JP2008026281A - マイクロプローブ - Google Patents

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良樹 西林
Natsuo Tatsumi
夏生 辰巳
Takahiro Imai
貴浩 今井
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【課題】先鋭な先端を有しており強度が向上されたマイクロプローブを提供すること。
【解決手段】基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る探針8とを備え、探針8は、中間層6に接続されている基端10と尖鋭な先端12とを有しており、探針8の先端径Dは、0.5μm以下であり、探針8の先端12から所定位置にある探針8の断面の幅L2を先端12からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上であり、探針8の基端10の幅L4をこの探針8の先端12から基端10までの長さL3で割った第2アスペクト比T2は、0.36以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロプローブに関する。
下記特許文献1に開示されたマイクロチップ(マイクロプローブ)は、比較的硬度の高いセラミックから成る中心部(本体)と、この本体表面を覆う硬質グラファイト等とを含む。下記特許文献2に開示されたマイクロプローブは、シリコン基板と、シリコン基板上に設けられたダイヤモンド探針とを有する。下記特許文献3に開示されたマイクロプローブは、シリコンから成るモールド表面にダイヤモンドを成長させることにより形成された探針を有する。
特開平06−011335号公報 特開平10−259092号公報 特開2002−98622号公報
特許文献1に記載のマイクロプローブの強度は、硬質グラファイトによりコーティングされているが、コーティングの材料の強度ではなく、プローブを形成する本体の強度に依存すると考えられる。このため、硬質ではない材料により形成されている本体の強度不足が懸念される。特許文献2に記載のマイクロプローブのダイヤモンド探針の先端は、ダイヤモンドの結晶形状に依存するので、結晶形状を用いた先端よりも先鋭な先端を形成するのが困難であり、微細領域に対する作業が困難である。特許文献3に記載のマイクロプローブの先端は、モールドを用いて形成されたダイヤモンドから成るが、このようなモールドを用いて先鋭な先端を形成するのは特殊な技術を要するので一般的には困難である。
そこで、本発明は、先鋭な先端を有しており強度が向上されたマイクロプローブの提供を目的とする。
本発明は、基体と、前記基体上に設けられた中間層と、前記中間層上に設けられておりダイヤモンドから成る一又は複数の探針とを備え、前記中間層は、金属材料又は樹脂材料から成り、前記探針は、先端と前記中間層に接続されている基端とを有しており、前記探針の先端径は、0.5μm以下であり、前記先端から該先端近傍の所定位置にある前記探針の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上であり、前記基端の幅を前記先端から該基端までの長さで割った第2アスペクト比は、0.36以上であることを特徴とする。更に、本発明において、前記先端は導電性を有しているのが好ましい。
また、本発明は、基体と、前記基体上に設けられた中間層と、前記中間層上に設けられておりダイヤモンドから成る探針とを備え、前記中間層は、金属材料又は樹脂材料から成り、前記探針は、前記中間層に接続されている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上0.71以下であり、前記中間層に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、0.36以上であることを特徴とする。更に、本発明において、前記先端は導電性を有しているのが好ましい。
また、本発明は、基体と、前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針とを備え、前記探針は、前記基体に接続されている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.71以下であり、前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上であることを特徴とする。更に、本発明において、前記先端は導電性を有しているのが好ましい。
また、本発明は、基体と、前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針とを備え、前記探針は、前記基体に接続さている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上0.71以下であり、前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上であることを特徴とする。更に、本発明において、前記先端は導電性を有しているのが好ましい。
また、本発明は、基体と、前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針とを備え、前記探針は、前記基体に接続されているメサ形状の基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上であり、前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上であることを特徴とする。更に、本発明において、前記先端は導電性を有しているのが好ましい。
このように、本発明者は、鋭意研究の結果、先端径が0.5μm以下であり、金属層又は樹脂材料層を有する場合には第1アスペクト比が0.3以上であるか又は0.3以上0.71以下であり第2アスペクト比が0.36以上の探針を用い、金属層及び樹脂材料層を有さない場合には第1アスペクト比が0.3以上であるか、0.71以下であるか又は0.3以上0.71以下であり第2アスペクト比が1.1以上の探針を用いた場合に、微細部分の作業に好適な先鋭性と高強度のマイクロプローブが実現できることを見出した。
