JP2008068019A - 呼気時間を出力可能な装置および方法 - Google Patents

呼気時間を出力可能な装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008068019A
JP2008068019A JP2006251503A JP2006251503A JP2008068019A JP 2008068019 A JP2008068019 A JP 2008068019A JP 2006251503 A JP2006251503 A JP 2006251503A JP 2006251503 A JP2006251503 A JP 2006251503A JP 2008068019 A JP2008068019 A JP 2008068019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
statistic
expiration
signal
expiration time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006251503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4993980B2 (ja
Inventor
Haruichi Yamada
晴一 山田
Shigeo Kubota
茂男 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Aircool Corp
Original Assignee
Denso Aircool Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Aircool Corp filed Critical Denso Aircool Corp
Priority to JP2006251503A priority Critical patent/JP4993980B2/ja
Publication of JP2008068019A publication Critical patent/JP2008068019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4993980B2 publication Critical patent/JP4993980B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

【課題】睡眠段階を精度良く推定できる装置を提供する。
【解決手段】解析ユニット28は、複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得する入力インターフェイス26と、複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間t1と、極小から極大までの第2の時間t2とを分離し、サンプリング時間単位でそれらの平均値をメモリ25に記録する第1の解析機能21と、サンプリング時間単位で、第1の時間t1および第2の時間t2のいずれか一方が呼気時間であると識別する第2の解析機能22と、第1の時間の平均値t1aおよび第2の時間の平均値t2aのいずれか一方を呼気時間の平均値teaとして出力する機能24とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、呼吸信号から呼気時間を出力可能な装置および方法に関するものである。
特許文献1には、被験者の睡眠状態を中途覚醒も含めて正確に判定するためのシステムが記載されている。このシステムは、体動検出手段と、心拍あるいは脈拍検出手段と、それらから得られた出力を処理して中途覚醒および睡眠状態の判定を行う判定部と、判定結果を出力する手段とを備えている。
特許文献2には、睡眠中の被介護者に精神的なストレスを感じさせることなく、自然な状態で寝返り動作できるように支援する可動ベッドが記載されている。そのために、被介護者の脳波、心拍数、呼吸数、眼球運動、体動数などの生体情報を検出することが記載されている。また、これらの生体情報を得るために電極などのセンサーを被介護者に装着することは身体的な束縛感があるため、シート状の生体情報検出センサー(シート状センサー)を用いることが記載されている。このシート状センサーは、シート状の絶縁体を対向配置したものであり、被介護者の心拍動や呼吸動に伴って静電容量が変動する。このシート状センサーにより得られる信号(生体情報信号)には、心拍および呼吸の周波数成分が含まれている。さらに、生体情報信号を解析して、心拍数、呼吸数、体動数を求め、これらの生体情報により睡眠深度を推定することが記載されている。
特許文献3および4には、人体の呼吸運動に基づく電圧変動を一定期間毎に測定し、測定結果から電圧の正のピーク値、隣り合うピーク間の間隔(時間)を算出し、さらに、算出したピーク値およびピーク間隔から、ピーク間隔の平均値、ピーク間隔の分散に基づく値などを求めて、睡眠状態を推定することが記載されている。従来から睡眠の状態変化を検出する方法として、脳波、眼球運動、顎筋電などを検出し、その検出波形から睡眠深度を判断する睡眠ポリグラフ(ポリソノグラフ、PSG)法があるが、このPSG法は、装置が大型化し、日常的に使うには不向きであり、さらに有資格者が必要である。一方、呼吸数、心拍数、体動の情報、特に心拍数の増減変動に重点を置いて睡眠深度を推定する方法は、人体を拘束しないで生体情報を得ることができるが、睡眠ポリグラフに比較して精度がかなり悪いことが記載されている。
特許文献5には、ヒトの呼吸運動波形のピーク間隔、ピーク値比により覚醒かどうかの判定を行い、またかかる波形のピーク間面積の平均値、分散により深い眠り、浅い眠りのいずれであるかを判定し、判定された睡眠状態に応じて、ヒトの体温調整が効果的に機能するように睡眠環境である寝床内温度を制御することが記載されている。
特許文献6には、寝室内の環境状態および就寝者の生理状態を検知するとともに、就寝者の健康状態を検出し、就寝状態を快適にすることが記載されている。生理状態検出手段は、就寝者の就寝中の睡眠状態、脳波、心拍、呼吸、体動、皮膚温度、筋電位、血圧、発汗、皮膚電位、いびきなどを検出する。環境状態検出手段は、寝室内または寝床内の温度、湿度、風速、輻射熱などを検出し、空調器、寝床内環境制御手段を制御し、さらに、芳香発生装置から鎮静性の香りを発生させることが記載されている。
特許文献7には、就寝者の呼吸による体動に応じた、荷重変化を呼吸信号として生成し、この呼吸信号の周波数の変化に基づいて、就寝者の無呼吸状態もしくは低呼吸状態を判定することが記載されている。
特許文献8には、より精度良く就寝者の呼吸状態をモニタするために、就寝者の下に所定の分布で配置され、就寝者からの荷重または振動に対応した信号を出力する複数のセンサーを備えた呼吸モニタ装置において、各センサーをπ/5の位相幅を有する位相グループに分け、位相グループの中でセンサー数が最も多いグループに属するセンサーの出力信号と、このグループの位相とπずれているグループに属するセンサーの出力信号を反転させた信号とを加算平均して呼吸信号を算出することが記載されている。
特開2002−34955号公報 特開2004−121837号公報 特開2005−118151号公報 特開2006−20810号公報 特開2006−198023号公報 特開平7−328079号公報 特開2004−24684号公報 特開2005−198781号公報
睡眠深度を判断する精度の高い方法は、脳波を検出し、その検出波形を使用するPSG法である。一方、PSG法に対して、就寝者に束縛感を与えないシート状センサーを用いて睡眠状態を判断しようとする方法は、呼吸数、心拍数、体動の情報に加え、呼吸信号のピーク値、ピーク間隔、ピーク間隔の平均値、ピーク間隔の分散などを判断要素に入れて精度を向上しようとしている。しかしながら、PSG法の判断結果に対して、睡眠状態を推定する精度は高くない。
