JP2008083103A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の温度で定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、前記第1の温度より高い第2の温度で定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを配設することによって、媒体が滞留した状態で定着手段の温度が上昇しても、媒体が劣化することがなく、媒体を容易に定着手段から除去することができるようにする。
【解決手段】媒体上のトナー像を加熱して媒体にトナー像を定着させる定着手段と、該定着手段の温度を制御する温度制御手段と、第1の温度で前記定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、前記第1の温度より高い第2の温度で前記定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式によって画像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ機、複合機等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電ローラによって帯電させ、帯電した表面にLED(Light Emitting Diode)ヘッドを使用した露光によって静電潜像を形成し、該静電潜像に現像ローラ上で薄層化されたトナーを静電的に付着させてトナー像を形成し、該トナー像を転写ローラによって記録媒体に転写するようになっている。そして、記録媒体に転写されたトナー像は、定着器において記録媒体に定着され、排出される。
前記定着器においては、トナー像が転写された記録媒体が定着ローラと該定着ローラに圧接される加圧ローラとの間に形成されたニップ部を通過する際に、前記トナー像は加熱及び加圧されて記録媒体に定着される。そのため、前記定着器の温度を適切に制御する温度制御回路が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
図2は従来の定着器の温度制御回路の構成を示す回路図である。
図において、101は電源装置であり、102は温度制御を行う温度制御部であり、103は定着器の電気回路としての定着部である。そして、該定着部103は、定着器ヒータ111、サーミスタ112及び保護用サーモスタット113を備え、サーミスタ112によって定着器の温度を検出し、定着器ヒータ111への通電を制御し、定着器を一定温度に制御する。なお、保護用サーモスタット113は、定着器ヒータ111と直列に接続され、何らかの要因で定着器の温度が所定の高温値まで上昇した場合、定着器ヒータ111への通電を完全に遮断する。
特開平7−248701号公報
しかしながら、前記従来の画像形成装置においては、温度制御部102が故障した場合、保護用サーモスタット113が定着器ヒータ111への通電を遮断するまでの間に定着器の温度が上がり過ぎて、記録媒体が劣化してしまい、該記録媒体を定着器から除去しにくくなってしまう。すなわち、温度制御部102が正常に作動している場合における保護用サーモスタット113の誤動作を防止するために保護用サーモスタット113の動作温度にマージンを持たせているので、温度制御部102が故障しても、保護用サーモスタット113の温度がその動作温度にまで上昇して通電を遮断するまでの間に、定着器の温度が上がり過ぎてしまう。
本発明は、前記従来の画像形成装置の問題点を解決して、第1の温度で定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、前記第1の温度より高い第2の温度で定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを配設することによって、媒体が滞留した状態で定着手段の温度が上昇しても、媒体が劣化することがなく、媒体を容易に定着手段から除去することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、媒体上のトナー像を加熱して媒体にトナー像を定着させる定着手段と、該定着手段の温度を制御する温度制御手段と、第1の温度で前記定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、前記第1の温度より高い第2の温度で前記定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを有する。
