JP2008081649A - 電離放射線硬化性樹脂混合組成物及びそれを用いた積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、塗液安定性にすぐれ、各用途に要求される様々な光学制御特性に対応可能な樹脂組成物を提供することにある。
【解決手段】
透光性樹脂中に、1種類の透光性微粒子を1〜50%含有する樹脂組成物(A)群と、前述の透光性微粒子と異なる屈折率を有する透光性微粒子をそれぞれ各1種ずつ1〜50%含有する樹脂組成物(B)群から選ばれる樹脂組成物2種類以上とを配合し、さらに透光性微粒子を含まない樹脂組成物(C)を配合してなることを特徴とする樹脂混合組成物において、樹脂組成物(A)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.02以下であり、かつ、(B)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.03〜0.10であることを特徴とする樹脂混合組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、テレビ、コンピューター、カーナビゲーションシステム、車載用計器盤、携帯電話等の画像表示装置として用いられる、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ、リアプロジェクションディスプレイ、CRTディスプレイ等各種ディスプレイにおいて、ディスプレイ最表面に、画像の映り込みや、光の反射を防止するために設ける防眩フィルムを提供する安定性が良好で、混合により任意な光制御特性に調整が可能な樹脂混合組成物に関する。
従来から、CRT、PDP、LCD、ELD等の画像表示装置、特にPDP、LCD、ELDなどの表面がフラットな画像表示装置には、室内照明や、太陽光の入射等による、表示画面への操作者等の影の映り込みが、画像の視認性を著しく妨げるという問題があった。この映り込みを抑えるために、屈折率が異なる2種類以上の透光性微粒子を含有する透光性樹脂を塗工して防眩性フィルムを得ることが提案されている。(特許第2990374) このような防眩性フィルムを得るためには内部散乱及び外部散乱効果による曇価の調整が必要で透光性微粒子と透光性樹脂との配合比、透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率差、透光性微粒子の粒径の異なる2種類以上の透光性微粒子を配合する必要がある。しかしながら、透光性樹脂に透光性微粒子を2種類以上同一に含有する塗料は、ある透光性微粒子の配合比に対して1種の光制御特性の防眩性フィルムしか提供することが出来ないという問題点がある。また、2種類以上の有機微粒子を同一に含有する塗料は有機微粒子の材質の違いによる比重差や粒径違いによる重量差によって沈降速度が異なり塗料の均一性が損なわれ、長期間の塗液安定性も悪いという問題点がある。また、有機と無機微粒子とでは粒子表面の活性や処理が異なることから凝集性が異なり、同一の方法で均一な分散体を得ることが難しい。
本発明の目的は、塗液安定性にすぐれ、各用途に要求される様々な光学制御特性に対応可能な樹脂組成物を提供することにある。
なし。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、2種類以上の透光性微粒子をそれぞれ透光性樹脂中に1種類のみ含む樹脂組成物とし、これらの樹脂組成物を任意に2液以上混合することで、これらの欠点を解消し得ることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、透光性樹脂中に、1種類の透光性微粒子を1〜50%含有する樹脂組成物(A)群と、前述の透光性微粒子と異なる屈折率を有する透光性微粒子をそれぞれ各1種ずつ1〜50%含有する樹脂組成物(B)群から選ばれる樹脂組成物2種類以上とを配合し、さらに透光性微粒子を含まない樹脂組成物(C)を配合してなることを特徴とする樹脂混合組成物において、樹脂組成物(A)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.02以下であり、かつ、(B)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.03〜0.10であることを特徴とする樹脂混合組成物に関する。
また本発明は、前記樹脂組成物(B)それぞれに含有する透光性微粒子の屈折率の差が0.1以上である上記樹脂混合組成物に関する。
また本発明は、透光性樹脂が電離放射線硬化型樹脂であり、かつ屈折率が1.49〜1.53であることを特徴とする、上記樹脂混合組成物に関する。
また本発明は、樹脂組成物(A)、および(Bn)を構成するいずれかの透光性微粒子が有機微粒子であって、かつ(Bn)を構成する他方いずれかの樹脂組成物が含有する透光性微粒子が無機微粒子であることを特徴とする、上記樹脂混合組成物に関する。
さらに本発明は、前記有機微粒子の平均粒径が0.1〜10μmであり、前記無機微粒子が二酸化珪素粒子であって、その二酸化珪素粒子の平均二次粒径が0.1〜5μmであることを特徴とする、上記樹脂混合組成物に関する。
