JP2008059181A - 道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システム - Google Patents

道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システム Download PDF

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Abstract

【課題】道路交通管制員に対する管制業務(入路閉鎖等の交通調整や、車線閉鎖等)の訓練を支援する道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システムを提供する。
【解決手段】道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況を表す情報を実績データ取り込み手段11で取り込む。道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを再現状況情報入力手段18で指定する。また、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施移行の将来における需要交通量を再現条件設定手段19でそれぞれ設定入力する。シミュレーション手段20は、指定された状況を、道路交通状況情報から再現させ、設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、対象道路の交通状況の変化などを出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、道路における交通を管制する道路交通管制員に対する管制業務(入路閉鎖等の交通調整や、車線閉鎖等)の訓練を支援する道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システムに関する。
道路交通管制システムは、道路交通の安全性、快適性の向上および道路交通の円滑化を目的とし、交通情報の収集、提供情報の作成・提供、信号機/道路標識/道路標示の操作等を行うものである(例えば、非特許文献1参照)。この他に、高速道路における道路交通管制システムでは、緊急時の交通制御の施策として、流入交通量の制御(ランプ閉鎖等)等の管制業務を実施している(例えば、非特許文献2参照)。また、近年では、ITSの研究開発が進められており、ETCを応用したロードプライシングや、将来的には経路誘導等、道路交通管制として実施可能な管制のための施策が増えてくるものと考えられる。
このような状況の中、道路交通管制に関して、現在、交通管制のための施策に関して、管制員の業務訓練を行う装置は存在しない。
なお、工事等のイベントを設定することで、突発的なイベントに対する対応を訓練することの提案は既に公開されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この提案の該当箇所には、シミュレータとしての機能のみが記載され、イベントの設置が可能である旨のみ開示されている。すなわち、訓練のための機能の詳細は記載されておらず、情報提供のタイミングや提供したことに対する効果、提供場所による効果、流入制御の効果等を評価したり訓練したりするものではない。また、前記非特許文献2に記載されているように、有料道路におけるランプ閉鎖の管制業務は、現状では交通管制センターによる経験的な判断に基づいたものである場合が多い状況である。
よって、より確実に、より効率的に、安全性、快適性を向上させ、道路交通を円滑化させる道路交通管制のための施策を行うためには、事前の管制業務の訓練が有効であると考えられる。また、訓練時に使用する情報の中には、実際の道路交通管制時において、施策の実施判断の支援になる情報も含まれており、これを交通管制に用いることも考えられる。
これら訓練を実施すること、および情報を利用することで、より確実に、より効率的に、安全性、快適性を向上させ、道路交通を円滑化させる道路交通管制のための施策の実施に貢献できる。
特許第3316919号「道路交通管制シミュレーション装置」( 段落番号[0049]) 「交通工学通論」越正毅編著:技術書院(p.208〜229) 「首都高速道路における流入制御に関する予備実験」岩田理史他:第24回交通工学研究発表会論文報告集(p.73-76、2004年10月)
以上述べた様に、これまでは、道路交通管制を行うにあたり、道路交通状況を再現、もしくは模擬し、管制操作を訓練するものはなかった。
これに対して、近年、道路交通においては、交通需要の集中等により、日常的に渋滞が発生する箇所も見られるような状況である。よって、管制による道路交通の最適化が望まれている状況である。このような状況の中では、管制状況を訓練する装置により、実際の道路交通現象や、仮想の道路交通現象を想定し管制業務訓練を行うことや、道路交通管制施策の評価を行い、あらかじめ訓練・評価を済ませた施策を実施したいり、実際の施策にフィードバックすることが、最適な管制を行うことに有効である。
しかしながら、道路交通管制に関しては、道路交通状況推移の予測が困難であることや、道路交通管制システムでは、車両1台1台の挙動を把握する機能を有さない場合が多い等、有益な訓練が可能となる訓練装置はなかった。
本発明の目的は、道路交通管制員に対する管制業務(入路閉鎖等の交通調整や、車線閉鎖等)の訓練を支援する道路交通管制訓練装置及び道路交通管制訓練システムを提供することにある。
本発明の道路交通管制訓練装置は、道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を取り込む実績データ取り込み手段と、訓練したい道路交通状況に関する情報を指定入力可能な再現状況情報入力手段、及び訓練したい条件や結果としてみたい事項を設定可能な再現条件設定手段からなる設定入力手段と、前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を、前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、このシミュレーション手段によるシミュレーション結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の道路交通管制訓練装置では、再現状況情報入力手段は、道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能である。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、再現状況情報入力手段は、仮想の道路交通状況情報を任意に設定可能である構成でもよい。