JP2008046678A - 異常監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査対象物の状態をより高い精度で判定する。
【解決手段】周波数成分抽出部2が、信号入力部1によって検出された状態に基づく検査信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出して検査データを作成する。クラスタ判定部42が、マップ作成部41によって教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40を用いて作成されたクラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに、検査データと重み係数データとのユークリッド距離を算出して最小値を抽出する。上記最小値が最小値ニューロンの閾値以下であれば特徴量データが正常カテゴリに属すると判定する。同時に、データ判定部71が、基準範囲設定部70で設定された基準範囲と特徴量データの各要素との比較を行う。制御部8が、特徴量データが正常カテゴリに属するとの判定を受けた場合や、特徴量データの各要素が基準範囲内にあるとの判定を受けた場合、検査対象物が正常状態であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象物の状態を監視する異常監視装置に関するものである。
従来、検査対象物の状態を監視する異常監視装置として、例えば回転機器を含む装置や設備などの検査対象物を監視し、この検査対象物が異常状態となった場合に競合学習型ニューラルネットワークを用いて検査対象物が異常状態であることを検出するもの(第1従来例の異常監視装置)がある。この第1従来例の異常監視装置の一例として、特許文献1には物体検査装置が開示されている。特許文献1の物体検査装置は、学習時に複数の学習データから特徴量を抽出して学習データセットを作成し、上記学習データセットのデータを教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力してクラスタリングマップを作成する。一方、検査時には測定信号から特徴量を抽出してデータを作成し、作成したデータを学習後の教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力し、測定信号がクラスタリングマップ上でどのクラスタ(カテゴリ)に属するかを判定する。
ところが、第1従来例の異常監視装置には、ニューラルネットワークとは異なる手段で検査対象物の状態を判定したい場合、別の異常監視装置を新たに追加して設けなければならないという問題があった。
上記問題を解決するものとして、論理形状態監視装置と、ニューラルネットワーク形状態監視装置とを備えるプロセス制御装置(第2従来例の異常監視装置)が特許文献2に開示されている。この特許文献2のプロセス制御装置は、論理形状態監視装置に入力することができない信号をニューラルネットワーク形状態監視装置で補填する。
特開2004−354111号公報(段落0038〜0052及び第1図) 特開平3−113502号公報(第3,4頁及び第1図)
しかしながら、上記第2従来例の異常監視装置のニューラルネットワーク形状態監視装置は、論理形状態監視装置に入力することができない信号を補填するという、あくまで論理形状態監視装置の機能補助を行うに過ぎないものであるため、第2従来例の異常監視装置には、2つの状態監視装置を用いたにも関わらず判定の精度を十分に向上させることができないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、検査対象物の状態をより高い精度で判定することができる異常監視装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、検査対象物の状態を検出し電気信号に変換する信号入力手段と、前記電気信号から複数の要素を有する特徴量を抽出して特徴量データを作成する特徴量抽出手段と、学習時に前記特徴量抽出手段で作成された複数の特徴量データを競合学習型ニューラルネットワークに入力し、前記検査対象物が正常状態となる正常カテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データを前記クラスタリングマップに入力し、当該検査時に作成された特徴量データが当該クラスタリングマップの前記正常カテゴリに属するか否かの判定を行うニューラルネットワーク判定手段と、学習時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データの複数の要素のうち少なくとも一部の要素に対し当該要素ごとに前記検査対象物が正常状態となる基準範囲を設定し、検査時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データのうち前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるか否かの判定を行う特徴量要素判定手段と、前記ニューラルネットワーク判定手段及び前記特徴量要素判定手段の少なくとも一方を駆動し、駆動した前記ニューラルネットワーク判定手段及び前記特徴量要素判定手段による判定結果に基づいて前記検査対象物が正常状態であるか否かを判定する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、前記ニューラルネットワーク判定手段による前記特徴量データが前記正常カテゴリに属するとの判定、及び前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、前記検査対象物が正常状態であると判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