JP2008078256A - キャパシタモジュール特性検査装置 - Google Patents

キャパシタモジュール特性検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成によってキャパシタモジュールの基本定なパラメータの正常・異常などを検査することができるキャパシタモジュール特性検査装置を提供する。
【解決手段】キャパシタモジュール特性検査装置は、直列接続された複数のキャパシタセル(C1,C2,・・Cn)と、該複数のキャパシタセルと並列に接続され、該複数のキャパシタセルが満充電に達すると満充電信号を発する複数の並列モニタ(M1,M2,・・Mn)とからなるキャパシタモジュールの特性検査を行うものであり、定電流発生部11と、定電圧発生部12と、電流検出部13と、電圧検出部14と、放電制御を行う放電制御部15と、F信号検出部16と、表示部17と、検出結果に基づいて所定の演算などを行う主制御部18と、を有する構成となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャパシタモジュールにおける並列モニタの良否や、キャパシタモジュール内のキャパシタセルと並列モニタの接続の良否、キャパシタモジュールの基本定なパラメータの正常・異常などを検査するキャパシタモジュール特性検査装置に関するものである。
近年、大電流の充放電が可能な電気二重層キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、電極と電解液との界面においてイオンの分極によりできる電気二重層を利用したキャパシタであり、従来のキャパシタに比較して大容量の静電容量を充電できるとともに、急速充放電が可能であり、その応用が期待されている。この電気二重層キャパシタの用途としては、メモリバックアップ用や電気自動車のパワーアシスト用や電力貯蔵用蓄電池代替などがあり、小容量品から大容量品まで幅広く検討されている。本件出願人は、例えば複数の電気二重層キャパシタのセルを直列に接続し、各キャパシタセルを並列モニタで監視しつつ充放電を行う電子回路と組み合わせて構成したキャパシタ蓄電装置を、ECS(Energy Capacitor System)またはECaSS(Energy Capacitor Systems)(登録商標)として提案している。ここで、並列モニタは、複数の電気二重層キャパシタが直列に接続されたキャパシタバンクの各電気二重層キャパシタの端子間に接続され、キャパシタバンクの充電電圧が並列モニタの設定値を越えると充電電流をバイパスする装置である。
上記並列モニタを備えたキャパシタバンクは、充電する際にキャパシタバンクの充電電圧が設定値以上に上昇しないように充電電流をバイパスして一定に保つので、キャパシタバンク内のすべての電気二重層キャパシタは、設定された電圧まで均等に充電され、電気二重層キャパシタの蓄積能力をほぼ100パーセント発揮させることができる。したがって、並列モニタは、キャパシタの特性のバラツキや残留電荷の大小がある場合にも、最大電圧の均等化、逆流防止、充電終止電圧の検出と制御などを行い、耐電圧いっぱいまで使えるようにするものとして、きわめて大きな役割を持ち、エネルギー密度の有効利用の手段として不可欠な装置である。このような並列モニタについては、特許文献1(特許第3306325号公報)等に開示されている。
特許第3306325号公報
上記のようなECSやECaSSにおいては、複数のキャパシタセルと並列モニタとであらかじめキャパシタモジュールを構成しておき、このキャパシタモジュールを基本構成単位として顧客に提供する形態が検討されている。このようなキャパシタモジュールにおいては、キャパシタセルの個数が異なるいくつかのバリエーションを用意しておき、顧客は、これらのキャパシタモジュールからバリエーションから選択し、適宜これらを組み合わせることによって自らの設計仕様に最適な蓄電装置を構成することができる。このようなキャパシタモジュールの提供者としては、キャパシタセルの段階での特性検査に加えて、これらの単位キャパシタセルを複数組み合わせて構成したときの上記キャパシタモジュールの段階での特性検査も必要となる。キャパシタモジュールにおける特性検査としては、キャパシタモジュールとしての蓄電容量が規定値内に収まっているか、自己放電が不適正ではないか、などのキャパシタとしての基本定なパラメータのチェックに加えて、単位キャパシタセル同士が適切に接続されているか、或いは、単位キャパシタセルとともにキャパシタモジュールに組み込まれている並列モニタが動作するか、などのセルをモジュールとして組み上げたときに特有なチェックも必要となってくる。ところが、従来、キャパシタモジュールをモジュール単位で、簡便でしかも効率的に特性検査する装置については提案されていなかった。