JP2008040189A - 半透過型液晶表示装置 - Google Patents

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亨 佐々木
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Abstract

【課題】反射部がノーマリホワイト特性であるIPS方式の半透過型液晶表示装置において、反射部の駆動電圧を低電圧化し、なおかつ、反射部のコントラストを向上させる。
【解決手段】一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、透過部と反射部とを有する複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成された画素電極と、前記一方の基板上に形成された第1の対向電極とを有し、前記画素電極と前記第1の対向電極とによって電界を発生させて前記液晶を駆動する半透過型液晶表示装置であって、前記一対の基板のうち他方の基板の前記各サブピクセルの反射部に対向する領域に、第2の対向電極が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半透過型液晶表示装置に係り、特に、IPS方式の半透過型液晶表示装置に関する。
液晶表示装置として、IPS方式の液晶表示装置が知られている。(下記特許文献1、特許文献2参照)このIPS方式の液晶表示装置では、画素電極と対向電極とを同じ基板上に形成し、その間に電界を印加させ液晶を基板平面内で回転させることにより、明暗のコントロールを行っている。そのため、斜めから画面を見た際に表示像の濃淡が反転しないという特徴を有する。
この特徴を活かすために、IPS方式の液晶表示装置を用いて、半透過型液晶表示装置を構成することが、例えば、下記特許文献3などで提案されている。
半透過型液晶表示装置は、1サブピクセル内に、透過部と反射部とを有し、主に携帯機器用のディスプレイとして使用されている。
なお、前述の特許文献1には、画素電極と対向電極とが形成される基板と対向する基板側に、第2の対向電極を形成することが記載されている。また、前述の特許文献2には、層間絶縁膜を介して画素電極の下側に容量素子を形成するための電極を形成することが記載されている。しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載されているものは全透過型の液晶表示装置であり、特許文献1、特許文献2には、半透過型液晶表示装置について開示されていない。
しかしながら、IPS方式の液晶表示装置を用いて、半透過型液晶表示装置を構成した場合に、位相差板を用いないと、例えば、透過部がノーマリブラックの場合、反射部がノーマリホワイトとなり、透過部と反射部で明暗が逆転するという問題点があった。
前述の問題点を解決するために、本出願人は、新規な画素構造を有する半透過型液晶表示装置を、既に出願済みである。(下記特許文献4参照)
なお、前述の特許文献3には、透過部において、画素電極と対向電極とを同一の絶縁膜上に形成し、反射部において、画素電極と対向電極とを層間絶縁膜を挟んで形成することが記載されているが、前述の特許文献4に記載の新規な画素構造を開示するものではない。
特許文献4に記載の半透過型液晶表示装置では、各サブピクセルの画素構造として、透過部と反射部とで共通する画素電極に対して、対向電極を透過部と反射部とでそれぞれ独立させ、それぞれ異なる基準電圧(対向電圧またはコモン電圧)を印加することにより、透過部と反射部で明暗が逆転するのを防止している。
また、特許文献4に記載の半透過型液晶表示装置では、透過部が、ノーマリブラック特性(電圧を印加しない状態で黒表示)となり、反射部が、ノーマリホワイト特性(電圧を印加しない状態で白表示)となっている。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては以下のものがある。
特開平11−231344号公報 特開2002−023185号公報 特開2003−207795号公報 特願2005−322049
前述したように、特許文献4に記載の半透過型液晶表示装置では、反射部がノーマリホワイト特性であるため、反射部に黒を表示するためには、画素電極と対向電極との間に印加する駆動電圧を高くする必要があるが、電界のかかりにくい部分において、十分黒にスイッチングが出来ず、白いままの部分が残り、反射部のコントラストが低下することが想定される。
また、特許文献4に記載の半透過型液晶表示装置に限らず、透過部と反射部がともにノーマリブラック特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置、あるいは、反射部のみがノーマリホワイト特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置において、駆動電圧の低電圧化、表示の不自然さを解消するために透過部と反射部のそれぞれの電圧−輝度特性を近づけることが要望されている。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、反射部がノーマリホワイト特性であるIPS方式の半透過型液晶表示装置において、反射部の駆動電圧を低電圧化し、なおかつ、反射部のコントラストを向上させることが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、透過部と反射部がともにノーマリブラック特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置、あるいは、反射部のみがノーマリホワイト特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置において、駆動電圧を低電圧化し、なおかつ、透過部と反射部のそれぞれの電圧−輝度特性を近づけることが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、透過部と反射部とを有する複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成された画素電極と、前記一方の基板上に形成された第1の対向電極とを有し、前記画素電極と前記第1の対向電極とによって電界を発生させて前記液晶を駆動する半透過型液晶表示装置であって、前記一対の基板のうち他方の基板の前記各サブピクセルの前記反射部に対向する領域のみに、第2の対向電極が形成されている。
(2)(1)において、前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、前記反射部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、前記反射部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成される。
(3)(1)または(2)において、前記反射部の前記画素電極と前記第2の対向電極とは、櫛歯状電極であり、前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と前記第2の対向電極の前記櫛歯状電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の櫛歯電極が位置する。
(4)(1)ないし(3)の何れかにおいて、前記透過部の前記画素電極と、前記透過部の前記第1の対向電極は、櫛歯状電極である。
(5)(4)において、前記透過部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と、前記透過部の前記第1の対向電極の前記櫛歯状電極とは、同一の絶縁膜上に形成され、前記透過部の前記第1の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置する。
(6)(1)ないし(3)の何れかにおいて、前記透過部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、前記透過部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、前記透過部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成される。
