JP2008027608A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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耕治 四戸
Toshiyuki Akiyama
利幸 秋山
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康幸 野口
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Abstract

【課題】高い発光効率及び,アドレス放電電圧の低減化を有するPDPを提供する。
【解決手段】行電極対(X1,Y1)を構成する一対の行電極X1,Y1のそれぞれの放電ギャップg1を介してサステイン放電を行う透明電極X1a,Y1aの少なくとも一方の列方向の幅が150μm以下に設定され,放電空間内に封入される放電ガス中のキセノン分圧が,6.67kPa以上に設定されている。さらに,前記列電極と対向する,前記行電極対の各対の一方の行電極であって,スキャンパルスが印加されるスキャン電極の幅が,放電維持電圧が印加される前記対の他方の行電極の幅よりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は,プラズマディスプレイパネルの構成に関する。特に,アドレス放電電圧の低圧化を可能とし,更に電圧のバラツキを防止できるプラズマディスプレイパネルの構成に関する。
面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下,PDPという)は,一般的に,対向する二枚のガラス基板間に放電ガスを封入し,放電空間を形成している。前記二枚のガラス基板の一方のガラス基板側(以下,前面板という)に,行方向に延びるとともに列方向に並設された複数の行電極対が配置され,更に前記複数の行電極対が,誘電体層によって被覆されている。
前記二枚のガラス基板の他方のガラス基板側(以下,背面板という)には,列方向に延びるとともに行方向に並設された複数の列電極が配置されている。そして,前記放電空間の行電極対と列電極がそれぞれ交差する部分に対面する領域に,赤,緑,青の蛍光体層を備えた放電セルが形成され,この放電セルがパネル面にマトリクス状に配置された構成を備えている。
前記二枚のガラス基板間に封入される放電ガスとして,例えば,体積比1〜10パーセントのキセノンを含む放電ガスが使用される。
上記の構造のPDPは,行電極対を構成する対になっている行電極のうちの一方の行電極と列電極との間で選択的にアドレス放電が発生されて,発光セル(対向する部分の誘電体層に壁電荷が形成されている放電セル)と非発光セル(対向する部分の誘電体層の壁電荷が消去されている放電セル)の選択が行われる。これにより,発光セルと非発光セルが映像信号の画像データに対応してパネル面に分布される。
さらに,各行電極対の互いに対になっている行電極に交互にサステイン・パルスが印加されると,発光セル内において維持(サステイン)放電が発生され,このサステイン放電によって放電空間内の放電ガス中のキセノンから真空紫外線が発生する。発生した真空紫外線によって各発光セル内の赤,緑,青の蛍光体層が励起されて可視光が発生されることにより,パネル面にマトリクス表示による前記画像データに対応した画像が形成される。
ここで,上記のような構成のPDPにおいて,行電極の寸法は,従来は以下のように設定されている。
すなわち,図1は,従来のPDPの行電極対のうち一個の放電セルCに対向している部分の平面構成を示しており,この図1において,行電極対(X,Y)を構成する行電極XとYは,それぞれ,互いに行方向に平行に延びるとともに列方向において放電ギャップgを介して対向される帯状の透明電極Xa,Yaと,この透明電極Xa,Yaに電気的に接して配置され,行方向に延びる帯状のバス電極Xb,Ybとによって構成されている。
図1において,Dは列電極である。
かかる従来のPDPの各行電極X,Yの列方向の幅wは,一般的に400〜1000μmの値に設定されている(例えば,特許文献1参照)。
そして,この従来のPDPにおいて,行電極の列方向の幅が上記のように設定されているのは,以下のような理由による。
すなわち,PDPにおいては,サステイン放電によって放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線のうちその主成分である波長147nmの共鳴線によって,蛍光体層が励起されて可視光が発生されるが,この共鳴線は,放電ガス中を蛍光体層に向かって進んでゆく過程で,放電ガス中のキセノン原子と衝突し,このキセノン原子との間で吸収と放射が繰り返されることによって減衰してしまう。
このため,含まれているキセノンの体積比が1〜10パーセントであるような低キセノン分圧の放電ガスが封入されているPDPにおいては,サステイン放電時に蛍光体層に到達する共鳴線の量が少なくなり,所要の輝度を得ることが出来なくなる場合がある。
このため,従来のPDPでは,上記図1に示したように,各行電極X,Yの列方向の幅wを広く設定することによって,放電セルC内の広い領域でサステイン放電が発生されるようにし,このサステイン放電によって発生する真空紫外線の量(すなわち,共鳴線の量)を増加させて,蛍光体層に到達する共鳴線の量が所定値以上になるようにすることによって,所定値以上の輝度が確保されるようになっている。
しかしながら,上記従来のPDPの構成では,高輝度の画面を形成するために必要な高い発光効率を得ることが出来ないという問題点を有していた。
かかる問題点に対し,種々思考,及び実験の結果,本発明者等は好ましい態様を見いだし,先の出願(特願2005―241274号)において提案している。
