JP2008093212A - 模型 - Google Patents

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Abstract

【課題】
マニキュアを塗ることを考慮した成型品を形成するとともに、マニキュアや付け爪等のネイルケアを練習する際にも模型を傾けたりする必要のない安価かつ軽量な教習具を提供すること。
【解決手段】
平坦面上に載置した人の手または足の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、前記指を象った膨出部の先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成され、前記甲部に相当する膨出部の後端には、前記平坦部に向かって直角または裾を拡げる方向に傾斜する後端壁が設けられており、前記後端壁を除く前記膨出部外周と前記平坦部との境界には、裾を拡げる方向に向かう湾曲面または傾斜面が設けられていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂板を所謂バキューム成形により形成した手または足の立体模型に関するものである。
従来、特許文献1に記載されたお面が知られている。当該お面は、通気性のある造形型に加熱した合成樹脂板を真空によって吸着させることで、顔の形状に成形されたものである。
また、特許文献2に記載されたネイルケア練習用具が知られている。当該ネイルケア練習用具は、爪体を着脱可能とした原寸大の手の模型を有するものであり、支持アーム等の固定手段を介して机等に固定するように構成されたものである。
特開2006−167947号公報 特開2000−333731号公報
前記特許文献1記載のお面は、予めインクジェットプリンタ等により顔画像を印刷した後に所定形状に成形するものであり、成形後に着色することは考慮されていなかった。
また、特許文献2に記載のネイルケア練習用具は、単に人間の手をそのまま複製したものである。人間の手の指は、第2指(人差し指)から第5指(小指)の4本の指と比較して、第1指(親指)の爪の向きが異なっている。すなわち、手の平を下に向けた場合、第2指から第5指の4本の指の爪は上を向くのに対して、親指の爪は横若しくは横に近い斜め上方を向くことになる。したがって、当該特許文献2に記載のネイルケア練習用具において親指のネイルケアを行う場合には、親指の爪が上を向くように支持アームを利用して模型の向きを変える必要がある。
本発明は上記課題に鑑み発明されたものであって、後にマニキュアを塗ることを考慮した成型品を形成するとともに、マニキュアや付け爪等のネイルケアを練習する際にも模型を傾けたりする必要のない安価かつ軽量な教習具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
平坦面上に載置した人の手または足の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
前記指を象った膨出部の先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成され、
前記甲部に相当する膨出部の後端には、前記平坦部に向かって直角または裾を拡げる方向に傾斜する後端壁が設けられており、
前記後端壁を除く前記膨出部外周と前記平坦部との境界には、裾を拡げる方向に向かう湾曲面または傾斜面が設けられていることを特徴とする模型。
また、本願請求項2記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
平坦面上に載置した人の手の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
前記指を象った膨出部先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成され、
前記甲部に相当する膨出部の後端には、前記平坦部に向かって直角または裾を拡げる方向に傾斜する後端壁が設けられており、
前記甲部の後端壁を除く前記膨出部外周と前記平坦部との境界には、裾を拡げる方向に向かう湾曲面または傾斜面が設けられており、
親指を象った膨出部は、爪甲部がほぼ上面を向くように実際の指の姿勢とは異なって長手方向を軸として回転させた姿勢を成していることを特徴とする模型。
また、本願請求項3記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