(7)(6)において、前記透過部の前記画素電極は、櫛歯状電極である。
(8)一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶とを有する液晶表示パネルを備え、前記液晶表示パネルは、透過部と反射部とを有する複数のサブピクセルを有し、前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成された画素電極と、前記一方の基板上に形成された第1の対向電極とを有し、前記画素電極と前記第1の対向電極とによって電界を発生させて前記液晶を駆動する半透過型液晶表示装置であって、前記透過部の前記画素電極と、前記透過部の前記第1の対向電極は、櫛歯状電極であり、前記透過部の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、前記透過部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記透過部の前記画素電極と前記透過部の前記第1の対向電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極と、前記透過部の前記第1の対向電極の各櫛歯電極とは少なくとも一部が重なっている。
(9)(8)において、前記一対の基板のうち他方の基板の前記各サブピクセルの反射部に対向する領域に、第2の対向電極が形成されている。
(10)(8)または(9)において、前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、前記反射部の前記帯状の第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、前記反射部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成される。
(11)(10)において、前記反射部の前記画素電極は、櫛歯状電極である。
(12)(8)ないし(11)の何れかにおいて、前記反射部の前記画素電極と前記第2の対向電極とは、櫛歯状電極であり、前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と前記第2の対向電極の前記櫛歯状電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置する。
(13)(8)において、前記反射部の前記画素電極は、櫛歯状電極であり、前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、前記反射部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極は、前記層間絶縁膜上に形成され、前記層間絶縁膜上で前記反射部の領域に形成された第2の対向電極を有し、前記反射部の前記第2の対向電極は、櫛歯状電極であり、前記反射部の前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置する。
(14)(3)、(12)または(13)において、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極が間に位置する前記第2の対向電極の2つの櫛歯電極を一方の櫛歯電極と、他方の櫛歯電極とするとき、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極と前記第2の対向電極の前記一方の櫛歯電極との間の間隔と、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極と前記第2の対向電極の前記他方の櫛歯電極との間の間隔は同じである。
(15)(14)において、前記第2の対向電極の前記各櫛歯電極と、前記反射部の前記画素電極の前記各櫛歯電極とは、電極幅が同一である。
(16)(3)、(12)、(13)、(14)または(15)において、前記第2の対向電極の櫛歯電極は、隣接する前記サブピクセルの境界にも形成されている。
(17)(1)ないし(16)の何れかにおいて、前記透過部の前記画素電極と、前記反射部の前記画素電極とが、ともに櫛歯状電極であり、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極の間隔が、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極の間隔よりも広い。
(18)(1)ないし(17)の何れかにおいて、前記反射部の前記第1の対向電極と、前記第2の対向電極とには同一の駆動電圧が印加される。
(19)(1)ないし(18)の何れかにおいて、前記各サブピクセルは、前記画素電極が、前記透過部と前記反射部とで共通し、前記第1の対向電極が、前記透過部と前記反射部とでそれぞれ独立している。
(20)(19)において、前記各サブピクセル内において、前記透過部あるいは前記反射部のうち一方の前記第1の対向電極に印加される電位は、前記画素電極に印加される電位よりも高い電位で、前記透過部あるいは前記反射部のうち他方の前記第1の対向電極に印加される電位は、前記画素電極に印加される電位よりも低い電位である。
(21)(1)ないし(20)の何れかにおいて、隣接する2つの表示ラインを、一方の表示ラインと他方の表示ラインとするとき、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記透過部の前記第1の対向電極と、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記反射部の前記第1の対向電極には、互いに異なる基準電圧が印加され、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記反射部の前記第1の対向電極と、前記他方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記透過部の前記第1の対向電極には、同一の基準電圧が印加される。
(22)(21)において、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルにおける前記反射部の前記第1の対向電極と、前記他方の表示ラインの前記各サブピクセルにおける前記透過部の前記第1の対向電極とは共通の電極である。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)本発明によれば、反射部がノーマリホワイト特性であるIPS方式の半透過型液晶表示装置において、反射部の駆動電圧を低電圧化し、なおかつ、反射部のコントラストを向上させることが可能となる。
(2)本発明によれば、透過部と反射部がともにノーマリブラック特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置、あるいは、反射部のみがノーマリホワイト特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置において、駆動電圧を低電圧化し、なおかつ、透過部と反射部のそれぞれの電圧−輝度特性を近づけることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[本発明の前提となる半透過型液晶表示装置]
図14は、本発明の前提となる半透過型液晶表示装置の一例のサブピクセルの電極構造を示す平面図である。図15は、図14のA−A’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図、図16は、図14のB−B’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図、図17は、図14のC−C’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。
