JP2008089622A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放置横帯が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができるようにする。
【解決手段】像担持体に形成される潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、画像の形成が終了した後に、通常の画像の形成時より現像剤担持体に供給される現像剤の量を多くし、画像を形成することなく、少なくとも前記像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて空回転を行う空回転制御処理手段とを有する。画像の形成が終了した後に、通常の画像の形成時より現像剤担持体に供給される現像剤の量が多くされ、画像を形成することなく、少なくとも像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて、空回転が行われる。したがって、放置横帯が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、プリンタの本体、すなわち、装置本体に対して画像形成ユニット(現像装置)が着脱自在に配設され、該画像形成ユニットは、感光体ドラム、帯電ローラ、現像ローラ、トナー供給ローラ、現像ブレード等を備え、前記感光体ドラムに形成された静電潜像を可視化するために、現像ローラによって感光体ドラムにトナーを搬送するようになっている。なお、一般に、現像ローラはゴム製であり、トナー供給ローラは発泡ゴム製である。
そして、印刷時において、現像ローラに−200〔V〕の電圧が、トナー供給ローラに−350〔V〕の電圧が、帯電ローラに−1000〔V〕の電圧が、現像ブレードに−350〔V〕の電圧が印加される。この場合、トナー供給ローラ及び現像ローラに印加される電圧の差、すなわち、電位差(SB−DB)が−150〔V〕になり、該電位差(SB−DB)の分だけトナーがトナー供給ローラから現像ローラに供給される。
また、前記画像形成ユニットには画像形成ユニットの本体、すなわち、画像形成ユニット本体に対して着脱自在にトナーカートリッジが配設される。
ところで、前記画像形成ユニット又はトナーカートリッジを交換する場合、新しい画像形成ユニット又はトナーカートリッジをセットしたときに、トナーが十分に帯電させられていないと、トナー像を良好に形成することができなくなってしまう。そこで、新しい画像形成ユニット又はトナーカートリッジをセットした場合、電源をオンにしたとき、又は画像形成ユニット本体内のトナーの残量が閾値以上であるときには、トナー供給ローラ及び現像ローラに、通常の印刷時、すなわち、通常印刷時より高い電圧を、画像形成ユニット本体内のトナーの残量が閾値より小さいときには、通常印刷時より低い電圧を印加しながら空回転を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−258676号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、現像ローラを回転させない状態でプリンタを所定の時間以上放置した後に、印刷を開始すると、画像上に現像ローラの回転周期で濃度むら(以下「放置横帯」という。)が発生し、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、放置横帯が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、像担持体に形成される潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、画像の形成が終了した後に、通常の画像の形成時より前記現像剤担持体に供給される現像剤の量を多くし、画像を形成することなく、少なくとも前記像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて空回転を行う空回転制御処理手段とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、像担持体に形成される潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、画像の形成が終了した後に、通常の画像の形成時より前記現像剤担持体に供給される現像剤の量を多くし、画像を形成することなく、少なくとも前記像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて空回転を行う空回転制御処理手段とを有する。
この場合、画像の形成が終了した後に、画像を形成することなく、少なくとも前記像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて空回転が行われる。
したがって、放置横帯が発生するのを防止することができ、画像品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像の形成としての印刷を行う画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。
図に示されるように、画像形成ユニット(現像装置)10は、プリンタの本体、すなわち、装置本体B1に対して着脱自在に配設され、画像形成ユニット本体10a、及び該画像形成ユニット本体10aに対して着脱自在に配設された現像剤カートリッジとしてのトナーカートリッジ17を備える。前記画像形成ユニット本体10a内には、トナーカートリッジ17から供給された現像剤としてのトナー18が収容される。