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、直列接続された複数のキャパシタセルと、該複数のキャパシタセルと並列に接続され、該複数のキャパシタセルが満充電に達すると満充電信号を発する複数の並列モニタとからなるキャパシタモジュールの特性検査を行うキャパシタモジュール特性検査装置において、該キャパシタモジュールに定電流を印加する定電流発生部と、該キャパシタモジュールに定電圧を印加する定電圧発生部と、該キャパシタモジュールの電流を検出する電流検出部と、該キャパシタモジュールの電圧を検出する電圧検出部と、該キャパシタモジュールの放電制御を行う放電制御部と、該複数の並列モニタから発せられた満充電信号を検出する満充電信号検出部と、該キャパシタモジュールの特性検査状況を表示する表示部と、該定電流発生部及び該定電圧発生部で発生させる電流と電圧を制御し、かつ該電流検出部と該電圧検出部と満充電信号検出部とで検出した検出結果を記録し、かつ該検出結果に基づいて所定の演算を行う主制御部と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、並列モニタの良否を判定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、該キャパシタセルと並列モニタの接続状態の良否を判定することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、該キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際、該電圧検出部で検出されるIRドロップによって内部抵抗値を計算することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、計算された内部抵抗値をあらかじめ設定される内部抵抗基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際の該電流検出部と該電圧検出部との検出結果に基づいて静電容量値を計算することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項7に記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、計算された静電容量値をあらかじめ設定される静電容量基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、キャパシタモジュールの種類別の内部抵抗基準値、静電容量基準値を記憶するモジュール別特性検査情報記憶部を有することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置によれば、比較的簡単な構成によって、キャパシタモジュールにおける並列モニタの良否や、キャパシタモジュール内のキャパシタセルと並列モニタの接続の良否、キャパシタモジュールの基本定なパラメータの正常・異常などを、簡便でしかも効率的に検査することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置のブロック構成を示す図である。図1において、10はキャパシタモジュール特性検査装置、11は定電流発生部、12は定電圧発生部、13は電流検出部、14は電圧検出部、15は放電制御部、16はF信号検出部、17は表示部、18は主制御部、20はキャパシタモジュール、21はOR論理回路、C1、C2、C3・・・Cnはキャパシタセル、M1、M2、M3・・・Mnは並列モニタをそれぞれ示している。
本発明のキャパシタモジュール特性検査装置10において、キャパシタモジュール20が被検査物であり、基本的にはキャパシタモジュール20は、単位キャパシタセルであるC1、C2、C3・・・Cnの直列接続をパッケージしたものである。単位キャパシタセルC1、C2、C3・・・Cnのそれぞれには並列モニタM1、M2、M3・・・Mnが図示するように並列に接続されている。並列モニタM1、M2、M3・・・Mnはそれぞれに並列接続されている単位キャパシタセルC1、C2、C3・・・Cnを監視するものであり、監視対象のキャパシタセルが満充電に達したときにF1信号、F2信号、F3信号・・・Fn信号を発する。F1信号、F2信号、F3信号・・・Fn信号はOR論理回路21で論理和がとられる。OR論理回路21の出力はキャパシタモジュール20全体のF信号としてモジュール外部に出力される。OR論理回路21はF1信号、F2信号、F3信号・・・Fn信号からの論理和をとるので、このF信号が出力されるということは、単位キャパシタセルC1、C2、C3・・・Cnのうちの少なくとも1つのキャパシタセルが満充電に達していることを意味する。キャパシタモジュール20全体としてのF信号は、キャパシタモジュール特性検査装置10に入力される。
キャパシタモジュール特性検査装置10における定電流発生部11は、定電流を発生しキャパシタモジュール20を定電流充電させ、また、定電圧発生部12は、定電圧を発生しキャパシタモジュール20を定電圧で充電させる構成である。これら定電流発生部11や定電圧発生部12にどの程度の電流や電圧を発生させるのかは、マイクロコンピュータなどからなる主制御部18のプログラム制御に基づいている。
電流検出部13は、キャパシタモジュール20を充放電しているときに電流を検出しモニタする。また、電圧検出部14は、キャパシタモジュール20を定電流充放電しているときに電圧を検出しモニタする。
放電制御部15は、キャパシタモジュール20を放電する際に放電電流を適当に設定する。このようなキャパシタモジュール20の放電制御が行われているときには、電圧検出部14は、キャパシタモジュール20の電圧を検出しモニタする。
なお、キャパシタモジュール20の充放電時の定電流発生部11における設定電流、定電圧発生部12における設定電圧、電流検出部13における検出電流、電圧検出部14における検出電圧は不図示の記憶手段に記憶・蓄積され、主制御部18においてキャパシタモジュール20を判定する際の基礎データとされる。
キャパシタモジュール特性検査装置10におけるF信号検出部16は、キャパシタモジュール20から出力されるF信号を検出する構成である。F信号の検出により、キャパシタモジュール20における単位キャパシタセルC1、C2、C3・・・Cnのうちの少なくとも1つのキャパシタセルが満充電に達していることが判定できる。F信号検出部16で検出された情報は、主制御部18におけるキャパシタモジュール20の良否の判定に用いられる。
