JP2008076022A - 加熱装置及び加熱装置の熱交換器破損検出方法 - Google Patents

加熱装置及び加熱装置の熱交換器破損検出方法 Download PDF

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和幸 芝田
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達彦 好田
Yasunari Okuda
康成 奥田
Yasuo Nakanishi
康雄 中西
Akira Kidowaki
彰 木戸脇
Naoki Kono
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Abstract

【課題】熱交換器の破損を精度よく検出することができる加熱装置と、加熱装置の熱交換器の破損を精度よく検出する破損検出方法を提供することである。
【解決手段】タンク4の上部に、水平方向の断面積が部分的に小さい第一部位6を設け、第一部位6にはタンク4内の熱媒Fの所定液位7が設定されており、熱媒Fが所定液位7に達したことを検出する液位検出器16が設けられており、タンク4の上部に、第一部位6とは別の第二部位15を設け、熱媒Fが所定液位7に達すると第二部位15はサイフォンを構成して熱媒Fが開口15aを介してタンク4外へ排出されるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器の破損検出装置を備え、給湯装置やコジェネレーションシステムなどに設けられる加熱装置に関するものである。
近時、給湯機能に暖房機能を付加した給湯装置が開発されている。また、このような給湯装置に更に発電装置を併設し、発電装置で電力を生成すると共に発電によって生じた排熱を給湯装置で利用するコジェネレーションシステムが開発されている。これら給湯装置やコジェネレーションシステムには、湯水と熱媒との間で熱交換させる熱交換器が設けられている。
このような熱交換器を備えた温水暖房装置が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている温水暖房装置は半密閉型の暖房回路を有しており、この温水暖房装置は、熱媒を循環させる熱媒循環回路と、湯水を循環させる湯水循環流路と、熱媒と湯水との間で熱交換させる熱交換部とを備えている。また、温水暖房装置は、熱媒循環回路内の熱媒が温度上昇することによって容積が増大した際には、増大した分の熱媒を回収し、温度が低下して容積が減少した際には、熱媒を熱媒循環回路内に戻すリザーブタンクを備えている。
ところで、熱交換部における熱媒と湯水との間の熱伝達を容易にする(すなわち熱伝達率を向上させる)ため、両者間の隔壁は比較的薄い素材を用いて形成されるのが一般的である。そのため、温度変動や圧力変動が長期間に渡って繰り返されると、熱応力や機械的応力が繰り返し隔壁に印加されて破損し、熱媒側と湯水側とが連通することがある。
熱媒として、エチレングリコールやプロピレングリコールなどの不凍液またはこれらを水で希釈したものが一般に使用されるため、湯水側に熱媒が混入しないように、熱媒の圧力は、湯水の圧力よりも低くなるように設定されており、熱交換部が破損したら直ちに破損を検出し、温水暖房装置の運転を停止させなければならない。
このような不具合は、特許文献1に開示されている温水暖房装置のみならず、従来のその他の給湯装置や、コジェネレーションシステムにおいても同様に生じる恐れがある。そこで、特許文献1の発明では、熱交換部の破損を検知することができる破損検知手段を備えた温水暖房装置が提案されている。
特許文献1に記載された構成を採用することにより、熱交換器の破損が検知され、温水暖房装置の運転を停止すると共に、破損を報知することができ、湯水に熱媒が混入することを阻止することが可能である。
特開平5−118567号公報
ところで、特許文献1に開示された発明の温水暖房装置を含めた従来の加熱装置には、未だ解決するべき課題が残っている。すなわち、特許文献1の温水暖房装置は、安価に製造することができる反面、検出精度が低いため、熱交換器が破損していないにも関わらず破損しているものと誤検出することがある。
そこで本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、熱交換器の破損を精度よく検出することができる加熱装置と、加熱装置の熱交換器の破損を精度よく検出する破損検出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、熱媒が循環する循環回路と、前記循環回路外の湯水と前記熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器の破損を検出する破損検出装置とを備えた加熱装置において、前記破損検出装置は、前記循環回路内の一部の熱媒を回収可能なタンクを備えており、前記タンクには、タンク内の熱媒の所定液位を検出する液位検出器が設けられており、さらに前記タンクには、前記タンク内の熱媒の液位が前記所定液位又は所定液位以上に達した際に、タンク内の熱媒をタンク外へ排出するサイフォンを設けたことを特徴とする加熱装置である。
循環回路内の熱媒が減少又は収縮した際には、タンク内の熱媒を循環回路内へ供給する(戻す)ように構成することもできる。
