JP2008067193A - プッシュプル増幅器 - Google Patents

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敏男 安達
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Abstract

【課題】低消費電流で高い出力電流が可能であり、かつ出力増幅器のトランジスタのベース電流変化によって発生するオフセットの影響を排除できるプッシュプル増幅器の提供
【解決手段】この発明は、差動増幅器1、2と、電圧バッファ18、19と、pnp型とnpn型のバイポーラトランジスタ3、4からなる出力増幅部15と、オフセット制御部17と、を備えている。差動増幅器1は、オフセットを調整するためのオフセット調整端子を有している。オフセット制御部17は、差動増幅器1または差動増幅器2に発生するオフセット電圧を調整してそれらの出力電圧差を基準電圧にするものであり、電圧バッファ18の出力電圧V1と電圧バッファ19の出力電圧V2との減算を行う減算回路11と、減算回路11の出力電圧V3と所定の基準電圧Vrefとの減算を行う減算回路13と、減算回路13の出力電圧を増幅する増幅回路14とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無駆動時(無信号時)の消費電流が低くかつ高い電流駆動能力を有するプッシュプル増幅器に関するものである。
従来のプッシュプル増幅器は多種多様な構成のものが提案されており、それぞれの目的および電源電圧などの条件によって使い分けている。
図5に示すプッシュプル増幅器は、低い出力抵抗でかつ出力の動作範囲が広いという特徴を有するものである(例えば、非特許文献1参照)。このプッシュプル増幅器は、図示のように、差動増幅器101と、差動増幅器102と、P型のMOSトランジスタ103およびN型のMOSトランジスタ104からなる出力増幅部と、を備えている。
また、このプッシュプル増幅器は、反転入力端子105と非反転入力端子106とを有し、反転入力端子105が差動増幅器101および差動増幅器102の各非反転入力端子に接続され、非反転入力端子106が差動増幅器101および差動増幅器102の各反転入力端子に接続されている。差動増幅器101の出力端子107はMOSトランジスタ103のゲートに接続され、差動増幅器102の出力端子108はMOSトランジスタ104のゲートに接続されている。さらに、このプッシュプル増幅器は、出力端子109を備えている。
図6は、図5に示す従来のプッシュプル増幅器をボルテージフォロワの構成にした回路であり、図5に示す出力端子109と反転入力端子105とを接続している。そして、その出力端子109に抵抗値がRである負荷抵抗110の一端側が接続され、その他端側がアナロググランド111に接続されている。
次に、図6に示すプッシュプル増幅器の動作について説明する。
図6において、非反転入力端子106の入力電圧がアナロググランドの場合、出力端子109の電圧も入力と同じとなり、すなわちアナロググランドの電圧になる。この時、抵抗110の両端の電圧差はゼロであるので、抵抗110に電流は流れない。このため、出力増幅部を構成するMOSトランジスタ103とMOSトランジスタ104に流れる電流は、いわゆる無負荷時の電流が流れているのみである。
次に、非反転入力端子106の入力電圧がアナログ電圧よりも高くなると、差動増幅器101、102の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧に比べて上昇する。このため、出力端子107、108の各電圧は下降して、P型のMOSトランジスタ103はより多くの電流を供給でき、N型のMOSトランジスタ104は電流がより少なくなるようになる。このようにして余った電流は抵抗110に供給され、出力端子109の電圧は上昇して最終的には、入力端子106と出力端子109の電圧は等しくなる。
逆に、非反転入力端子106の入力電圧がアナログ電圧よりも低くなると、差動増幅器101、102の反転入力端子の電圧が非反転入力端子の電圧に比べて下降する。このため、出力端子107、108の各電圧は上昇して、P型のMOSトランジスタ103はより少ない電流を供給し、N型のMOSトランジスタ104は電流をより多く供給するようになる。このようにして余った電流は抵抗110に供給され、出力端子109の電圧は下降して最終的には、入力端子106と出力端子109電圧は等しくなる。
このように、MOSトランジスタ103、104の各ゲートに印加する電圧は同じ方向に同じ電圧だけシフトするので、一方が強くオンするとき他方は弱くオンすることになり、プッシュプル動作することが理解できる。しかも、それぞれのゲートに印加する電圧は差動増幅器が理想的に動作するなら正の電源から負の電源まで印加できるので、出力増幅部の電流供給能力に優れているという特徴がある。
しかし、このプッシュプル増幅器は、差動増幅器101および差動増幅器102のオフセットに弱いという欠点がある。
