JP2008031431A - フィラメント用樹脂組成物、フィラメントおよびフィラメントの製造方法 - Google Patents

フィラメント用樹脂組成物、フィラメントおよびフィラメントの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリオレフィン樹脂と防虫剤とを含有するフィラメント用樹脂組成物であって、加熱延伸性に優れるフィラメントが得られ、溶融紡糸性が良好な樹脂組成物、該樹脂組成物からなるフィラメントおよび該樹脂組成物を用いるフィラメントの製造方法を提供すること。
【解決手段】密度が935〜965kg/m3であるエチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン−α−オレフィン共重合体がエチレンと炭素原子数4〜8のα−オレフィンとの共重合体であり、防虫剤の含有量が前記エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部あたり0.1〜10重量部であり、該組成物のメルトフローレート(MFR)が0.3〜7g/10分であり、メルトフローレート比(MFRR)が10〜50であり、密度が935〜980kg/m3であるフィラメント用樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、フィラメント用樹脂組成物、該樹脂組成物からなるフィラメントおよび該フィラメントの製造方法に関するものである。
ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂に防虫剤を配合してなる樹脂組成物は、各種成形体に加工され、ダニ、シラミ、カ、ハエ等の害虫予防用の材料に用いられている。例えば、特許文献1では、ポリプロピレン樹脂と防虫剤との組成物、該組成物を溶融紡糸してなるフィラメントが知られている。また、特許文献2では、線状低密度ポリエチレンと防虫剤との組成物、該組成物からなる首輪が知られており、特許文献3では、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンと防虫剤との組成物、該組成物からなるインフレーションフィルムが知られている。
特開平4−65509号公報 特開平6−315332号公報 特開平8−302080号公報
しかしながら、ポリオレフィン樹脂と防虫剤とを含有する従来の樹脂組成物をフィラメントに成形した場合、溶融紡糸性および加熱延伸性において十分満足のいくものではなくものではなかった。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、エチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有するフィラメント用樹脂組成物であって、加熱延伸性に優れるフィラメントが得られ、溶融紡糸性が良好な樹脂組成物、該樹脂組成物からなるフィラメントおよび該樹脂組成物を用いるフィラメントの製造方法を提供することにある。
本発明により、エチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有するフィラメント用樹脂組成物であって、加熱延伸性に優れるフィラメントが得られ、溶融紡糸性が良好な樹脂組成物、該樹脂組成物からなるフィラメントおよび該樹脂組成物を用いるフィラメントの製造方法を提供することができる。また、本発明の樹脂組成物は溶融押出性に優れ、該樹脂組成物からなるフィラメントは、機械的強度も良好であり、該樹脂組成物を用いたフィラメントの製造方法は、コスト性に優れる。
すなわち、本発明の第一は、密度が935〜965kg/m3であるエチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン−α−オレフィン共重合体がエチレンと炭素原子数4〜8のα−オレフィンとの共重合体であり、防虫剤の含有量が前記エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部あたり0.1〜10重量部であり、該組成物のメルトフローレート(MFR)が0.3〜7g/10分であり、メルトフローレート比(MFRR)が10〜50であり、密度が935〜980kg/m3であるフィラメント用樹脂組成物にかかるものである。
本発明の第二は、上記樹脂組成物からなるフィラメントにかかるものである。
本発明の第三は、上記樹脂組成物を溶融押し出ししてストランド状となし、該ストランド状の樹脂組成物を引き取り、70℃〜120℃の温度で加熱延伸するフィラメントの製造方法にかかるものである。
本発明の樹脂組成物は、エチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有する樹脂組成物であり、防虫剤の含有量は、エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部あたり0.1〜10重量部である。
該含有量は、フィラメントのべたつきを防止する観点から、好ましくは5重量部以下であり、さらに好ましくは3重量部以下である。また、防虫性能を高める観点から、好ましくは0.5重量部以上であり、より好ましくは1重量部以上である。