循環回路内の熱媒の圧力と、循環回路外の湯水の圧力とでは、湯水の圧力の方が高くなるように設定されているため、熱交換器が破損すると破損部から循環回路内に湯水が侵入し、結果として侵入した湯水によって熱媒がタンクへ押し出される。
請求項1の発明では、タンクに設けた液位検出器によって、タンク内の熱媒の液位が所定液位又は所定液位以上に達したことが検出された際に、タンク内の熱媒をタンク外へ排出するサイフォンを設けたので、継続するタンク内への熱媒の流入を精度よく検出することができる。すなわち、熱交換器が破損して循環回路内に湯水が流入し、循環回路内の熱媒がタンク内に継続的に流入していることを精度よく検出することができるので、熱交換器の破損を精度よく検出することができる。すなわち、熱交換器の破損の誤検出を回避することができる。
請求項2の発明は、熱媒が循環する循環回路と、前記循環回路外の湯水と前記熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器の破損を検出する破損検出装置とを備えた加熱装置において、前記破損検出装置は、前記循環回路内の一部の熱媒を回収可能なタンクを備えており、前記タンクの上部には、水平方向の断面積が部分的に小さい第一部位と、前記第一部位とは別の第二部位とが設けてあり、前記第一部位にはタンク内の熱媒の所定液位を検出する液位検出器が設けられており、前記タンク内の熱媒の液位が前記所定液位又は所定液位以上に達すると、前記第二部位はサイフォンを構成して熱媒がタンク外へ排出されることを特徴とする加熱装置である。
循環回路内の熱媒が減少又は収縮した際には、タンク内の熱媒を循環回路内へ供給する(戻す)ように構成することもできる。
請求項2の発明では、タンクの上部に、水平方向の断面積が部分的に小さい第一部位を設け、この第一部位にタンク内の熱媒の所定液位を設定したので、第一部位における熱媒の液位の移動が確認し易く、熱媒が所定液位に達したことを精度よく検出することができる。
また、請求項2の発明では、熱媒が所定液位又は所定液位以上に達すると第二部位がサイフォンを構成して熱媒がタンク外へ排出されるので、継続するタンク内への熱媒の流入を精度よく検出することができる。すなわち、熱交換器が破損して循環回路内に湯水が流入し、循環回路内の熱媒がタンク内に継続的に流入していることを精度よく検出することができるので、熱交換器の破損を精度よく検出することができる。すなわち、熱交換器の破損の誤検出を回避することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の加熱装置において、熱媒の液位の、所定液位に達した回数が所定回数に達すると、熱交換器が破損していると判定する判定手段を備えた。
請求項3の発明を実施すると、たとえ熱交換器の破損が微細なものであっても、熱媒は継続してタンク内に流入するので、熱交換器の破損を精度よく検出することができるようになる。また、仮に突発的に液位検出器自体の誤作動や誤検出等があったとしても、1回の検出では熱交換器の破損とはせず、所定液位に達した回数が所定回数に達した際に熱交換器が破損していると判定するようにしたので、熱交換器の破損の誤検出を回避することができるようになる。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の加熱装置に備えた熱交換器の破損を検出する破損検出方法であって、液位検出器によって、熱媒が所定液位に達したか否かを所定時間毎に確認し、熱媒の液位の、所定液位に達した回数が所定回数に達すると、熱交換器が破損していると判定することを特徴とする加熱装置の熱交換器破損検出方法である。
請求項4の発明を実施すると、熱媒の液位の、所定液位に達した回数が所定回数に達すると、熱交換器が破損していると判定するので、タンク内への熱媒の継続的な流入を精度よく検出することができ、熱交換器の破損を誤検出することがなく、破損を精度よく検出することができる。
本発明を実施すると、タンク内の熱媒の液位の移動が把握し易くなり、熱媒がタンク内に継続的に流入することを精度よく検出することができ、熱交換器が破損したことを誤検出することがなく、破損を精度よく検出することができるようになる。すなわち、初期設定時に熱媒を入れ過ぎたことに起因して熱媒の液位が所定液位に達することがあっても、熱媒がサイフォンによって一旦排出されると、熱媒の液位は二度と所定液位に達することはなく、一方、熱交換器が破損すると、熱媒がサイフォンによってタンク外に排出される度に液位は所定液位まで上昇するので、熱交換器が破損しているか否かを確実に判別することができる。
(第一実施例)
以下において、図面を参照しながら本発明の加熱装置について説明する。
図1は、本発明を実施した熱交換器破損検出装置2,3(以下では、破損検出装置2,3と呼ぶ。)を備えたコジェネレーションシステム1(加熱装置)の流路系統図である。図1に示すコジェネレーションシステム1は、給湯装置10に発電装置11を併設して構成され、発電装置11で発電した電力を外部の電気機器へ供給すると共に、発電装置11で生じた排熱を給湯装置10で利用して給湯や暖房を行うシステムである。
給湯装置10及び発電装置11は、制御装置12によって制御される。制御装置12は、給湯装置10および発電装置11に設けられた各センサや制御弁、循環ポンプなどに接続されて給湯運転や発電運転などの制御を統括する機能を有する。