かかる先の出願(以下,単に先願という)に示した態様の特徴は,行電極対を構成する一対の行電極のそれぞれの放電ギャップを介して行われる放電に関与する部分の列方向の幅が150μm以下に設定されているとともに,前面ガラス基板と背面ガラス基板の間の放電空間内に,キセノンの分圧が6.67kPa以上に設定された放電ガスが封入されていることにある。
しかし,本発明者等の更なる検討において,かかる先願により提示した特徴構造によって所定値以上の輝度は確保されるものの,アドレス放電電圧が高くなってしまう,更にパネル構造における精度誤差により,アドレス放電電圧がばらつくという現象が見られるようになった。
特開平8−22772号公報
したがって,本発明の目的は,かかる先願により示される特徴構造において,アドレス放電電圧が高くなり,また,パネル構造における誤差によるアドレス放電電圧がばらつくことを解消し得るプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
上記目的を達成する本発明に従うプラズマディスプレイパネルの第1の側面は,放電空間を挟んで対向する一対の基板と,前記一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって形成された複数の行電極対と,前記一方の基板側に形成された前記行電極対を被覆する誘電体層と,前記一対の基板の他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極を備え,前記列電極と行電極対が交差するそれぞれの部分に放電空間を有して,単位発光領域が形成され,前記放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,前記行電極対を構成する一対の行電極の少なくとも一つの電極の列方向の幅が,150μm以下に設定され,前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kPa以上に設定され,更に前記列電極と対向する,前記複数の行電極対の各対の一方の行電極であって,スキャンパルスが印加される行電極の幅が,前記対の他方の行電極の幅よりも大きいことを特徴とする。
前記第1の側面において,前記行電極対を構成する各行電極が,それぞれ列方向において所要の幅を有し放電ギャップを介して対になっている他方の行電極側と互いに対向する透明電極と,この透明電極よりも小さい列方向の幅を有し行方向に帯状に延びるとともに透明電極に電気的に接続された金属性のバス電極とを備えるように構成できる。
また,前記第1の側面において,さらに,前記一対の基板の間に,行方向に平行に延びる複数の横壁部と列方向に平行に延びる複数の縦壁部とによって略格子形状に成形された隔壁が形成されて,この隔壁によって放電空間が単位発光領域毎に区画され,前記行電極が隔壁によって区画された単位発光領域に対向する位置にそれぞれ配置されているように構成できる。
上記目的を達成する本発明に従うプラズマディスプレイパネルの第2の側面は,放電空間を挟んで対向する一対の基板と,この一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって構成される複数の行電極対と,一方の基板側に形成されて行電極対を被覆する誘電体層と,他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極とを備え,この列電極と行電極対が交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域が形成され,放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,前記誘電体層は,薄膜の部分と,この薄膜の部分よりも厚さが大の厚膜の部分からなり,この誘電体層の薄膜の部分は,前記対となった行電極の,少なくとも一方の行電極上の放電ギャップ側の先端部分の列方向の幅150μm以下の部分を被覆する誘電体層であり,前記対となった行電極の他方の行電極上には前記150μm以下に設定された薄膜の列方向幅よりも大きな列方向幅を持つ薄膜が形成され,前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kPa以上に設定されていることを特徴とする。
前記第2の側面において,前記誘電体層の厚膜の部分の厚さが,誘電体層の薄膜の部分の厚さの2倍以上に設定されているように構成できる。
また,前記第2の側面において,前記誘電体層の薄膜の部分が,行方向に延びる帯状に形成されているように構成できる。
さらに,前記第2の側面において,特徴として前記誘電体層の薄膜の部分が,各単位発光領域毎に島状に形成され,厚膜の部分が,この薄膜の部分を囲む略格子形状に成形してもよい。
さらに,また,前記第2の側面において,前記一対の基板の間に,行方向に平行に延びる複数の横壁部と列方向に平行に延びる複数の縦壁部とによって略格子形状に成形された隔壁が形成されて,この隔壁によって放電空間が単位発光領域毎に区画され,
前記行電極が隔壁によって区画された単位発光領域に対向する位置にそれぞれ配置されるようにしてもよい。
上記目的を達成する本発明に従うプラズマディスプレイパネルの第3の側面は,放電空間を挟んで対向する一対の基板と,この一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって構成される複数の行電極対と,一方の基板側に形成されて行電極対を被覆する誘電体層と,他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極とを備え,この列電極と行電極対が交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域が形成され,放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,前記対となった行電極の,少なくとも一つの行電極を被覆する誘電体層上の放電ギャップ側の先端部分に列方向幅150μm以下の高γ材料によって二次電子放出層が形成され,前記対となった他方の行電極を被覆する誘電体上には前記150μm以下に設定された高γ材料の列方向幅よりも大きな列方向幅を持つ高γ材料によって二次電子放出層が形成され,前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kpa以上に設定され,ことを特徴とする。