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、再現条件設定手段は、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施以降の将来における需要交通量をそれぞれ設定入力可能である。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、再現条件設定手段は、将来の需要交通量として、設定対象区間における交通流流入箇所に対して、増加/変化なし/減少のケースを設定可能であり、出力手段は、これらのケースに応じたシミュレーション結果を表示できるように構成してもよい。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、再現条件設定手段は、前記道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、及び施策実施時間をそれぞれ設定入力可能に構成し、前記施策実施以降の将来における需要交通量を道路交通状況情報に基き所定のアルゴリズムにより予測する交通需要予測手段を設け、シミュレーション手段は、再現状況入力手段により指定された状況の情報を、実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、再現条件設定手段により設定された再現条件、及び交通需要予測手段によって予測された需要交通量に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力するように構成してもよい。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、再現条件設定手段は、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻をそれぞれ設定入力可能に構成し、シミュレーション手段により、再現状況入力手段により指定された状況の情報を実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、再現条件設定手段により設定された条件に従って所定のシミュレーションを行い、さらに、このシミュレーション手段によるシミュレーションにより対象道路の交通状況が時系列に変化している状態を表示する表示手段を設けると共に、シミュレーション手段に対して、発生事象に対する道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、及び施策実施時間を設定して施策設定に対する道路交通状況のシミュレーションを行わせるシミュレーション実施時再現条件設定手段を設けた構成としてもよい。
また、本発明の道路交通管制訓練装置では、実績データ取り込み手段へ、道路交通状況に関する情報を取り込ませるデータ通信手段として、可視光の発光状態変化により情報を伝達する可視光空間通信手段を用いてもよい。
本発明による道路交通管制訓練システムは、道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を入手して対応するデータベースに保持させ、これら情報に基き道路交通状況の把握や道路側への提供情報の作成など道路管制業務を実行する道路交通管制システムと、この道路交通完成システムで入手した情報を取り込んでデータベースに保持させる実績データ取り込み手段と、道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能な再現状況情報入力手段と、前記道路上で発生する事象の種類発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施以降の将来における需要交通量の設定をそれぞれ入力可能な再現条件設定手段と、前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、前記再現状況情報入力手段に再現状況を入力し、前記再現条件設定手段に再現条件を設定して前記シミュレーション手段を動作させる支援情報作成トリガ発生手段と、前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果に基き、前記道路交通管制システムに対する支援情報を作成する支援情報作成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の道路交通管制訓練システムでは、支援情報作成トリガ発生手段及び支援情報作成手段で作成された支援情報を表示する支援情報表示手段を、道路交通管制システムの管制室に設けてもよい。
また、本発明の道路交通管制訓練システムでは、実績データ取り込み手段、再現状況情報入力手段、再現条件設定手段、及びシミュレーション手段を道路交通管制訓練装置として構成し、支援情報作成トリガ発生手段及び支援情報作成手段で作成された支援情報を表示する支援情報表示手段を、前記道路交通管制訓練装置内に設置した構成でもよい。
さらに、本発明の道路交通管制訓練システムでは、道路交通管制システムから、道路交通状況に関する情報を実績データ取り込み手段に取り込ませるデータ通信手段として、可視光の発光状態変化により情報を伝達する可視光空間通信システムを用いてもよい。
本発明によれば、仮想の道路交通状況の再現または実際に発生した道路交通状況の再現を行うことにより、様々なケースに対する管制施策について、管制員等、被訓練者の道路交通管制訓練が可能となる。また、道路交通管制システムにおける管制施策実施時に、その実施判断の支援情報を提供することも可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。まず、図1に示す道路交通管制訓練システムの一実施の形態を説明する。
この道路交通管制訓練システムは、大別して道路交通管制システム3と道路交通管制訓練装置10とで構成される。道路交通管制システム3は道路側に設けられた各種のセンサー1や、料金所システムなどの外部のシステム2から、道路交通状況に関する情報を入手して対応するデータベースに保持させる、そして、これらの情報に基き道路交通状況の把握や道路側への提供情報の作成など道路管制業務を実行する。このため、道路交通管制システム3は、センサー1及び外部のシステム(料金所システム等)2と接続されており、センサーデータを保持するセンサーデータDB4と、外部システム情報を保持する外部システム情報DB5とを有する。また、道路交通管制上の各種の演算・処理を実行するCPU6と、その処理結果を格納する道路交通状況DB7や、モニタ出力装置8等を有し、道路側に設置された路側出力装置9と接続されている。