従って、本発明によれば、先鋭な先端を有しており強度が向上されたマイクロプローブの提供が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。図1(A)は、実施形態に係るマイクロプローブ2の構成を示す断面図である。以下、図1(A)に基づいてマイクロプローブ2の構成を説明する。マイクロプローブ2は、AFM(Atomic Force Microscope)やSTM(Scanning Tunneling Microscope)等のように原子オーダーからミクロンサイズエリアにおける表面の凹凸、抵抗値若しくは硬度の分析用のプローブとして、又は、原子オーダーやミクロンオーダーの表面層に対する加工用のプローブとして用いられる。マイクロプローブ2は、基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る探針8とを備える。基体4は、AFMやSTM等において微細な動作をする部材であり、ダイヤモンドとは異なる例えばシリコンや、Cu又はSiO等の材料から成る。基体4の形状は細長い棒状であっても、薄い板状であってもよい。中間層6は基体4と探針8を接合するために設けられており、中間層6を設けない場合に比較して基体4と探針8との接合強度は大きい。中間層6は、金属材料又は樹脂材料によって成る。中間層6は、金属材料から成る場合、Ti、Zr、Hfの何れかの金属材料から成るか、又は、このような金属材料から成る複数の膜が積層されて成る。探針8は、中間層6に接続された基端10と、基端10から軸J1に沿って離隔した尖鋭な先端12とを有している。探針8の形状は、角錐又は円錐の何れでもよい。
先端12の先端径は、0.5μm以下である。このような小さな先端径を用いれば、微細な部分を調べることができる。先端径とは、先端内に仮想的に設けられる球の直径に相当する。また、先端12の近傍にあり軸J1を横切る探針8の断面の幅L2(1μmであり、以下同様。)を、先端12からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1(L2/L1の値であり、以下同様。)は、0.3以上であり、基端10の幅L4を、基端10と先端12とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2(L4/L3の値であり、以下同様。)は、0.36以上である。なお、中間層6を用いずに接着剤(樹脂系の接着剤、はんだ等であり、以下同様。)を用いることも可能である。また、先端12は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端12は導電性を有する。
なお、本発明に係る実施形態は、図1(B)に示すマイクロプローブ14であってもよい。以下、図1(B)に基づいてマイクロプローブ14の構成を説明する。マイクロプローブ14は、探針16を除けばマイクロプローブ2と同様の構成を有する。マイクロプローブ14は、基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る探針16とを備える。探針16は、中間層6に接続されている基板領域18と、基板領域18上に設けられた突起20とを有している。基板領域18と突起20とは一体に構成されていてもよいし、個別に形成された後に接合されていてもよい。探針16は、基端22と先端24とを有している。基端22は、探針16と中間層6との接続面であり、先端24は、突起20の先端に相当している。先端24の先端径Dは、0.5μm以下である。先端24の近傍にあり軸J1を横切る突起20の断面の幅L2を、先端24からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下であり、基端22の幅L4を、先端24と基端22とを結ぶ所定線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、0.36以上である。なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。この場合、第1アスペクト比T1が0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上であるか、又は、第1アスペクト比T1が0.3以上0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上である。また、先端24は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端24は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図2(A)に示すマイクロプローブ26であってもよい。以下、図2(A)に基づいてマイクロプローブ26の構成を説明する。マイクロプローブ26は、探針28を除けばマイクロプローブ2と同様の構成を有する。探針28は、突起30と基板領域32とから成り、基板領域32上に突起30が形成されている。突起30と基板領域32とは一体に構成されている。探針28の先端34は突起30の先端に相当し、探針28の基端36は基板領域32の底面に相当する。突起30と基板領域32との接合面は基板領域32の底面(基端36)よりも小さい。
先端34の先端径は、0.5μm以下である。また、先端34の近傍にあり軸J1を横切る探針28(突起30)の断面の幅L2を、先端34からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下であり、基端36の幅L4を、基端36と先端34とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、0.36以上である。なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。この場合、第1アスペクト比T1が0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上であるか、又は、第1アスペクト比T1が0.3以上0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上である。また、先端34は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端34は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図2(B)に示すマイクロプローブ38であってもよい。以下、図2(B)に基づいてマイクロプローブ38の構成を説明する。マイクロプローブ38は、基体40を除けばマイクロプローブ2と同様の構成を有する。基体40は、第1基体領域42と第2基体領域44とを有しており、基体4と同様の機能を有する。第2基体領域44上には第1基体領域42が設けられており、第1基体領域42上には中間層6が設けられており、中間層6上には探針8が設けられている。第1基体領域42は例えばシリコンから成る。
