JP2008071590A - 回転式電子部品 - Google Patents

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Shigeaki Kinoshita
茂明 木下
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Abstract

【課題】小型化が図れる回転式電子部品を提供する。
【解決手段】円弧状の回転体収納部71を有してなるケース50と、回転体収納部71に収納され、回転体収納部71の外部に位置する回転中心軸L1を中心にして回転する回転体50と、回転体50が回転することでその電気的出力を変化する電気的機能部(摺動子170と摺接パターン91,93)とを具備する。回転体50は、回転体収納部71の回転中心軸L1に近い側の側面53aと回転中心軸L1から遠い側の側面73aとにそれぞれガイドされて移動する内側ガイド部151と外側ガイド部153とを有して構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転式電子部品に関するものである。
従来、デジタルカメラや携帯電話等の各種携帯機器、コンピュータ、車載用ナビゲーションシステム、各種OA機器、ゲーム機等を操作するデバイス等として、小型・薄型化した回転式電子部品がある。また別の機能(例えば押圧式電子部品の機能)を併せ持たせた構造の回転式電子部品(複合型電子部品)もある。
回転式電子部品は通常、その中央に設置した軸に回動自在に回転体を取り付けて構成されている。しかしながらこのような構造の回転式電子部品の場合、回転体中央の軸を取り付けた部分については、別の機能部品を設置することができなかった。このため回転式電子部品の軸をリング状とし、この軸の外周に回動自在に回転体を取り付けることで、前記軸の中央の開口部分に他の電子部品を収納するスペースを設け、電子部品の集約化を図ったものもあった(例えば特許文献1参照)。しかしながらそのような構造の回転式電子部品においても、回転体の外形寸法のさらなる小型化は困難であった。
特開平8−185760号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、小型化が容易に図れる回転式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、円弧状の回転体収納部を有してなるケースと、前記回転体収納部に収納され、回転体収納部の外部に位置する回転中心軸を中心にして回転する回転体と、前記回転体が回転することでその電気的出力を変化する電気的機能部と、を具備し、前記回転体は、前記回転体収納部の前記回転中心軸に近い側の側面と前記回転中心軸から遠い側の側面とにそれぞれガイドされて移動する内側ガイド部と外側ガイド部とを有して構成されていることを特徴とする回転式電子部品にある。
本願の請求項2に記載の発明は、前記電気的機能部は、ケースの回転体収納部内に設置される摺接パターンと、回転体に設置されて前記摺接パターン上を摺動する摺動子とを具備して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式電子部品にある。
本願の請求項3に記載の発明は、前記回転体は、その内側ガイド部と外側ガイド部間を連結部によって連結して構成され、前記摺動子は、前記連結部から前記内側ガイド部と外側ガイド部の間の隙間に突出していることを特徴とする請求項2に記載の回転式電子部品にある。
本願の請求項4に記載の発明は、コイル部と、前記コイル部の両端から半径方向外方に向けて突出する弾発部とを有してなるねじりコイルバネを具備し、前記ねじりコイルバネのコイル部を、前記ケースの前記回転体収納部外側の前記回転中心軸側の部分に設置すると共に、前記弾発部を前記回転体収納部内に挿入して前記回転体に係合することで、回転体の自動復帰機構を構成したことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れかに記載の回転式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、ケースに設ける回転体収納部が円弧状であり、回転中心軸の全周を囲む構造ではないので、その分ケースの外形の小型化、即ち回転式電子部品の外形の小型化が図れる。また回転体を内側ガイド部と外側ガイド部とによってガイドするので、円弧状の回転体収納部であっても、その内部を回転体がスムーズに回転できる。
請求項2に記載の発明によれば、摺接パターンに摺動子が摺接する構造の電気的機能部を構成できる。