道路交通管制訓練装置10は、図示のように、実績データ取り込み手段11と、実績データDB12と、設定入力装置13と、CPU14と、出力装置15とからなる構成をしており、道路交通管制システム3と接続されている。この道路交通管制訓練装置10の具体的な構成を、図2を参照しながら説明する。
実績データ取り込み手段11は、図1で示した道路側に設けられた各種のセンサー1やシステム2から道路交通状況に関する情報を取り込んでデータベース(実績データDB)12に保持させるもので、道路交通管制システム3と接続されている。そして、この交通管制システム3を経由して上記道路交通状況に関する情報を取り込む。すなわち、図2で示すように、実績データ取り込み手段11の道路交通状況データ取得手段16は、取り込んだ道路交通状況を実績データDB12の道路交通状況実績DB17に格納させる。
設定入力装置13は、訓練のための各種の状況や条件を設定入力するもので、図2で示すように、再現状況情報入力手段18と再現条件設定手段19とで構成される。再現状況情報入力手段18は、詳細は後述するが、道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定できる。また、再現条件設定手段19は、同じく詳細は後述するが、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施移行の将来における需要交通量等を設定入力することができる。
CPU14は、訓練装置としての機能を実現するもので、道路交通流のシミュレーション手段20、そのシミュレーション結果を格納するシミュレーション結果DB21、シミュレーション結果の評価手段22、評価結果DB23などを機能として有する。このうちシミュレーション手段20は、この再現状況情報入力手段18で指定した状況情報を、データベース12に格納された道路交通状況情報から抽出して状況を再現させる。また、再現条件入力手段19により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする。
出力手段15は、シミュレーション手段20によるシミュレーション結果やその評価結果などを出力するもので、画像などによる結果表示手段24を有する。
このように構成された本実施の形態の作用を説明する。図1において、まず、道路交通管制システム3の一般的な作用に関して説明する。センサー1は、道路の路側に設置されており、道路の交通状況の計測が可能である。例えば、路側に設置されている車両感知器により、交通量、速度等が計測される。また、外部システム2から、そこで得られた情報が入力される。例えば、料金所システムからは、有料道路を通行した車両の入口、出口データが得られる。道路交通管制システム3は、これらの情報を入手し、センサーデータDB4や外部システム情報DB5に蓄える。
CPU6は、道路交通状況の把握や、道路交通状況の予測、提供情報の作成等を作成する。作成された結果は、道路交通状況DB7に保存され、必要に応じてモニタ出力手段8にモニタ表示される。これらは、道路の安全性、快適性の向上、円滑化等のための管制に利用される。また、提供情報に関しては、路側出力装置9にて路上の車両に提供される。提供される情報の例としては、目的地までの走行所要時間情報等がある。
このように、道路交通管制システム3では、道路交通状況に関する情報が得られる。例えば、高速道路についてみると、道路を数百mの区間に分割し、この区間の交通量、平均速度、密度の時系列データが得られる。
道路交通完成訓練装置10は、道路交通管制システム3から、この道路交通状況データを入手し、道路交通管制の訓練および評価を行う。道路交通管制訓練装置10は、道路交通管制システム3内の一機能としても構成可能であるし、1台の計算機として構成し、道路交通管制システム3の外部システムとして、道路交通管制システム3と接続して使用することも可能である。外部システムとして接続する場合は、一般的に利用されている通信ネットワーク技術を利用することで接続可能である。
この実施の形態では、道路交通完成訓練装置10は、道路交通管制システム3と接続した外部システムとして構成した場合とする。すなわち、ある周期にて道路交通状況を表す情報を得ることが可能であれば、道路交通管制訓練装置10を、道路交通管制システム3とは独立に動作することが可能である。この場合、道路交通管制システム3が通常状態で稼働中であっても、道路交通管制訓練装置10は過去の道路交通状況を表す情報をもとに訓練が可能である。
以下、道路交通管制訓練装置10の作用に関して、図2を用いて説明する。まず、道路交通状況データ取得手段16にて、道路交通管制システム3より、ある一定時間毎に道路交通状況情報を入手する。道路交通状況情報としては、交通量、平均速度、密度の時系列データ等があげられる。入手の時間周期に関しては、道路交通管制システム3のセンサーデータ演算周期(例えば、5分)でもよいし、1日のデータが蓄積された時点で、1日分のデータを入手する方法でもよい。このように周期的にデータを入手する場合、道路交通状況データ取得手段16は、入手したデータを道路交通状況実績DB17に蓄積する。道路交通状況実績DB17としては、大容量メモリや、HDD等により実現することできる。
以上の作用により、道路交通状況データ取得手段16では、対象道路各区間の道路交通状況を表すデータ(例えば、交通量、平均速度、密度)を時系列的に保持することとなる。
また、必要時に道路交通管制システム3の道路交通状況DB7にアクセスし、そのデータを入手してもよい。この場合、後に記載する再現状況や、再現条件等の情報により、必要な道路交通状況情報を特定し、入手することとなる。例えば、時間帯と位置での指定等が考えられる。
管制員は、業務訓練したい道路交通状況に関する情報(訓練開始時の道路交通状況に関する情報)を、再現状況情報入力手段18にて指定入力し、訓練したい条件(どのような条件下で訓練するかの条件、および結果としてみたいものの設定)を再現条件設定手段19にて設定入力する。管制業務訓練したい道路交通状況に関する情報は、道路交通管制施策を実施するタイミングの道路交通状況に関する情報であり、例えば、その時刻および対象となる位置、道路交通状況(交通量、平均車速、密度等)である。管制業務訓練したい条件に関する情報としては、管制業務の訓練に必要な条件の情報であり、例えば、どのような管制施策をとるか、管制施策実施後、道路交通需要がどのような推移となるか、結果として表示したい内容は何か等が考えられる。
これらの情報の入力に関しては、例えば、事故発生時の車線閉鎖の場合、以下の様なものが考えられる。
(1)仮想の道路交通状況の訓練の場合の例:
複数車線の高速道路における事故発生の場合に、車線を閉鎖するかどうかを訓練したい場合を例にとると、以下の情報を入力することとなる。