発電装置11は、ガスエンジン76で発電機77を回転駆動して発電を行い、発生した起電力を外部電気機器へ供給すると共に、ガスエンジン76で生じた排熱で排熱循環流路L2を循環する熱媒を加熱し、加熱された熱媒を介して熱を発電装置11側から給湯装置10側へ伝達する。
排熱循環流路L2は、ガスエンジン76から給湯装置10側の排熱熱交換器61に至る循環往路L2aと、排熱熱交換器61からガスエンジン76に戻る循環復路L2bで形成され、ガスエンジン76の排熱によって加熱された熱媒を循環ポンプ78で循環させ、排熱熱交換器61において給湯装置10側へ排熱を伝達する。
給湯装置10は、熱源循環流路Lと暖房循環流路L1を備えると共に、給水流路50,51,52および給湯流路53,54を備えて構成される。
熱源循環流路Lは、循環ポンプ60と排熱熱交換器61と補助燃焼機62とを一列に配置して形成される熱源流路Hの両端に、暖房熱交換器64と湯水を貯留する貯留タンク57とを並列に接続して形成される循環流路である。熱源循環流路Lは、排熱熱交換器61または補助燃焼機62の少なくともいずれかで加熱された湯水を暖房熱交換器64または貯留タンク57のいずれかに選択的に循環可能な流路である。
給水流路51は貯留タンク57の下部に接続され、給湯流路53は貯留タンク57の上部に接続されている。また、暖房循環流路L1は、暖房熱交換器64から延びる循環往路L1aおよび循環復路L1bの端部に床暖房やファンコンベクタなどの暖房端末68を接続して形成される循環流路である。
給湯装置10は、貯留タンク57に湯水を貯留する貯留運転、給湯流路53,54を介して給湯栓56から湯水を供給する給湯運転、および、暖房端末68へ熱媒を循環させる暖房運転を行うことが可能である。貯留運転時は、暖房熱交換器64の下流側の暖房熱交電磁弁66を閉成すると共に、貯留タンク57の上部配管58に接続される貯留制御弁63を開成し、熱源流路Hに上部配管58および下部配管59を介して貯留タンク57を接続して熱源循環流路Lを形成する。そして、ガスエンジン76を起動して発電を行うと共に、循環ポンプ78を駆動して排熱循環流路L2に加熱された熱媒を流動させ、下部配管59から熱源流路Hへ流出する湯水を排熱熱交換器61で加熱しつつ貯留タンク57の上部側から加熱された湯水を流入させる。
給湯運転時は、暖房熱交電磁弁66および貯留制御弁63を閉成し、給湯栓56の開栓に応じて、給水流路50,51から貯留タンク57の下部に常温水を流入させ、貯留タンク57に貯留された湯水を上部配管58から給湯流路53へ排出する。そして、給湯流路53の湯水と給水流路52から供給される水とを混合弁55で混合して目的とする給湯設定温度に調節しつつ給湯流路54から排出する。また、貯留タンク57に加熱された湯水が貯留されていない場合は、貯留制御弁63を開成し、給水流路50,51を介して供給される常温水を貯留タンク57の下部配管59から熱源流路Hに迂回させ、補助燃焼機62で加熱した湯水を給湯流路53側へ排出する運転を行う。
また、暖房運転時は、暖房熱交換器64の下流側の暖房熱交電磁弁66を開成すると共に、貯留タンク57の上部配管58に接続される貯留制御弁63を閉成し、熱源流路Hに暖房熱交換器64を接続して熱源循環流路Lを形成する。同時に、ガスエンジン76を起動して発電を行うと共に、循環ポンプ78を駆動して排熱循環流路L2に熱媒を循環させる。更に、循環ポンプ67を駆動して暖房循環流路L1に熱媒を循環させる。そして、熱源循環流路Lを循環する湯水を排熱熱交換器61で加熱し、加熱された湯水の熱は暖房熱交換器64を介して暖房循環流路L1を循環する熱媒へ伝達され、加熱された熱媒は暖房端末68へ供給される。
給湯装置10の暖房循環流路L1は、循環復路L1b上に膨張タンク70が設けてある。膨張タンク70には、圧力逃し弁73が備えられている。膨張タンク70は、配管71及び配管72を介してリザーブタンク4aと接続されている。膨張タンク70の圧力逃し弁73は、暖房循環流路L1内及び膨張タンク70内の空気を排出する機能を有する。
リザーブタンク4aは、暖房循環流路L1内の熱媒の容積が、温度上昇等によって増した際には、増した容積分の熱媒を回収(収容)し、逆に暖房循環流路L1内の熱媒の容積が、温度低下等によって減少した際には、減少した容積分の熱媒を暖房循環流路L1へ提供する。
本実施例では、暖房循環流路L1および排熱循環流路L2を循環する熱媒に、エチレングリコールを水で希釈した不凍液を用いている。
また、発電装置11の排熱循環流路L2は、暖房循環流路L1に設けられたリザーブタンク4aと同一構成のリザーブタンク4bを備えている。リザーブタンク4bは、前記したリザーブタンク4aと同様の動作によって排熱循環流路L2を循環する熱媒の過不足を解消する機能を有している。リザーブタンク4a及び4bが接続される膨張タンク70及び80としては、例えば本件出願人の出願である特開2004−279008号の図3及び図4に開示した膨張タンクを採用することができる。
次に、破損検出装置2,3について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本発明の特徴的な構成である破損検出装置2(又は3)の概要図である。暖房熱交換器64の破損は破損検出装置2で検出し、排熱熱交換器61の破損は破損検出装置3で検出する。破損検出装置2と3は同じ構成なので、以下では破損検出装置2を例に挙げて説明する。
