JP2008035317A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動の状況に伴って視聴可能な放送波に係る表示を適切に行なうことができる車載用のデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】システムコントローラ160およびチューナ部120の共働により、受信可能な放送波が存在する可能性のある周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するスキャニング動作を実行し、該実行した結果として検出された受信状況を表示部に表示する。更に、システムコントローラ160は、車両の走行状況を検出する走行検出器190から供給される走行検出信号に基づいて該車両が走行状態にあるときには映像の表示を断ち受信状況を表す文字乃至パターンを表示部に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばカーナビゲーション装置に併設されるような形態をも採り得る車載用のデジタル放送受信装置に関する。
近年、カーナビゲーション装置に併設されるデジタル放送受信装置のように車載用として適合するデジタル放送受信装置が普及しつつある。
このようなデジタル放送受信装置では、地域間を移動するに伴い受信すべきチャンネル(放送波の周波数)が変化していく。このため、現在地点での最適な受信を行なうについては、受信可能な放送波を予め走査して検出することが必要とされる。
このような必要に応えるために、制御部から選局データを出力してチューナ部で放送波を順次スキャンし、その時受信した夫々の放送波の電波受信品質の情報をベースバンド処理部から得るとともに、この電波受信品質の情報を複数並べて予め表示器に表示することにより視聴に際して視聴可能チャンネルを探す必要をなくそうとする技術が提案されている。
この提案では、携帯電話機として構成された本体のキーボードの中に設けられたチャンネルスキャンボタンを押下すると低位(チャンネル番号の低い)チャンネルから順次該当する放送波を選局され該放送波の受信信号のレベルに応じたRSSI情報がベースバンド処理部から出力され、該出力された情報をメモリにチャンネル番号とともに逐次格納する。そして、メモリの夫々の格納領域からチャンネル番号、放送局名、RSSI情報を読み出して、表示器にチャンネル番号或いは放送局名とともに、複数個並べて表示する。このときの表示の例として、走査中のチャンネルをチャンネル番号の下に移動するカーソルによって識別できるようにすると共に、チャンネル毎の受信品質を棒グラフ状に表示する等の方法も開示されている。
この表示に依拠して、キーボードより、希望チャンネル(チャンネル番号或いは放送局名)を選択すると、チューナ部での選局が実行され、視聴希望する放送局の電波が選択される。そして、選択された放送局の信号はベースバンド処理部を介して、表示部に表示されるとともに、チャンネル番号或いは放送局名、RSSI情報、C/N情報、画像情報が必要に応じて表示されるというものである(特許文献1参照)。
特開2005−328246号公報(段落0036〜段落0044、図1)
上述した特許文献1に提案されたデジタル放送受信装置(携帯機器)では、手動によるフルチャンネルスキャンを所要に応じて行う必要がある。また、地域間の移動に伴う受信状況の変化に自動的に対応し得ず、更に、移動の状況に伴って視聴可能な放送波をどのように表示するかについては別段の提案はなされていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、視聴の都度手動によるフルチャンネルスキャンを行って視聴可能なチャンネルを探索する煩雑さを解消し且つ地域間の移動に伴う受信状況の変化に自動的に対応し得、更には、移動の状況に伴って視聴可能な放送波に係る表示を適切に行なうことができるデジタル放送受信装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するべく、本願では次に列記するような技術を提案する。
(1)受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備えて構成された車載用のデジタル放送受信装置であって、前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、両者の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するスキャニング動作を実行し、該実行した結果として検出された受信状況を前記表示部に表示するように構成され、且つ、前記システムコントローラは、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器から供給される走行検出信号に基づいて該車両が走行状態にあることが認識されているときにはデジタルテレビジョン放送の映像の表示を断ち前記受信状況を表す文字乃至パターンを前記表示部に表示するべく制御を実行するように構成されていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
上記(1)のデジタル放送受信装置では、受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備えシステムコントローラおよびチューナ部の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するスキャニング動作を実行し、該実行した結果として検出された受信状況を表示部に表示する。
更に、システムコントローラは、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器から供給される走行検出信号に基づいて該車両が走行状態にあることが認識されているときにはデジタルテレビジョン放送の映像の表示を断ち受信状況を表す文字乃至パターンを表示部に表示するべく制御を実行する。
車載用という特殊性を考慮して、良好な受信状態が維持し難い移動中での映像表示を絶つようにして視聴者のストレスの発生を予防すると共に、運転者の注意の妨げになる映像の表示を行なわず安全性の確保を優先させることが可能になる。
