JP2008062472A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録装置毎に程度が異なる濃度ムラや色ムラが生じる場合に、それらの濃度ムラや色むらを充分に低減して、視覚的に粒状感のない高品位な画像記録が可能な記録装置および記録方法を提供すること。
【解決手段】ドット配置パターンの割当て方が異なる第1および第2記録動作モードのそれぞれによってテストパターンを記録し、その記録結果に基づいて、画像を記録するときの記録動作モードとして、第1または第2記録動作モードのいずれかを選択する。第1記録動作モードにおいては、階調レベルが同一の複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う。第2記録動作モードにおいては、階調レベルが同一の複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う。
【選択図】図12

Description

本発明は、階調レベルに応じて画素に割当てられるドット配置パターンに基づいて、記録媒体にドットを形成することにより画像を記録する記録装置および記録方法に関するものである。本発明は、特に、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法として好適である。
インクジェット記録装置は、記録速度を向上させるために、複数の記録素子を集積配列してなる記録ヘッドを用いることが一般的であり、その記録ヘッドには、インク吐出部としてのインク吐出口、およびインクの液路が複数集積されている。また一般に、カラー画像を記録するために、複数の記録ヘッドが用いられている。
ところで、インクジェット記録装置において階調記録を行う場合には、各画素に対して、その階調レベル(以下、「量子化レベル」ともいう)に対応したドット配置パターンを割り当てることが行われる。例えば、特許文献1には、同一の階調レベル(量子化レベル)の複数の画素に対して、複数種類のドット配置パターンを割り当てることが開示されている。この構成によれば、同一階調レベルを示す複数の画素によって形成される記録領域内において、ドットが不均等な間隔で配置され、画像品位を低下させるノイズ感が加えられたような記録状態となるおそれがある。
一方、記録画像の粒状感を低減させた高品位な画像を記録するために、記録ヘッドから吐出させるインク滴の大きさを小さくさせた場合には、従来の記録ヘッドを用いた場合には発生なかった記録画像の濃度ムラや色ムラが発生するおそれがある。
例えば、記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向の移動を伴って画像を記録する記録方式において、そのような濃度ムラなどの発生要因としては、次のことが考えられる。すなわち、インク滴が小さいが故に、キャリッジの振動により、記録媒体上におけるインク滴の付着位置が主走査方向に周期的にずれやすくなってしまうことが原因の1つと考えられる。また、記録媒体上におけるインク滴の付着位置が記録媒体の搬送方向(副走査方向)に周期的にずれることも原因の1つと考えられる。これらの主走査方向および副走査方向におけるインク滴の付着位置のずれは、記録媒体のサイズや画像データのサイズが大きいほど顕著となる。
このような濃度ムラや色ムラを十分に低減しつつ、視覚的に粒状感のない高品位な画像を記録可能な方法としては、例えば、特許文献2に提案されている方法がある。その方法においては、第1記録動作モードと第2記録動作モードのいずれかを実行する。第1記録動作モードにおいては、同一の階調レベルの複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当て、その割当てられたドット配置パターンに基づいて記録を行う。第2記録動作モードにおいては、同一の階調レベルの複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当て、その割当てられたドット配置パターンに基づいて記録を行う。そして、記録媒体のサイズに関する情報、および画像データのサイズに関する情報の内の少なくとも一方の情報に応じて、第1または第2記録動作モードのいずれかを実行する。
特開平9−46522号公報 特開2004−276596号公報
ところで、記録媒体におけるインク滴の付着位置が搬送方向(副走査方向)に周期的にずれる要因として、以下のことが考えられる。すなわち、記録媒体を搬送するための送りローラの偏心、その外径寸法や摩擦係数のバラツキ、その送りローラに送りモータの駆動力を伝達する動力伝達系中の減速機構に備わるギヤの歯切りのバラツキが考えられる。また、記録用紙(記録媒体)に掛かる搬送負荷のバラツキ等も考えられる。また、記録用紙自体の剛性、吸湿状態等のバラツキの影響も加わって、記録媒体の送り量が周期的にばらつくことが考えられる。更に、記録ヘッドの取り付け精度の誤差も要因の1つと考えられる。このような様々なバラツキは複合的に作用し、記録装置の相互間においてもバラツキの差が生じるため、これらバラツキを個別に定量的に把握することは困難である。
そのため、特許文献2に記載の記録方式のように、記録媒体のサイズに関する情報、および画像データのサイズに関する情報の内の少なくとも一方の情報に応じて、記録動作モードを変更したとしても、記録装置によっては濃度ムラや色ムラが目立つおそれがある。また、濃度ムラ、色ムラが発生しない記録装置であっても、記録媒体のサイズ等に応じて第2記録動作モードを実行したときに、記録画像の粒状感が悪化してしまうおそれがある。
本発明の目的は、記録装置毎に程度が異なる濃度ムラや色ムラが生じる場合に、それらの濃度ムラや色むらを充分に低減して、視覚的に粒状感のない高品位な画像記録が可能な記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、画素に対して、その画素の階調レベルに対応したドット配置パターンを割当て、その割当てたドット配置パターンに基づいて記録媒体にドットを形成することにより、前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、階調レベルが同一の複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第1記録動作モードと、階調レベルが同一の複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第2記録動作モードと、のそれぞれによって、テストパターンを記録するテストパターン記録手段と、前記テストパターンの記録結果に基づいて選択された前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかによって、画像を記録する画像記録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録方法は、画素に対して、その画素の階調レベルに対応したドット配置パターンを割当て、その割当てたドット配置パターンに基づいて記録媒体にドットを形成することにより、前記記録媒体に画像を記録するための記録方法において、階調レベルが同一の複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第1記録動作モードと、階調レベルが同一の複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第2記録動作モードと、のそれぞれによって、テストパターンを記録するテストパターン記録工程と、前記テストパターンの記録結果に基づいて選択された前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかによって、画像を記録する画像記録工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ドット配置パターンの割当て方が異なる第1および第2記録動作モードのそれぞれによってテストパターンを記録し、その記録結果に基づいて、画像を記録するときの記録動作モードとして、第1または第2記録動作モードのいずれかを選択する。これにより、記録装置毎に程度が異なる濃度ムラや色ムラが生じる場合に、それらの濃度ムラや色むらを充分に低減して、視覚的に粒状感のない高品位な画像記録を記録することができる。
