JP2008066845A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画質を劣化させることなく再エンコードすることができるようにする。
【解決手段】符号化制御部は、ストリームC1の位置α1から位置β1までを再エンコード区間として再エンコードさせる場合、位置γ1から再エンコードを開始させる。そして、ピクチャI02、ピクチャB00、ピクチャB01、およびピクチャP05については、それらのピクチャのオリジナルのストリームの符号量を発生符号目標量として再エンコードさせ、ピクチャB03以降のピクチャは、ストリームC1の再エンコードにより実際に発生した符号量を用いて、発生符号目標量を算出させる。符号化制御部は、再エンコードされたストリームC1の位置α1から位置β1までの部分を再エンコードされたストリームとして出力させる。本発明は、画像を編集する編集装置に適用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、映像データを再エンコードする場合に用いて好適な情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
MPEG(Moving Picture Coding Experts Group/Moving Picture Experts Group)などに代表される画像圧縮方式では、フレーム間予測を用いて映像信号を圧縮符号化(エンコード)することで、高い圧縮効率を実現している。
例えばMPEGにおいて、Iピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャから構成される双方向のフレーム間予測を用いた圧縮符号化方式は、Long GOP(Group of Picture)方式の圧縮と呼ばれている。
ここで、Iピクチャとは、フレーム内(Intra)符号化画像のことであり、他の画面とは独立に符号化されるピクチャであり、この情報のみで画像を復号することができるものである。Pピクチャとは、フレーム間(inter)順方向予測符号化画像のことであり、時間的に前(順方向)のフレームからの差分によって表現される前方向予測符号化ピクチャである。また、Bピクチャとは、双方向予測符号化画像のことであり、時間的に前(順方向)、または後(逆方向)、または前後(双方向)のピクチャを利用して動き補償フレーム間予測により符号化されるピクチャである。
従来、このような画像圧縮方式では図1に示すように、符号化ブロック1が発生符号目標量算出ブロック2から供給される発生符号目標量に基づいて、入力されたベースバンド信号、すなわち非圧縮の映像信号をエンコードし、これにより得られた圧縮映像データを出力している。
発生符号目標量算出ブロック2から符号化ブロック1に供給される発生符号目標量は、エンコードにより得られる圧縮映像データの目標とされる符号量であり、その時点における過去のピクチャタイプ別の統計量と、その時点で使用可能な符号量とが勘案されて算出される。すなわち、発生符号目標量算出ブロック2は、符号化ブロック1から供給されるエンコード結果に基づいて算出した、過去のピクチャタイプ別の統計量を用いて、所定の発生符号目標量の設定方式により発生符号目標量を算出する。
例えば、発生符号目標量算出ブロック2がTM(Test Model)5方式により発生符号目標量を算出する場合、符号化ブロック1から発生符号目標量算出ブロック2には、エンコードにより実際に発生した符号量Sと、マクロブロックに関する量子化スケールコードの平均値である平均量子化スケールコードQとが供給される(例えば、非特許文献1参照)。
この場合、発生符号目標量算出ブロック2は、符号量Sおよび平均量子化スケールコードQを用いて、次式(1)乃至式(3)により示される、Iピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれを求める。
Xi=Si×Qi ・・・(1)
Xp=Sp×Qp ・・・(2)
Xb=Sb×Qb ・・・(3)
ここで、式(1)乃至式(3)におけるSi、Sp、およびSbのそれぞれは、エンコードにより実際に発生した直前のIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの符号量を示しており、Qi、Qp、およびQbのそれぞれは、それらのIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャをエンコードしたときの平均量子化スケールコードを示している。
そして、複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれが求められると、発生符号目標量算出ブロック2は、求めた複雑さを用いて、次式(4)乃至式(6)のそれぞれにより、次にエンコードするIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの発生符号目標量を求める。
Figure 2008066845
Figure 2008066845
Figure 2008066845
ここで、式(4)乃至式(6)のそれぞれにおいて、max(A,B)は、AおよびBのうちの大きい方を発生符号目標量Ti、Tp、またはTbとすることを表している。また、Rはエンコードの対象となっているGOPに対して、現時点において利用可能な残り符号量を示しており、Ni、Np、およびNbのそれぞれは、エンコードの対象となっているGOP内におけるIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの残り枚数、すなわちまだエンコードされていない枚数を示している。
さらに、Ki、Kp、およびKbのそれぞれは、量子化マトリクスに依存する定数を示しており、bit_rateは、1秒あたりの圧縮映像データのビット数であるビットレートを示しており、picture_rateは、1秒あたりのピクチャ数であるピクチャレートを示している。
ここで、GOPに対する利用可能な残り符号量Rは式(7)により表される。
R=G+R’ ・・・(7)
なお、式(7)において、R’は現在エンコードの対象となっているGOPの直前のGOPのエンコード終了時に残った利用可能な符号量を示している。また、Gは、GOPの先頭、すなわちGOPのエンコードの開始時に利用可能な総符号量を示しており、総符号量Gは、式(8)により表される。
G=N×bit_rate/picture_rate ・・・(8)
式(8)において、NはGOP内に含まれるピクチャ数を示している。
また、GOPに対する利用可能な残り符号量Rは、GOPに含まれるピクチャがエンコードされるたびに、発生した符号量Si、Sp、またはSbだけ減算されて更新される。
さらに、非圧縮の映像信号のエンコードを開始する時点においては、複雑さXi、Xp、およびXbは求めることができないので、式(9)乃至式(11)により表される初期値Xi0、Xp0、およびXb0のそれぞれが複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれとして与えられ、直前のGOPの残り符号量はR’=0とされる。
Xi0=160×bit_rate/115 ・・・(9)
Xp0=60×bit_rate/115 ・・・(10)
Xb0=42×bit_rate/115 ・・・(11)
したがって、例えば、先頭のGOPに含まれる最初の5つのフレームが、先頭から順番にIピクチャ(以下、I2と称する)、Bピクチャ(以下、B0と称する)、Bピクチャ(以下、B1と称する)、Pピクチャ(以下、P5と称する)、およびBピクチャ(以下、B3と称する)である映像信号がエンコードされる場合、式(9)乃至式(11)により示される複雑さの初期値Xi0、Xp0、およびXb0が用いられて、式(4)からピクチャI2の発生符号目標量Tiが算出され、ピクチャI2がエンコードされる。
その結果、符号化ブロック1から、実際に発生したピクチャI2の符号量Siおよび平均量子化スケールコードQiが発生符号目標量算出ブロック2に供給される。そこで、これらの符号量Siおよび平均量子化スケールコードQiから式(1)より複雑さXiが算出され、算出されたXiと、初期値Xp0およびXb0とが用いられて、式(6)からピクチャB0の発生符号目標量Tbが算出され、ピクチャB0がエンコードされる。
そして、ピクチャB0のエンコードの結果として発生した符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbが、符号化ブロック1から発生符号目標量算出ブロック2に供給され、符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbから式(3)より複雑さXbが算出される。さらに、これまでに算出された複雑さXiおよびXbと、初期値Xp0とが用いられて、式(6)からピクチャB1の発生符号目標量Tbが算出され、ピクチャB1がエンコードされる。
これにより、発生したピクチャB1の符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbが、符号化ブロック1から発生符号目標量算出ブロック2に供給され、符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbから式(3)より新たな複雑さXbが算出される。その後、複雑さXiおよび新たに算出されたXbと、初期値Xp0とが用いられて、式(5)からピクチャP5の発生符号目標量Tpが算出され、ピクチャP5がエンコードされる。
同様に、ピクチャP5のエンコードにより得られた符号量Spおよび平均量子化スケールコードQpから式(2)より複雑さXpが算出される。この時点において、実際のエンコードの結果により算出された、つまり初期値ではない複雑さXi、Xp、およびXbを得ることができたので、ピクチャB3以降のピクチャについては、複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれの値を外部から取得することなく、発生符号目標量算出ブロック2は、これからエンコードするピクチャの発生符号目標量を算出することができる。
このようにTM5方式においては、エンコードの開始時には、映像信号の各ピクチャに対する複雑さとして、映像信号に基づく画像の特徴とは無関係な初期値が与えられて発生符号目標量が算出されるが、いくつかのピクチャがエンコードされた後は、実際のエンコードにより発生した符号量Sと、平均量子化スケールコードQとが用いられて各ピクチャの発生符号目標量が算出されるので、エンコードを進めるうちに徐々にその画像(シーン)特有の発生符号量に収束していき、各ピクチャに対して適切な発生符号目標量を与えることができるようになる。