前記画像形成ユニット10は、像担持体としての感光体ドラム11、該感光体ドラム11と対向させて回転自在に配設され、感光体ドラム11にトナー18を付着させて現像剤像としてのトナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ12、該現像ローラ12にトナー18を供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ13、前記感光体ドラム11と対向させて回転自在に配設され、感光体ドラム11の表面を、一様に、かつ、均一に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ14、先端を現像ローラ12に押し当てて配設され、現像ローラ12上に供給されたトナー18を薄層化する現像剤規制部材としての現像ブレード19、前記感光体ドラム11上の転写残現像剤としての残留トナーを回収するためのクリーニング装置としてのクリーニングブレード15、及び該クリーニングブレード15によって掻き落とされた廃現像剤としての廃トナーを収容する廃現像剤収容部としての廃トナー収容部16によって構成される。なお、該廃トナー収容部16には、廃トナー収容部16に廃トナーを搬送するための図示されない部材(スクリュー等)が収容される。また、27はフィルム等によって形成され、先端を現像ローラ12に押し当てて配設されたシール部材である。前記感光体ドラム11、現像ローラ12、トナー供給ローラ13及び帯電ローラ14はそれぞれ矢印方向に回転する。
また、露光装置としてのLEDヘッド20が画像形成ユニット10に隣接させて、かつ、前記感光体ドラム11と対向させて配設され、感光体ドラム11の表面を露光し、潜像としての静電潜像を形成する。該静電潜像は、前記現像ローラ12からトナー18が供給されてトナー像になる。
そして、媒体としての用紙21は媒体搬送部材としての搬送ローラ22、23、26によって矢印A〜Dの方向に搬送される。
また、前記画像形成ユニット10の下方には、転写装置としての転写ローラ24が、感光体ドラム11と対向させて回転自在に配設され、前記感光体ドラム11に形成されたトナー像を用紙21に転写する。そして、転写されたトナー像は定着装置としての定着器25によって用紙21に定着される。
ところで、前記帯電ローラ14、現像ローラ12、現像ブレード19及びトナー供給ローラ13の各電圧印加要素に対して所定の電圧を印加した状態で画像形成ユニット10において空回転を行うことができるようになっている。
該空回転においては、画像の形成を伴わないで回転動作が行われる。すなわち、LEDヘッド20による露光が行われない状態で、帯電ローラ14、現像ローラ12、トナー供給ローラ13及び感光体ドラム11が回転させられるとともに、各電圧印加要素に対して所定の電圧が印加される。なお、転写ローラ24については、回転させても、させなくてもよく、電圧を印加しても、しなくてもよいが、印加しない方が好ましい。本実施の形態においては、転写ローラ24は電圧が印加されることなく、回転させられる。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
図において、30は図示されないCPU、メモリ等を備え、所定のプログラム、データ等に基づいて、コンピュータとして機能する制御部、31は、該制御部30の指示によって帯電ローラ14に電圧を印加し、感光体ドラム11の表面を帯電させる帯電用電源、32は静電潜像にトナー18を付着させるために現像ローラ12に所定の電圧を印加する現像用電源、33は前記現像ローラ12にトナー18を供給するためにトナー供給ローラ13に所定の電圧を印加する供給用電源、34は前記感光体ドラム11に形成されたトナー像を用紙21に転写するために転写ローラ24に所定の電圧を印加する転写用電源、56は現像ブレード19に所定の電圧を印加するブレード用電源である。なお、制御部30の指示によって、前記帯電用電源31、現像用電源32、供給用電源33及びブレード用電源56の電圧を変更することができる。
また、35は前記感光体ドラム11を動作させるための駆動モータ36を駆動する駆動制御部であり、該駆動制御部35によって駆動モータ36が駆動されると、図2に示されるように、感光体ドラム11が矢印方向に回転させられるとともに、帯電ローラ14、現像ローラ12及びトナー供給ローラ13がぞれぞれ矢印方向に回転させられる。
さらに、前記制御部30には、前記感光体ドラム11の回転数をカウントする第1の計数部材としてのドラムカウンタ37、印刷ドットをカウントする第2の計数部材としてのドットカウンタ38、印刷終了時からのプリンタの放置時間をカウントする第3の計数部材としてのタイムカウンタ39、及び最後に空回転が行われてからの印刷枚数をカウントする第4の計数部材としての印刷枚数カウンタ40が配設される。なお、該印刷枚数カウンタ40は空回転が行われるのに伴ってリセットされるように制御される。
前記感光体ドラム11の回転数によって、プリンタの使用を開始した後の印刷枚数を知ることができる。また、前記印刷ドット数によって、プリンタの使用を開始した後の総印刷ドット数を知ることができる。
前記タイムカウンタ39によってカウントされた放置時間が、所定の閾値を超えると、印刷枚数カウンタ40は、カウント値である印刷枚数を表す信号を、空回転制御処理手段としての空回転制御部41に送り、該空回転制御部41は、空回転制御処理を行い、駆動制御部35によって感光体ドラム11を回転させて空回転を行う。同時に、空回転制御部41は、供給用電源33からトナー供給ローラ13に印加する電圧を制御する。
ところで、現像ローラ12を回転させない状態(印刷を行わない状態)でプリンタを所定の時間以上放置した後に、印刷を開始すると、画像上に現像ローラ12の回転周期で放置横帯が発生し、画像品位が低下してしまう。
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概略図、図4は本発明の第1の実施の形態における放置横帯の例を示す図である。
図3において、11は感光体ドラム、12は現像ローラ、13はトナー供給ローラ、18はトナー、19は現像ブレード、27はシール部材である。前記現像ブレード19及びシール部材27は、いずれも、先端を現像ローラ12の表面に当接させて配設され、画像形成ユニット本体10a内のトナー供給ローラ13側に、現像剤室r1を、感光体ドラム11側に非現像剤室r2を形成する。トナーカートリッジ17から供給されたトナー18は、現像剤室r1に供給され、収容される。