先端12の先端径は、0.5μm以下である。また、先端12の近傍にあり軸J1を横切る探針8の断面の幅L2を、先端12からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下であり、基端10の幅L4を、基端10と先端12とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、0.36以上である。なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。この場合、第1アスペクト比T1が0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上であるか、又は、第1アスペクト比T1が0.3以上0.71以下であり第2アスペクト比T2が1.1以上である。また、先端12は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端12は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図3(A)に示すマイクロプローブ46であってもよい。以下、図3(A)に基づいてマイクロプローブ46の構成を説明する。マイクロプローブ46は、基体48と、基体48上に設けられておりダイヤモンドから成る探針50とを備える。探針50は、基体48に接続されている基端52と、基端52から軸J1に沿って離隔した尖鋭な先端54とを有している。探針50は、基体48に接続されているメサ状の基板領域56と、基板領域56上に設けられた突起58とを有する。基板領域56の表面(基端52とは反対側にある表面)には突起58を境に段差が設けられている。この段差は突起58の周囲にわたって同じ高さであってもよいし(基板領域56の表面のうち突起58の左右で若干高さが異なり段差が生じているが、この段差は大きなものであってもよいし、段差がほとんど無くてもよい。)、突起58の左右前後で異なる高さであってもよい。この段差の違いは後述するマイクロプローブの製造方法(図9を参照)に由来しており、図9に示すピラミッド形状の突起150の四つの側面の各々がエッチングされることにより形成される。基体48は、第1基体領域60と第2基体領域62とを有しており、基体4と同様の機能を有する。第2基体領域62上には第1基体領域60が設けられており、第1基体領域60上には探針50が設けられている。第1基体領域60は例えばIrやPt等の金属から成る。探針50はダイヤモンドの結晶成長により形成される形状を用いるのが好ましい。すなわち、ダイヤモンドは結晶成長させると正六面体、正八面体又は六八面体の何れかの形状を成すことが知られているが、この形状の頂点を先端54とし、この先端54近傍をFIB(Focused Ion Beam)等を用いて加工することにより図3(A)に示す探針50の形状が形成可能である。
先端54の先端径は、0.5μm以下である。また、先端54の近傍にあり軸J1を横切る探針50(突起58)の断面の幅L2を、先端54からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上である。基端52の幅L4を、基端52と先端54とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、1.1以上が好ましいが、ダイヤモンド結晶の正六面体、正八面体、六八面体などの頂点を先端54に利用できるので、正八面体の場合の0.7から正六面体の場合の2までが有効である。なお、先端54は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端54は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図3(B)に示すマイクロプローブ64であってもよい。以下、図3(B)に基づいてマイクロプローブ64の構成を説明する。マイクロプローブ64は、基体48と、基体48上に設けられておりダイヤモンドから成る探針66とを備える。探針66は、基体48に接続されている基端68と、基端68から軸J1に沿って離隔した尖鋭な先端70とを有している。探針66は、基体48に接続されているメサ状の基板領域72と、基板領域72上に設けられた突起74とを有する。基板領域72から突出している突起74の稜線は基板領域72の表面に対して略直角になっていてもよい。また、突起74は、基板領域72の表面から緩やかにカーブしつつ突出した形状であってもよく、この場合、突起74の強度は向上される。また、後述のマイクロプローブの製造方法の説明において言及するが、突起74は、基板領域72の表面から部分的に又は全体的に緩やかなカーブを描きつつ突出している形状であってもよい。
先端70の先端径は、0.5μm以下である。また、先端70の近傍にあり軸J1を横切る探針66(突起74)の断面の幅L2を、先端70からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上である。基端68の幅L4を、基端68と先端70とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、1.1以上が好ましいが、ダイヤモンド結晶の正六面体、正八面体、六八面体などの頂点を先端54に利用できるので、正八面体の場合の0.7から正六面体の場合の2までが有効である。なお、先端70は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端70は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図3(C)に示すマイクロプローブ76であってもよい。以下、図3(C)に基づいてマイクロプローブ76の構成を説明する。マイクロプローブ76は、基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る探針78とを備える。探針78は、中間層6に接続されたメサ形状の基板領域80と、基板領域80上に設けられた複数(実施形態では四つ)の突起82とを有している。