定し、ゲート電圧Vgとして読み出し電圧VR(例えば、3.4V)を印加し、ビット線BL1、ビット線BL20、ビット線BL21に電流を流す。
そして、選択信号線32を“H”に設定して選択トランジスタQ1,Q20,Q21をオンさせる。ビット線BL20とビット線BL21とがビット線BL2に共通に接続されるためビット線BL2を流れる電流I2はビット線BL20を流れる電流とビット線BL21を流れる電流との中間電流となる。
センスアンプ31は一方入力より検出されるビット線BL1を流れる電流I1と、ビット線BL2を流れる電流I2とを比較して、“0”,“1”を指示する読み出しデータを出力する。
図13は書き込み直後のメモリセルMCにおける読み出し時のトランジスタ特性を示すグラフである。同図に示すように、“1”書き込み後の読み出し時におけるトランジスタ特性を示す曲線L21は、上述した履歴効果が生じるため、“0”書き込み後の読み出し時におけるトランジスタ特性を示す曲線L20に比べて電流が流れにくい方向にシフトした特性を有する。
このため、読み出し電圧VRが3.4Vの場合、“0”書き込み時の場合と“1”書き込み時の場合とでドレイン電流Idに10オーダーの相違が生じる。また、ビット線BL2を流れる電流I2は曲線L20と曲線L21との中間と想定される。したがって、メモリセルMCが“0”書き込みの場合は、I1>I2となり、メモリセルMCが“1”書き込みの場合は、I1<I2となる。その結果、電流I1と電流I2との大小関係をセンスアンプ31によって認識することにより、I1>I2の場合は読み出しデータ“0”を出力し、I2>I1の場合は読み出しデータ“1”を出力することにより、読み出しデータの認識処理を終了する。
続いて、ステップS13において、ステップS12で認識した読み出しデータが“1”の場合は、メモリセルMCに対して“1”を再書き込みする再書き込み処理を実行する。なお、再書き込み処理は参照セルRC1に対しては常時行われる。
再書き込み処理を行う理由は、再書き込み処理を行うことなく“1”が書き込まれたメモリセルMCに対して連続的に読み出し動作を行うと履歴効果を失い、“1”の読み出しデータを精度良く認識できなくなるからである。
例えば、“1”書き込み時の基板バイアスが5.0Vの場合、メモリトランジスタQMは、図4の曲線L2で示すトランジスタ特性に設定されており、次に、基板バイアスを0Vにして読み出し動作を行った場合も履歴効果によって図4の曲線L3で示すトランジスタ特性を維持することができる。しかし、再書き込み処理を行うことなく、再度、読み出し動作を行った場合は履歴効果はほとんど無くなり、図4の曲線L4で示すトランジスタ特性となり、“0”書き込み時のトランジスタ特性と区別が困難となる。
(レイアウト構成)
図14は本実施の形態の半導体記憶装置を実現するメモリセルのレイアウト構成の一部を示す平面図である。同図に示すように、SOI層3内に選択的に活性領域15が形成され、活性領域15上を図中縦断して複数本のワード線WL(図14では4本示す)が形成さるとともに、図中横断して複数本のビット線BL(図14では3本示す)が形成される。各活性領域15において、ワード線WLを挟んで一方の領域(図8のドレイン領域8d相当)がコンタクトホール16を介してビット線BLに接続され、他方の領域(図8のソース領域8s相当)が所定数共通に共通ソース領域17に接続される。このような構成において、メモリセルMCは、1単位の活性領域15、共通ソース領域17、ワード線WL(図8のゲート電極6としても機能)により構成される。
図15は図14で示すレイアウト構成の等価回路を示す回路図である。同図に示すように、メモリセルMCを構成するPMOSトランジスタ(メモリトランジスタQM)のドレインがコンタクトホール16を介してビット線BLに接続され、ゲート電極がワード線WLに接続され、ソースが共通ソース領域17に接続される。共通ソース領域17は例えば電源線に接続される。
図14に戻って、メモリセルMCの形成領域(メモリセル領域)とは離れて独立に設けられた基板電位設定領域に基板電位固定領域19が設けられる。基板電位固定領域19はコンタクトホール20を介して基板電位設定線18に電気的に接続される。
