JP2008059252A - 電子機器及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡張性の高い電子機器を提供する。
【解決手段】システム1と、本体部3とを有している。本体部3には、従来アプリケーション管理部17、従来アプリケーション11、15が設けられている。さらに、リソースとしては、 ある機能を実現するハードウェアにおいて、機能実現に必要なハードウェア資源として、グラフィック31、作業用メモリ領域(RAM)21、音声再生25、通信21、不揮発性 RAM27などが設けられている。加えて、本体部3に、新規アプリケーションNEW−A33に対する管理を行う新規アプリケーション管理部35が設けられており、上記各ハードウェアに対して従来アプリケーション管理部17との間でリソースの切り替えを行う。新規アプリケーション管理部35は、プロセスAを有する本体部3に対して、新たな機能をもつプロセスB5が追加された場合に、その新規アプリケーションNEW−B37のリソース管理も行う。
【選択図】図1

Description

本発明は電子機器に関し、特に新規のハードウェアを追加した場合のハードウェア制御技術に関する。
従来の組み込み機器では、全てのアプリケーションが全てのハードウェアの制御を容易に行えるように、1つのプロセスで動作するシステムのものが多い。図2に一般的な電子機器401の一構成例を示す。例えば、ハードウェアとして、通信部413と、RAM415と、音声再生部417と、不揮発性RAM部421と、グラフィック部423と、が備えられている。アプリケーションとしては、APP−A403と、APP−B405と、が組み込まれ、これらをアプリケーション管理部407により切換えながら(アプリケーション切換411及びリソース切換425)ハードウェアを動作させている。
すなわち、電子機器は、アプリケーション管理部407により一括管理され、オペレーションシステムとも一体になっている。
上記構成を有する電子機器においては、起動したアプリケーション403・405に
システム用のリソース、すなわちメモリを含むハードウェア資源を配分する。
例えば携帯電話の場合、アプリケーション管理部407が、電話機能やメールなどのアプリケーションを切り替え、その都度、RAM415やグラフィック部423などのハードウェアの管理を行う。
近年、技術の急速な進歩に伴い商品の高機能・多機能化が進み、次々と新しい機能を搭載していかなければならないため、新規のアプリケーションを搭載する際には従来のアプリケーションとの整合性をとることが重要となっている。
ここで、アプリケーションに関するわずかな変更、追加があっただけでも、システム全体の挙動に悪影響を与えうるという問題が発生する。その結果、軽微な変更・追加であっても、電子機器全体の設計を見直す必要が生じる。例えば新たなアプリケーションを追加した場合、ハードウェアへのアクセス方法を追加・設定しなおす必要が発生する。
携帯電話の例では、電話機能やメールなどの従来のアプリケーションにカメラやウェブブラウザなど新しいアプリケーションを加える度に、アプリケーション管理部407を変更し、RAM415やグラフィック部423などのハードウェアへのアクセス方法を再設計しなければならない。この問題は、システムが1つのプロセスからなることに起因する。
この時、従来のアプリケーションが動作しているプロセスとは別に、新しいプロセスに新規のアプリケーションを実装し、動作するようにすれば、新規の機能の追加がシステム全体の挙動に悪影響を与える影響が軽減される。
プロセスごとにハードウェアの制御を行えばよく、また。もし別のプロセスに不具合があっても、従来のプロセスだけ起動すれば、従来の機能だけは使用可能になるからである。
しかしながら、この場合、アプリケーション管理部407に複数プロセスの管理を可能にする仕組みを追加しなければならない。
そこで、下記特許文献1には、図2のアプリケーション管理部407に相当する部分にシステムリソースマネージャを設け、ハードウェア、複数プロセスのソフトウェアそれぞれのリソースを管理するリソースマネージャを統合的に管理して、複数プロセスの新規の機能と従来の機能との連携・制御・管理を容易にしている。
特開2006−65811
前記従来の発明が有効になるのは、任意のプロセス上のアプリケーションが任意にハードウェアへアクセスできることが前提となっている。しかしながら、以下のようなハードウェアの制約があり、複数のプロセス上で動作するアプリケーションが任意にはハードウェアへアクセスできないシステムがある。
1)ハードウェアの初期化処理を複数のプロセスから行えない
2)ハードウェアの初期化を行ったプロセスからのみ、その後の制御が可能である
例えばハードウェアの高速動作が目的で、ユーザの過去の操作で変更されたハードウェアの状態を維持するため、1つのプロセスのみがハードウェアの制御を行う場合などが挙げられる。
さらに、Linuxなどのように、メモリアクセスに仮想アドレスを用いるシステムを用いる場合には、システムおよびアプリケーションにおけるメモリアクセスが仮想アドレスであるのに対し、ハードウェアやファームウェア制御時のメモリアクセスには実際の物理メモリを用いなければならない。この際には、仮想アドレスを物理アドレスに変換する必要がある。
そして、この物理アドレスの値は、設定したプロセスとは別のプロセスが知ることは出来ず、ハードウェアやファームウェアが制御できない。このような場合、開発速度の向上、新規の機能の移植性向上などを狙って従来のプロセスとは切り離された別プロセスを追加しても、ハードウェア制御は困難となるという問題が新たに発生する。
例えば、図2において、図示したプロセスとは別のプロセスで動くプロセスを新たに追加し、そのプロセス上で動くアプリケーションが加えられても、アプリケーション管理部407に特別な仕組みを用意しなければ、RAMやグラフィックにアクセスすることが出来ず、新規の機能が実行できなくなる問題が生じる。
また、アプリケーション管理部407に別プロセスを追加するための特別な仕組みを用意した場合、開発やテストなどのコスト・時間の負荷が高くならないようにする必要がある。
そのためには、
1)システムの安定性を高めるためにシステムで提供する機能を極力小さくまとめる
2)使用するハードウェアに依存する部分を極力減らし移植性を高める
ことが必要となる。
本発明は、新規にアプリケーションを追加する際に発生する上記問題点を解決し、従来のシステムを活かしながら、開発・テストの工数の増大を抑制し、安定し拡張性の高い電子機器を提供することを目的とする。
本発明によれば、共通アプリケーションに以下の機能を持つ新規アプリケーション管理部(請求項に記載の『第1の新規アプリケーション管理部』を便宜上、新規アプリケーション管理部と称する。)を導入する。
1)プロセス間通信によって受け取った、実行したい機能(処理内容)、処理に必要なパラメータなどを変換し、代理でハードウェア制御を行う機能 (対他プロセス通信部、API変換部、リソース管理部)、
2)仮想アドレスと物理アドレスを変換するために必要な情報を、プロセス間通信を用いて共通アプリケーション以外に通知する機能 (対他プロセス通信部、API変換部、リソース管理部)、
3)あるハードウェアに対する制御が同時に発生しないように排他制御を行う機能 (リソース管理部、排他制御部)、例えば、グラフィックライブラリを利用する場合には、新規アプリケーションと新規アプリケーション管理部の間でプロセス間通信を行い(図1のL3)、グラフィックプレーンに対する塗りつぶし、転送、画面更新などの処理内容、および処理に必要となるデータのアドレスを受け渡す(図1のL4)。
