JP2008049763A - 液圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷受台を作動させる液圧シリンダと、この液圧シリンダに作動液を供給する液圧ポンプと、この液圧ポンプを駆動する電動機とを有する荷役装置において、荷受台が車両本体に急激に衝突することによる大きな衝突音の発生を防ぎつつ、荷受台の閉動作を素早く行えるようにする効果を低コストで実現する。
【解決手段】液圧シリンダに供給される液圧を測定する圧力センサと、電動機の回転数を制御する電動機制御部とを設けるとともに、荷受台を開放位置から閉止位置に移動させる閉行程動作時に所定の時間間隔で前記圧力センサに前記液圧シリンダに供給される液圧を測定させ、測定した前記液圧を記憶し、記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の液圧である閾値を設定するとともに、閉行程動作時に前記圧力センサの測定値と前記閾値とを比較し前記測定値が閾値を下回る場合に前記電動機制御部に電動機の回転数を低下させる命令を出力できるようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、貨物用車両に設けられる荷役装置を制御する液圧制御装置に関する。
従来、貨物運搬用車両の後部に装備される荷役装置は、チルト及び上下動が可能であるように支持された荷受台をアクチュエータにより駆動するものが広く用いられている。このようなアクチュエータは、荷受台のチルト動作を惹起する開閉用油圧シリンダと、荷受台の昇降動作を惹起する昇降用油圧シリンダと、これら油圧シリンダに作動油を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプの動力源となる電動機とを有するものが広く用いられている。そして、荷受台の閉動作の完了時に荷受台が荷台本体と急衝突し大きな衝突音が発生することを防ぐべく、開閉用油圧シリンダに油圧ポンプから供給される油量を制限して荷受台の動作の速度を低下させることが考えられている。そのための手段としては、例えば、開閉用油圧シリンダと油圧ポンプとの間に設けられる弁にPWM制御回路に接続したソレノイド等の流量変更手段を備えさせ、このような弁に開閉機能だけでなく流量調節機能を備えさせるようにするものが存在する。(例えば、特許文献1、2を参照。)
特開2005−264986号公報(特に図2〜図6を参照。) 特願2006−45310号明細書
しかして、特許文献1、2記載の構成のように、開閉用油圧シリンダと油圧ポンプとの間に供給油量制限手段を設け、荷受台の閉動作をゆっくり行うようにすると、荷受台の閉動作に時間が掛かるようになり、作業効率が低下する不具合が発生する。
本発明は、以上に述べた課題を解決すべく、すなわち作業効率を低下させることなく閉動作完了時に大きな衝突音が発生しないようにするようにすべく構成するものである。
すなわち本発明に係る液圧制御装置の一つは、開成位置と閉止位置との間で運動可能な荷受台を有する車両用荷役装置に付帯するものであって、前記荷受台を作動させる液圧シリンダと、この液圧シリンダに作動液を供給する液圧ポンプと、この液圧ポンプを駆動する電動機と、この電動機の回転数を制御する電動機制御部と、前記液圧シリンダに供給される液圧を測定する圧力センサと、荷受台を開成位置から閉止位置まで運動させる閉行程動作時に所定の時間間隔で前記圧力センサに前記液圧シリンダに供給される液圧を測定させる測定部と、前記圧力センサが測定した前記液圧を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の液圧又はその時間変化率である閾値を設定する閾値設定部と、閉行程動作時に前記閾値設定部により設定した閾値と前記圧力センサの測定値又はその時間変化率とを比較し前記測定値又はその時間変化率が閾値を下回る場合に前記電動機制御部に電動機の回転数を低下させる命令を出力する緩停止命令部とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る液圧制御装置の他の一つは、開成位置と閉止位置との間で運動可能な荷受台を有する車両用荷役装置に付帯するものであって、前記荷受台を作動させる液圧シリンダと、この液圧シリンダに作動液を供給する液圧ポンプと、この液圧ポンプを駆動する電動機と、この電動機の回転数を制御する電動機制御部と、前記電動機の動作電流を測定する電流センサと、荷受台を開成位置から閉止位置まで運動させる閉行程動作時に所定の時間間隔で前記電流センサに前記動作電流を測定させる測定部と、前記電流センサが測定した前記動作電流を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の動作電流又はその時間変化率である閾値を設定する閾値設定部と、閉行程動作時に閉行程動作時に前記閾値設定部により設定した閾値と前記動作電流又はその時間変化率とを比較し前記動作電流又はその時間変化率が閾値を下回る場合に前記電動機制御部に電動機の回転数を低下させる命令を出力する緩停止命令部とを具備することを特徴とする。
