JP2008045154A - 溶接性、加工性に優れ、高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

溶接性、加工性に優れ、高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【目的】高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能と、溶接性、加工性を有する熱延鋼板を提供する。
【解決手段】C:0.22〜0.30%未満、Si:0.15〜0.50%、Mn:0.10〜0.60%未満、P:0.005%以下、S:0.0020%以下、Ni:2.5〜4.5%、Mo:0.20〜1.00%未満、Nb:0.005〜0.030%、Al:0.01〜0.10%、N:0.006%以下を含み、残部Fe及び不可避的不純物からなる化学成分を有し、選択的にCr:0.10〜0.80%、V:0.01〜0.20%、Ti:0.003〜0.030%、B:0.0005〜0.0030%のうちの1種または2種を含有し、かつPCE値が0.60%以下である鋼において、旧オーステナイトの平均粒径が6μm以下であるマルテンサイト組織の分率が95%以上のミクロ組織からなり、ブリネル硬さが470以上560以下であることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、構造部材に用いられる溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れた高硬度熱延鋼板およびその製造方法に関する。
鋼板に高速の飛翔体が衝突する場合、一般に鋼板の硬度が高いほど飛翔体は貫通しにくくなる。そのため高硬度の鋼板は、音速を超える高速で飛翔する弾丸などから人命や機材を防御する、いわゆる装甲用の板材として用いられる場合がある。装甲板の用途はさまざまであるが、車両などの構造用部材に用いられる場合には耐貫通性能だけでなく良好な溶接性が要求され、さらに適用される部材によっては曲げなどの加工性が良好であることも同時に要求される。
衝突する飛翔体、すなわち弾丸には鉛がコアである低硬度のものと、高硬度鋼やタングステンなどがコアである高硬度のものに大別される。後者の高硬度飛翔体の貫通力は、低硬度飛翔体に比べて格段に大きくなるので、防御に用いる鋼材の厚さも相当厚くならざるを得ない。しかし車両の動力性能には制約があるため、車両の構造部材とする防護鋼板の重量は極力小さくする必要があり、できるだけ薄い板厚で必要な耐貫通性能を得ることが望ましい。
溶接にあたって、特殊な溶材や溶接方法が必要とされたり、高温の予熱が必要とされたりする場合、適用する部材の範囲や溶接補修が制限される。したがって、例えば一般的な溶材を用いた通常のCO溶接が予熱なしで可能であることが望ましい。
曲げ加工が困難である場合にも使用部位が限定される。したがって、例えば5t(板厚の5倍の曲げ半径)での180度曲げで欠陥がなく曲げられるような加工性を有することが望ましい。
さらに経済性を考慮するならば、製造負荷の大きい鍛造鋼などではなく、製造負荷の比較的小さい熱延鋼板であることが望ましい。
本発明者は、高い耐高速衝突貫通性能を有する鋼材に関して、先に特許文献1、特許文献2にて開示した。同文献に記載の発明は、低硬度飛翔体(鉛弾)が900m/sを超えるような高速で衝突する際の耐貫通性能を想定している。溶接性については特許文献2では予熱を前提とした溶接性については考慮しているものの、予熱なしでの溶接性までは考慮していない。また、曲げ加工性については特許文献1、特許文献2とも考慮していない。
こうしたことから、高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能と、溶接性、加工性を有し、経済的に製造できる熱延鋼板はこれまで知られていない。
特開平11−264050号公報 特開2005−264275号公報
そこで、本発明は、高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能と、溶接性、加工性を有し、経済的に製造できる熱延鋼板を提供することを目的とするものである。