平坦面上に載置した人の手または足の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
前記指を象った膨出部の先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成されるとともに、当該爪甲部の両側部および後端には、周囲の肉部との境界を明確にする凹部または段差が設けられていることを特徴とする模型。
また、本願請求項4記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
平坦面上に載置した人の手の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
前記指を象った膨出部先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成されるとともに、当該爪甲部の両側部および後端には、周囲の肉部との境界を明確にする凹部または段差が設けられており、
親指を象った膨出部は、爪甲部がほぼ上面を向くように実際の指の姿勢とは異なって長手方向を軸として回転させた姿勢を成していることを特徴とする模型。
また、本願請求項5記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
前記合成樹脂製の薄板には、予め模型の形状に合わせた手または足の写真または絵が描かれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の模型。
本願発明に係る模型は、加熱して軟化させた熱可塑性の合成樹脂板を型に吸着して成型物を取得する所謂バキューム成形によって形成するものである。したがって、成型物の抜き(型からの引き剥がし)方向にアンダー(抜き方向に対して直交する型方向に突出した部分)があると、成型物が抜けにくくなる。しかし、成形型からの抜きを妨げるアンダーを形成しないように、最大横幅を有する中間部より下の部分を末広がりに湾曲または傾斜させ、後端壁を直角または裾を拡げる方向に傾斜させる構造を採用することにより、成形型に対する成型品の抜きを円滑に行うことができるという効果を有している。
また、本願発明に係る手の模型は、実際の人間の手をそのまま複製しようとすると親指の爪が上を向かず横向きとなってしまい、マニキュアの練習用具等としては使いにくいものとなる。これに対して、本願発明に係る模型は、実際の形状とは異なり親指を上に向くようにひねったように姿勢(長手方向を軸として回転)を成している。これにより、本願発明に係る模型は、机上等に載置したまま親指に対しても上方よりマニキュア等の装飾が行えるという効果を有している。
また、手や足の形状を正確に複製した成形型を用いて模型を形成しても、爪の輪郭は明確にならない。これに対して本願発明は、輪郭を明確にしたい部分の裏側が、成形型に形成された肉厚以上の幅を有する溝等の内側に向かって膨らむことができ、これによって表面に食い込んだような輪郭線を形成することができる。このような手法を採用したことにより、本願発明に係る模型は爪の輪郭が鮮明であるという効果を有している。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は女性の手の甲側の形状を象った本願発明に係る模型1を甲側から見た図である。図2は当該模型1を親指側から見た側面図であり、図3は図1に示した模型1のA−A’線断面を表した断面図である。
模型1は、合成樹脂の薄板を成形型に吸着させることにより形成(所謂バキューム成形)した成型物であり、平坦面上に載置した手の形状を膨出させた合成樹脂板の表面形状によって立体的に表したものとなっている。
前記模型1の形成に使用する成形型は、平板の上に置いた約指1本分の間隔を空けて指を拡げた手の形状を、光学的な3次元スキャナで読取って外形形状の座標をデータとして取得し、当該データに基づいて成形型の表面形状データを生成し、樹脂を積層させる方式等の造形装置によって立体的に形成したものである。本実施の形態では、積層させた樹脂の間を空気の挿通が可能となるように造形物が形成されている。
詳細に関しては、前述した特許文献1に記載された通りである。模型1は、当該成形型の表面に加熱して軟化させた熱可塑性の合成樹脂板を真空によって吸着させ、図面記載の形状に形成したものである。