これらのように構成すれば、記憶部に閉行程動作中の液圧又は電流を任意に設定した前記所定の時間間隔ごとに記憶させ、前記閾値設定部により荷受台が閉動作完了前の所定の位置に達した際の液圧又は電流を閾値として設定し、以降の閉行程動作中には液圧又は電流が閾値を下回ることを検出した際に電動機の回転数を低下させて荷受台の動作を減速させるようにできる。従って、荷受台が前記所定の位置に達し、液圧又は電流、ないしそれらの時間変化率が閾値を下回る以前は素早く閉動作を行えるようにしつつ、荷受台が前記所定の位置に達した後は荷受台の閉動作を減速させ、素早い閉動作と衝突音量の低下とを両立させることができる。さらに、液圧又は電流が閾値を下回った際に荷受台の閉動作を減速させるようにすることにより、荷受台が閉止位置に近づいたことを直接検知できるようにすべく荷受台が水平面となす角度を直接測定するための高価なセンサを設ける必要がなくなり、前述した効果をより低いコストで実現できる。
本発明に係る液圧制御装置によれば、記憶部に閉行程動作中の液圧又は電流を任意に設定した所定の時間間隔ごとに記憶させ、前記閾値設定部により荷受台が閉動作完了前の所定の位置に達した際の液圧又は電流を閾値として設定し、以降の閉行程動作中には液圧又は電流が閾値を下回ることを検出した際に電動機の回転数を低下させて荷受台の動作を減速させるようにできる。従って、荷受台が前記所定の位置に達し液圧又は電流、ないしそれらの時間変化率が閾値を下回る以前は素早く閉動作を行えるようにしつつ、荷受台が前記所定の位置に達した後は荷受台の閉動作を減速させ、素早い閉動作と衝突音量の低下とを両立させることができる。さらに、液圧又は電流が閾値を下回った際に荷受台の閉動作を減速させるようにすることにより、荷受台が閉止位置に近づいたことを直接検知できるようにすべく荷受台が水平面となす角度を直接測定するための高価なセンサを設ける必要がなくなり、前述した効果をより低いコストで実現できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態の荷役装置たるテールゲートリフトは、図1に示すように、トラック等の車輌の後部に装備されるもので、揺動及び上下動可能に支持された荷受台たるテールゲート板1と、テールゲート板1を駆動するアクチュエータ2と、アクチュエータ2に作動液を供給する液圧回路3とを具備する。
テールゲート板1は、前記図1に示すように、支持アーム4の先端部に回転軸11を介して支持され、この回転軸11回りに揺動可能である。支持アーム4の基端部は車輌に水平支軸41を介して支持され、前記図1の一点鎖線で示す開成位置と前記図1の実線で示す閉止位置との間でこの水平支軸41回りに揺動可能となっている。テールゲート板1は、支持アーム4に対して回動することでその姿勢を変化させるチルト動作を行い、支持アーム4が車輌に対して回動することでテールゲート板1全体の高さ位置を変化させる上昇/下降動作を行う。
アクチュエータ2は、前記図1に示すように、テールゲート板1を駆動する液圧シリンダ21、22と、これら液圧シリンダ21、22に作動液を供給する液圧ポンプ23と、液圧ポンプ23の動力源となる電動モータ24とを要素とする。液圧シリンダ21、22には、テールゲート板1のチルト動作を惹起する開閉用液圧シリンダ21と、テールゲート板1の上昇/下降動作を惹起する昇降用液圧シリンダ22とが存在する。開閉用液圧シリンダ21は、ピン211、212を介してテールゲート板1及び車輌後部の各々に軸着され、昇降用液圧シリンダ22は、ピン221、222を介して車輌後部及び支持アーム4の各々に軸着される。開閉用液圧シリンダ21を所定長に保ち、ピン211、212、回転軸11及び水平支軸41を頂点とする平行四辺形の四節リンク機構を形成した状態で、テールゲート板1は略水平姿勢をとる。この状態で昇降用液圧シリンダ22を伸縮させることにより、テールゲート板1が上昇/下降する。また、昇降用液圧シリンダ22を所定長に保ち、開閉用液圧シリンダ21を伸縮させることにより、テールゲート板1の角度が変化する。
液圧回路3は、前記図2に概略を示すように、作動液を蓄える作動液タンク5と液圧シリンダ21、22とを連通する流路と、流路上に配置され作動液の流通を制御するソレノイド弁321、322、323とをマニホールド35に収容してなる。電動モータ24より駆動力の伝達を受けた液圧ポンプ23は作動液を吐出し、その作動液は流路301、302、308を通じて開閉用液圧シリンダ21に供給される。また、流路301、303を通じて昇降用液圧シリンダ22に供給される。第1〜第3のソレノイド弁321、322、323は、電動モータ24及び液圧ポンプ23を用いてテールゲート板1を液圧駆動しない定常時には全て閉止している。