、前記ニューラルネットワーク判定手段による前記特徴量データが前記正常カテゴリに属しないとの判定、及び前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素の少なくとも1つが当該基準範囲外であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、前記検査対象物が異常状態であると判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、前記特徴量要素判定手段を駆動し、前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるとの判定が行われると前記検査対象物が正常状態であると判定し、前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素の少なくとも1つが当該基準範囲外であるとの判定が行われると前記ニューラルネットワーク判定手段を駆動し、前記ニューラルネットワーク判定手段による判定結果に基づいて前記検査対象物が正常状態であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、競合学習型ニューラルネットワークを用いて作成されたクラスタリングマップに特徴量データを入力して行う判定、及び特徴量データの少なくとも一部の要素を基準範囲と比較して行う判定と、独立した2つの異なる判定を状況に応じて組み合わせることができるので、主判定で扱うことができない信号のみを扱うような補助判定を追加した場合や1つの判定のみで行う場合に比べて、検査対象物の状態をより高い精度で判定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ニューラルネットワーク判定手段及び特徴量要素判定手段において検査対象物が正常状態である場合に得られる判定を優先して採用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ニューラルネットワーク判定手段及び特徴量要素判定手段において検査対象物が異常状態である場合に得られる判定を優先して採用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、簡易な処理機能である特徴量要素判定手段で先に判定を行い、特徴量要素判定手段によって検査対象物が正常状態でない場合に得られる判定が行われたときにニューラルネットワーク判定手段で判定を行うことができるので、判定動作全体として負荷を低減することができるとともに、特徴量要素判定手段によって検査対象物が正常状態でない判定が行われた場合に高い精度で判定することができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1について図1,2を用いて説明する。図1は、実施形態1の異常監視装置の構成を示すブロック図である。図2は、実施形態1の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。
まず、実施形態1の基本的な構成について説明する。実施形態1の異常監視装置は、検査対象物の正常状態及び異常状態を検出するものであり、図1に示すように、信号入力部1と、周波数成分抽出部2と、学習データ記憶部3と、ニューラルネットワーク演算部4と、マップ記憶部5と、判定結果記憶部6と、簡易演算部7と、制御部8と、出力部9とを備えている。なお、検査対象物(図示せず)は例えば回転機器を含む装置や設備などであるが、限定されるものではない。
信号入力部1は、振動センサ10と、マイクロホン11とを備えている。振動センサ10は検査対象物(図示せず)の振動を検出し、検出した振動をアナログ電気信号の測定信号に変換する。一方、マイクロホン11は検査対象物の音を検出し、検出した音をアナログ電気信号の測定信号に変換する。
周波数成分抽出部2は、入力側で信号入力部1の振動センサ10及びマイクロホン11と接続し、出力側で学習データ記憶部3、ニューラルネットワーク演算部4及び簡易演算部7と接続している。この周波数成分抽出部2は、学習時に振動センサ10又はマイクロホン11から、検査対象物の正常状態における測定信号を学習信号として複数入力する。学習信号を複数入力した後、周波数成分抽出部2は、入力した学習信号ごとにフーリエ変換を施すことによって、複数の周波数のそれぞれにおける周波数成分を要素とする特徴量を抽出する特徴量抽出手段であり、抽出した特徴量からなる学習データを作成する。学習データを作成した後、周波数成分抽出部2は、作成した学習データを学習データ記憶部3に出力する。
一方、検査時において、周波数成分抽出部2は振動センサ10又はマイクロホン11から検査対象物の測定信号を検査信号として入力する。検査信号を入力した後、周波数成分抽出部2は、入力した検査信号にフーリエ変換を施すことによって、学習時に特徴量として抽出した周波数と同じ周波数における周波数成分を要素とする特徴量を抽出し、抽出した特徴量からなる検査データを作成する。検査データを作成した後、周波数成分抽出部2は、作成した検査データをニューラルネットワーク演算部4及び簡易演算部7に出力する。
学習データ記憶部3は例えば半導体メモリなどを備え、入力側で周波数成分抽出部2と接続し、出力側でニューラルネットワーク演算部4及び簡易演算部7と接続している。この学習データ記憶部3は、学習時に周波数成分抽出部2で作成された複数の学習データを記憶するとともに、記憶している学習データをニューラルネットワーク演算部4及び簡易演算部7に出力する。