以下に図面に従い本発明の実施の形態例を説明する。なお,実施の形態例は,本発明の理解のためのものであり,本発明の技術的範囲がこれに限定されるものではない。
本発明によるPDPは,第1の実施の形態として行電極対の少なくとも一つの電極の列方向の幅が150μm以下に設定されているとともに,スキャンパルスが印加される行電極の幅が,前記対の他方の行電極の幅よりも大きく,前面ガラス基板と背面ガラス基板の間の放電空間内に,キセノンの分圧が6.67kPa以上に設定された放電ガスが封入されている構成をその最良の実施形態としている。
先願では,図1に示したように一対の行電極X,Yの列方向の幅をそれぞれ150μm以下に設定し,放電ガスセルC中のキセノンの分圧を6.67kPa以上に設定することにより,高い発光効率を得ることが実現できた。
しかし,一方,本願発明者等は,かかる構成においてアドレス放電電圧が従来より高くなり,また構造のばらつきにより電圧のばらつきにも影響を与えることを経験した。
したがって,かかる問題を更に解決するべく,検討した結果,図2に示すように,行電極X1,Y1の少なくとも一方をスキャン電極としてスキャンパルスが印加される行電極(Y1とする)の電極幅を,他方の行電極(X1)の電極幅よりも大きく設定することにより解決されることを見いだした。
本発明では行電極を構成する一対の行電極のうち少なくとも一つの電極の列方向の幅を150μm以下に設定している。これにより,放電空間の単位発光領域内において行電極間で発生される放電が拡がる奥行きが従来のPDPに比べて狭くなり,この放電の成長領域が,初期グロー放電の発生領域と重なる放電ギャップの近傍の狭い領域に制限される。
これによって,放電ガス中のキセノンからの真空紫外線の生成が,従来のPDPと比べて非常に高い効率で行われるようになる。
そして,放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa以上に設定されていることによって,放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線のうち,主として波長172nmの分子線によって蛍光体層の励起が行われ,この分子線が共鳴線のように放電ガス中を進んで行く過程でほとんど減衰することがない。
これにより,行電極間で発生される放電が放電ギャップの近傍の範囲に局在化される場合であっても,真空紫外線が蛍光体層に十分に到達するようになるので,従来のPDPと比べて真空紫外線の生成が高い効率で行われるという特性がそのまま生かされて,高い発光効率を得ることが出来るようになる。
なお,放電の性質は行電極対の狭い方の列方向の幅によって決まるため,行電極対の少なくとも一つの電極の列方向の幅(図2において,X1)が150μm以下に設定されているだけでこの効果が得られる。なお,行電極幅の下限値は,製造上の観点から30μm以上が好ましい。
図2および図3は,上記の通り,本発明に従うPDPの実施形態例を示し,図2は,実施形態例のPDPの一部を模式的に示す正面図,図3は図2のV1−V1線における断面図である。
この図2および図3において,PDP10は,表示面である前面ガラス基板11の背面に,行方向(図2の左右方向)に延びる複数の行電極対(X1,Y1)が,列方向(図2の上下方向)に所要の間隔を開けて等間隔に並設されている。
この行電極対(X1,Y1)を構成する一方の行電極X1は,前面ガラス基板11の背面にITO等の透明導電膜によって行方向に帯状に延びるように形成された透明電極X1aと,この透明電極X1aの背面において,金属膜によって形成されて列方向の幅が透明電極X1aの列方向の幅よりも小さい帯状の行方向に延びるバス電極X1bとによって構成されている。
行電極対(X1,Y1)を構成する他方の行電極Y1も,行電極X1と同様に,前面ガラス基板11の背面にITO等の透明導電膜によって行方向に帯状に延びるように形成されて,行電極X1の透明電極X1aと所要の間隔g1を開けて平行に延びるように配置された透明電極Y1aと,この透明電極Y1aの背面において,金属膜によって形成されて列方向の幅が透明電極Y1aの列方向の幅よりも小さい帯状の行方向に延びるバス電極Y1bとによって構成されている。
ここで,本発明の特徴は,行電極対(X1,Y1)の一方の電極Y1の列方向の幅Wy1が,他方の電極X1の列方向の幅Wx1よりも大きく設定されていることである。但し,Wx1は,150μm以下であることは先に説明したとおりである。
さらに,行電極X1とY1は,前面ガラス基板11の列方向に沿って交互に配列されている。行電極対(X1,Y1)において,対になっている行電極X1とY1の互いに対向している透明電極X1aとY1aの間の所要の幅の間隔が,それぞれ,放電ギャップg1を構成している。
前面ガラス基板11の背面には,さらに,誘電体層12が形成されて,この誘電体層12によって行電極対(X1,Y1)が被覆されている。
さらに,この誘電体層12全体を覆う様に,酸化マグネシウム(MgO)等の高γ材料からなる図示しない二次電子放出層が形成されている。
この前面ガラス基板11に対して,背面ガラス基板13が,放電空間を介して平行に対向されている。
そして,この背面ガラス基板13の前面ガラス基板11と対向する側の面上に,列方向に帯状に延びる複数の列電極D1が,行方向に所要の間隔を開けて等間隔に形成されている。
背面ガラス基板13の面上には,さらに,列電極保護層(誘電体層)14が形成さ
れて,この列電極保護層14によって列電極D1が被覆されている。
この列電極保護層14上には,以下のような形状を有する隔壁15が形成されている。