Telecommunication Standardization Sector Study Group 15 Experts Group for ATM Video coding「Test Model5」、1993年4月発行
ところで、従来、Long GOP方式のMPEGストリームの編集においては、編集点(スプライス点)近傍のピクチャを一旦デコードし、非圧縮の映像信号を編集点でつなぎあわせた後、つなぎあわせた映像信号を再エンコードしていた。
しかしながら、そのような場合、上述した技術では映像信号の再エンコードを開始する位置、すなわち再エンコードする映像信号の先頭からいくつかのピクチャに対しては、映像信号に基づく画像とは無関係な複雑さの初期値が用いられて発生符号目標量が算出される。そのため、再エンコードされる映像信号の先頭の近傍の区間のピクチャに対しては、適切な発生符号目標量が配分されなくなってしまい、画質が劣化してしまうおそれがあった。
例えば、エンコードされた圧縮映像データをさらにデコードすることにより得られた映像信号Aと映像信号Bとが、所定の編集点において接続される場合、編集された映像信号Aは、編集点の近傍の位置から再エンコードされることになる。このとき、映像信号Aに対応する編集前の圧縮映像データAに対する複雑さXは、その圧縮映像データAに対して符号化効率のよい圧縮映像データAに特有の値であったにもかかわらず、編集後の映像信号Aの再エンコードされる先頭のピクチャに対しては初期値が与えられてしまうため、再エンコードが開始されてから適切な発生符号目標量の配分がなされるようになるまでの区間では符号化効率が悪くなり、その結果、画質が劣化してしまうおそれがあった。
このように、所定の映像信号の再エンコードが行われる場合、その映像信号の再エンコードが開始される先頭の位置近傍の区間においては符号化効率が悪くなるので、画質が劣化してしまうおそれがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画質を劣化させることなく再エンコードすることができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする情報処理装置であって、前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得する符号量取得手段と、前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードを開始する再エンコード手段と、前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、前記取得手段により取得された前記符号量となるように、前記再エンコード手段による再エンコードを制御する再エンコード制御手段とを備える。
前記符号量取得手段には、前記第2の範囲に含まれる第3の範囲であって、前記第2の範囲の先頭からIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれが少なくとも1枚ずつ含まれる第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャのそれぞれについて、それらのピクチャの符号量を取得させ、前記再エンコード制御手段には、前記第3の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第3の映像信号の各ピクチャの目標符号量が、前記第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャの符号量となるように、前記第3の映像信号の再エンコードを制御させることができる。
前記再エンコード制御手段には、直前に再エンコードされた映像信号のIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの再エンコードにより得られた符号量が用いられて、前記第3の映像信号以降の前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の各ピクチャの目標符号量が算出されるように、前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の再エンコードを制御させることができる。
前記第2の範囲は、1GOPから3GOPの範囲とすることができる。
前記第1の映像信号には、編集点において第4の映像信号がさらに接続され、接続された前記第1の映像信号および前記第4の映像信号が再エンコードされるようにすることができる。
本発明の一側面の情報処理方法、またはプログラムは、符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする処理を実行するためのものであって、前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得し、前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードを制御し、前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードを制御するステップを含む。
本発明の一側面においては、符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする情報処理において、前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量が取得され、前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードが制御され、前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードが制御される。
本発明の一側面によれば、映像信号をエンコードすることができる。特に、本発明の一側面によれば、画質を劣化させることなく映像信号を再エンコードすることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする情報処理装置であって、前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得する符号量取得手段(例えば、図4のパラメータ取得部127)と、前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードを開始する再エンコード手段(例えば、図2のエンコーダ57)と、前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、前記取得手段により取得された前記符号量となるように、前記再エンコード手段による再エンコードを制御する再エンコード制御手段(例えば、図4の符号化制御部128)とを備える。
前記符号量取得手段には、前記第2の範囲に含まれる第3の範囲であって、前記第2の範囲の先頭からIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれが少なくとも1枚ずつ含まれる第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャのそれぞれについて、それらのピクチャの符号量を取得させ(例えば、図9のステップS41の処理)、前記再エンコード制御手段には、前記第3の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第3の映像信号の各ピクチャの目標符号量が、前記第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャの符号量となるように、前記第3の映像信号の再エンコードを制御させる(例えば、図10のステップS71の処理乃至ステップS79の処理)ことができる。
前記再エンコード制御手段には、直前に再エンコードされた映像信号のIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの再エンコードにより得られた符号量が用いられて、前記第3の映像信号以降の前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の各ピクチャの目標符号量が算出されるように、前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の再エンコードを制御させる(例えば、図10のステップS80の処理)ことができる。
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする処理を実行させるためのものであって、前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得し(例えば、図9のステップS41)、前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードを制御し(例えば、図10のステップS71)、前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードを制御する(例えば、図10のステップS72)ステップを含む。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は本発明を適用した編集装置31のハードウェア構成を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)41は、ノースブリッジ42に接続され、例えば、HDD(Hard disk Drive)46に記憶されているデータの読み出しなどの処理を制御したり、CPU50が実行する編集処理を制御するための制御信号やコマンドを生成して出力したりする。ノースブリッジ42は、PCIバス(Peripheral Component Interconnect/Interface)44に接続され、例えば、CPU41の制御に基づいて、サウスブリッジ45を介して、HDD46に記憶されているデータの供給を受けて、PCIバス44、PCIブリッジ47を介して、メモリ48に供給する。また、ノースブリッジ42は、メモリ43とも接続されており、CPU41の処理に必要なデータを授受する。
メモリ43は、CPU41が実行する処理に必要なデータを保存する。サウスブリッジ45は、HDD46のデータの書き込みおよび読み出しを制御する。HDD46には、圧縮符号化された編集用の素材である圧縮映像データ(以下、適宜、圧縮素材映像データとも称する)が記憶される。