ニューラルネットワーク演算部4は例えばマイクロコンピュータなどであり、教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40と、マップ作成部41と、クラスタ判定部42とを備え、周波数成分抽出部2、学習データ記憶部3、マップ記憶部5、判定結果記憶部6及び制御部8と接続しているニューラルネットワーク判定手段である。
マップ作成部41は、学習時に学習データ記憶部3から複数の学習データを入力し、これらの学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40に入力する。教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40は、複数の入力層ニューロンと複数の出力層ニューロンとの2層で構成されている。また、クラスタリングマップは、教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40の複数の出力層ニューロンで構成され、複数の学習データを用いた学習によって出力層ニューロンごとに重み係数データが決定される。ここで、これまでに学習データが教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40に入力されていなかった場合、マップ作成部41は、学習開始時に、今回入力した学習データの要素ごとの平均値に乱数による一定範囲内のバラツキを与えた異なる値を各出力層ニューロンに初期値として与える。それぞれの学習データはクラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに重み係数データとのユークリッド距離を算出し、ユークリッド距離が最小となる出力層ニューロンを選択して発火する。マップ作成部41で作成されたクラスタリングマップはマップ記憶部5に記憶される。
また、マップ作成部41はクラスタリングマップを作成した後に、すべての学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40に再入力する。すべての学習データを再入力した後、マップ作成部41はクラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに、出力層ニューロンを発火させた学習データのそれぞれと重み係数データとのユークリッド距離を算出する。ユークリッド距離を算出した後、マップ作成部41は、これらのユークリッド距離の分布を正規分布とし、ユークリッド距離の平均値に上記正規分布の標準偏差の3倍となる値を加えたものを、出力層ニューロンが発火するか否かの閾値と決定する。この閾値以下の範囲を正常カテゴリとし、この正常カテゴリをマップ記憶部5に記憶する。このようにして、マップ作成部41は、検査対象物(図示せず)が正常状態となる正常カテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成する。
クラスタ判定部42は、検査時に周波数成分抽出部2から検査データを入力し、この検査データをクラスタリングマップに入力する。このクラスタ判定部42はクラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに、出力層ニューロンの重み係数データと検査データとのユークリッド距離を算出し、これらのユークリッド距離の中から最小値を抽出する。ユークリッド距離の最小値を抽出した後、ユークリッド距離が最小値となる出力層ニューロン(以下「最小値ニューロン」という)の閾値と上記最小値とを比較する。ここで、最小値が閾値以下であると最小値ニューロンが発火し、検査データがクラスタリングマップの正常カテゴリに属すると判定する。これに対して、最小値が閾値より大きい場合、最小値ニューロンが未発火となり、検査データがクラスタリングマップの正常カテゴリに属しないと判定する。上記判定結果は判定結果記憶部6に記憶される。
簡易演算部7は例えばマイクロコンピュータなどであり、基準範囲設定部70と、データ判定部71とを備え、周波数成分抽出部2、学習データ記憶部3及び制御部8と接続している特徴量要素判定手段である。基準範囲設定部70は、学習時に周波数成分抽出部2で作成された学習データの複数の要素のうち少なくとも一部の要素(以下「判定要素」という)に対し、判定要素ごとに検査対象物(図示せず)が正常状態となる基準範囲を設定する。データ判定部71は、検査時に周波数成分抽出部2で作成された検査データの判定要素のすべてが基準範囲内であるか否かの判定を行う。
制御部8は例えばマイクロコンピュータなどであり、ニューラルネットワーク演算部4、簡易演算部7及び出力部9と接続している。この制御部8は、ニューラルネットワーク演算部4及び簡易演算部7を駆動する。また、制御部8は、検査時に駆動したニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42及び簡易演算部7のデータ判定部71による判定結果に基づいて、検査対象物が正常状態であるか否かを判定する。実施形態1において、制御部8は、クラスタ判定部42による検査データが正常カテゴリに属するとの判定、及びデータ判定部71による判定要素のすべてが基準範囲内であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、検査対象物が正常状態であると判定する。
出力部9は制御部8から判定結果を入力し、入力した判定結果に基づいて警告音を鳴らしたり、警告画面を表示したりする。