図2に示すように破損検出装置2は、大きく分けて二つの部位に分かれる。すなわち、破損検出装置2は、熱媒Fを収容するリザーブタンク4aと、制御機器20とを備えている。制御機器20は、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位を検出する液位電極16(液位センサ)から信号を受け、後述する手順に従って判定を行う。
まず破損検出装置2の構成(リザーブタンク4aと制御機器20)を説明する。
図2に示すようにリザーブタンク4aは、上壁18より上方へ突出する上部突出部6(第一部位)を備えている。上部突出部6には、詳しくは後述する設定液位7(所定液位)が設定されている。
上部突出部6には、リザーブタンク4a内に適当な量の熱媒Fを供給するための開口である接続部9が設けてあり、この接続部9には配管71が接続されている。コジェネレーションシステム1に破損検出装置2を設置する際に、配管71を介して適量の熱媒Fが供給され、以降は、例えばメンテナンス時等を除いては、配管71を介して熱媒Fが供給されることはない。
また上部突出部6には、エアー抜きノズル8(第一部位に設けた孔又は開口)が設けてある。エアー抜きノズル8を設けることによって、熱媒Fの液位が上昇して上部突出部6に達した際に、上部突出部6内の気圧が高圧にならず、熱媒Fの液位が上壁高さ液位13に達した後、さらにリザーブタンク4a内に熱媒が流入した際においても、上部突出部6内の熱媒Fの液位が上昇する。
さらに上部突出部6には、液位電極16(液位センサ)が設置されている。図2に示すように液位電極16の下端16aの高さは、上部突出部6内に設定された設定液位7に一致させてある。
上部突出部6の水平方向の断面積は、上壁18より下方の水平方向の断面積よりも小さい。そのため、熱媒Fが上壁高さ液位13を超えて上部突出部6に達すると、その液位の変動は、熱媒Fのわずかな増減によっても極めて明瞭に確認することができる。
上部突出部6は、以上説明したように構成されており、次にリザーブタンク4aのその他の構成を説明する。
図2に示すように、リザーブタンク4aの上壁18の、上部突出部6とは別の部位にオーバフローノズル15(第二部位)が設けてある。オーバフローノズル15は、上壁18より上方に配置されている。すなわち、上壁18の高さである上壁高さ液位13より上にオーバフローノズル15が設けてある。本実施例では、オーバフローノズル15の、熱媒を通過させる流路の最高高さ(流路中心の高さ)は、前述の上部突出部6の設定液位7と一致させているが、設定液位7より高くしてもよい。オーバフローノズル15の開口部15aには、途中で屈曲して下方に延びる配管40が接続されている。
上壁18には、開口14が設けてある。この開口14には、配管72が接続されており、配管72によって、図1に示す膨張タンク70とリザーブタンク4aとが連通し、両者間で熱媒の移動が可能になっている。
図2に示すようにリザーブタンク4aの下部には、メンテナンス時に熱媒Fを排出するための排液ノズル17が設けてある。排液ノズル17は、通常は閉栓されている。
リザーブタンク4aは、以上説明したように構成されている。膨張タンク80のリザーブタンク4bも同じ構成である。
次に、検出装置2の制御機器20の構成を説明する。
図2に示すように検出装置2は、制御機器20を備えている。制御機器20は、リザーブタンク4aに設置した液位電極16と信号線を介して、又は無線によって信号を受信することができるようになっている。
制御機器20は、CPU21,メモリ22,カウンタ23,及びタイマ24を備えている。タイマ24は、コジェネレーションシステム1の運転開始と共に計時を開始する。カウンタ23は、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位が、液位電極16(すなわち設定液位7)に達した回数をカウントする。メモリ22には、予め所定値が記憶されている。所定値とは具体的な数(回数)であるN(例えばN=30等)と時間t(例えばt1=72時間,t2=20秒,t3=2秒,t4=1時間等)である。そしてCPU21は、以下で説明する判定を行う。
制御機器20は、さらに図1に示す制御装置12と信号線を介して、又は無線によって信号を送信することができるようになっている。制御装置12は、制御機器20から信号を受信すると、直ちに給湯装置10(及び/又は発電装置11)の運転を停止させる。言うまでもないが、給湯装置10を停止させるか、発電装置11を停止させるかは、暖房熱交換器64と排熱熱交換器61のいずれが破損したかによる。
図3に示すように、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位が設定液位7を超えると、液位電極16が熱媒Fと接触してON状態になると共に、オーバフローノズル15の開口部15aに接続された配管40から熱媒Fが流出する。
そして、図4に示すように、熱媒Fの液位が設定液位7を下回っても、熱媒Fの液位が上壁18の高さである上壁高さ液位13に達するまでは、サイフォン効果によって熱媒Fはオーバフローノズル15,配管40を介して外部へ流出し続ける。