キャパシタモジュール特性検査装置10における表示部17は、キャパシタモジュール20の充放電特性曲線を表示したり、或いは、主制御部18によるキャパシタモジュール20の良否の判定の結果を表示したりするようになっている。
主制御部18はCPUなどの中央演算装置(不図示)とこれにシステムバス(不図示)を介して接続されるROMなどの不揮発性記憶素子(不図示)やRAMなどの書き換え可能な記憶素子(不図示)、HDDなどの大容量記憶手段(不図示)や外部との通信制御部(不図示)等を備える周知のコンピュータの構成を有するものである。上記の定電流発生部11、定電圧発生部12、電流検出部13、電圧検出部14、放電制御部15、F信号検出部16、表示部17も全て前記システムバスを介して前記の中央演算装置に接続されるものであり、これらの中央演算装置に接続された構成は、前記大容量記憶手段に記憶される、キャパシタモジュール特性検査装置10を動作させるためのプログラムに基づいて中央演算装置が制御したり、データ取得したりするものである。なお、各検出部により取得された検出データは前記の前記大容量記憶手段に記憶される。この大容量記憶手段に記憶された検出データは、キャパシタモジュール特性検査装置10を動作させるためのプログラムに基づいて後述するような各種判定に供される。
次に、単位キャパシタセルC1、C2、C3・・・Cnのそれぞれに接続され、キャパシタセルを監視する並列モニタM1、M2、M3・・・Mnについて説明する。図2は、キャパシタモジュール20に内蔵される並列モニタMの回路構成を示す図である。図2は、キャパシタモジュール20のうちの一つのキャパシタセルCに並列に接続される並列モニタMを抜き出して示したものであり、Trはトランジスタ、Rは抵抗、CMPはコンパレータ、Vrefは基準電圧をそれぞれ示している。
以上の構成の並列モニタMの動作について説明する。基準電圧Vrefには、キャパシタセルCの満充電電圧(一般には、キャパシタセルCの定格電圧)が設定される。並列モニタMは、コンパレータCMPにおいて、各キャパシタセルCの端子間(T−T’間)の電圧を、この基準電圧Vrefと比較・監視し、キャパシタセルCの電圧が基準電圧Vrefによる設定値を越えるとトランジスタTrをオンにして充電電流をバイパスするとともに、キャパシタセルCが満充電に達したことを並列モニタM外部に報知するFn信号を発するように構成されている。
次に、キャパシタモジュール特性検査装置10によるキャパシタモジュール20の特性検査の流れについて説明する。図3乃至図5は、本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置の特性検査動作のフローチャートを示す図である。不図示の前記大容量記憶手段に記憶された本実施形態のキャパシタモジュール特性検査装置10のプログラムは、この図3乃至図5のフローチャートに基づいて動作するようになっている。キャパシタモジュール特性検査装置10は、このフローチャートに基づくプログラムにより、図1における主制御部18が、定電流発生部11、定電圧発生部12、電流検出部13、電圧検出部14、放電制御部15、F信号検出部16、表示部17と共に協働することによって実現されるものである。
図6は、本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置がキャパシタモジュール20の特性検査時に取得する充放電特性曲線の一例を示す図である。図6(A)は電流値の充放電特性曲線を示すものであり、また、図6(B)は電圧値の充放電特性曲線を示すものである。図6(A)及び図6(B)の両図において、横軸は時間を示しており、その縮尺は同様のものである。なお、図6(A)において、時間0からt10まではキャパシタモジュール20の充電電流を正の方向にとって示したものであり、時間t10以降はキャパシタモジュール20の放電電流を正の方向にとって示したものである。以下、適宜これらの充放電特性曲線を参照しつつ、図3乃至図5のフローチャートについて説明する。
図3乃至図5で説明するフローチャートは、キャパシタモジュール特性検査装置10が、満充電電圧Vcである単位キャパシタセルn個の直列接続を有するキャパシタモジュール20を判定するためのものである。なお、図3乃至図5のフローチャートにおいて、Vtはキャパシタモジュール20の検出(充電)電圧値、Itはキャパシタモジュール20の検出(充電)電流値、Idは放電電流を示している。
ステップS100でキャパシタモジュール特性検査装置のフローチャートの処理が開始されると、次にステップS101へと進み、検査対象キャパシタモジュール20の内部抵抗基準値Roと静電容量基準値Coの双方の入力が行われる。この内部抵抗基準値Roと静電容量基準値Coはそれぞれ正常なキャパシタモジュール20の内部抵抗値と静電容量値であり、後のステップにおいて計算された検査対象キャパシタモジュール20の各値は、これらの値と比較され、検査対象キャパシタモジュール20の良否が判定される。
続いてステップS102において、mなる変数(ただし、mは自然数)に対してm=1がセットされる。後述するように検査対象キャパシタモジュール20からF信号が検出されると、キャパシタモジュール20に対する充電電流を一段階絞るように制御するが、本実施形態では、このときに、この変数mを用いて充電電流を絞るように構成する。本実施形態では、このようにmを用いて充電電流を絞るようにしたが、これは必ずしも必須の構成要件ではなく、要はF信号検出のたびに充電電流を適当に絞るようにすればよい。