基板領域80と突起82とは一体に構成されていてもよいし、個別に形成された後に接合されていてもよい。基板領域80は、中間層6に接続している接続面84(探針78の基端)と、接続面84の反対側に位置する表面86とを有する。突起82は、先端88から表面86に延びる導電部90を有する。導電部90は、突起82毎に設けられており、相互に電気的に絶縁されている。先端88の先端径Dは、0.5μm以下である。先端88の近傍にあり軸J1を横切る突起82の断面の幅L2を、先端88からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下であり、中間層6に接続している基板領域80の接続面84の幅L4を、突起82の先端88と接続面84とを結ぶ所定線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、ダイヤモンド結晶の正六面体、正八面体、六八面体などの頂点を先端88に利用できるので、正八面体の場合の0.7から正六面体の場合の2までが有効である。
なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。この場合、第1アスペクト比T1は、0.3以上である。基端52の幅L4を、基端52と先端54とを結ぶ線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、1.1以上が好ましいが、ダイヤモンド結晶の正六面体、正八面体、六八面体などの頂点を先端54に利用できるので、正八面体の場合の0.7から正六面体の場合の2までが有効である。また、先端88は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされていてもよく、この場合、先端88は導電性を有する。
また、本発明に係る実施形態は、図4(A)及び図4(B)に示すマイクロプローブ92であってもよい。図4(A)は平面図であり、図4(B)は側面図である。マイクロプローブ92は、ビッカース硬度評価用のマイクロプローブである。マイクロプローブ92は、基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る二つの探針8とを備える。なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。
また、本発明に係る実施形態は、図4(C)及び図4(D)に示すマイクロプローブ94であってもよい。図4(C)は平面図であり、図4(D)は側面図である。以下、図4(C)及び図4(D)に基づいてマイクロプローブ94の構成を説明する。マイクロプローブ94は、四端子測定用のマイクロプローブである。マイクロプローブ94は、基体4と、基体4上に設けられた中間層6と、中間層6上に設けられておりダイヤモンドから成る探針96とを備える。探針96は、中間層6に接続している基板領域98と、基板領域98上に設けられた導電性の四つの突起100とを有しており、四つの突起100は、相互に絶縁されている。基板領域98と四つの突起100とは一体に構成されていてもよいし、個別に形成された後に接合されていてもよい。基板領域98は、中間層6に接続している接続面102(探針96の基端)と、接続面102の反対側に位置する表面104とを有する。表面104には、四つの導電部106が形成されている。各導電部106は、突起100の各々に電気的に接続されているが、相互に電気的に絶縁されている。
また、各導電部106は、導電ワイヤ107に電気的に接続されている。突起100は、B(ボロン)又はP(リン)がドープされたダイヤモンドであり、導電部106は、Bドープ等されたダイヤモンド領域か又は金属膜である。導電部106のドーピング濃度は高濃度であるほど低抵抗となり望ましい。先端108の先端径Dは、0.5μm以下である。先端108の近傍にあり軸J1を横切る突起100の断面の幅L2を、先端108からこの断面までの長さL1で割った第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下であり、中間層6に接続している基板領域98の接続面102の幅L4を、突起100の先端108と接続面102とを結ぶ所定線分(軸J1に含まれる線分)の長さL3で割った第2アスペクト比T2は、0.36以上0.52以下である。なお、中間層6を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。
次に、図5を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明する。図5に示す製造方法によってマイクロプローブ38が製造される。まず、シリコン層110と、シリコン層110上に設けられたダイヤモンド層112とを用意する(図5(A))。ダイヤモンド層112は研磨済みダイヤモンドである。この後、フォトリソグラフによってダイヤモンド層112上に等間隔(ドットサイズ径が1μm〜4μm程度)にマスク114を設ける(図5(B))。マスク114は、例えばSiOから成り、1μm〜2μm程度の厚みを有する。マスク114は、CF系のガスを用いたドライエッチングにより形成される。この後、ダイヤモンド層112を、CF/O系ガスを用いてRIE(Reactive Ion Etching)によりエッチングし、凸部116を形成する(図5(C))。凸部116は、探針8に対応する。この後、凸部116を保護するレジスト118(例えばアルコールで除去可能な樹脂等)をシリコン層110上に形成し、このレジスト118上に支持板120を設ける(図5(D))。この後、シリコン層110をレジスト118上から除去した後、このレジスト118上に中間層122を設ける(図5(E))。
この中間層122は、Ti、Zr、Hf等の何れかの金属材料によって成るか、又は、このような金属材料から成る複数の膜が積層されて成るのが好ましい。この後、中間層122上にシリコン層124を設けた後、このシリコン層124に対し凸部116の周囲に溝126を凸部116毎に設ける(図5(F))。この後、シリコン層124上に基体128を、接着剤(樹脂系の接着剤、はんだ等であり、以下同様。)を用いて貼り付ける(図5(G))。基体128は、平面視で凸部116に重なるようにシリコン層124に貼り付けられる。複数の基体128を一括してシリコン層124に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、ダイシング処理を行う等した後にレジスト118を除去すると、マイクロプローブ38が得られる(図5(H))。また、シリコン層124を設けずにNiやAu等の金属を中間層122に蒸着してもよいし、メッキしてもよい。この場合、凸部116(突起)の配置に合わせてパターニングしておけば、後にダイシングを行う必要が無くなり、効率的である。なお、シリコン層124や、Ni又はAu等の蒸着やメッキにより形成された層を設けずに、基体128を中間層122上に直接貼り付けてもよい。この場合、マイクロプローブ2やマイクロプローブ26が得られる。なお、中間層122を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。