図14において、30は、透過型の液晶表示パネルを構成する透過部、31は、反射型の液晶表示パネルを構成する反射部である。
液晶層(LC)を挟んで、一対のガラス基板(SUB1,SUB2)が設けられる。ここで、ガラス基板(SUB2)の主表面側が観察側となっている。
ガラス基板(SUB2)の液晶層側には、ガラス基板(SUB2)から液晶層(LC)に向かって順に、ブラックマトリクス(BM)およびカラーフィルタ層(FIR)、絶縁膜15、段差形成層(MR)、配向膜(OR2)が形成される。なお、ガラス基板(SUB2)の外側には偏光板(POL2)が形成される。
また、ガラス基板(SUB1)の液晶層側には、ガラス基板(SUB1)から液晶層(LC)に向かって順に、層間絶縁膜(12A〜12D)、層間絶縁膜13、対向電極(CT)および反射電極(RAL)、層間絶縁膜11、画素電極(PIX)、配向膜(OR1)が形成される。なお、ガラス基板(SUB1)の外側にも偏光板(POL1)が形成される。
画素電極(PIX)および対向電極(CT)は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で構成される。また、対向電極(CT)は面状に形成され、さらに、画素電極(PIX)と対向電極(CT)とが、層間絶縁膜11を介して重畳しており、これによって保持容量を形成している。
段差形成層(MR)は、反射部における光の光路長が、λ/4波長相当の光路長となるように、反射部の液晶層(LC)のセルギャップ長(d)を調整するためのものである。また、反射電極(RAL)は、例えば、アルミニウム(Al)の金属膜で構成されるが、これに限らず、例えば、下層のモリブデン(Mo)と、上層のアルミニウム(Al)の2層構造であってもよい。
図14に示すように、画素電極(PIX)は、透過部30の画素電極51と、反射部31の画素電極52と、画素電極51と画素電極52と間に形成される帯状の連結部53とを有する。なお、図14に示すように、画素電極51と、画素電極52とは、それぞれ櫛歯状に形成され、画素電極51と、画素電極52とは、所定のピッチで形成される。また、a,bの点線枠で示す部分がそれぞれ1サブピクセルを示す。
ここで、画素電極(PIX)の一部を構成する帯状の連結部53における層間絶縁膜(11,13,12D)の一部には、画素電極(PIX)に映像電圧を印加するためのスルーホール(TH)が形成される。
なお、図14、図15、並びに、その他の対応する図では、複数の走査線(またはゲート線)(G)と、複数の走査線に交差する複数の映像線(ドレイン線)(D)と、各サブピクセルに対応して形成されたアクティブ素子(例えば、薄膜トランジスタ)とによってアクティブマトリクスを構成しているが、図示を省略している。また、必要に応じてコンタクトホールが形成されるが、これらについても図示を省略している。また、対向電極(CT)は、図示しない隣りの列のサブピクセルの対向電極(CT)と電気的に接続されているが、その接続構造についても図示を省略している。
1サブピクセル内で、画素電極(PIX)は共通であるが、対向電極(CT)が、透過部30と、反射部31とでそれぞれ独立している。即ち、対向電極(CT)が、透過部用と、反射部用に2分割される。
なお、図14では、隣接する2つの表示ラインの、一方の表示ライン(図14のaで示すサブピクセルを有する表示ライン)における反射部31の対向電極(CT)と、他方の表示ライン(図14のbで示すサブピクセルを有する表示ライン)における透過部30の対向電極(CT)とを共通の電極で構成した場合を図示している。また、図14の矢印Dが走査方向を示す。
そして、図18に示すように、1サブピクセル内で、透過部30の対向電極(CT)と、反射部31の対向電極(CT)には異なる基準電圧が印加される。
例えば、図14のaで示すサブピクセルでは、透過部30の対向電極(CT)には、Highレベル(以下、Hレベル)の基準電圧(V−CT−H)が印加され、反射部31の対向電極(CT)には、Lowレベル(以下、Lレベル)の基準電圧(V−CT−L)が印加される。
また、この図14のaで示すサブピクセルでは、画素電極(PIX)に、透過部30で見た場合には負極性で、反射部31で見た場合には正極性の映像電圧(V−PX)が印加されている。尚、ここでいう負極性とは、画素電極(PIX)の電位が対向電極(CT)の電位よりも低いことを意味しており、画素電極(PIX)の電位が0Vよりも大きいか小さいかは問わない。同様に、ここでいう正極性とは、画素電極(PIX)の電位が対向電極(CT)の電位よりも高いことを意味しており、画素電極(PIX)の電位が0Vよりも大きいか小さいかは問わない。
同様に、図14のbで示すサブピクセルでは、透過部30の対向電極(CT)には、Lレベルの基準電圧(V−CT−L)が印加され、反射部31の対向電極(CT)には、Hレベルの基準電圧(V−CT−H)が印加される。また、この図14のbで示すサブピクセルでは、画素電極(PIX)に、透過部30で見た場合には正極性で、反射部31で見た場合には負極性の映像電圧(V−PX)が印加されている。
ここで、画素電極(PIX)に印加される映像電圧(V−PX)は、Hレベルの基準電圧(V−CT−H)と、Lレベルの基準電圧(V−CT−L)との間の電位である。
したがって、図14のa、bで示すサブピクセルにおいては、透過部30では、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差(図18のVa)が大きくなり、反射部31では、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差(図18のVb)が小さくなる。
そのため、図18に示した電位が印加されている場合は、透過部30では、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vaが大きいので明るくなる。このとき、反射部31では、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vbが小さいので、同様に明るくなる。
そして、透過部30において、画素電極(PIX)の電位(映像信号の電位)を図18とは異なる電位に変化させ、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vaをさらに大きくすると、反射部31において、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vbがさらに小さくなるので、透過部30および反射部31は、ともに、より明るくなる。
逆に、透過部30において、画素電極(PIX)の電位(映像信号の電位)を図18とは異なる電位に変化させ、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vaを小さくすると、反射部31において、画素電極(PIX)と対向電極(CT)との間の電位差Vbが大きくなるので、透過部30および反射部31は、ともに暗くなる。
このように、1サブピクセル内で、対向電極(CT)を、透過部用と、反射部用に2分割し、透過部30の対向電極(CT)と、反射部31の対向電極(CT)とに、それぞれ逆極性の基準電圧(尚、ここでいう逆極性とは、一方がHレベルの時に他方がLレベルとなることを意味している。)を印加するようにしたので、透過部30と反射部31で明暗が逆転するのを防止することができる。すなわち、透過部30がノーマリブラックで、反射部31がノーマリホワイトであるにもかかわらず、反射部31の対向電極(CT)に印加される電圧を工夫することにより、明暗逆転の問題を解決している。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置のサブピクセルの電極構造を示す平面図であり、図1の一点鎖線で囲まれた領域が1サブピクセル領域(1SPIX)である。また、図2(a)は、図1のA−A’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、反射部31の構造を示す要部断面図である。さらに、図2(b)は、図1のB−B’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、透過部30の構造を示す要部断面図である。