例えば、差動増幅器101にオフセット電圧が+10〔mV〕あると仮定する。差動増幅器101のゲインを低めに見積もって100倍とすると、その出力はオフセットがゼロの場合に比べて1000〔mV〕だけ正の電源であるVddの方向へずれる。この場合には、P型のMOSトランジスタ103はほぼオフ状態になり、一方、N型のMOSトランジスタ104は本来の設定値の電流が流れることになり、電流がアンバランスになる。しかし、このアンバランスは負帰還の作用により、それぞれの電流が等しくなるように差動増幅器101、102のそれぞれの出力電圧は再調整される。
これを具体的に説明すると、P型のMOSトランジスタ103からの電流の供給はほぼゼロでN型のMOSトランジスタ104がある電流を流すと出力端子109の出力電圧は下降する。これによって、差動増幅器102の非反転入力端子の電圧が下降するので、差動増幅器102の出力端子108の電圧も下がり、N型MOSトランジスタ104に流れる電流量は大幅に減る。
一方、差動増幅器101の非反転入力端子の電圧は下がり、差動増幅器101の出力端子107の電圧も下がり、電流が少し流れるようになって、最終的に、MOSトランジスタ103、104の電流量が同じになったところで安定状態になる。
ただし、そのオフセットが大きい場合には、MOSトランジスタ103、104に流れる電流はオフ状態で安定することがある。
ここで、差動増幅器101、102の出力端子107、108の電圧差について考えてみると、オフセットが10〔mV〕で差動増幅器101、102のゲインが100倍の時には、その出力電圧差は本来の設計値より1〔V〕大きくなるため、出力増幅部に流れる電流は極めて少ない値またはゼロになる。電流が少ない状態では、MOSトランジスタのgm値も非常に小さい値になり位相シフトが大きくなり、結果的に回路は不安定で発振を起こすことになる。
次に、差動増幅器101にオフセット電圧が−10〔mV〕ある場合について説明する。差動増幅器101のゲインを低めに見積もって100倍とすると、その出力はオフセットがゼロの場合に比べて1〔V〕だけ負の電源であるVssの方向へずれる。この場合、P型のMOSトランジスタ103は大きくオンした状態になり、一方、N型のMOSトランジスタ104は本来の設定値の電流が流れることになり、電流がアンバランスになる。このアンバランスは負帰還の作用により、それぞれの電流が等しくなるように差動増幅器101、102のそれぞれの出力電圧は再調整される。
ただし、それぞれの出力電圧差は本来の設計値より1〔V〕小さくなるため、出力増幅部に流れる電流は極めて大きい値になる。その電流が大きいと、外部負荷を駆動しない時でも多くの電流が流れることになり、プッシュプル増幅器を用いる意味がなくなる。
以上の説明からわかるように、図6に示す従来のプッシュプル増幅器では、オフセットが本来の値より正に大きくなっても、あるいは負に大きくなっても上記のような不具合が発生する。
次に、従来の第2のプッシュプル増幅器の回路例として、図7に示すものが知られている(特許文献1参照)。このプッシュプル増幅器は、図5、図6の増幅器で不具合を生じさせていたオフセットの影響を排除するようにしたものである。以下、その回路および動作について説明する。
そのプッシュプル増幅回路は、図7に示すように、差動増幅器1と、差動増幅器2と、P型のMOSトランジスタ123およびN型のMOSトランジスタ124からなる出力増幅部15と、オフセット制御部17と、反転入力端子5と、非反転入力端子6と、出力端子9と、を備えている。
差動増幅器1は、非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)、出力端子7を有し、その非反転入力端子が反転入力端子5に接続され、その反転入力端子が非反転入力端子6に接続され、出力端子7がMOSトランジスタ123のゲートに接続されている。さらに、差動増幅器1は、オフセット電圧を調整するためのオフセット調整端子10を有する。
差動増幅器2は、非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)、出力端子8を有し、その非反転入力端子が反転入力端子5に接続され、その反転入力端子が非反転入力端子6に接続され、出力端子8がMOSトランジスタ124のゲートに接続されている。
出力増幅部15は、互いに極性の異なる相補型のMOSトランジスタ123、124からなり、MOSトランジスタ123、124は差動増幅器1、2の各出力信号を入力してプッシュプル動作を行うようになっている。
このため、P型のMOSトランジスタ123のゲートには差動増幅器1の出力電圧が供給され、そのソースには正の電源電圧Vddが供給されるようになっている。また、N型のMOSトランジスタ124のゲートには差動増幅器2の出力電圧が供給され、そのソースには負の電源電圧Vssが供給されるようになっている。さらに、MOSトランジス123のドレインとMOSトランジスタ124のドレインとが接続され、その共通接続部が出力端子9に接続されている。