また、画像を記録するときの記録動作モード(第1または第2記録動作モード)の選択は、テストパターンの記録結果に基づいてユーザーが行なうことができる。また、テストパターンの記録結果を読み取るための手段を備えることにより、その手段による読み取り結果に基づいて、自動的に第1または第2記録動作モードのいずれかを選択することもできる。この場合、ユーザーは、例えば、1枚の記録用紙(記録媒体)に所定のテストパターンを記録するだけでよく、自動的に最適な記録動作モードが選択されることにより、ユーザーの選択ミスを防止することができる。
また、画像を記録するときの記録動作モード(第1または第2記録動作モード)の選択は、記録媒体の種類やサイズに応じて変更することもできる。これにより、記録媒体の種類やサイズに起因する記録媒体の搬送量誤差を考慮して、より最適な記録動作モードを選択して、より高品位な画像を記録することができる。
以下添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、および媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、その「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみに限定されず、その情報は、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口、または、その吐出口、それに連通するインク流路、およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
(基本構成)
図1から図3は、本発明の基本構成を説明するための図である。
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置(以下、「記録装置」という)の要部の斜視図である。
矢印Xの主走査方向に往復移動するキャリッジ106には、インクカートリッジが着脱可能に搭載される。そのインクカートリッジは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のインクがそれぞれ収容されたインクタンク101と、それらのインクを吐出可能な記録ヘッド102と、から構成される。
記録媒体Pに画像を記録するときには、記録ヘッド102による1走査分の記録が完了する毎に、搬送ローラ103と補助ローラ104とが記録媒体Pを挟持しながら図1中の矢印方向に回転することにより、記録媒体Pを矢印Yの副走査方向に搬送する。記録の開始に当たっては、給紙ローラ105,105が記録媒体Pを給紙する。また、これらの給紙ローラ105,105は、搬送ローラ103および補助ローラ104と同様に機能して、記録媒体Pの位置を規制する。記録を行わないとき、あるいは記録ヘッド102のインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理などを行うときには、キャリッジ106は、図1中点線の位置(ホームポジション(h))移動して、その場所で待機する。
図2は、記録ヘッド102に配列されたインク吐出口を記録媒体Pの方向から見た図である。図2において201は、記録ヘッド102に1/Nインチの間隔で複数(n個)配列された吐出口である。本例の記録ヘッド102は、インクの吐出エネルギー発生手段として電気熱変換体(ヒータ)を備えており、その電気熱変換体の発熱によりインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口201からインク滴を吐出することができる。インクの吐出エネルギー発生手段としては、ピエゾ素子などを用いてもよい。
ここで、図1と図2とを参照して、記録ヘッド102による1走査分の記録動作について説明する。
キャリッジ106は、記録開始前は図1中のホームポジションhに位置しており、記録装置がホスト装置(不図示)から記録開始命令を受信することにより矢印X1方向に移動する。記録装置は、ホスト装置から受信する記録データに基づいて、記録ヘッド102の複数の吐出口201からインクを吐出させることにより、記録媒体Pにインクドットを形成して画像を記録する。その後、ホームポジションhとは反対側に位置する記録媒体Pの端部までの記録が終了すると、キャリッジ106は矢印X2方向に復帰して元のホームポジションhに戻る。そのキャリッジ106の復帰中に、記録ヘッド102による1走査分の記録幅だけ記録媒体Pを矢印Y方向に搬送する。その後、再び、キャリッジ106を矢印X1方向に移動させつつ、記録ヘッド102からインクを吐出して記録を行う。以降、同様の動作を繰り返すことにより、記録媒体P上に順次画像を記録する。
図3は、記録装置の制御系の構成例を説明するためのブロック図である。
本例における記録装置の制御系は、データ処理サブシステムと機構制御処理サブシステムとに大別できる。データ処理サブシステムは、画像入力部303、画像信号処理部304、およびCPU300を含み、それらはメインバスライン305に対してアクセス可能である。一方、機構制御処理サブシステムは、操作部306、回復系制御回路307、ヘッド温度制御回路314、ヘッド駆動制御回路315、キャリッジ駆動制御回路316、および搬送制御回路317を含む。画像入力部303は、不図示のホストコンピュータ(ホスト装置)からの記録データを入力するためのインタフェース、および不図示のデジタルカメラからの画像データを入力するためのインタフェースを備えている。さらに、画像入力部303は、不図示のICメモリカードからの画像データを入力するためのインタフェースを備えている。
CPU300は、ROM301とRAM302などのメモリを備えており、入力情報に対して適正な記録条件を与え、その条件下において記録ヘッド102を駆動して記録を行う。また、RAM302には、予め、記録ヘッド102の回復処理を実行するためのプログラムが格納されており、必要に応じて、その回復処理のための条件を回復系制御回路307、およびヘッド駆動制御回路315等に与える。その回復処理としては、例えば、画像の記録に寄与しないインクを吐出口201から吐出させる予備吐出、および画像の記録に寄与しないインクを吐出口201からキャップ310内に吸引排出させる吸引回復処理を含むことができる。
回復系モータ308は、クリーニングブレード309、キャップ310、およびポンプ311を駆動する。クリーニングブレード309とキャップ310はホームポジションhに備わり、記録ヘッド102に対して近接離間する。ヘッド駆動制御回路315は、記録ヘッド102に備えられた記録素子(電気熱変換体)を駆動制御するものであり、記録ヘッド102の吐出口201から、記録用のインクを吐出させたり、画像の記録に寄与しないインクを予備吐出させる。
記録ヘッド102の記録素子が設けられている基板には、保温ヒータ313が設けられており、このヒータ313に通電することにより、記録ヘッド内のインク温度を所望の温度に加熱調整することができる。また、その基板に設けられたダイオードセンサ312は、記録ヘッド内部の実質的なインク温度を測定する。ダイオードセンサ312と保温ヒータ313は、このように記録ヘッド102の基板に設ける他、その基板外の記録ヘッド102に設けたり、或いは記録ヘッド102の周囲近傍に設けてもよい。
(第1の実施形態)
図4から図12は、本発明の第1の実施形態を説明するための図である。