そして、前記現像ローラ12における、現像剤室r1側の部分、すなわち、回転方向におけるシール部材27から現像ブレード19までの範囲を現像剤室部Paとし、非現像剤室r2側の部分、すなわち、回転方向における現像ブレード19からシール部材27までの範囲を露出部Pbとすると、現像剤室部Paにおいては、トナー18が常に現像ローラ12の表面を押しているのに対して、露出部Pbにおいては、現像ブレード19によって規制された厚さのトナー18が現像ローラ12の表面に付着しているだけである。したがって、現像剤室部Paにおけるトナー18との接触量は、露出部Pbと比べて多い。
この接触量の差は、プリンタを長時間放置した後に印刷を開始したときの現像ローラ12上の帯電量の差となって現れ、現像剤室部Paに相当する部分の画像の濃度が高くなり、露出部Pbに相当する部分の画像の濃度が低くなる。その結果、図4に示されるように、矢印A方向に搬送される用紙21上に、濃度の高い放置横帯k1が形成されてしまう。
図4において、k1は放置横帯、AR1は放置横帯k1が発生する横帯部分、AR2は放置横帯k1が発生しない非横帯部分、εは現像ローラ12の回転周期である。図に示されるように、1回転周期εごとに、一つの放置横帯k1が発生する。
次に、該放置横帯k1が発生する状況について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における印刷パターンの例を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における放置時間/濃度段差比特性図、図7は本発明の第1の実施の形態における印刷枚数/濃度段差比特性図である。なお、図6において、横軸に放置時間を、縦軸に濃度段差比σを、図7において、横軸に印刷枚数を、縦軸に濃度段差比σを採ってある。
まず、前記構成のプリンタを使用して、図5に示されるような50〔%〕デューティの印刷パターン(面積デューティが50〔%〕になるようなベタの印刷パターン)を所望の枚数印刷した後、空回転を行うことなくプリンタを放置し、印刷サンプル上に、図5に示されるような放置横帯k1の発生する放置時間と、放置横帯k1の発生しない放置時間との境界を調べた。なお、印刷枚数は、A4判のサイズの用紙21(図2)を横方向(4辺のうち、長い2辺が搬送方向の前端及び後端になる方向)に送り、このときの枚数に換算した値とした。
この場合、画像形成ユニット10を温度20〔℃〕、湿度50〔%〕の環境に放置した。また、通常印刷時に各電圧印加要素に印加される電圧は、それぞれ、現像ローラ12においては−200〔V〕であり、トナー供給ローラ13においては−350〔V〕であり、帯電ローラ14においては−1000〔V〕であり、現像ブレード19においては−350〔V〕である。そして、トナー供給ローラ13から現像ローラ12にトナー18を供給するために、電位差(SB−DB)は、
SB−DB
=−350−(−250)
=−150〔V〕
にされる。
なお、帯電ローラ14に−1000〔V〕の電圧が印加されると、感光体ドラム11に−450〔V〕の表面電位が形成される。使用した感光体ドラム11の外径は30.03〔mm〕であり、現像ローラ12の外径は19.60〔mm〕であり、トナー供給ローラ13はクラウン形状のローラから成り、中央部の外径は15.50〔mm〕であり、端部の外径は15.00〔mm〕である。
次に、前記プリンタの放置時間τ、及びプリンタが放置される前の印刷枚数αをパラメータとした放置横帯k1の判定を行った結果を表1に示す。
そのために、放置横帯k1の判定基準として、印刷サンプル上での放置横帯k1が形成された横帯部分AR1の濃度Da、及び放置横帯k1が形成されない非横帯部分AR2の濃度Dbを測定し、濃度Dbに対する濃度Daの比を表す濃度段差比σ
σ=Da/Db
を算出した。なお、横帯部分AR1の濃度Daは非横帯部分AR2の濃度Dbより高い。前記濃度Da、Dbの測定にはX−Rite500シリーズの分光濃度計X−Rite580(キヤノンアイテック株式会社製)を使用した。
ここで、図6における2000枚の印刷後での放置時間/濃度段差比σのグラフ、及び図7における放置時間96時間での印刷枚数/濃度段差比σのグラフから、放置時間τが長くなるのに伴って、濃度段差比σが大きくなり、放置横帯k1が発生しやすくなることが分かる。
なお、図6及び7に示されるように、放置時間τが96時間以上、印刷枚数αが2000枚以上になると、濃度段差比σが飽和するので、放置横帯k1の判定は行わなかった。
Figure 2008089622
前記濃度段差比σが、
σ≦1.035
であり、放置横帯k1はほぼ消えていて視覚的に確認することができないような判定を○とし、前記濃度段差比σが、
1.07<σ
であり、濃度段差が大きく放置横帯k1が非常に目立つような判定を×とし、前記濃度段差比σが、
1.035<σ≦1.07
であり、濃度段差がある程度形成され、放置横帯k1を確認することができるような判定を△とした。
表1から分かるように、放置横帯k1は放置時間τが6時間以内であれば発生しない傾向にある。したがって、印刷終了後、空回転を行うタイミングは印刷終了後1時間と設定した。
次に、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い同極性の電圧を印加しながら画像形成ユニット10の空回転を行い、印刷枚数αに対応する空回転数βを評価した。
図8は本発明の第1の実施の形態における空回転制御の概念図である。