本発明者は、先に特許文献2に記載の発明で、低硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能を向上させるための知見を得た。しかしながら、飛翔体が高硬度になると貫通現象が大きく異なることから、新たに高硬度飛翔体を鋼板に衝突させる実験を重ね、その際に飛翔体の貫通、非貫通を左右する鋼板に関する様々な要因を解析した。
その結果第一に、鋼板の高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能には、最適な硬さの範囲が存在することを知見した。高硬度飛翔体に対しても耐貫通性能を向上させるためにはある程度高い硬度が必要でありマルテンサイト組織が有利であるが、高硬度ほど変形能が低下する傾向があり、また高硬度になると裏面の割れや剥離などが生じやすい傾向もあり、硬さと耐貫通性能との関係はリニアではない。
図1に、板厚18mm×縦300mm×横300mmの鋼板(C:0.18〜0.37%、Si:0.18〜0.25%、Mn:0.35〜0.51%、P:0.002〜0.004%、S:0.0004〜0.0008%、Ni:3.1〜3.7%、Cr:0〜0.5%、Mo:0.30〜0.56%、Nb:0.013〜0.017%、Al:0.06〜0.07%、N:0.003〜0.005%でいずれも質量%、旧オーステナイトの平均粒径が6μm以下かつマルテンサイト組織の分率95%以上)のブリネル硬さと非貫通限界速度V50との関係を示す。ここでのV50とは、貫通と非貫通がほぼ50%となる飛翔体の速度を意味し、具体的には直径約13mm、重量約25gで先端が円錐状のHv700(焼入れ炭素鋼)の飛翔体を用いて試験体手前2mの距離で撃速を測定し、撃速を変化させて鋼板と垂直に衝突させ、鋼板裏面に設置した厚さ0.5mmのアルミ板に飛翔体または鋼板の破片による損傷が全く生じない場合に非貫通と判定し、15m/sの速度幅内に非貫通と貫通がそれぞれ1発ずつ得られるまで射撃を行い、その2つの撃速の平均値として求めたものである。
図1に示すように、ブリネル硬さが470以上、560以下の範囲において高い耐貫通性能が得られている。鋼板のブリネル硬さが470より低いときには、V50を超える撃速では高硬度飛翔体自体が貫通する。一方、鋼板のブリネル硬さが560より高いときには、高硬度飛翔体自体は貫通しなくても、裏面に割れが生じたり、裏面の一部が剥離したりして破片が飛散するために貫通と判定されることがあり、そのため結果としてV50が低くなる。したがって、本発明ではブリネル硬さ(HB)を470〜560とした。
第二に、本発明の重要な知見として、マルテンサイト組織の旧オーステナイト粒径を、従来の一般的なマルテンサイト鋼などに比べて大幅に微細化させることによって耐貫通性能を大きく向上させ得ることを見出した。
図2に、板厚18mm×縦300mm×横300mmで、ブリネル硬さ約400の供試鋼(C:0.18%、Si:0.22%、Mn:0.41%、P:0.004%、S:0.0005%、Ni:3.3%、Mo:0.33%、Nb:0.017%、Al:0.07%、N:0.004%でいずれも質量%、HB:398〜411)と、ブリネル硬さ約500の供試鋼(C:0.24%、Si:0.25%、Mn:0.51%、P:0.003%、S:0.0006%、Ni:3.4%、Mo:0.35%、Nb:0.015%、Al:0.07%、N:0.004%でいずれも質量%、HB492〜508)それぞれの、旧オーステナイト粒径と非貫通限界速度V50との関係を示す。ここでのV50も上記と同じ方法で測定したもので、貫通と非貫通がほぼ50%となる飛翔体の速度である。
図2から、マルテンサイト組織の旧オーステナイト粒径が6μm以下となるところで顕著に高硬度飛翔体に対する耐貫通性能が向上することがわかる。特にブリネル硬さ約500でかつ旧オーステナイト粒径が6μm以下の場合に非常に優れた耐貫通性能を示している。
飛翔体の撃速が大きくなると、鋼板裏面側の突出が大きくなり、ある限界突出量で割れや剥離が生じて破片が飛散し、貫通と判定される。同じ硬さの鋼板について高硬度飛翔体衝突時の挙動を比較すると、粒径が6μm以下になると、同じ程度の撃速で同じ程度の裏面側の突出量であっても粒径が6μm超のものに比べて割れが生じにくくなり、その結果V50が高くなる傾向が認められる。このことから、旧オーステナイト粒径細粒化により、高速変形に対する鋼板の変形能が向上しているのではないかと考えている。尚、旧オーステナイト粒径の下限は特に規定しないが、1μm未満は工業的に実現が難しいため1μm以上が好ましい。