模型1の成形には、肉厚が0.5mm程度の合成樹脂板が用いられている。当該模型1は、平板状の平坦部2と、当該平坦部2から上方に膨出させた膨出部3を有した形状となっている。膨出部3は、成形型に沿って手の甲部を模した形状に成形されており、親指4、人差し指5、中指6、薬指7、小指8と甲部9をそれぞれ有し、手首に相当する部分が膨出部3の後端壁10となっている。当該後端壁10は、甲部9後端の最高部から平坦部2まで、下降するに従って末広がりとなるように設けられた傾斜面となっている。なお、後端壁10は、成形型からの剥離のしやすさを考慮して前述したように傾斜面となっている。
模型1に形成した前記各指を含む膨出部3は、合成樹脂板を下方から盛り上げたような形状を成しており、成形型からの抜けを妨げるような内側に突出した部位(所謂アンダー)が設けられないようになっている。
例えば各指4、5、6、7、8の場合、指の最大径(指の最大幅)となる中間部よりも下側の部分は、平坦部2に対して直角もしくは拡がる方向の傾斜面または湾曲面23となっている。また、前記各指を除く甲9の左右両側面も同様であり、最大外形(最大幅)となる部分よりも下側の部分は、平坦部2に対して直角もしくは外形を拡げる方向に向かう傾斜面または湾曲面23となっている。
本願発明に係る模型1の特徴の一つは、親指4の爪が横や斜めではなく上を向いていることである。人が手の平を下にして平板面の上に置くと、人差し指5、中指6、薬指7、小指8の各爪は上を向く。しかし、親指については通常爪が真上を向くことはなく、斜め上方から横の方向を向くのが一般的である。したがって、手の形状を正確に複製した成形型を作ったのでは、親指の爪が横を向いた模型が出来てしまい、マニキュア塗布やネイルケア用の練習具には適さないものとなる。
当該観点から、本願発明に係る模型1は、爪が上を向いた状態となるように親指をやや回転させた形状に変更している。当該形状の変更は、前述した3次元スキャナで読取って外形形状の座標を専用ソフトで加工修正し、当該加工修正後の表面形状データに基づいて成形型を造形することにより行われる。
各指4、5、6、7、8の先端部上面には、それぞれ爪甲(爪の表面部分)11、12、13、14、15が設けられている。各爪甲11、12、13、14、15は、左右および後端部分に溝または段部が設けられており、これらが各爪甲と周囲の部分との境界1
6、17、18、19、20を成している。実際の指の場合にも、爪甲と周囲の肉部との境界に溝または段部が存在することで、爪甲と周囲の肉部との境界が明確になっている。
本願発明に係る模型1は、前記のような実際の手の形状を3次元スキャナで読取り、その形状に基づいて成形型を形成している。3次元スキャナの分解能は非常に高く、取得されたデータに基づく形状は、毛穴やしわの形状がわかるほどほぼ実際の手に近い形状である。当該形状を造形装置を用いて再現すると、造形装置の再現能力にも左右されるが、ほぼ実際の手の形状を再現できる。
しかし、前記のように手の形状をそのまま再現した造形物を成形型として合成樹脂板をバキューム成形しても、合成樹脂板の表面には成形型表面の微細な形状までは正確に再現されない。すなわち、合成樹脂板自体の肉厚が緩衝部分となり、合成樹脂板の表面には裏面が接した成形型の表面の形状が表れないということである。例えば、型の表面に0.5mmの穴が空いていたとしても、合成樹脂板の肉厚が直径0.5mmであるなら、表面に多少の凹みができるにしても直径0.5mmの穴を再現することはできない。
したがって、成形型の段階で実際の指と同様に爪甲と周囲の肉部との境界が明確になっていても、成型物である模型1の表面では爪甲と周囲の肉部との境界が不鮮明となってしまう。これは、成形型の表面形状に直角の角部を有する内角部があっても、肉厚を隔てた模型1の表面に表れる内角部の形状はある程度の半径をもった湾曲面となり形状を細部まで表現できないということである。
前述の通り、成形型の段階で手の形状を微細に再現したとしても、成形型に接するのは合成樹脂板の裏面であるから、略肉厚寸法以下の小さな凹凸を、表面の形状として再現することは出来ない。
当該事情に鑑み、本発明では成形型における爪甲の輪郭を形成する部分に、実際の凹凸寸法以上の寸法の溝(V型溝等)を形成し、合成樹脂板が当該溝に倣って溝側に膨らむように成形された状態で合成樹脂板の表面が実際の指に近い表面形状を成すようにしている。
図4〜図5は、前記爪甲部の輪郭を有する模型1の形成方法、形状の詳細等を説明するための説明図である。
図4(a)(b)は、成形型の原型(モデル)となる実際の手の指Uの先端部分を模式的に表した側面図と先端から見た正面図である。同図に示すように、指Uの先端上面には爪Tがあり、当該爪Tの両側には肉部との境界となる溝25があり、爪Tの後端には肉部との境界となる段部24がある。