この場合、駆動モータ36、帯電用電源31、現像用電源32、供給用電源33等が配設される。空回転制御部41(図1)によって空回転処理が行われると、前記駆動制御部35によって駆動モータ36が駆動され、駆動ギヤ52が回転させられる。そして、感光体ドラム11のギヤ53に回転が伝達されて感光体ドラム11が回転され、また、図示されない駆動伝達系を介して現像ローラ12及びトナー供給ローラ13に回転が伝達され、現像ローラ12及びトナー供給ローラ13が回転させられ、画像形成ユニット10において空回転が行われる。また、駆動制御部35において駆動モータ36の制御を行うことによって、空回転時の感光体ドラム11の回転数である空回転数βを所定の値に設定することができる。このとき、同時に、帯電ローラ14には帯電用電源31によって、現像ローラ12には現像用電源32によって、トナー供給ローラ13には供給用電源33によって、現像ブレード19にはブレード用電源56によってそれぞれ所定の電圧が印加される。
そして、評価方法としては、図5に示されるような50〔%〕デューティの印刷パターンを所定の印刷枚数αだけ印刷した後、プリンタを温度20〔℃〕及び湿度50〔%〕の環境に96時間(4日間)放置した。
空回転時には、空回転制御部41の制御に基づいて、供給用電源33によってトナー供給ローラ13に、通常より負の方向に高い同極性の電圧を印加しながら回転させる。この場合、空回転時に、各電圧印加要素に印加した電圧は、それぞれ、現像ローラ12については−200〔V〕とし、トナー供給ローラ13については−950〔V〕とし、帯電ローラ14については−1000〔V〕とし、現像ブレード19については−350〔V〕とし、電位差(SB−DB)を−750〔V〕とした。
このように、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い同極性の電圧を印加すると、電位差(SB−DB)が通常印刷時より大きくなり、トナー供給ローラ13から現像ローラ12に供給されるトナー18の量が多くなり、現像ローラ12に保持されるトナー18の量が多くなるので、プリンタを長時間放置した後に印刷を開始したときの現像ローラ12上の現像剤室部Paと露出部Pbとの間の帯電量の差を小さくすることができる。したがって、横帯部分AR1の濃度Daと非横帯部分AR2の濃度Dbとの差が小さくなり、放置横帯k1が発生するのを防止することができる。その結果、画像品位を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、トナー18を負の極性に帯電させ、負の方向において表面電位が低くされた感光体ドラム11にトナー18を付着させて反転現像を行うようになっているので、空回転時に、トナー供給ローラ13に負の方向に高い電圧を印加するようにしているが、トナー18を正の極性に帯電させ、非反転現像を行うようにしたプリンタにおいては、空回転を行う際に、トナー供給ローラ13に正の方向に高い電圧を印加する必要がある。このことから、空回転制御部41は、空回転時に絶対値が大きい電圧をトナー供給ローラ13に印加することになる。
ところで、プリンタを放置する前の印刷枚数αが多いほど、放置横帯k1が発生しやすく、該放置横帯k1が発生した場合、空回転数βを多くするほど放置横帯k1の発生が抑制されることが実験から分かっている。
そこで、本実施の形態においては、プリンタを放置する前の印刷枚数αを読み込み、該印刷枚数αに応じて空回転数βを設定するようにしている。
次に、前記評価方法によって、前記画像形成ユニット10の空回転数β及び印刷枚数αをパラメータとして放置横帯k1を評価した。評価結果について表2で説明する。
Figure 2008089622
この場合、表2から分かるように、任意の印刷枚数αに対応した空回転数βは300回以上とするのが好ましい。
表3は、印刷枚数αと空回転数βとの対応表である。
Figure 2008089622
この場合、表2において、放置横帯k1の判定が○になる最低限の空回転数βを各印刷枚数αに対応する空回転数βとした。また、放置横帯k1の発生の防止を確実なものにするために、最低限10回の空回転を行うように設定した。
したがって、空回転制御部41は、空回転時の空回転数βを印刷枚数αに応じて制御し、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い同極性の電圧を印加することによって電位差(SB−DB)を大きくし、かつ、300回以上の空回転を行う。
次に、前記構成のプリンタの空回転の動作について説明する。
図9は本発明の第1の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷が終了するとともに、タイムカウンタ39のカウントを開始する。続いて、印刷の終了時からのカウント値が1時間を超えたかどうかを判断し、カウント値が1時間を超えていない場合は、タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。印刷動作が入った場合、タイムカウントがリセットされ、印刷終了時からのタイムカウントが再びスタートする。
また、タイムカウンタ39のカウント値が1時間を超えた場合、及びタイムカウント中に印刷動作が入らなかった場合で、かつ、カウント値が1時間を超えた場合、印刷枚数カウンタ40によってカウントされた、最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込む。
次に、該空回転制御部41は、印刷枚数αに応じた空回転数βを決定し、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い同極性の電圧を印加し、現像ローラ12、帯電ローラ14及び現像ブレード19に通常印刷時と同じ電圧を印加し、同時に、決定された空回転数βだけ空回転を行う。
そして、前記空回転制御部41は、空回転を終了し、印刷枚数カウンタ40によるカウント値をキャンセルし、新たに印刷枚数αのカウントを開始する。
続いて、制御部30の図示されない印刷処理手段は、印刷処理を行い、印刷を開始する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 印刷を終了する。
ステップS2 タイムカウンタ39のカウントを開始する。