[再現状況情報(訓練開始時の道路交通状況に関する情報)]
・再現開始時刻(訓練時に再現開始する時間)
・シミュレーション時間範囲(訓練時間範囲)
・対象区間範囲(対象路する路線の対象とする区間範囲)
・道路交通状況(対象区間の道路交通状況:渋滞/通常/自由流など)
[再現条件(どの様な条件下で訓練するか、及び結果としてみたいものの指定)]
・発生事象種類(突発事象等の発生事象種類の設定)
・事象発生場所(突発事象等の発生事象の発生場所の設定)
・事象発生時刻(突発事象等の発生事象の発生時刻の設定)
・将来道路交通需要(施策実施以降の道路交通需要の設定:増加/変化無/減少等、複数ケースを指定してもよい)
・施策(施策実施場所、選択する施策の種類、施策実施時間範囲)
(2)実際に発生した道路交通状況の再現による訓練の場合の例
対象としている複数車線の高速道路において、実際に発生した事故に対して、実際に行った車線閉鎖(施策)に対しての評価や、他の施策や、実際とはことなる道路交通状況変化(例えば道路交通需要の変化等)の場合の評価・訓練したい場合を例とすると、以下の情報を入力することとなる。
[再現状況情報(訓練開始時の道路交通状況に関する情報)]
・再現開始時刻(訓練時に再現開始する時間)
・シミュレーション時間範囲(訓練時間範囲)
・対象区間範囲(対象路する路線の対象とする区間範囲)
・道路交通状況(上記情報を基に、道路交通状況DB17から抽出される)
[再現条件(どの様な条件下で訓練するか、及び結果としてみたいものの指定)]
・発生事象種類、事象発生場所、事象発生時刻(道路交通状況DB17に保存されているものを指定する)
・将来道路交通需要(施策実施以降の道路交通需要の設定:増加/変化無/減少等、複数ケースを指定してもよい)
・施策(施策実施場所、選択する施策の種類、施策実施時間範囲)
以上の設定情報の入力は、例えば、図4、図5に示すようなメニュー画面を用いて実施すればよい。
次に、入力された再現状況情報、再現条件をもとに、道路交通流のシミュレーション手段20にて、道路交通状況のシミュレーションを行う。シミュレーションに関しては、実績道路交通状況データが存在する部分においては、これを基にシミュレーション再現すればよい。一般的に、道路交通管制システムは、ある周期毎の区間単位のデータを保持しているケースが多い。よって、これらのデータを基に、ミクロ交通流シミュレーションを実施し、車線毎の車両単位の挙動を再現することが可能である。
なお、シミュレーション手段20によるシミュレーション方法としては、例えば、道路交通におけるミクロ交通流シミュレーションについて説明されている、公知文献「交通工学通論」越正毅編、技術書院、p.88〜89参照や、公知文献「やさしい交通シミュレーション」交通工学研究会編、丸善、p.23〜38参照に開示されているシミュレーション法を用いればよい。
シミュレーション手段20にて演算されたシミュレーション結果は、シミュレーション結果DB21にて保存される。ここで、シミュレーション結果DB21は、大容量メモリや、HDD等により実現することが考えられ、これらに入手したデータを蓄積することとなる。蓄積される情報としては、車両1台1台のある単位時刻毎の位置情報を蓄積する。蓄積容量があまり確保できない場合は、時間的あるいは空間的に範囲を絞ったり、区間単位の交通量、平均速度、密度データとしてもよい。しかし、この場合は、区間内の細かな車両交通状況の評価ができなくなる。また、再現条件設定手段19にて複数の再現ケースが指定された場合、指定された全てのケースのシミュレーション結果を保存する。
次に、道路交通流シミュレーション手段20にてシミュレーションした結果をもとに、シミュレーション結果評価手段22においてシミュレーション結果を評価する。評価方法としては、施策実施なしの場合と、施策を実施した結果とを比較し、渋滞の解消状況を評価する。渋滞の評価方法としては、例えば、区間の平均速度を利用し、施策ありと施策なしの場合を比較し、評価する。この場合、施策ありの場合に、平均速度が改善していれば、渋滞が改善され、施策の有効性が示される。
ここで、評価に関しては、再現条件設定手段19にて複数の再現ケースが指定された場合、指定されたケースに従い、評価を行う。例えば、将来道路交通需要に関して、「増加」「変化無」「減少」の3ケースが選択された場合は、これらに関して相互に評価を行うことが考えられる。また、施策を複数指定した場合、複数の施策に関して相互に評価を行う。更に、将来道路交通需要3ケース、施策2ケースの場合は、施策無とあわせて9ケースに関して評価を行うこととなる。
シミュレーション結果評価手段22にて得られた評価結果は、評価結果DB23に保存される。評価結果DB23は、大容量メモリや、HDD等により実現することが考えられ、これらに入手したデータを蓄積することとなる。ここまでの処理の流れをフローにしたものを図3に示す。この処理の流れをステップ毎に以下説明する。
[STEP1]道路交通状況データの取得:
道路交通状況データ取得手段16にて道路交通状況データを取得する。
[STEP2]再現状況情報の入力:
再現状況情報入力手段18にて、再現状況情報(例えば再現開始時刻、シミュレーション時間範囲、対象区間範囲等)を入力する。
[STEP3]施策以外の再現条件の設定:
再現条件設定手段19にて、再現条件(例えば発生事象種類、事象発生場所、事象発生時刻、将来道路交通需要等、施策種類、施策のタイミング、施策位置等)を設定する。
[STEP4]シミュレーション開始:
[STEP1]〜[STEP3]までに得られた情報をもとに、シミュレーション時間を初期化し、シミュレーションを開始する。
[STEP5]シミュレーション演算:
時点tにおけるシミュレーション演算を行う。
[STEP6]シミュレーション時間の更新:
シミュレーションが終了していない場合、シミュレーション時間である時点tを更新し、[STEP5]〜[STEP6]を繰り返す。
[STEP7]シミュレーション結果評価:
シミュレーションが終了した場合、シミュレーション結果評価手段22にてシミュレーションの結果評価を行う。
最後に、シミュレーション結果評価手段22にて、シミュレーション評価が終了した時点で、評価結果DB23にて保存されている評価結果をもとに、結果表示手段24にて評価結果、または、シミュレーション結果を表示する。
結果表示の方法としては、例えば、シミュレーション結果を羅列表示して、その差を表示する方法が考えられる。具体的な例としては、図6の様な結果表示が考えられる。図6は、将来道路交通需要が「増加」「変化無」「減少」の3ケースであり、施策が高速道路の対象区間への進入ブースに関する「車線閉鎖」(進入車両数の制限)の1ケースの例であり、全6ケースのシミュレーション結果を表示することで施策の評価結果を見るものである。例えば、各区間の平均速度データに基づき、図示の区間に着色することで、更に視覚的に評価結果が認識しやすいものとなる。これらの結果に関して、時系列的に変化する状況を確認することで、管制員、訓練者が目視で施策の評価をすることが可能である。
