JP2008057481A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気性能及び運転性能の悪化を防止する。
【解決手段】メイン通路3と、メイン通路3に介装されたメイン触媒コンバータ4と、メイン通路3の上流側部分と並列に設けられたバイパス通路7と、バイパス通路7に介装されたバイパス触媒コンバータ8と、メイン通路3のうち上記上流側部分に設けられた流路切換弁5と、バイパス触媒コンバータ8よりも上流側に配置された第1空燃比センサ10と、メイン触媒コンバータ4よりも上流側に配置された第2空燃比センサ11と、を有し、流路切換弁5が閉位置では第1空燃比センサ10の検出値に基づいて内燃機関1の空燃比をフィードバック制御し、その後流路切換弁5が閉位置から開位置に切り換えられると、第2空燃比センサ11の検出値に基づいて内燃機関1の空燃比をフィードバック制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気系の比較的上流に触媒コンバータを備えたバイパス流路側に流路切換弁により排気を案内するようにした内燃機関に関し、特に、その流路切換弁切換時の空燃比フィードバック制御に関する。
従来から知られているように、車両の床下などの排気系の比較的下流側にメイン触媒コンバータを配置した構成では、内燃機関の冷間始動後、触媒コンバータの温度が上昇して活性化するまでの間、十分な排気浄化作用を期待することができない。また一方、触媒コンバータを排気系の上流側つまり内燃機関側に近付けるほど、触媒の熱劣化による耐久性低下が問題となる。
そのため、特許文献1に開示されているように、メイン触媒コンバータを備えたメイン流路の上流側部分と並列にバイパス流路を設けると共に、このバイパス流路に、別のバイパス触媒コンバータを介装し、両者を切り換える切換弁によって、冷間始動直後は、バイパス流路側に排気を案内するようにした排気装置が、従来から提案されている。この構成では、バイパス触媒コンバータは排気系の中でメイン触媒コンバータよりも相対的に上流側に位置しており、相対的に早期に活性化するので、より早い段階から排気浄化を開始することができる
特開2005−351088号公報
上記のような構成において、内燃機関の空燃比を理論空燃比にフィードバック制御(空燃比フィードバック制御)する場合、切換弁を閉弁状態から開弁状態に切り換えると、バイパス流路に流れ込んでいた排気が、メイン流路の上流側部分を流れるようになり、排気がバイパス触媒コンバータを迂回してメイン触媒コンバータに流れ込むことになるため、切換弁の切り換えに合わせて、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内における検出位置を変更しないと、正確な空燃比を検出することができず、ひいては排気性能及び運転性能の悪化を招く虞がある。
そこで、本発明の内燃機関は、内燃機関の気筒に接続されて気筒から排出された排気を流すメイン通路と、上記メイン通路に介装されたメイン触媒コンバータと、上記メイン通路の上流側部分と並列に設けられ、該メイン通路よりも通路断面積の小さなバイパス通路と、上記バイパス通路に介装されたバイパス触媒コンバータと、上記メイン通路のうち上記バイパス通路によってバイパスされる上記上流側部分に設けられて該メイン通路を閉塞する流路切換弁と、上記バイパス通路もしくは上記メイン通路の上記バイパス触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第1空燃比検出手段と、上記メイン通路のうち、分岐したバイパス通路が合流する部分よりも下流側で、かつ上記メイン触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第2空燃比検出手段と、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御する空燃比制御実施手段と、を有することを特徴としている。上記流路切換弁が閉弁状態から開弁状態に切り換えられると、上記バイパス通路側の排気ガス流量減少により上記第1空燃比検出手段による筒内から排出された排気(触媒通過前の排気)の空燃比の検出が困難となるが、相対的に上記メイン通路側の排気ガス流量増加することになり、上記第2空燃比検出手段による筒内から排出された排気(触媒通過前の排気)の空燃比の検出が可能となる。
本発明によれば、空燃比フィードバック制御中に、上記流路切換弁が閉弁状態から開弁状態に切り換えられる際にも、空燃比を安定して検出することができ、排気性能及び運転性能の悪化を確実に防止することができる。
以下、この発明を直列4気筒の内燃機関1に適用した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この内燃機関1の配管レイアウトならびに制御システムを模式的に示した説明図であり、始めにこの図1に基づいて、内燃機関1の構成を説明する。
内燃機関1のシリンダヘッド1aには、直列に配置された♯1気筒〜♯4気筒の各気筒の排気ポート2がそれぞれ側面に向かって開口するように形成されており、この排気ポート2のそれぞれに、メイン通路3が接続されている。♯1気筒〜♯4気筒の4本のメイン通路3は、1本の流路に合流しており、その下流側に、メイン触媒コンバータ4が配置されている。このメイン触媒コンバータ4は、車両の床下に配置される容量の大きなものであって、触媒としては、例えば、三元触媒とHCトラップ触媒とを含んでいる。上記のメイン通路3およびメイン触媒コンバータ4によって、通常の運転時に排気が通流するメイン流路が構成される。また、各気筒からの4本のメイン通路3の合流点には、各メイン通路3を一斉に開閉する流路切換弁5が設けられている。この流路切換弁5は、適宜なアクチュエータ5aによって開閉駆動される。