次に、図6を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの他の製造方法を説明する。 図6に示す製造方法によって、マイクロプローブ14が製造される。まず、シリコン層110と、シリコン層110上に設けられたダイヤモンド層112とを用意する(図6(A))。ダイヤモンド層112は研磨済みダイヤモンドである。この後、フォトリソグラフによってダイヤモンド層112上に等間隔(ドットサイズ径が3μm程度)にマスク114を設ける(図6(B))。この後、ダイヤモンド層112を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、ダイヤモンド層130を形成する(図6(C))。ダイヤモンド層130は、表面に突起132が形成されている。突起132の位置は、マスク114が設けられていた箇所に対応する。この後、個々の突起132を覆うように、突起132毎にマスク134(例えば、SiOやAl等の材料を用いる。)を設ける(図6(D))。マスク134は、酸性溶液やアルカリ性溶液などを用いたウェットエッチング、又はCF系(SiOに対して)やCl系(Alに対して)のガスを用いたドライエッチングにより形成される。
この後、ダイヤモンド層130を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、凸部136を形成する(図6(E))。凸部136は、突起20と基板領域18とを有するマイクロプローブ14の探針16に対応する。この後、凸部136を保護するレジスト118をシリコン層110上に形成する(図6(F))。この後、シリコン層110をレジスト118上から除去した後に、このレジスト118上に中間層122を設ける(図6(G))。この後、中間層122上に基体128を、樹脂などの接着剤を用いて貼り付ける(図6(H))。複数の基体128を一括して中間層122に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、ダイシング処理を行う等した後にレジスト118を除去すると、マイクロプローブ14が得られる(図6(I))。なお、中間層122を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。
次に、図7を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの他の製造方法を説明する。図7に示す製造方法によって、マイクロプローブ14が製造される。まず、シリコン層110と、シリコン層110上に設けられたダイヤモンド層112とを用意する(図7(A))。ダイヤモンド層112は研磨済みダイヤモンドである。この後、フォトリソグラフによってダイヤモンド層112上に等間隔(ドットサイズ径が1μm〜4μm程度)にマスク114を設け、その後、個々のマスク114を覆うように、マスク114毎にマスク138を設ける(例えば、SiO或いはAl等の材料を用いる。)(図7(B))。マスク138は、酸性溶液やアルカリ性溶液などを用いたウェットエッチング、又はCF系(SiOに対して)やCl系(Alに対して)のガスを用いたドライエッチングにより形成される。この後、ダイヤモンド層112を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、ダイヤモンド領域140を形成する(図7(C))。この後、マスク138を除去した後に(図7(D))、ダイヤモンド領域140を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、凸部136を形成する(図7(E))。この後、凸部136を保護するレジスト118をシリコン層110上に形成する(図7(F))。
この後、シリコン層110をレジスト118上から除去した後に、このレジスト118上に中間層122を設ける(図7(G))。この後、中間層122上に基体128を、樹脂などの接着剤を用いて貼り付ける(図7(H))。複数の基体128を一括して中間層122に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、ダイシング処理を行う等した後にレジスト118を除去すると、マイクロプローブ14が得られる(図7(I))。なお、中間層122を用いずに樹脂などの接着剤を用いることも可能である。また、図7(G)に示す工程においてシリコン層110をレジスト118上から除去せずにダイシングにより凸部136を含む領域を切り出して使用することも可能である(図5(F)〜図5(H)に示す各工程を参照。)。この場合、凸部136と基体128との間に中間層122は存在しないが、凸部136と基体128との接合面を比較的大きく確保できるので、凸部136の突起の細さを維持しつつ、凸部136の突起の強度を十分に保つことができる。更に、製造工程を短くできるので効率的である。
次に、図8を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの他の製造方法を説明する。図8に示す製造方法によって、マイクロプローブ14が製造される。まず、ダイヤモンド層112を用意する。ダイヤモンド層112は研磨済みダイヤモンドである。この後、フォトリソグラフによってダイヤモンド層112上に等間隔(ドットサイズ径が1μm〜4μm程度)にマスク114を設け、その後、個々のマスク114を覆うように、マスク114毎にマスク138を設ける(図8(B))。この後、ダイヤモンド層112を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、ダイヤモンド領域140を形成する(図8(C))。ダイヤモンド領域140の位置は、マスク138が設けられていた箇所に対応する。この後、マスク138を除去した後に(図8(D))、ダイヤモンド領域140を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、凸部136を形成する(図8(E))。この後、凸部136を覆うように、ダイヤモンド層142上にレジスト118を形成し、このレジスト118上に支持板120を形成する(図8(F))。この後、ダイヤモンド層142を、CF/O系ガスを用いてダイヤモンド層112をRIEによりエッチングして凸部136を残し、この凸部136の底面を含むレジスト118上に中間層122を設ける(図8(G))。