さらに、各区間の平均速度データをグラフ化し、表示することで、詳細に評価することが可能となる。
以上のように、道路交通管制システムとはオフライン的に仮想の道路交通状況を再現したり、または実際に発生した道路交通状況の再現を行うことにより、様々なケースに対する管制施策の評価を行うことができる。この結果、管制員、訓練者の道路交通管制訓練が可能となり、実際の道路交通管制時により最適で、確実な管制施策を実施することが可能となる。
次に、図7で示す実施の形態を説明する。この実施の形態では、図1および図2で示した前記実施の形態に対して、道路交通関連訓練装置(10Aとする)側に、道路交通管制施策の実施判断に関する支援情報作成手段25を新たに設け、道路交通管制システム(3Aとする)側に、道路交通管制施策の実施判断に関する支援情報作成トリガ発生手段26及びこの道路交通管制施策の実施判断に関する支援情報表示手段27を新たに設けたものである。すなわち、道路交通管制訓練装置10としての機能に加え、道路交通管制システム3における管制施策実施時に、施策実施判断の支援情報を提供できるようにしたものである。
実際の構成としては、道路交通管制施策に対する実施判断の支援情報作成トリガ発生手段26及び道路交通管制施策の実施判断支援情報表示手段27のみを道路交通管制システム3側に構築するシステム構成や、支援情報作成トリガ発生手段26及び実施判断支援情報表示手段27を含めて道路交通管制訓練装置10本体に構築し、この道路交通管制訓練装置10本体を道路交通管制システム3における管制員の近辺に設置し、操作を行う構成が考えられる。
この実施の形態では、支援情報作成手段25、支援情報作成トリガ発生手段26及び実施判断支援情報表示手段27以外の作用は、前述の実施の形態と同等である。すなわち、道路交通管制訓練装置10Aは、前述した実施の形態における道路交通管制訓練装置10としての作用に加え、支援情報作成手段25、支援情報作成トリガ発生手段26の周辺の作用により、道路交通管制システム3Aにおける施策実施判断の支援を行うものである。
以下、その作用の詳細を説明する。この実施の形態では、第1の用途である、通常のオフライン的な道路交通管制訓練装置10としての作用と、第2の用途である、道路交通管制システム3Aと同期して、リアルタイムに道路交通管制システム3Aに施策実施判断支援情報を提供する作用を持つ。これらは、手動で切り替えてもよいが、道路交通管制システム3Aにて施策実施判断が必要になった際に、道路交通管制施策実施判断の支援情報作成トリガ発生手段26にて施策実施判断支援機能を呼び出し、これをトリガとして、自動で、走路交通管制訓練装置10Aを施策実施判断支援情報の作成装置として動作させるように構成した。
ここで、道路交通管制施策実施判断に関する支援情報作成トリガ発生手段26は、道路交通管制システム3A内に設置され、道路交通管制を実施している管制員の操作によりトリガを発生する。或いは、計算機の高速化、並列化が進めば、前述の第1の用途及び第2の用途を同時に実行するようにシステムを構築してもよい。
以下では、道路交通管制施策実施判断に関する支援情報作成トリガ発生手段26によるトリガにより、第2の用途の作用が働いた場合を説明する。支援情報作成トリガ発生手段26では、管制員の操作により、管制施策実施判断支援情報作成要請のトリガが発生される。これと同時に、再現状況情報、および再現条件の入力情報を、再現状況情報入力手段18a、再現条件設定手段19aへ入力する。
この場合、再現状況情報としては、実際にオンラインで管制している状態を初期値として管制施策を実施するケースを考える。このため、再現状況情報としては、例えば、トリガが発生した時点を最新の情報として初期値として情報を入力する。すなわち、再現開始時刻はトリガ発生時刻とする。また、シミュレーション時間範囲、対象区間範囲に関しては、支援情報作成トリガ発生手段26にて管制員に指定されたものを使用する。さらに、道路交通状況は、指定された範囲をもとに、道路交通状況実績DB17より抽出することとなる。
再現条件に関しては、支援情報作成トリガ発生手段26にて、管制員が発生事象、事象発生場所、事象発生時刻を、実際に起こっている事象をもとに入力する。また、施策、将来道路交通需要に関する条件を入力する。この場合、支援情報作成トリガ発生手段26には、図4、図5で示した内容の設定が可能である必要となる。
道路交通状況データ取得手段16aは、支援情報作成トリガ発生手段26からの再現状況情報、再現条件をもとに、道路交通管制システム3Aから最新のデータを取得する。処理時間・タイミング的に多くのデータ取得が困難な場合は、再現状況情報(対象区間範囲等)、再現条件(施策場所、事象発生場所等)をもとに、必要最低限の情報を入手する。
シミュレーション手段20は、これらの入力情報及び最新の道路交通状況データを用いて、シミュレーションもしくは道路交通状況再現を行い、その結果を用いて、シミュレーション結果評価手段22にて施策の評価を行う。これらのシミュレーション手段20、シミュレーション結果評価手段22に関しては、前述した実施の形態と同様の作用にて実施可能である。このようにして得られた結果はシミュレーション結果DB21及び評価結果DB23に格納されるので、これらの格納情報を基に、支援情報作成手段25にて、道路交通管制システム3Aにおける施策実施判断時に支援情報となる情報を作成する。
一般に、道路交通管制システム3Aでは、施策実施判断をする際には、時間的に余裕がなく、多くの作業を行う余裕はないと考えられる。よって、必要最小限の情報とすることが重要である。例えば、施策1を採った場合、将来道路交通状況が「増加」「変化無」「減少」の場合について評価する場合、評価結果が、施策無の場合に比べて改善されたものだけを表示するようにして、迅速な対応を可能とする。
このようにして支援情報作成手段25にて作成された支援情報は、支援情報表示手段27にて管制員に提供される。結果の表示方法としては、前述の実施の形態における結果表示手段24と同等に実施可能である。
本実施の形態によれば、道路交通管制システム3Aにおける管制施策実施時に、施策実施判断の支援情報を提供することが可能である。この施策実施判断支援情報を参考に施策実施判断を行うことにより、より最適な道路交通管制施策を実施することが可能となる。
次に、図8に示す実施の形態を説明する。この実施の形態の道路交通管制訓練装置10Bでは、図2で説明した実施の形態に対し、道路交通需要予測手段28を追加した構成となっている。すなわち、発生事象に対する施策実施以降の将来における需要交通量を、道路交通状況情報に基き所定のアルゴリズムによって予測する交通需要予測手段28を設けたことを特徴とする。