オフセット制御部17は、差動増幅器1または差動増幅器2に発生するオフセット電圧を調整して出力電圧を基準電圧にするものである。このため、オフセット制御部17は、図7に示すように、差動増幅器1の出力電圧V1と差動増幅器2の出力電圧V2との減算を行う減算回路11と、この減算回路11の出力電圧V3と基準電圧供給端子16に供給される基準電圧Vrefとの減算を行う減算回路13と、この減算回路13の出力電圧を増幅する増幅回路14とを備え、増幅回路14の出力電圧を差動増幅器1のオフセット調整端子10に供給するようになっている。
次に、差動増幅器1または差動増幅器2として使用される回路の具体的な構成について、図8を参照して説明する。
図8に示す差動増幅器は、図示のように、差動対を構成する入力用のN型のMOSトランジスタ141、142と、カレントミラー回路を構成し能動負荷として機能するP型のMOSトランジスタ143、144と、MOSトランジスタ141、142に定電流を供給する電流源として機能するN型のMOSトランジスタ140とを備えている。
さらに詳述すると、MOSトランジスタ141、142の各ゲートは、非反転入力端子145および反転入力端子146にそれぞれ接続されている。また、MOSトランジスタ141、142の各ソースは共通接続され、その共通接続部がMOSトランジスタ140を介して負の電源Vssに接続され、または接地されている。MOSトランジスタ140のゲートはバイアス供給端子149に接続され、そのバイアス供給端子149にバイアス電圧が供給され、そのバイアス電圧の値によりMOSトランジスタ140に流れる電流値を任意に設定できるようになっている。
MOSトランジスタ143、144の各ゲートは共通接続され、その共通接続部がMOSトランジスタ143、141の各ドレインに接続されている。また、MOSトランジスタ144のドレインはMOSトランジスタ142のドレインに接続され、その共通接続部が出力端子150に接続されている。MOSトランジスタ143、144の各ソースには正の電源Vddに接続されている。
さらに、MOSトランジスタ143のウエルは、そのウエル電圧を制御する端子147に接続され、その端子147には所定の固定電圧が供給されるようになっている。また、MOSトランジスタ144のウエルは、ウエル電圧を制御する端子148に接続され、その端子148には図7に示す増幅回路14の出力電圧V5が供給されるようになっている。
次に、このような構成からなる従来の第2のプッシュプル増幅器の動作について、図7を参照して説明する。
いま、図7に示すように差動増幅器1の出力電圧をV1、差動増幅器2の出力電圧をV2、減算回路11の出力電圧をV3、減算回路13の出力電圧をV4、増幅回路14の出力電圧をV5とすると、以下のような(1)式〜(3)式が成立する。
V3=V1−V2 ・・・(1)
V4=V3−Vref・・・(2)
V5=A・V4 ・・・(3)
但し、(3)式において、Aは増幅回路14のゲイン(利得)であり、理想的には無限の値をとる。
(1)式〜(3)式により、次の(4)式が成立する。
V5=A{(V1−V2)−Vref}・・・(4)
また、差動増幅器1のオフセット調整端子10に入力される電圧V5と、差動増幅器1の出力電圧V1との関係式が、次の(5)式のように反転の関係にあるとする。
V1=−B・V5 ・・・(5)
ここで、Bは正の定数である。
ところで、差動増幅器1と差動増幅器2の出力の電圧差である(V1−V2)が基準電圧Vrefよりも大きな場合、(4)式により増幅回路14の出力電圧V5はより大きくなり、(5)式により差動増幅器1の出力電圧V1は下がる。
また逆に、その電圧差(V1−V2)が基準電圧Vrefよりも小さい場合、(4)式により増幅回路14の出力電圧V5はより小さくなり、(5)式により差動増幅器1の出力電圧V1は上がる。
このような動作により、上記のゲインAとゲインBの積である(A・B)が十分大きい場合には、電位差(V1−V2)は基準電圧Vrefに等しくなる。
これを式によって説明すると、上記の(A・B)が十分に大きいと、(4)式の右辺はゼロとなるため、次の(6)式が得られる。
(V1−V2)−Vref=0 ・・・(6)
すなわち、オフセット制御部17は、次の(7)式になるような制御を行う。
V1−V2=Vref ・・・(7)
従って、オフセット制御部17は、差動増幅器1と差動増幅器2の出力の電圧差である(V1−V2)の値が基準電圧Vrefに等しくなるような制御を行う。
以上の説明は、図7に示すようにオフセット調整端子10が差動増幅器1にある場合だが、そのオフセット調整端子10が差動増幅器2にある場合にも全く同じ作用をする。
次に、差動増幅器1または差動増幅器2において、オフセットを調整する方法について図8を参照して説明する。
まず、図8に示す負荷用のP型のMOSトランジスタ143、144のウエル電圧の制御について説明する。いま、ウエル電圧Vwとソース電圧Vsの差の電圧をVsw=Vs−Vwとすると、MOSトランジスタのしきい値VthpとVswの間には、次の(8)式のような関係式が一次近似として成立する。
Vthp=Vtho+γ・Vsw ・・・(8)
ここで、VthoはVsw=0のときのしきい値で、γは比例定数で通常は0.1〜0.5程度の値になる。