上記のように、マルテンサイト組織の旧オーステナイト粒径を6μm以下に細粒化させることで高硬度飛翔体に対する耐貫通性能を大きく向上できるという知見を得たことから、引き続き発明者は、このような微細組織を安定的に得るための熱延鋼板製造プロセスについて検討を重ねた。
その結果第一に、加熱時のオーステナイト粒径には加熱前組織の影響が大きく、オーステナイト微細化に最適な加熱前組織は、粗大なM−A(マルテンサイトとオーステナイトの混成組織)や残留オーステナイトが少ない微細なベイナイト組織であることを知見した。微細なベイナイト組織とする目的は、焼入れ再加熱時に変態核生成サイトを増加させることである。粗大M−Aや残留オーステナイトは前組織との方位関係を残していて方位が揃っているので、再加熱時にそれらを核として生成するオーステナイトは周囲のオーステナイトと合体しやすく、特に加熱温度がAc3に近いときに結晶粒の一部が異常に粗大化するために平均粒径が大きくなることがある。粗大なM−Aや残留オーステナイトの生成を抑制する目的は、このような混粒組織となることを回避し、微細均一な加熱オーステナイトを得ることにある。
具体的には、Nbを適量添加した鋼を840℃以下790℃以上で累積圧下率40%以上を確保する制御圧延を行ない、さらに熱間圧延終了後直ちに3℃/s以上の冷却速度で550℃以下300℃以上の温度まで加速冷却を行う。Nbにより再結晶を抑制しながら制御圧延することにより加工組織を微細化し、さらに速やかに加速冷却を行うことによって圧延後の再結晶進行を抑制して、微細なベイナイト組織を得る。冷却停止温度を550℃以下300℃以上とすることにより、粗大なM−A、および残留オーステナイトの生成を抑制する。
第二に、焼入れ加熱時のオーステナイト粒径と焼入れ加熱温度には高い相関関係があり、焼入れ加熱温度が低いほど、加熱時のオーステナイト組織は微細になることを知見した。加熱温度の下限はAc3変態点であるので、合金化学成分などの調整により鋼材のAc3変態点を低くすることにより、焼入加熱温度をより低く設定でき、より一層加熱オーステナイト組織を微細化することができる。
Ac3変態点を大きく低下させるためには、オーステナイトフォーマーを多く添加する方法がある。Ni、Mnはいずれも強力なオーステナイトフォーマーであるが、Niは靭性を向上させるので被弾時の割れを抑制する効果があるのに対し、Mnは多量に添加すると靭性を低下させるので、Ac3変態点を調整するために添加する合金としてはNiを優先する。
上述した適切な制御圧延と加速冷却を行った鋼板を再加熱焼入れしたときの、Ac3変態点と焼入れ加熱温度、旧オーステナイト粒径の関係を図3に示す。板厚20mmの種々の供試鋼板(C:0.23〜0.28%、Si:0.17〜0.25%、Mn:0.37〜0.49%、P:0.002%、S:0.0005〜0.0008%、Ni:1.5〜4.1%、Cr:0〜0.5%、Mo:0.24〜0.41%、Nb:0.011〜0.017%、N:0.003〜0.005%でいずれも質量%)を、すべての供試鋼板において840℃以下790℃以上で累積圧下率40%以上を確保する制御圧延を行ない、さらに熱間圧延終了後直ちに3℃/s以上の冷却速度で550℃以下300℃以上の温度まで冷却した。さらにこれらの鋼板につき焼入加熱温度Tqを様々に変化させて焼入れを行い、焼入れ後の鋼板の旧オーステナイト粒径を測定した。図3に示すように、焼入れ加熱温度TqがAc3温度+40℃超では、再結晶が進んでしまうため6μm以下の微細な旧オーステナイト粒は得られていない。またTqがAc3変態点+10℃未満では混粒となってかえって平均旧オーステナイト粒径が大きくなる場合があるため、安定的には6μm以下の微細な旧オーステナイト粒は得られない。また、焼入加熱温度が高温の場合には再結晶が進みやすく、TqがAc3変態点+10℃〜+40℃の範囲内であっても810℃を超えると、やはり6μm以下の微細な旧オーステナイト粒が得られないことがある。鋼材のAc3変態温度が800℃を超える場合には、TqをAc3変態点+10℃かつ810℃以下とすることができないので、鋼材のAc3変態温度を少なくと800℃以下とすることが必須となる。