すなわち,この隔壁15は,列方向において互いに隣接する行電極対(X1,Y1)の間の中間位置に対向する位置においてそれぞれ行方向に延びる複数の横壁15Aと,列方向に延びるとともに行方向に所要の間隔を開けて等間隔に並設された複数の縦壁15Bとによって,略格子形状に成形されている。
この隔壁15によって,前面ガラス基板11と背面ガラス基板13の間の放電空間がそれぞれ略方形形状に区画されることにより,パネル面にマトリクス状に配置された複数の放電セルC1が形成されている。
そして,この各放電セルC1の中央部分に,それぞれ,行電極対(X1,Y1)が対向されている。
各放電セルC1において,この放電セルC1内の放電空間に面する隔壁15の横壁15Aおよび縦壁15Bの四つの側面と列電極保護層14の表面には,これらの五つの面を全て覆うように蛍光体層16が形成されており,この蛍光体層16の色が各放電セルC1毎に三原色の赤,緑,青に色分けされて,この三原色が行方向に順に並ぶように配列されている。
放電空間内には,キセノンを含む放電ガスが封入されている。すなわち,先願と同様に,放電空間内に封入される放電ガス中のキセノン分圧が,6.67kPa(50torr)以上に設定されている。
このPDP10は,各行電極対(X1,Y1)の行電極Y1に順次スキャンパルスが印加され,これと同時に,列電極D1に選択的にデータパルスが印加される。このとき,スキャンパルスが印加された行電極Y1とデータパルスが印加された列電極D1が交差している部分に形成されている放電セルC1内において,行電極Y1と列電極D1との間でアドレス放電が発生される。
このアドレス放電によって形成される発光セル(対向している部分の誘電体層12に壁電荷が形成されている放電セルC1)と非発光セル(対向している部分の誘電体層12の壁電荷が消去されている放電セルC1)とが,映像信号の画像データに対応してパネル面に分布される。
この後,各行電極対(X1,Y1)のそれぞれ対になっている行電極X1とY1に交互にサステインパルスが印加されて,発光セル内において,透明電極X1aとY1aの間で放電ギャップg1を介してサステイン放電が発生される。
そして,発光セル内において,このサステイン放電によって,放電空間内に封入されている放電ガス中のキセノンから真空紫外線が発生され,この真空紫外線によって発光セル内の赤,緑,青の蛍光体層16が励起されて可視光が発生されることにより,パネル面にマトリクス表示による画像が形成される。
図4A,図4Bは,先願と本発明を模式的に示す断面図である。図4Aは,行電極X1,Y1の電極幅Wx1,Wy1が等しい場合を示す図である。このとき,本発明の上記発光輝度を高めるために行電極の電極幅を小さくしたことにより,アドレス電極D1と,スキャン電極Y1との交点にかかる電圧により放電を開始するアドレス放電電圧が大きくなる。
これに対し,本発明では,図4Bに示すように,更なる特徴として列電極D1との間でスキャンパルスが印加される行電極Y1の電極幅Wy1を,他方の行電極X1の電極幅Wx1よりも大きくする。これにより,アドレス放電電圧が低減できる。また,構造におけるばらつきによる影響を受け難くなる。この時,放電の性質は維持され,高い発光効率の放電を行うことが出来る。
図5は,スキャンパルスが印加される行電極Y1の電極幅に対するアドレス放電電圧の依存性を測定したグラフである。
測定に用いたパネルのセルサイズは700μm×310 μmで開口サイズ640μm×250 μmである。このパネルの縦20セル×横192セル、合計3840セルを用いて測定した。
ここで,アドレス放電電圧を徐々に上げて行った場合に全てのセル(3840番目のセル)が点灯したときのアドレス放電電圧をVaminとする。そして,行電極X1の電極幅を100(<150)μmとして,行電極Y1の電極幅を大きくしていった時のVaminを求めた。
その結果,行電極X1の電極幅を行電極Y1の電極幅より大きくしていくとVaminの値が小さくなることが確認された。
なお,図5で,STDは,行電極X1の電極幅と行電極Y1の電極幅の大きさをともに250μmとしたときのVaminであり,およそ20Vである。また,図5の測定対象としたPDPは,キセノン圧13.34kPa,ネオン圧53.36kPaである。
行電極X1の電極幅と行電極Y1の電極幅の大きさがともに250μmである時は,Vaminがおよそ20Vである。したがって,行電極Y1の電極幅を行電極X1の電極に対して大きくすることで,これにほぼ等しくなり,先に説明したように,一対の行電極の幅をそれぞれ150μm以下に設定したことによりアドレス放電電圧が増加するという問題も解消されることが理解できる。
先願では一対の行電極の幅をそれぞれ150μm以下に設定することで高い発光効率の放電を維持していたが,本発明では,一対の行電極の少なくとも一つの電極の列方向の幅が150μm以下であれば,高い発光効率の放電を維持できることを見いだした。
先の図4Aでは,各行電極X1の列方向の幅Wx1,透明電極Y1の列方向の列方向の幅Wy1がそれぞれ150μm以下に設定され,放電空間内の放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上に設定されていることによって,高い発光効率を得ることが出来るようになっていた。
すなわち,図6は,Wx1とWy1が等しい場合のPDPにおける行電極の列方向の幅(以下,電極幅と略称する)と発光効率との関係を示している。
なお,この図6は,放電セルのサイズが700(μm)×310(μm),開口部サイズが640(μm)×250(μm)の場合の測定結果を示している。
この図6において,キセノン分圧が6.67kPa(50torr)未満の場合(図4においては,キセノン分圧が2.67kPa(20torr)の場合が示されている)には,電極幅が小さくなるほど発光効率が低下している。