(8)式によれば、ウエル電圧Vwが変化すると、MOSトランジスタのしきい値Vthpが変化することになる。このため、差動増幅器1において、一対からなるMOSトランジスタ143、144のしきい値に差が生ずると、オフセットが発生することが知られている(P.R.グレイ、P.J.フルスト、R.G.メイヤー著、浅田邦博、永田譲監訳アナログ集積回路設計技術 上巻、第4版 培風館 508ページ)。
ところが、P型のMOSトランジスタ143、144のいずれか一方のウエル電圧を固定値に設定し、他方のウエル電圧を可変制御することで、オフセット電圧を制御することが可能になる。
そこで、図8に示す差動増幅器1では、MOSトランジスタ143のウエルと接続する端子147にはウエル電圧として固定の電圧値を供給し、MOSトランジスタ144のウエルと接続する端子148にはウエル電圧として可変電圧を供給するようにした。
この場合、端子148の電圧が端子147の電圧より高くなると、(8)式によりMOSトランジスタ144のしきい値は負側に大きくなり、MOSトランジスタ144に流れる電流がMOSFET143に流れる電流よりも減少して、出力端子150の電圧は下がる。逆に、端子148の電圧が端子147の電圧より低くなると、MOSトランジスタ144のしきい値は負側に小さくなり、MOSトランジスタ144に流れる電流がMOSFET143に流れる電流よりも増加して、出力端子150の電圧は上がる。
結果として、図5に示す従来のプッシュプル増幅器では、差動増幅器101または差動増幅器102において発生するオフセットによって、出力増幅部のMOSトランジスタ103、104の電流が設計値よりも過剰に流れたり、逆にわずかしか流れなくなるという不具合があった。
しかし、図7に示す従来の第2のプッシュプル増幅器によれば、差動増幅器1または差動増幅器2においてオフセット電圧が発生しても、出力電圧差をいつも一定に制御できるので、出力増幅部15のMOSトランジスタ123、124の無負荷時電流をいつも一定に保つことができる。
ところで、図7の回路において、出力増幅部のトランジスタ123、および124はMOSFETを使用しているが、より高い電流駆動能力を持たせるために図9のようにバイポーラトランジスタに置き換えることができる。
図9の回路の構成は、出力増幅部15に使用されているトランジスタ153および154がMOSトランジスタからバイポーラトランジスタに置き換えられている点を除けば、図7の回路構成と同じである。
しかしながら、図9の回路では以下のような問題がある。すなわち、トランジスタ153、154に流れる駆動電流であるエミッタ・コレクタ間に流れる電流Iceは、出力状態に応じて変動する。そのエミッタ・コレクタ電流Iceが変動すると、ベース電流Ibeも同時に変動する。ベース電流は差動増幅器1、2から供給されている。差動増幅器はベース電流を供給する時、非反転入力端子(+)と反転入力端子(−)において電圧差が必要になる。この電圧差は図9の演算増幅器のオフセット電圧として現れてくる。そしてベース電流が変動すると差動増幅器1、2のオフセット電圧が出力状態によって変動する。
このオフセット電圧の動きについて、図10を参照して説明する。
図10(a)はプッシュプル増幅器の出力電流を示している。図10(b)は出力増幅部15のnpnトランジスタ154を流れる電流、図10(c)はpnpトランジスタ153を流れる電流を示している。図10(d)はnpnトランジスタ154のベース電流(差動増幅器2のオフセット電圧)の様子を示している。すなわち、出力電流が大きい所では、オフセット電圧も大きく変化している。同様に、図10(e)はpnpトランジスタ153のベース電流(差動増幅器1のオフセット電圧)の様子を示している。
なお、図10において出力電流以外は符号は正とすべきであるが、わかりやすくするため、出力電流と同じ符号としている。またベース電流はコレクタ電流に比べてはるかに小さいが(Iec=β・Ibe)、実際の場合よりも大きめに図示している。すなわち、出力電流が大きい所では、オフセット電圧も大きく変化している。オフセット電圧が変動することで、歪が発生するという問題が出てくる。
ところで、オフセット制御部17(増幅回路14)の働きで、出力電流変化に伴うオフセット電圧を補正することは可能である。しかし、オフセット制御部17は、本来、差動増幅器1、2が有する固有のDCオフセット電圧を補正すること目的としており、出力信号の変化に追随させてオフセットを補正することは簡単ではない。
さらに、差動増幅器1、2が供給または吸い込むベース電流が大きい場合、オフセットを補正するための増幅回路14の出力電圧V5が適正な電圧範囲を超えるという問題もある。例えば、図8において、オフセットを調整する端子147または148の電圧がVddに到達して調整できなくなるとか、または逆にVdd−0.7V以下になるとMOSトランジスタ143、144のソース・ウエル間の寄生ダイオードが順方向でオンして、制御が効かなくなる。
P.R.グレイ、P.J.フルスト、R.G.メイヤー著 浅田邦博、永田譲監訳 アナログ集積回路設計技術 上巻 培風館 451ページ 特開2006−5648号公報