また、この一方で、受信状況を表す文字乃至アイコン等のパターンを表示部に表示するようにして停止時など選局操作が許容されるようになったときにはその表示に依拠して速やかに選局操作を行うことができる。
(2)受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備えて構成された車載用のデジタル放送受信装置であって、前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、両者の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある全周波数帯域乃至相対的に広い周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するフルスキャンモードでのスキャニング動作と前記全周波数帯域の部分で
ある相対的に狭い周波数帯域を走査して当該現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するローカルスキャンモードでのスキャニング動作とを選択的に実行し、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波の全てを表す象徴的表示を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
上記(2)のデジタル放送受信装置では、受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備え、システムコントローラおよびチューナ部の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある全周波数帯域乃至相対的に広い周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するフルスキャンモードでのスキャニング動作と全周波数帯域の部分である相対的に狭い周波数帯域(特定の地域に適用される限定的な周波数帯域)を走査して当該現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するローカルスキャンモードでのスキャニング動作とを選択的に実行する。
ローカルスキャンモードでのスキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波の全てを表す象徴的表示を表示部に表示する。
このため、当該デジタル放送受信装置が位置している特定の地域において視聴可能な放送の信号を含む放送波の状況を一覧的に把握することが可能になる。
(3)前記システムコントローラは、前記スキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示を当該放送を選択するためのカーソル表示を伴なって前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする(1)または(2)の何れか一のデジタル放送受信装置。
上記(3)のデジタル放送受信装置では、(1)または(2)の何れか一のデジタル放送受信装置において特に、スキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示を当該放送を選択するためのカーソル表示を伴なって前記表示部に表示されるため、ユーザが所望の放送を容易に選択することができる。
(4)前記システムコントローラは、走行検出器から供給される走行検出信号に基づいて該車両が停止状態にあることが認識されているときにデジタルテレビジョン放送の選局操作を許容するように構成されていることを特徴とする(1)のデジタル放送受信装置。
上記(4)のデジタル放送受信装置では、(1)のデジタル放送受信装置において特に、車両が停止状態にあることが認識されているときにデジタルテレビジョン放送の選局操作が許容されるため、車両の走行に係る安全性が阻害されず、且つ、的確な選局操作が行われ得る。
(5)前記システムコントローラは、当該スキャニング動作によって各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする(1)または(2)の何れか一のデジタル放送受信装置。
上記(5)のデジタル放送受信装置では、(1)または(2)の何れか一のデジタル放送受信装置において特に、当該スキャニング動作によって各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示が表示部に表示されるため、スキャニング動作の進行状況を簡便にモニタすることができる。
(6)前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示を前記表示部に表示すると共に、視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示を持続的に前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする(2)のデジタル放送受信装置。
上記(6)のデジタルテレビジョン受像機では、(2)のデジタル放送受信装置において特に、ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示が表示部に表示されると共に、視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示が持続的に表示部に表示されるため、スキャニング動作の進行状況を簡便にモニタすることができ、且つ、何れの放送が視聴可能な状況にあるのかを明瞭に把握することができる。
(7)前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において検出対象とされる各個の放送波を含むローカルエリアを表す表示を前記表示部に行うように構成されていることを特徴とする(2)のデジタル放送受信装置。
上記(7)のデジタルテレビジョン受像機では、(2)のデジタル放送受信装置において特に、ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において検出対象とされる各個の放送波を含むローカルエリアを表す表示が表示部に映出されるため、何れの地域に関してローカルスキャンモードでのスキャニング動作が行なわれるかが一目瞭然となる。