受け渡されたこれらの情報を元に、新規アプリケーション管理部において、ファームウェアで提供される APIについて、複数の処理が同時に実行されることがないよう排他制御を加えた関数を使用する。グラフィックライブラリ以外の他のリソース(音声再生、通信)等においても同様の代理処理を行う。これにより、共通アプリケーション以外のプロセスからのハードウェアへのアクセスが可能となる。
本発明により、従来のアプリケーションにてハードウェア制御を行っている場合に
新規に作成した別プロセスのアプリケーションからのハードウェア制御が可能となる。この結果、ハードウェア制御を含めた共通アプリケーション部、別プロセスの新規アプリケーション部、システム部、といったモジュールの分割が可能となり、技術の発展、コストダウン要求により変更頻度の激しいハードウェアについて、変更時の影響からシステム部を切り離し、安定度を高めることができる。
従って、商品の付加価値に対して影響のある新機能追加時の影響から商品を特徴づけるのに必須となる共通機能を切り離し、安定度を高めることができる。その結果、商品の付加価値を高める新規機能の追加が容易になる。
本明細書において、第1の機能とは、電子機器の動作に必須の機能、電子機器がシリーズとして開発されている場合などにおいて、そのシリーズ内の各機種に共通の、すなわち機種に依存しないスタンダードな機能、或いは、各機種に共通の機能を指す。
例えば、電子機器が携帯電話である場合には、通話機能、TVである場合には放送波を受信して画面に出す一連の機能などを指す。
第2の機能とは、前記第1の機能とは異なる新規に付加された機能、スタンダードな機能に対して機種に依存して付加される機能、各機種に共通な機能以外の機能であって機種に固有の機能を指す。要するに、第1の機能、第2の機能との区別は、開発戦略・製品戦略などによって区別される境界が可動であると言える。これらの機能を、リソース管理の階層の違いにより区別することも可能である。
以下、本発明の一実施の形態による電子機器について、図面を参照しながら説明を行う。
電子機器としては、基本的には液晶テレビジョン受信機を例にし、これに新たな機能を追加した場合を念頭において説明する。他の電子機器にも適用可能であることは言うまでもない。
図1は、本実施の形態による電子機器の基本構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による電子機器Xは、以下の構成を有している。まず、共通アプリケーションとして提供されている機能は、以下のモジュールにより構成されている。
図2の構成と同様の構成として、システム1と、本体部3とを有している。本体部3には、従来アプリケーション管理部17と、従来アプリケーション(CURRENT−A)11と、(CURRENT−B)15と、が設けられている。さらに、リソースとしては、 ある機能を実現するハードウェアにおいて、機能実現に必要なハードウェア資源として、通信21、作業用メモリ領域(RAM)23、音声再生25、不揮発性 RAM27、グラフィック31、などが設けられている。
加えて、本体部3に、新規アプリケーションNEW−A33に対する管理を行う新規アプリケーション管理部35が設けられており、上記各ハードウェアに対して従来アプリケーション管理部17との間でリソースの切り替えを行う。
新規アプリケーション管理部35は、プロセスAを有する本体部3に対して、新たな機能をもつプロセスB5が追加された場合に、その新規アプリケーションNEW−B37のリソース管理も行う。
図3は、図1の各機能ブロックをより詳細に示す図である。従来アプリケーション管理部17は、従来アプリケーション11、15と接続され、新規アプリケーション管理部35と、通信を行う対新規管理部通信部17−1と、排他制御を行う排他制御部17−2と、機能実現に必要なハードウェア資源と接続されリソース管理を行うリソース管理部17−3と、リソース管理部17−3と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報格納部17−4と、を有している。
新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−A33と接続される各機能ブロックであって、従来アプリケーション管理部17と通信を行う対従来管理部通信部35−1と、排他制御を行う排他制御部35−2と、機能実現に必要なハードウェア資源と接続されリソース管理を行うリソース管理部35−3と、リソース管理部35−4と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報格納部35−4と、他プロセスと通信を行う対他プロセス通信部35−5と、API変換を行うAPI変換部35−6と、を有している。
さらに、プロセスAとは異なる他のプロセスであるプロセスBであって、新規アプリケーションNEW−B(37b)とNEW−C(37c)とが起動可能なプロセスBには、 新規アプリケーション管理部35と通信可能な対他プロセス通信部39−1と、排他制御部39−2と、リソース管理部39−3と、リソース管理部39−3と接続されリソース管理情報を格納するリソース管理情報を格納する格納部39−4と、を有している。リソース管理部39−3は、ライブラリZ41に含まれる通信部に関するリソース制御を行う。
ここで、図3に『新規アプリケーションフレームワーク』とあるが、請求項に記載の『第2の新規アプリケーション管理部』に対応するものであり、説明の便宜上、新規アプリケーションフレームワークと称する。
上記構成において、新規アプリケーションを追加し、この追加した新規アプリケーションが起動すると、リソースが切り替わるように制御される。
尚、リソースの排他制御に関して、本実施の形態は同時に利用可能なモジュール数を1つとしているが、2つ以上が利用可能な場合についても同様の排他制御を行うことができる。
例えば、グラフィックのリソースの排他制御を例に図23を参照しながら説明を行う。図23は、アプリケーション切替によるグラフィックリソース切替例を示す図である。テレビジョン受信装置のディスプレイ51において、同時に利用可能なモジュール数が1つである場合には、従来アプリケーション11が利用している場合には従来アプリケーション11が表示され(A)、新規アプリケーション33が利用している場合には新規アプリケーション33の表示画面に切り替える(B)。
この場合には、従来アプリケーション11と新規アプリケーション33とで完全に排他となっている。
但し、同時に利用可能なモジュール数が2つ以上である場合には、図23(C)に示すように、更新対象の領域51で分割・排他処理(11・33)が可能な場合や、図23(D)に示すように、重ね合わせのレイヤとして排他処理が可能な場合(11・33)があり、その場合にはそれぞれの領域について図23(A)、(B)の場合と同様の管理方法を用いることができる。
以下においては、共通アプリケーションに対して新規アプリケーション管理部を追加し、さらに新規アプリケーション(NEW−A、NEW−B、NEW−C)を追加した場合の処理例について説明する。新規アプリケーションと共通アプリケーションの状態によって、以下の3つの場合が存在する。
a)新規アプリケーションが共通アプリケーションと単一プロセスとなる場合、
b)新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合、
c)新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなり、かつ、新規アプリケーション内でさらにリソース管理を行う場合である。