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、低消費電流で高い出力電流が可能であって、しかも、出力増幅器を構成するトランジスタのベース電流変化によって発生するオフセットの影響を排除できるプッシュプル増幅器を提供することにある。
上記課題を解決して本発明の目的を達成するために、請求項に係る各発明は以下のように構成した。
すなわち、請求項1に係る発明は、非反転入力端子、反転入力端子、および出力端子をそれぞれ有する第1差動増幅器および第2差動増幅器と、前記第1差動増幅器および前記第2差動増幅器の後段にそれぞれ接続される第1電圧バッファおよび第2電圧バッファと、互いに極性の異なる相補型のバイポーラトランジスタからなり、前記各トランジスタのベースに前記第1電圧バッファおよび前記第2電圧バッファの各出力信号を入力してプッシュプル動作を行う出力増幅部と、前記第1電圧バッファの出力信号と前記第2電圧バッファの出力信号とのレベル差を求め、この求めたレベル差と所定の基準値との差に応じた制御信号を生成するオフセット制御部と、を備え、前記第1差動増幅器および前記第2差動増幅器のうちの少なくとも一方の差動増幅器がオフセットを調整するためのオフセット調整端子を有し、前記オフセット制御部が生成する制御信号を前記オフセット調整端子に供給するようにした。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のプッシュプル増幅器において、前記オフセット調整端子を有する差動増幅器は、入力用のMOSトランジスタ対を有し、そのMOSトランジスタ対の一方のウエルに基準電圧を供給するようにし、他方のウエルに前記オフセット調整端子を接続するようにした。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のプッシュプル増幅器において、前記オフセット調整端子を有する差動増幅器は、負荷となるMOSトランジスタ対を有し、そのMOSトランジスタ対の一方のウエルに基準電圧を供給するようにし、他方のウエルに前記オフセット調整端子を接続するようにした。
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のプッシュプル増幅器において、前記電圧バッファがソースフォロワである。
請求項5に係る発明は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のプッシュプル増幅器において、前記電圧バッファがボルテージフォロワである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載のプッシュプル増幅器において、前記オフセット制御部は、前記第1電圧バッファの出力電圧と前記第2電圧バッファの出力電圧との差の電圧を求める第1減算回路と、前記第1減算回路の出力電圧と所定の基準電圧とのレベル差を求める第2減算回路と、前記第2減算回路の出力電圧を増幅する増幅回路とからなる。
このような構成からなる本発明によれば、低消費電流でかつ大電流駆動能力を有し、かつ、差動増幅器で発生するオフセットの影響を排除することができるので、効率が良く、バイポーラトランジスタのベース電流の変動の影響がないプッシュプル増幅器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のプッシュプル増幅器の実施形態の構成を示すブロック図である。
この実施形態は、図1に示すように、差動増幅器1と、差動増幅器2と、電圧バッファ18、19と、pnp型のバイポーラトランジスタ3およびnpn型のバイポーラトランジスタ4からなる出力増幅部15と、オフセット制御部17と、反転入力端子5と、非反転入力端子6と、出力端子9と、を備えている。
差動増幅器1は、非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)、および出力端子7を有し、その非反転入力端子が反転入力端子5に接続され、その反転入力端子が非反転入力端子6に接続され、出力端子7が後段の電圧バッファ18の入力端子に接続されている。さらに、差動増幅器1は、オフセット電圧を調整するためのオフセット調整端子10を有する。
差動増幅器2は、非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)、および出力端子8を有し、その非反転入力端子が反転入力端子5に接続され、その反転入力端子が非反転入力端子6に接続され、出力端子8が後段の電圧バッファ19の入力端子に接続されている。
ここで、差動増幅器1がオフセット調整端子10を有するようにしたが、そのオフセット調整端子10は差動増幅器1、2のうちの少なくとも一方が有していれば良い。
電圧バッファ18、19は、出力端子9に低インピーダンス負荷があっても、差動増幅器1、2の出力電圧の損失が無視できるようにしたものであり、そのゲインについては如何なる数値であるかについては、その回路の安定性等含めた特性に問題がなければ特に拘らない。