呼吸信号に含まれる複数の呼吸サイクルには、息を吸う吸気の部分と、息を吐く呼気の部分とを含む。これらの内、呼気部分の時間、すなわち呼気時間の増減と、睡眠時の脳波の低周波成分、例えば、δ波と称される3Hz以下(特に0.5Hzから3.0Hz)のスペクトルの振幅成分を加算したものの増減との間に相関関係があると考えられる見地が得られた。したがって、呼吸信号から呼気時間を抽出して睡眠状態を判断することにより、脳波、特に、睡眠状態により影響が表れる脳波の低周波成分に相当する要素を判断要素に入れることができる。このため、脳波を直に検出せずに、脳波の波形成分あるいはそれに相当する成分を睡眠段階の判断に加えることができるので、PSG法に対して就寝者に束縛感を与えない、例えば、シート状センサーを用いて睡眠状態を精度良く判断することができる。
呼吸信号に含まれる呼吸サイクルを、極小−極大−極小の呼吸ピークとして捉えたときに、極小から極大、極大から極小のいずれか一方が吸気の部分であり、他方が呼気の部分であるはずである。しかしながら、呼吸時間、呼吸回数などをパラメータとして睡眠状態を判断している現状では、ピーク間隔と、振幅とが主に注目されるために、呼吸信号から、呼気の部分を抽出する方法は開示されていないし、呼吸信号を生成する際に、呼気の部分を抽出することは考慮されていない。
本発明の一態様は、呼吸信号を解析可能な装置である。この装置は、複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得する手段と、複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、第1の時間、第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量をメモリに記録する手段と、サンプリング単位で、統計量に基づき、第1の時間および第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別する手段と、第1の時間の統計量および第2の時間の統計量のいずれか一方を呼気時間の統計量として出力する手段とを有する。
まず、呼吸信号に含まれる呼吸サイクル(呼吸ピーク)は、吸気の部分と呼気の部分とにより構成されるが、呼吸信号の信号強度を高める処理により、吸気の部分と呼気の部分とが呼吸信号の途中で定期的に入れ替わる可能性がある。さらに、自律神経の働きから隣接する呼気と吸気の中では呼気時間が吸気時間より長くなるという法則を適用しようとしても、個々の呼吸ピークで判断しようとするとノイズなどの影響が大きく表れてデータの信頼性が低下する。一方、就眠中に得られた全体の呼吸信号から判断しようとすると吸気の部分と呼気の部分とが入れ替わる影響により識別が難しくなる。
本発明の一態様の装置においては、個々の呼吸ピークではなく、また、就眠全体の呼吸信号からではなく、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、極小から極大、極大から極小までのそれぞれの時間を第2の時間および第1の時間として統計処理する。例えば、数十秒から数分程度、具体的には30秒前後から5分前後の間の適当な時間をサンプリング単位として設定し、その間の統計量、例えば、第1の時間と第2の時間の平均値に基づき、一方の時間を呼気時間として識別する。
呼吸信号を生成する1つの手段は、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能なように所定の分布で配置され、ユーザからの荷重または振動に対応した信号を出力する複数の検出素子を含むセンサーユニットである。一例は、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能なシートタイプのセンサーユニットであって、シート状の支持部材にマトリクス状に配列された複数の感圧素子を含むセンサーの検出結果に基づく呼吸信号を生成するものである。このようなセンサーユニットからの呼吸信号を受け取る場合は、取得する手段は、呼吸信号とともに複数の検出素子の信号のうち、ユーザの胸部下となる可能性の高い複数の胸部検出素子の信号を少なくとも取得することが望ましい。
さらに、記録する手段は、サンプリング単位で、複数の胸部検出素子のそれぞれからの信号の振幅の統計量の中で、最大の振幅の信号を出力した胸部検出素子を基準素子として選択し、基準素子の信号と呼吸信号との位相差の統計量(例えば、位相差の平均値)を、第1および第2の時間に関連する値の統計量としてメモリ(例えば、SRAM、DRAMなどの半導体メモリ、レジスタ、ハードディスク)に記録することが望ましい。そして、識別する手段は、サンプリング単位で、位相差の統計量が第1の値より小さいときは、第1の時間および第2の時間の一方を呼気時間として認識し、位相差の統計量が第2の値より大きいときは、第1の時間および第2の時間の他方を呼気時間として認識することが可能である。
複数の検出素子を含む、多点式のセンサーユニットを採用した場合、胸部の下になった検出素子は、呼気時に圧力が減少することを検出し、吸気時に圧力が増大することを検出する。したがって、基準素子の信号の傾向、すなわち、圧力が減少するときに信号が極小から極大に変化するか、極大から極小に変化するかを事前に確認することにより、基準素子からの信号と位相差がない場合、基準素子の信号の傾向にしたがって呼気時間を識別できる。例えば、位相差の平均がゼロを中心とした第1の範囲内(例えば、0±π/10)のときは、基準素子からの信号の位相と呼吸信号の位相とは合致しているので、基準素子の信号の傾向にしたがって、第1の時間および第2の時間の一方を呼気時間として認識できる。一方、位相差の平均が180度を中心とした第2の範囲内(例えば、π±π/10)のときは、基準素子からの信号の位相と呼吸信号の位相とは反転しているので、基準素子の信号の傾向とは反対に、第1の時間および第2の時間の他方を呼気時間として認識できる。
識別する手段は、さらに、自律神経の働きから隣接する呼気と吸気の中では呼気時間が吸気時間より長くなるという法則を適用できることが望ましい。位相差の統計量による判断が明確にできないとき、すなわち、位相差の統計量が、第1の範囲および第2の範囲に含まれず、識別する手段は、サンプリング単位で、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも長いときは、第1の時間を呼気時間として認識し、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも短いときは、第2の時間を呼気時間として認識することが望ましい。また、位相差の統計量とは独立して、識別する手段は、サンプリング単位で、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも長いときは、第1の時間を呼気時間として認識し、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも短いときは、第2の時間を呼気時間として認識することが可能である。
本発明の他の態様の1つは、上記の解析装置と、複数の検出素子を含むセンサーユニットとを有する、生体監視システムである。この生体監視システムは、センサーユニットから得られた呼吸信号に含まれる呼気時間を抽出して、出力することが可能である。
さらに、この生体監視システムは、呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定し、推定された値を出力する手段をさらに有することが望ましい。呼気時間を第1の要素として睡眠状態を判断することにより、脳波、特に、睡眠状態により影響が表れる脳波の低周波成分に相当する要素を判断要素に入れることができる。このため、脳波を直に検出せずに、脳波の波形成分あるいはそれに相当する成分を睡眠段階の判断に加えることができるので、PSG法に対して就寝者に束縛感を与えずに、精度良く睡眠状態の推定値を出力できる生体監視システムを提供できる。
