JP2008045314A - 止水工法及び止水パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】施工面からの出水を抑制し、構造物側への浸水を十分に防止できる止水層を効率的に形成可能であるとともに、構造物の完成後においては止水に係る保守作業の負担を十分低減できる止水工法及び止水パネルを提供すること。
【解決手段】本発明に係る止水工法は、厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルを、止水処理を要する施工面10a上に設置するパネル設置工程と、ベントナイトを含有する止水材料をセル内に充填して、パネルと止水材料とで止水層5を形成する止水層形成工程と、止水層5に構造物20を当接させる構造物設置工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベントナイトを含有する止水材料を用いた止水工法及び止水パネルに関する。
従来、法面などに止水層を形成する方法として、付着性を有する止水材料を施工面に吹き付ける吹付け工法が知られている。吹付け工法は、いわゆる湿式吹付け工法と乾式吹付け工法とに大別される。
湿式吹付け工法とは、主材料(例えば、ベントナイト)と水とを混練し、予め調製した止水材料を、ホースを介して圧送し、ホースの先端に設けられたノズルから施工面に吹き付けて止水層を形成する工法である。一方、乾式吹付け工法とは、空練りした粉末状の主材料を、ホースを介して圧送し、ホースの先端に設けられたノズルから施工面に対して噴射する際に、水との混合を行うことで施工面に止水材料を付着させて止水層を形成する工法である。
一般に、湿式吹付け工法は、主材料と水との配合割合の調整が容易であること、止水材料の付着性が良好であることなどの特長を有することから、吹付け工法として広く利用されている。
ところが、湿式吹付け工法は、圧送性に劣るため、例えば施工面に対して高い止水性が要求され、止水材料の粘性が高くならざるを得ない場合には、施工性に劣るという問題がある。これに対し、乾式吹付け工法は、湿式吹付け工法と比較して、止水材料の付着性が劣り、また配合割合の調整も困難となるが、施工面に高い止水性が要求される場合など、止水材料の粘性が高くならざるを得ない状況では、乾式吹付け工法の利用が勧められる。ベントナイトを使用した乾式吹付け工法として、例えば、特許文献1に記載された工法が知られている。
特許第3494397号公報
しかし、上記特許文献1に記載された乾式吹付け工法は、ベントナイトの粘着性を利用して止水しようとするものであり、施工面からの出水を十分に抑制するには改善の余地があった。
また、当該乾式吹き付け工法は、傾斜面(法面)を施工面として止水層を形成するものであり、例えば鉛直方向に立設された施工面に対して止水層を形成するものではなかった。仮に、このような乾式吹付け工法によって立設された施工面に止水層を形成しようとすると、止水材料が自重によって流れ落ちてしまうおそれがある。このように、従来の吹付け工法では、施工面に対して止水材料を確実に付着させるのが困難であり、作業を十分効率的に行えないという問題があった。
上記のような吹き付け工法の他に、釘などを用いて施工面にシートを打ち付けて漏水を防止するシート工法がある。ところが、このシート工法では、釘の打ち付け部やシートの継ぎ目部分からの漏水が著しく、漏水を完全に防止するのが困難であるという問題があった。また、シート工法の場合は、施工後におけるシートの保守作業が負担となっていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、施工面からの出水を抑制し、構造物側への浸水を十分に防止できる止水層を効率的に形成可能であるとともに、構造物の完成後においては止水に係る保守作業の負担を十分低減できる止水工法及び止水パネルを提供することを目的とする。
本発明に係る止水工法は、厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルを、止水処理を要する施工面上に設置するパネル設置工程と、ベントナイトを含有する止水材料をセル内に充填して、パネルと止水材料とで止水層を形成する止水層形成工程と、止水層に構造物を当接させる構造物設置工程と、を備える。