この例では、動作を簡単に説明するために電圧バッファ18、19のゲインは1倍とする。電圧バッファ18、19の入力電圧V6、V7と出力電圧V1、V2の関係は、次式で表すことができる。
V1=V6+Va・・・(9)
V2=V7+Vb・・・(10)
ここでVa、Vbは一定の値である。
出力増幅部15は、互いに極性の異なるpnpバイポーラトランジスタ3と、npnバイポーラトランジスタ4とからなり、バイポーラトランジスタ3、4は電圧バッファ18、19の各出力信号を入力してプッシュプル動作を行うようになっている。
このため、pnpバイポーラトランジスタ3のベースには電圧バッファ18の出力電圧が供給され、そのエミッタには正の電源電圧Vddが供給されるようになっている。また、npnバイポーラトランジスタ4のベースには電圧バッファ19の出力電圧が供給され、そのエミッタには負の電源電圧Vssが供給されるようになっている。さらに、pnpバイポーラトランジスタ3のコレクタとnpnバイポーラトランジスタ4のコレクタとが接続され、その共通接続部が出力端子9に接続されている。
オフセット制御部17は、差動増幅器1または差動増幅器2に発生するオフセット電圧を調整して出力電圧を基準電圧にするものである。このため、オフセット制御部17は、図1に示すように、電圧バッファ18の出力電圧V1と電圧バッファ19の出力電圧V2との減算を行う減算回路11と、この減算回路11の出力電圧V3と基準電圧供給端子16に供給される所定の基準電圧Vrefとの減算を行う減算回路13と、この減算回路13の出力電圧V4を増幅する増幅回路14とを備え、増幅回路14の出力電圧を差動増幅器1のオフセット調整端子10に供給するようになっている。
以上のように、この実施形態では、電圧バッファ18、19をバイポーラトランジスタ3、4のベースに接続するようにした。このため、出力電流(出力負荷電流)の変化に応じてそのバイポーラトランジスタ3、4のベース電流が変化しても、差動増幅器1、2の出力電圧V6、V7は変化することはないし、さらに、電圧バッファ18、19の出力電圧V1、V2は(9)式、(10)式によりベース電流の大小によって変化することがない。
従って、出力増幅部15にバイポーラトランジスタ3、4を用いた場合でも、電圧バッファ18、19の作用により差動増幅器1、2のオフセット電圧が出力電流によって非定常的に変化することがない。
また、オフセット制御部17は、図7に示すオフセット制御部17と同様の機能を発揮することができる。すなわち、図1に示すオフセット制御部17は、差動増幅器1、2のオフセット電圧のみを制御するので、電圧バッファ18、19の出力電圧差V1−V2は(7)式によって常に一定に保つことが出来る。
次に、図1に示すオフセット制御部17の具体的な回路例を図2に示す。
このオフセット制御部17は、図2に示すように、2つの非反転入力端子23、25、2つの反転入力端子24、26、および1つの出力端子27を有する4入力1出力の差動増幅器22からなる。ここで、この差動増幅器22は、図1に示す減算回路11、13および増幅回路14の各機能を有するものである。
差動増幅器22の非反転入力端子23に電圧バッファ18の出力電圧V1が供給され、差動増幅器22の反転入力端子24に電圧バッファ19の出力電圧V2が供給されるようになっている。また、差動増幅器22の非反転入力端子25に第2基準電圧Vref2が供給されるようになっており、差動増幅器22の反転入力端子26に第1基準電圧Vref1が供給されるようになっている。
このような構成からなる差動増幅器21では、出力電圧と入力電圧の関係は、以下の(11)式のように表すことができる(E.Sackinger、W.Guggenbuhl著 IEEE JOURNAL OF SOLID STATE CIRCUITS
1987年 22巻 2号 287ページ)。
V6=A・(V1−V26−V2+V25)・・・(11)
但し、V6は差動増幅器22の出力端子27の出力電圧、V1は電圧バッファ18の出力電圧であって差動増幅器22の非反転入力端子23に入力される電圧、V2は電圧バッファ19の出力電圧であって差動増幅器22の反転入力端子24に入力される電圧である。また、V25は差動増幅器22の非反転入力端子25に入力される電圧、V26は差動増幅器22の反転入力端子26に入力される電圧である。さらに、Aは差動増幅器22のゲインである。
ここで、V26として第1基準電圧Vref1を用い、V25としてその第2基準電圧Vref2を用いると、(11)式は次の(12)式のようになる。
V6=A・(V1−Vref1−V2+Vref2)・・・(12)
(12)式においてAが十分大きいとすると、次の(13)式で表すことができる。
V1−V2=Vref1−Vref2・・・(13)
これは式(7)において、基準電圧Vrefの代わりに基準電圧(Vref1−Vref2)を用いた場合に相当している。従って、図2に示す差動増幅器22は、図1に示す減算回路11、13と増幅回路14からなるオフセット制御部17を具現化した一例の回路であることがわかる。
