JP2008084125A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置に記憶されたデータを保護する。
【解決手段】情報処理装置10は、当該情報処理装置の動作を制御するための制御部11と、データを記憶するための記憶部17と、当該情報処理装置の周囲の画像を撮影するための撮像部21と、を備える。制御部11は、撮像部により撮影された画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出手段と、背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定手段と、画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、記憶部に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ付きの情報処理装置に関し、特に、カメラにより撮影された画像を利用してデータを保護する情報処理装置に関するものである。
従来より、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置にはカメラが搭載されているものがある(特許文献1参照)。このようなカメラ付きコンピュータは、例えば、ネットワークを介してお互いの人物画像をやり取りするために用いられる。
特開平10−224687号公報
情報処理装置が盗難の被害に遭うと、情報処理装置に記憶された重要な情報が漏洩してしまうおそれがある。このような事態に未然に対処するために、情報処理装置には情報漏洩を防止するセキュリティ機能が要求されている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、記憶されたデータを保護することができる情報処理装置、撮像装置、データ保護方法、およびデータ保護プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、情報を処理するための情報処理装置であって、当該情報処理装置の動作を制御するための制御部と、データを記憶するための記憶部と、当該情報処理装置の周囲の画像を撮影するための撮像部と、を備え、制御部は、撮像部により撮影された画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出手段と、背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定手段と、画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、記憶部に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、情報処理装置に接続して利用可能な撮像装置であって、当該撮像装置の動作を制御するための制御部と、当該撮像装置の周囲の画像を撮影するための撮像部と、を備え、制御部は、撮像部により撮影された画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出手段と、背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定手段と、画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するように指令する指令信号を情報処理装置に出力するデータ保護指令手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係るデータ保護方法は、情報処理装置に記憶されたデータを保護するためのデータ保護方法であって、情報処理装置の周囲の画像を撮影する画像撮影ステップと、撮影された情報処理装置の周囲の画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出ステップと、抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定ステップと、背景画像が類似していないことが判定された場合に、情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護ステップと、を含む方法である。
本発明に係るデータ保護プログラムは、情報処理装置に記憶されたデータを保護するためのデータ保護プログラムであって、情報処理装置の周囲の画像を撮影する画像撮影機能と、撮影された情報処理装置の周囲の画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出機能と、抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定機能と、背景画像が類似していないことが判定された場合に、情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護機能と、をコンピュータに実現させるデータ保護プログラムである。
上述した情報処理装置、撮像装置、データ保護方法、およびデータ保護プログラムによれば、撮影された背景画像と基準となる背景画像とが類似していない場合には、情報処理装置が盗難の被害に遭っているおそれがあるため、情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行する。よって、情報処理装置に記憶されたデータを保護することができる。