本発明の止水工法で使用する止水材料は、ベントナイトを含有し、吸水すると膨潤する性質を有する。このような性質を有する止水材料を用いて施工面と構造物との間にセル構造のパネルを内包する止水層を形成する。これにより、セル構造のパネルとともに止水層を構成する止水材料は、セル構造のパネルの隔壁によって、小領域に仕切られた状態で施工面と構造物との間に配置されることとなる。
このような構成の止水層を形成することで、施工面からの止水を抑制でき、構造物側への浸水を防止できる。このような効果が奏される主因は以下の通りである。即ち、止水材料は、施工面からの水を吸水すると膨潤するが、施工面と構造物との間に配置された止水材料は、セル構造のパネルの隔壁で仕切られているため、主に止水層の厚み方向に膨潤する。この方向に止水材料が膨潤することにより、施工面を圧迫する方向に圧力が生じ、この圧力によって施工面からの出水が抑制される。これに加え、膨潤した止水材料が施工面の出水部分(例えば、クラック、高透水層)に侵入することによって、施工面からの出水が抑制される。
上記のような止水作用は、止水材料が吸水して膨潤することにより生じるものであるため、構造物の完成後における保守作業の負担を十分に低減できる。
本発明においては、セル内への止水材料の充填を、吹き付け又は転圧によって行うことが好ましい。施工の作業性の観点から、施工面が略水平面である場合には転圧によって、施工面が傾斜面又は鉛直方向に延在する面である場合には吹き付けによって、セル内への止水材料の充填をそれぞれ行うことが好ましい。
本発明において使用するパネルは、止水材料を収容し、これを保持可能なセル構造を有している。このため、セル構造のパネルに保持された止水材料は自重によって流れ落ちたり、粘着性不足によって剥離したりすることを十分に防止できる。従って、施工面が略水平面ではない場合であっても高い作業効率性で止水層を確実に形成できる。
本発明の止水工法においては、砂及び礫の少なくとも一方を更に含有する止水材料を使用することが好ましい。ベントナイトに加え、止水材料に砂及び/又は礫を含有せしめることによって、止水材料の力学的強度及び密度を高くすることができる。これにより、止水材料の止水性能を向上させることができる。
止水材料の止水性能の観点から、止水材料の組成は、ベントナイト100質量部としたときに、砂及び礫の合計量100質量部以下であり、止水材料の含水比は15〜30%であることが好ましい。なお、止水材料の含水比w(%)は、下記式(1)で定義されるものである。式中、Wは止水材料に含まれる水の質量、Wは止水材料に含まれるベントナイト、砂、礫などの固形分の質量をそれぞれ示す。
w=(W/W)×100 (1)
また、本発明に係る止水パネルは、止水処理を要する施工面と構造物との間に配置されて、施工面からの水が構造物側に浸入することを防止するために使用されるものであって、厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルと、ベントナイトを含有すると共に、セル構造のパネルの穴部に充填されている止水材料と、を備える。
本発明の止水パネルによれば、上記の止水工法で形成される止水層と同様の止水性能を有する止水層を極めて容易に形成できる。つまり、十分に平坦な施工面に当該止水パネルを配置することで、止水層を形成できる。
上記の止水パネルを使用する場合の本発明の止水工法は、以下のようなものである。即ち、本発明の止水工法は、厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルと、ベントナイトを含有すると共に、セル構造のパネルの穴部に充填されている止水材料と、を備えた止水パネルを、止水処理を要する施工面上に設置する止水パネル設置工程と、止水パネルに構造物を当接させる構造物設置工程と、を備える。かかる止水工法において平板状の止水パネルを使用すれば、十分に平坦な施工面への止水層の形成を極めて容易に行うことができる。
本発明に係る止水工法及び止水パネルによれば、施工面からの出水を抑制し、構造物側への浸水を十分に防止できる止水層を効率的に形成可能であるとともに、構造物の完成後においては止水に係る保守作業の負担を十分低減できる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る止水工法及び止水パネルの好適な実施形態について詳細に説明する。図面の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