したがって、6μm以下の微細な旧オーステナイト粒を安定的に得るためには、Ni添加などによりAc3変態点を少なくとも790℃以下に低くするとともに、焼入加熱温度をAc3変態点+10℃〜+40℃で、かつ810℃以下にすることが必要な条件である。
低硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能向上については、特許文献2に記載されるように、断熱的なせん断力によって鋼板が栓状に打ち抜かれるプラッギング現象を回避することが非常に重要であった。高硬度飛翔体では貫通力が大きいことから防御に用いる鋼材の厚さが比較的厚いので全厚が栓状に打ち抜かれるいわゆるプラッギング現象はあまり見られない。しかしながら比較的撃速が高い場合に裏面の一部が剥離して飛散する現象があり、冶金的な解析の結果、これにはやはり断熱的なせん断力が作用していることがわかった。
この裏面剥離現象を回避するためには、プラッギング現象の回避と同様に、(a)マルテンサイト組織の高密度の転位を固着して高温になったときの抵抗力を高めるMoおよびNbの添加、(b)旧オーステナイト粒径の微細化、(c)Ac3変態点の高温化が有効である。本発明においては旧オーステナイト細粒化のためAc3変態温度を低くすることが必須であるので(c)の対策はとれないが、Ac3変態点を低温化しても著しい細粒化ができれば(b)の効果が大きく、耐貫通性能には有利である。ただし過剰なAc3温度低温化は断熱せん断による裏面剥離が生じやすくなり、かえって耐貫通性を低下させることがあるので、Ni添加量などには配慮が必要である。
本発明鋼は結晶粒径が微細であることから、高硬度であるにもかかわらず溶接性は比較的良好である。溶接性については、合金元素を抑制すること、具体的にはPCE=C+Si/30+Mn/12+Ni/50+Cr/15+Mo/6+V/8+25P+30S+15Bで示されるPCEを0.60以下にすれば、予熱なしで割れなく溶接が可能であることを確認した。図4にPCEと溶接性の関係を調査した結果を示す。板厚20mmの供試鋼板(C:0.22〜0.29%、Si:0.17〜0.27%、Mn:0.30〜0.51%、P:0.001〜0.005%、S:0.0005〜0.0018%、Ni:2.7〜4.4%、Cr:0〜0.6%、Mo:0.24〜0.79%、Nb:0.009〜0.018%、Ti:0〜0.017%、B:0〜0.0052%、N:0.003〜0.005%でいずれも質量%、旧オーステナイトの平均粒径が6μm以下、マルテンサイト組織の分率が95%以上、かつブリネル硬さ470以上560以下)を用いて、JIS Z 3154に従った溶接われ試験(CO2溶接にて入熱2.0kJ/mm、溶材YM−28(1.2mmφ)、雰囲気温度20℃、湿度60%、予熱なし)を行い、割れが生じない場合を合格とした。図4から、PCEが0.60%以下であれば予熱なしで割れなく溶接が可能であることがわかる。
鋼板のミクロ組織はできるだけフルマルテンサイトに近い組織が望ましい。組織のマルテンサイト分率が低下して残留オーステナイト分率などが高くなると硬さが低下するので、マルテンサイトの組織分率が95%以上であることが望ましい。
本発明は、これらの知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは下記のとおりである。
(1) 質量%で、C:0.22%以上、0.30%未満、Si:0.15%以上、0.50%以下、Mn:0.10%以上、0.60%未満、P:0.005%以下、S:0.0020%以下、Ni:2.5%以上、4.5%以下、Mo:0.20%以上、1.00%未満、Nb:0.005%以上、0.030%以下、Al:0.01%以上、0.10%以下、N:0.006%以下を含み、その他Feおよび不可避的不純物からなる化学成分を有し、かつ下記式で示されるPCE値が0.60%以下である鋼において、旧オーステナイトの平均粒径が6μm以下であるマルテンサイト組織の分率が95%以上のミクロ組織からなり、ブリネル硬さが470以上560以下であることを特徴とする、溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板。