次にステップS103においては、充電電流Itを先の変数mを用いて、Io/mに設定して、検査対象キャパシタモジュール20の充電を開始する。ここで、Ioは特性検査を開始する最初の段階で設定される初期充電電流値である。なお、このステップS103を図6の充放電特性曲線を用いて示すと、図6(A)の時間t0からt1までの間の期間がそれに相当する。
次に、ステップS104ではF信号が検出されたかどうかが判定される。このステップS104での判定結果がYesであればステップS105へと進み、NoであればステップS106へと進む。
ステップS106に進んだ場合には、F信号が検出されなかったことを意味する。すなわち、この場合には、検査対象キャパシタモジュール20の並列モニタが故障しているものとF信号検出時のVeとVsを比較することで並列モニタの故障の可能性を発見できる。
ステップS105に進んだ場合には、F信号が検出されたことを意味するので、この場合には、検査対象キャパシタモジュール20の並列モニタが動作しているものと判定することができる。なお、以上の並列モニタの良否の判定結果は表示部18に表示するように構成してもよい。
ステップS105からは、引き続いてステップS107に進み、Vt>(Vc×n×1.02)/2であるかが判定される。ここで、このステップS105で具体的にどのようなことを判定しようとしているかについて図7を参照しつつ説明する。図7は、キャパシタモジュールを構成するキャパシタセルの正常接続状態と誤接続状態とを示す図である。図7(A)は、キャパシタセルが正常に接続された状態を示しており、図7(B)は、キャパシタセルが誤接続された状態を示している。また、図7において、Ca、Cb、Ccはキャパシタセルを、Ma、Mb、Mcは並列モニタをそれぞれ示している。図7(A)に示されるように、正常な接続状態では、キャパシタセルCa、Cb、Ccのそれぞれを、1つ1つの並列モニタMa、Mb、Mcが監視するような構成となる。一方、図7(B)に示されるような誤接続状態となると、例えば、並列モニタMaはキャパシタセルCa及びCbの2つの直列接続を監視する構成となる。このような並列モニタMaは、キャパシタセルCa分の電圧と、キャパシタセルCb分の電圧の和をモニタすることとなるので、通常並列モニタが動作する電圧の約半分程度の電圧で並列モニタが動作してしまうこととなる。
ステップS107は、このような誤接続を判定するためのステップであり、ここで検出電圧Vtと比較される判定基準である「(Vc×n×1.02)/2」について説明する。検査対象となっているキャパシタモジュール20は、満充電電圧Vcのものがn個直列接続された構成となっているので、通常の接続状態ではVc×n程度で、接続されている並列モニタのどれか1つが満充電電圧を検出するはずである。ただ、キャパシタセルの充電具合にはバラツキがあるので、ある程度の余裕Kを考慮して(Vc×n×K)を並列モニタが満充電を検出する電圧としている。このため、その半分の値である「(Vc×n×K)/2」を上記のような誤接続の判定基準としている。
ステップS107における判定の結果がYesであればステップS108へと進み、キャパシタモジュール20内のキャパシタセルの接続状態が正常である旨、例えば表示部18などに表示する。また、ステップS107における判定の結果がNoであればステップS109へと進み、例えば、表示部18にキャパシタセルの誤接続が疑われる旨表示するような構成とする。
ステップS108からは続いてステップS110へと進む。ステップS110においては、Vt>Vc×n×αであるかが判定される。ここで、このステップS110で具体的にどのようなことを判定しようとしているかについて説明する。ステップS110は、並列モニタが動作する電圧があまりに低すぎないかどうかを検出するステップである。前述したのと同様に、検査対象となっているキャパシタモジュール20は、満充電電圧Vcのものがn個直列接続された構成となっているので、通常の接続状態ではVc×n程度で、接続されている並列モニタのどれか1つが満充電電圧を検出するはずである。ただ、キャパシタセルに依って充電の仕方にバラツキがあるので、αとして例えば0.8程度の係数をVc×nに乗じたものを、並列モニタ動作の下限値とする。
ステップS110における判定の結果がYesであればステップS111へと進む。ステップS111では、並列モニタの動作電圧の観点からするとキャパシタモジュール20が正常であると考えられるので、その旨、例えば表示部18などに表示する。逆に、ステップS110における判定の結果がNoであればステップS112へと進む。ステップS112へと進むと言うことは、並列モニタが動作する電圧がVc×n×α以下と低いために、キャパシタモジュール20に何らかの不良があるものと考えられる。そこで、例えば、表示部18にキャパシタモジュール20の不良である旨表示するような構成とする。
ステップS111から続いて、図4のステップS200へと進む。まず、ステップS200においては、変数mを1インクリメントする。前述したように、検査対象キャパシタモジュール20からF信号が検出されると、キャパシタモジュール20に対する充電電流を一段階絞るように制御する。この制御のために用いる変数mをこのステップではインクリメントするわけである。