上記のそれぞれの場合における以下の処理について述べる
1)新規アプリケーションの起動
2)新規アプリケーションの終了
3)新規アプリケーション実行時の挙動
4)新規アプリケーション間の切替
尚、上記の組み合わせとして、
・共通アプリケーション上の新規アプリケーション、
・別プロセス上の新規アプリケーション、
・新規フレームワーク上の新規アプリケーション
のそれぞれの間の切替処理なども発生しうるが、それぞれ単体における処理に準ずるため説明を省略する。
以下、より具体的な構成と処理について例を挙げて説明する。
実施例1は、新規アプリケーションが共通アプリケーションと単一プロセスとなる構成を有するケースのうちの第1のケースである。図4は、実施例1によるモジュール構成図であり、単一プロセスにおける拡張例を示す図である。図1との相違点は、新規アプリケーションNEW−B37が従来アプリケーション11・15と同じプロセスA3内に設けられている点である。新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−A33及びNEW−B37を管理する。従来アプリケーションと新規アプリケーションの切り替えに応じて、従来アプリケーション管理部17と新規アプリケーション管理部35とのいずれがリソースを管理するかが切り替わる。
図4に示す単一プロセスのアプリケーション起動に関するシーケンス図を図5に示す。ユーザーからの新規アプリケーションNEW−Aの起動要求(501)をうけると、従来アプリケーション管理部17は、従来アプリケーションCURRENT−A11に対して終了要求を通知する(503)。従来アプリケーションCURRENT−A11は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部11の管理しているリソースについて、従来アプリケーションCURRENT−A11の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(505、507)。以後、新規アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。従来アプリケーションCURRENT−A11が処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーション CURRENT−A11は、従来アプリケーション管理部にアプリケーション終了応答を通知する(509)。
従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に新規アプリケーションNEW−A33起動要求を行う(511)。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17からの新規アプリケーション起動要求(511)を受け、新規アプリケーションNEW−A33に起動要求を行う(513)。
新規アプリケーションNEW−A33は、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−A33の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する(515・517)。以後、新規アプリケーションNEW−A33は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行い、グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。
新規アプリケーションNEW−A35の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW−A35は、新規アプリケーション管理部35に新規アプリケーションNEW−A起動応答を送る(519)。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に新規アプリケーション起動応答を送る(521)。
次に、新規アプリケーションの実行(単一プロセス)処理について図6を参照しながら説明を行う。図6に示す処理では、リソースとして作業用のメモリ領域(RAM)、グラフィックに着目し、ユーザーが何らかの操作を行った際に、新規アプリケーションが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理の流れについて説明する。
図6に示すように、ユーザーの操作により発生したユーザーイベント601は、従来アプリケーション管理部17、新規アプリケーション管理部35を経由し(603)、新規アプリケーションNEW−A33に通知される(605)。新規アプリケーションNEW−Aは、演算607、描画準備609を行い、ファームウェア(ここではグラフィック)31に対して描画要求を行う(611)。ファームウェア31は、処理が終了すると描画完了通知を行う。
必要な処理分だけ描画処理を行い、ファームウェア31より全ての描画完了通知が通知されると(613)、新規アプリケーション NEW−A33は、画面更新準備(615)を行い、ファームウェア31に対して画面更新要求を行う(617)。ファームウェア1は、処理が終了したら画面更新完了通知を行う(619)。以上の処理により、ユーザーの操作によって(必要であれば何らかの更新がなされた)画面が表示される。
次に、図7を参照しながら、新規アプリケーションの終了(単一プロセス)について説明を行う。図7に示すように、ユーザーからの新規アプリケーションNEW−A33の終了要求を受けると(701)、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了要求(703)を行う。ここで、アプリケーション終了要求(701・703・705)には以下のような形態がある。
a)従来アプリケーション管理部17において「終了要求」と認識できるもの、
b)新規アプリケーション管理部35において、初めて「終了要求」と認識できるもの、
c)新規アプリケーション33において初めて、「終了要求」と認識できるもの
である。
例えば、電源キーなどは、(a)のように機器で共通の終了要求となるが、アプリケーション終了キーのようなものがある場合には(b)に該当する。また、アプリケーション上のメニューで設定される終了コマンドは(c)に該当する。(c)の場合には、従来アプリケーション管理部17、新規アプリケーション管理部35にとって、アプリケーション終了要求701、703は、単なるイベント(キーコード) となるが、いずれも同様の処理となる。
すなわち、新規アプリケーション33は、従来アプリケーション11からのアプリケーション終了要求を受けた状態となり、707以降のアプリケーション終了処理を行う。
新規アプリケーション管理部35から新規アプリケーションNEW−A33にアプリケーション終了要求705が通知され、アプリケーション終了処理を開始すると、新規アプリケーション NEW−A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(707・709)。
以後、従来アプリケーション11において、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。
新規アプリケーションNEW−A33が処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーションNEW−A 33は、従来アプリケーション管理部17にアプリケーション終了応答を通知する(711)新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部11に対してアプリケーション終了通知を行う(713)。