図4は、本実施形態における記録ヘッド102のインク吐出口201の配列を示す図である。これらのインク吐出口201からは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のいずれかのインクが吐出される。
本例の記録ヘッド102におけるインク吐出口201は、矢印Yの副走査方向に1インチ当たり600個の密度(600dpi)でn個形成されている。以下においては、説明の便宜上、インク吐出口201の形成数nを8個(8ノズル)とし、それらにノズル番号n1からn8を付す。各インク吐出口201から吐出されるインク滴の大きさは、約5plとする。また、各インク吐出口201の内部には、記録素子としての電気熱変換体が1つずつ設けられている。
図5は、画像データの量子化レベル(階調レベル)と、記録ドット数と、画素データと、の関係の説明図である。
本例において、画像データは、1画素当り600×600dpiの解像度の多値画像データであり、0から4までの5レベルに量子化されている。具体的には、画像データは、量子化レベルに対応した4ビットのデータ(以下、「画素データ」という)になっている。この多値画像データは、画像入力部303に入力された後に、画像信号処理部304にて量子化してもよい。または、記録装置の負荷軽減のために、記録装置に入力される画像データが既に量子化されていてもよい。
図5に示すように、量子化レベルが0のときは、インクは吐出されない。すなわち、1画素に対する記録ドット数は“0”であり、4ビットの画素データとしては、全ビットがOFF(0)となる「0000」の1種類が存在する。量子化レベルが1のときは、1画素に対してインクが1回吐出され、1画素に対する記録ドット数は“1”となり、4ビットの画素データとしては、いずれかのビットがON(1)となる「0001、0010、0100、1000」の4種類が存在する。量子化レベルが2のときは、2画素に対してインクが1回吐出され、1画素に対する記録ドット数は“2”となる。このときの4ビットの画素データとしては、いずれか2つのビットがONとなる「0011、0101、0110、1001、1010、1100」の6種類が存在する。量子化レベルが3のときは、1画素に対してインクが3回吐出され、1画素に対する記録ドット数は“3”となり、4ビットの画像データとしては、いずれか3つのビットがONとなる「0111、1011、1101、1110」の4種類が存在する。量子化レベルが4のときは、1画素に対してインクが4回吐出され、1画素に対する記録ドット数は“4”となり、4ビットの画素データとしては、全ビットONとなる「1111」の1種類が存在する。
このように本例では、量子化レベルに応じて画素データを選択し、その画素データに基づいて、1画素に対応する解像度600×600dpiの格子にインク滴を吐出する。複数種類のビットパターンが存在する画素データが存在する量子化レベル(量子化レベル1、2、3)においては、それら複数種類のビットパターン中からランダムに選択する。
本実施形態においては、以下のような第1および第2の記録動作が実行可能である。
(第1の記録動作)
図6は、本実施形態における第1の記録動作を説明するための図である。図6の例においては、1画素について4ビットの画素データに基づき、4パス記録方式によって画像を記録する。すなわち、記録ヘッド102の全てのインク吐出口201を用いて1回の走査で記録可能な領域(記録ヘッドの全ノズル幅に対応した記録領域)は、4回の走査によって記録する。
図7は、解像度600×600dpiの1画素内に形成するドットの配置パターン(インク滴の付着位置のパターン)の説明図である。
図7(a)のように、4ビットの画素データを構成する各ビットは、“a”から“d”を付して表す。また図7(b)のように、600×600dpiの格子は、(2×2)の4つの1200×1200dpiの格子に区切る。図7(c)は、量子化レベルに応じて、図7(b)における左上の“a”の位置に配置したドットを示す。つまり、第1の記録動作においては、それぞれの画素に対して、その画素に関する量子化レベルに対応して図7(c)のようにドット配置パターンが割当てられる。
図6において、まずは、1走査目の記録に先立って、全ノズル幅の1/4に当たる2/600インチだけ、記録媒体Pを副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対して、記録ヘッドの吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図7(a)の画素データの内、ビット位置“a”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n7、n8からインクを吐出する。主走査方向におけるインクの吐出タイミングは、600dpiの記録画素を主走査方向において1/2に分割した分解能でインクを吐出可能なタイミング、つまり2倍の1200dpiの分解能でインクを吐出可能なタイミングとする。このように600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図7(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図7(b)のaの位置に、ビット位置“a”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、2走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図7(a)の画素データの内、ビット位置“b”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n5〜n8からインクを吐出する。そして、1走査目の記録と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図7(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図7(b)のaの位置に、ビット位置“b”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、3走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n3、n4を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(3)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図7(a)の画素データの内、ビット位置“c”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n3〜n8からインクを吐出する。そして、1走査目および2走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図7(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図7(b)のaの位置に、ビット位置“c”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、4走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n1、n2を用い、画像領域(2)に対しては吐出口n3、n4を用い、画像領域(3)に対しては吐出口n5、n6を用い、画像領域(4)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図7(a)の画素データの内、ビット位置“d”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて、n1〜n8からインクを吐出する。そして、1から3走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図7(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図7(b)のaの位置に、ビット位置“d”のデータに基づいてドットが形成される。