やがて、熱媒Fの液位が上壁高さ液位13より若干低い液位(エアー抜きノズル8から流入した空気が、上壁18の下面に沿ってオーバフローノズル15へ達することができる液位)に達すると、図5に示すように、オーバフローノズル15からの熱媒Fの流出は停止する。図5に示す状態から熱媒Fの液位が上昇し、設定液位7に達するまでは熱媒Fがオーバフローノズル15及び配管40から流出することはない。
前述のように、サイフォンによってリザーブタンク4aから熱媒Fが排出され始めると、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位は、上壁高さ液位13まで一気に下降するので、液位電極16による液位検出がただ1回だけであれば、それは初期設定時の施工不良(熱媒Fの入れ過ぎ)によるものであり、また、液位検出が複数回繰り返されるのであれば、それは熱交換器64の破損に起因するものである。よって、熱交換器64が破損しているか否かを、確実に識別することができる。
検出装置2は、以上のように構成されている。以下では、図2〜図6を参照しながら、検出装置2の動作(作用)を説明する。図3は、図2に示す検出装置2のうち、リザーブタンク4aのみを示しており、熱媒Fの液位が設定液位7を超えている状態のリザーブタンク4aの断面図である。図4は、熱媒Fの液位が、一旦設定液位7を超えたが、その後設定液位7を下回るが、上壁高さ液位13よりは高い状態を示すリザーブタンク4aの断面図である。図5は、図4の状態から熱媒Fが流出し続け、熱媒Fの液位が上壁高さ液位13より若干低い液位(エアー抜きノズル8から流入した空気が、上壁18の下面に沿ってオーバフローノズル15へ達することができる液位)まで下がった状態のリザーブタンク4aの断面図である。図6は、本発明の熱交換器破損検出方法を実施する際の流れ図である。
コジェネレーションシステム1に破損検出装置2を設置する際において、リザーブタンク4a内には配管71を介して予め熱媒Fが供給される。さらに配管72を介して、リザーブタンク4a内と膨張タンク70内とを熱媒Fが移動可能となっている。これにより、暖房循環流路L1内の熱媒Fが温度上昇して容積が膨張した際には、熱媒Fは膨張タンク70側からリザーブタンク4a側へ移動し、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位は上昇する。また、暖房循環流路L1内の熱媒Fの温度が低下して容積が収縮した際には、熱媒Fはリザーブタンク4a側から膨張タンク70側へ移動し、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位は下降する。
熱交換器64が破損しておらず正常であれば、配管72を介してリザーブタンク4a内に熱媒Fが最大に流入した際(熱媒Fが暖房熱交換器64で加熱されて高温になり、熱媒Fが最大に膨張した際)の熱媒Fの最高液位と、配管72を介してリザーブタンク4aから熱媒Fが最大に流出した際(熱媒Fが最大に収縮した際)の熱媒Fの最低液位の間で、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位は変動する。
熱媒Fの液面(液位41)は、図5に示すように上壁高さ液位13より若干低く設定するか、又は上壁高さ液位13に一致させるのが好ましい。熱媒Fの液面(液位41)を、上壁高さ液位13より若干低く設定するのは、熱媒Fの容積は温度によって膨張又は収縮するので、初期設定時の周囲温度が低温で熱媒Fが収縮しており、液位が低い状態で初期設定された場合には、高温時に膨張して液位が高くなった際に設定液位7を超えてしまうが、その場合には、1回だけ液位電極のONが検出され、その後は、熱交換器64が破損しない限りは、二度と設定液位7を超えることはない。よって、熱媒Fの液面41を上壁高さ液位13よりも若干低く断面積の大きい高さに設定すると、熱交換器64が破損していなければ、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位は、最高液位(周囲温度が高く、熱媒Fが最大に膨張した際の液位)を超えることはないので、熱交換器64が破損していないにも関わらず破損しているものと誤検出されることを回避し易くなり、また、熱交換器64が破損してリザーブタンク4a内の熱媒Fが増加した際に、熱媒Fの液面が上部突出部6に到達し易くなり、熱媒Fの液位上昇を速やかに確認し易くなる。
コジェネレーションシステム1に検出装置2が設置され、給湯装置10の運転が開始されると、タイマ24は計時を開始する。メモリ22には、所定時間t1=72時間,t2=20秒,t3=2秒,t4=1時間が記憶されている。これらt1,t2,t3,t4は、任意の時間に設定可能である。
次に、CPU21は、図6のステップ1において運転開始からt3時間が経過しているか否かを判定する。t3時間が経過していなければ経過するまで待つ。そしてt3時間が経過すると、ステップ2において液位電極16がON状態であるか否か(熱媒Fが設定液位7を超えたか否か)を判定する。液位電極16がON状態でなければ、CPU21は、ステップ4で運転開始からの累積時間がt1時間(72時間)を超えているか否かを判定する。
逆に、ステップ2で液位電極16がON状態であれば、カウンタ23によって一つカウントが増やされてその累積回数がメモリ22に記憶され、ステップ3でCPU21は、その累積回数が予めメモリ22に記憶した所定回数N(例えばN=30回)を超えているか否かを判定する。