そして,キセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上になると,電極幅が小さくなるにしたがって,発光効率が上昇し,キセノン分圧が大きくなるほど(図6においては,キセノン分圧が13.33kPa(100torr)の場合が示されている),発光効率の上昇が顕著になる。
PDPにおいて要求される発光効率としては,2.0(lm/W)以上の値が有用な値となる。
したがって,この図6に示す測定値から,PDP10において,放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上に設定されている状態で,行電極X1,Y1の電極幅Wx1およびWy1がそれぞれ150μm以下であれば,2.0(lm/W)以上の発光効率を得ることが出来ることが分かる。
このような高い発光効率の放電は電極幅Wx1およびWy1のそれぞれを小さくしていった場合だけでなく,電極幅Wx1およびWy1の少なくとも一つだけ小さくする事でも得られることがわかった。すなわち,図7に片側の電極幅に対する発光効率の依存性を測定したデータを示す。図6の測定対象としたPDPと同じ条件で測定している。
これより片側の電極幅だけが小さくなった場合でも,放電空間の単位発光領域内において行電極間で発生される放電が拡がる奥行きが従来のPDPに比べて狭くなり,初期グロー放電の発生領域と重なる放電ギャップの近傍の狭い領域に制限され,高い発光効率は保持されることがわかる。
これら図5,図7の測定結果から,行電極Y1の電極幅を増すと,アドレス放電電圧は,大幅に低下することが理解できる(図5参照)。これに対し,行電極Y1の電極幅を変化しても,発光効率は変わらない(図7参照)。
上記において,実施の形態例として,先願(特願2005―241274号)に示された第1の実施例に対応して,行電極Y1の電極幅の大きさを,行電極X1の電極幅より大きくする実施例構成について示した。
しかし,本発明の適用は,かかる場合に限定されず,先願において示された他の実施例においても,適用が可能であることは,容易に理解できる。
すなわち,行電極対を構成する一対の行電極X1,Y1のそれぞれの放電ギャップを介して行われる放電に関与する部分の少なくとも一方の列方向の幅を150μm以下に設定する構成として,上記図2に示したように,各行電極の列方向の幅を150μm以下において,行電極Y1の幅を行電極X1の幅よりも大きく設定するという構成の他に次のような等価な態様とすることが可能である。
その第1は,図8A,図8Bに説明される態様である。図8Aは,行電極Y1の幅を行電極X1の幅よりも大きく設定する先願に従う原理に基づく他の構成を示す図である。
行電極X1,Y1の電極幅は等しく(Wy1=Wx1),従来のPDPにおける幅(400μm〜1000μm)とされているが,行電極X1,Y1を覆う誘電体厚膜部の厚みTが,行電極X1,Y1それぞれの電極幅の少なくとも150μm以下の幅領域Wsの厚みTaが,誘電体厚膜部12の他の領域厚みTより薄く形成されている。これにより,行電極X1,Y1の電極幅は等しく等価的に150μm以下とされる。
これに対し,図8Bは,図8Aの構成と対比される本願発明に従う構成例を示す図である。
図8Bに示される構成は,図8Aに示す先願構成と同様に,各行電極X1,Y1の列方向の幅は従来のPDPにおける幅(400μm〜1000μm)でよい。特徴として,行電極X1,Y1対を被覆する誘電体層12について,スキャンパルスが印加される行電極Y1の幅全体及び,サステイン行電極X1の電極幅の少なくとも150μm以下の幅領域Wsを被覆する誘電体層12の厚さTaを薄くし,他の部分の誘電体層12の厚さを壁電荷が形成されないような2倍以上の厚さTとする構成である。
かかる構成により,実質的な行電極の列方向の幅を設定できる。この場合,誘電体層12の厚さを薄くする部分の領域幅は,行電極Y1に対して,行電極X1よりも大きくなる。
さらに,別の態様として,図9A,図9Bに説明される態様が可能である。図9Aは,行電極Y1の幅を行電極X1の幅よりも大きく設定する先願に従う原理に基づく別の構成を示す図である。
図9Aにおいて,行電極X1,Y1の電極幅は等しく(Wy1=Wx1),従来のPDPにおける幅(400μm〜1000μm)としてよい。一方,図8Aの構成と対比すると,行電極X1,Y1のそれぞれの先端部分を被覆している誘電体層12の厚さを薄くする代わりに,電極対である行電極X1,Y1を被覆する誘電体層12上に,行電極X1,Y1の先端部分のみに対応して,高γ材料によって二次電子放出層γ1,γ2を形成する。図9Aに示す先願の構成では,二次電子放出層γ1,γ2のそれぞれの先端部分の幅Wsを150μm以下としている。
これに対し,図9Bは,図9Aの構成と対比される本願発明に従う構成例を示す図である。
図9Bに示される構成は,図9Aに示す先願構成と同様に,各行電極の列方向の幅を従来のPDPにおける幅(400μm〜1000μm)としてよい。さらに,スキャンパルスが印加されるスキャン行電極Y1,及びサステインパルスが印加される行電極X1を被覆する誘電体層12上に形成される高γ材料の二次電子放出層γ1,γ2の領域を,行電極X1の先端部分(150μm以下)のみに対応する領域幅Wsと,行電極Y1に対応する領域幅に対応する大きさとする。
すなわち,図9Bに示す例では,スキャン行電極Y1に対応する二次電子放出層γ2の幅が,サステイン行電極X1に対応する二次電子放出層γ2の幅Wsよりも大きい領域となるように形成されている。
このように,サステイン放電を維持できる領域を制限することにより,実質的な行電極の列方向の幅を設定できる。かかる場合も二次電子放出層を形成する部分の大きさは,行電極Y1に対して,行電極X1よりも大きくなる。
また,上記実施の形態例の説明でバス電極X1b,Y1bを透明電極X1a,Y1aの上に電気的接触を持って配置する構成を示したが,バス電極の構成は,かかる実施の形態例構成に限定されず,他の種々の構成によっても本発明の適用及び効果は妨げられるものではない。