さらに本発明は、樹脂混合組成物をベースフィルムに塗布してなる積層体に関する。
さらに本発明は、前記樹脂混合組成物層の厚みが、1〜20μmである上記積層体に関する。
加えて本発明は上記電離放射線硬化性樹脂混合組成物をトリアセチルセルロース透明基板に塗工後、電離放射線照射することを特徴とする積層体の製造方法に関する。
本発明は、透光性樹脂中に透光性微粒子を1種類のみ分散させることで塗液の均一分散性に優れ、なおかつ塗液安定性が良好な樹脂組成物を得ることを可能とし、これらの樹脂組成物を2種類以上配合することで、様々な用途に要求される曇価(ヘイズ)の光制御特性に対し任意に調整を可能とするものである。樹脂組成物はトリアセチルセルロース透明基板上に塗布するため、特定の組み合わせの電離放射線硬化性化合物、有機微粒子、無機微粒子、光開始剤および有機溶剤よりなるものである。また、トリアセチルセルロース透明基板上で前記電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させてなる積層体は、微細凸凹形状を形成されている防眩層を成し、耐光試験後の密着性に優れ、耐擦傷性、鉛筆硬度等の塗膜硬度に優れた防眩性フィルムとして用いることができる。
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。
本発明における樹脂組成物のうち樹脂組成物(A)に含まれる透過性微粒子の透光性樹脂との屈折率の差を0.02以下としたのは、両者の屈折率が小さいため塗膜の透明性に影響を与えることなく、防眩層の表面凹凸による外部雲価を制御することを可能にするためである。
樹脂組成物(B)を構成する透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差を0.03〜0.10としたのは防眩層の内部雲価を制御することを可能にするためで、屈折率差が0.03未満の場合では、両者の屈折率の差が小さすぎて、内部雲価が得られず光拡散効果が得られない。又屈折率差が0.1よりも大きい場合は光拡散性が高すぎて、フィルム全体が白化してしまうからである。また、樹脂組成物(B)それぞれに含有する透光性微粒子の屈折率の差が0.1以上としたのは、樹脂組成物を2種類以上混合した場合、それらの樹脂組成物に含有する透光性微粒子の屈折率は透光製微粒子の屈折率と比率との平均値と見なす事ができ、透光性微粒子の混合の比により細かい屈折率の設定が十分に可能となり、様々な設計が出来るからである。また、屈折率差が0.1以上のため塗膜内部の光拡散性を高くすることができ、充分な防眩性を得ると同時にシンチレーション(面ぎら)の良好な防眩性フィルムを得ることができるからである。
前記透光性微粒子のうち有機微粒子の平均粒径は0.1〜10μmであることが好ましく、2〜6μmであることがより好ましい。平均粒径が0.1μm未満では光を散乱する効果が不足するため、得られる防眩性が不十分であり、10μmを超えると防眩層内部での光拡散性が減少するため、シンチレーション(面ぎら)を生じやすい。
有機微粒子としては、例えばスチレンビーズ、アクリルビーズ、スチレン−アクリルビーズ、メラミンビーズ、ベンゾグアナミンビーズ、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ、シリコーンビーズ、フッ素ビーズ、フッ化ビニリデンビーズ、塩ビビーズ、エポキシビーズ、ナイロンビーズ、フェノールビーズ、ポリウレタンビーズ等が挙げられる。有機微粒子は水及び有機溶剤に不溶のものが好ましく、形状は不定形でも球状でもよい。特にスチレン−アクリルビーズがモノマー比率を任意に調節することで様々な屈折率(1.49〜1.60)の微粒子の合成が可能なため、屈折率差を前述のような数値に調整することが容易であることから好ましい。
無機微粒子としては、例えば、二酸化珪素粒子(屈折率:1.46)、二酸化チタン粒子(屈折率:2.3〜2.7)、酸化ジルコニウム粒子(屈折率:2.05)、酸化アルミニウム粒子(屈折率:1.63)が上げられる。無機微粒子は、透光性樹脂の屈折率が通常1.49〜1.53であり、有機微粒子の屈折率が通常1.35〜1.65であることから、二酸化珪素素粒子(屈折率:1.46)が請求項に記載されている屈折率差に調整することが容易であることから好ましい。
これらの無機微粒子は防眩効果を最大にすると共に、透明性も良好にするという観点から平均二次粒径が0.1〜5μmであることが好ましい。0.1μm以下であると、得られる防眩性フィルムの表面光沢が高くなり防眩効果を得ることができず、5μmより大きいと透視性が悪化する。さらに、好ましくは0.3〜3μmである。尚、粒径はコールターマルチサイザー(ベックマン・コールター(株))を用い、アパーチャーサイズを30μmとして測定したものである。