本実施例では、ガラス基板(SUB2)側に、第2の対向電極(CT2)を形成したことを主要な特徴とする。
図2(a)に示すように、本実施例では、反射部31は、ガラス基板(SUB1)上に形成された帯状の透明な対向電極(CT)と、この帯状の対向電極(CT)上に、即ち、帯状の対向電極(CT)に電気的に接続された反射電極(RAL)を有する。
さらに、この反射電極(RAL)を覆う厚さtの層間絶縁膜11上に、各櫛歯電極の幅がWsの、櫛歯形状の画素電極(PIX)を有する。ここで、画素電極(PIX)の櫛歯電極の本数は、1本以上必要であるが、図1では、3本の場合を図示している。
この画素電極(PIX)は、図示していない薄膜トランジスタ(TFT)のソース電極と電気的に接続されている。
また、ガラス基板(SUB2)側には、各櫛歯電極の幅がWcの、櫛歯形状の透明な第2の対向電極(CT2)を有する。ここで、第2の対向電極(CT2)の櫛歯電極の本数は、2本以上必要である。また、図1に示すように、第2の対向電極(CT2)は、隣接するサブピクセルの境界上にも配置される。
さらに、図2(a)に示すように、ガラス基板(SUB2)の電極形成面側と、ガラス基板(SUB1)の電極形成面側とが、間隔dで対向するように配置した時、画素電極(PIX)の各櫛歯電極が、第2の対向電極(CT2)の各櫛歯電極の間に位置し、画素電極(PIX)の各櫛歯電極の端部から、最も近い第2の対向電極(CT2)の端部までが間隔Lとなるようなパターンとする。
また、図2(b)に示すように、透過部30は、ガラス基板(SUB1)上に形成された帯状の対向電極(CT)と、この帯状の対向電極(CT)を覆う厚さtの層間絶縁膜11上に、櫛歯形状の画素電極(PIX)を有する。ここで、画素電極(PIX)の櫛歯電極の本数は、1本以上必要であるが、図1では、4本の場合を図示している。
したがって、本実施例では、透過部30の画素電極(PIX)の櫛歯電極の間隔が、反射部31の画素電極(PIX)の櫛歯電極の間隔よりも狭くなっている。
着目しているサブピクセルにおいて、透過部30の対向電極(CT)は、反射部31の対向電極(CT)とは、電気的に接続されていないが、この透過部30の画素電極(PIX)と反射部31の画素電極(PIX)とは電気的に接続される。
着目しているサブピクセルの反射部30の反射電極(RAL)は、図1において図示していない上側の隣接するサブピクセルの、透過部30の対向電極(CT)と電気的に接続され、着目しているサブピクセルの透過部30の対向電極(CT)は、図1において図示していない下側の隣接するサブピクセルの、反射部31の反射電極(RAL)と電気的に接続されている。
また、ガラス基板(SUB2)側の第2の対向電極(CT2)には、反射部31の反射電極(RAL)と等しい、あるいは、ほぼ等しい電位が印加される。
なお、本実施例において、走査方向は、図1の上側から下側、あるいは、図1の下側から上側の方向に行なわれる。
ガラス基板(SUB1)とガラス基板(SUB2)の、液晶層(LC)側の表面には、それぞれ配向膜(OR1,OR2)が形成され、画素電極(PIX)の櫛歯電極の延在方向に対して角度φ0の方向(図1のC)に配向処理がなされている。
このように構成された本実施例のサブピクセルは、画素電極(PIX)の各櫛歯電極から反射電極(RAL)に向かうフリンジ電界だけでなく、画素電極(PIX)の各櫛歯電極からガラス基板(SUB2)側の第2の対向電極(CT2)に向かう電界も発生させることができるため、基板面に平行な横方向電界を液晶層全体にわたって印加することができる。
この効果を、比較例との比較により確認したので、以下に説明する。
図3に比較例のサブピクセル構造の断面図を示す。
図3に示す比較例は、図2(a)の断面構造において、ガラス基板(SUB2)側の第2の対向電極(CT2)を除去したものであり、画素電極(PIX)の櫛歯電極の幅はWs、画素電極(PIX)の各櫛歯電極同士の間隔は(2×L+Wc)である。
図4に、本実施例及び比較例における光学部材の配置を示す。
ガラス基板(SUB2)の表示面側には、ガラス基板(SUB2)側の配向膜(OR2)の配向処理方向(図4のB)と直交する方向に吸収軸(図4のA)を有する第2の偏光板(POL2)を配置する。ガラス基板(SUB1)のガラス基板(SUB2)側と反対側に、ガラス基板(SUB1)側の配向膜(OR1)の配向処理方向(図4のC)と平行、かつ、第2の偏光板(POL2)の吸収軸方向(図4のA)と直交する方向に吸収軸(図4のD)を有する第1の偏光板(POL1)を配置する。
以上の構成について、表1に示す計算条件で、反射表示に対する液晶配向及び光学シミュレーションを実施した。なお、表1において、CASE1、CASE2は、実施例1−1、実施例1−2、CASE3、CASE4は、比較例1−1、比較例1−2であり、さらに、RFigは、CASE1(実施例1−1)、CASE2(実施例1−2)、CASE3(比較例1−1)、CASE4(比較例1−2)の参照構造図を示す。
CASE1(実施例1−1)、CASE2(実施例1−2)、CASE3(比較例1−1)、CASE4(比較例1−2)ともに、電極幅Ws=Wc=2.5μm、電極間隔L=2.5μm、液晶層厚d=2.4μm、液晶誘電率異方性Δε=7.0、液晶複屈折Δn=0.08、プレチルト角θ=3.0°、配向処理方向φ0=15°と設定した。
CASE1(実施例1−1)、およびCASE3(比較例1−1)では、層間絶縁膜11として有機膜を用いることを想定して、層間絶縁膜11の厚さt=1.4μm、層間絶縁膜11の比誘電率ε=3.3に設定している。
また、CASE2(実施例1−2)、およびCASE4(比較例1−2)では、層間絶縁膜11として窒化シリコン(SiN)を想定して、層間絶縁膜11の厚さt=0.8μm、層間絶縁膜11の比誘電率ε=6.7に設定している。
印加電圧としては、第2の対向電極(CT2)、および反射電極を0Vにとり、画素電極(PIX)を0Vから8Vまで、0.5Vステップで計算した。
シミュレーションの結果を図5、図6、及び表2に示す。
Figure 2008040189
Figure 2008040189
図5は、計算によって得られた電圧(V)−反射率(RF)特性を示す図であり、◆はCASE1(実施例1−1)、◇はCASE3(比較例1−1)、■はCASE2(実施例1−2)、□はCASE4(比較例1−2)を示す。
図5から分かるように、層間絶縁膜11として有機膜を用いた場合もSiNを用いた場合も、最も反射率を沈み込ませる電圧が、比較例に比べて本実施例のほうが低電圧化できていることがわかる。
図6は、この電圧−反射率特性から求めた最大コントラスト比と最大コントラストを与える駆動電圧を示す図であり、CRmaxは最大コントラストを表わし、VminはCRmaxが得られる駆動電圧、すなわち黒表示反射率が最も沈み込む駆動電圧を表わす。
図6から分かるように、駆動電圧(Vmin)を低減できていると共に、最大コントラスト(CRmax)も向上できている。
実際に液晶表示装置として用いる際には外部からある一定の電圧で駆動するため、同じ印加電圧におけるコントラスト比を比較する必要がある。
一般的な印加電圧として、4V及び5Vを想定し、電圧−反射率特性から求めた最大コントラスト比(CRmax)と、4V印加時のコントラスト比(CR−4V)と、5V印加時のコントラスト比(CR−5V)とを表2にまとめた。
表2から分かるように、最大コントラスト比だけでなく、4Vコントラスト比と5Vコントラスト比も向上していることがわかる。
これらの結果から、本実施例の構造により、基板面に平行な横電界を液晶層全体にわたって印加できるようになるため、従来の構造を有する反射部31に適用した場合に比べて駆動電圧を低減でき、反射表示のコントラストが向上するという効果が得られることがわかる。
さらに、透過部30における電圧−透過率特性と比較した。
表3に透過表示に対する液晶配向及び光学シミュレーションの計算条件を示す。なお、表3において、R−Displayは反射表示を、T−Displayは透過表示を示し、また、CASE5、CASE7は、実施例1−2の反射表示、実施例1−2の透過表示であり、CASE6は、比較例1−2の反射表示である。さらに、RFigは、CASE5(実施例1−2)、CASE6(比較例1−2)、CASE7(実施例1−2)の参照構造図を示す。