ステップS3 カウント値が1時間を超えたかどうかを判断する。カウント値が1時間を超えた場合はステップS5に、超えていない場合はステップS4に進む。
ステップS4 タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。タイムカウント中に印刷動作が入った場合はステップS1に、入っていない場合はステップS3に戻る。
ステップS5 最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込む。
ステップS6 印刷枚数αに応じた空回転数βを決定する。
ステップS7 トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い電圧を印加し、空回転を行う。
ステップS8 空回転を終了し、カウント値をキャンセルし、新たにカウントを開始する。
ステップS9 印刷を開始し、処理を終了する。
図10は本発明の第1の実施の形態における空回転時に各電圧印加要素に印加される電圧のタイムチャートである。
通常印刷時の各電圧印加要素に印加される電圧は、現像ローラ12については−200〔V〕であり、トナー供給ローラ13については−350〔V〕であり、帯電ローラ14については−1000〔V〕であり、現像ブレード19については−350〔V〕である。
印刷が終了した後、タイムカウント中には各電圧印加要素に電圧は印加されない。そして、印刷の終了時から1時間が経過した後、空回転時の各電圧印加要素に印加される電圧は、現像ローラ12については−200〔V〕であり、トナー供給ローラ13については−950〔V〕であり、帯電ローラ14については−1000〔V〕であり、現像ブレード19については−350〔V〕である。
その後、放置中では各電圧印加要素には電圧は印加されず、再び印刷を行うときは前述された通常印刷時の電圧で印刷が行われる。
このように、本実施の形態においては、プリンタに印刷枚数カウンタ40及び空回転制御部41を配設することによって、任意の印刷枚数αでの印刷が終了すると、印刷枚数カウンタ40によるカウントが開始され、印刷枚数αに応じて空回転数βが決定され、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い同極性の電圧が印加され、空回転数β分の空回転が行われるので、現像ローラ12に供給されるトナー18の量が多くなり、現像剤室部Paにおけるトナー18の量と、露出部Pbにおけるトナー18の量との差を少なくすることができる。したがって、放置横帯k1が発生するのを防止することができ、その結果、画像品位を向上させることができる。
また、現像ローラ12に供給されるトナー18の量を多くした状態で、空回転数βだけ空回転が行われるので、現像剤室部Pa及び露出部Pbにおけるトナー18を均一化することができる。したがって、放置横帯k1が発生するのを一層防止することができる。
ところで、本実施の形態においては、印刷が終了した後、1時間が経過した後に空回転を開始するようになっているが、印刷が終了した後、空回転数β及び印刷枚数αに応じた時間が経過した場合に空回転を開始することができる。表4に空回転数β及び印刷枚数αに応じた空回転開始タイミングを示す。
Figure 2008089622
また、制御部30においてプリンタの電源がオフにされたことが検出された場合、表3に示されるように、印刷枚数αに応じた空回転数βで空回転を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図11は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
この場合、駆動制御部35は、駆動モータ36を駆動し、像担持体としての感光体ドラム11を回転させ、このとき、同時に、空回転制御処理手段としての空回転制御部41は、現像用電源132によって現像剤担持体としての現像ローラ12に印加される電圧を制御する。また、供給用電源133によって現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ13に所定の電圧が印加される。
次に、現像ローラ12に正の電圧を加えながらプリンタの空回転を行い、前記第1の実施の形態と同様に印刷枚数αに対応する空回転数βを評価した。
図12は本発明の第2の実施の形態における空回転制御の概念図である。
空回転時には、現像ローラ12に対して、現像用電源132から正の極性の電圧が印加される。
この場合、駆動モータ36、帯電用電源31、現像用電源132、供給用電源133等が配設される。空回転制御部41(図11)によって空回転処理が行われると、前記駆動制御部35は、駆動モータ36を駆動して駆動ギヤ52を回転させる。そして、感光体ドラム11のギヤ53に回転が伝達されて感光体ドラム11が回転させられ、また、前記駆動伝達系を介して現像ローラ12及びトナー供給ローラ13に回転が伝達され、現像ローラ12及びトナー供給ローラ13が回転させられ、画像形成ユニット10(図2)において空回転が行われる。このとき、同時に、帯電ローラ14には帯電用電源31によって、現像ローラ12には現像用電源132によって、トナー供給ローラ13には供給用電源133によって、現像ブレード19にはブレード用電源56によってそれぞれ所定の電圧が印加される。
なお、前記第1の実施の形態において、空回転時に現像ローラ12に印加される電圧は−200〔V〕であり、トナー供給ローラ13に印加される電圧は−950〔V〕であり、トナー供給ローラ13と現像ローラ12との間の電位差は−750〔V〕である。本実施の形態においては、トナー供給ローラ13と現像ローラ12との間の電位差が前記第1の実施の形態と同様に−750〔V〕になるように、トナー供給ローラ13に印加される電圧は通常印刷時のまま−350〔V〕にしながら、現像ローラ12に、逆極性の、本実施の形態においては、正の極性の+400〔V〕の電圧を印加する。