次に、新規アプリケーションが自発的終了する異常系の処理について図8を参照しながら説明を行う。新規アプリケーション33において異常が発生した場合など、ユーザーの意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。
このような自発的終了発生事由が生じると、新規アプリケーションNEW−A33は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了要求発行要請を行い(801)、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了要求発行要請803を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる(703〜715)。
次に、図9を参照しながら、新規アプリケーションの切替(単一プロセス)処理について説明を行う。まず、ユーザーからのアプリケーション切替要求901を受けると、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション切替要求903を行う。ここで、アプリケーション切替要求(901・903・905)には以下のような形態がある。
a)従来アプリケーション管理部にて「切替要求」と認識できるもの、
b)新規アプリケーション管理部にて、初めて「切替要求」と認識できるもの、
c)新規アプリケーションにて、初めて「切替要求」と認識できるもの
である。
例えば、EPG起動(表示)キーなどは、(a)のように機器において共通の切替要求となるが、アプリケーション切替キーのようなものがある場合には(b)となる。また、アプリケーション上のメニューで設定される切替コマンドは(c)となり、その場合には、従来アプリケーション管理部17、新規アプリケーション管理部35にとって、アプリケーション切替要求901・903は単なるイベント(キーコード)となるが、いずれも同様の処理となる。すなわち、新規アプリケーション33は、従来アプリケーション11からのアプリケーション切替要求を受けた状態となり、905以降のアプリケーション終了処理を行う。
新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーション NEW−A33にアプリケーション終了要求905を行う。新規アプリケーションNEW−A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(907・909)。
新規アプリケーション NEW−A33が処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーションNEW−A33は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了応答を通知する(911)。
新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−B37に起動要求を行う(913)。新規アプリケーションNEW−B37は、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−B37の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する(915・917)。
新規アプリケーションNEW−B37の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW−B37は、新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーションNEW−B37の起動応答を送る(919)。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対して新規アプリケーション起動通知を送る(921)。従来アプリケーション管理部17は、ユーザーに対して映像・音声を提示する(923)。
実施例2は、単一プロセスにおいて、新規アプリケーション間で切替前後のアプリケーションに連携動作を行う場合である。この場合について、シーケンス図に沿って説明を行う。図10は、単一プロセスにおける新規アプリケーション切り替えのシーケンス図である。図10に示すように、ユーザーからのアプリケーション切替要求を受けると(1001)、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション切替要求1003を行う。尚、新規アプリケーションの切替(単一プロセス)で述べたように、アプリケーション切替要求(1001・1003・1005)は、単なるイベント(キーコード)の場合がある。新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−A33に対して、アプリケーション切替要求1005を行う。
新規アプリケーションNEW−A33は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−A33の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する。(1007・1009)
新規アプリケーションNEW−Aが処理の終了およびリソースの開放を行うと、新規アプリケーションNEW−A33は、新規アプリケーション管理部35にアプリケーション切替応答1011を行う。新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−B37に対して起動要求1013を行う。新規アプリケーションNEW−B37は、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−B37の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新する(1015・1017)。
新規アプリケーションNEW−B37の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW−B37は、新規アプリケーション管理部35に新規アプリケーションNEW−B起動応答1019を送り、新規アプリケーション管理部35はこれを受けて従来アプリケーション管理部17に新規アプリケーション起動通知1021を送る。
従来アプリケーション管理部17は新規アプリケーション管理部35からの新規アプリケーション起動通知1021を受けると、ユーザに対して、映像・音声を提示する(1023)。
実施例3は、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合である。図11は、別プロセスにおける拡張例を示す電子機器の一構成例を示す機能ブロック図であり、図1に対応する図である。図1におけるプロセスAに加えて、新規アプリケーションNEW−B(37b)を有する別プロセスB(5b)と新規アプリケーションNEW−C(37c)を有する別プロセスC(5c)と、を追加する例である。この場合、通信部43は、別プロセスB(5b)と別プロセスC(5c)との両方に共通に用いることができる。
別プロセスの新規アプリケーション起動について図12を参照しながら説明を行う。ユーザーからの新規アプリケーションNEW−Bの起動要求1201をうけると、従来アプリケーション管理部17は、従来アプリケーションCURRENT−A11に対して終了要求1203を通知する。