この後、中間層122上に基体128を、樹脂などの接着剤を用いて貼り付ける(図8(H))。複数の基体128を一括して中間層122に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、ダイシング処理を行う等した後にレジスト118を除去すると、マイクロプローブ14が得られる(図8(I))。なお、中間層122を用いずに、樹脂などの接着剤を用いることも可能である。また、図8(G)に示す工程においてダイヤモンド層142を除去せずに、レーザー加工により凸部136を含む領域を切り出して使用することも可能である。この場合、凸部136と基体128との間に中間層122は存在しないが、凸部136と基体とが一体に形成されているので、凸部136の突起の細さを維持しつつ、凸部136の突起の強度も十分に保つことができる。更に、製造工程を短くできるので効率的である。
次に、図9を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの他の製造方法を説明する。図9に示す製造方法によって、マイクロプローブ46(又はマイクロプローブ64)が製造される。まず、例えばIrやPt等の基板144を用意し、基板144の表面146に以下のような処理(以下、ダイヤモンド種付け処理という。)を施す(図9(A))。このダイヤモンド種付け処理とは、ダイヤモンドを基板144の表面146に所定の配向に成長させるための処理である。例えば、ダイヤモンド粉末を表面146に擦りつける、ダイヤモンドの粉末で表面146に傷を付ける、或いは、ダイヤモンドの粉末を表面146に付着させる等、表面146においてダイヤモンドを成長させるための処理や、又は、水素ガス又はメタンガスのプラズマ中において表面146に正バイアスを印加する等、ダイヤモンドを所定の配向に成長させるための処理等を意味する。この後、マスク148を表面146上に設ける(図9(B))。そして、表面146のうち、マスク148によって覆われていない領域に対して、上記のダイヤモンド種付け処理の効果を打ち消す処理を施す(図9(C))。
この後、マスク148を除去した後に、マスク148により覆われていた領域において成長パラメータ制御によりダイヤモンドを成長させることにより、基板144上に突起150を形成する(図9(D))。この場合、(100)方向に速く成長する条件の下では正八面体の頂点を有するピラミッド形状にダイヤモンドが成長し、(111)方向に速く成長する条件の下では正六面体の頂点を有するピラミッド形状にダイヤモンドが成長し、(110)方向に速く成長する条件の下では六八面体の頂点を有するピラミッド形状にダイヤモンドが成長する。この後、基板144の表面(突起150が形成されている面)に対して溝152を設ける。溝152は、突起150の周囲に突起150毎に設けられる。そして、FIBにより突起150をエッチングして探針50(又は探針66)を形成する(図9(E))。この後、探針50を覆うようにして、基板144上にレジスト118を設ける(図9(F))。この後、溝152が露出するまで基板144をエッチングする(図9(G))。このエッチングにより基板144は基板154となる。この後、基板154に基体128を、樹脂などの接着剤を用いて貼り付ける(図9(H))。基体128は、平面視で探針50に重なるように基板154に貼り付けられる。複数の基体128を一括して基板154に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、レジスト118を除去すると、マイクロプローブ46(又はマイクロプローブ64)が得られる(図9(I))。なお、FIBを用いて先端を加工する工程は、図9(E)に示す工程ではなく、図9(I)に示す工程の後に行うこともできる。
次に、図10を参照して、実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明する。図10に示す製造方法によって、マイクロプローブ76の探針78が製造される。まず、四角錐(ピラミッド型)形状のダイヤモンド部材156を用意する(図10(A))。この後、ダイヤモンド部材156の四つの側面に対しFIBを用いてエッチングし、突起158を形成する(図10(B)〜図10(D))。突起158は、メサ形状の基板領域80の略中央に突出している。この後、突起158に対し、FIBを用いてエッチングし、四つの突起100を形成する(図10(E)及び図10(F))。そして、導電部90の形成が予定されている領域以外をマスクで覆い、その後、水素プラズマ処理を施す。FIBが施された表面には導電層が形成されるが、水素プラズマ処理により、マスクで覆われた領域を除いて導電層が除去され、マスクで覆われた領域のみに導電層が残る。従って、この後マスクを除去すると、導電部90が形成されている(図10(G))。なお、図10(G)に示すI−I線に沿ってとられた探針78の断面を図10(H)に示す。
次に、図11を参照して、他のマイクロプローブの製造方法を説明する。図11に示す製造方法によって、マイクロプローブ160が製造される。このマイクロプローブ160は、中間層を介さずに探針16が基体40に接続されている。この接続界面に中間層は存在しないが、図1(B)に示す幅L2及び幅L8に比較して大きな幅L4(図1参照)が得られるので、探針16が基体4から外れるおそれは極めて低い。まず、シリコン層110と、シリコン層110上に設けられたダイヤモンド層112とを用意する(図11(A))。ダイヤモンド層112は研磨済みダイヤモンドである。この後、フォトリソグラフによってダイヤモンド層112上に等間隔(ドットサイズ径が3μm程度)にマスク114を設ける(図11(B))。この後、CF/O系ガスを用いてダイヤモンド層112をRIEによりエッチングし、ダイヤモンド層130を形成する(図11(C))。ダイヤモンド層130は、表面に突起132が形成されている。突起132の位置は、マスク114が設けられていた箇所に対応する。この後、個々の突起132を覆うように、突起132毎にマスク134を設ける(図11(D))。この後、ダイヤモンド層130を、CF/O系ガスを用いてRIEによりエッチングし、凸部136を形成する(図11(E))。凸部136は、探針16に対応する。
