JP2008084490A - 対物レンズ、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 面間偏心のトレランスを拡大でき、歩留まりを向上できる対物レンズ並びにこれを用いた光ピックアップ及び光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光する対物レンズ7を備え、対物レンズの両面7a,7bが面間偏心を有し、面間偏心に起因する収差を対物レンズ7の光軸を傾斜させることにより補正するようにして、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように対物レンズ7の光軸を傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク等の光記録媒体に対して、情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に用いられる対物レンズ、並びに光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関する。
従来より、情報信号の記録媒体として、波長785nm程度の光ビームを用いるCD(Compact Disc)、波長660nm程度の波長の光ビームを用いるDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクや、さらに高密度記録を可能とするため青紫色半導体レーザ等による波長405nm程度の光ビームを用いて信号の記録再生を行う光ディスク(以下、「高密度記録光ディスク」という。)が用いられ、この種の光ディスクに情報信号の記録を行い、あるいは光ディスクに記録された情報信号の再生を行うために光ピックアップ装置が用いられている。
一般的に、このような光ピックアップ装置に用いられる単玉対物レンズでは、光軸上の球面収差と、近軸のコマ収差の発生を抑制し、且つ第1面と第2面の偏心で発生するコマ収差を抑制した設計が望ましい。そして、光ディスクの高密度化に伴って開発された高開口数、短波長の光学系では、光軸上での球面収差と、近軸のコマ収差との発生を設計上極力抑制し、製造における製造精度及び調整精度を厳格にすることで偏心を最小限とし、偏心により発生するコマ収差を、抑制していた。
しかし、開口数が0.82以上、使用波長が400nm程度の短い波長とされた所謂高密度記録光ディスクに用いられる光ピックアップ装置の光学系では、レンズ面への光線入射角度や、レンズからの光線射出角度が大きくなり、これらの光線を集光するために面形状に対する設計の自由度が少なくなってしまう。このため、光軸上での球面収差と、近軸のコマ収差の発生を光学設計で抑制すると、面間偏心に対する許容度が非常に厳しくなり、すなわち、第1面及び第2面の面間偏心量を厳しい精度で抑えることが要求される。このことから、光ピックアップ装置に用いられる対物レンズの歩留まりが低下して、低コスト化を妨げられていた。
特開2002−303787号公報
本発明の目的は、対物レンズの面間偏心のトレランスを拡大し、歩留まりを向上するとともに、収差を十分に低減することができる対物レンズ、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明に係る対物レンズは、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップに用いられ、開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光するとともに、面間偏心を有し、上記面間偏心に起因する収差を当該対物レンズの光軸を入射光の中心軸に対して傾斜させることにより補正するようにされた対物レンズにおいて、上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている対物レンズ。
この目的を達成するため、本発明に係る光ピックアップ装置は、開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光する対物レンズを備え、上記対物レンズの上記両面が面間偏心を有し、上記面間偏心に起因する収差を上記対物レンズの光軸を上記入射光の中心軸に対して傾斜させることにより補正するようにして、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記対物レンズの光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている。
この目的を達成するため、本発明に係る光ディスク装置は、光記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップ装置を備えるものであり、この光ピックアップ装置として上述したようなものを用いたものである。
本発明に係る対物レンズは、面間偏心が発生したときの3次コマ収差を対物レンズの光軸を、入射光の中心軸に対して傾斜して補正するとともに、この際の非点収差、球面収差、高次コマ収差等の収差成分を制御して構成されていることから、この対物レンズを光ピックアップ装置又は光ディスク装置に用いた場合に、良好な記録再生特性を保持した状態で、この対物レンズの面間偏心の許容範囲を拡大し、歩留まりの向上及びコスト低減を実現することができる。
本発明に係る光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、対物レンズの面間偏心が発生したときの3次コマ収差を対物レンズの光軸を、入射光の中心軸に対して傾斜して補正するとともに、この際の非点収差、球面収差、高次コマ収差等の収差成分を制御することにより、良好な記録再生性能を保持した状態で、対物レンズの面間偏心の許容範囲を拡大し、歩留まりの向上及びコスト低減を実現することができる。
以下、本発明が適用された光ピックアップ装置1及びこれを用いた光ディスク装置について、図面を参照して説明する。
本発明が適用された光ピックアップ装置1は、光ディスク8に対して情報の記録再生を行うものであり、この光ディスク8を回転操作する駆動手段としてのスピンドルモータ、この光ピックアップ装置1を光ディスクの径方向に移動させる送りモータ等とともに光ディスク装置を構成する。そして、光ピックアップ装置1は、スピンドルモータによって回転操作された光ディスク8に対して情報の記録再生を行う。
ここで用いられる光ディスク8は、例えば、発光波長が405nm程度(青紫色)の半導体レーザを用いた高密度記録が可能な高密度記録光ディスク等である。尚、本発明は、上述の光ディスクのみならず光学的に記録及び/又は再生が可能な光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行う光ピックアップ及び光ディスク装置並びにこれに用いられる対物レンズにも適用される。
本発明を適用した光ピックアップ1は、図1に示すように、波長が略405nmの光ビームを出射する光源部3と、光源部3から出射された光ビームを3ビームに分割する回折光学素子4と、回折光学素子4により分割された光ビーム及び光ディスク8からの反射光を反射又は透過するビームスプリッタ5と、コリメータレンズ6と、光源部3から出射された光ビームを光ディスク8の信号記録面に集光する対物レンズ7と、光ディスク8で反射された戻りの光ビームを検出する光検出器9とを備える。