従来アプリケーションCURRENT−A11は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、従来アプリケーションCURRENT−A11の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(リソース開放要求1205及びリソース開放応答1207)。以後、新規アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。
従来アプリケーションCURRENT−A11が処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーションCURRENT−A11は、従来アプリケーション管理部17に対して、アプリケーション終了応答1209を通知する。従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対して、新規アプリケーションNEW−B起動要求1211を行う。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17からの新規アプリケーション起動要求1211を受け、リソースを取得し(1213)、リソース情報を付加して新規アプリケーション NEW−B(37b)に起動要求を行う(1215)。新規アプリケーション NEW−B(37b)は、必要であればリソースの初期化を行う(1217・1219)。以後、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行い、グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。
新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW-B(37b)は、新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーションNEW-B起動応答1221を送る。これを受け、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対して新規アプリケーション起動応答1223を送る。
次に、別プロセスの新規アプリケーションの処理実行について図13を参照しながら説明を行う。ここでは、リソースとして作業用のメモリ領域(RAM)、グラフィックに着目し、ユーザが何らかの操作を行った際に、新規アプリケーションが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理について説明する。
ユーザーの操作により発生したユーザーイベント1301は、従来アプリケーション管理部17、新規アプリケーション管理部35を経由し、新規アプリケーションNEW−B(37b)に通知される(1303・1305)。新規アプリケーションNEW−B(37b)は、演算1307、描画準備1309を行い、新規アプリケーション管理部35に対して描画要求1311を行う。
新規アプリケーション管理部35は、描画要求を排他制御のされているファームウェア31のAPIに変換し(1313)、ファームウェアに通知する(1315)。ファームウェア31は、処理が終了すると描画完了通知1317を行い、描画完了通知は新規アプリケーション管理部35において変換されて(1319)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に通知される(1321)。
ここで、必要な処理だけ描画処理を行い、ファームウェア31より全ての描画完了通知が通知されると(1321)、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、画面更新準備1323を行い、新規アプリケーション管理部35に対して画面更新要求1325を行う。新規アプリケーション管理部35は、画面更新要求を排他制御のされているファームウェア31のAPIに変換し(1327)、ファームウェアに通知する(1329)。
ファームウェア31は、処理が終了すると画面更新完了通知1331を行い、画面更新完了通知は新規アプリケーション管理部35を経由して(変換1333)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に通知される(1335)。このようにして、ユーザーの操作によって(必要であれば何らかの更新された)画面が表示される。
図14は、別プロセスの新規アプリケーションが終了する場合のシーケンス図である。
ユーザーからの新規アプリケーションNEW−B(37b)の終了要求1401を受けると、 従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対して、アプリケーション終了要求1403を行う。ここで、単一プロセスの新規アプリケーション終了で述べたように、アプリケーション終了要求1401・1403・1405は、単なるイベント(キーコード) の場合がある。
新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーションからのアプリケーション終了要求を受けて、新規アプリケーションNEW−B(37b)に対してアプリケーション終了要求1405を行う。新規アプリケーションNEW−B(37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了応答1407を通知する。
新規アプリケーション管理部35は、 新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−B(37b)の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(リソース開放1409)。以後、従来アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。
新規アプリケーション管理部35がリソースの開放1409を行うと、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了通知1411を行い、従来アプリケーション管理部17は、映像・音声をユーザーに提示する(1413)。
次に、図15を参照しながら、別プロセスの新規アプリケーション自発的終了(異常系)について説明を行う。新規アプリケーションにおいて異常が発生した場合など、ユーザーの意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。自発的終了発生事由が生じると、例えば、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了要求発行要請1501を行い、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了要求発行要請1503を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる(1403〜1413)。
次に、別プロセスの新規アプリケーション切替について図16を参照しながら説明を行う。まず、ユーザーからのアプリケーション切替要求1601を受けると、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション切替要求1603を行う。ここで、 単一プロセスの新規アプリケーション切替で述べたように、アプリケーション切替要求(1601・1603・1605)は単なるイベント(キーコード) の場合がある。新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションNEW−C(37c)に対してアプリケーション終了要求1605を行う。