また、これらの透光性微粒子の添加量は電離放射線硬化性樹脂組成物全体量に対して1〜50重量%が好ましく、5〜30重量%がさらに好ましい。1重量%未満では、十分な防眩性が得られず、様々な用途に要求される曇価の光制御特性に対し調整が不可能である。50重量%を超える時は、様々な用途に要求される曇価の光制御特性に調整が可能であるが、樹脂組成物の流動性が著しく低下し、粘度が高くなるために作業性が非常に悪くなり、また、微粒子同士が凝集し易くなるためゲル化等が起こり樹脂組成物の安定性が損なわれ好ましくない。
上記、透光性微粒子の分散は組成物が十分均一になるまで通常の手段で達成され、分散させる際に使用する分散機としては、特に制限はなく、例えば、ニーダー、ロールミル、アトライタ、スーパーミル、ディソルバー、ホモミキサー、サンドミルなどの公知の分散機が挙げられる。
本発明における電離放射線硬化型樹脂は、エチレン性不飽和二重結合を有する化合物で電離放射線により重合硬化させることで防眩層を形成するバインダーとして働き、画像表示装置の表面に用いるため耐擦傷性、及び表面硬度が必要であり、該防眩層にハードコート性を付与するものが好ましい。例えばヘキサンジオール(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ジシクロヘキサンジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2,3−シクロヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリアクリレート、ポリエステルポリアクリレート等の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物;ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリルポリ(メタ)アクリレート、ポリアルキッドポリ(メタ)アクリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート、ポリスピロアセタールポリ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンポリ(メタ)アクリレート、ポリチオールポリエンポリ(メタ)アクリレート、ポリシリコンポリ(メタ)アクリレート等の多官能化合物の(メタ)アクリレート化合物;1,4−ジビニルベンゼン、4−ビニル安息香酸−2−アクリロイルエチルエステル、1,4−ジビニルシクロヘキサン等のビニルベンゼン及びその誘導体;ジビニルスルホン等のビニルスルホン化合物;メチルビスアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド化合物;ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド、ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート、ビニルナフタレン、ビニルフェニルスルフィド、4−メタクリオキシフェニル−4’−メトキシフェニルチオエーテル、テトラビロモビスフェノールAジエポキアクリレート等のいわゆる高屈折率モノマー等が挙げられる。
これらエチレン性不飽和二重結合を有する化合物のうち、塗膜強度、耐擦傷性の観点より、少なくとも3つの官能基を有するポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリレート類、分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能のアクリレート類を好適に使用することができる。ポリエポキシポリ(メタ)アクリレートは、エポキシ樹脂のエポキシ基を(メタ)アクリル酸でエステル化し官能基を(メタ)アクリロイル基としたものであり、ビスフェノールA型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物、ノボラック型エポキシ樹脂への(メタ)アクリル酸付加物等がある。
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレートは、例えば、ジイソシアネートと水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるもの、ポリオールとポリイソシアネートとをイソシアネート基過剰の条件下に反応させてなるイソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを、水酸基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得られるものがある。あるいは、ポリオールとポリイソシアネートとを水酸基過剰の条件下に反応させてなる水酸基含有ウレタンプレポリマーを、イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類と反応させて得ることもできる。
ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサントリオール、トリメリロールプロパン、ポリテトラメチレングリコール、アジピン酸とエチレングリコールとの縮重合物等が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。水酸基をもつ(メタ)アクリレート類としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート,2−ヒドロキシプロピルアクリテート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。イソシアネート基を有する(メタ)アクリレート類としては、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、メタクリロイルイソシアネート等が挙げられる。
分子内に3個以上のアクリロイル基を有する多官能としては、具体的には前記した多価アルコールとアクリル酸のエステル化合物が挙げられ、単独または2種以上の混合物が好ましい。これらエチレン性不飽和二重結合を有する化合物としては、特に、1分子中にアクリロイル基を3〜4固有し、トリアセチルセルロースフィルムとの濡れ性が非常に良好であるペンタエリスルトールテトラアクリレートとペンタエリスルトールトリアクリレート、少なくとも5つの官能基を有するポリウレタンポリ(メタ)アクリレートが好ましい。
本発明の樹脂組成物を放射線で硬化させる場合には、通常、光重合開始剤を添加する。光重合開始剤の種類は特に制限なく、例えばアセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ゲンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ミヒラーズケトン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられ、これらの光重合開始剤は2種以上を適宜併用することもできる。光増感剤としては、例えばn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ポリ−n−ブリルホスフィン等が挙げられ、これらの光増感剤は2種以上を適宜併用することもできる。
更に、樹脂組成物の粘度の調整や安定性を高めるために有機溶剤を含ませてもよい。
有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキエタノール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類;2−メトキシエチルアセタート、2−エトキシエチルアセタート、2−ブトキシエチルアセタート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロメタン、塩化メチレン等の塩素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等のエーテル系溶媒;N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド等の1種または2種以上を混合して用いることができる。これらの比重の異なる溶剤を混合することで、樹脂組成物の比重を有機微粒子の比重近くに調整することができ、有機微粒子の沈殿や浮きを緩和させることが出来る。
本発明のトリアセチルセルロース透明基板に塗工する場合には、トリアセチルセルロース透明基板を溶解または膨潤する有機溶剤とトリアセチルセルロース透明基板を溶解または膨順しない溶剤を組み合わせることが塗膜の密着性の点で有利であり、比重差の大きい溶剤を用いる事が樹脂組成物の比重の調整の点で有利である。溶剤としてトリアセチルセルロース透明基材を溶解または膨順する1.3−ジオキソラン(比重1.06)とトリアセチルセルロース透明基材を溶解または膨順しないトルエン(比重0.867)が塗工時の蒸発速度などの塗工適性の観点からも特に好ましい。
更に、透光性微粒子を樹脂組成物中に均一に、また安定的に分散させるために分散剤を含ませても良い。分散剤としては、樹脂型分散剤やアニオン性の極性基等を有する分散剤を用いることが出来る。樹脂型顔料分散剤としては、例えば、Solsperse 24000 (ゼネカ株式会社製)、アシ゛スハ゜ーPB821(味の素)、 Disperbyk-160 、Disperbyk-161 、Disperbyk-162 、Disperbyk-163 、Disperbyk-170(ビックケミー社製)等が挙げられる。アニオン性の極性基を有する分散剤 としては、具体的には、ビックケミー・ジャパン社がディスパービックの商品名で供給する製品群、すなわち、Disperbyk −111,Disperbyk −110 ,Disperbyk −116 ,Disperbyk −140 ,Disperbyk −161 ,Disperbyk −162 ,Disperbyk −163 ,Disperbyk −164 ,Disperbyk −168 ,Disperbyk −170 ,Disperbyk −171 ,Disperbyk −174 ,Disperbyk −180 ,Disperbyk −182 等を例示することができ、一般に市販されているものを使用することもできるが、特に限定されるものではない。