また、本発明のさらなる他の態様の1つは、上記の生体監視システムと、解析装置から出力される呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定し、生活環境の少なくとも一部を制御する装置とを有する、環境制御システムである。睡眠段階あるいは睡眠状態を推定し、その結果により寝室の温度、香り、明るさなどを制御し、また、ベッドなどを制御することにより、より心地よい睡眠と、目覚めとを提供できる。
本発明のさらなる他の態様の1つは、以下のステップを含む解析方法である。
a1.複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得すること。
a2.複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、第1の時間、第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量を計算し、それら統計量をメモリに記録すること。
a3.サンプリング単位で、統計量に基づき、第1の時間および第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別すること。
a4.第1の時間の統計量および第2の時間の統計量のいずれか一方を呼気時間の統計量として出力すること。
取得するステップ(a1)では、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能なように所定の分布で配置され、ユーザからの荷重または振動に対応した信号を出力する複数の検出素子を含むセンサーユニットの検出結果に基づく呼吸信号とともに、複数の検出素子の信号のうち、ユーザの胸部下となる可能性の高い複数の胸部検出素子の信号を少なくとも取得することが好ましい。また、記録するステップ(a2)では、サンプリング単位で、複数の胸部検出素子のそれぞれからの信号の振幅の統計量の中で、最大の振幅の信号を出力した胸部検出素子を基準素子として選択し、基準素子の信号と呼吸信号との位相差の統計量をメモリに記録することが好ましい。さらに、識別するステップ(a3)では、位相差の統計量がゼロを中心とした第1の範囲内のときは、第1の時間および第2の時間の一方を呼気時間として認識し、位相差の統計量が180度を中心とした第2の範囲内のときは、第1の時間および第2の時間の他方を呼気時間として認識することが好ましい。
さらに、識別するステップ(a3)では、位相差の統計量が、第1の範囲内および第2の範囲内に含まれず、サンプリング単位で、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも長いときは、第1の時間を呼気時間として認識し、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも短いときは、第2の時間を呼気時間として認識することが好ましい。また、識別するステップ(a3)では、位相差の統計量とは独立して、サンプリング単位で、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも長いときは、第1の時間を呼気時間として認識し、第1の時間の統計量が第2の時間の統計量よりも短いときは、第2の時間を呼気時間として認識しても良い。
本発明のさらなる他の態様の1つは、上記a1〜a3および以下のステップa5を含む方法である。
a5.第1の時間の統計量および第2の時間の統計量のいずれか一方を呼気時間の統計量とし、呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定して出力すること。
本発明のさらなる他の態様の1つは、上記a1〜a3および以下のステップa6を含む方法である。
a6.第1の時間の統計量および第2の時間の統計量のいずれか一方を呼気時間の統計量とし、呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定して生活環境の少なくとも一部を制御すること。
図1に、寝室用のホームシステムの一例を示す。このホームシステム50は、寝室のベッドあるいは布団に設置されるセンサーシート2を含む生体情報検出ユニット10と、寝室用の制御ユニット20とを含む。制御ユニット20は、家庭内LAN60と接続されており、LAN60に接続された寝室のエアコン61、ライト62、芳香器63を制御することにより寝室内の環境を制御できる。したがって、このホームシステム50は、環境制御システムとしての機能を備えている。また、制御ユニット20は、家庭内LAN60を通じて生体情報検出ユニット10で検出された情報およびその情報を解析した結果を監視ユニット58に送る。家庭内LAN60とゲートウェイ66を介して接続された外部ネットワーク、例えばインターネット65を介して外部監視ユニット59に送ることも可能である。したがって、このホームシステム50は生体監視システムとしての機能を備えている。
生体情報検出ユニット10は、検出素子として圧力センサー(感圧センサー)7を用い、複数の感圧素子7をアレイ状またはマトリクス状に配置したセンサーシート2と、それら複数の感圧素子7からの信号を集めて制御ユニット20に送るデータ処理ユニット3とを備えている。このセンサーシート2は、複数のサブシート2a、2bおよび2cにより構成されている。それぞれのサブシート2a、2bおよび2cは、薄いプラスチック製のシート4を母材としている。センサーシート2は、それぞれのシート4をシート状の支持部材に複数の感圧素子7を取り付ける(アッセンブルする)ことにより、シートタイプのセンサーを構成するとともに、複数の感圧素子7が適当な間隔で規則的に配置されるようにしたものである。したがって、これら複数の感圧素子7により、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能である。感圧素子7の分布は、呼吸を中心に捉える場合は、胸部に相当する場所に集中的に配置することも可能であり、上記に限定されない。また、これらの感圧素子7は、ベッドなどの就寝具に直接取り付けることも可能である。また、感圧素子7は、ユーザからの荷重または振動に対応した信号を出力する機能を有するものであれば良く、圧電素子、静電型の圧力センサーなどを挙げることができる。
シート4には、複数の感圧素子7から信号を取り出すための配線8も作りこまれている。したがって、センサーシート2をベッドなどに敷くことにより、多数の感圧素子7をベッドの上に配置できる。このため、ベッドの上に横たわる被験者(就寝者)9に直にセンサーあるいは電極を取り付けなくても、就寝者9の体動を寝具に加わる荷重変化として感圧素子7からの信号(荷重信号)に変換して捉えることができる。このため、感圧素子7からの荷重信号を解析することにより、就寝者(被験者)9の就寝中の呼吸状態やその他の状態を監視できる。
データ処理ユニット3は、荷重信号から呼吸信号を生成する。例えば、特許文献7には、各感圧素子7からの信号を周波数解析するために高速フーリエ変換(FFT)し、呼吸周波数成分(δ波成分)におけるパワースペクトルの大きさにより、呼吸に伴う体動に応じた荷重変化を検出している感圧素子7を複数抽出することが記載されている。さらに、それらの中でパワースペクトルが最も大きい感圧素子7を基準素子として、所定の位相差内に入る信号を加算することにより呼吸曲線(呼吸信号)39を生成することが記載されている。
