JP2008051425A - 空気調和装置 - Google Patents

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Nobuhiro Nakagawa
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Abstract

【課題】暖房時に運転条件に応じて適切な冷媒量で高効率な運転ができるようにする。
【解決手段】空気調和装置1は、暖房運転時に室外機3に流入する液冷媒を受け入れる気液分離器18を有する。気液分離器18で分離されたガス冷媒は、室外熱交換器24をバイパスして圧縮機11に吸入される。気液分離器18で分離された液冷媒は、レシーバタンク22に流入した後に室外熱交換器24に流入する。暖房運転時にバイパス回路20を開くと、室外熱交換器20に流入する冷媒の乾き度が小さくなると共に冷媒の循環量が減る。暖房運転時にバイパス回路20を閉じると、室外熱交換器24に流入する冷媒の乾き度が大きくなると共に冷媒の循環量が増える。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房運転時に冷媒の循環量を調整可能な空気調和装置に関する。
空気調和装置は、圧縮機から吐出させた冷媒を室外機熱交換器と、室内熱交換器との間で循環させて冷房運転や暖房運転を行うように構成されている。ここで、従来の空気調和装置には、暖房運転時に室内熱交換器から室外熱交換に冷媒が流れる経路中に、気液分離器を設け、気液分離器で分離したガス冷媒をバイパスして圧縮機に吸入させるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。バイパス回路には、流量調整弁と二方弁が設けられており、暖房運転時には、これら弁は開放される。気液分離器で分離されたガス冷媒がバイパス回路を通して圧縮機に直接戻るので、蒸発器となる室外熱交換器の性能低下が防止される。また、圧縮機と熱交換器との間に設けられている四方弁における圧力損失の影響が低減される。
特開2000−55482号公報
しかしながら、従来の空気調和装置では、低外気温下で暖房運転をすると、気液分離器に液冷媒が溜まってしまい、冷媒量が不足して暖房能力が低下することがあった。さらに、従来の空気調和装置では、暖房運転時にはバイパス回路による圧力損失によって蒸発器の能力は向上するが、前記したように冷媒量が不足した状態では凝縮圧力を上昇させることはできない。このため、室内機における吹き出し温度が低くなってしまい、快適性が低下することがあった。なお、このような場合に、インバータ等を使って能力アップを図っても、インバータの回転数が上がると共に、吸入圧力が低下するので暖房能力はあまり向上しない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、暖房時に運転条件に応じて適切な冷媒量で高効率な運転ができるようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明は、暖房運転時に膨張弁から室外の熱交換器に冷媒が流入するまでの経路中に、冷媒を気液分離すると共に、液冷媒を貯溜可能な冷媒量調整器と、前記冷媒量調整器で分離されたガス冷媒を、前記熱交換器をバイパスして流すことができるバイパス回路と、前記冷媒量調整器に滞溜する冷媒量を運転条件に応じて調整する調整装置を有することを特徴とする空気調和装置とした。
この空気調和装置では、暖房運転時に調整装置で冷媒量調整器に滞溜する冷媒量を調整することで、冷媒の循環量が調整される。また、調整装置で冷媒量調整器に滞溜する冷媒量を調整することで、室外の熱交換器に供給される冷媒の乾き度を調整できる。
本発明によれば、暖房運転時に調整装置で冷媒量調整器に滞溜する冷媒量を調整することで冷媒の循環量を調整したり、室外の熱交換器に供給される冷媒の乾き度を調整したりできるので、高効率な運転が可能になる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態において同じ構成要素には、同一の符号を付してある。また、各実施の形態において、重複する説明は省略する。
(第一の実施の形態)
図1に概略構成を示すように、空気調和装置1は、室内機2と室外機3とを有する。
室外機3は、冷媒を加圧する圧縮機11を有し、圧縮機11の吐出口は吐出配管12を介して四方弁13の第一のポート13Aに接続されている。四方弁13は、4つのポートを有しており、第一のポート13Aと第二のポート13Bを接続したときに第三のポート13Cと第四のポート13Dが接続され、第一のポート13Aと第三のポート13Cを接続したときに第二のポート13Bと第四のポート13Dが接続されるように構成されている。四方弁13の第二のポート13Bには、ガス配管14を介して室内機2の室内熱交換器15の一方の流入出口15Aに接続されている。