仮に、所定回数Nを超えていれば、リザーブタンク4a内に継続して熱媒が流入しており、CPU21は、暖房熱交換器64(図1)が破損しているものと判定し、ステップ9で直ちに制御装置12へ信号を送信し、制御装置12によって給湯装置10の運転は停止される。さらにステップ10で暖房熱交換器64が破損している旨を知らせる警報を鳴音させたり、警報ランプを点滅させる等によって作業者に異常を報知する。
ステップ3において、累積回数が所定回数Nを超えていなければステップ4へ進み、CPU21は、運転開始からの累積時間がt1時間(72時間)を超えているか否かを判定する。運転開始からの累積時間がt1時間を超えていなければ、ステップ1へ戻って前述の動作(判定)を繰り返す。逆にt1時間を超えていれば、ステップ5へ進む。
ステップ5では、ステップ2と同様に熱媒Fの液位が設定液位7に達しているか否かをCPU21が判定する。仮に、熱媒Fの液位が設定液位7に達していれば、カウンタ23は一つカウントを増やし、CPU21は、ステップ6で累積回数が所定回数Nを超えているか否かを判定する。仮に累積回数が所定回数Nを超えていれば、リザーブタンク4a内に継続して熱媒が流入しており、CPU21は暖房熱交換器64が破損していると判定し、ステップ9,ステップ10へ進み、給湯装置10の運転を停止し、さらに異常(暖房熱交換器64の破損)を報知する。
ステップ5で液位電極がONでないか、又はステップ6で累積回数が所定回数Nを上回っていなければ、ステップ7へ進む。ステップ7では、t2時間(例えば2秒)が計測され、t2時間が経過するとステップ8へ進む。
ステップ8では、ステップ4からステップ5へ移行してからt4時間(例えば1時間)が経過したか否かの判定が行われる。ただし、t4時間は、ステップ4からステップ5へ移行してからの累積時間ではない。すなわち、ステップ4からステップ5へ移行してからt4時間が経過してなおステップ5からステップ8を経るループが継続する場合には、一旦t4時間の計時をリセットし、再度ゼロから計時を開始する。ステップ8において、仮にt4時間が経過していれば、カウンタ23は一つカウンタを減らしてステップ5に戻り、再度液位電極16がON状態であるか否かの判定が行われる。逆にt4時間が経過していなければ、直ちにステップ5に戻る。
ステップ8では、液位電極16の誤作動の影響を排除するため、t4時間が経過した際に、カウンタ23は一つカウンタを減らしている。
ステップ1からステップ4までは、検出装置2を設置した当初の初期設定期間(t1=72時間)中に行われるステップであり、ステップ5からステップ8までが、初期設定が終了した後に行われる一般的なステップである。
ステップ1からステップ4までの初期設定期間中において、リザーブタンク4a内への熱媒Fの注入量が適正範囲を超えてしまう(施工不良)ことがある。その場合には配管40を介して過剰の熱媒Fが排出されると共に、液位電極16がONとなる。しかし、過剰分の熱媒Fが排出された後は、リザーブタンク4a内の熱媒Fの量は適正になり、暖房循環流路L1内の熱媒Fの容積が温度変化によって変動しても、熱交換器64が破損しない限りはリザーブタンク4a内の熱媒Fが前述の最高液位を超えることはない。図8(a)は、初期設定期間中の施工不良が原因で液位電極16がONとなった場合の液位電極16による検出状態の時間変化を示すグラフである。図8(a)に示すように、コジェネレーションシステム1の運転開始当初は異常に液位が上昇するものの、その後は熱媒Fの液位は上昇せず、熱交換器64が破損していないことがわかる。
逆に、熱交換器64が最初から破損していた場合には、図8(b)に示すようなグラフとなる。図8(b)は、初期設定時において、既に熱交換器64が破損していた場合の液位電極16による検出状態の時間変化を示すグラフである。熱交換器64が最初から破損していると、図8(b)に示すように、コジェネレーションシステム1の運転開始直後から大量の熱媒Fが配管72を介してリザーブタンク4a内に流入すると共に、リザーブタンク4a内の熱媒Fが配管40を介して外部へ流出する。その間、液位電極16は常時ON状態となるため、熱交換器64が破損していると判定される。しかし、液位電極16自身の誤作動や誤検出の影響を排除するため、カウンタ23のカウントが予め設定した値に達するまでは、熱交換器64の破損であると判定しない。
また、ステップ5からステップ8までの動作を繰り返すうちに、万が一、暖房熱交換器64が破損すると、リザーブタンク4a内に継続して熱媒が流入し、カウンタ23による計測回数が所定回数Nに達し、CPU21(制御機器20)は制御装置12へ信号を送信し、制御装置12は給湯装置10の運転を停止し、さらに暖房熱交換器64が破損したことを報知する。この場合の液位電極16による検出状況は、図8(c)のグラフによって示される。図8(c)は、熱交換器64が破損し、破損部分から暖房循環流路L1内に湯水が流入して暖房循環流路L1内の熱媒Fがリザーブタンク4a内に継続的に流入した際における液位電極16による検出状態の時間変化を示すグラフである。図8(c)に示すように、熱交換器64が破損し、微量(単位時間当たり)の熱媒Fが継続してリザーブタンク4a内に流入すると、熱媒Fの液位が設定液位7に達する度に配管40から熱媒Fが排出され、熱媒Fの液位が下がる。しかし、リザーブタンク4a内には継続して微量の熱媒Fが流入するので、再度液位は設定液位7に達する。よって、液位電極16による検出結果は、図8(c)に示すように、ONとOFFとを繰り返す。液位電極16のこのような挙動から、熱交換器64が破損していると判断することができる。