制御ユニット20は、適当なハードウェア資源、例えば、メモリ(レジスタ、RAMなどの半導体メモリ、ハードディスクを含む)、CPU、ディスプレイ、各種のインターフェイスを備えたコンピュータを用いて構成することができる。制御ユニット20は、睡眠状態を推定する解析ユニット28としての機能を含む。また、制御ユニット20は、推定された結果に基づいて寝室のエアコン61、ライト62、芳香器63などに家庭内LAN60を介して制御信号を出力する環境制御ユニット30としての機能を含む。さらに、制御ユニット20は、睡眠状態の推定された結果、環境制御状況などを表示出力するためのディスプレイ29を含む。
解析ユニット28は、生体情報検出システム10の情報処理ユニット3から呼吸信号39を受信し、メモリ25に格納する入力インターフェイス26と、メモリ25に格納された呼吸信号を解析し、統計処理した値をメモリ25に格納する第1の解析機能21と、統計処理された値より呼気時間を判断する第2の解析機能22と、呼気時間を出力する機能24と、呼気時間の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定する第3の解析機能23と、睡眠状態の推定した結果を出力する出力インターフェイス27とを含む。出力インターフェイス27は、推定された睡眠状態を環境制御ユニット30に出力するとともに、家庭内LAN60を介して監視ユニット58および/または59に送る。
図2に、制御ユニット20における処理をフローチャートにより示している。ステップ71において、入力インターフェイス26により、複数の呼吸ピークを含む呼吸信号39を取得してメモリ25に格納する。図3(a)に示すように、呼吸信号39は、呼吸を示す複数のサイクル(呼吸サイクル、呼吸曲線)38を含む。呼吸は、吸気と呼気とにより成り立つ。したがって、それぞれの呼吸サイクル38は、吸気部分36と、呼気部分37とを有し、呼吸時間tbは、吸気時間tiと、呼気時間teとの和になる。すなわち、呼吸サイクル38は、極大−極小−極大を含む。ピーク(呼吸ピーク)間の間隔、高さを中心に解析される場合は、極小−極大−極小の呼吸ピークを1つの呼吸サイクルと認識することも可能である。呼吸中は、その呼吸サイクル38が複数繰り返されるので、呼吸信号39は、複数の呼吸サイクル38を有する信号となる。
ステップ72において、第1の解析機能21により、呼吸サイクル38のそれぞれに含まれる極大から極小までの第1の部分36の第1の時間t1と、極小から極大までの第2の部分37の第2の時間t2とを分離し、所定のサンプリング間隔で統計をとり、それらの統計量をメモリ25に記録する。呼吸信号39において第1の部分36と第2の部分37との切り替わり箇所は、極大点および極小点であり、その位置は波形微分から求めることができる。この工程において、呼吸サイクル38の振幅が所定の値を越えるものは体動ノイズとしてカットする。また、ショルダノイズもカットする。ショルダノイズは、図3(b)に示すような小変化が呼吸サイクル38に含まれているものである。ショルダノイズは、以下の条件を満たす頂点を削除することにより除去できる。
(MX−MNi−1)+(MXi+1−MN)<Cs(MXi+1−MNi−1
のときは頂点MXとMNを削除、
(MX−MN)+(MXi+1−MNi+1)<Cs(MX−MNi+1
のときは頂点MXi+1とMNを削除、
ただしCsは閾値であり、例えば、1.2である。
第1の部分36および第2の部分37はいずれか一方が呼気部分である。例えば、サーミスタ式鼻気流センサーであれば、呼気時に温度が上昇するので温度データを合わせてセンサー側から取得することにより、第1の部分36および第2の部分37とを呼気部分と吸気部分とに識別できる。しかしながら、センサーシート2から得られた呼吸信号にはその識別方法は適用できない。
他の識別方法の1つは、自律神経の働きから隣接する呼気と吸気の中では呼気時間が吸気時間より長くなるという法則を適用することである。しかしながら、呼気時間と吸気時間との差について明確な基準はなく、また、上記のようにショルダノイズが乗ったようなピークであると、呼気と吸気とを明確に識別することは難しいケースも多い。
さらに、上述した生体情報検出ユニット10においては、複数の感圧素子7をアレイ状またはマトリクス状などの所定の分布に配置したセンサーシート2を用いて生体信号を検出している。例えば、特許文献7または特許文献8に記載されているように、多数の検出素子により生体信号を検出するセンサーにおいて、ノイズの除去と、信号強度を向上するために、基準となる点を中心に、多点で得られた信号を加算した信号が通常出力される。そして、呼吸信号の生成は、感圧素子などのセンサーエレメントからの信号のサンプリングを所定の回数繰り返した度に行なわれる。
例えば、特許文献8には、256サイクル分の荷重信号を処理すると、人あるいは物の判定、呼吸周波数帯(δ波成分)の信号の有無の判定を行い、その後、基準となる点または基準となるセンサーグループを選択して呼吸信号を算出する。したがって、呼吸信号を算出する毎に、基準となる点、または基準となるセンサーグループが変わると、呼吸信号に含まれる呼気と吸気の位相がシフトしたり、反転したりする可能性がある。さらに、基準となる点、または基準となるセンサーグループは、信号強度により選択され、胸部の動きを検出するものに限られない。呼吸信号を生成するためのサンプリング回数は、センサーユニットの設定に依存し、0.1秒毎にサンプリングする場合は、上記のケースであると、25.6秒毎に位相が反転する可能性がある。実際は、就寝者の状態が25.6秒毎に変わる可能性は非常に小さいので、位相が反転したり、シフトしたりする時間間隔は長く、多くのケースでは数分単位である。
呼吸間隔、呼吸数などを検出するための呼吸信号としては、上記の処理は優れている。しかしながら、吸気と呼気とを分離しようとするときに、呼吸信号の位相が反転すると意味のないデータになる可能性がある。このため、本例の解析ユニット28においては、ステップ71において、入力インターフェイス26は、生体情報検出ユニット10より、呼吸信号39に加えて、各感圧素子7のうち、胸部の動きを検出するであろう胸部検出素子の信号41を取得するようにしている。全ての感圧素子7からの信号を受信して解析することも可能である。
そして、ステップ72において、第1の解析機能21は、所定のサンプリング単位、例えば、上記の生体情報検出ユニット10に対応して25.6秒のサンプリング時間単位で、第1の時間t1と、第2の時間t2との統計、例えば、合計時間または平均時間を算出するとともに、図4に示す処理を行う。まず、ステップ81において、第1の時間t1のサンプリング時間毎の平均値t1aと、第2の時間t2のサンプリング時間毎の平均値t2aを算出する。
ステップ82において、図5に示したように、センサーシート2の感圧素子7のうち、上部5行の部分7aに配置された感圧素子7を胸部検出素子として、それらの感圧素子7からの信号のサンプリング時間内の平均振幅より重心、すなわち、信号強度が最も高いと考えられる位置を算出する。ステップ83において、その重心に最も近い感圧素子7を含む基準列7bを求める。この基準列7bの上に就寝者の胸部が載っている可能性が高い。さらに、ステップ84において、その基準列7bに含まれる感圧素子7の中で、サンプリング時間内の平均振幅が最大の信号を出力する感圧素子7を基準素子7cとして設定する。ステップ85において、基準素子7cの信号と、呼吸信号39との位相差を呼吸サイクル毎に求め、サンプル時間内の位相差の平均値Paを求める。そして、ステップ86において、これらの平均値t1a、t2aおよびPaをメモリ25に格納する。
図5に示すように、センサーシート2に配置された感圧素子7のうち、ハッチングをした素子7xが就寝者の荷重あるいは振動を検出可能なセンサー素子であり、呼吸信号39はこれらの感圧素子7からの信号を位相反転などの処理を施して加算したものとなる。図6に示すように、たとえば、上記により求めた胸部の基準素子7cの信号と、同じ基準列7bの腹部の感圧素子7yとの信号は位相が反転している。したがって、胸部の基準素子7cの信号強度が高ければ胸部の基準素子7cの信号と同位相の呼吸信号39が出力され、腹部の感圧素子7yの信号強度が高ければ胸部の基準素子7cの信号と反対の位相の呼吸信号が出力される。