そのオフセット制御部17によってオフセット電圧が調整される図1に示す差動増幅器1の回路例としては、既に説明した図8に示す回路を使用できる。この場合、負荷となるMOSトランジスタ143、144以外のMOSトランジスタ140、141、142は、MOSFET以外のトランジスタ、例えばバイポーラトランジスタを使用しても構わない。それは増幅器としての機能は変わらないからである。
図1に示す差動増幅器1として図8に示す回路を使用する場合には、負荷となるMOSトランジスタ143、144のうち、MOSトランジスタ143のウエルに所定の固定電圧を供給し、MOSトランジスタ144のウエルに図1のオフセット制御部17の増幅回路14の出力電圧V5を供給する。
次に、図1に示す差動増幅器1または差動増幅器2の具体的な回路の他の構成例について、図11を参照して説明する。
図11に示す差動増幅器は、図示のように、差動対を構成する入力用のP型のMOSトランジスタ61、62と、カレントミラー回路を構成し能動負荷として機能するN型のMOSトランジスタ63、64と、MOSトランジスタ61、62に定電流を供給する電流源として機能するP型のMOSトランジスタ60と、を備えている。
図11に示す差動増幅器と図8に示す差動増幅器の差異は、図8では定電流源用のMOSトランジスタ140がN型、入力用のMOSトランジスタ141、142がN型、負荷用のMOSトランジスタ143、144がP型であるのに対し、図11では定電流源用のMOSトランジスタ60がP型、入力用のMOSトランジスタ61、62がP型、負荷用のMOSトランジスタ63、64がN型とした点である。
また、図8では負荷用のMOSトランジスタ143、144のウエルの各電圧を制御するようにしたが、図11では入力用のMOSトランジスタ61、62のウエルの各電圧を制御するようにした点が異なる。このため、MOSトランジスタ61のウエルは、ウエル電圧を制御する端子67に接続され、その端子67には所定の固定電圧が供給されるようになっている。また、MOSトランジスタ62のウエルは、ウエル電圧を制御する端子68に接続され、その端子68には増幅回路14の出力電圧V5が供給されるようになっている。
また、非反転入力端子65および反転入力端子66は、MOSトランジスタ61、62の各ゲートにそれぞれ接続されている。さらに、出力端子70はMOSトランジスタ62のドレインとMOSトランジスタ64のドレインとが接続される共通接続部に接続されている。また、MOSトランジスタ60のゲートはバイアス供給端子69に接続され、そのバイアス供給端子69にバイアス電圧が供給され、そのバイアス電圧の値によりMOSトランジスタ60に流れる電流値を任意に設定できるようになっている。
このような構成からなる図11に示す差動増幅器によれば、図8に示す差動増幅器と同様に、MOSトランジスタ61、62のウエルに供給するウエル電圧を制御することで、一対からなるMOSトランジスタ61、62のしきい値電圧に差が生じてオフセットが発生することは同じである(上記の文献参照:P.R.グレイ、P.J.フルスト、R.G.メイヤー著、浅田邦博、永田譲監訳アナログ集積回路設計技術 上巻、第4版 培風館 508ページ)。
次に、図1に示す電圧バッファ18、19の第1の具体的な回路構成について、図3を参照して説明する。
電圧バッファ18は、図3(a)に示すように、2つのP型のMOSトランジスタ30、31が直列に接続するように構成されている。MOSトランジスタ31のゲート端子は入力端子37に接続され、MOSトランジスタ31のソース端子が出力端子20に接続されている。MOSトランジスタ30のゲート32には一定の電圧が供給されており、その結果、MOSトランジスタ30は定電流源として機能する。
電圧バッファ19は、図3(b)に示すように、2つのN型のMOSトランジスタ33、34が直列に接続するように構成されている。MOSトランジスタ33のゲート端子は入力端子38に接続され、MOSトランジスタ33のソース端子が出力端子21に接続されている。MOSトランジスタ34のゲート35には一定の電圧が供給されており、その結果、MOSトランジスタ34は定電流源として機能する。
これら図3(a)、(b)のような構成からなる電圧バッファ回路は、ソースフォロワという名称で一般に知られている。
次に、図1に示す電圧バッファ18、19として図3(a)、(b)の回路を使用した場合の作用について説明する。
図1の回路において、出力端子9に電流を供給する場合には、pnpトランジスタ3は出力電流に応じたコレクタ電流Iceを流すために、それに応じてベース電流Ibeも流すことになる。ベース電流Ibeは電圧バッファ18の出力端子20から電圧バッファ18の内側に吸い込まれる。この時、ベース電流Ibeが流れ込む分だけ余分にMOSトランジスタ31のゲート・ソース間電圧Vgsが大きくなる。
ここで、そのMOSトランジスタ31のサイズを大きくし、かつ定電流源であるMOSトランジスタ30から流れる電流を大きく設定しておけば、ベース電流Ibeが変化しても、ゲート・ソース間電圧Vgsは殆ど変化しないので、図3(a)に示す回路はほぼ理想的にバッファ回路として働くことになる。
なお、npnトランジスタ4と図3(b)に示す回路の関係についても、上記の場合と同様である。