この後、シリコン層110の表面(凸部136が設けられている面)に対し、フォトリソグラフを用いて凸部136の周囲に溝126を凸部136毎に設ける(図11(F))。この後、凸部136を保護するレジスト118をシリコン層110上に形成し、そして、シリコン層110を溝126が露出するまで裏面よりエッチングする(図11(G))。このエッチングによりシリコン層110がシリコン層124となる。この後、シリコン層124上に基体128を、樹脂などの接着剤を用いて貼り付ける(図11(H))。基体128は、平面視で凸部136に重なるようにシリコン層124に貼り付けられる。複数の基体128を一括してシリコン層124に貼り付けてもよいし、基体128を一つずつ貼り付けてもよい。この後、レジスト118を除去すると、マイクロプローブ160が得られる(図11(I))。なお、シリコン層110に厚く溝を形成すれば、図11(H)に示す工程において基体128を取り付けなくとも、凸部136を含む領域(マイクロプローブ160)を取り出すことができる。この場合、基体128とシリコン層124とは一体に形成されたものとなるので、接着剤も不要となり、工程も簡便となる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。まず、図12に基づいて説明する。図12は、探針P1〜探針P7を用いて実際に作業を行って得られた「微細部の作業の可否」、「先端の状況」及び「探針の状況」の各項目に対する検証結果を、探針P1〜探針P7毎に示す表である。探針P1〜探針P6は、探針8又は探針28と同様の形状であり、マイクロプローブ2及びマイクロプローブ26と同様に中間層6を介して第1基体領域42に接続された構成を有する(図1(A)及び図2(A)を参照。)。中間層6は、Tiや、Tiを含むCu等を第1基体領域42に蒸着して形成した。Tiを含まないAlやCu等の単独の金属を用いた場合、Tiを含む金属に比べて耐久性に劣っていたが、本検証結果は良好であった。探針P7は、探針8又は探針28と同様の形状であるが、中間層6を介さずに基体4に直接接続された構成を有する。探針P1、P2及びP4は、先端径Dが0.5μm以下、第1アスペクト比T1が0.3以上0.71以下、及び、第2アスペクト比T2が0.36以上0.52以下となっている実施例であり、それ以外の探針P3,P5〜P7は比較例である。実施例の探針P1、P2及びP4のみが、「微細部の作業の可否」について「可」であり、「先端の状況」について「折れず」であり、「探針の状況」について「折れず」であった。従って、実施例の探針P1、P2及びP4は、微細部の作業が可能な先鋭な先端を有しており、強度が向上されたマイクロプローブであることがわかる。また、探針P4と同様の構成であるが中間層に換えて接着剤により基体に接合された探針P8の検証も行い、図12に示す全ての評価項目(「微細部の作業の可否」、「先端の状況」及び「探針の状況」の各項目)において探針P4と同様の結果を得た。この探針P8は、高温(摂氏200度以上)における耐久性の点で探針P4に劣るが、室温での性能は探針P4と同様に十分良好であった。また、探針8及び探針28の構造は異種材料(ダイヤモンドとは異なる材料であることを意味しており、以下同様。)から成る基体4との接合面(幅L4)が比較的小さいので、バッファとなる中間層がない場合には容易に探針が取れ、不良となった。
次に、図13に基づいて説明する。図13(A)及び図13(B)は、探針R1〜探針R7を用いて実際に作業を行って得られた「微細部の作業の可否」及び「探針の状況」の各項目に対する検証結果を、探針R1〜探針R7毎に示す表である。図13(A)に示す探針R1〜R4は、図11(I)に示す探針16(凸部136)と同様の形状である。図11(I)に示す探針16(凸部136)は、金属等によって成る中間層を介さずに第2基体領域44(シリコン層124)上に接合しているので、このような中間層を用いた構造よりも第2基体領域44(シリコン層124)との接合強度は比較的小さい。しかし、図11(I)に示す探針16(凸部136)は、第2基体領域44(シリコン層124)との接合面が比較的大きいので、第2基体領域44(シリコン層124)との接合強度は結果的に大きい。図13(B)に示す探針R5〜探針R7は、探針16と同様の形状であり、マイクロプローブ14と同様に中間層6を介して基体4に接続された構成を有する(以下、図13(B)に示す探針R5〜探針R7の説明に、図1(B)に示す符号を用いる。)
探針R1〜探針R7の先端径Dは、0.1μmより小さく、長さL1は、2μm以上2.5μm以下であり、第1アスペクト比T1は、0.3以上0.71以下の範囲内にあった。すなわち、探針R1〜探針R7の各先端は、実施例1と同様に良好であった。一方、探針R1〜探針R7は、第2アスペクト比T2が0.17以上0.38以下であった。特に、探針R6は、第2アスペクト比T2が0.24であり、折れなかった。これに対し、実施例1の探針P5は、第2アスペクト比T2が0.24であったが折れ、探針R7は、第2アスペクト比T2が0.17であったが、折れた。探針R6は、基板領域18と突起20とが一体に構成されたダイヤモンドから成り、突起20と基板領域18との接合強度は探針P5及び探針R7に比較して大きいことが一因と考えられる。さらに、実施例1の探針P1は、第2アスペクト比T2が0.36以上であっても先端や探針は折れなかったが、探針R1及び探針R2は、第3アスペクト比T3が0.47や0.78でも基体から外れた。これは、探針R1及び探針R2が金属等によって成る中間層を介して基体に接合されていないことが一因と考えられる。しかし、探針R3及び探針R4のように、1.1以上の第3アスペクト比T3を確保すれば、基体から外れないことが確認できた。すなわち、探針R3及び探針R4のように、第3アスペクト比T3を1.1に確保することにより、ダイヤモンドから成る探針R3及び探針R4と異種材料から成る第2基体領域44(シリコン層124)との接合強度を保てることがわかった。もちろん、探針R5及び探針R6のように第3アスペクト比T3が0.47であっても、金属等によって成る中間層が用いられており実施例1と同様に0.36以上の第2アスペクト比T2を有していれば、ダイヤモンドから成る探針(探針R5及び探針R6)が異種材料から成る基体(基体4)から外れることはなかった。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。例えば、図11(I)に示すマイクロプローブの場合、シリコン層124を厚く設け、基体128を設けない構成であってもよい。この場合、シリコン層124から成る基体は十分作業性のある基体となるので、シリコン層124に基体128を貼り付ける必要が無くなる。よって、ダイヤモンドから成る探針の強度を良好に維持しつつ製造工程を容易にできる。