胸部の下になった基準素子7cは、呼気時に圧力が減少することを検出し、吸気時に圧力が増大することを検出する。したがって、基準素子7cの信号の傾向、すなわち、圧力が減少するときに信号が極小から極大に変化するか、極大から極小に変化するかを事前に確認することにより、呼吸信号39に含まれる呼気時間を識別することができる。なお、以降において、基準素子7cは、圧力が減少するとき、すなわち呼気時に、信号が極小から極大に変化すると仮定する。
制御ユニット20では、図2のステップ73において、第2の解析機能22により、サンプリング時間毎に、第1の時間t1および第2の時間t2のいずれか一方が呼気時間であると識別する。図7に、識別するステップ73をさらに詳しく示している。ステップ91において、位相差の平均値がゼロを中心とした第1の範囲内、すなわち、0±π/10の範囲内のときは、基準素子7cからの信号の位相と呼吸信号39の位相とは合致している。このため、ステップ92において、極小から極大に変化する第2の時間t2を呼気時間teとして認識する。ステップ93において、位相差の平均が180度を中心とした第2の範囲内、すなわち、π±π/10の範囲内のときは、基準素子7cからの信号の位相と呼吸信号39の位相とは反転している。このため、ステップ94において、極大から極小に変化する第1の時間t1を呼気時間teとして認識する。
さらに、第2の解析機能22は、位相差の平均値が上記の範囲に含まれない場合は、呼気と吸気とを、第1の時間の平均値t1aと、第2の時間の平均値t2aの大小により判断する。ステップ95において、第1の時間の平均値t1aが第2の時間の平均値t2aよりも大きいときは、ステップ96において、第1の時間t1を呼気時間teとして認識する。逆のときは、ステップ97において、第2の時間t2を呼気時間teとして認識する。
さらに、第2の解析機能22は、ステップ98において、位相差により求められた呼気時間teと、その反対側の吸気時間tiとの比を求める。吸気時間tiが呼気時間teの1.5倍以上であると、胸部の位置が上記の仮定とずれていると判断し、ステップ99において呼気時間と吸気時間とを入れ替える処理を行う。例えば、センサーシート2の敷設位置がずれていたり、ユーザの就寝位置がずれていることが考えられる。
制御ユニット20は、図2に示すステップ74において、出力機能24から、第1の時間の平均値t1aおよび第2の時間の平均値t1aのいずれか一方を、第2の解析機能22の解析結果に基づき、呼気時間の平均値teaとして出力する。出力機能24は、メモリ25に格納された呼気時間teaのさらに、5分単位の平均値を算出して出力することも可能である。5分単位の平均値とは、ある時刻t0の呼気時間teを、その時刻t0から5分前から得られた複数の呼気時間teの平均値として求めることを示しており、5分に一回だけ有意なデータが得られるということではない。平均化する時間は5分に限定されない。ノイズを除去できる程度の時間であれば良い。PSG法においては、脳波データを5分毎に周波数解析を行う。このため、5分間の平均値を計算することはPSG法と比較する上では意味がある。
ステップ75において、第3の解析機能23により、呼気時間teの5分間平均値teaに基づき睡眠状態を段階値で推定する。睡眠段階の推定には、呼気時間teのみならず、上記の特許文献に開示されている各パラメータを合わせて用いることが可能である。呼気時間teaの判断には、平均値そのものを使う方法と、標準化した数値を使う方法とがある。本明細書において標準化とは、ある時間の平均値Aと標準偏差Bにより5分単位のi番目の値tea(i)を以下の式(1)で加工(換算)することである。
(tea(i)−A)/B ・・・(1)
このように標準化された値の睡眠中の通常の(平均的な)値(基準値)は0である。標準化を進めた換算は、一回(一晩)の睡眠の平均値Aおよび標準偏差Bを使用することである。特定のユーザに対して解析ユニット28が繰り返し使用されている状況であれば、そのユーザの過去のデータに基づき、複数回の睡眠の平均的な値を使用することができる。一方、初期設定されたとき、あるいは個別なユーザに対しては、最初から標準化しようとするとリアルタイムな推定値を得ることができない。したがって、一般的な値を基準値として設定し、数時間程度経過した段階で標準化された値による判断に移行することが望ましい。
呼気時間の平均値teaの標準化値Te(秒)に基づき睡眠段階を判断する方法の一例は以下の通りである。
Te<−0.5s ・覚醒またはレム睡眠
−0.5s≦Te<0.8s ・・浅いノンレム睡眠
0.8s≦Te ・・・・・・・深いノンレム睡眠
呼気時間の平均値tea(秒)から一般的な値に基づき睡眠段階を判断する方法の一例は以下の通りである。
tea<2.2s ・覚醒またはレム睡眠
2.2s≦tea<3.2s ・浅いノンレム睡眠
3.2s≦tea ・・・・・・深いノンレム睡眠
ステップ76では、出力インターフェイス27から、睡眠段階の推定された値を出力する。したがって、ステップ77において環境制御機能30は、睡眠初期においては、深いノンレム睡眠に導くように環境を制御し、寝起きの段階であれば、覚醒またはレム睡眠のときに合わせて起きるように環境を制御することなど、ユーザの睡眠状態に合わせた処理を行うことができる。
なお、図2に示したフローチャートでは、ステップ71、72および73がシリーズで行われるようになっているが、これらの処理はメモリ25をバッファとして用いているので、それぞれの処理を独立したタイミングで実行することが可能である。したがって、ユーザの睡眠段階を殆ど遅れなく、リアルタイムで出力することが可能である。
図8に、呼吸信号から得られる幾つかの情報と、脳波(EEG)の低周波成分(δ波成分)との相関の有無を示している。縦軸は、信号強度であり、単に増減の傾向を示しているにすぎない。呼吸時間の5分平均tbaおよび吸気時間の5分平均tiaの変化は小さく、EEGの低周波成分との相関は積極的に認められない。これに対し、呼気時間の5分平均teaの変化は比較的大きく、EEGの低周波成分との間に安定した相関関係が認められる。
図9から図11は、さらに、標準化したデータで相関関係を示したものである。図9は、呼気時間の5分間平均値の標準化値Teと、EEGの低周波成分の標準化値(δ波成分のスペクトルの振幅成分の5分間加算値、図10および図11についても同様)とを示している。呼気時間の標準化値TeとEEGの低周波成分との増減の傾向はほぼ一致している。特に、睡眠初期において良い相関が見られる。したがって、適当な閾値を設定することによりEEGの低周波成分と同様に睡眠段階を示唆するデータとして利用できることが分かる。
これに対し、図10は、5分間の平均呼吸数の標準化値と、EEGの低周波成分とを示している。増減などの関係に法則性を見出すことが難しい。図11は、5分間の平均呼気時間と平均吸気時間との比の標準化値と、EEGの低周波成分とを示している。この図においても、増減などの関係に法則性を見出すことが難しい。
図12に、PSG法により得られた睡眠段階と、上記の解析ユニット28により得られた睡眠段階とを比較して示している。図12(a)はPSG法により得られた睡眠段階を示している。レム(REM)睡眠は、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の見られる睡眠である。脳波は比較的早いθ波が主体となる。人間では、6〜8時間の睡眠のうち、1時間半〜2時間をレム睡眠が占めるといわれている。