室内熱交換器15の他方の流入出口15Bには、液配管16が接続されており、この液配管16は室内機2から室外機3まで引き回されている。液配管16は、室外機3内で調整装置である膨張弁17が設けられた後に、冷媒量調整器である気液分離器18の第一の流入出口18Aに接続されている。
気液分離器18は、主にガス冷媒が流出する第二の流入出口18Bと、液冷媒が流入出する第三の流入出口18Cを有する。第二の流入出口18Bには、バイパス回路20が接続されている。バイパス回路20は、配管31を有し、配管31の経路中に調整装置である開閉弁32が設けられている。
また、気液分離器18の第三の流入出口18Cには、配管21が接続されている。この配管21は、冷媒量調整器であるレシーバタンク22に挿入されている。レシーバタンク22には、配管23も挿入されている。これら配管21,23は、主に液冷媒を流入出させることができる位置に開口がくる位置(図1において液面下)に挿入されている。配管23は、室外熱交換器24の一方の流入出口24Aに接続されている。室外熱交換器24の他方の流入出口24Bには、配管25が接続されている。配管25は、バイパス回路20の配管31と合流した後に、四方弁13の第三のポート13Cに接続されている。四方弁13の第四のポート13Dは、吸入配管26を介して圧縮機11の吸入口に接続されている。
この空気調和装置1は、制御装置33によって運転制御される。制御装置33は、負荷に応じて圧縮機11の運転制御をしたり、四方弁13の切り替えや、膨張弁17の開度制御を行う。さらに、この実施の形態では、暖房運転時に圧縮機11の吐出圧力に応じて調整装置の制御、すなわち膨張弁17の開度制御と開閉弁32の開度制御を行う。このため、室外機3には吐出圧力を測定するためのセンサ(不図示)が設けられている。なお、調整装置の制御は、圧縮機11の吐出温度など、圧縮機11の負荷に応じで変化するパラメータに基づいて行っても良い。
次に、この空気調和装置1の動作について説明する。
暖房運転するときは、四方弁13の第一のポート13Aと第二のポート13Bを接続させ、第三のポート13Cと第四のポート13Dを接続する。また、初期状態として、バイパス回路20の開閉弁32は開放されているものとする。
圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、吐出配管12及び四方弁13を通って室内機2の室内熱交換器15に流入する。ガス冷媒は、室内熱交換器15における熱交換で液化し、このときに放出する熱で室内が暖房される。室内熱交換器15から流出する液冷媒は、液配管16を通って室外機3に導かれる。
図2に示すように、室外機3内では、液冷媒が膨張弁17で減圧されて低圧の気液二相の冷媒となって気液分離器18に流入する。気液分離器18では、ガス冷媒と液冷媒に分離される。ガス冷媒は、開放されているバイパス回路20を通って室外熱交換器24を通らずに配管25から四方弁13を通って圧縮機11に吸入される。また、気液分離器18内の液冷媒は、レシーバタンク22に流入する。レシーバタンク22内には、液冷媒の閉める割合が大きくなるので、ガス冷媒が少なくて液冷媒がリッチな乾き度が小さい冷媒が室外熱交換器24の流入出口24Aに流入する。この結果、この空気調和装置1は、図3に示すモリエル線図に重ねて示す第一のサイクルAのようなサイクルになる。乾き度の小さい冷媒は、エンタルピーが小さいので、室外熱交換器24(この場合には蒸発器)でエンタルピーの差を大きく取ることができる。このため、冷媒の循環量が少ない場合でも必要な能力を確保できる。また、圧力損失も小さいので高効率な運転ができる。なお、このような運転条件では、室外熱交換器24の流入出口24Aでの乾き度が小さいことから、レシーバタンク22には余剰な冷媒が液冷媒として貯溜される。
一方、図4に示すように、暖房運転中に開閉弁32を閉じると、気液分離器18からバイパスされていたガス冷媒もレシーバタンク22に流入する。その結果、液冷媒の割合が相対的に下がり、室外熱交換器24の流入出口24A(入口)における冷媒の乾き度が大きくなる。ここで、室外熱交換器24に流入する冷媒量が増加するにつれて、冷媒の乾き度が大きくなるので、室外熱交換器24における圧力損失が増加する。また、室外熱交換器24においてガス冷媒が伝熱面積に占める割合が増加するので、液冷媒が蒸発しきれなくなる。この結果、室外熱交換器24からは、気液の二相冷媒が流出するようになる。
このため、室外熱交換器24の流入出口24B(出口)における乾き度が、その運転条件に適した乾き度になるように膨張弁17を制御する。このとき、図3の第二のサイクルBに示すように、膨張弁17の開度は、開閉弁32を開放しているときの第一のサイクルAに比べて小さくなる。