上記の通り,行電極対を構成する一対の行電極の構成部分のうち,少なくとも一方の電極の列方向の幅が,従来のPDPにおける400〜1000μmの幅に比べて小さい150μm以下に設定されていることにより,放電空間の単位発光領域内において行電極間で発生される放電が拡がる奥行きが従来のPDPに比べて狭くなり,この放電の成長領域が,初期グロー放電の発生領域と重なる放電ギャップの近傍の狭い領域に制限される。
これによって,この実施形態におけるPDPは,放電ガス中のキセノンからの真空紫外線の生成が,従来のPDPと比べて非常に高い効率で行われるようになる。
そして,放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上に設定されていることによって,この放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線のうち,主として波長172nmの分子線によって蛍光体層の励起が行われ,この分子線が共鳴線のように放電ガス中を進んでゆく過程でほとんど減衰することがないことによって,行電極間で発生される放電が放電ギャップの近傍の範囲に局在化される場合でも,真空紫外線が蛍光体層に十分に到達するようになる。
これにより,従来のPDPと比べて真空紫外線の生成が高い効率で行われるという特性がそのまま生かされて,高い発光効率を得ることが出来るようになるという,先願(特願2005―241274号)の発明の効果をそのまま維持し,更に,アドレス放電電圧を低くすることができ,構造のばらつきによるアドレス放電電圧のばらつきを無くし,PDPの信頼性をより高めることが可能である。
さらに,上記実施形態のPDPは,単位発光領域内における真空紫外線の発生領域が従来のPDPよりも小さいので,単位発光領域が隔壁によって区画されているような場合でも,壁損失などによる隔壁からの影響を受け難くなるとともに,真空紫外線の分子線を利用して蛍光体層の励起が行われるので,真空紫外線の発生領域と蛍光体層との距離のばらつきによる影響が小さくなり,これによって,単位発光領域に対する行電極対の列方向の位置に高い精度が要求されなくなり,製造工程における製品歩留の向上による製造コストの低下に寄与することが出来るようになる。
以下では,行電極対を構成する少なくとも一方の電極対が150μm以下に設定された場合に,放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上の状態において,高発光高率な放電が維持される理由を詳しく述べる。
図10は,放電の一般的な成長過程を示すグラフであり,図11は,従来の放電セル内におけるサステイン放電の成長過程を示す状態図である。
この図10および図11に示されるように,前述したような画像形成時に放電セル内において発生されるサステイン放電は,タウンゼント放電I−初期グロー放電II−グロー放電IIIのそれぞれの過程を経て成長して行く。
PDPの画像形成時における真空紫外線の生成には,一般的に,サステイン放電の発生期間うち,初期グロー放電Iとグロー放電IIの期間が利用されている。
そして,この真空紫外線の生成に利用される放電期間のうち,初期グロー放電Iの期間は,空間電荷の局在化が完成する前の過程において,陰極付近に主にイオンによって形成される陰極降下部でのエネルギの損失がないため,非常に高い効率で真空紫外線が生成される。
この初期グロー放電Iの期間に続くグロー放電IIの期間では,陰極降下部の生成によって放電空間内に非常に強い電界が形成され,この強電界によって多量の高エネルギ電子が生成されて,強電界部の出口となる負グロー部において多量の真空紫外線が生成されるが,陰極降下部にエネルギの損失が生じるため,初期グロー放電Iの期間と比べて,真空紫外線の生成効率は高くない。
PDPの放電セルC1内において発生されるサステイン放電は,一般的に,図11に示されるように,その成長過程において,行電極対の陽極A側から陰極K側へと立体的に成長して行く。
上記PDP10では,行電極X1,Y1の電極幅Wx1が150μm以下に設定されていて,放電セルC1内においてサステイン放電が拡がる奥行きが従来のPDPに比べて狭いために,このサステイン放電の成長領域が,放電ギャップg1の近傍の狭い領域(図11においてeで示される領域)に制限される。
なお,このPDP10において,放電ギャップg1の近傍の狭い領域において発生するサステイン放電を,以下,狭奥行放電と呼称する。
交流型PDPにおけるサステイン放電は,幅が狭い方の電極によって形態が決まるため,片方の電極が150μm以下に設定されているだけで,このような狭奥行放電が誘起される。
この狭奥行放電の成長領域は,前述したように非常に高い効率で真空紫外線が生成される図11の初期グロー放電の発生領域と重なる。
このため,PDP10は,行電極X1の電極幅Wx1が150μm以下に設定されて,サステイン放電が狭奥行き放電となることによって,真空紫外線の生成を,従来のPDPと比べて非常に高い効率で行うことが出来るようになる。
一方,PDP10において,従来と同様に,放電空間内に低キセノン分圧の放電ガスを封入して,この放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線のうちの主として波長147nmの共鳴線によって蛍光体層16を励起しようとすると,PDP10において発生される狭奥行き放電であるサステイン放電が,放電ギャップg1の近傍の範囲に局在化するために,この真空紫外線の共鳴線の蛍光体層16に到達するまでの間の減衰が反って大きくなってしまう。
一般に,放電ガス中のキセノン分圧が2.67〜3.33kPa(20〜25torr)である場合には,放電ガスから発生される真空紫外線の主成分は,波長147nmの共鳴線であることが知られており,この共鳴線は,キセノン分圧が2.67〜3.33kPa(20〜25torr)の条件下において放電ガス中を100μm進む間に,ほぼ半分に減衰する。