ステージ1(S1)〜ステージ4(S4)はまとめてノンレム睡眠と呼ばれている。ステージ1(S1)は、傾眠状態であり、脳波上、覚醒時にみられたα波が減少し、低振幅の電位がみられる。ステージ2(S2)は、脳波上、睡眠紡錘(sleep spindle)がみられる段階である。ステージ3(S3)は、低周波のδ波が増える段階であり、20%〜50%程度である。ステージ4(S4)は、δ波が50%以上の段階である。
図12(b)は、標準化値Teに対して、上述した判断基準を当てはめた状態を示している。図12(c)は、解析ユニット28から出力される睡眠段階を示している。PSG法により得られる睡眠段階とほぼ一致し、睡眠段階を精度良く判断できていることが分かる。
上記に示した解析ユニット28および解析方法は、呼吸信号に含まれる呼気時間の増減が脳波の低周波成分の増減と相関性が高いことに基づき、呼気時間を脳波の低周波成分と関連付けして判断することにより睡眠段階を判断している。その結果、上記のように、呼吸信号により、睡眠段階をPSG法に匹敵する精度で得ることができる。また、睡眠状態を推定するための入力情報は呼吸信号で良いので、本発明にかかる装置、システムおよび方法においては、就寝者に電極などを取り付ける必要はなく、就寝者の拘束を低減できる。したがって、より快適な睡眠を提供するシステムを提供できる。
呼気時間により睡眠状態を精度良く推定できるが、呼吸信号には上記特許文献などに開示されているように呼吸回数などの睡眠に関連していると考えられている多くの情報を含む。したがって、呼気時間に加えて、呼吸信号に含まれる他の要素を、睡眠状態の判断要素として加えたり、睡眠の推移により判断の主要素を選択したりすることにより、さらに睡眠状態の推定精度を向上できる可能性がある。
寝室用のホームシステムの概略構成を示す図。 呼気時間を取得して、解析する方法を示すフローチャート。 図3(a)は呼吸信号の一例、図3(b)はショルダーを備えた呼吸信号の例。 統計処理のさらに具体的な処理を示すフローチャート。 センサーシートに荷重が加わっている様子を示す図。 呼吸信号と、感圧素子からの信号の一例。 識別処理のさらに具体的な処理を示すフローチャート。 呼吸信号に含まれる幾つかの情報と、脳波の低周波成分との相関を示す図。 平均呼気時間とEEG低周波成分との相関を示す図。 平均呼吸回数とEEG低周波成分との相関を示す図。 呼気時間/吸気時間とEEG低周波成分との相関を示す図。 図12(a)はPSG法により求められた睡眠段階、図12(b)は呼気時間の変動、図12(c)は上記の解析方法で得られた睡眠段階をそれぞれ示す。
符号の説明
2 センサーシート、 3 情報処理ユニット、 7 感圧素子
10 生体情報検出ユニット、 20 寝室用の制御ユニット
28 解析ユニット、 30 環境制御ユニット
50 寝室用のホームシステム

Claims (13)

  1. 複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得する手段と、
    前記複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、前記第1の時間、前記第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量をメモリに記録する手段と、
    前記サンプリング単位で、前記統計量に基づき、前記第1の時間および前記第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別する手段と、
    前記第1の時間の統計量および前記第2の時間の統計量のいずれか一方を前記呼気時間の統計量として出力する手段とを有する、解析装置。
  2. 請求項1において、前記取得する手段は、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能なように所定の分布で配置され、前記ユーザからの荷重または振動に対応した信号を出力する複数の検出素子を含むセンサーユニットの検出結果に基づく前記呼吸信号とともに、前記複数の検出素子の信号のうち、前記ユーザの胸部下となる可能性の高い複数の胸部検出素子の信号を少なくとも取得し、
    前記記録する手段は、前記サンプリング単位で、前記複数の胸部検出素子のそれぞれからの信号の振幅の統計量の中で、最大の振幅の信号を出力した胸部検出素子を基準素子として選択し、前記基準素子の信号と前記呼吸信号との位相差の統計量をメモリに記録し、
    前記識別する手段は、前記位相差の統計量がゼロを中心とした第1の範囲内のときは、前記第1の時間および前記第2の時間の一方を前記呼気時間として認識し、前記位相差の統計量が180度を中心とした第2の範囲内のときは、前記第1の時間および前記第2の時間の他方を前記呼気時間として認識する、解析装置。
  3. 請求項2において、前記識別する手段は、前記位相差の統計量が、前記第1の範囲および第2の範囲に含まれず、前記サンプリング単位で、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも長いときは、前記第1の時間を前記呼気時間として認識し、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも短いときは、前記第2の時間を前記呼気時間として認識する、解析装置。
  4. 請求項1において、前記識別する手段は、前記サンプリング単位で、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも長いときは、前記第1の時間を前記呼気時間として認識し、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも短いときは、前記第2の時間を前記呼気時間として認識する、解析装置。
  5. 請求項1に記載の解析装置と、
    前記センサーユニットとを有する、生体監視システム。
  6. 請求項5において、前記呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定し、推定された値を出力する手段をさらに有する、生体監視システム。
  7. 請求項5に記載の生体監視システムと、
    前記解析装置から出力される前記呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定し、生活環境の少なくとも一部を制御する装置とを有する、環境制御システム。
  8. 複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得することと、
    前記複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、前記第1の時間、前記第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量を計算し、それら統計量をメモリに記録することと、
    前記サンプリング単位で、前記統計量に基づき、前記第1の時間および前記第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別することと、
    前記第1の時間の統計量および前記第2の時間の統計量のいずれか一方を前記呼気時間の統計量として出力することとを有する、解析方法。
  9. 請求項8において、前記取得する工程では、横になった状態のユーザの荷重変化を検出可能なように所定の分布で配置され、前記ユーザからの荷重または振動に対応した信号を出力する複数の検出素子を含むセンサーユニットの検出結果に基づく前記呼吸信号とともに、前記複数の検出素子の信号のうち、前記ユーザの胸部下となる可能性の高い複数の胸部検出素子の信号を少なくとも取得し、
    前記記録する工程では、前記サンプリング単位で、前記複数の胸部検出素子のそれぞれからの信号の振幅の統計量の中で、最大の振幅の信号を出力した胸部検出素子を基準素子として選択し、前記基準素子の信号と前記呼吸信号との位相差の統計量をメモリに記録し、