PCIブリッジ47は、メモリ48のデータの書き込みおよび読み出しを制御したり、デコーダ52乃至デコーダ54、またはストリームスプライサ55への圧縮映像データの供給を制御するとともに、PCIバス44およびコントロールバス49のデータの授受を制御する。メモリ48は、PCIブリッジ47の制御に基づいて、HDD46により読み出された、編集用素材である圧縮映像データや、ストリームスプライサ55から供給される編集後の圧縮映像データを記憶する。
CPU50は、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU41から供給された制御信号やコマンドにしたがって、PCIブリッジ47、デコーダ52乃至デコーダ54、ストリームスプライサ55、エフェクト/スイッチ56、エンコーダ57、およびスイッチ59が実行する処理を制御する。メモリ51は、CPU50の処理に必要なデータを記憶する。
デコーダ52乃至デコーダ54は、CPU50の制御に基づいて、供給された圧縮映像データをデコードし、非圧縮の映像信号(ベースバンドの画像データ)を出力する。また、デコーダ52乃至デコーダ54は、編集装置31に含まれない独立した装置として設けられていても良い。例えば、デコーダ54が、独立した装置として設けられている場合、デコーダ54は、後述する処理により編集されて生成された圧縮映像データの供給を受け、復号し、出力することができるようになされる。
ストリームスプライサ55は、CPU50の制御に基づいて、供給された圧縮映像データをデコーダ54に供給したり、PCIブリッジ47を介してメモリ48に供給して保存させたりする。また、ストリームスプライサ55は、エンコーダ57から、エンコード処理において取得されたデータの供給を受け、PCIブリッジ47を介して、メモリ48に供給して保存させることも可能である。
エフェクト/スイッチ56は、CPU50の制御に基づいて、デコーダ52またはデコーダ53、もしくは、入力端子58から供給される非圧縮の映像信号の出力を切り替える。すなわち、エフェクト/スイッチ56は、供給された非圧縮の映像信号を所定のフレームで結合するとともに、必要に応じて所定の範囲にエフェクトを施して、エンコーダ57に供給したり、入力端子58から供給される非圧縮の映像信号をエンコーダ57に供給する。エンコーダ57は、CPU50の制御に基づいて、供給された非圧縮の映像信号をエンコードする。
また、エンコーダ57は、符号化部61、発生符号目標量算出部62、および切り替え部63を備えている。エンコーダ57の符号化部61は、エフェクト/スイッチ56から供給された非圧縮の映像信号を、切り替え部63からの発生符号目標量T(目標符号量T)に基づいてエンコードする。また、符号化部61は、エンコードにより得られたピクチャの発生符号量である符号量Sおよび平均量子化スケールコードQを発生符号目標量算出部62に供給する。
発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Sおよび平均量子化スケールコードQを用いて次にエンコードしようとするピクチャの目標符号量である発生符号目標量Tを算出し、切り替え部63に供給する。切り替え部63は、CPU50からの発生符号目標量T、または発生符号目標量算出部62からの発生符号目標量Tのいずれかを符号化部61に供給する。
スイッチ59は、CPU50の制御に基づいて、エフェクト/スイッチ56から出力されるベースバンド画像信号、または、ストリームスプライサ55から供給され、デコーダ54によってデコードされたベースバンド画像信号のいずれかを、外部の、例えば、表示装置などに出力する。
次に、編集装置31の動作について説明する。
HDD46には、Long GOPのOpen GOP方式で圧縮された複数の圧縮素材映像データ(符号化ストリーム)が記憶されている。CPU41は、図示しない操作入力部からユーザの操作入力を受け、編集される2つのストリームと、その編集点の情報を受ける。
CPU41は、圧縮符号化(エンコード)された圧縮素材映像データ(符号化ストリーム)であるストリームAおよびストリームBのGOP構造、並びに、編集点を示す情報を基に、ストリームAおよびストリームBのうち、再エンコードを行う範囲(以下、再エンコード区間と称する)を決定する。そして、CPU41は、ストリームAおよびストリームBを、VBV(Video Buffering Verifier)Buffer ModelのVBV占有量の連続正を守ったまま、編集点で接続して1つのストリームとする、すなわちスプライシングするための処理を実行する。
すなわち、CPU41は、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なストリーム、すなわちストリームAの編集点aまでの部分がデコーダ52に供給され、ストリームBの編集点b以降の部分(編集点b以降の部分のデコードに必要なフレームが編集点b以前に存在する場合は、そのフレームも含む)がデコーダ53に供給され、エフェクト/スイッチ56によって、編集点で接続され、必要に応じてエフェクトが施されるように、制御信号を生成し、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介してCPU50に送出する。
再エンコード区間および再エンコード区間前後の部分の表示が指令されている場合、CPU41は、ストリームAにおいて表示開始が指令された位置から編集点までの圧縮映像データ、およびストリームBにおいて編集点(編集点以降の部分をデコードするために必要なフレームを含む)から表示終了が指令された位置までの圧縮映像データの、メモリ48への供給を制御するので、CPU50は、ストリームAの再エンコード区間以前の部分のデータは、ストリームスプライサ55を介して、デコーダ54に供給され、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力され、続いて、エフェクト/スイッチ56から出力された、編集された部分のベースバンド信号が、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように制御する。
スプライシング動作が終了された場合、CPU50は、CPU41に対して、デコーダ52またはデコーダ53へのストリームの供給を停止させるように、制御信号を供給する。再エンコード区間のみの表示が指令されている場合、CPU41は、ストリームBのメモリ48への転送をストップさせる。また、再エンコード区間前後の部分の表示が指令されている場合、CPU41は、ストリームBのメモリ48への転送を続ける。CPU50は、エフェクト/スイッチ56から出力された、編集された部分のベースバンド信号が、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるのに続いて、ストリームBの再エンコード区間以後の部分のデータは、ストリームスプライサ55を介して、デコーダ54に供給され、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように制御する。
次に、図3は、図2の編集装置31の機能の構成例を示すブロック図である。なお、図3において、図2における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
編集装置31は、制御部91、取得部92、デコーダ52、デコーダ53、およびエンコーダ57から構成される。
制御部91は、CPU41およびCPU50から構成され、編集装置31の各部を制御する。取得部92は制御部91の制御に基づいて、HDD46またはメモリ48から圧縮素材映像データを取得してデコーダ52またはデコーダ53に供給する。なお、圧縮素材映像データが記憶されるHDD46またはメモリ48が取得部92に含まれるようにしてもよいし、取得部92が編集装置31に接続されている他の装置から圧縮素材映像データを取得するようにしてもよい。
デコーダ52およびデコーダ53は、取得部92から供給された圧縮素材映像データをデコードし、その結果として得られた非圧縮の映像信号をエンコーダ57に供給する。なお、図3に示す編集装置31には、圧縮素材映像データをデコードするデコーダとして、2つのデコーダ52およびデコーダ53が設けられているが、編集装置31に設けられるデコーダは1つであってもよいし、3以上であってもよい。
また、制御部91は、より詳細には図4に示すように構成される。
すなわち、制御部91は、CPU41およびCPU50から構成される。また、CPU41は、操作入力取得部121、再エンコード区間決定部122、パラメータ送出部123、およびストリーム送出制御部124から構成され、CPU50は、ストリーム取得制御部125、復号制御部126、パラメータ取得部127、および符号化制御部128から構成される。
操作入力取得部121は、ユーザによる操作入力を受けて、編集されるストリームおよび編集点に関する情報などのユーザの操作に応じた情報を取得し、取得した情報を再エンコード区間決定部122またはストリーム送出制御部124に供給する。
再エンコード区間決定部122は、操作入力取得部121からの編集されるストリームおよび編集点に関する情報に基づいて、再エンコード区間を決定する。再エンコード区間決定部122は、決定された再エンコード区間を示す情報をパラメータ送出部123およびストリーム送出制御部124に供給する。
パラメータ送出部123は、再エンコード区間決定部122からの再エンコード区間を示す情報に基づいて、ストリームの再エンコードに必要な各種のパラメータをパラメータ取得部127に供給する。
ストリーム送出制御部124は、操作入力取得部121からの情報、および再エンコード区間決定部122からの再エンコード区間を示す情報に基づいて、編集されるストリームがデコーダ52またはデコーダ53に送出されるように、取得部92を制御する。また、ストリーム送出制御部124は、操作入力取得部121からの情報、および再エンコード区間決定部122からの再エンコード区間を示す情報に基づいて、ストリームの編集、記憶、または表示などのユーザの操作に応じた処理を行うための制御信号をストリーム取得制御部125に供給する。
ストリーム取得制御部125は、ストリーム送出制御部124からの制御信号に基づいて、編集されるストリームの取得を制御する。また、ストリーム取得制御部125は、ストリーム送出制御部124からの制御信号に基づいて、復号制御部126にデコードの制御を指示したり、符号化制御部128にエンコードの制御を指示したりする。
