JP2008054994A - 多頭ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】シャトル駆動機構の駆動軸を捩れ難くする。
【解決手段】多頭ミシン5は、複数の多針のミシンヘッド8の並設方向へ並べて設けられた、下糸を供給する複数のシャトル15と、該複数のシャトル15を往復駆動するシャトル駆動機構20とを備えている。シャトル駆動機構20は、駆動モータ21と、該駆動モータ21に駆動され全回転する上記並設方向へ延びる一本の駆動軸25と、該駆動軸25の各シャトル15に対応する部位に設けられた該駆動軸25と共に全回転する複数の溝カム26と、該溝カム26の両カム面27a,27bに摺接してそれらの面の略法線方向へ押圧されて変位するカムフォロア33を備え、該変位に従い各シャトル15を往復駆動する複数のリンク31とを含み構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、布等の各種被縫製物を縫製する多頭ミシンに関する。
多頭ミシンの中には、図7に示す従来例の多頭ミシン90のように、上糸を縫い付ける刺繍針92を各1つのシャトル95に対して1本ずつ備えた複数の単針式のミシンヘッド91の並設方向へ並べて設けられた、下糸を供給する複数のシャトル95と、該複数のシャトル95を往復駆動するシャトル駆動機構とを備えたものがある。そして、そのシャトル駆動機構の中には、特許文献1に示すもの等、同図5に示す従来例のシャトル駆動機構96のように、ミシンヘッド91の並設方向へ延びる周方向へ揺動可能な駆動軸97と、該駆動軸97に突設された該軸と共に揺動してシャトル95を介在部材99を介して往復駆動する複数の揺動レバー98とを含み構成されたものがある。
特開平10−328444号公報
ところが、上記従来例では、駆動軸97に突設された複数の揺動レバー98がその先端部で介在部材99を駆動軸97の略周方向へ押圧して駆動することとなるため、該駆動する際にはそれらの反力によって駆動軸97には過大なモーメントが加わり、該駆動軸97が捩れ易い。そのため、該シャトル駆動機構20においては、運転速度限界が低くなってしまうか、充分な高速耐久性が得られるように該駆動軸97の径を太くした場合には、製造コストが高くなってしまう。
そこで、シャトル駆動機構の駆動軸を捩れ難くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の多頭ミシンは、複数のミシンヘッドの並設方向へ並べて設けられた、下糸を供給する複数のシャトルと、該複数のシャトルを往復駆動するシャトル駆動機構とを備えた多頭ミシンにおいて、前記シャトル駆動機構は、駆動モータと、該駆動モータに駆動され全回転する前記並設方向へ延びる一本の駆動軸と、該駆動軸の各シャトルに対応する部位に設けられた該駆動軸と共に全回転する複数の回転カムと、該回転カムのカム面に摺接してその面の略法線方向へ押圧されて変位するカムフォロアを備え、該変位に従い前記シャトルを前記往復駆動する複数のリンクとを含み構成されたことを特徴とする。
前記シャトルを前記往復駆動する駆動方向は、特に限定されないが、前記並設方向に直交する方向に対して5〜50度、前記並設方向側に傾いていることが好ましく、20〜40度、前記並設方向側に傾いていることがより好ましい。刺繍針に上糸を通すための糸通孔を貫設する方向は、シャトルの駆動方向に対して略直交する方向となるため、上記のようにシャトルの駆動方向を傾けた場合、該糸通孔を貫設する方向もミシンヘッドの並設方向に対して傾き、それによって、多頭ミシンを使用する際に上糸を糸通孔に通す作業が容易になるからである。また、その一方で該角度に上限があるのは、傾け過ぎると隣り合う2つのシャトルの駆動範囲の周辺部どうしが干渉し合うといった理由等で邪魔になったり、該傾けた方向へシャトルを駆動するのが技術的に困難になったり、シャトルを交換し難くなったりするからである。
前記ミシンヘッドは、上糸を縫い付ける刺繍針を各1つの前記シャトルに対して1本ずつ備えた単針式のミシンヘッドであってもよいが、各1つの前記シャトルに対して複数本ずつ備えた多針式のミシンヘッドであることが好ましい。上記シャトル駆動機構は、各シャトル毎に回転カムやリンク等を必要とするため、従来例のシャトル駆動機構96等に比べて、各シャトル毎に比較的大きい設置スペースを必要とするが、このような多針式のミシンヘッドが並設された多頭ミシンにおいては、刺繍針を各シャトル毎に複数本ずつ並設しなけらばならない関係上、各シャトル毎のシャトル間ピッチも比較的大きく、上記設置スペースを確保し易いからである。