本発明の樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)は、0.3〜7g/10分である。該MFRが低すぎると、フィラメント成形時に樹脂組成物の押出負荷が高くなり、溶融押出性が低下することがある。好ましくは0.5g/10分以上であり、より好ましくは0.7g/10分以上である。また、該MFRが高すぎると、加熱延伸性、機械的強度が低下することがある。好ましくは5g/10分以下であり、より好ましくは3g/10分以下である。該MFRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定される。
本発明の樹脂組成物のメルトフローレート比(MFRR)は、10〜50である。該MFRRが高すぎると、溶融紡糸性が低下することがある。好ましくは45以下であり、より好ましくは40以下である。また、該MFRRが低すぎると、溶融押出性が低下することがある。好ましくは15以上であり、より好ましくは20以上である。該MFRRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、試験荷重211.83N、測定温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR−H、単位:g/10分)を、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR)で除した値である。
本発明の樹脂組成物の密度は、935〜980kg/m3である。該密度が高すぎると、加熱延伸性が低下することがある。好ましくは975kg/m3以下であり、より好ましくは970kg/m3以下であり、さらに好ましくは965kg/m3以下である。また、該密度が、低すぎると加熱延伸性が低下することがある。好ましくは940kg/m3以上であり、より好ましくは945kg/m3以上である。該密度は、JIS K6760−1995に記載の低密度ポリエチレンの方法に従いアニーリングを行った試験片を用い、JIS K7112−1980のうちA法に規定された方法に従って測定される。
本発明の樹脂組成物のスウェル比(SR)は、加熱延伸性を高める観点から、好ましくは1.40以下であり、より好ましくは1.30以下であり、更に好ましくは1.23以下である。また、溶融押出性を高める観点から、好ましくは1.10以上であり、より好ましくは1.13以上であり、更に好ましくは1.16以上である。該SRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件でのメルトフローレート測定時に押し出しされたストランドの直径Dを測定し、オリフィスの直径D0とストランドの直径Dの比(D/D0)をスウェル比の値とした。
本発明に用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体は、エチレンと炭素原子数4〜8のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が935〜965kg/m3のものである。このようなエチレン−α−オレフィン共重合体を用いることにより、環境応力耐性にも優れるフィラメントとすることができる。該α−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン等があげられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なお、該密度は、JIS K6760−1995に記載の低密度ポリエチレンの方法に従いアニーリングを行った試験片を用いて、JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定される。
エチレン−α−オレフィン共重合体中のエチレンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン−α−オレフィン共重合体の全重量(100重量%)に対して、通常90〜99.9重量%である。炭素原子数4〜8のα−オレフィンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン−α−オレフィン共重合体の全重量(100重量%)に対して、通常0.1〜10重量%である。
エチレン−α−オレフィン共重合体としては、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1―ヘキセン共重合体等があげられ、好ましくは、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体である。環境応力耐性に優れることから、エチレン−1−ブテン共重合体がさらに好ましい。
エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレート(MFR)は、溶融押出性を高める観点から、好ましくは0.1g/10分以上であり、より好ましくは0.3g/10分以上であり、さらに好ましくは0.6g/10分以上である。また、該MFRは、加熱延伸性、機械的強度を高める観点から、好ましくは6g/10分以下であり、より好ましくは4g/10分以下であり、さらに好ましくは2g/10分以下である。該MFRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定される。
エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレート比(MFRR)は、溶融紡糸性を高める観点から、好ましくは50以下であり、より好ましくは45以下であり、さらに好ましくは40以下である。また、該MFRRは、溶融押出性を高める観点から、好ましくは10以上であり、より好ましくは15以上であり、さらに好ましくは20以上である。該MFRRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、試験荷重211.83N、測定温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR−H、単位:g/10分)を、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR)で除した値である。
エチレン−α−オレフィン共重合体の密度は、加熱延伸性を高める観点から、好ましくは960kg/m3以下であり、より好ましくは955kg/m3以下であり、さらに好ましくは950kg/m3以下である。また、該密度は、加熱延伸性を高める観点から、好ましくは935kg/m3以上であり、より好ましくは940kg/m3以上であり、さらに好ましくは945kg/m3以上である。該密度は、JIS K6760−1995に記載の低密度ポリエチレンの方法に従いアニーリングを行った試験片を用い、JIS K7112−1980のうちA法に規定された方法に従って測定される。
エチレン−α−オレフィン共重合体の最大引き取り速度(MTV)は、溶融紡糸性を高める観点から、好ましくは70m/分以上であり、より好ましくは100m/分以上であり、さらに好ましくは130m/分以上である。また、該MTVは、機械的強度を高める観点から、好ましくは500m/分以下であり、より好ましくは400m/分以下であり、さらに好ましくは300m/分以下である。該MTVは、9.5mmφのバレルに充填した溶融樹脂を、温度190℃、ピストン降下速度5.5mm/分の条件で、径が2.09mmφ、長さ8mmのオリフィスから押し出し、該押し出された溶融樹脂を、径が150mmφの巻き取りロールを用い、40rpm/分の巻き取り上昇速度で巻き取った際に、溶融樹脂が破断した時点での引取速度である。
エチレン−α−オレフィン共重合体の製造方法としては、チーグラー・ナッタ系触媒、クロム系触媒、メタロセン系触媒等の公知のオレフィン重合触媒を用いて、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法、高圧イオン重合法等の公知の重合方法によって製造する方法があげられる。また、該重合法は、回分重合法、連続重合法のいずれでもよく、2段階以上の多段重合法でもよい。
上記のチーグラー・ナッタ系触媒としては、例えば、次の(1)または(2)の触媒などがあげられる。
(1)三塩化チタン、三塩化バナジウム、四塩化チタンおよびチタンのハロアルコラートからなる群から選ばれる少なくとも1種をマグネシウム化合物系担体に担持した成分と、共触媒である有機金属化合物からなる触媒
(2)マグネシウム化合物とチタン化合物の共沈物または共晶体と共触媒である有機金属化合物からなる触媒
上記のクロム系触媒としては、例えば、シリカまたはシリカ−アルミナにクロム化合物を担持した成分と、共触媒である有機金属化合物からなる触媒などがあげられる。
メタロセン系触媒としては、例えば、次の(1)〜(4)の触媒などがあげられる。
(1)シクロペンタジエン形骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含む成分と、アルモキサン化合物を含む成分からなる触媒
(2)前記遷移金属化合物を含む成分と、トリチルボレート、アニリニウムボレート等のイオン性化合物を含む成分からなる触媒
(3)前記遷移金属化合物を含む成分と、前記イオン性化合物を含む成分と、有機アルミニウム化合物を含む成分からなる触媒
(4)前記の各成分をSiO2、Al23等の無機粒子状担体や、エチレン、スチレン等のオレフィン重合体等の粒子状ポリマー担体に担持または含浸させて得られる触媒
エチレン−α−オレフィン共重合体の製造方法としては、チーグラー・ナッタ系触媒あるいはメタロセン系触媒を用いた製造方法が好ましい。また、溶融紡糸性を高める観点から、重合時の滞留時間分布が短いものが好ましく、滞留時間分布を短くするために、単段重合、あるいは複数反応容器を有するプロセスにおいては複数の反応容器を平行に運転し重合したものが好ましい。
本発明に用いられる防虫剤としては、殺虫剤、昆虫成長制御剤、忌避剤等の防虫活性がある化合物があげられる。