光源部3は、波長405nm程度の光ビームを出射する発光部を有する。尚、光源部3から出射される光ビームの波長は、これに限られるものではない。回折光学素子4は、光源部3とビームスプリッタ5との間に設けられ、光源部3より出射された光ビームを3ビームに分割する回折部が設けられている。
ビームスプリッタ5は、回折光学素子4とコリメータレンズ6との光路上に配置され、光源部3に近い側にハーフミラー面5aを有する。ビームスプリッタ5は、回折光学素子4により3分割されて出射された光ビームをハーフミラー面5aにより光ディスク8側へ反射する。また、ビームスプリッタ5は、光ディスク8に反射された戻りの光ビームを透過させて光検出器9側に出射させる。すなわち、ビームスプリッタ5は、戻りの光ビームの光路を、往路の光ビームの光路から分岐する光学素子である。
コリメータレンズ6は、ビームスプリッタ5と対物レンズ7との間に配置され、ビームスプリッタ5に反射された光ビームを平行光にする。
対物レンズ7は、コリメータレンズ6により略平行光とされた光ビームを光ディスク8の信号記録面に集光させる。対物レンズ7の入射側には、図示しない開口絞りが設けられ、この開口絞りは、対物レンズ7に入射する光ビームの開口数を所望の開口数となるように開口制限を行う。
この対物レンズ7は、開口数(NA)が0.82以上とされた単玉対物レンズであり、その入射側の第1面7a及び出射側の第2面7bの両面が非球面形状とされている。また、この対物レンズ7には、発生する収差を補正するために対物レンズの光軸を傾斜させる傾斜手段として図示しないチルト機構が設けられている。尚、この傾斜手段による対物レンズの傾斜方向は、タンジェンシャル方向を軸とした軸回り方向である所謂ラジアルチルト方向であっても、トラッキング方向を軸とした軸回り方向である所謂タンジェンシャルチルト方向であってもよい。
そして、この対物レンズ7は、製作誤差により設計値に対して第1面7aと第2面7bとに面間偏心があった場合に、傾斜手段により対物レンズの光軸を傾斜させることにより、この面間偏心に起因する3次コマ収差等の収差を補正することができる。ここで、面間偏心とは、第1面7aの光軸に直交する面内における中心と、第2面7bの光軸に直交する面内における中心とが、光軸に直交する方向にずれていることをいい、このずれ量が偏心量となる。また、ここで、対物レンズの光軸とは、対物レンズの光軸方向の中心軸をいい、対物レンズの光軸を傾斜させるとは、対物レンズの光軸を入射する光ビーム(「入射光」ともいう。)の中心軸に対して傾斜させることをいう。そして、対物レンズ7は、面間偏心に起因する3次コマ収差を略0となるように対物レンズの光軸を傾斜させるときの傾斜角度が0.5度(deg)以下とされている。これは、対物レンズ7のレンズ径とワーキングディスタンスとにより決定される角度であり、すなわち、傾斜角度が0.5度以上となると高開口数(0.82以上)、短波長(405nm程度)の場合には、特に、光ディスク8に対物レンズ7が衝突するおそれがあるからである。
換言すると、対物レンズ7は、偏心による3次コマ収差を略0となるように対物レンズ7の光軸を傾斜させるときの傾斜角度が0.5度以下となるような3次コマ収差を有するような形状に形成されている。
また、対物レンズ7は、3次コマ収差を略0となるように対物レンズ7の光軸を所定の傾斜角度だけ傾斜したときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている。ここで、3次コマ収差とは、収差関数をツェルニケ(Zernike)の多項式に展開したときの3次のコマ収差成分のことである。また、高次コマ収差とは、5次のコマ収差成分と、7次のコマ収差成分と、9次のコマ収差成分との2乗和の平方根のことをいう。
すなわち、対物レンズ7は、例えば、その非球面形状を変化させ、軸外3次コマ収差の特性を制御することで、対物レンズ7の第1面7aと第2面7bとに面間偏心が発生してしまったときの、3次コマ収差を対物レンズ7の光軸を傾斜させることで略0とするとともに、その際の3次非点収差、3次球面収差及び高次コマ収差をそれぞれ20mλrms以下とすることができる。
例えば、対物レンズ7は、その非球面形状を変化させ、この対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸に対して1度(deg)(以下「1°」ともいう。)傾斜させた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差の大きさが30mλrms以上とすることで上述のような各収差量となるように制御できる。また、この対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸に対して1°傾斜させた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差を除く高次コマ収差の大きさが20mλrms以下とすることで上述のような各収差量となるように制御できる。また、対物レンズに面間偏心が生じた場合に発生するコマ収差をほぼ3次コマ収差のみとすることで上述のような各収差量となるように制御できる。このように、従来では、設計上極力抑制されていた近軸の3次コマ収差を敢えて30mλrms程度以上の値となるように制御し、その際の高次コマ収差の大きさを20mλrms以下の値となるように制御して設計することで、製作誤差等により対物レンズに面間偏心が生じ、例えば、2μm程度の面間偏心が生じた場合にも、対物レンズ7の光軸を傾斜させることで3次コマ収差を略0とすることができ、その際の3次非点収差、3次球面収差及び高次コマ収差をそれぞれ20mλrms以下とすることができる。
すなわち、対物レンズ7は、設計条件においては面間偏心を有さず、設計条件における対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、対物レンズの光軸に対して1°傾斜させた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差の大きさが30mλrms以上であり、高次コマ収差の大きさが20mλrms以下であるように形成されており、このことにより、上述のような面間偏心が生じた場合にも対物レンズを傾斜させることで3次コマ収差を略0とし、その際の各収差成分も小さくすることができる。
このように、対物レンズ7は、軸外3次コマ収差を調整して設計し、面間偏心した状態の3次コマ収差をこの対物レンズ7の光軸を傾斜させることで補正し、この際の3次非点収差、3次球面収差、高次コマ収差等の収差成分を制御していることにより、良好な記録再生特性を維持しつつ、対物レンズの面間偏心の許容範囲(トレランス)を拡大し、歩留まりの向上且つコスト低減を実現するものである。