各シャトル毎の前記並設方向へのシャトル間ピッチは、前記ミシンヘッドの大きさ等によっても左右されるため、特に限定されないが、前記シャトル駆動機構を設置するのに際しては、前記シャトルを前記往復駆動する駆動方向が、前記並設方向に直交する方向に対して0〜10度傾いている場合は、60mm以上であることが好ましく、10〜20度傾いている場合は、90mm以上であることが好ましく、20〜30度傾いている場合は、120mm以上であることが好ましく、30〜40度傾いている場合は、140mm以上であることが好ましく、40〜50度傾いている場合は160mm以上であることが好ましい。該ピッチは、大きいほど該シャトル駆動機構を設置するための設置スペースを確保し易いからである。また、該ピッチの上限は、特に限定されないが、該ピッチは、前記多頭ミシンが前記並設方向へ無駄に大きくなり過ぎることがない範囲内の大きさであることが好ましい。
前記回転カムは、前記カムフォロアを一方向へのみ駆動しそれとは反対側の他方向へはリターンスプリングの復元力等によって駆動する各種外接カム及び内接カム等であってもよいが、前記カムフォロアを相反する両方向へ往復駆動する拘束カムであることが好ましい。該拘束カムを用いることによって、リターンスプリング等をなくし、カムフォロアを駆動する際に加わる抵抗を小さくすることができるからである。
また、前記拘束カムは、各種共役カムや溝カム等、特に限定されないが、溝カムであることが好ましい。共役カムに比べてスペースをとらず、また、構造も簡単だからである。
本発明によれば、シャトル駆動機構は、駆動軸に設けられた回転カムのカム面に摺接したカムフォロアがそのカム面の略法線方向へ押圧されて変位するのに従いシャトルを往復駆動するものであるため、カム面には、該カムフォロアを押圧する側の略法線方向とは正反対側の略法線方向への反力が加わることとなるが、回転カムのカム面の法線方向は、構造上、駆動軸のせん断方向に近似するため、該反力は、回転カムを介して駆動軸にはその軸のせん断方向へ主に加わり周方向へはあまり加わらず、よって、駆動軸が従来例に比べて捩れ難い。
本発明の多頭ミシン5は、上糸を縫い付ける刺繍針9を各1つのシャトル15に対して複数本ずつ備えた複数の多針式のミシンヘッド8の並設方向へ並べて設けられた、下糸を供給する複数のシャトル15と、該複数のシャトル15を往復駆動するシャトル駆動機構20とを備えている。シャトル駆動機構20は、駆動モータ21と、該駆動モータ21に駆動され全回転する上記並設方向へ延びる一本の駆動軸25と、該駆動軸25の各シャトル15に対応する部位に設けられた該駆動軸25と共に全回転する複数の溝カム26と、該溝カム26の両カム面27a,27bに摺接してそれらの面の略法線方向へ押圧されて変位するカムフォロア33を備え、該変位に従いシャトル15を往復駆動する複数のリンク31とを含み構成されている。
本実施例の図1〜図3に示す多頭ミシン5は、左右に並設され、上糸を縫い付ける刺繍針9をそれぞれ複数本ずつ備えた複数の多針式のミシンヘッド8と、該複数の多針式のミシンヘッド8の刺繍針9を上下へ往復駆動する針駆動機構(図示略)と、各ミシンヘッド8の下方にそれぞれ設けられ、下糸を供給するシャトル15をそれぞれ備えた複数のベッド10と、該複数のベッド10のシャトル15を相反する両駆動方向F,Rへ直線往復駆動するシャトル駆動機構20とを含み構成されている。そして、これら各構成要素は、多頭ミシン5のミシンフレーム6に直接又は間接的に取り付けられ支持されている。また、これら各構成要素の寸法等は、各シャトル15毎のシャトル間ピッチPが、150〜170mmとなっており、シャトル15を往復駆動する駆動方向F,Rは、前後方向に対して25〜35度の傾斜角度Aだけ傾いている。
ミシンヘッド8は、刺繍針9を左右方向へ並べて備えており、それらの針の並びを左右へ移動させることにより、使用する一本をベッド10の針通孔12の上方に移動させ、択一的に使用する仕組みとなっている。各刺繍針9は、上糸を挿通させるための糸通孔9hをそれぞれ備えており、それらの糸通孔9hは、縫製する際の機能上の都合等から、駆動方向F,Rに略直交する方向へ各刺繍針9を貫通する形で設けられている。そのため、該糸通孔9hの貫通方向も、左右方向に対して斜めに傾いており、それによって、各糸通孔9hは、上糸が挿入される入口側の開口部が斜め前を向いた形となっている。
ベッド10は、ミシンヘッド8の下方に設けられたテーブル7を貫通する形で該テーブル7の上面からその下方にかけて設置されており、刺繍針9を挿通させるための針通孔12を備えた針板11と、該針板11の下方に設置された前述のシャトル15と、該シャトル15を駆動方向F,Rへスライド可能に支持したシャトル支持部材16とを含み構成されている。