次に、実施形態1の異常監視装置による学習方法について説明する。まず、周波数成分抽出部2が信号入力部1の振動センサ10又はマイクロホン11から、検査対象物の正常状態における測定信号を学習信号として複数入力する。その後、周波数成分抽出部2が上記学習信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出し、学習データを作成する。学習データが任意の個数になるまで上記過程を繰り返す。続いて、マップ作成部41が複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40に入力してクラスタリングマップを作成する。クラスタリングマップが作成した後、すべての学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40に再入力し、クラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに閾値を設定する。
続いて、実施形態1の異常監視装置による検査方法について図2を用いて説明する。まず、信号入力部1の振動センサ10又はマイクロホン11が検査対象物(図示せず)の状態を検出して測定信号に変換し、周波数成分抽出部2が、振動センサ10又はマイクロホン11から測定信号を検査信号として入力する(S1)。続いて、周波数成分抽出部2が検査信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出し、検査データを作成する(S2)。その後、クラスタ判定部42が検査データをクラスタリングマップに入力する(S3)。続いて、クラスタ判定部42がクラスタリングマップ上の出力層ニューロンごとに、検査データと重み係数データとのユークリッド距離を算出し、これらのユークリッド距離の中から最小値を抽出する。上記最小値が最小値ニューロンの閾値以下であれば最小値ニューロンが発火し、特徴量データが正常カテゴリに属すると判定する。これに対して、上記最小値が上記閾値より大きければ最小値ニューロンが未発火となり、特徴量データが正常カテゴリに属しないと判定する(S4)。同時に、データ判定部71が特徴量データの判定要素と基準範囲との比較を行う(S5)。その後、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属するとの判定を受けると(S6)、検査対象物が正常状態であると判定する(S9)。また、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属しないとの判定を受けたとしても、データ判定部71からすべての判定要素が基準範囲内にあるとの判定を受けると(S7)、検査対象物が正常状態であると判定する(S9)。これに対して、上記以外の場合、検査対象物が異常状態であると判定する(S8)。
以上、実施形態1によれば、教師なし競合学習型ニューラルネットワーク40を用いて作成されたクラスタリングマップに特徴量データを入力して行う判定、及び特徴量データの判定要素を基準範囲と比較して行う判定と、独立した2つの異なる判定を状況に応じて組み合わせることができるので、主判定で扱うことができない信号のみを扱うような補助判定を追加した場合や1つの判定のみで行う場合に比べて、検査対象物(図示せず)の正常状態又は異常状態をより高い精度で判定することができる。また、ニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42及び簡易演算部7のデータ判定部71において検査対象物(図示せず)が正常状態である場合に得られる判定を優先して採用することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図1,3を用いて説明する。図2は、実施形態2の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。
実施形態2の異常監視装置は、図1に示すように、信号入力部1と、周波数成分抽出部2と、学習データ記憶部3と、ニューラルネットワーク演算部4と、マップ記憶部5と、判定結果記憶部6と、簡易演算部7と、出力部9とを実施形態1の異常監視装置と同様に備えているが、実施形態1の異常監視装置にはない以下に記載の特徴部分がある。
実施形態2の制御部8は、ニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42による特徴量データが正常カテゴリに属しないとの判定、及び簡易演算部7のデータ判定部71による判定要素の少なくとも1つが基準範囲外であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、検査対象物が異常状態であると判定する。なお、実施形態2の制御部8は上記以外の点において実施形態1の制御部と同様である。
次に、実施形態2の異常監視装置による検査方法について図3を用いて説明する。まず、実施形態1の(S1)〜(S4)と同様に、周波数成分抽出部2が検査信号を入力し(S11)、検査信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出して検査データを作成し(S12)、クラスタ判定部42が検査データをクラスタリングマップに入力し(S13)、ユークリッド距離の最小値が最小値ニューロンの閾値以下であれば特徴量データが正常カテゴリに属すると判定し、上記最小値が上記閾値より大きければ特徴量データが正常カテゴリに属しないと判定する(S14)。同時に、実施形態1の(S5)と同様に、データ判定部71が特徴量データの判定要素と基準範囲との比較を行う(S15)。その後、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属しないとの判定を受けると(S16)、検査対象物(図示せず)が異常状態であると判定する(S19)。また、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属するとの判定を受けたとしても、データ判定部71から判定要素の少なくとも1つが基準範囲外にあるとの判定を受けると(S17)、検査対象物が異常状態であると判定する(S19)。これに対して、上記以外の場合、検査対象物が正常状態であると判定する(S18)。