5走査目以降は、このような1から4走査目と同様に記録を繰り返す。
図8は、このような第1の記録動作によって記録された4画素(2×2)に対するドットの分布の説明図である。図8(a)は、それぞれの画素の量子化レベルが1のときのドットの分布、図8(b)は、それぞれの画素の量子化レベルが2のときのドットの分布を示す。同様に、図8(c)は、それぞれの画素の量子化レベルが3のときのドットの分布、図8(d)は、それぞれの画素の量子化レベルが4のときのドットの分布を示す。これらの図から、いずれの量子化レベルにおいてもドットが均等間隔で配置されることが分かる。
(第2の記録動作)
図9は、本実施形態における第2の記録動作を説明するための図である。この図9の例においても図6と同様に、1画素について4ビットの画素データに基づき、4パス記録方式によって画像を記録する。すなわち、記録ヘッド102の全てのインク吐出口201を用いて1回の走査で記録可能な領域(記録ヘッドの全ノズル幅に対応した記録領域)は、4回の走査によって記録する。
図10は、解像度600×600dpiの1画素内に形成するドットの配置パターン(インク滴の付着位置のパターン)の説明図である。
図10(a)のように、4ビットの画素データを構成する各ビットは、“a”から“d”を付して表す。また図10(b)のように、600×600dpiの格子は、(2×2)の4つの1200×1200dpiの格子に区切る。図10(c)は、量子化レベルに応じて、図10(b)における左上の“a”と左下の“b”の位置に配置したドットを示す。つまり、第2の記録動作においては、それぞれの画素に対して、その画素に関する量子化レベルに対応して図10(c)のようにドット配置パターンが割当てられる。図10(c)に示すように、量子化レベル1では2種類、量子化レベル2では3種類、量子化レベル3では4種類、量子化レベル4では5種類のドット配置パターン(インク滴の付着位置のパターン)が存在する。
本実施形態においては、量子化レベル3では、図10(c)中の4つのドット配置パターンの内、右側2つのパターンが実現可能であり、量子化レベル4では、図10(c)中の5つのドット配置パターンの内、右側の1つのパターンが実現可能である。しかし、これらの量子化レベル3,4において、他のドット配置パターンを実現するように構成することも可能である。
図9において、まずは、1走査目の記録に先立って、全ノズル幅の約5/16に当たる2.5/600(=5/1200)インチだけ、記録媒体Pを副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対して、記録ヘッドの吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図10(a)の画素データの内、ビット位置“a”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n7、n8からインクを吐出する。主走査方向におけるインクの吐出タイミングは、600dpiの記録画素を主走査方向において1/2に分割した分解能でインクを吐出可能なタイミング、つまり2倍の1200dpiの分解能でインクを吐出可能なタイミングとする。このように600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図10(b)のbの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図10(b)のbの位置に、ビット位置”a”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、2走査目の記録に先立って、記録媒体Pを1.5/600(=3/1200)インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図10(a)の画素データの内、ビット位置“b”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n5〜n8からインクを吐出する。そして、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図10(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。図10(b)のaの位置は、1走査目のドットの形成位置(図10(b)のbの位置)から、副走査方向に1/1200インチだけずれた位置である。このように各画素には、図10(b)のaの位置に、ビット位置”b”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、3走査目の記録に先立って、1走査目と同様に、記録媒体Pを2.5/600(=5/1200)インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n3、n4を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(3)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図10(a)の画素データの内、ビット位置“c”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n3〜n8からインクを吐出する。そして1走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図10(b)のbの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図10(b)のbの位置に、ビット位置”c”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、4走査目の記録に先立って、2走査目と同様に、記録媒体Pを1.5/600(=3/1200)インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n1、n2を用い、画像領域(2)に対しては吐出口n3、n4を用い、画像領域(3)に対しては吐出口n5、n6を用い、画像領域(4)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図10(a)の画素データの内、ビット位置“d”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n1〜n8からインクを吐出する。そして2走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図10(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図10(b)のaの位置に、ビット位置”d”のデータに基づいてドットが形成される。
5走査目以降は、このような1から4走査目と同様に記録を繰り返す。
図11は、このような第2の記録動作によって記録された4画素(2×2)に対するドットの分布の説明図である。図11(a)は、それぞれの画素の量子化レベルが1のときのドットの分布、図11(b)は、それぞれの画素の量子化レベルが2のときのドットの分布を示す。同様に、図11(c)は、それぞれの画素の量子化レベルが3のときのドットの分布、図11(d)は、それぞれの画素の量子化レベルが4のときのドットの分布を示す。これらの図から、それぞれの量子化レベルにおいてドットが不均一に配置されることが分かる。600×600dpiの画素の4画素(2×2)によって構成される画素マトリクスにおいて、図11中の左上側と右下側に位置するドット(符号aを付したドット)は、図10(b)のaの位置に形成されるドットである。また、図11中の右上側と左下側に位置するドット(符号bを付したドット)は、図10(b)のbの位置に形成されるドットである。