爪T部分について形状の修正をすることなく、前記指Uの形状に基づいてそのまま形成した成形型21を図4(c)に示す。指の最大径部以下の部分には、型からの離脱を容易にするために湾曲部23が形成されている。爪T部分については、ほぼ実際の指の形状通り、溝25、段部24に対応した溝25’、段部24’が形成される。22は、成形前の合成樹脂板を表している。
図4(d)は、前記未修整の成形型21によって合成樹脂板22を成形している状態の断面図であり、図4(f)は図4(d)に示した爪部Y−Y’線の断面図である。合成樹脂板22は、加熱された後成形型21表面に吸着される。また、図4(e)は、図4(d)に示したS1部の拡大図であり、図4(g)は、図4(f)に示したS2部の拡大図である。
図4(e)に示すように、爪の後端部24’は、肉部と爪との境界であり、なだらかに連続した湾曲形状ではなく角(内角)が明確な境界部分となっている。これに対して当該成形型21の後端部24’に対応して成形された合成樹脂板22の後端部26は、なだらかに連続する湾曲部として形成されている。
また、図4(g)に示すように、爪の左右両側の溝25’は、肉部と爪との境界であり
、V字形状に凹んだ断面を成している。これに対して当該成形型21の溝25’に対応して成形された合成樹脂板22の境界部27は、なだらかに連続する湾曲部として形成されてしまい、成形型の形状を再現できず爪Tの輪郭が不明確なものとなってしまう。
次に、図5を用いて、本願発明に係る模型1および当該模型1の製造方法について説明する。
図5(a)は、本願発明の特徴である修正した成形型31を用いて、合成樹脂板32を成形する際の側部から見た断面図を表している。後述するように、合成樹脂板32の表面には手の写真または絵等が予め印刷等されている。
図5(b)は、図5(a)に示した爪の後端部34(S3)の拡大図である。成形型31の特徴は、爪と肉部との境界である後端部34が単なる段部若しくは屈曲部となっているのとは異なり、V型に彫り込まれた溝になっていることである。ここで重要なのは、溝の形状ではなく溝の開口幅の寸法である。当該開口幅の寸法が、合成樹脂板32の厚みよりも狭すぎると合成樹脂板32の表面に明確な輪郭線が表れない。後端部(溝)34の開口幅の寸法が、合成樹脂板32の厚みと略同寸法又は若干広い寸法であると、合成樹脂板32の裏面の一部が溝内に入り込んで表面を窪ませる。当該窪みは、皺のような線若しくは明確に凹んだ溝状部35として合成樹脂板32の表面に表れる。
当該状態を表したのが、図5(c)および図5(c)のZ−Z’断面を表した図5(d)である。
また、図5(e)は、前記修正した成形型31を用いて合成樹脂板32を成形した際の指の先端側から見た状態の断面図を表している。図5(f)は、図5(e)に示した爪の左右側端部である溝36および当該溝36に追従して成形された爪の両側部37部分(S5)の拡大断面図である。
成形型31の爪T左右両側部分には、V型断面の溝36が設けられている。当該溝36についても重要なのは、溝の形状ではなく溝の開口幅の寸法である。当該開口幅の寸法が、合成樹脂板32の厚みよりも狭すぎると合成樹脂板32の表面に明確な輪郭線が表れないことになる。溝36の幅寸法が、合成樹脂板32の厚みと略同寸法又は若干広い寸法であると、合成樹脂板32の裏面の一部が溝36内に入り込んで表面を窪ませることができる。当該窪みは、皺のような線若しくは明確に凹んだ溝状の形状として合成樹脂板32の表面に表れる。
図5(g)、図5(h)は前記成形型によって形成した模型1の断面図である。以上説明したように、当該構造の模型1は、各爪甲11、12、13、14、15の左右および後端部分に、肉部との明確な境界16、17、18、19、20を設けたことを特徴とするものである。
そして、このように爪の輪郭を明確にすることによって、例えば実際の指のようにマニキュアを塗る領域が明確になる。当該模型1は、美容学校等におけるマニキュア塗布の練習具、付け爪、ネイルケアの練習具としても最適である。
以上説明した本願発明に係る模型1は、合成樹脂板のバキューム成型によって形状の輪郭を明確にすることを目的として、表面に表れる形状を考慮して合成樹脂板の該当する部分の裏側を突出(38、39)させたところに特徴がある。すなわち、成型時に合成樹脂板の裏側が突出できるような適度な空間(32、36)を成形型に形成したというところに発明の要旨がある。