そして、評価方法として、図5に示されるような50〔%〕デューティの印刷パターンを所定の印刷枚数αだけ印刷した後、空回転制御部41は、空回転制御処理を行い、駆動制御部35によって感光体ドラム11が回転させられて空回転を行う。プリンタを温度20〔℃〕及び湿度50〔%〕の環境に96時間(4日間)放置した。
この場合、空回転時に各電圧印加要素に印加した電圧は、それぞれ、現像ローラ12については+400〔V〕とし、トナー供給ローラ13については−350〔V〕とし、帯電ローラ14については−1000〔V〕とし、現像ブレード19については−350〔V〕とし、電位差(SB−DB)を−750〔V〕とした。
このように、現像ローラ12に正の極性の電圧を印加すると、電位差(SB−DB)が通常印刷時より大きくなり、トナー供給ローラ13から現像ローラ12に供給されるトナー18の量が多くなり、現像ローラ12に保持されるトナー18の量が多くなるので、プリンタを長時間放置した後に印刷を開始したときの現像ローラ12上の現像剤室部Paと露出部Pbとの間の帯電量の差を小さくすることができる。したがって、横帯部分AR1の濃度Daと非横帯部分AR2の濃度Dbとの差が小さくなり、放置横帯k1が発生するのを防止することができる。その結果、画像品位を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、トナー18を負の極性に帯電させ、負の方向において表面電位が低くされた感光体ドラム11にトナー18を付着させて反転現像を行うようにしているので、空回転時に、現像ローラ12に正の極性の電圧を印加するようにしているが、トナー18を正の極性に帯電させ、非反転現像を行うようにしたプリンタにおいては、空回転を行う際に、現像ローラ12に負の極性の電圧を印加する必要がある。このことから、空回転制御部41は、空回転時に極性が逆の電圧を現像ローラ12に印加することになる。
次に、前記評価方法によって、前記画像形成ユニット10の空回転数β及び印刷枚数αをパラメータとして放置横帯k1を評価した。評価結果について表5で説明する。
Figure 2008089622
この場合、表5から分かるように、任意の印刷枚数αに対応した空回転数βは300回以上とするのが好ましい。
表6は、印刷枚数αと空回転数βとの対応表である。
Figure 2008089622
この場合、表5において、放置横帯k1の判定が○になる最低限の空回転数βを各印刷枚数αに対応する空回転数βとした。また、放置横帯k1の発生の防止を確実なものにするために、最低限10回の空回転を行うように設定した。
したがって、空回転制御部41は、空回転時の空回転数βを印刷枚数αに応じて制御し、現像ローラ12に正の極性の電圧を印加することによって電位差(SB−DB)を大きくし、かつ、300回以上の空回転を行う。
次に、前記構成のプリンタの空回転の動作について説明する。
図13は本発明の第2の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷が終了するとともに、タイムカウンタ39のカウントを開始する。続いて、印刷の終了時からのカウント値が1時間を超えたかどうかを判断し、カウント値が1時間を超えていない場合は、タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。印刷動作が入った場合、タイムカウントがリセットされ、印刷終了時からのタイムカウントが再びスタートする。
また、タイムカウンタ39のカウント値が1時間を超えた場合、及びタイムカウント中に印刷動作が入らなかった場合で、かつ、カウント値が1時間を超えた場合、印刷枚数カウンタ40によってカウントされた、最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込む。
次に、前記空回転制御部41は、印刷枚数αに応じた空回転数βを決定し、現像ローラ12に正の極性の電圧を印加し、トナー供給ローラ13、帯電ローラ14及び現像ブレード19に通常印刷時と同じ電圧を印加し、同時に、決定された空回転数βだけ空回転を行う。
そして、前記空回転制御部41は、空回転を終了し、印刷枚数カウンタ40によるカウント値をキャンセルし、新たにカウントを開始する。
続いて、制御部30の図示されない印刷処理手段は、印刷処理を行い、印刷を開始する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 印刷を終了する。
ステップS12 タイムカウンタ39のカウントを開始する。
ステップS13 カウント値が1時間を超えたかどうかを判断する。カウント値が1時間を超えた場合はステップS15に、超えていない場合はステップS14に進む。
ステップS14 タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。タイムカウント中に印刷動作が入った場合はステップS11に、入っていない場合はステップS13に戻る。
ステップS15 最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込む。
ステップS16 印刷枚数αに応じた空回転数βを決定する。
ステップS17 現像ローラ12に正の極性の電圧を印加し、空回転を行う。
ステップS18 空回転を終了し、カウント値をキャンセルし、新たにカウントを開始する。
ステップS19 印刷を開始し、処理を終了する。
図14は本発明の第2の実施の形態における空回転時に各電圧印加要素に印加される電圧のタイムチャートである。
通常印刷時の各電圧印加要素に印加される電圧は、現像ローラ12については−200〔V〕であり、トナー供給ローラ13については−350〔V〕であり、帯電ローラ14については−1000〔V〕であり、現像ブレード19については−350〔V〕である。
印刷が終了した後、タイムカウント中には各電圧印加要素に電圧は印加されない。そして、1時間が経過した後、空回転時の各電圧印加要素に印加される電圧は、現像ローラ12については+400〔V〕であり、トナー供給ローラ13については−350〔V〕であり、帯電ローラ14については−1000〔V〕であり、現像ブレード19については−350〔V〕である。