一方、バイパス流路として、各気筒のメイン通路3の各々から、該メイン通路3よりも通路断面積の小さなバイパス通路7がそれぞれ分岐している。各バイパス通路7の上流端となる分岐点6は、メイン通路3のできるだけ上流側の位置に設定されている。4本のバイパス通路7は、下流側で1本の流路に合流しており、その合流点の直後に、三元触媒を用いたバイパス触媒コンバータ8が介装されている。このバイパス触媒コンバータ8は、メイン触媒コンバータ4に比べて容量が小さな小型のものであり、望ましくは、低温活性に優れた触媒が用いられる。バイパス触媒コンバータ8の出口側から延びるバイパス通路7の下流端は、メイン通路3におけるメイン触媒コンバータ4上流側で、かつ流路切換弁5よりも下流側の合流点9において該メイン通路3に接続されている。
そして、バイパス通路7もしくはメイン通路3のバイパス触媒コンバータ8よりも上流側となる位置、すなわちバイパス触媒コンバータ8の入口部8aに隣接する位置に、第1空燃比検出手段としての第1空燃比センサ10が配置されている。また、メイン通路3のうち、分岐したバイパス通路7が合流する部分よりも下流側で、かつメイン触媒コンバータ4よりも上流側となる位置、すなわちメイン触媒コンバータ4の入口部4aに隣接する位置に、第2空燃比検出手段としての第2空燃比センサ11が配置されている。さらに、メイン通路3のメイン触媒コンバータ4よりも下流側となる位置、すなわちメイン触媒コンバータ4の出口部4bに隣接する位置に、第3空燃比検出手段としての第3空燃比センサ12が配置されている。
第2空燃比センサ11及び第3空燃比センサ12は、メイン触媒コンバータ4の活性後に公知の空燃比フィードバック制御を行うためのものであり、基本的に、メイン触媒コンバータ4上流側の第2空燃比センサ11によって機関空燃比(燃料噴射量)が制御され、その制御特性のばらつきの補正などのためにメイン触媒コンバータ4下流側の第3空燃比センサ12の出力信号が補助的に利用される。つまり、この場合には、第3空燃比センサ11の出力信号は必ずしも必須のものではない。
同様に、第1空燃比センサ10は、第2空燃比センサ11と伴に、バイパス触媒コンバータ8を用いる際に公知のフィードバック制御を行うためのものであり、基本的に、バイパス触媒コンバータ8上流側の第1空燃比センサ10によって機関空燃比(燃料噴射量)が制御され、その制御特性のばらつきの補正などのためにバイパス触媒コンバータ8下流側の第2空燃比センサ11の出力信号が補助的に利用される。つまり、この場合には、第2空燃比センサ11の出力信号は必ずしも必須のものではない。
ここで、公知の空燃比フィードバック制御とは、内燃機関の空燃比を理論空燃比にフィードバック制御するものであり、より具体的には、内燃機関の空燃比をリッチまたはリーンから理論空燃比を挟んで反対側のリッチまたはリーンへとステップ的に変化させるものである。そして、触媒コンバータ下流側のセンサ出力信号に基づき、空燃比フィードバック制御に補正を加える場合、触媒コンバータ上流側のセンサ出力信号の元となるセンサが切換えられたなら、これに合わせて触媒コンバータ下流側のセンサ出力信号の元となるセンサも切換える。尚、このような公知の空燃比フィードバック制御の停止条件は、始動時、低水温時、エンジン高負荷時、減速時、空燃比センサ異常時などである。
これらの空燃比センサ10〜12としては、排気空燃比に応じた略リニアな出力特性を有するいわゆる広域型空燃比センサ、あるいはリッチ、リーンの2値的な出力特性を有するいわゆる酸素センサのいずれであってもよいが、上述した空燃比制御の際の制御上の観点から、第1空燃比センサ10及び第2空燃比センサ11は広域型空燃比センサであることが望ましく、また第3空燃比センサ12は部品コスト等の点から酸素センサを用いることが可能である。
また、内燃機関1は、点火プラグ21を備え、その吸気通路22には、燃料噴射弁23が配置されている。さらに、吸気通路22の上流側に、モータ等のアクチュエータによって開閉駆動されるいわゆる電子制御型スロットル弁24が配置されていると共に、吸入空気量を検出するエアフロメータ25がエアクリーナ26下流に設けられている。
内燃機関1の種々の制御パラメータ、例えば、燃料噴射弁23による燃料噴射量、点火プラグ21による点火時期、スロットル弁24の開度、流路切換弁5の開閉状態、などは、エンジンコントロールユニット27によって制御される。このエンジンコントロールユニット27には、上述したセンサ類のほか、冷却水温センサ28、運転者により操作されるアクセルペダルの開度(踏込量)を検出するアクセル開度センサ29、などの種々のセンサ類の検出信号が入力されている。
このような構成においては、基本的に、冷間始動後の機関温度ないしは排気温度が低い段階では、アクチュエータ5aを介して流路切換弁5が閉じられ(流路切換弁5は閉位置)、メイン通路3が遮断される。そのため、各気筒から吐出された排気は、その全量が分岐点6からバイパス通路7を通してバイパス触媒コンバータ8へと流れる。バイパス触媒コンバータ8は、排気系の上流側つまり排気ポート2に近い位置にあり、かつ小型のものであるので、速やかに活性化し、早期に排気浄化が開始される。