本例の場合、量子化レベルが1,2,3のときには、図11(a)から(c)のように、主走査方向および副走査方向に隣接する画素におけるドット配置パターンを異ならせる。具体的には、量子化レベルが1のときには、図10(c)中の量子化レベル1の2つのドット配置パターンを用い、量子化レベルが2のときには、図10(c)中の量子化レベル2の3つのドット配置パターンの内の左側の2つを用いる。前述したように、本実施形態においては、図10(c)中の量子化レベル3の4つのドット配置パターンの内、右側2つのパターンが実現可能であるため、量子化レベルが3のときには、それら2つのパターンを用る。また前述したように、本実施形態においては、図10(c)中の量子化レベル4の5つのドット配置パターンの内、右側の1つのパターンが実現可能であるため、量子化レベルが4のときには、そのパターンを用る。しかし、ドット配置パターンは、図10(c)中のいずれのパターンを用いてもよい。
(第1および第2記録動作の比較検討)
第1の記録動作では、各量子化レベルに対応するドット配置パターンとして、1種類のドット配置パターン(図7(c)参照)しか使用しないため、生来的に、周期的な濃度ムラが目立たちやすい。一方、記録画像の粒状感に関しては、第1の記録動作では、図7(c)のドット配置パターンを使用することにより、図8に示すように、どの量子化レベルにおいてもドットが均等間隔で配置されるため、全体的に粒状感は目立ちにくい傾向となる。
一方、第2の記録動作では、主走査方向および副走査方向における濃度ムラは、良好なレベルにまで抑えられる。すなわち、第2の記録動作では、各量子化レベルに対応するドット配置パターンとして、複数種類のドット配置パターン(図10(c)参照)を使用していために、ノイズ感が加わることになる。そのため、生来的に、周期的な濃度ムラが目立たちにくくなり、濃度ムラが十分に低減されて、濃度ムラが良好なレベルにまで抑えられることになる。一方、粒状感に関しては、図11に示すように、どの量子化レベルにおいても不均等な間隔でドットが配置されるため、言い換えれば、ノイズ感が加わることになるため、粒状感は第1の記録動作よりもやや悪化する傾向となる。
前述したように、キャリッジに振動が生じた場合には、記録媒体上におけるインク滴の付着位置が主走査方向において周期的にずれてしまうことがある。また、送りローラの偏心などにより記録媒体の送り量が周期的にばらついたり、記録ヘッドの取付け精度に誤差が生じた場合には、記録媒体上におけるインク滴の付着位置が副走査方向に周期的にずれてしまうことがある。このように、主走査方向および副走査方向におけるインク滴の付着位置のずれが生じた場合には、記録画像の濃度ムラや色ムラが生じるおそれがある。
このような濃度ムラや色ムラが生じる場合に、第1の記録動作を実行したときには、前述したように、記録画像の粒状感は低減できるものの、濃度ムラを目立たなくすることが難しく、粒状感と濃度ムラの両方を低減させることは困難とある。一方、第2の記録動作を実行したときには、粒状感と濃度ムラの両方を低減させることができる。
また、濃度ムラが比較的少ない場合に、第2の記録動作を実行したときには、濃度ムラは低減できるものの、粒状感を目立たなくすることが難しく、濃度ムラと粒状感の両方を低減させることは困難となる。一方、第1の記録動作を実行したときには、濃度ムラと粒状感の両方を低減させることができる。そのため、濃度ムラが比較的少ない場合には、各量子化レベルに対応したドット配置パターンとして、図7(c)のような1種類のドット配置パターンを使用して、第1の記録動作を実行することが好ましい。
したがって、濃度ムラが比較的少ない場合には第1の記録動作を実行し、また濃度ムラが目立つ場合には第2の記録動作を実行する。これにより、それぞれの場合において、主走査方向および副走査方向における濃度ムラと粒状感の両方を許容できるレベルにまで抑えることができる。つまり、濃度ムラが比較的少ない場合には、量子化レベルが同じ画素に対して1種類のドット配置パターン(図7(c)のようなパターン)を割当てる。一方、濃度ムラが目立つ場合には、量子化レベルが同じ画素に対して、複数の異なるドット配置パターン(図10(c)のようなパターン))を割当てる。このような手法により、濃度ムラの抑制と粒状感の抑制の両立が可能となる。
(記録制御)
本実施形態においては、このような検討を踏まえて、記録媒体Pに対する記録動作モードを選択する。図12は、記録動作モードの選択するための記録制御を説明するためのフローチャートである。
まず、記録媒体Pが給紙ローラ105によって給紙され、その記録媒体Pは、搬送ローラ103と補助ローラ104とにより挟持される。そして、第1の記録動作により、記録媒体P上に所定のテストパターンaを記録する(ステップS1201)。次に、第2の記録動作により、記録媒体P上に所定のテストパターンbを記録する(ステップS1202)。テストパターンa,bは、均一濃度のハーフトーンパターンであってもよく、記録比率が30%〜75%程度の特定のパターンを選択することができる。それらのテストパターンa,bは、同一パターンである。
テストパターンa,bを記録媒体P上に記録した後、ユーザは、そのテストパターンa,bの記録結果の濃度ムラを比較し、濃度ムラの少ないテストパターンを選択する(ステップS1203)。濃度ムラの少ないテストパターンとしてテストパターンaが選択された場合には、第1の記録動作によって記録を行い(ステップS1204)、一方、テストパターンbが選択された場合には第2の記録動作によって記録を行う(ステップS1205)。このように、ユーザーが濃度ムラの少ないテストパターンを選択することにより、記録装置本体の個々に応じて、高品位な画像を記録することが可能となる。また、テストパターンとしては、それぞれの記録装置毎に応じた適切なパターンを用いてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、記録媒体に対する記録画像の濃度ムラの程度に応じて、各記録画素内におけるインク液滴の付着位置を異ならせるように、記録動作モードを選択する。これにより、濃度ムラを十分抑制し、かつ粒状感を視覚的に低減させて、高品位な画像を記録することができる。
(第2の実施形態)
前述した第1の実施形態においては、記録媒体Pに記録されたテストパターンの濃度ムラをユーザーが判定して、記録動作モードを選択する。記録装置本体に、テストパターンを光学的に読み取り可能な手段を備えた場合には、テストパターンの濃度ムラを自動的に判定して、最適な記録動作モードを選択することも可能となる。
図13および図14は、記録装置に搭載した読み取りセンサーを用いて、記録動作モードを選択する場合の構成例を説明するための図である。以下の説明において、前述した第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心にして説明する。
図13は、本実施形態における記録装置の要部の斜視図、図14は、記録動作モードの選択するための記録制御を説明するためのフローチャートである。
図13において、キャリッジ106には、記録媒体P上に記録したテストパターンの濃度ムラを検出するためのセンサー107が搭載されている。この濃度ムラ検出用のセンサー107は反射型の光センサーであり、発光素子の発光を記録媒体P上に照射し、その反射光を受光素子が受光することにより、記録媒体P上に記録したテストパターンの濃度ムラを検出する。