テールゲート板1が最上位置にあってかつ略水平な開成位置にある(図1に一点鎖線で示す)とき、開閉用液圧シリンダ21は収縮し、昇降用液圧シリンダ22は伸長している。この状態よりテールゲート板1を起立させて閉じる場合、液圧ポンプ23を運転しつつ第1のソレノイド弁321を開放し、開閉用液圧シリンダ21に作動液を供給してそのピストンを進出させる。逆に、閉止位置にある(図1に実線で示す)テールゲート板1を傾倒させて開く場合には、第2のソレノイド弁322を開放し、開閉用液圧シリンダ21内の作動液を流路304、305、306を通じてタンク5に流下させてピストンを後退させる。因みに、最上位置にあるテールゲート板1を下降させる場合には、第3のソレノイド弁323を開放して、昇降用液圧シリンダ22内の作動液を流路307、306を通じて流下させる。
また、前記開閉用液圧シリンダ21には、この液圧シリンダ21に供給される液圧Pを測定可能な圧力センサ6を接続しているとともに、この圧力センサ6及び前記電動モータ24には制御装置7を接続していて、この制御装置7により電動モータ24及び第1〜第3のソレノイド弁321〜323を制御するようにしている。なお、前記圧力センサは、平均圧力信号a及び最大圧力信号を出力可能な周知のものである。
制御装置7は、図3に概略を示すように、中央処理装置7aと、記憶装置7bと、入力インタフェース7cと、出力インタフェース7dと、タイマ7tとを具備してなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。前記入力インタフェース7cには、ユーザによって操作される操作入力デバイス7f、及び前記圧力センサ6を接続している。一方、前記出力インタフェース7dには、PWM制御回路7e、及び第1〜第3のソレノイド弁321〜323を接続している。ここで、前記タイマ7tは、リセット命令を受けて、所定時間、本実施形態では0.1秒ごとにパルス信号を中央処理装置7aに出力する周知のものである。操作入力デバイス7fは、例えば上昇ボタン、下降ボタンを備えており、ユーザが何れかのボタンを押圧することでテールゲート板1を上昇、下降、開放、又は閉止させるべき旨を指示できるものである。具体的には、この操作入力デバイス7eが操作を受け付けた場合にアクチュエータ2及び液圧回路3が操作に対応する動作を行うようにするためのプログラムを記憶装置7bに記憶していて、このプログラムを中央処理装置7aが実行することにより、液圧ポンプ23、電動機24、及び第1〜第3のソレノイド弁321〜323に以下に述べる動作を行わせるようにしている。すなわち、テールゲート板1を上昇させるためのボタンが押圧された場合には、前記電動機24を作動させて前記液圧ポンプ23を駆動させるとともに、第1〜第3ののソレノイド弁321〜323全てが閉状態となるよう弁制御信号bを発する。テールゲート板1を下降させるためのボタンが押圧された場合には、第3のソレノイド弁323のみが開状態となるよう弁制御信号bを発する。テールゲート板1を閉止させるためのボタンが押圧された場合には、前記電動機24を作動させて前記液圧ポンプ23を駆動させるとともに、第1のソレノイド弁321のみが開状態となるよう弁制御信号bを発する。テールゲート板1を開放させるためのボタンが押圧された場合には、第2のソレノイド弁322のみが開状態となるよう弁制御信号bを発する。
また、前記記憶装置7bには、前記電動モータ24の回転数を加速ないし減速させるべくPWM制御回路7eに出力する制御パルス信号CPを生成するための制御パルス信号生成プログラムを内蔵していて、この制御パルス信号生成プログラムを中央処理装置7aが実行することにより、前記出力インタフェース7dを経てPWM制御回路7eに制御パルス信号CPが出力されるようにしている。そして、PWM制御回路7eは、この制御パルス信号CPを電動モータ24に出力し、前記電動モータ24はこの制御パルス信号CPを受け取り回転を加速又は減速する。すなわち、この制御装置7は、請求項中の電動機制御部として機能する。