本発明によれば、画像形成装置は、第1の温度で定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、前記第1の温度より高い第2の温度で定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを有する。これにより、媒体が滞留した状態で定着手段の温度が上昇しても、媒体が劣化することがなく、媒体を容易に定着手段から除去することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の断面図である。
図において、10は画像形成装置であり、例えば、プリンタ、ファクシミリ機、複写機、各種の機能を併せ持つ複合機等であるが、いかなる種類のものであってもよい。本実施の形態においては、前記画像形成装置10が、電子写真方式によって画像を形成する電子写真方式プリンタであるものとして説明する。なお、前記画像形成装置10は、カラー画像を形成する装置であってもよいが、ここでは、モノクロ画像を形成する装置であるものとする。
この場合、前記画像形成装置10は、センタユニット21、該センタユニット21に対して着脱自在に配設された給紙ユニット31、及び、同様に、前記センタユニット21に対して着脱自在に配設された排紙ユニット33を有する。そして、給紙ユニット31は、センタユニット21の一方の側面に配設され、該センタユニット21の中央に向けて突出する形状を備える。また、排紙ユニット33は、センタユニット21の他方の側面に配設され、該センタユニット21の中央に向けて突出する形状を備える。したがって、センタユニット21は中央がくびれた形状を有する。
該センタユニット21の下方には、用紙カセット11が矢印Aで示される方向に移動自在に配設され、画像形成装置10に対して着脱自在に取り付けられている。前記用紙カセット11には媒体としての用紙15が収容され、該用紙15は、用紙カセット11内において昇降自在に配設された用紙積載板14の上に複数枚積層された状態で積載され、該用紙積載板14の下方に配設された押しばね12の作用によって用紙繰り出しローラ13に押し付けられる。したがって、該用紙繰り出しローラ13を図示されないモータ等の駆動源によって回転させると、積層された用紙15の最上部の1枚が繰り出され、画像形成装置10の用紙吸入口16に給紙される。
そして、前記用紙カセット11内の用紙15がすべて使用されたときは、用紙カセット11を画像形成装置10から引き出して用紙15を補給することができる。また、前記センタユニット21には、用紙カセット11から用紙15を給紙する用紙繰り出しローラ13、給紙された用紙15を画像形成装置10内に搬送する用紙送りローラ36、電子写真印刷プロセスユニット22によって形成されたトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム23、該感光体ドラム23と対向させて配設されて転写部を形成し、感光体ドラム23の表面のトナー像を用紙15に転写する転写手段25、用紙搬送方向における前記電子写真印刷プロセスユニット22より下流側に配設され、トナー像を用紙15に定着する定着ローラ45、並びに、トナー像が定着された後の用紙15を用紙受け台24に排出する排出ローラ46及び47が配設される。
そして、前記用紙繰り出しローラ13、用紙送りローラ36、感光体ドラム23、定着ローラ45並びに排出ローラ46及び47は、いずれも、画像形成装置10に固定された軸を中心にして回転自在に配設される。また、前記給紙ユニット31には、前記用紙送りローラ36と対向させてピンチローラ35が配設される。該ピンチローラ35は、ばね35aによって用紙送りローラ36に向けて付勢され、該用紙送りローラ36に用紙15を押し付けることができるようになっている。なお、前記用紙送りローラ36とピンチローラ35とによって給紙用ローラ対が構成される。
さらに、前記排紙ユニット33においては、前記定着ローラ45と対向させて加圧ローラ42が配設され、前記排出ローラ46及び47のそれぞれと対向させて、排出ローラ43及び44が配設される。そして、前記加圧ローラ42並びに排出ローラ43及び44は、それぞれ、ばね42a、43a及び44aによって定着ローラ45並びに排出ローラ46及び47に向けて付勢され、前記加圧ローラ42並びに排出ローラ43及び44に用紙15を押し付けることができるようになっている。なお、前記定着ローラ45内には発熱体である定着器ヒータ41が配設される。また、定着ローラ45と加圧ローラ42とによって定着手段としての定着器が構成され、排出ローラ46及び43と排出ローラ47及び44とによって排出ローラ対が構成される。
次に、前記定着器の構成について詳細に説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における定着器の要部の構成を示す図である。
図に示されるように、定着ローラ45は、両側が開口された円筒状をしたヒートローラであり、その内部に定着ローラ45を加熱する定着器ヒータ41が左右(図において図面に垂直な方向)に貫通した状態で配設されている。