殺虫剤としては、ピレスロイド系化合物、有機燐系化合物、カーバメート系化合物、フェニルピラゾール系化合物等があげられる。ピレスロイド系化合物としては、ペルメトリン、アレスリン、d−アレスリン、dd−アレスリン、d−テトラメトリン、プラレスリン、d−フェノトリン、d−レスメトリン、エムペントリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパスリン、シハロトリン、エトフェンプロクス、トラロメスリン、エスビオスリン、ベンフルスリン、テラレスリン、デルタメスリン、フェノトリン、テフルトリン、ビフェントリン、シフルトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン等があげられ、有機燐系化合物としては、フェニトロチオン、ジクロルボス、ナレド、フェンチオン、シアノホス、クロロピリホス、ダイアジノン、カルクロホス、サリチオン、ダイアジノン等があげられ、カーバメート系化合物としては、メトキシジアゾン、プロポクスル、フェノブカーブ、カルバリル等があげられ、フェニルピラゾール系化合物としてはフィプロニル等があげられる。
昆虫成長制御剤としては、ピリプロキシフェン、メソプレン、ヒドロプレン、ジフルベンズロン、シロマジン、フェノキシカーブ、ルフェニュロン(CGA184599)等があげられる。
忌避剤としては、ジエチルトルアミド、ジブチルフタレート等があげられる。
これらの防虫剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。作用機序が異なる2種類以上の防虫剤を併用すれば、感染症を媒介する昆虫の防除剤に対する抵抗性を発現しにくくできる。防虫剤としては、殺虫剤が好ましく、ピレスロイド系化合物がより好ましく、25℃での蒸気圧が1×10-6mmHg未満であるピレスロイド系化合物がさらに好ましい。該25℃での蒸気圧が1×10-6mmHg未満であるピレスロイド系化合物としては、レスメスリン、ペルメトリン等があげられる。
本発明の樹脂組成物には、防虫活性の効果を高める役割をもつ化合物を配合してもよい。該化合物としては、ピペロニルブトキサイド、MGK264、オクタクロロジプロピルエーテル等があげられる。
また、本発明の樹脂組成物には、防虫剤を保持するための防虫剤用保持体を配合してもよい。該防虫剤用保持体しては、防虫剤を保持・担持・吸収・吸着・含浸・浸透・注入できるものが用いられ、シリカ系化合物、ゼオライト類、粘土鉱物、金属酸化物、雲母類、ハイドロタルサイト類、有機保持体等があげられる。シリカ系化合物としては、非晶性シリカと結晶性シリカがあり、例えば、粉末ケイ酸、微粉末ケイ酸、酸性白土、珪藻土、石英、ホワイトカーボン等があげられる。ゼオライト類としては、A型ゼオライト、モルデナイト等があげられ、粘土鉱物としては、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ベントナイト、カオリナイト、ハロイサイト、ナクライト、デッカイト、アノーキサイト、イライト、セリサイト等があげられ、金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化銅、酸化チタン等があげられ、雲母類としては、雲母、バーミキュライト等があげられ、ハイドロタルサイト類としては、ハイドロタルサイト、スメクタイト等があげられ、有機保持体としては、炭類(木炭、泥炭、草炭等)、ポリマービーズ(微結晶セルロース、ポリスチレンビーズ、アクリル酸エステル系ビーズ、メタクリル酸エステル系ビーズ、ポリビニルアルコール系ビーズ等)およびそれらの架橋ポリマービーズ等があげられる。その他にも、パーライト、石こう、セラミック、火山性岩等があげられる。
防虫剤用保持体しては、非晶性無機保持体が好ましく、非晶性シリカがさらに好ましい。
防虫剤用保持体を用いる場合、樹脂組成物中の防虫剤用保持体の含有量としては、エチレン−α−オレフィン共重合体100重量%あたり、通常0.1〜20重量部である。機械的強度を高める観点から、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは5重量%以下である。また、防虫性能を高める観点から、好ましくは0.5重量以上であり、より好ましくは1重量以上である。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、抗ブロッキング剤、フィラー、滑剤、帯電防止剤、耐候安定剤、顔料、加工性改良剤、金属石鹸等の添加剤;オレフィン系重合体以外の重合体成分等を配合してもよく、該添加剤および該重合体成分は2種以上を併用されてもよい。
本発明の樹脂組成物は、エチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤と必要に応じて他の成分とを公知の方法で溶融混練することにより得られる。例えば、予めエチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを混合し、得られた混合物を押出機やロール成形機やニーダー等を用いて溶融混練する方法、エチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを別々に押出機等にフィードして溶融混練する方法等があげられる。また、押出機により溶融混練する場合、サイド押出機あるいはフィーダー等の添加装置等により、防虫剤を押出機の途中から注入してもよい。
樹脂組成物の製造において、防虫剤を防虫剤用保持体に、保持、担持、含浸、浸透、注入、吸着、吸収等の処理した防虫剤保持体を用いてもよい。該防虫剤保持体あるいは防虫剤そのものを樹脂に添加して、マスターバッチとして用いてもよい。