一方、機関の暖機が進行して、機関温度ないしは排気温度が十分に高くなったら、トリガー条件の一つとして、メイン触媒コンバータ4の触媒が活性したとみなし、流路切換弁5が開放される(流路切換弁5は開位置)。これにより、各気筒から吐出された排気は、主に、メイン通路3からメイン触媒コンバータ4を通過する。このときバイパス通路7側は特に遮断されていないが、バイパス通路7側の方がメイン通路3側よりも通路断面積が小さく、かつバイパス触媒コンバータ8が介在しているので、両者の通路抵抗の差により、排気流の大部分はメイン通路3側を通り、バイパス通路7側には殆ど流れない。これによって、排気の流れを切り換えるメイン通路閉塞手段は、複雑な切換バルブを必要とせず、メイン通路3を閉じたり開いたりするだけの流路切換弁5で構成することができる。また、バイパス触媒コンバータ8の熱劣化は十分に抑制することができる。
上記のような構成において、公知の空燃比フィードバック制御を実施している際に、流路切換弁5が閉位置(閉弁状態)から開位置(開弁状態)に切り換わると、バイパス通路7に流れ込んでいた排気が、メイン通路3の上流側部分を流れるようになり、排気がバイパス触媒コンバータ8を迂回してメイン触媒コンバータ4に流れ込むことになるため、流路切換弁5の切り換えに合わせて、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内における検出位置を変更しないと、正確な空燃比を検出することができず、ひいては排気性能及び運転性能の悪化を招く虞がある。特に、本発明の排気通路構成では、メイン通路3を閉じたり開いたりする流路切換弁5を設けるだけで複雑な切換バルブを必要とせずに、排気流の大部分をメイン通路3側に流すようにしてバイパス通路7側には殆ど排気が流れないようにしたが、しかしながら僅かとはいえバイパス触媒コンバータ8を流れた排気流の組成は変化しており、第1空燃比センサ10で検出された空燃比は(仮に第1空燃比センサ10が分岐点6の上流側のメイン通路3に設けられていたとしても)、メイン触媒コンバータ4に流入する排気流の空燃比とは厳密には一致しない。
そこで、流路切換弁5の切り換えに合わせて、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内の検出位置を変更する。換言すれば、流路切換弁5の切り換えに合わせて、機関空燃比(内燃機関1の空燃比)を制御するために用いる空燃比センサを切り換える。
図2は、本発明の第1実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ(以下単にSと表記する)1では、第1空燃比センサ10の検出値であるAFSAF1と、第2空燃比センサ11の検出値であるAFSAF2を読み込む。
S2では、流路切換弁5が閉位置(全閉状態)であるか否かを判定し、閉位置であればS3へ進み、そうでなければS4へ進む。尚、流路切換弁5は、内燃機関1が所定の状態に達したとき(例えば、メイン触媒コンバータ4の暖機が完了したとき)、閉位置(全閉状態)から開位置(全開状態)に切り換えられる。
S3ではAFSAFをAFSAF1とし、S4ではAFSAFをAFSAF2とする。ここで、AFSAFは上述した公知の空燃比フィードバック制御に用いられる空燃比センサであり、この空燃比フィーバック制御によりAFSAFとして選択された空燃比センサの検出値に基づいて機関空燃比が制御される。
そして、S5では、AFSAFとして選択された空燃比センサ(第1空燃比センサ10もしくは第2空燃比センサ11)の検出値に基づいて上述した公知の空燃比フィードバック制御を実施する。
つまり、空燃比フィードバック制御が実施されている状態で流路切換弁5が閉位置から開位置に切り換えられる際には、第1空燃比センサ10の検出値に基づく空燃比フィードバック制御から第2空燃比センサ11の検出値に基づく空燃比フィードバック制御に直ちに切り換えられる。換言すれば、流路切換弁5によりメイン通路3が閉じられた状態で空燃比フィードバック制御が実施される場合には、第1空燃比センサ10の検出値に基づいて機関空燃比を制御する空燃比フィードバック制御が行われ、流路切換弁5によりメイン通路3が開かれた状態で空燃比フィードバック制御が実施される場合には、第2空燃比センサの検出値に基づいて機関空燃比を制御する空燃比フィードバック制御が行われる。
このような第1実施形態においては、空燃比フィードバック制御中に、流路切換弁5が閉弁状態から開弁状態に切り換えられても、それに応じて空燃比フィードバック制御に用いられる空燃比を検出する空燃比センサが第1空燃比センサ10から第2空燃比センサ11に切り換えられるため、流路切換弁5の切り換え時にも空燃比を安定して検出することができ、排気性能及び運転性能の悪化を確実に防止することができる。
尚、このような空燃比フィードバック制御や流路切換弁の切り換え制御は、エンジンコントロールユニット27内で処理されるものであり、空燃比制御実施手段は、実質的にはエンジンコントロールユニット27に包含されるものである。
以下の本発明の他の実施形態について順次説明していくが、これら各実施形態は、上述した第1実施形態と同様に、上述した図1の内燃機関1を前提構成とするものである。
図3は、本発明に係る内燃機関1の第2実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。この第2実施形態は、上述した第1実施形態において、流路切換弁5が閉位置から開位置に切り換えられた際に、流路切換弁5の切り換えられてから所定時間経過後に、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内の検出位置を変更するものである。