シャトル支持部材16は、シャトル15に下方から当接した基部17と、該基部17の上面におけるシャトル15の駆動方向F,Rに直交する方向両側に突設された駆動方向F,Rへ延びる、シャトル15を該駆動方向F,Rへ案内するシャトルガイド18とを含み構成されている。そして、基部17のシャトル15の下方に位置する部位には、シャトル駆動機構20の駆動ピン37a,37bを挿通させるためのスリット孔19が、駆動方向F,Rへ細長く貫設されている。
シャトル駆動機構20は、駆動モータ21と、該駆動モータ21に駆動され全回転する左右へ延びる一本の駆動軸25と、該駆動軸25の各シャトル15に対応する部位に設けられた該駆動軸25と共に全回転する複数の溝カム26と、各溝カム26とそれに対応するシャトル15との間に設けられた、該溝カム26が全回転するのに従いシャトル15を駆動方向F,Rへ直線往復駆動する複数のリンク31とを含み構成されている。
溝カム26は、その一方の端面に環状に凹設された溝27の両内側面に形成された外周カム面27aと内周カム面27bとの相互間にカムフォロア33を拘束することによって、該溝カム26が全回転するのに従い該カムフォロア33を両カム面27a,27bの略法線方向へ往復駆動する仕組みとなっている。
リンク31は、カムフォロア33が取り付けられ、該カムフォロア33が駆動されると基端部の左右方向を軸に揺動する揺動レバー32と、駆動方向F,Rへのみ変位可能に設けられ、該駆動方向F,Rへ往復駆動されると一対の駆動ピン37a,37bにてシャトル15を駆動方向F,R両側から順に交互に付勢していくことによってシャトル15を往復駆動する移動体37と、該移動体37を揺動レバー32の先端部に前後方向へは相対変位不能且つ上下方向及び左右方向へは相対変位可能に係合することによって、揺動レバー32が揺動するのに従い移動体37を駆動方向F,Rへ往復駆動する係合機構42とを含み構成されている。
揺動レバー32は、略上下方向へ延びる棒状の部材であって、下端側の基端部は、ミシンフレーム6に固定された軸止部材34によって左右方向を軸に回動可能に支持されており、長さ方向中間部には、カムフォロア33が取り付けられており、先端部には、係合機構42が接続されている。
移動体37は、駆動方向F,Rへ向けて貫設された軸通孔37hに、ミシンフレーム6に固定された駆動方向F,Rへ延びる支持軸38が挿通されることによって、その軸の長さ方向へスライド可能に支持されており、該移動体37の上面の斜め前側と斜め後側との両側には、前述の駆動ピン37a,37bがそれぞれ1本ずつ突設されている。
係合機構42は、揺動レバー32の先端部と移動体37との間に介在する係合部材43が、移動体37に対しては上下方向へは相対変位可能且つ前後方向及び左右方向へは相対変位不能に取り付けられ、揺動レバー32の先端部に対しては左右方向へは相対変位可能且つ前後方向及び上下方向へは相対変位不能に取り付けられることによって形成されている。詳しくは、該係合部材43は、その上部及び下部に設けられた上下方向へ延びる被支持軸43xが、移動体37の下部に設けられたコの字型の支持部44によって上下両側から上下方向へ相対変位可能に支持されるとともに、左右方向へ貫設された挿通孔43hに、揺動レバー32の先端部に固定された左右方向へ延びる係合軸45が挿通されることによって、その軸の長さ方向へスライド可能に支持されている。
以上に示した多頭ミシン5のシャトル駆動機構20がシャトル15を駆動方向F,Rへ直線往復駆動する際の様子を、(1)シャトル15を斜め前側の駆動方向Fへ加速させる際、(2)斜め前側の駆動方向Fへ変位しているシャトル15を減速させる際、(3)シャトル15を斜め後側の駆動方向Rへ加速させる際、(4)斜め後側の駆動方向Rへ変位しているシャトル15を減速させる際の様子の順に以下に説明する。
(1)シャトル15を斜め前側の駆動方向Fへ加速させる際