次に、図1に示す電圧バッファ18、19の第2の具体的な回路構成について、図4を参照して説明する。
図4の回路は、MOSトランジスタ40〜44から構成される差動増幅部と、MOSトランジスタ45、46から構成される出力増幅部と、位相補償用の抵抗47および容量48とを備えたよく知られた演算増幅器であって、入力用のMOSトランジスタのゲート端子に相当する反転入力端子と出力端子50を接続したボルテージフォロワ回路である。
このようなボルテージフォロワ回路は、電圧バッファの代表的な回路であり、図1の電圧バッファ18、19に用いることで、バイポーラトランジスタ3、4のベース電流が大きく変化しても、常に入力端子49の入力電圧Vinと出力端子50の出力電圧Voutの関係式は以下のように表すことができる。
Vout=Vin・・・(14)
すなわち、電圧バッファ18、19としてボルテージフォロワ回路を用いることで、出力増幅部15におけるバイポーラトランジスタ3、4のベース電流が増減することによって発生するオフセットの影響を排除することができる。
本発明のプッシュプル増幅器は、差動増幅器にオフセットが生じてもオフセットを自己補償して2つの差動増幅器の出力電位差を一定にする機能があるため、低消費電流でありながら大電流駆動能力を有する効果がある。
本発明のプッシュプル増幅器の実施形態の全体構成を示すブロック図である。 図1に示すオフセット制御部に使用される回路を示す回路図である。 図1に示す電圧バッファに使用される回路を示す回路図である。 図1に示す電圧バッファに使用される他の回路を示す回路図である。 従来のプッシュプル増幅器の一例の回路図である。 従来のプッシュプル増幅器をボルテージフォロワ構成にした例を示す回路図である。 従来のプッシュプル増幅器の2例目の回路図である。 差動増幅器に使用される回路を示す回路図である。 従来のプッシュプル増幅器の2例目の回路において、バイポーラトランジスタを使用した時の回路図である。 プッシュプル増幅器の出力電流と出力増幅部のpnpおよびnpnトランジスタを流れる電流の関係を示す図である。 実施形態の差動増幅器に使用される他の回路を示す回路図である。
符号の説明
1、2 差動増幅器
3 pnpバイポーラトランジスタ
4 npnバイポーラトランジスタ
11、13 減算回路
10 オフセット調整端子
14 増幅回路
15 出力増幅部
17 オフセット制御部
18、19 電圧バッファ

Claims (6)

  1. 非反転入力端子、反転入力端子、および出力端子をそれぞれ有する第1差動増幅器および第2差動増幅器と、
    前記第1差動増幅器および前記第2差動増幅器の後段にそれぞれ接続される第1電圧バッファおよび第2電圧バッファと、
    互いに極性の異なる相補型のバイポーラトランジスタからなり、前記各トランジスタのベースに前記第1電圧バッファおよび前記第2電圧バッファの各出力信号を入力してプッシュプル動作を行う出力増幅部と、
    前記第1電圧バッファの出力信号と前記第2電圧バッファの出力信号とのレベル差を求め、この求めたレベル差と所定の基準値との差に応じた制御信号を生成するオフセット制御部と、を備え、
    前記第1差動増幅器および前記第2差動増幅器のうちの少なくとも一方の差動増幅器がオフセットを調整するためのオフセット調整端子を有し、前記オフセット制御部が生成する制御信号を前記オフセット調整端子に供給するようにしたことを特徴とするプッシュプル増幅器。
  2. 前記オフセット調整端子を有する差動増幅器は、入力用のMOSトランジスタ対を有し、そのMOSトランジスタ対の一方のウエルに基準電圧を供給するようにし、他方のウエルに前記オフセット調整端子を接続するようにしたこと特徴とする請求項1に記載のプッシュプル増幅器。
  3. 前記オフセット調整端子を有する差動増幅器は、負荷となるMOSトランジスタ対を有し、そのMOSトランジスタ対の一方のウエルに基準電圧を供給するようにし、他方のウエルに前記オフセット調整端子を接続するようにしたこと特徴とする請求項1に記載のプッシュプル増幅器。
  4. 前記電圧バッファがソースフォロワであることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のプッシュプル増幅器。
  5. 前記電圧バッファがボルテージフォロワであることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のプッシュプル増幅器。
  6. 前記オフセット制御部は、
    前記第1電圧バッファの出力電圧と前記第2電圧バッファの出力電圧との差の電圧を求める第1減算回路と、
    前記第1減算回路の出力電圧と所定の基準電圧とのレベル差を求める第2減算回路と、
    前記第2減算回路の出力電圧を増幅する増幅回路とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のプッシュプル増幅器。
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