以上、実施形態2によれば、ニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42及び簡易演算部7のデータ判定部71において検査対象物(図示せず)が異常状態である場合に得られる判定を優先して採用することができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について図1,4を用いて説明する。図4は、実施形態3の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。
実施形態3の異常監視装置は、図1に示すように、信号入力部1と、周波数成分抽出部2と、学習データ記憶部3と、ニューラルネットワーク演算部4と、マップ記憶部5と、判定結果記憶部6と、簡易演算部7と、出力部9とを実施形態1の異常監視装置と同様に備えているが、実施形態1の異常監視装置にはない以下に記載の特徴部分がある。
実施形態3の制御部8は、検査時の最初にニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42の駆動を停止したまま、簡易演算部7のデータ判定部71を駆動する。この制御部8は、データ判定部71による判定要素のすべてが基準範囲内であるとの判定が行われると検査対象物(図示せず)が正常状態であると判定する。これに対して、制御部8は、データ判定部71による判定要素の少なくとも1つが基準範囲外であるとの判定が行われるとクラスタ判定部42を駆動し、クラスタ判定部42による判定結果に基づいて検査対象物が正常状態であるか否かを判定する。なお、実施形態3の制御部8は上記以外の点において実施形態1の制御部と同様である。
次に、実施形態3の異常監視装置による検査方法について図4を用いて説明する。まず、実施形態1の(S1),(S2)と同様に、周波数成分抽出部2が検査信号を入力し(S21)、検査信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出して検査データを作成する(S22)。その後、実施形態1の(S5)と同様に、データ判定部71が特徴量データの判定要素と基準範囲との比較を行う(S23)。その後、制御部8がデータ判定部71からすべての判定要素が基準範囲内にあるとの判定を受けると(S24)、検査対象物(図示せず)が正常状態であると判定する(S28)。これに対して、制御部8がデータ判定部71から判定要素の少なくとも1つが基準範囲外であるとの判定を受けると(S24)、実施形態1の(S3),(S4)と同様に、クラスタ判定部42が検査データをクラスタリングマップに入力し(S25)、ユークリッド距離の最小値が最小値ニューロンの閾値以下であれば特徴量データが正常カテゴリに属すると判定し、上記最小値が上記閾値より大きければ特徴量データが正常カテゴリに属しないと判定する(S26)。その後、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属するとの判定を受けると(S27)、検査対象物が正常状態であると判定する(S28)。これに対して、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属しないとの判定を受けると(S27)、検査対象物が異常状態であると判定する(S29)。
以上、実施形態3によれば、簡易な処理機能である簡易演算部7のデータ判定部71で先に判定を行い、データ判定部71によって検査対象物(図示せず)が正常状態でない場合に得られる判定が行われたときにニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42で判定を行うことができるので、検査時の動作全体として負荷を低減することができるとともに、データ判定部71によって検査対象物が正常状態でない判定が行われた場合に高い精度で判定することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4について図5,6を用いて説明する。図5は、実施形態4の異常監視装置の構成を示すブロック図である。図6は、実施形態4の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。
実施形態4の異常監視装置は、図5に示すように、信号入力部1と、周波数成分抽出部2と、学習データ記憶部3と、ニューラルネットワーク演算部4と、マップ記憶部5と、判定結果記憶部6と、簡易演算部7と、制御部8と、出力部9とを実施形態1の異常監視装置(図1参照)と同様に備えているが、実施形態1の異常監視装置にはない以下に記載の特徴部分がある。
実施形態4の異常監視装置は、周波数成分抽出部2とニューラルネットワーク演算部4との間に設けられた第1のスイッチ20と、周波数成分抽出部2と簡易演算部7との間に設けられた第2のスイッチ21とを備えている。第1のスイッチ20は手動又は自動で周波数成分抽出部2とニューラルネットワーク演算部4との間をオンオフする。第2のスイッチ21は手動又は自動で周波数成分抽出部2と簡易演算部7との間をオンオフする。
次に、実施形態2の異常監視装置による検査方法について図3を用いて説明する。まず、実施形態1の(S1),(S2)と同様に、周波数成分抽出部2が検査信号を入力し(S31)、検査信号から周波数成分を要素とする特徴量を抽出して検査データを作成する(S32)。続いて、ニューラルネットワーク演算部4側のスイッチである第1のスイッチ20がオン状態になっていると(S33)、実施形態1の(S3),(S4)と同様に、クラスタ判定部42が検査データをクラスタリングマップに入力し(S34)、ユークリッド距離の最小値が最小値ニューロンの閾値以下であれば特徴量データが正常カテゴリに属すると判定し、上記最小値が上記閾値より大きければ特徴量データが正常カテゴリに属しないと判定する(S35)。その後、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属するとの判定を受けると(S36)、検査対象物(図示せず)が正常状態であると判定する(S38)。これに対して、制御部8がクラスタ判定部42から特徴量データが正常カテゴリに属しないとの判定を受けると(S36)、検査対象物が異常状態であると判定する(S37)。