(8)前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において現在時点で検出対象とされる放送波を含むローカルエリアのみを表す表示を前記表示部に行うように構成されていることを特徴とする(2)のデジタル放送受信装置。
上記(8)のデジタルテレビジョン受像機では、(2)のデジタル放送受信装置において特に、ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において現在時点で検出対象とされる放送波を含むローカルエリアのみを表す表示が表示部に映出されるため、現在時点では何れの地域に関してローカルスキャンモードでのスキャニング動作が行なわれるかが一目瞭然となる。
(9)前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、更に、両者の共働によって、前記フルスキャンモードおよび/またはローカルスキャンモードにおける走査を通常におけるよりも低速で実行するスロースキャンモードでのスキャニング動作を所定のタイミングで実行するように構成され、前記システムコントローラは、前記スロースキャンモードでのスキャニング動作において、各該当時点で検出対象とされている各個の放送波に対応する物理チャンネルの番号を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする(2)のデジタル放送受信装置。
上記(9)のデジタルテレビジョン受像機では、(2)のデジタル放送受信装置において特に、システムコントローラおよびチューナ部の共働によって、フルスキャンモードおよび/またはローカルスキャンモードにおける走査を通常におけるよりも低速で実行するスロースキャンモードでのスキャニング動作を所定のタイミングで実行するため、視聴可能な放送波の検出が長時間に亘って行なわれ得ないような条件下においてもスロースキャンモードでのスキャニング動作によって節電が図られる。また、ステムコントローラによて、スロースキャンモードでのスキャニング動作において、各該当時点で検出対象とされている各個の放送波に対応する物理チャンネルの番号が表示部に表示されるため、視聴可能な放送波の状況が容易に把握される。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下に参照する図において
は、便宜上、説明の主題となる要部は適宜誇張し、要部以外については適宜簡略化し乃至省略されている。
図1は、本発明の実施の形態としてのデジタル放送受信装置の構成を表すブロック図である。このデジタル放送受信装置は、カーナビゲーション装置に附設されるデジタルテレビジョン受像機の形を採るが、専らカーナビゲーション装置として機能する部分については図示を省略してある。
図1において、アンテナ110で受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部120と、このチューナ部120で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部130が設けられ、このデコーダ部130の出力は、OSD部140で形成される文字データその他の種々の表示用データと合成されて、例えば液晶表示器等で構成される表示部150に供給され、映像の表示が行なわれる。
チューナ部120、デコーダ部130、および、OSD部140を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラ160が設けられ、このシステムコントローラ160には、チューナ部120とシステムコントローラ160との共働によって、当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出したときの検出結果としてのデータやその他のデータを保持するためのメモリ部170、および、ユーザが種々の操作を行うための操作を受付ける操作部180が接続されている。またメモリ部170は、後述するローカルスキャンの対象とされるチャンネル情報を記録したローカルリストテーブル171、および、ネットワークIDデータ172を保持する。操作部180には電源スイッチ181も設けられている。尚、システムコントローラ160には、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器190から走行検出信号が供給されるように構成されている。走行検出器190自体は、車両側に装備されるが、このデジタル放送受信装置に設けるようにしてもよい。
チューナ部120およびデコーダ部130の構成について、更に詳細に説明する。チューナ部120は復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路等を備え、選択したデジタル変調信号を復調してトランスポート・ストリームを出力し、出力されたトランスポート・ストリームをデコーダ部130に供給する。
デコーダ部130は、供給されたトランスポート・ストリームを、MPEG2などのビデオストリーム、オーディオストリーム、及びPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)や放送情報(地域識別子、サービス種別、放送局識別、サ
ービス番号、リモートコントロールキーID)などに分離するデマルチプレクサ、および、入力された符号化信号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行って映像データを生成するビデオデコーダを備えたMPEG2デコーダ等を含んで構成されている。
また、OSD部140は、OSD(オンスクリーンディスプレイ)回路と加算器を含んで構成され、OSD回路はシステムコントローラ160から出力指示された文字情報や色情報に基づく映像データを加算器に出力する。加算器はシステムコントローラ160からの映像データをデコード部130から出力される受信映像データに組み込む処理を行う。このOSD回路により、メニュー画面やチャンネル選択用の受信可能な放送波などの表示(即ち、スキャニング動作によって検出された受信状況を表す、後述する図4に例示するような表示)が行えることになる。