PCE=[C]+[Si]/30+[Mn]/12+[Ni]/50+[Cr]/15+[Mo]/6+[V]/8+25[P]+30[S]+15[B] ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[P]、[S]、[B]はそれぞれ、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、P、S、Bの質量%である。
(2) 質量%で、さらに、Cr:0.10%以上、0.80%以下、V:0.01%以上、0.20%以下、Ti:0.003%以上、0.030%以下、B:0.0005%以上、0.0030%以下のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする、前記(1)項に記載の溶接性、加工性および耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板。
(3) 前記(1)または(2)項に記載の化学成分を有する鋼片または鋳片を1100℃以上に加熱し、840℃以下790℃以上で累積圧下率40%以上を確保する熱間圧延を行なって厚鋼板とし、熱間圧延後直ちに3℃/s以上の冷却速度で550℃以下300℃以上の温度まで加速冷却を行う。さらにこれをAc3変態点+10℃〜Ac3変態点+40℃でかつ、810℃以下の温度に再加熱した後に、5℃/s以上の冷却速度で100℃以下まで冷却する熱処理を行なうことを特徴とする、溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板の製造方法。
本発明によれば、比較的低い合金量でありながら、溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板が得られる。また本発明の製造方法によれば前記熱延鋼板を転炉溶製、熱間圧延により経済的に製造することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、本発明の鋼成分の限定理由を述べる。
Cは、マルテンサイトの硬さを決定する重要な元素である。本発明における所期の耐貫通性能を得るのに必要なブリネル硬さ470以上560以下とするために、Cの範囲を0.22%以上0.30%未満とする。
Siは、脱酸元素として添加されるが、Siが極端に低いと断熱せん断による裏面剥離が生じやすく耐貫通性能を低下させる傾向がある。このためSi添加量の下限を0.15%とする。また、過剰な添加は鋼のAc3温度を高くするため、焼入加熱温度を低くできないので、オーステナイトの細粒化の妨げになる。このためSi添加量の上限を0.50%とする。
Mnは、MnSを形成することによってSの粒界偏析による靭性低下を抑制する。この目的のためには0.10%以上の添加が必要である。MnはオーステナイトフォーマーでありAc3変態点を下げるのに有効であるが、多量添加によって靭性を低下させるので、Ac3変態点を下げるために添加する合金としてはNiを優先する。Niが一定量添加される前提では、0.60%以上のMnは過剰にAc3変態温度を下げて断熱せん断による裏面剥離を生じさせ、かえって耐貫通性能を低下させることがある。したがって、Mn含有量は0.10%以上0.60%未満とする。
Pは、不可避的不純物として、溶接性および曲げ加工性を低下させる有害な元素である。したがって、上限を0.005%とするとともに、他元素の添加量に応じてPCEが0.60を超えないように規制する。
Sは、溶接性および曲げ加工性を低下させ、被弾時に鋼板裏面に割れを生じやすくして耐貫通性能も低下させる非常に有害な元素である。特に、本発明における所期の曲げ加工性と耐貫通性能を得るために0.0020%以下に規制する。
Niは、オーステナイトフォーマーとしてAc3変態点を下げて焼入れ温度を低温化できるようにし、旧オーステナイトを微細化するために本発明において重要な元素である。また靭性を高めるので被弾時の割れを回避するのにも有効である。特にAc3変態点を800℃以下とするために2.5%以上の添加が必要である。ただし、Ac3変態温度の過度の低下は同時に断熱せん断による裏面剥離を生じやすくするため、かえって耐貫通性能を低下させることがあるので、添加上限を4.5%とする。したがって、Ni添加量は2.7%以上、4.5%以下とする。