実施形態に係るマイクロプローブの構成を示す断面図である。 実施形態に係るマイクロプローブの構成を示す断面図である。 実施形態に係るマイクロプローブの構成を示す断面図である。 実施形態に係るマイクロプローブの構成を示す断面図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施形態に係るマイクロプローブの製造方法を説明するための図である。 実施例の内容を示す図である。 他の実施例の内容を示す図である。
符号の説明
2,14,26,38,46,64,76,92,94,160…マイクロプローブ、4,40,48,128…基体、6,122…中間層、8,16,28,50,66,78,96…探針、10,22,36,52,68…基端、12,24,34,54,70,88,108…先端、18,32,56,72,80,98…基板領域、20,30,58,74,82,132,100,150,158…突起、42,60…第1基体領域、44,62…第2基体領域、84,102…接続面、86,104,146…表面、90,106…導電部、107…導電ワイヤ、116,136…凸部、110,124…シリコン層、112,130,142…ダイヤモンド層、114,134,138,148…マスク、118…レジスト、120…支持板、126,152…溝、140…ダイヤモンド領域、144,154…基板、156…ダイヤモンド部材、J1…軸。

Claims (6)

  1. 基体と、
    前記基体上に設けられた中間層と、
    前記中間層上に設けられておりダイヤモンドから成る一又は複数の探針と
    を備え、
    前記中間層は、金属材料又は樹脂材料から成り、
    前記探針は、先端と前記中間層に接続されている基端とを有しており、
    前記探針の先端径は、0.5μm以下であり、
    前記先端から該先端近傍の所定位置にある前記探針の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上であり、
    前記基端の幅を前記先端から該基端までの長さで割った第2アスペクト比は、0.36以上である
    ことを特徴とするマイクロプローブ。
  2. 基体と、
    前記基体上に設けられた中間層と、
    前記中間層上に設けられておりダイヤモンドから成る探針と
    を備え、
    前記中間層は、金属材料又は樹脂材料から成り、
    前記探針は、前記中間層に接続されている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、
    前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、
    前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上0.71以下であり、
    前記中間層に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、0.36以上である
    ことを特徴とするマイクロプローブ。
  3. 基体と、
    前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針と
    を備え、
    前記探針は、前記基体に接続されている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、
    前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、
    前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.71以下であり、
    前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上である
    ことを特徴とするマイクロプローブ。
  4. 基体と、
    前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針と
    を備え、
    前記探針は、前記基体に接続さている基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、
    前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、
    前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上0.71以下であり、
    前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上である
    ことを特徴とするマイクロプローブ。
  5. 基体と、
    前記基体上に設けられたダイヤモンドから成る探針と
    を備え、
    前記探針は、前記基体に接続されているメサ形状の基板領域と、該基板領域上に設けられた一又は複数の突起領域とを有し、
    前記突起領域の先端径は、0.5μm以下であり、
    前記突起領域の先端から該先端近傍の所定位置にある該突起領域の断面の幅を該先端から該断面までの長さで割った第1アスペクト比は、0.3以上であり、
    前記基体に接続している前記基板領域の接続面の幅を前記突起領域の前記先端から該接続面までの長さで割った第2アスペクト比は、1.1以上である
    ことを特徴とするマイクロプローブ。
  6. 前記先端は導電性を有している、ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のマイクロプローブ。

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