請求項3に記載の発明によれば、摺動子の両側が内側ガイド部と外側ガイド部とによって保護されるので、摺動子の変形や破壊が防止できる。また摺動子を内側ガイド部と外側ガイド部の間の空きスペースに設置したので、摺動子設置のためのスペースを別途設ける必要がなく、小型化が図れる。
請求項4に記載の発明によれば、ケースの回転体収納部の内側(回転中心軸側)の部分を有効に利用して回転体の自動復帰機構を設置したので、電子部品を大型化することなく、容易に回転体に自動復帰機能を付与することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の1実施形態にかかる回転式電子部品(押圧式電子部品付き回転式電子部品)1を上側から見た斜視図、図2は回転式電子部品1を下側から見た斜視図、図3は回転式電子部品1の分解斜視図である。なお以下の説明において、「上側(上)」とはこの回転式電子部品1を図示しない回路基板上に載置する面の反対側の面、「下側(下)」とはこの回転式電子部品1を図示しない回路基板上に載置する側の面を言うものとする。
回転式電子部品1は、ケース50内に、回転式電子部品部30と、回転式電子部品部30の回転中心位置に設置される他の電子部品(以下「押釦スイッチ」という)10とを収納して構成されている。具体的には、図3に示すように、1枚の回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)90と、3枚の電極板110と、4枚の当接板130とがインサート成形された前記ケース50と、電気的機能部である摺動子170がインサート成形された回転体150と、可動接点板190と、可動接点板190上に設置される防塵シート210と、防塵シート210の周囲を囲む位置に設置される自動復帰機構(以下「ねじりコイルバネ」という)240と、カバー230とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図4はケース50とケース50内にインサート成形されるフレキシブル回路基板90と電極板110と当接板130とを分離してそれぞれを別々に示す斜視図である。同図に示すようにケース50は、合成樹脂を略扇形状の略平板状に成形し、その上面に略円形凹状で前記可動接点板190を収納する他部品収納部(以下「押釦スイッチ収納部」という)51と、押釦スイッチ収納部51の周囲を囲む位置に設けられるリング状で凹状のバネ収納部52と、バネ収納部52の周囲を囲むように設けられる側壁53と、側壁53の外側に設置され前記回転体150及び摺動子170等を収納する円弧状の回転体収納部71とを設けて構成されている。ケース50の押釦スイッチ収納部51底面の約180°対向する内周辺に接する位置には一対の接点板載置部55,55が設けられ、また前記内周辺の前記一対の接点板載置部55,55とは90°回転した位置には一対の半径方向外側に向かって凹むガイド溝57,57が設けられている。接点板載置部55は押釦スイッチ収納部51の底面から上方向に向けて押釦スイッチ収納部51の厚み以下の所定の厚み寸法だけ平板状に突出している。ガイド溝57は下記する可動接点板190に設けたガイド部197を上下動自在に収納してガイドする寸法形状に形成されている。またケース50上面の前記押釦スイッチ収納部51の周囲には、防塵シート210を収納する円形凹状の防塵シート収納部59が設けられている。防塵シート収納部59の深さは防塵シート210の厚みとほぼ同一である。一方前記回転体収納部71は、前記円形の押釦スイッチ収納部51の周囲を囲むように円弧状に形成されており、その外側の円弧状の外周側壁(回転体収納部71の前記側壁53に対向する側壁)73の略中央に、下記する回転体150のレバー157を挿通する切り欠きからなるレバー挿通部75を設けて構成されている。またケース50の外周側面には、複数(この実施形態では4ヶ所であるが、図4では3ヶ所のみ示す)の爪状の突起からなる係合部77が設けられている。またバネ収納部52の回転体150を設置する側の側壁53にはバネ収納部52の底面と同一面まで切り欠いてなる弾発部挿入部67が設けられている。なおこの実施形態ではケース50の材質としてポリアミド樹脂を用いているが、他の各種樹脂材を用いても良い。