本発明によれば、記憶されたデータを保護することができる情報処理装置、撮像装置、データ保護方法、およびデータ保護プログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る情報処理装置10の内部構成を示すブロック図である。第1実施形態では、情報処理装置10として、ノート型のパーソナルコンピュータやデスクトップ型のパーソナルコンピュータが想定されている。
情報処理装置10は、図1に示すように、CPU(Central ProcessingUnit)11、ノースブリッジ12、主メモリ13、ビデオコントローラ14、表示部15、サウスブリッジ16、HDD(Hard Disk Drive)17、マルチドライブ18、CCD(ChargeCoupled Device)21およびPCI(Peripheral Component Interconnect)デバイス20を有している。
また、情報処理装置10はBIOS−ROM(Basic Input/Output SystemROM)33、EC/KBC(Embedded Controller/Key board Controller)34、電源コントローラ(PSC)35、バッテリ36、キーボード(KB)37、マウス用インタフェース(I/F)38、マウス39、I/Oコントローラ40を有している。
CPU11は、情報処理装置10を統括的に制御する制御部である。CPU11は、主メモリ13をワークエリアとして使用し、文書作成ソフト、表計算ソフト、作図ソフトといった各種アプリケーションプログラムなどを実行する。
ノースブリッジ12は、CPU11、主メモリ13およびビデオコントローラ14に接続され、CPU11、主メモリ13およびビデオコントローラ14の間を流れるデータを制御する。ノースブリッジ12は、CPU11とサウスブリッジ16との間のブリッジ処理、主メモリ13の制御、ビデオコントローラ14の制御などを行う各種コントローラを備えている。
主メモリ13は、CPU11のワークエリアとして提供される。主メモリ13には、CPU11により処理されるOS(Operating System)、各種アプリケーションプログラム、各種ドライバ等が保持される。
ビデオコントローラ14は、AGP(Accelerated Graphics Port)を介してノースブリッジ12に接続されており、表示部15に表示すべきデータの制御を行う。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、ビデオコントローラ14から送られてくるデータをLCD上に表示する。
サウスブリッジ16は、図示しないハブリンクを介してノースブリッジ12に接続されている。サウスブリッジ16は、LPC(Low Pin Count)バス上の各種デバイス(EC/KBC34、I/Oコントローラなど)や、PCI(Peripheral ComponentInterconnect)バス上の各種PCIデバイス(PCIデバイス20など)を制御する各種コントローラを備えるほか、IDE(Integrated DriveElectronics)対応のHDD17やマルチドライブ18の制御を行うIDEコントローラ19を備えている。また、サウスブリッジ16には、CCD21が接続されている。CCD21は、情報処理装置10の周囲の画像を撮影するための撮像部である。
IDEコントローラ19は、CPU11等の指示に応じて、HDD17に対してデータのアクセス要求を行い、また、HDD17から取得したデータやファイルを他のユニット等へ転送する。
HDD17は、内蔵ハードディスクを有する記憶部である。HDD17の内蔵ハードディスクには、OS、各種アプリケーションプログラムなどが記憶され、さらに、各種アプリケーションプログラムによって作成されたファイルやデータ、重要な機密情報などが記憶されている。HDD17は、プライマリIDEに対応するデバイスとしてサウスブリッジ16に接続されている。
マルチドライブ18は、セカンダリIDEに対応するデバイスとしてサウスブリッジ16に接続されている。マルチドライブ18は、リムーバブルメディアとしてのDVD−RAMやCD−RWなどの光ディスクを駆動してデータの読み書きを行う。
BIOS−ROM33は、LPCバスに接続されており、情報処理装置10の電源が投入された際に主にハードウェアに対する設定処理などを行うBIOSを格納している。
EC/KBC34は、LPCバスに接続されており、電源スイッチ(SW)に対する電源投入操作の検出、電源コントローラ35やキーボード37等の入力装置の制御などを行う。このEC/KBC34は、組み込みコントローラであるEC(Embedded Controller)とキーボードコントローラとを一体化したものである。
電源コントローラ35は、ICバスを介してEC/KBC34に接続されており、情報処理装置10内の各部に供給する電圧を制御する。
バッテリ36は、情報処理装置10の移動時など外部からの電源供給が無い場合に情報処理装置10内の各部に電力を供給する電源として使用される。
キーボード(KB)37は、EC/KBC34に接続されており、各種キーの押下に対応した入力信号をKBCに通知する。
マウス用インタフェース38は、マウス39とEC/KBC34との間の信号のインタフェースを行うものである。
マウス39は、マウス用インタフェース38に接続されており、クリック操作などにより入力を行うものである。
I/Oコントローラ40は、LPCバスに接続されており、外部とシリアル信号やパラレル信号の入出力制御を行うと共に、図示しないFDD(Floppy Disk Drive、Floppy
は登録商標)との入出力制御を行う。
次に、第1実施形態のデータ保護処理について説明する。図2には、CPU11により実行されるデータ保護プログラムのフローチャートが示されている。以下に説明するデータ保護処理は、情報処理装置10の起動時に実行される。