この実施の形態では、将来道路交通需要に関しては再現条件設定手段19bにおいて設定せず、道路交通需要予測手段28にて予測された道路交通需要を用いる。道路交通需要予測手段28では、再現状況情報入力手段18bによって入力された再現状況情報と、再現条件設定手段19bにて設定された再現条件、及び道路交通状況実績DB17に保存してある道路交通状況実績データを用いて、対象路線の必要範囲に存在する交通流流入箇所における将来の流入交通量を予測する。流入交通量の予測に関しては、道路交通状況実績値から、過去の流入交通量を用いて予測する方法が考えられる。具体的には、例えば、以下の様な予測用多項式モデルを作成し、予測を行う。
[流入交通量予測用多項式モデル]
Qin_pre(t+1)=α1Qin_pre(t)+α2Qin_pre(t-1)+α3Qin_pre(t-2)+...+
αn+1Qin_pre(t-n)+β1Tday_time_index+β2Tday_week
Qin_pre(t):時点tにおけるある交通量流入地点での単位時間あたりの流入交通量
α* ,β*:係数
Tday_time_index:予測すべき時間の時間帯
Tday_week:曜日
上記の多項式モデルの係数は、道路交通状況実績値を用いて、多変量解析等の手法で求めることができる。このように、道路交通需要予測手段28にて予測された道路交通需要予結果を用いて道路交通流シミュレーション手段20bによりシミュレーションを行う。
本実施の形態によれば、道路交通需要予測手段28にて最も可能性の高い道路交通需要を予測し、シミュレーションで利用することで、最も可能性の高いシミュレーション結果を得ることが可能であり、管制施策の訓練においても、より有効な訓練が可能である。
次に、図9で示す実施の形態を説明する。この実施の形態の道路交通管制訓練装置10Cは、シミュレーション実施時に管制施策を設定することが可能であり、管制施策の実施有無のみでなく、実施のタイミングの訓練も可能としている。このため、この実施の形態で使用する再現条件設定手段19cでは、初期条件として、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻がそれぞれ設定入力可能であるが、セサクの指定は行わないものとする。シミュレーション手段20cは、再現状況入力手段16により指定された状況の情報を実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報を道路交通状況実績DBから入手してその状況を再現させ、再現条件設定手段19cにより設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行う。
そして、新たにシミュレーション実施時再現条件設定手段29と、シミュレーション実施状況の表示手段30とを設ける。
表示手段30は、シミュレーション手段20cによるシミュレーションにより対象道路の交通状況が時系列に変化している状態を表示する。また、訓練者は、上記表示手段30による表示結果を参照しながら、シミュレーション実施時再現条件設定手段29により、シミュレーション手段20cに対して、発生事象に対する道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、及び施策実施時間を設定して、シミュレーション手段20cにより施策設定に対する道路交通状況のシミュレーションを行わせる。
この実施の形態では、シミュレーション実施時再現条件設定手段29と、シミュレーション実施状況表示手段30とを有し、シミュレーション実施時再現条件設定手段29の周辺以外は、図2で示した実施の形態と同等の作用のため、ここでは、シミュレーション実施時再現条件設定手段29周辺の作用に関して説明する。
すなわち、図2で示した実施の形態では、管制施策は、再現条件設定手段19にてあらかじめ設定し、シミュレーションを行うことによって、管制施策の訓練を行った。しかし、この実施の形態では、シミュレーション実施状況表示手段30にて、シミュレーション実施状況の時間的推移を確認しながら、訓練者がシミュレーション実施時再現条件設定手段29により、管制施策を実施したいタイミングで、実施したい箇所を指定し、管制施策に関する設定を行う。その後、シミュレーション状況の時間的推移を確認しながら施策実施の効果を確認する。
これらの処理の流れは、図10に示す、以下の様な流れとなる。
[STEP1]道路交通状況データの取得:
道路交通状況データ取得手段16にて道路交通状況データを取得する。
[STEP2]再現状況情報の入力:
再現状況情報入力手段18にて、再現状況情報(例えば再現開始時刻、シミュレーション時間範囲、対象区間範囲等)を入力する。
[STEP3]施策以外の再現条件の設定:
再現条件設定手段19cにて、管制施策に関する情報以外の再現条件(例えば、発生事象種類、事象発生場所、事象発生時刻、将来道路交通需要等)を設定する。
[STEP4]シミュレーション開始:
[STEP1]〜[STEP3]までに得られた情報をもとに、シミュレーション時間を初期化し、シミュレーションを開始する。
[STEP5]シミュレーション演算:
時点tにおけるシミュレーション演算を行う。
[STEP6]管制施策設定有無の確認:
シミュレーション実施時再現条件設定手段29にて、訓練者の意思による管制施策情報設定のトリガがあるかないかを確認し、ある場合は管制施策設定を行う。例えば、マウスオペレーションにて、訓練者が管制施策情報設定の意思がある場合はマウスをドラッグし、メニューを開き設定する。
[STEP7]シミュレーション時間の更新:
シミュレーションが終了していない場合、シミュレーション時間である時点tを更新し、[STEP5]〜[STEP7]を繰り返す。
[STEP8]シミュレーション結果評価:
シミュレーションが終了した場合、シミュレーション結果評価手段22にてシミュレーションの結果評価を行う。
このように、この実施の形態では、シミュレーション実施時に管制施策情報を設定し、引き続き管制施策を考慮したシミュレーションを確認し、訓練できる作用を持つ。このため、シミュレーション実施時に管制施策を設定することが可能であるため、管制施策の実施有無のみでなく、実施のタイミングの訓練も可能である。
次に、図11で示す実施の形態を説明する。この実施の形態は、基本的に図1で示した実施の形態と同様の構成である。ただし、この実施の形態の道路交通管制システム3Dには通信ネットワーク接続手段31が設けられ、道路交通管制訓練装置10Dには、可視光空間通信手段32が設けられた点が異なる。また、通信ネットワークシステムとして、通信ネットワーク33と、可視光空間通信ネットワーク用信号送受信手段34とを設けた。可視光空間通信手段32と可視光空間通信ネットワーク用信号送受信手段34との組み合わせを可視光空間通信システム35とする。