S11では、スタータスイッチがONされたか否かを判定し、スタータスイッチがONされた場合にはS12へ進み、そうでない場合にはS13へ進む。つまり、エンジン始動時には、S12へ進み、FAFS=1、COUNT=0、FDELAY=0とする。ここで、FAFS及びFDELAYは制御フラグであり、COUNTはディレイカウント値である。
S13では、第1空燃比センサ10の検出値であるAFSAF1と、第2空燃比センサ11の検出値であるAFSAF2を読み込み、S14へ進む。
S14では、流路切換弁5が閉位置(全閉状態)であるか否かを判定し、閉位置であればS15へ進み、そうでなければS16へ進む。尚、流路切換弁5は、内燃機関1が所定の状態に達したとき(例えば、メイン触媒コンバータ4の暖機が完了したとき)、閉位置(全閉状態)から開位置(全開状態)に切り換えられる。
S15では、FAFS=2、FDELAY=1としてS16へ進む。
S16では、FDELAYが「1」であるか否かを判定し、「1」であればS17へ進み、「1」でなければS18へ進む。
S17では、COUNTを+1カウントアップし、S18へ進む。
S18では、FAFSが「2」であるか否かを判定し、「2」であればS19へ進み、そうでなければS22へ進む。
S19では、所定のディレイ時間が経過したか否かが判定され、COUNT>CNTLMTであれば所定のディレイ時間が経過したものとしてS20へ進みAFSAF=AFSAF2としてS21へ進み、そうでなければS22へ進む。
ここでCNTLMTは、上述した所定のディレイ時間に相当するディレイカウント値(COUNT)の閾値である。
S21では、FDELAY=0としてS23へ進む。
S22では、FSAF=AFSAF1としてS23へ進む。
そして、S23では、AFSAFとして選択された空燃比センサ(第1空燃比センサ10もしくは第2空燃比センサ11)の検出値に基づいて上述した公知の空燃比フィードバック制御を実施する。
このような第2実施形態においては、流路切換弁5を閉位置から開位置に切り換えた直後に、メイン通路3内に滞留していたリーンな排気により第2空燃比センサ11の検出値に誤差が生じることを防止することができ、排気性能及び運転性能の悪化を確実に防止することができる。
図4は、本発明に係る内燃機関1の第3実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。この第3実施形態は、上述した第1実施形態において、流路切換弁5が閉位置から開位置に切り換えられた際に、流路切換弁5の切り換えられてから、排気ガスの流速に応じた所定時間経過後に、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内の検出位置を変更するものである。
S31では、スタータスイッチがONされたか否かを判定し、スタータスイッチがONされた場合にはS32へ進み、そうでない場合にはS33へ進む。つまり、エンジン始動時には、S32へ進み、FAFS=1、COUNT=0、FDELAY=0とする。ここで、FAFS及びFDELAYは制御フラグであり、COUNTはディレイカウント値である。
S33では、第1空燃比センサ10の検出値であるAFSAF1と、第2空燃比センサ11の検出値であるAFSAF2を読み込み、S34へ進む。
S34では、流路切換弁5が閉位置(全閉状態)であるか否かを判定し、閉位置であればS35へ進み、そうでなければS36へ進む。尚、流路切換弁5は、内燃機関1が所定の状態に達したとき(例えば、メイン触媒コンバータ4の暖機が完了したとき)、閉位置(全閉状態)から開位置(全開状態)に切り換えられる。
S35では、FAFS=2、FDELAY=1としてS36へ進む。
S36では、FDELAYが「1」であるか否かを判定し、「1」であればS37へ進み、「1」でなければS39へ進む。
S37では、吸入空気量Qaを用いて、ディレイカウントQa感度(COUNTQA)をCOUNTQA算出マップから算出し、S38へ進む。このCOUNTQA算出マップは、予めエンジンコントロールユニット27内に記憶させておくものである。また、このCOUNTQAは、排気ガスの流速に対して感度を持っており、吸入空気量Qaが多いほど排気ガスの流速が速くなるので、吸入空気量Qaに比例してCOUNTQAも大きくなるようCOUNTQA算出マップは設定されている。
S38では、COUNTをS37で算出されたCOUNTQAだけカウントアップし、S39へ進む。
S39では、FAFSが「2」であるか否かを判定し、「2」であればS40へ進み、そうでなければS43へ進む。
S40では、所定のディレイ時間が経過したか否かが判定され、COUNT>CNTLMTであれば所定のディレイ時間が経過したものとしてS41へ進みAFSAF=AFSAF2としてS42へ進み、そうでなければS43へ進む。
ここでCNTLMTは、上述した所定のディレイ時間に相当するディレイカウント値(COUNT)の閾値である。
S42では、FDELAY=0としてS44へ進む。
S43では、FSAF=AFSAF1としてS44へ進む。
そして、S44では、AFSAFとして選択された空燃比センサ(第1空燃比センサ10もしくは第2空燃比センサ11)の検出値に基づいて上述した公知の空燃比フィードバック制御を実施する。