図16はメモリセル領域21及び基板電位設定領域22の断面構造を示す断面図である。同図に示す量に、半導体基板1、埋め込み絶縁層2及びSOI層3より構成されるSOI基板(積層構造は)は互いに独立して形成されるメモリセル領域21及び基板電位設定領域22を有している。なお、メモリセル領域21は図14のメモリセルMC及びその周辺領域を意味し、基板電位設定領域22は図14の基板電位固定領域19及びその周辺領域を意味する。
図16に示すように、メモリセル領域21は、半導体基板1、埋め込み絶縁層2及びSOI層3よりなるSOI基板におけるSOI層3を分離酸化膜13より素子分離し、分離酸化膜13内のSOI層3を貫通して選択的にソース領域8s及びドレイン領域8dを設け、ソース領域8s及びドレイン領域8dの表面にシリサイド層9及び9を形成する。
ソース領域8s,ドレイン領域8d間のSOI層3上において、ゲート絶縁膜11を介してゲート電極6が形成され、ゲート電極6上にシリサイド層9が形成され、ゲート電極6及びその上部のシリサイド層9の側面にサイドウォール7が形成される。その結果、ソース領域8s、ドレイン領域8d及びゲート電極6等によってメモリトランジスタQMを構成する。
一方、半導体基板1の表面に基板電位固定領域19が設けられ、基板電位設定領域22の基板電位固定領域19上、及びメモリセル領域21の選択トランジスタQ1上を含む全面を覆って層間絶縁膜12が形成される。
メモリセル領域21において、層間絶縁膜12を貫通するコンタクトホール16によって、層間絶縁膜12上に形成されたビット線BLと、ドレイン領域8dの表面のシリサイド層9とが電気的に接続される。
基板電位設定領域22において、層間絶縁膜12を貫通するコンタクトホール20によって、層間絶縁膜12上に形成された基板電位設定線18と、基板電位固定領域19とが電気的に接続される。基板電位設定領域22に形成される基板電位設定線18、基板電位固定領域19及びコンタクトホール20によって基板電位設定部が構成される。
このように、本実施の形態の半導体記憶装置におけるメモリトランジスタQMは、少なくとも、“1”の書き込み動作時において、FDモードとなり、基板電位Vsubの影響を強く受け、不純物準位に電荷がトラップされることによりトランジスタ特性が変化し、少なくとも1度の通常動作では初期のトランジスタ特性に戻らない履歴効果をもたせることができる。
したがって、履歴効果の有無をMOSトランジスタの格納情報として対応づけることにより、メモリトランジスタQMをメモリセルとして活用することができる。また、メモリトランジスタQMの選択は当該メモリトランジスタQM自身が選択的にオン状態にすることにより行える。
その結果、メモリセル及び選択トランジスタの機能を備えた1単位のPMOSトランジスタ(メモリトランジスタQM)により、1単位のメモリセルを構成することができるため、セル面積を増加させることなく、SOI基板上に形成されるPMOS構造の半導体記憶装置を得ることができる効果を奏する。
(製造方法)
図17〜図20は本実施の形態の半導体記憶装置におけるメモリトランジスタQMの製造方法の第1の態様を示す断面図である。以下、これらの図を参照して、本実施の形態のメモリトランジスタQMの製造方法を説明する。
まず、図17に示すように、半導体基板1、埋め込み絶縁層2及びSOI層3の積層構造からなるSOI基板を準備する。なお、埋め込み絶縁層2の材質は酸化膜、例えばシリコンを酸化した熱酸化膜が考えられ、その膜厚は約150nm程度である。
次に、図18に示すようにSOI層3を貫通する分離酸化膜13を選択的に形成して、分離酸化膜13内に素子形成領域となるSOI層3を残存させる。
その後、図19に示すように、メモリトランジスタQMのトランジスタ閾値電圧調整用のイオン注入処理を行い、例えば、不純物濃度が約5×1017/cm3のチャネル領域14を形成する。このとき、SOI層3内のSOI-BOX界面あるいはその近傍領域に不純物ピークとなる注入エネルギーで不純物イオンを注入すると、SOI-BOX界面あるいはその近傍領域に注入のダメージによる不純物準位4を併せて形成することができる。
その後、図20に示すように、既存の方法で、ソース・ドレイン領域8、シリサイド層9、LDD領域10、ゲート絶縁膜11、ボディ領域5、サイドウォール7を形成することにより、メモリトランジスタQMを完成する。