(第1実施形態)
本発明に係る止水工法の第1実施形態について、地下トンネルを構築する場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係る止水工法を採用して構築された地下道路構造物を示す断面図であり、図2は、図1を部分的に拡大して示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る地下道路構造物(構造物)20は、二つの止水層5の間に構築される。この地下道路構造物20は、二つの止水層5の間に配置されるトンネルフレーム1と、トンネルフレーム1と止水層5との間に形成される二つのモルタル壁3とからなる。止水層5の外側には、止水壁10が構築されている。
図2に示すように、止水層5は、止水壁10とモルタル壁3との間に設けられており、止水層5は止水壁10の施工面10aと当接する。この施工面10aは止水処理を要する施工面であり、止水層5の内面側はモルタル壁3の当接面3aと当接している。なお、「止水処理を要する施工面」とは、地下水などの水が現に出水している施工面に加え、現状では出水は認められないものの時期によっては出水が生じるものや将来的に出水するおそれがあるものを含む意味である。
次に、前述した止水層5について詳述する。止水層5は、セル構造のパネル7と止水材料9とによって構成されている。図3に示すように、セル構造のパネル7は、縦横に並んだ複数のセル8からなり、格子状の構造を有している。各セル8は、パネル7の厚み方向に貫通している穴部8aと、隣接する穴部8aの相互間を仕切る隔壁8bとからなる。
パネル7の隔壁8bには、穿孔8cが設けられている。穿孔8cは、止水材料9の吹き付け時に圧縮空気を逃がすために利用される流路であり、穿孔8cを設けることで、止水材料9の吹き付け作業をより効率的に行うことができる。
パネル7は、設置される場所の条件や使用する止水材料に応じて、好適な厚さ及びセルサイズのものを使用すればよい。パネル7の寸法の典型例は、縦1200mm、横700mm、厚さ100mm、セルの格子サイズは縦100mm、横100mmである。
パネル7の材質としては、セル8内に止水材料9を保持できる機械的強度と、施工面10aの形状に沿って設置するための加工性とを兼ね備えるものが好ましい。また、パネル7は、止水材料9に内包された状態で使用されるため、止水材料9に含まれるベントナイト及びその他の材料に化学的に作用しない材質からなるものがより好ましい。好適な材質としては、例えば、ステンレスなどの耐腐食性金属、高密度ポリエチレンなどの有機高分子材料などが挙げられる。これらの材質を用いてパネル7を構成した場合、隔壁8bの厚さは、1〜5mmの範囲内とすればよい。
次に、止水材料9について説明する。止水材料9は、ベントナイトを含有するものである。使用するベントナイトの種類は、特に限定されるものではないが、止水性の観点から、粗粒ベントナイトが好ましく、その粒径が10mm以下であるものがより好ましい。
止水材料9として、ベントナイトを単独で使用してもよいが、砂及び礫の少なくとも一方を更に含有するものを使用してもよい。ベントナイトに加え、砂及び/又は礫を含有する止水材料は、砂や礫を含有しない止水材料9と比較して、力学的強度が向上すると共に密度が高くなる。それにより、止水層5の止水性をより向上させることができる。なお、作業の効率性の観点から、砂及び礫としては、現場付近で採取される砂礫、いわゆる現場発生土を使用することが好ましい。
止水材料9に配合する砂及び礫の合計量は、ベントナイト100質量部としたときに、砂及び礫の合計量100質量部以下であることが好ましく、20〜50質量部であることがより好ましい。砂及び礫の合計量が100質量部を超えるとベントナイトの含有量が不足し、膨潤による止水作用が不十分となる傾向がある。
更に、止水層5の力学的強度及び化学的耐久性の向上を目的として、止水材料9に繊維材料(直径1〜100μm、長さ1〜100mm程度)を配合してもよい。