透過部30と反射部31とは、層間絶縁膜11、液晶材料及び配向処理を共通にすることがパネルを製作する上で望ましいため、ここでは、CASE5(実施例1−2)及びCASE6(比較例1−2)で想定したように、層間絶縁膜11の厚さt=0.8μm、層間絶縁膜11の比誘電率ε=6.7、液晶誘電率異方性Δε=7.0、液晶複屈折Δn=0.08、プレチルト角θ=3.0°、配向処理方向φ0=15°を透過表示についての設定条件とした(CASE7)。
透過部30の断面構造は、図2(b)に示すように、ガラス基板(SUB2)側に第2の対向電極(CT2)を設けない構造であり、反射部31のみに、ガラス基板(SUB2)側に透明な液晶層厚調整層(段差形成層(MR))を設けることにより、透過部30の液晶層(LC)の厚さd’=4.0μm、反射部31の液晶層(LC)の厚さd=2.4μm、と設定した。また、透過部30の画素電極(PIX)の櫛歯電極の幅Ws=2.5μm、間隔7.5μmと設定した。
Figure 2008040189
図7は計算によって得られた電圧(V)−透過率(TF)特性を示す図であり、図5に示す実施例1−2及び比較例1−2の電圧(V)−反射率特性(RF)の計算結果をあわせて示す。
透過部30の駆動電圧は、図7のAに示すように、透過率が最小となる0V付近から、透過率が最大となる約4.5Vまたはそれ以下の範囲で用いるのが好ましい。
一方、反射部の駆動電圧は、CASE6(比較例1−2)の場合、図7のBに示すように、黒表示反射率を十分沈み込ませることができる印加電圧が約5.5Vと高い。
これに対して、CASE5(実施例1−2)の場合、図7のCに示すように、黒表示反射率を十分沈み込ませることができる印加電圧は約4.5Vであるため、透過部30と同じ駆動電圧範囲になる。
本実施例の半透過型液晶表示装置では、反射部31と、透過部30の駆動電圧範囲が一致しなければならないため、駆動電圧の範囲を透過部30に合わせた限定した範囲でグラフを見ると、CASE2(比較例1−2)に比べて、CASE1(実施例1−2)では反射部31のコントラスト比が向上するだけでなく、反射部31の電圧−反射率特性の形状が透過部30の電圧−透過率特性の形状に対して対称的な形に近づいている。このため、透過部30と、反射部31とを同時に見る実使用条件において、階調に対する明るさの関係の不一致を低減することができる。
以上のシミュレーション結果は、本実施例のサブピクセル構造の効果を確認するためのものであり、ある特定の条件だけを限定しているわけではない。即ち、表1や表3に示すようなパラメータには自由度があり、設計的な必要性に応じて変更できる。
図8は、本実施例の半透過型液晶表示装置の変形例のサブピクセルを説明するための図であり、図8(a)は、サブピクセルの電極構造を示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のE−E’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、透過部30の構造を示す要部断面図である。
図1では、透過部30の電極構造として、帯状の対向電極(CT)と、帯状の対向電極(CT)上に形成される層間絶縁膜11上に形成される櫛歯形状の画素電極(PIX)とで構成しているが、図8に示す変形例では、透過部30の電極構造として、層間絶縁膜11上に形成される櫛歯形状の対向電極(CT1)と櫛歯形状の画素電極(PIX)とで構成したものである。
図8(b)は、透過部30のサブピクセル断面構造であり、ガラス基板(SUB1)側の図示していない薄膜トランジスタ(TFT)を覆う厚さtの層間絶縁膜11上に、櫛歯形状の画素電極(PIX)を少なくとも1本以上形成し、さらに、櫛歯形状の対向電極(CT1)を少なくとも2本以上形成し、画素電極(PIX)の櫛歯電極が、対向電極(CT1)の各櫛歯電極の間に位置するようなパターンとする。
この画素電極(PIX)は、反射部31の画素電極(PIX)と電気的に接続されて、図示していない薄膜トランジスタ(TFT)のソース電極と電気的に接続されている。
図8(a)において、一点鎖線で囲まれた領域が1サブピクセル領域(1SPIX)であり、反射部31におけるA−A’断面は、図2(a)の断面構造に該当する。
着目しているサブピクセルの反射電極(RAL)は、図8(a)において図示していない上側の隣接するサブピクセルの透過部30における、対向電極(CT1)と電気的に接続され、着目しているサブピクセルの透過部30における対向電極(CT1)は、図8(a)において図示していない下側の隣接するサブピクセルの反射電極(RAL)と電気的に接続されている。
本実施例や、その変形例のようなサブピクセル構造とすることにより、その動作において、反射部31の電圧−反射率特性の形状と、透過部30の電圧−透過率特性の形状を対称的な形に近づけ、しきい値電圧や最大効率を与える電圧を反射部31と透過部30とでほぼ一致させるように設計するための自由度が拡大する。
このため、透過部30と、反射部31を同時に見る実使用条件において、階調に対する明るさの関係の不一致を低減して表示の不自然さを解消することに有効である。
なお、前述の説明では、反射部のみがノーマリホワイト特性のIPS方式の半透過型液晶表示装置に本発明を適用した実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常の構造(透過部30と反射部31がともにノーマリブラック特性)のIPS方式の半透過型液晶表示装置に適用することも可能である。
[実施例2]
図9は、本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置のサブピクセルの電極構造を示す平面図であり、図9の一点鎖線で囲まれた領域が1サブピクセル領域(1SPIX)である。また、図10(a)は、図9のF−F’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、透過部30の構造を示す要部断面図である。さらに、図10(b)は、図9のG−G’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、反射部31の構造を示す要部断面図である。
本実施例では、透過部30のガラス基板(SUB1)側に、櫛歯電極の幅がWの、櫛歯形状の対向電極(CT1)を形成し、この対向電極(CT1)を覆う厚さがtの層間絶縁膜11上に、櫛歯電極の幅がWの、櫛歯形状の画素電極(PIX)を形成し、しかも、画素電極(PIX)の櫛歯電極と、対向電極(CT1)の櫛歯電極とが少なくとも一部で重なり合うようにしたものである。
ここで、対向電極(CT1)の櫛歯電極は1本以上形成され、また、画素電極(PIX)の櫛歯電極も1本以上形成される。
この画素電極(PIX)は、図示していない薄膜トランジスタ(TFT)のソース電極と電気的に接続されている。さらに、ガラス基板(SUB2)と、ガラス基板(SUB1)の電極形成面側を間隔d’で対向するように配置し、透過部30における液晶層(LC)の厚さをd’とする。
反射部31においては、ガラス基板(SUB2)とガラス基板(SUB1)の間隔、すなわち液晶層(LC)の厚さはdとする。
着目しているサブピクセルにおいて、反射部31のガラス基板(SUB1)側には、透過部30の対向電極(CT1)と電気的に接続されていない帯状の反射電極(RAL)が形成され、この反射電極(RAL)を、層間絶縁膜11で覆い、層間絶縁膜上に櫛歯状の画素電極(PIX)が形成される。
ここで、反射部31の画素電極(PIX)の櫛歯電極は1本以上形成される。また、反射部31の画素電極(PIX)と、透過部30の画素電極(PIX)とは電気的に接続される。
着目しているサブピクセルの反射電極(RAL)は、図9において図示していない上側の隣接するサブピクセルの透過部の対向電極(CT1)と電気的に接続され、着目しているサブピクセルの透明な対向電極(CT1)は、図9において図示していない下側の隣接するサブピクセルの反射電極(RAL)と電気的に接続されている。