ステップS201においては、次に設定する充電電流It=Io/mが1[A]より大きいかが判定される。ここで、充電電流It=Io/mと1[A]との大小関係を比較するのは、並列モニタの耐電流値が1[A]であることに起因するが、必ずしもこのステップでの判定基準を1[A]とする必要はなく、Ioに比べて十分に低い並列モニタの許容電流値であればこれに拘ることはない。
ステップS201での判定の結果がYesである場合には、続いてステップS202へと進み、充電電圧It=Io/mにて再びキャパシタモジュール20の充電を行う。
ステップS203においては、F信号が検出されたかどうかが判定される。F信号が検出される(Yesの場合)とステップS200へと進み、F信号が検出されない(Noの場合)ステップS200へと進む。
ステップS203においてF信号が検出される場合について説明する。本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置においては前述するように、検査対象キャパシタモジュール20からF信号が検出されると、キャパシタモジュール20に対する充電電流を一段階絞るように制御する。そこで、F信号が検出されるたびに、充電電流をIoからIo/2へ、Io/2からIo/3へ、Io/3からIo/4へ、・・・というように段階的に下げていくわけである。このような制御を行うためのループがステップS200からステップS203のループである。ステップS200乃至ステップS203を参照するとわかるように、F信号が検出されるたびにmが+1された上で、充電電流がIt=Io/mに設定される。このようなループをたどることによって、上記のような電流を絞る制御が行われる。このループにおけるキャパシタモジュール特性検査装置の充放電特性曲線はt1からt9までの間である。図6を参照すると段階的に充電電流が絞られていく様子がわかる。
ステップS201での判定の結果がNoである場合には、続いてステップS204へと進み、所定の電流値(例えば、1[A])にてキャパシタモジュール20の充電を行う。
続くステップS205においては、Vt≦Vc×nであるかが判定される。ステップS205における判定結果がYesである場合にはステップS206へと進み、判定結果がNoである場合にはステップS207へと進む。このステップS205においては、キャパシタモジュール20全体の電圧が(キャパシタセルの満充電電圧Vc)×(セル数n)に達しているかどうかが判定される。もし達していなければ充電継続が可能であるとし、達していれば続く放電準備のための、後述する一定時間の緩和充電モードへと移行する。
ステップS206においては、充電電圧It=Io/m(ただし、Io/m≦1[A])にてキャパシタモジュール20の充電が開始されてから所定の時間が経過したかどうか判定される。ステップS206において、所定時間経過しておらず、判定結果がNoであれば、ステップS204に戻り充電を継続する。また、ステップS206において、所定時間経過し、判定結果がYesであれば、ステップS207へと進み、一定時間の緩和充電をモードへと移行する。
ステップS207においては、キャパシタモジュール20に対して一定時間緩和充電を行うようにする。この緩和充電の時間はキャパシタセルの種類に適した設定にする。この緩和充電は、続くキャパシタモジュール20の放電前の前提条件統一の為の準備と考えることができる。
ステップS208においては、IVLが充分0に近づいているかどうかを検知し、IVLが一定基準のIrefLよりも大きい(IVL>IrefL)場合自己放電の大きいセル、又は疑似短絡しているセルがある可能性がある。ステップS208では、漏れ電流の大きいセルを検知しようとしている。仮に漏れ電流が大きいセルがキャパシタモジュール中に存在すると、IVLは0に近づかない。
ステップS208において、ある程度のΔVtが検知された場合(Yesの場合)には、ステップS209へと進む。この場合、キャパシタモジュール20の中に自己放電が大きいキャパシタセルが含まれていないと判断できるので、表示部17にそのような表示を行う。
なお、ステップS204乃至ステップS209の期間は、図6のキャパシタモジュール特性検査装置の充放電特性曲線ではt9からt10までの間として示されるものである。
ステップS209から続いて、図5のステップS300へと進む。図5に示すステップS300以降のステップは、キャパシタモジュール特性検査装置10の放電及び放電によって取得するデータに関わるステップである。まずステップS300において、放電開始電圧Vsを検出してデータ取得する。
続いて、キャパシタモジュール特性検査装置10の放電制御部15によって、放電動作をステップS301で開始させる。このときの放電終止電圧は、図6に示すようにVoであり、放電開始電流はIdoである。
放電開始初期には、キャパシタモジュール20の放電電圧特性はIRドロップという顕著な電圧降下特性を示すこと知られており、また、このIRドロップはキャパシタの内部抵抗を反映したものであることも知られている。ステップS302においては、このIRドロップ分の電圧降下ΔVdを検出して、放電電流Idと緩和充電時の電流IVLとの和から内部抵抗Rの算出を行う。内部抵抗値Rの算出にはR=ΔVd/(Id+|IVL|)が用いられる。なお、このような算出結果は適宜表示部17に算出するようにしてよい。
次に、上記ステップS302における内部抵抗値Rの算出結果が正常範囲内であるかどうかが判定される。すなわち、ステップS303においては、Ro−ΔRo<R<Ro+ΔRoであるかどうかが判定される。ここで、RoはステップS101において入力された検査対象キャパシタモジュール20の内部抵抗基準値であり、ΔRoは内部抵抗基準値Roからのずれの許容量である。