以上の構成を持つ本実施の形態のデジタル放送受信装置は、システムコントローラ160およびチューナ部120の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある周
波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するスキャニング動作を実行し、該実行した結果として検出された受信状況をOSD部140を介して表示部150に表示する。
更に、システムコントローラ160は、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器190から供給される走行検出信号に基づいて該車両が走行状態にあることが認識されているときにはデジタルテレビジョン放送の映像の表示を断ち受信状況を表す文字乃至パターンを表示部に表示するべく制御を実行する。
車載用という特殊性を考慮して、良好な受信状態が維持し難い移動中での映像表示を絶つようにして視聴者のストレスの発生を予防すると共に、運転者の注意の妨げになる映像の表示を行なわず安全性の確保を優先させることが可能になる。
また、この一方で、受信状況を表す文字乃至アイコン等のパターンを表示部に表示するようにして停止時など選局操作が許容されるようになったときにはその表示に依拠して速やかに選局操作を行うことができる。
他方、また、システムコントローラ160およびチューナ部120の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある全周波数帯域乃至相対的に広い周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するフルスキャンモードでのスキャニング動作と全周波数帯域の部分である相対的に狭い周波数帯域(特定の地域に適用される限定的な周波数帯域)を走査して当該現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するローカルスキャンモードでのスキャニング動作とを選択的に実行する。
ローカルスキャンモードでのスキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波の全てを表す象徴的表示がOSD部140を介して表示部150に表示される。このため、当該デジタル放送受信装置が位置している特定の地域において視聴可能な放送の信号を含む放送波の状況を一覧的に把握することが可能になる。
図2は、図1の装置のフルスキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。
ユーザが本デジタル放送受信装置を使用する当初における、或いは、その後における、図1の操作部180からの電源をオンにする操作などに応答して装置が起動すると、先ず、走査対象のチャンネル番号に相応する変数nを1に設定する(ステップS201)。次いで、チャンネルn(即ち、当初は1であり、1番目のチャンネルであるチャンネル13に対応する)に対する選局動作を試みる(ステップS202)。次いで、ステップS202での選局動作の対象としたチャンネルnについてネットワークIDの取得動作を試みる(ステップS203)。
ステップS203の実行の結果、ネットワークIDが取得されたか否かを判定し(ステップS204)、ネットワークIDが取得されたときには(ステップS204:Yes)、そのチャンネルn(即ち、当初は1であり、1番目のチャンネルであるチャンネル13に対応する)についてネットワークIDのデータを記録する(既にデータが得られている場合はそのデータを新たに取得されたデータに書き換える(ステップS205)。
ステップS205に次いで、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾に当たるチャンネルの順位N(例えば20であり、これはチャンネル32に対応する)に達したか否かが判定される(ステップS206)。
この結果、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾のチャンネル番号Nに達していないときには(ステップS206:No)、変数nの現在値に1を加えて(ステップS207)ステップS202に戻る。
一方、ステップS204でネットワークIDが取得されないときには(ステップS204:No)、ステップS205を経ずにステップS206へスキップする。
ネットワークIDが取得される都度、該取得されたデータを図1を参照して説明したネットワークIDメモリとしてのメモリ部170に所定のフォームで格納してローカルリストテーブルを作成する。
このローカルリストテーブルは、ネットワークIDと受信チャンネル(物理チャンネル)との対応表である。
図1を参照して既述のように、ネットワークIDデータ172もメモリ部170内に格納され保持される。
ステップS206でチャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾に当たるチャンネルの順位N(例えば20であり、これはチャンネル32に対応する)に達したと判定されたときには(ステップS206:Yes)は、フルスキャンモードでの走査を、例えば確実性を期するために、繰り返し行なうという条件が設定されているといったときの繰り返し回数を充足するなど、フルスキャンモードでの走査(スキャン)条件が満たされたか否かが判定され(ステップS208)、スキャン条件が満たされたときには(ステップS208:Yes)、フルスキャンモードでのスキャニング動作を終了する。
ここにNは、例えば13チャンネルから最大で62チャンネルまでであるが、場合によっては31チャンネルまでとしてもよい。
一方、スキャン条件が満たされていないときには(ステップS208:No)、ステップS201に戻って、フルスキャンモードでの冒頭からの動作を繰り返す。
図3は、図1の装置のローカルスキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。先ず、図2を参照して説明したフルスキャンモードでの走査過程でネットワークIDを取得しながら形成したローカルリストテーブルを参照する(ステップS301)。