図4(a)及び図5(a)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内で駆動軸25に最も接近した状態から、溝カム26が駆動軸25と共にその軸の一方の周方向Wfへ回転していくのに従い、図6(a)に示すように、カムフォロア33が外周カム面27aによってその略法線方向Naへ押圧される。それによって、揺動レバー32が加速的にその先端が前側へ変位する側の回動方向へ駆動され、その揺動レバー32の運動が係合機構42を介して移動体37に伝えられることによって、該移動体37が加速的に支持軸38に沿って斜め前側の駆動方向Fへ駆動される。このとき、斜め後側の駆動ピン37aによってシャトル15が斜め前側の駆動方向Fへ押圧されることによって、該シャトル15は加速的に斜め前側の駆動方向Fへ駆動される。そして、このようなシャトル15の加速的な変位は、図4(b)及び図5(b)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における略中央に変位するまで継続し、該略中央にまで変位した際には、カムフォロア33は外周カム面27aから離れ、一時的に両カム面27a,27bから独立した状態となり、また、シャトル15は斜め後側の駆動ピン37aから離れ、一時的に両駆動ピン37a,37bから独立した状態になる。
(2)斜め前側の駆動方向Fへ変位しているシャトル15を減速させる際
図4(b)及び図5(b)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における略中央に位置した状態から、溝カム26が更に同周方向Wfへ回転していくのに従い、カムフォロア33が内周カム面27bに当接し、図6(b)に示すように、該内周カム面27bによってその略法線方向Nbへ押圧される。それによって、揺動レバー32が減速的にその先端部が前側へ変位する側の回動方向へ駆動され、その揺動レバー32の運動が係合機構42を介して移動体37に伝えられることによって、該移動体37が減速的に支持軸38に沿って斜め前側の駆動方向Fへ駆動される。このとき、シャトル15は、斜め前側の駆動ピン37bによって斜め後側の駆動方向Rへ押圧されることによって、減速的に斜め前側の駆動方向Fへ駆動される。そして、このようなシャトル15の斜め前側の駆動方向Fへの変位は、図4(c)及び図5(c)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における駆動軸25から最も離れた位置に変位するまで継続する。
(3)シャトル15を斜め後側の駆動方向Rへ加速させる際
図4(c)及び図5(c)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内で駆動軸25に最も離れた状態から、溝カム26が更に同周方向Wfへ回転していくのに従い、図6(c)に示すように、カムフォロア33が内周カム面27bによってその略法線方向Nbへ押圧される。それによって、揺動レバー32が加速的にその先端が後側へ変位する側の回動方向へ駆動され、その揺動レバー32の運動が係合機構42を介して移動体37に伝えられることによって、該移動体37が加速的に支持軸38に沿って斜め後側の駆動方向Rへ駆動される。このとき、斜め前側の駆動ピン37bによってシャトル15が斜め後側の駆動方向Rへ押圧されることによって、該シャトル15は加速的に斜め後側の駆動方向Rへ駆動される。そして、このようなシャトル15の加速的な変位は、図4(d)及び図5(d)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における略中央に変位するまで継続し、該略中央にまで変位した際には、カムフォロア33は内周カム面27bから離れ、一時的に両カム面27a,27bから独立した状態となり、また、シャトル15は斜め後側の駆動ピン37aから離れ、一時的に両駆動ピン37a,37bから独立した状態になる。
(4)斜め前側の駆動方向Rへ変位しているシャトル15を減速させる際
図4(d)及び図5(d)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における略中央に位置した状態から、溝カム26が更に同周方向Wfへ回転していくのに従い、カムフォロア33が外周カム面27aに当接し、図6(c)に示すように、該外周カム面27aによってその略法線方向Naへ押圧される。それによって、揺動レバー32が減速的にその先端部が後側へ変位する側の回動方向へ駆動され、その揺動レバー32の運動が係合機構42を介して移動体37に伝えられることによって、該移動体37が減速的に支持軸38に沿って斜め後側の駆動方向Rへ駆動される。このとき、シャトル15は、斜め後側の駆動ピン37aによって斜め前側の駆動方向Fへ押圧されることによって、減速的に斜め後側の駆動方向Rへ駆動される。そして、このようなシャトル15の斜め後側の駆動方向Rへの変位は、図4(a)及び図5(a)に示すように、カムフォロア33がその変位可能な範囲内における駆動軸25に最も接近した位置に変位するまで継続する。
以上の動作を繰り返すことによって、シャトル15がその駆動方向F,Rへ直線往復駆動されることとなる。