このセンサー107としては、記録媒体P上におけるインク滴の付着位置を調整するための調整値(いわゆる、レジ調のためのレジ調整値)を求めるためのセンサー(自動レジ調整センサー)を用いることができる。そのセンサーは、レジ調整用のテストパターンの記録結果を光学的に検出することにより、最適なレジ調整値を求めるものであり、そのレジ調整値は、主走査方向および副走査方向におけるインク滴の付着位置を調整するために用いられる。主走査方向におけるインク滴の付着位置は、記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを制御することにより調整することができ、また副走査方向におけるインク滴に付着位置は、記録媒体の搬送量を制御することにより調整できる。またセンサー107は、記録媒体の幅を検出するためのセンサー、またはCD−Rに対してダイレクト記録を行う場合に、その記録位置を検出するためのセンサーを兼ねる構成であってもよい。
図14の記録制御においては、まず、記録媒体Pが給紙ローラ105により給紙され、それは、搬送ローラ103と補助ローラ104により挟持される。そして、第1の記録動作により、記録媒体P上に所定のテストパターンaを記録する(ステップS1401)。次に、第2の記録動作により、記録媒体P上に所定のテストパターンbを記録する(ステップS1402)。テストパターンa,bは、前述した実施形態の場合と同様に、均一濃度のハーフトーンパターンであってもよく、記録比率が30%〜75%程度の特定のパターンを選択することができる。それらのテストパターンa,bは、同一パターンである。
テストパターンa,bを記録媒体P上に記録した後、それらのテストパターンa,bの濃度ムラをセンサー107によって読み取って、その読取り信号を出力する(ステップS1403)。記録媒体Pは、テストパターンa,bが読み取られた後に、記録装置から排出される。
センサー107の読み取り信号に基づいて、テストパターンa,bのそれぞれ濃度ムラを自動的に比較し、濃度ムラの少ないテストパターンを選択する(ステップS1404)。濃度ムラの少ないテストパターンとしてテストパターンaが選択された場合には、第1の記録動作によって記録を行い(ステップS1405)、一方、テストパターンbが選択された場合には第2の記録動作によって記録を行う(ステップS1406)。
このように、記録動作モードを自動的に選択することにより、記録装置本体の個々に応じて、高品位な画像を記録することが可能となり、しかもユーザーによる記録動作モードの選択ミスをなくすことができる。
(第3の実施形態)
前述した実施形態の第2の記録動作においては、記録媒体の副走査方向の搬送量が各走査記録毎に異なる。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第2の記録動作における記録媒体の搬送量を第1の記録動作と同じ搬送量とし、その代わりに、記録ヘッドからのインク滴の吐出タイミングを異ならせて、主走査方向におけるインク滴の付着位置を変更してもよい。
図15は、本実施形態の第2の記録動作によるドットの配置パターン(インク滴の付着位置のパターン)の説明図である。本実施形態の第2の記録動作においては、記録媒体と搬送量を前述した第1の記録動作と同じ搬送量と、前述した図5の画素データに基づいて記録動作を実行する。また、この第2の記録動作においては、記録ヘッドからのインク液滴の吐出タイミングを異ならせて、主走査方向におけるインク滴の付着位置を変更する。
図15(a)のように、4ビットの画素データ構成する各ビットは、“a”から“d”を付して表す。また図15(b)のように、600×600dpiの格子は、(2×2)の4つの1200×1200dpiの格子に区切る。図15(c)は、量子化レベルに応じて、図15(b)における左上の“a”と右上の“b”の位置に配置したドットを示す。つまり、本実施形態の第2の記録動作においては、それぞれの画素に対して、その画素に関する量子化レベルに対応して図15(c)のようにドット配置パターンが割当てられる。図15(c)に示すように、量子化レベル1では2種類、量子化レベル2では3種類、量子化レベル3では4種類、量子化レベル4では5種類のドット配置パターン(インク滴の付着位置パターン)が存在する。
本実施形態においては、量子化レベル3では、図15(c)中の4つのドット配置パターンの内、右側2つのパターンが実現可能であり、量子化レベル4では、図15(c)中の5つのドット配置パターンの内、右側の1つのパターンが実現可能である。しかし、これらの量子化レベル3,4において、他のドット配置パターンを実現するように構成することも可能である。
本実施形態の第2の記録動作は、記録媒体の搬送量が前述した第1の記録動作(図6参照)と同様であるため、以下においては、その図6を参照しつつ第2の記録動作について説明する。
図6において、まずは、1走査目の記録に先立って、全ノズル幅の1/4に当たる2/600インチだけ、記録媒体Pを副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対して、記録ヘッドの吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図15(a)の画素データの内、ビット位置“a”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n7、n8からインクを吐出する。主走査方向におけるインクの吐出タイミングは、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した分解能でインクを吐出可能なタイミング、つまり2倍の12000dpiの分解能でインクを吐出可能なタイミングとする。このように600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図15(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインク吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このようにして各画素には、図15(b)のaの位置に、ビット位置“a”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、2走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図15(a)の画素データの内、ビット位置“b”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n5〜n8からインクを吐出する。ただし、1走査目の記録とは異なり、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、後半の画素部分(図15(b)のbの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインクを吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。つまり、1走査目のドットの形成位置から、主走査方向に1/1200インチだけずれた位置にドットを形成する。このように各画素には、図15(b)のbの位置に、ビット位置“b”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、3走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n3、n4を用いて記録を行い、画像領域(2)に対しては吐出口n5、n6を用いて記録を行い、画像領域(3)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図15(a)の画素データの内、ビット位置“c”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n3〜n8からインクを吐出する。そして、1走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、前半の画素部分(図15(b)のaの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインクを吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図15(b)のaの位置に、ビット位置“c”のデータに基づいてドットが形成される。