尚、上述した対物レンズ7のチルト角は、コマ収差、非点収差及び球面収差からなる波面収差全体を確認して傾斜させることが望ましいが、一般的には、スポット形状等により把握容易で調整が容易な3次コマ収差を略0となるように傾斜させている。そして、後述の実施例1〜6からも、3次コマ収差を略0となるようなチルト角において、波面収差全体としても低く抑えることができる。
尚、ここでは、面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように対物レンズ7の光軸を傾斜させたときの3次非点収差、3次球面収差、高次コマ収差等の収差成分を制御するように構成したが、3次非点収差に高次非点収差を加えた非点収差と、3次球面収差に高次球面収差を加えた球面収差と、上述と同様に高次コマ収差からなる収差成分を制御するように構成してもよい。尚、ここで3次非点収差、3次球面収差、高次コマ収差等の収差成分を制御するようにしたのは、高次の非点収差及び球面収差が、このような構成では、十分に小さく略無視できるからである。
光検出器9は、光ディスク8の信号記録面で反射された光ビームのそれぞれを受光するためのフォトディテクタを有し、情報信号とともにトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号等の各種信号を検出する。
以上のように構成された光ピックアップ装置1は、この光検出器9により検出された戻り光により生成されたフォーカスサーボ信号、トラッキングサーボ信号に基づいて、対物レンズ7を駆動して、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行う。対物レンズ7が駆動されることにより、光ディスク8の信号記録面に対して合焦する合焦位置に移動されて、光ビームが光ディスク2の記録面上に合焦されて、光ディスク2に対して情報の記録又は再生を行う。
本発明を適用した光ピックアップ装置1及び光ディスク装置は、上述の対物レンズ7を備えることにより、対物レンズ7に面間偏心が2.0μm程度生じた場合にも、対物レンズ7の光軸を傾斜させることで3次コマ収差を略0とすることができ、その際の非点収差、球面収差及び高次コマ収差をそれぞれ20mλrms以下に抑えることができるので、収差全体としても良好な記録再生特性を維持できる程度に抑えることができ、すなわち、面間偏心の許容範囲を拡大し、歩留まりの向上及びコスト低減を実現することができる。
また、本発明を適用した光ピックアップ装置1及び光ディスク装置は、特に、NAが0.82以上の高開口数、波長が405nm程度の短波長用の対物レンズを用いた場合においては有効であり、上述のように対物レンズに軸外収差や面間偏心が発生したときの収差成分を制御することにより、対物レンズの面間偏心のトレランスを広げることができる。このように、光ピックアップ装置1及び光ディスク装置は、面間偏心のトレランスを広げることで、歩留まりが上昇し、レンズ作製にかかるコストを低減することができる。
尚、以下に具体的数値を挙げて本発明を適用した光ピックアップ装置を構成する対物レンズの実施例1〜6とともに、実施例1〜6の説明に先立ち本発明と比較するための比較例について説明する。
以下の比較例及び実施例1〜6において、対物レンズ7の第1面7aは光源側の面、第2面7bは光ディスク側の面とする。また、設計波長は405nmとし、光ディスクの屈折率はいずれも1.617とする。また、fは、対物レンズの焦点距離(mm)を示し、Rは、対物レンズの曲率半径(mm)を示し、dは、対物レンズの光軸位置での厚み(mm)を示し、nは、対物レンズの使用波長(405nm)における屈折率を示し、tは、光ディスクの厚み(μm)を示し、NAは、光ディスクに対して光ビームを集光するときの対物レンズの開口数を示すものとする。
また、この対物レンズ7の第1面7a及び第2面7bの非球面形状は、以下の式(1)によって与えられるものとする。尚、式(1)中において、hは、光軸からの距離(mm)を示し、Z(h)は、光軸からの距離がhの位置における面頂点の接平面からの距離(mm)を示し、Kは、円推定数を示し、Aは、i次の非球面係数を示すものである。
Figure 2008084490
「従来例」
従来例の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.602
d:2.59〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、比較例の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.507〔mm〕
K:−0.639
:7.274×10−3
:−3.579×10−4
:2.390×10−3
10:−1.443×10−3
12:2.842×10−4
14:2.394×10−4
16:−1.723×10−4
18:4.429×10−5
20:−4.273×10−6
また、比較例の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−3.881〔mm〕
K:−70.802
:9.646×10−2
:−1.038×10−1
:7.586×10−2
10:−3.881×10−2
12:1.141×10−2
14:−1.430×10−3
このとき、上述の設計条件における軸外特性が図2(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図2(b)に示すように得られる。
尚、図2(a)は、設計条件において、視野の変化に伴う収差変化を示すものであり、図2(a)中実線LC01は、視野の変化に伴う3次コマ収差の変化を示し、実線LCK01は、視野の変化に伴う高次コマ収差の変化を示し、実線LA01は、視野の変化に伴う3次非点収差の変化を示し、実線LS01は、視野の変化に伴う3次球面収差の変化を示し、実線LW01は、視野の変化に伴う全ての収差の合計である波面収差を示し、横軸は、視野(deg)を示し、縦軸は、収差量(mλrms)を示すものである。ここで、視野は、対物レンズに入射する主光線の角度を示す。また、視野x°の3次コマ収差、高次コマ収差とは、対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸に対してx°傾けた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差、高次コマ収差のことである(ここでxは、任意の角度を示す)。
また、図2(b)は、第1面と第2面とに2μmの面間偏心があった場合の対物レンズの光軸を傾斜させたときの傾斜角度(以下、「チルト角」ともいう。)の変化に伴う収差変化を示すものであり、図2(b)中実線LC02は、チルト角の変化に伴う3次コマ収差の変化を示し、実線LCK02は、チルト角の変化に伴う高次コマ収差の変化を示し、実線LA02は、チルト角の変化に伴う3次非点収差の変化を示し、実線LS02は、チルト角の変化に伴う3次球面収差の変化を示し、実線LW02は、チルト角の変化に伴う全ての収差の合計である波面収差を示し、横軸は、チルト角(deg)を示し、縦軸は、収差量(mλrms)を示すものである。
図2(a)に示すように、軸上波面収差は、1.2mλrmsと低く抑えられ、視野1度における3次コマ収差及び高次コマ収差は、それぞれ1.1mλrms、6.9mλrmsとなっている。