本実施例によれば、シャトル駆動機構20は、駆動軸25に設けられた溝カム26が該駆動軸25と共に全回転するのに従い、該溝カム26の両カム面27a,27bが、図6(a)〜(d)に示すように、交代でカムフォロア33をそれらの面の略法線方向Na,Nbへ押圧してシャトル15を駆動するものであるため、両カム面26a,26bには、それら押圧する側の略法線方向Na,Nbとは正反対側の略法線方向への反力が加わることとなるが、それらの方向は、各カム面の構造上、外周カム面27aに加わる反力の方向については、図6(a),(d)示すように、駆動軸25の中心線Cに向かう該駆動軸25のせん断方向Viへの成分が大部分となり、内周カム面27bに加わる反力の方向については、図6(b),(c)に示すように、駆動軸25の中心線Cに向かう方向とは正反対の該駆動軸25のせん断方向Voへの成分が大部分となるため、それら反力は、溝カム26を介して駆動軸25にはその軸のせん断方向Vi,Voへ主に加わりその軸の両周方向Wf,Wrへはあまり加わらず、よって、該駆動軸25が従来例等に比べて捩れ難い。そのため、該駆動軸25の高速耐久性が従来例等に比べて向上するか、該耐久性の向上をあまり求めないのであれば、該耐久性を従来例等と同程度又はそれ以上に保ちつつも、該駆動軸25の径を従来例等よりも細くすることができるため、製造コストが低減する。
また、ミシンヘッド8は、刺繍針9を各1つのシャトル15に対して複数本ずつ備えた多針式のものとなっているため、単針式のもの等に比べて左右方向への幅が広く、そのため、それら各ミシンヘッド8毎に1つずつ設けられた各シャトル15毎のシャトル間ピッチPも必然的に大きくなっている。そのため、シャトル15の周辺部においては比較的スペース等にも余裕があり、よって、本実施例のシャトル駆動機構20のように、各シャトル15毎に溝カム26やリンク31等を備えているため、各シャトル15毎に比較的大きい設置スペースを必要とする駆動機構であっても、無理なく設置されている。
また、刺繍針9の糸通孔9hは、駆動方向F,Rが前後方向に対して傾斜角度Aだけ左右方向へ傾いているのに伴い、必然的にその孔の貫通方向も左右方向に対して前後方向へ傾き、上糸が挿入される入口側の開口部が斜め前を向いた状態となっているため、多頭ミシン5を使用する際に上糸を該糸通孔9hに通す作業が、該貫通方向が傾いていない場合に比べて容易である。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
本発明の実施例の多頭ミシンを示す平面図である。 同実施例の多頭ミシンを示す斜視図である。 同実施例の多頭ミシンを示す部分拡大斜視図である。 同実施例のシャトル駆動機構がシャトルを駆動する際の様子を示す斜視図である。 同実施例のシャトル駆動機構がシャトルを駆動する際の様子を示す部分拡大斜視図である。 同実施例の溝カムがカムフォロアを駆動する際の様子を示す側面断面図である。 従来例の多頭ミシンを示す斜視図である。
符号の説明
5 多頭ミシン
8 ミシンヘッド
9 刺繍針
15 シャトル
20 シャトル駆動機構
21 駆動モータ
25 駆動軸
26 溝カム(回転カム)
27a 外周カム面(カム面)
27b 内周カム面(カム面)
31 リンク
33 カムフォロア

Claims (2)

  1. 複数のミシンヘッドの並設方向へ並べて設けられた、下糸を供給する複数のシャトルと、該複数のシャトルを往復駆動するシャトル駆動機構とを備えた多頭ミシンにおいて、
    前記シャトル駆動機構は、駆動モータと、該駆動モータに駆動され全回転する前記並設方向へ延びる一本の駆動軸と、該駆動軸の各シャトルに対応する部位に設けられた該駆動軸と共に全回転する複数の回転カムと、該回転カムのカム面に摺接してその面の略法線方向へ押圧されて変位するカムフォロアを備え、該変位に従い前記シャトルを前記往復駆動する複数のリンクとを含み構成されたことを特徴とする多頭ミシン。
  2. 前記ミシンヘッドは、上糸を縫い付ける刺繍針を各1つの前記シャトルに対して複数本ずつ備えた多針式のミシンヘッドである請求項1記載の多頭ミシン。
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KR101791112B1 (ko) * 2009-12-02 2017-10-30 레써 아크티엔게젤샤프트 다중-헤드 자수기 및 다중 헤드 자수기를 위한 하부 쓰레드 유닛

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