止水材料9の含水比は、施工面10aに対する止水材料9の付着性の点から、15〜30%であることが好ましく、20〜25%であることがより好ましい。湿式吹き付け工法によって止水層5を形成する場合は、含水比が上記の範囲内となるように止水材料9を予め調製すればよい。一方、乾式吹き付け工法によって形成する場合は、止水層5を構成する止水材料9の含水比が上記の範囲内となるように、空練りした材料及び水の噴射量を調整すればよい。
止水材料9に含有せしめる水としては、水道水、地下水などを使用することができる。また、止水材料9の付着性を向上させる観点から、陽イオン及び炭酸イオンもしくは重炭酸イオンを含有する水溶液を使用することが好ましい。かかる水溶液として好適なものは、ベントナイトの層間陽イオンと同じ陽イオンを含む炭酸塩水溶液、重炭酸塩水溶液である。
好適な炭酸塩水溶液として、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液及び炭酸鉄水溶液などが挙げられる。また、好適な重炭酸塩水溶液として、重炭酸ナトリウム水溶液、重炭酸カリウム水溶液、重炭酸鉄水溶液及び重炭酸塩水溶液などが挙げられる。更に、エタノールなどのアルコール類を含有する水溶液を使用してもよい。これらの水溶液は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
次に、図4〜7を参照しながら、前述したセル構造のパネル7を使用した止水工法について説明する。この止水工法は、パネル設置工程、止水層形成工程及び構造物設置工程を備える。なお、ここでは、湿式吹き付け工法によって止水層5を形成する場合を例に説明する。
図4は、パネル7が設置される以前の止水壁10の施工面10aの状態を示す斜視図である。同図に示すように、この止水壁10は、地下に設置されるトンネルフレーム1の両側であってトンネルフレーム1の外方に構築されるものである。止水壁10は、例えばSMW(Soil Mixing Wall)工法によって以下のようにして構築することができる。
まず、地下道路構造物20のモルタル壁3の設置予定位置から一定距離離れた位置に掘削重機を用いて縦穴を掘削する。そして、縦穴の中に現場発生土とモルタル液とを混合した泥土モルタル液を注入すると共に、芯材としてH字状の断面のH鋼10bを上から挿入する。ここで、それぞれのH鋼10bの平板表面が地下道路構造物20と対向するように一列に並べられる。H鋼10bと泥土モルタル液の硬化物10cとからなる構造体によって、平行な二つの止水壁10を構築する。
泥土モルタル液が十分に硬化した後、二つの止水壁10の間の土壌を除去し、止水壁10の内面側を露出させる。更に、泥土モルタル液の硬化物10cを部分的に削り取り、H鋼10bの平板表面を露出させる。その結果として、連続的で平坦な施工面10aが形成される。
図5は、セル構造のパネル7が止水壁10の施工面10a上に設置された状態を示す斜視図である。施工面10aで露出しているH鋼10bの平板表面にはセル構造のパネル7を固定するためのフック等(図示せず)が溶接によって設けられている。フック等にパネル7を固定することによってパネル7を施工面10a上に設置する(パネル設置工程)。
なお、パネル7を設置する際には、パネル7と施工面10aとの間に若干の隙間を設けることが好ましい。このような隙間は、止水材料9の吹き付けに使用する圧縮空気を逃がすための流路となり、これにより、止水材料9の吹き付け作業をより効率的に行うことができる。
図6は、湿式吹き付けによってセル8内に止水材料9を充填する作業を行っている様子を示す斜視図である。同図に示すように、ノズル15から噴射される止水材料9を施工面10aに向けて吹き付け、パネル7と施工面10aとの間の隙間及びパネル7の各セル8内に止水材料9を充填する(止水層形成工程)。止水材料9の吹き付けは、止水材料9の厚さがパネル7と同程度の厚さ又はそれ以上となるまで行う。これにより、パネル7を内包する止水層5を形成する。
図7は、止水材料9の吹き付け作業が終了し、止水層5が施工面10a上に形成された状態を示す斜視図である。
このような止水層5を二つ止水層10の施工面10a上にそれぞれ形成した後、プレキャストコンクリートからなるトンネルフレーム1(いわゆるボックスカルバート)を二つの止水層5の間に配置する。
そして、トンネルフレーム1と止水層5との間にモルタルを打設することによってモルタル壁3を構築し、トンネルフレーム1を固定する(構造物設置工程)。モルタル壁3の構築後、トンネルフレーム1の上方の空間11に土を入れて、地下道路構造物20の構築作業を終了する。