一方、第1のスイッチ20がオフ状態であり、第2のスイッチ21がオン状態になっていると(S33)、実施形態1の(S5)と同様に、データ判定部71が特徴量データの判定要素と基準範囲との比較を行う(S39)。その後、制御部8がデータ判定部71からすべての判定要素が基準範囲内にあるとの判定を受けると(S40)、検査対象物(図示せず)が正常状態であると判定する(S38)。これに対して、制御部8がデータ判定部71から判定要素の少なくとも1つが基準範囲外にあるとの判定を受けると(S40)、検査対象物が異常状態であると判定する(S37)。
なお、実施形態3において第1スイッチ20及び第2のスイッチ21の両方がオン状態である場合、実施形態1と同様の検査方法である。
以上、実施形態4によれば、検査時に第1のスイッチ20及び第2のスイッチ21のオンオフを切り替えることによって、ニューラルネットワーク演算部4のクラスタ判定部42による判定及び簡易演算部7のデータ判定部71による判定の少なくとも一方を選択して行うことができるので、使用者の利便性を高めることができる。
本発明による実施形態1〜3の異常監視装置の構成を示すブロック図である。 本発明による実施形態1の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。 本発明による実施形態2の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。 本発明による実施形態3の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。 本発明による実施形態4の異常監視装置の構成を示すブロック図である。 同上の異常監視装置による検査方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 信号入力部
2 周波数成分抽出部
4 ニューラルネットワーク演算部
40 教師なし競合学習型ニューラルネットワーク
41 マップ作成部
42 クラスタ判定部
7 簡易演算部
70 基準範囲設定部
71 データ判定部
8 制御部

Claims (4)

  1. 検査対象物の状態を検出し電気信号に変換する信号入力手段と、
    前記電気信号から複数の要素を有する特徴量を抽出して特徴量データを作成する特徴量抽出手段と、
    学習時に前記特徴量抽出手段で作成された複数の特徴量データを競合学習型ニューラルネットワークに入力し、前記検査対象物が正常状態となる正常カテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データを前記クラスタリングマップに入力し、当該検査時に作成された特徴量データが当該クラスタリングマップの前記正常カテゴリに属するか否かの判定を行うニューラルネットワーク判定手段と、
    学習時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データの複数の要素のうち少なくとも一部の要素に対し当該要素ごとに前記検査対象物が正常状態となる基準範囲を設定し、検査時に前記特徴量抽出手段で作成された特徴量データのうち前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるか否かの判定を行う特徴量要素判定手段と、
    前記ニューラルネットワーク判定手段及び前記特徴量要素判定手段の少なくとも一方を駆動し、駆動した前記ニューラルネットワーク判定手段及び前記特徴量要素判定手段による判定結果に基づいて前記検査対象物が正常状態であるか否かを判定する制御手段と
    を備えることを特徴とする異常監視装置。
  2. 前記制御手段が、前記ニューラルネットワーク判定手段による前記特徴量データが前記正常カテゴリに属するとの判定、及び前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、前記検査対象物が正常状態であると判定することを特徴とする請求項1記載の異常監視装置。
  3. 前記制御手段が、前記ニューラルネットワーク判定手段による前記特徴量データが前記正常カテゴリに属しないとの判定、及び前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素の少なくとも1つが当該基準範囲外であるとの判定の少なくとも一方の判定が行われると、前記検査対象物が異常状態であると判定することを特徴とする請求項1記載の異常監視装置。
  4. 前記制御手段が、前記特徴量要素判定手段を駆動し、前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素のすべてが当該基準範囲内であるとの判定が行われると前記検査対象物が正常状態であると判定し、前記特徴量要素判定手段による前記基準範囲が設定された要素の少なくとも1つが当該基準範囲外であるとの判定が行われると前記ニューラルネットワーク判定手段を駆動し、前記ニューラルネットワーク判定手段による判定結果に基づいて前記検査対象物が正常状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の異常監視装置。
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