また、図2(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角が0°(0度)のときに、3次コマ収差が53.6mλrms、高次コマ収差が19.2mλrms発生している。尚、このときの、3次非点収差は、0.0mλrmsであり、3次球面収差は、0.1mλrmsである。
そして、3次コマ収差が0.0mλrmsとなるような、チルト角は0.5°である。チルト角0.5°のときの、高次コマ収差が24.2mλrmsであり、3次非点収差が20.6mλrmsであり、3次球面収差が4.3mλrmsである。
一般的に、対物レンズで光ディスク上の信号を読む場合、3次コマ収差、3次非点収差、および高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下に抑えられ、全波面収差が40mλrms抑えられていることが望ましい。
しかし、この比較例の設計では、図2(b)に示すように、対物レンズを0.5°傾斜させると3次非点収差、高次コマ収差が20mλrmsを超えてしまう。また、この比較例の設計では、3次非点収差、高次コマ収差が20mλrms以下のところでは、3次コマ収差が20mλrmsを大きく越えており、3次コマ収差を20mλrms以下に抑えるためには、第1面と第2面との偏心を1μm以下程度に抑えることが必要になってしまう。
また、3次コマ収差を低減するためのチルト角が0.5°を超えてしまい、上述のように0.5°以下にしたいという要求を達成することができず、そのときの波面収差も37.4mλrmsとなっており、さらに小さくすることが望まれる。
次に、上述のような従来の対物レンズ、すなわち、比較例の対物レンズでの問題を解消する本願発明に係る実施例1〜6の対物レンズについて説明する。
「実施例1」
実施例1の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.602
d:2.59〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、実施例1の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.526〔mm〕
K:−0.716
:1.060×10−2
:−1.873×10−4
:2.403×10−3
10:−1.457×10−3
12:3.074×10−4
14:2.148×10−4
16:−1.565×10−4
18:3.939×10−5
20:−3.651×10−6
また、実施例1の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−3.643〔mm〕
K:−91.568
:7.597×10−2
:−8.575×10−2
:7.321×10−2
10:−4.202×10−2
12:1.337×10−2
14:−1.711×10−3
16:−2.222×10−4
18:1.462×10−4
20:−2.884×10−5
このように形成された対物レンズ7に平行光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図3(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図3(b)に示すように得られる。
尚、図3(a)並びに後述する図4(a)、図5(a)、図6(a)、図7(a)及び図8(a)は、設計条件において、視野の変化に伴う収差変化を示すものであり、各図中実線LC11,LC21,LC31,LC41,L51,L61は、視野の変化に伴う3次コマ収差の変化を示し、実線LCK11,LCK21,LCK31,LCK41,LCK51,LCK61は、視野の変化に伴う高次コマ収差の変化を示し、実線LA11,LA21,LA31,LA41,LA51,LA61は、視野の変化に伴う3次非点収差の変化を示し、実線LS11,LS21,LS31,LS41,LS51,LS61は、視野の変化に伴う3次球面収差の変化を示し、実線LW11,LW21,LW31,LW41,LW51,LW61は、視野の変化に伴う全ての収差の合計である波面収差を示し、横軸は、視野(deg)を示し、縦軸は、収差量(mλrms)を示すものである。ここで、視野は、対物レンズに入射する主光線の角度を示す。また、視野x°の3次コマ収差、高次コマ収差とは、対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸に対してx°傾けた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差、高次コマ収差のことである(ここでxは、任意の角度を示す)。
また、図3(b)並びに後述する図4(b)、図5(b)、図6(b)、図7(b)及び図8(b)は、第1面7aと第2面7bとに2μmの面間偏心があった場合の対物レンズの光軸を傾斜させたときの傾斜角度(以下、「チルト角」ともいう。)の変化に伴う収差変化を示すものであり、各図中実線LC12,LC22,LC32,LC42,LC52,LC62は、チルト角の変化に伴う3次コマ収差の変化を示し、実線LCK12,LCK22,LCK32,LCK42,LCK52,LCK62は、チルト角の変化に伴う高次コマ収差の変化を示し、実線LA12,LA22,LA32,LA42,LA52,LA62は、チルト角の変化に伴う3次非点収差の変化を示し、実線LS12,LS22,LS32,LS42,LS52,LS62は、チルト角の変化に伴う3次球面収差の変化を示し、実線LW12,LW22,LW32,LW42,LW52,LW62は、チルト角の変化に伴う全ての収差の合計である波面収差を示し、横軸は、チルト角(deg)を示し、縦軸は、収差量(mλrms)を示すものである。
図3(a)に示すように、軸上波面収差は、2.1mλrmsと低く抑えられ、視野1度における3次コマ収差は、76.5mλrmsとなっており、視野1度における高次コマ収差は、15.8mλrmsとなっている。
そして、図3(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角が0°のときに、3次コマ収差が64.7mλrms発生し、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、9.9mλrmsであり、3次非点収差は、0.1mλrmsであり、3次球面収差は、0.3mλrmsである。
しかし、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.37°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が16.5mλrms、3次非点収差が11.7mλrms、3次球面収差が2.9mλrmsと良好な収差特性が得られる。