Moは、マルテンサイト組織中に固溶状態で存在すると高密度の転位を固着して高温になったときの抵抗力を高めることから、断熱せん断力により生じる裏面剥離現象を抑制し、耐貫通性能を向上させるために有効な元素である。しかし、多く添加した場合に溶接性を低下させることがある。耐貫通性能と溶接性とを両立させるため、Moの添加量は0.20%以上、1.00%未満とする。
Nbは、熱延中にNb(CN)として微細に析出してオーステナイトの再結晶を抑制し、かつ焼入加熱時の結晶粒成長も抑制するので、マルテンサイト組織の旧オーステナイト粒径を細粒化するために非常に重要な元素である。この目的のためにNb添加量は、0.005%以上必要である。ただし過剰に添加すると微細なNb(CN)が得られず、十分な細粒化効果が得られない。Nbは、Moと同様に固溶状態で存在すると耐貫通性能を高める効果があるが、本発明においては旧オーステナイト粒の細粒化を重要視して、添加量の上限を0.030%とする。
Alは、脱酸元素または介在物形態制御元素として0.01%以上添加する。また、Bを添加する場合に、焼入性向上に必要なフリーBを確保するためにNを固定する目的で0.05%以上添加する場合がある。いずれの場合も過剰な添加は靭性を低下させる場合があるので上限は0.10%とする。
Nは、過剰に含有されると靱性を低下させる有害な元素であるので、その量は少ないほうが良い。望ましくは、0.006%以下とする。
以上は本発明における鋼の基本化学成分であるが、さらに本発明では上記化学成分の他に、Cr、V、Ti、Bのうち一種または二種以上添加することができる。
Crは、焼入性を向上させるので、特に鋼板厚の厚い場合に、板厚中心まで十分なマルテンサイト組織分率を得るために添加する。0.10%未満ではそれらの効果は小さく、逆に0.80%を超えると、Ac3変態点が高くなり、焼入れ温度が制約されるので、Crの含有量は0.10〜0.80%とすることが望ましい。
Vは、焼入性向上に有効である。0.01%未満ではそれらの効果は小さく、逆に0.20%を超えると粗大析出物を形成するために靱性に有害である。したがって、Vの含有量は0.01%以上、0.20%以下とすることが望ましい。
Tiは、Bを添加する場合に、NをTiNとして固定することでBNを形成させないようにして、焼入性向上に必要なフリーBを確保するために0.003%以上添加するが、過剰な添加は靭性を阻害するので、添加上限は0.030%とする。
Bは、焼入性を高めるので、特に鋼板厚の厚い場合にマルテンサイト組織を得やすくするために添加する。その効果を発揮するには0.0005%以上必要であるが、0.0030%を超えて添加すると溶接性や靭性を低下させることがあるので、Bの含有量は0.0005%以上、0.0030%以下とする。
溶接性については上述のように、合金元素を抑制すること、具体的にはPCE=C+Si/30+Mn/12+Ni/50+Cr/15+Mo/6+V/8+25P+30S+15Bで示されるPCEを0.60以下にすれば、予熱なしで割れなく溶接が可能である。
前記のように、本発明は鋼成分に加え、ミクロ組織を極力フルマルテンサイト組織とすることで高い耐貫通性能が得られるものである。ミクロ組織は、主としてマルテンサイト、またはマルテンサイトと残留オーステナイトの混合組織であり、マルテンサイトの組織分率が95%以上であることを特徴とする。残留オーステナイトは、マルテンサイト組織と形態的には類似しており、ミクロ組織の観察から残留オーステナイトとマルテンサイトを判別することは容易ではない。マルテンサイトと残留オーステナイトの組織分率は、X線分析によりフェライトの積分強度とオーステナイトの積分強度の比から定量的に求めることができる。尚、マルテンサイトの組織分率の上限は特に規定せず、マルテンサイト以外の組織が測定不可能な場合まで含まれる。
次に製造方法について述べる。
まず、上記の鋼成分の鋼片または鋳片を加熱して熱間圧延を行なう。
加熱温度は、Nbを固溶させるために1100℃以上とする。