しかして、前記記憶装置7bには、テールゲート板1を開成位置から閉止位置まで運動させる閉行程動作時に実行され所定の時間間隔で前記液圧シリンダ21に供給される液圧を示す平均液圧信号aの前記圧力センサ6からの入力を受け付け、この平均液圧信号aに対応する液圧Pを記憶装置7bに設けたプロファイル記憶領域に記憶するプロファイル記憶プログラムと、前記プロファイル記憶プログラムによる記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の液圧Pである閾値P0を設定する閾値設定プログラムと、閉行程動作時に実行され前記圧力センサ6から出力される平均液圧信号aに対応する液圧Pと前記閾値P0とを比較し前記液圧Pが閾値P0を下回る場合にPWM制御回路7eに対して所定の減速度で電動モータ24の回転数を低下させるべく制御パルス信号CPを出力する緩停止制御プログラムとをさらに内蔵している。そして、この制御装置7は、前記中央処理装置7aが前記プロファイル記憶プログラムを実行することにより請求項中の測定部及び記憶部として、また、閾値設定プログラムを実行することにより請求項中の閾値設定部として、さらに緩停止制御プログラムを実行することにより請求項中の緩停止命令部としてそれぞれ機能する。
ここで、前記プロファイル記憶プログラム及び閾値設定プログラムについて述べる。
本実施形態では、前記プロファイル記憶プログラム及び閾値設定プログラムは、テールゲート板1の初回の閉動作時、及び前記操作入力デバイス7fに含まれるリセットボタンが押圧された後の最初のテールゲート板1の閉動作時に実行される。これらプロファイル記憶プログラム及び閾値設定プログラムの処理の流れをフローチャートである図4を参照しつつ以下に述べる。
まず、カウンタCを0にリセットするとともにタイマ7tにリセット命令を出力する(ステップS101)。
次いで、圧力センサ6からの平均液圧信号aの入力を受け付ける(ステップS102)。
それから、タイマ7tからパルス信号が出力されたか否かを判定する(ステップS103)。タイマ7tからパルス信号が出力された場合には、前記平均液圧信号aに対応する液圧PをカウンタCの値と関連付けて記憶装置7bのプロファイル記憶領域に記憶する(ステップS104)。タイマ7tからパルス信号が出力されていない場合には、前記ステップS102に戻る。
そして、停止ボタンが押されているか否かを判定し(ステップS105)、停止ボタンが押されている場合にはこのプロファイル記憶プログラムを終了し、閾値設定プログラムを続けて実行する。一方、停止ボタンが押されていない場合には、カウンタCの値に1を加え(ステップS106)、前記ステップS102に戻る。なお、このプロファイル記憶プログラムの実行に先立ち、前記プロファイル記憶領域の記憶内容は予めクリアするようにしている。
すなわち、前記プロファイル記憶プログラムを実行すると、制御装置7は、タイマ7tからパルス信号が出力されるごと、すなわち0.1秒ごとに圧力センサ6から液圧Pを示す平均圧力信号を受け取り、測定開始からの経過時間の秒数と10との積であるカウンタの値に対応付けて液圧Pを記憶装置7bのプロファイル記憶領域に記憶する動作を行い、液圧プロファイルを生成する。この液圧プロファイルの一例を、横軸が経過時間(秒単位・カウンタの値Cを10で割ったもの)、縦軸が液圧Pであるグラフとしてを図5に示す。
作動液の液圧は、一般に、前記図5に示すように、テールゲート板1の閉動作の開始時(図5のA点)からしばらくの間は増大し、その後テールゲート板1の閉動作の完了時(図5のB点)までは緩やかに減少していく。そして、テールゲート板1の閉動作の完了時には、テールゲート板1がそれ以上移動しないので、作動液の液圧が急激に増大する。
次に、閾値設定プログラムの処理の流れをフローチャートである図6を参照しつつ以下に述べる。
まず、記憶装置7bのプロファイル記憶領域の記憶内容から液圧Pが所定値Pmを上回る最小のカウンタCの値を検索する(ステップS111)。それから、検索したカウンタCの値から20を引いたカウンタCの値に関連付けて記憶されている液圧Pを閾値P0として設定し、記憶装置7bに設けた閾値記憶領域に上書き記憶する(ステップS112)。
すなわち、閾値設定プログラムを実行すると、閉動作完了後には液圧が急激に大きくなる実験的事実に基づき、圧力Pが所定値Pmを上回る最小のカウンタCの値を検索しておおよその閉動作完了時刻を算出し、その2秒前の圧力P、すなわち閉動作完了時刻のカウンタCの値から20を引いたカウンタCの値に対応する圧力Pをテールゲート板が閉動作完了前の所定の位置に達した際の圧力Pである閾値P0として設定し、記憶装置7bに設けた閾値記憶領域に記憶する。
次いで、緩停止制御プログラムについて述べる。
本実施形態では、前記緩停止制御プログラムは、テールゲート板1の閉動作時のうち、上述したプロファイル記憶プログラム及び閾値設定プログラムが実行される場合以外に実行される。そして、この緩停止制御プログラムは、圧力センサ6からの平均液圧信号aに対応する液圧Pが予め設定した作動開始時液圧(例えば前記図5のA点での液圧P)付近、例えば該作動開始時液圧から上下5%以内の範囲の液圧に達した際に開始するようにしている。この緩停止制御プログラムの処理の流れをフローチャートである図7を参照しつつ以下に述べる。
まず、PWM制御回路7eに対して、電動モータ24を所定の初期回転数で回転させるべく制御パルス信号CPを出力する(ステップS201)。