これにより、実施例1によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとしても3次コマ収差、高次コマ収差、3次非点収差及び3次球面収差等の各収差成分(以下、「各収差成分」ともいう。)を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.37°)を小さくでき、すなわち、チルト角を上述したレンズ径及びワーキングディスタンスを考慮した0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も22.6mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述のように、面間偏心によって発生する3次コマ収差をキャンセルするための対物レンズの傾き角度は、対物レンズホルダの形状、および差動距離を確保することを考慮して、0.5°以下であることが望ましいが、本実施例1では、図3(b)に示すように、レンズ傾き角度を0.37°に抑えており、この条件(以下、「面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件」ともいう。)を満たしている。
また、面間偏心による3次コマ収差をキャンセルするのに必要なレンズ傾き角度を小さくするために、設計条件において、対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸から1度(1°)傾いた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する3次コマ収差(「視野1度における3次コマ収差」ともいう。)の大きさが30mλrmsを越えるように、対物レンズを設計することが望ましいが、本実施例1の設計では、図3(a)に示すように視野1度において76.5λrmsの3次コマ収差が発生しており、この条件(以下、「設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件」ともいう。)を満たしている。
さらに、面間偏心によって発生する3次コマ収差をレンズの傾きによってキャンセルした際に、高次コマ収差の大きさを20mλrms以下に抑えるためには、設計条件において、対物レンズの光軸を光ディスクの信号記録面に直交する方向に一致させた状態で、この対物レンズの光軸から1度傾けた中心軸をもつ光線を入射させたときに発生する高次コマ収差を20mλrms以下に抑え、かつ面間偏心が2μmのときに発生する高次コマ収差を20mλrms以下に抑えるように設計することが望ましいが、本実施例1の設計では、視野1度の高次コマ収差を15.8mλrms、2μmの面間偏心があるときの高次コマ収差を9.9mλrmsに抑えており、面間偏心による3次コマ収差をキャンセルしたときの高次コマ収差を16.5mλrmsに抑えており、この条件(以下、「設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件」及び「面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件」ともいう。)を満たしている。
尚、上述の実施例1及び後述の実施例2〜6では、面間偏心による3次コマ収差をキャンセルするためにレンズを傾けた時、対物レンズを光線が通過することによって発生する3次コマ収差と、対物レンズをチルトすることにより光線が斜めになり、光ディスク内をその光線が通過することによって発生する3次コマ収差が同符号となる構成にすれば、大きなキャンセル効果を得ることが出来る。すなわち、対物レンズは、対物レンズを傾斜させることにより対物レンズで発生する3次コマ収差と、対物レンズを傾斜させることにより光ディスクで発生する3次コマ収差とが同符号となるように、光軸を傾斜され、これらの3次コマ収差の合計により面間偏心により発生する3次コマ収差を相殺して略0となるようにすることができる。
尚、上述の実施例1及び後述の実施例2〜6では、面間偏心が2μmのときの収差特性について検討したが、偏心が0以上2μm未満であった場合には、それぞれの実施例の収差特性から得られる収差より小さい収差が得られるとともに、チルト角も小さくなる。
「実施例2」
実施例2の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.597
d:2.59〔mm〕
t:100〔μm〕
NA:0.85
また、実施例2の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.514
K:−0.715
:1.010×10−2
:−1.120×10−4
:2.437×10−3
10:−1.467×10−3
12:3.033×10−4
14:2.156×10−4
16:−1.559×10−4
18:3.951×10−5
20:−3.732×10−6
また、実施例2の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−3.550
K:−73.364
:7.877×10−2
:−8.531×10−2
:7.121×10−2
10:−4.147×10−2
12:1.341×10−2
14:−1.665×10−3
16:−2.436×10−4
18:1.337×10−4
20:−2.397×10−5
このように形成された対物レンズ7にNA0.00243の発散光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図4(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図4(b)に示すように得られる。図4(a)及び図4(b)の各実線は、上述した通りである。
図4(a)に示すように、軸上波面収差は、2.6mλrmsと低く抑え、視野1度における3次コマ収差を84.6mλrms発生させながら、高次コマ収差を5.8mλrmsと低く抑えている。
また、図4(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、高次コマ収差を11.9mλrmsに抑えている。
このため、図4(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角が0°のときに、3次コマ収差が62.4mλrms発生しているので、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、11.9mλrmsであり、3次非点収差は、0.1mλrmsであり、3次球面収差は、0.1mλrmsである。
ここで、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.39°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が17.4mλrms、3次非点収差が12.6mλrms、3次球面収差が2.8mλrmsと良好な収差特性が得られる。