ステップS303における判定の結果がYesであればステップS304へと進む。ステップS304では、内部抵抗値Rが、内部抵抗基準値Roからみて許容量内にあると考えられるので、例えば「内部抵抗値正常」である旨、表示部18などに表示する。逆に、ステップS303における判定の結果がNoであればステップS305へと進む。ステップS305へと進むと言うことは、内部抵抗基準値Roからみて許容量内になく、異常であることとなるので、例えば「内部抵抗値異常」である旨、表示部18に表示するような構成とする。
次にステップS306へと進み、キャパシタモジュール20の電圧が放電終了電圧に達したかかどうかが判定される。到達していない場合は、Voに到達するまでS306をループする。Voに到達すると判断されると、続いてステップS307へと進む。
ステップS307ではキャパシタモジュール20の放電を終了する。引き続きステップS308にて放電終了時のキャパシタモジュール20の電圧Voを検出しデータ取得する。
続くステップS309においては放電分のエネルギーE、及びそれに基づいて静電容量C、さらにΩFの計算がされる。まず、放電開始後から放電終了までのIdo(放電電流)とVt(放電電圧)との積を積分することによって、放電分のエネルギーを計算する。これは次式(1)によって示すことができる。式(1)による計算は不図示の大容量記憶手段に取得されたデータに基づいて主制御部18が行うものである。
Figure 2008078256
次に、キャパシタモジュール20の静電容量をCとすると、放電分のエネルギーは次式(2)によっても計算することができる。
Figure 2008078256
式(1)によって求めた放電分のエネルギーと式(2)によって求めた放電分のエネルギーとは等しいことから、静電容量Cを求めることができる。
また、ステップS309では、ステップS302で求めたRと、上記の静電容量Cとの積を取ることによってΩFを求める。
次に、ステップS310においては、静電容量Cの算出結果が正常範囲内であるかどうかが判定される。すなわち、ステップS310においては、Co−ΔCo<C<Co+ΔCoであるかどうかが判定される。ここで、CoはステップS101において入力された検査対象キャパシタモジュール20の静電容量基準値であり、ΔCoは静電容量基準値Coからのずれの許容量である。
ステップS310における判定の結果がYesであればステップS311へと進む。ステップS311では、測定された検査対象キャパシタモジュール20の静電容量値Cが、静電容量基準値Coからみて許容量内にあると考えられるので、例えば「静電容量値正常」である旨、表示部18などに表示する。逆に、ステップS310における判定の結果がNoであればステップS312へと進む。ステップS312へと進むと言うことは、静電容量基準値Coからみて許容量内になく、異常であることとなるので、例えば「静電容量値異常」である旨、表示部18に表示するような構成とする。
続くステップS313においては、ΩFの算出結果が正常範囲内であるかどうかが判定される。すなわち、ステップS313においては、RoCo−ΔRoCo<RC<RoCo+ΔRoCoであるかどうかが判定される。ここで、RoCo(ΩF基準値)はステップS101において入力された検査対象キャパシタモジュール20の内部抵抗基準値と静電容量基準値との積であり、ΔRoCoはΩF基準値RoCoからのずれの許容量である。また、RCはステップS302で計算された内部抵抗値Rと、ステップS309で計算された静電容量値Cの積である。
ステップS313における判定の結果がYesであればステップS314へと進む。ステップS314では、測定された検査対象キャパシタモジュール20のΩF値R・Cが、ΩF基準値RoCoからみて許容量内にあると考えられるので、例えば「ΩF値正常」である旨、表示部18などに表示する。逆に、ステップS313における判定の結果がNoであればステップS315へと進む。ステップS315へと進むと言うことは、ΩF値R・CがΩF基準値RoCoからみて許容量内になく、異常であることとなるので、例えば「ΩF値異常」である旨、表示部18に表示するような構成とする。
以上、本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置によれば、比較的簡単な構成によって、キャパシタモジュールにおける並列モニタの良否や、キャパシタモジュール内のキャパシタセルの接続の良否、キャパシタモジュールの基本定なパラメータの正常・異常などを、簡便でしかも効率的に検査することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置について説明する。図8は、本発明の他の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置のブロック構成を示す図である。図8において、図1と同様な構成要素は同じ参照番号を付し説明を省略する。本実施形態が先の実施形態と異なる点は、モジュール別特性検査情報記憶部19を有する点である。このモジュール別特性検査情報記憶部19に記憶されたキャパシタモジュールに係る情報は不図示の指定手段によって指定され、主制御部18の記憶手段(不図示)にセットされる。
モジュール別特性検査情報記憶部19に記憶されるデータ内容について説明する。図9は、本発明の他の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置におけるモジュール別特性検査情報記憶部のデータ内容の概略を示す図である。図9に示すように、モジュール別特性検査情報記憶部19には、キャパシタモジュールの型式、キャパシタモジュールに使用されているキャパシタセルの種類、直列キャパシタセル数、内部抵抗基準値や静電容量基準値などといったキャパシタモジュール別の特性検査用データがデータベース化され記憶されている。