    前記識別する工程では、前記位相差の統計量がゼロを中心とした第1の範囲内のときは、前記第1の時間および前記第2の時間の一方を前記呼気時間として認識し、前記位相差の統計量が180度を中心とした第2の範囲内のときは、前記第1の時間および前記第2の時間の他方を前記呼気時間として認識する、解析方法。
  10. 請求項9において、前記識別する工程では、前記位相差の統計量が、前記第1の範囲および前記第2の範囲に含まれず、前記サンプリング単位で、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも長いときは、前記第1の時間を前記呼気時間として認識し、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも短いときは、前記第2の時間を前記呼気時間として認識する、解析方法。
  11. 請求項8において、前記識別する工程では、前記サンプリング単位で、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも長いときは、前記第1の時間を前記呼気時間として認識し、前記第1の時間の統計量が前記第2の時間の統計量よりも短いときは、前記第2の時間を前記呼気時間として認識する、解析方法。
  12. 複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得することと、
    前記複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、前記第1の時間、前記第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量を計算し、それら統計量をメモリに記録することと、
    前記サンプリング単位で、前記統計量に基づき、前記第1の時間および前記第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別することと、
    前記第1の時間の統計量および前記第2の時間の統計量のいずれか一方を前記呼気時間の統計量とし、前記呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定して出力することとを有する、方法。
  13. 複数の呼吸サイクルを含む呼吸信号を取得することと、
    前記複数の呼吸サイクルに含まれる極大から極小までの第1の時間と、極小から極大までの第2の時間とを分離し、所定の時間または所定のサイクル数をサンプリング単位として、前記第1の時間、前記第2の時間および/またはそれらに関連する値の統計量を計算し、それら統計量をメモリに記録することと、
    前記サンプリング単位で、前記統計量に基づき、前記第1の時間および前記第2の時間のいずれか一方が呼気時間であると識別することと、
    前記第1の時間の統計量および前記第2の時間の統計量のいずれか一方を前記呼気時間の統計量とし、前記呼気時間の統計量の増減を、脳波の低周波成分の強度の増減に対応する第1の要素として判断要素に含めて睡眠状態を推定して生活環境の少なくとも一部を制御することとを有する、方法。
JP2006251503A 2006-09-15 2006-09-15 呼気時間を出力可能な装置および方法 Expired - Fee Related JP4993980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251503A JP4993980B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 呼気時間を出力可能な装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006251503A JP4993980B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 呼気時間を出力可能な装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008068019A true JP2008068019A (ja) 2008-03-27
JP4993980B2 JP4993980B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=39290137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006251503A Expired - Fee Related JP4993980B2 (ja) 2006-09-15 2006-09-15 呼気時間を出力可能な装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4993980B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068018A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 生体状態を推定した結果を出力する装置および方法
WO2010119763A1 (en) * 2009-04-14 2010-10-21 Sharp Kabushiki Kaisha Method and system for respiratory phase classification using explicit labeling with label verification
JPWO2010107092A1 (ja) * 2009-03-18 2012-09-20 アイシン精機株式会社 生物学的パラメータを監視する方法、コンピュータプログラム、および生物学的パラメータの監視装置
JP2012532703A (ja) * 2009-07-16 2012-12-20 レスメド・リミテッド 睡眠状態の検出
JP2015109964A (ja) * 2013-11-11 2015-06-18 株式会社電通サイエンスジャム 感情推定装置、感情推定処理システム、感情推定方法および感情推定プログラム
JP2017164397A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2020073108A (ja) * 2016-03-18 2020-05-14 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2020073109A (ja) * 2016-03-18 2020-05-14 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2021048961A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 カシオ計算機株式会社 睡眠状態推定装置、睡眠状態推定方法及びプログラム
WO2022224599A1 (ja) * 2021-04-20 2022-10-27 東洋紡株式会社 四肢動物用の生体情報計測衣類、四肢動物用の衣類型生体情報計測装置、四肢動物の異常呼吸検知方法、および四肢動物の異常呼吸検知装置
KR102688597B1 (ko) * 2022-04-11 2024-07-25 주식회사 뉴마핏 호흡 분석 장치 및 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62277968A (ja) * 1986-05-27 1987-12-02 八木 寛 バイオフイ−ドバツク装置
JP2001190677A (ja) * 2000-01-14 2001-07-17 Matsushita Electric Works Ltd リラックス誘導装置
JP2002301047A (ja) * 2001-04-04 2002-10-15 Mitsubishi Electric Corp 呼吸誘導装置