これにより、実施例2によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとしても各収差成分を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.39°)を小さくでき、すなわち、チルト角を0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も24.6mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述の実施例1と同様に、本実施例2においても、面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件、設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件、設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件、面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件を満たしている。
「実施例3」
実施例3の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.638
d:2.59〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、実施例3の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.554
K:−0.661
:8.089×10−3
:−9.957×10−4
:3.247×10−3
10:−1.774×10−3
12:2.168×10−4
14:3.244×10−4
16:−1.877×10−4
18:4.157×10−5
20:−3.474×10−6
また、実施例3の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−5.055
K:−84.685
:1.217×10−1
:−1.372×10−1
:9.295×10−2
10:−3.779×10−2
12:7.084×10−3
14:1.931×10−4
16:−2.087×10−4
このように形成された対物レンズ7に平行光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図5(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図5(b)に示すように得られる。図5(a)及び図5(b)の各実線は、上述した通りである。
図5(a)に示すように、軸上波面収差は、2.9mλrmsと低く抑え、視野1度における3次コマ収差を41.5mλrms発生させながら、高次コマ収差を13.1mλrmsと低く抑えている。
また、図5(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、高次コマ収差を10.6mλrmsに抑えている。
このため、図5(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角が0°のときに、3次コマ収差が61.7mλrms発生しているので、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、10.6mλmsであり、3次非点収差は、0.1mλrmsであり、3次球面収差は、0.2mλrmsである。
ここで、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.44°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が16.9mλrms、3次非点収差が16.0mλrms、3次球面収差が2.8mλrmsと良好な収差特性が得られる。
これにより、実施例3によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとしても各収差成分を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.44°)を小さくでき、すなわち、チルト角を0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も26.9mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述の実施例1と同様に、本実施例3においても、面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件、設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件、設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件、面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件を満たしている。
「実施例4」
実施例4の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.597
d:2.26〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、実施例4の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.487〔mm〕
K:−0.662
:8.329×10−3
:−2.677×10−4
:2.588×10−3
10:−1.561×10−3
12:3.056×10−4
14:2.191×10−4
16:−1.545×10−4
18:3.948×10−5
20:−3.814×10−6
また、実施例4の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−4.830〔mm〕
K:−66.561
:7.666×10−2
:−8.715×10−2
:7.497×10−2
10:−4.159×10−2
12:1.304×10−2
14:−1.752×10−3
16:−1.256×10−4
18:6.567×10−5
20:−5.630×10−6
このように形成された対物レンズ7に平行光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図6(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図6(b)に示すように得られる。図6(a)及び図6(b)の各実線は、上述した通りである。
図6(a)に示すように、軸上波面収差は、3.6mλrmsと低く抑え、視野1度における3次コマ収差を102.7mλrms発生させながら、高次コマ収差を10.0mλrmsと低く抑えている。
また、図6(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、高次コマ収差を9.1mλrmsに抑えている。
このため、図6(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角度が0°のときに、3次コマ収差が70.7mλrms発生しているので、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、9.1mλrmsであり、3次非点収差は、0.1mλrmsであり、3次球面収差は、0.3mλrmsである。