その後、放置中では各電圧印加要素には電圧は印加されず、再び印刷を行うときは前述された通常印刷時の電圧で印刷を行う。
このように、本実施の形態においては、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い電圧を印加する代わりに、現像ローラ12にトナー供給ローラ13との電位差が前記第1の実施の形態と同等になるように、正の極性の電圧を印加して空回転を行った結果、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができた。
ところで、本実施の形態においては、印刷が終了した後、1時間が経過した後に空回転を開始するようになっているが、印刷が終了した後、表4に示されるように、空回転数β及び印刷枚数αに応じた時間が経過したタイミングで空回転を開始することができる。
また、制御部30においてプリンタの電源がオフにされたことが検出された場合、表6に示されるように、印刷枚数αに応じた空回転数βで空回転を行うことができる。
ところで、プリンタが置かれる環境、この場合、湿度が低いほど、放置横帯k1が発生しやすいことが実験から分かっている。
そこで、プリンタの周囲の湿度を読み込み、該湿度に応じて空回転数βを設定するようにした第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図15は本発明の第3の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。
この場合、制御部30に、プリンタが置かれる環境のパラメータとしての湿度を検出する検出部としての湿度センサ42が配設される。第3の計数部材としてのタイムカウンタ39のカウント値が1時間を超えると、制御部30は、第4の計数部材としての印刷枚数カウンタ40のカウント値である印刷枚数を表す信号、及び前記湿度センサ42のセンサ出力を空回転制御処理手段としての空回転制御部41に送る。
該空回転制御部41は、駆動制御部35によって駆動モータ36を駆動し、像担持体としての感光体ドラム11を回転させて空回転を行う。同時に、空回転制御部41は、供給用電源33から現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ13に印加する電圧を制御する。
この場合、プリンタが置かれる環境は、湿度が70〔%〕以上である場合を第1の環境とし、湿度が30〔%〕以上、かつ、70〔%〕未満である場合を第2の環境とし、湿度が30〔%〕未満である場合を第3の環境とする。
本実施の形態における評価の順序として、まず、第1〜第3の環境においてプリンタを使用し、図5に示されるような50〔%〕デューティの印刷パターンを所定の印刷枚数αだけ印刷した後、空回転装置50を使用して電圧を印加しながら空回転を行う。その後、プリンタを第1〜第3の環境に96時間(4日間)放置した。この場合、空回転時に各電圧印加要素に印加した電圧は、それぞれ、現像ローラ12については−200〔V〕とし、トナー供給ローラ13については−950〔V〕とし、帯電ローラ14については−1000〔V〕とし、現像ブレード19については−350〔V〕とし、電位差(SB−DB)を−750〔V〕とした。
表7はプリンタを第1の環境に置いたときの空回転数βをパラメータとした放置横帯k1の判定結果である。
Figure 2008089622
また、表8はプリンタを第2の環境に置いたときの空回転数βをパラメータとした放置横帯k1の判定結果である。
Figure 2008089622
そして、表9はプリンタを第3の環境に置いたときの空回転数βをパラメータとした放置横帯k1の判定結果である。
Figure 2008089622
前記第1の実施の形態と同様に、空回転数βが多くなるほど放置横帯k1の判定がよくなることが分かる。また、プリンタが置かれる環境の湿度が高いほど、放置横帯k1が発生せず、低いほど、放置横帯k1が発生することが確認された。
表10は環境及び印刷枚数αを両方考慮した上での各マトリックスにおける最低限必要な空回転数βを表す。
Figure 2008089622
表10において、マトリックス内の数値は表7〜9において放置横帯k1の判定が○になる最低限の空回転数βとした。また、空回転数βが0回で放置横帯k1の判定が○であった条件においても、確実に10回の空回転を行うように設定した。表10から、任意の印刷枚数α及び湿度に対応した空回転は500回以上とすることが好ましい。
次に、前記構成のプリンタの空回転の動作について説明する。
図16は本発明の第3の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。
まず、印刷が終了するとともに、タイムカウンタ39(図15)のカウントを開始する。続いて、印刷の終了時からのカウント値が1時間を超えたかどうかを判断し、カウント値が1時間を超えていない場合は、タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。印刷動作が入った場合、タイムカウントがリセットされ、印刷終了時からのタイムカウントが再びスタートする。
また、タイムカウンタ39のカウント値が1時間を超えた場合、及びタイムカウント中に印刷動作が入らなかった場合で、かつ、カウント値が1時間を超えた場合、印刷枚数カウンタ40によってカウントされた、最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込み、続いて、湿度センサ42によって検出された湿度を読み込み、湿度の属する環境を判定する。
次に、該空回転制御部41は、プリンタが置かれた環境及び印刷枚数αに応じた空回転数βを決定し、トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い電圧を印加し、現像ローラ12、帯電ローラ14及び現像ブレード19に通常印刷時と同じ電圧を印加し、同時に、決定された空回転数βだけ空回転を行う。