次いで、当該ローカルリストテーブル所載の冒頭のチャンネル番号をチャンネル番号に相応する変数nとして設定する(ステップS302)。
ステップS302で設定されたチャンネルn(即ち、当初はローカルリストテーブル所載の冒頭のチャンネル)に対する選局動作を試みる(ステップS303)。次いで、ステップS303での選局動作の対象としたチャンネルnについてネットワークIDの取得動作を試みる(ステップS304)。
ステップS304の実行の結果、ネットワークIDが取得されたか否かを判定し(ステップS305)、ネットワークIDが取得されたときには(ステップS305:Yes)、そのチャンネルnについてネットワークIDのデータを新たに取得されたデータに書き換える(ステップS306)。
次いで、チャンネル番号に相応する変数nが、ローカルリストテーブルの末尾のチャンネル番号に達したか否かが判定される(ステップS307)。この結果、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定したローカルリストテーブルの末尾のチャンネル番号に達していないときには(ステップS307:No)、変数nの値をローカルリストテーブルにおける次のチャンネル番号に更新し(ステップS308)ステップS303に戻る。
一方、ステップS305でネットワークIDが取得されないときには(ステップS305:No)、ステップS306を経ずにステップS307へスキップする。
ネットワークIDが取得される都度、該取得されたデータによってローカルリストテーブルを更新する。
ステップS307でチャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定したローカルリストテーブルの末尾のチャンネル番号に達したと判定されたときには(ステップS307:Yes)は、ローカルスキャンでの走査によって正規にネットワークIDが取得されたか否かが判定され(ステップS309)、取得されないときには(ステップS309:No)、ローカルスキャンモードでのスキャニング動作を終了する。
一方、正規にネットワークIDが取得されたときには(ステップS309:Yes)、ステップS301に戻って、ローカルスキャンモードでの処理を冒頭から繰り返す。
以上、図2を参照して説明したフルスキャンモードでのスキャニング動作は、これによって、その地点で受信可能な放送局を認識することであり、たとえば、その地点が大阪地区であるのか、名古屋地区であるのか、長野地区であるのかの識別を行うことに相当する。また、図3を参照して説明したローカルスキャンモードでのスキャニング動作は、これによって、その地区に存在するはずの、たとえば長野地区ではNHK2局と、民放4局を順次スキャンすることであり、スキャンした結果(受信品質を示す受信状況)を表示部150に表示する。この表示では、例えば長野地区の諏訪駅前のある時間における各放送局からの信号の状況が表示される。
車載用のデジタル放送受信装置では、場所により、受信される信号の状況が大きく変化するので、良好に受信される局もあれば、受信できない状態の局も発生する。特に建物の多い野外などではこの状況が著しくなる。このような状況に対応し、一定時間間隔でスキャンすることで、正しくその場所で受信できる局が表示され得る。
図4は、図1の表示部150において、フルスキャンモードでのスキャニング動作に関する表示を行う場合の表示例を表す図である。
図4(A)はフルスキャンモードでの走査の対象となる各チャンネル(各個の放送波)が代表的に表示される様子を表す図である。各チャンネル(各個の放送波)は対応する記号A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,Mによって表され、画面の底辺側に沿って横一列に整列して表示される。これら各チャンネルの記号表示に各対応して、その下側にネットワークID取得の有無をカラーで表す長方形のアイコンがそれぞれ表示される。これらのアイコンは、ネットワークIDが取得された各チャンネル(各個の放送波)についてはカラー表示が点灯し、ネットワークIDが取得されていないものについてはカラー表示が消灯するように区別して表示される。
尚、本明細書における「点灯」は、表示画面内における高輝度表示である場合もこれに該当し、また、「消灯」は、表示画面内における低輝度表示である場合もこれに該当する。更に「カラー表示」は、高輝度カラー表示である場合もこれに該当する。
更にこれらのアイコンは帰属するエリア毎に対応するカラーによって区分されるようになされ、画面上方には、エリア毎に対応するカラーにより方形のアイコン内に「長野県」「中京広域」等のエリアを表す表示がなされる。
図示の例では、「長野県」に対応してチャンネル記号B,C,Dの下の各アイコンが同色でカラー表示されてネットワークID既得の旨が表され、また、「中京広域」に対応してチャンネル記号H,I,Jが同色でカラー表示されてネットワークID既得の旨が表されている。
チャンネル記号の表示列の右方に左右各方向を向いた2つの三角形の矢印キーが表示され、これらの矢印キーに対するタッチパネル操作によって、カラー表示のアイコンが点灯しネットワークIDが取得されている各チャンネル(各個の放送波)について、カーソル表示を移動させつつ選局操作を行うことができるように構成されている。
尚、既述のように、図1のシステムコントローラ160は、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器190から供給される走行検出信号に基
づいて該車両が走行状態にあることが認識されているときには、表示部150でのデジタルテレビジョン放送の映像の表示を断ち、例えば図4(A)のような受信状況を表す文字乃至パターンを表示部に表示するべく制御を実行する。
また、システムコントローラ160は、走行検出器190から供給される走行検出信号に基づいて該車両が停止状態にあることが認識されているときにデジタルテレビジョン放送の選局操作を許容するように構成されているため、車両の走行に係る安全性が阻害されず、且つ、的確な選局操作が行われ得る。