このような第3実施形態においても、メイン通路3内に滞留していたリーンな排気により第2空燃比センサ11の検出値に誤差が生じることを防止することができ、排気性能及び運転性能の悪化を確実に防止することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態は、上述した第1実施形態と同様に、流路切換弁5の切り換えに合わせて、空燃比フィードバック制御に用いる空燃比の排気系内の検出位置を変更するものであるが、この第4実施形態における空燃比フィードバック制御は、触媒の酸素貯蔵量が所定の目標酸素貯蔵量となるように、内燃機関1の空燃比をフィードバック制御するものである。ここで、説明の便宜上、上述した公知の空燃比フィードバック制御を第1空燃比フィードバック制御とし、この第4実施形態における空燃比フィードバック制御を第2空燃比フィードバック制御と呼んで区別することとする。
第2空燃比フィードバック制御について詳述すると、流路切換弁5が閉位置では、第1空燃比センサ10の検出値を用いてバイパス触媒コンバータ8の酸素貯蔵量Osbを算出し、この酸素貯蔵量Osbと予め設定されたバイパス触媒コンバータ8の目標酸素貯蔵量OSCbとの偏差ΔOsbを算出する。そして、この偏差ΔOsbに基づいてバイパス触媒コンバータ8上流側の目標空燃比を算出し、第1空燃比センサ10で検出される実空燃比が上記の目標空燃比となるように燃料噴射量を制御する。尚、このときバイパス触媒コンバータ8の酸素貯蔵量Osbが目標酸素貯蔵量OSCbよりも多いと上記の目標空燃比はリッチとなり、酸素貯蔵量Osbが目標酸素貯蔵量OSCbよりも少ないと上記の目標空燃比はリーンとなる。そして、算出された酸素貯蔵量Osbは、演算精度を高く維持するために、第2空燃比センサ11の検出値が所定のリーン判定値またはリッチ判定値となったときに、酸素貯蔵量Osbをそれぞれ最大値Osbmaxまたは最小値Osbminに初期化する。具体的には、第2空燃比センサ11の検出値が上記リーン判定値を下回り、リッチ〜リーン反転時間が予め設定された所定時間を上回っている場合には、酸素貯蔵量Osbが最大値Osbmaxに初期化され、第2空燃比センサ11の検出値が上記リッチ判定値を上回り、リッチ〜リーン反転時間が予め設定された所定時間を上回っている場合には、酸素貯蔵量Osbが最小値Osbminに初期化される。
一方、流路切換弁5が開位置では、第2空燃比センサ11の検出値を用いてメイン触媒コンバータ4の酸素貯蔵量Osmを算出し、この酸素貯蔵量Osmと予め設定されたメイン触媒コンバータ4の目標酸素貯蔵量OSCmとの偏差ΔOsmを算出する。そして、この偏差ΔOsmに基づいてバイパス触媒コンバータ8上流側の目標空燃比を算出し、第2空燃比センサ11で検出される実空燃比が上記の目標空燃比となるように燃料噴射量を制御する。尚、このときメイン触媒コンバータ4の酸素貯蔵量Osmが目標酸素貯蔵量OSCmよりも多いと上記の目標空燃比はリッチとなり、酸素貯蔵量Osmが目標酸素貯蔵量OSCmよりも少ないと上記の目標空燃比はリーンとなる。そして、算出された酸素貯蔵量Osmは、演算精度を高く維持するために、第3空燃比センサ12の検出値が所定のリーン判定値またはリッチ判定値となったときに、酸素貯蔵量Osmをそれぞれ最大値Osmmaxまたは最小値Osmminに初期化する。具体的には、第3空燃比センサ12の検出値が上記リーン判定値を下回り、リッチ〜リーン反転時間が予め設定された所定時間を上回っている場合には、酸素貯蔵量Osmが最大値Osmmaxに初期化され、第3空燃比センサ21の検出値が上記リッチ判定値を上回り、リッチ〜リーン反転時間が予め設定された所定時間を上回っている場合には、酸素貯蔵量Osmが最小値Osmminに初期化される。
図5は、この第4実施形態における制御の流れを示すフローチャートである。
S51では、第1空燃比センサ10の検出値であるAFSAF1と、第2空燃比センサ11の検出値であるAFSAF2と、第3空燃比センサ12の検出値であるVRO2を読み込む。
S52では、流路切換弁5が閉位置(全閉状態)であるか否かを判定し、閉位置であればS53へ進み、そうでなければS54へ進む。尚、流路切換弁5は、内燃機関1が所定の状態に達したとき(例えば、メイン触媒コンバータ4の暖機が完了したとき)、閉位置(全閉状態)から開位置(全開状態)に切り換えられる。
S53ではAFSAFをAFSAF1としS55へ進み、S54ではAFSAFをAFSAF2、RO2をVRO2としてS56へ進む。ここで、この第4実施形態におけるAFSAFは、上述した第2空燃比フィードバック制御に用いられる空燃比センサであり、この第2空燃比フィーバック制御によりAFSAFとして選択された空燃比センサの検出値に基づいて上述したように燃料噴射量が制御される。また、RO2は、対象となる触媒の下流側に位置する空燃比センサであり、RO2として選択された空燃比センサの検出値に基づいて対象となる触媒の酸素貯蔵量を初期化判定が行われる。
S55では、排気空燃比に応じた略リニアな出力特性を有する第2空燃比センサ11の検出値を、リッチ、リーンの2値的な出力特性に変換して値をRO2としてS56へ進む。
そして、S56では、AFSAFとして選択された空燃比センサ(第1空燃比センサ10もしくは第2空燃比センサ11)とRO2として選択された空燃比センサ(第2空燃比センサもしくは第3空燃比センサ)の検出値に基づいて上述した第2空燃比フィードバック制御を実施する。