次いで、圧力センサ6からの平均液圧信号aの入力を受け付ける(ステップS202)。
それから、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pと前記閾値P0とを比較する(ステップS203)。
今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pが前記閾値P0を下回る場合には、続いて前記液圧Pが前回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧P1と比較して減少しているか否かを判定する(ステップS204)。一方、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pが前記閾値P0を下回らない場合には、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pを前回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧P1として設定し(ステップS207)、前記ステップS202に戻る。
そして、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pが前回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧P1と比較して減少している場合には、電動モータ24を所定の減速度で減速させるべく制御パルス信号CPを生成し(ステップS205)、生成した制御パルス信号CPをPWM制御回路7eに出力する(ステップS206)。一方、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pが前回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧P1と比較して減少していない場合には、今回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧Pを前回受け付けた平均液圧信号aに対応する液圧P1として設定し(ステップS207)、前記ステップS202に戻る。なお、ステップS202〜S204において、平均圧力信号(平均液圧信号a)でなく、最大圧力信号を利用するようにしてもよい。
すなわち、前記緩停止制御プログラムを実行すると、圧力センサ6から出力される平均液圧信号aに対応する液圧P、すなわち液圧Pの測定値を測定しつつ前記閾値P0との比較を行うとともに液圧が時間の経過とともに減少しているか判定し、テールゲート板1が開放位置から所定角度以上起立して所定位置に達し、前記平均圧力信号が示す液圧Pの測定値が前記閾値P0を下回り、かつ前記液圧Pが時間とともに減少していると判定された時点でPWM制御回路7dに対して電動モータ24の回転数を低下させるべく制御パルス信号CPを出力する。これを受けてPWM制御回路7dはこの制御パルス信号CPを電動モータ24に出力するので、電動モータ24の回転数が低下し、開閉用液圧シリンダ21に供給される液量が減少する。そして、この開閉用液圧シリンダ21に供給される液量の減少を受けてテールゲート板1の閉動作が減速する。
以上に述べたように、本実施形態に係る構成を採用することにより、テールゲート板1が所定の位置に達し液圧Pが減少しつつ閾値P0を下回る以前は素早く閉動作を行えるようにしつつ、テールゲート板1が所定の位置に達し液圧Pが減少しつつ閾値P0を下回った後はテールゲート板1の閉動作を減速させてテールゲート板1が荷台本体に急激に衝突しないようにできる。すなわち、素早い閉動作と衝突音量の低下とを両立させることができる。さらに、液圧Pが減少しつつ閾値P0を下回った際に前記所定の位置に達したものとしてテールゲート板1の閉動作を減速させるようにすることにより、テールゲート板1が水平面となす角度を直接測定するための高価なセンサを設ける必要がなくなり、前述した効果をより低いコストで実現できる。
また、前記テールゲート板1が所定の位置に達した際に電動モータ24の回転数を低下させ、電動ポンプ23からの供給油量自体を減少させるように構成しているので、第1のソレノイド弁321をPWM制御回路7eに接続しPWM制御回路7eから第1のソレノイド弁321に信号を出力して流量を変更させる構成と比較して、より速やかにテールゲート板1の運動を減速させることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