ここで、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.36°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が16.0mλrms、3次非点収差が12.0mλrms、3次球面収差が1.4mλrmsと良好な収差特性が得られる。
これにより、実施例4によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとしても各収差成分を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.36°)を小さくでき、すなわち、チルト角を0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も23.4mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述の実施例1と同様に、本実施例4においても、面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件、設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件、設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件、面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件を満たしている。
「実施例5」
実施例5の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.604
d:2.26〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、実施例5の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.496〔mm〕
K:−0.666
:8.474×10−3
:−2.573×10−4
:2.562×10−3
10:−1.519×10−3
12:3.037×10−4
14:2.186×10−4
16:−1.548×10−4
18:3.952×10−5
20:−3.792×10−6
また、実施例5の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−5.103〔mm〕
K:−71.610
:7.756×10−2
:−8.770×10−2
:7.512×10−2
10:−4.154×10−2
12:1.302×10−2
14:−1.758×10−3
16:−1.277×10−4
18:6.922×10−5
20:−6.343×10−6
このように形成された対物レンズ7に平行光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図7(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図7(b)に示すように得られる。図7(a)及び図7(b)の各実線は、上述した通りである。
図7(a)に示すように、軸上波面収差は、3.2mλrmsと低く抑え、視野1度における3次コマ収差を108.4mλrms発生させながら、高次コマ収差を8.4mλrmsと低く抑えている。
また、図7(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、高次コマ収差を7.9mλrmsに抑えている。
このため、図7(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角度が0°のときに、3次コマ収差が72.5mλrms発生しているので、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、7.9mλrmsであり、3次非点収差は、0.1mλrmsであり、3次球面収差は、0.5mλrmsである。
ここで、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.35°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が14.1mλrms、3次非点収差が12.0mλrms、3次球面収差が1.6mλrmsと良好な収差特性が得られるようになる。
これにより、実施例5によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとして各収差成分を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.35°)を小さくでき、すなわち、チルト角を0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も22.1mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述の実施例1と同様に、本実施例5においても、面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件、設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件、設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件、面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件を満たしている。
「実施例6」
実施例6の対物レンズにおいて、f,n,d,t,NAは、以下の通りである。
f:2.2〔mm〕
n:1.646
d:2.2〔mm〕
t:87.5〔μm〕
NA:0.85
また、実施例6の対物レンズの入射側の第1面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第1面形状>
R:1.534〔mm〕
K:−0.537
:3.994×10−3
:−1.320×10−3
:2.876×10−3
10:−1.848×10−3
12:3.698×10−4
14:2.347×10−4
16:−1.686×10−4
18:4.222×10−5
20:−3.960×10−6
また、実施例6の対物レンズの出射側の第2面の形状を示すR,K,Aiは、以下の通りである。
<第2面形状>
R:−8.433〔mm〕
K:−74.396
:8.758×10−2
:−9.176×10−2
:7.170×10−2
10:−3.586×10−2
12:9.679×10−3
14:−8.902×10−4
16:−1.407×10−4
18:2.783×10−5
このように形成された対物レンズ7に平行光とされた光ビームが入射した場合の、上述の設計条件における軸外特性が図8(a)に示すように得られ、上述のような条件とされた第1面及び第2面に2μmの面間偏心を有する場合のチルト特性が図8(b)に示すように得られる。図8(a)及び図8(b)の各実線は、上述した通りである。