また、上述した第1空燃比センサ10あるいは第2空燃比センサ11のどちらか一方が故障した場合には、適宜流路切換弁5を開閉制御することで、空燃比センサ故障時の排気性能の悪化を回避することができる。図6を用いて詳述すると、S61では、流路切換弁5が閉位置(全閉状態)であるか否かを判定し、閉位置であればS62へ進み、そうでなければS63へ進む。尚、流路切換弁5は、内燃機関1が所定の状態に達したとき(例えば、メイン触媒コンバータ4の暖機が完了したとき)、閉位置(全閉状態)から開位置(全開状態)に切り換えられる。
S62では、第1空燃比センサ10が故障しているか否かを判定し、第1空燃比センサ10が故障している場合にはS64へ進み、第1空燃比センサ10が故障していない場合には終了する。そして、S64にて、流路切換弁5を開位置とし、第2空燃比センサ11による上述した第1空燃比フィードバック制御、あるいは第2空燃比センサ11と第3空燃比センサ12による上述した第2空燃比フィードバック制御、とすることで第1空燃比センサ10の故障による排気性能の悪化を防止することができる。
一方、S63では、第2空燃比センサ11が故障しているか否かを判定し、第2空燃比センサ11が故障している場合にはS65へ進み、第2空燃比センサ11が故障していない場合には終了する。そして、S65にて、流路切換弁5を閉位置とし、第1空燃比センサ10による上述した第1空燃比フィードバック制御、あるいは第1空燃比センサ10と第2空燃比センサ11による上述した第2空燃比フィードバック制御、とすることで第2空燃比センサ10の故障による排気性能の悪化を防止することができる。
また、上述した各実施形態においては、図7に示すように、流路切換弁5を閉位置から開位置に切り換える際に、流路切換弁5を所定の小さい弁開度に一定時間(時刻t1〜t3の間)保持して、第1空燃比センサ10及び第2空燃比センサ11の双方の検出値を比較した後に、流路切換弁5を開位置として空燃比制御に用いる空燃比センサの切り換えを時刻t3で実施することで、第1空燃比センサ10と第2空燃比センサ11との間のズレを較正することが可能である。
詳述すると、第1空燃比センサ10は、流路切換弁5の弁開度が上記所定の小さい弁開度から全開となるように切り換えられる時刻t3まで排気空燃比を正確に検出可能であり、第2空燃比センサ11は、流路切換弁5の弁開度が全閉から上記所定の小さい弁開度に切り換えられてから所定時間経過した時刻t2以降に排気空燃比を正確に検出可能である。つまり、流路切換弁5を少し開いた状態で一定時間保持すると、バイパス通路7への排気ガスの流入が完全には止まらないので、第1空燃比センサ10及び第2空燃比センサ11の双方が気筒から排出された排気ガスに晒された状態となり、図7中の区間Tc(時刻t2〜t3の間)では第1空燃比センサ10及び第2空燃比センサ11の双方で排気空燃比を正確に検出可能となる。
ここで、第2空燃比センサ11を通過する排気ガスは、バイパス触媒コンバータ8を通過した排気ガスとバイパス触媒コンバータ8を通過しなかった排気ガスとが混合されたものであるため、第1空燃比センサ10部分を通過する排気ガスの空燃比と第2空燃比センサ11部分を通過する排気ガスの空燃比とは、その平均値及び互いの反転時間の周期の位相は同一であるが、互いの値は異なる値となる。そこで、第1空燃比センサ10におけるリッチ、リーンの中間位置(例えば、リッチ側の極大値とリーン側の極大値との平均レベル)であるn1(図7参照)と、第2空燃比センサ11におけるリッチ、リーンの中間位置(例えば、リッチ側の極大値とリーン側の極大値との平均レベル)であるn2(図7参照)と、を比較し、n1とn2との間にズレがある場合には、n2がn1と一致するように第2空燃比センサ11を第1空燃比センサ10に合わせて較正する。つまり、n1とn2との間にズレがある場合には、第1空燃比センサ10を基準に第2空燃比センサ11を較正する。これは、第1空燃比センサ10は、バイパス通路7がメイン通路3から分岐する部分からバイパス触媒コンバータ8までの間のバイパス通路7途上に設けられたものであって、メイン触媒コンバータ4が活性化するまでの間のみ全排気ガスに晒されるだけで劣化が少ないからである。
このように、適宜、第1空燃比センサ10の検出値と第2空燃比センサ11の検出値とを比較し、上述のように両者にズレがある場合には第1空燃比センサ10を基準として第2空燃比センサ11を較正することで、第2空燃比センサ11の検出値を所期の精度に維持することができると共に、第2空燃比センサ11の故障判定を行うことも可能となる。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 内燃機関は、内燃機関の気筒に接続されて気筒から排出された排気を流すメイン通路と、上記メイン通路に介装されたメイン触媒コンバータと、上記メイン通路の上流側部分と並列に設けられ、該メイン通路よりも通路断面積の小さなバイパス通路と、上記バイパス通路に介装されたバイパス触媒コンバータと、上記メイン通路のうち上記バイパス通路によってバイパスされる上記上流側部分に設けられて該メイン通路を閉塞する流路切換弁と、上記バイパス通路もしくは上記メイン通路の上記バイパス触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第1空燃比検出手段と、上記メイン通路のうち、分岐したバイパス通路が合流する部分よりも下流側で、かつ上記メイン触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第2空燃比検出手段と、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御する空燃比制御実施手段と、を有する。