CPU11は、情報処理装置10がシャットダウンされる前に、データ保護処理の前処理を行っている。すなわち、情報処理装置10が正常な状態で利用されている時、言い換えれば情報処理装置10が盗難の被害に遭っていない時に、情報処理装置10は、基準となる背景画像の特徴情報を算出する処理を行う。この算出処理の概略を説明すると、CPU11は、予め設定された一定時間が経過するごとにCCD21に周囲の風景を撮影させて画像データを生成し、その画像データを処理して背景画像の特徴情報を算出し、その算出された背景画像の特徴情報を基準情報としてハードディスク17に格納する。なお、この算出処理は、以下に説明するデータ保護処理において実行される背景画像の特徴情報の算出処理と同様であり、以下のデータ保護処理の説明を参照することでより詳しく理解できる。
ユーザーにより情報処理装置10の電源スイッチが押されると、CPU11は、情報処理装置10の起動処理を開始すると共に、図2に示されるデータ保護処理を開始する。ステップ201において、CPU11は、CCD21に周囲の風景を撮影させて画像データを生成させる。そして、CPU11は、その画像データをCCD21から主メモリ13に転送させる。なお、CPU11は、CCD21により生成された画像データに、光源(照明、自然光など)の明るさの変動による影響を緩和するためのフィルタリング処理を施し、これにより後段の画像処理のロバスト性を向上している。
次に、ステップ202において、CPU11は、ステップ201で撮影された画像において、移動物体(人物など)に相当する画像領域を認識する処理を行う。ここで、人物などに相当する画像領域を認識するための画像処理手法としては、例えば、MPEG‐4の圧縮手法、すなわち背景差分法による動オブジェクト領域の抽出手法などを利用すればよい。そして、CPU11は、ステップ201で撮影された画像から、人物に相当する画像領域を除去することで、背景に相当する画像領域(以下、背景画像と呼ぶ)を抽出する(S202)。なお、ステップ202の処理が、特許請求の範囲における背景画像抽出手段に相当する。
次に、ステップ203において、CPU11は、背景画像データを処理して、背景画像の特徴情報を算出する。ここで、背景画像の特徴情報とは、背景画像の特徴を示す情報である。例えば、背景画像の特徴情報として、背景画像の中の輪郭線情報を利用すればよい。輪郭線情報を利用する場合には、フラクタル技術を応用した輪郭抽出法などを利用して、画像から輪郭線情報を抽出すればよい。
また、ステップ203では、処理を容易にするために、CCD21により撮影されたカラー画像を2値化して白黒画像に変換してから、特徴情報の算出を行ってもよい。カラー画像の2値化手法としては、例えば、カラー画像をグレースケール画像に変換してからFloyd & Steinberg 型やJarvis, Judice & Ninke 型などの誤差拡散法を適用すればよい。誤差拡散法で利用される閾値を適切に設定することで、後段の画像処理のロバスト性を向上することができる。なお、ステップ203の処理が、特許請求の範囲における特徴情報抽出手段に相当する。
次に、ステップ204において、CPU11は、ハードディスク17から基準となる背景画像の特徴情報を主メモリ13に読み出す。そして、CPU11は、この基準となる背景画像の特徴情報と、ステップ203で算出された背景画像の特徴情報とに基づいて、これら2つの背景画像の一致度を算出する。ここで、背景画像の一致度とは、2つの背景画像が一致する度合いを示す指標値であり、2つの背景画像が同じ場所で撮影された場合に大きくなり、2つの背景画像が異なる場所で撮影された場合に小さくなる数値である。背景画像の一致度を算出するためには、公知の様々な一致度の計算手法、例えば特開2006−120085号公報、特開平10−149449号公報に示される計算手法を利用すればよい。
次に、ステップ205において、CPU11は、2つの背景画像の一致度を予め設定された閾値と比較することで、2つの背景画像が一致するか否かを判定する。ステップ205の処理が、特許請求の範囲における画像類否判定手段に相当する。ステップ205において2つの背景画像の一致度が閾値より大きいと判定された場合には、CPU11は、情報処理装置10が移動されていないため、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了する(S206)。
一方、ステップ205において2つの背景画像の一致度が閾値より小さいと判定された場合には、CPU11は、パスワードの入力画面が表示部15に表示されるように制御する(S207)。そして、CPU11は、ユーザーによりパスワードが入力されたか否かを判定する(S208)。なお、ステップ207の処理が、特許請求の範囲におけるパスワード要求手段に相当する。
ステップ208においてパスワードが入力されたと判定された場合には、CPU11は、ステップ203で算出された背景画像の特徴情報を、基準となる背景画像の特徴情報の一つとして追加して登録するためにハードディスク17に記憶する(S209)。そして、CPU11は、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了する(S206)。なお、ステップ209の処理が、特許請求の範囲における登録手段に相当する。
ステップ208において一定時間待ってもパスワードが入力されないと判定された場合には、CPU11は、情報処理装置10をシャットダウンして、情報処理装置10の利用を制限する(S210)。なお、本実施形態では、情報処理装置10に記憶されたデータを保護するために情報処理装置10をシャットダウンしたが、情報処理装置10に記憶されたデータを消去するなど他の処理を行ってもよい。なお、ステップ210の処理が、特許請求の範囲におけるデータ保護手段に相当する。