そして、55は定着器ヒータ41への通電を第1の温度で遮断するための第1の保護手段としての第2サーモスタットであり、54は定着器ヒータ41への通電を第1の温度より高い第2の温度で遮断するための第2の保護手段としての第1サーモスタットである。前記第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55は、定着ローラ45の上方に非接触の状態で配設されている。なお、前記第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55は、電気的に直列に接続されている。
また、56は、定着ローラ45表面の温度を検出するためのサーミスタであり、定着ローラ45表面に接触した状態で配設されている。
そして、図示されない駆動源によって定着ローラ45及び加圧ローラ42を矢印で示される方向に回転させるとともに、サーミスタ56で温度制御を行いながら定着器ヒータ41に通電することによって、熱及び圧力を用紙15に加え、該用紙15を搬送しながら用紙15上にトナー像を定着させるように作用する。
次に、前記定着器の温度制御回路について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における定着器の温度制御回路を示す回路図である。
図において、62は電源装置であり、60は温度制御を行う温度制御手段としての温度制御部であり、61は定着器の電気回路としての定着部である。該定着部61において、定着器ヒータ41には第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55が直列に接続され、この直列接続回路の両端に電源装置62から交流電圧が印加されるようになっている。そして、第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55は、温度制御部60が故障して定着器の温度が所定の高温値まで高くなった場合に、定着器ヒータ41への通電を遮断するために設けられたものである。なお、第2サーモスタット55は、定着器の温度を一定温度以下に保つ機能も併せ持つものである。
ここで、第1サーモスタット54の遮断温度は第2の温度としてのT4であり、復帰温度はT5である。また、第2サーモスタット55の遮断温度は第1の温度としてのT6であり、復帰温度は第3の温度としてのT7である。そして、T4>T6>T7>>T5となるように設定され、T5は、安全確保のため、通常の環境下では第1サーモスタット54が復帰しない程度の温度、例えば、摂氏0度以下に選定される。
また、前記電源装置62には、画像形成装置10が備えるCPUのI/Oポートである制御回路63から、定着器ヒータ41の加熱を指令する加熱指令信号が供給される。そして、該加熱指令信号は、電源装置62が備える駆動用トランジスタ64のベースに入力される。前記駆動用トランジスタ64は、加熱指令信号が入力されると、これに応答してホトカプラ65を駆動する。そして、該ホトカプラ65の出力がトライアック66のゲートに入力される。ここで、前記トライアック66は、双方向性の電力用素子であり、ゲートに信号が印加されると、導通状態となって定着器ヒータ41へ交流電圧を供給する。
一方、定着ローラ45表面に接触するようにサーミスタ56が配設されている。該サーミスタ56は、電源電圧Vccと接地電圧との間に抵抗R1と直列に接続されている。これにより、サーミスタ56及び抵抗R1による分圧電圧として、定着ローラ45表面の温度、すなわち、定着器の温度に対応した検出電圧Vtが得られる。該検出電圧Vtは、温度制御部60のコンパレータ71及び72の各非反転入力端(+)に入力されるとともに、コンパレータ73の反転入力端(−)に入力される。
また、電源電圧Vccと接地電圧との間に直列接続された4個の分圧抵抗R5〜R8によって3つの基準電圧V1〜V3が生成される。基準電圧V1はコンパレータ71の反転入力端(−)に入力され、基準電圧V2はコンパレータ72の反転入力端(−)に入力され、基準電圧V3はコンパレータ73の非反転入力端(+)に入力される。ここで、基準電圧V2は、制御しようとする目標温度に対応した値に設定されている。そして、コンパレータ72は、検出電圧Vtが基準電圧V2よりも大きいとき、すなわち、定着器の温度が制御しようとする目標温度よりも高いときに、TEMP1信号を出力する。なお、コンパレータ72の非反転入力端と出力端との間には、前記コンパレータ72に対して微小なヒステリシス特性を与えるための抵抗R9が接続されている。そして、制御回路63は、コンパレータ72からTEMP1信号が出力されると、それまで“H”レベルであった加熱指令信号を“L”レベルにする。