この実施形態で用いる可視光空間通信システム35は、無線による見通し通信である。可視光を利用するため、無線電波に比べ、人体への影響もなく、見通し通信であるため、傍受される危険性もはるかに低い。すなわち、無線電波であれば、壁を隔てた隣の部屋でも傍受される可能性があるが、見通し通信である可視光空間通信は、通信用の可視光が見える範囲での通信のみが可能であるため、隣の部屋での傍受は不可能である。これらの特徴を持つ可視光空間通信システム35を利用することで、道路交通管制施策実施判断支援情報等の高いセキュリティ性が望まれる情報の通信を、無線にてフレキシブルに実施することが可能となる。
この実施の形態では、まず、道路交通管制システム3Dは、通信が必要な情報を通信ネットワーク接続手段31にて、通信ネットワーク33を利用し送受信する。道路交通管制システム3D側から送信する情報は、道路交通状況DBの情報や、道路交通管制施策実施判断支援情報作成のための設定情報がある。また、通信ネットワーク33を通して道路交通管制システム3Dが入手する情報としては、道路交通管制施策実施判断支援情報がある。通信ネットワーク33としては、一般的なイーサネット(登録商標)等のIP接続ネットワークの利用等で対処する。
ここで、説明のために、道路交通管制システム3Dにて道路交通管制施策実施判断時に、道路交通管制訓練装置10Dを利用し、道路交通管制施策実施判断支援情報を得る場合を考える。まず、道路交通管制システム3Dでは、図7で示した道路交通管制施策実施判断支援情報作成トリガ発生手段26を利用し、道路交通管制施策実施判断支援情報作成トリガ、再現状況、再現条件、道路交通状況情報が、通信ネットワーク接続手段31にて道路交通管制訓練装置10D側に送信される。この送信された情報は、通信ネットワーク33を介して、可視光空間通信信号送受信手段34に伝送される。可視光空間信号送受信手段34では、道路交通管制システム3D側の通信ネットワーク接続手段31より通信ネットワーク33を介して伝送されてきた情報を、可視光空間通信用信号に変換し、道路交通管制訓練装置10Dへ向けて送信する。送信された情報は、道路交通管制訓練装置10D内の訓練装置側可視光空間通信手段32にて受信され、道路交通管制訓練装置10D内にて道路交通管制施策実施判断支援情報が作成される。作成された道路交通管制施策実施判断支援情報は、前述と反対の手順を踏み道路交通管制システム3Dへ伝送される。
なお、可視光空間通信の詳細に関しては、例えば、以下の参考文献に記されている通信方式等を適用すればよい。
参考文献:
「歩行者ITSを目指したLED式信号灯器歩行者支援可視光通信の研究」
林靖彦他、第1回ITSシンポジウム2002 Proceedings、p.613〜619
以上の作用にて、道路交通管制システム3Dの管制員としては、道路交通管制訓練装置10Dが作成した施策実施判断時の支援情報を利用可能である。また、道路交通管制訓練装置10Dを利用する訓練者においては、道路交通管制システム3Dの道路交通状況情報DB17が利用可能である。この可視光空間通信は見通し通信であるため、訓練室のみで可視光空間通信を行う場合は、訓練室外における傍受は不可能であり、セキュリティ性が高い状況で、これらの通信が利用可能である。
このように本実施の形態によれば、道路交通管制システム3Dと道路交通管制訓練装置10Dとを可視光空間通信システム35で接続することで、それぞれが異なる隔離された場所にあったとしても、可視光空間通信が利用可能な場所であれば、それぞれがお互いを利用可能である。また、可視光空間通信は、見通し通信であり、セキュリティ性が高く、道路交通管制施策実施判断時における支援情報等の通信情報を、セキュリティが高い状態で利用可能である。
なお、上記いずれの実施の形態でも、管制施策を設定した場合のみを説明したが、管制施策を実施しないケースを同時に表示することも考えられる。この場合、管制施策有り無しの場合を同時に確認できるため、訓練効率も向上すると考えられる。
本発明による道路交通管制訓練システムの一実施の形態を示す機能ブロック図である。 同上一実施の形態における道路交通管制訓練装置部分を示す機能ブロック図である。 同上一実施の形態の処理動作を説明するフローチャートである。 同上一実施の形態で用いる再現状況情報入力手段の入力画面図である。 同上一実施の形態で用いる再現条件情報設定手段の設定入力画面図である。 同上一実施の形態で用いる結果表示手段の表示例を示す画面図である。 本発明による道路交通管制訓練システムの他の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明による道路交通管制訓練システムの、さらに他の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明による道路交通管制訓練システムの、なお、さらに他の実施の形態を示す機能ブロック図である。 図9で示す実施の形態の処理動作を設明するフローチャートである。 本発明による道路交通管制訓練システムの、別の、さらに他の実施の形態を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 道路側に設けられたセンサー
2 道路側に設けられたシステム
3 道路交通管制システム
10 道路交通完成訓練装置
11 実績データ取り込み手段
12 実績データDB
13 設定入力手段
14 シミュレーション手段などを実現するCPU
15 出力手段
18 再現状況情報入力手段
19 再現条件設定手段
20 シミュレーション手段
25 支援情報作成手段
26 支援情報作成鳥が手段
27 支援情報表示手段
28 需要予測手段
29 シミュレーション実施時再現条件設定手段
30 シミュレーション実施状況表示手段
35 可視光空間通信システム

Claims (12)

  1. 道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を取り込む実績データ取り込み手段と、
    訓練したい道路交通状況に関する情報を指定入力可能な再現状況情報入力手段、及び訓練したい条件や結果としてみたい事項を設定可能な再現条件設定手段からなる設定入力手段と、
    前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を、前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、