図4(B)はフルスキャンモードでの走査の対象となる各チャンネル(各個の放送波)が点灯表示される状態を表す図である。各チャンネル(各個の放送波)を代表的に対応する記号A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,Mがスキャニング動作の実行に伴って各該当時点で検出対象とされている旨が象徴的表示としての点灯表示によって行なわれる。
図示の例では、冒頭の順位にあるAが検出対象とされており、点灯表示によってその旨が認識される。点灯表示はスキャニング動作の進行に伴ってA→B→C→D…と順次推移する。この一方で、チャンネル記号A,B,C,D,…の下のネットワークID既得の旨の各アイコンのカラー表示は持続的に表示される。このため、スキャニング動作の進行状況を簡便にモニタすることができ、且つ、何れの放送が視聴可能な状況にあるのかを明瞭に把握することができる。
図5は図1の表示部150において、ローカルスキャンモードでの走査の対象となる各チャンネル(各個の放送波)が代表的に表示される様子を表す図である。このモードにおいても、各個のアイコンや記号等の表示の意味は図4を参照して既述の表示方法と同様である。
各チャンネルの記号表示A,B,C,D,…に各対応して、その下側にネットワークID取得の有無をカラーで表す長方形のアイコンがそれぞれ表示される。これらのアイコンは、ネットワークIDが取得された各チャンネル(各個の放送波)についてはカラー表示が点灯し、ネットワークIDが取得されていないものについてはカラー表示が消灯するように区別して表示される。
図5(A)の場合は、目下の時点でローカルスキャンモードでの走査の対象となっているエリアたる「中京広域」の表示がカラーで点灯表示され、一方、「長野県」の表示は消灯している。即ち、この例では、スキャニングを行なった履歴のあるエリアの表示が消灯状態で残存している。また、「中京広域」に対応してチャンネル記号H,I,Jが同色でカラー表示されてネットワークID既得の旨が表されている。
ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において検出対象とされる各個の放送波を含むローカルエリアを表す表示が表示部に映出されるため、何れの地域に関してローカルスキャンモードでのスキャニング動作が行なわれるかが一目瞭然となる。
また、各チャンネルの記号表示A,B,C,D,…については、スキャニング動作の実行に伴って各該当時点で検出対象とされている旨が象徴的表示としての点灯表示によって行なわれる。図示の例では、中位の順位にあるGが検出対象とされており、点灯表示によってその旨が認識される。
図5(B)の場合は、目下の時点でローカルスキャンモードでの走査の対象となっているエリアたる「中京広域」の表示のみがカラーで点灯表示され、一方、「長野県」の表示、および「中京広域」のエリアに属さない各チャンネルを表す記号A,B,C,D,E,F
の表示は存在しない。
即ち、この例では、スキャニングを行なったことはあるが目下のスキャニングの対象とはされていないエリアに関する表示は残存していない。ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において現在時点で検出対象とされる放送波を含むローカルエリアのみを表す表示が表示部に映出されるため、現在時点では何れの地域に関してローカルスキャンモードでのスキャニング動作が行なわれるかが一目瞭然となる。
尚、「中京広域」に対応してチャンネル記号H,I,Jが同色でカラー表示されてネットワークID既得の旨が表されている点は図4のフルスキャンモードにおける表示と同様である。
図6は、図1の装置のスロースキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。先ず、走査対象のチャンネル番号に相応する変数nを1に設定する(ステップS601)。次いで、チャンネルn(即ち、当初は1であり、1番目のチャンネルであるチャンネル13に対応する)に対する選局動作を試みる(ステップS602)。次いで、ステップS602での選局動作の対象としたチャンネルnについてネットワークIDの取得動作を試みる(ステップS603)。
ステップS603の実行の結果、ネットワークIDが取得されたか否かを判定し(ステップS604)、ネットワークIDが取得されたときには(ステップS604:Yes)、そのチャンネルnについてネットワークIDのデータを記録する(既にデータが得られている場合はそのデータを新たに取得されたデータに書き換え(ステップS605)、スロースキャンを終了する。
一方、ステップS604でネットワークIDが取得されないときには(ステップS604:No)、次いで、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾に当たるチャンネルの順位N(例えば20であり、これはチャンネル32に対応する)に達したか否かが判定される(ステップS606)。
この結果、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾のチャンネル番号Nに達していないときには(ステップS606:No)、変数nの現在値に1を加えて(ステップS607)ステップS602に戻る。
他方、チャンネル番号に相応する変数nが、走査対象として予定した末尾のチャンネル番号Nに達したときには(ステップS606:Yes)、スロースキャンを終了する。
フルスキャンモードおよび/またはローカルスキャンモードにおける走査を通常におけるよりも低速で実行するスロースキャンモードでのスキャニング動作を所定のタイミングで実行することにより、例えば、長いトンネル内や立体駐車場におけるように視聴可能な放送波の検出が長時間に亘って行なわれ得ないような条件下においてもスロースキャンモードでのスキャニング動作によって節電が図られる。
以上、図2、図3、および、図6を参照して説明したフルスキャンモード、ローカルスキャンモード、および、スロースキャンモードにおけるネットワークIDのデータの記録乃至書き換えは、例えば、フルスキャンモードでは本デジタル放送受信装置の動作開始時か、スロースキャン後の受信復帰時に行うことになる。
本デジタル放送受信装置の動作開始時には、初めてネットワークIDが記録される。スロースキャンモードでのスキャニング動作後のフルスキャンモード実行の時には、例えば、東京から長野県に移動後であれば、東京のIDから長野県のIDに書き換えになる。地下の駐車場内など、受信できない場所にいて、野外に出た場合には、同じIDを再度書きこむことになる。