上述した第1実施形態のデータ保護処理によれば、情報処理装置10の周囲の画像に基づいて情報処理装置10が移動したことが判定された場合に、情報処理装置10がシャットダウンされるため、情報処理装置10に記憶されたデータを保護することができる。
[第2実施形態]
先ず、第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係る情報処理装置10および撮像装置23の内部構成を示すブロック図である。第2実施形態では、情報処理装置10として、ノート型のパーソナルコンピュータやデスクトップ型のパーソナルコンピュータが想定されており、撮像装置23として、USB端子に接続可能な小型カメラが想定されている。
図2に示されるように、情報処理装置10は、USB(Universal Serial Bus)端子22を有しており、このUSB端子22はサウスブリッジ16に接続されている。撮像装置23は、USB端子22に差し込まれて情報処理装置10に固定される。
撮像装置23は、情報処理装置10の周囲の画像を撮影するための撮像部であるCCD24、撮像装置23の動作を制御するための制御部であるMPU(Micro Processing Unit)25、撮像装置23の処理に必要なデータを記憶するための記憶部であるメモリ26を有する。
次に、第2実施形態のデータ保護処理について説明する。図4には、撮像装置23のMPU25により実行されるデータ保護プログラムのフローチャートが示されている。以下に説明するデータ保護処理は、情報処理装置10の起動時に実行される。
MPU25は、情報処理装置10がシャットダウンされる前に、データ保護処理の前処理を行っている。すなわち、情報処理装置10が正常な状態で利用されている時、言い換えれば情報処理装置10が盗難の被害に遭っていない時に、情報処理装置10は、基準となる背景画像の特徴情報を算出する処理を行う。この算出処理の概略を説明すると、MPU25は、予め設定された一定時間が経過するごとにCCD24に周囲の風景を撮影させて画像データを生成し、その画像データを処理して背景画像の特徴情報を算出し、その算出された背景画像の特徴情報を基準情報としてメモリ26に格納する。なお、この算出処理は、以下に説明するデータ保護処理において実行される背景画像の特徴情報の算出処理と同様であり、以下のデータ保護処理の説明を参照することでより詳しく理解できる。
ユーザーにより情報処理装置10の電源スイッチが押されると、MPU25は、情報処理装置10の起動処理を開始すると共に、図4に示されるデータ保護処理を開始する。ステップ401において、MPU25は、CCD24に周囲の風景を撮影させて画像データを生成させる。そして、MPU25は、その画像データをCCD24からメモリ26に転送させる。なお、MPU25は、CCD24により生成された画像データに、光源(照明、自然光など)の明るさの変動による影響を緩和するためのフィルタリング処理を施し、これにより後段の画像処理のロバスト性を向上している。
次に、ステップ402において、MPU25は、ステップ401で撮影された画像において、移動物体(人物など)に相当する画像領域を認識する処理を行う。ここで、人物などに相当する画像領域を認識するための画像処理手法としては、例えば、MPEG‐4の圧縮手法、すなわち背景差分法による動オブジェクト領域の抽出手法などを利用すればよい。そして、MPU25は、ステップ401で撮影された画像から、人物に相当する画像領域を除去することで、背景に相当する画像領域(以下、背景画像と呼ぶ)を抽出する(S402)。なお、ステップ402の処理が、特許請求の範囲における背景画像抽出手段に相当する。
次に、ステップ403において、MPU25は、背景画像データを処理して、背景画像の特徴情報を算出する。ここで、背景画像の特徴情報とは、背景画像の特徴を示す情報である。例えば、背景画像の特徴情報として、背景画像の中の輪郭線情報を利用すればよい。輪郭線情報を利用する場合には、フラクタル技術を応用した輪郭抽出法などを利用して、画像から輪郭線情報を抽出すればよい。
また、ステップ403では、処理を容易にするために、CCD24により撮影されたカラー画像を2値化して白黒画像に変換してから、特徴情報の算出を行ってもよい。カラー画像の2値化手法としては、例えば、カラー画像をグレースケール画像に変換してからFloyd & Steinberg 型やJarvis, Judice & Ninke 型などの誤差拡散法を適用すればよい。誤差拡散法で利用される閾値を適切に設定することで、後段の画像処理のロバスト性を向上することができる。
次に、ステップ404において、MPU25は、メモリ26に記憶された基準となる背景画像の特徴情報と、ステップ403で算出された背景画像の特徴情報とに基づいて、これら2つの背景画像の一致度を算出する。ここで、背景画像の一致度とは、2つの背景画像が一致する度合いを示す指標値であり、2つの背景画像が同じ場所で撮影された場合に大きくなり、2つの背景画像が異なる場所で撮影された場合に小さくなる数値である。背景画像の一致度を算出するためには、公知の様々な一致度の計算手法、例えば特開2006−120085号公報、特開平10−149449号公報に示される計算手法を利用すればよい。