新規アプリケーションNEW−C(37c)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了応答1607を通知する。新規アプリケーション管理部35は新規アプリケーションNEW−C(37c)からのアプリケーション終了応答を受け、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションNEW−C(37c)の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(リソースの開放1609)。
その後、新規アプリケーションNEW−B(37b)の情報を登録し、当該リソースを使用状態として更新し(リソースの登録1611)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に対して起動要求1613を行う。
新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動が完了すると(1615・1617)、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーションNEW−B(37b)起動応答1619を送る。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対して新規アプリケーション起動通知1621を送る。従来アプリケーション管理部17は、ユーザーに映像・音声を提供する(1623)。
次に、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合であって、かつ、新規アプリケーション内でさらにリソース管理を行う場合について説明する。図17は、本実施例による電子機器の一構成例を示す機能ブロック図である。図17に示すように、プロセスA3とは別のプロセスB5に新規アプリケーションフレームワーク39が設けられ、この新規アプリケーションフレームワーク39が、新規アプリケーション管理部35と接続されるとともに、新規アプリケーションNEW−B(37b)、新規アプリケーションNEW−C(37c)と接続されている構成を有している。
上記構成においては、以下のように動作が行われる。図18を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規アプリケーションの起動について説明を行う。
ユーザーからの新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動要求1801をうけると、従来アプリケーション管理部17は、従来アプリケーションCURRENT−A11に対して終了要求1803を通知する。
従来アプリケーションCURRENT−A11は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、従来アプリケーションCURRENT−A11の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(1805・1807)。以後、新規アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。
従来アプリケーションCURRENT−A11が処理の終了およびリソースの開放を行うと、従来アプリケーションCURRENT−A11は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了応答1809を通知する。
従来アプリケーション管理部15は、新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動要求1811を行う。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部35からの新規アプリケーション起動要求1811を受け、リソースを取得し(1813)、リソース情報を付加して新規アプリケーションフレームワーク39に対して起動要求1815を行う。
新規アプリケーションフレームワーク39は、必要であればリソースの初期化を行い(1817・1819)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に起動要求1821を行う。以後、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、作業用メモリを用いて通信、演算等の処理を行い、グラフィックプレーンへの描画を開始することが可能となる。
新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、新規アプリケーションフレームワーク39に対して、新規アプリケーションNEW−B(37b)の起動応答1823を送る。新規アプリケーションフレームワークは、新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーション起動応答1825を送る。新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対して新規アプリケーション起動応答1827を送る。これにより、新規アプリケーションを起動させることができる。
次に、図19を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規アプリケーションの実行処理について説明を行う。ここでは、リソースとして作業用のメモリ領域(RAM)、グラフィックに着目し、ユーザーが何らかの操作を行った際に、新規アプリケーションが処理、演算を行い、表示デバイスに何らかの情報が表示されるまでの処理について説明する。
ユーザーの操作により発生したユーザーイベント1901は、従来アプリケーション管理部17、新規アプリケーション管理部35、新規アプリケーションフレームワーク39を経由し(1903・1905)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に通知される(1907)。新規アプリケーションNEW−B(37b)は、演算1909、描画準備1911を行い、新規アプリケーションフレームワーク39経由で、新規アプリケーション管理部35に対して描画要求を行う(1913・1915)。
新規アプリケーション管理部35は、描画要求1915を排他制御のされているファームウェアのAPIに変換し(1917)ファームウェア31に通知する(1919)。
ファームウェア31は、処理が終了すると描画完了通知1921を行い、描画完了通知1921は 新規アプリケーション管理部35(ここで変換1923が行われる)、新規アプリケーションフレームワーク39を経由して(1925)、新規アプリケーションNEW−B37bに通知される(1927)。
必要な処理だけ描画処理を行い、ファームウェア31より全ての描画完了通知が通知されると、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、画面更新準備1929を行い、新規アプリケーションフレームワーク39経由で新規アプリケーション管理部35に対して画面更新要求を行う(1931・1933)。
新規アプリケーション管理部35は、画面更新要求1933を排他制御のされているファームウェアのAPIに変換し(1935)、ファームウェア31に通知する(1937)。