熱間圧延は、840℃以下、790℃以上の温度域で累積圧下率40%以上を確保する。これは、Nb(CN)を析出させ、十分な制御圧延効果を得るためである。制御圧延が840℃超であったり、840℃以下、790℃以上の温度域での累積圧下率が40%未満では十分な加工組織が得られず微細なベイナイトが得られないために、結果として再加熱時に6μm以下のオーステナイトが得られないことがある。また、790未満の温度で圧延を行うと、鋼板の集合組織が強くなって被弾時に剥離しやすくなる場合がある。
熱間圧延後、直ちに3℃/s以上の冷却速度で550℃以下300℃以上の温度まで加速冷却を行う。この目的は、加熱前組織の粗大M−Aや残留オーステナイトの生成を抑制することにある。熱間圧延後の冷却速度が3℃/s未満であったり、加速冷却の終了温度が550℃超であるとベイナイト変態が不十分になりM−Aが生成しやすい。また加速冷却の終了温度が300℃未満でも部分的にマルテンサイト変態になってやはりM−Aが生成しやすく、いずれの場合も結果として再加熱時に6μm以下のオーステナイトが得られなないことがある。
熱間圧延後の鋼板をAc3変態点+10℃〜Ac3変態点+40℃でかつ、810℃以下の温度に再加熱する。これにより、上述のように平均粒径が6μm以下の再加熱オーステナイトを得ることができる。さらにこれを5℃/s以上の冷却速度で100℃以下まで冷却することにより、マルテンサイト組織の分率を95%以上とし、470以上560以下のブリネル硬さとすることができる。冷却速度が5℃/s未満、あるいは加速冷却の終了温度が100度超では、マルテンサイト組織の分率が95%以上とならず、結果として470以上560以下のブリネル硬さが得られない場合がある。焼戻し熱処理は特に必要ないが、300℃以下の温度で熱処理しても鋼板の諸特性は本発明を逸脱しない。
このような製造方法で得られる鋼は組織が微細であるので、高硬度でありながら優れた曲げ加工性を示す。また、本発明の鋼成分、不純物量は転炉溶製で製造可能であり、熱延で製造できるため製造コストが比較的安価であり、経済性にも優れる。
装甲用途としては、車体、船体、あるいは建造物の部材としての用途などが考えられ、それぞれの用途に応じて、厚板または薄板として用いてもよい。全厚にわたって本発明の硬さ、旧オーステナイト粒径を具備し得るのは、水冷により板厚中心まで8℃/sの焼入れ冷却速度が得られる板厚50mm程度までであるが、それ以上の板厚の鋼板としても耐貫通性能は高く、装甲用途に適用化能である。
鋼材単体で用いてもよいし、あるいは複数枚を積層して用いてもよい。さらに表面か裏面または両面に防弾繊維やアルミ、チタン等他の材料や別の鋼板を貼り合わせる形状としてもよい。
表1に示す化学成分を有するA〜ABの鋼を溶製して得られた鋼片を、1200℃に加熱後、表2に示す1〜31の本発明例と比較例のそれぞれの製造条件で、板厚20mmの鋼板を製造した。
これらの鋼板について、高硬度飛翔体の高速衝突に対する耐貫通性能を調査した。具体的には、直径約13mm、重量約25gで先端が円錐状のHv700(焼入れ炭素鋼)の飛翔体を用いて試験体手前2mの距離で撃速を測定し、撃速約750m/s(739m/s〜758m/s)で鋼板と垂直に衝突させ、鋼板裏面に設置した厚さ0.5mmのアルミ板に飛翔体の貫通または鋼板の破片による損傷が全く生じない場合に耐弾と判定した。1枚の鋼板面にそれぞれの着弾位置を10cm以上離して2発射撃して2発とも非貫通となった場合を合格、1発でもアルミ板が損傷したものを不合格とした。試験鋼板の板厚はすべて20mmとした。
溶接性の評価は、前記JIS Z 3154に準拠した内容で実施した。
曲げ加工性は、JIS Z2248に規定の方法で、試験片JIS1号により板厚の5倍(5t)でのC方向 180度曲げを行い、曲試験後にわん曲部の外側の裂けきずその他の欠陥が生じない場合に合格とした。
靱性は−40℃におけるシャルピー衝撃試験の1cmあたりの吸収エネルギー値の3本の平均値で評価した。試験片は板厚中心部から圧延方向に直角に採取し、5mm幅サブサイズのJIS Z 2201 4号シャルピー試験片とした。靭性が低い場合、加工などの問題が生じることがあるほか、被弾時に割れが発生しやすくなり耐高速衝突貫通性能が低下する場合がある。マルテンサイトおよび残留オーステナイト体積率Vγ(%)は、理学電機製微小焦点X線応力測定装置PSPC−M/SF型を用い、Cr−Kαターゲット、管電圧30kV、管電流20mAの条件で、X線によりフェライト(211)面とオーステナイト(220)面の積分強度比を求め、(1)式により算出した。