本発明の樹脂組成物には、更に溶剤乾燥型樹脂、レベリング剤、チキソトロピー剤等を含有する事ができる。溶剤乾燥型樹脂は主として、熱可塑性樹脂例えば、セノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が用いられる。
本発明のトリアセチルセルロース透明基板に塗工する場合にはニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、エチルヒドロキシエチルセルロース系樹脂が塗膜の密着性及び透明性の点で有利である。
本発明におけるベースフィルムとしては、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ジアセチレンセルロースフィルム、アセテートブチレートセルロースフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム、ポリアクリル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、(メタ)アクリルニトリルフィルム等が使用できるが、これらのフィルムに特に限定されるものでなく、公知の透明プラスチックフィルムの中から適宜選択して用いる事ができる。
光学特性の面からトリアセチルセルロースを溶剤に溶解することで調整されたトリアセチルセルロースドープを単層流延、複数層共流延の何れかの流延方法により流延することにより作成された複屈折がないトリアセチルセルロースフィルムを用いる事が特に望ましい。トリアセチルセルロース透明基板の厚さは、適宜に決定しうるが、一般には強度や取り扱い等の作業性、薄層性等の点より10〜500μm程度である。特に20〜300μmが好ましく、30〜200μmがより好ましい。
本発明の積層体は、トリアセチルセルロース透明基板上に透光性微粒子を1種類のみを分散した電離放射線硬化性樹脂組成物2種類以上と透光性微粒子を含まない電離放射線硬化性樹脂組成物を配合した樹脂混合組成物を塗布後、電離放射線硬化させてなる。
本発明における電離放射線硬化性混合樹脂組成物をトリアセチルセルロース透明基板上塗布して積層体を形成する方法としては、電離放射線硬化性樹脂混合組成物をバーコーティング、ブレードコーティング、スピンコーティング、リバースコーティング、ダイティング、スプレーコーティング、ロールコーティング、グラビアコーティング、マイクログラビアコーティング、リップコーティング、エアーナイフコーティング、ディッピング法等の塗工方法でベースフィルム基材に塗工した後、必要に応じ溶剤を乾燥させ、更に電離放射線を照射することにより、塗工した電離放射線硬化性樹脂混合組成物を架橋硬化させることによって形成される。電離放射線硬化としては、紫外線硬化、電子線硬化、可視光硬化、X線硬化、γ線硬化等、活性エネルギー線硬化等が挙げられる。
例えば、前記紫外線としては、キセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、タングステンランプ等の光源から発せられる紫外線を用いることができる。このようにして形成される防眩層の膜厚はハードコート性を保有していれば特に限定されず、使用させる光透過性微粒子の粒径により適宜決定されるが、通常1〜20μm、好ましくは3〜7μmの厚みである。
トリアセチルセルロース等の透明基板上に、本発明における電離放射線硬化性樹脂混合組成物を硬化させてなる防眩層の微細凸凹形状の表面に、画面表示のコントラストや白ぼけを更に改善する方法として、前記防止防眩層の屈折率よりも低い屈折率の低屈折率層を設けることもできる。これら低屈折率層には例えばポリシロキサン構造を有するものが用いられ、好ましくはフッ素含有ポリシロキサン構造を有するものである。このような低屈折低屈折率層は、たとえばフッ素含有アルコキシシランにより形成することができる。低屈折率層の厚さは0.05〜0.15μmとするのが好ましい。低屈折率層は適宜な方法にて防眩層の表面に形成することができる。形成方法としては、防眩層の形成と同様の方法を使用できる。
このようにして、トリアセチルセルロース透明基材上に表面に微細な凹凸を有する防眩層を形成することにより作成された本発明の防眩フィルムは、全光線透過率85%以上、かつ、ヘイズ値3.0〜55.0%の光学特性を有していることが好ましく、また、全光線透過率90%以上、ヘイズ値4.0〜45.0%の光学特性を有していることが更に好ましい。全光線透過率は85%を下回ると、コントラストの高い画像表示が出来なくなる。ヘイズ値は3.0%未満となると、充分な防眩性が得られず、また55.0%を超えると、白ぼけが出やすくなるため好ましくない。
また、前記防眩性フィルムのトリアセチルセルロース透明基材には、光学素子を接着することができる。光学素子としては、偏光板、位相差板、楕円偏光板、光学補償付き偏光板等が挙げられ、これらは積層体として用いることができる。光学素子の接着は、接着に応じてアクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤やホットメルト系接着剤などの透明性や耐候性等に優れる適宜な接着層を用いることができる。