マスターバッチのベースとなる樹脂は、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、ブテン系樹脂、4−メチル−1−ペンテン系樹脂、これらの変性物、けん化物、水添物等のオレフィン系樹脂をあげることができる。好ましくは、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状極低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエチレン系樹脂;ブタジエン系重合体水添物などがあげられる。
樹脂組成物の製造において、マスターバッチを用いる場合、マスターバッチの配合量は、通常50重量%未満であり、経済性を高める観点から、20%重量以下が好ましく、10重量%以下がより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、溶融紡糸性に優れ、溶融押出性も良好であるため、マルチフィラメント、モノフィラメントなどのフィラメントに成形して用いられる。好適には、モノフィラメントに成形して用いられる。また、該樹脂組成物からなるフィラメントは加熱延伸性に優れ、機械的強度も良好である。更には、該樹脂組成物を用いたフィラメントの製造方法は、高吐出で樹脂組成物を押し出して紡糸し、1段の延伸操作で高延伸が可能であるため、コスト性に優れる。
本発明の樹脂組成物をフィラメントに成形する方法としては、溶融紡糸法、(直接)紡糸・延伸法等の公知の成形方法を、例えば、押出機等を用いて樹脂組成物を溶融し、ギアポンプを経るなどして、ダイ・ノズルから溶融押し出ししてストランド状となし、溶融押し出ししたストランド状の樹脂組成物を引き取り、水や空気等の冷却媒体を用いて冷却して紡糸を行い、その後に、必要に応じて、加熱延伸、熱処理、オイル塗布等の処理を行い、巻き取る方法をあげることができる。
本発明の樹脂組成物を紡糸したものを加熱延伸してフィラメントを製造する方法において、加熱延伸の温度は、70℃〜120℃であることが好ましい。該温度は、加熱延伸性を高める観点から、より好ましくは75℃〜115℃であり、さらに好ましくは80℃〜110℃であり、よりさらに好ましくは90℃〜105℃である。
フィラメントの断面形状としては、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、六角形、星型などがあげられる。
本発明の樹脂組成物からなるフィラメントの用途としては、モノフィラメントとして、蚊帳、網戸、防虫網などのネット・網類;ロープ;糸;フィルター;等があげられ、マルチフィラメントとして、ロープ;ネット;カーペット;不織布;フィルター;靴;衣類等があげられる。特に防虫性を求められる用途、例えば、網戸、防虫網、蚊帳、フィルター、カーペット、靴、衣類などが好適である。
本発明の樹脂組成物からなるフィラメントの防虫の対象となる虫としては、クモ、ダニ、昆虫等の節足動物があげられる。更に例をあげて説明すると以下の通りである。蛛形綱では、例えばダニ目(Acarina)に属するトリサシダニ、ミカンハダニ、ケナガコナダニ等;真正蜘蛛目(Araneae)に属するジグモ、イエユウレイグモ等があげられる。唇脚綱では、例えばゲジ目(Scutigeromorpha)に属するゲジ等;イシムカデ目(Lithobiomorpha)に属するイッスンムカデ等があげられる。倍脚綱では、例えばオビヤスデ目(Polydesmoidea)に属するヤケヤスデ、アカヤスデ等があげられる。
また、昆虫目としては、例えば以下のものがあげられる。シミ目(Thysanura)に属するヤマトシミ等;バッタ目(Orthoptera)に属するカマドウマ、ケラ、エンマコオロギ、トノサマバッタ、サバクトビバッタ、イナゴ等;ハサミムシ目(Dermaptera)に属するハサミムシ等;ゴキブリ目(Blattaria)に属するチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ等;シロアリ目(Isoptera)に属するヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ等;チャタテムシ目(Psocoptera)に属するカツブシチャタテ、ヒラタチャタテ等;ハジラミ目(Mallophaga)に属するイヌハジラミ、ネコハジラミ等;シラミ目(Anoplura)に属するコロモジラミ、ケジラミ、ヒトジラミ等;カメムシ目(Hemiptera)に属するトビイロウンカ、ツマグロヨコバイ、オンシツコナジラミ、モモアカアブラムシ、トコジラミ、クサギカメムシ等;コンチュウ目(Coleoptera)に属するカツオブシムシ、ウリハムシ、コクゾウムシ、ヒラタキクイムシ、ナガヒョウホンムシ、マメコガネ等;ノミ目(Siphonaptera)に属するネコノミ、イヌノミ、ヒトノミ等;ハエ目(Diptera)に属するアカイエカ、ネッタイシマカ、ハマダラカ、ブユ、セスジユスリカ、チョウバエ、イエバエ、ヒメイエバエ、ツェツェバエ、ウシアブ、ヒラタアブ等;ハチ目(Hymenoptera)に属するスズメバチ、アシナガバチ、マツノミドリハバチ、クリタマバチ、クロアリガタバチ、イエヒメアリ等があげられる。
以下、実施例および比較例により本発明を説明する。
実施例および比較例での物性は、次の方法に従って測定した。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定を行った。