前記したようにキャパシタモジュールは複数のバリエーションを用意しておき、これをユーザーに提供するものである。したがって、キャパシタモジュール特性検査装置は複数のバリエーションのキャパシタモジュールに即対応することが望ましい。このために、ある型式のキャパシタモジュールの特性検査を行いたいときには、モジュール別特性検査情報記憶部19に記憶されているキャパシタモジュール型式情報を不図示の指定手段によって指定することで、その型式に対応するキャパシタセルの種類、直列キャパシタセル数、内部抵抗基準値や静電容量基準値などといったキャパシタモジュール別の特性検査用データなどが、主制御部18の不図示の記憶手段(不図示)にセットされるように構成する。
このように本実施形態においては、キャパシタモジュールの特性検査時、型式を指定するだけで、特性検査に必要となるパラメータがキャパシタモジュール特性検査装置にセットされるように構成されているので、各種のキャパシタモジュールの特性検査に素早く対応することが可能となる。
本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置のブロック構成を示す図である。 キャパシタモジュール20に内蔵される並列モニタMの回路構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置の特性検査動作のフローチャート(その1)を示す図である。 本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置の特性検査動作のフローチャート(その2)を示す図である。 本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置の特性検査動作のフローチャート(その3)を示す図である。 本発明の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置がキャパシタモジュール20の特性検査時に取得する充放電特性曲線の一例を示す図である。 キャパシタモジュールを構成するキャパシタセルの正常接続状態と誤接続状態とを示す図である。 本発明の他の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置のブロック構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るキャパシタモジュール特性検査装置におけるモジュール別特性検査情報記憶部のデータ内容の概略を示す図である。
符号の説明
10・・・キャパシタモジュール特性検査装置、11・・・定電流発生部、12・・・定電圧発生部、13・・・電流検出部、14・・・電圧検出部、15・・・放電制御部、16・・・F信号検出部、17・・・表示部、18・・・主制御部、19・・・モジュール別特性検査情報記憶部、20・・・キャパシタモジュール、21・・・OR論理回路
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、直列接続された複数のキャパシタセルと、該複数のキャパシタセルと並列に接続され、該複数のキャパシタセルが満充電に達すると満充電信号を発する複数の並列モニタとからなるキャパシタモジュールの特性検査を行うキャパシタモジュール特性検査装置において、該キャパシタモジュールに定電流を印加する定電流発生部と、該キャパシタモジュールに定電圧を印加する定電圧発生部と、該キャパシタモジュールの電流を検出する電流検出部と、該キャパシタモジュールの電圧を検出する電圧検出部と、該キャパシタモジュールの放電制御を行う放電制御部と、該複数の並列モニタから発せられた満充電信号を検出する満充電信号検出部と、該キャパシタモジュールの特性検査状況を表示する表示部と、該定電流発生部及び該定電圧発生部で発生させる電流と電圧を制御し、かつ該電流検出部と該電圧検出部と満充電信号検出部とで検出した検出結果を記録し、かつ該検出結果に基づいて所定の演算を行う主制御部と、を有し、該主制御部は、該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出された時に該定電流発生部による充電電流を段階的に絞るように制御すると共に、絞られた充電電流が所定の電流値以下となった時には、少なくとも一定時間緩和充電を行うように制御することを特徴とする。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、直列接続された複数のキャパシタセルと、該複数のキャパシタセルと並列に接続され、該複数のキャパシタセルが満充電に達すると満充電信号を発する複数の並列モニタとからなるキャパシタモジュールの特性検査を行うキャパシタモジュール特性検査装置において、
該キャパシタモジュールに定電流を印加する定電流発生部と、該キャパシタモジュールに定電圧を印加する定電圧発生部と、該キャパシタモジュールの電流を検出する電流検出部と、該キャパシタモジュールの電圧を検出する電圧検出部と、該キャパシタモジュールの放電制御を行う放電制御部と、該複数の並列モニタから発せられた満充電信号の論理和信号を検出する満充電信号検出部と、該キャパシタモジュールの特性検査状況を表示する表示部と、該定電流発生部及び該定電圧発生部で発生させる電流と電圧を制御し、かつ該電流検出部と該電圧検出部と満充電信号検出部とで検出した検出結果を記録し、かつ該検出結果に基づいて所定の演算を行う主制御部と、を有し、