フレキシブル回路基板90は可撓性を有する略円弧形状の合成樹脂フイルム上に円弧状に一対の摺接パターン91,93とそれらにそれぞれ接続する当接板当接部95とを設けて構成されている。摺接パターン91,93は電気的機能部である。合成樹脂フイルムの材質はこの実施形態ではポリフェニレンスルフイド(PPS)フイルムを用いているが、ポリイミドフイルムやポリエチレンテレフタレートフイルム等、他の各種材質のものを用いても良い。一対の摺接パターン91,93は同一円弧上にあり、一方の摺接パターン91は高導電性のコモンパターン、もう一方の摺接パターン93は抵抗体パターンである。摺接パターン91は銀ペーストを印刷してなるパターン上に硫化対策のためのカーボンペーストを印刷して構成され、摺接パターン93はカーボンペーストを印刷して構成されている。摺接パターン91の一端に接続される当接板当接部95はフレキシブル回路基板90の一方の端部に設置され、また摺接パターン93の両端にそれぞれ接続される当接板当接部95はフレキシブル回路基板90の他方の端部に設置される。当接板当接部95は何れも銀ペーストを印刷してなるパターン上にウレタン樹脂中に銀粉を混練してなる銀ペーストを印刷して構成されている。ウレタン樹脂を用いた銀ペーストは弾性を有する。
電極板110は、3枚の略帯状の金属板を所定の隙間を介してそれらの表面が同一面となるように平行に並べ、それぞれの端部から細帯状の第1端子板111を突出し、その根元部分を直角に下方向に向けて折り曲げ、さらにその先端部分を直角に外方向(電極板110から離れる方向)に向けて折り曲げ、前記先端部分を実装面113として構成されている。実際には図3に示すように、各電極板110は、前記ケース50内にインサート成形され、押釦スイッチ収納部51の底面に露出し、また各第1端子板111はケース50の外周側壁から突出している。それら実装面113の下面はケース50の下面と同一面に位置する。電極板110の材質はこの実施形態ではリン青銅板の表面に銀めっきを施したものを用いているが、他の材質であっても良い。
当接板130は金属板製であり、それぞれ前記フレキシブル回路基板90の両端辺近傍部分に配置され、略矩形状で前記当接板当接部95上に位置するように形成され、各当接板130の外方を向く辺からはそれぞれ細帯状の第2端子板131を突出し、その根元部分を直角に下方向に向けて折り曲げ、さらにその先端部分を直角に外方向(当接板130から離れる方向)に向けて折り曲げ、前記先端部分を実装面133として構成している。それら実装面133の下面は前記電極板110の実装面113の下面と同様に、ケース50の下面と同一面に位置する。当接板130の材質はこの実施形態ではリン青銅板の表面に銀めっきを施したものを用いているが、他の材質であっても良い。
そして実際には図3に示すように、フレキシブル回路基板90と電極板110と当接板130は、ケース50内にインサート成形されるが、その際フレキシブル回路基板90の摺接パターン91,93と電極板110は、それぞれケース50の回転体収納部71の底面と押釦スイッチ収納部51の底面とに露出する。電極板110の露出する表面の位置と、フレキシブル回路基板90の露出する表面の位置とは、ケース50の高さ方向(厚み方向)に段差(高さ位置が異なる)を有している。またフレキシブル回路基板90の当接板当接部95上にはそれぞれ当接板130が載置され、両者はケース50を構成する合成樹脂によって挟持され確実に接続される。図5は前記インサート成形工程を示す図である。同図は図3のB−B線部分の断面を示している。即ちこのインサート成形工程は、図4に示すフレキシブル回路基板90の各当接板当接部95に当接板130をそれぞれ当接した状態で(なお4つの当接板130の内、1つの当接板130は当接板当接部95に当接しないダミーの当接板である)、これらフレキシブル回路基板90と電極板110と当接板130とを図5に示す第1,第2金型300,310内に設置する。その際、第1金型300に設けた金型面301,303にそれぞれ前記電極板110の表面と前記フレキシブル回路基板90の摺接パターン91,93を設けた部分の表面とを当接し、この状態で第1,第2金型300,310の前記電極板110とフレキシブル回路基板90の周囲に形成されるキャビティーC1内に第2金型310側(即ちフレキシブル回路基板90の摺接パターン91,93等を設けていない反対面側)に設けた樹脂注入口P1から溶融成形樹脂を圧入してキャビティーC1内を満たす。そして溶融成形樹脂硬化後に第1,第2金型300,310を取り外す。これによって図3に示す、電極板110の表面とフレキシブル回路基板90の摺接パターン91,93を設けた部分の表面とをそれぞれ押釦スイッチ収納部51の底面と回転体収納部71の底面とに段差を有して露出した状態で電極板110とフレキシブル回路基板90とをインサート成形したケース50が完成する。