コジェネレーションシステム1の運転開始直後において、液位電極16がONとなるパターンとしては、図8(a)〜図8(c)に示す3つがあるが、従来の破損検出装置では、これら3つのパターンを識別することができず、実際に熱交換器が破損しているか否かを判定するのは困難であった。しかし、本発明を実施すると、図8(a)〜図8(c)の3つのパターンを識別することができ、図8(a)の場合は熱交換器64が破損しておらず、初期不良によるものであることを精度よく認識することができる。すなわち、熱交換器64の破損を誤検出することを回避できる。
本実施の形態では、t1=72時間が経過するまでは、施工者が設置現場にいる可能性が高く、熱交換器が破損したことを短時間(t3=2秒毎に液位電極のON・OFF状態検出)で検出し、t1=72時間が経過した後には、時間を掛けて(t2=20秒毎に液位電極のON・OFF状態検出)確実に熱交換器の破損を検出するのが好ましい。
本実施の形態では、ステップ7においてt2=20秒,ステップ6において所定回数N=30に設定した例を示したが、仮に暖房熱交換器64が破損した場合、破損してからt2×N=20秒×30回=600秒で破損を検出し、給湯装置10の運転を停止させることができる。t2及びNの値は任意に設定可能であるので、破損してから600秒経過した時点で運転を停止していたのでは遅いのであれば、t2及びNの値をさらに小さい値に設定することにより対応可能である。
図1に示す暖房熱交換器64が破損し、膨張タンク70内の熱媒が配管72を介してリザーブタンク4a内に流入すると、リザーブタンク4a内の熱媒Fの液位が上昇する。熱媒Fの液位が、例えば10秒程度で液位41から設定液位7まで上昇する場合には、t2=20秒,所定回数N=30に設定した本実施の形態では、20秒×所定回数(N=30)で600秒(10分)後に暖房熱交換器64の破損を検出することができる。
以上では、暖房熱交換器64の破損を検出する場合を説明したが、排熱熱交換器61の破損を検出する場合も事情は同じである。
(第二実施例)
図7は、本発明を実施した給湯装置25(加熱装置)の流路系統図である。図7に示すように給湯装置25は、熱交換器27,燃焼部26aを有する燃焼装置26,及び膨張タンク28を備えている。
燃焼装置26では、燃焼部26aで燃料ガスが燃焼して高温の燃焼ガスが生成される。この高温の燃焼ガスと後述する低温の熱媒とが熱交換し、さらに加熱された熱媒と低温の湯水とが熱交換する。
熱交換器26の環状側壁には熱媒が流通する円筒状の室26bが形成されており、さらに室26bには配管32,配管34,配管43が接続されている。室26b,配管32,配管34,配管43には熱媒が充填されている。配管32に設けられた循環ポンプ29によって熱媒が室26bと配管32とを循環する。よって、室26bにおいて燃焼ガスによって加熱された熱媒が、配管32を介して熱交換器27へ供給される。また、配管34,43及び膨張タンク28と共に暖房側の循環回路を形成する配管42上に設置された暖房用循環ポンプ39を駆動することによって、室26bにおいて加熱された熱媒は、図示しない暖房機器へ供給される。
また、室26b内には螺旋状の管路からなる熱交換器35が設置されている。熱交換器35の両端には配管33が接続されている。熱交換器35及び配管33内には水が充填されており、熱交換器35で加熱された水(湯水)は、配管33aを介して図示しない風呂へ供給され、温度が低下した湯水が配管33bを介して熱交換器35で再加熱できるようになっている。
一方、熱交換器35内で加熱された熱媒は、配管32を介して熱交換器27へ供給される。熱交換器27には、配管31が接続されている。この配管31内を水が流れ、熱交換器27内で配管32内の熱媒によって加熱され、湯水となって例えば給湯カラン等(図示せず)から出湯することができるようになっている。
また、熱交換器35内の高温の熱媒は、配管34を介して図示しない暖房機器へ供給され、温度が低下した熱媒が暖房機器から回収され、熱交換器35で再加熱できるようになっている。
その配管34の途中には、圧力逃し弁38を有する膨張タンク28が設けられている。膨張タンク28にはさらにリザーブタンクを備えた破損検出装置30が接続されている。この破損検出装置30の構造は、第一実施例の破損検出装置2,3と同じ構成である。
膨張タンク28は、本件出願人の出願である特開2004−279008に開示したものを採用することができる。膨張タンク28は、温度上昇する等によって容積が増した回路内の熱媒を回収したり、温度が下降する等によって容積が減った回路内の熱媒を補充するために、リザーブタンク30を備えている。
図1の第一実施例の破損検出装置2における配管71,配管72が、図7の熱媒回収管36,配管37に相当している。膨張タンク28には圧力逃し弁38が設けてあり、膨張タンク28内が負圧になると、熱媒はリザーブタンク30から膨張タンク28へ円滑に移動する。また、膨張タンク28内に容積以上の熱媒が流入する場合には、押し出された熱媒が配管36を介してリザーブタンク30内に回収される。
リザーブタンク30では、このような通常動作の熱媒の流入量が予め計測されており、熱媒が最大に流入した際の液位が、図2に示す上壁高さ液位13に一致するか又は若干上壁高さ液位13より低い高さとなるように設定されている。