(2)メルトフローレート比(MFRR)
JIS K7210−1995に規定された方法において、試験荷重211.83N、測定温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR−H、単位:g/10分)を、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定されるメルトフローレート(MFR)で除した値を、MFRRとした。
(3)密度(単位:kg/m3
JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定した。なお、測定試料片は、JIS K6760−1995に記載の低密度ポリエチレンの方法に従いアニーリングを行い測定に用いた。
(4)スウェル比(SR)
JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件でのメルトフローレート測定時に押し出しされたストランドの直径Dを測定し、オリフィスの直径D0とストランドの直径Dの比(D/D0)をスウェル比の値とした。
(5)最大引取速度(MTV、単位:m/min)
東洋精機製作所製 メルトテンションテスターを用いて、温度が190℃の条件で、9.5mmφのバレルに充填した溶融樹脂を、ピストン降下速度5.5mm/分で、径が2.09mmφ、長さ8mmのオリフィスから押し出し、該押し出された溶融樹脂を、径が150mmφの巻き取りロールを用い、40rpm/分の巻き取り上昇速度で巻き取り、溶融樹脂が破断した時点での引取速度を測定した。この値が大きいほど溶融紡糸性が高いことを示す。
(6)フィラメントの加熱延伸性
下記(1)〜(5)の方法により直径450μmのフィラメントの加熱延伸を行い、延伸後の標線間の長さを測定し、下記式により標線間伸びを算出した。該標線間伸びが大きいほど加熱延伸性が優れる。
(1)フィラメントを70cmの長さに切断し、長さ方向に40mmの幅で標線を付けた。
(2)(1)で準備したフィラメントの片端を固定した。
(3)熱風ヒーターの吹出口とフィラメントの距離が50mmになるように、熱風ヒーターをセットし、フィラメントの標線間を熱風ヒーターにより、15秒間または30秒間加熱した。15秒間または30秒間加熱した後のフィラメントの温度は、それぞれ、85℃または98℃であった。
(4)加熱直後、フィラメントの固定していない方の端を100m/minで引張延伸を行った。
(5)延伸後の標線間の長さ(単位:mm)を測定し、下記式により標線間伸びを算出した。なお、延伸時に標線間でフィラメントが切断した場合は、切断した部分から標線までの長さを両標線について測定し、その長さの合計を延伸後の標線間の長さとした。
標線間伸び=(延伸後の標線間長さ−延伸前標線間長さ)/(延伸前標線間長さ)
×100(%)
延伸前標線長さ=40mm
(7)フィラメントの機械的強度
直径450μmのフィラメントを、チャック間20mm、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、引張破断強度(単位:MPa)と引張破断呼び歪み(単位:%)を求めた。これらの値が大きいほど機械的強度に優れる。
(8)フィラメントの環境応力耐性
フィラメントの環境応力耐性は以下の手順で測定を行った。
a)直径200μmのフィラメントを20cmに切断し、フックつきの錘(55.5±0.5g)のフックの部分にフィラメントに通す
b)フィラメントの両端を合わせてゴムを付けたクリップではさみ固定する。このとき錘のフックからの上端からクリップまでの長さは2cmとした。
c)錘がぶら下がった状態のフィラメントをイゲパールCO−630の10体積%水溶液に浸漬した。このときフィラメントは、当該液に1cm漬かるようにした。
d)50℃で経時を行い糸が切断した時間を測定した。試験は最大45時間まで行った。
糸が切断するまでに要した時間が長いほど、環境応力耐性に優れる。
実施例1
(1)樹脂組成物の調整
バゼルポリオレフィン社製高密度ポリエチレン GD9550F(以下、HD−1と記す。物性は表1に示す。)のペレット100重量部と、ペルメトリン(住友化学社製 商品名エクスミン)2.6重量部とを、東洋精機社製ラボプラストミルを用いて、設定温度160℃、回転数60rpmの条件で10分間溶融混練を行い、樹脂組成物(以下、組成物−1と記す。)を得た。得られた組成物−1の物性の評価結果を表2に示す。
(2)フィラメントの製造
東洋精機製作所製キャピログラフおよびL/D=40/1mmで流入角90°のオリフィスを用いて、組成物−1を温度190℃、ピストン降下速度10mm/minの条件で溶融押し出しし、溶融押し出しされたストランドをキャピログラフ付属の引取機で、引取速度約3m/minで引き取り、直径450μmのフィラメントを得た。また、ピストン降下速度を3mm/minにし、それ以外の条件を変えずに直径200μmのフィラメントを得た。得られたフィラメントの物性の評価結果を表2に示す。
実施例2
(1)樹脂組成物の調整