偏光板としては、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムにヨウ素や染料等を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等の偏向フィルムが挙げられる。位相差板としては、前記透明基板で例示したポリマーフィルムの一軸または二軸延伸フィルムや液晶ポリマーフィルム等が挙げられる。位相差板は、2層以上の延伸フィルムから形成されていてもよい。楕円偏光板、光学補償付き偏光板は、偏光板と位相差板を積層することにより形成しうる。楕円偏光板、光学補償付き偏光板は、偏光板側の面に防眩層を形成している。
[実施例]
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら具体例のみに限定されるものではない。なお、例中[部][%]とあるのは、それぞれ[重量部][重量%]を示す。
[配合例1]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)100部を、トルエン37.5部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌した。
さらに、この溶液に平均粒子径3.5μm、屈折率1.53の架橋ポリスチレン-メチルメタアクリレートビース(積水化学社製)を加え、高速ディスパーにて2000rpmで15分撹拌し、不揮発分80%の電離放射線硬化性樹脂組成物(A)を調製した。
[配合例2]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)100部を、トルエン25部および、1,3−ジオキソラン75部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌した。
さらに、この溶液に平均粒子径3.5μm、屈折率1.59の架橋ポリスチレンビーズ(積水化学社製)を加え、高速ディスパーにて2000rpmで15分撹拌し、不揮発分60%の電離放射線硬化性樹脂組成物(B1)を調製した。
[配合例3]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)100部を、トルエン25部および、1,3−ジオキソラン75部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌した。さらに、この溶液に分散剤(BYK111,ビックケミー社製)0.45部加え、2次粒子の平均粒子径2.1μm、屈折率1.46の二酸化珪素粒子(東ソーシリカ社製)45部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで30分撹拌し、不揮発分60%の電離放射線硬化性樹脂組成物(B2)を調製した。
[配合例4]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)100部を、トルエン17.5部および、1,3−ジオキソラン52.5部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を5部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌し、不揮発分60%の電離放射線硬化性樹脂組成物(C)を調製した。
なお、配合例1〜4をまとめたものを表1に示した。
[実施例1〜2]
[配合例1〜4]に示した方法により電離放射線硬化性樹脂混合組成物を作成した。いずれの電離放射線硬化性樹脂組成物も経時7日後においてもビーズの沈殿はなく、塗液安定性に優れていた。これらの電離放射線硬化性樹脂組成物を表2に示した配合量で混合し、不揮発分50%の電離放射線硬化性樹脂混合組成物(1)〜(2)を調製した。厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フィルム社製)に電離放射線硬化性樹脂混合組成物(1)〜(2)をバーコーターで塗布し、70℃〜1分で乾燥後させた。その後、窒素パージによって0.3重量%以下酸素濃度雰囲気にて、高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射量400mJ/cm2で照射して塗布層を硬化させ、厚さ5.5μmの防眩層を形成した。得られた防眩フィルムは表2に示した結果のように様々な曇価(ヘイズ)の光制御特性の防眩フィルムを得ることが出来た。
[比較例1]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)37.62部を、トルエン35部および、1,3−ジオキソラン15部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を1.88部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌した。さらに、この溶液に平均粒子径3.5μm、屈折率1.53の架橋ポリスチレン-メチルメタアクリレートビース(積水化学社製)7.5部および、平均粒子径3.5μm、屈折率1.59の架橋ポリスチレンビーズ(積水化学社製)3部を加え、高速ディスパーにて2000rpmで15分撹拌し、不揮発分50%の電離放射線硬化性樹脂混合組成物(3)を調製した。