例えば、上述した実施形態における電動モータ24に、該電動モータ24の動作電流を測定する電流センサを接続するとともに、上述したプロファイル記憶プログラムにおいて圧力に代えて前記動作電流を記憶し、閾値設定プログラムにおいて前記動作電流が所定値以上である最小のカウンタ数に対応する時刻を閉動作完了時刻としてこの閉動作完了時刻から所定時間さかのぼった時点の前記動作電流を閾値として、上述した緩停止制御プログラムにおいて液圧に代えて前記動作電流を測定しつつこの動作電流を閾値と比較するようにしてもよい。
さらに、作動液圧又は動作電流が閾値を下回った際に電動モータの回転数を低下させる代わりに、作動液圧又は動作電流の時間微分値が負であり、その絶対値が所定の閾値以下で、かつ前記絶対値が前回の測定値より減少していることを検知した際に電動モータの回転数を低下させる態様を採用してもよい。このように構成しても、作動液圧又は動作電流は、先に図5に示したような計時変化を示すので、閉動作完了直前であることを検知できるからである。より具体的には、閉止動作の初期は作動液圧又は動作電流は増加し、続いて作動液圧又は動作電流が減少に転じるとともに、作動液圧又は動作電流の単位時間あたりの減少度すなわち作動液圧又は動作電流の時間微分の絶対値は、減少に転じた直後は時間が経つにつれ増大し、その後減少に転じ、従って閉動作完了直前では作動液圧又は動作電流、及びその絶対値はいずれも時間毎に減少している状態となるので、閉動作完了直前であることは、作動液圧又は動作電流の時間微分値が負であり、その絶対値が所定の閾値以下で、かつ前記絶対値が前回の測定値より減少していることを判定することにより検知できる。
さらに、上述した実施形態において、平均圧力信号aでなく、最大圧力信号に対応する液圧PをカウンタCの値に対応付け、また、最大圧力信号に対応する液圧Pを閾値P0と比較するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る荷役装置を示す概略図。 同実施形態に係る液圧制御機構を示す概略図。 同実施形態に係る液圧制御機構の制御装置を示す概略図。 同実施形態に係る液圧制御機構の制御装置が行う制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態に係るテールゲートにおける液圧の時間変化を示す概略図。 同実施形態に係る液圧制御機構の制御装置が行う制御の流れを示すフローチャート。 同実施形態に係る液圧制御機構の制御装置が行う制御の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1…テールゲート板(荷受台)
21…開閉用液圧シリンダ(液圧シリンダ)
23…液圧ポンプ
24…電動機
6…圧力センサ
7…制御装置

Claims (2)

  1. 開成位置と閉止位置との間で運動可能な荷受台を有する車両用荷役装置に付帯するものであって、前記荷受台を作動させる液圧シリンダと、この液圧シリンダに作動液を供給する液圧ポンプと、この液圧ポンプを駆動する電動機と、この電動機の回転数を制御する電動機制御部と、前記液圧シリンダに供給される液圧を測定する圧力センサと、荷受台を開成位置から閉止位置まで運動させる閉行程動作時に所定の時間間隔で前記圧力センサに前記液圧シリンダに供給される液圧を測定させる測定部と、前記圧力センサが測定した前記液圧を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の液圧又はその時間変化率である閾値を設定する閾値設定部と、閉行程動作時に前記閾値設定部により設定した閾値と前記圧力センサの測定値又はその時間変化率とを比較し前記測定値又はその時間変化率が閾値を下回る場合に前記電動機制御部に電動機の回転数を低下させる命令を出力する緩停止命令部とを具備することを特徴とする液圧制御装置。
  2. 開成位置と閉止位置との間で運動可能な荷受台を有する車両用荷役装置に付帯するものであって、前記荷受台を作動させる液圧シリンダと、この液圧シリンダに作動液を供給する液圧ポンプと、この液圧ポンプを駆動する電動機と、この電動機の回転数を制御する電動機制御部と、前記電動機の動作電流を測定する電流センサと、荷受台を開成位置から閉止位置まで運動させる閉行程動作時に所定の時間間隔で前記電流センサに前記動作電流を測定させる測定部と、前記電流センサが測定した前記動作電流を記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶内容に基づき緩停止動作を開始する時期の動作電流又はその時間変化率である閾値を設定する閾値設定部と、閉行程動作時に閉行程動作時に前記閾値設定部により設定した閾値と前記動作電流又はその時間変化率とを比較し前記動作電流又はその時間変化率が閾値を下回る場合に前記電動機制御部に電動機の回転数を低下させる命令を出力する緩停止命令部とを具備することを特徴とする液圧制御装置。
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