また、本願発明に係る模型1を形成するバキューム成型される前の合成樹脂板表面には、図9に示す手の写真がインクジェット式のプリンタによって印刷されている。当該手の写真は、模型1の形状データのモチーフとなったモデルの手を撮影したものである。当該手の画像を印刷した合成樹脂板は、成形型表面に吸着される際に形状に合わせて伸びるが、当該伸びに応じて印刷画像も伸びる。したがって、成形が完了した段階では、立体的な
形状の表面に、薄く出た血管や肌の色が再現された実際の手指の画像が印刷されているので、マニキュアの練習等をする際には実際の手を取り扱うのと同様の感覚で練習をすることができるという効果がある。
次に、図6〜8を用いて、本願発明に係る模型の他の例を説明する。図6は足(右足)の甲側の形状を象った本願発明に係る模型101を甲側から見た図である。図7は当該模型101を親指側から見た側面図であり、図8は図6に示した模型101のB−B’線断面を表した断面図である。模型101は、合成樹脂の薄板を成形型に吸着させることにより形成(所謂バキューム成形)した成型物であり、平坦面上に載置した手の形状を膨出させた合成樹脂板の表面形状によって立体的に表したものとなっている。
前記模型101の形成に使用する成形型は、前述した模型1と同様に平板の上に置いた足の形状を、光学的な3次元スキャナで読取って外形形状の座標をデータとして取得し、当該データに基づいて成形型の表面形状データを生成し、樹脂を積層させる方式等の造形装置によって立体的に形成したものである。
模型101の成形には、常温で形状を保持(硬化)できる肉厚が0.5mm程度の熱可塑性の合成樹脂板が用いられている。模型101は、平板状の平坦部102と、当該平坦部から上方に膨出した膨出部103を有した形状となっている。膨出部103は、成形型に沿って足の甲部の形状に成形されており、親指104、人差し指105、中指106、薬指107、小指108と甲部109をそれぞれ有し、足首の直前部分を膨出部103の最高部として平坦部102に降下する後端壁110が設けられている。
当該後端壁110は、甲部109後端の最高部から平坦部2まで、下降方向(裾方向)に向かって末広がりとなるように設けられた傾斜面となっている。当該後端壁110は、成形型からの剥離のしやすさを考慮して傾斜面となっている。
模型101に形成した前記各指を含む膨出部103は、合成樹脂板を下方から盛り上げたような形状を成しており、成形型からの抜けを妨げるような内側に突出した部位(所謂アンダー)が設けられないようになっている。
足の場合、各指はほぼ側面で密着した状態であるので、当該各指の間部分は模型101上では窪みとして形成されている。
また、各指104、105、106、107、108の先端および親指104、小指108側面の指の最大径(指の最大幅)となる中間部よりも下側の部分は、平坦部2に対して直角もしくは拡がる方向に向かう傾斜面または湾曲面となっている。さらに、前記各指を除く甲109の左右両側面も同様であり、最大外形(最大幅)となる部分よりも下側の部分は、平坦部102に対して直角もしくは外形を拡げる方向に向かう傾斜面または湾曲面となっている。
各指104、105、106、107、108の先端部上面には、それぞれ爪甲(爪の表面部分)111、112、113、114、115が設けられている。各爪甲111、112、113、114、115は、左右および後端部分に溝または段部が設けられており、これらが各爪甲と周囲の部分との境界116、117、118、119、120を成している。
前記各境界は、前述した模型1と同様の手法により明確に形成されている。すなわち、境界に相当する合成樹脂板の裏側に所定の空間を設け、境界に相当する部位の裏側を突出させることによって表面に鋭角な内角を有する溝や窪みまたは段部を形成している。
当該構造の模型101は、爪甲111、112、113、114、115と周囲の肉部との境界がV型溝等によって明確になっているので、ペディキュア(足の爪のマニキュア)の練習や、絵のペイントや装飾等の練習用具として最適なものとなっている。
また、前記模型1を含め当該模型101は、合成樹脂板をバキューム成形するだけで製造することができるので、非常に安価であるという特徴がある。また、机上に載置した状態で使用できるので、固定等を必要としない。