なお前記溶融成形樹脂の圧入圧力によってフレキシブル回路基板90の各当接板当接部95はその裏面側から各当接板130に押し付けられるので、両者は確実に接続される。なお図3,図4に示す61は、各当接板130を第1金型300側から突出してその先端が各当接板130に当接してこれを支持するピンによって形成されたものである。また図5に示す実装面113の先端に連続する部分115は、ケース50成形後に切断されるリードフレーム側の部分である。なお図示はしないが当接板130の実装面133の先端に連続する部分にもケース50成形時には同様にケース50成形後に切断されるリードフレーム側の部分が取り付いている。また図2に示す63はピンゲート残り、65は第2金型310側から突出してその先端がフレキシブル回路基板90に当接してフレキシブル回路基板90を第1金型300と共に挟持するピンによって形成されたものである。
図6は回転体150と回転体150にインサート成形される摺動子170とを分離して示した斜視図である。同図及び図3に示すように、回転体150は内部に摺動子170をインサート成形した合成樹脂によって構成されており、前記ケース50の回転体収納部71の押釦スイッチ収納部51側の側壁53の側面53aとこの側面53aに対向する外周側壁73の側面73aとにそれぞれガイドされて円弧状に移動する略円弧状の内側ガイド部151及び外側ガイド部153と、これらの中間部分においてこれらを連結する連結部155と、外側ガイド部153の中間部分から半径方向外方(内側ガイド部151に対向しない側)に向けて突出するレバー157とを具備して構成されている。なお別の見方で言えば、側面53aは回転体収納部71の下記する回転体150の回転中心軸L1に近い側の側面であり、側面73aは前記回転中心軸L1から遠い側の側面ということもできる。外側ガイド部153の長さは内側ガイド部151よりも左右両方向に向けて共に長く、その長さは前記ケース50に設けた円弧状のレバー挿通部75の幅(長さ)に、回転体150が左右にそれぞれ回動する長さを加えた長さ以上の長さとしている。また内側ガイド部151の前記弾発部挿入部67に対向する位置には、弾発部挿入部67の底面の位置と同一位置まで切り欠いてなる円弧状凹部からなる弾発部挿入係合部159が設けられている。また回転体150はレバー157と回転中心軸L1とを結ぶ軸線(回転中心軸L1と直交)に対して回転方向に左右対称の形状に形成されている(但し本発明では必ずしも左右対称でなくても良い)。また内側ガイド部151と外側ガイド部153と摺動子170とは同一の回転中心軸L1を有する異なる3つの円弧上に配置されている。
摺動子170は、前記連結部155内に設置される基部171と、基部171の両側であって内側ガイド部151と外側ガイド部153の間の隙間から回転体170の回転方向に向かって突出する円弧状の一対の摺動冊子173とを有して構成されている。つまり摺動子170は略円弧状の弾性金属板で構成され、その中央を基部171、その両側を摺動冊子173としている。基部171の中央には成形樹脂を通して回転体150と摺動子170間の取り付けを確実にする貫通孔175が設けられている。摺動子170の材質はこの実施形態ではリン青銅板の表面に銀めっきを施したものを用いているが、他の材質であっても良い。
可動接点板190は弾性金属板製であり、円形ドーム形状の第2接点板部191と、この第2接点板部191の外周を間隙を介して囲む円形リング状の第1接点板部193と、前記第2接点板部191の中心を通る直径線上において第2接点板部191の外周縁と第1接点板部193の内周縁とを連結する一対の連結部195とを具備し、さらに第1接点板部193の外周縁の前記一対の連結部195に対向する位置から矩形状のガイド部197を突出して構成されている。なお前述のように第2接点板部191は上方向に凸のドーム形状であるが、第1接点板部193もその全周が外周縁から内周縁に向かって上向きに傾斜する円形ドーム形状の外周の一部の形状に形成されている。また第1接点板部193の両連結部195を接続した部分から90°回転した位置には、上方に向けて突出するように湾曲変形してなる一対の屈曲部を設け、屈曲部を設けた部分を支持部199としている。また前記一対の連結部195も第1接点板部193から第2接点板部191に向かって上向きに傾斜している。可動接点板190の材質はこの実施形態ではステンレス板に銀めっきしたものを用いているが、他の各種材質のものを用いても良い。
防塵シート210は、可撓性を有する略円形のシートであり、その外径寸法は下記するカバー230の開口部235の内径寸法よりも大きく形成している。防塵シート210の材質はこの実施形態ではゴム材を用いているが、合成樹脂フイルム等、他の各種材質のものを用いても良い。