Vγ(%)={1/〔(K×2Ia/Ir)+1〕}×100 ・ ・ ・ (1)
ここで、Ia:フェライトの積分強度、
Ir:オーステナイトの積分強度、
K :補正係数(=0.30)
旧オーステナイト粒径は、JIS G0551に規定の鋼結晶粒度顕微鏡試験方法に準拠して平均結晶粒径を測定した。
なお、表中で下線を付した数値は、本発明外の化学成分、温度条件および特性が不十分なものを示す。
表2の本発明例1〜9においては、すべて前記の耐貫通性能試験、溶接割れ試験、曲げ加工試験に合格している。これに対し、本発明により限定された化学成分範囲を逸脱した比較例10〜29においては、製造法は本発明法であるにもかかわらず、耐貫通性能、溶接性、曲げ加工性のうちひとつ以上で不合格となっている。また化学成分は本発明鋼範囲内であっても本発明の製造法を逸脱した比較例30〜37もやはり耐貫通性能、溶接性、曲げ加工性のうちひとつ以上で不合格となっている。
Figure 2008045154
Figure 2008045154
ブリネル硬さと非貫通限界速度V50との関係を示す図である。 ブリネル硬さ400および500の鋼板の、旧オーステナイト粒径と非貫通限界速度V50との関係を示す図である。 Ac3変態点と焼入れ加熱温度、旧オーステナイト粒径の関係を示す図である。 PCE値とJIS Z3154溶接割れ試験における割れ発生有無との関係を示す図である。

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C:0.22%以上、0.30%未満、
    Si:0.15%以上、0.50%以下、
    Mn:0.10%以上、0.60%未満、
    P:0.005%以下、
    S:0.0020%以下、
    Ni:2.5%以上、4.5%以下、
    Mo:0.20%以上、1.00%未満、
    Nb:0.005%以上、0.030%以下、
    Al:0.01%以上、0.10%以下、
    N:0.006%以下
    を含み、その他Feおよび不可避的不純物からなる化学成分を有し、かつ下記式で示されるPCE値が0.60%以下である鋼において、旧オーステナイトの平均粒径が6μm以下であるマルテンサイト組織の分率が95%以上のミクロ組織からなり、ブリネル硬さが470以上560以下であることを特徴とする、溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板。
    PCE=[C]+[Si]/30+[Mn]/12+[Ni]/50+[Cr]/15+[Mo]/6+[V]/8+25[P]+30[S]+15[B]
    ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[V]、[P]、[S]、[B]はそれぞれ、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、P、S、Bの質量%である。
  2. 質量%で、さらに、
    Cr:0.10%以上、0.80%以下、
    V:0.01%以上、0.20%以下、
    Ti:0.003%以上、0.030%以下、
    B:0.0005%以上、0.0030%以下
    のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の溶接性、加工性および耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の化学成分を有する鋼片または鋳片を1100℃以上に加熱し、840℃以下790℃以上で累積圧下率40%以上を確保する熱間圧延を行なって厚鋼板とし、熱間圧延後直ちに3℃/s以上の冷却速度で550℃以下300℃以上の温度まで加速冷却を行う。さらにこれをAc3変態点+10℃〜Ac3変態点+40℃でかつ、810℃以下の温度に再加熱した後に、5℃/s以上の冷却速度で100℃以下まで冷却する熱処理を行なうことを特徴とする、溶接性、加工性および高硬度飛翔体に対する耐高速衝突貫通性能に優れる高硬度熱延鋼板の製造方法。
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