ファームウェア31は、処理が終了すると画面更新完了通知1939を行い、画面更新完了通知は新規アプリケーション管理部35(ここで変換1941が行われる)、新規アプリケーションフレームワーク39を経由して(1943)、新規アプリケーションNEW−B(37b)に通知される(1945)。以上の処理により、ユーザーの操作によって(必要であれば何らかの更新された)画面が表示される。
次に、図20を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規アプリケーションの終了について説明を行う。まず、ユーザーからの新規アプリケーションNEW−B(37b)の終了要求2001を受けると、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35にアプリケーション終了要求2003を行う。尚、単一プロセスの新規アプリケーション終了でも述べたように、アプリケーション終了要求(2001・2003・2005)は単なるイベント(キーコード)の場合がある。
新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17からのアプリケーション終了要求2003を受けて、新規アプリケーションフレームワーク39に対してアプリケーション終了要求2005を行う。新規アプリケーションフレームワーク39は、新規アプリケーションNEW−B(37b)に対してアプリケーション終了要求2007を行う。新規アプリケーションNEW−B(37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など、使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーションフレームワーク39に対してアプリケーション終了応答を通知する(2009)。
新規アプリケーションフレームワーク39は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了応答2011を通知する。新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーション管理部35の管理しているリソースについて、新規アプリケーションフレームワーク39の情報を削除し、当該リソースを未使用状態として更新する(2013)。以後、従来アプリケーションにおいて、グラフィックおよび作業用メモリなどのリソースを使用することが可能となる。
新規アプリケーション管理部35がリソースの開放2013を行うと、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了通知2015を行う。これにより、映像・音声をユーザーに対して提示することができる(2017)。
次に、図21を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規アプリケーション自発的終了(異常系)処理について説明を行う。新規アプリケーションにおいて異常が発生した場合など、ユーザーの意思と関係なく新規アプリケーションを終了させる場合がある。自発的終了発生事由が生じると、新規アプリケーションNEW−B(37b)は、新規アプリケーションフレームワーク39経由で新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション終了要求発行要請2101・2103を行い、新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対してアプリケーション終了要求発行要請2105を行う。以後、通常の新規アプリケーション終了処理と同様に終了処理が行われる(2003〜2017)。
次に、図22を参照しながら、新規アプリケーションフレームワークにおける新規アプリケーションの切替処理について説明を行う。ユーザーからのアプリケーション切替要求2201を受けると、従来アプリケーション管理部17は、新規アプリケーション管理部35に対してアプリケーション切替要求2203を行う。
ここで、単一プロセスの新規アプリケーション切替で述べたように、アプリケーション切替要求(2201・2203・2205・2207)は単なるイベント(キーコード)の場合がある。
新規アプリケーション管理部35は、新規アプリケーションフレームワーク39に対してアプリケーション切替要求2205を行う。新規アプリケーションフレームワーク39は、新規アプリケーションNEW−B(37b)に対してアプリケーション終了要求2207を行う。
新規アプリケーションNEW−B(37b)は、描画の終了および作業用メモリの開放など使用していたリソースの使用を中止し、新規アプリケーションフレームワーク39に対してアプリケーション終了応答2209を通知する。
新規アプリケーションフレームワーク39は、必要であればリソースの初期化を行い(2211・2213)、新規アプリケーションNEW−C(37c)に対してアプリケーション起動要求2215を行う。新規アプリケーションNEW−C(37c)の起動が完了すると、新規アプリケーションNEW−C(37c)は、新規アプリケーションフレームワーク39経由で新規アプリケーション管理部35に対して新規アプリケーションNEW−C(37c)起動応答を送る(2217・2219)。
新規アプリケーション管理部35は、従来アプリケーション管理部17に対して新規アプリケーション起動通知2221を送る。従来アプリケーション管理部17は、ユーザーに対して、映像・音声を提示することができる(2223)。
以上に説明したように、本発明の実施の形態による電子機器においては、新規アプリケーション管理部、さらに新規アプリケーションフレームワークの追加を行うことにより、共通アプリケーション以外の他プロセスからのリソース利用、ハードウェア制御が可能となるという利点がある。
そのことにより、モジュールの分割が可能となり、機器において提供する機能を新規アプリケーション部、共通アプリケーション部、システム部に分割し、商品を特徴付ける機能に応じて必須な機能の実現を担うハードウェアに関する制御については、共通アプリケーション部(従来アプリケーション管理部)において行うことで、技術の発展、コストダウン要求により変更頻度の激しいハードウェアについて、機能の追加・変更時の影響からシステム部を切り離し、安定度を高める。
すなわち、商品の付加価値に対して影響のある新機能追加時の影響から、商品を特徴付けるのに必須となる共通機能を切り離し、安定度を高めることができるという利点がある。
本発明は、電子機器に利用可能である。