ねじりコイルバネ240は、弾性金属線材をリング状に巻き回したコイル部243とコイル部243の両端を半径方向外方に向けて突出してなる一対の弾発部241とを有して構成されている。コイル部243は前記ケース50のバネ収納部52に挿入される寸法形状に形成されている。
カバー230は平板状の金属板製で前記ケース50上を覆う外形寸法形状のカバー本体部231と、カバー本体部231の外周辺の複数ヶ所(この実施形態では4ヶ所)から突出して下方向に直角に折り曲げられるケース係合部233とを具備して構成されている。ケース係合部233は前記ケース50の各係合部77に対向する位置に設けられている。カバー本体部231には円形の貫通孔からなる開口部235が設けられている。またケース係合部233は舌片状(矩形状)の突出片の内部に矩形状に貫通する開口237を設けて構成されている。カバー230の材質はこの実施形態ではステンレス板を用いているが、他の金属板、その他の各種材質のものを用いても良い。
次にこの回転式電子部品1の組立方法を主として図3を用いて説明する。即ち回転式電子部品1を組み立てるには、ケース50の押釦スイッチ収納部51内に可動接点板190を収納し、その際可動接点板190の一対の支持部199をケース50の一対の接点板載置部55上に載置し、同時に可動接点板190のガイド部197をケース50のガイド溝57に挿入する。これによって可動接点板190は何れの電極板110にも接触しない状態でその上方に位置する。一方ケース50の回転体収納部71内に摺動子170を取り付けた回転体150を収納する。その際摺動子170の両摺動冊子173はそれぞれフレキシブル回路基板90の一対の摺接パターン91,93に弾接する。そして前記可動接点板190上の防塵シート収納部59内に防塵シート210を載せ、次にねじりコイルバネ240のコイル部243をケース50のバネ収納部52に収納する。このときねじりコイルバネ240の弾発部241,241はそれぞれ弾発部挿入部67及び弾発部挿入係合部159の両端辺に同時に当接しており、回転体150は中立位置に位置している。そしてその上にカバー230を被せ、カバー230のケース係合部233をケース50の係合部77にスナップイン係合によって取り付ければ、図1,図2に示す回転式電子部品1が完成する。
この回転式電子部品1はカバー230の開口部235の中央部分が、図示しないキートップの押圧部が配置され可動接点板190の中央を押圧操作する被押圧部Aとなる。また可動接点板190と電極板110とによって押釦スイッチ(二段押釦スイッチ)10が構成される。また摺動子170と摺接パターン91,93が電気的機能部を構成し、回転体150と摺動子170とフレキシブル回路基板90とによって回転式電子部品部30が構成される。
そしてこの回転式電子部品1は、例えば図示しない回路基板上に設けた各端子パターンに回転式電子部品1の前記各実装面113,133を半田付け等によって取り付ける。また例えば前記被押圧部A上には図示しないキートップが上下動自在に設置され、またこのキートップの周囲を囲むリング形状の図示しない回転つまみの下部から突出する係止部を前記レバー157に係止することで回転つまみの回転によってレバー157を回動するようにする。
次にこの回転式電子部品1の動作を主として図7を用いて説明する。図7は回転式電子部品1からカバー230と防塵シート210とを取り除き、また可動接点板190を分解した状態の斜視図である。まず例えば上述のように図1に示す被押圧部A上に設置した図示しないキートップを押圧することで防塵シート210の上から可動接点板190の第2接点板部191の上面中央を押圧すると、まず第1接点板部193が弱いクリック感覚と共に反転してその内周辺が外周辺よりも下降し、これによって第1接点板部193の内周辺(特に連結部195との接続部分付近)が左右両側の電極板110に同時に当接し、両者間を導通(オン)する。さらに第2接点板部191の上面中央を押圧すると、第2接点板部191がクリック感覚と共に反転し、その下面中央が中央の電極板110に当接して3枚の電極板110が同時に導通(オン)する。前記第2接点板部191の中央への押圧を解除すると、前記と逆の動作によりまず中央の電極板110がオフし、次に左右両側の電極板110間がオフする。