なお、本実施例の走査方向は、図9の上側から下側、あるいは下側から上側の方向に行なわれる。
ガラス基板(SUB1)と、ガラス基板(SUB2)の表面にはそれぞれ配向膜(OR1,OR2)が形成され、画素電極(PIX)の櫛歯電極の延在方向に対して角度φ0の方向に配向処理(図9のC)がなされている。
このように構成した本実施例のサブピクセルが有する効果を、図10(a)と図11とを用いて説明する。
図10(a)において、画素電極(PIX)に電位Vs、対向電極(CT1)に電位Vcを与えた場合、画素電極(PIX)と対向電極(CT1)との間に、図10(a)の矢印付き実線で示すような電界が形成される。
この時、層間絶縁膜中間面11aとして、層間絶縁膜11の膜厚方向のほぼ中間の位置t/2に仮想的な面を考えると、電界はこの面にほぼ垂直に交差し、層間絶縁膜中間面11aの電位は、ほぼ画素電極(PIX)と対向電極(CT1)の中間の電位(Vs+Vc)/2となる。
したがって、図11に示すように、層間絶縁膜中間面11aの位置に、帯状の等価対向電極(CTI)を設け、その電位をVc’=(Vs+Vc)/2とした状態を考えると、液晶層(LC)に印加される電界の状態は、図10(a)と変わらない。
すなわち、液晶層(LC)にとっては、膜厚t/2の層間絶縁膜11hを挟んで形成される帯状の等価対向電極(CTI)と画素電極(PIX)とを有するサブピクセルにおいて、画素電極(PIX)に電位Vs、帯状の等価対向電極(CTI)に電位Vc’=(Vs+Vc)/2を与えた状態と等価である。
よって、図11における液晶印加電圧としては、Vs−Vc’=Vs−(Vs+Vc)/2=(Vs−Vc)/2となる。これにより、液晶層(LC)のリタデーション(Δn・d)の変化を、反射部31と透過部30とで異ならせることができる。
これは、反射部31のサブピクセル構造を示す図10(b)と比較すると、反射部31では相対的に、透過部30において画素電極(PIX)と対向電極(CT1)との間に与えた電圧の約2倍で駆動されることとなり、反射部31の液晶層(LC)のリタデーション変化を透過部30よりも相対的に大きくすることができるためである。
このような効果により、一つのサブピクセル内に透過部30と反射部31を有するサブピクセル構造において、電圧−透過率特性の形状と、電圧−反射率特性の形状を対称的な形に近づけ、透過部と反射部を同時に見る実使用条件において、階調に対する明るさの関係の不一致を低減して表示の不自然さを解消することができる。
なお、図10では、反射部31の電極構造として、膜厚tの層間絶縁膜11を挟んで形成される帯状の対向電極(CT)と画素電極(PIX)とを採用しているが、前述の実施例1における反射部31と同様の構成にしても構わない。
図12は、本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置の変形例1のサブピクセルの電極構造を示す平面図であり、図12の一点鎖線で囲まれた領域が1サブピクセル領域(1SPIX)である。
図12のA−A’接続線に沿った断面構造(反射部31の断面構造)は、図2(a)、図12のF−F’接続線に沿った断面構造(透過部30の断面構造)は、図10(a)に対応する。
ガラス基板(SUB1)側の反射電極(RAL)と櫛歯形状の対向電極(CT1)の構成は図9の場合と同様である。ガラス基板(SUB2)側の反射部31における第2の対向電極(CT2)はガラス基板(SUB1)側の反射電極(RAL)とほぼ等しい電位に設定される。
図13は、本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置の変形例2のサブピクセルの電極構造を説明するための図であり、一点鎖線で囲まれた領域が1サブピクセル領域(1SPIX)である。
また、図13(a)は、サブピクセルの電極構造を示す平面図であり、図13(b)は、図13(a)のH−H’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図であり、反射部31の構造を示す要部断面図である。また、透過部30におけるF−F’接続線に沿った断面構造は、図10(a)に対応する。
図13の変形例では、ガラス基板(SUB1)側に帯状の対向電極(CT)と、この帯状の対向電極(CT)に電気的に接続された帯状の反射電極(RAL)が形成され、この反射電極(RAL)を覆う厚さtの層間絶縁膜11上に、櫛歯形状の画素電極(PIX)が形成され、さらに、櫛歯形状の第2の対向電極(CT2)が形成され、画素電極(PIX)の各櫛歯電極が、第2の対向電極(CT2)の櫛歯電極の間に位置するようなパターンとする。ここで、画素電極(PIX)の櫛歯電極は1本以上、また、第2の対向電極(CT2)の櫛歯電極は2本以上形成する。
反射部31の画素電極(PIX)と、透過部30の画素電極(PIX)とは電気的に接続されて、図示していない薄膜トランジスタ(TFT)のソース電極と電気的に接続されている。
着目しているサブピクセルの反射電極(RAL)は、図13(a)において図示していない上側の隣接するサブピクセルの透過部30における、櫛歯形状の対向電極(CT1)と電気的に接続され、着目しているサブピクセルの透過部30における櫛歯形状の対向電極(CT1)は、図10(a)において図示していない下側の隣接するサブピクセルの反射電極(RAL)と電気的に接続されている。
また、反射部31における第2の対向電極(CT2)は、反射電極(RAL)とほぼ等しい電位に設定される。あるいは、反射部31における第2の対向電極(CT2)は、層間絶縁膜11に形成したコンタクトホールを介して反射電極(RAL)、もしくは、図13(a)において図示していない上側の隣接するサブピクセルの透過部30における櫛歯形状の対向電極(CT1)に電気的に接続することが望ましい。
実施例2の変形例1及び変形例2においても、透過部30が図10(a)に示すような断面構造をとる限り、反射部31と透過部30の液晶層(LC)への印加電界を異ならせ、液晶層(LC)のリタデーション変化を反射部31と透過部30とで異ならせることができる。
また、実施例2、その変形例1及び変形例2において、一つのサブピクセル内の反射電極(RAL)と、透過部30の櫛歯形状の対向電極(CT1)は電気的に接続せずに動作させたが、透過部30が図10(a)のような画素断面構造をとる限り、一つのサブピクセル内の反射電極(RAL)と、透過部30の櫛歯形状の対向電極(CT1)が電気的に接続された通常の半透過型のサブピクセル構造(即ち、透過部30と反射部31とがともにノーマリブラック特性の半透過型のサブピクセル構造)に適用しても同様の効果を得ることができる。
これにより、一つのサブピクセル内に透過部30と反射部31を有するサブピクセル構造において、電圧−透過率特性の形状と電圧−反射率特性の形状を近づけ、透過部30と反射部31を同時に見る実使用条件において表示の不自然さを解消することができる。
したがって、液晶表示装置の設計的あるいは製造プロセス上の制約などに応じてサブピクセル構造を選択して構わない。
なお、前述の各実施例において、櫛歯形状の画素電極(PIX)は、透明導電性材料でも不透明な金属材料でも構わない。
また、ガラス基板(SUB2)側、ガラス基板(SUB1)側の少なくともいずれか一方の対向電極(CT,CT1,CT2)の上層または下層の少なくとも一部に、金属電極を設けて対向電極(CT)と電気的に接続しても構わない。これにより、対向電極(CT,CT1,CT2)の抵抗を低減することができる。特に、対向電極(CT,CT1,CT2)がITOのような抵抗率の高い透明導電性材料の場合に有効である。
また、透過部30と反射部31の間に段差を形成し、透過部30の液晶層(LC)の厚さd’を反射部31の液晶層(LC)の厚さdに対して大きくしても構わない。特に、反射部31のガラス基板(SUB2)側に透明な液晶層厚調整層(段差形成層(MR))を設けてもよい。これにより、さらに、反射部31の電圧−反射率特性の形状と透過部30の電圧−透過率特性の形状を近づけることができる。
帯状の反射電極(RAL)の下層に表面が凹凸形状の膜を設けることにより反射電極(RAL)表面に凹凸形状を付与してもよい。これにより、明るい拡散反射表示を実現できる。