次に、ステップ405において、MPU25は、2つの背景画像の一致度を予め設定された閾値と比較することで、2つの背景画像が一致するか否かを判定する。ステップ405の処理が、特許請求の範囲における画像類否判定手段に相当する。ステップ405において2つの背景画像の一致度が閾値より大きいと判定された場合には、MPU25は、情報処理装置10が移動されていないため、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了させるための指令をCPU11に出力する(S406)。このMPU25からの指令に応じて、CPU11は、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了する。
一方、ステップ405において2つの背景画像の一致度が閾値より小さいと判定された場合には、MPU25は、パスワードの入力画面を表示部15に表示させるための指令をCPU11に出力する(S407)。このMPU25からの指令に応じて、CPU11は、パスワードの入力画面が表示部15に表示されるように制御する。そして、MPU25は、ユーザーによりパスワードが入力されたか否かを判定する(S408)。
ステップ408においてパスワードが入力されたと判定された場合には、MPU25は、ステップ403で算出された背景画像の特徴情報を、基準となる背景画像の特徴情報の一つとして追加して登録するためにメモリ26に記憶する(S409)。そして、MPU25は、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了させるための指令をCPU11に出力する(S406)。このMPU25からの指令に応じて、CPU11は、情報処理装置10の起動処理を通常どおりに完了する。
ステップ408において一定時間待ってもパスワードが入力されないと判定された場合には、MPU25は、情報処理装置10をシャットダウンさせるための指令をCPU11に出力する(S410)。このMPU25からの指令に応じて、CPU11は、情報処理装置10をシャットダウンして、情報処理装置10の利用を制限する。なお、本実施形態では、情報処理装置10に記憶されたデータを保護するために情報処理装置10をシャットダウンしたが、情報処理装置10に記憶されたデータを消去するなど他の処理を行ってもよい。なお、ステップ410の処理が、特許請求の範囲におけるデータ保護指令手段に相当する。
上述した第2実施形態のデータ保護処理によれば、情報処理装置10の周囲の画像に基づいて情報処理装置10が移動したことが判定された場合に、情報処理装置10がシャットダウンされるため、情報処理装置10に記憶されたデータを保護することができる。
なお、上述した第1実施形態および第2実施形態において、基準となる背景画像の特徴情報として、複数の背景画像の特徴情報が登録されてもよい。例えば、基準となる背景画像の特徴情報として、異なる複数の場所で撮影された背景画像の特徴情報が登録されてもよい。これにより、ユーザーが情報処理装置10を複数の場所で利用する場合に、各々の場所の背景画像の特徴情報を登録することにより、ユーザーは各々の場所で情報処理装置10を通常どおりに起動することができる。また、例えば、基準となる背景画像の特徴情報として、同じ場所において異なる複数の時刻に撮影された背景画像の特徴情報が登録されてもよい。
なお、上述した第1実施形態および第2実施形態では、ハードディスク17またはメモリ26に記憶されるデータを少なくするために、ハードディスク17またはメモリ26に基準情報として背景画像の特徴情報を記憶している。但し、ハードディスク17またはメモリ26の記憶容量に余裕があれば、ハードディスク17またはメモリ26に基準情報として背景画像そのものを記憶してもよい。このように背景画像そのものを記憶しても、情報処理装置10の起動時に撮影された背景画像を、ハードディスク17またはメモリ26に記憶された基準となる背景画像と比較することにより、情報処理装置10が移動されたか否かを判定することができる。
なお、上述した第1実施形態および第2実施形態では、情報処理装置10の起動時にデータ保護処理が実行されたが、情報処理装置10がユーザーにより利用されている時にデータ保護処理が実行されてもよい。
第1実施形態の情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態のデータ保護処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の情報処理装置および撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態のデータ保護処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…情報処理装置、11…CPU(制御部)、12…ノースブリッジ、13…主メモリ、14…ビデオコントローラ、15…表示部、16…サウスブリッジ、17…ハードディスク(記憶部)、18…マルチドライブ、19…コントローラ、20…PCIデバイス、21…CCD(撮像部)、22…USB端子、23…撮像装置、24…CCD(撮像部)、25…MPU(制御部)、26…メモリ(記憶部)。

Claims (12)

  1. 情報を処理するための情報処理装置であって、
    当該情報処理装置の動作を制御するための制御部と、
    データを記憶するための記憶部と、
    当該情報処理装置の周囲の画像を撮影するための撮像部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部により撮影された画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出手段と、
    前記背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定手段と、