一方上述のようにレバー157に係止されてレバー157と一体に回転する図示しない回転つまみを回転すると、回転つまみと共に回転体150及びこれに取り付けられている摺動子170がその中立位置から回転し、摺動子170の一対の摺動冊子173(具体的にはその先端部近傍の下方向に湾曲突出する弾接部)が摺接パターン91,93上を摺動することで、各当接板130間の電気的出力(この実施形態の場合は抵抗値の変化)が変化する。このときの回転体150の回転中心軸L1は、回転体収納部71の外部の位置(具体的には押釦スイッチ収納部51の中心位置)に位置する。前記回転体150の回転は、その内側ガイド部151と外側ガイド部153がケース50の回転体収納部71の両側面53a,73aにガイドされることで、円弧状にスムーズに行なえる。なお回転体150を中立位置から一方の方向に移動すると、一方の弾発部241が弾発部挿入係合部159の一方の端辺によって移動させられ、他方の弾発部241は弾発部挿入部67の他方の端辺に弾接したままとなり、これによってねじりコイルバネ240がねじられて中立位置への自動復帰力が生じる。なおこの実施形態においては、回転体150の外側ガイド部153の長さ寸法を上述のように長く形成しているので、回転体150を左右に回転した際でも、常にケース50のレバー挿通部75は塞がれ、レバー挿通部75からのゴミ等の侵入を確実に防止できる。
以上説明したように、回転式電子部品1は、円弧状の回転体収納部71を有してなるケース50と、回転体収納部71に収納され回転体収納部71の外部に位置する回転中心軸L1を中心にして回転する回転体150と、回転体150が回転することでその電気的出力を変化する電気的機能部(摺動子170及び摺接パターン91,93)とを具備し、回転体150は、回転体収納部71の回転中心軸L1に近い側の側面53aと回転中心軸L1から遠い側の側面73aとにそれぞれガイドされて移動する内側ガイド部151と外側ガイド部153とを有して構成されている。つまりケース50に設ける回転体収納部71が円弧状であり、回転中心軸L1の全周を囲む構造ではないので、その分ケース50の外形の小型化、即ち回転式電子部品1の外形の小型化が図れる。また回転体150を内側ガイド部151と外側ガイド部153とによってガイドするので、円弧状の回転体収納部71であっても、その内部を回転体150がスムーズに回転方向に移動できる。
また電気的機能部は、ケース50の回転体収納部71内に設置される摺接パターン91,93と、回転体150に設置されて摺接パターン91,93上を摺動する摺動子170とを具備して構成されている。これによって摺接パターン91,93に摺動子170が摺接する構造の電気的機能部を構成できる。
また回転体150は、その内側ガイド部151と外側ガイド部153間を連結部155によって連結して構成され、摺動子170は、連結部155から内側ガイド部151と外側ガイド部153の間の隙間に突出している構成が開示されている。これによって摺動子170が内側ガイド部151と外側ガイド部153とによって保護されるので、摺動子170の変形や破壊が防止できる。また摺動子170を内側ガイド部151と外側ガイド部153の間の空きスペースに設置したので、摺動子170設置のためのスペースを別途設ける必要がなく、小型化が図れる。
またコイル部243と、コイル部243の両端から半径方向外方に向けて突出する弾発部241とを有してなるねじりコイルバネ240を具備し、ねじりコイルバネ240のコイル部243を、ケース50の前記回転体収納部71外側の前記回転中心軸L1側の部分に設置すると共に、弾発部241を回転体収納部71内に挿入して回転体150に係合することで、回転体150の自動復帰機構を構成したことが開示されている。これによってケース50の回転体収納部71の内側(回転中心軸L1側)の部分(この実施形態の場合は押釦スイッチ収納部51)を有効に利用して回転体150の自動復帰機構を設置でき、回転式電子部品1を大型化することなく、容易に回転体150に自動復帰機能を付与することができる。
図8は本発明の他の回転式電子部品1−2の斜視図である。同図に示す回転式電子部品1−2において、前記回転式電子部品1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図7に示す回転式電子部品1と同じである。この回転式電子部品1−2において前記回転式電子部品1と相違する点は、回転体150のレバー157を、前記回転式電子部品1のようにその外周から半径方向外方に向けて突出させる代りに、回転体150の上面側(回転体150の回転中心軸L1に平行でフレキシブル回路基板90から離れる方向)に柱状に突出するレバー157Bを設け、これに伴なってカバー230のカバー本体部231のレバー157Bに対向する位置に、レバー157Bの回動範囲にわたって円弧状に貫通するつまみ挿通孔239を形成した点である。