図7は、図1の表示部150において、スロースキャンモードでのスキャニング動作に
関する表示を行う場合の表示例を表す図である。スロースキャンモードでのスキャニング動作の対象とされる各チャンネルの物理チャンネル番号13,13,15,16が表示され、且つ、現在時点で検出の対象とされているチャンネルの番号(この場合はチャンネル番号13)が順次点灯表示される。
各該当時点で検出対象とされている各個の放送波に対応する物理チャンネルの番号が表示部に表示されるため、視聴可能な放送波の状況が容易に把握される。
図8は、図1の装置における電源投入当初におけるスキャンモードの切り替わりの一例を表すフローチャートである。
この例では、電源投入当初は、図2のフローチャートを参照して説明したフルスキャンモードが実行される(ステップS801)。このステップS801でのフルスキャンモードでのスキャニング動作によってネットワークIDが検出されたか否かが判定され(ステップS802)、ネットワークIDが検出されたときには(ステップS802:Yes)、次いで、図3のフローチャートを参照して説明したローカルスキャンモードが実行される(ステップS803)。
ステップS803でのローカルスキャンモードでのスキャニング動作によってネットワークIDが検出されたか否かが判定され(ステップS804)、ネットワークIDが検出されたときには(ステップS804:Yes)、これ以降ローカルスキャンモードが繰り返される(ステップS803)。
ステップS802で、フルスキャンモードによってはネットワークIDが検出されなかったと判断されたとき(ステップS802:No)、および、ステップS804で、ローカルスキャンモードによってはネットワークIDが検出されなかったと判断されたときには(ステップS804:No)、何れの場合も、図6のフローチャートを参照して説明したスロースキャンモードでのスキャニング動作が実行される(ステップS805)。
ステップS805でのスロースキャンモードでのスキャニング動作によってネットワークIDが検出されたか否かが判定され(ステップS806)、ネットワークIDが検出されたときには(ステップS804:Yes)、ステップS801に戻り、一方、ネットワークIDが検出されなかったと判断されたときには(ステップS806:No)、スロースキャンモードが繰り返される(ステップS805)。
以上、図8のフローチャートを参照して説明した例では、当初はフルスキャンモードによって視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出する動作を実行し、視聴可能な放送の信号を含む何れかの放送波が検出されて以降ローカルスキャンモードに移行する(ステップS801→ステップS802→ステップS803)。このため、視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するに適切な条件が整った時点から自動的にローカルスキャンモードに移行して、検出結果を得るまでの時間が総じて短縮され且つ節電が図られる。
また、当初はフルスキャンモードによって視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出する動作を実行し、このフルスキャンモードによっては視聴可能な放送の信号を含む放送波が検出されないときには、スロースキャンモードに移行する(ステップS801→ステップS802→ステップS805)。このため、通常のフルスキャンモードによっては視聴可能な放送の信号を含む放送波が検出されないような条件下においても、視聴可能な放送の信号を含む何れかの放送波を検出することが可能になる。
また、一旦スロースキャンモードに移行することによって視聴可能な放送の信号を含む何れかの放送波が検出されたときにはフルスキャンモードに移行して(ステップS805→ステップS806→ステップS801)、素早い選局動作への復帰が行なわれ、受信状況の変化に対し応答性に優れた特性が実現される。
図9は、各スキャンモードにおけるスキャンインターバルについて説明するための図である。
フルスキャンモード時には1秒程度のインターバルで全チャンネルをスキャンする。こ
れを複数回繰り返してもよい。その後、10秒程度の間隔をあけ、ローカルスキャンモードでのスキャニング動作を行う。
ローカルスキャンモード時の各チャンネルスキャン間隔は1秒程度である。これを通常状態として繰り返す。スロースキャンモードに入ると各チャンネル10秒程度のインターバルで所定のチャンネルスキャンを行う。これを繰り返すが、繰り返しのインターバルは100秒程度とする。
従って、通常のスキャニングモードに比してスロースキャンモードではチャンネルの検出の頻度が10分の1程度に粗なものとなり、この時間間隔に相応して節電が図られることになる。
フルスキャンモードでは地上デジタル放送に割り当てられたすべてのチャンネル、即ち、UHF帯の13〜62チャンネルを順次スキャンする。但し、実際には13〜62チャンネルの全ては使われておらず(各地域とも、高々10〜15チャンネル程度であり、且つ、32チャンネル程度までに収まっている)、適当なチャンネル(例えば32チャンネル)までスキャンすれば実質的に十分である。
図示の例は東京近郊と、関東エリアのチャンネルを全てスキャンするという範囲で描かれており、18チャンネルに次いで20チャンネルへと飛ぶのは、東京では19チャンネルが使われていないことによるものである。既述のように、ローカルスキャンモードでは、フルスキャンモードでのスキャニングの対象とされる帯域の一部の周波数を受信する。
図2のフローチャートを参照して既述のように、フルスキャンモードは検出を確実に行うために予め予定した回数繰り返して実行するようにしてもよい。
また、フルスキャンモードでは、各チャンネルを順次スキャンする他、奇数チャンネルと偶数チャンネルとを交互にスキャンするようにして実行してもよい。
スロースキャンモードについても、32チャンネルまでスキャンすれば略十分であると考えられる。また、スロースキャンモードにおいても、各チャンネルを順次にスキャンする他、奇数チャンネルと偶数チャンネルとを交互にスキャンするようにして実行してもよい。