本発明の一実施の形態による電子機器の基本構成例を示す機能ブロック図である。 オペレーションシステム(OS)とアプリケーションとが一体となっている一般的な電子機器の一構成例を示す図である。 図1に対して、各機能ブロックをより詳細に示す図である。 実施例1における単一プロセスにおける拡張例を示す図である。 実施例1における図9に示す単一プロセスのアプリケーション起動に関するシーケンス図である。 実施例1における新規アプリケーションの実行(単一プロセス)処理を示すシーケンス図である。 実施例1における新規アプリケーションの終了(単一プロセス)を示す図である。 実施例1における新規アプリケーションが自発的終了する異常系の処理を示すシーケンス図である。 実施例1における新規アプリケーションの切替(単一プロセス)処理例を示すシーケンス図である。 実施例2における単一プロセスにおける新規アプリケーション切り替えのシーケンス図である。 実施例3における別プロセスにおける拡張例を示す電子機器の一構成例を示す機能ブロック図であり、図1に対応する図である。図1におけるプロセスAに加えて、新規アプリケーションNEW−Bを有する別プロセスBと新規アプリケーションNEW−Cを有する別プロセスCと、を追加する例である。 実施例3における別プロセスの新規アプリケーションを起動する場合のシーケンス図である。 実施例3における別プロセスの新規アプリケーションを実行する場合のシーケンス図である。 実施例3における別プロセスの新規アプリケーションを終了する場合のシーケンス図である。 実施例3における別プロセスの新規アプリケーションを自発的終了(異常系)する場合のシーケンス図である。 実施例3における別プロセスの新規アプリケーションの切替処理のシーケンス図である。 本発明の実施例4による、新規アプリケーションが共通アプリケーションと別プロセスとなる場合であって、かつ、新規アプリケーション内でさらにリソース管理を行う場合における電子機器の一構成例を示す機能ブロック図である。 実施例4における新規アプリケーションを起動する場合の処理のシーケンス図である。 実施例4における新規アプリケーションを実行する場合の処理のシーケンス図である。 実施例4における新規アプリケーションを終了する場合の処理のシーケンス図である。 実施例4における新規アプリケーションを自発的終了(異常系)する場合の処理のシーケンス図である。 実施例4における新規アプリケーションの切替処理のシーケンス図である。 アプリケーション切替によるグラフィックリソース切替例を示す図である。
符号の説明
1…システム、3…本体部、11…従来アプリケーション(CURRENT−A)、15…従来アプリケーション(CURRENT−B)、17…従来アプリケーション管理部、21…通信部、23…作業用メモリ領域(RAM)、25…音声再生部、27…不揮発性 RAM部、31…グラフィック部(ファームウェア)、33…新規アプリケーションNEW−A、35…新規アプリケーション管理部、37…新規アプリケーションNEW−B、39…新規アプリケーションフレームワーク、41…ライブラリZ、43…通信部、51…ディスプレイ。
さらに、Linux(登録商標)などのように、メモリアクセスに仮想アドレスを用いるシステムを用いる場合には、システムおよびアプリケーションにおけるメモリアクセスが仮想アドレスであるのに対し、ハードウェアやファームウェア制御時のメモリアクセスには実際の物理メモリを用いなければならない。この際には、仮想アドレスを物理アドレスに変換する必要がある。

Claims (15)

  1. 複数のアプリケーションが動作可能な電子機器であって、
    電子機器の動作における基本機能を集約したオペレーティングシステム部(以下「システム部」と称する。)と、
    電子機器を特徴付けるための第1の機能の実現を担うハードウェアの動作を、前記システム部から切り離して制御するための従来アプリケーション管理部を備えた共通アプリケーション部と、を有することを特徴とする電子機器において、
    新規に付加され前記第1の機能とは異なる第2の機能の実現を担う新規アプリケーションを管理する第1の新規アプリケーション管理部を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の新規アプリケーション管理部を、前記共通アプリケーション部内に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. さらに、新規に付加され前記第1の機能とは異なる第2の機能の実現を担う新規アプリケーションを、前記共通アプリケーション部とは分離して制御するための新規アプリケーション部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記新規アプリケーション部に、前記第1の新規アプリケーション管理部と、前記新規アプリケーション部に追加された新規アプリケーションとのハードウェアへのアクセス管理の仲介を行うための、第2の新規アプリケーション管理部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、前記従来アプリケーション管理部との間でハードウェアへのアクセス管理を行うとともに、前記新規アプリケーション間のハードウェアのアクセス管理を行うことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、プロセス間通信によって受け取った、実行したい処理内容と、処理に必要なパラメータを必要に応じて変換し代理としてハードウェア制御を行う機能を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、あるハードウェアへのアクセスが同時に発生しないように排他制御を行う排他制御部を備えていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、前記従来アプリケーション管理部との間のプロセス間通信によって受け取った、実行したい第2の機能の処理に必要なパラメータを変換し、前記従来アプリケーション管理部の代理としてハードウェア制御を行う代理管理(プロキシ)機能を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  9. 前記代理管理機能は、他のプロセスとの間で通信を行う対他プロセス通信部と、前記共通アプリケーションのAPIと他のプロセスのAPIを変換するAPI変換部と、前記共通アプリケーションや新規アプリケーションに関するリソース管理を行うリソース管理部と、を有することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、仮想アドレスと物理アドレスを変換するために必要な情報を、プロセス間通信を用いて共通アプリケーション以外に通知する代理管理(プロキシ)機能を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  11. 前記代理管理(プロキシ)機能は、他のプロセスとの間で通信を行う対他プロセス通信部、前記共通アプリケーションのAPIと他のプロセスのAPIを変換するAPI変換部、前記共通アプリケーションや新規アプリケーションに関するリソース管理を行うリソース管理部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記第1の新規アプリケーション管理部は、あるハードウェアに対する制御が同時に発生しないように排他制御を行う排他制御機能を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  13. 前記排他制御機能は、前記共通アプリケーションや新規アプリケーションに関するリソース管理を行うリソース管理部と、前記共通アプリケーションや新規アプリケーションの複数が同時にハードウェアにアクセスしないように排他制御を行う排他制御部と、を有することを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記第2の新規アプリケーション管理部は、他プロセスの新規アプリケーションのハードウェアへのアクセス管理を行うことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  15. 前記第2の新規アプリケーション管理部は、他プロセスの新規アプリケーションが同時にあるハードウェアへのアクセスを行わないように排他制御を行う排他制御部を備えていることを特徴とする請求項4又は14のいずれか1項に記載の電子機器。
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