また、レシーバタンク22内の液冷媒の量が減少して室外熱交換器24の流入出口24Aの乾き度が変化すると、バイパス回路20を使用した第一のサイクルAにおける室外熱交換器24の流入出口24Aの乾き度との差分(密度の差分)に相当する液冷媒が、高圧部分(液配管16で膨張弁17よりも室内機2側の部分)に溜まり始める。このため、室外熱交換器24の流入出口24Bにおける過冷却が取れはじめて、高圧に上昇して凝縮温度を上昇させることができる。
この実施の形態によれば、バイパス回路20を開いたときには、ガス冷媒が室外熱交換器24をバイパスすることで室外熱交換器24に流入する冷媒の乾き度を小さくでき、高効率な運転が行えるようになる。この場合には、レシーバタンク22に液冷媒が貯溜され、冷媒の循環量の調整も行える。これに対して、バイパス回路20を閉じると、レシーバタンク22内に貯溜されていた液冷媒が循環し始めて高圧で凝縮温度が高いサイクルを実現することができる。したがって、運転条件に合わせてバイパス回路20を開閉し、かつバイパス回路20を閉じたときには運転状態に応じて膨張弁17の開度制御を行えば、運転条件に応じて適切な冷媒の循環量及び乾き度を実現することができる。
なお、レシーバタンク22の容量及びシステム全体に対する冷媒の封入量として、例えば、標準条件で運転するときにはレシーバタンク22内が余剰冷媒で満たされるようにすることがあげられる。このようにすると、低外気温度条件(例えば、−10℃)でバイパス回路20を閉じた状態でレシーバタンク22に余剰冷媒が殆ど溜まらないように調整装置を制御すると、広い温度範囲で好適な暖房能力を発揮することができる。しかしながら、レシーバタンク22の容量及び冷媒の封入量は、必ずしも標準条件を基準にしなくても良い。
(第二の実施の形態)
図5に示すように、この空気調和装置1は、暖房運転時に室外機3内で膨張弁17で減圧した後に冷媒が流れる配管41がレシーバタンク22に直接挿入されている。レシーバタンク22には、この他に室外熱交換器24に接続される配管23と、バイパス回路42を構成する配管43とが接続されている。配管41及び配管23は、主に液冷媒が流入出する位置(図5において液面下)まで挿入されている。配管43は、レシーバタンク22の上部でガス冷媒を流入できる位置に配置されている。
バイパス回路42は、レシーバタンク22と配管25とを接続し、その経路中に調整装置である流量調整弁44が設けられている。
制御装置33は、図1と同様の圧縮機11、四方弁13、膨張弁17の制御に加えて、暖房運転時には吐出圧力に応じて調整装置(膨張弁17及び流量調整弁44)の開度制御を行う。
次に、この空気調和装置1の動作を説明する。
バイパス回路42を開いた状態で暖房運転をすると、レシーバタンク22内のガス冷媒がバイパス回路42を通って配管25に送られるので、ガス冷媒は、室外熱交換器24を通らずに圧縮機11に吸入される。一方、レシーバタンク22内の液冷媒は、室外熱交換器24に流入して熱交換によって気化されてから圧縮機11に吸入される。この場合には、レシーバタンク22は、第一の実施の形態における気液分離器18及びレシーバタンク22を一体化したものと同等で、かつ同様の機能を発揮する。したがって、室外熱交換器24に流入される冷媒の乾き度を小さくでき、高効率な運転になる。
さらに、流量調整弁44の開度を変化させることで、レシーバタンク22から室外熱交換器24に流入する冷媒に含まれるガス冷媒の割合を調整することができる。流量調整弁44の開度が大きいと、ガス冷媒のバイパス量が増えて、室外熱交換器24の入口における冷媒の乾き度が小さくなる。レシーバタンク22に貯溜される液冷媒が増え(冷媒の循環量が減って)、前記した第一のサイクルA(図3参照)に近い状態になる。流量調整弁44の開度を減少させると、ガス冷媒のバイパス量が減って、室外熱交換器24の入口における冷媒の乾き度が大きくなる。レシーバタンク22に貯溜される液冷媒が減り(冷媒の循環量が増えて)、第二のサイクルBに近い状態になる。なお、バイパス回路42を完全に閉じると、第二のサイクルBと同じになる。
このように、この実施の形態によれば、流量調整弁44を完全に開いた状態と完全に閉じた状態で第一の実施の形態と同様の効果が得られる。流量調整弁44の開度を制御することで、暖房運転時の冷媒の循環量と室外熱交換器24に流入する冷媒の乾き度を制御することが可能になって、さらに安定した運転、高効率な運転が可能になる。また、第1の実施の形態のような気液分離器を設ける必要がないので、装置を小型化することができる。
〈第3の実施の形態〉