本発明の実施の形態としてのデジタル放送受信装置の構成を表すブロック図である。 図1の装置のフルスキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。 図1の装置のローカルスキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。 図1の表示部において、フルスキャンモードでのスキャニング動作に関する表示を行う場合の表示例を表す図である。 図1の表示部において、ローカルスキャンモードでの走査の対象となる各チャンネルが代表的に表示される様子を表す図である。 図1の装置のスロースキャンモードにおける動作を表すフローチャートである。 図1の表示部において、スロースキャンモードでのスキャニング動作に関する表示を行う場合の表示例を表す図である。 図1の装置における電源投入当初におけるスキャンモードの切り替わりの一例を表すフローチャートである。 各スキャンモードにおけるスキャンインターバルについて説明するための図である。
符号の説明
110…アンテナ 120…チューナ部 130…デコーダ部 140…OSD部 150…表示部 160…システムコントローラ 170…メモリ部 180…操作部 190…走行検出器

Claims (9)

  1. 受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備えて構成された車載用のデジタル放送受信装置であって、前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、両者の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するスキャニング動作を実行し、該実行した結果として検出された受信状況を前記表示部に表示するように構成され、且つ、前記システムコントローラは、当該デジタル放送受信装置を搭載した車両の走行状況を検出する走行検出器から供給される走行検出信号に基づいて該車両が走行状態にあることが認識されているときにはデジタルテレビジョン放送の映像の表示を断ち前記受信状況を表す文字乃至パターンを前記表示部に表示するべく制御を実行するように構成されていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 受信したデジタルテレビジョン放送の高周波デジタル変調信号から特定周波数の信号を選択的に抽出し該抽出された特定周波数の信号に基づくトランスポート・ストリームを得るチューナ部と、前記チューナ部で得られたトランスポート・ストリームに基づく映像信号を得るデコーダ部と、前記チューナ部およびデコーダ部を含む装置各部を統括的に制御するシステムコントローラと、当該デジタルテレビジョン放送の映像表示および受信状況に関する表示を行う表示部と、を備えて構成された車載用のデジタル放送受信装置であって、前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、両者の共働によって、受信可能な放送波が存在する可能性のある全周波数帯域乃至相対的に広い周波数帯域を走査して当該デジタル放送受信装置が位置する現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するフルスキャンモードでのスキャニング動作と前記全周波数帯域の部分である相対的に狭い周波数帯域を走査して当該現在地点において視聴可能な放送の信号を含む放送波を検出するローカルスキャンモードでのスキャニング動作とを選択的に実行し、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波の全てを表す象徴的表示を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 前記システムコントローラは、前記スキャニング動作によって検出された視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示を当該放送を選択するためのカーソル表示を伴なって前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記システムコントローラは、走行検出器から供給される走行検出信号に基づいて該車両が停止状態にあることが認識されているときにデジタルテレビジョン放送の選局操作を許容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記システムコントローラは、当該スキャニング動作によって各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において各該当時点で検出対象とされている各個の放送波を表す象徴的表示を前記表示部に表
    示すると共に、視聴可能な放送の信号を含む放送波を表す象徴的表示を持続的に前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において検出対象とされる各個の放送波を含むローカルエリアを表す表示を前記表示部に行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記システムコントローラは、前記ローカルスキャンモードでのスキャニング動作において現在時点で検出対象とされる放送波を含むローカルエリアのみを表す表示を前記表示部に行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記システムコントローラおよび前記チューナ部は、更に、両者の共働によって、前記フルスキャンモードおよび/またはローカルスキャンモードにおける走査を通常におけるよりも低速で実行するスロースキャンモードでのスキャニング動作を所定のタイミングで実行するように構成され、前記システムコントローラは、前記スロースキャンモードでのスキャニング動作において、各該当時点で検出対象とされている各個の放送波に対応する物理チャンネルの番号を前記表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
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