本実施形態においては、止水層5を形成することによって施工面10aからの出水が十分に抑制される。従って、施工面10aからの水が地下道路構造物20側に浸水することを防止でき、ひいては、トンネルフレーム1内への浸水が防止できる。これは、止水層5の以下のような止水作用によるものである。
例えば、図8に示すように、将来、止水壁10にクラック(ひび割れ)Cが生じ、このクラックCから地下水が止水層5に浸入した場合、止水材料9は地下水を吸水することによって膨潤する。そうすると、止水材料9がクラックCに侵入し、出水している隙間を埋める。このように、メンテナンスフリーな状態で長期的な止水性を確保することができる。
更に、止水層5は、セル構造のパネル7と止水材料9とによって構成されている。そして、この止水材料9は、パネル7の隔壁8bによって仕切られた状態で止水壁10とモルタル壁3との間に収容されている。このため、地下水を吸水した止水材料9の膨潤は、パネル7の隔壁8bにより、図8に示す矢印B方向(止水層の厚み方向に直交する方向)への膨潤が阻止される。従って、止水材料9は、主に図8に示す矢印A方向(止水層の厚み方向)に膨潤する。矢印A方向に止水材料9が膨潤することによって、施工面10aを圧迫する方向の圧力(矢印A方向の圧力)が生じ、この圧力によって施工面10aからの出水が抑制される。
比較例として、図9に示す止水層55は、セル構造のパネル7を内包せず、止水材料9のみで構成されている。この場合、止水層55の図9に示す矢印B方向への止水材料9の膨潤を阻止するパネル7がないため、止水材料9が膨潤しても施工面10aを圧迫する方向の圧力(矢印A方向の圧力)が不十分となるおそれがある。
また、本実施形態においては、施工面10aの表面上にパネル7を設置し、パネル7が設置された施工面10aに向けて止水材料9を吹き付ける。セル構造のパネル7が設置されていることにより、吹き付けた止水材料9が落下したり剥離したりすることを十分に防止できる。従って、鉛直方向に立設されている施工面10aであっても、止水材料9を確実に付着させることができ、止水層5の形成作業を効率的に行うことができる。
(第2実施形態)
本発明に係る止水工法の他の好適な実施形態を、廃棄物収容構造物を構築する場合を例に挙げて説明する。
図10は、本発明に係る止水工法を採用して構築された廃棄物収容構造物(構造物)を示す断面図である。本実施形態は、第1実施形態と比較して以下の点において相違する。即ち、(I)止水壁を構築することなく、掘削により形成した土壌面に直接止水層を形成している点、(II)止水層を形成する土壌面が略水平面及び傾斜面である点、(III)略水平面上に止水層を形成するにあたって、止水パネルを使用している点である。
図10に示すように、本実施形態に係る止水工法においては、掘削によって形成した開口50に廃棄物収容構造物40を構築する。開口50は、十分平坦に整地された底面50aと、底面50aを囲むように設けられた四つの傾斜面(いわゆる法面)50bとによって構成されている。開口50の底面50a表面上には止水層45aが、傾斜面50bの表面上にも止水層45bがそれぞれ形成されている。
廃棄物収容構造物40は、コンクリートで構成されている廃棄物収容フレーム41と、廃棄物収容フレーム41の側面と止水層45bとの間の空間を充填するように形成されるコンクリート充填部43とからなる。
止水層45aの一方の面は廃棄物収容フレーム41の底面41aと、他方の面は開口50の底面(施工面)50aと、それぞれ当接している。一方、止水層45bの一方の面はコンクリート充填部43の当接面43aと、他方の面は開口50の傾斜面(施工面)50bと、それぞれ当接している。
本実施形態においては、底面50a上に止水層45aを形成するに際し、本発明に係る止水パネルを使用する。図11は、本発明に係る止水パネルの好適な実施形態を示す断面図である。図11に示す止水パネル60は、セル構造のパネル7の各セル8に止水材料9を充填したものである。
止水パネル60は、各セル8内に充填された止水材料9を転圧ローラ等で押し固めたものであり、工場で生産される。止水パネル60を使用することで、止水層を形成する現場において吹き付けなどの作業を行う必要がない。つまり、止水パネル60を所望の位置に配置するだけで止水層を形成することができる。ただし、止水パネル60は平板状であるため、配置する側の面が十分に平坦であることが好ましい。