図6及び図7に示すように、この空気調和装置1は、室外機3の配管41がレシーバタンク50に直接挿入されており、レシーバタンク50からバイパス回路51の配管49と、室外熱交換器24に向かう配管23が延びている。配管41は、レシーバタンク50の天井部付近に開口している。配管23は、レシーバタンク50の底部又は底部付近に開口している。バイパス回路51の配管49は、レシーバタンク50の天井部から底部付近(レシーバタンク50の貯溜されている液冷媒の液面下)まで挿入され、配管25に合流している。配管49でレシーバタンク50内に挿入されている部分49Aには、調整装置52が形成されている。なお、レシーバタンク50は、第一の実施の形態のレシーバタンク22と形状が異なるのみで、略同様の容量を有する。
調整装置52は、配管49の部分49Aの側部に高さ方向に沿って複数穿設された通気孔53(開口部)を有する。さらに、配管49中には、フロート54が摺動可能に挿入されている。フロート54は、液冷媒よりも比重が軽い素材を用い、かつ冷媒を流さないように製造されている。配管49の下端は、フロート54の脱落を防止するための返し55が形成されているが、開口部56によって液冷媒が配管49内に流入するのに十分な流路面積が確保されている。なお、配管49の部分49Aに穿設された通気孔53は、通常運転時は全ての通気孔53が開放されるが、低外気温度条件(例えば、−10℃)では全ての通気孔53がフロート54で閉塞される位置に形成されている。さらに、部分49Aの内部には、フロート54の上限位置を規制する突起57が設けられている。なお、通気孔53は、これ以外の配置でも良い。また、通気孔53は、長さ方向に等間隔に穿設しても良いし、通気孔53の配置間隔に粗密を設けても良い。
バイパス回路51は、レシーバタンク50と配管25とを接続し、その経路中に開閉弁32が設けられている。
制御装置33は、図1と同様な圧縮機11、四方弁13、膨張弁17の制御に加えて、暖房運転時にバイパス回路51の開閉弁32の制御を行う。
次に、この空気調和装置1の動作について説明する。
開閉弁32を開いた状態で暖房運転すると、図8に示すように、レシーバタンク50内の液冷媒の量が少ないときは、フロート54が低い位置にあるので、多数の通気孔53が開放される。レシーバタンク50内のガス冷媒が通気孔53を通って配管49に流れ、バイパス回路51でバイパスされて室外熱交換器24を通らずに圧縮機11に吸入される。
外気温が変化するなどして負荷が変動し、図7に示すようにレシーバタンク50の液面が上がると、これに伴ってフロート54も上昇する。フロート54が通気孔53を塞ぐと、その分だけバイパス回路51に流れるガス冷媒の量が減る。フロート54が全ての通気孔53を塞ぐと、バイパス回路51にガス冷媒が流れなくなる。なお、開閉弁32を閉じた場合もバイパス回路51にガス冷媒は流れなくなる。
レシーバタンク50の液面が下降すると、開状態の通気孔53が増えて、ガス冷媒のバイパス量が増える。室外熱交換器24の入口における冷媒の乾き度が小さくなり、レシーバタンク50に貯溜される液冷媒が増え(冷媒の循環量が減って)、第一のサイクルA(図3参照)に近い状態になる。レシーバタンク50の液面が上昇すると、開状態の通気孔53が減って、ガス冷媒のバイパス量が減る。室外熱交換器24の入口における冷媒の乾き度が大きくなり、レシーバタンク50に貯溜される液冷媒が減って(冷媒の循環量が増えて)、第二のサイクルBに近い状態になる。
この実施の形態によれば、レシーバタンク50の液面の変化に応じてフロート54で通気孔53の数(流路面積)を自動的に制御するようにしたので、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。この実施の形態では、調整装置の制御として開閉弁32の開閉のみを行えば良いので、簡単な制御でレシーバタンク50に貯溜される液冷媒を適切に調整することができ、安定した運転が可能になる。特に、負荷変動が急激な場合であっても、フロート54の動作で流量制御ができるので、応答性が良好である。ここで、開閉弁32を開いたときに急激な圧力差が発生すると、レシーバタンク50からバイパス回路51に液冷媒が吸入されるような、いわゆる液バックを生じることがあるが、この実施の形態では、フロート54が流入量を速やかに調整するので、そのような液バックが生じることはない。
〈第4の実施の形態〉
図9に示すように、この空気調和装置は、レシーバタンク50の内部にバイパス回路42の配管49が挿入されている。レシーバタンク50に挿入された部分49Aを用いて調整装置52が形成されている。調整装置52の構成の詳細は、前記第3の実施の形態と同様である。
この実施の形態では、第2の実施の形態のように流量調整弁44の開度に応じたリニアな冷媒量の制御と、第3の実施の形態のようなフロート54による液面に応じた自動的な流量制御とが組み合わされる。このため、急激な負荷変動に対してもより確実に応答することができ、圧力変動のバイパス回路42に液冷媒が吸入される液バックも確実に防止できる。冷媒量の制御をより細かく行うことができるので、信頼性をさらに高めることができる。