そして、前記空回転制御部41は、空回転を終了し、印刷枚数カウンタ40によるカウント値をキャンセルし、新たにカウントを開始する。
続いて、制御部30の図示されない印刷処理手段は、印刷処理を行い、印刷を開始する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 印刷を終了する。
ステップS22 タイムカウンタ39のカウントを開始する。
ステップS23 カウント値が1時間を超えたかどうかを判断する。カウント値が1時間を超えた場合はステップS25に、超えていない場合はステップS24に進む。
ステップS24 タイムカウント中に印刷動作が入ったかどうかを判断する。タイムカウント中に印刷動作が入った場合はステップS21に、入っていない場合はステップS23に戻る。
ステップS25 最終の空回転の終了時からの印刷枚数αを読み込む。
ステップS26 湿度センサ42によって検出された湿度を読み込む。
ステップS27 湿度及び印刷枚数αに応じた空回転数βを決定する。
ステップS28 トナー供給ローラ13に通常印刷時より負の方向に高い電圧を印加し、空回転を行う。
ステップS29 空回転を終了する。
ステップS30 印刷を開始し、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、プリンタに湿度センサ42を配設したことによって、環境に応じた空回転数βを設定することができるので、放置横帯k1が発生するのを一層防止することができる。
なお、本実施の形態において、プリンタの空回転時に各電圧印加要素に印加する電圧は、前記第1の実施の形態において印加した電圧と同じにしているが、第2の実施の形態において印加した電圧と同じにすることができる。
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてのタンデム方式のプリンタについて説明したが、本発明を、中間転写方式のプリンタに適用することができる。また、前記各実施の形態においては、プリンタについて説明しているが、本発明を複写機、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概略図である。 本発明の第1の実施の形態における放置横帯の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における印刷パターンの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における放置時間/濃度段差比特性図である。 本発明の第1の実施の形態における印刷枚数/濃度段差比特性図である。 本発明の第1の実施の形態における空回転制御の概念図である。 本発明の第1の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における空回転時に各電圧印加要素に印加される電圧のタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタのブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における空回転制御の概念図である。 本発明の第2の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における空回転時に各電圧印加要素に印加される電圧のタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるプリンタのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における空回転の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11 感光体ドラム
12 現像ローラ
13 トナー供給ローラ
18 トナー
41 空回転制御部

Claims (7)

  1. (a)像担持体に形成される潜像に現像剤を付着させる現像剤担持体と、
    (b)該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、
    (c)画像の形成が終了した後に、通常の画像の形成時より前記現像剤担持体に供給される現像剤の量を多くし、画像を形成することなく、少なくとも前記像担持体、現像剤担持体及び現像剤供給部材を回転させて空回転を行う空回転制御処理手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記空回転制御処理手段は、前記現像剤担持体と現像剤供給部材との電位差を、通常の画像形成時より大きくする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記空回転制御処理手段は、現像剤担持体に印加する電圧と同極性の電圧を前記現像剤供給部材に印加する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記空回転制御処理手段は、現像剤供給部材に印加する電圧と逆極性の電圧を前記現像剤担持体に印加する請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記空回転制御処理手段は、印刷が終了した後に、所定の時間が経過した後に空回転を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記空回転制御処理手段は、印刷が終了した後に、最終の空回転の終了時からの印刷枚数に応じた空回転数で空回転を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記空回転制御処理手段は、印刷が終了した後に、画像形成装置が置かれた環境に応じた空回転数で空回転を行う請求項1に記載の画像形成装置。
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