一方、コンパレータ71及び73は、ウィンドウコンパレータを構成しており、定着器の温度が基準電圧V1及びV3に対応する温度T1及びT3間の範囲内にあることを検出すると、TEMP0信号を出力する。そして、前記CPUは、TEMP0信号を制御回路63を介して読み込むことによって、定着器の温度が所定の温度範囲にあるか否かを判定することができる。
次に、前記構成の画像形成装置10の動作について説明する。まず、画像形成装置10全体の動作について説明する。
用紙カセット11に積載された用紙15は、用紙繰り出しローラ13によって繰り出され、用紙送りローラ36によって電子写真印刷プロセスユニット22に送られる。そして、感光体ドラム23に担持されたトナー像は、転写手段25によって用紙15上に転写される。続いて、該用紙15上に転写されたトナー像は、定着ローラ45によって用紙15に定着される。そして、トナー像が定着された用紙15は、排出ローラ46及び47によって用紙受け台24に排出される。このとき、各部のローラの駆動及び定着ローラの温度は、画像形成装置10の制御手段としての前記CPUによって制御される。
また、用紙15が何らかの要因で搬送されなくなった場合、すなわち、いわゆるJAMが発生した場合、媒体搬送路上に設けられた図示されないセンサがJAMを検出すると、CPUは、用紙15の搬送を中止する。さらに、前記CPUは、定着ローラ45と加圧ローラ42とに挟まれた用紙15の劣化を防止するために、定着器ヒータ41への通電を遮断する。さらに、前記CPUは、図示されない表示装置によって、オペレータへJAMの発生を通知する。
次に、前記温度制御回路の動作について説明する。まず、通常状態における動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における温度制御回路の動作を示すタイムチャートである。
制御回路63から出力される加熱指令信号が、図5に示されるような“H”レベルのとき、電源装置62の駆動用トランジスタ64がオン状態となってホトカプラ65を駆動する。そして、該ホトカプラ65がオン状態となると、その出力によってトライアック66のゲートがトリガされ、トライアック66が導通状態となる。そのため、該トライアック66を介して、定着器ヒータ41へ通電される。
このとき、定着器の温度の検出電圧Vtは、電源電圧Vccを抵抗R1の抵抗値とサーミスタ56の抵抗値Rtとで分圧した電圧Vtaとなる。そして、該電圧Vtaが、図5に示されるような基準電圧V2を超える点が、定着器ヒータ41への通電を停止するための温度設定点Taとなる。
一方、加熱指令信号が、図5に示されるような“L”レベルのとき、電源装置62の駆動用トランジスタ64がオフ状態となってホトカプラ65の駆動を停止する。すると、該ホトカプラ65がオフ状態となり、これに伴って、トライアック66が非導通状態となるため、定着器ヒータ41への通電が停止される。
このとき、定着器の温度の検出電圧Vtは、電源電圧Vccを抵抗R1の抵抗値とサーミスタ56の抵抗値Rtとで分圧した電圧Vtaとなる。そして、該電圧Vtaが、図5に示されるような基準電圧V2を下回る点が、定着器ヒータ41への電通を停止するための温度設定点Taとなる。
ここで、定着器が低温状態にあるとき、制御回路63から“H”レベルの加熱指令信号が出力され、定着器ヒータ41の加熱を開始する。すると、定着器の温度の検出電圧Vtが上昇を始める。そして、検出電圧Vtが基準電圧V1を超えるとTEMP0信号が出力され、基準電圧V2を超えるとTEMP1信号が出力される。
CPUは、TEMP1信号が出力されたことを検出すると、制御回路63に対して加熱指令信号を“L”レベルにすべき指令を発する。そして、加熱指令信号が“L”レベルになると、電源装置62から定着器ヒータ41への通電が停止されるので、検出電圧Vtは徐々に低下する。これにより、該検出電圧Vtが基準電圧V2を下回るとTEMP1信号がオフになる。そして、前記CPUは、TEMP1信号がオフになったことを検出すると、制御回路63に対して加熱指令信号を“H”レベルにすべき指令を発する。
続いて、加熱指令信号が“H”レベルになると、再び検出電圧Vtは上昇を始める。そして、該検出電圧Vtが再び基準電圧V2を超えると、TEMP0信号が出力される。
以上のようなサイクルを繰り返し、検出電圧Vtは、おおむね基準電圧V2、すなわち、温度設定点Taと等しくなるように制御される。
次に、前記温度制御回路の所定の高温値状態における動作について説明する。
何らかの要因で検出電圧Vtが、図5に示される一点鎖線a又はbのような挙動を示した場合には、検出電圧Vtが基準電圧V3を超えたポイント又は基準電圧V1を下回ったポイントで、TEMP0信号が“L”レベルとなり、所定の高温値状態が検出可能となる。CPUは、所定の高温値状態を検出すると、表示装置によってオペレータへ所定の高温値状態の発生を通知するとともに、定着器ヒータ41への通電を停止する。