ペルメトリン(住友化学社製 商品名エクスミン)48重量部と非晶性シリカ(富士シリシア化学製 商品名サイリシア530)52重量部とを攪拌混合し、防虫剤保持体を作成した。HD−1のペレット100重量部と該防虫剤保持体4.9重量部とを東洋精機社製ラボプラストミルを用いて、設定温度160℃、回転数60rpmの条件で10分間溶融混練を行い、樹脂組成物(以下、組成物−2と記す。)を得た。得られた組成物−2の物性の評価結果を表2に示す。
(2)フィラメントの製造
実施例1のフィラメントの製造と同様にして、組成物−2を直径450μmと200μmのフィラメントに成形した。得られたフィラメントの物性の評価結果を表2に示す。
実施例3
(1)樹脂組成物の調整
ペルメトリン(住友化学社製 商品名エクスミン)51重量部と非晶性シリカ(富士シリシア化学製 商品名サイリシア530)47.5重量部と酸化防止剤(ブチルヒドロキシトルエン)1.5重量部とを攪拌混合し、防虫剤保持体を作成した。線状低密度ポリエチレン(住友化学社製 スミカセン−L GA807(MFR 25[g/10min]、密度 913[kg/m3]、エチレン−1−ブテン共重合体))のペレット60.3重量部と該防虫剤保持体34.2重量部とステアリン酸亜鉛5.5重量部とを東洋精機社製ラボプラストミルを用いて、設定温度160℃、回転数60rpmの条件で10分間溶融混練を行い、防虫剤マスターバッチを得た。次に、HD−1のペレット100重量部と該防虫剤マスターバッチ14.7重量部とステアリン酸亜鉛0.8重量部とを、東洋精機社製ラボプラストミルを用いて、設定温度160℃、回転数60rpmの条件で10分間溶融混練を行い、樹脂組成物(以下、組成物−3と記す。)を得た。得られた組成物−3の物性の評価結果を表2に示す。
(2)フィラメントの製造
実施例1のフィラメントの製造と同様にして、組成物−3を直径450μmと200μmのフィラメントに成形した。得られたフィラメントの物性の評価結果を表2に示す。
比較例1
HD−1に替えて、エクソンモービル社製高密度ポリエチレン HYA−800(以下、HD−2と記す。物性は表1に示す。)を用いる以外は、実施例1と同様に行った。得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表3に示す。
比較例2
HD−1に替えて、HD−2を用いる以外は、実施例2と同様に行った。得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表3に示す。
比較例3
HD−1に替えて、HD−2を用いる以外は、実施例3と同様に行った。得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表3に示す。
実施例4
HD−1に替えて、東ソー社製高密度ポリエチレン ニポロンハード5700(以下、HD−3と記す。物性は表1に示す。)を用いる以外は、実施例3と同様に行った。得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表2に示す。
実施例5
HD−1に替えて、京葉ポリエチレン社製高密度ポリエチレン KEIYOポリエチE3100(以下、HD−4と記す。物性は表1に示す。)を用いる以外は、実施例3と同様に行った。得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表2に示す。
比較例4
HD−1に替えて、バゼルポリオレフィン社製高密度ポリエチレン GC7260(以下、HD−5と記す。物性は表1に示す。)を用いる以外は、実施例3と同様に行った。
得られた樹脂組成物およびフィラメントの物性の評価結果を表3に示す。
Figure 2008031431
※エチレン−1−ブテン共重合体中の1−ブテンに基づく単量体単位の含有量
Figure 2008031431
Figure 2008031431

Claims (5)

  1. 密度が935〜965kg/m3であるエチレン−α−オレフィン共重合体と防虫剤とを含有する樹脂組成物であって、前記エチレン−α−オレフィン共重合体がエチレンと炭素原子数4〜8のα−オレフィンとの共重合体であり、防虫剤の含有量が前記エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部あたり0.1〜10重量部であり、該組成物のメルトフローレート(MFR)が0.3〜7g/10分であり、メルトフローレート比(MFRR)が10〜50であり、密度が935〜980kg/m3であるフィラメント用樹脂組成物。
  2. 前記エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレート(MFR)が0.1〜6g/10分であり、メルトフローレート比(MFRR)が10〜50である請求項1に記載のフィラメント用樹脂組成物。
  3. 前記エチレン−α−オレフィン共重合体が、エチレン−1−ブテン共重合体である請求項1または2に記載のフィラメント用樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の樹脂組成物からなるフィラメント。
  5. 請求項1〜3いずれかに記載の樹脂組成物を溶融押し出ししてストランド状となし、該ストランド状の樹脂組成物を引き取り、70℃〜120℃の温度で加熱延伸するフィラメントの製造方法。
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