上述した第1の態様の製造方法は、チャネル領域形成時に行うイオン注入により、同時に不純物準位4を形成することにより、製造工程の簡略化を図ることができる効果を奏する。
図21及び図22は本実施の形態のメモリトランジスタQMの製造方法の第2の態様を示す断面図である。これらの図を参照して、本実施の形態のメモリトランジスタQMの他の製造方法を説明する。
まず、図21に示すように、半導体基板1及び埋め込み絶縁層2の順に形成される積層構造を準備し、埋め込み絶縁層2の表面内にイオン注入を行う、あるいは、埋め込み絶縁層2の表面にドライエッチング等によりダメージを与えることにより、埋め込み絶縁層2の表面に不純物準位24(欠陥領域)を形成する。
そして、図22に示すように、埋め込み絶縁層2において、メモリセル等のデバイスを上部に形成しない領域の一部に開口部23を設け、シリコン基板等の半導体基板1からのエピタキシャル成長によりSOI層3を形成する。
その後は、第1の態様と同様な処理が施される。すなわち、図18を用いて説明したように、分離酸化膜13を形成し、図19を用いて説明したように、チャネル領域14を形成した(但し、不純物準位4は形成しない)後、図20を用いて説明したように、メモリトランジスタQMを得る。
上述した第2の態様の製造方法は、SOI層3形成前の段階で、埋め込み絶縁層2の表面に欠陥領域を形成して不純物準位24を形成することにより、SOI-BOX界面に形成される不純物準位24を増加させる(例えば、欠陥領域を多く設ける等により高密度にする)ことにより、履歴効果を効果的に発揮させることができる。
(履歴効果)
前述したように、書き込み時の基板バイアスは、履歴効果を大きくすることにより低電圧とすることが可能であり、履歴効果を大きくするためには、トランジスタ構造の最適化を行うと共にBOX−SOI界面の準位を増加させることも有効である。
本実施の形態の製造方法の第1の態様では、SOI基板(ウエハ)からプロセスを始めているが、BOX−SOI界面に積極的に準位を形成する場合には、第2の態様で示したように、シリコン基板等の半導体基板1上に埋め込み絶縁層2を形成した後、イオン注入や、ドライエッチング等で不純物準位層を形成したのち、デバイスを形成しない埋め込み絶縁層2を開口し、シリコン基板等の半導体基板からのエピタキシャル成長によってSOI層3を形成する方法は有効である。
この発明の実施の形態であるSOI基板上に形成されるMOS構造のメモリトランジスタの構造を示す断面図である。 図1で示したメモリトランジスタにおける基板電位Vsubによるトランジスタ特性を示すグラフである。 図1で示した構造のメモリトランジスタにおけるトランジスタ特性の履歴効果を示すグラフである。 MOSトランジスタの履歴効果の基板バイアス依存性(基板バイアス5Vの場合)を示すグラフである。 MOSトランジスタの履歴効果の基板バイアス依存性(基板バイアス3.30Vの場合)を示すグラフである。 MOSトランジスタの履歴効果の基板バイアス依存性(基板バイアス10Vの場合)を示すグラフである。 MOSトランジスタの履歴効果の基板バイアス依存性(基板バイアス−10Vの場合)を示すグラフである。 書き込み対象のメモリトランジスタの構造及び電位設定状況を模式的に示す説明図である。 図8で示したSOI構造のメモリトランジスタに対する書き込み動作の処理手順を示すフローチャートである。 書き込み後のメモリトランジスタにおける読み出し時のトランジスタ特性を示すグラフである。 メモリトランジスタに対する読み出し回路構成の概略を示す回路図である。 図11で示した読み出し回路による読み出し動作の処理手順を示すフローチャートである。 書き込み後のメモリセルMCにおける読み出し時のトランジスタ特性を示すグラフである。 本実施の形態の半導体記憶装置を実現するメモリセルのレイアウト構成の一部を示す平面図である。 図14で示すレイアウト構成の等価回路を示す回路図である。 メモリセル部及び基板電位固定部の断面構造を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第1の態様を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第1の態様を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第1の態様を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第1の態様を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第2の態様を示す断面図である。 