また、図5に示されるΔVは、系の熱時定数によって生じる温度検出遅れに起因する温度リップルであり、定着器を通過する用紙15の厚さ、サイズ、環境温度等によって変化するものである。
次に、前記第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55の動作について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態におけるサーモスタットの動作を示す第1のタイムチャート、図7は本発明の第1の実施の形態におけるサーモスタットの動作を示す第2のタイムチャートである。なお、図6における線cは第1サーモスタット及び第2サーモスタットの温度を示し、図7における線dは定着器の温度の検出電圧を示している。
何らかの要因、例えば、CPUの暴走、トライアック66の故障等によって定着器の温度制御することができなくなった場合、定着器の温度の検出電圧Vtは、基準電圧V1〜V3を超えて上昇する。
ここで、第2サーモスタット55の温度が遮断温度T6を超えると、第2サーモスタット55はカットオフし定着器ヒータ41への通電を遮断する。その後、第2サーモスタット55の温度が低下し復帰温度T7を下回ると、第2サーモスタット55は復帰し、定着器ヒータ41への通電を再開する。そして、通電が再開されると、再び第2サーモスタット55の温度が上昇し、該第2サーモスタット55の温度が遮断温度T6を超えると、定着器ヒータ41への通電を遮断するというサイクルを繰り返す。なお、第1サーモスタット54は、第2サーモスタット55と概略同位置に配設されているので、その温度も第2サーモスタット55の温度と概略同一になる。
また、このときの第2サーモスタット55の温度変化、最大温度及び最低温度は、定着器全体の温度上昇とともに変化する。定着器全体の温度が平衡状態になる前に、第1サーモスタット54の温度が遮断温度T4を超えると、第1サーモスタット54は、第2サーモスタット55の状態とは関係なく通電遮断状態になる(タイミングB)。以降、第2サーモスタット55の温度が復帰温度T7以下に下がって第2サーモスタット55自身が復帰しても、第1サーモスタット54が遮断状態であるため、定着器ヒータ41への通電が再開することはない。
第1サーモスタット54が遮断するときのサーミスタ56の検出電圧はVnである。また、第2サーモスタット55が存在しない場合の第1サーモスタット54が遮断するタイミングはタイミングAであり、このときのサーミスタ56の検出電圧はVoであってVo>Vnとなる。そのため、本実施の形態によれば、定着器ヒータ41への通電を完全に遮断するタイミングでの定着器の温度を従来技術に比べ低くすることが可能となる。
このように、本実施の形態においては、定着器の温度制御することができなくなった場合の保護手段として動作温度の異なるサーモスタットを2つ、すなわち、第1サーモスタット54及び第2サーモスタット55を設けたので、従来より定着器の温度上昇を抑えることが可能となり、用紙15が滞留する可能性のある定着器の最高上昇温度を低減することが可能となった。したがって、定着器に用紙15が滞留した状態で、定着器に温度上昇が生じても、用紙15の劣化が少なくて済み、該用紙15の除去を簡単に行うことが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施の形態における温度制御回路の動作を示すタイムチャートである。
本実施の形態において、第1サーモスタット54の遮断温度T4は、図8に示されるような定着器の温度制御範囲の上限t3、すなわち、サーミスタ56の検出電圧V3以下に設定され、第1サーモスタット54の復帰温度T5は、定着器の温度制御範囲の下限t1、すなわち、サーミスタ56の検出電圧V1以下に設定されている。
なお、図に示される例において、第1サーモスタット54の遮断温度T4は、サーミスタ56による検出温度に換算してt4となり、サーミスタ56の検出電圧V4に対応する。また、第1サーモスタット54の復帰温度T5は、サーミスタ56による検出温度に換算してt5となり、サーミスタ56の検出電圧V5に対応する。すると、t3>t4>t5>t1となり、また、V3>V4>V5>V1となる。
そして、定着器が低温状態にあるとき、制御回路63から“H”レベルの加熱指令信号が出力され、定着器ヒータ41の加熱を開始する。すると、サーミスタ56による定着器の温度の検出電圧Vtは上昇を始める。そして、検出電圧Vtが基準電圧V1を超えるとTEMP0信号が出力され、基準電圧V2を超えるとTEMP1信号が出力される。
CPUは、TEMP1信号が出力されたことを検出すると、制御回路63に対して加熱指令信号を“L”レベルにすべき指令を発する。そして、加熱指令信号が“L”レベルになると、電源装置62から定着器ヒータ41への通電が停止されるので、検出電圧Vtは徐々に低下する。これにより、検出電圧Vtが基準電圧V2を下回ったところでTEMP1信号がオフになる。そして、CPUは、TEMP1信号がオフになったことを検出すると、制御回路63に対して加熱指令信号を“H”レベルにすべき指令を発する。