該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出された時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、並列モニタの良否、該キャパシタセルと並列モニタの接続状態の良否、該キャパシタモジュールの良否を判定し、
該主制御部は、該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出された時に該定電流発生部による充電電流を段階的に絞るように制御すると共に、絞られた充電電流が所定の電流値以下となった時には、少なくとも一定時間緩和充電を行うように制御し、
該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際、該電圧検出部で検出されるIRドロップによって内部抵抗値を計算すると共に、
計算された内部抵抗値をあらかじめ設定される内部抵抗基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定し、
該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際の該電流検出部と該電圧検出部との検出結果に基づいて静電容量値を計算すると共に、
計算された静電容量値をあらかじめ設定される静電容量基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のキャパシタモジュール特性検査装置において、キャパシタモジュールの種類別の内部抵抗基準値、静電容量基準値を記憶するモジュール別特性検査情報記憶部を有することを特徴とする。

Claims (9)

  1. 直列接続された複数のキャパシタセルと、該複数のキャパシタセルと並列に接続され、該複数のキャパシタセルが満充電に達すると満充電信号を発する複数の並列モニタとからなるキャパシタモジュールの特性検査を行うキャパシタモジュール特性検査装置において、
    該キャパシタモジュールに定電流を印加する定電流発生部と、該キャパシタモジュールに定電圧を印加する定電圧発生部と、該キャパシタモジュールの電流を検出する電流検出部と、該キャパシタモジュールの電圧を検出する電圧検出部と、該キャパシタモジュールの放電制御を行う放電制御部と、該複数の並列モニタから発せられた満充電信号を検出する満充電信号検出部と、該キャパシタモジュールの特性検査状況を表示する表示部と、該定電流発生部及び該定電圧発生部で発生させる電流と電圧を制御し、かつ該電流検出部と該電圧検出部と満充電信号検出部とで検出した検出結果を記録し、かつ該検出結果に基づいて所定の演算を行う主制御部と、を有することを特徴とするキャパシタモジュール特性検査装置。
  2. 該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、並列モニタの良否を判定することを特徴とする請求項1に記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  3. 該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、該キャパシタセルと並列モニタの接続状態の良否を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  4. 該定電流発生部により該キャパシタモジュールを充電しつつ、該満充電信号検出部で満充電信号を検出し、その満充電信号が検出され時の該キャパシタモジュール電圧値を該電圧検出部で検出し、前記キャパシタモジュール電圧値によって、該キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  5. 該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際、該電圧検出部で検出されるIRドロップによって内部抵抗値を計算することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  6. 計算された内部抵抗値をあらかじめ設定される内部抵抗基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする請求項5に記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  7. 該放電制御部によって該キャパシタモジュールを放電する際の該電流検出部と該電圧検出部との検出結果に基づいて静電容量値を計算することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  8. 計算された静電容量値をあらかじめ設定される静電容量基準値と比較し、キャパシタモジュールの良否を判定することを特徴とする請求項7に記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
  9. キャパシタモジュールの種類別の内部抵抗基準値、静電容量基準値を記憶するモジュール別特性検査情報記憶部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のキャパシタモジュール特性検査装置。
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