復号制御部126は、ストリーム取得制御部125の指示に従って、ストリームのデコードを制御する。パラメータ取得部127は、パラメータ送出部123からストリームの再エンコードに必要な各種のパラメータを取得し、符号化制御部128に供給する。符号化制御部128は、ストリーム取得制御部125の指示に従い、パラメータ取得部127からのパラメータに基づいて、編集されたストリームの再エンコードを制御する。
ところで、編集されたストリームが再エンコードされる場合、制御部91の符号化制御部128は、例えば図5に示すように、そのストリームにおける再エンコード区間の開始位置よりも所定の区間だけ前の位置から再エンコードが開始されるようにエンコーダ57を制御する。
なお、図中、1つの四角形は、1つのピクチャを表しており、I、P、Bのそれぞれはピクチャタイプ、すなわちIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれを表している。また、ピクチャタイプの図中、右側の数字はGOP内において、そのピクチャが表示される順番を表している。
例えば、編集される非圧縮の映像信号であるストリームA1における編集点a1を含むGOPの開始位置をα1とし、編集される非圧縮の映像信号であるストリームB1における編集点b1を含むGOPの終了位置をβ1としたとき、ストリームA1およびストリームB1が編集点において接続されて生成されるストリームC1における再エンコード区間は、編集点a1および編集点b1を含む開始位置α1から終了位置β1までの区間とされる。
このとき符号化制御部128は、再エンコード区間の開始位置α1よりも所定の区間だけ前の位置γ1から再エンコードが開始されるようにエンコーダ57を制御する。図5では、位置γ1は、再エンコード区間の開始位置α1の直前のGOPの先頭の位置とされている。なお、以下では、再エンコード区間の直前の事前に再エンコードされる区間(範囲)、すなわち位置γ1から位置α1までの区間を事前再エンコード区間と称する。このように、1GOPを事前再エンコード区間とすることによって、できるだけ短い区間で再エンコード区間のピクチャに適切な発生符号目標量を与えることができるようにすることができる。
図5の例では、ストリームA1の位置γ1から編集点a1までの区間の部分と、ストリームB1の編集点b1から終了位置β1までの区間の部分とがエフェクト/スイッチ56からエンコーダ57の符号化部61に供給される。そして、エフェクト/スイッチ56からエンコーダ57の符号化部61に供給されたストリームは、エンコードされる順番に並び替えられたり、必要に応じてピクチャタイプが変更されたりしてストリームC1とされる。
ストリームC1の事前再エンコード区間および再エンコード区間の映像信号が符号化部61に供給されると、符号化制御部128は、例えばTM5方式によりストリームC1の各ピクチャの発生符号目標量が算出されてエンコードされるようにエンコーダ57を制御する。
ここで、符号化制御部128は、事前再エンコード区間の先頭のピクチャから、各ピクチャタイプのピクチャ、すなわちIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャがそれぞれ少なくとも1度はエンコードされるまで、各ピクチャのオリジナルのストリームにおける符号量を発生符号目標量として与えて再エンコードさせる。
したがって、図5の例においては、事前再エンコード区間の先頭のピクチャI02から、ピクチャP05までの4つのピクチャの発生符号目標量として、ストリームA1の圧縮映像データとしてのピクチャI02、ピクチャB00、ピクチャB01、およびピクチャP05のそれぞれの実際の符号量が、符号化制御部128から切り替え部63を介して符号化部61に供給される。
すなわち、符号化制御部128は、事前再エンコード区間の先頭のピクチャI02の圧縮されたストリームA1における実際の符号量を切り替え部63を介して符号化部61に供給し、符号化部61は、供給されたピクチャI02の符号量を発生符号目標量として、ストリームC1のピクチャI02のエンコードを行う。そして、符号化部61は、ピクチャI02のエンコードにより得られた符号量Si2および平均量子化スケールコードQi2を発生符号目標量算出部62に供給する。
次に、発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Si2および平均量子化スケールコードQi2を用いて、式(1)より複雑さXi(=Si2×Qi2)を算出し、GOPに対する利用可能な残り符号量Rから符号量Si2を減算して残り符号量Rを更新する。そして、符号化制御部128は、次のピクチャB00の圧縮されたストリームA1における実際の符号量を切り替え部63を介して符号化部61に供給し、符号化部61は、供給されたピクチャB00の符号量を発生符号目標量として、ストリームC1のピクチャB00のエンコードを行う。
符号化部61は、ピクチャB00のエンコードにより得られた符号量Sb0および平均量子化スケールコードQb0を発生符号目標量算出部62に供給し、発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Sb0を残り符号量Rから減算して残り符号量Rを更新する。なお、このとき、複雑さXpが分からない状態で次のピクチャB01をエンコードしなければならず、まだ複雑さXbを求める必要はないので、発生符号目標量算出部62はXbを算出しない。
次に、符号化制御部128は、次のピクチャB01の圧縮されたストリームA1における実際の符号量を切り替え部63を介して符号化部61に供給し、符号化部61は、供給されたピクチャB01の符号量を発生符号目標量として、ストリームC1のピクチャB01のエンコードを行う。
符号化部61は、ピクチャB01のエンコードにより得られた符号量Sb1および平均量子化スケールコードQb1を発生符号目標量算出部62に供給し、発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Sb1および平均量子化スケールコードQb1を用いて、式(3)より複雑さXb(=Sb1×Qb1)を算出し、GOPに対する利用可能な残り符号量Rから符号量Sb1を減算して残り符号量Rを更新する。
さらに、符号化制御部128は、次のピクチャP05の圧縮されたストリームA1における実際の符号量を切り替え部63を介して符号化部61に供給し、符号化部61は、供給されたピクチャP05の符号量を発生符号目標量として、ストリームC1のピクチャP05のエンコードを行う。
符号化部61は、ピクチャP05のエンコードにより得られた符号量Sp5および平均量子化スケールコードQp5を発生符号目標量算出部62に供給し、発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Sp5および平均量子化スケールコードQp5を用いて、式(2)より複雑さXp(=Sp5×Qp5)を算出し、残り符号量Rから符号量Sp5を減算して残り符号量Rを更新する。
この時点において、各ピクチャタイプの複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれが算出されたので、ピクチャB03以降は、エンコーダ57において、エンコードにより実際に発生した符号量Sと、平均量子化スケールコードQとから求められる複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれが用いられて、式(4)乃至式(6)のそれぞれにより各ピクチャの発生符号目標量が算出され、その発生符号目標量に基づいて、再エンコード区間の終了位置β1までストリームC1の再エンコードが行われる。
ここで、符号化制御部128は、事前再エンコード区間のエンコードの結果は出力されずに、再エンコード区間のエンコードの結果だけが出力されるように、エンコーダ57を制御する。したがって、エンコーダ57からストリームスプライサ55には、開始位置α1から終了位置β1までのストリームが再エンコードされて得られた圧縮映像データが供給される。
このように、再エンコード区間よりも前の所定の位置から予め編集されたストリームを再エンコードしておくことで、再エンコード区間のエンコードを開始するときに、各ピクチャの発生符号目標量が再エンコードされるストリームの画像に適した符号量となるようにすることができる。その結果、より効率よく符号化することができ、再エンコードによる画質の劣化を抑制することができる。
換言すれば、わずかな区間だけ余分に再エンコードするだけで、再エンコード時に各ピクチャに与えられる発生符号目標量をオリジナルのストリームの各ピクチャの符号量と同等となるようにすることができる。
また、事前再エンコード区間の先頭のピクチャから、各ピクチャタイプのピクチャのエンコードが終了するまで、すなわち各ピクチャタイプに対する複雑さが算出されるまで、各ピクチャのオリジナルのストリームにおけるピクチャの符号量を発生符号目標量とすることで、ストリームの画像とは無関係な初期値を用いて再エンコードを開始する場合よりも、発生符号目標量がより速く適切な符号量となるようにすることができる。
例えば、ストリームA1の位置α1から編集点a1までの区間(以下、区間A1と称する)をエンコードする場合に、位置γ1からエンコードを開始して得られた区間A1のストリームAE1と、位置α1からエンコードを開始して得られた区間A1のストリームAE2とは、各ピクチャの発生符号目標量が異なるため、異なるストリームとなる。
この場合、所定の区間だけ遡ってエンコードを開始して得られたストリームAE1の方が、位置α1からエンコードを開始して得られたストリームAE2よりも、よりストリームA1の特徴を捉えた効率のよい符号量配分がなされているので、同じビットレートとなるようにエンコードされたストリームであってもSNR(Signal to Noise Ratio)はストリームAE1の方がよくなり、より画質のよい画像を表示させることができる。
また、例えば図6に示すように、編集されるストリームにおける編集点がGOPの先頭の位置とされた場合においても、図5における場合と同様に、符号化制御部128は再エンコード区間の開始位置よりも所定の区間だけ前の位置から再エンコードが開始されるようにエンコーダ57を制御する。
なお、図中、1つの四角形は、1つのピクチャを表しており、I、P、Bのそれぞれはピクチャタイプを表している。また、ピクチャタイプの図中、右側の数字はGOP内において、そのピクチャが表示される順番を表している。
例えば、編集される非圧縮の映像信号であるストリームA2における編集点a2を、その編集点a2が含まれるGOPの開始位置α2とし、編集される非圧縮の映像信号であるストリームB2における編集点b2を含むGOPの終了位置をβ2としたとき、ストリームA2およびストリームB2が編集点において接続されて生成されるストリームC2における再エンコード区間は、編集点a2、すなわち開始位置α2から終了位置β2までの区間とされる。
このとき符号化制御部128は、再エンコード区間の開始位置α2よりも所定の区間だけ前の位置γ2から再エンコードが開始されるようにエンコーダ57を制御する。図6では、位置γ2は、再エンコード区間の開始位置α2の直前のGOPの先頭の位置とされている。
図6の例では、ストリームA2の位置γ2から開始位置α2までの区間の部分と、ストリームB2の編集点b2から終了位置β2までの区間の部分とがエフェクト/スイッチ56からエンコーダ57の符号化部61に供給されてストリームC2とされる。
ストリームC2の事前再エンコード区間および再エンコード区間の部分が符号化部61に供給されると、符号化制御部128は、事前再エンコード区間の先頭のピクチャI02から、各ピクチャタイプのエンコードが少なくとも1度終了するまで、すなわちピクチャP05のエンコードが終了するまで、各ピクチャのオリジナルのストリームにおけるピクチャの符号量を発生符号目標量として与えて再エンコードさせる。
なお、図5または図6においては、図7Aに示すように、事前再エンコード区間の先頭から4つ目のピクチャのエンコードが終了した時点で、各ピクチャタイプのピクチャが少なくとも1度エンコードされて、各ピクチャタイプの複雑さを得ることができる例について説明したが、図7Bに示す例では、事前再エンコード区間の先頭のピクチャI01から、3つ目のピクチャP04のエンコードが終了した時点において、各ピクチャタイプのピクチャが少なくとも1度エンコードされている。
このような場合においても、図7Aにおける場合と同様に、先頭のピクチャI01からピクチャP04までの3つのピクチャのそれぞれに対して、オリジナルのストリームにおける各ピクチャの符号量のそれぞれが発生符号目標量として与えられて再エンコードされる。
同様に、図7Cに示すように、事前再エンコード区間の先頭から、ピクチャI00、ピクチャP03、およびピクチャB01が順番に配置されている場合、先頭のピクチャI00から、3つ目のピクチャB01のエンコードが終了した時点において、各ピクチャタイプのピクチャが少なくとも1度エンコードされるので、ピクチャI00からピクチャB01までの3つのピクチャのそれぞれに対して、オリジナルのストリームにおける各ピクチャの符号量のそれぞれが発生符号目標量として与えられて再エンコードされる。
次に、図8のフローチャートを参照して、CPU41の処理について説明する。なお、この処理は、ユーザが図示せぬ操作入力部を操作して、所定の圧縮素材映像データの編集を指示すると開始される。
ステップS11において、操作入力取得部121は、図示せぬ操作入力部からユーザの操作に応じて、圧縮符号化された圧縮素材映像データであるストリームAおよびストリームBのGOP構造、並びに編集点を示す情報の入力を受け、入力されたそれらの情報を再エンコード区間決定部122に供給する。
また、操作入力取得部121は、ユーザが再エンコード区間前後の部分の表示を指令した場合、操作入力部からユーザの操作に応じた指令を取得して、ストリーム送出制御部124に供給する。ストリーム送出制御部124は、編集の対象となるストリームAの再エンコード区間以前の部分のデータが、ストリームスプライサ55を介して、デコーダ54に供給され、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように各部を制御させるための制御信号を生成し、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU50に送出する。
ステップS12において、再エンコード区間決定部122は、操作入力取得部121から供給されたストリームAおよびストリームBのGOP構造、並びに編集点を示す情報に基づいて、再エンコード区間を決定する。
例えば、再エンコード区間決定部122は、ストリームAにおける編集点aを含むGOPの開始位置をαとし、ストリームBにおける編集点bを含むGOPの終了位置をβとしたとき、編集点aおよび編集点bを含む開始位置αから終了位置βまでの区間を再エンコード区間とする。再エンコード区間決定部122は、再エンコード区間を決定すると、再エンコード区間を示す情報をパラメータ送出部123およびストリーム送出制御部124に供給する。
ステップS13において、パラメータ送出部123は、再エンコード区間決定部122からの再エンコード区間を示す情報に基づいて、必要に応じてHDD46に記憶されている、編集の対象となる圧縮素材映像データを参照したり、図示せぬ操作入力部からの信号を取得したりすることにより、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なパラメータを取得する。
ここで、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なパラメータには、例えば、ストリームAにおける編集点を含むGOPまでのGOP数など、その位置を示す情報、ストリームAにおける編集点を含むGOPにおける編集点の位置を示す情報、ストリームBにおける編集点を含むGOPからストリーム終了までのGOP数など、その位置を示す情報、ストリームBにおける編集点を含むGOPにおける編集点の位置を示す情報、再エンコード区間のはじめのVBV値および次のGOPの最初のフレームのVBV値(すなわち、再エンコード区間におけるVBV目標値)、エフェクトの有無またはエフェクトの種類を示す情報などがある。
また、その他、再エンコード処理を実行させるために必要なパラメータには、再エンコードするストリームの1つのGOPに対して利用可能な符号量、事前再エンコード区間の開始位置を示す情報、事前再エンコード区間における各ピクチャタイプのエンコードが少なくとも1度終了するまで、すなわち各ピクチャタイプが出揃うまでの区間(範囲)の各ピクチャのオリジナルの符号量なども含まれている。さらに、パラメータ送出部123は、ストリーム送出制御部124に、取得したエフェクトの有無またはエフェクトの種類を示す情報を供給する。
ステップS14において、ストリーム送出制御部124は、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なストリームのデコーダ52およびデコーダ53への送出を制御する。具体的には、ストリーム送出制御部124は、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なストリーム、すなわちストリームAの事前再エンコード区間を含む編集点aまでの部分がデコーダ52に供給され、ストリームBの編集点b以降の部分(編集点b以降の部分のデコードに必要なフレームが編集点b以前に存在する場合は、そのフレームも含む)がデコーダ53に供給され、エフェクト/スイッチ56によって、編集点で接続され、必要に応じてエフェクトが施されるように、各部を制御させるための制御信号を生成し、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、および、コントロールバス49を介して、CPU50に送出する。
また、ストリーム送出制御部124は、サウスブリッジ45を制御して、サウスブリッジ45に編集されるストリームAおよびストリームBをHDD46から読み出させ、読み出させたストリームAおよびストリームBをノースブリッジ42、PCIバス44、およびPCIブリッジ47を介してメモリ48に供給させて記憶させる。
ステップS15において、パラメータ送出部123は、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なパラメータを、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU50に送出する。
ステップS16において、ストリーム送出制御部124は、再エンコードを終了させるための処理を実行し、処理は終了する。
例えば、ストリーム送出制御部124は、エンコーダ57において再エンコードされて得られたストリームが、エンコーダ57からストリームスプライサ55およびPCIブリッジ47を介してメモリ48に供給されるように各部を制御させるための制御信号を生成し、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU50に送出する。
また、ユーザにより再エンコード区間前後の部分の表示が指令されている場合、ストリーム送出制御部124は、編集の対象となるストリームAおよびストリームBの再エンコード区間の部分のデータが、エフェクト/スイッチ56からスイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように各部を制御させるための制御信号と、ストリームBの再エンコード区間以降のデータが、ストリームスプライサ55を介して、デコーダ54に供給され、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように各部を制御させるための制御信号とを生成し、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU50に送出する。
このような処理により、CPU41は、再エンコード区間を決定して、再エンコード区間の再エンコード処理に必要なパラメータを、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU50に送出するとともに、再エンコード区間のストリームがノースブリッジ42、PCIバス44、およびPCIブリッジ47を介して、メモリ48に供給され、さらにメモリ48からデコーダ52(または、必要に応じて、デコーダ53)に供給されるように制御することができる。
また、CPU41は、事前再エンコード区間において各ピクチャタイプが出揃うまでの区間の各ピクチャのオリジナルの符号量が含まれるパラメータをCPU50に送出するようにしたので、再エンコードされるストリームに対してより適切な発生符号目標量を与えることができるようになり、その結果より効率よく符号化することができる。これにより、再エンコードによる画質の劣化を抑制することができる。
このようにして、CPU41からCPU50にストリームの再エンコードを制御するための制御信号が送出されると、CPU50はその制御信号に応じて、編集されたストリームの再エンコードを制御する処理を開始する。
以下、図9のフローチャートを参照して、CPU50の処理について説明する。
ステップS41において、パラメータ取得部127は、図8のステップS15においてCPU41のパラメータ送出部123により送出された、再エンコード区間の再エンコード処理を実行させるために必要なパラメータを取得し、取得したパラメータを符号化制御部128に供給する。
また、ストリーム取得制御部125は、ストリーム送出制御部124から編集の対象となるストリームAの再エンコード区間以前の部分のデータを外部の表示装置などに出力させるように各部を制御させるための制御信号が供給された場合、その制御信号に基づいて、PCIブリッジ47、ストリームスプライサ55、およびスイッチ59の動作を制御するとともに、復号制御部126に対して、デコーダ54におけるストリームのデコードを制御するように指示する。
PCIブリッジ47は、メモリ48に記憶されている、ストリームAの再エンコード区間以前の部分のデータを読み出し、ストリームスプライサ55を介してデコーダ54に供給し、デコーダ54は、ストリームスプライサ55から供給されたストリームAの再エンコード区間以前の部分の圧縮映像データをデコードする。そして、デコーダ54は、デコードにより得られた非圧縮の映像信号をスイッチ59を介して表示装置に供給して表示させる。
ステップS42において、CPU50は、事前再エンコード制御処理を行う。なお、事前再エンコード制御処理の詳細は後述するが、事前再エンコード制御処理において、CPU50は、編集されるストリームの事前再エンコード区間の部分のデータがデコーダ52またはデコーダ53においてデコードされ、エンコーダ57において再エンコードされるように、編集装置31の各部を制御する。
ステップS43において、CPU50は、CPU41からの制御信号に基づいて、再エンコード区間のデコードおよびエンコード、並びに編集点の接続の制御を実行する。すなわち、ストリーム取得制御部125は、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU41から送出される制御信号を基に、ストリームAの再エンコード区間のデータがデコーダ52に供給されてデコードされ、ストリームBの編集点b以降の部分(編集点b以降の部分のデコードに必要なフレームが編集点b以前に存在する場合は、そのフレームも含む)がデコーダ53に供給され、エフェクト/スイッチ56によって、デコードされたそれぞれのストリームが編集点で接続され、必要に応じてエフェクトが施された後、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるとともに、エンコーダ57によってエンコードされるように、PCIブリッジ47、エフェクト/スイッチ56、およびスイッチ59の動作を制御するとともに、復号制御部126に対して、デコーダ52およびデコーダ53におけるデコードの制御を指示し、符号化制御部128に対して、エンコーダ57における映像信号のエンコードの制御を指示する。
また、復号制御部126は、ストリーム取得制御部125からの指示に応じて、デコーダ52およびデコーダ53における圧縮映像データのデコードを制御し、符号化制御部128は、ストリーム取得制御部125からの指示に応じて、エンコーダ57における映像信号のエンコードを制御する。
これにより、メモリ48に記憶されているストリームAおよびストリームBの圧縮映像データは、PCIブリッジ47により読み出され、デコーダ52またはデコーダ53においてデコードされてエフェクト/スイッチ56に供給される。そして、編集されるストリームAおよびストリームBは、エフェクト/スイッチ56により編集点で接続されてスイッチ59およびエンコーダ57に供給される。スイッチ59に供給された編集後のストリームは表示装置に供給されて表示され、エンコーダ57に供給された編集後のストリームは、エンコーダ57において再エンコードされ、ストリームスプライサ55を介してメモリ48に供給されて記憶される。
また、エンコーダ57においては、符号化部61は、エフェクト/スイッチ56から供給されたストリームである映像信号を、切り替え部63からの発生符号目標量に基づいてエンコードし、エンコードにより得られた圧縮映像データを出力する。さらに、符号化部61は、エンコードにより得られた符号量Sおよび平均量子化スケールコードQを発生符号目標量算出部62に供給する。発生符号目標量算出部62は、符号化部61からの符号量Sおよび平均量子化スケールコードQを用いて発生符号目標量を算出し、切り替え部63を介して符号化部61に供給する。
ステップS44において、ストリーム取得制御部125は、再エンコードを終了させるための処理を実行し、処理は終了する。
例えば、ストリーム取得制御部125は、ストリーム送出制御部124からの制御信号に基づいて、エンコーダ57において再エンコードされて得られたストリームが、エンコーダ57からストリームスプライサ55およびPCIブリッジ47を介してメモリ48に供給されるように各部を制御する。
また、ユーザにより再エンコード区間前後の部分の表示が指令されている場合、ストリーム取得制御部125は、ストリーム送出制御部124からの制御信号に基づいて、ストリームBの再エンコード区間以降のデータが、ストリームスプライサ55を介して、デコーダ54に供給され、スイッチ59を介して、外部の表示装置などに出力されるように各部を制御する。
さらに、編集後、再エンコードされてメモリ48に供給された圧縮映像データは、CPU41の制御の基に、PCIブリッジ47によりメモリ48から読み出され、PCIバス44、ノースブリッジ42、およびサウスブリッジ45を介してHDD46に供給されて記憶される。
このような処理により、メモリ48から編集の対象となるストリームAおよびストリームBが読み出されて、編集点において接続され、外部の表示装置などに出力される。
次に、図10のフローチャートを参照して、図9のステップS42の処理に対応する事前再エンコード制御処理について説明する。
ステップS71において、CPU50は、CPU41からの制御信号に基づいて、事前再エンコード区間のデコードおよび再エンコードの制御を開始する。すなわち、ストリーム取得制御部125は、ノースブリッジ42、PCIバス44、PCIブリッジ47、およびコントロールバス49を介して、CPU41から供給された制御信号に基づいて、ストリームAの事前再エンコード区間のデータがデコーダ52に供給されてデコードされ、エフェクト/スイッチ56を介してエンコーダ57の符号化部61に供給されて、エンコーダ57においてエンコードされるように、PCIブリッジ47およびエフェクト/スイッチ56の動作を制御するとともに、復号制御部126に対して、デコーダ52におけるデコードの制御を指示し、符号化制御部128に対して、エンコーダ57における映像信号のエンコードの制御を指示する。
これにより、PCIブリッジ47は、メモリ48からストリームAの事前再エンコード区間の圧縮映像データを読み出してデコーダ52に供給し、デコーダ52は復号制御部126の制御の基に、PCIブリッジ47から供給された圧縮映像信号をデコードし、その結果得られた非圧縮の映像信号をエフェクト/スイッチ56を介してエンコーダ57に供給する。
ステップS72において、符号化制御部128は、パラメータ取得部127から供給されたパラメータに基づいて、事前再エンコード区間の先頭のIピクチャの発生符号目標量として、そのIピクチャのオリジナルの符号量、すなわち再エンコードのためにデコードされる前の、圧縮されたオリジナルのストリームにおけるIピクチャの符号量Tiを切り替え部63を介して符号化部61に与える。
符号化部61は、符号化制御部128から供給された事前再エンコード区間の先頭のIピクチャの符号量を発生符号目標量として、事前再エンコード区間の先頭のIピクチャのエンコードを行う。そして、符号化部61は、そのIピクチャのエンコードにより得られた符号量Siおよび平均量子化スケールコードQiを発生符号目標量算出部62に供給する。
ステップS73において、符号化制御部128は、パラメータ取得部127から供給されたパラメータのうち、GOPに対して利用可能な符号量Rなどを必要に応じてエンコーダ57に供給し、発生符号目標量算出部62による複雑さXiの算出および残り符号量Rの更新を制御する。
発生符号目標量算出部62は、符号化制御部128の制御に基づいて、符号化部61からの符号量Siおよび平均量子化スケールコードQiを基に、式(1)によりIピクチャの複雑さXiを算出する。また、発生符号目標量算出部62は、符号化制御部128から供給された残り符号量Rから、Iピクチャのエンコードにより発生した符号量Siを減算して、すなわちR−Siを計算して、残り符号量Rを更新する。
ステップS74において、符号化制御部128は、次にエンコードするピクチャはBピクチャであるか否かを判定する。
ステップS74において、Bピクチャであると判定された場合、ステップS75に進み、符号化制御部128は、パラメータ取得部127から供給されたパラメータに基づいて、事前再エンコード区間における、次にエンコードしようとするBピクチャの発生符号目標量として、そのBピクチャのオリジナルの符号量Tbを切り替え部63を介して符号化部61に与える。
符号化部61は、符号化制御部128から供給されたBピクチャの符号量を発生符号目標量として、次のBピクチャのエンコードを行う。そして、符号化部61は、そのBピクチャのエンコードにより得られた符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbを発生符号目標量算出部62に供給する。
ステップS76において、符号化制御部128は、発生符号目標量算出部62による複雑さXbの算出および残り符号量Rの更新を制御する。
発生符号目標量算出部62は、符号化制御部128の制御に基づいて、符号化部61からの符号量Sbおよび平均量子化スケールコードQbを基に、式(3)によりBピクチャの複雑さXbを算出する。また、発生符号目標量算出部62は、残り符号量Rから、Bピクチャのエンコードにより発生した符号量Sbを減算して、残り符号量Rを更新し、処理はステップS79に進む。
なお、事前再エンコード区間の先頭から、各ピクチャタイプが出揃って、各ピクチャタイプのエンコードが少なくとも1度終了するまでに、他のBピクチャをエンコードする必要がある場合、例えば、今回エンコードされたピクチャが図5に示した、事前再エンコード区間のピクチャB00であった場合には、発生符号目標量算出部62は、今回エンコードしたBピクチャの符号量Sbを用いた複雑さXbの算出を行わない。
また、ステップS74において、Bピクチャではないと判定された場合、すなわちこれからエンコードするピクチャがPピクチャである場合、ステップS77に進み、符号化制御部128は、パラメータ取得部127から供給されたパラメータに基づいて、事前再エンコード区間における次にエンコードしようとするPピクチャの発生符号目標量として、そのPピクチャのオリジナルの符号量Tpを切り替え部63を介して符号化部61に与える。
符号化部61は、符号化制御部128から供給されたPピクチャの符号量を発生符号目標量として、次のPピクチャのエンコードを行う。そして、符号化部61は、そのPピクチャのエンコードにより得られた符号量Spおよび平均量子化スケールコードQpを発生符号目標量算出部62に供給する。
ステップS78において、符号化制御部128は、発生符号目標量算出部62による複雑さXpの算出および残り符号量Rの更新を制御する。
発生符号目標量算出部62は、符号化制御部128の制御に基づいて、符号化部61からの符号量Spおよび平均量子化スケールコードQpを基に、式(2)によりPピクチャの複雑さXpを算出する。また、発生符号目標量算出部62は、残り符号量RからPピクチャのエンコードにより発生した符号量Spを減算して、残り符号量Rを更新し、処理はステップS79に進む。
ステップS76においてBピクチャに対する複雑さXbが算出されたか、またはステップS78において、Pピクチャに対する複雑さXpが算出されると、ステップS79において、符号化制御部128は、事前再エンコード区間の再エンコードを開始してから、Iピクチャ、Bピクチャ、およびPピクチャについてそれぞれの複雑さXi、Xb、およびXpを算出したか否かを判定する。
ステップS79において、各ピクチャタイプのピクチャの複雑さを算出していない、すなわち、まだエンコードしていないピクチャタイプがあると判定された場合、処理はステップS74に戻り、上述した処理が繰り返される。
これに対して、ステップS79において、各ピクチャタイプのピクチャについて複雑さXを算出したと判定された場合、処理はステップS80に進む。
ステップS80において、符号化制御部128は、事前再エンコード区間の再エンコードが終了するまで、継続してストリームAのデコードおよび再エンコードを制御し、処理は図9のステップS43に進む。
この時点において、各ピクチャタイプの複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれが算出されたので、符号化制御部128は、以降のエンコードにおいては、エンコーダ57において実際に発生した符号量Sと、平均量子化スケールコードQとから求められる複雑さXi、Xp、およびXbのそれぞれが用いられて、式(4)乃至式(6)のそれぞれにより各ピクチャの発生符号目標量が算出され、その発生符号目標量に基づいて、事前再エンコード区間の終了位置、すなわち再エンコード区間の開始位置まで事前再エンコード区間のストリームの再エンコードが行われるように、エンコーダ57によるエンコードを制御する。
この場合、切り替え部63は、発生符号目標量算出部62から供給された発生符号目標量を符号化部61に供給し、符号化部61は、切り替え部63からの発生符号目標量に基づいて、各ピクチャをエンコードする。また、このとき、符号化制御部128は、事前再エンコード区間のエンコードの結果は出力されずに、再エンコード区間のエンコードの結果だけが出力されるように、エンコーダ57を制御する。
このようにして、CPU50は、再エンコード区間よりも前の区間である事前再エンコード区間から編集されたストリームを再エンコードさせる。また、事前再エンコード区間の先頭のピクチャから、各ピクチャタイプに対する複雑さが算出されるまで、各ピクチャのオリジナルのストリームにおけるピクチャの符号量を発生符号目標量とさせる。
このように、再エンコード区間よりも前の所定の位置から編集されたストリームを予め再エンコードしておくことで、再エンコード区間のエンコードを開始するときに、各ピクチャの発生符号目標量が再エンコードされるストリームの画像に適した符号量となるようにすることができる。その結果、再エンコード区間の画像をより効率よく符号化することができ、再エンコードによる画質の劣化を抑制することができる。しかも、再エンコード区間の各ピクチャのピクチャタイプが、対応するオリジナルのピクチャのピクチャタイプとは異なるピクチャタイプに変更された場合においても、そのピクチャタイプに関係なく再エンコード区間の各ピクチャに対して適切な発生符号目標量を与えることができる。
また、事前再エンコード区間の先頭のピクチャから、各ピクチャタイプに対する複雑さが算出されるまでの区間(範囲)において、各ピクチャのオリジナルのストリームにおける符号量を発生符号目標量とすることで、発生符号目標量がより速く適切な符号量となるようにすることができる。
なお、事前再エンコード区間にIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれが少なくとも1枚ずつ含まれないような場合には、各ピクチャタイプのピクチャが事前再エンコード区間に含まれるように、その事前再エンコード区間にさらに前の区間が含まれるように事前再エンコード区間が、時間的に前方向に遡って設定される。
また、発生符号目標量の算出に1種類または2種類のピクチャタイプの複雑さXしか用いられない場合には、発生符号目標量の算出に必要な複雑さXが得られた時点から、過去のエンコードにより実際に発生した符号量Sが用いられて、すなわちオリジナルのピクチャの符号量を発生符号目標量とせずに発生符号目標量の算出が行われる。
さらに、以上においては、発生符号目標量をTM5方式により算出する例について説明したが、TM5方式に限らず、他の方式により発生符号目標量を算出する場合においても同様である。
例えば、TM5方式における複雑さXi、Xp、およびXbに対応するIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの統計量が、式(12)乃至式(14)で表され、発生符号目標量Ti、Tp、およびTbのそれぞれが式(15)乃至式(17)で表される発生符号目標量の設定方式があるとする。
Xi=Fi(Si) ・・・(12)
Xp=Fp(Sp) ・・・(13)
Xb=Fb(Sb) ・・・(14)
Ti=Wi(Xi,Xp,Xb,R,Ni,Np,Nb) ・・・(15)
Tp=Wp(Xi,Xp,Xb,R,Ni,Np,Nb) ・・・(16)
Tb=Wb(Xi,Xp,Xb,R,Ni,Np,Nb) ・・・(17)
なお、式(12)乃至式(14)におけるFi、Fp、およびFbは、それぞれ過去のエンコードにより実際に発生した符号量Si、Sp、およびSbを変数とする所定の関数を表している。
また、式(15)乃至式(17)におけるWi、Wp、およびWbのそれぞれも、Xi、Xp、Xb、R、Ni、Np、およびNbを変数とする所定の関数を表している。さらに、Rは、例えば1つのGOPなどの符号量が配分される単位区間に対する利用可能な残り符号量を示しており、Ni、Np、およびNbのそれぞれは、その単位区間におけるIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの残りのピクチャ数、すなわちまだエンコードが終了していないピクチャの数を示している。
ここで、符号量が配分される単位区間に対する利用可能な残り符号量Rは式(18)により表される。
R=G+R’ ・・・(18)
なお、式(18)において、R’は現在エンコードの対象となっている単位区間の直前の単位区間のエンコード終了時に残った利用可能な符号量を示している。また、Gは、単位区間の先頭、すなわち単位区間のエンコードの開始時に利用可能な総符号量を示しており、総符号量Gは、式(19)により表される。
G=N×bit_rate/picture_rate ・・・(19)
なお、式(19)において、Nは単位区間内に含まれるピクチャ数を示している。
また、単位区間に対する利用可能な残り符号量Rは、単位区間に含まれるピクチャがエンコードされるたびに、発生した符号量Si、Sp、またはSbだけ減算されて更新される。
さらに、非圧縮の映像信号のエンコードを開始する時点においては、統計量Xi、Xp、およびXbは求めることができないので、エンコードされる先頭のピクチャに対しては、統計量の初期値Xi0、Xp0、およびXb0が与えられて、発生符号目標量Tが算出され、直前の単位区間の残った利用可能な符号量はR’=0とされる。
このようにして定義される発生符号目標量の設定方式においても、再エンコードが行われる場合に、発生符号目標量の設定方式に従って、再エンコードの開始時に初期値を用いて発生符号目標量Tを求めるのではなく、再エンコード区間よりも前の区間である事前再エンコード区間から編集されたストリームの再エンコードを開始し、各ピクチャタイプのエンコードが少なくとも1度は終了するまでの間、各ピクチャのオリジナルの符号量を発生符号目標量とすることで、再エンコード区間の各ピクチャに対して、より適切な発生符号目標量を与えることができる。
なお、発生符号目標量の設定方式において、ピクチャタイプごとに複数のピクチャの統計量Xi、Xp、およびXbのそれぞれが必要な場合には、事前再エンコード区間は、再エンコード区間のエンコードが開始される時点において、適切な発生符号目標量Tを与えられる程度に長い区間とされ、事前再エンコード区間においては、その先頭の位置から統計量の初期値を用いずに発生符号目標量Tを算出するのに必要な各ピクチャタイプの統計量を得ることができるまでの間、発生符号目標量Tとしてオリジナルのピクチャの符号量が与えられる。
また、以上においては、事前再エンコード区間が、再エンコード区間の直前の1つのGOPである例について説明したが、1GOPに限らず、任意のGOP数としてもよいし、所定の数の連続するピクチャからなる区間としてもよい。例えば、事前再エンコード区間を3GOPとすることで、事前再エンコード区間を、そのストリームの画像の特徴が捉えられた、より適切な発生符号目標量を与えるのに充分な長さの区間とすることができる。したがって、事前再エンコード区間を1GOPから3GOPの範囲とすることで、再エンコード区間の先頭のピクチャに対して、より確実に適切な発生符号目標量を与えることができる。
さらに、以上においては、画像圧縮方式としてMPEGを用いた場合を例として説明しているが、フレーム相関を伴う他の画像圧縮方式により処理を行う場合においても、本発明は適用可能であることはいうまでもない。例えば、AVC(Advanced Video Coding)/H.264などにおいて、本発明は適用可能である。
さらに、また、以上の説明においては、CPU41とCPU50とが制御信号を授受し、分担して、制御を行うものとして説明したが、例えば、同様の処理を、1つのCPUを用いて実行するようにしてもよい。そのような場合、例えば、図9を参照して説明した処理が、CPU41によって実行される。さらに、エンコーダ57が発生符号目標量を算出すると説明したが、CPU50が発生符号目標量を算出するようにしてもよい。
以上のように、再エンコード区間よりも前の所定の位置から編集されたストリームの再エンコードを開始するようにしたので、再エンコード区間の各ピクチャの発生符号目標量を適切な符号量とすることができ、より効率よく符号化することができる。その結果、再エンコードによる画質の劣化を抑制することができる。
なお、編集点をシーンの切り替わりの点として、シーンチェンジ後のピクチャに対して発生符号目標量の初期値を与えるブロックを設けることによって、シーンチェンジ後のピクチャに対してより適切な発生符号目標量を与えられるようにする場合においても、事前再エンコード区間から再エンコードを開始することにより、再エンコード区間のシーンチェンジまでの区間において、より適切な発生符号目標量を与えることができ、またシーンチェンジ後の区間においては、再エンコード区間の先頭のピクチャがエンコードされた後に初期値を与えるブロックを動作させることで、その動作を妨げることなく、シーンチェンジ後のピクチャに適切な発生符号目標量を与えることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図11は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301のCPU311は、ROM(Read Only Memory)312、または記録部318に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)313には、CPU311が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314により相互に接続されている。
CPU311にはまた、バス314を介して入出力インターフェース315が接続されている。入出力インターフェース315には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部316、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部317が接続されている。CPU311は、入力部316から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU311は、処理の結果を出力部317に出力する。
入出力インターフェース315に接続されている記録部318は、例えばハードディスクからなり、CPU311が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部319は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部319を介してプログラムを取得し、記録部318に記録してもよい。
入出力インターフェース315に接続されているドライブ320は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア331が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部318に転送され、記録される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図11に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア331、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM312や、記録部318を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部319を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の発生符号目標量の算出について説明する図である。 本発明を適用した編集装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 編集装置の機能の構成例を示すブロック図である。 制御部のより詳細な構成例を示すブロック図である。 事前再エンコード区間について説明する図である。 事前再エンコード区間について説明する図である。 事前再エンコード区間の各ピクチャの発生符号目標量について説明する図である。 CPU41の処理を説明するフローチャートである。 CPU50の処理を説明するフローチャートである。 事前再エンコード制御処理について説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
31 編集装置, 41 CPU, 46 HDD, 50 CPU, 52乃至54 デコーダ, 55 ストリームスプライサ, 56 エフェクト/スイッチ, 57 エンコーダ, 59 スイッチ, 61 符号化部, 62 発生符号目標量算出部, 63 切り替え部, 91 制御部, 92 取得部, 121 操作入力取得部, 122 再エンコード区間決定部, 123 パラメータ送出部, 124 ストリーム送出制御部, 125 ストリーム取得制御部, 126 復号制御部, 127 パラメータ取得部, 128 符号化制御部

Claims (8)

  1. 符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする情報処理装置において、
    前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得する符号量取得手段と、
    前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードを開始する再エンコード手段と、
    前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、前記符号量取得手段により取得された前記符号量となるように、前記再エンコード手段による再エンコードを制御する再エンコード制御手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記符号量取得手段は、前記第2の範囲に含まれる第3の範囲であって、前記第2の範囲の先頭からIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれが少なくとも1枚ずつ含まれる第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャのそれぞれについて、それらのピクチャの符号量を取得し、
    前記再エンコード制御手段は、前記第3の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第3の映像信号の各ピクチャの目標符号量が、前記第3の範囲の符号化ストリームの各ピクチャの符号量となるように、前記第3の映像信号の再エンコードを制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記再エンコード制御手段は、直前に再エンコードされた映像信号のIピクチャ、Pピクチャ、およびBピクチャのそれぞれの再エンコードにより得られた符号量が用いられて、前記第3の映像信号以降の前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の各ピクチャの目標符号量が算出されるように、前記第2の映像信号および前記第1の映像信号の再エンコードを制御する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の範囲は、1GOP(Group of Picture)から3GOPの範囲とされる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の映像信号には、編集点において第4の映像信号がさらに接続され、接続された前記第1の映像信号および前記第4の映像信号が再エンコードされる
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする情報処理装置の情報処理方法において、
    前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得し、
    前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードを制御し、
    前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードを制御する
    ステップを含む情報処理方法。
  7. 符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得し、
    前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードを制御し、
    前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードを制御する
    ステップを含むプログラム。
  8. 符号化ストリームのうちの第1の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第1の映像信号を再エンコードする処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1の範囲の直前の第2の範囲の符号化ストリームの先頭のピクチャの符号量を取得し、
    前記第1の映像信号が再エンコードされる場合、前記第2の範囲の符号化ストリームがデコードされて得られた第2の映像信号の先頭のピクチャから再エンコードが開始されるように、前記第1の映像信号の再エンコードを制御し、
    前記第2の映像信号の先頭のピクチャを再エンコードする際の目標符号量が、取得された前記符号量となるように、前記第2の映像信号の先頭のピクチャの再エンコードを制御する
    ステップを含むプログラムが記録されている記録媒体。
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