PDP10においては,放電ガス中のキセノン分圧が6.67kPa(50torr)以上に設定されていることによって,この放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線のうち,主として波長172nmの分子線によって蛍光体層16の励起が行われる。
この真空紫外線のうちの分子線は,共鳴線のように放電ガス中を進んでゆく過程でほとんど減衰することがない。
従って,PDP10においては,サステイン放電が狭奥行き放電となって,放電ギャップg1の近傍の範囲に局在化される場合でも,真空紫外線が蛍光体層16に十分に到達するので,サステイン放電が狭奥行き放電になることによって真空紫外線の生成が従来のPDPと比べて非常に高い効率で行われるという特性がそのまま生かされるようになり,これによって,高い発光効率を得ることが出来るようになる。
なお,上記のような効果は,PDPの隔壁がストライプ状である場合にも得ることが出来るが,PDP10は,隔壁15が略格子形状に成形されていることによって,蛍光体層16が各放電セルC1をそれぞれ囲む横壁15Aと縦壁15Bの四つの側面にも形成されて,この蛍光体層16の表面積が増大されているので,さらに高い発光効率を得ることが出来る。
さらに,上記PDP10は,行電極X1の列方向の幅が従来のPDPに比べて大幅に小さくなっていることによって,電極間に形成される静電容量が大幅に減少し,その結果,無効電流の発生が減少して消費電力の低減を図ることが出来るようになる。
なお,上記においては,PDP10の行電極対(X1,Y1)が,放電セルC1に対して,列方向において放電セルC1の中央位置に配置されている例が示されているが,行電極対(X1,Y1)は,放電セルC1に対して列方向においてその中央位置から上下にずれた位置に配置されていても良い。
その理由は,以下の通りである。
すなわち,従来のPDPにおいては,前述したようにサステイン放電が放電セルの全体に拡がる奥行きの深い放電になるため,格子形状の隔壁によって区画された放電セルに対して行電極対が列方向において放電セルの中央位置から上下どちらかにずれた位置に位置されると,放電ギャップが放電セルを区画している隔壁の上下の横壁のどちらかに偏って位置されることによって,各放電セル毎に電圧マージンや輝度,発光効率等にばらつきが生じて,発光に悪影響が生じるという問題が発生するので,放電セルに対して行電極対の高い位置精度が要求される。
しかしながら,上記のPDP10では,サステイン放電が前述したような放電領域が狭い狭奥行き放電になって,真空紫外線の発生領域が,従来のPDPよりも小さいいわゆる点光源になるので,壁損失などによる隔壁からの影響を受け難くなるとともに,真空紫外線の吸収が少ない波長172nmの分子線を利用して蛍光体層16の励起が行われるので,サステイン放電の放電領域(真空紫外線の発生領域)と蛍光体層16との距離のばらつきによる影響が小さくなり,これによって,放電セルC1に対する行電極対(X1,Y1)の列方向の位置が中央位置からずれている場合でも,発光効率および輝度の変動はほとんど生じないからである。
従って,上記PDP10によれば,隔壁15が略格子形状を有していて放電セルC1の周囲が横壁15Aおよび縦壁15Bによって囲まれている場合でも,放電ギャップの位置(すなわち行電極対の位置)が,列方向において放電セルの中央位置に正確に位置決めされていなくてもよくなり,放電セルC1に対する行電極対(X1,Y1)の位置精度の許容量が大きくなって,製造工程における製品歩留の向上による製造コストの低下に寄与することが出来るようになる。
また,上記においては,行電極を構成する透明電極が,それぞれ,バス電極に沿って隣接する放電セル間において帯状に連続した形状に成形されている例が示されているが,透明電極が放電セル毎に独立して形成されてバス電極に接続された構成であっても良い。
さらに,上記においては,行電極が透明電極とバス電極によって構成された例を述べたが,行電極が金属製のバス電極のみで構成され,その列方向の幅をそれぞれ少なくとも一方が150μm以下に設定する構成でもよい。
従来のPDPの構成を示す正面図である。 この発明の実施形態の第1実施例を示す正面図である。 図2のV1−V1線における断面図である。 先願発明との対比を説明する模式図であり,行電極X1,Y1の奥行き(電極幅)が等しい場合を示す図である。 本発明によりアドレス放電電圧が低減できることを説明する模式図である。 アドレス電圧のスキャン電極幅に対する依存性を測定したグラフである。 PDPにおける電極の幅と発光効率との関係を示すグラブである。 発光効率の電極幅に対する依存性を測定したデータである。 行電極Y1の幅を行電極X1の幅よりも大きく設定する先願に従う他の構成を示す図である。 図8Aの構成と対比される本願発明に従う構成例を示す図である。 行電極Y1の幅を行電極X1の幅よりも大きく設定する先願に従う更に他の構成を示す図である。 図9Aの構成と対比される本願発明に従う構成例を示す図である。 PDPにおける放電の一般的成長過程を示すグラブである。 PDPの放電セル内におけるサステイン放電の成長過程を示す状態図である。
符号の説明
11 …前面ガラス基板(一方の基板)
12,42 …誘電体層
13 …背面ガラス基板(他方の基板)
15 …隔壁
15A …横壁(横壁部)
15B …縦壁(縦壁部)
16 …蛍光体層
22 …第1誘電体層(誘電体層)
23,33 …第2誘電体層(誘電体層)
43 …二次電子放出層
C1 …放電セル(単位発光領域)
D1 …列電極
X1,Y1 …行電極
Xa1,Ya1 …透明電極
Xb1,Yb1 …バス電極
g1 …放電ギャップ

Claims (9)