図8(a)に示すように、軸上波面収差は、3.2mλrmsと低く抑え、視野1度における3次コマ収差を93.6mλrms発生させながら、高次コマ収差を10.2mλrmsと低く抑えている。
また、図8(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、高次コマ収差を7.7mλrmsに抑えている。
このため、図8(b)に示すように、第1面と第2面とが2μm偏心している場合、チルト角度が0°のときに、3次コマ収差が72.2mλrms発生しているので、良好な収差特性が得られない。尚、このときの、高次コマ収差は、7.7mλrmsであり、3次非点収差は、0.0mλrmsであり、3次球面収差は、0.2mλrmsである。
ここで、対物レンズ7全体を傾けて、光軸を0.38°傾けることによって、3次コマ収差をキャンセルして0.0mλrmsとすることができ、このときの高次コマ収差が15.0mλrms、3次非点収差が14.0mλrms、3次球面収差が1.2mλrmsと良好な収差特性が得られるようになる。
これにより、実施例6によれば、第1面と第2面の面間偏心を2μmとしても各収差成分を十分に抑えることができ、第1面と第2面との面間偏心トレランスを2μm以上とすることが達成できる。
さらに、比較例に比べて、3次コマ収差が0となるチルト角(0.38°)を小さくでき、すなわち、チルト角を0.5度以下とするとともに、このときの波面収差も23.1mλrmsとして大幅に低減することができる。
このとき、上述の実施例1と同様に、本実施例6においても、面間偏心があった場合の3次コマ収差が0となるレンズ傾き角度の条件、設計条件における視野1度の3次コマ収差の条件、設計条件における視野1度の高次コマ収差の条件、面間偏心があった場合の高次コマ収差の条件を満たしている。
以上のように、実施例1〜6の対物レンズ及びこれを備える光ピックアップ装置は、従来例では、対物レンズの第1面と第2面との面間偏心が1μm以下の偏心しか許容できないのに対して、2μm又はそれ以上の偏心まで許容することが可能となる。
以上のように光ピックアップ装置1は、高開口数、短波長用の対物レンズを有し、軸外収差や面間偏心が発生した時の収差成分を制御することにより、良好な記録再生特性を維持した状態で、面間偏心のトレランスを広げることができる。さらに、面間偏心のトレランスを広げることで、製造トレランスを許容化し、歩留まりが上昇し、レンズ作製にかかるコストを低減することができる。
すなわち、本発明を適用した対物レンズ、光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、軸外3次コマ収差等の特性を制御することにより、面間偏心が発生したときの収差成分を制御して面間偏心のトレランスを広げることができ、製造誤差の許容値を緩和することで、歩留まりを向上し、低コスト化を実現する。
本発明が適用された光ピックアップの光学系を示す光路図である。 本発明が適用された光ピックアップを構成する対物レンズと比較するための比較例の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例1の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例2の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例3の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例4の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例5の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。 実施例6の対物レンズの収差の特性を示す図であり、(a)は、軸外特性を示す特性図であり、(b)は、チルト特性を示す特性図である。
符号の説明
1 光ピックアップ、 3 光源部、 4 回折光学素子、 5 ビームスプリッタ、 6 コリメータレンズ、 7 対物レンズ、 8 光ディスク、 9 光検出器

Claims (5)

  1. 光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップに用いられ、開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光するとともに、面間偏心を有し、上記面間偏心に起因する収差を当該対物レンズの光軸を入射光の中心軸に対して傾斜させることにより補正するようにされた対物レンズにおいて、
    上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている対物レンズ。
  2. 開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光する対物レンズを備え、上記対物レンズの上記両面が面間偏心を有し、上記面間偏心に起因する収差を上記対物レンズの光軸を入射光の中心軸に対して傾斜させることにより補正するようにして、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、
    上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記対物レンズの光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている光ピックアップ装置。
  3. 上記面間偏心が2μmであったときに上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記対物レンズの光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させるときの傾斜角度が0.5度以下である請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 上記対物レンズを上記入射光の中心軸に対して傾斜させることにより上記対物レンズで発生する3次コマ収差と、上記対物レンズを傾斜させることにより上記光ディスクで発生する3次コマ収差とが同符号となるように上記対物レンズの光軸を傾斜させ、これらの3次コマ収差により上記面間偏心により発生する3次コマ収差を相殺して略0となるようにする請求項2記載の光ピックアップ。
  5. 開口数が0.82以上であり両面が非球面形状に形成され、光記録媒体に対して光ビームを集光する対物レンズを備え、上記対物レンズの上記両面が面間偏心を有し、上記面間偏心に起因する収差を上記対物レンズの光軸を入射光の中心軸に対して傾斜させることにより補正するようにして、光記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置を備える光ディスク装置において、
    上記面間偏心により発生する3次コマ収差を略0となるように上記対物レンズの光軸を、上記入射光の中心軸に対して傾斜させたときの非点収差、球面収差及び高次コマ収差がそれぞれ20mλrms以下とされている光ディスク装置。
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