図4の光学部材の配置に対して、ガラス基板(SUB2)の表示面側に、ガラス基板(SUB2)側の配向膜(OR2)の配向処理方向と平行な方向に吸収軸を有する第2の偏光板(POL2)を配置し、ガラス基板(SUB1)のガラス基板(SUB2)側と反対側に、ガラス基板(SUB1)側の配向膜(OR1)の配向処理方向及び第2の偏光板(POL2)の吸収軸方向と直交する方向に吸収軸を有する第1の偏光板(POL1)を配置しても構わない。
また、ガラス基板(SUB2)と第2の偏光板(POL2)の間や、ガラス基板(SUB1)と第1の偏光板(POL1)の間に位相差板を配置しても構わない。あるいは、ガラス基板(SUB1)と液晶層(LC)との間、または、ガラス基板(SUB2)と液晶層(LC)との間に、塗布型の位相差板を形成してもよい。
ガラス基板(SUB2)側には、ガラス基板(SUB1)と対向する面にカラーフィルタ(FIR)やブラックマトリクス(BM)を配置してもよい。これにより、カラー表示を実現し、不要な液晶動作領域を遮光できる。また、層間絶縁膜11は材質の異なる複数の層からなっていても構わない。
ブラックマトリクス(BM)に対応する一部に、液晶層(LC)の厚さを一定に保つための支柱を設けてもよい。また、この支柱は、ガラス基板(SUB1)側に設けても構わない。なお、ブラックマトリクス(BM)を設けない場合には、隣接するサブピクセル間に支柱を設ける。
液晶層厚調整層(段差形成層(MR))及び支柱により、反射部31の液晶層(LC)の厚さを透過部30の約1/2に設定する。
液晶層厚調整層(段差形成層(MR))の端部は、必ず反射部31と透過部30の境界部分に形成されるため、この境界部分を覆うようにガラス基板(SUB2)側のブラックマトリクス(BM)を配置してもよい。これにより、液晶層厚調整層(段差形成層(MR))の端部に発生する液晶配向の乱れによる光漏れを遮光し、コントラスト比を高く維持することができる。
液晶層(LC)のリタデーションは、電界無印加時にλ/4程度、またはそれ以上になるように設定する。例えば、表1や表3の設定だけでなく、液晶材料の複屈折が0.069程度の場合、反射部31の液晶層(LC)の厚さを約2μm、透過部30の液晶層(LC)の厚さを約4μmとしてもよい。逆に、電界印加時に、液晶層(LC)のリタデーションがλ/4程度になるように設定してもよい。
また、表示モードとしてはゲスト−ホストモードを用いてもよい。液晶の配向状態としては、水平配向、ツイスト配向、垂直配向、ハイブリッド配向などを用いることができる。
反射部31のカラーフィルタ(FIR)は各色ごとに部分的に除去されていてもよい。さらに、液晶表示装置全体としては、第1の偏光板(POL1)の表示面と反対側にバックライトを設けられる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置のサブピクセルの電極構造を示す平面図である。 図1のA−A’接続線、および図1のB−B’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置における、比較例の半透過型液晶表示装置のサブピクセル構造を示す要部断面図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置と、比較例の半透過型液晶表示装置における光学部材の配置を示す図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置と、比較例の半透過型液晶表示装における、計算によって得られた電圧(V)−反射率(RF)特性を示す図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置と、比較例の半透過型液晶表示装における最大コントラスト比と、最大コントラスト比を与える駆動電圧を示す図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置における、計算によって得られた電圧(V)−透過率(TF)特性を示す図である。 本発明の実施例1の半透過型液晶表示装置の変形例のサブピクセルを説明するための図である。 本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置のサブピクセルの電極構造を示す平面図である。 図9のF−F’接続線、図9のG−G’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置における、サブピクセルの透過部の等価電極構造を示す要部断面図である。 本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置の変形例1のサブピクセルの電極構造を示す平面図である。 本発明の実施例2の半透過型液晶表示装置の変形例2のサブピクセルの電極構造を説明するための図である。 本発明の前提となる半透過型液晶表示装置のサブピクセルの電極構造を示す平面図である。 図14のA−A’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 図14のB−B’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 図14のC−C’接続線に沿った断面構造を示す要部断面図である。 本発明の前提となる半透過型液晶表示装置において、透過部の対向電極と反射部の対向電極に印加する基準電圧を示す図である。
符号の説明
11,11h,12A〜12D,13 層間絶縁膜
11a 層間絶縁膜中間面
15 絶縁膜
30 透過部
31 反射部
51 透過部の画素電極
52 反射部の画素電極
53 連結部
1SPIX 1サブピクセル領域
PIX 画素電極
LC 液晶層
SUB1,SUB2 ガラス基板
BM ブラックマトリクス
FIR カラーフィルタ層
MR 段差形成層
OR1,OR2 配向膜
POL1,POL2 偏光板
CT,CT1,CT2,CTI 対向電極
RAL 反射電極
D 映像線(ドレイン線またはソース線)

Claims (22)

  1. 一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶とを有する液晶表示パネルを備え、
    前記液晶表示パネルは、透過部と反射部とを有する複数のサブピクセルを有し、
    前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成された画素電極と、前記一方の基板上に形成された第1の対向電極とを有し、
    前記画素電極と前記第1の対向電極とによって電界を発生させて前記液晶を駆動する半透過型液晶表示装置であって、
    前記一対の基板のうち他方の基板の前記各サブピクセルの前記反射部に対向する領域のみに、第2の対向電極が形成されていることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  2. 前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、
    前記反射部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、
    前記反射部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置。
  3. 前記反射部の前記画素電極と前記第2の対向電極とは、櫛歯状電極であり、
    前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と前記第2の対向電極の前記櫛歯状電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半透過型液晶表示装置。
  4. 前記透過部の前記画素電極と、前記透過部の前記第1の対向電極は、櫛歯状電極であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  5. 前記透過部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と、前記透過部の前記第1の対向電極の前記櫛歯状電極とは、同一の絶縁膜上に形成され、