JP2004024684A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Denso Corp 無呼吸症候群の検査装置
JP2005319256A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Toyama Prefecture 副交感神経活動の評価法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62277968A (ja) * 1986-05-27 1987-12-02 八木 寛 バイオフイ−ドバツク装置
JP2001190677A (ja) * 2000-01-14 2001-07-17 Matsushita Electric Works Ltd リラックス誘導装置
JP2002301047A (ja) * 2001-04-04 2002-10-15 Mitsubishi Electric Corp 呼吸誘導装置
JP2004024684A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Denso Corp 無呼吸症候群の検査装置
JP2005319256A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Toyama Prefecture 副交感神経活動の評価法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068018A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 生体状態を推定した結果を出力する装置および方法
JPWO2010107092A1 (ja) * 2009-03-18 2012-09-20 アイシン精機株式会社 生物学的パラメータを監視する方法、コンピュータプログラム、および生物学的パラメータの監視装置
WO2010119763A1 (en) * 2009-04-14 2010-10-21 Sharp Kabushiki Kaisha Method and system for respiratory phase classification using explicit labeling with label verification
JP2012523249A (ja) * 2009-04-14 2012-10-04 シャープ株式会社 ラベル検証による明示的なラベリングを用いた呼吸フェーズ分類方法およびシステム
JP2012532703A (ja) * 2009-07-16 2012-12-20 レスメド・リミテッド 睡眠状態の検出
JP2015109964A (ja) * 2013-11-11 2015-06-18 株式会社電通サイエンスジャム 感情推定装置、感情推定処理システム、感情推定方法および感情推定プログラム
JP2017164397A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2020073108A (ja) * 2016-03-18 2020-05-14 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2020073109A (ja) * 2016-03-18 2020-05-14 国立大学法人電気通信大学 睡眠段階判定方法、睡眠段階判定装置、及び睡眠段階判定プログラム
JP2021048961A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 カシオ計算機株式会社 睡眠状態推定装置、睡眠状態推定方法及びプログラム
WO2022224599A1 (ja) * 2021-04-20 2022-10-27 東洋紡株式会社 四肢動物用の生体情報計測衣類、四肢動物用の衣類型生体情報計測装置、四肢動物の異常呼吸検知方法、および四肢動物の異常呼吸検知装置
KR102688597B1 (ko) * 2022-04-11 2024-07-25 주식회사 뉴마핏 호흡 분석 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4993980B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4993980B2 (ja) 呼気時間を出力可能な装置および方法
US9833184B2 (en) Identification of emotional states using physiological responses
JP5961235B2 (ja) 睡眠/覚醒状態評価方法及びシステム
JP6333170B2 (ja) 人の睡眠および睡眠段階を決定するシステムおよび装置
JP3976752B2 (ja) 睡眠状態推定装置及びプログラム
CN108289638B (zh) 生物体状态判定装置以及生物体状态判定方法
JP2020127757A (ja) 生体情報出力装置
US20140213937A1 (en) Systems and methods to monitor and quantify physiological stages
JP5070701B2 (ja) 寝具に加わる被験者の荷重変化により得られる呼吸信号の解析方法および装置
CN108042108A (zh) 一种基于体震信号的睡眠质量监测方法与***
US10729333B2 (en) System and method for monitoring physiological activity of a subject
EP3927234B1 (en) A sleep monitoring system and method
US20140155774A1 (en) Non-invasively determining respiration rate using pressure sensors
KR20180075832A (ko) 수면 상태 모니터링 방법 및 장치
JP4868514B2 (ja) 生体状態を推定した結果を出力する装置および方法
Ferri et al. Quantifying leg movement activity during sleep
Heise et al. Unobtrusively detecting apnea and hypopnea events via a hydraulic bed sensor
JP2006263032A (ja) 睡眠深度計測装置
Lokavee et al. Unconstrained detection of respiration rate and efficiency of sleep with pillow-based sensor array
JP7294707B2 (ja) 睡眠監視カプセル及び睡眠監視システム
JP6775359B2 (ja) 吐き気検出装置および吐き気検出装置の作動方法
TWI462727B (zh) 分類生理資料以判斷是否存在睡眠障礙之系統及其方法
Gaiduk et al. Non-invasive sleep analysis with intelligent sensors
TWI462725B (zh) 依據比對基準判斷睡眠障礙嚴重程度之系統及其方法
Terblanche et al. Estimation of heart rate from an apnoea detection device using matched filtering

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120411

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees