JP2008064217A - 車両用変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前進6段以上の多段変速機について変速段数に応じた好適な構成の車両用変速機を提供する。
【解決手段】変速機TM1は、入出力軸の間の動力伝達経路に七列の歯車列1〜6,Rが並列に設けられ、各二列の歯車列のうち入力軸IS側に一体回転自在に支持された一組の歯車を係脱させる3個の共用クラッチCR4,C15,C26及び出力軸OSに各々回転自在に支持された上記一組の歯車のいずれかを選択的に結合させる3個の選択機構SR4,S15,S26,S37と、専用クラッチC4とにより動力伝達経路を選択して変速する。選択機構および共用クラッチが設けられた各組の歯車列の組み合わせは、一方の歯車列の速度段と他方の歯車列の速度段が、選択機構及び共用クラッチの個数よりも1段多い4段離れて組み合わされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに繋がる入力軸と駆動輪に繋がる出力軸との間の動力伝達経路に並列に設けらた速度段の異なる複数列の歯車列を備え、クラッチ及び選択機構を介して選択的に接続される車両用変速機に関する。
上記のような車両用変速機は、自動車の自動変速機に用いられており、例えば前進4段後進1段の自動変速機(4AT)では、前進用の4列の歯車列と後進用の1列の歯車列からなる計5列の歯車列が設けられ、クラッチ等により選択的に入出力軸間に摩擦係合させて各速度段の動力伝達経路を形成するように構成される。このような自動変速機には、二列の歯車列における一方の軸上に一体的に回転自在に支持された一組の歯車を当該一方の軸に係脱させる共用クラッチ及び該二列の歯車列の他方の軸上に各々回転自在に支持された一組の歯車のいずれか一方を選択的に他方の軸に結合させる選択機構と、単列の歯車列を動力伝達経路に摩擦係合させる専用クラッチとを備え、クラッチ数の増大による変速機の大型化を抑制するように構成したものがある。
このような変速機の構成例として、前進4段後進1段の自動変速機において、1速段と4速段、3速段と後進段を組み合わせて各二列一組の歯車列とし、各組ごとに共用クラッチと選択機構とを設けるとともに、2速段の歯車列に専用クラッチを設け、現在動力伝達されている速度段(現行段)の上下段の歯車列を選択機構により予め選択して結合させておき、変速時には現行段のクラッチを切り離すとともに次段(上段または下段)のクラッチを係合させる、いわゆるCluch to Cluchの直接変速により、迅速なアップシフト及びダウンシフトを行うように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開昭57−190149号公報
しかしながら、従来技術では、変速段数を前進6段以上の多段変速とする場合に、どのような速度段を組み合わせて二列一組とするのが好適であるのか、また前進段数が複数の場合に専用クラッチをどの速度段に設定することが望ましいのか等について、言及されておらず、6段以上の多段変速機について普遍の技術が確立されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、前進6段以上の多段変速機について変速段数に応じた好適な構成の車両用変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用変速機は、エンジンに繋がる入力軸と、駆動輪に繋がる出力軸と、これらの入力軸および出力軸の間の動力伝達経路に並列に設けられて相互に噛合する速度段の異なる少なくとも七列の歯車列と、各二列の歯車列の一方の軸(例えば、実施形態における入力軸IS)に一体的に回転自在に支持された一組の歯車を当該一方の軸に係脱させる共用クラッチ(例えば、第1〜第3実施形態における第1〜第3クラッチCR4,C15,C26、第4,第5実施形態における第1〜第4クラッチCR5,C16,C27,C38)および他方の軸(例えば、実施形態における出力軸OS、カウンターシャフトCS)に各々回転自在に支持された一組の歯車のいずれかを当該他方の軸に選択的に結合させる選択機構と、単列の歯車列を動力伝達経路に係合させる専用クラッチ(例えば、第1〜第3実施形態における第4クラッチC3、第4,第5実施形態における第5クラッチC4)とを有し、選択機構における選択、共用クラッチの係脱、および専用クラッチの係脱により動力の伝達経路を選択して変速するように構成される。そのうえでこの車両用変速機では、選択機構および共用クラッチが各二列の歯車列を選択および係脱させる三個以上の選択機構および共用クラッチから構成されるとともに少なくとも一個の専用クラッチを備え、各二列の歯車列における一方と他方との速度段が、互いに選択機構及び共用クラッチの個数より一つ多い段数だけ離れて組み合わされるように構成される。
本発明において、専用クラッチを選択機構および共用クラッチの個数と同一数の前進段に設けることができる。
本発明において、入力軸と出力軸とを同軸上に配設するとともに、専用クラッチを入力軸と出力軸とを直結可能に配置することができる。
また本発明において、共用クラッチを、相互に噛合する歯車列の入力側の軸に設けることが好ましい。
また本発明において、選択機構における選択および共用クラッチの係合により設定された速度段が、前進走行における2速段以上で最高段未満の場合には、設定された速度段を挟んで少なくとも前後の低速側と高速側の速度段の歯車列が、選択機構により他方の軸に結合されるように構成することが好ましい。
また本発明において、速度段の組み合わせが少なくとも前進6段以上、後進1段であることが好ましい。
本発明に係る車両用変速機によれば、速度段の異なる少なくとも七列の歯車列に対して、各二列の歯車列を選択および係脱させる三個以上の選択機構および共用クラッチと、専用クラッチとを備えて構成される。例えば、前進6段後進1段の変速機では七列の歯車列に対して二列一組とした各3個の選択機構および共用クラッチと1個の専用クラッチで構成でき、前進8段後進1段の変速機では九列の歯車列に対して二列一組とした各4個の選択機構および共用クラッチと1個の専用クラッチで構成できる。従って、変速段数に対するクラッチ数を低減して、多段の自動変速機を小型・軽量に構成でき、コスト低減に寄与することができる。また、選択機構を用いることで、比較的フリクションロスの大きい摩擦クラッチの数を低減することができ、いわゆる「引きずり損失」を低減して燃費を向上させることができる。
また、自動変速機では、車速の増加に伴って速度段を上昇させるパワーオン・アップシフトは、1段ずつ高速段にシフトアップする順次変速しか行われない一方で、パワーオン・ダウンシフト(いわゆるキックダウン)は1段ずつではなく2段以上の飛び段変速が必要とされる場合が生じる。これは、変速段数が多くなると各速度段の減速比の差が小さくなるためであり、多段変速機ほど多くの飛び段数が求められるからである。本発明によれば、少なくとも三列の歯車列が選択機構により選択されて共用クラッチによる係脱が可能とされ、かつ各二列の歯車列における一方と他方との速度段が、それぞれ選択機構および共用クラッチの個数よりも一つ多い段数だけ離れて組み合わされる。すなわち変速段数が多くなるほど共用クラッチが一体的に係脱する速度段が離れ、前進6段変速で4段、前進8段変速で5段離れた速度段となる。この結果、従来では直接変速が困難であった飛び段変速の選択幅を拡大することができ、例えば6段変速の変速機において6速段→4速段の直接変速を実現することができる。さらに、専用クラッチが3速段なので、これを含めると6速段→3速段まで直接変速が可能である。
さらに、専用クラッチを選択機構および共用クラッチの個数と同一数の前進段(前進走行の速度段)に設けた構成によれば、Cluch to Cluchにより直接変速可能な速度段の巾を連続した4段以上とすることができ、例えば6段変速の場合に現行段に対してアップシフト側1段、ダウンシフト側2段、8段変速の場合にはアップシフト側1段、ダウンシフト側3段の範囲でCluch to Cluchによる直接変速が可能となる。従って、変速時にトルク抜けがなく、応答性の良好な変速機を得ることができる。
なお、入力軸と出力軸を同軸上に配設し、専用クラッチを入力軸と出力軸とを直結可能に配置した構成によれば、当該専用クラッチを設けた速度段について歯車列の介入による伝達損失を削減して伝達効率を向上させることができる。
一方、上記のような車両用変速機では、共用クラッチが係脱する二列の歯車列のギヤ比の差が大きくなり、一方の歯車列が減速、他方の歯車列が増速となる。この場合に、共用クラッチを従動側(出力軸側)の軸に設けるとすれば、減速により増大した歯車列の軸トルクに基づいてクラッチ容量を設定することになり、共用クラッチの大型化や作動油圧の高圧化を免れない。逆に、増速側の歯車列ではクラッチ容量が過大となるため、係合制御を行う圧力範囲が狭くなり制御性が悪化する。本発明に係る車両用変速機において、共用クラッチを歯車列の入力側(駆動側)の軸に設ける構成によれば、このような課題を解決して共用クラッチの小型軽量化及び低圧化が達成でき、制御性も確保することができる。
なお、選択機構における選択および共用クラッチの係合により設定された速度段(現行段)が、前進走行における2速段以上で最高段未満の場合に、現行段を挟んで少なくとも前後の低速側と高速側の速度段の歯車列が選択機構により他方の軸に結合されて準備されるような構成によれば、隣接する高速側と低速側の速度段の歯車列が確実に準備されるため、次の変速時にCluch to Cluchによる直接変速により迅速な応答性を確保することができる。
また、このような本発明を少なくとも前進6段以上の変速機に適用することにより、従来確立されていなかった多段変速の変速機について普遍的な構成を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1は、本発明を前進6段、後進1段の車両用自動変速機に適用した場合の、第1実施形態の変速機TM1のスケルトン図を示している。この変速機TM1は、図示省略する変速機ケース内に回転自在に配設されて発進機構SCを介してエンジンに繋がる入力軸ISと、この入力軸と平行に延びて変速機ケース内に回転自在に配設され図示省略する駆動輪に繋がる出力軸OSと、これらの入出力軸間に並列に設けられて相互に噛合する七列の歯車列1〜6及びRと、入力軸ISに設けられた3個の共用クラッチCR4,C15,C26及び出力軸OSに設けられた3個の選択機構SR4,S15,S26と、入力軸に設けられた1個の専用クラッチC3とを有する平行軸式の自動変速機である。なお、発進機構SCは、湿式や乾式の摩擦機構、トルクコンバータやフルードカップリング等の流体継ぎ手、電磁パウダー式のクラッチやブレーキ、モータやジェネレータ等の電動装置などを用いて構成することができる。
ここで、図1における符号1〜6及びRは、それぞれ1速段〜6速段及び後進段の歯車列を表し、後進段と4速段(R−4)、1速段と5速段(1−5)、2速段と6速段(2−6)の歯車列が各々二列一組とされ、いずれも速度段が、選択機構および共用クラッチの個数である3個(N個)よりも一段多い4段((N+1)段)離れた組み合わせになっている。
入力軸IS側では、3速段の駆動ギヤ13が入力軸ISに回転自在に支持され、この速度段専用のクラッチC3により入力軸に係合・離脱される。3速段を除く1速段から6速段の駆動ギヤ11,12,14〜16及び後進段の駆動ギヤ1Rは、上記各組(R−4、1−5、2−6)ごとに入力軸ISに一体回転自在に支持され、組ごとに設けられた共用クラッチCR4,C15,C26により一体的に入力軸ISに係合・離脱される。すなわち、専用クラッチは選択機構および共用クラッチの個数である3個(N個)と同一数の前進段である3段目(N段目)に設けられる。これらのクラッチは摩擦係合要素であり、例えば入力側の摩擦板と出力側の摩擦板とを軸方向に相互に複数重ねた多板式の油圧クラッチを用いて構成される。
図中に付記した各クラッチの符号は、文字Cがクラッチ、下添え字R4,15,26,3が当該クラッチにより係脱される駆動ギヤの速度段を表す。例えばC15は1速段と5速段の共用クラッチであり、このクラッチC15を係脱させたときに1速段の1速駆動ギヤ11と5速段の5速駆動ギヤ15が入力軸ISに接続されて一体的に回転駆動される。またC3は3速段の専用クラッチであり、このクラッチC3を係脱させたときに3速段の3速駆動ギヤ13が入力軸ISに接続されて回転駆動される。なお、以下では、説明の便宜上、CR4を第1クラッチ、C15を第2クラッチ、C26を第3クラッチ、C3を第4クラッチと称して説明する。第1クラッチCR4と第3クラッチC26、第2クラッチC15と第4クラッチC3は、クラッチドラムを共通とする複式クラッチであり、多段化に伴う軸方向寸法の拡大を抑制した構成としている。
一方、出力軸側では、1速段から6速段の従動ギヤ21〜26及び後進段の従動ギヤ2Rが、各々独立して出力軸OSに回転自在に支持され、上記各組(R−4、1−5、2−6)に対応して選択機構SR4,S15,S26が設けられている。各選択機構は、各組の二枚の従動ギヤのうちいずれか一方を選択的に出力軸OSに結合・離脱させる噛み合い式の締結要素であり、本実施形態では、各組内の速度段が4段離れて回転数差が大きいことから、切り換え時の異音発生を防止して滑らかな接続を実現するため、スリーブを有したシンクロメッシュ機構を用いている。選択機構SR4,S15,S26は、各選択機構に設けられた図示しないサーボ機構により切り換え作動される。
図中に付記した選択機構の符号は、文字Sが選択機構を表し、下添え字R4,15,26は、当該選択機構により出力軸OSに結合される従動ギヤの速度段を表す。例えばS15は1速段と5速段の選択機構であり、この選択機構S15のスリーブ31が図1における右側に位置するときに1速段の1速従動ギヤ21が出力軸OSに結合され、スリーブ31が図1における左側に位置するときに5速段の5速従動ギヤ25が出力軸OSに結合される。以下では、説明の便宜上、SR4を第1選択機構、S15を第2選択機構、S26を第3選択機構と称して説明する。
1速段と5速段の歯車列では、第2選択機構S15において選択されたいずれか一方の従動ギヤ21または25が出力軸OSに結合され、第2クラッチC15を作動させて駆動ギヤ11及び15を入力軸ISに係脱させることで、入力軸ISの回転が第2選択機構S15により選択された速度段の歯車列を介して出力軸OSに伝達される。
2速段と6速段では、出力軸OSに各々回転自在に支持された2速従動ギヤ22または6速従動ギヤ26が第3選択機構S26により出力軸OSに結合され、入力軸ISに一体回転自在に支持された2速駆動ギヤ12及び6速駆動ギヤ16が第3クラッチC26により一体的に入力軸ISに係脱されて、入力軸ISの回転が第3選択機構S26により選択された速度段の歯車列を介して出力軸OSに伝達される。
4速段と後進段では、出力軸OSに各々回転自在に支持された4速従動ギヤ24または後進従動ギヤ2Rが第1選択機構SR4により出力軸OSに結合され、入力軸ISに一体回転自在に支持された4速駆動ギヤ14及び後進駆動ギヤ1Rが第1クラッチCR4により一体的に入力軸ISに係脱されて、入力軸ISの回転が第1選択機構SR4により選択された回転方向及び変速比で伝達されて出力軸OSが正逆方向に回転駆動される。なお、後進段の歯車列Rには、入力軸上の後進駆動ギヤ1Rと出力軸上の後進従動ギヤ2Rとの間に、後進アイドラギヤ3Rが回転自在に設けられており、後進段では前進の変速段1〜6と逆方向に出力軸OSが回転される。
3速段は選択機構の切り換えなく、第4クラッチC3を作動させて3速駆動ギヤ13を入力軸に係脱させることで、入力軸ISの回転が3速度段の歯車列3を介して出力軸OSに伝達される。
第1〜第3選択機構SR4,S15,S26を作動させるサーボ機構及び第1〜第4クラッチCR4,C15,C26,C3の作動は、図示省略する変速制御装置によって制御され、運転席のシフトレバーにおいて選択されたシフトポジションに応じて以下のように作動制御される。表1に、シフトポジションに応じて設定された走行段(現行段)と、各走行段において第1〜第3選択機構SR4,S15,S26により選択される歯車列1〜6,R、及び第1〜第4クラッチCR4,C15,C26,C3の係合状態を示す。
Figure 2008064217
シフトポジションがパーキングレンジ(以下「Pレンジ」と記載する)とニュートラルレンジ(同様に「Nレンジ」と記載する)では、第1選択機構SR4において後進段、第2選択機構S15において1速段、第3選択機構S26において2速段が選択され、選択機構の切り換えなく直接係脱される3速段を含めて、入出力軸間IS−OSに後進段の歯車列Rと、1速段〜3速段の歯車列1〜3がクラッチ接続可能な状態に設定される。但し、これらのシフトポジションP,Nでは、第1〜第4クラッチCR4,C15,C26,C3のいずれもが解放状態とされ、入出力軸間の動力伝達は行われない。すなわち、Pレンジ及びNレンジでは、後進段と1速段〜3速段の歯車列が待機状態とされ、シフトレバーにより前後進のいずれが選択された場合でも、クラッチの直接係合により直ちに発進できる発進待機状態とされる。なお、Pレンジでは、ともに図示省略するパークギヤにパークポールが噛み合って出力軸OSの回転を規制し、車両を停止状態に保持する。
シフトポジションをリバースレンジ(以下「Rレンジ」と記載する)に設定すると、上記Nレンジと同一の歯車列の待機状態から第1クラッチCR4が係合され、4速駆動ギヤ14及び後進駆動ギヤ1Rが回転される。この回転は4速歯車列4及び後進歯車列Rを介して出力軸上の4速従動ギヤ24及び後進従動ギヤ2Rに伝達されるが、出力軸OSには第1選択機構SR4により後進従動ギヤ2Rが結合される一方、4速従動ギヤ24は出力軸OSに対して相対回転自在になっており、入出力軸間IP−OSで後進歯車列Rを介した動力伝達が行われて後進走行が行われる。Rレンジでは、現行段である後進段の他に1速段〜3速段の歯車列が待機されており、RレンジからDレンジに切り換えられたときに、第1クラッチCR4を切り離して第2クラッチC15(または第3クラッチC26)を接続することで、直ちに後進走行から前進走行に移行できる。
シフトポジションを走行レンジ(以下「Dレンジ」と記載する)に設定すると、変速制御装置は、車両の運行速度やアクセルペダルの踏み込み状態、走行する道路の勾配などに応じて1〜7速段の速度段を設定して車両を走行させるが、各現行速度段に対して以下の歯車列を待機状態として次段の変速に備える。
1速段及び2速段では、第1〜第3選択機構はNレンジと同一状態に保持されており、入出力軸間IS−OSに後進段と1速段〜3速段の歯車列1〜3が介入された状態になっている。この状態から、1速段では第2クラッチC15が接続されて1速駆動ギヤ11及び5速駆動ギヤ15が一体回転され、これらと噛合する出力軸上の1速従動ギヤ21及び5速従動ギヤ25に伝達される。出力軸側では第2選択機構S15により1速従動ギヤ21が結合される一方、5速従動ギヤ25は出力軸OSに対して相対回転自在になっており、入出力軸間IP−OSでは1速歯車列1を介した動力伝達が行われ、車両が1速段の変速比で前進走行する。2速段では、第3クラッチC26が接続されて2速駆動ギヤ12及び6速駆動ギヤ16が一体回転され、出力軸上の2速従動ギヤ22及び6速従動ギヤ26に伝達されるが、出力軸OSには第3選択機構S26により2速従動ギヤ22が結合されて6速従動ギヤ26は相対回転自在になっており、入出力軸間IP−OSで2速歯車列2を介した動力伝達が行われて、車両が2速段の変速比で前進走行する。
これらの速度段では、後進段と1速段〜3速段がクラッチ係脱による直接変速が可能になっており、1段ずつアップシフトまたはダウンシフトする順次変速はもとより、DレンジからRレンジに切り換えられた場合でも、第2クラッチC15または第3クラッチC26を切り離して第1クラッチCR4を係合させることで、直ちに前進走行から後進走行に移行できる。
2速段→3速段の変速では、第3クラッチC26の接続が切り離され、これとクロスするようにして第4クラッチC3が係合接続される。第4クラッチは3速段の専用クラッチであり、Cluch to Cluchの直接変速により短時間で2速歯車列2による動力伝達から3速歯車列3による動力伝達に切り換わり、車両は3速段の変速比で前進走行する。またこのとき、第1選択機構SR4では後進従動ギヤ2Rが出力軸OSから切り離されて4速従動ギヤ24が出力軸OSに結合される。これにより、3速段の走行時には、入出力軸間IS−OSに1速段〜4速段の歯車列1〜4が介入されて、現行段である3速段を挟む高速側に1段、低速側に2段の歯車列が待機状態とされる。
3速段→4速段、4速段→5速段の順次変速は、上記同様にCluch to Cluchの直接変速により行われ、選択機構は現行段から最も離れた速度段の従動ギヤを切り離し現行段+1段の従動ギヤを出力軸に結合させる。従って、3速段〜5速段の前進走行時には、現行段に対して高速側1段、低速側2段の歯車列が待機状態とされる。
5速段の走行時には、入出力軸間IS−OSに3速段〜6速段の歯車列3〜6が介入されて第1クラッチC15が係合された状態になっており、5速段→6速段の変速では、第2クラッチC15の接続が切り離され第3クラッチC26が係合接続される。一方、本実施形態の変速機TM1では6速段が最高段であることから、第1〜第3選択機構の選択に変更はなく、入出力軸間IS−OSに3速段〜6速段の歯車列3〜6が介入されて直接接続可能な待機状態が維持される。従って、6速段の前進走行時には、現行段に対して低速側に3段の歯車列が待機状態とされる。
このように、現行段の成立中に切り換えられる第1〜第3選択機構SR4,S15,S26の作動ルールをまとめると、(i)現行段が中間段(2〜5速段)のときは、少なくとも現行段を挟む前後の低速段と高速段とを予め準備しておく。(ii)さらに3速段以上の中間段のときは、後進段を準備しない範疇で、その前後段以外は低速側の速度段を準備しておく。(iii)後進段のときは、共用クラッチ及び選択機構の数をNとしたときにN速以下(6段変速の場合3速以下)の速度段を準備しておく。(iv)最高段のときはN速以上(6段変速の場合3速以上)の速度段を準備しておく。このルールに基づいて、各速度段において選択設定される歯車列の表(表1)を、現行段と次段の変速組み合わせとして示すと、表2のようになる。
Figure 2008064217
表2において、丸印は選択機構(SR4,S15,S26)を作動させることなく第1〜第4クラッチ(CR4,C15,C26,C3)の作動のみで変速可能な組み合わせを表し、三角印は選択機構の少なくともいずれかを作動させて変速可能な組み合わせを表し、バツ印は同一クラッチのため直接変速できない組み合わせを表している。
この変速組み合わせ表からも明らかなように、本発明を適用した変速機TM1によれば、シフトアップ、シフトダウンとも順次変速はCluch to Cluchによる高応答の直接接続が可能であり、3速段以上の前進走行中には2段以上の直接変速によるシフトダウンが可能になっている。また、路面摩擦係数が低い低μ路で車両がスタックしたような場合に、前後進を繰り返して脱出を図る場合があるが、変速機TM1では、2速段→後進段、後進段→2速段の切り換えをいずれもCluch to Cluchによる直接変速で行うことができ、低μ路に適した2速発進で脱出することができる。さらに、第1〜第4クラッチCR4,C15,C26,C3を入力軸IS側に設けた構成により、クラッチの大型化や作動油圧の高圧化及びこれに伴う油圧制御の困難性を排斥して、小型軽量で制御性の良好な多段変速機を実現することができる。
なお、出力軸OSの取り出し方向は左右いずれであっても良く、例えば、図1中に左向きの矢印で示すように発進機構SC側に取り出せば、エンジンを横置きにした車両(例えばFFやRR型の車両)に好適な変速機を得ることができ、右向きの矢印で示したように発進機構SCの反対側に取り出せばエンジンを縦置きにした車両(例えばFR型の車両)に好適な変速機を得ることができる。
次に、本発明を適用した第2、第3実施形態の変速機TM2,TM3について、それぞれ図2及び図3を参照しながら説明する。なお、これらの実施形態の変速機は、前述した第1実施形態の変速機TM1と同様に、入出力軸間の動力伝達経路に設けられて相互に噛合する1速〜6速歯車列及び後進歯車列を有する、前進6段、後進1段の車両用自動変速機であり、主要な構成要素は同様である。そこで、各図において同様の構成要素に同一番号を付して重複説明を省略し、相違する部分を中心に簡潔に説明する。
図2に示す第2実施形態の変速機TM2は、3速段のクラッチC3を出力軸に配置したした点が前述した第1実施形態の変速機TM1と異なり、他は同一である。すなわち、変速機TM2は、入出力軸間に相互に噛合する七列の歯車列(1速〜6速歯車列1〜6及び後進歯車列R)を有し、入力軸ISに三個の共用クラッチCR4,C15,C26、出力軸OSに三個の選択機構SR4,S15,S26が設けられている。七列の歯車列は既述した変速機TM1と同様の組み合わせで二列一組(R−4、1−5、2−6)の三組構成とされ、第1〜第3選択機構SR4,S15,S26により各組のいずれか一方の従動ギヤが選択されて出力軸OSに結合され、第1〜第3クラッチCR4,C15,C26により入力軸ISに係合接続される点で同一である。
一方、変速機TM2では、3速段専用の第4クラッチC3が出力軸OSに設けられており、3速従動ギヤ23が第4クラッチC3により出力軸OSに係合接続される構成である点が前述した変速機TM1と異なっている。
しかしながら、三組の歯車列の組み合わせ(R−4、1−5、2−6)が同一であることから、変速機TM2の作動は、既に表1及び表2を示して説明した変速機TM1と同一である。また、出力軸側に設けた第4クラッチC3は3速段の専用クラッチであり、入出力軸のいずれに設けてもクラッチの大型化や作動油圧の高圧化等の課題を生じない。このことから分かるように、専用クラッチの配列や入出力軸のいずれに配置するかは自由であり、適宜変更して構成することができる。さらに第4クラッチC3を出力軸OS側に第2クラッチC15と並列に1速歯車列1と3速歯車列3の間に配置することで、軸方向寸法を抑制して変速機を小型に構成することができる。
図3に示す第3実施形態の変速機TM3は、入力軸ISと出力軸OSとを第4クラッチC3により直接係脱させて3速段を形成した構成例である。すなわち、この変速機TM3は、第1実施形態の変速機TM1における出力軸をカウンター軸CSとしてその軸端にカウンター駆動ギヤ41を結合し、これと噛合するカウンター従動ギヤ42を介して出力軸OSに出力するように構成するとともに、出力軸OSを入力軸ISと同軸上に配置して入出力軸間IS−OSに第4クラッチC3を設け、この第4クラッチC3を係脱させて3速段を形成するようにした構成例である。
このような構成によれば、3速段の変速比が1:1となり、4速及び5速段がオーバドライブとなるが、専用クラッチを設けた3速段において歯車列の介入による伝達損失を排除して高効率の動力伝達を行うことができる。出力軸OSの取り出し方向は、発進機構SCの反対方向となり、エンジンを縦置きにした車両(例えばFR型の車両)に好適な変速機を得ることができる。
さて、以上では本発明を前進6段、後進1段の変速機に適用した場合について説明してきたが、これまでの説明からも明らかなように、本発明はさらに多段の変速機にも適用することができる。本発明を前進8段、後進1段の変速機に適用した場合の構成例を、第4実施形態の変速機TM4として図4に示し、第5実施形態の変速機TM5として図5に示す。なお、これらの実施形態の変速機は、前進段数と二列一組とされる変速段の組み合わせた既述した各実施例と相違するほか、基本的な構成要素は同様である。そこで、各図において同様の構成要素に同一番号を付して重複説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
第4実施形態の変速機TM4では、発進機構SCを介してエンジンに繋がる入力軸ISと、駆動輪に繋がる出力軸OSとの間に、並列に設けられて相互に噛合する九列の歯車列1〜8及びRと、入力軸ISに設けられた4個の共用クラッチCR5,C16,C27,C38及び出力軸OSに設けられた4個の選択機構SR5,S16,S27,S38と、入力軸に設けられた一個の専用クラッチC4とを有して構成される。1速段〜8速段及び後進段の歯車列は、後進段と5速段(R−5)、1速段と6速段(1−6)、2速段と7速段(2−7)、3速段と8速段(3−8)の歯車列が各々二列一組とされ、いずれも速度段が、選択機構および共用クラッチの個数である4個(N個)よりも一段多い5段((N+1)段)離れた組み合わせになっている。
入力軸IS側では、4速段の駆動ギヤ14が入力軸ISに回転自在に支持され、この速度段専用のクラッチC4により入力軸に係合・離脱される。4速段を除く1速段から8速段の駆動ギヤ11〜13,15〜18及び後進段の駆動ギヤ1Rは、上記各組(R−5、1−6、2−7、3−8)ごとに入力軸ISに一体回転自在に支持され、組ごとに設けられた共用クラッチにより一体的に入力軸ISに係合・離脱される。すなわち、専用クラッチは変速機TM1〜3と同様に、選択機構および共用クラッチの個数である4個(N個)と同一数の前進段である4段目(N段目)に設けられる。
各クラッチの符号及び各選択機構の符号を既述したと同様に規定し、クラッチについては、CR5を第1クラッチ、C16を第2クラッチ、C27を第3クラッチ、C38を第4クラッチ、C4を第5クラッチと称し、選択機構については、SR5を第1選択機構、S16を第2選択機構、S27を第3選択機構、S38を第4選択機構と称することにする。
現行段の成立中に切り換えられる各選択機構の作動ルールを、この前進8段変速の変速機について改めて整理すると以下のようになる。(i)現行段が中間段(2〜7速段)のときは、少なくとも現行段を挟む前後の低速段と高速段とを予め準備しておく。(ii)さらに3速段以上の中間段のときは、後進段を準備しない範疇で、その前後段以外は低速側の速度段を準備しておく。(iii)後進段のときは、共用クラッチ及び選択機構の数をNとしたときにN速以下(8段変速の場合4速以下)の速度段を準備しておく。(iv)最高段のときはN速以上(8段変速の場合4速以上)の速度段を準備しておく。このルールに基づいて、各速度段において第1〜第4選択機構SR5,S16,S27,S38により選択される歯車列1〜8,Rと第1〜第5クラッチCR5,C16,C27,C38,C4の係合状態を表3に、現行段と次段の変速組み合わせを表4に示す。
Figure 2008064217
Figure 2008064217
表4における各印の意味は表2と同様であり、丸印は選択機構を作動させることなくクラッチの作動のみで変速可能な組み合わせを表し、三角印は選択機構の少なくともいずれかを作動させて変速可能な組み合わせを表し、バツ印は同一クラッチのため直接変速できない組み合わせを表す。
例えば、5速段の成立中には、第1選択機構SR5において5速段、第2選択機構S16において6速段、第3選択機構S27において2速段、第4選択機構S38において3速段が選択され、直接係脱される4速段を含めて入出力軸間IS−OSに2速段〜6速段の歯車列2〜6がクラッチ接続可能な状態に設定され、第1クラッチCR5が接続されて5速段の変速比で前進走行する。5速段→6速段の変速時には、第1クラッチCR5の接続が切り離されて第2クラッチC27が係合接続され、Cluch to Cluchの直接変速により短時間で5速歯車列5による動力伝達から6速歯車列6による動力伝達に切り換わり、車両は6速段の変速比で前進走行する。このとき、第3選択機構S27において2速従動ギヤ22が出力軸OSから切り離されて7速従動ギヤ27が出力軸OSに結合される。これにより、6速段の走行時には、入出力軸間IS−OSに3速段〜7速段の歯車列3〜7が介入されて、現行段である6速段を挟む高速側に1段、低速側に3段の歯車列が待機状態とされる。
他の中間段も上記同様にCluch to Cluchの直接変速により行われ、選択機構は現行段から最も離れた速度段の従動ギヤを切り離し現行段+1段の従動ギヤを出力軸に結合させる。従って、3速段〜7速段の前進走行時には、現行段に対して高速側1段、低速側3段の歯車列が待機状態とされる。
7速段の走行時には、入出力軸間IS−OSに4速段〜8速段の歯車列4〜8が介入されて第3クラッチC27が係合された状態になっており、7速段→8速段の変速では、第3クラッチC27の接続が切り離され第4クラッチC38が係合接続される。本実施形態の変速機TM4は8速段が最高段であることから、第1〜第4選択機構の選択に変更はなく、入出力軸間IS−OSに4速段〜8速段の歯車列4〜8が介入されて直接接続可能な待機状態が維持される。従って、8速段の前進走行時には、現行段に対して低速側に4段の歯車列が待機状態とされる。
このように、本発明を前進8段、後進1段の変速機に適用した場合においても、シフトアップ、シフトダウンとも順次変速はCluch to Cluchによる高応答の直接接続が可能であり、3速段以上の前進走行時には、6速段→3速段、7速段→4速段、8速段→4速段のように、直接変速によるダウンシフトの幅を3段以上とれるため、キックダウンやエンジンブレーキの効果を向上させることができる。また、2速段→後進段、後進段→2速段の切り換えをいずれもCluch to Cluchによる直接変速で行うことができ、低μ路に適した2速発進が可能である。さらに、第1〜第4クラッチCR5,C16,C27,C38を入力軸IS側に設けた構成により、クラッチの大型化や作動油圧の高圧化及びこれに伴う油圧制御の困難性を排斥して、小型軽量で制御性の良好な多段変速機を実現することができる。なお、出力軸OSの取り出し方向は左右いずれであっても良く、車両形式(FFやRR,FR等)に応じて好適な変速機を得ることができる。
図5に示す第5実施形態の変速機TM5は、入力軸ISと出力軸OSとを第5クラッチC4により直接係脱させて4速段を形成した構成例である。すなわち、この変速機TM5は、上記第4実施形態の変速機TM4における出力軸をカウンター軸CSとしてその軸端にカウンター駆動ギヤ41を結合し、これと噛合するカウンター従動ギヤ42を介して出力軸OSに出力するように構成するとともに、出力軸OSを入力軸ISと同軸上に配置して入出力軸間IS−OSに第5クラッチC4を設け、この第5クラッチC4を係脱させて4速段を形成するようにした構成例である。
このような構成によれば、4速段の減速比が1:1となり、5速〜8速段がオーバドライブとなる。専用クラッチを設けた4速段では歯車列の介入による伝達損失を排除して高効率の動力伝達を行うことができる。出力軸OSの取り出し方向は、発進機構SCの反対方向となり、エンジンを縦置きにした車両(例えばFR型の車両)に好適な変速機を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る変速機のスケルトン図である。 本発明の第2実施形態に係る変速機のスケルトン図である。 本発明の第3実施形態に係る変速機のスケルトン図である。 本発明の第4実施形態に係る変速機のスケルトン図である。 本発明の第5実施形態に係る変速機のスケルトン図である。
符号の説明
TM1〜TM5 第1実施形態〜第5実施形態の変速機
IS 入力軸
OS 出力軸
R 後進段の歯車列
1〜8 1速段〜8速段の歯車列
1R 後進段の駆動ギヤ(歯車)
11〜18 1速段〜8速段の駆動ギヤ(歯車)
2R 後進段の従動ギヤ(歯車)
21〜28 1速段〜8速段の従動ギヤ(歯車)
R4,C15,C26 第1〜第3実施形態の変速機における第1〜第3クラッチ(共用クラッチ)
3 第1〜第3実施形態の変速機における第4クラッチ(専用クラッチ)
R4,S15,S26 第1〜第3実施形態の変速機における第1〜第3選択機構
R5,C16,C27,C38 第4,第5実施形態の変速機における第1〜第4クラッチ(共用クラッチ)
4 第4,第5実施形態の変速機における第5クラッチ(専用クラッチ)
R5,S16,S27,S38 第4,第5実施形態における第1〜第4選択機構

Claims (6)

  1. エンジンに繋がる入力軸と、駆動輪に繋がる出力軸と、前記入力軸および出力軸の間の動力伝達経路に並列に設けられて相互に噛合する速度段の異なる少なくとも七列の歯車列と、各二列の歯車列の一方の軸に一体的に回転自在に支持された一組の歯車を当該一方の軸に係脱させる共用クラッチおよび他方の軸に各々回転自在に支持された一組の歯車のいずれかを当該他方の軸に選択的に結合させる選択機構と、単列の歯車列を前記動力伝達経路に係合させる専用クラッチとを有し、前記選択機構における選択、前記共用クラッチの係脱、および前記専用クラッチの係脱により動力の伝達経路を選択して変速する車両用変速機において、
    前記選択機構および前記共用クラッチが前記二列の歯車列を選択および係脱させる三個以上の選択機構および共用クラッチから構成されるとともに少なくとも一個の前記専用クラッチを備え、
    前記各二列の歯車列における一方と他方との速度段が、互いに前記選択機構及び前記共用クラッチの個数より一つ多い段数だけ離れて組み合わされることを特徴とする車両用変速機。
  2. 前記専用クラッチを、前記選択機構および共用クラッチの個数と同一数の前進段に設けることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。
  3. 前記入力軸と前記出力軸とを同軸上に配設するとともに、前記専用クラッチを前記入力軸と前記出力軸とを直結可能に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用変速機。
  4. 前記共用クラッチは、相互に噛合する歯車列の入力側の軸に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用変速機。
  5. 前記選択機構における選択および前記共用クラッチの係合により設定された速度段が、前進走行における2速段以上で最高段未満の場合には、前記設定された速度段を挟んで少なくとも前後の低速側と高速側の速度段の歯車列が、前記選択機構により前記他方の軸に結合されるように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用変速機。
  6. 前記速度段の組み合わせが少なくとも前進6段以上、後進1段であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用変速機。
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