上記流路切換弁が閉弁状態から開弁状態に切り換えられると、上記バイパス通路側の排気ガス流量減少により上記第1空燃比検出手段による筒内から排出された排気(触媒通過前の排気)の空燃比の検出が困難となるが、相対的に上記メイン通路側の排気ガス流量増加することになり、上記第2空燃比検出手段による筒内から排出された排気(触媒通過前の排気)の空燃比の検出が可能となる。これによって、空燃比フィードバック制御中に、上記流路切換弁が閉弁状態から開弁状態に切り換えられる際にも、空燃比を安定して検出することができ、排気性能及び運転性能の悪化を確実に防止することができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関は、具体的には、上記メイン通路の上記メイン触媒コンバータよりも下流側となる位置に配置された第3空燃比検出手段を、備え、上記空燃比制御実施手段は、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値及び第3空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御する。
(3) 上記(1)に記載の内燃機関は、具体的には、上記メイン通路の上記メイン触媒コンバータよりも下流側となる位置に配置された第3空燃比検出手段を、備え、上記空燃比制御実施手段は、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比を上記バイパス触媒コンバータに蓄積された酸素蓄積量が予め設定された所定酸素蓄積量となるようにフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値及び上記第3空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比を上記メイン触媒コンバータに蓄積された酸素蓄積量が予め設定された所定酸素蓄積量となるようにフィードバック制御する。
(4) 上記(1)に記載の内燃機関は、上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換わってから所定のディレイ時間経過後に、上記第1空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御から上記第2空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御に切り換えられる。これによって、上記流路切換弁を閉弁状態から開弁状態に切り換えた直後に、メイン通路内に滞留していたリーンな排気により、上記第2空燃比検出手段の検出値に誤差が生じることを防止することができる。
(5) 上記(2)または(3)に記載の内燃機関は、上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換わってから所定のディレイ時間経過後に、上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御から上記第2空燃比検出手段及び上記第3空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御に切り換えられる。これによって、上記流路切換弁を閉弁状態から開弁状態に切り換えた直後に、メイン通路内に滞留していたリーンな排気により、上記第2空燃比検出手段の検出値に誤差が生じることを防止することができる。
(6) 上記(4)または(5)に記載の内燃機関おいて、上記ディレイ時間は、具体的には、排気ガスの流速に応じて決定されている。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載の内燃機関は、上記流路切換弁を閉位置から開位置に切り換える際に、上記流路切換弁を所定の小さい弁開度に一定時間保持し、そのときの上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の双方の検出値を比較して両者のズレを較正する検出空燃比較正手段を有する。
(8) 上記(7)に記載の内燃機関において、上記第1空燃比検出手段は、上記バイパス通路が上記メイン通路から分岐する部分から上記バイパス触媒コンバータまでの間のバイパス通路途上に設けられたものであって、上記検出空燃比較正手段は、上記第1空燃比検出手段を基準として上記第2空燃比検出手段を較正する。
(9) 上記(1)〜(8)のいずれかに記載の内燃機関において、上記第2空燃比検出手段が故障した場合には、上記流路切換弁が閉位置に固定され、上記第1空燃比検出手段を用いて上記内燃機関の空燃比が理論空燃比となるようにフィードバック制御が行われる。これによって、上記第1空燃比検出手段の故障時の排気性能の悪化を防止することができる。
本発明に係る内燃機関の吸排気系の構成並びに制御システムの一例を示す構成説明図。 本発明に係る内燃機関の第1実施形態における制御の流れを示すフローチャート。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態における制御の流れを示すフローチャート。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態における制御の流れを示すフローチャート。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における制御の流れを示すフローチャート。 第1空燃比センサと第2空燃比センサのうちの一方が故障した場合の制御方法を示すフローチャート。 第1空燃比センサと第2空燃比センサのズレ量を検知する際の流路切換弁の開度及び空燃比センサの検出値の変化を示すタイミングチャート。