なお図示はしていないが不要となったケース50のレバー挿通部75を外周側壁73で覆っている。このように回転式電子部品1−2を構成すれば、レバー157Bを回転式電子部品1−2の上面側から操作でき、また回転式電子部品1−2の設置面積の小型化が図れる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では回転式電子部品部30の他に押釦スイッチ10を設けたが、本発明では押釦スイッチ10は必ずしも必要なく、回転式電子部品部30だけで回転式電子部品を構成しても良い。また上記実施形態の回転式電子部品1は、回転体150の回転によって抵抗値が変化する回転式可変抵抗器であるが、回転体150の回転によってスイッチのオンオフ状態が変化する回転式スイッチで構成しても良い。また押釦スイッチ10の構造は上記実施形態に示した以外の各種構造の二段スイッチでも良く、また一段スイッチでも三段以上のスイッチでも良い。また押釦スイッチ以外の各種機能部品やその他の各種部品を設置しても良い。また上記実施形態では回路基板としてフレキシブル回路基板90を用いたが、硬質の回路基板を用いても良く、また金属板の表面をケース50の回転体収納部71内に露出するようにしこれを摺接パターンとしてもよい。また電気的機能部は摺動子170と摺接パターン91,93とからなる電気的機能部以外の各種部材からなる電気的機能部であってもよい。
回転式電子部品1を上側から見た斜視図である。 回転式電子部品1を下側から見た斜視図である。 回転式電子部品1の分解斜視図である。 ケース50とフレキシブル回路基板90と電極板110と当接板130とを分離してそれぞれを別々に示す斜視図である。 ケース50内へのフレキシブル回路基板90等のインサート成形工程を示す図である。 回転体150と摺動子170を分離して示した斜視図である。 回転式電子部品1からカバー230と防塵シート210とを取り除き、また可動接点板190を分解した状態の斜視図である。 回転式電子部品1−2の斜視図である。
符号の説明
1 回転式電子部品(押圧式電子部品付き回転式電子部品)
10 押釦スイッチ(他の電子部品)
30 回転式電子部品部
50 ケース
51 押釦スイッチ収納部(他部品収納部)
52 バネ収納部
53 側壁
53a 側面
71 回転体収納部
73 外周側壁
73a 側面
90 フレキシブル回路基板(回路基板)
91,93 摺接パターン(電気的機能部)
110 電極板
130 当接板
150 回転体
151 内側ガイド部
153 外側ガイド部
155 連結部
170 摺動子(電気的機能部)
190 可動接点板
210 防塵シート
230 カバー
240 ねじりコイルバネ(自動復帰機構)
241 弾発部
243 コイル部
L1 回転中心軸

Claims (4)

  1. 円弧状の回転体収納部を有してなるケースと、
    前記回転体収納部に収納され、回転体収納部の外部に位置する回転中心軸を中心にして回転する回転体と、
    前記回転体が回転することでその電気的出力を変化する電気的機能部と、を具備し、
    前記回転体は、前記回転体収納部の前記回転中心軸に近い側の側面と前記回転中心軸から遠い側の側面とにそれぞれガイドされて移動する内側ガイド部と外側ガイド部とを有して構成されていることを特徴とする回転式電子部品。
  2. 前記電気的機能部は、ケースの回転体収納部内に設置される摺接パターンと、回転体に設置されて前記摺接パターン上を摺動する摺動子とを具備して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転式電子部品。
  3. 前記回転体は、その内側ガイド部と外側ガイド部間を連結部によって連結して構成され、
    前記摺動子は、前記連結部から前記内側ガイド部と外側ガイド部の間の隙間に突出していることを特徴とする請求項2に記載の回転式電子部品。
  4. コイル部と、前記コイル部の両端から半径方向外方に向けて突出する弾発部とを有してなるねじりコイルバネを具備し、
    前記ねじりコイルバネのコイル部を、前記ケースの前記回転体収納部外側の前記回転中心軸側の部分に設置すると共に、前記弾発部を前記回転体収納部内に挿入して前記回転体に係合することで、回転体の自動復帰機構を構成したことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れかに記載の回転式電子部品。
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