ここで、仮に熱交換器27が破損すると、膨張タンク28を介して継続的に熱媒がリザーブタンク30内に流入する。リザーブタンク30では、熱媒の液位が設定液位7(図2)に達する度にサイフォン効果によって熱媒がリザーブタンク30内から外部へ排出され、第一実施例で記述した手順によって熱交換器27の破損を速やかに検出することができる。
本発明を実施した熱交換器破損検出装置を備えたコジェネレーションシステム(加熱装置)の流路系統図である。 本発明の熱交換器破損検出装置の概要図である。 図2の熱交換器破損検出装置において、熱媒の液位が所定液位を超えた状態のリザーブタンクの断面図である。 図2の熱交換器破損検出装置において、熱媒の液位が所定液位を下回っているが、サイフォン効果によってノズルから熱媒が排出されている状態のリザーブタンクの断面図である。 図2の熱交換器破損検出装置において、ノズルからの熱媒の排出が停止した直後のリザーブタンクの断面図である。 本発明の熱交換器破損検出方法を実施する際の流れ図である。 図1とは別の本発明を実施した熱交換器破損検出装置を備えた給湯装置(加熱装置)の流路系統図である。 (a)は、初期設定期間中の施工不良が原因で液位電極がONとなった場合の液位電極による検出状態の時間変化を示すグラフである。(b)は、初期設定時において、既に熱交換器が破損していた場合の液位電極による検出状態の時間変化を示すグラフである。(c)は、熱交換器が破損し、破損部分から暖房循環流路内に湯水が流入して暖房循環流路内の熱媒がリザーブタンク内に継続的に流入した際における液位電極による検出状態の時間変化を示すグラフである。
符号の説明
F 熱媒
1 コジェネレーションシステム(加熱装置)
2,3 熱交換器破損検出装置
4a,4b リザーブタンク
6 上部突出部(第一部位)
7 設定液位(所定液位)
8 エアー抜きノズル(第一部位の孔又は開口)
10 給湯装置
11 発電装置
12 制御装置
13 上壁高さ液位
15 オーバフローノズル
15a 開口部
16 液位電極(液位検出器)
18 上壁
20 制御機器(熱交換器の破損を判定する判定手段)
25 給湯装置(加熱装置)
30 熱交換器破損検出装置
40 配管(オーバフローノズル15の開口部15aに接続した下向きに延びる配管)
61 熱交換器(排熱熱交換器)
64 熱交換器(暖房熱交換器)

Claims (4)

  1. 熱媒が循環する循環回路と、前記循環回路外の湯水と前記熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器の破損を検出する破損検出装置とを備えた加熱装置において、
    前記破損検出装置は、前記循環回路内の一部の熱媒を回収可能なタンクを備えており、
    前記タンクには、タンク内の熱媒の所定液位を検出する液位検出器が設けられており、
    さらに前記タンクには、前記タンク内の熱媒の液位が前記所定液位又は所定液位以上に達した際に、タンク内の熱媒をタンク外へ排出するサイフォンを設けたことを特徴とする加熱装置。
  2. 熱媒が循環する循環回路と、前記循環回路外の湯水と前記熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器の破損を検出する破損検出装置とを備えた加熱装置において、
    前記破損検出装置は、前記循環回路内の一部の熱媒を回収可能なタンクを備えており、
    前記タンクの上部には、水平方向の断面積が部分的に小さい第一部位と、前記第一部位とは別の第二部位とが設けてあり、
    前記第一部位にはタンク内の熱媒の所定液位を検出する液位検出器が設けられており、
    前記タンク内の熱媒の液位が前記所定液位又は所定液位以上に達すると、前記第二部位はサイフォンを構成して熱媒がタンク外へ排出されることを特徴とする加熱装置。
  3. 熱媒の液位の、所定液位に達した回数が所定回数に達すると、熱交換器が破損していると判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の加熱装置に備えた熱交換器の破損を検出する破損検出方法であって、
    液位検出器によって、熱媒が所定液位に達したか否かを所定時間毎に確認し、
    熱媒の液位の、所定液位に達した回数が所定回数に達すると、熱交換器が破損していると判定することを特徴とする加熱装置の熱交換器破損検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158209A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Osaka Gas Co Ltd 開放型温水循環装置
JP2012026689A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Noritz Corp 太陽熱温水システム
JP2012073005A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Noritz Corp 温水システムと熱媒注入具との組み合わせ、および温水システム用の熱媒注入具

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