符号の説明
3…メイン通路
4…メイン触媒コンバータ
5…流路切換弁
7…バイパス通路
8…バイパス触媒コンバータ
10…第1空燃比センサ
11…第2空燃比センサ
12…第3空燃比センサ

Claims (9)

  1. 内燃機関の気筒に接続されて気筒から排出された排気を流すメイン通路と、
    上記メイン通路に介装されたメイン触媒コンバータと、
    上記メイン通路の上流側部分と並列に設けられ、該メイン通路よりも通路断面積の小さなバイパス通路と、
    上記バイパス通路に介装されたバイパス触媒コンバータと、
    上記メイン通路のうち上記バイパス通路によってバイパスされる上記上流側部分に設けられて該メイン通路を閉塞する流路切換弁と、
    上記バイパス通路もしくは上記メイン通路の上記バイパス触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第1空燃比検出手段と、
    上記メイン通路のうち、分岐したバイパス通路が合流する部分よりも下流側で、かつ上記メイン触媒コンバータよりも上流側となる位置の排気空燃比を検出する第2空燃比検出手段と、
    上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御する空燃比制御実施手段と、を有することを特徴とする内燃機関。
  2. 上記メイン通路の上記メイン触媒コンバータよりも下流側となる位置に配置された第3空燃比検出手段を、備え、
    上記空燃比制御実施手段は、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値及び第3空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比をフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記メイン通路の上記メイン触媒コンバータよりも下流側となる位置に配置された第3空燃比検出手段を、備え、
    上記空燃比制御実施手段は、上記流路切換弁が閉位置では上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比を上記バイパス触媒コンバータに蓄積された酸素蓄積量が予め設定された所定酸素蓄積量となるようにフィードバック制御し、その後上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換えられると、上記第1空燃比検出手段の検出値及び上記第2空燃比検出手段の検出値から切り換えられた上記第2空燃比検出手段の検出値及び上記第3空燃比検出手段の検出値に基づいて上記内燃機関の空燃比を上記メイン触媒コンバータに蓄積された酸素蓄積量が予め設定された所定酸素蓄積量となるようにフィードバック制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換わってから所定のディレイ時間経過後に、上記第1空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御から上記第2空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御に切り換えられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  5. 上記流路切換弁が閉位置から開位置に切り換わってから所定のディレイ時間経過後に、上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御から上記第2空燃比検出手段及び上記第3空燃比検出手段の検出値に基づく空燃比フィードバック制御に切り換えられることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関。
  6. 上記ディレイ時間は、排気ガスの流速に応じて決定されていることを特徴とする請求項4または5に記載の内燃機関。
  7. 上記流路切換弁を閉位置から開位置に切り換える際に、上記流路切換弁を所定の小さい弁開度に一定時間保持し、そのときの上記第1空燃比検出手段及び上記第2空燃比検出手段の双方の検出値を比較して両者のズレを較正する検出空燃比較正手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関。
  8. 上記第1空燃比検出手段は、上記バイパス通路が上記メイン通路から分岐する部分から上記バイパス触媒コンバータまでの間のバイパス通路途上に設けられたものであって、
    上記検出空燃比較正手段は、上記第1空燃比検出手段を基準として上記第2空燃比検出手段を較正することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関。
  9. 上記第2空燃比検出手段が故障した場合には、上記流路切換弁が閉位置に固定され、上記第1空燃比検出手段を用いて上記内燃機関の空燃比が理論空燃比となるようにフィードバック制御が行われることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関。
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