次に、4走査目の記録に先立って、記録媒体Pを2/600インチだけ副走査方向に搬送する。その後、画像領域(1)に対しては吐出口n1、n2を用い、画像領域(2)に対しては吐出口n3、n4を用い、画像領域(3)に対しては吐出口n5、n6を用い、画像領域(4)に対しては吐出口n7、n8を用いて記録を行う。その際には、図15(a)の画素データの内、ビット位置“d”のデータのみを選択し、そのデータに基づいて吐出口n1〜n8からインクを吐出する。そして、2走査目と同様に、600dpiの記録画素を主走査方向に1/2に分割した2つの画素部分の内、後半の画素部分(図15(b)のbの位置に相当する部分)に対する吐出タイミングでインクを吐出しながら、矢印X1の往路方向に記録を行う。このように各画素には、図15(b)のbの位置に、ビット位置“d”のデータに基づいてドットが形成される。
5走査目以降は、このような1から4走査目と同様の記録を繰り返す。
図16は、このような第2の記録動作によって記録された4画素(2×2)に対するドットの分布の説明図である。図16(a)は、それぞれの画素の量子化レベルが1のときのドットの分布、図16(b)は、それぞれの画素の量子化レベルが2のときのドットの分布を示す。同様に、図16(c)は、それぞれの画素の量子化レベルが3のときのドットの分布、図16(d)は、それぞれの画素の量子化レベルが4のときのドットの分布を示す。これらの図から、それぞれの量子化レベルにおいてドットが不均一に配置されることが分かる。600×600dpiの画素の4画素(2×2)によって構成される画素マトリクスにおいて、図16中の左上側と右下側に位置するドット(符号aを付したドット)は、図15(b)のaの位置に形成されるドットである。また、図16中の右上側と左下側に位置するドット(符号bを付したドット)は、図15(b)のbの位置に形成されるドットである。
前述した実施形態における第2の記録動作によっては、図11のように、ドットが副走査方向において不均等な間隔で配置される。一方、本実施形態における第2の記録動作によっては、図16のように、ドットが主走査方向において不均等な間隔で配置される。
前述した実施形態における第1の記録動作と、本実施形態における第2の記録動作と、濃度ムラの程度に応じて選択的に実行することにより、前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。その濃度ムラに関する情報は、前述した実施形態と同様に、第1および第2の記録動作による所定のテストパターンの記録結果から求めることができる。
本例の場合、量子化レベルが1,2,3のときには、図16(a)から(c)のように、主走査方向および副走査方向に隣接する画素におけるドット配置パターンを異ならせる。具体的には、量子化レベルが1のときには、図15(c)中の量子化レベル1の2つのドット配置パターンを用い、量子化レベルが2のときには、図15(c)中の量子化レベル2の3つのドット配置パターンの内の左側の2つを用いる。前述したように、本実施形態においては、図15(c)中の量子化レベル3の4つのドット配置パターンの内、右側2つのパターンが実現可能であるため、量子化レベルが3のときには、それら2つのパターンを用る。また前述したように、本実施形態においては、図15(c)中の量子化レベル4の5つのドット配置パターンの内、右側の1つのパターンが実現可能であるため、量子化レベルが4のときには、そのパターンを用る。しかし、ドット配置パターンは、図15(c)中のいずれのパターンを用いてもよい。
(他の実施形態)
前述した実施形態における記録ヘッドは、副走査方向に解像度600dpiで並ぶ8個の吐出口を有している。しかし本発明において、記録ヘッドがこのような構成のみに限定されるものではないことは、言うまでもない。例えば、解像度は1200dpiでもよく、或いは、それ以外の解像度に相当する密度で吐出口が形成されていてもよい。また、吐出口の数も限定されず、例えば、64個、128個、256個などであってもよい。
さらに、記録ヘッドにおける吐出口の配置構成は、図4のような構成のみに限定されるものではなく、例えば、図17のように吐出口が配置される構成であってもよい。図17の記録ヘッドにおいては、吐出口が直線状ではなく、千鳥状に配置されている。
また、インク吐出口から吐出されるインク滴の大きさは、上述した実施形態のような約5plに限定されるものではなく、例えば、それよりも少ない約2plとしたり、それよりも多い約10plとしてもよい。インク滴の体積を約2plとした場合には、例えば、画像データを1画素当り600×600dpiの解像度の8ビットのデータとし、0レベルから8レベルまでの9レベルに量子化されているものであってもよい。
また、前述した実施形態においては、図5に示したように、同じ量子化レベルに複数種類の画素データが存在する場合に、その複数種類の画素データの中から1つを選択して用いた。その場合には、それら複数種類の画素データの中の1つを任意に選択して用いることができる。また、それら複数種類の画素データ中から規則的に選択したものを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、1つの記録ヘッドのみに言及して記録動作を説明した。しかし、図1に示したように、Kインク、Cインク、Mインク、Yインクの4色のインクを使用してカラー画像を記録するために、4つの記録ヘッドを用いる場合には、それぞれの記録ヘッドに対して同様に本発明を適用することができる。その結果、前述した実施形態と同様の効果を得られることは、言うまでもない。
また、上述した実施形態においては、記録ヘッドから吐出される液滴をインクとし、またインクタンクに収容される液体をインクとして説明した。しかし、インクタンクに収容されて記録ヘッドから吐出される液体は、インクのみに限定されるものではない。例えば、その液体は、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、記録画像の品質を高めたりするために、記録ヘッドから記録媒体に対して吐出される処理液のようなものであってもよい。
また本発明は、インクジェット記録方式として、特に、熱エネルギーを発生する手段(ヒーター)を用いる方式を採用することが好ましい。その方式は、前述したように、その手段(ヒーター)が発生する熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させ、その状態変化を利用してインクを吐出する方式である。しかし、インクの吐出方式は、このように熱エネルギーを用いる方式のみに特定されず、ピエゾ素子などを用いる方式などであってもよい。
また、本発明を適用可能な記録方式は、インクを吐出可能な記録ヘッドを用いるインクジェット記録方式のみに特定されず、例えば、感熱記録方式などであってもよく、要は、ドットによって画像を記録する方式であればよい。