[比較例2]
ペンタエリスリトールテトラアクリレート(東亞合成社製)37.62部を、トルエン35部および、1,3−ジオキソラン15部に溶解し、さらに光重合開始剤(イルガキュア184,チバガイギー社製)を1.88部加え、高速ディスパーにて2000rpmで5分撹拌した。さらに、この溶液に分散剤(BYK111,ビックケミー社製)0.45部加え、2次粒子の平均粒子径2.1μm、屈折率1.46の二酸化珪素粒子(東ソーシリカ社製)4.5部を加え、高速ディスパーにて4000rpmで30分撹拌し、さらに平均粒子径3.5μm、屈折率1.59の架橋ポリスチレンビーズ(積水化学社製)5部を加え、高速ディスパーにて2000rpmで15分撹拌し、不揮発分50%の電離放射線硬化性樹脂混合組成物(4)を調製した。
実施例1〜2と同様に電離放射線硬化性樹脂混合組成物(3)〜(4)を塗工硬化させ、防眩層を形成した。得られた防眩フィルムの評価結果を表3に示した。光制御特性は実施例1〜2と同様な性能は得られるものの、塗液は経時1日後でビーズが沈殿した。
(1)塗液安定性:樹脂組成物を25℃で静置し、7日後のビーズの沈殿の有無を目視判定した。
(2)粘度:EL型粘度計を用いて測定。(at25℃)
(3)不揮発分:120℃で熱風オーブン20分乾燥後の不揮発分を測定。
(4)全光線透過率:ヘイズメーターNDH-2000(日本電色社製)測定装置を用いて光線透過率を測定。
(5)ヘイズ値:ヘイズメーターNDH-2000(日本電色社製)を用いてヘイズ値を測定。
(6)内部ヘイズ値:防眩層上に、透光性微粒子を含有しない樹脂混合組成物溶液(防眩層を作成する際に使用した樹脂混合組成物から透光性微粒子を除いた溶液)を、バーコーター#10を用いて塗布し、100℃の電気オーブン中で1分間乾燥させた。その後、窒素パージによって0.3%以下酸素濃度雰囲気にて、高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射量400mJ/cm2で照射して塗布層を硬化させ、表面凸凹の無い塗膜を作成し、その塗膜のヘイズを、(3)と同様の方法で測定した。
(6)防眩性:作成した防眩フィルムにルーバーなしのむき出しの蛍光灯を写し、その反射像のボケの程度を目視判定した。
◎:蛍光灯の輪郭が全くわからない
○:蛍光灯の輪郭がわずかにわかる
△:蛍光灯はぼやけているが輪郭は識別できる
×:蛍光灯が殆どぼやけない(防眩性無し)
(7)白ぼけ:防眩フィルムを、液晶ディスプレイの表面に、透明粘着剤を用いて貼り合わせ、黒表示にして黒さを目視判定した。
○:白ぼけが抑えられ、黒さがある
△:やや白ぼけがある
×:白ぼけがあり、画面が白化する

Claims (8)

  1. 透光性樹脂中に、1種類の透光性微粒子を1〜50%含有する樹脂組成物(A)群と、前述の透光性微粒子と異なる屈折率を有する透光性微粒子をそれぞれ各1種ずつ1〜50%含有する樹脂組成物(B)群から選ばれる樹脂組成物2種類以上とを配合し、さらに透光性微粒子を含まない樹脂組成物(C)を配合してなることを特徴とする樹脂混合組成物において、樹脂組成物(A)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.02以下であり、かつ、(B)における透光性微粒子と透光性樹脂との屈折率の差が0.03〜0.10であることを特徴とする樹脂混合組成物。
  2. 前記樹脂組成物(B)それぞれに含有する透光性微粒子の屈折率の差が0.1以上である、請求項1記載の樹脂混合組成物。
  3. 透光性樹脂が電離放射線硬化型樹脂であり、かつ屈折率が1.49〜1.53であることを特徴とする、請求項1または2記載の樹脂混合組成物。
  4. 樹脂組成物(A)、および(Bn)を構成するいずれかの透光性微粒子が有機微粒子であって、かつ(Bn)を構成する他方いずれかの樹脂組成物が含有する透光性微粒子が無機微粒子であることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の樹脂混合組成物。
  5. 前記有機微粒子の平均粒径が0.1〜10μmであり、前記無機微粒子が二酸化珪素粒子であって、その二酸化珪素粒子の平均二次粒径が0.1〜5μmであることを特徴とする、請求項1〜4いずれか記載の樹脂混合組成物。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の樹脂混合組成物をベースフィルムに塗布してなる積層体。
  7. 前記樹脂混合組成物層の厚みが、1〜20μmである請求項6記載の積層体。
  8. 請求項1〜7いずれか記載の電離放射線硬化性樹脂混合組成物をトリアセチルセルロース透明基板に塗工後、電離放射線照射することを特徴とする請求項6または7記載の積層体の製造方法。
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