続いて、加熱指令信号が“H”レベルになると、再び検出電圧Vtは上昇を始める。そして、検出電圧Vtが再び基準電圧V2を超えるとTEMP0信号が出力される。
以上のようなサイクルを繰り返し、検出電圧Vtは、おおむね基準電圧V2、すなわち、温度設定点Taと等しくなるように制御される。
ここで、温度制御のオーバーシュートによって検出電圧Vtが一点鎖線eのような挙動を示した場合には、タイミングDにおいて検出電圧Vtがt4、すなわち、第1サーモスタット54の遮断温度T4を超える。そのため、第1サーモスタット54が通電を遮断するように働き、定着器の検出温度は徐々に低下する。そして、定着器の検出温度がt2を下回ると、CPUは制御回路63に対し加熱指令信号を“H”レベルにする指示を発する。しかし、第1サーモスタット54が遮断状態であるので、定着器の検出温度は更に低下する。
そして、定着器の検出温度が、タイミングEにおいてt5、すなわち、第1サーモスタット54の復帰温度T5を下回るタイミングで、第1サーモスタット54が復帰し、定着器ヒータ41に対し通電を再開する。以降、同様に、定着器の検出温度がおおむねtaになるように温度制御される。
したがって、通常の制御状態においては、何らかの条件で温度のオーバーシュートが発生しても、TEMP0信号が出力されることがない。そのため、正常状態であるにもかかわらず、CPUが所定の高温値状態を検出して、表示装置を介してオペレータへ所定の高温値状態の発生を通知するような誤動作を起こすことがない。
また、CPUの暴走で温度制御がうまく行われないような状況下であっても、定着器の検出温度は、おおむねtaに制御することが可能となる。このとき、制御が全く行われなくなれば、第2サーモスタット55によって保護されるのは言うまでもない。
このように、本実施の形態においては、第1サーモスタット54の遮断温度T4は定着器の温度制御範囲の上限t3、すなわち、検出電圧V3以下に設定され、第1サーモスタット54の復帰温度T5は定着器の温度制御範囲の下限t1、すなわち、検出電圧V1以下に設定されている。これにより、温度制御時にオーバーシュートが発生しても、TEMP0信号の出力を抑制させることが可能であるため、誤検出を減らすことができる。
なお、前記第1及び第2の実施の形態において、画像形成装置10を例にして説明したが、プリンタ、ファクシミリ機、MFP(Multi Function Printer)等のように、ヒータを用いて温度制御を行う装置に対しては、同様に実施可能である。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における定着器の温度制御回路を示す回路図である。 従来の定着器の温度制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着器の要部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における温度制御回路の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるサーモスタットの動作を示す第1のタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態におけるサーモスタットの動作を示す第2のタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態における温度制御回路の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
15 用紙
42 定着ローラ
45 加圧ローラ
54 第1サーモスタット
55 第2サーモスタット
60 温度制御部

Claims (3)

  1. (a)媒体上のトナー像を加熱して媒体にトナー像を定着させる定着手段と、
    (b)該定着手段の温度を制御する温度制御手段と、
    (c)第1の温度で前記定着手段への通電を遮断する第1の保護手段と、
    (d)前記第1の温度より高い第2の温度で前記定着手段への通電を遮断する第2の保護手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の保護手段は第3の温度で通電を復旧させ、前記第2の保護手段は摂氏0度以下で通電を復旧させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第3の温度は温度制御範囲内にある請求項2に記載の画像形成装置。
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