    前記画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、前記記憶部に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記背景画像抽出手段は、前記撮像部により撮影された画像から、人物に相当する画像領域を除去することで、背景に相当する画像領域を抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像類否判定手段は、
    前記背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像の一致度を算出し、
    背景画像の一致度が予め設定された閾値よりも大きい場合に、背景画像が類似していることを判定し、
    背景画像の一致度が予め設定された閾値よりも小さい場合に、背景画像が類似していないことを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記背景画像抽出手段により抽出された背景画像からその背景画像の特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段を、さらに有しており、
    前記画像類否判定手段において用いられる前記背景画像の情報は、前記特徴情報抽出手段により抽出された背景画像の特徴情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記画像の特徴情報は、画像中の輪郭線の情報であることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記画像類否判定手段は、前記情報処理装置の起動時に前記撮像部により撮影された背景画像の情報と、前記情報処理装置がシャットダウンされる前に前記撮像部により撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、ユーザーにパスワードの入力を要求するパスワード要求手段と、
    ユーザーによりパスワードが入力された場合に、前記背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報を、基準となる背景画像の情報として登録する登録手段と、
    を、さらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記画像類否判定手段は、基準となる背景画像の情報として、異なる複数の場所で撮影された背景画像の情報を保持していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記データを保護するための処理は、前記情報処理装置をシャットダウンすると共に、前記情報処理装置の利用を制限する処理である請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置に接続して利用可能な撮像装置であって、
    当該撮像装置の動作を制御するための制御部と、
    当該撮像装置の周囲の画像を撮影するための撮像部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記撮像部により撮影された画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出手段と、
    前記背景画像抽出手段により抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定手段と、
    前記画像類否判定手段により背景画像が類似していないことが判定された場合に、前記情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するように指令する指令信号を前記情報処理装置に出力するデータ保護指令手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 情報処理装置に記憶されたデータを保護するためのデータ保護方法であって、
    前記情報処理装置の周囲の画像を撮影する画像撮影ステップと、
    撮影された前記情報処理装置の周囲の画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出ステップと、
    抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定ステップと、
    前記背景画像が類似していないことが判定された場合に、前記情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護ステップと、
    を含むデータ保護方法。
  12. 情報処理装置に記憶されたデータを保護するためのデータ保護プログラムであって、
    前記情報処理装置の周囲の画像を撮影する画像撮影機能と、
    撮影された前記情報処理装置の周囲の画像から、背景に相当する画像領域である背景画像を抽出する背景画像抽出機能と、
    抽出された背景画像の情報と、それ以前に撮影された基準となる背景画像の情報とに基づいて、これらの背景画像が類似しているか否かを判定する画像類否判定機能と、
    前記背景画像が類似していないことが判定された場合に、前記情報処理装置に記憶されたデータを保護するための処理を実行するデータ保護機能と、
    をコンピュータに実現させるデータ保護プログラム。

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