廃棄物収容構造物40の構築にあたっては、まず、廃棄物収容構造物40を設置するための開口50を掘削重機によって掘削する。
上記の止水パネル60を使用するため、開口50の底面50aが十分に平坦となるように整地する。そして、底面50aを覆うように複数の止水パネル60を敷設し、止水層45aを形成する(止水パネル設置工程)。
また、止水層45bは、パネル7及び止水材料9を用いて形成する。まず、パネル7を傾斜面50b上に配置し、パネル7を傾斜面50bに対して押圧することによって、パネル7を設置する(パネル設置工程)。止水層45bは、第1実施形態と同様に吹き付け作業によって形成する(止水層形成工程)。
そして、止水層45a上に廃棄物収容フレーム41を設置する。更に廃棄物収容フレーム41と止水層45bとの間の空間にコンクリートを打設することによってコンクリート充填部43を構築し、廃棄物収容フレーム41を固定する(構造物設置工程)。
コンクリート充填部43のコンクリートを硬化させ、廃棄物収容構造物40の構築作業を終了する。
本実施形態においては、止水層45a,45bを形成することによって開口50の底面50a及び傾斜面50bの出水が十分に抑制される。従って、底面50a又は傾斜面50bからの水が廃棄物収容構造物40側に浸水することを防止でき、ひいては、廃棄物収容フレーム41内への浸水が防止できる。また、止水材料の膨潤性により、メンテナンスフリーな状態で長期的な止水性を確保することができる。また、廃棄物収容構造物40側から水が漏洩した場合であっても、土壌側への浸水を十分に防止できる。
また、本実施形態においては、止水層45aの形成に止水パネル60を用いている。このため、底面50a上に止水パネル60を配置するだけで、極めて容易に止水層45aを形成することができる。一方、止水層45bに際しては傾斜面50bの表面にセル構造のパネル7を設置し、これが設置された傾斜面50bに対して止水材料9を吹き付ける。パネル7が設置されていることにより、吹き付けた止水材料9が落下したり剥離したりすることを十分に防止できる。従って、施工面が傾斜面であっても、止水材料9を確実に付着させることができ、止水層45bの形成作業を効率的に行うことができる。
なお、止水層45bは、止水層45aと同様に止水パネル60を使用して形成してもよい。この場合、傾斜面50b上に止水パネル60を配置するだけで、極めて容易に止水層45bを形成できる。
また、止水層45aの形成にあたり、止水パネル60を用いずに、パネル7及び止水材料9を用いて形成してもよい。この場合、底面50a上にパネル7を設置後、止水材料9の吹き付け作業によって止水層45aを形成できる。あるいは、パネル7の設置後、粉末状の止水材料を底面50a上にパネル7の厚さ以上の層厚となるように撒き、その後、ローラなどで押し固める作業を繰り返す、転圧によって止水層45aを形成してもよい。
以上、本発明に係る止水工法の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のように地下構造物のみならず、地上に構築される建築物や擁壁などの構造物の壁面と壁面との間に止水層を形成する場合でも、本発明に係る止水工法を用いることができる。
また、第1実施形態においては、吹き付け作業によって止水層5を形成したが、止水パネル60を用いて止水層5を形成してもよい。更に、パネル7のセル8への止水材料9の充填は、吹き付け及び転圧を組み合わせて行ってもよい。例えば、止水材料を吹き付けた後に転圧したり、転圧した後に止水材料を吹き付けたりしてもよい。なお、上記実施形態では、湿式吹付けを例に挙げたが、乾式吹付けによって止水材料の充填を行ってもよい。なお、湿式及び乾式吹付けはいずれも圧縮空気などの噴射を利用して施工面上に止水材料を付着させる工法である。
また、本発明に係る止水工法の対象は、コンクリート又はモルタルによって構成される構造物に限定されず、盛土、切土などの土構造に対しても実施することができる。
セル構造のパネルとして、隔壁8bに穿孔8cが設けられているものを例示したが、本発明においては、穿孔が具備しないパネルを使用してもよい。また、セル構造のパネルのセル構造は格子状に限られず、図12に示すように、斜め網目構造(図12(a)参照)、ハニカム構造(図12(b)参照)、接円構造(図12(c)参照)であってもよい。