また、成形型によってバキューム成型される合成樹脂板表面には、図10に示す手の写真または絵がインクジェット式のプリンタによって予め印刷されている。当該足の写真は、模型101の形状データのモチーフとなったモデルの足を撮影等したものである。当該足の画像を印刷した合成樹脂板は、成形型表面に吸着される際に形状に合わせて伸びるが、当該伸びに応じて印刷画像も伸びる。したがって、成形が完了した段階では、立体的な形状の表面に、薄く出た血管や肌の色が再現された実際の足や指の画像が印刷されているので、ペディキュアの練習等をする際には実際の足を取り扱うのと同様の感覚で練習をすることができるという効果がある。
本願発明は、ネイルケア練習用の手又は足の模型に利用可能である。
本願発明に係る模型を上部から見た平面図である。 本願発明に係る模型を横から見た側面図である。 図1に示したA−A’線における断面図である。 爪部分の構造に関する対比説明用の説明図である。 爪部分の構造に関する説明図である。 本願発明に係る模型を上部から見た平面図である。 本願発明に係る模型を横から見た側面図である。 図6に示したB−B’線における断面図である。 手の模型表面に印刷される手の写真である。 手の模型表面に印刷される手の写真である。
符号の説明
1 模型
2 平坦部
3 膨出部
4 親指
5 人差し指
6 中指
7 薬指
8 小指
9 甲部
10 後端壁
11、12、13、14、15 爪甲
16、17、18、19、20 境界

Claims (5)

  1. 平坦面上に載置した人の手または足の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
    指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
    前記指を象った膨出部の先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成され、
    前記甲部に相当する膨出部の後端には、前記平坦部に向かって直角または裾を拡げる方向に傾斜する後端壁が設けられており、
    前記後端壁を除く前記膨出部外周と前記平坦部との境界には、裾を拡げる方向に向かう湾曲面または傾斜面が設けられていることを特徴とする模型。
  2. 平坦面上に載置した人の手の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
    指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
    前記指を象った膨出部先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成され、
    前記甲部に相当する膨出部の後端には、前記平坦部に向かって直角または裾を拡げる方向に傾斜する後端壁が設けられており、
    前記甲部の後端壁を除く前記膨出部外周と前記平坦部との境界には、裾を拡げる方向に向かう湾曲面または傾斜面が設けられており、
    親指を象った膨出部は、爪甲部がほぼ上面を向くように実際の指の姿勢とは異なって長手方向を軸として回転させた姿勢を成していることを特徴とする模型。
  3. 平坦面上に載置した人の手または足の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
    指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
    前記指を象った膨出部の先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成されるとともに、当該爪甲部の両側部および後端には、周囲の肉部との境界を明確にする凹部または段差が設けられていることを特徴とする模型。
  4. 平坦面上に載置した人の手の甲側表面の形状を合成樹脂製の薄板によって立体的に形成した模型であって、
    指および甲部の形状を象った膨出部と当該膨出部の周囲に形成された平坦部を有し、
    前記指を象った膨出部先端には、指先の爪を象った爪甲部が形成されるとともに、当該爪甲部の両側部および後端には、周囲の肉部との境界を明確にする凹部または段差が設けられており、
    親指を象った膨出部は、爪甲部がほぼ上面を向くように実際の指の姿勢とは異なって長手方向を軸として回転させた姿勢を成していることを特徴とする模型。
  5. 前記合成樹脂製の薄板には、予め模型の形状に合わせた手または足の写真または絵が描かれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の模型。
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