  1. 放電空間を挟んで対向する一対の基板と,前記一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって形成された複数の行電極対と,前記一方の基板側に形成された前記行電極対を被覆する誘電体層と,前記一対の基板の他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極を備え,前記列電極と行電極対が交差するそれぞれの部分に放電空間を有して,単位発光領域が形成され,前記放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,
    前記行電極対を構成する一対の行電極の少なくとも一つの電極の列方向の幅が,150μm以下に設定され,
    前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kPa以上に設定され,更に
    前記列電極と対向する,前記複数の行電極対の各対の一方の行電極であって,スキャンパルスが印加される行電極の幅が,前記対の他方の行電極の幅よりも大きい
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 請求項1において,
    前記行電極対を構成する各行電極が,それぞれ列方向において所要の幅を有し放電ギャップを介して対になっている他方の行電極側と互いに対向する透明電極と,この透明電極よりも小さい列方向の幅を有し行方向に帯状に延びるとともに透明電極に電気的に接続された金属性のバス電極とを備えている,
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  3. 請求項1又は2において,
    前記一対の基板の間に,行方向に平行に延びる複数の横壁部と列方向に平行に延びる複数の縦壁部とによって略格子形状に成形された隔壁が形成されて,この隔壁によって放電空間が単位発光領域毎に区画され,
    前記行電極が隔壁によって区画された単位発光領域に対向する位置にそれぞれ配置されている,
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  4. 放電空間を挟んで対向する一対の基板と,この一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって構成される複数の行電極対と,一方の基板側に形成されて行電極対を被覆する誘電体層と,他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極とを備え,この列電極と行電極対が交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域が形成され,放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,
    前記誘電体層は,薄膜の部分と,前記薄膜の部分よりも厚さが大の厚膜の部分からなり,前記誘電体層の薄膜の部分が,前記対となった行電極の少なくとも一方の行電極上の150μm以下の列方向の幅領域に形成され,前記対となった行電極の他方の行電極上には前記150μm以下に設定された薄膜の列方向幅よりも大きな列方向幅を持つ薄膜が形成され,
    前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kPa以上に設定されている,
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  5. 請求項4において,
    前記誘電体層の厚膜の部分の厚さが,誘電体層の薄膜の部分の厚さの2倍以上に設定されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  6. 請求項4又は5において,
    前記誘電体層の薄膜の部分が,行方向に延びる帯状に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  7. 請求項4又は5において,
    前記誘電体層の薄膜の部分が,各単位発光領域毎に島状に形成され,厚膜の部分が,この薄膜の部分を囲む略格子形状に成形されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  8. 請求項4又は5において,
    前記一対の基板の間に,行方向に平行に延びる複数の横壁部と列方向に平行に延びる複数の縦壁部とによって略格子形状に成形された隔壁が形成されて,この隔壁によって放電空間が単位発光領域毎に区画され,
    前記行電極が隔壁によって区画された単位発光領域に対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  9. 放電空間を挟んで対向する一対の基板と,この一対の基板のうちの一方の基板側に配置されて行方向に延び列方向に並設されているとともに,それぞれ放電ギャップを介して互いに対向する対になった行電極によって構成される複数の行電極対と,一方の基板側に形成されて行電極対を被覆する誘電体層と,他方の基板側に配置されて列方向に延び行方向に並設された複数の列電極とを備え,この列電極と行電極対が交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域が形成され,放電空間内にキセノンを含む放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて,
    前記対となった行電極の少なくとも一方の行電極を被覆する誘電体上に,列方向幅が150μm以下である高γ材料によって二次電子放出層が形成され,かつ前記対となった行電極の他方の行電極を被覆する誘電体層上に前記150μm以下に設定された高γ材料の列方向幅よりも大きな列方向幅を持つ高γ材料によって二次電子放出層が形成され,
    前記放電ガス中のキセノンの分圧が,6.67kpa以上に設定されている,
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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