    このシミュレーション手段によるシミュレーション結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする道路交通管制訓練装置。
  2. 再現状況情報入力手段は、道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能であることを特徴とする請求項1に記載の道路交通管制訓練装置。
  3. 再現状況情報入力手段は、仮想の道路交通状況情報を任意に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の道路交通管制訓練装置。
  4. 再現条件設定手段は、道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施以降の将来における需要交通量をそれぞれ設定入力可能であることを特徴とする請求項1に記載の道路交通管制訓練装置。
  5. 再現条件設定手段では将来の需要交通量として、設定対象区間における交通流流入箇所に対して、増加/変化なし/減少のケースを設定可能であり、出力手段は、これらのケースに応じたシミュレーション結果を表示できることを特徴とする請求項1に記載の道路交通管制訓練装置。
  6. 道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を取り込んでデータベースに保持させる実績データ取り込み手段と、
    道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能な再現状況情報入力手段と、
    前記道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、及び施策実施時間をそれぞれ設定入力可能な再現条件設定手段と、
    前記施策実施以降の将来における需要交通量を前記道路交通状況情報に基き所定のアルゴリズムにより予測する交通需要予測手段と、
    前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を、前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件、及び交通需要予測手段によって予測された需要交通量に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、
    このシミュレーション手段によるシミュレーション結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする道路交通管制訓練装置。
  7. 道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を取り込んでデータベースに保持させる実績データ取り込み手段と、
    道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能な再現状況情報入力手段と、
    前記道路上で発生する事象の種類、発生場所、発生時刻をそれぞれ設定入力可能な再現条件設定手段と、
    前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、
    このシミュレーション手段によるシミュレーションにより対象道路の交通状況が時系列に変化している状態を表示する表示手段と、
    前記シミュレーション手段に対して、前記発生事象に対する道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、及び施策実施時間を設定して施策設定に対する道路交通状況のシミュレーションを行わせるシミュレーション実施時再現条件設定手段と、
    を備えたことを特徴とする道路交通管制訓練装置。
  8. 実績データ取り込み手段へ、道路交通状況に関する情報を取り込ませるデータ通信手段として、可視光の発光状態変化により情報を伝達する可視光空間通信手段を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の道路交通管制訓練装置。
  9. 道路側に設けられた各種のセンサーやシステムから道路交通状況に関する情報を入手して対応するデータベースに保持させ、これら情報に基き道路交通状況の把握や道路側への提供情報の作成など道路管制業務を実行する道路交通管制システムと、
    この道路交通完成システムで入手した情報を取り込んでデータベースに保持させる実績データ取り込み手段と、
    道路上で発生する事象を再現させるための再現開始時刻及び再現時間範囲、再現対象区間範囲などを指定可能な再現状況情報入力手段と、
    前記道路上で発生する事象の種類発生場所、発生時刻、この発生事象に対して道路管制上採り得る施策の種類、施策実施場所、施策実施時間、及びこの施策実施以降の将来における需要交通量の設定をそれぞれ入力可能な再現条件設定手段と、
    前記再現状況入力手段により指定された状況の情報を前記実績データ取り込み手段により取り込まれた道路交通状況情報から再現させ、前記再現条件設定手段により設定された再現条件に従って所定のシミュレーションを行い、前記施策に対する対象道路の交通状況の変化などを出力とする道路交通流のシミュレーション手段と、
    前記再現状況情報入力手段に再現状況を入力し、前記再現条件設定手段に再現条件を設定して前記シミュレーション手段を動作させる支援情報作成トリガ発生手段と、
    前記シミュレーション手段によるシミュレーション結果に基き、前記道路交通管制システムに対する支援情報を作成する支援情報作成手段と、
    を備えたことを特徴とする道路交通管制訓練システム。
  10. 支援情報作成トリガ発生手段及び支援情報作成手段で作成された支援情報を表示する支援情報表示手段を、道路交通管制システムの管制室に設けたことを特徴とする請求項9に記載の道路交通管制訓練システム。
  11. 実績データ取り込み手段、再現状況情報入力手段、再現条件設定手段、及びシミュレーション手段を道路交通管制訓練装置として構成し、支援情報作成トリガ発生手段及び支援情報作成手段で作成された支援情報を表示する支援情報表示手段を、前記道路交通管制訓練装置内に設置したことを特徴とする請求項9に記載の道路交通管制訓練システム。
  12. 道路交通管制システムから、道路交通状況に関する情報を実績データ取り込み手段に取り込ませるデータ通信手段として、可視光の発光状態変化により情報を伝達する可視光空間通信システムを用いたことを特徴とする請求項9に記載の道路交通管制訓練システム。
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