なお、本発明は、前記の各実施の形態に限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で広く応用することができる。
制御装置33は、吐出圧力や吐出温度に応じて膨張弁17や開閉弁32、流量調整弁44の制御を行う代わりに、又はこれに加えて、外気温などその他の条件に応じて制御を行っても良い。
第3、第4の実施の形態において、開口部として通気孔53を用いる代わりに、配管49の長さ方向に沿ったスリットを1本又は2本以上形成しても良い。スリットの少なくとも一部がフロート54で閉塞されることでガス冷媒の通気量(バイパス量)を制御することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の概略構成を示す図である。 暖房運転時に、バイパス回路の開閉弁を開いた状態で室外熱交換器に流入する冷媒を模式的に説明する図である。 暖房運転時に、バイパス回路の開閉弁を閉じた状態で室外熱交換器に流入する冷媒を模式的に説明する図である。 図2及び図3の場合におけるサイクルを例示する図である。 バイパス回路の流量調整弁を用いた場合に室外熱交換器に流入する冷媒を模式的に説明する図である。 バイパス回路の開閉弁を用い、レシーバタンク内に調整装置を設けた場合に室外熱交換器に流入する冷媒を模式的に説明する図である。 レシーバタンク内の調整装置の構成を示す図であって、冷媒の液面が高い場合を示す図である。 冷媒の液面が低い場合のフロートの位置を示す図である。 バイパス回路の流量調整弁を用い、レシーバタンク内に調整装置を設けた場合に室外熱交換器に流入する冷媒を模式的に説明する図である。
符号の説明
1 空気調和装置
17 膨張弁(調整装置)
18 気液分離器(冷媒量調整器)
20,42,51 バイパス回路
22 レシーバタンク(冷媒量調整器)
24 室外熱交換器
32 開閉弁(調整装置)
33 制御装置
44 流量調整弁(調整装置)
49 配管
49A 部分
52 調整装置
53 通気孔(開口部、調整装置)
54 フロート

Claims (6)

  1. 暖房運転時に膨張弁から室外の熱交換器に冷媒が流入するまでの経路中に、冷媒を気液分離すると共に、液冷媒を貯溜可能な冷媒量調整器と、前記冷媒量調整器で分離されたガス冷媒を、前記熱交換器をバイパスして流すことができるバイパス回路と、前記冷媒量調整器に滞溜する冷媒量を運転条件に応じて調整する調整装置を有することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記冷媒量調整器は、気液分離器と、前記気液分離器で分離した液冷媒が流入するレシーバタンクとを有し、前記バイパス回路は、前記気液分離器で分離されたガス冷媒が流入可能でその経路中に開閉弁が設けられており、前記調整装置は、前記開閉弁と、暖房運転時における前記気液分離器の上流側に設けられた前記膨張弁であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記冷媒量調整器は、暖房運転時に前記膨張弁を通った冷媒が流入するレシーバタンクからなり、前記バイパス回路は、前記レシーバタンク内のガス冷媒を流入可能で、前記調整装置としての流量調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記調整装置は、圧縮機の負荷に応じてガス冷媒の量を調整することを特徴とする請求項1から請求項3にいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5. 前記調整装置は、前記レシーバタンクの上面から前記レシーバタンク内で液冷媒の液面下まで挿入された配管に高さ方向に沿って形成された開口部と、前記配管内に液冷媒の液面に連動して移動可能に挿入され、前記開口部の少なくとも一部を閉塞可能なフロートとをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
  6. 前記冷媒量調整器は、暖房運転時に前記膨張弁を通った冷媒が流入するレシーバタンクからなり、前記バイパス回路は、前記レシーバタンク内のガス冷媒を流入可能で、前記調整装置として開閉弁と、前記レシーバタンクの上面から前記レシーバタンク内で液冷媒の液面下まで挿入された配管に高さ方向に沿って形成された開口部と、前記配管内に液冷媒の液面に連動して移動可能に挿入され、前記開口部の少なくとも一部を閉塞可能なフロートとを有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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