本発明に係る止水工法を採用して構築された地下道路構造を示す断面図である。 図1の止水層の一部分及びその近傍を拡大して示す部分断面図である。 セル構造のパネルの好適な一形態を示す斜視図である。 セル構造のパネルが設置される以前の施工面の状態を示す斜視図である。 セル構造のパネルが施工面上に設置された状態を示す斜視図である。 吹き付けによって止水材料の充填を行っている様子を示す斜視図である。 施工面上に止水層が形成された状態を示す斜視図である。 セル構造のパネルを内包する止水層に水が浸入した場合を説明するための部分模式断面図である。 セル構造のパネルを内包しない止水層に水が浸入した場合を説明するための部分模式断面図である。 本発明に係る止水工法を採用して構築された廃棄物収容構造物を示す模式断面図である。 本発明に係る止水パネルの好適な実施形態を示す断面図である。 (a)〜(c)はセル構造のパネルの好適な他の形態をそれぞれ示す模式断面図である。
符号の説明
5,45a,45b…止水層、7…セル構造のパネル、8…セル、8a…穴部、8b…隔壁、9…止水材料、10…止水壁、10a…施工面、50a…底面(施工面)、50b…傾斜面(施工面)、3a,43a…当接面、20…地下道路構造物(構造物)、40…廃棄物収容構造物(構造物)、60…止水パネル。

Claims (8)

  1. 厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する前記穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルを、止水処理を要する施工面上に設置するパネル設置工程と、
    ベントナイトを含有する止水材料を前記セル内に充填して、前記パネルと前記止水材料とで止水層を形成する止水層形成工程と、
    前記止水層に構造物を当接させる構造物設置工程と、
    を備えることを特徴とする止水工法。
  2. 前記セル内への前記止水材料の充填を、吹き付け又は転圧によって行うことを特徴とする、請求項1に記載の止水工法。
  3. 前記施工面は略水平面であり、前記セル内への前記止水材料の充填を転圧によって行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の止水工法。
  4. 前記施工面は傾斜面又は鉛直方向に延在する面であり、前記セル内への前記止水材料の充填を吹き付けによって行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の止水工法。
  5. 前記止水材料が、砂及び礫の少なくとも一方を更に含有するものであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の止水工法。
  6. 前記止水材料の組成は、前記ベントナイト100質量部としたときに、前記砂及び前記礫の合計量が100質量部以下であり、前記止水材料の含水比は15〜30%の範囲内であることを特徴とする、請求項5に記載の止水工法。
  7. 止水処理を要する施工面と構造物との間に配置されて、前記施工面からの水が前記構造物側に浸入することを防止するために使用される止水パネルであって、
    厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する前記穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルと、
    ベントナイトを含有すると共に、前記パネルの前記穴部に充填されている止水材料と、
    を備えることを特徴とする止水パネル。
  8. 厚み方向に貫通している複数の穴部と、隣接する前記穴部の相互間を仕切る隔壁とからなるセル構造のパネルと、ベントナイトを含有すると共に、前記パネルの前記穴部に充填されている止水材料と、を備えた止水パネルを、止水処理を要する施工面上に設置する止水パネル設置工程と、
    前記止水パネルに構造物を当接させる構造物設置工程と、
    を備えることを特徴とする止水工法。
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