本発明を適用可能なインクジェット記録装置の要部の斜視図である。 図1の記録ヘッドにおけるインク吐出口の説明図である。 図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態において用いる記録ヘッドのインク吐出口の説明図である。 本発明の第1の実施形態における画像データの量子化レベルと、記録ドット数と、画素データと、の関係の説明図である。 本発明の第1の実施形態における第1の記録動作の説明図である。 (a)は、画素データを構成するビットの説明図、(b)は、本発明の第1の実施形態における第1の記録動作のための格子状に仕切った画素の説明図、(c)は、本発明の第1の実施形態における第1の記録動作によるドット配置の説明図である。 (a),(b),(c),(d)は、それぞれ、本発明の第1の実施形態における第1の記録動作によって形成されるドットの分布の説明図である。 本発明の第1の実施形態における第2の記録動作の説明図である。 (a)は、画素データを構成するビットの説明図、(b)は、本発明の第1の実施形態における第2の記録動作のための格子状に仕切った画素の説明図、(c)は、本発明の第1の実施形態における第2の記録動作によるドット配置の説明図である。 (a),(b),(c),(d)は、それぞれ、本発明の第1の実施形態における第2の記録動作によって形成されるドットの分布の説明図である。 本発明の第1の実施形態における記録制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるインクジェット記録装置の要部の斜視図である。 本発明の第2の実施形態における記録制御を説明するためのフローチャートである。 (a)は、画素データを構成するビットの説明図、(b)は、本発明の第3の実施形態における第2の記録動作のための格子状に仕切った画素の説明図、(c)は、本発明の第3の実施形態における第2の記録動作によるドット配置の説明図である。 (a),(b),(c),(d)は、それぞれ、本発明の第3の実施形態における第2の記録動作によって形成されるドットの分布の説明図である。 記録ヘッドにおける吐出口の配置構成の他の例の説明図である。
符号の説明
102 記録ヘッド
103 搬送ローラ
104 補助ローラ
105 給紙ローラ
106 キャリッジ
107 センサー
300 CPU
304 画像信号処理部
315 ヘッド駆動制御回路
316 キャリッジ駆動制御回路
317 搬送制御回路

Claims (14)

  1. 画素に対して、その画素の階調レベルに対応したドット配置パターンを割当て、その割当てたドット配置パターンに基づいて記録媒体にドットを形成することにより、前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    階調レベルが同一の複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第1記録動作モードと、階調レベルが同一の複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第2記録動作モードと、のそれぞれによって、テストパターンを記録するテストパターン記録手段と、
    前記テストパターンの記録結果に基づいて選択された前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかによって、画像を記録する画像記録手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記テストパターンの記録結果に基づいて、前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかを選択するための信号を入力可能な手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録されたテストパターンを光学的に読み取って、そのテストパターンの少なくとも濃度ムラを含む画像品位を検出可能な読み取り手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかを選択するための選択手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記選択手段は、前記第1記録動作モードによって記録されたテストパターンの濃度ムラと、前記第2記録動作モードによって記録されたテストパターンの濃度ムラと、を比較し、濃度ムラが少ない方のテストパターンを記録した前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記選択手段は、前記記録媒体の種類または大きさの少なくとも一方に基づいて、前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかの選択の変更が可能であることを特徴とする請求項4または5に記載の記録装置。
  7. 前記第1記録動作モードにおいて1種類のドット配置パターンを割当てる階調レベルが同一の複数の画素と、前記第2記録動作モードにおいて複数種類のドット配置パターンを割当てる階調レベルが同一の複数の画素と、は、同じ階調レベルの画素である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記第1記録動作モードにおいて、階調レベルが同一の複数の画素に対して割当てる1種類のドット配置パターンは、前記画素内の同じ位置にドットを形成させるためのパターンであり、
    前記第2記録動作モードにおいて、階調レベルが同一の複数の画素に対して割当てる複数種類のドット配置パターンは、前記画素内の異なる位置にドットを形成させるためのパターンである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記第2記録動作モードにおいて、階調レベルが同一の複数の画素に対して割当てる複数種類のドット配置パターンは、前記画素内の異なる位置にドットを形成させるためのパターンと、前記画素内の異なる位置にドットを形成させるためのパターンと、を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録媒体にドットを形成可能な記録ヘッドを主走査方向に移動させるための移動手段と、
    前記主走査方向と交差する副走査方向に前記記録媒体を搬送させるための搬送手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 前記記録ヘッドは、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 前記第2記録動作モードにおいて、階調レベルが同一の複数の画素に対して割当てる複数種類のドット配置パターンは、前記画素内の少なくとも1つドットの形成位置を前記主走査方向において異ならせるためのパターンである
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の記録装置。
  13. 前記第2記録動作モードにおいて、階調レベルが同一の複数の画素に対して割当てる複数種類のドット配置パターンは、前記画素内の少なくとも1つドットの形成位置を前記副走査方向において異ならせるためのパターンである
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の記録装置。
  14. 画素に対して、その画素の階調レベルに対応したドット配置パターンを割当て、その割当てたドット配置パターンに基づいて記録媒体にドットを形成することにより、前記記録媒体に画像を記録するための記録方法において、
    階調レベルが同一の複数の画素に対して1種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第1記録動作モードと、階調レベルが同一の複数の画素に対して複数種類のドット配置パターンを割当てて記録を行う第2記録動作モードと、のそれぞれによって、テストパターンを記録するテストパターン記録工程と、
    前記テストパターンの記録結果に基づいて選択された前記第1記録動作モードまたは前記第2記録動作モードのいずれかによって、画像を記録する画像記録工程と、
    を含むことを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015163459A (ja) * 2014-01-28 2015-09-10 株式会社セイコーアイ・インフォテック インクジェットプリンター

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