    前記透過部の前記第1の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置することを特徴とする請求項4に記載の半透過型液晶表示装置。
  6. 前記透過部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、
    前記透過部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、
    前記透過部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  7. 前記透過部の前記画素電極は、櫛歯状電極であることを特徴とする請求項6に記載の半透過型液晶表示装置。
  8. 一対の基板と、前記一対の基板間に挟持される液晶とを有する液晶表示パネルを備え、
    前記液晶表示パネルは、透過部と反射部とを有する複数のサブピクセルを有し、
    前記複数のサブピクセルの各サブピクセルは、前記一対の基板のうち一方の基板上に形成された画素電極と、前記一方の基板上に形成された第1の対向電極とを有し、
    前記画素電極と前記第1の対向電極とによって電界を発生させて前記液晶を駆動する半透過型液晶表示装置であって、
    前記透過部の前記画素電極と、前記透過部の前記第1の対向電極は、櫛歯状電極であり、
    前記透過部の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、
    前記透過部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成され、
    前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記透過部の前記画素電極と前記透過部の前記第1の対向電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極と、前記透過部の前記第1の対向電極の各櫛歯電極とは少なくとも一部が重なっていることを特徴する半透過型液晶表示装置。
  9. 前記一対の基板のうち他方の基板の前記各サブピクセルの反射部に対向する領域に、第2の対向電極が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置。
  10. 前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、
    前記反射部の前記帯状の第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、
    前記反射部の前記画素電極は、前記層間絶縁膜上に形成されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の半透過型液晶表示装置。
  11. 前記反射部の前記画素電極は、櫛歯状電極であることを特徴とする請求項10に記載の半透過型液晶表示装置。
  12. 前記反射部の前記画素電極と前記第2の対向電極とは、櫛歯状電極であり、
    前記液晶表示パネルの主面に直交する方向から、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極と前記第2の対向電極の前記櫛歯状電極とを前記一方の基板上に射影したとき、前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置することを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  13. 前記反射部の前記画素電極は、櫛歯状電極であり、
    前記反射部の前記第1の対向電極は、帯状の電極であり、
    前記反射部の前記帯状の前記第1の対向電極上に形成される層間絶縁膜を有し、
    前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯状電極は、前記層間絶縁膜上に形成され、
    前記層間絶縁膜上で前記反射部の領域に形成された第2の対向電極を有し、
    前記反射部の前記第2の対向電極は、櫛歯状電極であり、
    前記反射部の前記第2の対向電極の各櫛歯電極の間に、前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極が位置することを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置。
  14. 前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極が間に位置する前記第2の対向電極の2つの櫛歯電極を一方の櫛歯電極と、他方の櫛歯電極とするとき、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極と前記第2の対向電極の前記一方の櫛歯電極との間の間隔と、前記反射部の前記画素電極の前記櫛歯電極と前記第2の対向電極の前記他方の櫛歯電極との間の間隔は同じであることを特徴とする請求項3、請求項12または請求項13に記載の半透過型液晶表示装置。
  15. 前記第2の対向電極の前記各櫛歯電極と、前記反射部の前記画素電極の前記各櫛歯電極とは、電極幅が同一であることを特徴とする請求項14に記載の半透過型液晶表示装置。
  16. 前記第2の対向電極の櫛歯電極は、隣接する前記サブピクセルの境界にも形成されていることを特徴とする請求項3、請求項12、請求項13、請求項14または請求項15に記載の半透過型液晶表示装置。
  17. 前記透過部の前記画素電極と、前記反射部の前記画素電極とが、ともに櫛歯状電極であり、
    前記反射部の前記画素電極の各櫛歯電極の間隔が、前記透過部の前記画素電極の各櫛歯電極の間隔よりも広いことを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  18. 前記反射部の前記第1の対向電極と、前記第2の対向電極とには同一の駆動電圧が印加されることを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  19. 前記各サブピクセルは、前記画素電極が、前記透過部と前記反射部とで共通し、前記第1の対向電極が、前記透過部と前記反射部とでそれぞれ独立していること特徴とする請求項1ないし請求項18のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  20. 前記各サブピクセル内において、前記透過部あるいは前記反射部のうち一方の前記第1の対向電極に印加される電位は、前記画素電極に印加される電位よりも高い電位で、前記透過部あるいは前記反射部のうち他方の前記第1の対向電極に印加される電位は、前記画素電極に印加される電位よりも低い電位であることを特徴とする請求項19に記載の半透過型液晶表示装置。
  21. 隣接する2つの表示ラインを、一方の表示ラインと他方の表示ラインとするとき、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記透過部の前記第1の対向電極と、前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記反射部の前記第1の対向電極には、互いに異なる基準電圧が印加され、
    前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記反射部の前記第1の対向電極と、前記他方の表示ラインの前記各サブピクセルの前記透過部の前記第1の対向電極には、同一の基準電圧が印加されることを特徴とする請求項1ないし請求項20のいずれか1項に記載の半透過型液晶表示装置。
  22. 前記一方の表示ラインの前記各サブピクセルにおける前記反射部の前記第1の対向電極と、前記他方の表示ラインの前記各サブピクセルにおける前記透過部の前記第1の対向電極とは共通の電極であることを特徴とする請求項21に記載の半透過型液晶表示装置。
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