本実施の形態のメモリトランジスタの製造方法の第2の態様を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、2 埋め込み絶縁層、3 SOI層、4,24 不純物準位、5 ボディ領域、6 ゲート電極、8 ソース・ドレイン領域、21 メモリセル領域、22 基板電位設定領域、QM メモリトランジスタ。

Claims (4)

  1. 半導体基板、埋め込み絶縁層及びSOI層の順で積層される積層構造からなるSOI基板上に形成される半導体記憶装置であって、
    前記SOI層に形成されるメモリセル用のMOSトランジスタと、
    前記半導体基板の電位である基板電位を設定する基板電位設定部とを備え、
    前記MOSトランジスタは、
    前記SOI層内に選択的に形成されるソース・ドレイン領域を備え、前記ソース・ドレイン領域間のSOI層がボディ領域として規定され、前記ボディ領域は前記埋め込み絶縁層との界面あるいはその近傍領域において不純物準位を有し、
    前記ボディ領域上にゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極をさらに備え、
    前記ソース・ドレイン領域、前記ゲート電極、前記ボディ領域それぞれの電位設定可能に形成され、
    前記MOSトランジスタは、前記基板電位と前記ボディ領域への電位であるボディ電位との間に所定の基板バイアスをかけて行う所定の値の書き込み動作時において、空乏層が前記埋め込み絶縁層に到達する完全空乏化モードとなることを特徴とする、
    半導体記憶装置。
  2. (a) 半導体基板、埋め込み絶縁層及びSOI層の順で積層される積層構造からなり、前記SOI層における前記埋め込み絶縁層との界面あるいはその近傍領域に不純物準位を有するSOI基板を得るステップを備え、前記積層構造は互いに独立して設けられるメモリセル領域及び基板電位設定領域を有し、
    (b) 前記メモリセル領域において、前記SOI層を貫通して選択的にソース・ドレイン領域を形成し、前記ソース・ドレイン領域間の前記SOI層がボディ領域として規定され、前記ボディ領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成することにより、メモリセル用のMOSトランジスタを形成するステップとを備え、前記MOSトランジスタは、前記基板電位と前記ボディ領域への電位であるボディ電位との間に所定の基板バイアスをかけて行う所定の値の書き込み動作時において、空乏層が前記埋め込み絶縁層に到達する完全空乏化モードとなり、
    (c) 前記基板電位設定領域において、前記半導体基板の基板電位を設定する基板電位設定部を形成するステップ、
    をさらに備える半導体記憶装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置記憶装置の製造方法であって、
    前記ステップ(a) は、
    (a-1) 半導体基板、埋め込み絶縁層及びSOI層の積層構造からなるSOI基板を準備するステップと、
    (a-2) 前記SOI層に対し、前記埋め込み絶縁層との界面あるいはその近傍領域に不純物濃度のピークが設定されるように、不純物イオンを注入するステップを含む、
    半導体記憶装置の製造方法。
  4. 請求項2記載の半導体装置記憶装置の製造方法であって、
    前記ステップ(a) は、
    (a-1) 半導体基板、前記半導体基板上に形成される埋め込み絶縁層とを有する構造を準備するステップと、
    (a-2) 前記埋め込み絶縁層の表面に不純物準位を形成するステップと、
    (a-3) 前記埋め込み絶縁層の一部に開口部を設け、前記半導体基板から前記開口部を介してエピタキシャル成長させることによりSOI層を形成し、前記SOI基板を得るステップとを含む、
    半導体記憶装置の製造方法。
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